日伊国交樹立150周年を記念して「ティツィアーノとヴェネツィア派展」が、台東区・東京都美術館 企画展示室で行われます。開催期間は2017年1月21(土)〜4月2日(日)です。イタリア屈指の美術館が所蔵する数々の素晴らしい絵画を通して、ヴェネツィア派の魅力を存分に堪能してみませんか。ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《フローラ》 1515年頃、油彩、カンヴァス、79×63cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館© Gabinetto Fotografico del Polo Museale Regionali della Toscana「ティツィアーノとヴェネツィア派展」がついに開催!アドリア海に面する水の都ヴェネツィアは、15世紀から16世紀にかけて、海洋交易によって飛躍的に繁栄するとともに、フィレンツェ、ローマと並ぶルネサンス美術の中心地として輝かしい発展を遂げました。絵画の分野を中心に美術の進展をみたヴェネツィアでは、ベッリーニ工房、ヴィヴァリーニ工房から、多くの優れた画家たちが輩出されました。今回の展覧会では、ベッリーニ工房を中心に展開するヴェネツィア・ルネサンス初期、ティツィアーノの円熟期とヴェネツィア派の画家たちの時代、ティツィアーノ以後の巨匠たちの時代という流れに沿って、70点近い絵画、版画が紹介されます。ティツィアーノの《フローラ》や《ダナエ》といった傑作や、イタリア屈指の美術館が所蔵する数々の素晴らしい絵画を通して、ヴェネツィア派の魅力を存分に堪能しましょう。●「画家の王者」ティツィアーノの真髄に迫る!ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《復活のキリスト》 1511-12年、油彩、板、116×91cm、フィレンツェ、ウフィツィ美術館© Gabinetto Fotografico delle Galleria degli Uffiziヴェネツィア・ルネサンスを代表する画家、ティツィアーノ。“画家の王者(プリンス・オブ・ペインター)”と呼ばれ、神話の登場人物から教皇や貴族の肖像まで、人間味あふれる姿で描き、ヨーロッパ中から人気を博しました。その斬新な油彩画法は、近代絵画の先駆とも評されます。「ティツィアーノとヴェネツィア派展」はティツィアーノに光を当て、その真髄に迫る日本初の大規模展です。●色彩美が際立つ《ダナエ》日本初公開!イタリアの至宝《フローラ》も来日! ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ダナエ》 1544-46年頃、油彩、カンヴァス、120×172cm、ナポリ、カポディモンテ美術館© Museo e Real Bosco di Capodimonte per concessione del Ministero dei beni e delle attivita culturali e del turismo《ダナエ》を見たミケランジェロは、ティツィアーノの色遣いと様式に脱帽しました。日本初公開となるこの《ダナエ》のほか、あでやかな「肌」を描き、イタリアの人々にこよなく愛されてきたバラ色の女神《フローラ》も来日します。天才画家が描いた官能的な神話の世界を堪能しましょう。●ヴェネツィアの黄金期、花開いた才能が勢揃い! ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《マグダラのマリア》 1567 年、122×94 cm、油彩、カンヴァス、ナポリ、カポディモンテ美術館© Museo e Real Bosco di Capodimonte per concessione del Ministero dei beni e delle attivita culturali e del turismoルネサンス期、レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロらが活躍していたフィレンツェに比肩し、ベッリーニ、ティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレットなど次々と偉大な画家を生み出したヴェネツィア。光あふれる水の都、その黄金期に花開いた芸術が紹介されます。ヴェネツィア派とはヴェネツィアは総督(ドージェ)を頂点とする共和制国家として強大な力をもち、経済的には海洋貿易によって繁栄したことで知られます。富と国際的な政治力、そして東西文化が交わる特異な立地条件とがあいまって、水の都は芸術の中心地へと変貌し、15世紀から16世紀にかけて美術の黄金時代を迎えました。 ルネサンス時代のヴェネツィアを活動の拠点とした芸術家たちは、「ヴェネツィア派」と総称されます。ヴェネツィア派に分類される画家たちは、おもにベッリーニ一族の工房を中核に形成されました。●色彩の絵画フィレンツェやローマでは素描を基礎とし、明確な線描と明暗による立体感の表現、合理的な空間構成が重視されたのに対し、ヴェネツィアでは、明るく大胆な色彩と自由でのびやかな筆触が好まれ、近代の油彩画にもつながる「絵画的(ペインタリー)」な絵画が生み出されました。この豊かな色彩感覚と柔らかな造形が、ヴェネツィア派絵画の最大の魅力です。●油彩画の技法海に囲まれたヴェネツィアは湿気が多いため、壁に直接に描くフレスコ画よりも、持ち運び可能なカンヴァス画が適していました。聖堂や邸宅の室内装飾のほとんどは、カンヴァスに油彩で描かれています。ヴェネツィア派の画家たちが新たな油彩画の表現を切り開いた背景には、ヴェネツィアという土地ならではの気候風土も関係していたのです。【開催概要】「ティツィアーノとヴェネツィア派展」会場:東京都美術館企画展示室期間:2017年1月21(土) 〜 4月2日(日)時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで)※金曜は20:00まで 休室日:月曜日(ただし、3月20日(月・祝)、27日(月)は開室)、3月21日(火)お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)公式サイト:
2016年12月05日12月3日・4日に東京で開催されるおすすめのイベントを、厳選して7つご紹介します。12月、街にはイルミネーションが灯り、いよいよ冬も本番です。あたたかな室内で楽しめる展覧会や、ムード満点のイルミネーションなど、今週も気になるイベントが盛りだくさん!大人気の「NAKED」の新しい催しも要チェックです。お出かけの参考にしてみてくださいね!SWEETS by NAKED(表参道ヒルズ スペースオー)大人気「NAKED」の今回のテーマは「スイーツの世界」。本物のスイーツとプロジェクションマッピングが融合した、魅惑の世界が広がります。なんと中には「マグノリアベーカリー」の本物のカップケーキが使われている作品も。会場では実際にスイーツを食べられるブースもあり、女子にはたまらないイベントです。カードキャプターさくら クリスマスパーティー in HARAJUKU(キュープラザ原宿)「なかよし」で連載されていた大人気マンガ、「カードキャプターさくら」のコラボカフェが出現!オリジナルグッズの販売や、会場に設置された大画面モニターでの上映、そしてケロちゃんの来店などファンにはたまらない企画がもりだくさんです。会場にはあの、「クロウカード」も隠されているそう。これは見つけてみたいですね。ムーミン絵本の世界展 トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで(松屋銀座)「ムーミン絵本の世界展 トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで」が、松屋銀座8階イベントスクエアで開催中です。新しいムーミン絵本の原画約80点も日本初公開とあって、注目度は抜群。やわらかなカラーで彩られた世界に思わずうっとりしてしまいそうです。品川シーズンテラス イルミネーション ~ミライへ願いを~(品川シーズンテラス)品川駅周辺では初となる大型イルミネーション「品川シーズンテラス イルミネーション ~ミライへ願いを~」がはじまりました!いつものオフィス街が、体験型イルミネーションと光の演出によって魅惑の空間に生まれ変わります。東京駅グランルーフ Light on Train(東京駅グランルーフ)東京駅のグランルーフ全面が、インスタレーションに大変身!コンセプトは、「グランルーフをプラットホームに見立て、光を載せた列車が発着する」というもの。全長約200mにわたる大迫力の光の競演は見逃せません。アクセスも抜群なので、お出かけがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。東京タワー クリスマス・ライトダウンストーリー(東京タワー)東京タワーでは、期間限定で光と音のライティングショーが開催中です。19時30分に東京タワーが一旦消灯され、真っ暗に。そして空を見上げると…大展望台にはピンク色のハートマークが!クリスマスにピッタリのロマンティックな演出なので、デートの締めくくりにもおすすめです。常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Station(東京駅)世界で一番売れている日本のクラフトビールである「常陸野ネストビール」を堪能できるスポットがオープンしました。ビールは10種類、ビールに合わせたフードも20種類取り揃えられています。先着順でオープン記念のノベルティがもらえるキャンペーンもあるので、この機会は見逃せません。
2016年12月02日ターナー賞を受賞した建築家集団のアセンブル(Assemble)を紹介する展覧会「アセンブル_共同体の幻想と未来」が、12月9日から17年2月12日まで東京・表参道のEYE OF GYREにて開催される。アセンブルは、10年に15人のメンバーによって結成された建築家集団。アート、デザイン、建築といったジャンルを超えた市民的公共性に根差したアクチュアルな社会的活動を行っており、リバプールのトックステス、グランビー・フォー・ストリーツの地域住民と取り組んでいるプロジェクトでイギリスを拠点に活動する50歳未満のアーティストを対象に行われた第31回ターナー賞を受賞した。同展では、そんなアッセンブルの活動を紹介しつつ、現代社会における“芸術の存在理由”そのものが問われていることを提議していく。【展覧会情報】「アセンブル_共同体の幻想と未来」展会場:EYE OF GYRE/GYRE3F住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1会期:12月9日~17年2月12日時間:11:00~20:00休館日:17年1月1日
2016年12月01日2016年12月22日(木)から2017年1月9日(月)まで、池袋で「特別展 カナヘイのゆるっとタウン ~小動物のいる街に みんなを魔法でご招待~」が開催されます。イラストレーター・漫画家「カナヘイ」初めての特別展となる今回は、これまでのカナヘイイベントにはないスケールで展開されます。気になる内容をさっそくチェックしてみましょう。カナヘイのゆるかわワールド全開!カナヘイ自身が本展プロデュースに携わり、空間全体がカナヘイワールドとなっているのが本展覧会の特徴です。●会場内いたるところがフォトスポット!会場内には、カナヘイがうみ出すかわいい小動物があちこちで見られますので、どこにいてもフォトスポットになるくらいキュートな空間になっています。●限定グッズ多数!カナヘイギャラリーでは、カナヘイの作品をずらりと展示しています。ファンにはたまらない貴重な作品も並ぶのでぜひチェックしてくださいね。ショップではイベント限定のグッズが販売されます。ぬいぐるみなどキュートな商品が勢揃いしていますよ。●カフェブースにも注目そしてイベント限定オリジナルメニューが楽しめるカフェブースも登場!おもわず写真を取りたくなるかわいい見た目は必見です!パチパチピスケのホワイトチョコレートバナナスムージー 880円(税別)魔法で仕上げて召し上がれピスケとウサギのマジックパスタ1,480円(税別)ゆるふわなカナヘイワールドをぜひお楽しみください!カナヘイプロフィール1985年、愛媛県生まれ。イラストレーター・漫画家。自作待受画像の配信から全国女子中学生の間でブームとなり、2003年に現役女子高校生イラストレーターとして「Seventeen」(集英社)にてプロデビュー。以降、雑誌イラスト、モバイルコンテンツ、キャラクターデザイン、企業広告、グッズ展開、「りぼん」(集英社)での漫画連載など、幅広く活動。2014年と2015年の LINE Creators Stamp AWARD にて準グランプリを2年連続受賞。■イベント詳細タイトル 特別展 カナヘイのゆるっとタウン ~小動物のいる街に みんなを魔法でご招待~会期2016年12月22日(木)~2017年1月9日(月) 11:00~18:00 ※無休会場池袋・サンシャインシティ 文化会館ビル3F展示ホールC(豊島区東池袋3-1-4)入場料一般1,500 円(1,300 円)、小学生以下900 円(700 円) ※( )内、前売料金、3歳未満無料ファミリーマート/ サークル K・サンクス限定特典付き前売入場券(一般、小学生以下共通) 1,800 円公式HP主催カナヘイのゆるっとタウン実行委員会お問い合わせ(ハローダイヤル)03-5777-8600(全日8:00~22:00)
2016年11月28日12月2日(金)~ 7日(水)の期間、表参道ヒルズ同潤館3階 表参道ROCKETにて、kisimari×WACOAL「Lingerie meets Fantasy(ランジェリー ミーツ ファンタジー)」~フォトジェニックなランジェリーたち~ が開催。同展覧会ではワコールのランジェリーをファンタジックな世界観で撮り下ろしディレクションしたフォトグラファーkisimari(キシマリ)氏の写真と、実際に衣裳として撮影で使用したランジェリーを展示。いまでは市場で見かけなくなったサーキュラーステッチのブラジャー※1、タミーガードル※2、ビスチェなど、創業70周年を迎えたワコールの歴史の中で輝きを放ち、女性たちに愛されてきた名品ランジェリーの数々を現代のモード感覚で表現しています。new work for WACOL CALENDAR 2017 . . direction&photo @kisimari_love (W) stylist 相澤 樹 @mikitiaizawa hair @kuniokohzaki (W) make masayo tsuda(mod’shair) props @kuniyuki.sasaki retocher @takakosanokisimariさん(@kisimari_love)が投稿した写真 - 2016 11月 21 11:54午後 PSTファッション雑誌などの第一線で活躍するフォトグラファー kisimari 氏が、名品の魅力を改めて発見しようとレンズを通して鋭く観察し、175年前のクラシックなレンズを復刻したLomography Petzval Art Lens(ロモグラフィー ペッツバールアートレンズ)※3 で撮影。彼女の得意とするガーリーな世界に不思議なおとぎ話のエッセンスを加え、大人ファンタジーな世界観を表現しています。会場では7枚の写真それぞれのシチュエーションをiPhoneで撮影した初公開ムービーもあわせて上映。また、これらの写真やランジェリーが登場する「Wacoal 2017 Calendar」も販売されます。ファンタジーな可愛いお部屋のようなギャラリーの中で、フォトジェニックなランジェリーの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。※1 サーキュラーステッチのブラジャーカップ部分に円形(サーキュラー)のステッチを施したブラジャー※2 タミーガードルダイヤ形のタミーカットという設計で、おなかを無理なくおさえながら楽に着用できるガードル※3 Petzval Art Lensロモグラフィーが175年前のレンズを復刻し、背景が渦を巻くようなボケ感に仕上がるレンズkishimari プロフィールフォトグラファー。1978年生まれ、跡見女子短期大学生活芸術科卒。クリエイティブ カンパニーWに所属し、雑誌、広告、カタログ、CDジャケット、ムービーなど幅広く活躍。空間演出も手掛ける。2016年にはトータルディレクションをした『超ハッピーになれる♡部屋 by kisimari』を出版。HP / Instagram『Lingerie meets Fantasy』~フォトジェニックなランジェリーたち~会場:表参道 ROCKET東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ同潤館3階会期:2016年12月2日(金)~ 12月7日(水)11:00~21:00 (日曜は20:00、最終日は18:00まで。)TEL:03-6434-9059入場:無料
2016年11月26日2016年11月23日(水・祝)から30日(水)の8日間、ラフォーレミュージアム原宿にて「株式会社カラー10 周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー」が開催されます。庵野秀明氏率いるスタジオカラー初となる展覧会です。大注目の展示を早速取材してきました。「スタジオカラー」とは?放映開始から20年を経た今も多くのファンを持つ「エヴァンゲリオン」シリーズ。TVシリーズ放映時より監督を務めている庵野秀明氏が代表となり設立したのが、映像企画・制作会社である株式会社カラーです。展覧会のコピーにも入っている「スタジオカラー」は、株式会社カラー内のアニメ制作に携わるスタジオ部門です。これまでに「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなどの制作を行ってきました。今回の展覧会では、株式会社カラー、そしてスタジオカラーの濃密な10年間をたどります。ファン垂涎!貴重な資料が300点超!この展覧会では、ファン必見の資料が多数展示されています。その数なんと300点超!どれもこれもじっくりと見たくなるものばかりです。入り口から順番に見ていきましょう!●「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの貴重原画・資料●ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」「破」「Q」の原画まず入って広がるのは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の世界。2007年公開の「序」、2009年公開の「破」、2012年公開の「Q」の順に展示が行われています。作品の世界観を反映するように、背景の色が異なっています。原画は額に入ったものと、アクリル板に挟まれたものがあります。ここで注目したいのは、アクリル板に挟まれた原画。これはほとんどが今回の展示会で初公開のものなのだそうです。第3新東京市の街並みも細かく描き込まれています。「Q」のこのシーン、覚えている人も多いのでは?もちろん額の中に入った原画も貴重なものばかり。こちらは「破」のもの。シンジやアスカの顔のアップが印象的です。●宇多田ヒカル「桜流し(ヱヴァ:Qバージョン)」のミュージックビデオ期間限定で公開されていた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のテーマソング、「桜流し」のミュージックビデオ上映も行われています。宇多田ヒカルの歌声と映像がシンクロし、新たな魅力を生み出しているように感じられます。●年表で見るヱヴァこちらのコーナーには、年号とともに原画が展示されています。少しずつ変化する絵をじっくりと比べてみるのもまた楽しみです。「序」のポスターにも使われていたイメージ。覚えている人も多いのでは?作品集の表紙などに使われた美麗なカラー原画も必見です。●妻・安野モヨコが描く庵野秀明とスタジオカラー庵野氏の妻は人気漫画家・安野モヨコです。彼女の作品の一つに庵野監督のとの私生活を描いた「監督不行届」があります。今回の展覧会のために安野モヨコが書き下ろしたのが、番外編である「おおきなカブ(株)」。庵野氏がカラーを設立してから現在までの10年間がコミカルに描かれます。マンガの原画はもちろん、このマンガをスタジオカラーがアニメにしたものが上映されています。この話の中で庵野氏は「おじいさん」として描かれるのですが、かの有名監督が「超・おじいさん」として登場したりと、クスリと笑える作品になっています。このアニメのための設定資料も展示されています。こちらは漫画的なコミカルな絵ではなく、写実的に描かれた庵野氏。妻の前だから見せている穏やかな表情にも注目です。●小さくても大迫力!「シン・ゴジラ」の雛形2016年、大ヒットとなった「シン・ゴジラ」。その第2、第3、第4形態の雛形が展示されています。ネットでは「蒲田くん」と呼ばれている第2形態。サイズは小さいですが、禍々しいオーラが湧き出しているようです。第3形態。こちらは巷では「品川くん」と呼ばれています。まだ腕が小さく、立ち上がったばかりの様子がよくわかります。そして人類を脅かす第4形態。いずれもものすごい迫力がこちらに伝わってきます!実際の映画ではすべてCGで描かれていますが、CGを作成する前にこちらの雛形を作成したのだそうです。●特撮アーカイブスタジオカラーでは、文化事業の一環として過去の特撮資料の保存、アーカイブを進めています。ここにはその一部が展示されています。「巨神兵東京に現わる」に使用された特撮模型もあります。今にも動き出しそう!●日本アニメ(ーター)見本市スタジオカラーとドワンゴの共同企画として、ネット上に発表された数々の作品。この企画の題字を描いたのが巨匠・宮崎駿です。宮崎監督直筆の原画も。「つづく」を何度か描いたところも気になりますね!このコーナーには「西荻窪駅徒歩20分2LDK敷礼2ヶ月ペット不可」や「旅のロボから」などの原画が展示されています。決して広くはないスペースに、ぎっしりとカラーの魅力が詰まった展示でした!庵野秀明氏インタビューこの展覧会開催にあたって、庵野秀明氏への取材も行われました。記念展の「過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー」というコピーには、まずカラーの代表作がエヴァであり、この作品抜きには会社について語れないということ。そしてスタジオカラーという現在が積み重なって過去を作っていて、これからのエヴァもスタジオカラーが作っていく、という意味が込められているのだそうです。展覧会の見どころとして、この展覧会の展示物がほとんど「絵」であることに触れ、絵の素晴らしさ、原点のようなものに触れてもらいたいとも語っていました。また、エヴァの最新作はいつ出るのか?という質問には「頑張っています」との答え。「Q」を作った後は全て出し切ってしまい、もう何も生み出せない…という状況だったところから、徐々に庵野氏の中に生み出す力が戻ってきているようです。「東京オリンピックまでに見れますか?」という質問には笑顔で言葉を濁していましたが、新作が見られる日を待ちたいですね!来場者全員に記念冊子をプレゼント株式会社カラーの10周年を記念して制作された小冊子が、来場者特典として全員に配布されます。カラーの社歴や庵野氏、取締役の鶴巻氏のインタビュー、安野モヨコ氏描き下ろしのマンガ「よい子のれきしえほん おおきなカブ(株)」などがぎっしり掲載された、フルカラー88ページの充実の内容です。こちらの小冊子は、展覧会終了後に通信販売を予定しているそう。(本体無料、送料のみ)詳細は決まり次第、株式会社カラーの公式サイトで告知されます。会場限定オリジナルグッズ物販コーナーには、エヴァンゲリオンやシン・ゴジラ関連のグッズがずらり。ここでしか手に入らないオリジナルグッズもあります。メインビジュアルがプリントされたバームクーヘンや、安野モヨコイラストの缶バッジ、ポストカードなどはこの展覧会の限定品。シン・ゴジラの名セリフがエヴァ風に表現された缶バッジやキーホルダーも!あ、これこのシーン…なんて見た人同士で会話が弾みそうです。会期は8日間とかなり短い期間ですが、ファンなら絶対予定を合わせて見に行ってほしい!といえる充実の内容でした!今後の庵野氏、スタジオカラーの活躍にもますます注目です。開催概要名称:株式会社カラー10 周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー会場:ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 ラフォーレ原宿6階)期間:2016年11月23日(祝・水)~11月30日(水)の計8日間時間:11:00~21:00 (最終入場は20:00)※場内の混在状況によっては入場が制限される場合がありますURL:料金:500円 (税込)当日券購入方法:11月23日(祝・水)よりラフォーレミュージアム会場入り口での販売問い合わせ先:03-6712-7839 株式会社カラー10年記念展事務局(平日 10:00~18:00)
2016年11月22日2017年3月8日(水)~6月5日(月)の期間中、「ミュシャ展」が開催されます。会場は東京都港区の国立新美術館。アール・ヌーヴォーを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャの作品がかつてない規模で展示されます。注目は連作『スラヴ叙事詩』。20作すべてがチェコ国外で一度に公開されるのは世界初です。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。アルフォンス・ミュシャとは?1860年に当時のオーストリア領モラヴィア(現在のチェコ東部)に生まれたアルフォンス・ミュシャは、グラフィックデザイナー、宝飾デザイナー、画家など幅広く活躍した芸術家です。アール・ヌーヴォーに華々しく現れ、1939年に没するまで多くの作品を制作しました。流麗で洗練された女性像を描いたほか、故郷のチェコやスラヴ民族を題材にした作品でも知られます。特に晩年の17年間を制作に費やした『スラヴ叙事詩』は、スラヴ民族のアイデンティティをテーマに、民族の栄光と歴史をめぐる壮大なスペクタクルを全20作にわたって描いた傑作です。●初日は講演会を開催ミュシャの生涯や作品の背景をより深く知るなら「ミュシャ展」初日、3月8日(水)の講演会に参加するのがおすすめです。今回の「チェコ展」の監修も行った美術評論家のヴラスタ・チハーコヴァー氏を迎え、講演会「ミュシャとムハ、アール・ヌーヴォーから《スラヴ叙事詩》への道」がおこなわれます。聴講無料、展覧会の半券で入場可能です。講演会「ミュシャとムハ、アール・ヌーヴォーから《スラヴ叙事詩》への道」講師:ヴラスタ・チハーコヴァー(美術評論家・「ミュシャ展」監修者)開催日時:2017年3月8日(水)14:00~15:30(13:30開場)会場:会場:国立新美術館3階講堂※定員は先着260名。内容や日時は都合により変更となる場合があります。「ミュシャ展」のポイントはここ!3つの見どころをチェック●圧巻!最大6m×8mサイズの超大作連作『スラヴ叙事詩』は「時間と空間を体験するかのような絵画」、「まるで演劇を見ているかのような作品」と称されます。その理由の1つが作品の大きさです。カンヴァスいっぱいに描かれた風景や人物に、鑑賞者は引き込まれずにいられません。大きなものでは6m×8mのサイズにもなります。ときに繊細でときに荒々しいタッチ、アール・ヌーヴォー時代には見られなかった写実的な描写など、1つひとつの表現に目を奪われるでしょう。●チェコ国外では世界初!全20作を一挙公開ミュシャが17年かけて制作した『スラヴ叙事詩』は全部で20作。チェコ国外で20作すべてが一度に公開されるのは、本展が世界ではじめてです。スラヴ民族の祖先を描いた「原故郷のスラヴ民族」を皮切りに作品を順に鑑賞すれば、スラヴ民族の歩みを追体験することができます。『スラヴ叙事詩』は、2012年5月にプラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿(見本市宮殿)で全作品が公開されるまで、ほとんど人目に触れることがありませんでした。20作が一挙に公開される、貴重な機会は見逃せません。●華麗にして妖艶!アール・ヌーヴォーの逸品も必見縦長の画面に描かれた女性像は、ほぼ等身大。茶色と黄金色を主とした柔らかな色調の衣をまとった、威厳ある姿です。神々しさすらただよう数々の女性像は、華麗にして妖艶。作品を通じて女性美の極致に触れることができます。本展ではミュシャを一躍時代の寵児に押し上げたアール・ヌーヴォーの舞台ポスターや商業ポスター、装飾パネルも公開されます。至宝と称えられたミュシャデザインの「蛇のブレスレットと指輪」も展示。『スラヴ叙事詩』に至るまでのミュシャを、100点あまりの展示でたどりましょう。本展の前売りチケットの販売期間は、2016年11月2日(水)~2017年3月7日(火)です(国立新美術館での販売は3月6日まで)。ミュシャの最高傑作を間近で堪能できるチャンスです。■イベント概要名称:国立新美術館開館10周年チェコ文化事業「ミュシャ展」開催期間:2017年3月8日(水)~6月5日(月)時間:10:00~18:00※毎週金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。休館日:毎週火曜日 ※5月2日(火)は開館。会場:国立新美術館 企画展示室2F所在地:東京都港区六本木7-22-2料金:※中学生以下は無料【前売り券】大人1,400円、大学生1,000円、高校生600円【当日券】大人1,600円、大学生1,200円、高校生800円【チケット取り扱いサイト】展覧会公式チケットサイト:チケットぴあ(Pコード:767-931):ローソンチケット(Lコード:38800):セブンチケット(セブンコード:049-880):イープラス:公式サイト:
2016年11月20日箱根のポーラ美術館では現在、企画展「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ―境界線への視線」が開催されています。期間は2017年3月3日(金)まで。19世紀末から20世紀へ、激しく変化していくパリに生きた3人の芸術家。それぞれのまなざしを通して、「時代の変貌」をさぐります。展覧会のみどころ20世紀初頭、パリの下町「モンパルナス」に住んでいたという共通項をもつアンリ・ルソー、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、ウジェーヌ・アジェの3人。彼らは華やかな市街地ではなく、郊外に視線をむけました。都市と素朴な自然が交わる境界線を描くことで感じた、新世紀の詩情を表現しています。また、3人それぞれが非常に型破りな芸術家であったというバックグラウンドにも注目したいところ。ルソーは税関吏として、フジタは職人として、そしてアジェは記録写真家として、いわゆるアカデミックな芸術とは異なるアプローチで独自の芸術を生み出しました。既存のものにとらわれない独創的な作風に垣間見える、それぞれの人間性も魅力的です。パリの境界線にみた時代の変貌かつて壁や防塁に囲まれていた城砦都市パリ。20世紀初頭には、都市の周縁に移民や貧困者が住み着き、パリの街が拡張されてゆきました。ルソー、フジタ、アジェらは特に都市中心部ではなく郊外に目を向け、パリの変貌する姿をそれぞれの作品を通じて描き出していきます。3人の作品と同時代の作家の作品も合わせて紹介しながら、都市の境界線に映し出される「時代の変貌」へ向けられた視線をたどります。彼らの作品の一部を見てみましょう。こちらはルソーの作品です。大きな橋が印象的ですね。こちらもルソーが描いた橋の絵。パリの象徴、エッフェル塔も描かれています。美しい空にふわりと飛行船が飛んでいます。林のようにみえるものの向こう側にはどんな風景が広がっているのでしょうか。見えない部分を想像するのも楽しいですね。 最後はアジェの写真。パリ中心部の様子です。人が多く行き交う活気ある町の一瞬をとらえています。この企画展では、同じ時代を捉えた写真と絵画をいっしょに展示しているのが特徴です。また、3人それぞれの視点でみた街がどんなものだったのか。比べてみるのもおもしろそうですね。芸術の秋、箱根でアートを感じてみてはいかがでしょうか。イベント詳細名称:ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ―境界線への視線開催期間:2016年9月10日(土)~2017年3月3日(金)※会期中無休入館料:大人1,800円シニア割引(65歳以上)1,600円大学・高校生1,300円中学・小学生700円主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館作品点数:約130点会場:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285お問い合わせ:0460-84-2111開館時間:9:00~17:00公式サイト:
2016年11月19日展覧会『瑛九 1935 -1937 闇の中で「レアル」をさがす』が、東京国立近代美術館で2016年11月22日(火)から2017年2月12日(日)まで開催される。フォト・デッサン集『眠りの理由』で鮮烈なデビューを飾り、その後もさまざまな技法を駆使しながら独自のイメージを探求した美術家・瑛九。フォト・デッサンやコラージュなど当時の作品約50点と、手紙など多様な資料を集め、彼の苦悩に迫っていく。タイトルの「1935-1937」は瑛九が24歳から26歳までの3年間のことを指す。展覧会はその3年間に焦点を当て年代順に構成。第1章ではデビュー前の瑛九が、表現を模索する苦悩を伝える手紙を初公開。第2章は『眠りの理由』でデビューした25歳の時の作品を紹介する。限定40部の番外として発行された、表紙付きの貴重資料を展示する。第3章では、第1回自由美術家協会展に彼が出品した「レアル」と題したコラージュの作品や、関連作10点を初公開。闇の中にうかぶ奇妙な物体のイメージにあえて「レアル」と名づけた瑛九の真意を探る。【開催概要】瑛九 1935 -1937 闇の中で「レアル」をさがす会期:2016年11月22日(火)〜2017年2月12日(日)会場:東京国立近代美術館 2階 ギャラリー4住所:東京都千代田区北の丸公園3-1時間:10:00〜17:00 ※金・土曜は20:00まで、入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日(1月2日、9日は開館)、12月28日(水)〜2017年1月1日(日)、1月10日(火)観覧料:一般 430(220)円、大学生 130(70)円※()内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込。※高校生以下および18歳未満、キャンパスメンバーズ、MOMATパスポート持参者、65歳以上、障害者手帳を持参者とその付添者(1名)は無料。※本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F〜2F)も観覧可能。無料観覧日:12月4日(日)、1月2日(月)、2月5日(日)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年11月18日アーティストでグラフィックデザイナーの立花文穂による展覧会「Plastic プラスティック」が、11月25日から12月18日まで東京・表参道のThe Massにて開催される。立花文穂は、文字や紙、本を素材やテーマにした作品を国内外で発表しているアーティスト。立花文穂の手により創り出された“文字”たちは、ときには平面に、ときには立体に現れ、解体したり、組み直されたり、再び解体したりする。文字という根源に問いかける立花の作品は、その質感と存在から様々な想像を掻き立て、観る者に新しい価値観を与える。2年ぶりの個展となる同展では、今回のために制作された新作のブロンズによるスカルプチャーをメインに、インスタレーションも展開される。【イベント情報】立花文穂展「Plastic プラスティック」会場:The Mass住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1会期:11月25日~12月18日休館日:火・水曜日時間:12:00~19:00入場無料
2016年11月14日前回の企画展「Modern Beauty展」も大盛況のうちに終了した箱根ポーラ美術館。2016年度後半の企画展は、19世紀後半〜20世紀のパリが舞台。「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ − 境界線への視線」と題した本展覧会では、ルソー、フジタ、アジェの3人の芸術家を中心に取り上げています。彼らを「パリ」と「境界線」という共通点を紐解いてみましょう。「時代の大きな変化」に芸術家として生きていた彼らの作品は、現代を生き抜くヒントになるかもしれません。◆見どころ1芸術家が捉えつづけたパリ市周辺部の「境界線」19世紀中期から20世紀初頭にかけ、パリ市は周囲を壁に取り囲まれていたそう。その間、パリ市の人口増加に伴い貧富の差も拡大。煌びやかな中心部とは異なり貧困層が住むパリ市周辺部で作品を作り続けた人物が、今回の3人です。日曜画家として活動していたアンリ・ルソー、渡仏し戦前すっかり画会を代表する日本人と名声を手に入れたレオナール・フジタこと藤田嗣治、そして写真家として大器晩成となったウジェーヌ・アジェ。同じパリ市周辺部の「境界線」を題材にしていたにも関わらず、彼らの作品は三者三様でした。殊に、日本から渡仏したフジタにとっては日本人であるという来訪者としての自意識と、貧困者という街にとっての異物とを、重ね合わせていたと言われています。 ◆見どころ2紆余曲折の末にたどり着いた「写真」が絵画に与えた多大な影響3人の中で、学芸員の方も「有名でなかったからどう取り上げればいいか戸惑った」と苦笑いするほど知名度の低い写真家アジェ。演劇人を目指すものの一向に目が出ず写真に手を出したのが30代半ば、という苦労人でした。1898年(このときすでに41歳!)以降、19世紀のパリの姿を撮影することを使命として写真に打ち込み地位を確立していったそう。20kgするカメラを抱え、パリ郊外の建造物、公園、道路、店先、看板、室内、路上で働く人々を撮影していきました。そのうち彼の作品は美術館や公的機関、画家や室内装飾家、建築家などに買われていったのだとか。いつでもどこでも気軽にスマホで撮れるわけではなかった時代、仕事資料として重宝される商売も需要があったというわけです。晩年は、マン・レイに見い出されたことを機に、ジョルジョ・デ・キリコらのシュルリアリストたちに影響を与えていたというから驚きです。また、アジェの残している顧客リストには名を連ねていないものの、フジタの手記にはアジェが記録写真販売の訪問営業に来たという記録が残っているんだとか。こういった系譜を知っていくのも体系的に作品を見ることのできる企画展ならではですね。 また、レオナール・フジタは、昨年の東京国際映画祭 (TIFF) でオダギリジョー主演映画「FOUJITA」が放送されたことも記憶に新しい方もいらっしゃるのではないでしょうか。「アッツ島玉砕」に代表される通り、2度の世界大戦に人生を翻弄された挙句、フランスへ帰化した1人です(日本を去る時の名言と、土門拳が撮影した空港写真が最高にかっこいいのでぜひ見ていただきたい)。そういった経緯を鑑みると、半世紀以上が経過した今こうして邦美術館で彼を目にする機会が増えたことは、喜ぶべきことかもしれません。ちなみに、著作権が厳しいフジタの作品は今も数多くの作品が未だ「著作権有効」であるため。なのでこの記事に1枚もフジタの作品画像は掲載されていません。「小さな職人たち」シリーズをはじめ作品を見るためには現場で確かめるのみ!乳白色だけでないフジタの作品を、貴重な絵画・写真の数々をぜひご自身の目で確かめてみてはいかがでしょう?そのほかにも、企画展をモチーフに考案された限定のコース料理や19世紀末に使われていたピンホールカメラを作るワークショップなど、多角的に展示会を楽しめる催しが用意されているので要チェック。すぐには行けない!という方は、ポーラ美術館のInstagram(@polamuseumofart) のフォローもおすすめ。貴重な貯蔵品や企画展示の様子はもちろん、建造物としても有名な美術館の写真や「森の遊歩道」の季節の移り変わりもチェックすることができます。 「ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ ー 境界線への視線」会 期 : 2016年9月10日(土)~ 2017年3月3日(金)※会期中無休主 催 : 公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館 特別協力 : 川崎市市民ミュージアム、東京国立近代美術館、横浜美術館 後 援 : フランス大使館、アンスティチュ・フランセ企画展HPポーラ美術館Address神奈川県 足柄下郡 箱根町 仙石原小塚山1285Tel0460-84-2111Open9:00-17:00(入館は16:30まで)無休(展示替えのための臨時休館あり)美術館HP Text. Midori Tokioka
2016年11月13日写真界の巨匠ロバート・フランクと、アートブック界の重鎮であるドイツSteidl社の設立者ゲルハルト・シュタイデル(Gerhard Steidl)による展覧会「Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo」が、11月11日から24日まで東京・上野の東京藝術大学美術館 陳列館にて開催される。写真、映画の歴史に最も影響を与えた人物の一人として挙げられるロバート・フランク。しかしその影響の大きさにもかかわらず、非常に繊細な扱いが求められる彼の作品の貸し出し条件は非常に厳しく、高額な保険料が求められるためにそのほとんどが公開されてこなかった。しかし本展では、新聞紙に作品を印刷し、さらに会期終了とともに破棄するという従来の写真展のスタイルを覆す方法で商品価値を低くし、売買と消費のサイクルを回避。また、東京展では東京藝術大学の学生が主体となり展示構成からイベントの立案、広報・什器の製作までが行われ、美術市場において教育的価値も大きな展覧会となった。本展のカタログも、ドイツの有名な日刊紙である『南ドイツ新聞』の特別エディションとして、定型のフォーマットに則ってデザインされ、再生新聞紙へ印刷。それによりわずか5ドル(東京展では500円)という低予算での製作が可能となった。また、関連イベントも多数企画されている。11月9日の13時から16時まではシュタイデルによるワークショップを、11月10日の15時から16時30分まではシュタイデルによるレクチャー「印刷は死なない:デジタルな世界のアナログな本」、20時から21時までは「Robert Frank: Books and Filmsメイキング」を開催。11月23日には、新作ドキュメンタリー映画『Don’t Blink - Robert Frank』の上映会、「鈴木理策 × 松下計 シンポジウム『PHOTO & PHOTOBOOK(仮)』」も行われる。イベントの詳細や事前予約については、「Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo」展のオフィシャルページ()より。【展覧会情報】「Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo」会場:東京藝術大学美術館 陳列館住所:東京都台東区上野公園12-8会期:11月11日~24日時間:10:00~18:00会期中無休
2016年11月07日日本精工が11月9日から20日まで、創立100周年を記念した「NSK100周年記念展覧会 SENSE OF MOTION」を東京・南青山のスパイラルガーデンにて開催する。日本精工は、“動き”をコントロールするベアリングを中心に製造してきたグローバル企業。11月に創立100周年を迎えるに当たり、“あたらしい動きをつくる。(SETING THE FUTURE IN MOTION)”をテーマに掲げ、今後10年間新たな取り組みを実施していく。その一環として開催される今回の展覧会では、日本精工がクリエイターとともに新しい感覚を呼び覚ます“あたらしい動き”を展示。今回は6名のクリエイターによる作品が展示され、そのうちデザイナーの石黒猛は数千個のベアリングとアルミ素材、スプリングによる構造体と、ボールねじを内蔵し、座るとクルクルと緩やかに回転しながら下に降りていく丸形の椅子を出展。フランスの建築家であるエマニュエル・ムホーは、色とりどりの紙で作られた高さ6メートルの花チーフがスパイラルガーデンのアトリウムを埋め尽くす壮大な作品を展示する。サウンドアーティストでプロダクトデザイナーのスズキユウリは、国内外で特色を活かした新しいモノづくりに取り組むSLOW LABELとともに、多様な人々が協働しながら演奏できる楽器を提案。美術家の中崎透と山城大督、アートマネージャーの野田智子は、回転軸にベアリングを使用した、人力で回るメリーゴーランドを製作した。クリエイター集団のライゾマティクス リサーチは、人間の動きをボールねじが滑らかな動きで表現する動的な彫刻作品を出展。開発ユニットのAR三兄弟は、箱の中に入り目の前にあるアイテムを手に取ると、観覧者や船舶、ヘリコプター、人工衛星、陸海空宇宙などの様々な状況で使用されるベアリングの仕事をバーチャルで見ることができる作品を製作した。【イベント情報】「NSK100周年記念展覧会 SENSE OF MOTION」会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23会期:11月9日~11月20日時間:11:00~20:00(11月9日は18:00まで)入場無料
2016年11月04日デジタルアート展「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」が、日本橋茅場町の「特設会場」で開催されます。期間は2017年1月28日(土)から5月21日(日)までです。世界で最も美しいと称される浮世絵をデジタルアート化した展覧会で、和の文化を堪能してみてはいかがでしょうか。デジタルアート展「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」が開催浮世絵は食、慣習、ファッション、風俗、恋愛、ゴシップなど江戸の生活や文化を色彩豊かに映し出した大衆メディアであり、江戸時代のありさまや時代背景を知る貴重な資料です。展覧会ではこの浮世絵に隠されたコード=「江戸の秘密」を浮き彫りにする事で、“江戸とは何だったか?”を紐解きます。ガイド役には江戸時代の旅行マニュアル「旅行用心集」の著者である八隅蘆菴(やすみ・ろあん)が登場し、ボイスキャストは歌舞伎俳優の六代目片岡愛之助さんが務めます。また、応援団として、ゆうたろうさんをはじめとする人気モデルと外国人が“スーパー浮世絵フレンズ”となり、若者と海外に向けて展覧会の魅力がSNSで発信されます。最新の映像技術で、江戸世界を観光しよう浮世絵を「見る」ではなく「没入する」をコンセプトに、浮世絵を最新の映像技術を駆使して動かし、巨大化し、さらに立体の空間デザインと組み合わせる事で、まるで艶やかな浮世絵の中に紛れ込んだような江戸世界が再現されます。また、一日で江戸を見てまわる観光形式のデジタル展となっている事も大きな特長です。「名所」「街並み」「エンタメ」「グルメ」「あやかし」「花街」などのゾーンに分かれたコンテンツに(予定)、それぞれに関連する浮世絵のデジタルアートを製作。来場者は「名所」をスタートして「街並み」や「エンタメ」を見学し、お昼には「グルメ」へといった観光感覚で江戸への理解を深めていく事ができます。各ゾーンの詳細や見所は随時発表されるので、いまから楽しみです。今回の展覧会で見る事ができる浮世絵は、ボストン美術館が所蔵する浮世絵を撮影し、デジタルデータ化したものです。なかでも門外不出の浮世絵コレクション「スポルディング・コレクション」は保存状態の良さから世界で最も美しい浮世絵と称されており、描かれた当時の色に近い世界を体感できます。見て食べる体験型デジタルアート展も同時開催!日本橋で和の文化を堪能本アート展は日本橋兜町を文化で活性化するプロジェクト「日本橋 兜町・茅場町アートプロジェクト」の一環として開催されます。開催会場では同じくデジタルアート展の「見て食べる体験型デジタルアート『食神さまの不思議なレストラン』展」が同時開催される予定で、世界屈指の金融街である日本橋 兜町・茅場町を和の文化をテーマにアートで盛り上げていきます。【開催概要】「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」開催日程:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)開催場所:日本橋茅場町「特設会場」入場料:<通常チケット>前売料金:大人(高校生以上):1,300円、子ども(3歳以上~中学生以下):800円販売期間:2016年10月29日(土)~2017年1月27日(金)当日料金:大人(高校生以上):1,600円、子ども(3歳以上~中学生以下):1,000円販売期間:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)<「江戸の秘密展」×「食神さまの不思議なレストラン展」セット券>前売料金:2,900円販売期間:2016年10月29日(土)~2017年1月27日(金)当日料金:3,400円販売期間:2017年1月28日(土)~2017年5月21日(日)※セット券は「子ども」券種はございません。
2016年11月01日小栗旬主演で実写映画化されることでも話題の、「週刊少年ジャンプ」連載中の大ヒット漫画「銀魂」。このほど、本作の初の展覧会「連載完結寸前大銀魂展~ツケが回る前にケツを拭け~」の開催が決定した。架空の江戸を舞台に、「天人(あまんと)」と呼ばれる異星人によって支配される世界で、甘党&無鉄砲な侍・坂田銀時が新八、神楽ら仲間たちと共に万事屋(よろずや)に持ち込まれた様々な事件を解決していく、抱腹絶倒ギャグと壮絶アクション、厚い人情も詰め込んだSFエンターテインメント。空知英秋による原作漫画は、2003年12月より「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載が続き、単行本1巻から最新66巻も含めると累計発行部数は5,100万部以上という大ヒットに。2006年4月からはテレビ東京系でTVアニメも放送開始。その後、2本の劇場アニメも制作され、先ごろはTVアニメ新シリーズの放送も決定。さらに、「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一監督のもと小栗さんが主人公・坂田銀時を演じるほか、菅田将暉、橋本環奈、岡田将生、堂本剛ら超豪華俳優が集結する2017年公開の実写映画『銀魂』も大きな話題を呼んでいる。“連載完結寸前”(!?)と銘打たれた今回の「大銀魂展」では、180点以上の厳選された原画を展示するほか、映像や造作物を駆使して、笑いあり&涙ありの銀魂ワールドが展開。また、1話まるごと日替わりの展示コーナーも設置、公式HPから読者に“No.1エピソード”を投票してもらった上位作品が日替わりで展示される。さらに公式HPでは、単行本の表紙で展覧会開催日までのカウントダウンを行う企画や、「銀魂」のコマを使って面白セリフを投稿してもらう“JUPPONグランプリ”など、ファン垂涎の企画を実施。また、この展覧会のために作者・空知氏が描き下ろしたメインビジュアルが、10月31日(月)発売の「週刊少年ジャンプ」48号にて公開。銀さんこと坂田銀時が便器に座り、その周りをお馴染みの仲間たちが描かれたトイレットペーパーで埋め尽くしたビジュアルとなっている。「連載完結寸前大銀魂展~ツケが回る前にケツを拭け~」は12月23日(金・祝)~1月9日(月・祝)まで18日間、秋葉原UDX アキバ・スクエアにて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年10月31日現在、六本木ヒルズ森タワー52階で「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展美術品が語るフランス王妃の真実」が開催されています。フランスだけでなくウィーンの美術館からも、肖像画をはじめ貴重な美術品約200点を集め、その波乱の生涯を辿ります。いま注目の展覧会を、さっそくアソビュー編集部員が取材してきました!見どころをご紹介!はじめに、展覧会のみどころをご紹介します。1つめは、とにかく豪華なファッション。時代のファッションリーダーでもあったアントワネットの、斬新できらびやかな衣装にご注目ください。2つめは、室内空間の再現。実際に使われれた家具などで浴室や居室を再現しています。アントワネットがおくった日常生活をリアルに感じられますよ。3つめは、スウェーデン貴族 フェルセンとの暗号ラブレター。今年1月に解読されたばかりの、貴重な資料です。暗号で交わされた愛のメッセージは必見ですよ。200点の美術品でたどる、波乱の一生それではさっそく、展覧会の会場へ!会場内に入ると、高級感あふれる真紅の壁があらわれます。ぐっとマリー・アントワネットの世界に引き込まれます。●14歳で政略結婚。そして異国の王太子妃へ第一章では、オーストリア皇女からフランス王太子妃となるまでの少女時代の様子を肖像画でみていきます。こちらの絵は、教科書でも見たことのある「1755年の皇帝一家の肖像」。子沢山で知られたオーストリア大公マリア・テレジア夫妻と12人の子どもたちの様子が描かれています。真ん中のゆりかごにちょこんと座っているのが、末娘であるマリー・アントワネットです。こちらも有名な肖像画。フランスへの嫁入り直前と推測される絵です。チェンバロを弾く姿が優雅ですね。この後1770年4月、アントワネットは14歳でウィーンを離れ、フランスへ嫁ぎます。オーストリア・フランス間の和平強化のための、政略結婚でした。続く第2章では、華やかな王家の結婚を伝える美術品が登場します。この大きなテーブル飾りは、1770年5月におこなわれた結婚式の祝宴で使われたものです。トルコブルーの大理石やブロンズが光る、豪華な作りですね。若く美しいアントワネットの評判はたちまちフランス中に広がり、大勢の民衆がヴェルサイユ宮殿に押し寄せ、その結婚を祝ったと言われています。●フランス王妃 マリー・アントワネットの誕生1775年、ルイ15世が天然痘で逝去するとルイ16世が即位、アントワネットはフランス王妃となりました。写真の左が、夫でありフランス国王となった19歳のルイ16世です。右のアントワネットもこのときまだ18歳。ルイ16世の王としての初めての言葉は「神よ守り給え、このように若くして国を治める私たちを!」だったと言われています。パリの華やかなファッションに魅了されたアントワネットは、たちまちドレスや装飾品の虜となります。フランス貴族のファッションリーダーとして、ダチョウの羽をつかったアクセサリーや派手なデザインのドレス、高く結い上げた髪型など、次々とあたらしいファッションで注目を集めました。そんな王妃の散財ぶりに、国民からの不満は、じわじわと高まっていくのでした。●豪華な家具や装飾品へのこだわりが、国家財政をさらなる危機にヴェルサイユをはじめとする宮殿の装飾に執着したアントワネット。莫大なお金をつぎこみ、当時の流行にあった家具調度品を揃えていきました。当時フランスがアメリカ独立戦争に介入したことで国家財政が厳しくなっていたにもかかわらず、王妃の散財は加速するばかりだったといいます。寝台の上掛けには、国王ルイとマリー・アントワネットの頭文字であるLLMAが入っています。アントワネットがとくに好んだ花柄の壁布。これもゴージャスなデザインですね。●王妃のプチアパルトマンを再現した空間王妃の浴室と居室は、実際に使われた家具を用いて、再現されています。これは浴室。白いふわふわのドレスを着ているのがアントワネットです。お付きの方の服装もかわいい…!壁紙のデザインや、家具の配色にセンスを感じますね。浴槽の蛇口ですらブロンドで、こんなにゴージャス。すごい…。東京駅のプロジェクションマッピングなどを手がけるNAKEDによる、図書室の再現も必見です。設計図をもとに、バーチャルリアリティで再現しており、図書館のなかにいるような感覚を味わえます。窓から宮殿の庭に出ていったりする演出もあり、とってもリアルですよ。アントワネットが過ごしたとされる居室は、グリーンを貴重とした空間になっています。寝台や、ナイトテーブルなど、リアルな生活を感じることができます。写真中央、奥にある寝台の脚部には、アントワネットがこよなく愛したとされるエジプト女性の人物像が施されています。さらに奥に進むと、王妃が好んだ食器が展示されています。ズラリと並ぶセーヴル食器のなかには、日本風デザインのものも。このお皿は、伊万里焼から着想を得たものと考えられています。日本の食器を好んだ母、マリア・テレジアに贈ったものだそうです。お母さん想いなんですね。1774年に、王妃がルイ16世によって与えられた「プチ・トリアノン」の様子もうかがえます。形式ばった宮廷生活を嫌ったアントワネットは、この私的な離宮の敷地内に池や田舎風の離宮を作らせ、牧歌的な暮らしを夢みました。ふたりの子どもとともに描かれたマリーの顔は、おだやかなお母さんそのもの。派手な暮らしばかりが伝えられるアントワネットですが、実は子煩悩な母親でもあったそう。とくに息子であるルイ・シャルルのことは「愛のキャベツ」と呼んで溺愛したそうです。かたくるしい宮廷から抜け出してごく親しい友人を招き、オペラや舞踏会を開き、大胆なファッションを楽しんだようです。しかし楽しい時間もつかのま。いよいよ革命が始まります。●国民の不満が爆発。フランス革命、そして悲劇の結末へいよいよ悲劇のエンドロールへと向かいます。国民の不満爆発のきっかけとなった大スキャンダル「首飾り事件」が起こります。アントワネットは詐欺の被害者でありながら、国民の信頼を失う結果になってしまいました。この頃には、国王と王妃を批判する風刺画がよく描かれるようになりました。国王はヤギにたとえられ、アントワネットは虎の体にメドューサの顔で描かれています。双頭の怪物であり、互いに身動きがとれない状態をたとえています。ひどい食糧危機への不満が爆発し、ヴェルサイユへ向かう女性たちの絵も見られます。遊興庁の建物に招集された国民議会に、パンを要求したと言われています。そして、バスティーユ監獄が占領されます。王権の象徴であったこの建物はたちまち民衆に包囲され、監獄司令官のド・ローネの首は槍に突き刺された状態で街中を引きずり回されました。この事件が王権崩壊の引き金になったと言われています。この頃王妃がスウェーデン公フェルセンとかわした秘密の恋文が残されています。黒塗りになっている部分は、今年2016年1月になってはじめて解読され、ふたりが親密な仲にあったことが明らかになりました。女性らしいやわらかい文字で、情熱的な愛の言葉が書かれています。ヴェルサイユを追われ、チュイルリー宮殿で過ごしていた王家が襲われたのは、1792年8月10日のこと。多くの犠牲者をだしたこの事件により、いよいよ王政は終焉を迎えます。事件の3日後には、国王一家はタンプル塔に投獄されてしまいました。暗く、ずっしりとした雲が空を覆う様子が、一家の悲惨な結末を表しているようです。塔のなかでも、国王はのちのルイ17世となる王太子の教育に熱心だったといわれています。ゲームや数学、そして書き方の練習をしていた記録が残されています。王太子の習字帖には「国民に愛される、国民に愛される…」と書かれています。1792年12月以降、家族と引き離されていたルイ16世は、1793年1月21日に断頭台へのぼります。そして1793年10月16日、ついにアントワネットも死刑執行の日を迎えます。16日、死の直前となった午前4時に、義理の妹に書かれた遺書が残っています。紙にびっしりと、小さな文字で悲痛な思いがつづられています。タンプル塔で暮らしていた時の肌着が、そのまま残されています。この頃には下着の洗濯にも自由が許されず、10日に1回程度だったと言われています。死刑当日に履いていたとされる靴も展示されていました。あれほどファッションを愛し、豪華絢爛なドレスに身を包んで暮らした彼女が最期に身に付けたのは、白の質素なチュニックでした。群がる民衆たちの好奇と憎悪にみちた表情とは対照的に、さいごまで気品を失わず静かに死に向かう王妃の姿が印象的です。贅の限りをつくした華やかな宮廷生活から、時代の波にのまれ、監獄、そして断頭台へ。波乱にみちたひとりの女性の一生を、ぜひご覧ください。■イベント詳細名称ヴェルサイユ宮殿《監修》マリー・アントワネット展美術品が語るフランス王妃の真実開催期間2016年10月25日(火)~2017年2月26日(日)開催場所森アーツセンターギャラリー〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階開館時間10:00~20:00(ただし火曜日は17:00まで)※入館は閉館の30分前まで観覧料一般・・・当日1800円前売/団体1600円高校・大学生…当日1200円前売/団体1000円小・中学生…当日600円前売/団体400円※小学生未満は入館無料※団体料金は15名以上で適用。添乗員1名まで無料※障がい者手帳を持っている方と介助者(1名まで)は、当日観覧料が一般900円、高校・大学生600円、小・中学生300円お問い合わせ03-5777-8600公式HP
2016年10月30日展覧会「舘鼻則孝 呪力の美学」が、東京・南青山の岡本太郎記念館で開催される。期間は2016年11月3日(木・祝)から2017年3月5日(日)まで。舘鼻則孝は、展覧会を開催するほか、伝統工芸士との創作などにも精力的に取り組むアーティスト。2016年3月には、仏カルティエ現代美術財団にて人形浄瑠璃文楽の舞台を初監督「TATEHANA BUNRAKU : The Love Suicides on the Bridge」を公演するなどその活動は多岐に渡る。「舘鼻則孝 呪力の美学」は、岡本太郎のアトリエなどを含む館内全てをジャックした舘鼻史上最大規模の展覧会。普段の作風を逸脱し、本展覧会のために制作した「ヒールレスシューズ」をはじめとする新作に加え、2015年12月に和敬塾で限定公開した、自身の骸骨を鋳造彫刻とした「トレーシーズ オブ ア コンティニュイング ヒストリー シリーズ(Traces of a Continuing History Series)」の一部を初公表する。これら舘鼻則孝の作品群に加え、本展では岡本太郎の貴重な過去の映像と舘鼻則孝の作品が共存する空間も。過去と未来が混在する世界へと見る者たちをいざなう。【詳細】「舘鼻則孝 呪力の美学」会期:2016年11月3日(木・祝)~2017年3月5日(日)開館時間:10:00~18:00(最終入館 17:30)会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日。観覧料:一般 620円(520円)、小学生 310円(210円)※()内は15人以上の団体料金。
2016年10月29日「ムーミン絵本の世界展 トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで」が、松屋銀座8階イベントスクエアで、2016年11月30日(水)から12月7日(水)まで開催されます。トーベ・ヤンソンの絵本がパネルや特別映像で詳しく紹介され、ムーミンの世界観をたっぷり楽しめます。また、トーベ作品に忠実に新作絵本を描きおろす公認作家、カーラ夫妻の原画約80点が日本初公開されます。●トーベ・ヤンソンが残した3冊のムーミン絵本ムーミンは、トーベ・ヤンソン(1914~2001)が書いた童話に“ムーミントロール”として登場しました。さらにコミックスや絵本、アニメーションなどを通して世界中に広がっていき、今では世代を超えて多くの人々に愛されています。その中でもトーベが残した3冊のムーミン絵本は、モノクロで描かれている童話やコミックスとは違い、彼女の豊かな色彩を楽しむことができる人気のシリーズです。やわらかなカラーで彩られたムーミンの世界をじっくり堪能しましょう。●新しいムーミン絵本の原画約80点を日本初公開!リーナ&サミ・カーラ夫妻は、トーベの世界観を尊重しながら最新のムーミン絵本を描きおこしており、その新作絵本は日本でも次々と翻訳出版され話題となっています。今回は、オリジナル作品がもつ世界観に独自のユーモアを加えたカーラ夫妻の絵本原画約80点を展観。さらに、トーベの絵本や映像とも比較しながら制作過程を紹介しています。普段みられない制作の裏側を知れる、貴重な機会ですね。また、他では手に入らない展覧会限定グッズも用意されており、ムーミンファンの心くすぐる内容となっています。ぜひ足を運んでみてくださいね。■イベント詳細名称「ムーミン絵本の世界展 トーベ・ヤンソンの原作から、描きおろし新作絵本ができるまで」開催期間2016年11月30日(水)~12月7日(水)開催場所松屋銀座8階イベントスクエア開催時間午前10時から午後8時(最終日午後5時閉場。入場は閉場の30分前まで)主催ムーミン絵本の世界展実行委員会入場料一般 500円、小中学生 300円※一般前売券 400円<プレイガイド>ローソンチケットLコード 33659セブンイレブンセブンコード 050-245チケットぴあPコード 767-994ヤフーパスマーケット<販売期間>2016年11月29日(火)まで
2016年10月26日企画展覧会「株式会社カラー10周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」を2016年11月23日(祝・水)から11月30日(水)まで、ラフォーレミュージアム原宿にて開催する。株式会社カラーとは株式会社カラーは、「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親である映像作家・庵野秀明が代表を務める映像企画・製作会社。アニメーションの制作のみにとどまらず、実写作品を含む映像の企画・製作及び配給・宣伝、アニメーション・特撮作品に関する資料の保存、書籍の出版など、その活動は多岐にわたる。これまでのエヴァ、今までのエヴァ、全てを網羅する展示内容同社が創立10年目を迎えたことを記念して開催する本展では、2007年公開の第1部『:序』、2009年公開の第2部『:破』、そして2012年公開の第3部『:Q』から初公開を含む合計約160点の原画や設定資料を展示。宣伝物などに使用されたイラストの原画なども初披露するほか、本展覧会のために総作画監督・本田雄が描き下ろしたビジュアルなども取り揃える。また、2016年9月に期間限定で公開された宇多田ヒカル『桜流し(ヱヴァ:Qバージョン)』のミュージックビデオの特別上映、そのほか短編アニメーションシリーズ『日本アニメ(ーター)見本市』の原画・資料の紹介など約300点も、本展で目にすることができる。大ヒットロングラン上映中映画『シン・ゴジラ』の貴重資料も2016年7月に公開され、大ヒットロングラン上映中の庵野秀明監督・脚本『シン・ゴジラ』から、第2形態・第3形態・第4形態を紹介。なお、3形態が揃って披露されるのは初めてのことだ。漫画家・安野モヨコの作品もピックアップ庵野秀明の妻でありカラー取締役でもある漫画家・安野モヨコの作品もピックアップ。本展のために『監督不行届』番外編として描き下ろした「おおきなカブ(株)」を、スタジオカラーがアニメーション化して上映する。また、 それらにまつわる貴重な原稿も展示する。来場者プレゼント&限定グッズ来場者には、庵野秀明や鶴巻和哉のインタビュー、安野モヨコ描き下ろし漫画『よい子のれきしえほん おおきなカブ(株)』などを収録した88ページにわたる特別冊子「株式会社カラー10周年記念冊子」をプレゼント。さらに、オリジナルグッズも発売。本展覧会描き下ろしイラストデザインのドレスを着たレイとアスカのデフォルメフィギュア「キューポッシュ」限定バージョンの受注販売や、展示される数々の原画を掲載した「カラー10 周年記念展2017 カレンダー」などがラインナップ。また、「公式作画参考用模型完成品 初号機 頭部モデル」も初展示され、受注販売される。開催概要企画展覧会「株式会社カラー10周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」期間:2016年11月23日(祝・水)~11月30日(水)会場:ラフォーレミュージアム原宿住所:東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 ラフォーレ原宿6階時間:11:00~21:00 (最終入場は20:00)※場内の混在状況によって入場制限有。料金:500円(税込)・当日券購入方法11月23日(祝・水)よりラフォーレミュージアム会場入り口での販売。・特典グッズ付き前売り券Amazonとローソンチケットでのみ入手可能※Amazonとローソンチケットで特典内容が異なる。【問い合わせ先】株式会社カラー10年記念展事務局TEL:03-6712-7839(問い合わせ時間:平日 10:00~18:00)※10月31日(月)から開設。
2016年10月23日10月22日・23日の週末に東京で開催されるイベントを、厳選して7つご紹介します。いよいよ秋も本番。「クラーナハ展」や「禅心をかたちに」展など、様々な展覧会もはじまりました。気になるイベントをチェックして出かけましょう!TAKUMI BAR with MASTER’S DREAM(南青山・INTERSECT BY LEXUS - TOKYO)サントリーの最高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」が味わえる期間限定バーがオープンしています。なんと1杯300円なので、コラボメニューと一緒にいただいても、リーズナブルに楽しめます。22日土曜までの営業なので、この機会は見逃せないですね。よみうりランド ジュエルミネーション(よみうりランド)関東No. 1イルミネーションとの呼び声の高い「よみうりランド ジュエルミネーション」が始まりました!全7種類25色の宝石イルミネーションは圧巻です。ナイトパスもあるので、夜からでも気軽に訪れることができます。今週末のデートにいかがでしょうか。TOKYO数寄フェス(上野恩賜公園各所)上野「文化の杜」がアート空間に変貌します。不忍池がチームラボのインスタレーションや花火で彩られ、コンサートやワークショップも開催。とっておきの「すき」を見つけてみませんか。Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2016(東京ミッドタウン)東京ミッドタウンで開催中の、秋の大型デザインイベントも話題です。最新テクノロジーの脳波センサーを使った、参加者体験型のインスタレーションが登場。大きなカーテンが、手を使用せずともダイナミックに動きます。その他にもたくさんのコンテンツが用意されています。デザインを五感で楽しみましょう。切り絵作家 アグネータ・フロックの世界展(玉川髙島屋S・C 西館1F アレーナホール)スウェーデン出身のテキスタイル・切り絵作家「アグネータ・フロック」の大規模展は、彼女の独創的なファンタジーの世界に迫る、芸術の秋にぴったりのイベントです。土曜日にはアグネータ本人によるギャラリー・トークが開催されるので、こちらも見逃せません。クラーナハ展―500年後の誘惑(国立西洋美術館)ドイツルネサンスを代表する芸術家、ルカス・クラーナハの日本初となる回顧展が開催されています。特別な官能美を醸し出す女性像は、なんとも魅惑的。世界10カ国から集められた名作を堪能しましょう。特別展「禅-心をかたちに-」(東京国立博物館)東京国立博物館の特別展「禅―心をかたちに―」では、全国から選りすぐりの寺宝が集結。禅宗にまつわる代表的な名品が楽しめます。また、 講演会や坐禅会、禅語を書写する写禅語などのイベントも充実しているので、身体全体で禅の世界を体感できます。
2016年10月21日資生堂が10月28日から11月3日まで、イノベーションをデザインする展覧会「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」を東京・銀座にある資生堂銀座ビル内の花椿ホールにて開催する。昨年に続き2回目の開催となる「LINK OF LIFE」。今回は“エイジング”をテーマに、美しく年を重ねる“サクセスフルエイジング”という考え方をもとに未来の美しさについて考えていく。会期中は、資生堂リサーチセンターの研究員を中心に、人事からCSRまで様々な部門の社員が科学者やデザイナー、企業や団体などとともに制作した21作品を展示。エイジングを“人間の成熟”として捉え、すべての人々が“一瞬も 一生も 美しく”生きるためのイノベーションの種を蒔く。また、10月29日、30日の15時から18時30分まで資生堂銀座ビル11のエントランスホールにて、11月3日の14時から16時30分まで資生堂銀座ビル2階にて、クロストーク「エイジングは未来だ」を実施。11月3日の17時から18時までは資生堂銀座ビル2階にて同展のクリエイティブディレクターを務める藤原大も登壇するスペシャルクロストークも開催される予定。その他、10月28日、31日、11月1日、2日の18時からはそれぞれ参加作家によるギャラリーツアーを実施。また、第2会場となるSHISEIDO THE GINZAでは10月20日から11月15日まで藤原の作品が展示される予定だ。【展覧会情報】「LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展」会場:花椿ホール住所:東京都中央区銀座7-5-5 資生堂銀座ビル 花椿ホール会期:10月28日~11月3日時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)入場無料
2016年10月15日展覧会「拝啓 ルノワール先生 ―梅原龍三郎が出会った西洋美術」があべのハルカス美術館にて開催される。期間は、2017年1月24日(火)から2017年3月26日(日)まで。本展ではルノワールと、彼を師と仰ぐ梅原龍三郎の作品を共に紹介。さらに、梅原と交友のあったピカソやルオーらの作品を、あわせて展示。近代絵画における東西の交流を紐解いていく。“画壇のライオン”と呼ばれた梅原龍三郎日本の洋画界を牽引し、その豪快な性格から“画壇のライオン”と呼ばれた梅原龍三郎。近代化が進み、油彩画が日本に定着した頃の1908年、20歳の梅原は渡仏し、翌年ルノワールに会う。梅原はルノワールを師とし、その制作現場を見て、師との対話から多くを学んだという。梅原は後に、ヨーロッパで学んだ油彩画に桃山美術・琳派・南画といった日本の伝統的な美術を取り入れることで、独自の豪華絢爛な画風を展開。日本の洋画を確立した巨匠として高く評価される。2つの《パリスの審判》を同時に展覧する貴重な機会!特に、注目したいのは2人の代表作《パリスの審判》。フランス近代洋画の巨匠ルノワールの晩年の代表作でもあり、その作品を自由闊達な模写で描いた梅原の作品でもある同名の絵画を同時に展示する。開催概要拝啓ルノワール先生 ―梅原龍三郎が出会った西洋美術Bonjour, Monsieur Renoir: Renoir et Umehara ‒Joie de peindre会期:2017年1月24日(火)~3月26日(日)会場:あべのハルカス美術館住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋 1-1-43あべのハルカス 16 階開館時間:火~金 10:00~20:00、月・土・日・祝 10:00~18:00※入館は閉館30分前まで休館日:1/30(月)、2/6(月)、2/13(月)、2/20(月)、2/27(月)観覧料(税込):・一般 1,400(1,200)円・大学・高校生 1,000(800)円・中学・小学生 500(300)円・「拝啓ルノワール先生」×「マティスとルオー」2展セット券 2,200円(2枚組、一般のみ)※()内は前売券と15名様以上の団体※障がい者手帳を持参の人は、本人と付き添い1名まで当日料金の半額※前売券2展セット券は11/19(土)から1/23(月)まで【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL: 06-4399-9050(あべのハルカス美術館)
2016年10月13日陶芸家の藤田匠平による展覧会「壁のポッツ」が、10月12日から11月3日まで渋谷ヒカリエ内の8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryにて開催される。藤田匠平は、陶芸家の山野千里とスナ・フジタというユニット名で制作を行う陶芸家。東京、京都、大阪、三重など各地で個展も多数開催している。何層にも重ねた釉薬を長時間かけて削るという独特の技法を用いた、すりガラスのような滑らかな手触りと艶やかな色味が作品の特徴。また、なめらかな質感や果実のような丸みを帯びたフォルムの小さな花瓶や壷のシリーズ「石果(せっか)」なども展開している。同シリーズは波に削られて丸くなったガラス片の触感などから着想を得たもので、手の中で触りたくなるような美しい曲線が特徴の作品となっている。今回開催される展覧会「壁のポッツ」では、人々が普段何気なく“使うもの”と“見るもの”に分けて陶器を購入したり鑑賞したりしていることにスポットを当て、このインテリアと実用的なものの境界をさらに曖昧にする。「例えば、ふと気づくとさっきまで絵画のように壁に掛けられていた皿に料理が盛られていたり、また、花瓶などは時として花も生けられる彫刻作品の様に捉えることも可能なのではないか」と藤田が語るように、テーブルの上にあったり、食器棚にあったり、または壁にかけられたりし、“使うもの”と“愛でて楽しむもの”の立場をその時々で変えたり、混在させたりする藤田の作品を紹介する。【イベント情報】「壁のポッツ」会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1会期:10月12日~11月3日時間:11:00~20:00入場無料会期中無休
2016年10月10日2016年1月に亡くなったアーティスト、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の大回顧展「DAVID BOWIE is」が、2017年1月8日(日)から、東京・天王洲の「寺田倉庫G1ビル」で開催!2013年にイギリスからはじまった巡回展が、いよいよ日本にやってきます。「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」といわれる、デヴィッド・ボウイの50年にわたるクリエイティビティの軌跡をたどりましょう。「DAVID BOWIE is」の見どころミュージシャン、アーティストとして活躍し、ファッションなどアートや文化にも多大な影響を与えたデヴィッド・ボウイ。「DAVID BOWIE is」では、そんなデヴィッド・ボウイの多岐にわたる活動を300点以上の展示品、音、映像を駆使して紹介しています。●『スターマン』「ポップ・ミュージックの流れを変えた」といわれるパフォーマンスが、1972年にイギリスBBCの音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」でデヴィッド・ボウイが披露した『スターマン』。スターマンの衣装と「トップ・オブ・ザ・ポップス」の映像により、当時の衝撃を再体験することができます。●ファッションデヴィッド・ボウイは世界の一流デザイナーとコラボレーションして、斬新なファッションを生み出し続けました。山本寛斎、アレキサンダー・マックイーン、ジョルジオ・アルマーニ、エディ・スリマンらによる衣装展示は見逃せません。ミュージック・ビデオで見た、あの衣装が展示されているかも!?●JAPAN日本文化からインスピレーションを得、親日家としても知られていたデヴィッド・ボウイ。歌舞伎の化粧法や早変わりをライブ・パフォーマンスに取り入れていました。デヴィッド・ボウイを40年以上撮影してきた鋤田正義の写真、山本寛斎がデザインした漢字柄のマント、デヴィッド・ボウイが描いた三島由紀夫の肖像画など、日本とのつながりを感じる展示がおこなわれます。●音と映像で「音楽を展示」音と映像をフルに使ったマルチメディアにより、デヴィッド・ボウイの「音楽を展示」します。入場者1人ひとりにヘッドフォンが提供され、インタビュー音源を聞きながら展示を観賞。スクリーンでのライブ・パフォーマンス体験など、五感でデヴィッド・ボウイの世界へと没入することができますよ。日本だけのスペシャルコーナー!1983年に公開された映画「戦場のメリークリスマス」(監督・大島渚)の名場面が上映されます。さらに映画で共演した北野武氏、坂本龍一氏の撮り下ろしインタビュー映像も。「David Bowie Meets Japan」と題し、映画を通じてデヴィッド・ボウイの美学やクリエイティビティを感じられる構成になっています。また、会場では日本限定のグッズも販売される予定。貴重なグッズを手に入れましょう。大回顧展「DAVID BOWIE is」がスタートする2017年1月8日(日)は、存命ならばデヴィッド・ボウイ70歳の誕生日。比類なき表現者、デヴィッド・ボウイの世界にぜひ触れてください。チケットの先行発売は2016年10月3日(月)からはじまっています。亡くなったあとも人々をインスパイアし続けるデヴィッド・ボウイの大回顧展は、ファンならずとも必見です!■イベント概要名称:大回顧展「DAVID BOWIE is」開催期間:2017年1月8日(日)~4月9日(日)会場:寺田倉庫G1ビル所在地:東京都品川区東品川二丁目6番10号開館時間:10:00~20:00 (最終入場19:00)※金曜日のみ10:00~21:00 (最終入場20:00)休館日:毎週月曜日 ※1月9日、3月20日、3月27日、4月3日は開館前売り料金:一般2,200円 (当日券2,400円)、中高校生1,000円(当日券1,200円)、 ※小学生以下は入場無料。限定オリジナルグッズ付きチケット5,000円 (当日券は扱いなし)公式サイト:
2016年10月10日佐賀県で初となるスタジオジブリの展覧会「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」が開催される。近藤喜文の描く、キャラクター・デザインやアニメの原画、イメージボード、スケッチなどを展示。会期は2016年10月7日(金)から12月4日(日)まで。ジブリ作品を数多く手がけた日本屈指のアニメーター近藤喜文。「魔女の宅急便」「もののけ姫」「火垂るの墓」などのキャラクター・デザインや作画監督、『耳をすませば』で映画監督デビューして成功を収めた。残念ながら1998年に47歳という若さで急逝してしまうが、スタジオジブリの高畑勲・宮崎駿から信頼を寄せられ、ジブリを支えてきた人物だ。「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」では、近藤が手掛けたアニメーションのイメージボードや原画、イラストなどを紹介していく。また、10月23日(日) 14時30分からは、佐賀県立美術館ホールで映画「耳をすませば」の上映会を実施。定員は450名で、展覧会チケットを持っている人なら無料で参加可能だ。当日、12時から上映会用整理券が配布されるので、こちらは手に入れると良いかも。あわせて、佐賀大学教育学部附属中学校吹奏楽部によるジブリ映画の音楽を演奏するコンサートも、同日の13時から30分ほど開催。生の音楽を聴いた後、そのまま映画の世界へ入り込める。【概要】この男がジブリを支えた。近藤喜文展会期:2016年10月7日(金)~12月4日(日) 9:30~18:00休館日:月曜日※但し、10月10日(月曜日・祝日)は開館し、10月11日(火曜日)を休館会場:佐賀県立美術館 2号・3号・4号展示室住所:佐賀県佐賀市城内1-15−23観覧料:前売り券 1000円(税込)、 当日券1200円(税込)【問い合わせ先】この男がジブリを支えた。 近藤喜文展実行委員会事務局(サガテレビ事業企画部内)TEL:0952-23-9112
2016年10月08日10月8日(土)から16日(日)まで、南青山にあるスパイラルガーデン(スパイラル1F)にて、アルテックのネクストアイコンともいわれるドムス チェアの展覧会「the chair ≠ a chair(ザ チェア イズ ノット ア チェア)」が行なわれます。それに伴い、大人気ファッション&テキスタイルブランド「ミナ ペルホネン」の生地を纏ったドムス チェアが70脚限定で販売決定!他にも限定アイテムやワークショップなど、盛りだくさんな内容になっています!ドムス チェアとミナ ペルホネン、夢のコラボレーションが実現!チャーミングな佇まいと快適な座り心地が魅力のドムス チェア。フィンランドデザイン界の隠れた巨匠、イルマリ・タピオヴァーラが、1946年にヘルシンキの学生寮「ドムス アカデミカ」のためにこの椅子をデザインしてから70年の時を経ても、今なお愛され続けている。タピオヴァーラがデザインへの情熱を詰め込んだドムス チェア。10月8日(土)〜16日(日)に開催される展覧会「the chair ≠ a chair」では、一脚の椅子が育む暮らしの物語を、クリエイティブスタジオ「MUSUTA(ムスタ)」による映像やインスタレーションを使って表現する。展覧会も限定販売も見逃したくない!限定チェアを手に入れようそしてヘルシンキで生まれた北欧ブランド「アルテック」は、ドムス チェア70周年を祝う展覧会と連動して、唯一無二の詩的なテキスタイルを作り続けるファッション&テキスタイルブランドの「ミナ ペルホネン」の生地を施した特別なドムス チェアを作った。ミナ ペルホネンがこのコラボレーションのために用意した生地は8種類。どのデザインもインテリアに取り入れたいものばかり。こちらは展覧会より一日早い10月7日(金)から、会場1階のショップ「MINA-TO」のアルテック特別コーナーにて受注販売が行われる。ドムス チェア70周年を記念したキャンペーンの対象商品でもあるこの特別チェアを購入すると、ミナ ペルホネンのデザイナー、皆川 明氏が描いた「ドムス チェア70周年アニバーサリーポスター」をゲットすることができる。この特別なドムス チェアは限定70脚。確実に手に入れたい方は早めに購入しよう。チェア以外のコラボアイテムも要チェック!限定アイテムはドムス チェアだけではない。会場1階にあるショップ「MINA-TO」のアルテック特別コーナーでは、ドムス チェアや同じく代表作であるスツール 60をかたどったマスキングテープやアイロンパッチなどが販売される。アイロンパッチは今回のキャンペーンポスターに使われている、皆川 明氏が描いたドムス チェア。コラボアイテムがどうしてもほしい!という方は、こちらもチェックしてみよう。また、2015年にアルテック80周年を記念して作られたトートバッグの限定販売や、アルテックの暮らしを彩るブランド「abcコレクション」など、ファンにはたまらないラインナップ。この機会に是非手に入れたい。北欧を肌で感じるワークショップも参加したい!また、北欧の暮らしを体感できるようなワークショップも開催される。まず、3回に分けて北欧の食を楽しめるワークショプは、北欧ジャーナリストとして活躍中の堀紋子さんによる、フィンランドの朝食レシピ&北欧の知恵を学べる講座。レシピだけでなく、テーブルセッティングや器のチョイスなど、北欧のアイデアやコツも学べるワークショップになっている。詳細は以下のとおり。◆第1回「Very Berryな朝ごはん」・10月10日(祝・月) 9:00〜10:30(受付8:45)・メニュー:ベリーとクリーム添えケーキ、ベリーサラダ、コーヒー・参加費:¥2,500◆第2回「フィンランドソウルフード朝ごはん」・10月14日(金) 9:00〜10:30(受付8:45)・メニュー:カレリアパイ、茹で卵入りほうれん草のスープ、コーヒー・参加費:¥2,500<※定員に達したため予約受付終了>◆第3回「北欧の定番、オープンサンド朝ごはん」・10月16日(日) 9:00〜10:30(受付8:45)・メニュー:エビとサーモンのオープンサンド、りんごのコンポート、コーヒー・参加費:¥2,500これらは各回12名までを定員とし、予約が必要。 press@artek.fl 宛てに<名前、人数、メールアドレス、電話番号>を記載して予約しよう。他にも北欧映画を楽しむことができる「フィンランドムービーレイトショー」や、期間限定でカフェに登場するフィンランドのブルーベリーパイなど、北欧文化をめいいっぱい楽しむことができるものばかり。「北欧っていま流行っているけど、どんなものなのかよく分からない……」という方にこそ体験してほしい。インスタグラムでドムス チェアが手に入る!? キャンペーンも実施中また、展覧会期間中にインスタグラム上にてフォトコンテストが行われる。展覧会で気に入ったドムス チェアや自宅にあるドムス チェアを撮影した写真を、ハッシュタグ「#thechairisnotachair」をつけてインスタグラムにアップすると、いいね数を参考に上位3名が選出される。上位3名へ送られる景品も豪華!1位はなんとドムス チェア1脚が、2位は皆川氏が手がけたアニバーサリーポスター、3位は今回の展覧会で販売される特別商品セットが贈られる。みんなから「いいね」をもらって景品ゲットに挑戦しよう!【フォトコンテスト概要】◆参加方法/1.インスタグラムで @artekglobal をフォロー2.展覧会場やショップMINATOで一番お気に入りのドムス チェアを撮影し、ハッシュタグ「 #thechairisnotachair 」を付けて自分のアカウントから投稿◆投稿期間/2016年10月7日(金)〜10月17日(月)20:00◆当落発表/ @artekglobal のインスタグラムアカウントと Artek Japan Facebook上で発表し、上位3名の当選者には個別にダイレクトメールを送信、景品を発送◆応募条件/日本在住者に限る◆景品/ 1位ドムス チェア2位ドムス チェアアニバーサリーポスター(非売品)3位特別商品セット+++++アルテックのドムス チェアとミナ ペルホネンのファブリック。北欧家具が好きなら一度は必ず耳にしたことのある二つのブランドがコラボするなんて、チェックしないわけがない!ミナ ペルホネンの唯一無二な生地を纏ったチェアを、自分の部屋に取り入れるのもよし、展覧会でうっとり見るのもよし、撮影してフォトコンテストに挑むのもよし。さまざまな楽しみ方ができるこの機会を見逃さないようにしよう。【イベント(展覧会)概要】◆名前/ "the chair ≠ a chair"(ザ チェア イズ ノット ア チェア)◆期間/2016年10月8日(土)〜16日(日)◆会場/スパイラルガーデン(スパイラル1F)東京都港区南青山5-6-23◆営業時間/11:00-20:00皆川 明が描いた限定ポスターも!北欧インテリアブランド・アルテックが「ドムスチェア」の70年記念キャンペーンを開催「アルテック ジャパン」の公式Facebookへ
2016年10月07日10月8日から10日は3連休!asoview!NEWS編集部がおすすめする東京近郊のおすすめスポットやイベントをご紹介します。お出かけの秋!芸術の秋!3連休もワクワクしちゃいましょう!ビールにグルメに温泉に…お出かけの秋!スポット10選ハロウィンにサンマにススキ野原…10月らしいイベントが揃っています!連休なので、少し遠くに足をのばしてみるのもおすすめです!●恵比寿ビール坂まつり(ビール坂下 恵比寿4丁目児童遊園地)「恵比寿ビール坂まつり」は、年に1度おこなわれる、商店街の人気イベントです。ビールだけでなく、各店舗のオリジナルメニューを味わうことができます。「サンマのつみれ汁」の無料配布があるのも、嬉しいポイントです。●TAKUMI BAR with MASTER’S DREAM(南青山・INTERSECT BY LEXUS - TOKYO)サントリーの最高級ビール「ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム」の限定バーが南青山にオープンしています。なんと1杯300円とお得な価格!コラボレーション・メニューと一緒に楽しめます。マスターズドリームを衣に使ったフライなど、気になるフードも盛り沢山です。●アークヒルズ 音楽週間 2016(アーク・カラヤン広場、サントリーホールほか)「アークヒルズ音楽週間2016」では、周辺でクラシックやジャズコンサートが開かれるほか、コンサートのライブビューイングも行われます。歩いているだけで方々から音楽が聞こえてくる、芸術の秋にピッタリのイベントです。●ROPPONGI HILLS HALLOWEEN 2016(六本木ヒルズ)六本木ヒルズ全体がハロウィン一色に染まります。限定グルメにスタンプラリーなど、ハロウィン気分が高まるコンテンツが盛りだくさん!「東京シティビュー」では、仮装をすると入場料が半額になるキャンペーンも行っています。●CINEMA CARAVAN(神奈川県・RIVIERA 逗子マリーナ)逗子マリーナのヨットフェスティバルに、野外映画館「CINEMA CARAVAN」が登場します。上映されるのはリュック・ベッソン監督作品の「グラン・ブルー」です。夕暮れ時の潮風香る会場の野外スクリーンに、海を巡る普及の名作が蘇ります。●夜空と交差する森の映画祭2016(山梨県・「べるが」)野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2016」が山梨県で開催されます。3年目となる今回は、短編作品と長編作品、合わせて全57作品がラインナップされます。満天の星の下、自然に囲まれてどっぷりと映画の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。●SEASIDE HALLOWEEN(横浜・八景島シーパラダイス)八景島シーパラダイスのハロウィンイベントは、家族でもカップルでも楽しめるコンテンツがたくさん!「海の動物達のショー」も限定バージョンで登場します。フォトコンテストも開催されるので、仮装してのお出かけもgood!●秋のすすきイベント(静岡県・稲取細野高原)稲取細野高原で「秋のすすきイベント」が開催されます。歩いて、食べて、作って、音楽に耳を傾けて…多彩な催しが予定されています。黄金色に輝く一面のすすき野原は、まさに絶景。すすき越しに望む天城連山、相模湾、伊豆七島は格別の美しさです。●シャンパン風呂(箱根小涌園ユネッサン内「緑のテラス」)箱根小涌園ユネッサンの「もう一度入りたいお風呂」アンケートで堂々の4位に選ばれたシャンパン風呂が、復刻されました。美肌効果が期待できるシャンパン風呂は、華やかな香りで身も心もリラックスできます。優雅な休日を過ごせること間違いなしです。●NOSTALGIC izu new(エキュート品川、エキュート品川 サウス)エキュート品川で、伊豆の魅力を再発見してみませんか?伊豆食材を使ったオリジナルメニューを味わえたり、伊豆の名産品や旅行がプレゼントされたりなど、気になるコンテンツがたくさんあります。エキナカなので、お出かけ前や乗り換えのついでに気軽に立ち寄れます。どっぷりアートに浸りたい…芸術の秋!8選10月で会期終了の展覧会もあり、こちらも見逃せません。芸術の秋にどっぷり浸れるイベントを厳選して8選お届けします。●ダリ展(国立新美術館 企画展示室1E)過去最大規模のダリの回顧展が、国立新美術館で開催されています。ダリは絵画や彫刻のみならず、宝飾品、舞台装置や衣装のデザイン、挿絵や映画の制作、執筆活動などマルチに活躍しました。パワーあふれるダリ・ワールドを体感できる機会、見逃せません。●平安の秘仏-滋賀・櫟野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち(東京国立博物館)東京国立博物館で特別展「平安の秘仏-滋賀・櫟野寺(らくやじ)の大観音とみほとけたち」が開催されています。重要文化財に指定されている平安の仏像20体が寺外で展示される初めての機会とあって、注目度はバツグンです!●もういちど、はじめましてスヌーピー。(スヌーピーミュージアム)「史上最大のスヌーピー展」が、六本木にあるスヌーピーミュージアムで開催されます!貴重な原画約80点や日本初公開のスケッチを含む展示は、ファンでなくとも一見の価値あり。特製ダイアリー付きのプレミアムチケットも要チェックです。●博物館でアジアの旅(東京国立博物館 東洋館)上海博物館と国立博物館のコラボレーションによる特別展示「博物館でアジアの旅」が、東京国立博物館の東洋館で開催されています。期間中はスペシャルツアーやワークショップなどのさまざまなイベントも開催されるので、こちらも見逃せません。●トーマス・ルフ展(東京国立近代美術館1F企画展ギャラリー)待望されていた日本国内初の個展「トーマス・ルフ展」が、東京国立近代美術館で開催されています。ギャラリーの中にちりばめられた沢山の作品を眺めれば、新しい写真の世界に出会えます。●ピーターラビット展(Bunkamura ザ・ミュージアム)「ビアトリクス・ポター™ 生誕150周年 ピーターラビット™展」の会期も、いよいよ10月11日までです。貴重な原画やスケッチ、ポターが愛用した品々など初来日の品が目白押し。ピーターラビットの世界観にどっぷり浸れる展示会です。●宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ(森美術館)隕石や化石から、レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイの天文学手稿、チームラボの最新インスタレーションまで、見どころ満載の展覧会です!4つのセクションにわかれた展示は、過去から未来に向かっての新たな宇宙観や人間観が提示される構成になっています。●よみがえれ! シーボルトの日本博物館(東京都江戸東京博物館)東京都江戸東京博物館で、シーボルトの没後150年を記念した特別展が開催中です。2度目の来日の際に収集し、現在はミュンヘン五大陸博物館に所蔵されているコレクションなどが展示されています。中でも、シーボルトが亡くなる直前に開いた「最後の日本展示」を再現したコーナーは必見です!
2016年10月07日写真家のホンマタカシによる展覧会が、10月27日まで岡山県にあるCCCSCD galleryにて開催されている。このギャラリーでは2回目となるホンマタカシの展覧会。今回は、アメリカ人アーティストのエド・ルシェをオマージュしたシリーズの13作品を展示中。そのうち『SCANDINAVIAN MUSHROOM』は、1972年に発行されたエド・ルシェの『COLORED PEOPLE』へのオマージュ作品となるもの。オリジナルでは多肉植物であったモチーフをキノコに置き換え、欧米で撮影した。『NINE SWIMMING POOLS』は、エド・ルシェが初めてカラーで制作した同名のアーティストブックへのオマージュ。オリジナルの画一的なプールに対し、ホンマタカシ版ではバリエーション豊かなプールが連ねられた。『THIRTYFOUR PARKING LOTS』では、1967年に発行された、エド・ルシェの作品の中でも評価が高いアーティストブックをオマージュ。世界各国の駐車場で撮影を行い、レイアウトから造本に至るまで忠実にオリジナルを再現した。また、10月15日にはピンホールカメラのワークショップ「ホンマタカシピンホールカメラ×シファカ茶室 ワークショップ」を開催。当日は、客間にさらに茶室を出現させる新しい手法を実施する。また、ホンマタカシ本人を招き、初公開となる映像作品上映会やライブも行う予定だ。なお15日のイベントは、予約者優先。詳細・申込方法についてはCCCSCD galleryのオフィシャルイベントページ()にて。【イベント情報】「ホンマタカシ展」会場:CCCSCD gallery住所:岡山県岡山市北区石関町6-3会期:9月3日~10月27日(10月19日は休廊)時間:10:00~19:00(土日祝日は9:00~)
2016年10月06日展覧会「草間彌生 わが永遠の魂」が、2017年2月22日(水)から5月22日(月)までの間、国立新美術館で開催される。世界を舞台に活躍し続ける前衛芸術家・草間彌生。その創作活動は、絵画、彫刻、コラージュ、インスタレーション、映像、パフォーマンス、ファッション、野外彫刻、さらには小説や詩に至るまで、様々な分野に及んでいる。「草間彌生 わが永遠の魂」展では、代表作の数々から貴重な未発表作品までを過去最大級の規模で展示。さらに、2009年から意欲的に取り組んでいる大型絵画シリーズ「わが永遠の魂」から、厳選した約130点を初公開する。初期から現在にいたるまでを余すところなく紹介し、天才作家はどのように歩み、現在何に取り組み、これからどこへ向かおうとしているのかを探る。草間彌生の初期作品~ニューヨーク時代幼少の頃より絵を描くことが好きだった草間彌生。彼女は日本画を京都市立美術工芸学校で学び、故郷の長野県・松本市で創作活動を開始した。初期の作品は、1953年の≪太陽≫や、1949年≪残夢≫に見られるように、抽象的でありながら動植物、人間、天体、都市など、多岐にわたるモチーフをテーマに制作。生命感と宇宙的な広がりを感じさせるようなものが多かった。日本での芸術活動に限界を感じた草間は、1957年秋に単身アメリカへ。翌年にはニューヨークに移住。そこで、巨大なカンヴァスを小さな網目状のストロークで埋め尽くした、中心も際限もなく、構成を排除したモノクロームのネット・ペインティングを発表し、高い評価を受ける。オブジェやイメージによって空間を埋め尽くすインスタレーション、パフォーマンスなど、性や食品に対するオブセッション(強迫観念)を主題とした先駆的な作品を次々と創作していった。草間彌生の東京時代体調を崩し、1973年に帰国した草間は、東京で入院生活を送りながら芸術活動を再開。絵画や彫刻、インスタレーションにおいては、水玉、ネット、男根状の突起などの従来のモチーフを大胆に再解釈し、具象的なイメージと組み合わせた色彩豊かな作品を生み出した。松本市美術館所蔵の≪かぼちゃ≫(1999年)は、その代表作といえる。体験型展示にも注目ミラー・ルームは、無限に反復し増殖する世界。無数の小さな光が煌めく中で、鑑賞者自らが作品の一部になるような感覚を体験できる。また、屋外展示場には水玉ガーデンも。カラフルに彩られた大小のかぼちゃ、にょきにょきと地面から生え出たような立体作品《命》など水玉柄の彫刻が並ぶ。これら作品は自由に写真を撮ったり、かぼちゃの中に入ったりして楽しむのも展覧会の魅力の1つだ。開催概要【イベント詳細】国立新美術館開館10周年 草間彌生 わが永遠の魂会期:2017年2月22日(水)~5月22日(月)休館日:毎週火曜日 ※5月2日(火)は開館開館時間:10:00~18:00※金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2■チケット情報一般 1,600(1,400)円、大学生 1,200(1,000)円、高校生 800(600)円※()内は前売り、または20名以上の団体料金。※中学生以下無料。※障害者手帳を持参者と付添者1名は無料。※2017年3月18日(土)から3月20日(月・祝)までは高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)※前売券販売期間は2017年1月1日(日)~2月21日(火)。国立新美術館は1月11日(水)から2月20日(月)まで、2月22日(水)以降は当日券の販売。■先行販売券(企画チケット)・草間彌生トートバッグセット券(2,000セット限定) 5,000円(税込)販売期間:2016年11月1日(火)~2017年2月21日(火)※セブンチケット限定(売り切れ次第終了)。内容:観覧券1枚とオリジナルトートバッグ(XLARGE/X-girlコラボレーション)のセット。・草間彌生《南瓜》キーリングセット券 3,000円(税込)販売期間:2016年11月1日(火)~2017年2月21日(火)※セブンチケット限定(売り切れ次第終了)。内容:観覧券1枚と草間彌生《南瓜》キーリング(本展限定カラー)とのセット。・ミュシャ展とのセット観覧券 2,400円(税込)販売期間:2016年11月2日(水)~2017年2月21日(火)※オンラインチケット、ローソンチケットで販売。内容:国立新美術館で2017年3月8日~6月5日に開かれる「ミュシャ展」との一般観覧券各1枚のセット。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年10月02日“作品”とも言い換えられる工芸と、“製品”であるデザインの境目を探る展覧会「工芸とデザインの境目」が10月8日から17年3月20日まで、金沢21世紀美術館で開催される。監修はプロダクトデザイナー深澤直人が務める。同展では、日常生活の中で活きる「工芸」と「デザイン」の曖昧さに注目。ものづくりという点では同じだが、異なるジャンルとして区別される両者の違いを見極めることをコンセプトに、「プロセスと素材」「手と機械」「かたち」「さび(経年変化)」などのテーマから、工芸とデザインの境界を浮き彫りにしてゆく。会場では、6つのテーマに基づいて展示が行われる。「プロセスと素材」では、素材の持つ特性や力を生かし、治具を用いて工芸品を創り出す工芸作家と、治具を用いずに制作できるデジタル工作機器(3Dプリンタなど)を対比させて展示。「手と機械」では、工芸を作る人の手と、手を模倣し作られた機械にフォーカスして展示される。その他、「かたち」では、人の手が加わることによって洗練される工芸とデザインのかたちを紐解く。「経年変化」では、時間によって質感が変わり、使用者が愛着を持つようなものづくりに着目し、時間がデザインを工芸にする可能性を考える。「工芸とデザインの境目」では、精緻を極める工芸職人の熟練の技と、精密な機械とを比較しながら、見た目や機能性に注目。「工芸の新たな地平」では、テクノロジーの発展によって拓かれる工芸の展開を展示する。【イベント情報】工芸とデザインの境目会場:金沢21世紀美術館 展示室1~6住所:石川県金沢市広坂1-2-1会期:16年10月8日から17年3月20日時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)休場日:毎週月曜日(ただし、10月10日、10月24日、1月2日、1月9日、3月20日は開場)、10月11日、12月29日から1月1日、1月10日料金:一般1,000円、大学生800円、小中高生400円、65歳以上800円
2016年09月22日