ミュージシャンが歌う姿を大袈裟にデフォルメしたり、芸能人をロボットに見立てて動いたりと、独自のものまね芸で爆笑を巻き起こすものまねタレントのコロッケさん。実は、自身の芸風はディズニー作品から大きな影響を受けていると教えてくれた。エンターテインメントのお手本たち。――タレント・コロッケさん。「ディズニーとの最初の出合いはミッキーマウスのデビュー作『蒸気船ウィリー』。僕、ネズミ年生まれなのでミッキーが大好きなんですよ。この頃のミッキーは、今よりも少し自由奔放なところがいいですね。僕のちょっとふざけた芸風はいたずら心いっぱいのミッキーにインスパイアされています。『ファンタジア』はミッキーが魔法をかけて、ほうきが動き出すシーンが、いま観ても斬新。この作品はクラシックの名曲とアニメーションを融合していて、その画期的な作風にも驚きました。自分のコンサートでは、ものまねとオーケストラを組み合わせたステージを披露することがあるのですが、そのアイデアはここから来ているんですよ。花が自由に動いたり、恐竜が音に合わせて戦っているように見えたり。現実ではありえない動きに心掴まれました。本人がするはずのない動きをする、という僕のデフォルメ的表現もここから生まれたんです」ディズニー作品の魅力はなんといっても、躍動感のある動きにあると言う、コロッケさん。「止まっていても動きの余韻を感じたり、足を一歩踏み出すだけでも首がカックンと動いたり。ディズニーキャラクターにしかない動きがたくさんある。それをどうやって再現できるかと練習してきたことが表現の幅に繋がったと思っています。操り人形が動き出す瞬間に心がときめいた『ピノキオ』、部屋で大はしゃぎしていたおもちゃが男の子が入ってきた瞬間ぴたりと動きを止める『トイ・ストーリー』など、とにかくキャラクターの動きに目がいってしまう。子どもに体をつかまれたウッディが目だけをキョロキョロと動かすところなんてたまらないです」動きにフェイントをかけたり、歌いながら顔を激しく動かしたりするコロッケさんのパフォーマンスは、ディズニーがお手本。そして、ディズニー作品を観ていると、人として忘れてはいけないことにも気付かされるという。「人間も動物もおもちゃも、みんな等しく愛情たっぷりに描かれているんですよね。誰かを思いやり、助け合うことの素晴らしさを思い出させてくれます」【Disney】『蒸気船ウィリー』(1928)いたずら心いっぱいのミッキーマウスが魅力的。貨物船をご機嫌で操縦するミッキーマウス。ミニーマウスが持っていた楽譜と楽器を山羊に食べられてしまったため、動物を楽器に見立てて、演奏を始めてしまう。冒頭の口笛シーンはウォルト・ディズニー・アニメーション作品のオープニングロゴタイトルとして使われている。© 2023 Disney【Disney】『ファンタジア』(1940)魔法の力でほうきが動き出す瞬間にワクワクする。クラシックの名曲にアニメーションを融合。セリフはなく、映像、色彩を通して物語が語られる革新的な作品。指揮は“音の魔術師”として知られるレオポルド・ストコフスキー、演奏は世界屈指のオーケストラのフィラデルフィア管弦楽団が担当。© 2023 Disney【Disney】『ピノキオ』(1940)「星に願いを」は大好きな曲。これだけはふざけずに歌います。玩具屋の店主ゼペットは男の子の操り人形にピノキオと名付け、自身の子どものようにかわいがる。本物の人間になることを夢見るピノキオの心象を名曲「星に願いを」が豊かに表現。「ものまねアレンジでカバーしようと試みたこともありますが、まじめに歌っています」© 2023 Disney【PIXAR】『トイ・ストーリー』(1995)おもちゃやぬいぐるみたちの、コミカルな動きがたまらない。アンディのお気に入りのおもちゃだったカウボーイ人形のウッディとバズ・ライトイヤーがタッグを組み、冒険を繰り広げる。“もし、自分の知らないところでおもちゃが動いていたら?”という空想を完璧な世界観で形に。誰もが子ども時代の自分と重ね合わせて観られる作品。© 2023 Disney/Pixar掲載作品は、すべてディズニープラスで配信中視聴には、月額990円、年額9900円の2プランがあり。詳しくはCroket1960年生まれ、熊本県出身。’80年『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ)でデビュー。五木ひろし、美川憲一、谷村新司など300種類以上のものまねレパートリーを持つ。ものまね番組の出演のほか、全国各地でコンサートや座長公演を務めるなど精力的に活動し、新境地を開拓し続ける。※『anan』2023年7月26日号より。取材、文・浦本真梨子構成・野尻和代(by anan編集部)
2023年07月23日『トイ・ストーリー4』では声優としての出演も果たしたチョコレートプラネットのお二人に、積年のピクサー愛を語っていただきました。――ピクサー映画『トイ・ストーリー4』の日本語吹き替え版で、松尾さんはダッキー役、長田さんはバニー役で出演されています。ダッキー&バニーは、見た目は可愛いのに喋ると毒舌で。息の合った掛け合い含め、お二人にピッタリな役でしたね。二人:ありがとうございます!長田庄平:本格的な声優に挑戦したのはこの作品が初。セリフがはみ出しちゃって口の動きと合ってなくても、映像で調整してもらったり。監督の指導やCG技術でなんとかしていただいた感じです。松尾駿:初日なんて、練習で終わったよね。でも本当に僕らをうまくのせてくれたと思います。――特に難しかったところは?長田:オリジナルでもアメリカのコメディアンが声の出演をしているんですが、そこに寄せすぎずに声色を決めたり、セリフの掛け合いを自然に見せるところですね。松尾:そもそも英語の聞き分けができないから、オリジナルを理解するのもすごく大変でした。長田:でも完成作を観た時は、動きとセリフがピッタリだったし、いつも観ていたピクサーのアニメーションにまさか自分が出ているなんて…と感動。その後、声優の仕事をいただくようになったのも『トイ・ストーリー4』で鍛えてもらったからこそ!松尾:オーディションに通った時のサプライズ映像で、監督たちから「ようこそディズニーへ」って言われたんです。だからこれで僕らは、ディズニーファミリー!長田:つまり“ディズニー吉本”。松尾:“大阪吉本”とか“東京吉本”とかあるけど、僕らは“ディズニー吉本”です!(笑)他に山口(智充)さんや渡辺直美、亜生(ミキ)とかもいるけど、コンビで堂々と出たのは僕らぐらいかな。――お子様もご覧になりました?長田:はい。ただ、うちの息子は、『カーズ』にハマってて。今はそっちをひたすら観ています。松尾:僕は、もしかしたら声だけでパパだってわかるかもしれない、と思って観せたけど全然わからなかったみたい。ダッキー&バニーよりもMr.ポテトヘッドの方が好きだし。でも、いつか気づいてくれて「わっ!」ってなるといいな。――お二人は、ピクサー映画が好きだと聞きました。長田:僕は全作品観ていますが、最初は『トイ・ストーリー』。フルCGでは初めての長編アニメーション作品だと聞いて観てみたら、めちゃくちゃ画像のクオリティが高く、物語もしっかり作り込んでいてリアルで、衝撃を受けました。それ以来すっかりピクサー映画の大ファンになりました。松尾:僕は、初めて付き合った彼女とデートで行った映画が『モンスターズ・インク』だったんです。お台場の映画館でした。――ピクサー映画で好きなキャラクターを教えてください。長田:もちろん一番愛着があるのはバニーですが、昔から『ウォーリー』の主人公・ウォーリーが好きで。地球でゴミ拾いをするウォーリーが、イヴに一目惚れする話なんですが、セリフがほぼなくても泣けるぐらい感動しました。松尾:僕は『カールじいさんの空飛ぶ家』。絵も綺麗だし、カールじいさんの優しさに感動して、映画館と、DVDでも2回観ました。――いつも映画は映画館で?松尾:普段映画はあまり観ないけど、ピクサーの作品は特に映画館で観たくなるんですよね。――それほどピクサーの世界観に魅了されているということですね。長田:なんなら僕は東京ディズニーリゾートで、ピクサー映画をモチーフにしたアトラクションには全部乗ってますよ。唯一の友達、向井(慧/パンサー)と東京ディズニーシーに行った時は、二人で“トイ・ストーリー・マニア!”に乗ったんですが、ゲーム性もあってすごい面白かったです。松尾:僕は先週、子供の誕生日で“トイ・ストーリーホテル”に泊まりました。ホテル前や中庭に人気のキャラクターがたくさんいて、めっちゃ楽しかった!――お互いをピクサー映画のキャラクターに例えるなら?長田:松尾は『トイ・ストーリー』シリーズのハム。見た目も、愛されキャラなのも松尾っぽい。松尾:ハムめちゃくちゃ好き!長田さんは『トイ・ストーリー4』に出てきたデューク・カブーン。他のキャラよりも1つ上のギアが入ってる感じで、嫉妬するぐらい面白かった。もし実写化する時は、長田さんにやってほしいです。長田:なんだよ、実写って!松尾:でも僕らが実写版をやるなら、やっぱりダッキーとバニーか。長田:そこを実写にするなら、ヒヨコとウサギのおもちゃだから!松尾:長田さんも「実写やりたいです」って言っておいた方がいいよ。じゃないと実写化した時にやらせてもらえないからね。長田:だから、実写の意味!(笑)チョコレートプラネットのMY BEST「ピクサー」『モンスターズ・インク』(2001)カラフルで個性豊かなモンスターたちはピクサーの看板キャラ!人間の子供を恐れているモンスターからなる“モンスターズ・インク”に、ある日、人間の女の子ブーが迷い込み大騒ぎに。サリーとマイクは、どうにかブーを人間界に帰そうとするが…。「吹雪のシーンでサリーの毛並みがぶわーっとなびくリアルな映像にびっくり」(松尾さん)『ウォーリー』(2008)史上最大のスケールで贈る29世紀のラブストーリー。人間が見捨てた29世紀の地球を舞台に、何百年もの間たった一人でゴミ処理をするロボット・ウォーリーが、突然現れた真っ白なロボット・イヴと出会い新たな人生の目的を見つける。「ウォーリーの感情がすごく人間くさくて愛らしくて。涙が止まらない感動作です」(長田さん)『カールじいさんの空飛ぶ家』(2009)人生の素晴らしさを教えてくれる愛と感動の人生讃歌。妻に先立たれた78歳のカールじいさんは、住み慣れた家に無数の風船を結び、大空へ飛び立つことに。少年ラッセルと不思議な犬ダグと共に、冒険の旅が始まる。「とにかく絵や色が綺麗で、ピクサー作品の中でも特に泣ける物語。もう少し年を取ったらまた観たい」(松尾さん)『トイ・ストーリー4』(2019)チョコレートプラネットの二人が新キャラ・ダッキー&バニーを好演。ウッディやバズの仲間になった、手作りおもちゃのフォーキーが逃げ出してしまう。フォーキーを捜しに出たウッディを待ち受けていたのは、スリルあふれる冒険。「3で完結したと思いきやまた新たなキャラクターによるスリル満点の物語が。ダッキー&バニーにも注目」(長田さん)©2023 Disney/Pixar掲載作品は、すべてディズニープラスで配信中視聴には、月額990円、年額9900円の2プランがあり。チョコレートプラネット『ヒルナンデス!』(日テレ系)火曜レギュラー他、多数のバラエティ番組でMCを務めている。写真右・松尾 駿(まつお・しゅん)1982年8月18日生まれ、神奈川県出身。ブルゾン¥46,200(J.プレス オリジナルズ/J.プレス&サンズ 青山 TEL:03・6805・0315)Tシャツ¥8,580(オールド ソルジャー/メイデンカンパニー TEL:03・5410・9777)パンツ¥30,800(ニート/にしのや TEL:03・6434・0983)シューズ¥80,300(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)写真左・長田庄平(おさだ・しょうへい)1980年1月28日生まれ、京都府出身。ブルゾン¥41,800(グッドネイバーズシャツ/ユナイト ナイン TEL:03・5464・9976)シャツ¥33,000(インディヴィジュアライズド シャツ/メイデンカンパニー)Tシャツ¥5,940(メデン)パンツ¥34,100(キクス ドキュメント.) 共にHEMT PR TEL:03・6721・0882シューズ¥72,600(パラブーツ/パラブーツ青山店)CHOCOLATE PLANET LIVE TOUR 2023「PLANET TRAIN」開催中!過去最大規模の全国7都市ツアー!チケット絶賛発売中!ご購入は〈FANYチケット〉まで。※完売している会場もございます。あらかじめご了承ください。※『anan』2023年7月26日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・井田信之ヘア&メイク・宮坂和典取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年07月20日忙しいあの人は、失敗したり、落ち込んだ時にどうやって前向きな気持ちをキープしながら、自分と向き合っているの?そんな質問を、芸人・兼近大樹さんに伺ってみました。意外にも「自己肯定感は低いほう」と言うEXITの兼近大樹さん。気になるその理由とは…?みんな自分との対話が足りていないと思う。――EXITのネタやキャラ的にも、兼近さんは周りから、自己肯定感が高いように見られているのではないでしょうか。でも、自分では低いと思っていますけどね。そもそも俺は、すべてのことにおいて“うまくいかない”と思って生きているんです。だからもし何かがうまくいったら、めっちゃラッキーなんですよね。あれ…高いのかな?(笑)――低く見せて高いとか(笑)。でも毎日のように「カッコいい!」と言われているだけでも、自然と自己肯定感は高まりそうです。メイクとかで見た目はカッコよくしてもらっているけど、自分のことをカッコいいと思ったことはないし、「カッコいい」と言われて嬉しいと思っていたら芸人なんてやってません。芸人にとってのカッコいい要素は、マイナスでしかないと思っているから。だって、カッコいい人にカッコよくない人がブチギレているほうが見ていて面白いし、共感できるはずで。――兼近さんは“自己肯定感”をどのように捉えているのでしょう。「自己肯定感上げてこー!」って人におすすめしている時点で“自己”じゃないし、意味わかんない言葉だと正直思っています。だからあまり興味も持てなくて。――世の中に“自己肯定感”という言葉が浸透してきたのは、なぜだと思いますか?比べる対象が多すぎるのかな。“自己肯定感”という文字通り、自己だけを肯定すればいいのに、何か比較対象を持ち出すから高い低いになっているんだと思います。例えばSNSのフォロワーが多い少ないとか、あの人に比べて可愛くないとか、太っているとか。最近の若者は、フォロワーを“戦闘力”として使っていますもんね。私の戦闘力53万です、みたいな。戦闘力が低いと弱いから、そりゃ悔しいでしょうね。でも、低くても、うまく戦えると思うんです。芸人の目線で言わせてもらえば、フォロワーが多い、ある意味で権力者って、自分よりもフォロワーが少ない人に向かって何か発言しても、嫌みでしかないし面白くないんです。でもフォロワーが少ない人が、権力者に何か発言すると共感者が増えたりして、いわゆるバズれたりする。よく知らない有名じゃない人の発言のほうが、いいね!したくなるんですよね。――自己肯定感に置き換えても、そうかもしれませんね。そうです。自己肯定感が高い人って、ただ憧れの存在なだけ。毎日のように「私はハッピー!」って言ってる人よりも「うまくいかねぇな…」って呟いている人のほうが、みんな気になりますよね。――とはいえ、自己肯定感が低いと思っている人の多くは、ネガティブな発想になりがちな気もします。どうすればいいのでしょう。“自己肯定感”って言葉を使わなくてもいいんじゃない?それよりも、自分がどういう人間かを理解することが大事。みんな、自分との対話が足りていないと思うんですよね。自分探しの旅に出てないで、鏡見て自分のことをまず知っとけって。自分は探さなくてもここにいるんだから。具体的には、小さい頃からこういうこと言われて嫌だったとか嬉しかったとか、だから私は求められるたびにこういうことしちゃうんだとか自己分析してみること。そういうふうに自分の幼少期から掘り返して見直しながら、自分のことを知っていくうちに、自己肯定感が高いとか低いとかどうでもよくなると思います。自分はこうなんだ、でもあの人はあの人でこうなんだ、って思えるようになる。そもそも、自分のことを知らないと“自己肯定感”を言い訳にして、人の気持ちも理解できないんじゃないかって思うんです。自分はこういうことで許されてきた、愛されてきたって部分を全部すっ飛ばしているから、寛容さを持てずに潔癖になって、ちょっとしたことで文句を言ったり、変なこと呟いて炎上したり。…俺、めっちゃ真面目な話してるけど大丈夫ですか?(笑)愛されていたことを思い出せてラッキー。――兼近さんは、自己とどのように向き合ってきたのでしょう。俺も、幼少期から振り返って考えた時期がありました。ずっと貧乏で、勉強もしなかったし、社会や周りの大人、すべてにムカつきながら生きてきた。誰かが目立ったことすれば足を引っ張りたいし、いつも楽しそうで、金持ってて幸せで…って人たちが大嫌いで(笑)。そんな自分の思考や行動、人生を大人になって振り返ってみたら、思い出したことがあったんです。――どんなことですか?中学生の時、いつも「勉強しなさい」って言ってくる先生がいて。当時は、めっちゃうざくて反抗しまくってたけど、今思うと、あの先生めっちゃ優しかったじゃんって思うんですよね。俺のことを見捨てずに、何度も「勉強しろ」って言ってくれた。愛されていたんです。そのことを思い出せて、俺はラッキーだと思っていて。だから本を読むようになったし、今改めて勉強をし直しているんです。当時はありがた迷惑だと思っていたことを、今やっとありがたいと思えるようになって、周りの人に感謝できるようになりました。そして、“何をやってもどうせうまくいかない”精神で開き直るようになったら、仕事もうまくいくようになって。めちゃめちゃスベったとか恥ずかしいことも、笑い話にして人に言えるようになったんです。マイナス面がプラスになるなんて、お笑い芸人は最高の職業。それで面白いと思われたり「元気出ました」って言ってもらえると、嬉しいんですよね。――もし些細なことで落ち込んだ時は、どうすればいいですか?例えば落ち込んでいる後輩を見たら「なんとかなるから頑張れ」とは絶対に言いません。人生、なんとかならないことが多いのを俺は知ってるから。それよりも一緒に解決策を考えてあげます。落ち込んだ理由を知って、原因を見つけて解決したほうが楽になるんです。だからみんなも、もし落ち込んだらただネガティブに浸らないで、冷静に解決策を探してほしいです。それも自己と向き合うということ。それを続けていればそのうち、自己肯定感なんて言葉が気にならなくなると思いますよ。かねちか・だいき1991年5月11日生まれ、北海道出身。お笑いコンビEXITのボケ担当で、歌手や作家、洋服ブランドのプロデュースなど幅広く活躍中。地元・札幌でのショットなど、さまざまな表情を収めた兼近大樹1st写真集『虚構』(ワニブックス)が8月18日発売予定。※『anan』2023年7月19日号より。写真・瀬津貴裕(biswa.)スタイリスト・矢羽々さゆりヘア&メイク・冨樫真綾インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2023年07月13日“ロケの千鳥”と名高い、お笑いコンビの千鳥。そんな千鳥・大悟さんと旅を共にするのはヤギのポポ。前代未聞の人間とヤギ一匹の斬新なコンビによる、『ヤギと大悟』が4月からレギュラー放送化!笑いと癒しで、街ゆく人の心を解かす旅に出る。わがままな相方に振り回される、そんな旅行も悪くないです。「月に1回、お互いスケジュールを合わせてどこかの町で集合し、ただ一緒に歩く。改めて考えると、ロケというより旅に近い感覚ではありますね。仕事であることは重々承知の上ですが、実際、ポポと田舎を歩く時間は、都会に疲れたワシにとってはいい休息なんです。でもそんな様子を番組にしてもらっているって…、申し訳ないという感覚もありますよ(笑)」旅の相棒であるポポちゃんはヤギなので、当然打ち合わせもできない上に、とてつもなく自由奔放。今回撮影を拝見していても、大悟さん、振り回されっぱなし。「今までワシが接したどの女の子よりもわがままであり、どの子供より好き勝手に動く(笑)。ポポとの旅は、全く思い通りにいかないです。でも、自分は振り回されるのは好きじゃなかったはずなんですけど、この番組をやるようになって、“おいおい”と言いながら喜んでる自分がいることに気が付きました。翻弄される旅行も悪くないです」ロケの間、基本的にずっとふたりは一緒。一般的にヤギと人間の場合、飼い主は人間ですが、このふたりの場合、大悟さんが尊敬の念を持ってポポに従っている印象。「ポポを見てると羨ましい。僕もあのくらい何も気にしないでやりたいですよ。自分も自由にやっている方ではありますが、ポポには敵わない。ポポはカッコいいなぁと思うし、それに比べると自分も含め人間はカッコ悪いなぁって。ちなみに途中で寝ちゃって、ワシが一人でロケに行った回もありましたからね(笑)」とはいえ、旅というシチュエーションだからか、あるいはポポちゃんという本能的な存在と共にいるからか、この番組での大悟さんはとても自然体な印象がある。「そうかもしれません。ポポといるから自分に強いキャラを入れる必要もないし、また僕が田舎の出身なので、ロケでおじいさんやおばあさんと絡むときは、実家の近所の人たちと喋っている感覚に近いんです。なので、この番組の僕はほぼ素です。ロケ中に意識したり注意を払うようなことは何もないし、極端に言えば“面白いものを作らなきゃ”みたいな気持ちもない。ただ僕はポポに振り回されているだけです(笑)。でもその結果、笑かしてないのに面白くなっちゃっている、という…。あれはポポにしか作れない空気で、例えるならば、大人が全く想像していなかった動きを子供がしたときに思わず笑っちゃう、みたいな笑い。僕ができることといえば、ポポに身を委ねることだけです。そういう意味では、もしかしたらこの番組は、いわゆる“お笑い番組”とは異なる周波数の笑いなんじゃないでしょうか」大悟さんは、瀬戸内海に浮かぶ岡山県の小さな島・北木島の出身。今年の夏、ぜひポポちゃんと島や海に行きたい、とのこと。「小さい頃から釣りが好きなので、ほんまのプライベートだったら、海でのんびり釣りをしたいですね。まあでもポポには夏の砂浜は暑いだろうし、好き勝手に動くからそんなのは無理だろうけど(笑)。うちの地元の島とかね、一緒に行けたらいいですよね。海辺に草も生えてるし、たぶん嫌がることはないと思う。ていうかポポ、船乗ったことあるのかな。船に乗ったポポ、見てみたいなぁ」『ヤギと大悟』モンゴルの民族衣装を着た大悟さんが、ヤギのポポちゃんを連れて村や町を歩き、住民の方の家の雑草をポポに食べてもらう紀行番組。ポポがお腹いっぱいになったらロケは終了。2021年12月に特番として第1回が放送され、3回の特番を経て今年4月よりレギュラー放送化。毎週金曜19:25~、テレビ東京系で放送中。だいごお笑いコンビ〈千鳥〉のボケ担当。1980年生まれ、岡山県出身。千鳥としてのレギュラー番組に『ぴったり にちようチャップリン』(テレビ東京)、『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)など。ポポ2020年4月25日生まれ、北海道出身。現在は静岡県在住。本名はタンポポ。名前の由来は第1回の放送で「一番最初に出合った花の名前をつける」という大悟の提案から。好きな食べ物は草。※『anan』2023年7月5日号より。写真・森本美絵(by anan編集部)
2023年07月03日モンゴルの民族衣装を着た、お笑いコンビの千鳥・大悟さんが、ヤギのポポちゃんを連れて村や町を歩き、住民の方の家の雑草をポポに食べてもらう番組『ヤギと大悟』。番組を『anan』で紹介したいと連絡をしたところ、「なんならロケ、見に来ます?」とのお誘いが!ウキウキ出かけた我々の前で繰り広げられたのは、本当に“ヤギ・ファースト”な世界でした。密着!まったりな番組だが、果たしてそのロケは本当に穏やかなのか?!5月某日、朝8時少し前。静岡県富士宮市のとある公園の駐車場にanan取材班が到着すると、すでにスタッフさんが収録の準備中。そこに颯爽と、荷台にポポちゃんを載せた軽トラが!!ポポちゃん、思ったよりデカいです…。大悟さんの到着を待つべくADさんがポポちゃんのリードを持っている間、早速あっちこっちの草を食べまくり!プロデューサーの持山さん、「今食べると、ロケ中食べられなくなるから、ちょっと我慢して…」と話しかけるものの、ポポちゃんはガン無視でむっしゃむしゃ(笑)。そうこうしているうちに大悟さんが例の衣装で登場。「お~ポポ、1か月ぶりやな。元気だったか?」と話しかける…が、またもやガン無視であちこち歩くわ草食(は)むわ!かなり力が強いようで、リードを受け取った大悟さんを早速翻弄。この番組、穏やかそうでなかなかの体力仕事かも…。この日は最初にオープニング用動画を撮影し、そのあとに町をぶらっとするという段取り。草むらの中を大悟さんとポポちゃんに歩いてきてもらうことになったのですが、ポポちゃんの速度&引っ張る強さが本当に半端なく、大悟さんは引きずられる状態(笑)。ズンズン先を歩くポポちゃんに大悟さんはずっと話しかけていて、よく見ていると、言葉はなくてもふたりの心は通じているのではと思わせる、独特の親密さがありました。ドローンが勢いよく飛ぶなか何度か草むらを歩いたのち、突然スタスタと集落に向かって歩き出すポポちゃん。それに合わせてスタッフも一緒にゾロゾロ移動。え、これから集落にロケに入ります~、みたいなのってないの?!持山さんに聞くと、「ないですないです。本当にポポの赴くままに、ポポのあとをついていくロケなんです」とのこと。何もかもがポポ・ファーストで、台本はあってないようなものだとか。大悟さんが「ポポ、こっちには雑草ありそうだよ?」と話しかけても逆方向にスタスタスタ…。それをみんなで追いかける。ディレクターの冨田さんによると、「ロケ地選びの条件は、車が停められ、オープニングのためにドローンを飛ばすことができ、そこから歩いてすぐの場所に民家がある、そしてそこをヤギが歩ける、それだけなんです。観光地であるとか、そういうことは一切不要。今回もその条件で探し、富士宮にやってきました」。とはいえ、ただただ集落を歩いているだけでは撮れ高は稼げないので、大悟さんは住民を探します。最初に遭遇したのは、撮影の賑わいを訝しげに見に来たちょっと強面のおじいさん2人組。勝手に撮影するな、とか怒られたらどうしよう…とドキドキ見ていたところ、大悟さんが近づいていき「お父さん、このあたりの方?」とコミュニケーション開始。最初は言葉数少なく対応していた男性陣も、大悟さんのトーク力とポポちゃんの愛らしさによって緩んでくるのが手に取るようにわかります。また別の住宅の玄関に「こんにちはー」と呼びかけては、出てきたおばあさんに「裏の畑、おばあさんの?雑草で困ってません?」と直談判。冷静に考えると、突然家にヤギを連れた芸能人がやってきて、「雑草食べさせてください」と言われる状況、かなりおかしいと思うのですが、大悟さんとポポちゃんの牧歌的な雰囲気には初対面の人の心を解かす謎の力があるのか、みなさんニコニコ顔で対応するから不思議。おばあさんは「あらヤギ、可愛い」と、畑の雑草を食べさせてくれました。実はこの日、スペシャルゲストとして、「弩級の新人」(by大悟さん)の生後2か月の仔ヤギが登場。ロケの途中で参加したのですが、さっきまでポポちゃんを褒めていた住民の方々が、「仔ヤギ!可愛い!」と絶賛し始めてしまい、ポポが見る見る不機嫌に(笑)。大悟さんも「ポポごめんよ、動物にそんな興味のないワシでもこの仔ヤギは可愛い」と言いつつ、拗ねるポポちゃんの頭を撫で撫で。「すまんなポポ、毛並みが違うんや…」と苦笑いの大悟さんでした。この番組は1回のロケで、4週分を収録。10時半頃1本分が撮り終わり、次の場所に車で移動することに。しばし座ってひと休みする大悟さんのもとに住民の方がやってくると、お喋りをしたり握手をしたり、にこやかに対応。そこには、芸能人とファンといった関係性ではなく、ふらっと村に寄った旅人と、彼を「ここに来てくれてありがとうね」と温かく迎える地元の人のような、とても穏やかな空気感がありました。大悟さんが「仕事だけどこのロケは休暇みたい」と言うのも納得。さてこれがどういう番組になるのか…。オンエアが楽しみだ~!『ヤギと大悟』モンゴルの民族衣装を着た大悟さんが、ヤギのポポちゃんを連れて村や町を歩き、住民の方の家の雑草をポポに食べてもらう紀行番組。ポポがお腹いっぱいになったらロケは終了。2021年12月に特番として第1回が放送され、3回の特番を経て今年4月よりレギュラー放送化。毎週金曜19:25~、テレビ東京系で放送中。だいごお笑いコンビ〈千鳥〉のボケ担当。1980年生まれ、岡山県出身。千鳥としてのレギュラー番組に『ぴったり にちようチャップリン』(テレビ東京)、『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)など。ポポ2020年4月25日生まれ、北海道出身。現在は静岡県在住。本名はタンポポ。名前の由来は第1回の放送で「一番最初に出合った花の名前をつける」という大悟の提案から。好きな食べ物は草。※『anan』2023年7月5日号より。写真・森本美絵(by anan編集部)
2023年07月03日あの人気芸人のネタから誕生した思わず笑えるフィットネス動画や、プロが教える本格レッスンコンテンツを紹介。早速、アクセスしてみて。今話題のエクササイズ動画コンテンツ3joyxercise(ジョイササイズ)ジョイマンと一緒に楽しくエクササイズ!「ナナナナ~」のダンスネタで一斉を風靡したジョイマン考案の「ジョイササイズ」が、今年5月にはYouTubeにミュージックビデオをアップ、SNSでの音源配信がスタートするなど盛り上がり中。ネタの動きを楽しみながらトレーニングでき、気がつけば汗だくに!【魅力やコツをジョイマンさんに直撃!】高木晋哉:普段、ネタでカラダを動かすと結構疲れを感じるので、エクササイズ動画にしてみようと。でも、今振り返ると、初めて作ったラップネタが「ラップでエクササイズしようよ~」というものだったんですよね。池谷和志:横で見ていて、そんなに疲れないだろう、体力がないだけだと思っていたんですけど、エクササイズ動画の撮影翌日に筋肉痛になって…。高木が「スポーツだ」と言っていたのは本当だったんだとわかりました。高木:特にここ数年、ジャイアントステップの部分で高く跳びたい気持ちが強くなり、なおさら疲れるように。ショッピングモールの営業の時に、3階席のお客さんまで目を合わせたいと思ったのがきっかけかな。池谷:あまりの高さにみんなが驚きの表情に変わるんですよ。高く跳ぶことに集中してネタを忘れることも増えましたけど。高木:「anan~anan~これから行くよ職安!」みたいに、オリジナルラップを口ずさみながらやると脳トレにもなります。ステップを踏めば自然と韻が踏めるはず。池谷:僕が「なんだこいつ」と言うパートでは、顔に力を入れると、いい「なんだこいつ」が出ます。今の世の中、なかなか人に言えない言葉なのでストレス発散にも。高木:とにかく楽しんでやってほしいです。みんな、ガンバ!銀歯!ジョイマンボケの高木晋哉、ツッコミの池谷和志によるお笑いコンビ。今年で結成20周年。7/7~、全国7都市を巡るサイン会ツアーを開催。『ジョイマンの飯たび』(成田CATV)が放送中。LEAN BODY BILLY’S STUDIOビリー隊長と楽しくボクシングエクサ!ビリー隊長のエクササイズができる「LEAN BODY BILLY’S STUDIO」に『BOOM BOOM BOXING‐ビリー隊長とゲーム感覚で楽しくエクササイズ‐』が登場。CGアニメに合わせてパンチを出し、ステップを踏んで脂肪を燃焼。月額¥980~詳細はHPで。©LEAN BODYルネサンス オンライン ライブストリーム有名スポーツクラブのレッスンを自宅で。「ルネサンス」が提供するオンラインレッスンが動画配信サービスU‐NEXTで配信スタート。「はじめてHIPHOP30」のような有酸素系ダンスから、「骨盤ほぐしヨガ」など体を整えるものまで、バリエーション豊かな17のレッスンを楽しめる。体調や気分に合わせて選んでみよう。©RENAISSANCE INC※『anan』2023年6月28日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年06月24日空気階段の第6回単独公演「無修正」がスタートした。8月までに全国8都市26公演が行われ、千秋楽には、生配信も予定されている。それぞれの地元での凱旋ライブが叶ったのは、みなさんのおかげです。(鈴木)――キービジュアルのポスターで、お二人は全裸ですね。相変わらず斬新で、ライブにも期待大です。水川かたまり(以下、水川):地元・岡山にある雰囲気がめちゃくちゃ素敵なビルで、許可を取って撮影したのですが、お客さんがいなくなった時に服を脱いで、また着て…10回は着替えたと思います。鈴木もぐら(以下、鈴木):無事に撮影できてよかった。――鈴木もぐらさんの地元・千葉県旭市と、水川かたまりさんの地元・岡山県岡山市で、凱旋ライブを行うのは今回が初。どのような経緯が?水川:ずっと地元でやりたいという気持ちはあって、それが大人の事情とか、なんとなくのタイミングで叶った感じです(笑)。鈴木:弊社は吉本興業なんで、出身地だからっていきなりライブをやるなんて許されない(笑)。昨年初の全国ツアーで4か所回り、それを観に来ていただいた方々のおかげで、このような形になったと思います。――凱旋ライブを訪れた際の、おすすめスポットを教えてください。鈴木:時間を潰すなら、旭駅近くの『パールショップともえ』(パチンコ屋)。ちなみに僕は国道線沿いの『ヴィーナス海上店』でバイトしていて、そこの店長がスロットの師匠。水川:岡山駅近くには、東京の店舗よりも全然大きい『ビックカメラ』があります。運がよければ、その横の岡山駅前商店街のご当地ヒーロー“モモキッド”にも、会えるかも。――今回は、過去最大の2万人を動員するそうで、すごいですね。鈴木:数がデカすぎてピンとこないね。GLAYの国内史上最大は20万人でしたっけ?人だらけの映像を見たけど、あの10分の1でもすごい。水川:プレッシャーに押しつぶされてろくすっぽ寝られていないんで、もうダメかも(笑)。でもこの先に、絶対に面白いものがあるはず…。鈴木:僕はもうビジョンが見えていますけどね。水川:共有してくれたらいいのに。鈴木:いや見えている部分がそれぞれあっての重なり合いだから。――空気階段さんのライブを、生で観る醍醐味を教えてください。鈴木:好きなあの子を妄想するのではなく、実際に教室で目が合ってドキッとする感じに近いと思います。水川:どら焼きに例えたら、いつもは普通のどら焼きだけど、ライブは、生のどら焼きが味わえる感じ。鈴木:僕は、普通のどら焼きのほうが美味しいし好きですよ。水川:生より普通が美味しいなんてことはない!それに生どら焼きって手に入りにくいじゃないですか。鈴木:いや、普通に売ってるよ。水川:…とにかくライブは、生どら焼きです!――今号の特集のテーマにちなみ、お二人は“運命”を信じますか?二人:(即答で)信じます!鈴木:僕にとっては“ギャンブル運”のみ。パチンコ屋でふと台が空いて、導かれるように座ると出ることがあるけど、それはもう運命です。水川:小学生の頃、岡山の球場に巨人戦を観に行った時、高橋由伸選手がHRを打ったんです。その10年後に僕が上京したときのこと。東急東横線の日吉と元住吉の間の、僕しか通らない細い道があるんですが、そこで、偶然に高橋由伸さんとすれ違ったんです。すごい運命。鈴木:でもさ、由伸は今日も誰かとすれ違っているわけだよね(笑)。水川:いや、運命です!第6回単独公演「無修正」は、東京、札幌、名古屋、千葉、岡山、大阪、仙台、福岡の8都市を巡る全国ツアーが開催中。くうきかいだん(左)すずき・もぐら1987年5月13日生まれ、千葉県出身。(右)みずかわ・かたまり1990年7月22日生まれ、岡山県出身。『キングオブコント2021』優勝。『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)に出演中。※『anan』2023年6月14日号より。写真・土佐麻理子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年06月13日芸人・山里亮太46歳。南海キャンディーズは今年、コンビ結成20周年を迎える。ソロ活動では、メディアで顔を見ない日はないというくらいレギュラー番組を抱える一方、単独ライブで全国各地を回りながら、深夜のラジオで喋り続けている。そしてこの4月からは日本テレビ系『DayDay.』のメインMCとして、朝の顔に抜擢された。常に舞台に立ち続ける芸人・山里亮太であり、国民的なタレント山ちゃん。両方の姿を併せ持ちながら躍進する山里さんの現在地とは。――『DayDay.』のメインMCのお話をもらった時は、どんな心境でしたか?『スッキリ』で天の声を14年間やってきて、番組が終わると決まった時点では、「次は誰の番組になるんだろうね~」と言っていたくらい、まったく想像していなくて。でも、芸人として仕事を始めてから“朝の帯番組の司会”は、常にどこかで目指していた場所でした。とは言っても、たやすく声がかかるものではない。だからお話をいただいた時は、ついに自分の名前が司会者候補として挙がるようになったんだ!と嬉しさが込み上げてきましたね。でも、時間がたって少し落ち着いてくると、一気に恐怖に変わっていき…。――近くで見てきたからこそ、現実が差し迫ってきたのでしょうか。そうです。ずっと近くで加藤浩次さんの立ち振る舞いを見てきたので、あの場に立つと思った瞬間、一気に自分に足りないものが見えてきたんです。これまでも自分なりに勉強はしてきたけれど、今の能力では、全然足りない!って。そのせいで、僕を選んで任せてくれる多くの人をがっかりさせてしまうのではという恐怖心が湧いてきてしまって。――その状況の中で、後押ししてくれたものは何だったのでしょう。僕が24歳くらいで、この世界に入ったばかりの時に声をかけてくれた初代のマネージャーさんがいて。当時その方が、僕が芸人として60歳になるまでのプランを作ってくれていた中に“朝の帯番組の司会をやる”という項目があったんです。頑張って芸人を続けていればこうなっていくよ、と話してくれたことでした。それを思い返すと、今こうして訪れたチャンスは、頑張ってきた証拠なのかもしれないと。それが背中を押してくれましたし、心強かったですね。劣等感と向き合いながら自分自身を作っていく。――番組開始に向けて、どんな準備をされていますか?『DayDay.』は、“井戸端会議”をコンセプトに番組作りをしています。生活の合間にひと息ついて見てもらいながら「こんな考え方もあるんだな」とか「私はこう思うな」と参加してほしくて。テレビ番組の枠を超えて、家で一緒に喋っているような場を作れたらいいなと思っています。そのために、いま自分に何が必要かを考えて、自分自身にも改めて向き合っている最中です。これは長年抱いている劣等感でもあるのですが、僕には“自分”というものがないんです。人前で話す仕事をしていると、“自分”がないと意見が出てこないと実感していて。だから“自分”ってなんだろうってよく考えていました。仲の良い若ちゃん(オードリー・若林正恭)と『たりないふたり』という番組でもよく話していましたが、若ちゃんには自分の芯がある。だから憧れるし、それを近くで見ていると、芯がない自分はこの仕事に向いていないんじゃないかと思う時期もありました。僕は、「こうやりたい」という周りの意見に対して、それをどうやったら良い形にできるかを優先して考えます。その場に合わせて、自分なりに何ができるかと考えて動くので。そうしていると次第に、様々な場面において全力で協力できると分かってきて。芯がないともいえるけれど、これは自分の武器なのかもしれないと最近は感じています。劣等感をどう活かせるかを考えてみようと。同時に、今後は自分の中から発する言葉を持てるようにもなりたい。もしかしたら『DayDay.』をやり続けていくことで、“自分”というものを作ってもらえるのかもしれません。――番組ごとに、ジャンルや属性問わず多様な方々とお仕事されているのを拝見していると、いつ誰が来ても、山里さんとの会話によって、相手が気楽に話せる流れが生まれたり、その人らしくいられる場を作れたりと、心遣いや技術を持つ方だと感じていました。嬉しいです。そのスペシャリストになりたいと思いますね。僕は、周りが「楽しかった!」っていう場所に主人公じゃない立場でいられたら素敵だなあと思うんです。自分だけではなくて、みんなが楽しめる収録に関われた時が一番嬉しいから。場作りとしては、今年3月に終了したTBSラジオ『たまむすび』のメイン・パーソナリティの赤江珠緒さんにもたくさん影響を受けました。11年一緒に出演した僕らの座長として、めちゃくちゃ責任感を持って仕事をしていて。でもそれを表には一切見せず、常に笑いながら、僕らやスタッフみんなの肩の力を抜いてくれていました。番組の環境を作る座長として本当に素晴らしい人だなって思っています。山里さんがメインMCを務める新番組『DayDay.』は、日本テレビ系で毎週月~金曜、朝9:00から生放送している情報エンタメトークショー。各曜日に多彩なコメンテーターを迎え、エンタメやトレンド情報、ニュースなど日々の情報を視聴者と共有しながら作るにぎやかな番組です。やまさと・りょうた1977年生まれ、千葉県出身。NSC大阪校22期生。2003年6月に山崎静代とお笑いコンビ・南海キャンディーズを結成。お笑い芸人のほか、司会者、声優、ナレーター、ラジオパーソナリティなど、多方面で活躍。オードリー・若林正恭との半生を描いたドラマ『だが、情熱はある』(日本テレビ系)が放送中。※『anan』2023年5月3日‐10日合併号より。写真・玉村敬太スタイリスト・山田隆太(Ryjuma)インタビュー、文・菅原良美(akaoni)(by anan編集部)
2023年04月30日最近耳にする機会が多くなった“カーボンニュートラル”というワード。一聴すると難しそうですが、実は個人でできることも多数あります。今回は注目若手芸人のロングコートダディと一緒に、簡単にできる10のアクションにチャレンジ。今日から日常生活に取り入れてみて!脱炭素アクションは無理せずにコツコツと。気候変動の大きな原因といわれる温室効果ガスの排出量と吸収量を全体としてゼロにしていこうと、世界の国や企業がさまざまな取り組みを行っている。「一人ひとりの行動による直接的な影響は小さくても、国や企業を動かすのは私たちの選択にかかっています」そう話すのは、脱炭素専門のエネルギーアナリスト前田雄大さん。「私たちの需要が変われば、供給側の企業によるカーボンニュートラルへの取り組みは加速し、脱炭素社会に合った商品やサービスがより多く提供されるようになります。すでに積極的な企業の商品やサービスを選ぶことも、個人でできる未来にとっていい選択です」できるだけ多くの脱炭素アクションを取るに越したことはないけれど、無理は禁物とも。「ダイエットと同じで、脱炭素行動も長く続けることが大切。無理して不便な生活を自らに強いるのではなく、できることから始めてコツコツ続けましょう!」カーボンニュートラルとは?カーボンは炭素のことで、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、全体としてプラスマイナスゼロにすること。「排出量が圧倒的に多い現状から“ニュートラル=中立”にする取り組みが必要です」日本の現状と目標値を知ろう!世界レベルの目標値を掲げる日本。「以前は、環境問題の優等生でしたが、太陽光や風力発電などクリーンエネルギー分野での後退などから、先進国では劣等生なんて声も…。社会全体で頑張らないと目標達成は難しい状況」【目標】2030年度に温室効果ガス排出を2013年度比で46%削減する。2050年までに実質排出を0tに。ロングコートダディがカーボンニュートラルアクションに挑戦。カーボンニュートラルな社会を実現するために、日常生活でできるアクションを、お笑い芸人のロングコートダディが紹介!取り入れやすいものから始めて。1、充電器は差しっぱなしにしない。スマホにPC、Bluetoothイヤホンなど、充電して使う機器は増える一方。「待機電力はチリツモで、1家庭あたり年間7000円ほど。節約にもなる行動です」(前田さん)2、ビニール袋、ストローは極力使わない。製造過程でも処理過程でもCO2を排出するプラ製品。「プラスチックは、溶けないまま海に沈殿して生態系を壊したり、食べた魚介類を通じて人間の体内に入るなど、別の問題も」3、15分の移動なら徒歩を選択!歩く、自転車を使うというのは、ヨーロッパでは国策レベル。「歩く人が増えていけば、タクシーの供給量は確実に減っていきます。徒歩が難しければ、電車など公共交通機関を」4、住宅にHEMS(Home Energy Management System)を導入する。HEMSとは、住宅のエネルギーを管理するシステムで、政府は’30年までに全世帯に設置することを目指している。「電力量が見える化されて、脱炭素行動をやる意欲が湧きます」5、宅配サービスはできるだけ1回で受け取る。便利な宅配サービスは、まとめて受け取るようにすれば、宅配業者がルートを効率化できて、ガソリンの使用が抑えられる。「配達時間指定や宅配ボックスを活用しましょう」6、電球をLEDに替える。LED電球は白熱電球や蛍光灯と比べると長寿命。今は、低価格化も進む。「照明の消費電力量は、実はエアコン並みです。一回交換すればいいだけの手軽なアクションで省エネを」7、旬&地元の食材を使用した菜食メインの食事にする。旬野菜は大量のエネルギーが必要なビニールハウスで育てずに済み、地元の食材なら運送距離が短くなる。「化成肥料は畑から温室効果ガスが出るので、有機野菜だとなおいいですね」8、今持っている服を長く着る。長く愛せる服だけ買う。服の大量生産&破棄は世界的に大きな問題。大切に着る意識を持ちたいもの。「一つひとつ大事に使い、社会的な負荷を下げましょう。リサイクルに回すのもすごくいいですね」9、冷房の設定温度を1°C低くする。エアコンは、1°Cで電力消費が10~13%変わるといわれており、貢献度の高いアクション。「温度設定をこまめに変えるより、快適だと思う温度を平常化させたほうが効果的です」10、PCの画面は15分触らなかったらスリープモードになるよう設定する。使っていない間も、こうこうと光り続けるパソコン。「インパクトこそ小さいですが、一度設定さえすればOKで、不便でもありません。脱炭素行動を始めるのには、ぴったりです」カーボンニュートラルを学んでみて…――“カーボンニュートラル”という言葉は知っていましたか?堂前透:聞いたことあるくらいでした。兎:釣りをするんで、カーボンは釣り竿の素材として知ってて、バイクに乗るからニュートラルも知ってましたけど、合わさるとちょっと…。――という状態から、カーボンニュートラルについて学んだ感想は?堂前:旬の野菜は、ビニールハウスで育てなくていいから、CO2削減に役立つとか、「なるほど!」ということが知れてよかったです。兎:まずは知ることが大事だなって思いましたね。頭の片隅に知識があれば、いきなり全部は無理でも、やれることが増えそう。――以前から環境のためにやっていたことはありましたか?堂前:散歩が好きで、時間に余裕があれば15分以上歩くのも平気です。兎:PCのスリープモードは設定してます。コレ、すごくラクですよね。あと、僕は冬でも温かい飲み物を飲まないんですよ。水に氷入れて飲むんです。お湯を沸かすためのガスを使わないからちょっとエコかも。堂前:氷を作るのに電気使うからプライマイゼロだって(笑)。兎:そうか。釣り場では、自分のゴミだけじゃなく落ちてるのも持って帰ります。自然で遊ばせてもらってるので、自然を汚したくないんです。堂前:僕は高2から着続けている服がありますね。兎:あの青いジャージか。僕は、ずっとお客さんからいただいた服を着続けてて、流行りじゃないからって着なくなることはないですね。このアウターは8年ぶりに自分で買ったんですけど、長く着ると思います。堂前:服の再利用でワクチンを届けられる仕組みがあって、最近、着なくなった服を海外に送りました。兎:すごいな。お前が賞レースの前、競馬に賭ける金を送ったらもっと貢献できるんじゃ?この前の『M‐1』で賭けた100万円とかさ。堂前:あれはエコチャレンジだから。勝ってたら送ってた。兎:どうだか。そもそも負けてチャレンジ失敗だし(笑)。堂前:お前が定食屋で必ずみそ汁残すのは全然エコじゃない。兎:フードロスって言われるけど、残すのは汁だけ。具は食べたいの。みそ汁は塩気が強いから、飲み干すと大量の水を飲まないといけないからそっちのほうがエコじゃないし。そもそもラーメンのスープを飲み干さないからって、それはフードロスなのかって話もある。堂前:その言い訳は無理やろ(笑)。前田雄大さん外交官を経て、脱炭素専門のエネルギーアナリストとして活動。YouTube「GXチャンネル」で情報を発信。著書に『60分でわかる!カーボンニュートラル超入門』(技術評論社)。ロングコートダディ左・堂前透、右・兎。NSC31期生同士で2009年結成。コントも漫才も評価が高く、’22年には『M‐1グランプリ』『キングオブコント』ともに決勝進出。今年から拠点を東京に移した。※『anan』2023年4月5日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)イラスト・中根ゆたかインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年03月29日ライブシーンでは高い評価を受けながらも、“モグラ”のごとくなかなか日の目を見られなかったモグライダー。しかし、’21年の『M‐1グランプリ』を機に快進撃を続ける芝大輔さんとともしげさん。きっかけとなった意識改革とは。――おふたりは結成15年目ですが、最初の接点は?芝大輔:相方探しにライブを見学しに行って、主催の人がお互いに相方を探してるんだったらってことで、飲む場を作ってくれて。その時のともしげを見て「これはツッコむ回数が増えて、忙しくなりそうだな」と思ったのが最初です。ともしげ:それが14年も前の話。僕は、とにかく優しくて、僕の話を聞いてくれる人を探してたんですけど、“告白”してはフラれ…。当時の芝くんはリーゼントでもなかったし、穏やかな青年で、年も近いしいいかなと。芝:モグライダー以前に、3人とコンビを組んで上手くいかなかったのは、自分が言いすぎてた部分があったという反省が僕にはあって。今回は、自分の要求とか何も言わないでおこうと思っていたから、優しく見えたんでしょうね。ともしげ:結成から2年くらいは、僕がやりたかったからツッコミで。芝:僕は、自分がそれまでやってたボケよりツッコミのほうが向いてると思って、伸びしろじゃないですけど“ツッコミしろ”のあるやつを見つけた!と思ったら、ともしげがまさかの「ツッコミをやりたい」と(笑)。あの状況自体がボケでしかなかった。でも、いったん0年目に戻って、初めて標準語でネタをやるとか、何でもやってみようという感じでした。――長らくテレビの露出はほとんどなかったことで、卑屈になったりはしませんでしたか?ともしげ:芝くんは真っ当な人だからなかったと思うけど、僕は、売れない時代が長すぎて拗らせて、妬み嫉みがありましたね。悪口言ったり、人の失敗を見て笑ったり…。ウエストランドの井口くんの悪口が面白くて、一緒にいてうつっちゃったのもあるんですけど。芝:僕の場合、ライブにしか出てなくて、どんどん感覚が麻痺していったというか。ライブでウケるかウケないかだけの世界の中で、ウケてるってことは、合ってるんだろうと。でも、続けていくと物足りなくなって、個性を尖らせていかないとって感じでしたね。ともしげ:コンビ名は、僕がなんとなくつけちゃったんですけど、“モグラ=地下”を爆走するみたいな意味になっちゃって…。――なんとなくつけたんですか?ともしげ:芝くんが動物の名前を何個か持ってきて、この中から選んでくれって言われて選んだのがモグラ。僕が造語にしたかったのと、戦隊ものが好きなんで、モグライダー。エゴサーチしやすい名前でよかったです。錦鯉とかだと、エゴサが難しいから。芝:エゴサーチ前提って!ともしげ:結果的に、だよ!――(笑)。“地下爆走”の状態から脱出できたきっかけは?芝:コロナがデカかったです。ともしげ:それまでライブやって、打ち上げで飲んで、バイト先でもかわいがってもらい楽しくやってたんです。それがコロナで、ライブも飲み会も、バイト先もカラオケ屋だったから、本当に全部止まっちゃった。なんのために東京にいるのか、存在意義すら危うくなった時に、芝くんと相談して、より一層頑張るようになりました。芝:売れないままお笑いライブばかりやってきて、これから一般の生活をしてくださいと言われても、30代後半にもなって何もできなかった。いま社会に出ても生きていけないと初めて認識したことで、改めて、ちゃんと漫才師を目指そうと思ったんです。ともしげ:このままヘラヘラ、傷の舐め合いを続けてる場合じゃないってなりましたね。――’21年の『M‐1グランプリ』で決勝進出し、いわゆる売れるまでに辞めようと思ったことは?特に芝さんは奥さんに「辞めてくれ」と言われていたんですよね。芝:そう言われる周期に、ちょうど単独ライブがあったりするんです。お金になってたわけじゃないけど、こんだけ人が笑ってるってことは、需要があるんだと思ってくれたみたいで。でもまあ、よう捨てられずにこられましたね。――芝さんは、『ラヴィット!』で13万円のペルシャ絨毯と4万5000円のクッションを購入しましたが、奥さんの反応は…?芝:めちゃくちゃ怒られました。「信じられない」から始まって、「あんな大きな絨毯うちには入らない、どこに置くつもりなんだ、子供がこぼして汚したらどうするんだ、誰が掃除すると思ってんだ」…ありとあらゆる怒りの球種が飛んできました(笑)。――ともしげさんが昨年結婚した時、既婚者の芝さんからアドバイスなどはなさったんですか?芝:結婚の時はしなかったけど、さっき話したコロナの自粛期間の時に、人として当たり前のことを一個ずつやったほうがいいみたいな話をしたんです。そしたら翌日「結婚することにした」って。そういうつもりじゃなかったんですけど(笑)、聞けばまだ同棲してないって言うんで「結婚前に一緒に住んでみれば」とは言いました。俺らみたいな生き物がすぐ隣にいるって、相当ストレスだろうから。ともしげ:すごく心配してくれましたね。芝くんは、この地球上で一番長く一緒にいる人。僕が不意に人を傷つけてしまうことがあることをよく知っててくれるんです。芝:こいつの言葉をある程度流せる人じゃないとキツいと思ったけど、なんだかんだ上手くいって。ともしげ:動物園は好きですか?――…え!?あ、好きです。ともしげ:動物園が楽しいのって、たまに行くからじゃないですか。毎日となると匂いも気になるし、噛まれる危険もあるし、飼育員さんくらいの心構えでいてくれないと、僕と暮らすのは無理だろうと自分でも思ったんです。でも、すごく優しい人なんです。この間も、部屋の掃除を頑張ったら、間違えて奥さんのパソコン捨てちゃったんですけど、ちょっと怒っただけで、笑って許してくれました。――得意の料理は作るんですか?ともしげ:奥さんは料理が苦手なんで、僕が作ってます。お弁当箱をプレゼントして、家を出る前にお弁当を作っておくので、奥さんはチンするだけ!作れなくてロケ弁を持ち帰らせてもらい、一緒に食べる日もあるんですけど。左・芝 大輔(しば・だいすけ)/1983年7月25日生まれ、愛媛県出身。右・ともしげ/1982年5月31日生まれ、埼玉県出身。2009年、結成。’21年『M‐1グランプリ』で決勝進出し、不利とされるトップバッターとしては最高得点を記録。『月ともぐら』(テレビ東京)が毎週木曜27:05~放送中。YouTube「モグライダーのモグChan」も好評配信中。衣装協力・Losguapos For Stylist TEL:03・6427・8654※『anan』2023年3月15日号より。写真・川原崎宣喜スタイリスト・高橋めぐみインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年03月10日明石家さんまやダウンタウンとの丁々発止の掛け合いも、若手芸人を光らせることもお手のもの。いま芸能界随一のMC、今田耕司。芸能界の人間模様を描いた舞台『正偽の芸能プロダクション』の開催が間近に迫る今田さんに、うまくいく人間関係の極意を聞く。お気に入りの絵文字を“変です”って言われた。後輩たちをフォローする一方で、その後輩との付き合い方はなかなか難しいともポロリ。「若手の頃は気の合う仲間とばっかりつるんでいましたし、新喜劇にしろ、ダウンタウンさんにしろ、スケジュールや出番が一緒でそのまま誘ってもらって飲みに行くのが定番。厳しい先輩もいなかったし、気楽なものでした。逆に、自分が先輩という立場になった今のほうがいろいろ気を使います。メシに誘うにしても、行きたくないかもな、迷惑かけちゃうかなってめちゃくちゃ心配やし。それでも、まあ気にしすぎてもしゃあない、と誘ってみたら、3回連続で断られたりね!そうするとさすがの僕も心が折れます。じゃ、もうひとりでええか……と」LINEやメールで誘う時もあれこれと気を使うそう。「だって、スタンプは重ねたらあかんとか、敬語は使わないほうがいいとか、いろいろ言われてプチパニックですよ!僕が気に入っている顔の形の絵文字があって、それをよく送っていたら“今田さん、この絵文字どういう意味ですか?”って若い子に言われて。それグループLINEだったんですけど、他の子らも“前から私も言いたかったです”“変です”って同調しだして。そうやったんやってびっくりしました。教えてもらってよかったです。ビックリマークも赤いやつはおじさんしか使わないとか言われて……。おしゃべりするのは僕、得意なんですけどね。LINEのやりとりはまだまだ難しい。勉強中ですわ」自身のアップデートを怠らず、プライベートでは後輩たちにアドバイスをすることも多い。でもそれも「たくさんある中のひとつの意見やと、楽に聞いてほしい」と言い、気負わせない。謙虚でありつつ、気遣いを誰に対しても忘れないのが今田さんの人間関係の最大のマナーのよう。会話の肌感を読むことがいちばん大事。「コミュニケーションの基本にあるのは相手に喜んでもらいたいって気持ちだと思います。だから舞台でも、プライベートでも、誰かが楽しくない、不快になるような話はしたくないですよね。もっと端的に言うと、ウケない話はしたくない。そういう時、周囲のリアクションは大事なバロメーターです。たとえば、ちょっと前までは見た目のことをイジってそれで笑いをとることができたかもしれない。でも今はそれをやってもしらけてしまう。時代に合ってないよって。だったらそれはしなくていい。そういう肌感はなんとなくみんな読んでいるんじゃないでしょうか。自分だけが面白いと思って突き進んで場の空気が悪くなることって、たまにあると思いますが、それは気遣いができてないってことなんじゃないかなと思います。やっぱり、私は私、って周りを無視しすぎたらいけないんですよ。いつか孤立してしまいます。僕もまだまだパーフェクトにはできてないですけど、そこは大事にしていたいですね」1つ成功できれば、あと5回スベったっていい。その場の空気を読む“肌感”の感度を上げる。それはなかなか難しいことのようにも思えるが……。「それは、失敗をたくさんしていくしかないんじゃないですかね。さっきも言った通り経験することって大事です。この間、麒麟の川島(明)とも話したんですけど、若い頃はどえらい失敗をよくしたよなって。川島なんか、今の若手から見たらパーフェクトな回しをするMCってイメージでしょう?そんなやつでも若い頃はたくさん失敗をしているんです。失敗しないと気づけないことも多い。……でも、失敗だけだと続けるのがしんどくなっちゃうと思うから、“5失敗1成功”くらいの割合でできたらベストやないかなと思います。1つ成功体験があれば、5回スベっても立ち上がれる。それくらいのペースで進んでいってみてはどうでしょうか。あとは、いいリーダーとか先輩のもとで経験を積むことも大事じゃないですかね。僕もダウンタウンさんっていう偉大なキャプテンがいたから引っ張ってきてもらえた。そういう人を見つけるといいかもしれない。僕?僕はキャプテンは無理です!自分に自信がないし、周りに支えてもらってそれでやっと役に立つタイプなんで。先頭切って“ついてこい!”ってのは、シャイな性格が邪魔してできないんです」いまだ・こうじ1966年3月13日生まれ、大阪府出身。NHK『ファミリーヒストリー』ほかレギュラー多数。今田耕司主演、鈴木おさむ脚本・演出による舞台シリーズ第8弾『正偽の芸能プロダクション』は、よみうり大手町ホールにて3/15~19で開催。共演はりんたろー。(EXIT)、山本彰吾(THE RAMPAGE)、平井まさあき(男性ブランコ)、久保田悠来。小さな芸能事務所を舞台にした様々な人生が交差する人間群像劇を描く。※『anan』2023年3月8日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年03月03日現在56歳、芸歴38年目となる今田耕司さん。数々の人気番組でMCを務め、『オールスター感謝祭』や『M‐1グランプリ』といった大型番組での板についた司会ぶりはさすがベテラン、と誰しもが認めるところ。人の懐にするっと入るようなチャーミングさもあり、コミュニケーション能力はかなり高めの印象だが、ご本人に今回の特集テーマを伝えると「うわっ、難しい!」と第一声。今田耕司さんが考える、コミュニケーションの基本とは?「人間関係の作り方をどこで学んだか、その原点を考えると10代の頃かなと思いますね。僕は全寮制の高校に入れられて2年、3年の先輩と一緒に団体生活をしていたんです。そこでどうすれば先輩たちに目をつけられないかという上下関係の基礎を学んだのかな。結局、高校は1年で脱走してしまい、その後いろいろなバイトを転々としながら過ごしていましたが、その経験も、社会にはいろんな人がいるということを人より早く学ぶことにつながったと思います。ダウンタウンの浜田(雅功)さんは、同じ高校で副寮長まで務めたんです。今の浜田さんの、上に厳しく、下にも厳しい(笑)あの見事な人間掌握術のルーツは、厳格な高校生活にあったんじゃないかなと思いますね」大喜利はチームワークって教えてもらったんです。18歳の頃に吉本のお笑い専門学校であるNSCに入学する。お笑いの道でも先輩たちの背中を見ながら学ぶことが多かった。「仕事をしていく中で大切なのはチームワークだと先輩方に教わりましたね。それこそ僕だって若手の当時は、自分だけ前に出ようと頑張りすぎていたこともたくさんあった。当時を知る後輩には、尖っていて怖かったと言われることもある。いま振り返ると、そうだったやろなと思います。でも、ダウンタウンのおふたりや130R、東野(幸治)と一緒にやることが増えていって、徐々に変われたんやないかな。確か松本(人志)さんだったと思うんですけど『大喜利はチーム戦だから』って言われて。大喜利は、個人プレーでみんなが好き勝手にボケているように見えるけどそれは違うと。みんなでひとつの流れを作って、面白くするものなんだと教えられた。それは今も、どの番組でも言い換えられることだなと思っています」自分が通ってきた道だからこそ、今の若手の子たちの気持ちも分かる。どんな相手でも受け止めて、あわやスベりそうになっても絶妙のパスで笑いに変える懐の深さは今田さんの大きな魅力だ。「それは『爆笑レッドカーペット』の司会をするようになってたくさんの若手たちと接する機会が増えて、視野が広く持てるようになったんじゃないかなと思いますね。みんな、いろいろあんねんなって、分かるようになったというか(笑)。家族がいるからとか、今年こそ売れたいとか、それぞれの事情がある。だからこそ、頑張って必死でやっているんだと思うと、そこを酌んであげたい、コイツ面白いなって印象をひとつでも残してあげたいとなる。人にはそれぞれの時期っていうのがあるんですよね。今は必死な時なんだと分かれば、負けてたまるかと競うよりも助けたいとなれるんじゃないかな」最初から余裕がある人なんていないです。また、コミュニケーションには時間をかけることも大事、とも。「時間や年齢にしか解決できないことってやっぱりあると思うんですよ。年齢が変わることで受け止め方も変わりますから。だから、自分はコミュニケーション下手だなと思っても諦めないことです。改善は絶対にできるから。自分はまだまだ変われると思っていたほうがいい。誰も最初からそんなに視野を広くなんて見られないです。そんな余裕、持てないですよ。僕自身も年齢とともに、嫌だなって感じる人がいなくなっていった。若い時は、嫌いな人や合わない人、なんやコイツ全然面白くないな、なんて思って許せない相手もいましたけどね。昔はそれこそ芸が粗い芸人も多かったんです。でも今の、令和の時代ってそういう芸人さんいないです。一見チャラチャラしてそうな、ぱーてぃーちゃんだって裏ではすごくしっかりしてる。こんなこと言うと営業妨害かもしれませんが、あの子たち、お笑いの基礎からしっかりしているんです(笑)」いまだ・こうじ1966年3月13日生まれ、大阪府出身。NHK『ファミリーヒストリー』ほかレギュラー多数。今田耕司主演、鈴木おさむ脚本・演出による舞台シリーズ第8弾『正偽の芸能プロダクション』は、よみうり大手町ホールにて3/15~19で開催。共演はりんたろー。(EXIT)、山本彰吾(THE RAMPAGE)、平井まさあき(男性ブランコ)、久保田悠来。小さな芸能事務所を舞台にした様々な人生が交差する人間群像劇を描く。※『anan』2023年3月8日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年03月03日金髪ロン毛とピンクの衣装で、独特のリズムを持つ紙芝居ネタとともに「中毒性がすごい」と話題のZAZYさん。いま気になるコスメは、ネイルだそう。ZAZY×きらめきネイル「9年前、“ZAZYはピンクでいこう”と決めた時に、衣装と同じようにキラキラなピンクネイルをしてテレビに出たことがあったんですが、紙芝居って手もとが映る。当時は男性のネイルに対して『うわっ、ネイルしてるやん』って敬遠される時代で、それでネタに集中してもらえないのは嫌で、やめてしまいました。今は、男性のネイルもファッションとして捉えられる時代になりましたね」ネイルへの興味は復活したそう。「ピンクなら“ポップなZAZY”、黒なら“パンクなZAZY”と、色でイメージを変えるのも楽しいかも。ちなみに、メイクはしないのがこだわり。メガネ含め、おでこからアゴまでは素顔の方が、違和感が出て気持ち悪いから(笑)」1、ラグジュアリーな気分!ひみつのZAZY 賞ELEGANCE RAZZLE「エナメルラッカー 36」塗りやすくて失敗なし。美しい夜空を爪に…。偏光ラメで指先がエレガントに輝く。速乾性に優れ、爪にしっかり密着して、美しい色と仕上がりが持続。「ベースは茶色だけど、青いパールがたっぷり入っていて、晴れた日の夜空みたい。高級感があって、ワンランク上やな、って思いました。いつ使うかは…ひみつ(笑)」。6ml¥1,320(エレガンス コスメティックス/エレガンス コスメティックス お客様相談室 TEL:0120・766・995)「上級に見せたい時にはこれを選びたい。いいものを知っている人って感じ」2、テンションあげあげはじけるZAZY 賞Ducato「ナチュラルネイルカラー N 168」プライベートでも塗りたいザ・ポップ色。スイーツのようにポップな色みが得意なシリーズ。甘い風船ガムフレーバーで、グミのようなピンク色を実現。「筆が細くて塗りやすい。一度塗りでバチンと決まるから、うぉーっピンク!!ってなりました(笑)。ZAZYの時だけじゃなく、(本名の赤井)俊之として旅行する時にも塗りたい」。11ml¥660 3/7限定発売(シャンティ TEL:0120・56・1114)「かなり派手な色なので、それに負けない派手な服を着て出かけたくなります」3、格上げカラーで一歩先の輝くZAZY 賞ADDICTION「ザ ネイルポリッシュ L 138P」指が長く白く見えて発色のよさに惚れ惚れ。’60年代に一世を風靡した、霧がかかったような“フロスティネイル”をモダンに落とし込んだ限定カラー。なめらかに塗れて、ツヤと光沢が美しい。「光の角度によって、色の見え方が全然違うから楽しい。指先に馴染むシアーホワイトで、前に出すぎず、上品に主張してくれます」。12ml¥1,980限定発売(アディクション ビューティ TEL:0120・586・683)「ピンクの衣装を引き立てつつ、印象的で美しい手もとになる、得するカラーです」ザズィー1988年6月27日生まれ、大阪府出身。吉本興業所属のピン芸人。歌ネタ王決定戦2021優勝、R‐1グランプリ2021、2022準優勝。※『anan』2023年3月1日号より。写真・恩田はるみ(商品)スタイリスト・大島有華取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年02月24日本を速く読めるようになれば、より多くの情報や知識を得ることができ、勉強や仕事にもメリットが。25年以上、毎日速読スキルを磨いている芸人・ルサンチマン浅川さんに、その極意と練習法を教えてもらいました。日本で唯一の速読芸人を自負する、ルサンチマン浅川さん。速読と出合ったのは高校1年生の頃。「有名な受験本に『速読を身につけろ!』と書いてあったんです。なぜ受験に速読が役立つかというと、単純に文章を速く読めるので、まずはすべての問題に目を通したうえで、わかるところから取りかかれば、結果的に多く解くことができるから。それに速読は、何度か読むこともポイントとなるため、じっくり一度読むよりも、内容が記憶に定着しやすいんです。これは自分の実感として確実に言えます。ほかにも、頭の中で文章が速く流れることから、頭の回転がよくなるというメリットも。仕事にも活かせると思います。あとは本をたくさん読めるので、人生を変える本に出合える確率がアップ。僕の場合、新書なら1分で読めちゃいますからね」浅川さんは、速読習得の甲斐もあり、早稲田大学に合格。その後もその面白さにのめり込み、300冊以上の速読本を読破。そんな中から今回は、独自に体系化した速読法を紹介してもらうことに。「速読は、誰でも、何歳からでも習得できます。ゲームを攻略するような感覚で、楽しみながらトレーニングするのがおすすめです」浅川さん流・速読の極意極意1:「自分は速読できる」とアファメーション。速読のファーストステップはアファメーション。これは自分に向けた肯定的な宣言のこと。「速読する前に『自分は速く読める!』と確信するのです。そんな精神論的なことが本当に意味あるの?と思う人もいるかもしれませんが、最初から半信半疑では、できるものもできません。もちろん『速く読める』と思ったからといってすぐにできるわけではなく、練習を重ねてできるようになるもの。とはいえ、前提として『速読は可能だ』という意識がなければ潜在的な速読力をフル活用できないので、実はとても重要です」極意2:速読前に早めくりして、ウォーミングアップ。次は脳を速読のスピードに慣れさせるステップ。浅川さんに本の早めくりのお手本を見せてもらうと、パラパラと一瞬でめくり終えてしまうスピード感!「到底、文字が追えないほどのスピードですが、人間の脳はそれでもついていこうとするんです。この早めくりを10回ほどやると、消える文字が潜在意識に叩き込まれるような状態に。その後、いざ速読をする時には、ゆっくり読めている感覚になり、内容をだいぶ理解しやすくなりますよ」極意3:目次、前書き、後書きを読んでから本文の速読へ。速く読むためには、ある程度事前に本の内容を理解しておくことが大きなアドバンテージに。これはその下地となる作業。「ここはゆっくり読んでOKです。まずはタイトルと目次から、本に書いてあることや、本の構造を理解します。次に前書きを読むと、その本をいかに読んでほしいのかが書いてありますし、後書きには絶対にまとめが書いてありますよね。これで理解度を深めると同時に、具体的な内容を早く知りたいと情報飢餓状態を作るのです」極意4:速読中はリラックスして、意識はページ全体にふわっと。いよいよ速読。そのコツは?「一番は意識の置き方です。普通は一行一行、文字を目で追うと思いますが、速読の場合は見開きを一つの塊として捉え、ページの文字全体にふわっと意識を置きます。これは以下の速読トレーニングをすればできるようになりますが、とはいえ初心者はどうしても気になる単語や文字列が目に入ってしまうはず。半面、それが実は、文章の意味を掴むための重要ワードということも。これらを考慮して、まずは意識をページ全体に、個別に入ってくる単語は無理に遮断しないという2段式が」極意5:一度で全部理解しようとせず、繰り返し速読してわかる部分を増やす。これは「気持ちの問題」が大きいとのこと。「一度で理解しようとすると、心理的に圧迫されてしまうので、何度か読んでわかる部分を増やしていく、くらいの気持ちで始めたほうがいいと思います。回数の目安は本の難しさと速読の習得度合いによって異なりますが、『わかった!』と思える瞬間が間違いなくきますから。ゆっくり読んでも理解できないものはできません。それよりも速く、繰り返し読むほうが、理解度は上がりますよ」極意6:読み終えて得た知識や情報はアウトプットする。最後に、本の内容をアウトプットすることで、真に理解できるようになるという。「やり方は2つ。実用書やビジネス書などハウツー系の本なら、書いてあったことの中から腑に落ちたことを実際に試してみてください。実行すると新たな考えが浮かんだり、人生がより豊かになったりと、その本を読んだ意味が深まります。また、例えば小説などハウツー系以外の本の場合は、感想をネットに書き込んだり、人に話したりしてみましょう。どんな話だったのか、改めてディテールを振り返る機会になります」初心者におすすめの速読トレーニング。速読の極意を実践するうちにできるようになるわけではなく、ベースとしてこのトレーニングが必須。トレーニングをして、速読をする。このフィードバックで、速読の習得度合いが深まっていく!眼球トレーニング[各5往復]速読には目を速く動かせるようになることも大事。左右の人差し指を目の幅より少し広めの位置に立てて、指先を交互に素早く見ることで、眼球のトレーニングに。また、眼球を上下や八の字に動かすなど、アレンジもプラス。早めくりトレーニング[2分]速読の極意2で登場した早めくりは、トレーニング法としても有効。最初から最後まで、パラパラと高速でページをめくること2分ほど。この時、文字を目で追えていなくてもOK。むしろそれくらい速いほうが訓練になる。辞書トレーニング[5分]多くの文字を同時に認識できるようにするためのトレーニング。辞書の適当なページを開き、円を描くような視線の動かし方で、全体を眺め続ける。これにより、読むスピードの低下に繋がる“脳内音声化”の解消へ。ブロック読み[2分]文章の1行を一つの塊として視覚に捉え、何が書いてあるのかを理解する。それを頑張って2行、3行、1段と増やしていって、最終的に速読の極意4のように、見開き2ページの全体を一つの塊として意識しよう。ルサンチマン浅川さん1981年、徳島県生まれ。芸人。現在ピンで活動しているが、過去にコンビでM‐1グランプリ準決勝進出も。速読のトレーニングは25年以上毎日継続。そのメソッドを収めた著書『誰でも速読ができるようになる本』(平成出版)を上梓。※『anan』2023年2月22日号より。写真・中島慶子イラスト・中根ゆたか取材、文・保手濱奈美構成・野尻和代(by anan編集部)
2023年02月17日思わず目が留まるインパクトある構図に、人間味あふれるいきいきとした表情。普段、テレビで見るものとはひと味違う人気芸人たちの姿をとらえた写真集『LAUGH PERSONS』が発売されている。エンターテインメントマガジン『TVガイドPERSON』の同名連載企画の未公開写真をまとめたもので、マヂカルラブリーや見取り図、ニューヨークなど今をときめく芸人がずらり。撮り下ろしたのは、フォトグラファーの佐藤航嗣さんだ。19組の芸人をとらえた独創的な写真を堪能。「僕はお笑いが好きなのですが、この企画の時は、なるべくネタを見ず、写真だけを見て撮影に行き、思い浮かんだことをやります。一番最初に撮ったマヂカルラブリーさんは、編集の方につり革を使いたいと言われたけど、その意味を知ったのは撮影後でしたから。芸人さんはみんな人間力があるからポートレートを撮るとかっこいいし、撮影をすると好きになる。帰り道にネタを見て、撮りながら感じた奥行きの答え合わせをする時間が楽しかったりします」さまざまな小道具を使ってユニークなシチュエーションを生み出す作業には、ファッション誌での撮影経験が生きているという。「芸人さんはネタ衣装があることが多く、『こういう服でくるだろうな』と、ある程度は予測ができるんです。でも、絵的に、たとえばパンツの丈と靴のバランスが悪いとなるとポテンシャルが下がってしまうので、そこが目立たないような小道具や状況を考えるようにしていました」これまで、いろいろな人物を撮ってきた佐藤さんにとって、芸人を撮影するということとは?「最初、アイドルやアーティストの方と比べたら、突拍子もない提案をしたり、自分を抑えずに出せそうだと思っていたんです。でも、何でもやってくださるからこそ、僕がやりたいことをしたせいで、ご本人たちが“つまんない”“下品”と思われると迷惑をかけてしまう。その方のポリシーとは違うことをやっていただくので、その線引きやバランスのとり方を、いつも考えていましたね。他のタレントさんを撮る時とは違う悩みであり難しいけど、だからこそ楽しい部分でもありました。目指したのは、すごく幸せそうか、面白い写真です。そのどちらかがあると、気持ちのいいものになるんです」『LAUGH PERSONS』撮影=佐藤航嗣天狗になったダイアン、幕張のビーチに佇むすゑひろがりず、額縁に収まるティモンディや、階段の踊り場に敷かれた布団に横たわる空気階段など芸人全19組を激写。東京ニュース通信社3000円。さとう・こうじ1980年生まれ、東京都出身。長山一樹氏に師事、2010年に独立。「写真新世紀」で佳作を受賞。Toshl、SixTONESらのジャケット写真や、小誌をはじめとするファッション誌、広告などさまざまなメディアで活躍。※『anan』2023年1月11日号より。インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2023年01月09日ポッドキャストで人気を集める考察系ユニット・無限まやかしに、バラエティのトレンドについて話を聞きました。大島育宙(写真左):『ラヴィット!』がもはやお笑いの本道になっちゃいましたね。最初は視聴者も慣れなくて不安だったけど、続けていたら市民権を得た。高野水登(右):出演者もだいぶ若いですよ。大島:そう。関西のお笑い番組がまだ全国区では知名度のない若手芸人をひな壇にじゃんじゃん出すっていうノリが実現できてる。川島(明)さんが出演者全員を知ってるから。高野:菩薩のように手を広げて…。大島:瞬発的なブームで売れた若手は再ブレイクまでが長いけど、いわゆる「第七世代ブーム」が落ち着いてからもそこから出てきた若手たちに、ちゃんと場所を作ってる。その役割は大きいと思うな。高野:『M‐1グランプリ』をはじめ、賞レースも年々過熱していきますね。大島:ここ2年くらいで『M‐1』と付いたコンテンツが熱狂的に支持されるようになり、芸人が予選選出や敗退の動画を公開することが増えた。それ自体はドキュメンタリーでネタではないし、芸人が裏側を見せすぎていないかとも思っていて。いつかこの時代を振り返って「何か違ったよね」となるかもしれない。ある種パンデミックのような状況がどこまで続くんだろうと興味深いです。高野:僕はライトユーザーなので、『キングオブコント』も『R‐1グランプリ』もちゃんと全部見てますよ。大島:もちろんいい側面もたくさんあります。注目度が毎年高まるぶん「決勝に行ったけど意味がなかった」はなくなっているはず。予選動画がYouTubeに上がるから、決勝までの期間にライブの動員も増えるし、仕事も入る。頑張って結果を出せば、福利厚生があるというか。高野:バラエティはコンプライアンスに縛られがちですよね。BPOが話題になるし、時代的な制約もある。大島:『ロンドンハーツ』が、「キモイけど面白い芸人」っていう企画をやってたけど、ここまで愛のあるタイトル付けられたら全然いいって思っちゃいました(笑)。プロデューサーの加地(倫三)さんが「うちはこれでやる!」って腹を括ってるんだと思うけど、やっぱり芸人ファーストな番組だなって。カカロニの栗谷さんやモグライダーのともしげさんのことも激推ししてて、狩野英孝さんをスターに押し上げた時よりも、さらに泥くさくなってる気が。テレビの熱を感じましたね。高野:若手の芽というところで言うと、フジテレビの「水曜NEXT!」枠で『ここにタイトルを入力』という番組を作ったディレクターの原田和実さんに注目してます。まだ入社3年目とフレッシュな方ですが、構成がものすごく面白い。企画も出演者も毎回変わるんですが、第1回は「バイきんぐ小峠の今夜もグダグダ気分」という収録済みのVTRに合わせて小峠さんがMCをするという奇天烈な内容。あれはヤバかった。大島:テレビ朝日の小山テリハさんにも注目しています。2016年入社で、「バラバラ大作戦」立ち上げ時に『あのちゃんねる』を作った方。いま手掛けている『イワクラと吉住の番組』は、二人が静かに話してるだけなのに、なんかいい。3時のヒロインの福田麻貴さん、Aマッソの加納さん、ラランドのサーヤさんが出演する『トゲトゲTV』のように、ロケや大喜利でゴリゴリのお笑いを見せる芸人もいれば、吉住さんとイワクラさんみたいに従来の深夜番組とは違う刺激の笑いを作る芸人もいる。今こういう番組作りができる小山さんはすごいなと思いますね。原田和実さん予定不調和な笑いを生む、期待のルーキー。2020年フジテレビ入社。『ネプリーグ』のAD を経て『ここにタイトルを入力』を手がけた。『内村と相棒』では内村光良が番組で持っている数々の“棒”に注目した。『イワクラと吉住の番組』決め込んだエピソードがないから面白い。蛙亭イワクラとピン芸人の吉住の持ち味を活かした、気負わないトーク番組。ゲストやSNSの悩みにそっと寄り添う。テレビ朝日で火曜26時16分から放送中。無限まやかしお笑いコンビ「XXCLUB」の大島育宙(左)と脚本家・高野水登(右)によるユニット。映画やドラマ、漫画、小説などのフィクション=まやかしを無限に食べ、感想や考察を無限に話す。SpotifyとYouTubeチャンネルで「無限まやかし」配信中。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・五十嵐一晴ヘア&メイク・松橋亜紀取材、文・飯田ネオ(by anan編集部)
2022年12月29日2012年にコンビ結成。キングオブコント2022では準優勝を果たし、ますます勢いを増す二人がこれまで共に歩んできた道と今後の目標とは?――お笑い芸人になりたいと思ったのはいつ頃からですか?西村真二:僕はテレビ番組をきっかけにお笑いに憧れ、小学校の卒業文集にも「芸人になりたい」と書いてました。高校でも教頭に「芸人かホストが向いてるんちゃう」ってお墨付きをもらったんですが、おかんに反対されてしまい…。大学では同級生とコンビを組みました。そいつと「1年だけ就職してみよう」と決めて僕は地元テレビ局のアナウンサーになったんですが、結局、相方の仕事が忙しくなって「もうお笑いできん」って。でも、僕はどうしても芸人になりたかったから、会社を辞めて中学の同級生とNSCに入りました。きょん:僕も小学生の頃から将来の夢はお笑い芸人でしたね。西村:違うだろ、お花屋さんって言ってたじゃん。きょん:(笑)。当時好きだった女の子がお花屋さんの娘だったから、自分も同じ職業になれば仲良くなれるかもって思ってたんです。淡い恋心ですね。僕は昔から仲間内でふざけて笑いを取るような子で、芸能界への憧れはずっとありました。でも、お笑いなんて自分には無理だって思ってたから、最初は他の事務所の俳優コースを受けたりして。なかなか踏ん切りがつかずに1年だけ会社員をやった後、“どうせなら思い切ってやろう!”と思いNSCに入りました。芸人だったら、役者もできるし、曲も出せるし、何でもできるじゃん!って。――結成はどのような経緯で?西村:同期が700人くらいいたんですが、その中の12人だけが入れる“演技選抜”に僕ときょんが選ばれたんです。その授業を担当していた白坂先生が「お前ら、相性いいから今のコンビを解散して新しく組んじゃえよ!」って。きょん:でも、にっくん(西村)たちは絶対に解散しないと思ってました。同期の中の超エースで、「アナウンサーを辞めて入ってきた奴がいるぞ!」って噂になってたんです。しかも当時の相方とは幼なじみで、野球部でピッチャーとキャッチャーをしていた仲。もう最強じゃんって思ってました。そんな人と一緒にやれてるのは白坂先生のおかげだなぁ。――芸風はずっと変わらず?きょん:結成して数年はずっと漫才だけでした。コントは、キングオブコントに向けた1本だけ。西村:コントを頑張るようになったのは、相席スタートの山添さんに「お前らコントの方が向いてるんちゃう」って言われたのがきっかけ。2016年にNHK新人お笑い大賞の決勝に進出し、そこでやっと“一人前のコントができるようになった”と実感しました。きょん:今はコントが9.5、漫才が0.5くらいの割合です。――コント一本でやっていくつもりはないんですか?きょん:M‐1があるんでね。西村:僕らは自分たちのことをコント師だとも漫才師だとも思っていないんです。きょん:まぁ、強いて言えば“エンターティナー”かな。西村:エンターテイナーじゃなくて、“エンターティナー”って言うタイプなんだ(笑)。――結成から10年を振り返る中で、ターニングポイントになったと感じるお仕事は何でしょう?きょん:僕は『有吉の壁』の若手予選会。ずっと自分の髪型に迷いがあったんですが、番組中のボケとして思い切ってボウズにしたんです。ちょうどコットンに改名した時期だったし、グッと気合が入る感覚がありましたね。西村:自分で言うのも変ですが、僕ら、若い頃にめっちゃキャーキャー言われてたんですよ。単独をやれば即完するし、出待ちも多いし。でも、そういう奴らってすぐに落ちぶれちゃうじゃないですか。だから、その状況を変えるためにネタだけに本気で向き合って…。そしたら2016年のNHK新人お笑い大賞でようやく努力が形になって。みんなが“人気者”というフィルターを外してネタを見てくれるようになり、周りの反応が180度変わった感じがしました。もう一つは『しくじり先生』。それまでは僕がふざけると変な空気になっちゃうことがあったんですけど、あの番組に出たことで“イジれる奴”だとわかってもらえたのは大きいですね。――最後に、お互いの好きなところを教えてください。きょん:とにかくストイックなところ!僕は一点集中型だけど、にっくんは数か月先の計画まで考えてくれるから、すごいありがたい。あと、男前ですよね。西村:やめろ(笑)。きょん:しかも、めっちゃおしゃれっすよね!前に「きょん絶対このブランド好きだよ」って教えてもらったんですけど、そのブランドばかり買ってたら、もう教えてくれなくなっちゃいました。西村:だって、同じ店で買い物すると服がかぶっちゃうから(笑)。――西村さんはきょんさんのどんなところが好きですか?きょん:語り切れないんじゃないの?時間足りる?西村:きょんはやっぱり、イケメンっすよね!心がイケメン。優しくて、器が大きいんです。あとは、僕がネタを書く時に想像したことを全部体現してくれるところ。「こいつできるかな……」って心配になることがないから、思考の枠を広げてくれるんです。お笑いしかできなさそうなところが、逆に頼りになりますね。左・西村真二(にしむら・しんじ)1984年生まれ、広島県出身。右・きょん1987年生まれ、埼玉県出身。NSC東京校の17期生として出会い、2012年に「ラフレクラン」を結成。’21年に「コットン」に改名した。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・下屋敷和文インタビュー、文・大場桃果(by anan編集部)
2022年12月28日「2022年上半期ティーンが選ぶトレンドランキング」の「流行ったヒト」部門で、なかやまきんに君が5位にランクイン。自身の持ちネタ「ヤー!パワー!」も、「流行ったコトバ」部門の5位に選ばれ、長年使い続けているギャグがトレンド入りするという異例の事態に衝撃が走った。さらに昨年末に吉本興業から独立後、約半年の間に受けたCMオファーはなんと17社。YouTubeは約189万人の登録者数を誇り、さまざまなボディビルの大会でも華々しい結果を残すなど、芸人の枠を超え、活動の幅を広げている。――トレンドランキングに名を連ね、若い世代の人気者になっていますが、その実感はありますか?実感はあまりないです。だからニュースを聞いて、本当に驚きました。だって「流行ったヒト」部門にランクインされている他の方々は、コンサートでドームを埋めるような人やドラマで主役を張るような人ばかりじゃないですか!それもみなさん10代20代の方ばかりで、その中に40代のただの筋肉男が入るなんてビックリです。――「ヤー!パワー!」も昔から変わらず披露されている定番ネタですよね。不思議ですよね。SNSやYouTubeなどのインターネットを通して、若い世代にも広まった感じなんですかね。高校生の間では、会話の間が持たない時に使うと場が和むとか、体育祭などで一致団結する時の掛け声にも使われているようです。短いフレーズだから使いやすくて、言いやすいのかもしれませんね。でも今になってなぜこんなにウケているのかは、正直僕にもわからない。今年で、芸歴24年目。やっていることはデビュー当時からまったく変わっていないし、僕は新ネタを作らず、筋肉ばかり作ってきたので…!――(笑)。昨年末に吉本興業を退社され、独立されたことも話題になりました。今まで以上に仕事の幅が広がり、さらに忙しくなったのではないですか。そうですね。ありがたいことにさまざまな業界からオファーをいただけるようになりました。今日も文部科学省主催の「トビタテ!留学JAPAN」という高校生向け留学応援プロジェクトに参加してきました。筋肉留学をした時の話をしてきたのですが、これまでの自分の経験を生かせるような仕事が増えたような気がします。――独立はいつぐらいから考えていたのでしょうか?僕はいつも3年から5年先に自分がどうなっていたいか想像しながら、そのつど、今何をすべきかを選択してきました。2006年に筋肉留学を決めた時もそうでした。小学生のころからお笑いの世界に憧れがあって、念願叶ってそれなりにテレビに出られるようになっていたのですが、芸人になるのと同じくらい、アメリカ留学への思いも強く持っていた。高校3年の夏に筋トレを始め、すぐにのめり込んだのですが、その時に読んでいたのがボディビル雑誌の『月刊ボディビルディング』や『アイアンマン』。その中に、アメリカ西海岸のベニスビーチの特集が載っていたんです。「ゴールドジム」の第1号店があり、世界中から多くのボディビルダーが集まる場所で、いつかここに住みたいと率直に思ったんです。さらにその近くにはエンターテインメントの中心地であるハリウッドもある。ならばアメリカに住む夢を叶えることと、世界で活躍できるマッスルエンターテイナーを目指すために、あのタイミングで筋肉留学をすることを決めたんです。留学中もショーを行ったり、映画を制作して上映したり、テレビのオーディションに合格したりと手ごたえもあったんですが、ビザの問題があり、思うように現地で活動できなかった。だったらこの時間を有意義に使おうと、サンタモニカ・カレッジに入学してキネシオロジー(運動生理学)を専攻し、筋肉の勉強をしたんです。最近、YouTubeをはじめ筋トレの仕方を教える機会が増えて、その時に学んだことがすごく生かせています。でもアメリカ挑戦は僕の大きな夢なので、まだ僕の筋肉留学は終わっていないと思っています。――またアメリカに挑戦するために、独立したんですか?僕には人生の目標が2つあって、一つはアメリカ挑戦、そしてもう一つが日本中の体脂肪を減らすこと!それを考えた時に、吉本興業という大きな事務所にいた方がスタッフも多いし、サポートもしてくれるので夢に近づけるとは思うのですが、その中にいたら、自分が安心しきってしまい、いつまで経っても本気スイッチが入らないんじゃないかと思い、今から3年後、5年後のことを考えて、ひとりで夢に向かって進んでいくために独立を決意しました。なかやまきんにくん1978年9月17日生まれ、福岡県出身。2000年にピン芸人としてデビューし、筋肉を生かした芸風でブレイクした筋肉芸人のパイオニア。昨年末に吉本興業を退所し、独立。今年5月にロサンゼルスで行われたボディビル大会「マッスルビーチ・インターナショナル・クラシック」のメンズマスターズ40歳以上の部門で優勝を果たす。登録者数189万人を誇るYouTubeチャンネル「ザ・きんにくTV【The Muscle TV】」では、自身のトレーニング動画や最新の筋肉情報、初心者向けの筋トレ方法などを随時更新中。きんに君がインストラクターとしてフィットネストレーニングを一緒に行いながら、カラダのことや食事のことなどを学んでいく「ザ・オンラインフィットネス」の会員も随時受付中。※『anan』2022年10月26日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)インタビュー、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2022年10月21日2004年にスタートして以来、長年にわたって愛され続けている人気アニメ「プリキュア」シリーズの映画最新作『映画デリシャスパーティプリキュア 夢みるお子さまランチ!』は、現在大ヒット公開中です。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。和牛の水田信二さん & 川西賢志郎さん【映画、ときどき私】 vol. 525お子さまランチのテーマパーク<ドリーミア>を舞台に繰り広げられる本作で、園内にいるロボット役としてゲスト声優を務めているのは、和牛の水田さん(写真・左)と川西さん(右)。今回は、作品のモチーフでもあるおいしいご飯にまつわるエピソードやおふたりの恋愛観、そして芸人として夢を叶えた秘訣などについて語っていただきました。―本作で映画声優初挑戦となりましたが、演じてみていかがでしたか?川西さん初めてのことだったので、うまくいっているのかわかりませんでしたが、最後に「いいものが録れました」と言っていただいたときにようやく手ごたえを感じました。プロの方々のなかで、自分たちがどうなじんでいるのかは楽しみです。水田さん今回はロボット役ということで、最初に自分のなかで勝手にイメージしていたのがターミネーター。「もう少し子ども向けの感じでお願いします」と言われたときは戸惑いました(笑)。―観客に注目してほしいポイントがあれば、教えてください。川西さん何体かのロボットを担当させてもらっていますが、僕たちらしさを出してもいいロボットがいて、そこだけは関西弁になっています。そういうところも見つけていただけるとうれしいですね。水田さん昔、洋食屋さんで働いていたからというのもありますが、料理名を言うシーンでは、不覚にも僕の食いしん坊の部分が出てしまいました。ハンバーグでテンションが上がっているので、そこは感じてほしいですね。勝負の前は、早くパワーになるものを食べる―本作では「ご飯」がテーマとなっていますが、おふたりの勝負飯は何ですか?水田さんかつ丼を食べる人がよくいますが、かつ丼は消化するのにエネルギーを使ってしまうので、僕はあえて食べないようにしています。その代わりに僕が選ぶのは、早くパワーになるパスタ。なかでもミートソースがお気に入りで、3~4時間かけて自分で作っています。川西さん僕はどちらかというと、勝負前は抜きたいタイプ。空腹にして飢えておきたい感じです。あとは、集中したいときに口がネギとかニンニクくさくなったりすると、気が散って嫌だというのもありますね。それよりも、僕が魅力を感じているのは、勝負が終わった後の暴飲暴食。そのときはなんぼネギくさくなっても、なんぼ油まみれになっても関係ないですから!水田さん僕も勝負のあとは、一番好きなものを食べたいですね。もちろん、ミートソーススパゲティです。―本当にお好きなんですね。下積み時代を支えてくれたメニューなどもありますか?川西さん若手の頃によく食べていたのは、冷凍うどん。いつもお腹ペコペコだったので、うどん2玉に、卵2つとネギとのりと天かすをどっさり乗せて、ガーっとかき込んでいました。水田さん僕は、アサリの雑炊です。元気になりたいときは、アサリに含まれているタウリンを摂ったほうがいいと言われていますから。しかも、栄養ドリンクとかではなく、なるべく自分が作ったものから摂ることを心がけていたので、若手のときからけっこうちゃんとしたものを作っていました。野菜中心のメニューを作ってもらえたらうれしい―栄養管理まですごいです。その後、「これを食べられるようになったから売れたな」と感じたことは?水田さんそれは、ファミレスのご飯です。お金がなかった頃は、ドリンクバーだけか、がんばってフライドポテトしか頼めなかったので、御膳みたいなものを頼めるようになったときは、「ちゃんと食えるようになったんだなぁ」と実感しました。川西さん僕は、やっぱり回らないタイプのお寿司ですね。特に東京でいいお寿司といったら値段は無限ですから。それが食べれるようになったのは、ある程度お金を持てるようになってからだと思います。―では、女性に作ってもらったらうれしい料理があれば、教えてください。川西さんご飯屋さんにあったら絶対に頼むのが、小鉢に入ったおばんざいの盛り合わせ。不足しがちな野菜を中心にしたメニューで作ってもらえたらうれしいですね。水田さん僕は、肉と魚をシンプルに焼いたものと豚汁とかを作ってもらえたらいいかなと。ただ、もともと自分が料理人だったこともあって、肉の火の通し方や魚の焼き方、具材をどのくらいの大きさに切っているのか、といった基本的なところは見させてもらうと思います。でも、どんなものも何も言わずにちゃんと食べますよ!―逆に、おふたりが作ってくれるとしたらどんなメニューですか?水田さんこれまで彼女が作ってくれた料理のなかで、失敗したものをあえて作りますね。「本当はこうするんだよ」というのを見せたいので(笑)。とはいえ、ビシビシ教えたりはしないので、作っているところを見て盗んでねって感じです。川西さん僕は「リクエストがあればがんばります!」くらいで、強いて言えばたこ焼きですね。イタリアで食べるピザがおいしいように、関西人がたこ焼きを作ってくれたらおいしく感じるんじゃないかなとは思うので(笑)。―やはり関西人ならではのこだわりがあるのでしょうか。川西さんいや、むしろそういうのをしたらダメなんですよ。だって、いまのたこ焼きの粉はよくできてますから。水で溶くだけで、余計なことをしないのが一番です!おふたりにとっての理想の女性像とは?―以前、ananのインタビューで水田さんはご自身のことを「すぐ人を好きになる“恋多き男”」とおっしゃっていましたが、40代になってから好みなどに変化もありますか?水田さんそこはあまり変わらないので、よく笑って、よく食べて、人の悪口を言わなくて、キレイで、ちょっとエッチな人が好きです(笑)。前は42歳までに結婚したいと言っていましたが、もう42歳になったので、いまは43歳か44歳までにできたらいいなと少しずつ延びてます。―川西さんは、あまり恋愛で感情が揺れることがあまりないそうですが。川西さんそうですね。恋愛で感情の振り幅が大きくなることはないので、恋愛体質ではないんだと思います。恋バナとかもちょっとしんどいというか、カフェで長時間文句を言っている人とかを見ると、「別れたほうがいいんじゃない?」とまとめたくなるタイプなので(笑)。僕はあまり恋には生きていないのかもしれないです。―とはいえ、水田さんのように理想はありますか?川西さん僕はよく言っているのは、ちょっと男を立ててくれるような古風な感じで、お胸がちょっと豊満な「昭和が生んだ爆乳」みたいな人がタイプです。ここは太字で書いておいてくださいね(笑)。あとは、自分と気が合う人を見つける直感には自信があります。たとえば、会話をしていてやたら言葉がぶつかる人がいますよね?おそらくそれはお互いの会話のテンポが違うということだと思うので、そういう些細なところを見ています。スイッチが入るのは、衣装と髪型がバシッと決まったとき―なるほど。また、本作ではおいしい笑顔を守るためにプリキュアが立ち向かう姿が描かれていますが、おふたりもいつもお客さんを笑顔にしている立場です。逆に、おふたりを笑顔にしてくれるものといえば?水田さん最近は、動物のかわいい動画ばっかり見ています。あとは、実家の猫の動画を送ってもらうのが楽しみです。川西さん1日のうちに絶対にときめく時間といえば、自分へのご褒美でもあるご飯を食べているとき。飲み物と料理の組み合わせを考えたりもするので、特に晩御飯をけっこう大事に考えています。―お仕事のオンオフにしていることはありますか?水田さん毎日仕事が終わったら飲むので、その瞬間に「もう仕事は終わったんだな」とオフになりますね。川西さん僕はいまだに自分でもオンオフがわからなくて……。仕事のことをずっと考えているといえば考えているので、オンとうっすらオンみたいな状態かもしれないです(笑)。でも、舞台のそでに行って、お客さんの笑い声を聞くときは、完全にオンになります。水田さん僕は衣装に着替えて、前髪のセットがバシッと決まったときにはスイッチが入りますよ。逃げずに続けていくことが、夢を叶える秘訣―「プリキュア」シリーズといえば、夢を持つ大切さを伝えている作品でもありますが、おふたりは芸人になるという夢を叶えています。夢を実現するために必要なことは、何だと思いますか?川西さん細かいことにも、逃げずに続けていくことじゃないでしょうか。といっても、しんどかったら1回逃げて、パワーを充電して戻ってくるのもありかなとは思います。ただ、逃げたままではそこに成功はないので、戻ってきたらしっかりと向き合うことですね。水田さん僕の場合はしんどい時期でも、おいしいものを食べたり、仲間と遊んだり、自分の生活のなかで楽しい瞬間や幸せを感じる時間というのを適度に作るようにしていました。追い詰めているだけだったら、僕は多分続かなかった気がします。この先も心身ともに、健康でいることは大事にしたいです。川西さん今後の夢については、具体的な目標というよりも、いままでやって来たことを続けていくなかで、芸人として強く太くなれたらいいなと考えています。―それでは最後に、ananweb読者に向けて、メッセージをお願いします。水田さん今回の作品はすごく彩りが華やかなので、これを観た次の日は、絵心が上達して、塗り絵のペンも進むんじゃないかなと思います。あとは、色白ぽっちゃり特集で僕がananの表紙になる日まで待っててください!川西さん『プリキュア』は子ども向けのかわいい物語のように思われがちですが、実は大人も楽しめていろんなことを考えされられる作品となっているので、ぜひみなさんにも観てもらえたらいいかなと。それから、女性の方々に「そないに脱毛せんでもええんちゃう?」というのは伝えたいですね。細かいところまで気にして一生懸命な姿はかわいらしいですけど、「ちょっとくらい生えててもええよ」と僕は思っています(笑)。インタビューを終えてみて……。幅広い質問に答えていただくなかで、水田さんと川西さんのさまざまなこだわりやいろんな一面を垣間見ることができた今回の取材。おふたりとも素敵な声をお持ちなので、映画声優が初めてというのには驚きましたが、どんな声色で楽しませてくれるのかにぜひ期待してください。ユーモアたっぷりの味付けに心が温まる!人生に欠かせないものといえば、何と言ってもおいしいご飯と輝く笑顔。その大切さを教えてくれるプリキュアと、最高のテーマパークでドキドキとワクワクを味わってみては?取材、文・志村昌美ストーリー食べるのが大好きな中学2年生の和実ゆいたちが住むのは、おいしーなタウン。そこにある日突然、お子さまランチのテーマパーク<ドリーミア>が現れる。子どもたちは遊び放題、食べ放題のため、みんな楽しく遊んでいた。ところが、実は<ドリーミア>にはある秘密が隠されていたことが明かされる……。キラキラでいっぱいの予告編はこちら!作品情報『映画デリシャスパーティプリキュア 夢みるお子さまランチ!』同時上映『わたしだけのお子さまランチ』全国公開中配給:東映©2022 映画デリシャスパーティ・プリキュア製作委員会
2022年10月11日ギャルメイクにギャルファッション、ド派手ネイルがトレードマークのお笑いコンビ・エルフの荒川さん。全身ご自愛気分だけど、特にネイルが可愛ければすべてOK!ネイルは常に100%盛りで、指先は毎日フェス状態。「ネイルこそが、最大のご自愛!」真っ先にそう言い切った、荒川さん。盛りネイルを始めるきっかけは、地元の高校の、ギャルの先輩。「先輩のジェルネイルがすごく綺麗でずっと憧れていて、高校卒業後、すぐにネイルをするように。ただ、芸人になってしばらくはお金がなくて。いちいちパーツが高いこのネイルを思いっきりできるようになったのは、ここ数年。オフ込みでかかる時間は、毎回4時間。手間暇かかるこのオーダーを受けてくれるネイリストさんを見つけるのは大変でしたが、大阪の芸人友達のお姉さんがネイリストで『痛ネイルでもどんどんやりましょう!』と言ってくれたのが本当に嬉しかった」ネイリストとの相性も大事だそう。「いつも『派手でキラキラなやつ、お願いします』とオーダーするので、配色やパーツ選びのセンスはおまかせ。最近は、大阪に帰れないことも増えたので、東京滞在時にやってもらえる方をインスタで探しました。みなさん、センスやばくて最高!」“生活支障ネイル”と名づけるほど、日常生活は不便極まりないが…。「自販機にお金を入れられないし、落としたコインは拾えない。パンストはけない、ボタン閉められない、箸持てない…それでも、手元が目に入った瞬間に『ネイル可愛いー!!』ってチャラになるんです。だから常に100%盛りで、指先は毎日フェス状態。ちなみに、可愛いネイルを見たら誰にでも『ネイル可愛い~』って話しかけちゃうし、SNSでいつも、人のネイルを見て癒されてます。ギャルネイルをしたいけどできない、という人の思いまで背負って、これからも盛り盛りでいくで~」“ピンク盛り派手ネイル”は、日常生活フル無視。「大阪時代に長くお世話になっていたネイリストさん作。どんどんパーツが増えていって爪が見えなくなり、気がついたら“日常生活フル無視ネイル”が完成していました(笑)。大好きなクロミちゃんの上にお酒が乗っていたり、指3本揃えると“GAL”の文字が…。最高すぎます!」「私のネイル前集合!」ができるぐらい派手だよん。「東京に来て最初にしてもらったネイル。下地のカラーに合わせてパーツを載せてもらって、10本全部違う色!見るだけでもはっちゃけられます。もちろん指輪は入りません(笑)」キラキラ&ガラガラ最高!“指先フェスやん”ネイル。「TGC2022出演時のネイル。指輪をしなければいけなかったので、右手のパーツはちょっと小さめ。でも柄が超可愛い!親指の豹柄on theハイビスカスとか、完全爪フェスっしょ(笑)」あらかわ1996年8月30日生まれ、大阪府出身。NSC大阪校38期生で、同期のはるさんと2016年にお笑いコンビ・エルフを結成、ネタ作りを担当している。今年、活動拠点を大阪から東京に移し、ライブやバラエティ番組出演など活躍の場を広げている。※『anan』2022年10月12日号より。取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年10月07日コンビ結成と同時期に共同生活を始め、10年間にわたり衣食住をシェアしてきたガンバレルーヤの二人。「相方だけど親友であり家族でもある」と語る唯一無二の関係性について教えてもらいました。――偶然同じマンションに住んでいたのが出会いだそうですが、一緒に暮らし始めたのはなぜ?まひる:出会ってすぐに打ち解けて、お互いの家を行き来するようになったんです。よっちゃんの部屋がキッチンとリビング、私の部屋が寝室みたいな役割で。でも、それだと家賃がもったいないので、私が部屋を引き払い、一緒に住み始めました。大阪にいた頃は、六畳一間に二人で住んでました。よしこ:私は生活スペースを確保するために布団で寝てたんですけど、まーちゃんがお姫様みたいな大きいベッドを持ち込んできて(笑)。共同生活はまったく苦じゃなかったけど、狭さだけがストレスでしたね。――上京後は少し広い部屋に?よしこ:はい。でも、部屋は分けていなくて、ずっと一緒です。――なんと!よしこ:私はもともと共同生活が苦手だったはずなのに、まーちゃんとだったら全然苦じゃなくて。我ながら不思議ですね。まひる:私もよっちゃんとじゃなかったら無理だと思う。よっちゃんは人生で出会った人の中でずば抜けて心が広いんですよ、こう見えて(笑)。喧嘩するのもお笑いのことくらいで、私生活では一度もないんです。――生活をシェアしていて、よかったと感じるのはどんな時?まひる:楽しいこととか、自分の好きなことを共有できる時!よしこ:私は料理中にスマホでアニメを見るのですが、画面が見えてないはずのまーちゃんも音だけで一緒に感動して泣いてたりするんです(笑)。そんなつもりないのに、勝手にシェアされてる。まひる:お互いの知らないことを教え合えるのはすごく楽しいですね。よっちゃんは読書家だから、読んだ本の内容をいつも説明してくれます。「こんないいことが書かれていたよ」って。――お互いに、いいと思ったものはすぐにシェアしたいんですね。休日も一緒に過ごしますか?まひる:はい。でも、私は夕方まで寝ちゃうタイプで…。逆にアクティブなよっちゃんは、出かける時に「おいしいお店を見つけたよ」とか「ちょっと星を探しに行こうよ」と必ず誘ってくれます。よしこ:ほとんど断られるんですけどね(笑)。私たちは意外と真逆な部分も多いんです。私は朝起きたらカーテンを全開にしたい派だけど、まーちゃんは絶対に開けたくない派。毎朝、開けたり閉めたりの攻防戦です(笑)。――家では二人で時間を共有するための工夫をしていますか?よしこ:いつも一緒にお風呂に入るので、それがゆっくり話し合う時間になっているのかも。まひる:もともとは水道代の節約のために一緒に入ってたんですけどね。よっちゃんはお風呂にキャンドルと本を持ち込んでおしゃれに楽しんでますよ。よしこ:私がお風呂で癒されてると、まーちゃんがマイクを持って歌を歌いに来てくれるんです。楽しくてありがたいけど、2曲も続くとちょっと長いかな(笑)。――にぎやかな家!(笑)本当に家族のような関係性ですね。まひる:一緒に住むことで、よりその人が大事な存在なんだなって気がついたと思います。相方であり、親友や家族でもある。仕事中もよっちゃんがそばにいると素の自分を出せますし、おかげですごく楽しい。本当に特別な存在です。よく「親友になってくれてありがとう」って言ってくれます。よしこ:それ言うのまーちゃんじゃない?(笑)でも私も、緊張するロケも「まーちゃんと一緒に旅行してると思って楽しもう」って切り替えれば気張らずに臨めます。普段は親友だけど、仕事の時は心強い相方です。リアルシェアライフをちょこっと紹介!ファッション担当はまーちゃんです。トレンドに敏感なまひるさんが買った服を二人でシェア。「自分のものを探してても、“よっちゃんに似合いそう”ってつい手に取っちゃうんです」(まひる)誕生日も互いに祝い合う。お互いの誕生日も一緒に。「ケーキを買ってきてくれます」(まひる)。「普段は私が料理担当ですが、誕生日だけ作ってくれる高菜炒飯が絶品!」(よしこ)仲良しの先輩とも二人一緒の関係性。料理上手のよしこさんは、先輩を招いて“よしこ食堂”をたびたび開催。「椿鬼奴さんやオカリナさん、森三中の黒沢さんがよく遊びに来てくれます」(よしこ)ガンバレルーヤ右・まひる1993年、鳥取県生まれ。左・よしこ1990年、愛知県生まれ。2012年にコンビを結成。数々のバラエティ番組・映画・ドラマに出演。マルチに活躍の場を広げている。よしこさん・Tシャツ¥3,300(Whinny TEL:03・5784・5505)デニム¥6,380靴下¥440(共にspinns TEL:0120・984・864)その他はスタイリスト私物まひるさん・Tシャツ¥3,300(Whinny)カーディガン¥4,620デニム¥6,380(共にspinns)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年9月21日号より。写真・小林真梨子スタイリスト・曽根原未彩ヘア&メイク・猪狩友介(Three PEACE)インタビュー、文・大場桃果(by anan編集部)
2022年09月15日最近よく聞く「シェアビューティ」。一体何が魅力?どうはじめる?シェアハウス経験者のイワクラさん(蛙亭)、大津広次さん(きつね)と一緒に、“はじめの一歩”を考えました。使う感覚を共有することで関係性もいっそう深まる。ともにシェアハウス経験者であるお二人が語る、実体験に基づいたシェアビューティの魅力とは?イワクラ(以下I):芸人仲間とシェアハウスをしていた頃は私が日用品を買って、シャンプーやボディケアアイテムを共有していたんです。みんな全然保湿とかしないから、足にヒビとか入ってて…。“お客様の前に出るのに汚くしてたらいかんやろ”と腹が立って、半ば強制的に使わせてました。大津(以下O):そうなんや。俺も昔一緒に住んでいた奴は美容にまったく興味ない奴やったな。俺の化粧品でもなんでも全然使ってくれて構わなかったんだけど、本人はケアする気がまるでなくて。I:人が綺麗になっていくのを見るのって、テンション上がるじゃないですか。(ママタルト・大鶴)肥満くんなんて体がでっかくてボディクリームもめっちゃ使うんですけど、“使いすぎ!”とは思わないし、しっとりしてくれてる方が私としては嬉しい。どんどん使ってくれることで新しい商品が試せるし、ちょっと高めのものでもみんなで割り勘すると手が出しやすくなるのも嬉しかったですね。O:俺も基本的にみんなに幸せになってほしいタイプだから、イワクラちゃんの気持ちわかるわ。彼女がいた頃は、部屋着でもスキンケアでもなんでもシェアしてたしな。ただ、メイク系は今まで共有したことなかったから、今回の撮影は楽しかったなぁ。I:女の子同士でのお揃いはあったけど、男女では初めてだったからアガった~。私、“可愛い”っていう感覚を共有できる人と仲良くなることが多いんですよ。O:わかる。俺らも“一緒にショッピング行こう”ってなったしな。I:そうですね(棒読み)。別にいつもの大津さんとは行きたいと思わないけど(笑)、シンクロメイクの大津さんとはどっかにお出かけしたいかもって思いました。O:イワクラちゃんは普段も可愛いけど、今日は一緒のメイクをしていることで近さを感じたからか、魅力がより増した感じがしたわ。I:あざっす。ちなみに私、香りのお揃いも好きなんですよ。自分から匂わなくなってきた時に、相手からふわっと香ったら“同じ匂いだ、落ち着く~”ってなります。O:ボディクリームとかヘアオイルとかだとシェアしやすいかもな。俺は香りにこだわりがあって、まず消臭を完璧にしてから芳香ものをプラスしてる。柔軟剤とかで香りをつけても至近距離になると部屋干しのニオイがしたりするけど、「ワイドハイターPRO 抗菌リキッド」っていう漂白剤で洗うと一切せえへんくなるから。I:その情報、ありがたいな~。O:情報のシェアも大事やからな。女性は美容にこだわりを持っている人も多いから、相手から聞かれない限りは口出しはせえへんけど。I:ハイ、質問!私よく化粧したまま寝ちゃうんですけど、オススメの洗顔料ってありますか?O:それはよくないなぁ。ケアしとかんと一気にくるから。でも俺自身は洗顔料って大したもの使ってないのよ。それよりクレンジングオイルをちゃんと乳化させたり、洗顔料をしっかり泡立てて、毎回きちんと落とすことが大事。俺は絶対風呂に入らんと寝ないからな。I:うわー、尊敬!O:小学校1年生の頃から、一回も風呂に入らずに寝てない。I:すげ~。そういえば毛穴ピーリングの美顔器を買ったんですよ。(オズワルド)伊藤(俊介)くんの毛穴がめっちゃ汚いから、無理やりやっちゃおうと思ってて…。O:伊藤くん毛穴汚いんや(笑)。俺が毛穴対策を教えに行ったるわ。I:助かるけど、家に来るのか~。O:行かなできんやろ、任して!!(写真左)イワクラお笑いコンビ・蛙亭のメンバー。目下美容の勉強中で、明るい色みのカラーメイクに興味あり。「シェアビューティのレベルはまだ30くらいかな。コンビ間では、相方が女性を演じる時にリップを貸したりはします」ニット¥9,900キャミワンピース¥14,300中に着たロンT¥6,050靴¥15,400(以上アーバンリサーチ/アーバンリサーチ ルミネ新宿店 TEL:050・2017・9004)リング¥33,000(ルフェール/ワームス ルミネ新宿店 TEL:070・4405・5705)(写真右)おおつ・ひろつぐお笑いコンビ・きつねのメンバー。「シェアビューティのレベルは、MAXが100とすると70。メイクを共有しはじめたら100になると思う」。ビタミンC系の化粧水はシェアにオススメだそう。カーディガン¥46,200(キャバン/キャバン 代官山店 TEL:03・5489・5101)靴¥127,600(レユッカス × アーバンリサーチ/アーバンリサーチ ルミネ新宿店)リング¥33,000(プリュイ/プリュイ トウキョウ TEL:03・6450・5777)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年9月7日号より。写真・三宮幹史(TRIVAL)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・坂西 透取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2022年09月05日2022年秋冬「ananモテコスメ大賞」からシンクロメイクをご紹介。TV番組『有吉の壁』(日本テレビ系)では即興ユニット“愛人”を組み、親交もあるイワクラさん(蛙亭)と大津広次さん(きつね)が、キラめきシャドウとネイル&眉をリンクさせたメイクに挑戦。イワクラ&大津広次×シンクロメイクお揃いのシンクロ効果で親近感&気分がアップ。「ラメの方は特別感があり、旅行したくなりましたね。家にいがちなカップルがこのメイクをしたら、二人で外出するきっかけになると思います。もう一つは爪と眉がシンクロして、次第にどっちの手や眉なのかわからなくなりました。そのくらい距離感が縮まったってことです」(大津広次さん)「“一緒だね~”って感じで、いやらしさがない距離の近さなんですよ。最近ラメシャドウをよく使うんですが、お揃いにするとさらにテンション上がりますね。どちらのメイクも大津さんにすごく似合っていて“おっしゃれ~!”ってなりました。男性は血色が悪かったり唇がガサガサだったりするから、コスメの共有はめっちゃいいと思います」(イワクラさん)手軽なシミラールックは色違いのお揃いシャドウから。赤みパープルが印象的なふわふわアイブロウ 賞【イワクラさん使用】Celvokeインディケイト アイブロウパウダー 08今っぽさが漂う絶妙カラー。秋らしいプラムカラーや温かみのあるゴールドブラウンなど、こっくりとしたトーンでニュアンスのある眉に導く洗練パレット。軽やかな粉体でありながら、見たままの色が叶う発色も。「ふんわりした眉に仕上がって、おしゃれな印象になるのが嬉しい」(イワクラさん)。¥3,850(セルヴォーク TEL:03・3261・2892)繊細なキラメキを宿したマルチな大人ラメ 賞KANEBO【イワクラさん使用】ポップタップジェリー EX2【大津さん使用】ポップタップジェリー EX1角度で変わる輝きが魅力。各色の偏光パールが詰まったマルチカラー。「シックな服にも合う上品なキラキラ感がすごく素敵」(イワクラさん)。「輝きがアクセサリーのようにポイントになるから、ドレッシーな服の時も着られた感じにならないですね」(大津さん)。各¥3,300 限定発売(カネボウインターナショナルDiv. TEL:0120・518・520)Makeup Point光が当たることで効果が増すウワテなリンク技にトライ。大津さんは偏光ピンクのグリッターを上まぶた全体に、イワクラさんはパープルをアイホールにオン。輝きをリンクさせるテクなら、肌トーンが異なる二人でも挑戦しやすいはず。イワクラさん・ジャケット¥25,300ブラウス¥11,000(共にアーバンリサーチ/アーバンリサーチ ルミネ新宿店 TEL:050・2017・9004)大津さん・ジャケット¥95,700(ヘリル/にしのや TEL:03・6434・0983)イヤーカフ¥13,200(ルフェール/ワームス ルミネ新宿店 TEL:070・4405・5705)その他はスタイリスト私物アイブロウとネイルを合わせ息ぴったりのペアルックに。主役級の存在感を放つエキゾティックな発色 賞【大津さん使用】ELEGANCE RAZZLEアイカラー 27エッジの利いた目元が実現。パキッと鮮やかな発色のイエローシャドウは、パールの輝きで目元の存在感がさらにアップ。「どこかオリエンタルなムードで、別世界に来たような気分になりますね。いま僕は肌が黒いんですが、コントラストによって芸術性がより高まる気が」(大津さん)。¥2,310(エレガンス コスメティックス TEL:0120・766・995)くすみニュアンスのこなれトーン 賞【イワクラさん使用】SNIDEL BEAUTYグロッシー ポリッシュ EX02合わせやすさ満点の万能色。辛口なカーキ×ミルキートーンの組み合わせで、服装や肌色を選ばず使える一本。「くすみカラーが好きなので、かなりツボ。大津さんが塗るのもカワイイ~」(イワクラさん)。「落ち着いた色みで使いやすいですね。塗ったら気分が高揚しました」(大津さん)。¥2,310限定発売(SNIDEL BEAUTY TEL:03・3261・9968)自在に毛並みを描き足せる4股フェルトが画期的 賞【イワクラさん使用】Fujiko書き足し眉ティントSV 101持続力の高さもバツグン。コッパーブラウンのリキッドアイブロウは、汗や皮脂に強いティントタイプ。4股の筆先で毛並み感のある仕上がりに。「くっきりとした強めの眉になって新鮮でした」(イワクラさん)。「少し描き足すだけでも、写真に撮った時の印象が変わって映えますね」(大津さん)。¥1,320 限定発売(かならぼ TEL:0120・91・3836)Makeup Pointそれぞれの顔立ちによって同じアイテムでも印象が変化。眉ティントで毛並みを足すことで、薄眉のイワクラさんはハッキリした印象に&大津さんはブラウンの色みで眉の強さが和らぐ効果が。カーキネイルは男女ともにオススメのカラー。イワクラ1990年4月10日生まれ、宮崎県出身。お笑いコンビ・蛙亭のメンバー。トーク番組『イワクラと吉住の番組』(テレビ朝日系、毎週火曜26:16~※一部地域を除く)に出演。ニット¥9,900キャミワンピース¥14,300中に着たロンT¥6,050(以上アーバンリサーチ/アーバンリサーチ ルミネ新宿店)リング¥33,000(ルフェール/ワームス ルミネ新宿店)おおつ・ひろつぐ1989年7月24日生まれ、大阪府出身。お笑いコンビ・きつねのメンバー。『きつねのこんこんらじお』(FM NACK5、毎週金曜23:00~)パーソナリティ。カーディガン¥46,200(キャバン/キャバン 代官山店 TEL:03・5489・5101)リング¥33,000(プリュイ/プリュイ トウキョウ TEL:03・6450・5777)その他はスタイリスト私物坂西 透さんヘア&メイクアップアーティスト。スタイリッシュなセンスと繊細な技術が俳優やタレントから支持され、ファッション誌や広告などで幅広く活躍。※『anan』2022年9月7日号より。写真・三宮幹史(TRIVAL)さとうしんすけ(商品)スタイリスト・井田正明ヘア&メイク・坂西 透取材、文・真島絵麻里(by anan編集部)
2022年09月02日お笑いコンビ・チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)が19日、千葉・幕張メッセで開催中の日本最大級のお笑いフェス「LIVE STAND 22-23 TOKYO」に出演後、報道陣の取材に応じた。テレビ東京presents「ネクストブレイク芸人ガチャ LIVE STAND SP」で、ニューヨークとともにMCを務めたチョコプラ。長田は「12年ぶりの『LIVE STAND』ということで、大きい会場でやるというのはお客さんの圧も普段の劇場とは全然違いますから、芸人のテンションも上がりますよね。やっぱり楽しいです、フェス的なものは」と話し、「一番デカいステージでネタをやらせてもらうというのはめちゃくちゃうれしいですね」と喜んだ。松尾は「MCをやらせてもらえるなんて、12年前は全然そんなのもなかったですし、明日はメインステージに出られるのでやったなと思っていたんですけど、さっきパスつけるのを忘れて1回外に出ちゃったらめちゃくちゃ止められました。顔パス無理でした」と告白。「マスクも何もしてないで普通に『すみません』って言ったら、『パスは? ちょっとないと……』って。立ち合いの人が『出演者です』と言って入れた。警備の仕事もしているし、ちょっとまだまだだなと思いました」と話して笑いを誘った。「LIVE STAND」は2007年から2010年まで行われた大型お笑いフェスで、今年12年ぶりに開催。8月19日~21日の幕張メッセでの東京公演を皮切りに、9月は大阪、来年1月には福岡で開催し、総勢1000人を超える吉本芸人が出演予定となっている。
2022年08月19日’21年、西新宿ナルゲキをオープンさせたK‐PRO代表・児島気奈さん。劇場でこそ味わえるお笑いの魅力や、今後の夢を聞きました。舞台重視の芸人さんによるライブが熱い!ライブ制作や運営手腕を高く評価されてきたK‐PRO。その代表を務める児島気奈さんが、念願だった専用の劇場「西新宿ナルゲキ」をオープンさせたのは’21年4月。ライブシーンが大打撃を受けた時期になぜ?「コロナ禍が始まり、『ライブ会場に来てください』と言い続けていたのが、『来ないでください』と言わなければならなかったのが心苦しくて…。芸人さんにとっても、芸をする場所が絶対に必要だと思い、インターネット配信を始めたんです。配信用のカメラやケーブルを運びながら歌舞伎町にある劇場を転々とする日々だったんですが、劇場によってはネット環境が悪かったり…。移動や環境のことで疲弊してベストな配信ができないならば、拠点を持とうと。それが、専用の劇場を持つという長年の夢を実現させようと決心したきっかけです」有観客が無理でも芸ができる場を提供したい。そんな思いを抱きながら、劇場探しに奔走したのも、お笑いライブシーンの裏方として、芸人にとっていかに劇場が大切なのか知り尽くしていたから。「ご存じの通り、今のお笑いシーンは賞レースが軸になっており、そこで勝つにはどれだけ日常的に場数が踏めるかというのがとても大切なんです。予選の審査員たちも、現場のお客さんをどれだけ笑わせているかを加味すると仰いますし、芸人さんの強い地肩を作るのは、舞台のお客さんだと感じます。自分たちを見に来たお客さん以外も巻き込んで、空間まるごと笑わせられる圧倒的なパワーは、やっぱり生のステージの経験がモノをいいますね。最初は、頭の中で一生懸命、台本を思い出しながらやっていても、舞台数が増えるにつれ、自信や余裕が出てきて、どんどん見せ方が変わっていくんです。お客さんにとっても、そうやってネタが仕上がっていく過程を見ながら、劇場の面白さとして感じていただけるはずです」「ナルゲキ」は一人で来場する女性客がほとんどだ。「隣り合った、まったく知らない人と、同じ空間で同じものを見て、一緒に笑う。そんな笑いが生む一体感こそがライブの醍醐味!今思えば、収容制限で席の間が空いていた頃は、お客さんも孤立したような感じになっていたのか、笑い声が少なくて、一体感も生まれにくかった気がしますね」会場に100%観客を入れてもいい状況になってからも、生配信&アーカイブ視聴を続行中。「劇場という空間がどんな雰囲気なのか配信で知って、劇場への第一歩を踏んでいただけたり、生で見たお客さんが配信でその日のネタを振り返ったり。生と配信にはいい相互作用があるので、今後も続けていきます」生の舞台だからこそ起こる芸人の突然変異に魅了。児島さんは、『ボキャブラ天国』ど真ん中世代。テレビでお笑い番組を楽しんでいたが、高3の時、友人から「お笑いライブというものがあるらしい」と聞き、お手伝いに行ったのがライブシーンとの最初の接点だった。「テレビスターに会えると思って行ったのに、そんなことはなく(笑)。しかも、芸人さんが目の前でスベってて。でも、別の日には同じネタで笑いを取ってるんですよね。これは一体、なんだろうと。生だからこそ起こる突然変異にハマっちゃいました」ライブは、芸人、観客、スタッフの三角形で作られるが、K‐PROは芸人ファーストの方針を貫く。それが、より多くの観客を喜ばせることに繋がるからだ。事実、K‐PROがお笑いライブシーンで確固たる地位を築いたのも、芸人自らが「K‐PROライブがめちゃくちゃ面白いよ」と口コミで各所に広めてくれたことが大きかったと語る。「ライブの盛り上がり=芸人さんのテンションにかかっているので、楽屋の雰囲気作りは重視していますね。所属事務所の違う芸人さん同士の間を取り持ったり、食べ物や飲み物を用意したり。スタッフが芸人さんのために動けば、気持ちよく舞台で実力を発揮してもらえ、自然とお客さんの満足度も上がります。そして、お客さんには『また来たい』、芸人さんからも『また出たい』と言っていただけるんです」そうして芸人から一目置かれる存在になった児島さんは、現在のお笑いライブシーンをどう見る?「テレビに出たい一心の芸人さんが多い時期もありましたが、今は、芸人さんの間で、舞台への憧れが強まっているのを感じますね。うちで新ネタライブを月1で続けるスピードワゴンさんや、アルコ&ピースさん、三四郎さんといった方々が努力を努力と見せず、飄々と舞台でネタをする姿を見て、後輩が『忙しい先輩にできて自分たちにできないわけがない』と奮起するいい流れも起きており、本当に今、お笑いライブシーンが熱いですね」専用の劇場を持った児島さんが抱く、次なる夢とは?「『ナルゲキ』を、関西を含め、全芸人さんに立ったことがあるよって言ってもらえる場所にしたいですね。それと、劇場を持ってから、かえって外に飛び出したいと思うようになったんです。西新宿には来られない方々にも、出張ライブでK‐PROの生の舞台を届けていきたいです」西新宿ナルゲキ「エクストリームス」は前売り¥2,300/当日¥2,600。当日から1週間アーカイブが見られる配信チケットは¥1,300。主に日曜昼に行われる「K‐PRO プレミアムLIVE」もおすすめ。東京都新宿区西新宿7‐21‐20関東交通共済協同組合ビルB2TEL:03・6904・7052148席児島気奈さん’04年、お笑いライブを運営する「K‐PRO」を立ち上げ、これまでに数々のライブを主催。“お笑い界の母”と評されるほど芸人に愛され、今年4月には、『アメトーーク!』で“ココで育ちました K‐PROライブ芸人”がOAされた。※『anan』2022年8月10日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2022年08月07日「やればできる!」というフレーズでおなじみのお笑いコンビ・ティモンディ。お笑いだけでなく、演技や文章を書く仕事など個人の活躍も注目されている、対照的な個性を持った二人の気になる関係に迫ります!――プロ野球選手を目指し、高校野球の名門・済美高校の同級生として出会ったお二人。初対面の日にキャッチボールをしたとか。前田裕太:入寮して一番最初に話したのが高岸で。その日、みんなでキャッチボールをすることになり、じゃあ一緒にやろうよと。「サードかと思った」といきなり言われて、初対面なのに?と思ったことを覚えています(笑)。高岸宏行:クッとした強い目力で、太もものデカさが半端じゃなかったから、体で止めるファイタータイプのサードだと思い込んだんです。前田:卒業後、高岸は大学野球、僕は法学部へと進学しました。高岸:久しぶりに会った前田が六法全書を持っているのを見た時は、ええっ!と思いましたけど、頑張っていて素晴らしいなと思いました。僕はプロ野球選手になることしか考えていなかったのですが、大学時代に怪我で諦めることに。その時、これまで応援してくれたみなさんに「高岸の知り合いです」と誇りに感じてほしい。自分がされたように人を応援して恩を返したいと思ったんです。そんな時にサンドウィッチマンさんの復興支援活動を見て芸人になろうと決め、前田に声をかけました。――誘われた時のお気持ちは?前田:大学院にも行き、法曹界で働くつもりでしたが、楽しそうだなと思って始めました。「コンビニ行こう」くらいの気持ちというか。晴天の霹靂みたいな驚きがなかったのは、ずっと付き合いが続いていたからかもしれません。高岸の大学に遊びに行った時、「ここが南館だよ!」と紹介され、南館を紹介されてもな…と思ったことを今でも覚えてます(笑)。――そしてサンドウィッチマンさんと同じ事務所へ。前田:履歴書と一緒に肩を寄せ合って撮った写真を送って(笑)。高岸:オーディションで写真が必要だと知り、東武百貨店の階段の踊り場で撮りました。互いの家から真ん中の場所が池袋で、そこでいつも話し合っていたんです。――芸人を始めたばかりのころはいかがでしたか?前田:僕たちの場合、まったく売れていない状態で事務所が仕事を取ってきてくれるということはなく、お金を払ってライブに出ます。その、すべての責任が自分に返ってくるところが面白かったんです。高岸:前田は、僕の応援したいという気持ちをくみ取って、「こういう表現がいいんじゃない」という話をしてくれる。その試行錯誤の時間が本当に楽しかった。このままでもいいよねと話してました。前田:少し意識が変わったのは、お手伝いをしていたサンドウィッチマンさんの全国ライブの打ち上げの時。富澤(たけし)さんが「前田は頭がいいからちゃんとネタを書いたら売れるよ」と言ってくださったんです。――素敵な先輩です。前田:でも、僕は富澤さんのお子さんの家庭教師をしたりと、いいようにも使われていて(笑)。高岸:自転車も教えたよね。前田:そうそう。高岸はそこでも「頑張れ!」って応援して(笑)。高岸:技術的なことはわからないので、とにかく応援しました!――楽しそうです(笑)。前田さんがネタ作りにおいて大事にしていることはありますか。前田:僕か高岸どちらかの良さが出ればいい、というのが一つの基準としてあるので、たとえネタが飛んでもそこは気にしません。逆に、二人ともあまりピンときていない場合は、ネタの道筋が通っていてもよくないんです。――風向きが変わったと感じた瞬間はありましたか?前田:風向きというものを世間一般的な評価とするのであれば、2019年に『アメトーーク!』と『ゴッドタン』に続けて出演した時。でも、富澤さんに言われて二人で話し合った日から、やっていることも言っていることも変わってない。そこが自分たちの良さだと思っています。それに、嬉しい半面、まだ早いとも思いました。僕らの倍くらいの芸歴がある方が若手として出ている世界だし、あと、済美高校がセンバツで初出場初優勝をする姿を見ていた影響もデカかった。万全を期した状態でテレビに出たかったんです。高岸:僕は、テレビに出るということは、より多くの人に応援のメッセージが届きやすいということなので、純粋に嬉しかったですね。誰かにいいと思ってもらえないと出られない舞台でもありますから。「やればできる!」には、そのままのあなたで素晴らしいという気持ちを込めています。――高岸さんは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』への出演も話題に。高岸:最初、マネージャーから「大河が来ました」と言われた時は、マネージャーの友だちに大河さんという人がいて、その人が遊びに来たんだと思っていました。――まさかの勘違い(笑)。高岸:驚きましたけど、どんな仕事であれ僕にできることは応援です。芸人という肩書だったり、もともと野球をやっていた人が急に大河ドラマに出てチャレンジする姿を見た時に、僕だったら元気をもらえるかもしれないと思ったので断る理由はないし、一生懸命やりたいと。しかも、仁田忠常という実在した人なので、末裔の方もいれば、その人を好きな人もいるわけです。より魅力を伝え、より有名にすることができたらいいなという気持ちで全力で挑みました。役者としての下積みや技術はないですが、役の気持ちをくんで投影するということは、生きていればできると思ったので、その命綱一本だけでなんとかやりました。前田:僕も驚きはしましたけど、富澤さんのように俳優としてもお仕事をされている芸人はいるし、高岸がドラマに出ることは目指すべき背中の一つの形ではあるなと思いました。それに、高校時代の友だちが大河ドラマに出ているのって面白いじゃないですか(笑)。―― 一方の前田さんは、エッセイを書くお仕事もされています。前田:好きだなと思う仕事ではあります。語弊がないように自分で文章を作れるし、語弊があってもいいと思えるものでもあるというか。思っていることをちゃんと落とし込めたり、独りよがりでいいというのは楽しい世界です。経験値がないものについて書く場合は偏見でしかないので、語弊がないようにと思い、保険をかけようとして時間はかかりますけど(笑)。冠番組『ハレバレティモンディ』(札幌テレビ)が毎週土曜13時~、高岸さんが出演するNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)が毎週日曜20時~放送中。ラジオ『ティモンディの決起集会』(FM愛媛)が毎週日曜24時~放送されている。いろいろなスポーツに挑戦する公式YouTube「ティモンディチャンネル」も更新中。右・高岸宏行(たかぎし・ひろゆき)1992年10月8日生まれ、愛媛県出身。左・前田裕太(まえだ・ゆうた)1992年8月25日生まれ、神奈川県出身。2015年に結成、高岸さんはボケと応援、前田さんがツッコミとネタ作りを担当している。高岸さんは7月、プロ野球独立リーグのルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスに入団し、大きな話題に。※『anan』2022年8月10日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2022年08月05日今年2月から東京、大阪、福岡、札幌で行われた、第5回単独公演『fart』がDVDに。直訳すると“放屁”という、脱力感あるタイトルはいかにも空気階段らしい。鈴木もぐら:ツアー準備の最初から、“屁”でいくつもりでした。水川かたまり:『キングオブコント2021』で優勝後、初めての単独だったので、ちょっと抜けたような感じがいいなって思っていたんです。それで、英語、仏語、伊語といろんな“屁”を調べて、響き的に英語の“fart”でいこうとなった。――収録されているのは、有観客ライブで披露された、新ネタ8本。観客の期待感が溢れる中、鈴木もぐらさんが全裸のような姿で登場した途端、会場は笑い声に包まれた。鈴木:今回のライブで、やっぱり、生の笑い声っていいなと思いました。水川:無観客で配信ライブをやった時期もありましたから。なんで誰も見てないのに、ブリーフに着替えてるんだろう、誰に何してんだ?ってなりましたもん(笑)。だから今回のツアーは、お客さんがたくさん来てくれて、テンション上がりました。――ツアーライブのお決まりとなった、最後の回収劇は40分超えの大作だ。水川:毎回コンセプトなど決めず、ネタを作りながらオチや着地点を決めていきます。鈴木:テレビなどで披露するネタとの一番の違いは、尺の制限がないこと。自分たちが納得できるまでやって、終わりにできるのがいい。でも今回の最後のネタは、まさか40分を超えるとは思わなかったです。それも単独ライブの魅力ですね。水川:ネタを作っている時は、やっぱり「うーん」って悩む瞬間はあるけど、リターンがある。鈴木:出来上がった時のことを考えると、そんなに苦しくないよね。一番リラックスできるのは、出囃子などの曲を選んでいる時かな。いろいろ煮詰まった時のために、取っておく作業でもありますね。水川:単独ライブこそ、僕らの一番のやりがい。今後の目標は、47都道府県で毎年、単独ライブツアーを続けること。あとは僕のギャグ「サイコゥ、サイコゥ、サイコゥ」が流行語大賞を獲れば、人生は成功です。――今号の“バディ特集”にちなみ、お二人の関係性とは。お互いにどう思っているのだろう。鈴木:週1放送のラジオ(『空気階段の踊り場』)で全部発散するから、ある意味、溜まったりしないかな。水川:そこで何でも言い合えるから。鈴木:仲がいい悪い、とかではなくて。そもそも仕事で、コンビというものがあるからやってられるんですよね。会社に言い換えれば、例えば出版社なら編集長と副編集長みたいなもんで、その二人は普段飲みに行かないけど、同じ雑誌作ってる、みたいなことと同じです。だからみなさん僕らの関係性に幻想を抱いたり、雑誌とかの撮影でよく、見つめ合ってくださいなんて言われるけど、ananさんの編集長と副編集長が見つめ合えますか?って話です(笑)。空気階段 単独公演『fart』(よしもとミュージック)が発売中。全国ツアー最終日の3月31日に行われた、東京公演の模様と、映像特典として“空気階段の踊り場 記録映像集”を収録。120分¥3,850くうきかいだん左/すずき・もぐら1987年5月13日生まれ、千葉県出身。右/みずかわ・かたまり1990年7月22日生まれ、岡山県出身。ラジオ『空気階段の踊り場』の、番組開始から5年の記録をまとめた初の公式本が、8月2日に発売予定。“水川かたまりビジュ爆発グラビア”袋とじなど収録。※『anan』2022年7月27日号より。写真・土佐麻理子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年07月24日昨年の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ)ではプロジェクションマッピングを使った斬新な漫才で自らの笑いを更新し、『有吉の壁』(日本テレビ)や『トゲアリトゲナシトゲトゲ』(テレビ朝日)などのテレビバラエティにも挑み続けるAマッソ。出会いは小学5年生で、上京後は長らくルームシェアをしていた、23年来の仲良しの秘訣とは。8年の共同生活で築かれた強い関係性。――東京に出て一緒に住むことは、最初から決めていたんですか?加納:そうですね。でも「一緒に住みたい!」ってわけじゃなくて、あくまでお金がなかったから。住むエリアもこだわりなかったよな。村上:うん。ただ先輩から「中央線沿線はやめとけ。売れない芸人、バンドマン、役者が多く住んでて、その雰囲気が漂ってる」って言われて。大田区にある、謎の御嶽山っていう駅に決めました。――友達とはいえ、一緒に暮らすと変化はありませんでした?加納:いや、別にベッタリでもないし、そもそも家に帰ってなかったです。バイトして、劇場が多い新宿駅東口近くの喫茶店でネタ書いて、花園神社で漫才の稽古して。村上:うちも夜勤バイトしてたし、帰ったら加納さん寝てたりして。――どっちかが料理を作るとか…。加納:全然!バイト先でまかない食べさせてもらってました。村上:米だけもらって、もやしをポン酢で食べて。飲みに行っても、後輩に奢るお金がなくて一人飲み。――今日の撮影場所の尾山台にはいつ頃引っ越されたんですか?村上:上京して4年後の、『笑けずり』(NHK BSプレミアムで2015年に放送された生き残りバラエティ番組)に出た頃ですね。加納:自転車でファミレス行って、ネタ書いてました。懐かしいなあ。村上:番組の影響でライブに呼ばれることが増えたから、加納さんにはネタ作りに専念してもらって、そのぶん私がバイトしてました。――すごい!そんな下積み時代を経て、今は別々に。ルームシェア解消は寂しくなかったですか?加納:いや別に。村上:ばりドライ(笑)。加納さんは大学で一人暮らしを経験してるけど、うちはなかったんで、出ていかれた時は悲しかった。枕を濡らしました。――お二人ともご結婚もされて。例えば、お互いの家族を交えてキャンプとかって……。村上:なんでやねん。加納:なんでやねん。――失礼しました。友達から相方になって、二人の関係性が変わった部分はあるんでしょうか。加納:ひとつターニングポイントがあるとすれば“相方になった時”じゃないですかね。「予定を合わせる」がなくなったし。村上:うん。約束してプリクラ撮りに行く、とかなくなったもんね。――プリクラ(笑)。呼び方は?村上:昔は「あいぴー」って呼んでくれてたけど、今は「村上」。加納:相方の話で「あいぴーがさあ」って言うのも変やからね。村上:でもお願い事がある時は今も「あいぴー」やんな?「あいぴー、新しいネタ頑張って」とか、そんなん言われたら聞くしかない。加納:村上は「加納さん」よね。村上:生かされてますから。うちはネタが書けないし、ほんまに意思がなくて。だから信頼してます。――お互いを尊重して干渉し合わないのがいいのかもしれませんね。加納:そうですね、むかつかないんですよ。喧嘩もしないし。村上:うん。うちがネタに物申したり、「嫌や」って言うヤツやったりしたら喧嘩になってたかも。トップダウンがいちばん。――波長が合うんでしょうね。村上:そう、悪口を共有できるのも大きいです。その人の文句を言っておけば、うちらは仲がいい。加納:共通の敵って常に現れるんですよ。いなくならない(笑)。――二人でいる安心感は?加納:一緒にいることを安心とは思わないですけど、『R‐1グランプリ』に一人で出た時の孤独はものすごかった。めっちゃ不安で、「これ、ピン芸人は毎回やってんねや」と。普段心強いとは感じないけど、一人になると心細いんやなと思いました。村上:うちはいつも心細いけどな。エイマッソ幼馴染みの加納(右)と村上(左)が2010年にコンビ結成。『女芸人No.1決定戦 THE W』では’20年から2年連続で決勝進出。MBSラジオ『Aマッソのヤングタウン』が毎週木曜22~23時半に放送中。第9回単独ライブ『与、坐さうず(あた、いまそうず)』が8月26日から東京、愛知、大阪で開催予定。チケットの一般発売は7月23日~。ワタナベエンターテインメントライブ事務局 TEL:03・3746・1154※『anan』2022年7月27日号より。写真・玉村敬太取材、文・飯田ネオ(by anan編集部)
2022年07月23日日向坂46の齊藤京子さんと、芸人のヒコロヒーさん。一見すると異色の組み合わせに、なぜこの二人?と不思議に思う人もいるかもしれない。でも、トークバラエティ番組『キョコロヒー』では、はっきり言い切るド天然×クールな姉さんの、一度見たらクセになるような、絶妙なコンビが話題になっているのだ。――お二人の関係性を一言で言うと?齊藤京子:“相方”です。それが一番しっくりくる言葉。ヒコロヒー:私は…“仕事の人”です。齊藤:悲しい…!(笑)――番組を見ている人からすれば、この掛け合いこそ“キョコロヒー”です(笑)。放送開始から1年以上経ちましたが、初対面の時の印象は?齊藤:ヒコロヒーさんは、クールでサバサバしている、めちゃめちゃカッコいい方という印象でした。それは今も変わりません。ヒコロヒー:アイドルなんで、キャピキャピしていると思ったんです。でも、最初に京子が「LINEの友達めっちゃ少なくて、2桁なんです」って言うから、「私もそんぐらいやわ」って言ったら、「へぇ~そんな人いるんだ」って言われて。…?お前もやんけ!めちゃくちゃ個性的な子やなって。齊藤:あははは(笑)。普段はグループで活動していて、一人で発言することは少ないので、喋りっぱなしの収録は、毎回めちゃくちゃ楽しいです。ヒコロヒー:私も普段、先輩方の番組に出させていただく時は、バランスを見ながら“出しろ”のことを考えているんです。でもこの番組においては、バラエティ畑じゃない京子と、トークをどう成立させるかをいつも一番に考えています。面白くなるならないは、自分たちの会話次第ですから。――お互いが自由に、時には露骨に発言し合っている様子からは、媚びずに本音でトークしている潔さを感じ、それがこの番組の面白さに繋がっていると思います。それぞれ、相手との相性をどう見ていますか?ヒコロヒー:あけすけにものを言い合う女たちって、一般的に見ると珍しいのでは?そもそも私は、好感度が高いタイプでもないし(笑)、この番組でも目を離したらすぐに、京子と堂々と口喧嘩とか小競り合いみたいなことをしていて。それは、私が生きてきた環境においては、女友だちと普通にやってきたことやけど、アイドルの子相手に、あまり見ないですよね。京子とだったからできたのかもしれない。齊藤:ファンの方やスタッフさんは、そんな二人の掛け合いが好きだって言ってくださるので、嬉しいです。相性がいいです、なんて私から言うのはおこがましいのですが、そう思われていたら嬉しいですね。――このコンビの強み、そして弱みを分析してみてください。齊藤:確かに、異色の組み合わせといわれていますが、ジャンルの違う二人の女性が喋っている番組は他に見たことがないので、唯一無二の強みかも。反対に弱みは、朝早い収録では頭が回らなくて、トークにならないこと。一度あったんですが、二人とも言葉が出てこなさすぎて、カオスでした(笑)。ヒコロヒー:強みであり弱みでもあるのが、乗ればぐるぐるっと転がっていくんですが、乗らない時は本当に乗らない。良くも悪くもサービス精神がない二人なので、やりたくないことはやりたくないんです。それを含めて、面白がっていただけるなら、強みです。――そこを面白がっている人は多いと思います。二人の似ているところは?ヒコロヒー:食レポの下手さ。本当は食レポとかせんでいいと思ってるよね。齊藤:思ってます(笑)。美味しいものは、美味しいとだけ伝えられたらいいと。あとは、朝、頭が回らないこと。ヒコロヒー:なんぼほど言うねん。『キョコロヒー』日向坂46の齊藤京子さんとヒコロヒーさんがムダ話に全力を注ぐ、新感覚トーク番組。ズレているようで噛み合っているトークはもちろん、“いじわる選手権”など斜め上をゆく企画も人気。毎週水曜、24:15~テレビ朝日ほかにて放送中。ヒコロヒー(写真右)1989年10月15日生まれ、愛媛県出身。お笑い芸人。『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『ドーナツトーク』(CBCテレビ)にレギュラー出演中。アパレルブランド『CONVERSE TOKYO』とのコラボではデザインも手掛けている。さいとう・きょうこ(写真左)1997年9月5日生まれ、東京都出身。日向坂46の1期生。アイドルとして活動しながら、ファッション誌『ar』の専属モデルも務める。出演ラジオ『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)が放送中。※『anan』2022年7月27日号より。写真・Nae.Jay取材、文・若山あや(by anan編集部)
2022年07月23日2か月でコンビで-12kgのキセキ。かまいたちのお二人のボディメイクのすべてが一冊の本『かまいたちのガチやせ“自分史上最高のカラダ”のつくり方。』になって絶賛発売中。内容の一部をご紹介します!人気パーソナルトレーナー・纐纈英二さんが所属するアップルジムが推奨する「カスタムメイドの自宅トレ」を、いち早く体験していたのが人気芸人コンビ・かまいたちのお二人。テレビ朝日の冠番組『かまいガチ』の企画で、ananでグラビア撮影に挑戦することになったお二人は、約2か月のトレーニング期間を経て、見事、それぞれの“史上最高のカラダ”を実現!その見事な変身ぶりに感動したananは、メモリアルBOOKの制作を緊急決定!濱家隆一さん、山内健司さんそれぞれが実践したトレーニング法を、伴走した纐纈さんに取材し、ご紹介。他にも誌面では載せきれなかったグラビアページを大増量、感動的かつおもしろ満載のボディメイクの軌跡の徹底ルポも加えて“史上最高”にユニークなトレーニングBOOKが完成しました。役立つ!楽しめる!見とれる!『かまいたちのガチやせ』の魅力をチェック!魅力1:役立つシュッとした濱家タイプ?マッチョな山内タイプ?目指すカラダ別トレーニングがわかる!少しずつついてきた贅肉を落とし、引き締まった細マッチョなカラダを極めたい濱家さん。学生時代から培ってきた筋肉質な体型を生かしタフマッチョに仕上げたい山内さん――。体質も体型も、目指すべき“自分史上最高のカラダ”も違うお二人は、必要になるトレーニングの内容も違った。本書では、纐纈さんらアップルジムのトレーナーがお二人に課したトレーニングを自宅でできるトレーニング法に転換して再現。お二人と一緒にトレーニングをしているような気持ちでボディメイクができるつくりに!ご本人たちをモデルにしたイラストもかわいい!魅力2:楽しめる2か月で仕上げる!短期決戦ボディメイクの全貌を楽しめる!発端は冠番組『かまいガチ』(テレビ朝日系列にて毎週水曜23時15分~放送中※一部地域を除く)の「1か月後に気持ちが上がることをしよう」という企画。その中で山内さんが掲げた「濱家をananの表紙にしたい!」という提案を元に番組はananにアプローチ。それを受けたananスタッフはさっそく濱家さんご本人とも直接面談、撮影が決定!濱家さんのボディメイク作戦がスタートする一方で、山内さんにも思惑が……。トレーニング、食事制限、脱毛やリンパマッサージetc…。汗と涙(?)と笑い満載のボディメイクの実態をつぶさにレポート!魅力3:見とれるヘルシー&セクシー、“自分史上最高”に仕上げた美ボディグラビアもたっぷり!その後、見事にボディメイクをやりきった濱家さん、そしてなぜか山内さんの“自分史上最高のカラダ”は、めでたくanan2283号(2022年1月26日号)で掲載および、その撮影風景は1月20日の『かまいガチ』で放送、リアルタイムのトレンドをにぎわせることに。掲載時はバックカバー含めてたった10ページしかご紹介できなかったグラビアを、今回は総計31ページに大増量!お二人の仕上がったカラダおよび、バディ感たっぷりの2ショットグラビアをたっぷり堪能してください!『かまいたちのガチやせ“自分史上最高のカラダ”のつくり方。』マガジンハウス1760円写真、イラストはいずれも『かまいたちのガチやせ』より転載。こうけつ・えいじ大手パーソナルジムを経て、「Apple GYM」のボディスタイリストとして数多くの女優・モデルも指導。「Apple GYM」では、重心と姿勢を改善することで寸胴体型をメリハリのあるスタイルに変える、オリジナルのボディメイクをプロのパーソナルトレーナーがマンツーマンで指導している。現在、23区を中心に東京、神奈川、大阪で43店舗を展開。※『anan』2022年7月20日号より。(by anan編集部)
2022年07月16日