子ども同士がケンカしたり、ちょっとしたいき違いで相手が気分を害してしまったり。どちらが悪いということではなくても、ママ友とトラブルが起こってしまうことは、けっしてめずらしくありません。そんなとき、感情のままに対応してしまうと、さらに問題がこじれて関係が悪化してしまうことも。そこで今回は、ママたちの体験談をもとに、少しでも早く、上手にもめごとをおさめるためのコツを考えてみたいと思います。■非がなくても謝るべき?「私が『ママ友C子さんの悪口を言った』といううわさが広まり、怒ったC子さんから文句を言われました。私はまったく覚えがないと主張したのですが、C子さんが信じてくれなくて。私も腹がたってきて、それきり、縁が切れてしまいました」(Aさん・20代主婦)怒っている人に対して「身に覚えがない」「私は悪くない」と主張しても、なかなか話を聞いてくれません。クレーム処理でもよくいわれることですが、怒っている人を相手にするときは、まず話を聞いてもらえる状態になるまで、辛抱強く待つことが大切。そして、なるべく早くその状況を作りだすためには、「まず謝る」ことが得策といわれます。ただし、非がないのに、非を認める必要はありません。「何か誤解させるようなことがあったかしら? 不快にさせてごめんなさい」と、まずは「怒らせてしまったこと」に対してだけ謝ると良いでしょう。もとは仲良しのママ友。こちらが先に折れることで、「自分も、ちょっと言い過ぎかも…」と少し冷静になってくれるかもしれません。現在Aさんは、つまらないことでC子さんとの縁が切れてしまったことを後悔しているとのこと。一度こじれてしまった仲を修復するのは難しいですから、そうなる前に対処したいものですね。 ■話し合うときは、何を気をつけるべきか「仲良くしているママ友グループのうちのひとりと、ちょっとしたいき違いからケンカに。原因は、グループで集まるときの場所を、私がそのママ友に伝え忘れてしまったこと。日時を知っているから、場所も知っていると思い込んでいたのです。そのことで私は責められ、こちらも『自分から誰かに聞けば良かったのでは?』と言い返してしまい…。いまも険悪な状態が続いています」(Tさん・30代主婦)この場合、伝え忘れたことは事実ですから、まずは謝ることが先決。それでも相手が納得してくれない場合は、時間をかけてみましょう。このとき、後ろ向きの議論になると、仲直りがどんどん難しくなります。「前向きな議論」にするためには、「どちらが悪い」や「過去」の話を持ち出すのではなく、「これからは、こうしよう」「もうこんなことがないように気をつける」と、「これから」についての話をするように心がけましょう。■もめごと対応のちょっとしたコツママ友同士のもめごとが起きてしまったとき、大切なのは「冷静に話しあうこと」。向かいあうと対立をまねきやすいといわれていますので、話しあいの際は、90度くらいの角度をつけて接すると、和解への近道となるかも。また、子どもが原因のトラブルやご近所トラブルのようなケースは、「お互いの夫もまじえましょうか」と提案してみるのもひとつの方法です。感情的になっている相手も、夫という第三者が登場することで、少し冷静になれるかもしれません。相手があまりにも理不尽なことを言ってきて、「もうつき合いたくない!」と思うなら、そこで関係を絶ってしまうという考えも。でもたとえもめごとやケンカになっても、「これからもつきあいを続けたい!」と思える相手なら、できるだけスムーズに問題を解決できるよう努力したいですね。
2016年11月12日