『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で3年連続ファイナリストとなり2021年には2位の好成績を収めている実力派コンビのAマッソ(加納・むらきゃみ)。同コンビのネタを書いている加納愛子さん(35)はネタの台本だけにとどまらず、小説、エッセイ、ドラマの脚本など執筆活動でも活躍されています。今回、加納さんは初の中編小説集『かわいないで』(文藝春秋)を刊行。執筆活動や下済み時代のお話、お笑いと執筆の仕事の違いや住み分けについてなど多岐に渡ってインタビューマン山下が聞きしました。■最新作の主人公はお笑いライブの制作スタッフーー今回の著書は中編小説が2作品あって、そのうちの1作品「黄色いか黄色くないか」はお笑いライブの制作会社の話がメインとなっています。作品内の制作会社に似た『K-PRO』という実在する会社がありますが。加納まさにそうです。ーーAマッソも同会社のお笑いライブに出演しているので実体験をもとに書かれたんですか?加納実体験ではないんです。けどスタッフさんの中に何人か仲がいい子がいてモチーフにしてます。別に話を聞いてたわけではないんですけど、この子やったら…見たいな感じで勝手に想像して書きました。ーーこの人なら、こんなことを思ったり言ったりするんじゃないかという想像の世界だったんですね。加納そうですね。ちょっと理想も込めながらって感じです。ーー普通なら想像にしても芸人目線の方が書きやすいように感じますがスタッフ目線にしたのは、なにか理由はあるんですか?加納芸人が芸人の話を書くのはいくつか(作品が)あって、自分の世界を書く上で「かぶらんように」というのもあったし。後は女芸人を出さないと嘘っぽくなるなと思ったんですけど、女芸人を書いてしまうとジェンダーの悩みみたいな感じになって「趣旨がズレるのかな」と思って。それで書くなら男芸人かスタッフかというイメージだったんです。ーー作品に登場する制作スタッフが高校時代にお笑いライブをよく見に行っていたという話があります。加納さんも学生時代にお笑いライブを見に行ってたんですか?加納行ってないです。小学生の時に『吉本新喜劇』を見に行ったぐらいなんでお笑いファンではなかったですね。ーー作品内ではライブを見に行って1番前の席に座るときは舞台にパンツを見せないように配慮してスカートの丈を伸ばしていたという話がありました。女性のお客さんのあいだではそういったマナーみたいなものがいくつかあるんですか?加納それは想像です(笑)。ーーえ!?お笑いファンの方に聞いたとかではなく。加納聞いてないですね。お笑いという業種に対して忠誠心が高い子って「どういう行動をとるかな」って考えたらそんなこともあるのかなと。■「小説を書くと人が『多いな!』って感じます(笑)」ーー執筆活動はどういったタイミングでやっているんですか?加納テレビとライブの仕事があって、ここは書きたいんでスケジュールを空けてくださいみたいな感じで。ーー執筆用にスケジュールを取っているんですね。ネタ台本を書くときと小説やエッセイではなにか違いを感じましたか?加納ネタの時は二人だったので……小説は人がいっぱい出てくるんで「多いな!」っていうのは感じます(笑)。ーー確かに小説や脚本は登場人物が多くなりますよね。加納コンビのネタって、「こいつが言いそう」「私が言いそう」っていう当て書きなんですよ。だから私が言いそうじゃない事って省いたりしちゃうんです。小説はそういうのを託せたりとか、嫌いなやつがこう言うとかを落とし込める面白さはありますね。ーー仕事が増えて来て、あったことを忘れてしまうのでメモを取るようになったそうですが例えばどんなことをメモするんですか?加納45歳ぐらいの人としゃべって「こうなりたくないな」とかあるじゃないですか(笑)。「この人はたぶん35歳のときはかっこよかったはずやのに10年で何があったんやろ」というのを想像したりするんですよ。そう言うのをメモして「私は絶対こういうことを言わない45歳になろう」みたいなことです。ーーそういったメモが作品にどう生かされて行くんですか加納自分もそうなってしまうこともあるじゃないですか。25歳のときの自分が35歳の今の自分を見たら「だっさ!」と思うかもしれへんし。そういったことは過去を掘り返す作業にもなるし「そういえば25歳のときはこういう奴のこと嫌いやったな」と思ったらそのときのことを書いたりとか。あの頃はこう思ってたとか。ーーラジオとかでも「こないだ45歳ぐらいのおっさんとしゃべって『こうなりたくないな』と思ってさ~」とかしゃべれますもんね。加納そうです。でもそれを深堀りして「なぜ私がそう思ったか」みたいなとこまで考えたいと思ったらエッセイとかにしたり。■尖った態度でディレクターにどつかれたーー芸人の仕事と書く仕事をそういった感じで使い分けているんですね。メディアに出始めの頃は尖った芸風で失敗もしたそうですが。加納若手のネタの勝ち抜きバトルの番組で1位になったら上の時間帯の番組に出れるみたいなのがあって。その番組で優勝したときに私がテンション低めの「イエ~い」みたいなリアクションで、ガッツポーズをしなかったんですよ。そしたら収録が終わった瞬間にディレクターさんに「すかしてんじゃねぇよ!」って台本でバーンってどつかれて。それはめちゃくちゃ鮮明に覚えてますね。ーーいつぐらいの話ですか?加納7、8年前ぐらいです。それでそのディレクターさんと3年ぐらい前に一緒に仕事をすることになったんですよ。そしたらその人がプロデューサーに昇進して、えらくなってたんですけど「加納さん、お願いします」って頭を下げてきて。「こいつ!」って(笑)。なんかすごい「芸能界やな」と思いました。ーーそのスタッフさんは当時のことは触れてこなかったんですか?加納たぶん覚えてないと思います。いろんな若手に怒鳴るので有名な人なんで。ーー加納さんからも言わなかったんですか?加納言ってないです。私は「あのときはすいません」という気持ちなんで。ーーその頃はお笑いだけでごはんが食べれてたんですか?加納いえ。コロナ禍に入る前の2019年ぐらいまでは食べれてないです。その頃が1番ライブもなくなって「どうしよう」って感じで。それでネタだけじゃなく「やれることはなんでもやろう」みたいな感じでしたね。ーーもともとネタ以外のバラエティ番組の仕事もやりたいという気持ちはありましたか。加納テレビは好きなんで出たくはありました。■「フワちゃんはジャンルが違いすぎる(笑)」ーー仲のいいYouTubeチャンネルは「Aマッソ公式チャンネル」インタビューマン山下1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している
2024年05月24日『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)で3年連続ファイナリストとなり2021年には2位の好成績を収めている実力派コンビのAマッソ(加納・むらきゃみ)。同コンビのネタを書いている加納愛子さん(35)はネタの台本だけにとどまらず、小説、エッセイ、ドラマの脚本など執筆活動でも活躍されています。今回、加納さんは初の中編小説集『かわいないで』(文藝春秋)を刊行。同作品についてや学生時代のお話をインタビューマン山下が聞きしました。■小説の登場人物は“憧れの自分”ーー今回の著書は中編小説が2作品あって、そのうちの1作品で、著書のタイトルにもなっている「かわいないで」は高校生のお話ですが、ご自身の高校時代をモチーフにして書いたんですか?加納私が登場人物の誰とかではないですね。こういうときにこういうことを言えたらよかったなみたいな。ーー実体験というより想像で書いたんですか。加納あの時代のこういうやつのこういう要素みたいなのは織り交ぜてますけど。ーー同作品は主役の千尋の目線で描かれてますが友達の透子が話す言葉で、お笑いのセンスを感じたので透子が加納さんなのかなと思っていたのですが。加納透子は理想というか、誰かが困っているときに私が「こういうことが言えたら良かったな」という憧れの気持ちはありますね。ーー加納さんが高校生のときに同じクラスに自分より面白い人がいたそうですが。加納そうですね。結構いました。普通に。ーーその面白い人が透子なのかなとも思ったんですよ。加納そういう奴の要素もありますね。ーー芸人になろうと思ったときに、その面白い人を誘おうと思わなかったんですか?加納当時全然よぎってもないですね。最初に思ったのは村上(むらきゃみ)です。ずっと仲がよかったんで。ーー村上さんも面白いと思ってたんですか?加納思ってました。村上とは小学校・中学校が一緒で「面白いな」って。■小学生のときに強いられた「むちゃぶり」ーー小学生の頃にいじめられていたそうですが加納はい。(小学校4年のとき)転校してすぐに、ここのルールをわかってへんやつを私だけじゃなく、ボスが決めた順番でいじめられていくみたいなのがありました。ーー例えばどんなことでいじめられるんですか?加納本当にジャイアンみたいなやつがいて「これで面白いことしろ」とか大喜利をめっちゃ振って来るんですよ。「はい、傘で面白いこと」みたいな(笑)。ーー「これで面白いことしろ」とか言って追い込んでいじめるって独特ですね(笑)。芸人さんがむちゃぶりされて追い込まれるみたいな。加納後はなんにもない公園で遊ぶことがあるじゃないですか。そのときに「なんか考えて」って言われて必死で考えるみたいなこともありました。ーーいじめを避けるために当時よく図書室に行っていたそうですが。加納はい。本を読むことが1番身近な存在になったのは、その時代が基礎になっている気がしますね。それまでは絵本とか親が読み聞かしてくれるとかはありましたが自分から選んで読むというのはなかったので。ーーそれがいまの執筆活動の下地になったんですね。どんな本を読んでいたんですか?加納児童書とかを片っ端から読んでました。ーー同じようないじめの境遇にあっている子供たちになにかアドバイスはありますか?加納今はインターネットとか逃げ場がおおいじゃないですか。本もサブスクもあるし逃げるものがたくさんあるので。1つの教室のヒエラルキーとか力関係に脱落したからと言って別に人格否定しなくてもいいし。「ここが無理だったな」というだけですから。だから「執着しなくていいよ」って。最悪、学校に行かんでもいいしね。■M-1グランプリより芥川賞の方が倍率が低い!?ーー今後、芸人以外の仕事だとどういったことをやりたいですか?加納引き続き小説を書きたいのと、このまえ30分のドラマの脚本を書かせてもらったんですけど今度は1時間のドラマとか、今やってることの規模を大きくしたいなと。ーー芸人でドラマの脚本と言えばバカリズムさんが凄いですね。加納テレビの仕事もめっちゃやって絞らずにバケモノですよ(笑)。目標ですね。ーー加納さんは文芸誌で小説を掲載されているので芥川賞を獲る可能性がありますが。加納可能性で言ったらそうですね。今は『又吉直樹さんだけですから凄い快挙になりますよ。加納先生になるわけですから。加納なりたいですね(笑)。頑張ります!【PROFILE】加納愛子芸名は加納。1989年大阪府生まれ。2010年に幼馴染の村上愛(現・むらきゃみ)とお笑いコンビ「Aマッソ」を結成。芸人としての活動のほか、小説やドラマ脚本も執筆している。コンビとしては2024年7月に単独ライブ「縦」を東京・名古屋・大阪・福岡の4都市で開催予定。YouTubeチャンネルは「Aマッソ公式チャンネル」インタビューマン山下1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している
2024年05月24日お笑いコンビ・Aマッソ(むらきゃみ、加納)が3日公開したYouTube動画で使用したゲームが「純正のものではないことが判明」したとし、同日に削除、マネージャーがXを通じて謝罪した。動画は『スイカゲーム』を題材としたものだが、プレーしたゲームが純正ではなかった。AマッソマネージャーのXでは「本日公開したAマッソ公式チャンネルのYouTube動画につきまして、使用したゲームが純正のものではないことが判明し、非公開とさせていただきました。申し訳ございません。また新たな動画の公開をお待ち頂けますと幸いです」と伝えた。
2024年05月04日ジェニファー・ガーナーとポール・ウォルター・ハウザーが新作映画で共演することになった。犯罪映画で、タイトルは『Fruitcake』。ふたりが演じるのは、実在するテキサスの夫婦。夫サンディはコリン・ストリート・ベーカリーという歴史ある店で会計士として働いている。だが、サンディと妻ケイは、その店から多額のお金を盗み取っていたのだった。この映画は一度、ローラ・ダーンとウィル・フェレル主演で映画化されるはずだったが実現せず、今の形になった。監督はマックス・ウィンクラー。ガーナーの次回作は、7月公開予定の『デッドプール&ウルヴァリン』。ハウザーの次回作は声の出演をするピクサーの『インサイド・ヘッド2』。文=猿渡由紀
2024年03月14日お笑い芸人・福田麻貴(3時のヒロイン)、加納(Aマッソ)、サーヤ(ラランド)が出演する短編映画『蟹から生まれたピスコの恋』がイギリス最大級の国際映画祭「レインダンス映画祭」にノミネートされ、このたびキャストと監督がコメントを寄せた。○■福田麻貴、加納、サーヤが出演する短編映画『蟹から生まれたピスコの恋』テレビ朝日のバラエティ番組『トゲトゲTV』(毎週水曜 深夜24:15~)に出演中の3人が、佐藤寛太(劇団EXILE)、長久允監督と制作し、今年4月にTELASA(テラサ)で配信された今作。「差別」という重いテーマを、カニの父と人間の母の間に生まれた女子高生・石田ピスコ(加納)の恋物語と半生に乗せて真面目さと不真面目さが絶妙に交錯するブラックユーモアをもって鮮烈に描いた。そんな今作が、10月25日から英国ロンドンで開催される「第31回レインダンス映画祭」のフィクション短編部門にノミネートされた。今作はすでに、9月28日からカナダで開催される「第42回バンクーバー国際映画祭」の国際短編部門や、9月2日から英国で開催中の「Short Com International Comedy Film Festival」でもノミネートが決定している。レインダンス映画祭ノミネートを記念し、加納が映画の主人公・ピスコとして歌った主題歌「蟹から生まれたピスコの恋」が、Apple MusicやSpotifyなど各種音楽配信サービスでサブスク配信を開始。この楽曲は長久監督が作詞、アーティスト・春ねむりが作曲を担当。中盤のポエトリーリーディングともいえるエモーショナルな語り部分にも注目で「愛とかいう人間じゃなかってんけどなー」と、ポツリとつぶやくピスコのセリフに、加納の表現力の高さが凝縮されている。○■加納(Aマッソ)/石田ピスコ・役コメントレインダンス映画祭にノミネートされるなんて、すごいですよね! 海外の人は英語字幕で見るんですよね? 一体どんなふうに見られるのか楽しみです。上映時は我々がコメディアンであることや、バラエティ番組から端を発した映画ということは伏せて、「映画界の巨匠が鬼才アクター3人のスケジュールを何とか調整して撮った作品」という感じで打ち出していけたらいいなって思います(笑)。私が歌った主題歌がサブスク配信されることも、ありがたいです。すごくロック・テイストの曲なので、親がうっとうしい時なんかにぜひ聴いてほしいです。ただ、自転車に乗っている時や水回りの作業中は聴かないでください。……って、なんで聴かないでほしい時の話になるねん!? 意味わからへん(笑)。○■福田麻貴(3時のヒロイン)/ピスコの母(石田みつみ)・役コメントノミネートしていただいて、ありがとうございます。私たちからにじみ出る華もあったかと思いますが(笑)、すべては長久監督のおかげです。長久ファミリーになれて、とても光栄です。イギリスから見た日本の映画としては斬新なんじゃないかと思うので、何かしらの賞は取るだろうなと思ってます。○■サーヤ(ラランド)/くぼかよ・役コメント日本の少子化がなぜ進んでいるか……そのすべてが『蟹から生まれたピスコの恋』で描かれています。この作品を通して、イギリスの皆さんにも日本の社会問題を見ていただけたらなと思います。○■長久允監督コメント『蟹から生まれたピスコの恋』が、由緒あるクールなレインダンス映画祭にノミネートされたこと、心よりうれしいです! 最高です! 思わずダブルピースしちゃいます。加納さん、サーヤさん、福田さん、佐藤寛太さんの演技のおかげです! 爆音で上映されて映画館でラストにモッシュが起きたらいいなと思っています。この作品が、ヨーロッパを皮切りに、もっともっと世界中の必要な人に届くことを願っています! ちなみに英語タイトルは『Pisko the Crab Child is in Love』です。ご唱和ください!
2023年09月13日お笑いコンビ・Aマッソの加納が2日、さいたまスーパーアリーナで開催された「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」に出演した。「ELLEgirl」のショーでランウェイを歩いた加納だったが、実はTGCへの出演を本番の約3時間半前に聞いたという。テレビ朝日のバラエティー番組『トゲトゲTV』の企画で、「テレ朝で目隠しとヘッドホンを装着され、連れて来られて目を開けたらTGCだった。(出るって)さっき聞いた。意味がわかっていない」と困惑のままランウェイを歩いたという。ランウェイの様子を見ていたEXITの兼近大樹とりんたろー。は「なにやっているの?」「まんざらでもない顔で」と女芸人の晴れ舞台にニヤニヤ。加納は「やめて!」と大照れで、「ランウェイ長いって! まだ着かないの? って…」と未知の体験にどぎまぎだった。モデルとしての加納の姿に、りんたろー。は「似合っている。悪くないからなにもイジれない」と笑いに昇華できず、さらに露出した加納のコーディネートに「見れない(笑)」と複雑な顔。兼近は「前のモデルさんにぶつかるくらいランウェイで詰まっていた。煽りはダメだって!」と注意して笑いを誘っていた。TGCは、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに2005年から年2回開催している国内最大規模のファッションイベント。人気モデルが出演するファッションショーをはじめ、アーティストによる音楽ライブ、旬なゲストが登場するスペシャルステージなど、多彩なコンテンツを展開している。今回のテーマは、無限を意味する「INFINITY」。常に新しいものを創造し続け、誰もが自由に夢を描ける無限の可能性の未来に向かって、INFINITYへの扉を開けるTGCの世界を届ける。撮影:蔦野裕
2023年09月02日2月25日(土)・26日(日)に東京・草月ホール、3月13日(月)・14日(火)に大阪・松下IMPホールで開催される、Aマッソのお笑いライブ『滑稽』。企画・演出をテレビ東京の大森時生プロデューサーが担当と、いつもの単独ライブとは少し毛色の違ったものになりそうだ。「滑稽」チケット情報大森Pとの出会いは、2021年末にBSテレ東で放送された『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』だった。「その後も大森さんが作っているものを見て、面白いなって。ご飯に行ったきっかけで“何かしませんか”と。私はテレビで企画を一緒にやるんかなと思っていたら、意外と大森さんが“僕、ライブをやったことがないので、ライブやりたいです”と。お互いにないものねだりという感じで、“じゃライブをやりましょう”となりました」と加納。村上も「ええんちゃう!?って思いました。ええやん!ええやん!何でもやってみよう!」いつもの単独は制作面の作業も多いが、今回はネタに集中できているという。キービジュアルなどのコンセプトも大森Pが担っている。「たくさんの人に携わってもらっているので、規模感も含めてすごく楽しみです。ライブも私が考えつかない部分もあるし、一緒に作っている感じはありますね。お笑いファンを長くやっている方は、もしかしたら、普段のお笑いライブを見に行った帰り道とは、読後感みたいなものが違うかもしれないです」と加納。続けざまに、それはどんな感覚だろうかと尋ねると、「お笑いだけでもないので、爽快感はないかもしれないです。湿度は高いですね。カラッとはしていない。大森さんの作るものがそもそも不穏なものが多いので、“ねっちょり”ですね」。この取材は、東京公演の約2週間前に行った。上記の加納のコメントを横で聞いていた村上は「そうなんや!」と初耳の様子だ。「私はまだねっちょりしてないですね。今は、カラッとしてます!」と屈託のない笑顔を見せた。単独ライブは最も心血を注げる場と加納。「言い訳できない場でもありますしね。劇場はドホームですから、絶対ウケなければいけないしっていうプレッシャーもありながら、好きなことをやるので楽しみでもあり。一番やりがいがある仕事です」。村上にとっては?「一番しゃべる日です」。ネタ作りは加納が一任。村上は来たる本番に向けてコンディションを整えている最中だという。「毎日、歩いたり、おいしいもん食べたり。たまにお酒も飲みます…すいませんっ!!」。公演は2月25日(土)・26日(日)に東京・草月ホール、3月13日(月)・14日(火)に大阪・松下IMPホールにて。チケット発売中。PIA LIVE STREAMでは、2月25日(土)18時公演を生配信。アーカイブ配信あり。取材・文:岩本
2023年02月20日KID FRESINO(キッド フレシノ)が、お笑いコンビ・Aマッソと2マンライブツアー『QO』を開催。2022年1月30日(日)の東京・Spotify O-EASTを皮切りに、福岡・大阪を回る。KID FRESINO×お笑いコンビAマッソのライブツアー国内外でのライブやDJ、CM楽曲制作、ナレーションなど幅広い活動で注目を浴びるラッパーKID FRESINO。今回はかねてよりAマッソの大ファンだったというKID FRESINOが、2021年6月5日(土)放送のNHK特番『シブヤノオト Presents KID FRESINO one-off』にてナレーションをAマッソ村上に依頼したことをきっかけに、2マンライブツアーの開催が決まった。映画監督・長久允が演出ライブツアー『QO』の演出は長久允。サンダンス映画祭のショートフィルム部門において、短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』で日本映画として初のグランプリを受賞した映画監督だ。KID FRESINOのバンドメンバーとして、millennium parade(ミレニアム・パレード)、SMTK(エスエムティーケー)、Answer to Remember(アンサー・トゥ・リメンバー)でも活躍する石若駿、ペトロールズの三浦淳悟、Yasei Collective(ヤセイコレクティブ)の斎藤拓郎、Black Boboi(ブラックボボイ)の小林うてな、佐藤優介、西田修大らも参加する。【詳細】KID FRESINO Aマッソ 2マンライブツアー『QO』出演:Aマッソ、KID FRESINOバンドメンバー:三浦淳悟(Ba/ペトロールズ)、佐藤優介(Key)、斎藤拓郎(Gt/Yasei Collective)、石若駿(Dr/Answer to Remember、millennium parade、SMTK)、小林うてな(Steelpan、MainStage、Cho)、西田修大(Gt)■東京公演日付:2022年1月30日(日)会場:Spotify O-EAST第一部 開場15:00 開演16:00第二部 開場18:30 開演19:30※整理番号付自由席TEL:03-5458-4681(Spotify O-EAST)■福岡公演日付:2月26日(土)会場:Zepp Fukuoka開場18:30 開演19:30※全席指定■大阪公演日付:2月28日(月)会場:大阪心斎橋BIGCAT第一部 開場16:00 開演16:45第二部 開場19:15 開演20:00※整理番号付自由席TEL:06-6258-5008(大阪心斎橋BIGCAT)<チケット情報>・オフィシャル先行前売券:5,500円(ドリンク代別)受付方法:先着順受付期間:2021年12月25日(土)10:00〜2022年1月1日(土)23:59受付場所:e+、we!プレ※1人、2枚まで申し込み可能。※未就学児入場不可、小学生以上はチケットが必要。
2021年12月25日テレビ東京で放送されている「午後のロードショー」枠では、3月23日(月)に『ウォルター少年と、夏の休日』をオンエアする。本作は驚きのラストで世界に衝撃を与えた『シックス・センス』や『ペイ・フォワード 可能の王国』、スタンリー・キューブリックの遺志をスティーヴン・スピルバーグが受け継ぎ完成させた『A.I.』などで世界中に愛されたハーレイ・ジョエル・オスメント。『ハンナとその姉妹』でアカデミー助演男優賞に輝き近年では『ダークナイト ライジング』『インターステラー』などで知られるマイケル・ケイン、『地獄の黙示録』でゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞の助演男優賞を受賞したほか、『ゴッドファーザー』などで知られるロバート・デュバル。『7月4日に生まれて』や『ヴィランズ』などのキーラ・セジウィックといったキャストが出演。物語は1960年代初頭のアメリカが舞台。父親がいない14歳の少年ウォルター(ハーレイ)が夏休みの間、母親の都合で2人の大伯父が住むテキサスの田舎に預けられることになる。広大な土地に動物と暮らす大伯父たちは40年間も連絡が取れず、莫大な現金を隠し持っているとのうわさも出るほどのくせ者で、無愛想で子どもが嫌いなハブ(ロバート)と、ガース(マイケル)にウォルターはなかなか馴染めないでいた。2人もまた長い夏を初めて会う子どもと共に過ごすという思いがけない事態に戸惑いを隠せない。テキサスに着いた日の夜、ウォルターは屋根裏のトランクの中から古い写真を見つける。写っているのはジャスミン。2人がフランスの外国人部隊に所属し北アフリカにいた頃、ハブは彼女と恋に落ちたという。もっと深く知りたがるウォルターにガースは、戦争、砂漠のお姫様、アラブのシーク、殺し屋、決闘…アラビアン・ナイトのような奇想天外な自分たちの過去を明かし始めた。その物語にウォルターは強烈に引きつけられていくのだった…というストーリー。孤独な少年とかつてヒーローだった2人の老人が出会った時、生まれた感動の物語『ウォルター少年と、夏の休日』は3月23日(月)13時35分~テレビ東京でオンエア。(笠緒)
2020年03月23日イケア(IKEA)は、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクとコラボレーションした「グローダンデ(GLÖDANDE)」コレクションを2016年6月23日(木)より全国のイケアストアで発売する。ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクは、ドリス ヴァン ノッテン、アン ドゥムルメステールらとともに「アントワープ6」の1人として知られるファッションデザイナー。ただ服をデザインするのではなく、ストーリーとともにデザインしていくということを大切にし、数多くの作品を世に送り出している。今回、ウォルターのアイデアを生活用品で表現。「ワンダーモーイ(Wondermooi)」と名付けられた架空のキャラクターたちの物語を布地、文房具、ショッピングバッグ、ラグ、食器、リネンなど約30のアイテムの上で描く。それらはどれも強烈で個性的。しかし、親しみの湧く仕上がりで、日常生活に華を添えてくれそうだ。【アイテム詳細】「グローダンデ(GLÖDANDE)」コレクション発売日:2016年6月23日(木)取扱い店舗:全国のイケアストア(イケア仙台を除く)アイテム例・グローダンデ クッションカバー 999円(税込)・グローダンデ サイドプレート 699円(税込)・グローダンデ Tシャツ 1,299円(税込)
2016年06月25日シューズブランド、ウォルター・ステイガー(WALTER STEIGER)は、1月6日から12日まで、伊勢丹新宿店本館2階婦人靴/プロモーションで期間限定プロモーションを実施する。ウォルター・ステイガーは、1932年革職人であったウォルター・ステイガーがパリで創業したシューズブランド。2016年春夏コレクションから本格的に日本での展開をスタートする同ブランドのシューズは、エレガントなシルエットで足を包み込むフィット感があることで知られる。今回のプロモーションでは、同ブランドの代名詞ともいえる独特な曲線を描く“カーブヒール”パンプスを中心に紹介。会期終了後は、東京ミッドタウン内にあるイセタンサローネにおいても、1月20日から2月3日まで実施される。
2016年01月03日1974年に公開された同作品は乗り物パニック映画の傑作だ。同時期にはロサンゼルスを舞台にした『大地震』、ビル火災を扱った『タワーリング・インフェルノ』、航空機の遭難を描く『エアポート’75』などがあり、パニック映画ブームだったといえる。『サブウェイ・パニック』は、都市の生活者にとって身近な地下鉄が舞台であり、実際にニューヨークの地下鉄でロケが行われただけあって、観客を驚かせただろう。ちなみに2009年公開の『サブウェイ123激突』はこの作品のリメイク版である。舞台は冬の午後のニューヨーク。新米車掌が先輩車掌から指導を受けている。その列車に風邪気味の男(マーティン・バルサム)が乗り込んできた。辺りを見回し、運転席のそばの席に陣取った。前方が見える窓では男の子の兄弟がはしゃぐ。日本もアメリカも、乗り物好きの子供の行動は同じだ。次の51丁目駅で、帽子、コート、黒縁メガネの男が乗り込む。風邪気味の男と同じようないでたち。その1人(ロバート・ショウ)がホームから運転台に近づき、運転士にピストルを見せた。列車ジャックが始まった。ニューヨーク地下鉄公安局勤務のガーバー(ウォルター・マッソー)は、日本から来た見学客に手を焼いていた。そんなとき、6号線の電車「ペラム123」の不穏な動きを知らされる。列車ジャックだ。犯人はニューヨーク市に100万ドルを要求する。期限は1時間。その知らせは支持率低下に悩むニューヨーク市長に届けられる。彼もまた、犯人の1人と同様、風邪でダウンしていた。一方、犯人グループのうち1人は地下鉄の運転士経験者と判明。ガーバーは、咳き込む犯人を気遣いながら交渉を続ける。しかし交渉のさなか、管制職員と新米車掌は殺されてしまう。緊迫する状況下、ガーバーや他の警察官たちがいる地上と、犯人グループの地下の状況が互いに見えない。犯人はどこから脱出するのか……。パニック映画では実際の地名が登場しても、ロケ地を変えたり会社名を変えたりする。これは舞台となる会社の評判に配慮したり、模倣犯を防ぐためだ。だがこの作品では、原作小説の通り、実際のニューヨーク地下鉄でロケが行われた。交渉は難航し、多額の保険もかけられたというが、ニューヨーク地下鉄は英断だった。映画エンターテイメントに理解のある国・都市ならではのことだろう。2009年のリメイク作品『サブウェイ123激突』も、ニューヨーク地下鉄で撮影された。ただし、その前に作られたTV版リメイク『サブウェイ・パニック 1:23PM』はカナダ・トロントの地下鉄だったそうだ。なお、邦題は3作とも異なるものの、原題はすべて『The Taking of Pelham One Two Three』である。実物でのロケだけに、ニューヨークの地下鉄風景が垣間見られて面白い。冒頭の部分ではホームに自転車を押して歩く若者がいて、「ニューヨーク地下鉄は自転車持込みOKなんだな」と思うし、「地下鉄は右側通行だな」「第3軌条式の古い電車だから、一瞬だけ車内が暗くなるな」とか、司令室の路線パネルを見て「複々線があるんだ」などと、鉄道ファンの知識欲も大いに満たされる。ハイジャックされた「ペラム123」は、ニューヨーク地下鉄6号線の列車だ。6号線はニューヨーク市北部の「ペラム・ベイパーク」とニューヨーク市の中心マンハッタンの市庁舎を結ぶ路線だ。所要時間は60分。事件が起きる28丁目駅はペラムから数えて31番目の駅で、ダウンタウンのパークアベニューにある。ここで乗っ取られた列車は少し走って停車し、先頭車両を切り離す。犯人たちが乗っ取る列車はこの1両のみで、後部車両の乗客たちは解放される。筆者は同作品をかなり昔にテレビ放送で見た。DVDであらためて見ると、放送ではカットされた部分が興味深い。古い映画のDVD版は、吹き替え音声にテレビ放送版が使われている。だからカットされた部分は音声がなく字幕になるわけだ。同作品では東京の地下鉄会社、おそらくは当時の営団地下鉄の重役4人が登場する。彼らは「英語がわからずニコニコしているだけ」という、典型的な日本人として描かれている。これがテレビ放送ではカットされていたのだ。放送時間の兼ね合いもあるだろうけれど、「営団地下鉄に配慮したんだろうな」なんて想像してみるとおもしろい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月27日デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの共演が話題の新作『サブウェイ・パニック』のロサンゼルス・プレミア上映がマン・ヴィレッジ・シアターで開催され、トニー・スコット監督とともにデンゼルや共演のマギー・Qやタラジ・P・ヘンソン、タイリース・ギブソンらがレッドカーペットに登場した。1974年公開作の『サブウェイ・パニック』のリメイク版で、4人の男がニューヨークの地下鉄をハイジャックし、乗客の命と引き換えに現金を要求。地下鉄公安部、警察、市当局と犯人グループとの攻防を描くクライム・サスペンス作で、デンゼルがオリジナル版でウォルター・マッソーが演じた公安局警部補を、トラヴォルタがロバート・ショウが演じたハイジャック犯のリーダー役のワシントンを演じる。残念ながらトラヴォルタはこの日は欠席だった。今年1月、休暇先のバハマで愛息が急死したという悲劇が原因になっている。つい最近、トラヴォルタと話したというデンゼルは記者会見の席で「彼はまだスポットライトの前に立つ心の準備が出来ていないんだ。言うまでもなく、彼はいまも苦しんでいる。だから僕は彼に話しかけるより、ひたすら彼の話を聞くことにしたんだ。2〜3時間だったかな。彼は本当に優しい人間なんだ」と語った。トラヴォルタは『サブウェイ・パニック』のプロデューサーを通して、プレミア上映に駆けつけた観客に「愛と感謝をハリウッドのみなさんに。このつらい時期にいる私を支えてくれたみなさんに」とメッセージを送った。映画は日本では9月4日(金)より公開予定。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:サブウェイ・パニック (2009) 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:ひげにタトゥーですっかり悪人顔、トラヴォルタがデンゼルとの共演作で悪役に挑戦
2009年06月09日