2016年2月9日 11:00
賢さ増す人工知能、これからのビジネスパーソンに求められるものとは?
●人工知能の進化で人間に残される仕事
今、ITの世界で最もホットなバズワードである人工知能(AI)。人工知能がやがてビジネスの世界にも影響を与えるのは免れないことは、前回紹介した。果たして人工知能は今後どのように進化を遂げ、ビジネスパーソンはそれに対してどう対処していけばいいのか。人工知能開発のエキスパートであるセバスチャン・スラン氏に、人工知能時代のビジネスシーンの将来像を伺ってみた。
○人工知能が仕事を進化させる
セバスチャン・スラン氏は、米Google社で先進的技術の開発部門である「Google X」を創設し、自動運転車やGoogle Glassの開発を率いた人物だ。スラン氏はGoogle Xで自動運転車の開発を進めるにあたって人工知能(機械学習)を採用し、目覚ましい成果を挙げた。現在は科学技術・工学・数学などの分野の教育を提供する「Udacity」のCEOを務め、教育分野に力を入れている。
今回、人工知能を搭載したERPシステム「HUE」の発表に合わせて来日。
HUEのデモンストレーションを見たスラン氏は、同システムで仕事の効率が高まることは認めつつも、同時に「ある分野では仕事が減る」