くらし情報『「人生って悲劇と喜劇が同時に進む」在日のリアルを描いた舞台『焼肉ドラゴン』』

2016年3月8日 08:00

「人生って悲劇と喜劇が同時に進む」在日のリアルを描いた舞台『焼肉ドラゴン』

Vol.1『焼肉ドラゴン』在日コリアンの家族を通じ、好景気に沸く’70年代の裏側を描く。「ほぼキャスト総入れ替えの新たな挑戦になります」。(写真は’11年公演より)

Vol.1『焼肉ドラゴン』在日コリアンの家族を通じ、好景気に沸く’70年代の裏側を描く。「ほぼキャスト総入れ替えの新たな挑戦になります」。(写真は’11年公演より)

劇作家で演出家の鄭義信さんが、時代や人種の狭間で生きてきた在日コリアンの姿を描いた『焼肉ドラゴン』『たとえば野に咲く花のように』『パーマ屋スミレ』の三部作。

上演のたび、大きな話題と感動を呼んだ舞台が、今回一挙上演される。鄭さん自身に今回の公演への思いを聞いた。

「そもそも1作目の『たとえば~』は、ギリシャ悲劇を題材に何か一本舞台をという依頼で書いたものでした。
“在日”を題材にしたのも、そこに出自を持つ僕にとっては必然的なもの。ただ、次の『焼肉~』は、すでに日韓両国での上演が決まっていたこともあり、自分が在日として生きてきたことを記録に残さないといけないという気持ちがありました。とはいえ、この題材がそんなに受け入れられると思わず、僕は“隙間産業”と言っていたんですけど(笑)」

その予想を裏切り、舞台は日本でも韓国でも、開幕直後から熱狂をもって受け入れられた。

「泣いたり笑ったりしてくださればとは思っていましたが、それ以上に観客が物語を身近な家族の話として受け入れてくださったことに驚きました。

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