10月20日(土)、華やかに開幕した第25回東京国際映画祭(TIFF)。同日の昼過ぎから、東京・六本木ヒルズ横のけやき坂通りに敷かれたグリーンカーペットを、参加作品に関わるゲストたちが闊歩し、多くの観客の注目を集めました。ブラックモード全開の、この秋冬ですから、グリーンカーペット上も例にもれず、ブラックドレスを着ていたゲストが百花繚乱。でも、「この秋、黒が流行?」と思う方もいるかもしれませんね。黒はオールシーズン愛用している人が多い定番カラーですから、あえて“流行”というほどでも…と。でも、この秋冬は、さまざまなデザイン、素材の黒がいっぱい。定番の黒を着こなし次第で、今年っぽくなるというわけです。そのあたりを分かっているのが、グリーンカーペットを闊歩したゲストたち。TIFFアンバサダーの前田敦子は、若々しくブラックミニドレスで登場。でも、ブラック一色ではなく、肩まわりにクリーム色をあしらったバイカラーのドレスをチョイス。腕にはプレゼントにかけられたリボンのようなデザインで、キュートな魅力を強調していました。『終の信託』で参加した草刈民代は、元バレリーナらしく凛とした姿で登場。隙のない美ボディを包んだドレスは、ブラックのシンプルなロング。スパンコールが全体にあしらわれているので、シンプルながら身体の動きに合わせてドレスが光を集めて控えめな美しさを引き立てていました。ただ、ドレスのデザインは華美ではないものの、胸元の大胆なカット、背中の大きな空き具合が、やはりお祝いの席らしい華やかさを添えています。ショートヘア、スパンコールによるローウエストな切り替えは、彼女の主演作品『ダンシング・チャップリン』を思わせました。もうひとり、黒の着こなしで印象的だったのは『グッモーエビアン!』の麻生久美子。全身ブラックながら、ボディラインにメリハリを見せたデザイン、素材違いの組み合わせで、とても新鮮なフォーマルスタイルに。黒という重い色を全身に纏っているのに、決して重苦しくない印象なのは、きゅっとまとめたモードなヘアスタイルと、ノースリーブによる思い切った肌見せ。シンプルでカッコいいという印象を容易に手に入れやすい黒を、オシャレにいまっぽく着こなすコツは、彼女のコーディネートに詰まっている気がしました。そのほか、素材違いの組み合わせで爽やかな黒の着こなしを見せたのが、オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語』の面々と姿を見せた上戸彩。ベルベット素材は、光の当たり方によって綺麗な光沢を見せとってもしなやか。ちょっとした色のコントラストを楽しめるナス紺のモチーフと、よく見るとかなりセクシーな胸元のレースで、こなれた大人のドレススタイルを完成させていました。ここまでご紹介したゲストたちのファッションは、決して私たちにもハードルの高いものではありません。これからのパーティシーズン、お手本になってくれそうです。実は、決して真似できないし、個人的にちょっと残念だと思ったのは、山田優。かっちりとしたゴールド柄のブラック・パンツスーツに身を包んだ彼女には、ちょっと昭和っぽさすら感じました。モデルとしても知られ、スタイルが良いことは誰もが知るところ。こんなときこそ、ばっちりそのナイスボディを見せつけて欲しかったのだけれど、肌は顔と首、手以外は一切露出せず。確かに、ゴールド柄は華やかだし、スーツのデザインもモード感たっぷり、限られた人たちにしか似合わない上級ファッションには違いなのだけれど、かっちりし過ぎで誰もが楽しく着飾っているフォーマルなグリーンカーペットには、ちょっと物足りない印象に。10月となれば確かに寒いのですが、年上の草刈民代もババーンと肌見せしているシチュエーションですから、ぜひこの機会に思い切りフォーマルスタイルを楽しんで欲しいところでした。また、決して真似はしないけれど、黒系で面白かったのは、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の柴咲コウ。縦ストライプの大胆柄の着物に、レースの半襟、髪には数羽の折り鶴という、彼女にしかできないであろうスタイル。お手本にはなりそうにないですが、やはり見るだけなら、このぐらいの独創性が面白いですよね。ブラックが秋冬の流行ということもあり、ブラックドレスが多かった今回のグリーンカーペット。でも、アイディア次第で、ライバルに差をつけることはいくらでも可能だと教えられた気がします。定番の黒を選ぶなら、無難なデザインに走らず、ぜひ黒だからこそ挑戦できるちょっと大胆なデザイン、ユニークな素材を選んでみるのもいいかも。今年のパーティシーズン、楽しみになってきませんか?特集「東京国際映画祭のススメ2012」(text:June Makiguchi)■関連作品:すーちゃん まいちゃん さわ子さん 2013年3月2日より全国にて公開© 2012 映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」シルク・ドゥ・ソレイユ 3D 彼方からの物語 2012年11月9日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.グッモーエビアン! 2012年12月15日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2012『グッモーエビアン!』製作委員会終の信託 2012年10月27日より全国東宝系にて公開©2012 フジテレビジョン東宝アルタミラピクチャーズ第25回東京国際映画祭 [映画祭] 2012年10月20日から10月28日まで東京にて開催
2012年10月24日カーテン・じゅうたん王国は、天然素材の涼感節電ラグとして注目され、昨年、対前年売り上げ3.4倍を記録した「エジプト綿ウィルトン(織り)カーペット」のデザインやカラーバリエーションを充実させ、8種類を展開している。サイズは約3帖(じょう)、200×250cmで価格は19,800円。エジプト綿とは、ナイル川流域で採れる高級綿。通常の綿(20mm)に比べ、29mmから34mmと長く、一本一本が細い。エジプト綿を使うことによって、まるで絹のように「光沢があってしなやか」な生地に仕立てることができるため、「コットンの宝石」とも呼ばれているという。また、同製品はすべてウィルトン織りで製造するという。ウィルトン織りとは、ヨーロッパ伝統の機械で織るカーペットの手法で、何色もの糸を使用し自由なデザインでマットを作ることができる。「エジプト綿ウィルトン(織り)カーペット」は、2009年に販売が開始され、現在は中高年層やファミリー層、若年層にも支持されているとのこと。同製品は耐熱性に優れ、特に夏場はひんやりと涼しく感じられることで、室内の冷房効率がアップし、省エネ効果も見込めるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月20日世界一美しい女優たちが華やかな美を競うアカデミー賞授賞式のレッドカーペット。今年は白やラベンダー、ペールピンクの淡い色のドレスも目を引いた。『ザ・ファイター』で強烈な母親を演じて助演女優賞に輝いたメリッサ・レオはドレスも個性的。マーク・バウワー・ホーム・コレクションの一着で、スタンド・カラーにキャップスリーブ。白いレースの下からゴールドの生地がのぞき、鏡のように反射するユニークなデザインだが、インターネット上では「テーブルクロスみたい」という辛口な意見も。白は難しいのか、ニコール・キッドマンのクリスチャン・ディオールのドレスの評判も芳しくない。オリエンタル・テイストの刺繍を前面にほどこしたストラップレスのドレスは、ニコールによれば、2歳の愛娘サンデー・ローズには大好評だったようなのだが…。透ける素材にビーズをあしらったデザインも今年のトレンド。『ブルー・バレンタイン』で主演女優賞にノミネートされたミシェル・ウィリアムズの全身にビーズがほどこされた白いドレスはシャネルのオートクチュールに、ハリー・ウィンストンのダイアモンドのイアリングがアクセントになっている。14歳で助演女優賞候補となった『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルドは、マルケッサのペールピンクのドレス。ビーズ刺繍が愛らしいデザインは彼女自身の意見を取り入れたもの。長い髪をアップにまとめ、バービー人形のようだ。『ブラック・スワン』のミラ・クニスはエリー・サーブのラベンダーのドレス。同ブランドのよく似たデザインのドレスを22日開催の衣裳デザイナー組合賞授賞式でハル・ベリーが着ていた。そのハルはチュールのトレーンが付いたマルケッサのヌード・ベージュのドレス。ケイト・ブランシェットのジバンシーのドレスはラベンダー。パールとクリスタルで縁取られた構築的なデザインで、イエローのモチーフが肩から背中にかけてアクセントになっている。シルバー、グレー系のシックな装いで、センスの良さが光ったのはグウィネス・パルトローとヒラリー・スワンク。グウィネスは20代の頃からご用達のブランド、カルバン・クラインのストンとしたシルエットのドレス。胸元は深いVネックで、ルイ・ヴィトンのブローチでウエストをマーク。髪をストレートにおろした耳元におそろいのイアリングが光る。ヒラリーは裾にフェザーをあしらったグッチのストラップレス・ドレス。グレーのグラデーションが美しい。(text:Yuki Tominaga)左からハル・ベリー、グウィネス・パルトロー、ニコール・キッドマン、メリッサ・レオ。特集 2011アカデミー賞:Michael Yada/Ivan Vejar/John Selig/© A.M.P.A.S.■関連作品:トゥルー・グリット 2011年3月18日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2010 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.第83回アカデミー賞 [アワード]© Bob D’Amico/ABCザ・ファイター 2011年3月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.ブルーバレンタイン 2011年4月下旬、新宿バルト9、TOHOシネマズシャンテほかにて公開© HAMILTON FILM PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHT RESERVEDブラック・スワン 2011年5月13日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2010 Twentieth Century Fox.■関連記事:【オスカー総括】『英国王…』が横綱相撲30〜40代監督席巻で世代交代の波?【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜ダークカラー編〜【アカデミー賞】レッドカーペットファッションチェック!〜レッド&パープル編〜【アカデミー賞】作品賞は『英国王のスピーチ』で決着!計4冠で賞レース制す【アカデミー賞】前評判通り、ナタリー・ポートマンが主演女優賞!
2011年02月28日