太鼓芸能集団「鼓童」による『鼓童浅草特別公演』が、6月26日(水) から30日(日) にわたって浅草公会堂で開催されることが決定した。太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能の普及と発展に努めてきた「鼓童」は、1981年のベルリン芸術祭でのデビュー以来、世界50以上の国と地域で7,000回以上の公演を行い、2023年には「令和5年度文化庁長官表彰」を受賞。また、ワールドミュージック、クラシック、ジャズ、ロック、ダンスパフォーマンスなど、異なるジャンルのアーティストとも積極的に交流を図っている。今年で12年目を迎える『鼓童浅草特別公演』では、浅草をイメージしたお囃子調の音楽から女性キャストを中心に響く唄声、若くして技術を蓄えた奏者による花形演目への挑戦など、爽やかでエキサイティングなライナップを予定。『とこしえ』と題して、鼓童の“これまでの伝統”、そして“この先の未来や革新”をひとつの舞台に表現。長年大切にしてきた「大太鼓」「千里馬」「族」などの鼓童人気楽曲に加え、今の時代の鼓童だからこそ生まれた新曲・編成を使った演奏をお届けする。■演出:前田順康 (鼓童)コメント時代を紡ぐ、繋いでいく新しいものを作るということは、それまでの流れを突然に切り替えることではなく、時代の中で残ってきたものや、積み上げられた文脈に則り、倣い、次の1ページを書き足していく作業だと思っています。受け継いだ演目やスタイルの繰り返しと、積み重ねのなかで、鼓童の歩んできた道のりと自分たちの今が重なり、進むべき未来が見えてきます。伝統が革新を拒まず、革新が伝統を否定することなく、二元論を離れ、新しい鼓童に思いを馳せたいと思っています。12年前に鼓童の新しい1ページとなった浅草特別公演。舞台を上演するというアウトプットの手段に留まらず、鼓童に多くのインプットを与え続けてくれている公演で、鼓童の歴史を更新する一歩を踏み出せることをとても嬉しく、そして楽しみに思っています。<公演情報>鼓童 浅草特別公演2024『とこしえ』鼓童 浅草特別公演2024『とこしえ』ビジュアル6月26日(水)~30日(日) 東京・台東区立浅草公会堂演出:前田順康出演予定:船橋裕一郎/阿部好江/小松崎正吾/鶴見龍馬/北林玲央/米山水木/木村佑太/三枝晴太/山脇千栄/渡辺ちひろ/新山萌/野仲純平/勝部しずくチケット情報:()公式サイト:
2024年03月12日手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』に、浦沢直樹が新たな命を吹き込んで誕生した漫画『PLUTO(プルートゥ)』。連載開始から約20年を経て遂にアニメ化!今よみがえる『PLUTO』。鉄腕アトムの揺るぎないメッセージ。手塚治虫作品の金字塔とも呼ばれる『鉄腕アトム』。1952年に漫画連載をスタートし、’63年には日本初の30分テレビアニメシリーズにもなった日本のカルチャーを代表する名作だ。“世界で初めて心を持つロボット”として描かれたアトムは、その可愛らしい見た目に反し差別や戦争といった深いテーマを扱ったことも話題に。そんな物語のなかでひと際異彩を放っていたのが「地上最大のロボット」というエピソード。最強のロボットとして作られた“プルートウ”が、アトムをはじめとする世界で最も強い7体のロボットに戦いを挑んでいくストーリーが描かれる。人間のために作られたロボット同士がなぜ争う必要があるのか、なぜ人間はこれほど残酷なのか。そうした問いかけが多くの読者の胸を貫いた。そして、当時5歳だった浦沢直樹も幼いなりにこの物語の“得体の知れないメッセージ”に強く心を動かされたひとり。『YAWARA!』や『20世紀少年』などの名作を次々に世に放ってきた浦沢直樹の原点は、幼少期に読みふけった手塚作品にある。そんな彼が、『鉄腕アトム』の物語世界でアトムが誕生した2003年に、「地上最大のロボット」を『PLUTO』としてリメイク。刑事ロボット・ゲジヒトを主役に、SFサスペンスとして生まれ変わった。そして、遂にアニメ化されたNetflixの『PLUTO』は、10月26日に配信開始。アトムの活躍にも注目!【手塚治虫】数々の名作を残し今も読み継がれる「漫画の神様」。『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』『火の鳥』『ブラック・ジャック』など今も世界中で多くの人に読み継がれている傑作を生み出し、「漫画の神様」とも呼ばれる存在。映画のような大胆なコマ割りや時間・空間の新しい表現を開拓し、漫画を芸術の域にまで押し上げた立役者でもある。“生命の尊厳”をテーマに掲げた作風を含め、後進にも多大な影響を及ぼしている。【浦沢直樹】漫画界の第一線で幅広いジャンルを描き続ける天才。1983年にデビューして以降、女子柔道を描いた『YAWARA!』や天才脳外科医を主人公に据えた『MONSTER』などの漫画を次々と発表。前者ではコメディタッチでスポーツと青春を描いた一方、後者では重厚な社会問題をテーマにサスペンスドラマを編み、こうした相反する作風を巧みに使い分けて多くの人を魅了してきた。長い時間軸で物語を展開するのも特徴のひとつ。『PLUTO』に登場する主要キャラクターを紹介!ゲジヒトCV.藤 真秀ユーロポールが誇る高性能な刑事ロボット。アトムCV.日笠陽子日本を代表する世界最高水準のロボット。モンブランCV.安元洋貴スイスの山林保護担当官を務めるロボット。ノース2号CV.山寺宏一スコットランドの音楽家の執事ロボット。ブランドCV.木内秀信トルコが誇る、ロボット格闘技のチャンピオン。ヘラクレスCV.小山力也ギリシアの国民的英雄である格闘技ロボット。エプシロンCV.宮野真守光子エネルギーを操る、孤児を育てるロボット。プルートゥCV.関 俊彦竜巻を起こしながら飛来する謎のロボット。ウランCV.鈴木みのりアトムの妹のロボット。他者の感情を察知できる。お茶の水博士CV.古川登志夫日本の科学省長官で、アトムの育ての親。天馬博士CV.津田英三アトムを生み出した、天才科学者。『PLUTO』世界最高水準のロボットが次々に破壊される事件が発生し、刑事ロボットのゲジヒトやアトムも標的に。10月26日よりNetflixにて世界配信。©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション©浦沢直樹/長崎尚志/手塚プロダクション/「PLUTO」製作委員会※『anan』2023年10月4日号より。取材、文・原 航平(by anan編集部)
2023年10月26日アトム・エゴヤンの最新作が、9月のトロント映画祭でお披露目されることになった。タイトルは『Seven Veils』。オペラをテーマにしたドラマで、アマンダ・サイフリッド演じる主人公は演出家。エゴヤン自身が最近オペラの演出を手がけたことにインスピレーションを得て生まれたものだ。カナダ国籍を持つエゴヤンがトロント映画祭で監督作を上映するのは、これが18回目。今年のトロント映画祭は9月7日から17日にかけて行われる。この映画祭には毎年ハリウッドスターが多数訪れるが、現在起きている俳優のストライキが長引けば、スター不在の華のない映画祭になる恐れがある。文=猿渡由紀
2023年07月20日5月30日(火)、浅草の街に和太鼓の音が鳴り響いた。40年以上にわたって世界各地で演奏活動を行ってきた太鼓芸能集団「鼓童」が、2023年6~7月と10月、新作『いのちもやして』(演出:池永レオ遼太郎)で浅草公演を皮切りとしてツアーを開催する。それに先立ち幼稚園や小学校で、また “門付け”としていくつかの店舗、そして最後は浅草公会堂で、熱のこもった演奏を披露したのだ。浅草公会堂では、まず建物の外で和太鼓と鳴り物による2曲を披露。彼らを待ち構えていたファンはもちろん、通りすがりの人々の耳目を一気に惹きつけた。そのまま公会堂1階に移動し、笛も加わって畳みかけるように演奏していく。観客は老若男女問わず、さらに浅草だけあって海外からの観光客も多く、ノリも抜群。自然と手拍子やかけ声を発して、フロアは一体となった。予定していた演奏が終わると、すぐに観客からアンコールの声が。メンバーも熱気冷めやらぬ様子で、笛で、そして全員で、鼓童の人気楽曲「彩」を演奏。高らかにフィナーレを飾った。「鼓童の活動でも、街中で太鼓を叩くことはほとんどない。不安はありましたが、皆さんすごく喜んでくださって何よりです。門付けは感謝の気持ちを伝えることが一番。この先、鼓童と浅草が共に歩んでいく一助になったと思いますし、今後も続けていきたい」と池永は語る。『いのちもやして』で鼓童としては初めて、女性奏者・米山水木がひとりで大太鼓を叩くという。「女性の太鼓打ちとしては、本当にすごいチャレンジだと思います。米山と話していると、鼓童に限らず日本で芸事を極めようとする女性にはさまざまな壁があると感じます。強く根付いた偏見やステレオタイプなものの見方を、自分たちの手でどんどん覆していきたい。そのためにも、彼女がまっさらな気持ちで大太鼓に向かえるような筋書きを創りたいと考えています」鼓童では佐渡の伝統芸能・鬼太鼓を地元の方から教わり、要素として組み込んだ楽曲も創作している。今回の舞台では、各集落に伝わる鬼太鼓を基にした新曲も予定。まさに“温故知新”な創作を行っているのだ。「能面をつけた表現や、新しい衣裳もある。僕たちのいろいろな挑戦を見ていただくことで、お客様にとっては元気や勇気が出るような舞台にしたい」和太鼓によって浅草に新風が吹き込む、そんな期待が高まる公演は6月22日(木)より。取材・文:金井まゆみ
2023年06月09日話題を呼んだドラマや映画で活躍を見せ、2022年を盛り上げた俳優たち。地上波ドラマが世界トレンドNo.1を席巻し、「拾われた男」「アトムの童」など、配信サービスで世界配信されることも増えてきた。映画では昨年旋風を巻き起こした『ドライブ・マイ・カー』に続く作品が期待され、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどの国際映画祭への出品が相次ぎ、多様性や包括性がテーマとなった映画も多い。そんな2022年に、躍進を遂げた俳優たちを6名ピックアップした。奈緒が“見たことのない景色”を見せる働く女性たちを数多く主人公にしてきた日本テレビ系の10月期水曜ドラマ「ファーストペンギン!」で、民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演を果たした奈緒。縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルにした今作は、主人公・岩崎和佳を演じる奈緒さんの“啖呵を切る”場面が話題に。漁協やほかの猟師たちから“村八分”にされると「私たちは間違ってない。よそ見せず前だけを見て、まっすぐ歩いて行こう」と片岡洋(堤真一)ら、さんし船団丸の面々を励ましたり、さんしと「お魚ボックス」を守るために水産業界から身を引くことを秘かに決意したりと、そのまっとうさが観る者の胸を打った。目の前にある常識や社会通念を当たり前と思わず、変えたい景色のために真剣に向き合うその熱い姿は、「あなたの番です」の尾野ちゃんに代表されるようなエキセントリックな“クセ者キャラ”のイメージを上書きさせたといえるだろう。一方、タナダユキ監督の映画『マイ・ブロークン・マリコ』ではDVの被害者となるマリコを熱演し、朝ドラ「半分、青い。」以来の永野芽郁との共演はスクリーン上で圧倒的な説得力をもたらすことに。『マイ・ブロークン・マリコ』そのほか、映画『余命10年』『TANG タング』、NHKBSプレミアム・BS4Kのドラマ「雪国 -SNOW COUNTRY-」やレギュラー出演してきた同「赤ひげ4」、WOWOW連続ドラマW「両刃の斧」、舞台「恭しき娼婦」など、幅広く大活躍した奈緒さん。2023年は、中島裕翔が“マンホールに落ちた男”を演じる熊切和嘉監督『#マンホール』(2023年2月10日公開)でカギを握る元カノを演じる。『#マンホール』「半分、青い。」「あなたの番です」などでブレイク1995年2月10日生まれ、福岡県出身。2013年ドラマ「めんたいぴりり」にて俳優デビュー。2018年にNHK連続テレビ小説「半分、青い。」で注目を集め、2019年のBS12トゥエルビ「のの湯」にてドラマ初主演、『ハルカの陶』にて映画初主演。「あなたの番です」が話題を呼ぶ。映画『僕の好きな女の子』(玉田真也監督/20)では「ファーストペンギン!」の“先生”渡辺大知と共演。2021年には『君は永遠にそいつらより若い』『マイ・ダディ』など、7作の映画が公開。眞栄田郷敦、その目力に魅了される冤罪疑惑の追及報道という、開けてはならないパンドラの箱を開けてしまったTV局アナウンサーやディレクターたちを描き、関心を集めた「エルピス―希望、あるいは災い―」。長澤まさみ演じる主人公・浅川恵那に「目力の強さ」を何度も言及される岸本拓朗を演じたのは、眞栄田郷敦。実は同級生の死というトラウマを抱え、最初は渋々だったはずが、次第に事の大きさに震えながらも報道として目覚めていく若きジャーナリストをかつてない凄みで演じた。第35回東京国際映画祭にて調査に行き詰まり、ひげ面でやさぐれながら雑炊をかき込むシーンは称賛を集め、看板報道番組に返り咲いてからの恵那とは対照的にその足で調査を続け、恵那や村井(岡部たかし)らに影響を与えていく役どころとなった。作品ごとに成長著しい眞栄田さんの、紛れもない代表作の誕生だ。また、「今日から俺は!!」西森博之による人気コミックをドラマ化した夜ドラ「カナカナ」では、不思議な能力をもつ5歳の少女と出会う元ヤン青年に。10月14日より公開された橋本環奈の主演映画『カラダ探し』では、主人公・明日香の幼なじみでバスケが得意な人気者・伊勢高広役を演じた。同作は原作ファンを納得させる完成度の高さや、旬な若手俳優たちとの青春群像が10代~20代を中心に支持を集め、本年度ホラー映画No.1ヒットを記録。『カラダ探し』同作や「エルピス」で見せた陰と陽の演技の振り幅、低めで太く印象的な声、そして圧倒的な目力は若手俳優の中でも異彩を放つ。「戦争とは?敵とは?」と次世代へ問いかける初主演映画『彼方の閃光』は、第35回東京国際映画祭Nippon Cinema Nowにて上映された。『東京リベンジャーズ』やヒットドラマで存在感を発揮2000年1月9日生まれ、米・ロサンゼルス出身。父は千葉真一、兄は新田真剣佑。2019年に「MONGOL800」の名曲から生まれた映画『小さな恋のうた』で俳優デビュー。同年の「ノーサイド・ゲーム」で注目され、「私の家政夫ナギサさん」(20)「レンアイ漫画家」(21)、地上波ドラマ初主演「星になりたかった君と」、大ヒット作『東京リベンジャーズ』(21)などで頭角を現す。二階堂ふみ、岩田剛典と三角関係を繰り広げた「プロミス・シンデレラ」(21)では、一見何もかも恵まれているようにみえて自分自身が迷走中、という次男坊を演じた。三浦透子、その聡明さで本質を見透かす「エルピス―希望、あるいは災い―」で眞栄田さん演じる岸本拓朗に冤罪事件を持ちかける、物語の発端となるヘアメイクの“チェリーさん”こと大山さくらを演じた、三浦透子。メインキャストを演じた映画『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞、自身は第45回日本アカデミー賞新人俳優賞に選ばれるなど、国際的にも一気に注目を集めた。12月16日より公開された初主演映画『そばかす』では、他者に恋愛感情を抱かず性的にも惹かれないアロマンティック・アセクシャルである蘇畑佳純(そばたかすみ)役で1つの手応えを得た様子。「自分自身も今まで世間の常識や、当たり前とのギャップというかズレを感じたこと、悩んだことがあったりした」と明かし、「そういうことを感じてきた側の人間」だとシネマカフェのインタビューで語っている。だからこそ、「私のもとにこの脚本が届いてくれてありがとう」という気持ちになったと言い、「そういう作品に出会えること自体がとても幸せなこと」と真摯に語る。親友役を演じた前田敦子、妹役を演じた伊藤万理華とも同様な価値観を共有していると意気投合、映画や佳純に対しても共感の声が集まっているところだ。『そばかす』2022年はさらに、話題沸騰の「鎌倉殿の13人」で源義経(菅田将暉)の正室・里役にて大河ドラマ初出演を果たしたほか、東出昌大主演『とべない風船』(広島先行公開中、1月6日全国公開)、第35回東京国際映画祭コンペティション部門出品『山女』(2023年公開)、「ミュージカル『手紙』2022」など、まさに走り続けた1年となった。『そばかす』インタビューまた、新海誠監督作『天気の子』(19)にて「RADWIMPS」と主題歌に参加したように、その透明感のある歌声も三浦さんの大きな魅力。今年はドラマ「六本木クラス」で挿入歌の1曲を担当し、ディズニープラス「スター」オリジナルドラマ「すべて忘れてしまうから」ではエンドソングを劇中のバーで歌うアーティストの1人として参加。もちろん『そばかす』でも、主題歌「風になれ」を歌唱している。1月からはバカリズム脚本の日曜ドラマ「ブラッシュアップライフ」がスタート、事務所の先輩でもある安藤サクラの“後輩”役を演じる。子役から活躍、あのヒットドラマでは生徒役に1996年10月20日生まれ、北海道出身。子役時代にサントリー「なっちゃん」のCMに出演。以降、映画『悪の教典』やドラマ&映画「鈴木先生」などで生徒役に。『私たちのハァハァ』(15)、『月子』(17)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)、『あの日のオルガン』(19)、『ロマンスドール』(19)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(21-22)など出演作は多数、バカリズムによる「架空OL日記」の“かおりん”としても知られる。鈴鹿央士、“主成分優しさ”は演技にも10月期の木曜劇場「silent」は2022年最も話題となったドラマの1つ。かつて一番好きだった人・佐倉想と出会いなおした主人公・青羽紬のラブストーリーは、毎回感動の“言葉”がトレンドを席巻。主演の川口春奈や、目黒蓮(SnowMan)、夏帆らの手話の演技も絶賛された。その中で、好きな人・紬のために身を引くという選択で視聴者を驚かせた、“主成分優しさ”でできている戸川湊斗を演じたのが鈴鹿央士だ。「silent」を特集したバラエティ番組「トークィーンズ」に登場した際の語り口からも鈴鹿さんの優しさはにじみ出ていたが、桃野奈々(夏帆)と春尾正輝(風間俊介)に言わせれば、湊斗の選択は「それは優しさじゃない、バカだよ」に尽きる。ただ、「どうした?何かあった?」と湊斗にコンポタを差し出されたい!と思った方は多いはず。2022年は、4月期に連続ドラマ単独初主演ドラマ「クロステイル ~探偵教室~」が放送。鈴鹿さんが演じた“探偵の卵”飛田匡は人の些細な悲しみや苦しみを察知し、気になってしまって夜も眠れないというキャラクター。探偵を目指すにはあまりにも心優しすぎる主人公で、その豊かな表情の変化も見どころだ。映画『バイオレンスアクション』の渡辺役ではマッシュルームヘアに変身!劇場版アニメーション『夏へのトンネル、さよならの出口』では声優に初挑戦し、飯豊まりえとW主演を務めた。落ち着いた彼の声には、やはり常に人を慮るような優しさが宿る。一転、7月期放送「六本木クラス」では前半と後半ではまるで立ち位置が変わる長屋の次男・龍二役を演じて、新境地を見せた。ファースト写真集「omen-前兆-」が発売され、いま波に乗る鈴鹿さん。2023年は初めてのラジオ「鈴鹿央士の寄り道トーク」に挑戦。Netflixシリーズとして実写化される「君に届け」が3月配信予定、映画『ロストケア』(3月24日公開)で長澤まさみ演じる検事をサポートする検察事務官役に挑む。『ロストケア』初出演映画『蜜蜂と遠雷』で新人賞総なめ2000年1月11日生まれ、岡山県出身。「MEN'S NON-NO」専属モデル。映画『先生!、、、好きになってもいいですか?』(17)にエキストラとして参加、2019年にNHK連続テレビ小説「なつぞら」、ドラマ「おっさんずラブ in the sky」、映画『決算!忠臣蔵』に出演し、石川慶監督の『蜜蜂と遠雷』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、新人賞を席巻。「MIU404」(20)への印象的なゲスト出演を経て、「ドラゴン桜」(21)では藤井遼役でレギュラー出演。変幻自在の岸井ゆきの、最新映画が代表作に日曜劇場「アトムの童」では、アトム玩具を継いだひとり娘の“姫”こと富永海としてゲーム業界で闘っていた岸井ゆきの。一転、最新主演映画『ケイコ 目を澄ませて』では、ろう者のプロボクサーとしてリングに立ち、3か月に及ぶ徹底したトレーニングで別人のような佇まいを見せる。今作はベルリン、釜山、東京国際映画祭などに出品され、すでに観客からも絶賛が相次いでいる。セリフはほぼなく、手話やスパーリングといった“身体”という言語で話し、じっと“目を澄ませて”、葛藤しながらもボクシングを続けるケイコは、岸井さんにとって格別な思いを込めた役に。初日舞台挨拶では「この映画は生き方のお話です。色々な方に伝わるものがあると思う」と語り、「もっともっと羽ばたいて私たちから見えなくなるくらいまで行ってほしい。“映画”が皆さんにとって大事なものになる、そのきっかけとなるような作品になったら嬉しい」と力を込めていた。高橋一生とアロマンティック・アセクシャルの“ふたり”を演じたNHKよるドラ「恋せぬふたり」から始まった2022年は、ドラマ・映画・舞台と多忙を極めた。映画は『ケイコ』も含め5作品(うち主演2作)が公開。彩瀬まる原作の映画化『やがて海へと届く』では、“親友”・すみれ(浜辺美波)への言葉にできなかった想いと彼女を失った喪失感と向き合う主人公・真奈を繊細な情感で演じた。『やがて海へと届く』ドラマ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」ではディーン・フジオカと組む科学者・最上に。『犬も食わねどチャーリーは笑う』では『凪待ち』以来3年ぶりに映画主演した香取慎吾と夫婦役となった。また、『ヒメアノ~ル』吉田恵輔監督が手がけた『神は見返りを求める』は、ムロツヨシ演じる見返りを求める男と恩を仇で返す女の物語。さえないYouTuber・ゆりちゃんが身体を張って、尊厳と引き換えに売れっ子へと変貌していく様を体現した。『神は見返りを求める』『愛がなんだ』で幅広く認知、日本映画界の売れっ子に1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年「小公女セイラ」で俳優デビュー。映画化もされた連続ドラマ「99.9 刑事専門弁護士」(16)や時代劇初挑戦となったNHK大河ドラマ「真田丸」(16)ほか、映画初主演『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17)で第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。連続テレビ小説「まんぷく」(18-19)を経て、今泉力哉監督の『愛がなんだ』(18)でブレイク。第43回日本アカデミー賞新人俳優賞に選ばれた。安定と信頼の仲野太賀という存在仲野太賀も2022年は引っ張りだことなり、まるで舞台のようなドラマ、実話のようなフィクションの作品が際立った。7月期「初恋の悪魔」では坂元裕二脚本のもと林遣都とW主演、松岡茉優、柄本佑と濃厚なミステリーコメディを作りあげ、とりわけ仲野さんが演じた馬淵悠日と松岡さんが演じたスカジャンの星砂と恋愛模様は観る者をヤキモキさせ、ときには涙を誘った。「初恋の悪魔」また、俳優・松尾諭の波瀾万丈なサクセスストーリーを描いたエッセイのドラマ化「拾われた男」では主人公・松戸諭を好演。井川遥ら有名俳優&監督がご本人役で登場し、『シン・ゴジラ』にも触れられ、松尾さん自身も登場。敏腕編集者役の夏帆、兄役の草彅剛、恋人役の伊藤沙莉ほか、岸井さんも出演するなど豪華なアンサンブルや、強運と縁に恵まれた男のリアルな物語はクセになる面白さ。実際はそれほど似ていなくても、仲野さんが松尾さんに見えてくる瞬間も!?「拾われた男」(C)2022 Disney & NHK Enterprises, Inc.そして、稽古は1日、本番は一発勝負の“ドラマ版ファーストテイク”と呼ばれるシットコム「ジャパニーズスタイル」は、飛び散る汗が目に見えるほどライブ感たっぷり。仲野さん演じる「虹の屋」の跡継ぎ・哲郎は、映画『桐島、部活やめるってよ』(12)からバレー部の補欠でリベロ(小泉風助)の設定が引き継がれ、旅館の面々から“リベロー”と呼ばれることに。「ジャパニーズ スタイル」8月に公開された映画『ぜんぶ、ボクのせい』で共演したオダギリジョーによる、ドラマ10「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」シーズン2にも参加。妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝出演の『ある男』ではキーパーソンに。わずかなシーンながら、さすがの安定感ある演技できっちりと仕事をした。2023年は、コロナ禍で中止となり無観客で収録・放送された幻の舞台「ウーマンリブvol.15『もうがまんできない』」が上演決定。「大人計画」の舞台に初参加する。「今日から俺は!!」から『すばらしき世界』までこなす役者に1993年2月7日生まれ、東京都出身。『那須少年記』(08)で映画初主演、『桐島、部活やめるってよ』ほか多数の作品に出演し、2016年にドラマ「ゆとりですがなにか」の新入社員・山岸ひろむ役を演じて一般層にもブレイク。「今日から俺は!!」(18)や『南瓜とマヨネーズ』(17)、『僕の好きな女の子』(19)、『泣く子はいねぇが』(20)など着実に実績を重ね、『すばらしき世界』(20)で第45回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。2022年エランドール賞 新人賞を受賞した。(上原礼子)■関連作品:カラダ探し 2022年10月14日より全国にて公開©2022「カラダ探し」製作委員会ある男 2022年11月18日より全国にて公開©2022「ある男」製作委員会やがて海へと届く 2022年4月1日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMASマイ・ブロークン・マリコ 2022年9月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会バイオレンスアクション 2022年8月19日より全国にて公開©️浅井蓮次・沢田新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会#マンホール 2023年2月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2023 Gaga Corporation/J Storm Inc.そばかす 2022年12月16日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©2022「そばかす」製作委員会
2022年12月27日山崎賢人主演の日曜劇場「アトムの童」が12月11日放送回でフィナーレを迎えた。SNSでは山崎さん演じる那由他と松下洸平演じる隼人の“友情”に「最高でした。ジョンドゥ」「男の友情の真髄を教わった」など感動の声が寄せられている。山崎さんが日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務め、「相棒」シリーズや「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江による、ゲーム業界を舞台にした完全オリジナルストーリーが展開する。アトムロイドの技術を取り戻すため「SAGAS」でゲーム開発をする安積那由他を山崎さんが演じるほか、那由他とともにゲーム界のバンクシー“ジョン・ドゥ”として世界を沸かせるゲームを作ってきた菅生隼人に松下洸平。「アトム玩具」社長の娘で今は「アトムの童」を立ち上げた富永海に岸井ゆきの。ゲーム販売やインディー開発者の力になるパブリッシャーの相良晶に玄理。那由他と隼人たちと親しいネットカフェ店主・森田聡に岡部大(ハナコ)。森田のネットカフェのアルバイト・杉野結衣に飯沼愛。「アトム玩具」先代社長で海の父親の富永繁雄に風間杜夫。株主総会の直前に警察に連行されてしまう「SAGAS」(サガス)の社長・興津晃彦にオダギリジョー。「SAGAS」を買収しようとする「宮沢ファミリー オフィス」社長の宮沢沙織に麻生祐未。若き日の興津を助けた伊原総一郎に山崎努といったキャストが出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回では「SAGAS」の株主総会の直前に興津が警察に連行される。紛糾する総会で那由他はマイクを取り、興津社長の代わりに説明する機会を欲しいと株主たちに語りかける。それに対し沙織は1時間後に会を再開しようと提案する。「SAGAS」社内に裏切者がいると踏んだ海は、小山田(皆川猿時)に、興津が警察から解放されたと嘘の情報を伝える。すると小山田は「宮沢ファミリー オフィス」側の人間と接触。その模様は相良に録画されており、裏切が暴かれた小山田は逃走を計る。再開された総会でが那由他がゲームをプレゼン、そこに伊原が現れる…というのが最終回の展開。結果、「SAGAS」のゲーム部門は存続。那由他は「SAGAS」でオリンピック競技に向けたゲーム作りを続けることを、隼人はシアトル行きを決める。「やっぱりお別れだな、俺たちは」と口にする隼人に、「俺と隼人だったらゲーム作るのに同じ場所にいる必要はねえだろ」と返す那由他。距離の壁を超えて「ずっとジョン・ドゥでいよう」と、自らの気持ちを伝える…。このシーンに「離れていても2人は大切な大切な仲間。最高でした。ジョンドゥ」「7千キロの距離なんて」最高の口説き文句と最高の二人。男の友情の真髄を教わった」「信念を曲げず突き進めばいい結果が帰ってきたし男の友情が熱すぎてよかった」といった声が上がる。また那由他、隼人と握手で和解する興津を演じたオダギリさんにも、改めて「興津社長のキャラはとても良かった。悪役オダギリ最高」「興津社長が改心してくれたのはとてもよかったし、あの二人と和解したのは良かった」「興津社長がオダギリジョーさんで本当に良かった…!」といった声が寄せられている。(笠緒)
2022年12月12日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。闇堕ちした松下洸平の演技が素晴らしいゲーム作りに励む二人の青年を応援し続けた日曜日。それもとうとう終わりを迎えようとしている。衝撃だったのは、最終回目前にして絶対なる友情を築いていたはずの二人が決裂してしまったことだ。シアトルに行くはずだった隼人(松下洸平)は、敵にまわってしまった。青春を共にした仲間と戦うことになる…。どこかで見たことのあるシナリオなのに、私たちが不安になるのは敵の元についてしまった隼人の表情のせいだろう。冒頭から興津に放った「SAGASを潰します」という言葉と、その目は本気そのものだった。隼人を演じるのは今、ドラマで引っ張りだこの松下洸平。エリートなキャラクターも、子供のような笑顔で可愛らしいキャラクターも演じて見せていた彼が、また本領を発揮した瞬間である。その瞳に光はなく、完全に敵にまわった『闇堕ち』の表情であり、松下洸平という俳優のさらなる可能性を感じた。こんな表情もできたのか、最終回目前にして、さらに魅力が引き出されたと言える。どうせ最終回で仲直りするだろう、そんな気持ちがあったにも関わらず、彼の表情を見たあと「本当に大丈夫…?仲直りするよね?」と不安を掻き立てられた。それだけ深い闇を感じてしまった。俳優の力でここまでドラマに深みが出ることに驚きである。隼人の決意は固い。これまで那由他と隼人、二人を応援してきた我々にとっては対立する二人の構造に胸が痛くてたまらないが、どうやってこのわだかまりが解けるのか。最終回最大の見どころとなるだろう。急に良いヤツ!?憎めないキャラのオダギリジョー松下洸平の演技に続き驚いたのは、これまで悪に徹していた興津の存在である。感情的になる那由他と常に論理的で冷静な興津は意外と相性が良いのかもしれない。ゲーム制作で煮詰まる那由他の元へやってきた興津、アドバイスもさながら、テレビゲームをしながらの二人の会話が非常に印象的であった。以前ジョン・ドゥが作ったゲームを奪った興津。そのことに対して興津は「誤解だ」と言った。疑問を浮かべる那由他に興津ははっきりと「惚れ込んだんだよ」と伝えた。これまでプライドも高く、隙や弱みを一切見せなかった興津が、初めてジョン・ドゥを認めた瞬間だろう。これまで散々、ひどい仕打ちをされ、絶対に許してはなるものか!と思っていた宿敵であったはずなのに、このワンシーンにより、これまでの悪行を忘れてしまいそうになるほどの衝撃を受けてしまった。こんなことされたら憎めない…さすがオダギリジョー。極悪のラスボスさえ、憎めないキャラクターに仕上げてしまった。てっきりこの作品は興津を成敗して終わるのかと思っていたが、これは話が変わってきそうだ。興津と分かり合える日もそう遠くはないだろう。最終回予想!みんな仲良くハッピーエンドなるか?最愛の友人は敵にまわり、最悪の宿敵は味方になった。ここまで構図が逆転するとは最初は誰も予想もしていなかっただろう。最終回はどんな展開を迎えるのか、やはり我々が見たいのは那由他と隼人のコンビである。これまで二人が一生懸命にゲームを作る姿を応援してきた。彼らだからついてきた。もう一度、二人が見たい、この想いに尽きる。株主総会後、那由他は「このゲームを作り上げるには隼人の力が必要だ」そしてまた、隼人も「那由他とゲームを作ることが一番楽しい」となってほしいと願う。離れてみてお互いが欠かせない存在だと気付いた二人がまたタッグむ、そして興津もまた同様、日本のゲーム業界を盛り上げていく仲間となるだろう。そんなハッピーエンドであって欲しいと思った。予想というより願望に近くなってしまったが、みなさんはいかがだろうか。展開を予想しながら見ることもドラマの醍醐味である。約3ヶ月間、ゲーム制作に夢中になる二人を見守ってきた。彼らとのお別れは辛いが、「アトムの童という素晴らしいドラマに出会えて本当によかった、毎週楽しい日曜日をありがとう」そう感謝の意を込めて次回の最終回を見届けたいと思う。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年12月10日日曜劇場「アトムの童」第8話が12月4日放送。オダギリジョー演じる興津の“本心”に「いいやつじゃないか」「嫌いって言ってごめん すきだ!」といった反応が続出、一方で「人が死んじゃ結局は駄目」「興津社長は不器用」など厳しい声もSNSに上がっている。本作は山崎賢人が日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務め、天才インディーゲーム開発者が自分が愛する玩具メーカーの危機を救うため、自分たちからゲームを奪った巨大企業に挑む完全オリジナルストーリーが展開してきた。“宿敵”興津から助けを求められた安積那由他(あづみ・なゆた)を山崎さんが演じるほか、彼と袂を分かち新天地を求め海外に旅立ち道を選んだ菅生隼人に松下洸平。父の会社「アトム玩具」を受け継ぎ、その後「アトムの童」として新たに会社を立ち上げた富永海に岸井ゆきの。那由他と隼人の親友だった緒方公哉に柳俊太郎。那由他と隼人をよく知るネットカフェの店主・森田聡に岡部大(ハナコ)。「アトム玩具」の先代社長で海の父・富永繁雄に風間杜夫。ゲーム販売やインディー開発者の手助けをするパブリッシャーの相良晶に玄理。アトム玩具を買収しその技術を手中におさめるも、会社が「宮沢ファミリー オフィス」に乗っ取られそうになっている興津晃彦にオダギリジョー。興津の会社「SAGAS」(サガス)にゲーム事業売却をせまる「宮沢ファミリー オフィス」社長の宮沢沙織に麻生祐未といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。「宮沢ファミリーオフィス」による「SAGAS」の買収問題が浮上するなか、「アトムの童」の技術を取り返すため興津のもとでゲーム開発をすることを決めた那由他。「SAGAS」の経営存続を賭けた株主総会までに新作ゲームの開発に取り組む那由他だが、アイデアが浮かばず行きづまってしまう。アイデアが浮かばない那由他の自宅に興津がやってくる。興津は那由他の部屋に乗り込んできて「朝までに打開策を示せ」と言い放ち、那由他がゲームをプレイしていたのを発見して「遊んでたんだろ」と指摘する。パズルゲームは頭の体操になる、科学的にも証明されていると反論する那由他。そして2人は那由他がプレイしていた「ぷよぷよ」で対決することになる…というのが今回のストーリー。プレイしながら興津は「君は俺をどう思う?どう見てる?」と那由他に問いかける。「金儲けのために俺たちのゲームを奪った」と答える那由他に、興津はそれは誤解で「惚れ込んだんだよ」と答え、公哉が興津からの援助を断られたら外資系のベンチャーに出資を願い出ようとしていたが、評判が悪い会社だったため、そのベンチャーにゲームを奪われるんじゃないかと考えたことを明かす。日本にある素晴らしい技術を本気で守りたいと考えていると話す興津に、視聴者からは「ちょっ 興津、いいやつじゃないか」「興津日本ファーストなマインドなんだな~一見悪いやつだけど」「まさかの興津社長いい人転換かよ くそー!嫌いって言ってごめん すきだ!」などの反応が続出。一方で「人が死んじゃ結局は駄目なんですよ」「興津社長は不器用なんだな…わかりづらいひとなんやな」といった声もSNSに投稿されている。【最終回あらすじ】興津が警察に連行され株主総会は大混乱。代表不在で有力な委任状も奪われ勝つ見込みがない。劣勢を強いられるなか、那由他が壇上に上がる。これまでに様々な局面で仲間と共に闘ってきた那由他。ゲーム業界の未来をかけた大勝負はついにラストステージへ…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年12月05日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。毎回ジェットコースターのような怒涛の展開を見せる『アトムの童(こ)』だが、第7話は宿敵であるSAGASの興津(オダギリジョー)の立場が逆転するという非常に濃い回となった。次のステージに進もうとする那由他と隼人社名を『アトムの童』にして新たなスタートを切った『アトム玩具』は、従業員も増え、かつての活気を取り戻していた。若い新人と、アトム玩具からのファミリーである八重(でんでん)との不慣れなやりとりも、見ていて微笑ましい。ある日、社長・海(岸井ゆきの)に「大事な話がある」と、召集される社員たち。その話とは、ゲーム事業が軌道に乗ったこともあり、満を持しておもちゃ制作を再開するという内容だった。そんな中、那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)はゲームクリエイター交流会での、ジョン・ドゥのファンだという、ティムと出会う。彼と意気投合した那由他と隼人は、シアトルで新たなゲームを作るという作りに次のステージを見出す。『アトムの童』を離れたくないという思いはあるものの、「次のステージに進みたい」と海に相談。複雑な思いを抱きつつも、海は彼らの新たなチャレンジを応援し退職を受け入れた。今まで二人で様々なものを作り上げてきた那由他と隼人が、「ゲームを作りたい」という想いで通じ合う。二人の絆を感じる胸が熱くなる展開であった。宿敵に手を差し伸べる主人公おもちゃ制作の再開に向けて、動き出していたアトムの童だったが、制作に必要な塗料が入手できない問題が浮上した。塗料の取引先であった会社が、株主の意向で軍事産業に方向転換を強いられていたのだ。その株主とは大財閥の『宮沢ファミリーオフィス』。利益と関係なく、自分たちの思い通りに会社を作り替えてしまう厄介な集団である。同社の社長・宮沢沙織(麻生祐未)は、興津(オダギリジョー)率いる『SAGAS』の株も大量取得し始め、ゲーム事業を買収しようとしていた。『SAGAS』が挽回するにはアトムロイドの技術を使い、e-sportsの競技となる新しいゲームを作らなければならない。興津はアトムの童に助けを求めに行った。これまで散々ひどいことをした相手に頭を下げに行くという興津の気持ちも察しがつく。助けを求めながらも、プライドを捨てきれていない発言がアトムの童の社員たちを不快にさせていた。もちろん、アトムの童のみんなの答えは「NO」。しかし、那由他だけは違った。理由は『アトムの童』のためだった。『アトムの童』の技術を取り返すため、決して『SAGAS』の味方につくわけでは無いが、手を貸したいと言った。不満・不平が出るなか、那由他の姿はこれこそドラマの主人公だと思う。正義の主人公は宿敵にも手を差し伸べる。散々ひどいことをされ、嫌がらせを受けたとしても、見捨てない那由他の信念となっているものは『アトムの童』を守ることなのだ。信念を貫くためにブレない主人公はやはり、かっこいい。ブレないからこそ信じることができ、応援したいと思えるのだ。山﨑賢人と松下洸平の決裂、再び那由他が『SAGAS』を手伝うことになり、シアトル行きのチケットを見つめながら悲しい表情を浮かべる隼人。夜の大雨というのも、隼人の心情をうまく演出していた。那由他が『SAGAS』へ向かい、大企業の技術に目を輝かせていたとき、隼人が別れを告げにやってきた。那由他はシアトルに行くのが2週間遅れるだけだと話すが、隼人はそれに強く反論した。「お前は本当わかってないな、自分のこと!俺はお前をよく知ってる」那由他はのめり込んだらとことんやる性格だ。きっと株主総会で見せるデモでは満足できず、ゲームが完成するまで何年も『SAGAS』にいるだろう。隼人にはそれがわかっていた。だから行かせたくなかった。前半の意気投合し、共に新しいステージへ進もうとしていた二人の姿があったからこそ、その対比も相まって二人の決別がとてつもなく苦しいものとなった。そして、このシーンに見覚えを感じた人はいないだろうか。ドラマの最初の頃、『SAGAS』にいた隼人に那由他が一緒にゲームを作ろうと誘ったときである。今や完全に構図が逆転してしまっていた。歩道橋というのも当時と重なる。別々の方向から来た二人は、中間地点で交わるも、またそれぞれ別の方向へ行ってしまうのか。そんなことを思わされるラストシーンであった。対立する二人、今後の展開がさらに楽しみである。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年12月04日山崎賢人主演「アトムの童」の7話が11月27日放送。路上のゴミ箱につまづいて転ぶ興津…興津役のオダギリジョーの演技に視聴者からは「ゴミ箱に突っ込んでもカッコいい」「こんなオダジョー見たかった」などの声が続出。SNSに多数の投稿が上がっている。山崎さんが日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務める本作は、「相棒」シリーズや「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江による完全オリジナルストーリーとなり、インディーゲーム界で天才的な才能を発揮する主人公たちが、小さな玩具会社で再び巨大企業に挑んでいく姿が描かれてきた。ゲーム界のバンクシー“ジョン・ドゥ”として知られる天才ゲームクリエイター・安積那由他を山崎さんが演じ、もう1人の“ジョン・ドゥ”として那由他とともにゲームを作ってきた菅生隼人に松下洸平。老舗玩具メーカー「アトム玩具」のひとり娘で、「SAGAS」に会社が買収された後、改めて「アトムの童」を立ち上げる富永海に岸井ゆきの。念願叶って「アトム玩具」の技術を手に入れたインターネット検索サービス「SAGAS」(サガス)の社長・興津晃彦にオダギリジョーといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。「アトム玩具」が「アトムの童」に社名を変え、新たなスタートを切って数年。那由他と隼人はシアトルで会社をやらないかと誘われる。次のステージを見据えるようになっていた2人は、アトムでの自分たちの役割は終わったと考え、海外行きを決意する。一方、興津は「SAGAS」の株が大財閥の「宮沢ファミリー オフィス」に大量取得され始めたことに危機感を覚えていた。同社の社長・宮沢沙織(麻生祐未)は興津にゲーム事業の売却をせまるなか、興津は経済産業省の堂島由里子(西田尚美)を頼る…というのが今回のストーリー。しかし堂島から「御社との蜜月はもう終わりました」とはしごを外されてしまう興津。会食していたレストランを出ると、怒りの表情を浮かべながら天に向かって叫び声を上げる…のだが、その直後そばにあった路上のゴミ箱につまづいて転び、ゴミの上に倒れ込む。怒りが収まらない興津はそこにあったゴミ箱を投げつけ…。「ゴミ箱に突っ込んでもカッコいいオダギリジョー流石やなぁと思ってしまった」「ゴミ捨て場でコケても絵になる。それがオダジョー」「ゴミ置き場で暴れるオダジョーなんて、最初で最後な気がするw」「逆光での咆哮、ゴミに倒れ混むオダジョー こんなオダジョー見たかった」など、このシーンに視聴者から絶賛の声が相次ぐ。危機に瀕した興津は「アトムの童」を訪れ助けを求める。もちろん社員たちは皆協力を拒むのだが、アトムの技術を返すという興津の言葉に、那由他は彼に力を貸そうと決め、海外に行こうとする隼人と決別することに…。再び袂を分かつことになる那由他と隼人…そんなラストに視聴者からは「ここで振り出しに戻すとは!」「波乱の展開が過ぎるのよ…」「いやいや、体感15分で終わってしまったな」といった反応が続々と送られている。【第8話あらすじ】「アトムの童」の技術を取り返すために、興津のもとでゲーム開発をすることを決めた那由他。一方、隼人は一人でシアトルへ向かうことを決める。「SAGAS」の経営存続を賭けた株主総会までに新作ゲームの開発に取り組む那由他だが、アイデアが浮かばず行きづまってしまう。不利な状況を察した興津は最後の頼みの綱である、ある男(山崎努)の元へ向かうが…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年11月28日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。今、秋ドラマの中でも特に注目を集めているといっても過言ではない『アトムの童(こ)』。めげずに悪に立ち向かう姿とテンポの良さは毎回、1時間をあっという間に感じさせる。第6話は、SAGASに買収され、アトム玩具がバラバラになってしまった日から一年が経ったところからスタートする。何もかもを失い、全てリセットされ、物語は振り出しに戻ってしまっていた。これが『アトムの童(こ)』第二章の始まりである。わずかな表情に宿る、松下洸平の演技の魅力銀行に戻った海(岸井ゆきの)の姿には悔しさと失望感が漂っていたのだが、それぞれ描かれる那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)は、何かを成し遂げるため一心に目の前のことをこなしているように見えた。那由他は自動車修理と学童のアルバイトを掛け持ちし、生活していた。昼休みも取らず、早上がりをして学童へ向かう。働きすぎが心配になるが、きっと彼を動かしているのは「ゲームを作りたい」という強い思いだろう。学童では那由他が作ったゲームを楽しそうに遊ぶ子供たちの笑顔が見れた。一方で、隼人は相変わらず持ち前のスキルでレベルの高い仕事をこなしていた。会社としても喉から手が出るほど欲しい人材のはずなのだが、正社員採用はすべて断っている。彼ははっきりと「自分にはまだやりたいことがありまして」と告げていた。SAGASに買収されたところで、彼らはめげてなんていない。その表情からは「俺たちはまたゲームを作るんだ」という内に秘めた強い想いを感じる。松下洸平の演技が光った『アトムの童(こ)』名シーンまた、その想いをより強く感じたのは松下洸平演じる隼人の表情からだった。松下洸平という俳優が持ち合わせるクールでスマートな表情と、内に秘めた情熱が溢れる時の表情はこのドラマにさらなる深みを与えていることを確信した。松下洸平といえば、ドラマやバラエティで大ブレイク中の俳優である。朝ドラ『スカーレット』(NHK)に出演後、『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(日本テレビ系)、『知ってるワイフ』(フジテレビ系)『最愛』(TBS系)など話題作でも、その高い演技力と抜群のルックスで並々ならぬ存在感を放っている。彼は多くを語らずして、表情で表現する力が素晴らしい。それは『スカーレット』や『最愛』でも大いに発揮されていたのだが、今回も同じく彼の演技がドラマにさらなる深みを与えていた。感情が全面に出ないシンプルな表現だからこそ、一つ一つの仕草やちょっとした表情に心情の変化が宿る。至難の技に違いないが、松下洸平はそんな役をいつも器用にこなして見せる。それを特に感じたのは那由他との電話のシーン。「ちょっと思いついたことあって、手伝ってくんない?」という那由他に表情一つ変えず、クールな顔をして話の続きを聞く隼人。しかし「新しいゲーム作るんだよ」という言葉を聞いた瞬間、ほんのわずかに広角が上がり、「詳しい話聞かせてくれ」と返した。わずかな一瞬の笑みが「その言葉、待ってました」という隼人のゲーム作りへの想いと那由他への期待のすべてを物語っていた。「ああ、視聴者も待っていたんだ、この瞬間を…!」と、彼の演技で気付かされた。再始動する彼らへのワクワクは、この瞬間から始まったのである。ついに『アトムの童』誕生でタイトル回収!そういえば、タイトルの『アトムの童(こ)』に対して、疑問を持っていた人も多いのではないだろうか。もともと那由他たちがいた会社名もアトム玩具だったし、まだタイトルについては触れられていなかった。しかし第6話ラスト、那由他と隼人が新しく作ったゲームはなんと5千万円で買い取られた。彼らはそれを元手にアトム玩具の土地を購入したのである。二人が作ったものに5千万円の価値がつくこと、自らの手でアトム玩具を取り返したこと、これだけでも胸が熱くなる展開である。そして最後に海が名付けた新生アトムの社名。それが『アトムの童(こ)』だったのである。『童』の左上の一部が赤く色付けてあり、『コ』と読むことができるのも粋でグッときてしまう。ついに再スタートを切ったアトムの童。どんな巻き返しを見せてくれるのか、後半戦も楽しみである。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年11月26日山崎賢人主演の日曜劇場「アトムの童」第6話が11月20日放送。アトム玩具が買収されてから1年、大金を手にした那由他と隼人がとったある行動に感動が広がるとともに、意外なタイトル回収にも「ドラマとして最高に盛り上げに来る」と絶賛の声が上がっている。山崎さんが日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務める本作は、親友の死をきっかけにゲーム作りから遠ざかった天才ゲーム開発者が、自分が愛する玩具メーカーの危機を救うため復帰。自分たちからゲームを奪った巨大企業に挑む完全オリジナルストーリーとなる。ゲーム界のバンクシー“ジョン・ドゥ”の1人として、自分が大好きな「アトム玩具」で再びゲームを作る安積那由他(あづみ・なゆた)を山崎さんが演じるほか、もう1人の“ジョン・ドゥ”として那由他とともにゲームを作る菅生隼人に松下洸平。元銀行員だが父から「アトム玩具」を受け継ぎ、ゲーム事業で立て直そうとする富永海に岸井ゆきの。那由他と隼人の親友だったが今は亡き緒方公哉は柳俊太郎。那由他と隼人をよく知る森田聡に岡部大(ハナコ)。「アトム玩具」の先代社長で海の父・富永繁雄に風間杜夫。アトム玩具の技術を手中におさめようとしている「SAGAS」(サガス)経営者・興津晃彦にオダギリジョーといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。アトム玩具がSAGASに買収されて1年。那由他は以前の自動車整備や学童の仕事を、隼人は車の自動運転に関する仕事をしていた。那由他は学童で子どもたちにゲームを遊ばせていたところ、ゲームは有害だと考える保護者からクレームが入り、学童でゲームをさせることを禁じられてしまう。そんな那由他に隼人は病院で手術の練習をするためのゲームなど、人のため、社会のためのゲーム=シリアスゲームの存在を教える。那由他は子どもが安全に登下校できるようなゲームを開発するが、ゲームを敵視する保護者は「ゲームは遊び」と取り合わず…というのが今回のストーリー。那由他の作ったゲームは、通学路で起きた事故のデータなどを反映させたもので、海が繋いだ保険会社に那由他たちのゲームが売れたことで、那由他と隼人は5000万円もの金額を手にする。そして彼らは奪われたアトム玩具の社屋を買い戻す…。この展開に「やっぱ買ったのは那由他達か!」「家、買ったのか。二人、カッコいい」「ジョンドゥが買い戻してる!!やるやん!!!」などの声が殺到。“もう1回アトムのメンバーとゲームを作りたい”という那由他と隼人の想いに呼応して、アトム玩具の社員たちが戻ってくる姿にも「アトムを取り返す気持ちおんなじだった…」といった感想が。だがアトム玩具自体は買収されているため、新たな社名が必要になる。そこで海が考えた新社名が“アトムの童”…このラストにも「タイトル回収きた!!!」「社名でタイトル回収!!」「ドラマとして最高に盛り上げに来る」などの反応が上がっている。【第7話あらすじ】「アトムの童」がスタートを切って数年、従業員も増え会社はかつての活気を取り戻す。一方、興津は「SAGAS」の株が大財閥の「宮沢ファミリーオフィス」に大量取得され始めたことに危機感を覚えていた。そこに同社の社長・宮沢沙織(麻生祐未)が突然やって来る。さらに「宮沢ファミリーオフィス」の影響力は「アトムの童」にも忍び寄っていた…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年11月21日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ゲームの発売に向け、準備を進めていたアトム玩具だったが、なぜか配信サイトで審査が通らない問題が発生していた。そこに現れたのは大手ゲーム会社の社長・興津(オダギリジョー)。審査が通らなかったのは、「ゲームが大量に作られることは日本の質を落としかねない」と審査を厳しくしていたからだった。那由他(山﨑賢人)たちは、仕方なく配信サイトを諦め、自社サイトで配信を開始した。しかし、配信日を被せてきたり、有名ゲーム実況者に根回しをしていたり、興津の嫌がらせがとにかくすごい。『日曜劇場』あるあるだが、どう足掻いても敵わない大きな権力に立ち向かう姿は何度見ても応援したくなる。何をやってもSAGASには敵わない…視聴者も途方にくれるような絶望的状態でも諦めない主人公は魅力的だ。公哉の墓参りで、興津とばったり出会うシーン。鋭い目つきで興津を睨む山﨑賢人の目が忘れられない。彼の目の奥には絶対に負けないという闘志がメラメラと燃えていた。ここから潮目が一気に変わり、ゲームではなくノベルティとして作った『ゲッチャリロボ』がおもちゃメーカーならではと注目され、爆発的にダウンロード数は伸びた。『祝10万ダウンロード』からスタートした貼り紙が、テンポよく塗り代わり最後には『祝100万ダウンロード』にまで変わる部分にワクワクした人も多いはず。アトム玩具のメンバーがみんな笑っていて、楽しそうで、このまま順調にいってくれと願わんばかりだった。悪役顔に拍車がかかるオダギリジョー今回特に光っていたのは、紛れもなくオダギリジョーの演技だろう。アトム玩具を大きな権力でねじ伏せる、その余裕を見せた表情はお見事だった。オダギリジョーと言えば、近年は『時効警察』(テレビ朝日系)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)など、優しい雰囲気がありながらもどこか謎のある役が多かった印象である。しかし今作ではなかなかダークに染まっている。感情ではなく論理的に発言する様子や冷酷な目つきは、まさに黒幕の貫禄だ。目に闇をまとい、言葉はオブラートに包まれていても冷酷で高圧的に感じる雰囲気は並の俳優では出せないだろう。話題となったのは最後のシーン。銀行との結託により、那由他たちの知らない間にアトム玩具はSAGASに買収されてしまっていた。アトム玩具にも差し押さえの役員たちが押しかけ、すべてのものを奪われ、追い出されることに那由他が怒りの感情をあらわにするところで終了した。そして最後に映し出されたのは、獣のように吠える、オダギリジョーだった。まるで虎が威嚇するように、「俺は強いんだぞ」と言わんばかりの威勢である。今回で痛感させられた、SAGASという壁の大きさ。吠え方といい、画面いっぱいに威嚇の表情を見せられ、映像が静止するという演出に降参だった。最後のワンショットは完全に脳に刻まれてしまった。改めて悪役をもこなすオダギリジョーという俳優の素晴らしさを実感した回であった。今まで一生懸命築いてきたものを一瞬にしてSAGASに奪われてしまった那由他たち。これからどのような再スタートを切るのか。次回はなんと、1年後。第二部は新しいキャストも交え、次回予告では山﨑努らが登場し、視聴者を沸かせた。何度倒れても立ち上がる、これでこそ日曜劇場!泥臭く、這い上がる主人公たちの姿に勇気をもらえるはずだ。私たちは那由他とアトム玩具のメンバーの巻き返しが楽しみである。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年11月18日山崎賢人主演の日曜劇場「アトムの童」。その5話が11月13日放送。オダギリジョー演じる興津の“吠える”ような表情に「最後のオダギリジョーの顔は猫の威嚇」「もう悪魔の顔なんよ」など様々な反応が寄せられている。山崎さんが日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務め、「相棒」シリーズや「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江による完全オリジナルストーリーが展開する本作。ゲーム界のバンクシー“ジョン・ドゥ”として覆面で活動していたが発表したゲームを興津に奪われ、一度はゲーム作りから身を引くも、アトム玩具で再びゲーム開発に挑むことになった安積那由他を山崎さんが演じるほか、那由他とともにジョン・ドゥとしてゲームを作り、今もアトム玩具で共にゲーム作りを行っている菅生隼人に松下洸平。那由他が大好きなおもちゃを作る老舗玩具メーカー「アトム玩具」のひとり娘で、会社を継いでゲーム事業に乗り出した富永海に岸井ゆきの。銀行員時代の海の上司で瀕死のアトム玩具に融資するなど海を支援しつつも、裏で興津と繋がっている小山田賢雄に皆川猿時。ゲーム販売やインディー開発者の手助けをするパブリッシャーで、アトム玩具とも「SAGAS」(サガス)ともつながる相良晶に玄理。ゲームに力を入れるインターネット検索サービス「SAGAS」(サガス)の社長で、“ジョン・ドゥ”からゲームを“奪った”興津晃彦にオダギリさんといったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。アトム玩具初のゲームがようやく完成し、販売に向けて早速、配信サイトに申請を出すが、どのサイトからも審査で弾かれてしまう。実はSAGASが裏で配信サイトに影響力を行使していた。興津は途方に暮れる那由他たちに、SAGASが運営するの世界最大のゲーム配信サイトで新作ゲームを扱わないかと持ち掛ける。興津の力を借りたくない那由他たちは自社のホームページで細々と配信を開始するが、全然ダウンロード数は伸びない。そんななか販促用のゲッチャリロボが海外で話題となり、アトムワールドのダウンロード数が急上昇を始める…というのが今回の物語。ゲームは売上がすべてと考える興津に相良は、海外でもアトムワールドの躍進を伝える…相良の行動に「相良晶がいい人なのかどうなのか、気になるところ」「相良さんってほんとどっち側なのかわからんな」「目的がわかんなすぎてめちゃくちゃ怖い」といった反応が相次ぐ。その後、アジアゲームアワードでベストワン賞に輝くなど、アトムワールドは評価を上げていくが、小山田はアトム玩具をSAGASに売り飛ばしてしまう。ラストで獣のように“吠える”表情をみせた興津…視聴者からはこの表情に「最後のオダギリジョーの顔は猫の威嚇」「オリバーでは犬だったけど、アトムでは猫みたいな威嚇」「最後のオダギリジョーの顔もう悪魔の顔なんよ」などといった反応が寄せられている。【第6話あらすじ】アトム玩具はSAGASに買収されてしまう。それから一年の月日が経って、那由他をはじめとする元社員たちは今、何を思うのか…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年11月14日山崎賢人主演の日曜劇場「アトムの童」が、11月20日(日)放送の第6話より第二章がスタート。山崎努、麻生祐未、加藤ローサが出演することが分かった。本作は、若き天才ゲーム開発者が巨大資本に立ち向かい、周囲との関わりの中で成長していく姿を描く、脚本家・神森万里江による完全オリジナルストーリー。本日11月13日(日)より放送された第5話では、那由他(山崎さん)たちが生み出した「ゲッチャリロボ」がアジア最大のゲームアワードでベストワン賞を受賞。アトム玩具のメンバー全員で喜ぶのも束の間、最大の敵である興津晃彦(オダギリジョー)率いる「SAGAS」にアトム玩具が買収される…という衝撃の結末となった。第6話から突入する第二章の物語では、那由他たちが新たなゲーム開発に乗り出し、そこに大きく関わっていく人物役で山崎努さん、麻生さん、加藤さんが出演する。那由他たちがゲームの新たな可能性を探っていく第二章。興津との因縁の対決は政界や異業種を巻き込んでスケール感を増し、さらにゲーム業界の勢力図に大きな変化ももたらすことになる。日曜劇場「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。※山崎賢人、山崎努の崎は、正しくは「たつざき」(text:cinemacafe.net)
2022年11月13日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。二人の青年がゲームづくりに奮闘するドラマ、TBSの日曜劇場『アトムの童(こ)』。若き天才ゲーム開発者が一度はゲーム作りから遠ざかったものの、愛する玩具メーカー『アトム玩具』を救うため、再びゲーム作りを始める完全オリジナルストーリーとなる本作。泣ける!那由他と隼人熱いの友情を再確認第4話ではこれまで最大のピンチが到来。アトム玩具へ投資を得るため、準備をしていた最中、完成を目前としていた那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)が作っていたゲームのデータが消える事件が発生。「作り直すしかない」とプレゼンに間に合わせるため、那由他たちは急ピッチで復元を試みる。復元作業はこれまで全て自分たちの手で作っていたものの、プレゼンまで時間がないため、クリエイターに外注をすることになった。しかし、納期優先で進めようとする那由他と、それではクオリティが担保されないと考える隼人。二人の方針は異なり、意見が割れて口論になる。ここまで順調にやってきていた二人なだけに、「ここで喧嘩はやめて…」視聴者も皆、そう思ったことだろう。空気の悪い社内で気を遣うアトム玩具のメンバーたちも、なんだかいたたまれない様子であった。結果的に外注していたクリエイターの制作物がどうも気に入らない那由他。そんな那由他に隼人は「超絶わがままじゃん」と笑い、「お前の超絶わがまま、俺がとことんつきあってやるよ」と答えた。同じ気持ちだと再認識した那由他は「やっぱお前最高だわ!」と隼人への想いをぶつける。どうなることかとヒヤヒヤしていた二人の関係は、すぐに元に戻った。時にぶつかることはあっても、ゲームに対する想いは一緒なんだと確信させられる。二人の熱い友情に胸が熱くなった瞬間だった。二人はお互いにないものを持っていて、一人では成立しない。彼らもそれがわかっているからこその絆の固さ。それが伝わるシーンだった。この二人が一緒なら最強だ、そう思わせてくれた。彼らの行く末を最後まで見届けたいと心から思わせてくれたワンシーンである。これまでの日曜劇場とはここが違う!日曜劇場の鉄板といえば、池井戸作品である『半沢直樹』や『下町ロケット』などが有名である。これらの共通点として挙げられるのがメガバンクの一銀行員や小さな町工場など、『弱小』とも言える立場の人々が巨大な悪に立ち向かう点である。強力なライバルや理不尽とも言えるような危機的な状況に立ち向かう姿に視聴者は感動させられるのである。そして最後には悪を成敗し、勝利をつかみ取るさまがスカッとして最高に気持ちがいい。『アトムの童(こ)』も同様の共通点を持ち合わせているのだが、これまでと決定的に違うのは『若者向け』ということである。題材がゲームという点も大きい。かわいらしいキャラクターやゲームが生み出される工程はビジュアルで見ていても楽しいからである。しかし、なにより違うのはキャストである山﨑賢人と松下洸平が作り出すドラマの空気だ。時には冗談を言って笑い合ったり、今回のようにぶつかることもあるが、二人の友情がこのドラマの最大の魅力であるということは間違いないだろう。これまでの日曜劇場はやはり銀行や技術面の小難しい話が多い部分もあり、あまり若年層向けではなかったように思える。しかし、今作は週刊少年ジャンプのような男の熱い友情と、アトム玩具の愉快な仲間たちと共に繰り広げられる物語に、親しみを感じるのである。改めてこのドラマの魅力がわかった第4話となった。これから理不尽な目に何度も遭うかもしれないが、二人とアトム玩具のメンバーを信じて最後まで応援したい。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年11月12日日曜劇場「アトムの童」第4話が11月6日放送。山崎賢人演じる那由他と松下洸平演じる隼人、意見がぶつかっていた2人の“仲直り”シーンに「ウルウルせずにはいられない」「熱い思いは一緒なんだね」など感動の声がネット上にあふれている。山崎さん演じる若き天才ゲーム開発者が一度はゲーム作りから遠ざかったものの、自分が愛する玩具メーカーの危機を救うため、再びゲーム作りを始める完全オリジナルストーリーとなる本作。ゲーム界のバンクシーと呼ばれた天才クリエイターだったが、自分たちが開発したゲームを「SAGAS」の興津に奪われ、大切な友人がショックでこの世を去ったことから、ゲーム作りから身を引いていた安積那由他(あづみ・なゆた)役で山崎さんが主演。共演には“ジョン・ドゥ”名義で那由他とともにゲームを作っていたが、那由他がゲーム作りを辞めてからは、奪われたゲームを取り戻そうと「SAGAS」に入社していた菅生隼人に松下さん。那由他が大好きなトイの数々を企画・製造する「アトム玩具」を継ぎ、ゲーム事業に乗り出した富永海に岸井ゆきの。那由他と隼人の親友で彼らのゲームを「SAGAS」に売り込んだ緒方公哉は柳俊太郎。那由他と隼人をよく知るネットゲームカフェの経営者兼店長・森田聡に岡部大(ハナコ)。海の父・富永繁雄に風間杜夫。“ジョン・ドゥ”からゲームを奪い、アトム玩具の技術も手に入れようとしている「SAGAS」(サガス)経営者・興津晃彦にオダギリジョーといった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。完成を目前に那由他と隼人が作っていたゲームのデータが消える事件が発生。投資家へのプレゼンに間に合わせるため、那由他たちは急ピッチで復元を試みる。クリエイターに外注して納期優先で進めようとする那由他と、それでは納得いくクオリティにならないと考える隼人…2人の意見が割れ口論に。空気の悪い社内を社長としてまとめきれない海も焦燥にかられる…というのが4話の物語。外注先のクリエイターのもとに赴いた隼人は、そこで那由他と鉢合わせする。スケジュール優先だと言いながらも、那由他もまたクオリティにこだわろうとしていた。自分たちで作ったもの以外は「どれもこれも気に食わない」という那由他を隼人は「超絶わがままじゃん」と笑い、「ゲームのことで悩むほうが、外注なんかのことで悩むよりよっぽど楽しいんだ」と自分の想いをぶつけ、「お前の超絶ワガママ、俺がとことんつきあってやるよ」と語る…。SNS上には「お前の超絶ワガママ俺がとことん付き合ってやるよ 那由他と隼人の友情サイコー」「那由他と隼人の男の友情、恋愛ドラマじゃないのに二人のやり取りにウルウルせずにはいられない」「那由他と隼人ぶつかりながらもゲームに対する熱い思いは一緒なんだね」「熱血少年漫画的な、強大な敵に非力な主人公たちが知恵と勇気と友情で立ち向かう爽快さが素晴らしい」などの声がネットにあふれる。その後由他と隼人たちは投資を受けることに成功するが、興津は経産省の堂島由里子(西田尚美)と接触、アトム玩具のゲームの配信阻止に動き出す。両者の会合の席にはゲームパブリッシャーの相良(玄理)の姿も…。「相良さんの事は1mmも疑ってなさそうなんだけど、1番ヤバそうじゃない?」「相良さんは味方なのか敵なのか来週も楽しみにしています」「相良さんが敵なのか味方なのか未だにわからなくてヒリヒリしてる」など、彼女の存在にも多くの注目が集まっている模様だ。【第5話】「アトム玩具」初のゲームがようやく完成し、販売に向けて配信サイトに申請を出すも、どのサイトからも審査で弾かれてしまう。途方に暮れる那由他たちに、興津は「SAGAS」が運営する世界最大のゲーム配信サイトで新作ゲームを扱わないかと持ち掛けてくる。那由他たちは自社のホームページで細々と配信を開始するがゲームの売り上げは一向に伸びず、「SAGAS」の力の大きさを痛感するばかり…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年11月07日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。二人の青年がゲームづくりに奮闘するドラマ、日曜劇場『アトムの童(こ)』(TBS系)。熱い友情と、ものづくりに対する想いに、視聴者は心の奥底にある熱い何かが揺さぶられる感覚を味わっているのではないだろうか。今回は隼人演じる松下洸平の繊細な演技にも注目する。那由他と隼人の大きな成長那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)が『アトム玩具』でゲーム作りを始めて10か月。アトム玩具に突如、倒産の危機が訪れる。日曜劇場お決まりの『融資問題』だ。やよい銀行の小山田(皆川猿時)から5千万円の融資を受けていたアトム玩具だったが、突然、融資金の即時返金を迫られる。期限は1か月。そんなの無理に決まってる…という無理ゲーからの打開。この枠、鉄板の展開を見せられているのだが、このピンチをどう乗り切るのかが見せ所だ。そんな視聴者をよそに資金を募るため駆け回る海(岸井ゆきの)たち。その姿を見た那由他と隼人は、二人のゲームのために必死になる海と亡くなった親友・公哉を重ねていた。自分たちのゲームのために、走り回ってくれた公哉。いまの海は彼と同じ顔をしている。そうだ、ここで動かなければ何も変わっていない。隼人の「奇遇だな」と共に二人の想いが同じだとわかった瞬間、胸がぎゅーっとなった。同じ過ちを繰り返さないために彼らは自らも資金繰りに協力することにした。那由他と隼人はゲームづくりをただ再開したわけじゃない。確実に成長している。きっと二人の姿を見て、天国の公哉も微笑んでいることだろうと思った。二人の大きな成長を見ることができて、とても誇らしい気持ちになれた前半戦である。松下洸平の繊細な演技に注目ゲームの資金を募るため、投資家とゲームクリエイターをつなぐ大規模プレゼン大会に参加することになったアトム玩具。しかしそこで、憎き敵『SAGAS』の興津(オダギリジョー)がまた小根の腐った質問を投げかける。才能のある『ジョン・ドゥ』の二人がどうしてアトム玩具でゲームを作るのかという質問。かつて公哉が興津にゲームのプレゼンをした時の情熱。それはジョン・ドゥのゲームのファンだからこその熱い想いからきたものだ。那由他の答えはそれと同じだった。「アトム玩具のファンだから、アトム玩具でゲームを作りたい」。我々も、この人のファンだから、この作品のファンだから、とここまで情熱を捧げるものはあるだろうか。人の好きだという気持ちは原動力になる。そしてその力は他人を感動させる。那由他の想いを目の当たりにした隼人の頬には一筋の涙が見えた。また、このシーンでは松下洸平の繊細な演技が非常に光っていたように思う。『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)のような可愛らしい役ももちろん魅力的なのだが、『スカーレット』(NHK)や『最愛』(TBS系)のように口数は少なく表情で語らなければならない役の方が本領発揮しているように感じる。今作ではエリートタイプを演じているが、那由他といる時は目が生き生きとしているのがわかるだろう。そして、彼の存在の安心感も凄い。那由他だけでは少し不安があったとしても、隼人が隣にいるときの安心感は絶大だ。きっとそれは那由他がもっとも感じているはずである。プレゼン中、熱く語る那由他の奥で、那由他への共感・信頼・尊敬といった様々な感情の入り混じる複雑な表情を魅せていた松下洸平。繊細でとても美しい、そう思えた瞬間であった。彼の見応えある演技にこれからも注目したい。結局、大会で資金は得られなかったが、突如舞い込むラストチャンス!まだまだチーム・アトム玩具の旅は始まったばかりだ。これからの展開に期待である。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年11月05日山崎賢人主演「アトムの童」の3話が10月30日オンエア。急遽融資金の返済に迫られ、スーツ姿で投資家にアポなしでプレゼンする那由他に「那由他のスーツ姿は反則」「ため息でるほどかっこいい」などの声が殺到している。山崎さんが日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務める本作は、「相棒」シリーズや「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江による完全オリジナルストーリー。“ゲームを奪われた”若き天才ゲーム開発者たちを巡る物語が繰り広げられる。覆面クリエイター、ジョン・ドゥとして活動するも興津にゲームを奪われ、ゲーム作りから身を引いていたが、再びゲーム開発に挑むことになった安積那由他に山崎さん。那由他とともにジョン・ドゥとしてゲームを作っていたが、那由他がゲーム作りをやめた後は興津の会社「SAGAS」に在籍していた菅生隼人役に松下洸平。カプセルトイを企画・製造する老舗玩具メーカー「アトム玩具」のひとり娘で、那由他を探し出しゲーム作りを依頼した富永海役で岸井ゆきの。今は亡き那由他と隼人の親友・緒方公哉に柳俊太郎。銀行員時代の海の上司だが興津と繋がっている皆川猿時。隼人の知り合いでゲーム販売やインディー開発者の手助けをするパブリッシャー、相良晶に玄理。インターネット検索サービス「SAGAS」(サガス)の社長で、かつて那由他と隼人が作り上げたゲームを“奪った”興津晃彦役にはオダギリジョーといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。那由他と隼人がアトム玩具でゲーム作りを始めて10カ月。ゲーム作りも大詰めを迎え、アトム玩具は経営再建に向け順調な滑り出しをうかがわせた。ところがその矢先、やよい銀行の小山田(皆川猿時)から突然、融資金のうち5000万を1か月内に返金するよう宣告される。従業員総出で資金集めを始めるアトム玩具社員たち。そんな折、晶が、投資家とゲームクリエイターをつなぐ大規模プレゼン大会への参加を提案する…というのが3話の展開。投資家にプレゼンするためいつものパーカースタイルからスーツ姿に“変身”した那由他…視聴者からは「那由他のスーツ姿は反則っす やっぱりかっこいいなぁ」「スーツだとスタイルの良さ引き立つカッコ良すぎる」「スーツ姿の賢人くんため息でるほどかっこいいな」といった声が続出。そして那由他、隼人、海のプレゼンを見ていたインド人投資家が、アトム玩具のゲームに興味を示す…その矢先、突如那由他と隼人のPCからデータが消えてしまう…。衝撃的なラストシーンだが視聴者からは「おーい!ちゃんとデータはサーバーにバックアップしとけよ~」「ゲームのこととか全然分かんないけど、バックアップ取りながら作業してるよね?!」「バックアップ一切とらないで、ローカルだけでプログラミングってそんなことないだろーと思っちゃう」などのツッコミが殺到。一方で「バックアップは那由他たちのアパートの方にあると推測」「アパートのPCの方にバックアップあるとかないの?」「アパートの端末にバックアップがあるパターンだな」と、バックアップの場所の推測する投稿も寄せられている。【第4話あらすじ】完成を目前にゲームデータが消える事件が発生する。10日後までにゲームを復元できなければインド人投資家へのプレゼンに間に合わない。時間が迫る中、那由他らは急ピッチで復元を試みるが、作業の進め方をめぐって隼人と意見が割れ口論になる。さらに興津は次なる一手を進めていた…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年10月31日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ゲーム作りをテーマとした日曜劇場、山﨑賢人主演の『アトムの童』。過去に天才ゲームクリエイターだった主人公が、アトム玩具の一人娘・富永海と出会い、ゲーム作りを再開することになるストーリーだ。そして初回より増してぐんっと面白くなった第2話。その理由は、主人公、安積那由他(あづみ・なゆた)がゲームクリエイター『ジョン・ドゥ』としてタッグを組んでいた隼人(松下洸平)との過去が明らかとなったからだ。共になってゲームに全力を注いだ青春。信頼できる相棒と夢中にゲームを作るのが楽しかったあの頃。そんな甘酸っぱさと、好きなものに夢中になる熱い気持ちが入り混じった展開。これほど胸がアツくなるのは久しぶりである。今回はドラマオタクの筆者が選ぶ、めちゃくちゃに心が震えたアツいシーン3選を紹介したい!シーン1:隼人がSAGASに入社した理由を知り、那由他が気持ちをぶちまけるシーン那由他と隼人の壮絶な過去。それは二人が作ったゲームをSAGASに奪われてしまい、その原因となった友人・公哉(栁俊太郎)が自殺してしまったのだ。そんなSAGASに入社した隼人がどうしても理解できなかった那由他。しかし、その理由は、二人で作ったゲーム『スマッシュスライド』を取り返すためだった。長年の時を経て、ようやくその真実を知った那由他は全力疾走で隼人の元へ。そして6年越しに想いを打ち明けるこの二人のやりとりがたまらない。「馬鹿だなお前!俺がここにいるだろ!また一緒に作ればいい。癪(しゃく)だけどさ、俺、お前と一緒に作ってる時間が一番楽しいんだよ。」「俺はもう一回、隼人と一緒に作りたい。お前じゃなきゃダメなんだよ!」まるで恋人がヨリを戻すときかのようなグッとくる台詞…。絶縁状態からのこの流れは誰しもが胸がアツくなったことだろう。シーン2:プレイの仕方で隼人だとわかるシーンゲームをする人は、より共感できたかもしれないのがこのシーン。二人が夢中でプレイしていたのは90年代前半にゲームセンターなどに置かれ爆発的ヒットをした格闘ゲームの『ストリートファイター2』。ゲームを操作する山﨑賢人と松下洸平の華麗な手捌きもキュンとさせられるポイントなのだが、何より向かい合わせのゲーム機でプレイ相手が誰かわからない状態でしていたにも関わらず、プレイの傾向で隼人だと確信した那由他。これまで何度も、何時間もゲームを対戦した相手でないとわからないであろうこと。顔も見なくてもわかる、話をしなくてもわかる、二人の友情を強く感じたワンシーンだった。シーン3:隼人がアトム玩具への入社を決意したシーン那由他にゲームを作ってほしかったという思いはきっと隼人にもずっとあったはずだ。那由他が大好きな会社で大好きなゲーム作りをしていると知ったとき、悔しさの反面、嬉しそうな表情も見せていた。SAGASのゲームに対する熱量の差や、那由他の想いを知っていくにつれ、徐々に心が動いていく隼人の様子が描かれている。そしてついにアトム玩具への隼人の入社が決定。一人仲間が増えた。新しい門出にめでたい気持ちになる部分と、頼もしい相棒が隣にいる安心感。すべてを踏まえてアトム玩具の未来にワクワクとした最高のラストシーンだった。隼人と亡くなってしまった公哉の想いを果たすべく、最強のタッグが動き出す。初回では謎に包まれていた過去だったが、第2話でここまで見せてくれたか、という想いでいっぱいである。展開のスピードもお見事だ。どうかコラムを読みながら、第2話を見直してもらえると嬉しい。最強のタッグが蘇った今後の展開がさらに楽しみである。『アトムの童』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年10月30日日曜劇場「アトムの童」の2話が10月23日放送。山崎賢人演じる那由他と松下洸平演じる隼人の“友情”に「仲直り胸熱すぎた」「やはり友情っていいものだな」など、号泣する視聴者が続出している。本作は「相棒」シリーズや「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江による完全オリジナルストーリー。山崎さんが日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務め、ゲーム業界を舞台に若き天才ゲーム開発者を巡る物語が描かれる。ゲーム開発から距離を取り自動車整備工場で働いていたが、大好きな「アトム玩具」の復興のためゲーム開発を再開する安積那由他(あづみ・なゆた)役に山崎さんを迎えるほか、那由他が6年前一緒にゲームを作っていたが、現在では険悪な仲になっている菅生隼人役には松下さん。カプセルトイを企画・製造する「アトム玩具」を営む繁雄の一人娘で、会社を継ぐ富永海役には岸井ゆきの。那由他と隼人の親友だったが亡くなった緒方公哉役には柳俊太郎。那由他と海が出会ったネットゲームカフェの経営者兼店長である森田聡役には岡部大(ハナコ)。海の父で「アトム玩具」の社長でもある富永繁雄役には風間杜夫。オンラインゲーム事業に力を注ぐインターネット検索サービス「SAGAS」(サガス)経営者・興津晃彦役にはオダギリジョーといった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。海は那由他にジョン・ドゥ再結成を促すが頑なに拒否される。新たなパートナーを探すことになった那由他は、海に連れられゲームジャムのイベントに参加、会場で隼人と再会する。再会した2人の間に深い溝を感じた海は森田を訪ね、那由他と隼人と公哉の関係、彼らと興津との因縁について聞く。2作目のゲーム作りに取り組むなか、資金繰りに窮する那由他と隼人を助けるため公哉は興津にゲームを売り込むが、開発中のゲームを見せてしまったことで、興津にゲームの内容を盗まれてしまう。責任を感じた公哉は自ら命を絶ち、那由他はゲーム開発を辞め、隼人はゲーム開発を続けるため「SAGAS」へ…こうして2人は対立することになった…というのが2話の展開。“SAGASでしかできないこと”をするため那由他と袂を分かった隼人。その後彼が「SAGAS」に行った真の理由が明かされる。それは盗まれたゲームの名義を“ジョン・ドゥ”にさせる、“2人で作ったゲームを取り戻す”ためだった。それと引き換えに今後開発したゲームの権利をすべて「SAGAS」に奪われるという契約を結ぼうとする隼人に、那由他はもう1度一緒にゲームを作ろう、と自らの想いを伝える…。隼人の真意に視聴者からは「SAGASでしか手に入らないものって、やっぱり作ったゲームかーー!!隼人…!!!」「ジョンドゥの友情めっちゃ熱くてワクワクする展開よ。何かいいなぁ。」など感動の声が上がる。結局興津とは契約を結ばず、かつて2人で入り浸ったゲームセンターでゲームをプレイしている那由他のもとに現れる隼人…2人の熱い友情にSNSには「仲直り胸熱すぎた」「男同士の友情もワクワクするだけじゃなくてドキドキする」「やはり友情っていいものだな」といった反応が殺到している。【第3話あらすじ】那由他と隼人が「アトム玩具」でゲーム作りを始めて10カ月。やよい銀行の小山田(皆川猿時)から突然、融資金の即時返金を迫られる。期限は1カ月。従業員総出の資金集めが始まる。そんな折、パブリッシャーの晶が、投資家とゲームクリエイターをつなぐ大規模プレゼン大会の参加を提案。那由他たちはラストチャンスに賭けるが…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年10月24日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。山﨑賢人主演の『アトムの童』が2022年10月16日からスタートした。日曜劇場ならではの『ものづくり』がテーマとなっている今作。同枠の人気作品『下町ロケット』や『陸王』のように、さまざまな困難と戦いながら、自らのものづくりに対する情熱と信念を貫く主人公を見ることができそうだ。『アトムの童』山﨑賢人はハマり役に違いない山﨑賢人といえば、最近では土屋太鳳とW主演を務めるNetflixオリジナルドラマ『今際(いまわ)の国のアリス』や、2019年に公開された映画『キングダム』などが代表作だろう。役柄はどちらも、キラキラとした王子様のような主人公というよりは、泥臭く、感情に訴えかける演技で視聴者を魅了した。今回、山﨑賢人が『アトムの童』で演じる主人公・安積那由他(あづみ・なゆた)の、やさぐれたオタクっぽさ、ずば抜けた頭の回転が早さ、人生に失望している表情を見て、『今際(いまわ)の国のアリス』と重なった方も多いのではないだろうか。しっかりとした信念があり、胸に熱いものを秘めているところも似ている。過去の作品からわかるように、今作での山﨑賢人の役はハマり役に違いない。困難に負けず信念を貫く、たくましい主人公を彼はきっと今回も演じてくれるだろう。運命を変える、アトム玩具の一人娘・富永海との出会い今作の舞台は現代のゲーム業界。大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称『インディー』と呼ばれる若き天才ゲームクリエイターがいる。那由他もその一人で、『ジョン・ドゥ』という名前で活動し、誰もその素顔を知らないことから『ゲーム業界のバンクシー』と称されていた。しかし、ある事件をきっかけに6年もの間ゲームから離れ、静かに暮らしていたのである。そこで出会ったのが、那由他が大ファンであった『アトム玩具』というおもちゃメーカーの一人娘・富永海(岸井ゆきの)だった。ドラマの中とはいえ、2人の巡り合わせは非常に感動的なものだった。海がストレス発散として定期的に遊んでいたゲームの作者が、なんとジョン・ドゥ。那由他だったのである。6年前に作ったゲームをいまだに楽しそうにプレイしてくれる海の表情を見た那由他は、表情には出さないものの目の奥が輝いて見えた。そこにやってきたアトム玩具の買収危機。それを乗り越えるべく、6年越しに那由他が天才ゲームクリエイターとして立ち上がる。さらに、良いキャラクターを発揮していたのが那由他が通うネットゲームカフェの店長・森田(岡部大)。彼は那由他の才能を認め、「ゲーム業界に戻ってほしい」と心から願っていた人物であった。その思いが叶った瞬間の嬉しそうな表情がこのドラマにさらに良い味付けをしてくれていた。那由他がどれだけの素晴らしい才能の持ち主なのか、彼の表情から我々の期待はさらに膨らんだ。天才ゲーム開発者の謎に包まれた過去主にアトム玩具にフォーカスされていた初回。いまだ謎に包まれている那由他の過去が気になるところだ。初回で明らかになったのは、この3つだった。・あるきっかけで那由他がゲームから離れてしまったこと。・以前使っていた「ジョン・ドゥ」はある人物との共同名義だということ。・那由他と深く関わっていたある青年が亡くなってしまったこと。これらに大きく関わるのは大手IT企業の『SAGAS』である。社長・興津を演じるのはオダギリジョー。彼がどうやら今回の黒幕的存在になりそうだ。回想シーンから推測すると、那由他が開発したゲームを誰かが興津に渡したとも考えられる。断片的に見せられる過去の映像に視聴者は今後も翻弄されるだろう。このコラムでも考察を交えながら感想を述べたい。那由他の抱える過去とアトム玩具の再スタート。これから毎週日曜日が楽しみになりそうだ。『アトムの童』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年10月21日山崎賢人主演「アトムの童(こ)」が10月16日放送開始。SNS上では主人公たちと因縁もあるIT企業社長を演じるオダギリジョーの演技に「胡散臭い社長やらせたらオダギリジョーは天下一品」「悪の世界観を自然に作るの上手すぎ」といった声が上がっている。山崎さんが2017年に放送された「陸王」以来の日曜劇場出演にして、日曜劇場およびTBS連続ドラマ初主演を務める本作は、「相棒」シリーズや「この恋あたためますか」などを手がけた神森万里江による完全オリジナルストーリーとなり、ゲーム業界を舞台にして、若き天才ゲーム開発者を巡る物語が展開する。主演の山崎さんが演じるのは、6年前にジョン・ドゥと名義で活動していたが、誰もその素顔を知らないことから“ゲーム業界のバンクシー”と称される、通称“インディー”と呼ばれる若き天才ゲーム開発者の安積那由他(あづみ・なゆた)。彼はある事件をきっかけに今はゲーム開発から離れ、ゲームをプレイすることもやめていた。山崎さんのほか、カプセルトイを企画・製造する老舗玩具メーカー「アトム玩具」のひとり娘で、父に反発して家業を嫌い、今は銀行に勤務している富永海役で岸井ゆきの。また那由他の過去を知る青年、菅生隼人役に松下洸平。同じく那由他に深く関わる人物で緒方公哉に柳俊太郎。大学時代に起業、日本最大のIT企業へと成長させた剛腕実業家で、近年オンラインゲーム事業に力を注ぐインターネット検索サービス「SAGAS」(サガス)の社長・興津晃彦役にはオダギリジョー。そのほか、ネットゲームカフェの経営者兼店長、森田聡に岡部大(ハナコ)。「アトム玩具」の社長で海の父である富永繁雄役で風間杜夫。アトム玩具の社員役で塚地武雅(ドランクドラゴン)、でんでんらも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。アトム玩具が廃業の危機を迎えていた。一方、SAGASの社長、興津は新たなゲームを開発するためアトム玩具の特許を獲得しようと動き始める。その話を聞いた海はSAGASの提案を受け入れ、アトム玩具を身売りしようと社員らに提案するが、八重樫(でんでん)らに拒否される。そんななかアトム玩具が全焼。海は一発逆転の経営再建をはかりゲーム制作へ参入すべく、伝説的なゲームクリエイターであるジョン・ドゥにコンタクトを取ろうとする。一方、6年前、ジョン・ドゥとしてゲームを開発していた那由他だが、今はゲーム開発からは遠ざかっていた。そんな那由他だが海との出会いをきっかけに再びゲームを作ることを決意する…というのが1話の展開。放送後のSNSには「めっちゃワクワクする展開だった」「こういう崖っぷちから這い上がろうとする展開好き」「アトムの童めちゃワクワクするドラマだったこれからの展開楽しみ」などの感想が寄せられるとともに、興津を演じたオダギリさんに「オダギリジョーの胡散臭さパネェ」「オダギリジョーの底知れない感じ良いな」「胡散臭い社長やらせたらオダギリジョーは天下一品」「悪の世界観を自然に作るの上手すぎ怖」といった声が殺到している。【第2話あらすじ】新生「アトム玩具」が動き出すが、那由他から一向にゲームのアイデアが出てこない。社長の海は「ジョン・ドゥ」再結成を促すが、那由他は頑なに拒否する。新たなパートナーを探すことになった那由他は、海に連れられゲームジャムのイベントに参加。その会場で隼人とばったり会い…。「アトムの童」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2022年10月17日10月16日(日)より放送がスタートする山崎賢人主演新日曜劇場「アトムの童」が、「Paravi」で国内配信、さらに「Disney+」で世界に向けて配信することが決定した。本作は、ゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く物語。主人公で天才ゲーム開発者の安積那由他を山崎さんが演じるほか、彼の過去を知る重要人物・菅生隼人役で松下洸平、老舗玩具メーカー「アトム玩具」の一人娘・富永海役で岸井ゆきの、那由他と敵対する大手IT企業社長・興津晃彦役でオダギリジョーが出演する。そんな注目の本作が、TV放送と合わせて、配信も決定。TBSドラマが「Disney+」で配信されるのは、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」「マイファミリー」に続いて3作目となった。「Paravi」では、各話の初回放送直後より配信。「Disney+」では、日本国内では10月19日(水)より配信開始され、その後世界にて順次配信を予定している。日曜劇場「アトムの童」は10月16日より毎週日曜日21時~TBSにて放送。各話の初回放送直後Paraviにて配信(第1話は10月16日)。国内では10月19日(水)(第1~3話16:00~、第4話以降17:00~)よりDisney+にて配信開始、その後世界にて順次配信を予定。(cinemacafe.net)
2022年10月07日太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる太鼓芸能集団「鼓童」が、全編新曲で構成された新作舞台『鼓童ワン・アース・ツアー2022~ミチカケ』の国内ツアーを11月から12月に開催することが決定した。1981年にベルリン芸術祭でデビュー後、53の国と地域で6,500回を超える公演を行ってきた鼓童。なかでも、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマとした「ワン・アース・ツアー」は、世界各地で4,000回を数えている。今回行われる『ミチカケ』は、近年の鼓童全体の表現を総合的に手がける鼓童代表の船橋裕一郎と、舞台の要となる楽曲を次々と生み出している注目演奏者の住吉佑太が連携し、全6曲すべて新曲で構成される約80分の挑戦作。本編は「リズムを手放す」「偶発性」という、今までとは異なるアプローチにより創り出されるサウンドアートともいうべき新曲「ミチカケ」からスタートする。また、パイプチャイム、マンジーラ(小型シンバル)など太鼓以外の多彩な楽器を取り入れていることも特徴のひとつ。楽器を吊り下げ、揺らした中から生まれる様々な音の揺らぎや倍音など、新たな音の広がりにも挑戦する。さらに新たな舞台表現として、本作の衣装は半纏ではなく、劇団☆新感線や歌舞伎NEXTなどを手がける衣装デザイナーの堂本敦子による衣装製作にも挑む。併せて、演出・船橋裕一郎と音楽監督・住吉佑太からのコメントが到着した。■演出・鼓童代表:船橋裕一郎 コメント音楽監督の住吉佑太の飽くなき新たな音楽表現への探究心と心意気、そこに追随し稽古に励む演奏者たちを前に、私自身創作段階からとてもワクワクしています。近年、鼓童のクラシカルな舞台を続けたことにより表現の土台が強くなりつつあります。本作は全く異なる道筋で創作が進み、現段階では距離を保ち俯瞰しています。演出的には、これから何かを加えるというより、削ぎ落とし、研ぎ澄まし、簡素美の強さや身体の美しさを際立たせ、劇場空間いっぱいを響かせたいと考えています。未体験な音の世界、ワクワクとヒリヒリが渾然一体となる舞台を共体感していただけましたら幸いです。■音楽監督:住吉佑太 コメントこの世界は、あらゆるリズムで溢れています。広い視野で話せば、地球の公転、自転によって生み出される、「日の出日の入」「潮の満ち引き」、そして「月の満ち欠け」さえも、長い周期感でのリズムだと考えられます。そういった自然の中にありふれたリズムを、鼓童で表現してみたいと思ったときに、私たちがこれまで培ってきたアンサンブルのリズムを見直す必要がありました。人間が生み出した、西洋音楽的に整理されたリズムたちを、一度手放すところから始まります。音色や響きそのものに重きをおいて、空間に音を配置していくような新たな音表現や、数の中からリズムを導き出すような作曲方法にも挑戦しています。楽器についても、舞台装置と組み合わせて使うことで、これまでになかった演奏方法を取り入れています。鼓童の新たな響きを、お楽しみいただければと思います。<公演情報>鼓童ワン・アース・ツアー2022~ミチカケ演出:船橋裕一郎音楽監督:住吉佑太出演者(予定):中込健太 / 住吉佑太 / 池永レオ遼太郎 / 北林玲央 / 米山水木 / 小平一誠 / 前田順康 / 三枝晴太 / 渡辺ちひろ / 小野田太陽 / 中谷憧 / 野仲純平 / 小川蓮菜(準メンバー)新潟公演:11月23日(水・祝) 佐渡市・アミューズメント佐渡 大ホール新潟公演:11月26日(土)・27日(日) 新潟市・新潟県民会館宮城公演:11月28日(月) 仙台市・トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール広島公演:11月30日(水) 広島市・上野学園ホール(広島県立文化芸術ホール)京都公演:12月3日(土)・4日(日) 京都市・京都芸術劇場 春秋座愛知公演:12月9日(金) 名古屋市・名古屋市公会堂香川公演:12月11日(日) 観音寺市・ハイスタッフホール(観音寺市民会館)大ホール東京公演:12月13日(火) 荒川区・サンパール荒川 大ホール埼玉公演:12月15日(木) さいたま市・埼玉会館 大ホール千葉公演:12月16日(金) 千葉市・千葉市民会館 大ホール東京公演:12月18日(日) 世田谷区・昭和女子大学 人見記念講堂※例年12月に行っている文京シビックホールでの連続公演ですが、改修工事に伴い2022年内の公演予定はございません。公式サイト:
2022年09月29日香川照之(56)に過去の性加害が報じられて1カ月。10月期放送のTBS日曜劇場『アトムの童(こ)』では、降板した香川の代役としてオダギリジョー(46)の起用が発表されるなど余波が広がっている。「当初、香川さんのキャスティングは未発表でしたが、性加害報道によって明るみになったかたちです。すでに収録されていたシーンもあったそうですが、撮り直すことになったといいます。代役を引き受けてくれたオダギリさんに、香川さんは感謝していたと聞いています」(芸能界関係者)さかのぼること8月26日、『THE TIME,』(TBS系)で生謝罪をした香川。この時点ではドラマやCMの降板はなく、活動を継続させるものだと思われていた。「高い演技力とユーモア溢れる人柄で知られていた香川さんは、好感度が高かったこともあり世間では擁護する声も多数上がっていました。しかし『週刊新潮』が9月1日号で、香川さんがクラブのママの髪を掴んでいたことを写真つきで報じると空気は一変。9月2日放送の『THE TIME,』では録画映像が流れ、香川さん自ら降板を発表しました。さらに、香川さんをCMに起用していた企業が、次々と放送の見合わせや契約を更新しないことなどを決定したのでした」(前出・芸能関係者)CM出演においては、トヨタ自動車やアリナミン製薬など有名企業7社に起用されていた香川。現在までに6社が撤退しているが、「キンチョー」の愛称で知られる大日本除虫菊株式会社は各メディアの取材に「検討中」と回答していた。本誌も8月26日、同社に今後の対応について問い合わせると、「報道があって発表があったばかりなので、まだ検討中です。決まっていないというよりも“検討中”ですね」との返答があった。テレビでのCM放送は終了しているが、現在も同社の公式サイトでは香川が出演する複数のCM動画が残っている。報道から1カ月が経ったいま、何らかの判断は下されたのだろうか?9月28日に改めて電話で問い合わせると、担当者は「まだ色々考えています」と回答。続けて「それは検討中ということですか?」と問うと、「そうですね、大きく言えば。はい」との返答が。検討内容の詳細については、「申し上げられません」とのことだった。香川にとって“最後の砦”となる同社は、最終的にどのようなジャッジを下すのだろうか。
2022年09月28日山崎賢人主演の新ドラマ「アトムの童」にオダギリジョーの出演が決定した。若き天才ゲーム開発者と老舗玩具メーカーの経営者たちが、夢とプライドをかけてゲーム業界に挑む本作。「S -最後の警官-」以来、約8年ぶりの日曜劇場出演となるオダギリさんが演じるのは、インターネット検索サービス「SAGAS」(サガス)の社長・興津晃彦。大学時代に起業し、日本最大のIT企業へと成長させた剛腕実業家で、その彼が近年力を注いでいるのがオンラインゲーム事業。「SAGAS」は既存のゲーム会社から「ゲーム業界の黒船」と恐れられ、一方、山崎さん演じる若き天才ゲーム開発者の那由他は、かつてジョン・ドゥの名前で活動し、素性を明かさないことから「ゲーム業界のバンクシー」と称されていた。那由他にとって興津は因縁の相手でもあり、そんな両者の対決は本作の大きな見どころとなっている。西川美和監督の映画『ゆれる』にて、香川照之と兄弟役を演じたオダギリさん。今回の出演に「香川さんへの恩返しのつもりで、お引き受けします。山崎君をはじめキャストスタッフの皆さんの力になれるのであれば」とコメントしている。なお、オダギリさんはすでに決まっているほかのスケジュールを縫って、本作の撮影に臨むことになる。日曜劇場「アトムの童」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年09月16日山崎賢人主演の新・日曜劇場「アトムの童」に、柳俊太郎が出演することが分かった。本作はゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く、完全オリジナルストーリーのドラマ。2021年まで「MEN'S NON-NO」の専属モデルを務め、近年は『るろうに剣心 最終章 The Final』「ナンバMG5」「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」などに出演している柳さん。今回演じるのは、山崎さん演じる主人公・安積那由他に深く関わる人物で、緒方奏絵(戸田菜穂)の息子・緒方公哉。ピュアで責任感の強い公哉は、大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する通称「インディー」と呼ばれるゲーム開発者の那由他に大きな影響を与える人物。この物語の“若き天才ゲーム開発者vs大資本企業”の構図にも関わっており、詳細は放送で明らかになる。「主人公の那由他と隼人の人生にとって重要なキーパーソンです」と演じるキャラクターについて明かした柳さんは、「とても青い3人でのシーンを皆さんに楽しんでいただけると思います」とコメント。また「松下洸平さんとは初めてでしたが、主演の山崎賢人くんとは3度目の共演で8年前から知っていたので、3人での芝居はとても自然体で楽しめました」と撮影をふり返っている。「アトムの童」は10月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年09月02日10月スタートの日曜劇場「アトムの童(こ)」にて山崎賢人が運命の出会いを果たす重要人物として、松下洸平と岸井ゆきのの出演が決定した。本作は、ゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く完全オリジナルストーリー。山崎さん演じる主人公の安積那由他に多大な影響を与える人物役として、松下洸平と岸井ゆきのの出演が決まった。松下さんは那由他の過去を知る重要人物・菅生隼人(すごう・はやと)、岸井さんは老舗玩具メーカー「アトム」のひとり娘である富永海(とみなが・うみ)を演じる。昨年放送の金曜ドラマ「最愛」でヒロインを一途に思う刑事を好演し、大きな話題を呼んだ松下さん。日曜劇場への出演は今回が初めてとなる。本作で演じる菅生隼人は、天才ゲーム開発者である那由他の過去を知る人物だが、その詳細は放送で明らかになる。また、話題作への出演が続き、ますます活躍の場を広げている岸井さん。日曜劇場には「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズや「天国と地獄~サイコな2人~」に出演してきた。今回演じる富永海の実家は、カプセルトイを企画・製造する老舗玩具メーカー「アトム」。いつまでも夢を追い続ける父親に反発して家業を嫌っている海だったが、海外との価格競争などの影響で廃業の危機を迎えていた「アトム」の経営再建のため継ぐ決心をし、一発逆転のために「ゲーム制作」の参入という賭けに出る。資金もノウハウも持たない「アトム」は、“ゲーム業界のバンクシー”と称されていた那由他(山崎さん)とコンタクトを取ろうとする。大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称「インディー」と呼ばれる天才ゲーム開発者の那由他が中心となり、隼人と海を巻き込んで巨大資本の企業を相手に挑戦の旅に出る。「ものづくり」への情熱は、競争の激しいゲーム業界で新たな伝説を生むことができるのか?日曜劇場に初参加となる松下さんは「今はとにかくワクワクしています」とコメント。「ゲームやおもちゃなど、“ものづくり”に人生を懸ける人物が登場する『アトムの童』。登場人物たちに負けないくらい全力で熱くなれる作品を、キャスト・スタッフの皆さまと共に作っていきたいと思っています」と、意気込みを語る。岸井さんは「ゲームが作られる過程や作者の思い、そこに関わる人々の思いを覗き見ることができるドラマになっています。崖っぷちに立たされた『アトム玩具』を救うべく、私が演じる海はゲームの世界に飛び込み、情熱を武器に大企業と戦います」と力強く語っている。日曜劇場「アトムの童」は10月、毎週日曜21時~TBS系にて放送。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(text:cinemacafe.net)
2022年08月07日山崎賢人が10月期の日曜劇場「アトムの童(こ)」に主演。オリジナルストーリーとなる本作で2017年「陸王」以来の日曜劇場への出演を果たし、日曜劇場およびTBS連続ドラマで初主演を務めることになった。本作は、「相棒」シリーズや「相棒 season18 テレビ朝日開局60周年記念 元日スペシャル」、「この恋あたためますか」を手がけた神森万里江による完全オリジナルストーリー。ゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く。主人公・安積那由他(あづみ・なゆた)を演じるのが山崎賢人。演じる那由他は、大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称「インディー」と呼ばれる若き天才ゲーム開発者。「ジョン・ドゥ」という名前で活動し、誰もその素顔を知らないことから「ゲーム業界のバンクシー」と称されていたが、ある事件をきっかけにゲーム開発から離れ、静かに暮らしていた。その一方で、ある会社が彼を探していた。その会社とは、老舗玩具メーカー「アトム」。海外との価格競争などの影響で、廃業の危機を迎えていた「アトム」は一発逆転の経営再建のために、新業態として「ゲーム制作」へ参入すべく、経営の舵を切る。資金もノウハウも持たないアトムは、藁にも縋る思いで「ゲーム業界のバンクシー」である那由他とコンタクトを取ろうと奔走するが…。資源を持たない日本が、戦後にその存在を示すことができた1つの要因は「ものづくり」。世界のゲーム業界で日本の存在感は大きかった。特に1983年に任天堂が発売した「ファミリーコンピュータ」は家庭用ゲーム産業の“ビッグバン”として世界で人気を博し、1994年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現 ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が発売した「プレイステーション」はゲームの表現力を大幅に進化させた。日本はソフト・ハードともに名機・名作を生むゲーム大国。「ファミリーコンピュータ」発売から約40年、世界のゲーム人口は全人口の約半分の30億人になるとも言われる一大カルチャーとなった。同時に「インディー」と呼ばれるゲーム開発者が世界中で同時多発し、「Minecraft」など数々の名作が生まれている。ゲーム業界を舞台に「ものづくり」で世界に挑戦し、様々な困難に立ち向かっていく主人公・安積那由他に山崎さんがどう挑んでいくのか。「子どもから大人まで、みんなが触れてきたゲームというものを通じて、いろいろな世代の方に楽しんでいただけるストーリーになっているかと思います」と語り、「家族みんなで見て熱くなれるような最高の作品にしたい」と意気込みをコメント。日曜劇場での初主演に際しては、「5年前に日曜劇場『陸王』に参加させていただき、毎週感動を与えることができるすごく熱いドラマの枠だなと感じていました。そんな日曜劇場で主演を務めさせていただけるということで、キャスト・スタッフ一丸となって、全力でおもしろい作品が撮れたらと思っています」と明かしている。日曜劇場「アトムの童」は10月、毎週日曜21時~TBS系にて放送。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(text:cinemacafe.net)
2022年07月31日