『猫の都』や『猫の楽園』とも称される、トルコの都市、イスタンブール。猫と市民の距離が非常に近く、イスタンブールで暮らす人たちにとって、猫は身近な存在です。イスタンブールで暮らす、アジアねこ散歩(@nekosanpoch)さん夫妻がTwitterに投稿した動画を見れば、猫たちが市民にどれほど大切にされているかが、分かることでしょう。ネコは優しく撫でること、大きな音を立てないこと、小さな子供でも英才教育済み。猫を守る都イスタンブール市民のたしなみです。猫カフェではない普通のカフェ、予約済みのテーブル上にて☕️ pic.twitter.com/jgIeYL4HGr — アジアねこ散歩 (@nekosanpoch) March 15, 2023 予約済みの札が置かれているテーブルの上に堂々と座る、1匹の猫。ここは猫カフェではなく、飲食を目的にしたカフェです。しかし、その場にいる誰も猫をどかそうとはしません。それどころか動画に映る少女の、優しく、愛おしそうになでる姿が印象的です。猫に優しいのは、この少女だけではありません。投稿者さん夫妻いわく、猫の撫でかたや接しかたは、子供でも知っている、「イスタンブール市民のたしなみ」だといいます。事実、イスタンブールにある学校では、動物愛護の大切さを学ぶ課外授業も。幼い頃から、猫たちとの触れ合いを学べる環境が、整っているのです。なぜイスタンブールは猫に優しいのか?世界的にイスタンブールが猫に優しい街であることは有名です。その背景には、イスラム教の教えで、猫が敬愛の対象とされているためとの見方もありますが、投稿者さん夫妻は「市民が声を上げて行政の対応を変えさせてきたから」と語ります。1900年代のトルコでは、欧米の公衆衛生政策にならい、野良犬や野良猫の駆除が盛んに行われていました。しかし、2004年、市民の声により変わり始めたといいます。同年に可決された動物愛護法により、野良犬や野良猫の保護が各自治体に義務付けられたのでした。もちろん、猫が増えすぎないように対策も行われていますが、数をゼロすることを目的にしているわけではないため、イスタンブール市内では、子猫の姿も多く見られるのだといいます。市民が一丸となって、猫を守る状況を勝ち取ったからこその、現在のイスタンブール。そうした歴史的背景を知ると、『猫の都』や『猫の楽園』という呼び名の印象も変わってきます。投稿者さん夫妻がTwitterに投稿した動画は反響を呼び、「トルコ最高」「かわいいがかわいいをなでている」という声も。・猫側も「人間の子供に乱暴してはいけない」と、マナーを守っているように感じました。・なんて素敵な光景!・あたりの席だ!行ってみたい!猫好きを魅了してやまない、イスタンブール。ぜひ実際に訪れて、『猫の都』を体感してみたくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2023年03月16日イスタンブールの猫の姿を発信している、Twitterアカウントのアジアねこ散歩(@nekosanpoch)。同アカウントは、イスタンブール在住の日本人夫婦が、共同で日々の出来事をつぶやいています。夫婦はある日、こんなことをひと言をつぶやきました。イスタンブール市民には、猫が見えていないんじゃないか…。夫婦がそう思ったのも無理はない光景がこちら!イスタンブール市民には猫が見えてないんじゃないか説、あると思います pic.twitter.com/AyJ3AusOcQ — アジアねこ散歩 (@nekosanpoch) March 10, 2023 ベンチに座る女性の後ろから、携帯をのぞき込むように近付いた猫。日本で同様のことがあれば、驚いて振り向いたり、携帯から視線を上げて猫を愛でたりするでしょう。しかし、この女性はまったく気にかけていない様子。まるでそこに猫がいることが当たり前であるかのようです。夫婦が「猫が見えていないのでは…」と思ったのは、この時だけではありません。こちらの動画をご覧ください。やっぱりイスタンブール市民には猫が見えてない…ここはZARAの店内、もちろん売り物の服 pic.twitter.com/xQxhPQPQkO — アジアねこ散歩 (@nekosanpoch) March 11, 2023 夫婦が訪れたのは、洋服店『ZARA』の店内。陳列されている洋服の上で、猫がぐっすりと眠っています!ここでも、イスタンブール市民は猫に驚くわけでもなく、洋服を選んでいるようです。日本であれば、猫のほうが怖がって、店内でぐっすり居眠りすることはないでしょう。実は、『猫天国』ともいわれるトルコには、イスラム教を信仰する人が多くいます。トルコに限らず、イスラム教を信仰する国では猫が大切にされるのだとか。その理由として、イスラム教の開祖ムハンマドが猫を飼っていたというエピソードにもとづくそうです。長い月日をかけて、人間と猫の信頼関係が築かれてきたのですね。夫婦が運営するYouTubeチャンネル『アジアねこ散歩ch』では、寒い冬に、駅構内でまったりとくつろぐ猫の姿を紹介。いたるところで猫が自由気ままに過ごしており、ともに暮らすことがイスタンブールならびに、トルコの人たちにとって当たり前の光景であることが分かります。猫好きにとってはたまらない環境。トルコに行ったみたくなった人は多いでしょう。一方、2023年2月6日、トルコ南東部ではマグニチュード7.8の地震が発生し甚大な被害を受けました。個人でできる範囲の支援を行い、トルコの人々や猫を支えたいもの。1日も早く、猫と過ごすことが当たり前の、トルコの日常が戻ることを願います。[文・構成/grape編集部]
2023年03月13日イスタンブール高級老舗スイーツ「ナーディル・ギュル」のトルコ伝統菓子「バクラバ」が、大丸東京店初登場。2022年5月11日(水)から5月17日(火)まで、1階ほっぺタウンにて発売される。トルコ伝統菓子「バクラバ」とは?「バクラバ」とは、オスマン帝国時代から愛されているトルコの伝統菓子のこと。手作業で幾層にも重ねた薄いパイ生地に、ピスタチオやくるみなどのナッツをたっぷりとサンドしている。甘いバターシロップをかけてこんがりと焼き上げているため、食感がよく、上品な甘さを楽しめる。“ナッツぎっしり”パイ菓子、大丸東京店初登場今回大丸東京店初登場となる「ナーディル・ギュル」は、“トルコでは知らない人はいない”といわれるほどの「バクラバ」の老舗ブランドで、“一度味わったら忘れられない”と地元民も虜にする名店だ。大丸東京店では、ナッツとパイ生地の豊かなハーモニーを楽しめる「ピスタチオバクラバ」を販売。2個入り、4個入、8個入りとバリエーション豊富なラインナップで、自分へのご褒美や大切な人への手土産など、シーンに合わせてショッピングが楽しめそうだ。【詳細】ナーディル・ギュルピスタチオバクラバ2ピース 800円、4ピース 1,600円、8ピース 3,200円発売期間:2022年5月11日(水)~5月17日(火)場所:大丸東京店 1階ほっぺタウン住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
2022年05月09日イスタンブール高級老舗スイーツ「ナーディル・ギュル」のトルコ伝統菓子「バクラバ」が、大阪・名古屋初上陸。2022年4月6日(水)から4月19日(火)まで髙島屋大阪店に、4月13日(水)から4月26日(火)までジェイアール名古屋タカシマヤに、期間限定でオープンする。トルコ伝統菓子「バクラバ」とは?大阪・名古屋初上陸となる「バクラバ」は、オスマン帝国時代から愛されているトルコの伝統菓子だ。薄いパイ生地を手作業で幾層にも重ね、間にピスタチオやくるみなどのナッツをたっぷりとサンド。甘いバターシロップをかけて、こんがりと焼き上げた、上品な甘さのスイーツだ。地元民に愛される、高級老舗スイーツ店「ナーディル・ギュル」今回このバクラバを引っさげ、日本初上陸となる「ナーディル・ギュル」は、“トルコでは知らない人はいない”といわれるほどの老舗ブランド。トルコ・イスタンブールに一店舗しか持たないレアなスイーツでありながら、“一度味わったら忘れられない”と地元民も虜にする名店だ。ピスタチオ&くるみ“ぎっしり”パイ菓子髙島屋大阪店・ジェイアール名古屋タカシマヤでは、トルコ・イスタンブールで焼き上げた「バクラバ」をお届け。生産量に限りがあるため、どのメニューも数量限定での販売となる。ラインナップは、ナッツとパイ生地の豊かなハーモニーを楽しめる「ピスタチオバクラバ」と「くるみバクラバ」の2種類。2種類のバクラバを一度にゲットできる、アソートボックス「ミックスバクラバケース」も展開する。また、ロール型のバクラバ「ナーディルスペシャル」も用意。パイ生地の間にピスタチオををぎっしりと詰めた贅沢な逸品だ。【詳細】「ナーディル・ギュル」期間限定ショップ■髙島屋大阪店開催期間:2022年4月6日(水)~4月19日(火)場所:髙島屋大阪店 地階 洋菓子特設コーナー住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5■ジェイアール名古屋タカシマヤ開催期間:2022年4月13日(水)~4月26日(火)場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 地下1階 イベントスポット住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4<メニュー例>・ピスタチオバクラバ 2ピース 800円、4ピース 1,600円、8ピース 3,200円・くるみバクラバ 2ピース 700円、4ピース 1,400円、8ピース 2,800円・ナーディルスペシャル 8ピース 3,400円・ミックスバクラバケース 20ピース 8,900円
2022年04月04日ほぼ全編が犬目線で撮影された『ストレイ 犬が見た世界』は、殺処分ゼロの国トルコ・イスタンブールの街で暮らす野良犬たちを追ったドキュメンタリー。この度、まるで犬たちに案内されているように、イスタンブールの観光名所を見渡せるシーンの一部が解禁となった。トルコのイスタンブールは、ローマ時代から数千年にも渡り、西洋と東洋をつなぐ要所となってきた街。かつてはオスマン帝国の帝都として栄華を極めたヨーロッパとアジアにまたがるこの街には、イスラム美術の美しいモスクをはじめ世界遺産も数多い。オリエンタルな情緒あふれる風景のボスポラス海峡、昔ながらのバザールやカフェなど、世界中の人々に人気の魅力的な観光地だ。本作に登場する主人公犬ゼイティンは、ボスポラス海峡のヨーロッパ側に位置する金角湾の両側にある新市街と旧市街を頻繁に行き来している。この新市街と旧市街を結ぶのが、イスタンブールの観光名所のひとつである「ガラタ橋」。この橋は、上階を車や路面電車が走り、下階にはレストランが軒を連ねる2階建て構造。釣りを楽しむスポットにもなっていて、地元の多くの釣り人と観光客で賑わい、橋の袂には多くの屋台が出店され、活気に溢れている。解禁された本編映像は、ガラタ橋の袂で寝ていたゼイティンが少年たちに呼ばれて、橋の上階に駆け上がっていくシーンから始まる。橋の中央には車が行き交い、欄干には所狭しと釣り人たちが並んで釣りを楽しんでいる。釣り人、通行人、観光客で混み合う橋を、強い意思を感じさせるように悠々と歩いて行くゼイティンの姿が印象的。ゼイティンに導かれ橋を渡ったカメラは、観光客がひしめく屋台を映し出す。ガラタ橋の袂には、トルコで一番よく食べられているリング型のパン「シミット」売りや、焼きトウモロコシと茹でトウモロコシを売る屋台など、多くの小さな屋台が立ち並ぶ。その屋台の合間をぬってゼイティンが少年たちと街に向かっていくところで、映像は終わる。ちなみに本編映像には登場しないが、このガラタ橋からは旧市街の丘に建つオスマン建築の最高傑作のひとつといわれる「スレイマニエ・モスク」や、新市街の展望スポット「ガラタ塔」など、イスタンブールらしい景色も堪能できる。また、多くの観光客のお目当てである名物のサバサンドは、橋の下階のレストランと袂の屋台で楽しめるという。今回の「ガラタ橋」のほかにも、街中の美しい建造物や遺跡、ボスポラス海峡から見える市街の風景や浜辺の景色なども作中では目にすることができる。動物と人間の関係性を新たな視点でとらえた本作は、北米を代表するドキュメンタリー映画祭のひとつ「Hot Docsカナダ国際ドキュメンタリー映画祭」で最優秀国際ドキュメンタリー賞を受賞している。『ストレイ 犬が見た世界』はヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ストレイ 犬が見た世界 2022年3月18日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開©2020 THIS WAS ARGOS,LLC
2022年03月29日トルコの古都イスタンブールと言えば、アヤソフィア、ブルーモスク、トプカプ宮殿といった美しい歴史的建造物を思い浮かべるが、古くから“猫の街”でもあるそうだ。映画『猫が教えてくれたこと』は、そんなイスタンブールの街に暮らす猫たちのドキュメンタリー。この映画を観て驚くのは、猫と共存しているイスタンブールに住む人たちのあたたかさだ。日本にも神奈川県の江ノ島をはじめ、東京都の谷中、宮城県の田代島、愛媛県の青島、沖縄県の奥武島…など、調べると猫の島、猫の街、猫の聖地といわれる街や地域はけっこうある。しかもいまは空前の猫ブーム。ペット市場では犬よりも猫の数が多くなり、日本国内で約1000万匹の猫が飼われている。けれど、普段生活するなかで野良猫と出会うことは滅多にない。イスタンブールでは、猫は神聖な生き物のように考えられ、そこに住む人たちが野良猫の面倒をみている。街の人と猫との関わりを通して考えさせられるのは、思いやりや感謝の気持ち、助け合うことについて。タイトルにあるように“猫たちに人生を教えてもらう”素敵なエピソードが語られる。ジェイダ・トルン監督は7匹の猫を映画の中心に据え、彼らの日常を通してイスタンブールの街を映し出していく。子猫のために市場の食べ物を狙うサリ、撫でられるのが好きなベンギュ、有名なレストランの守護神としてネズミを狩るアスラン、野良犬からも一目置かれている気性の激しいサイコパス、オーガニック・マーケットのマスコット的存在のデニス、アーティストが多く住む地域で暮らすガムシズ、高級レストランに通う美食家のデュマン。それぞれに愛称があることからも、猫たちがどれだけ愛されているか伝わってくる。面白いのは、人間の目線ではなく猫の目線で描かれていることだ。ジェイダ監督と撮影監督のチャーリー・ウッパーマンは、さまざまな“猫カメラ”を開発。地上10cmでの撮影、暗い裏通りでの撮影、屋根の上にドローンを飛ばしての撮影など、決定的な瞬間をカメラに収めた。そのカメラで撮影された猫目線の街の風景は、まるで自分が猫になったかのような体験をさせてくれるだろう。観光としてのイスタンブールもいいけれど、この映画を観ると、猫たちに会いにイスタンブールに行きたくなる。人と猫のあたたかな交流に触れたくなる。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2017年11月15日