2014年10月23日 11:29
フィギュアスケート観戦を楽しむため、知っておきたい今季の新ルール
●ジャンプルールの厳格化
フィギュアスケートの採点方法は、ソルトレイクシティ五輪後に大きく変わりました。それまでは6.0点満点で採点する減点方式の採点法でしたが、ソルトレイクシティ五輪時の採点に不正があったとされ、翌シーズンのグランプリシリーズで試験導入した後、2004年-2005年シーズンからは現在のISUジャッジングシステムが導入されました。
○毎年変わるルール
ISUジャッジングシステムとなっても、技術(ジャンプやスピンなど)と演技構成(主に表現力)を分けて採点をすることは変わっていません。ただ、ジャンプやスピンに対して基礎点が決められており、以前の減点方式と比べてはっきりと得点の基準が明確化された分だけ、選手は得点を得るための作戦が立てやすくなったのではないかと思います。
フィギュアスケートのルールは毎年少しずつ変わっていますが、大きくルールが変わるのは五輪後が多く、今年も大幅なルール改正が行われました。今回はその中からジャンプに関する大きな変更点をご紹介したいと思います。
○ジャンプミスはこれまで以上に許されない
まずはショートプログラム(SP)についてです。SPは7つの課題が定められており、シニアの場合だと
a.ダブルまたはトリプル・アクセル
b.ステップより直ちに行うトリプル(男子はクワドラブル<4回転<も可)