2歳にはいってからというもの、ここ最近朝から晩まであらゆる場面で、息子の行動に対し何かと手伝おうとすると、「いや!かんちゃんがやるのお」と、主張するようになってきた。うすうす感じてはいたものの、やはりそうか、これが2歳児に必ずや訪れると言われる「イヤイヤ期」なのか。■なんでもイヤ! 家事も仕事も円満に行かなくなってきた「朝ごはんを食べよう。」と誘っても、「イヤイヤ!」「お風呂にはろう。」と誘っても「イヤイヤ」「着替えるよ。」と頼んでも「イヤイヤ」「イヤ! イヤ!」とはいえ自立心が芽生えている証拠。自分で何事にも支配されず、行動したいという気持ちが出ているんだろう。周りの子どもをもつ友人たちから話は聞いていたし、そこまで驚くことはなかったけれど…。母としては、いろいろ嫌がられることで、家事も仕事も円滑にいかないわけで大変困る。保育園に送りだすときも、この「イヤイヤ!」のせいで時間がかかってしまう。本人の思いどおりにいかないことがあると、わが息子は鬼の形相になり「びえーーーーー!」と泣く始末。どこまで見守ったらよいものか、判断が難しい。こりゃまいったなぁ。■事件勃発! そのとき心の中で悲鳴をあげたそんな時期に事件は起きた。その日は夕飯を近所のうどん屋で食べることにしていた。うどんならいつだってよく食べるほど、麺類は特に息子が好んでいた。多くのお客さんで常ににぎわっている店内。子連れのお母さん方もたくさんいた。うどん好きの息子だけれど、その日は食べるペースがとくに遅かった。注文した、釜玉うどんがサーブされてから、かなりゆるかなペースで食べ始めた息子。30分経過、45分経過、1時間…経過。のびきっているうどん。体調が悪い様子もないし、ただ食べるのが面倒臭い様子。残り少々という感じだし、もう出るか。「もうごちそうさまかな? いいね? お片づけして」 なんとなく、息子がうなづいたように見えたので、ささっと片付け息子を抱っこして、店内を出ようとすると…「めんめん(麺)~!! めんめん~!!!! まだぁ~、まだ、たべるのおおおおお」突然息子が奇声をあげた。店内に声を響き渡る…。心の中でこう叫ぶ私(いやー! やめてーー!)「また食べにこようね」「だいじょうぶだよ~いつでも食べられるから」などなだめてはみたものの、どんな言葉もNG。息子の気持ちは落ち着かない様子。もう完全に残飯化していたうどんを、息子は最後まで食べたかったようだった。しかしながら、すでに片付けられてしまった器を流し場から引き取る訳にもいかないし、もう一度注文する訳にもいかない。夫もわたしも腹はパンパンだ。「めんめん(麺)~!! めんめん~!!!!」外に出ても号泣し、怒り狂う息子。家に帰るまでずっとこの調子だった。いつもは穏やかに接することを守ってきたけれど、この時ばかりは我慢ができず「そいだら、ひとりでうどん食べにもどりなさい!」と、びしーっと怒鳴ってしまっていた。■「めん、ごめん、めん、ごめん」涙と笑いまだ2歳の小さな息子に向かって、こんな発言をしてしまい、すぐに自己嫌悪に襲われ、私も号泣。突然怒り出し、そのあと涙を流す母に相当驚いたのか、息子が泣きながら、私にかけよってきた。「めんめん…めんめん…」まだうどんに想いをはせている息子。「ごめん…ごめん…」「めん、ごめん、めん、ごめん」言葉選びがよくわからないカオス状態になってきて、途中から笑えてきた。息子にきちんと「おかあさんがわるかった、ごめんね。またうどんたべにいこうね」と言ったら、ようやく落ち着きを取り戻した。そうか、ごめんって言って欲しかったんだなあ。ただ優しく声をかけてほしかっただけだったのかも。■母も息子も成長する、そして…「イヤイヤ期があることで、子どもは成長する」とはよく聞くけれど、母の私も息子と同じように成長させられるのだった。息子が2歳ということは、私もお母さんになって2年ということ。こうして、しばらくの間「イヤイヤ期」はなくならなかったけれど、息子のおしゃべりが上手になってくると、意思疎通が上手も上手にとれるようになり、3歳に近づくにつれ「イヤ!」と言うことが次第に減っていったのだった。<読者のみなさまへ>読者の皆様いつも 「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記」 を、お読みいただきましてありがとうございます。長く続けてきた連載ですが、ただいま第二子出産を春に予定しております関係で、今回の掲載分で、Boojilの連載は一度休載させていただきます。子育てがスタートしてから、ありとあらゆるものに変化がありました。家庭内のことだけでなく、仕事や自分の考え方、全てに子どもからたくさんの刺激をもらっています。第二子誕生を目前に、またあのどえらい痛みに耐えなくてはならないのだなあ。と陣痛が来るのが恐ろしくて仕方ありませんが、ふわふわの新生児をまたこの手に抱けると思うと、楽しみでなりません。産後、また落ち着いた頃に連載を再開する予定でおりますので、みなさまどうぞその時まで楽しみにしていてください!それではみなさま、ごきげんよう!Instagramで近況はお伝えできればと思います。 Boojil: Instagram
2019年03月06日「おせちに飽きたらカレー」というフレーズをよく耳にします。1年に1回とはいえ、おせちはもうしばらく遠慮したい… と「カレー」を無性に食べたくなった方も多いでしょう。今回はそんな「カレー」のお話。おすすめのカレー屋さんもご紹介します。カレーライスは「日本食」ですカレーといえば「カレーライス」ですが、昔は “ライスカレー” とも呼ばれ、ごはんにかかっているものをそう呼びました。カレーとごはんが別々になっているものも「カレーライス」と呼ぶかというと、そうではありません。インドやスリランカなどに行っても「カレーライス」はないのです。そう、これは「日本食」なのです。もともと、イギリス人が植民地だったインドからスパイスを入手し、小麦粉を炒めて作るシチューに入れて作られたものが「カレー」と呼ばれていました。しかし、ごはんにかけて食べる習慣はありませんでした。明治時代にこの「カレー」が日本に伝わり、ごはんにかけて食べられたことが「カレーライス」の由来だと言われています。カレーには抗酸化作用の高い「スパイス」が豊富いまでは美味しいインド料理店などもたくさんあり、私たちは様々なカレーを楽しめるようになりました。私は自分の体が「スパイスを欲している」と感じたときは必ず食べに行きます。カレーには抗酸化作用の高いスパイスが多く含まれています。例えばターメリック(日本ではウコンと呼ばれています)は、肝臓機能を活性化する働きがある胆汁や唾液、胃液の分泌の促進や強心作用があります。しょうがは殺菌・免疫力アップ・体を温める効果、クミンは食欲増進、腹痛や胃痛を和らげる働き、ローリエは整腸作用、シナモンやクローブは美肌効果が期待できます。このほかにオールスパイスやコリアンダーなどのスパイスも含まれているので、体調不良のときにこそいただくとよいでしょう。(ただし、大量のオイルやお肉が含まれていると、胃にも負担がかかるので要注意)スパイスを食べた後は発汗作用もあるので、翌日のお肌の調子も期待できそうです。元気が出てくる! おすすめのカレー屋さんでは、私がエネルギーチャージをしたい時に足を運んでいるカレー屋さんを3件ご紹介します。■ナイルレストラン新年初日から体がスパイスを欲していたので、銀座4丁目にあるインド料理専門店「ナイルレストラン」を訪れました。ナイルレストランは、昭和24年創業の日本初の本格インド料理店。もちろん、おすすめメニューの「ムルギーランチ」をいただきました。ターメリックライスに骨つきの「ほろほろチキン」が “どん” とのっており、スパイシーで旨味たっぷりなルーに添えられた酸味のあるキャベツ、カレー風味のマッシュポテトとのハーモニーが絶妙です。よく混ぜていただくと癖になる味です。インディカ米ではなく日本のお米なので、親しみがあって食べやすい。これもまた人気の秘密なのでしょう。小食の女性には少し量が多いのかな? とも思いますがもちろん私はペロリと完食。食後のチャイにたっぷりのお砂糖を入れていただくと、とても幸せな気分を味わえます。■ダバ・インディア南インド料理ブームの火つけ役となった「ダバ・インディア」。料理本でお世話になっている出版社が近いこともあり、頻繁に伺うカレー屋さんです。ここでは、お昼にスープのようなものや日替わりのカレー数種とスパイス料理がのせられ、それらをパパド(チャナ豆の粉でできたインドのおせんべい)やライスと一緒に混ぜ合わせて食べるミールス(定食という意味)、またはウーダッド豆を一晩発酵させ、鉄板で薄ーく焼き上げるクレープ状のドーサランチをよくいただきます。メニューは日替わりですが、好きなものを何種類かチョイスして頼めるので、その日の気分や体調に合わせて注文しています。■ちょうたらそして最後のお店は、神奈川県・茅ヶ崎の「ちょうたら」。少し遠いのですが、体調がすぐれないときに「すぐにでも食べたい!」と思わせてくれるお店です。オーナーは日本人の方で、オイルも塩もきつくなく、さら〜っと本当にやさしい味付け。オーダーが入ってからインディカ米を炊くのですが、それを待つのもゆっくりと時間が流れて、常にバタバタしている私にとっては楽しみのひとつとなっています。リラックス効果、元気が出るのは「スパイス」のおかげ?!実は私、インド系スパイス料理やカレーをいただくと必ず眠くなります。それも睡魔に襲われたかのような強い眠気です。もしやこれはカプサイシンなどのリラックス効果で、スパイスのせいかも?! とずっと思っていました。先日「ナイルレストラン」の3代目ナイル善己さんにこのことをお話したところ「それ、ごはんをおなかいっぱい食べたからじゃない? 軽く2膳くらいあるだろうし」とバッサリ! 「あ、でもスパイスでリラックス効果もあるかもな~」などと、カレー談義で盛り上がりました。私の場合はカレーをいただいた後に眠くもなるのですが、なによりも元気になるのでこれはスパイスのおかげかなと感じています。意外と手軽にできる、スパイスを使った料理私はお気に入りのお店でいただいた料理を「美味しかったなあ」と思い出しながらイメージを膨らませて、自宅でも再現して楽しんでいます。いまでは近所のスーパーなどでも様々なスパイスを入手することができるので、みなさんもわりと気軽に作ることができると思います。ナンやバトゥラ(生地を丸く伸ばして油で揚げたパン)などを取り入れるのは、少しハードルが高いかもしれませんが、手軽にできるスパイス料理はいくつかあります。例えば、野菜で作る「サンバル」(インドのお味噌汁みたいなもの)や、ヨーグルトで作るサラダ、スパイスをもみ込んだチキンなど。また、最近日本でも話題になりつつある「バスマティライス」などを炊いてあわせてみるのもおすすめです。スパイス料理の世界はとても奥深い! みなさんも季節の野菜などで楽しんでみてはいかがでしょう。ご紹介したお店・ナイルレストラン住所:東京都中央区銀座4-10-7営業時間:平日/11:30~21:30 日曜・祝日/11:30~20:30定休日:火曜日 ・ダバ・インディア住所:東京都中央区八重洲2-7-9相模ビル1FTEL&FAX:03-3272-7160営業時間:月~土 11:00(土11:30)~15:00 17:00~22:00定休日:日・祝日 ・ちょうたら住所:神奈川県茅ケ崎市東海岸南6-3-26-202休みや営業時間が変わるのでチェックしてから行くのがオススメです。
2016年01月30日甘いもの、炭水化物は敵! 美を極めるなら「おいしい」ことは二の次? なんて考え方は、もはや酸いも甘いもそこそこ経験済みの大人女子には響かないのです。そこで、「本当のキレイ」がストイックな食事制限とかカロリーとのにらめっこじゃ得られないという事実を知っているみなさまに、ぜひとも訪れてほしい最旬フードスポットをピックアップしました。おいしくて、見た目の美しさや香り、食感、上質さなどで五感を心地よく刺激してくれる。そんな「おいしい」と「キレイ」のシンクロニシティーを体感させてくれる、3つのニューアドレスを表参道でめぐります。#01 UN GRAIN | アン グラン眺めているだけで心がしっとり潤う「ミニャルディーズ」専門店フランス語で【一粒の種】を意味する「UN GRAIN(アン グラン)」。そんな美しい響きの店名を冠した最新パティスリーが2015年11月19日、南青山6丁目に誕生しました。表通りからちょっと奥まった隠れ家のような店構えは、パティスリーのファンシーさとは一線を画すようなミニマルなデザインが印象的。「ミニャルディーズ(フランス料理のコースの締めくくりに飲み物とともに提供される小菓子)」というかつてないジャンルを店のコンセプトに、生菓子、半生菓子、焼き菓子をラインナップ。小さなスイーツたちがショーケース内に約40種類、ずらりとディスプレイされているさまはしばし見入ってしまいそうな美しさで心を捉えます。この美しいスイーツを生み出すパティシエの金井史章さん(イケメン! )は、フランスの三ツ星レストラン「レストラン ギイ・サヴォア パリ」や、一ツ星「ル・シベルタ」などを経て、帰国後はアラン・デュカス氏がプロデュースする青山のビストロ「ブノワ」のシェフパティシエを担ったという押しも押されぬ実力派。「小さいがゆえに寸分の狂いも許されない」という緻密な作業の積み重ねから生み出されるお菓子は、見た目の美しさがそのまま「何層にもこだわりを感じる上質な風味」で表現されています。生菓子と半生菓子を約20種類、焼き菓子も約20種類。どれも目移りしそうな面立ちで、見ているだけでも女子力があがりそう。日本を代表するグラフィックデザイナー廣村正彰さんがデザインしたパッケージも美しくてスタイリッシュで、自分へのご褒美はもちろん、ここぞという気の利いたお持たせや手土産を選びたい時にも、ぜひ覚えておきたいお店です。#02 What a Tart! |ワタァタルト!罪悪感ゼロ。おいしく心を満たす「セイボリータルト」専門店サクサクのタルト生地はいつでも魅惑的。だけど思いのほかハイカロリーだから、食べものの罪悪感に苛まれやすい女心はつい揺れるのです。そんな女心をおいしく満たしてくれるのが、2015年11月25日に表参道駅近くにオープンしたセイボリー(甘くない食事用)タルト専門店「What a Tart!(ワタァタルト!)」のタルトたち。全部で9種におよぶ多彩なタルト生地はいずれもバター不使用で、太白胡麻油やグレープシードオイル、EXVオリーブオイルなど、身体に必要で良質な油のみを使用。だから、生地は胃にも優しく時間が経ってもサクサク。ランチのイートイン&テイクアウトはもちろんだし、夜食やおもたせなどにももってこいなのです。気になる具材(フィリング)は、野菜、肉、魚貝、チーズ、豆類などを駆使した全12種類をラインナップ。いずれもシェフのプロの技で丁寧にハンドメイドされ、いっさいの添加物を入れないホームメイドクオリティーが嬉しい。食材や製法にこだわって焼き上げられるタルトは、いずれもビタミンやミネラル、良質なタンパク質等が豊富なので、忙しい日々であっても「バランスのとれた丁寧な食を心がけたい」と願う大人女子の救世主として覚えておきたい! #03 RITUEL par Christophe Vasseurリチュエル パー クリストフ・ヴァスール「おいしい」=「からだに良い」を体感する最旬店今夏、自由が丘に初上陸して以来、おいしいものに目がない女性たちの間でたちまち話題となったヴィエノワズリー専門店「RITUEL par Christophe Vasseur(リチュエル パー クリストフ・ヴァスール)」。パリ随一のブーランジェとして、かのアラン・デュカス氏も一目をおくクリストフ・ヴァスールさんのヴィエノワズリーは、「パリで味わって以来のファン!」という人も少なくありません。2015年11月18日にオープンした青山店は、「“おいしい”と“からだに良い”はイコールで繋がっていなくてはならない」というクリストフさんの信念をよりリアルに体感させてくれる待望の旗艦店。「可能な限りローカルであること」「最高品質の国産有機素材を使用すること」ことなど、クリストフさんの徹底したこだわりのレシピで焼き上げられたヴィエノワズリーのみを展開。他では体験できない香り、食感、風味……、どれも1度食すとファンになるクセになる味わいです。入手困難な国産有機小麦をはじめ、フランスで数々の農家賞を受賞しているパンプリーのバター、国産無農薬りんごを契約農家から取り寄せるなど、ひとつひとつじっくり吟味された食材が(上質なバターの香りとともに)、心地よい贅沢感で五感をやさしく満たしてくれます。いかがでしたか? 大人女子を満足させる「おいしい」と「キレイ」が味わえるお店たち、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?取材協力/UN GRAIN住所: 東京都南青山6-8-17 プルミエビル1FTEL: 03-5778-616111時~19時 不定休 What a Tart!住所:東京都渋谷区神宮前5-51-1 THE CLASSICA表参道 1FTEL: 03-6427-70319時~18時 ※18時半~「OAKBAR」でもタルトのイートイン&テイクアウトが可能。土日祝休RITUEL par Christophe Vasseur住所: 東京都港区北青山3-6-23 1FTEL: 03-5778-9569月~金 8時~19時、土日祝9時~
2015年12月25日少しずつ寒さが増すこの季節、家のなかでゆっくり編みものや手芸を楽しむのが楽しみという人も多いのでは? そんな人にぜひおすすめしたい糸の専門店、その名も「Keito(ケイト)」が問屋街の馬喰町にオープンした。この店を運営するのは、57年の歴史を持つ編み物手芸出版社「日本ヴォーグ社」。「昨年の震災の影響でハンドクラフトに目が向いたり、ファストファッションの流行で、人とは違うものを作って身につけたいという人が少し増え、初心者向けの手作り本が最近動いているんです。その割には手芸店がどんどん減っていて、また初心者の方が本を見ただけでは分からず、出版社宛に質問がすごく増えてきて。電話では説明が難しいところがあり、また実際に毛糸が素敵だということを伝える場所を作りたいということになり、お店を始めました」と、「日本ヴォーグ社」の三根さんはオープンのきっかけについて語る。 「サルビア」を主宰する、デザイナーのセキユリヲさんによるロゴがかわいい。オープンにあたり、イギリスやイタリア、フランスを中心に世界の工房を訪ね、巡り合った特別な糸、約1000点が揃う。例えばイタリアの上質なウール糸のメーカー、“ラナガット社”は、海外糸の割には500円からと手頃。実際に見ると発色がきれいなため、色の違いを見て選んでもらいたいと全色仕入れているのだそう。手染めの手紡ぎ糸など1点ものの糸も多く、季節ごとに色や素材を変えて商品展開をしていきたいという。「毛糸に触れていない方は、ウールのボール状のものしか頭にないと思うのですが、使うと面白いものがたくさんあるんです。麻も種類によって全く手触りが違ったり、高級メゾンで使われていような糸は、スパンコールやラメが入っていて、少し使うだけで華やかになります。10g単位で販しているので、ちょっとしたアクセントにもおすすめです」と三根さん。海外のアパレルにも糸を卸している、長谷川商店のスーパーキッドモヘア“SEIKA”のが実際に見られるのは、「Keito」ならでは。受注販売している。1本の糸にさまざまな色が混じり、編むと自然に縞模様になるという、ユニークな“SOCKS”の糸。また、スウェーデンのバンド織りやマフラーなど、基礎から教えてくれるワークショップも開催。編み物や手芸の本のアーカイブの閲覧もでき、作りたいものが決まっていなくても、知識豊富なスタッフが糸選びからサポートしてくれるので、初心者でも安心だ。さまざまな種類の色とりどりの糸を見ているだけで、きっと何か作りたくなるお店。ぜひ訪れて、冬支度に手作りをしてみては?Keito住所:東京都中央区日本橋馬喰町1-3-4 トガサキビル1F営業:11:00〜19:00TEL:03-5642-3006取材/赤木真弓
2012年12月03日