『アデル、ブルーは熱い色』で女優としてカンヌ国際映画祭史上初となるパルム・ドール(最高賞)受賞を果たした仏女優のレア・セドゥ。『007』シリーズ最新作『BOND24』への出演も報じられる彼女が、母国が生んだ永遠のラブファンタジーを実写映画化した『美女と野獣』でヒロインのベルを熱演している。ディズニーアニメでも知られる人気キャラクターに、セドゥはどう向き合ったのか?その他の写真「今回の映画は、ベルが愛を発見することで、少女から大人へと成長する姿を描いているの。ヒロイン像そのものも、恐怖と向き合い、自ら運命を切り開こうとする能動的でモダンな存在になった」と自信を示すセドゥ。アクションにも果敢に挑戦し「ドレスで乗馬するシーンは特に大変だったわ。グリーンバックを背景にし、体にはハーネスも装着している。技術的な制約のなかで、演技面のクリエイティビティを探る難しさがあった」と振り返る。映画はバラを盗んだ父の罪を背負い、野獣の城に閉じ込められた美しい娘ベルが、恐ろしい外見の下に潜んだ野獣の真の姿を知り、城で起こった悲劇の真実を解き明かす姿にスポットをあてる。野獣を演じるのは、国際派スターのヴァンサン・カッセル。「当時、多忙を極めていた私に、彼は『バカンスを取ったら?』と優しくアドバイスしてくれたわ」(セドゥ)。トム・クルーズと共演した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』では冷酷な殺し屋を演じ、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』、本年度のカンヌ映画祭コンペティション部門に出品された『イヴ・サンローラン』など話題作への出演が相次いでいる。カンヌでの快挙についても「大きな転機だけど、女優としての積み重ねの結果と受け止めている」と浮足立つことはない。出演作を選ぶポイントは「監督」だと断言するセドゥは、劇中のベル同様に、これからも自らの意思でキャリアを切り開き、さまざまな表情を見せてくれるはずだ。『美女と野獣』11月1日からTOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年10月29日――“美しさ”とはなんだろうか?こと映画の中でいえば、その佇まいであり、匂い立つような色気であり、それでも失われない自然体の雰囲気といえるだろう。先日、“Beau Garcon(ボー・ギャルソン=美しい男)”と呼ばれ注目を集める、フランスの俳優ピエール・ニネが主演作『イヴ・サンローラン』を携えて来日した際に、ファッション通の女子たちが軒並みハートを奪われたのは記憶に新しい。しかし、“美の国”フランスが世界に誇る俳優はもちろん男子だけではない。むしろ、フランス出身の女優たちこそ今、ハリウッドを始め世界中が注目しているのだ。今回は、フランス映画界に咲いた美しき3人の“新星”女優をご紹介!まずは、今週末より公開されるフランス映画『美女と野獣』(公開:11月1日)で主演を務める、レア・セドゥ。誰もが知るファンタジーの名作を実写化した本作で、レアは野獣の城に囚われの身となるヒロイン・ベルを演じている。若手女優の中でも群を抜く実力派で、出演作『アデル、ブルーは熱い色』で第66回カンヌ国際映画祭で史上初となる女優として「パルムドール(最高賞)」を受賞した。また、その妖艶なミステリアスな魅力でフランスのみならず、数々の話題作に出演し、ハリウッド進出作となった『イングロリアス・バスターズ』以降も、『007/スカイフォール』『ミッドナイト・イン・パリ』『マリー・アントワネットに別れをつげて』『グランド・ブダペスト・ホテル』など大作~ミニシアターまで幅広い役柄で、さらに『007』シリーズの最新作では『Bond24』(原題)ではボンドガールに抜擢されており、今後も注目必至の女優となりそうだ。次に紹介するのは、そんなレアと共にカンヌ「パルムドール」受賞で世界を沸かせたのが、若干20歳のアデル・エグザルコプロス。さらに、初の長編映画となったのがジェイン・バーキンが監督作というのだから、その魅力は間違いないだろう。巨匠に見い出されたという点においては、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督が新たなる“美の女神(ミューズ)”として大抜擢した、マリーヌ・ヴァクトを外すことはできないだろう。「イヴ・サンローラン」や「ルイ・ヴィトン」など名だたるブランドの広告モデルとして活躍してきたモデル出身の女優だ。カトリーヌ・ドヌーヴやリュディヴィーヌ・サニエなどの才能を見抜き、スクリーンの中で“女”そのものとして撮りあげるオゾン監督が彼女を起用した映画『17歳』がカンヌで上映されて以降、「ELLE」や「VOGUE」といったハイ・ファッション誌を始め、カルチャー誌や映画誌など世界中のマスコミがマリーヌに飛びついた。その見目麗しい容姿と肢体がスクリーンに映えることは言うまでもなく、2015年にはマチュー・アマルリックらと共演した映画『Belles familles』(原題)が公開される予定だ。表情豊かなフランスのスクリーンに咲く女優たち。彼女たちのほかにも、「世界で最も美しい顔100人」の常連にして、アカデミー賞「主演女優賞」の栄冠に輝いたことのあるマリオン・コティヤールを始め、ラース・フォン=トリアー監督が描く官能映画『ニンフォマニアック』で注目を集めるステイシー・マーティンや、いまや国際女優となったメラニー・ロランなどなど、その畑を見渡してみれば豊作が続くフランス映画界。美と実力を兼ね備えた彼女たちのこれからに要注目だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 2014年11月1日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開(C) 2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTIONACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMS
2014年10月28日「パルムドールを受賞して、確かに人生が大きく変わったわ。でも、女優として10年歩んだ積み重ねがあるからこそ、より幅広いチャンスに恵まれるようになったんだと思うの。今回、『美女と野獣』のベルを演じたおかげで、街で子どもに声をかけられることも増えたのよ」。『アデル、ブルーは熱い色』で女優として史上初めて、カンヌ国際映画祭で最高賞の「パルムドール」を受賞。数々の話題作に出演する一方で、「PRADA(プラダ)」の新作フレグランス「PRADA CANDY FLORAL (プラダ キャンディ フロラーレ オーデトワレ)」の広告モデルを務め、ファッションアイコンとしても注目を浴びるのがフランス生まれの女優、レア・セドゥだ。来年クランクインが予定される『007』シリーズの最新作『Bond 24』(原題)で、ボンドガールにも決定した彼女が、フランスで語り継がれる永遠のファンタジーを実写映画化した『美女と女優』でヒロインのベルを演じている。公開を前に約2年ぶりの来日を果たし、インタビューに応じた。ディズニー長編アニメでも知られる『美女と野獣』だが、もとは18世紀にフランスで生まれたおとぎ話が原作。母国では1946年に芸術家のジャン・コクトーが映画化しており、「私にとっても、コクトー版はインスピレーションの源になったわ。違いがあるとすれば、今回私が演じたベルは愛を発見することで、少女から大人への成長を遂げる点。自分自身で運命を切り開こうとする姿もとてもモダン的だと思うわ」と語る。さらに「私はベルが強い意志をもった女性であってほしいと願った。運命に流されるのではなく、野獣と対等な存在にしたかったの」とも。そんな思いは、役柄を飛び越えて、彼女自身の仕事に対するスタンスにも色濃く反映されている。「作品選びのキーになるのは、監督ね。題材や役柄、共演者も大切だけど、やはりどんな監督と仕事できるかが最も重要な要素だわ」。野獣を演じるのは、フランスを代表する国際派スターのヴァンサン・カッセル。レアにとっては世界を舞台に活躍する“先輩”でもある。「彼とはキャリアについて話をしたわ。ちょうどこの作品を撮っている頃は、多忙を極めていたの。そんな私にヴァンサンは『そろそろバカンスを取ったら?』って言ってくれた。ただ、いまは彼の方が働き過ぎかもしれないけれど(笑)。現場での彼は本当に冗談好きで、何度も笑わされた。バカンス?去年のクリスマス休暇にモロッコに行ってきたわ」と共演をふり返る。「野獣はもちろん、家族のなかで孤立しているベルもまた、アウトサイダーなの。そんな2人が結びつくのが今回の『美女と野獣』のユニークな魅力ね。私もどこか夢見がちで、想像上のお友だちと遊んでいるような子どもだった。周りからはちょっと浮いていたかもね。ベルを演じるということはとても光栄だし、すぐさま私のための映画だと確信したわ。魅惑的なヒロインが、愛を見つけるために冒険に繰り出すなんて、とっても素敵だもの」。■レア・セドゥ1985年7月1日、フランス・パリ生まれ。セザール賞にノミネートされた『美しいひと』(’08)で注目を浴びた後、クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』、リドリー・スコット監督の『ロビン・フッド』、トム・クルーズと共演した『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』といったハリウッド大作で存在感を発揮。ブノワ・ジャコー監督の『マリー・アントワネットに別れをつげて』で再びセザール賞候補となり、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』、本年度のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『イヴ・サンローラン』、レイチェル・ワイズと共演する“THE LOBSTER”など話題作への出演が相次いでいる。『美女と野獣』は11月1日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:美女と野獣 2014年11月1日よりTOHOシネマズスカラ座ほか全国にて公開(C) 2014 ESKWAD - PATHE PRODUCTION - TF1 FILMS PRODUCTIONACHTE / NEUNTE / ZWOLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH - 120 FILMS
2014年10月27日表参道ヒルズがあるケヤキ通りから一歩裏に足を進めると、サンローランのブティックがあることをご存知だろうか。9月1日にひっそりとオープンした神宮前ギャラリーストアは、同ブランドによると、日本で初めて、完全にエディ・スリマンのニューコンセプトのストアとして期間限定でオープンした路面店だという。店内にはメンズ、ウィメンズ共にコレクションラインからアクセサリーまでフルラインアップでそろう。これから、ホリデーシーズンに向けたベイビー・サック・ド・ジュールやベイビー・ダッフルの新色などが新しく展開される予定。 2012年3月に新クリエーティブディレクターにエディ・スリマンが就任して以来、着実に新たなファン層を拡大している新生サンローラン。そしてこの神宮前のコンセプトストアをはじめ、建築デザインまでもを、エディ自身が手掛けているという徹底具合だ。デザインコンセプトは、フレンチデコのマテリアルとテクニックの融合。大理石のディスプレイなど、エディ・スリマンらしいコンテンポラリーでモダンな世界観を体感できる。住所は東京都渋谷区神宮前4-25-13。いつクローズするかも未定ということで、まだ訪れていない人はこれを機に、サンローランの神宮前ギャラリーストアを訪れてはいかが。
2014年10月24日サンローラン(SAINT LAURENT)は15SSコレクションを発表した。ALEIDEによるオリジナルソング『1,2,3』が鳴り響く中、ゴールドのグリッドオブジェが据えられたランウエイをモデル達が颯爽と歩いていく。今季はグラム&セダクティブな印象。ドレスやジャケットはラメやスパングルを用いて輝きを放つアイテムが多く登場。ゴールドのドレス、トリムしたジャケット、肩にシルバーを散りばめたブラックドレスなどの他、フラワー柄ワンピースが煌きながら歩く。カットソーやワンピースは胸もとが大きく開き大胆に肌を露出。ブラウスも胸をはだけてスタイリング。少し隠すように細いショールが首元に巻かれる。合わせられるアウターはレザーブルゾンやロングコート、燕尾服やスペンサー・ナポレオンジャケットなど様々。今季のスモーキングは長めの丈だ。スカート丈はミニで統一。パンツもホットパンツが登場した。バンダナやチェリー・フラワー柄が60年代後半から70年代のヒッピースタイルを連想させる。
2014年10月05日「暑さ寒さも彼岸まで」――秋分の日を過ぎれば、日も少しずつ短くなり暑さも和らいでくるころ。どこからか虫の音も聞こえてきて、ハロウィンの飾りつけがされた街は、すっかり秋の気配。ハロウィンが過ぎれば、もうすぐに冬の足音が聞こえてくる。そこでシネマカフェでは、最旬のハリウッド女優がこの秋・冬にオススメする “本命”パーマヘアコレクションをご紹介。スクリーンの中で、私たちと同じように仕事に恋に悩み、ありのままの生き方を模索する彼女たちから、“自分らしさ”を追い求めて行き着いたパーマヘアをお手本にしてみて。ミディアム<エレガンスセレブスタイル>女性らしさを引き出す上品なパーマを柔らかくかけた、ワンランク上の大人向けエレガンススタイル。オスカーを受賞し人気・実力共に絶頂期にありながら、愛のために全て投げ打って“世紀の結婚”を選んだグレース・ケリーを演じるのは、同じくオスカー女優のニコール・キッドマン。『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』(公開:10月18日)では、国と愛する人を守るため、一世一代の大芝居に挑むグレース。そのクールな美しさが際立つスタイルは、各国の重鎮たちをも虜にできそう。■こんな人にオススメ!華やかなドレスにもピッタリで、すっきりした首元には一流のジュエリーが相性抜群!また、スカーフや帽子など1アイテムを足せば、アクセントの効いた自分だけのファッションも楽しめる。愛する人のために、いつまでも美しくありたいあなたにオススメ!ヘアモデル:グレース・ケリー(ニコール・キッドマン)職業:モナコ公妃・元ハリウッド女優ミディアム<大人カジュアルウェーブ>もっと実用的でカジュアルなスタイルを目指すなら、こちら。TVのお天気お姉さんから仏映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』『イヴ・サンローラン』で注目を集め、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(公開:11月1日)でハリウッドデビューを果たしたシャルロット・ルボンのように、全体的にフェミニンな印象を持たせたゆるやかウェーブは、デキる女でもキツすぎる印象を与えない。■こんな人にオススメ!暗めのカラーでモード感を出すことで、プライベートだけでなく職場でも好印象は間違いなし。ほどよい長さでまとめやすく邪魔にならないので、料理好きの女性や仕事に燃える頑張り屋さんにもぴったり。ヘアモデル:マルグリット(シャルロット・ルボン)職業:1つ星レストランの副料理長ミディアム<大人可愛いボリュームUPゆるふわボブ>髪の色にもマッチした、モードすぎないナチュラルなカール感のゆるふわボブ。ガーリーになりすぎないのがポイント。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』(公開:9月27日)では主人公のティム(ドーナル・グリーソン)がタイムトラベルできるとはいえ、こんなキュートなレイチェル・マクアダムスには何度でもひと目惚れしちゃうかも!■こんな人にオススメ!ワンカールに少し動きをプラスすることで、外ハネでも気にならないスタイルに。ちょっぴり流行遅れの服でも、前髪を切り過ぎちゃっても、自分らしく決めたなら男性はイチコロ。大好きな彼の時間を独り占めして(?)ラブラブな時間を楽しみたい女子にオススメ。ヘアモデル:メアリー(レイチェル・マクアダムス)職業:出版前の原稿の閲読係セミロング<パリ風無造作ウェーブ>ゆるめに巻いたふんわりパーマをセンターパートで仕上げたパリ風スタイル。『バツイチは恋のはじまり』(公開中)のダイアン・クルーガーのように、旅先でも、仕事中でもアレンジがしやすい。シャネルの元ミューズらしく、大人っぽい上品なドレスから、普段着のワンピースまでさらっと着こなしているのもステキ。■こんな人にオススメ!休日にテニスやボーリングなどで過ごした後、そのままカフェでくつろげちゃいそうな無造作感。ニット帽との組み合わせもかわいらしく決まりそう。思い立ったら、すぐ旅に出てしまうようなアクティブ派に。ヘアモデル:イザベル(ダイアン・クルーガー)職業:歯科医師大人っぽい愛されパーマヘアは、誰もが一度は憧れるスタイル。これからの季節、あなただけのライフスタイルに合わせてチャレンジしてみては?(text:cinemacafe.net)■関連作品:アバウト・タイム愛おしい時間について 2014年9月27日より全国にて公開(C) Universal Picturesバツイチは恋のはじまり 2014年9月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2012 SPLENDIDO QUAD CINEMA / TF1 FILMS PRODUCTION / SCOPE PICTURES / LES PRODUCTIONS DU CH’TIMI / CHAOCRP DISTRIBUTION / YEARDAWN
2014年09月26日モデルのエリーローズは1986年9月25日生まれ。東京都出身。旧芸名は川村エリ。日本人で写真家の父と、イギリス人スタイリストの母を両親に持つ。12歳の時に母と一緒に仕事をしていたカメラマン篠山紀信の目に止まり、写真集『ELLI-ROSE』を発表。篠山の勧めもあって、モデル業界に興味を持つようになる。ローティーン向けのファッション雑誌『nicola』でモデルデビュー。その後も、『Zipper』『mini』『CUTiE』などでストリートモデルとして活躍し、11年には『JELLY』の姉妹誌にあたる『Gina』の創刊号に登場。18歳でファッション雑誌『ViVi』にモデルとして起用され、国内でも名の知られた存在となる。ランジェリーブランド「ラヴィジュール(Ravijour)」でもモデルに起用された。一方で20歳のときにパーティーで知り合いに誘われたのをきっかけに、DJとしての活動もスタート。07年にはファッションモデルのディエゴとともにDJユニット「Van Cliffe.D」を結成し、「トラサルディ(TRUSSARDI)」や「シュウ ウエムラ(shu uemura)」「イヴ・サンローラン・ボーテ(YVES SAINT LAURENT BEAUTE)」といったブランドのパーティーなどでプレイしている。14年3月には伊勢丹新宿で行われたシャンパーニュメゾン「ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)」のイベントでも披露した。
2014年09月25日イヴ・サンローランの創始者であり、天才デザイナーであるサンローランの人生を描いた映画『イヴ・サンローラン』が、いよいよ9月6日から公開。ジャリル・レスペール監督と、サンローラン役をつとめたピエール・二ネのインタビューをお届けします。記事最後にニネ氏のイケメンぶりが垣間見れるオフショット写真も公開しておりますので、要必見です! ■ジャリル・レスペール監督インタビュー―この企画はどのように始まったのですか?僕は力強くて素晴らしい愛の物語を描きたいと思ったんだ。それに、夢を実現しようと奮闘する人物を描きたいとも。新しい企画で何をしたいかと考えを巡らせる中で、本作『YVES SAINT LAURENT』の着想を得たんだ。フランスの偉大なデザイナーとピエール・ベルジェを描いた映画を製作することにワクワクしたよ。―何にそれほどワクワクしたんですか?第一に、サンローランの類まれなカリスマ性にとても感銘を受けた。そして彼の脆さと無邪気さにも。彼は非常に賢明で、妥協することなく自分の芸術に打ち込んだんだ。彼とピエール・ベルジェの生涯にわたる愛情にも深く感動したね。それに加えて、サンローランが素晴らしい創造力を備えていたことだ。彼は真の創造者で、幅広い作品を生み出し、常に時代に先んじていて、真のアバンギャルドだった。彼は日常生活において衣服がいかに重要かを理解していて、女性がまだ男性より下に見られていた時代に、女性のためのスーツを考案したんだ。彼は女性らしさを否定することなく、タキシードの上着やズボンといった男性服を女性に着せた。当時、こうした服装は非常に革新的なものだったんだよ。―本作は何よりもまず美しい愛の物語ですね。この物語で僕が感動したことは、二人の素晴らしい人物を描いていることだ。そのうちの一人は天才で、天才には欠点と傷がつきものだ。その上、サンローランは躁鬱病だった。そんなサンローランの病気と仕事の重圧にも関わらず、この二人の主人公がどのようにして生涯にわたる関係を続けることができたのかに、僕は関心を持ったんだ。二人が自分たちの夢を追い続け、可能性を広げ、先に進めば進むほど、二人の愛はさらに試練にさらされ、さまざまな障害を上手く乗り越えていった。だからこそ、前例のない素晴らしい愛の物語になったわけだね。―キャストについてお聞かせください。ピエール・ニネとギョーム・ガリエンヌ(ピエール・ベルジェ役)は、とても上手く互いを引き立て合っているよ。全然違う人間だけど共通しているものがあるんだ。二人とも仕事に対する価値観が同じで、書かれた言葉を大切にしている。こうした素晴らしい人物を演じるには、それだけの熱心さと知性が必要だし、二人とも才能に恵まれていて、素直な気持ちで演技に取り組んでいるけれども、物事を知的に分析しすぎることはない。生気にあふれ、役になり切っているんだ。20年にわたる愛の物語を描く技術的な知識、例えばセリフの展開などと、生き生きとした感情がこもる演技のバランスが絶妙だよ。この映画はおおいにこの二人の演技にかかっていると思う。―衣装デザインについてはいかがでしたか?衣装デザインには通常の倍の時間をかけて取り組んだよ。当時の衣装をデザインしなければならなかったし、リサーチをして、サンローランの重要なコレクションについて賢明な決断をしなければならなかった。ピエール・ベルジェとその財団の協力を得たことで、オリジナル衣装を使用できたのはラッキーだった。財団にとっても、衣装を再現することは簡単なことではなかった。当時サンローランが使用した布地のなかには、今はもう存在しないものもあったから、その場合は特にね。―プロダクションデザインは目を見張るほど素晴らしいですね。財団の協力のおかげで、当時とほぼ同じように映し出すことができた。僕たちはできるだけロケで撮影するようにしたんだ。サンローランが実際に暮らし、仕事をしていた場所、例えば1974年に彼が仕事をしたスタジオ、改築され手入れの行き届いたモロッコのマジョレル庭園と呼ばれる邸宅、サンローランが年に二度ショーを行ったインターコンチネンタルホテル(現在のウェスティンホテル)にも出かけて行った。そうした場所や実際にそこで暮らして仕事をしていた人たちからインスパイアされたよ。映画からそれが伝わってくると思うよ。■ピエール・ニネインタビュー―脚本を読んだときの感想は?ワクワクしたよ! すぐにこれが、傷つきやすくまた気高さを備えた、多面的で魅力ある人物を描いた感動的な話だとわかった。ぜひ出演したいと思ったよ。ジャリル・レスペールの映画はよく見ていたし、彼が俳優たちと親しいことも知っていたから、この作品は説得力のある映画になるだろうと思った。彼なら、この愛と創造を主題にした伝説的な物語を、これにぴったりの色調を見つけ出して描き、全編を通じて二人の人物を掘り下げて描いてくれるだろうと思ったんだ。―脚本のどこに感動したのですか?第一に、サンローランがとても成熟していたことに感動したよ。若い年齢から創造と発明に取り組もうとする断固とした決意に感銘を受けた。彼が幸せを感じるのは、創造することだけだったんだ。ジャリルはこの愛の物語を作品の中心に据えることを決めたが、彼はベルジェとサンローランの素晴らしい50年にわたる関係だけじゃなく、この物語の一部を成すサンローランの困難や巧みな試みも描きたいと考えた。さらに僕が気に入ったのは、サンローランの人格の暗い側面、アルコールやドラッグとの接触をごまかしたりしていないところだった。こういった面も彼の人生に実際あったことだし、彼が残した遺産の一部でもあるからね。―この役をオファーされる前、ファッション界がどんなところかご存知でしたか?いや、あんまり知らなかった。ファッションに特に興味はなかったから、ファッションのことはよく知らなかったんだ。そのあとも、ファッションに心から興味を持ったというより、サンローランやディオール、バレンシアガといったファッションの歴史を創り上げた人物の方にとても興味を持った。そうは言っても、プリプロダクションや撮影が進むにつれて、ドレスや布地、スタイルにどんどん興味を引かれていったけどね。モンドリアンドレスが撮影用に博物館から運ばれてきたときは、特に感動したよ。―サンローランというこの役をどう演じましたか?このような有名な人物を演じるときは、その責任感が演技の妨げにならないようにするため、まずその人物を取り巻く神聖な雰囲気を取り除く必要がある。舞台俳優としての経験がとても役に立ったね。舞台俳優をやっていると、シェイクスピアの芝居を演じる時などに、数々の名優の演技やさまざまな舞台が心の中をよぎるものだけど、そういったプレッシャーを克服できるようになるんだ。新たに自分なりの役作りをしなければならないからね。サンローランは心に傷を負った繊細な人物で、確かに彼は「極度に内気」だった。彼は24歳の時に躁鬱病と診断された。僕はこの面も表現しなければならなかったんだ。―サンローランについていろいろとリサーチしましたか?できる限りたくさんの物語やドキュメンタリーを見たし、さまざまな記録や記事やインタビュー、伝記など、何でも読んだ。数か月間、サンローラン漬けになって、毎日を彼と過ごした。彼が心に秘めた思いを感じ取りたかったし、現場では他の誰よりも彼のことを知っていたかったんだ。彼の成長、18歳の若さで発揮したその創造力、デッサンの才能、目標を達成しようとする決意、舞台へ向けた情熱など、彼の人生のさまざまな側面に影響を受けたよ。彼のステージの感覚が僕の役作りの基礎になった。また、数か月間、さまざまなコーチについてデッサンや裁縫、デザインの訓練を受けた。スポーツのコーチにもね。それに、サンローランの作業室で使われた専門用語も習った。―ピエール・ベルジェは演技について助言をしてくれましたか?それはなかった。でも、彼はものすごく助けてくれたよ。彼はサンローランと一番親しい関係にあった人物だし、今でも、彼はサンローランの作品を管理している。彼と話していて、彼ら二人の生活やサンローランの私的な面をいろいろと学んだ。そういったことは公開されている記録には記されていないからね。ベルジェは、サンローランのユーモアのセンスや長年にわたる二人の生活、それに二人で訪れた場所など、私的な話をしてくれた。彼のスタジオに行き、サンローランの共同製作者や親しい知人に会うことができた。彼らはサンローラン風のデッサンの仕方を教えてくれたよ。これは役作りをする上で重要な段階のひとつだった。---そんなピエール・ニネ氏は大の日本好き。初来日の際には「アイ・ラブ・ジャポン」と東京&京都を満喫した模様。その満喫ぶりが伝わってくる、オフショット写真を特別公開します! 映画『イヴ・サンローラン』2014年9月6日(土)全国ロードショー配給:KADOKAWA 公式サイト
2014年09月01日本国フランスで“Beau Garcon(ボー・ギャルソン/美しい男)”と言われ人気急上昇中の俳優ピエール・二ネを主演に迎え、伝説の天才ファッションデザイナーの華麗なるキャリアと孤独を描いた映画『イヴ・サンローラン』。このほど、今年2月にドイツで行われたベルリン国際映画祭2014のレッドカーペットを収めた映像が、シネマカフェに到着した。1960年代の鮮烈なデビューから現在に至るまで、揺るぎない地位を築いたハイブランドの創始者にして、フランスが誇る至宝のデザイナー、イヴ・サンローラン。公私共に彼のパートナーだったピエール・ベルジェ氏が全面協力し、初のイヴ・サンローラン財団公認作品となった本作。財団所有の貴重なアーカイブ衣装が貸し出され、豪華絢爛なファッションも見どころだ。今回届いた映像では、イヴ・サンローランも浴びたであろう報道陣の嵐のようなフラッシュの中で、興奮気味にインタビューに応えるピエールの姿。ベルリン国際映画祭での上映について、「ファッションに敏感な人は多いと思う。世界中の人が興味を持っているはずの存在だ。偉大なクリエーターで芸術家でもあった、彼の波乱の人生は、多くの謎に包まれていた。多くの人がその真の姿を知りたいはず。よく知られていない彼の私生活と、その多様な側面が、今夜明らかになるよ」とコメントを寄せていた。風になびく細い髪も、劇中とは打って変わった少しワイルドな髭も、その上品な佇まいを持ってすれば、まさに“Beau Garcon”。女子なら必見の美しさに注目してみて。『イヴ・サンローラン』は9月6日(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イヴ・サンローラン(2014) 2014年9月6日より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネマライズほか全国にて公開(C) WY productions – SND – Cinéfrance 1888 – Herodiade - Umedia
2014年08月21日様々な場面で活躍する女性達の“輝き”の理由に迫る連載インタビュー企画、第3回は世界最大のオンライン旅行サイト「エクスペディア」で、北アジアマーケティングディレクターとして活躍する木村奈津子さんが登場。スラリとした長身と自信に満ちた表情が印象的な木村さんに、ファッションや美容へのこだわりを聞きました。■仕事中もワークアウト健康管理に気を配っているという木村さんは、オフィスでもワークアウトを実践中。「バランスボールに座って仕事をしています。体幹が鍛えられていいですよ。1日中座っているのは大変なので、半日くらいがオススメです。半年ほど前に使い始めたのですが、今では4割ぐらいの社員がバランスボールを使っています(笑)。ダイエットスリッパを履いたり、オフィスでできることをコツコツと続けています」スリムな体型をキープするのに、食事にも気を使う。「欠かせないのがお豆腐。グリーンスムージを飲ん だり、おやつ代わりにトマトを食べるなど、野菜もたくさんとるようにしています」■ファッションでも体系維持!!取材当日は仏ブランド『フィフィーユ(FIFILLES)』のピンクのワンピース姿を披露してくれた木村さん。色白の肌にも原色系のファッションがよく似合う。「勝負服はレッドと決めています」(木村さん)。 ボディーコンシャスなシルエットだったり、ベルトでウエストマークするタイプだったり、自然と体型を気にするような服を選ぶことが、体系維持にも役立っているよう。■ファッションに負けない“ポイントメイク”がオススメそんな木村さんのメイクを今回手掛けたのは、イセタンミラーガールの鈴木恵美さん。「明るい色のファッションに負けないよう、メイクもどこか強調するポイントを置くといいですね。木村さんはスタイルがよくかっこいい女性なので、今回は少し柔らかさをメイクでプラスしていきたいです」と、目元はブラウン、頬はピンク、ピンクのリップで口元を印象付けるようなメイクを紹介してくれた。「目をぱっちり見せたい」という木村さんのリクエストには、目尻にブラックのアイラインを太めに引き、下まぶたにブラウン系のアイラインを引いた。「下まぶたに黒ではなくブラウンを使うことで、自然な感じで目元が強調され、失敗も少ないですよ」と鈴木さん。また、「アイメイクが目の下に滲んでしまうという木村さんには、お湯で落とす洗い流すタイプのマスカラがオススメ。目の下が黒くなりにくく汗にも強いので、運動好きの方にはぴったりです」とアドバイス。普段はレッド系のリップが多いという木村さんに、今回はあえてピンク系をチョイス。イヴ・サンローラン・ボーテのリップは、数々の美容雑誌で取り上げられ店頭では入荷するとすぐ売り切れてしまう人気商品。チークもピンクを使用し、ナチュラルでフェミニンなメイクで木村さんの新たな一面が引き出されたようだ。主な使用アイテムは、イセタン ミラー ボーテ「アイシャドウ 01」、同「アイライナーペンシル 01」、パルファム ジバンシイ「ル・プリズム・ブラッシュ 22」、イヴ・サンローラン・ボーテ「ルージュ ヴォリュプテ シャイン 08」。【木村奈津子プロフィール】慶應大学商学部卒。消費財の海外マーケティング、インターネットマーケティング、PRとブランディングを得意とし、複数のグローバル企業で常に日本文化と海外文化の狭間に立ってきた。 これまでに仕事、プライベートで 40 都市以上に居住+旅行してきた大の海外好き。2007 年よりエクスペディアのマーケティング責任者を務め、北アジアのサイト立ち上げ、 マーケティング戦略なども統括する。ラテンダンスでは 2チームに所属しイベントなどでパフォーマンス活動をし、また最近ズンバのインストラクターの資格を取得。最近ではジャズピアノ・ラテンパーカッションに挑戦するなどプライベートでも活動の幅を広げている。【イセタンミラーについて】イセタンミラーは「欲しい時に好きなように欲しいモノだけ買えるラグジュアリーコスメショップ」がコンセプトのコスメショップ。そこで働くのがイセタンミラーガールだ。かつて百貨店でしか買えなかったブランドコスメを、ブランドの垣根を越えてセレクト出来る同ショップでは、アイテムを一人で試して選ぶことも、イセタンミラーガールに相談して選ぶことも可能。現在、国内で9店舗展開している。
2014年08月02日9月20日(土)に公開を迎える『バツイチは恋のはじまり』。ひと足お先に公開された本年度のフランス映画祭では、最高賞の「観客賞」に輝いたばかり。主演を務めるのは、『イングロリアス・バスターズ』で大ブレイクしたダイアン・クルーガー。バレエを学び、モデルとしても輝かしいキャリアを築いた彼女は、3か国語を操るクール・ビューティーだ。本作でも、カジュアルスタイルから鮮やかなドレスまで幅広い着こなしはさすが!オシャレ女子は要チェックのダイアンのファッションに注目した。歯科医師のイザベル(ダイアン・クルーガー)は、イケメンで仕事がデキる完璧な彼氏とパリで同棲中。結婚式を数か月後に控えるも、一家に代々伝わる「一度目の結婚は必ず失敗する」という呪いのようなジンクスが気になって仕方がない。「何とかしてバツイチになりたい!」と考えるイザベルは、お調子者の旅行雑誌編集者ジャン=イヴ(ダニー・ブーン)を口説き落とし、結婚して即離婚をしようと決意。彼の世界半周旅行に同行することに…。まず、誰もが目を奪われるのは、ジャン=イヴと出かけたイザベルのパーティ用の真っ赤なドレス。こちらは、今年映画のモデルになったことでも話題の「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」のもの。胸元に深く大胆なスリットが入っているが、計算しつくされたラインのおかげでいやらしさはなく上品。大人の女性らしさを際立たせている。そして旅行中は、1枚でサラリと着れるワンピースをチョイス。たとえラクチンな服でも、素材に気を使うのが大人の女性ファッションだ。フランスのファッションブランド「ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG&VOLTAIRE)」は、ラグジュアリーな素材でもリラックス感のあるファッションを提案しているとあって、普通のワンピースとは一線を画している。また、冬のパリでは洗練された「ベル・エール(BEL AIR)」のダウンで差をつける。有名デパート「Galeries Lafayette (ギャラリー・ラファイエット)」を始め、パリに20店舗以上のオンリーショップを構える日本未入荷のブランドだ。表情に変化をつけたいときには、やはりメガネがマストアイテムだろう。本作ではニューヨークを拠点に展開する「セリマ・オプティーク(SELIMA OPTIQUE)」を使用。デザイナーのセリマ・サラウンは、ここ数年のニューヨークのファッションシーンに多大な影響を与えたひとりで、ナオミ・キャンベル、マドンナ、ソフィア・コッポラ、ローリン・ヒルなど、オシャレセレブの間でも愛用者は多い。最後に、その人のオシャレ度を一瞬で確認できるものといえば、時計。1833年創業の高級時計マニュファクチュール「ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)」をさりげなく身に着けているとは、さすがブランドアンバサダーのダイアン。デザイン性だけでなく、機能性にもこだわるのが、デキる女の技だ。そんなダイアンが、驚くほどのキュートさで明るいコメディエンヌぶりを発揮している本作。日本の女子たちも、ぜひ彼女のオシャレを参考にしてみて。『バツイチは恋のはじまり』は9月20日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開。(text:cinemacafe.net)
2014年08月01日「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、「サンローラン ミュージック プロジェクト(SAINT LAURENT MUSIC PROJECT)」に歌手で女優のマリアンヌ・フェイスフル(MARIANNE FAITHFULL)を起用した。マリアンヌ・フェイスフルは、1960年代のファッションアイコンで、清らかな歌声とロリータ的な美貌でモデル、女優、歌手として人気を博した。なお、サンローランの14-15AWウィメンズコレクションは60年代にインスパイアされた内容。プロジェクトにフェイスフルが起用されたことは、彼女が活躍した60年代のファッションと、14-15AWシーズンとの関係性を強く印象付けることになった。ちなみにフェイスフルは同コレクションに出席している。SAINT LAURENT MUSIC PROJECTはファッションと音楽の関係性にフォーカスしたエディ・スリマンによるプロジェクト。ポートレートビジュアルの製作を行う他、ショーミュージックを委託するという側面がある。過去にはマリリン・マンソンやコートニー・ラブをビジュアルに起用。サンローランのアイコニックなアイテムをロックスターが着用した姿が話題を呼んだ。
2014年05月30日1963年エールフランスは世界のトップクチュールメゾン、クリスチャン・ディオール社にユニフォームを依頼した。これは、クチュールメゾンとの初めてのコラボレーションとなり、その後、時代と共にフランスを代表するメゾンがデザインを担当するきっかけとなった。ディオール社は、1957年ムッシュ・ディオールが急逝すると、アシスタントをしていたイヴ・サンローランに引き継ぐも1960年徴兵され、不在となった主任デザイナーの席にマルク・ボアンを就かせた。彼は、以後30年という長い間、ディオール社に貢献した偉大なデザイナーだ。「当時のエールフランスは、フランスのエレガンスや洗練を広くアピールしていた時代でした。キャビンアテンダントは、世界が憧れるモードを着こなせる容姿と知性が求められました」とエールフランスのアーカイブ責任者シモン・ピエール・スイヨ(Simon Pierre Souillot)氏は話す。秋冬には、丸みを帯びたクローディーヌ襟のショートジャケットの下に、リボン結びの白いブラウスとタイトスカートを着用。春夏は、サックス・ブルーの半袖ワンピースでスカート部分はトラペーズ(台形)。日本の帯紐から着想を得たというベルトが特徴。ピルボックス・キャップと呼ばれる帽子は、ウエアと色をそろえ、ディオールのエレガンスを完成させる、ポインティッド・トゥのパンプスもセットされていた。多くのメディアがこの新しいユニフォームを賞賛したのはCAという選ばれた女性の職業とモードなユニフォームが一体となって、時代の先端を感じたからだろう。4/6に続く。
2014年04月01日サンローラン(SAINT LAURENT)が、伊勢丹新宿店本館2階に日本国内では初めてとなるウィメンズシューズのポップアップストアをオープンする。4月1日から15日まで。クリエーティブディレクターのエディ・スリマンによるニューコンセプトを踏襲した空間に、幅広いシューズコレクションをそろえる。14SSコレクションを象徴する「キトゥン・ヒール(KITTEN HEEL)」や、ムッシュ イヴ・サンローランのアイデアを現代的に再解釈したバレリーナシューズ「ダンス(DANCE)」、パーマネントシューズコレクション「パリス(PARIS)」や「ルル(LULU)」「コート・クラシック(COURT CLASSIC)」などが登場する。
2014年03月20日唇の形のアプリケーターからとろけ出す、甘いKISSへのプロローグイヴ・サンローランは、 とろける質感とクリーミーな発色の、官能リップスティック「 ルージュ ヴォリュプテ」シリーズより、リップグロス「グロス ヴォリュプテ」(全22色)を、4月1日より新発売する( 3月14日よりWEB先行発売)。唇の形の“KISSアプリケーター”からとろけ出す、甘いKISSへのプロローグ。濡れたような艶&ぽってりボリュームの“恋する「大人グロス」”が待望の新登場となる。ミラーシャインの輝きと肉感的なボリュームを演出「グロス ヴォリュプテ」は、つけているほうが心地良い「ヴォリュプテ」だけの、べたつき・ストレスフリーのみずみずしくなめらかなテクスチャーのリップグロス。唇の上でとろけてライトな極薄フィルムに変化。官能的な仕上がりを叶える均一フィルムが、つるんとなめらかにコーティングし、ミラーシャインの輝きと、唇のフォルムを変えるほど肉感的なボリュームを演出するという。唇の形のアプリケーターは、3Dデザイン構造で、見た目の可愛らしさだけでなく、唇のカーブにぴったりとフィットし、口角まで美しく塗布することができ、唇で唇をそっとなでるように、グロスを塗る仕草もセクシーに。カラーは、ゴージャスから清楚まで、好みの仕上がりで選べる、<PURE:パールなし。クリアな発色>、<GOLD:ゴールドグリッターのジュエリーのような輝き>、<IRIDESCENT:かすかな煌きの上品なパール>の3つのグループ、全22色となっている。【参考リンク】▼イヴ・サンローラン 「グロス ボリュプテ」
2014年03月20日パリ・ルーブル美術館に隣接する装飾美術館にてパリファッションウィーク中の3月1日より「ドリス・ヴァン・ノッテン―インスピレーションズ」展が開催されています(8月31日まで)。私は20年以上「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」というブランドをバイヤーとして買い付けて来ました。また個人的にもドリス氏自身と何度かお話する機会があり、そんな背景もあってこの原稿を頼まれています。パリコレクション中に原稿依頼を頂いた直後、驚くべき偶然がありました。ドリス氏自身に直接展覧会を案内し解説して貰うという、信じられないような幸運があったのです。展覧会自体はレセプションで拝見していましたが、後日、もう一度観たいと思って入場券購入の列に並んでいた私を同社プレスのパトリックが見つけ「何しているの?」という会話から「それなら今から始まるプライベートビューに参加して!」と呼び入れていただいたら、そこにはドリス氏が居て、そこから1時間半、彼自身に案内して頂いた……という経緯です。前置きが長くなりましたが、これほどの幸運・偶然は考えられず、その成果(?)を是非お伝えしたいと思います。「インスピレーション展は回顧展ではないのです」とドリス氏は言います。「自分が生きて、現役でいる間にこのような展覧会を行えるのはファッションデザイナーとしてこの上ない幸福であり、名誉です。私がこの展示で表現したかったのは“何からインスピレーションを得てデザインしてきたか?”を開示し、展示することで私の頭の中を一緒に旅して貰えたら、ということです。私にとってファッションとは即席でつくられたり、誰かの作品をコピーしたりして出来上がるものではないし、また、インスピレーション源自体も絵画や映画や文学や新聞、あるいは自然や草花や偶然拾ったもの、旅先で出合ったもの等、多岐にわたり限定できないものです。しかも、そこからそのままカタチになることはなく、頭の中であれこれ捻っているうちにだんだんと形になっていきます」と、彼自身が語るように、その発想源は実に多様です。会場には偉大なファッションの先達の服も展示してあります。イヴ・サンローラン、クリストバル・バレンシアガ、装飾美術館自身のアーカイブからはカンサイヤマモト、ヨウジヤマモト、セシル・ビートンが着ていた服は個人の収蔵品から借りたそうです。そう“インスピレーション”展のダイナミズムとは装飾美術館の収蔵品のみならず、オルセー美術館からジョヴァンニ・ボルディーニを、ホワイトキューブ・ギャラリーからはダミアン・ハーストを、といった具合に収蔵品を借り出してまで可能にした、前例のない“インスピレーションの宇宙”が具現化されている点にあります。こうして展示されているアート作品は100点以上、ドリス ヴァン ノッテンの作品も180体以上。また、本展示のために特別製作された映像作品もあります。2/2に続く。
2014年03月17日「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、2人のアーティストとコラボレーションしたTシャツコレクションを3月15日に発売する。今回選ばれたのは、音楽系プロジェクトのビジュアルを多く手掛けるルーク・トーマス(LUKE THOMAS)と、モノクロのイラストレーションで目に映る世界を表現するゼーン・レイノルズ(ZANE REYNOLDS)の2人。彼らの作品は、サンローランの14SSメンズコレクションでも採用されて注目を集めた。トーマスによるTシャツは、コレクションでもキーモチーフとして採用された“BLOOD LUSTER”をプリント。数多くのアートワークがコレクションに登場したレイノルズの作品からは、“THE MALIBU”と“MALIBU BARBARA”がTシャツとなった。いずれも3万5,000円(税抜)。取扱い店舗は、同ブランドの表参道店、新宿伊勢丹メンズ館店、阪急メンズ東京店、神戸大丸店、阪急メンズ大阪店、ドーバーストリートマーケット銀座店。
2014年03月12日「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beaute)」より昨年4月に発売された「ルージュヴォリュプテシャイン」(全19色、各3,990円)が、売上最高記録を更新し続けている。コスメ新商品は発売された月が最も売れ行きが良いという通常のパターン。しかし同アイテムはそれを覆し、発売後も売れ続け、9ヶ月を迎えた昨年12月、発売月の2倍となる販売個数を達成。年間予測の3倍を売り上げた。年末年始には日本中のカウンターで在庫がほとんどないという事態になり、入荷待ちのウエイティングリストの列が絶えない状態が続いているという。特に人気が高いのは「プロポーズさせ“る”ミルキーコーラル」の異名を持つ15番。「婚活リップ」「プロポーズ色」と口コミで人気が広まったが、15番を愛用していた同ブランドのスタッフが実際にプロポーズされたというエピソードを元に、「プロポーズさせ“た”ミルキーコーラル」へと進化した。ルージュヴォリュプテシリーズは、ケイト・モス(Kate Moss)のビジュアルと共に2008年にデビュー。「官能的な」を意味する「ヴォリュプテ」の名前通り、官能的なまでに滑らかな質感と鮮やかな発色が話題となった。11年には高いトリートメント効果とみずみずしい発色を兼ね備えた「ヴォリュプテキャンディー」が登場。今年4月には、シリーズ初のリップグロス「グロスヴォリュプテ」も仲間入りする。
2014年02月24日YSL「フォーエバー」からCCクリームとコンパクトファンデイヴ・サンローランは、“肌印象を意のままに操るCCクリーム”「フォーエバー ライトクリエイター CCクリーム」(日焼け止め・メイクアップベース/SPF35・PA++++全3色)を、2月21日より新発売。また、“透き通るような透明感を実現するセラム ファンデーション”「フォーエバー ライトクリエイター コンパクト」(コンパクト ファンデーション/SPF32・PA+++全7色)も同時発売となる。個性や気分に合わせて肌印象を自在に操り、演出するCCクリーム「フォーエバー ライトクリエイター CCクリーム」は、一人一人の個性や気分に合わせて肌印象を自在に操り、演出する、YSL初のCCクリーム。先進科学から生まれたYSL独自複合成分「グリカンアクティブWT」を配合。曇りなく、滑らかに磨き上げられたような透明感をたたえた肌へと導く。更に、瞬時に輝きに満ちた艶やかな肌を演出する「リキッドミラー」と、明るくピュアな光を放つ「ハイブリッド ピグメント」を配合。<ローズ:オリーブグレーのくすみでお悩みの人に。若肌特有のほんのりピンクの血色感を放つ>、<ラベンダー:黄ぐすみでお悩みの人に。ワントーン明るい透明感の高い肌色に仕上げる>、<アプリコット:シミ・そばかす等による不均一な肌色でお悩みの人に。イキイキとした健康的な肌色に仕上げる>の、麗らかな光のようなツヤと透明感をベースに異なる肌印象を演出する3色展開となっている。先進技術と高画質パウダーの融合が透明感を創造する、日本人肌処方のファンデ「フォーエバー ライトクリエイター コンパクト」は、先進科学から生まれたYSL独自複合成分「グリカンアクティブWT」を配合。肌の透明感とツヤを生みだすその先進技術と、日本女性の肌色の美しさを引き立てる高画質パウダーの2つの完璧なまでの融合が突き抜けた透明感を創造する。陰り、色ムラ、くすみ、その全てを払拭し、白さの輝き、その美しさが長時間持続するという。【参考リンク】▼イヴ・サンローラン公式通販サイト
2014年02月21日2013年のカンヌ国際映画祭――映画業界人から観客までを虜にしてしまう、ひとりの新人女優が現れた。その名は、マリーヌ・ヴァクト。「イヴ・サンローラン」や「ルイ・ヴィトン」など名だたるブランドの広告モデルとして活躍してきた23歳だ。彼女をスクリーンの“美の女神(ミューズ)”として見出したのは、フランス映画界の旗手フランソワ・オゾン監督。カトリーヌ・ドヌーヴ主演の『8人の女たち』『しあわせの雨傘』や、リュディヴィーヌ・サニエを世界に印象づけた『スイミング・プール』などで知られる奇才にして、“女”を描く天才である。カンヌ以降、「ELLE」や「VOGUE」といったハイ・ファッション誌を始め、カルチャー誌や映画誌など世界中のマスコミがマリーヌに飛びついた。彼女の美貌に、彼女の語る言葉に、そして彼女の演じた“17歳の少女”に…。そう、彼女はオゾン監督の最新作『17歳』で、そのタイトルの通り、あどけない少女と大人の女性の間を彷徨う“17歳”という年齢を見事に演じ上げている。世界中の注目を集める彼女が今、何を語るのか?オゾン監督との出会いから女優という仕事についてまでたっぷりと聞いた。まずは、多くの俳優が共に仕事をしたいと熱望するフランソワ・オゾン、その人について聞いてみたい。そう尋ねると、オーディションの様子からマリーヌは語ってくれた。「彼はとても率直な人よ。私はスクリーン・テストをして、脚本の中のセリフを演技しながら読んだの。ストーリーが明快に書かれていて、力強く、感銘を受けたわ。その上で、フランソワには私を安心させて欲しいと思った。私をどう撮るのか、どんな美的観点で、どういう映像を撮りたいのか、といった点についてね」。新人女優とはいえ、さすが名立たるトップブランドで超一流のクリエーターたちと仕事をしてきたモデルだけあり、画作りにかけては“超”が付くほど飛び抜けた感覚を持つマリーヌ。そして映画を観てみれば、なるほどと深く頷ける美しい世界が紡がれている。マリーヌが演じたのは、本作の主人公・イザベル。美貌の内に17歳独特の不安定な心を抱えながら、未知なる大人の世界へと興味を持ち始めた少女だ。彼女にとっての“未知なる世界”――それを本作では“セックス”という形で描いている。誰しもが通る17歳という時間だが、その最も顕著な興味の対象であり、“大人”の象徴とされるものだろう。本作は春・夏・秋・冬の4つの季節を通して描かれる。第1幕となるのは夏のシーン。17歳の誕生日を迎え、ドイツ人の彼氏にドギマギしながら少女らしい表情を見せながら、恐る恐る初めて“未知なる世界”に足を踏み入れる。そして、第2幕となる秋のシーンに切り替わると大人っぽいスーツを着て、高級ホテルで客を取るようになっているのだが、そこでもまだぎこちなさは残っている。しかし、第3幕の冬のシーンでは驚くほど大人びた表情を見せる。少しひねたような歪んだ微笑を浮かべながら、世の中を見ているのだ。このイザベルの絶妙な表情のさじ加減をどのようにして生み出したのか。そして、どんな風に役へと入り込んでいったのだろうか?「彼女の心境を完全に理解できるとは言えないけど…彼女という人間に感銘を受けて、この役に一定期間、没頭したいと思ったの。そして役を演じるうちに、自然に自分自身のある部分が彼女の中に交わっていったわ。(ヌードシーンは)初めは少し怖かったけど、最終的には、ほかのシーンと同じように対処したわ。撮影や自分の役柄にすっかり入り込んでいたから、シーンの時には素の自分のことはすっかり忘れていたの。それは、とても素敵な心地がした。撮影は2か月間を要したけど、私はいままでそれほど長い期間、一つの作品に全力で関わったことはなかった。撮影は、ほぼ脚本に書かれている時間軸に沿って行われたの。だから撮影が進むにつれて、イザベルのことをどんどん理解していくことができた。エンジンを温めてから、高速ギアに入れていく感じね。イザベルは、薬物やほかの過激な経験に手を染めるのと同じように、(売春婦として)客を取っているの。つまり、自分の回りの世界に立ち向かい、『自分が何者であるか』を見極めようとするの。彼女は、自分や他人を鋭い眼差しで見つめているの――実際、彼女は、ほとんどの同年齢の子どもたちや、彼女の周りの多くの大人たちよりも賢い。だから、イザベルは自分の行動に対する責任を取るし、言い訳もしない」。モデルから女優へと転身する者は少なくない。そしてお世辞を抜きにすれば、外見は美しく整えられても、心がそれに追いついていないという例は多い。しかし、上述したマリーヌの言葉からも、本作での彼女がその例の通りでないことは明らかだろう。そして、それはイザベルの外見部分にまで影響しているようだ。「(イザベルの外見については)フランソワとはかなり意見交換をしたわ。彼には撮影前に、少し髪を伸ばすことや、ティーンエイジャーのように見えるように、体重を数キロ増やすように言われたわ。イザベルは自分の外見には無頓着なの。彼女はすぐにイチャイチャするタイプではないし、ファッションにも興味がない。衣装スーパーバイザーと相談しながらいろいろな服を試し、それぞれの季節にふさわしいイザベルの服装を決めたわ」。売春婦が登場する映画は少なくはない。しかし、本作のようにお金でも優越感でもなく、自分の存在を確かめようと売春を続ける少女に肉薄していく作品は珍しく、そしてその罪を犯す感覚は、17歳だった頃の自らの愚かさを思い出せば共感を覚えてしまうはずだ。そんなスクリーンの中に住まう“女”でもあり、そして観る者たちの誰もが持つヒロイン・イザベルを、マリーヌはこう分析する。「彼女には偽善がまったくないの。作品を観ると、彼女は脆い存在だけど、同時に強さもあって、ユニークな若い女性だということが分かる。少し孤独で、人との関係が希薄で、あまりコミュニケーションを取るのがうまくない。(ある事がきっかけで、両親に売春をしていることがバレてしまうけど)イザベルは、売春の経験について誰にも話す気はないし、誰かに秘密を打ち明けたくもない。彼女の物静かな様子は共感できるし、感銘を受けるわ。イザベルは人と距離を取りながら生きているの――そこにいるけれども、いない、というようにね」。売春をしていたことが両親にもバレ、警察に厄介になり、両親の友人たちにも知れ渡ってしまう。簡潔に言ってしまえば、居心地の悪さこの上ない状況だ。しかし、そこからのシーンやイザベルの表情や言葉こそ、本作の真髄なのではないかと感じさせる。美しき17歳は、当人にとっても“少女なのか?大人なのか?”と曖昧なものだが、イザベル以外の登場人物たちにとってもそれは同じなのだ。大人たちの彼女を見る視線は、イザベルが色香を放ちながら微笑する時、“女”を見るものとなる。劇中、イザベルが発するセリフの中に「危険な人間は、私ではない」という言葉がある。危険なものは誰なのだろう?「大きな意味では、危険というのは、イザベルが他人の心の中に喚起させる欲望のことを指しているんだと思うの。みんな、イザベルの若さや美しさを前に、自分自身の欲望やフラストレーションを直視せざるを得なくなるからよ」。17歳の少女の心の内を表すために、大人たちの視線を演出に入れるその手腕、“さすがはオゾン監督!”と両の手を叩きたくなる。そんな奇才との仕事が充実した時間だったことは上述の通りだが、気になるのは“これから”のこと。最後に聞いてみよう、今後も女優業は続けていく?「モデル業をしていて偶然この業界で仕事を始めることができた。セドリック・クラピッシュが、『フランス、幸せのメソッド《未》』の中のある役を演じるモデルを探していたのがきっかけなの。アレクサンドル・アルカディ監督の『Ce que le jour doit a la nuit』で役を演じられたのは、思わぬ幸運だったわ。演技の面白さに気づいたのは、ジョアン・シュムラ監督の短編『L’homme a la cervelle d’or』に出演した時ね。今は、『17歳』のおかげで、すっかり演技の仕事に夢中になっているわ」。この言葉からも答えは言わずもがな。次はどんな女性として、スクリーンの中に現れるのだろうか?(text:cinemacafe.net)
2014年01月31日「サンローラン(SAINT LAURENT)」のアイコンバッグ「サック・ド・ジュール(SAC DE JOUR)」コレクションに14SSより、新サイズの「ベイビー・サック・ド・ジュール(BABY SAC DEJOUR)」(19万4,250円)が登場する。ベイビー・サック・ド・ジュールは、ユニセックスサイズの「サック・ド・ジュール(SAC DE JOUR)」、A4サイズの書類が収納可能な「サック・ド・ジュール・ミニ(SAC DE JOUR MINI)」に次ぐ最少サイズ。取り外し可能なストラップが付く。ブラック、ブルー、ナチュラル、フローイエロー 、フローオレンジ、ピンク、グレー、フローピンク、レッド、ホワイトの全10色。ブラック、グレー、レッドは2月1日より日本先行発売される。サック・ド・ジュールは、エディ・スリマン(Hedi Slimane)による新バッグコレクション。ブランドロゴがフロントに型押しされ、ダブルのチューブハンドルやアコーディオンサイド、マチを調節出来るストラップなど機能的なのも特徴。アクセサリーとして取り外し可能な鍵付き南京錠が付属する。ケイト・モス、ニコール・リッチー、アンジェリーナ・ジョリー、キャメロン・ディアスなどセレブリティーも愛用している。
2014年01月28日「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、2月1日に迎える阪急メンズ大阪のリニューアル1周年を記念して、アーティストのゼーン・レイノルズ(Zane Reynolds)とのコラボレーションによる限定アイテムを発売する。フューシャピンクのナイロン素材にレイノルズのグラフィック「パーム・アンド・パーム(PALM AND PALM)」を全面に施したバックパック(10万3,950円)の他、スニーカーを販売。レイノルズは、米国カリフォルニア州出身のアーティスト。彼の見る世界をモノクロで表現したイラストレーション作品の他、「SFVアシッド(Acid)」の名前でエレクトロニックミュージックも制作している。
2014年01月17日オリエンタルなアフリカカラーが6色展開イヴ・サンローランから新年そうそう冬の寒さを吹き飛ばす、ホットな新色ネイルが発売されることが明らかになった。2月3日に発売される今回のコレクションテーマは「スパイシー」。エキゾチックオリエンタルからインスピレーションを受け大人気を博した香水、サハリエンヌの情熱を引き続き今回のコレクションでも披露してくれる。アフリカのあたたかな大地を想起させるような色の世界を指先に繰り広げてくれるだろう。各色€22,50(約3200円)。モロッコへの旅を愛するムッシュー・イヴ・サンローランカラー展開は全部で6色。コーラル・サーモンピンクのl’Opulente Cannelle 、パステルローズカラーのl’Eau de rose 、砂漠の砂のようなマスタードイエローSafran Sultan 、アフリカの地平線に沈む太陽を想起させる輝くオレンジ色l’Ambre Gingembre、ダークでスパイシーなプラムカラー Poivre Noir。それに付け加え、指先にアシンメトリーのゴールドラメを飾るグリッターネイル Feuilles d’Orだ。コレクションを代表するカラーはなんといってもsafran sultan で、この春のマストアイテムとなりそう。Feuilles d’Orは指先だけに飾ってもカラーの上から全体に塗ってももしくは単体で使用してもよい。どんなアクセサリーにも引けをとらないゴージャスな輝きを演出してくれるだろう。季節を問わずに使え、洗礼された上品さは他の追随を許さないイヴ・サンローランの今回のコレクション。アフリカ、モロッコへの旅を愛するデザイナー、イヴ・サンローランのように、遠い砂漠を旅したくなるようなネイルにもうすぐ出会える。
2014年01月07日フランスの名ブランド、イヴ・サンローランからもクリスマスキットが届きました。ライン使いでホリデーシーズンの肌を輝かせるスキンケアのキットと、イヴ・サンローランならではの肌を作り上げるファンデーションのキットです。「ノエル フォーエバー キット」(¥12,600)は、フォーエバーをラインで試せるトライアルセットとシックなブラックポーチをセットに。“名品”の呼び声が高い美容液で、忙しい年末も若々しい輝く肌で過ごせそう。キットの内容は、フォーエバー リブレイター セラム 30ml(現品)、フォーエバー ローション 30ml、フォーエバー リブレイター セラムインクリーム 7g、YSL ノエルブラックポーチ。フォーエバーのライン使いを試せるステキなチャンスです。「ノエル フォーエバー キット」は11月15日発売。「ノエル ファンデーション キット」(¥6,510~)は、お好きなファンデーション1品の購入+525円で以下をプレゼント。※パウダーファンデーションのレフィルのみの購入は対象外。プレゼント内容は、フォーエバー リブレイター セラム 7ml、YSL ノエルレッドポーチ。多忙なシーズンに必須のクレンジングウォーターとノエルらしいレッドポーチをセットにした、このシーズンぴったりのキット。「光の魔法」を駆使したイヴ・サンローランならではの肌で、ホリデーシーズンを誰よりも輝く肌で過ごしては? 「ノエル ファンデーション キット」は、12月1日発売。スキンケアとファンデーションで、ホリデーシーズンの輝く肌は約束されたようなものですね。発売日の2週間前から予約が始まるので、予約を忘れずに。お問い合わせ:イヴ・サンローラン・ボーテ tel.03-6911-8563 公式サイト 2013年クリスマス特集
2013年11月13日今年はスモーキーカラーで決まり!この秋冬コスメのトレンドをチェック!街はすっかり秋の気配。そろそろメイクも秋用に着替えたいですよね。今回は、今シーズン新発売になったコスメの中から、メイクのトレンドカラーをご紹介します!●リップは深みとニュアンスのあるボルドーがおすすめ秋らしさと今年らしさを両立させたいのなら、リップのおすすめ色は何といってもボルドー。「真っ赤になるのはちょっと…」という人にもぜひ試してほしいのは、『コスメデコルテ AQ MWルージュ シュープリーム RD430』(税込6300円)のような、ニュアンスのあるボルドー。華やかながらソフトな印象もあり、これならオフィスでも使えそう。「肌なじみのよい自然な赤みを与えるカラーと上品なツヤ、また唇の水分を逃さないモイストシールド処方を採用した高い保湿効果によって、唇自体を美しく見せる品質設計です」(コスメデコルテPR担当吉成さん)。乾燥しやすい季節にツヤ感をキープできるのもポイントですね。●アイシャドーには流行ド真ん中のグレー&ブルーをアイメイクはそのシーズンごとのトレンドをぜひ積極的に取り入れたいところ。今年の流行色のグレーはちょっと難しそうにも思えますが、2色セットの『クリニーク オール アバウト シャドウ デュオ 22』(税込2940円)なら簡単。淡めのグレーとグレイッシュブルーがセットになっているので、重ねるだけで美しい自然なグラデーションがすぐに完成します。「スモーキーなグレーが深みと奥行きを演出し、大人っぽい、印象的な目元に仕上がります」(クリニークPR担当鳥居さん)。アイカラーに、ついブラウンなどの定番カラーを選んでしまうという人も、ぜひトライしてみては?●指先にもさりげなく秋色を取り入れるスモーキーネイル今年のトレンドカラーのキーワードの1つは、「スモーキー」。ネイルも、ちょっとくすんだ色なら今年らしさを演出できます。たとえば、『イヴ・サンローラン・ボーテ ラ ラッククチュール』(税込3150円)のNo.39ベージュギャラリー。「使いやすいベージュにグレイッシュなニュアンスが加わることで、ぐっと秋らしくシックな雰囲気漂うオススメの一色になっています」(イヴ・サンローラン・ボーテ PRコーディネーター石井さん)と、ブランドでもイチ押しの逸品。シンプルな単色使いでもマットな質感でトレンド感を出せますし、ほかのスモーキーカラーと合わせたりストーンをあしらったりと、アレンジも広がりそうです。今年のトレンドを取り入れて、秋のオシャレを楽しんでくださいね。<文/島田彩子取材協力/リップ:コスメデコルテアイカラー:クリニークネイル:イヴ・サンローラン・ボーテ>
2013年10月28日「イヴ・サンローラン・ボーテ」がリップマニキュア待望の新シリーズ「レベルヌード」を2013年9月20日(金)より発売。同ブランドが展開する「リップマニキュア」から新世代のヌードカラーが誕生。20秒に1本売れている「リップマニキュア」からの待望の新シリーズ。このシリーズは、”FIGHT AGAINST BORING NUDE” 退屈なヌードを脱ぎ捨ててーをコンセプトに、既存の「ヌード」の概念を覆す新世代のヌードカラー。同ブランド渾身の新ルージュである。また、同製品発表にあわせて「REBEL NUDE WOMAN CONTEST」が開催された。製品イメージを体現する女性を全国から公募。一次、二次審査をパスしたファイナリストが選出された。コンテストの審査員は、ビューティジャーナリスト、トップヘアメイクアップアーティストなどに加え特別審査員として石田純一氏が務めた。厳正な審査の末、”REBEL”(反逆的)なスタイルをもった、ブランドイメージに合う女性として選ばれたのは、現役女子大生松本 妃代(まつもと きよ)さん。松本さんには約1年間同ブランドのイベント、メディアなどへのビューティーモデルとしての活動及びアドバイザーとして商品開発に携わる機会など幅広い活躍の場が予定されている。(写真下:グランプリに輝いた松本さんと石田純一さん)なお、パーティでは、IMALU(写真下)もDJとして新ルージュをつけて来場。当日の2013年9月19日(木)に24歳の誕生日を迎え、サプライズでバースデーケーキをプレゼントされた。また、モデルとしてカリスマ的な人気を誇るELLI-ROSE(写真下)もルージュをまとい、DJとして登場した。人気絶頂の2人も新ルージュの発売を祝福し、会場を大いに盛り上げた。「イヴ・サンローラン」ならではのスタイリッシュでモードな世界観に酔いしれながら、新ルージュの美しさと魅力をゲストが思い思いに堪能した、まさに"REBEL"でエキサイティングな発売記念パーティとなった。【製品概要】■ルージュ ピュールクチュール ヴェルニ レベルヌード (全8色)価格:3,990円(税込)発売日:2013年9月20日(金)全国発売元の記事を読む
2013年10月03日10月で創立50周年を迎える「レノマ(renoma)」が、ユナイテッドアローズ原宿本店メンズ館地下1階に、「レノマ・ポップアップストア」を11日から29日までオープンする。50周年記念コレクションを発売する。セルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)、ジョン・レノン(John Lennon)、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)が愛用していたレノマのジャケットやブルゾンをユナイテッドアローズと協業し、現代風に再現。スウェットシャツやTシャツ、キャップなどストリート感があるアイテムを新たに加え、新時代のレノマスタイルを発信する。レノマはデザイナー、モーリス・レノマ(Maurice Renoma)が創業。1963年10月22日、パリ16区にレノマを扱うブティック「ホワイト・ハウス」をオープン。60から70年代に新スタイルでヨーロッパに名を馳せ、80年代から世界展開を開始。2000年代からは、中国、韓国、マレーシアやシンガポールなどアジアを中心にカフェギャラリーをオープン。サルバドール・ダリ(Salvador Dali)、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、ボブ・ディラン(Bob Dylan)、エリック・クラプトン(Eric Clapton)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)などが顧客リストに名を連ねた。50周年を記念し、アーカイブコレクションを展示し、フランスのマルティニエール出版からレノマの本も発刊される。
2013年10月02日「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beaute)」は、新ルージュ「ルージュピュールクチュールヴェルニ・レベルヌード」の発売を記念して、新ビューティーモデルを発掘するコンテストを開催した。「レベルヌード」のコンセプトでもある"REBEL(反逆的)"なスタイルを持ち、同ブランドのイメージを体現する女性を日本全国から選ぶもので、一次書類審査・二次面接審査、更にフェイスブック上でのユーザー投票と19日に行われた最終審査を経て、現役大学生であり、モデル・女優として活躍中の松本妃代さんがグランプリに輝いた。松本さんはエイベックス・マネジメントに所属する18歳。CM出演などの経験もあり、10月には舞台への出演も決まっている。今後1年間、イヴ・サンローラン・ボーテのメディアやイベントでビューティーモデルと して活動する他、商品開発のアドバイスにも携わる。松本さんは、ステージ上で「これまでの人生で"REBEL"だったことは何か」と聞かれ、「昨日失恋してしまったけど、こうして笑っていること」と回答。特別審査員の石田純一氏からは、「失恋もバネにチャンスをつかみ取った。彼女は何か持っている女性で魅力的!」とコメントが寄せられた。同じく審査員を務めたイヴ・サンローラン・ボーテトレーニングマネージャー谷野悦子さんは、「松本さんの瞳の強さから、純粋さとその中に潜む”REBEL”な部分が伝わってきた」と話す。また同時に、一般投票で選ばれるYSL fan’s choice賞に志摩マキさん、石田純一が選ぶ審査員特別賞に井上アユミさんが選ばれた。最終審査では、他にも、ヴォーグジャパンのビューティ・コンサルタントの麻生綾、ヘアメイクアーティストの冨沢ノボルらが審査員として参加している。受賞決定後、メイクアップアーティストのエイタ(Eita)氏が松本さんにメークを施した。グレーのアイシャドウを目尻側のアイホールにのせ、イエローの大胆なシャドウを目頭側にオン。唇を新ルージュでつややかに仕上げ、ポニーテールの逆毛を立て、"レベル"な女性像を表現した。ルージュピュールクチュールヴェルニは、日本では2012年2月に発売。マニキュアのようなつや感で人気を呼び、現在世界で20秒に1本売れるベストセラー商品となった。今回の新製品では保湿効果が向上。新色は「唇本来の美しさを引き出し昇華させる色」をコンセプトに、パールの輝きに満ちた色から、青みを含んだフューシャピンク系まで、8種類のヌードカラーがラインアップ している。
2013年09月22日「リーバイス(Levi’s)」が、ブルージーンズの生誕140年を記念して「THE 140 YEARS OF LEVI’S(リーバイスの140年)」展を開催する。代官山T-サイトガーデンギャラリー(T-SITE GARDEN GALLERY、東京都渋谷区猿楽町16-15)を会場に、会期は9月13日から16日までの4日間。リーバイスのサンフランシスコ本社に保管されている秘蔵アーカイブ全6点が本展のために日本初上陸。1896年に開催されたエイズ慈善チャリティのための「デコレーションデニム」オークションの際に作られた、スワロフスキークリスタルをあしらったイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のトラッカージャケットや、ビング・クロスビー(BING CROSBY)が着用していたデニムタキシードジャケット、現代アーティストのダミアン・ハースト(Damien Hirst)が手掛けたデニムウエアなどが展示される。1973年に誕生しブランドを代表するジーンズとなった「501」の、1890年代から2013年までの歴代モデル(復刻)も並ぶ予定。期間中、ハードカバーフォトブック「THE 501® BOOK」(8,400円)も発売。リーバイスのデジタルプロジェクト「グローバルギャラリー「ホワッツ・ユア・インタープリテーション(WHAT’S YOUR INTERPRETATION?)」で集められた、501を着用した人々のポートレートが501枚収められている。世界限定501冊の発行で、国内では50冊のみ発売予定。本展期間中は会場内限定で販売され、9月20日よりリーバイスストア新宿店、渋谷店でも取り扱う。この書籍の収益はすべて、サンフランシスコのカリフォルニア・カレッジ・オブ・アート(カリフォルニア芸術大学)に寄付される。
2013年08月31日11月11日(現地時間)にニューアルバム「ARTPOP」を発売するレディー・ガガ。現在、PRを兼ねて数々のフォトセッションに参加しているが、今度は米ファッション誌「V Magazine」9月号の表紙を飾り、グラビアでヌードを披露している。撮影は、新曲「APPLAUSE」のピエロメイクを施したカメラマン・デュオと同じく、イネス・ヴァン・ラムズウィールド&ヴィノード・マタディンによるもの。同誌ではガガをフィーチャーしながら、「バレンシアガ」、「アルマーニ」、「イヴ・サンローラン」と「ベルサーチ」の4種類の表紙を用意している。またグラビアでは、上半身を露にして顔に黒いペイントを塗り、下半身をギリギリまで見せるセクシーな仕上がりになっているカットもあるのだとか。現在、ガガのツイッターは休止しており、“マザー・モンスター”の現況を知ることができるのは、自身が立ち上げたSNS「LittleMonsters」とこのようなマスコミで報道される情報のみ。ファンの中には、2月に臀部の手術を受け、活動を休止していたガガの、あばらが浮き出るほど激ヤセしている姿から体調を案ずる声も多いが、本人は同SNSを通じて、ニューアルバムについて次のようなコメントを残している。「『ARTPOP』は私の血を流している指から生まれたシングルで幕を開けるわ。過去の痛みをふり返るのは恐ろしいこと。でも、そこで私は生の情熱を見つけたの。私の内面は壊れてしまったかと思ったけど、もう戦う準備はできてる。さぁ音楽を始めましょう」。8月25日(現地時間)には、米ニューヨーク・ブルックリンで開催される音楽授賞式「MTV ビデオ・ミュージック・アワード 2013」で、ライヴ・パフォーマンスを披露することが決定しているガガ。復活ののろしはすでに上がっているようだ。(text:Mieko Nakaarai)
2013年08月19日