空腹ストレスなしのケトジェニック・ダイエット8月28日、コンビニ食による7日間のケトジェニック・ダイエットを紹介している新刊『コンビニ飯で勝手にやせる 7日間食べるだけダイエット』が自由国民社から発売された。A5判、144ページ、定価は1,485円(税込)となっている。著者はバターコーヒーやボーンブロススープなどの健康食品を販売するミウラタクヤ商店店主の三浦卓也氏で、ケトジェニック・ダイエットに独自の方法を加えた「ミウラ式ダイエット術」を実践し、1年で10kgの減量に成功した実績がある。断食期間・運動・エクササイズもなし三浦卓也氏によればケトジェニック・ダイエットとは、糖質を極端に断って脂質をしっかり摂るダイエット法で、アメリカなど海外で注目され、セレブや著名人が実践しているという。同氏が34歳の時、体重が10kg増加し、ダイエットを猛勉強、ケトジェニック・ダイエットに出会うことで元の体重に戻している。新刊では、3食しっかり食べることができ、断食期間、運動、エクササイズが不要なコンビニ食でできるケトジェニック・ダイエットを紹介する。当然ながら、ダイエット後に何をどのように食べてもリバウンドしないというわけではない。ただ、「まず7日間は徹底する」ことで、得られる体験が多くあるとしており、食生活維持のすすめなども掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※コンビニ飯で勝手にやせる 7日間食べるだけダイエット ‐ ダイエット・フィットネス・美容 ‐ 趣味・生活実用 ‐ 自由国民社
2023年09月16日「糖質制限」系ダイエットでも、群を抜いてメディアに取り上げられることが多い「ケトジェニックダイエット」。ケトジェニックダイエットとは、ズバリ “食べて痩せて健康になる” 食事法です。もともとは、病気を治療する目的から始まった食事法であり、機能性医学に基づく栄養指導で成り立っています。正しく実践すれば、健康にこそなれ、栄養不足に陥ることはなく、筋肉の減少も最小限にとどめることができます。4月から新しい環境に変わる人、春の薄着シーズンに向けてボディラインを絞りたい人、今からでも間に合います! 今回ご紹介するのは、アラフォー女子のためにアレンジした簡易版のルール。まずは1週間、実践してみましょう。1週間のトライアル! アラフォー女子向け ケトジェニック・ルールケトジェニックダイエットの 基礎知識コラム をご覧になると、ケトジェニック回路にスイッチして、脂肪が燃えていくイメージがさらに湧いてくるかと思います。「ケトジェニックダイエットを始める場合、まずカロリーのことはきれいさっぱり忘れていただきます。カロリー神話が捨てきれないと、ケトジェニックダイエットは上手くいきません。これは『食べるダイエット』なんだということを忘れずにいてくださいね」と応援するのは、アンチエイジング・機能性医学のドクターで「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」副理事長の斎藤糧三先生。斎藤糧三先生 プロフィール日本機能性医学研究所CMO、ナグモクリニック アンチエイジング・機能性医学 外来医長、「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」副理事長。1998年日本医科大学卒業後、産婦人科医に。その後、美容皮膚科治療、栄養療法、点滴療法、ホルモン療法を統合したトータルアンチエイジング理論を確立。2008年、「機能性医学」の普及と研究推進のため「日本機能性医学研究所」を設立。著書に『サーファーに花粉症はいない』『腹いっぱい肉を食べて1週間5kg滅! ケトジェニックダイエット』。 「食べなければ痩せる」・・・×「食べて痩せる」・・・◎と頭を切り換えなければ、体の代謝システムがパニックを起こし、結果的にケトジェニック回路は回らなくなります。通常、食事によるダイエットは1カ月に1kgくらいが理想と言われています。自己流の食事制限では、どうしても栄養バランスが取れず、体に負担がかかるためです。でも、ケトジェニックダイエットは体の中から健康になると同時に脂肪だけを燃やすことができるダイエット法です。個人差はありますが、1週間で数kg減ることもあります。では、どう食べる?! ケトジェニック3原則とは糖質をできるだけセーブして、タンパク質、食物繊維とミネラルを、通常よりもかなり多く摂るのがケトジェニックな食事法。とりあえず1週間は、ご飯やスイーツは絶対NG。そして、毎日同じ条件で体重と体脂肪率を測定するようにします。では、仕事にプライベートに多忙なみなさんでもできる、シンプルな3原則をご紹介しましょう。その1糖質は、1食20g以下にセーブ!ケトン体をつくり出すための必須条件は糖質制限です。摂取する糖質の量は1食20g以下(1日当たり60g以下)にします。糖質とは「炭水化物から食物繊維を除いたもの」。糖質量は食品成分表で計算しますが、食材の糖質量を表示しているウェブサイトや本、アプリを利用すると便利です。また、糖質の量が100g当たり10g未満の食品・食材は「低糖質食品」とみなし、1食分の糖質の量にカウントしなくてもよいことにします。その2.タンパク質は、決められた量を!1日に「体重1kg当たり1.2~1.6gのタンパク質」を摂ります(2.0gは超えないように)。例えば体重55kgの人なら、55×1.2~1.6g=66~88g必要。肉や魚は正味量の約20%がタンパク質量なので、もし体重55kgの人が肉だけで必要なタンパク質を摂るなら、1日330~440g食べなければならない計算。良質のタンパク質であれば植物性、動物性どちらでもよいので、卵や大豆製品も賢く取り入れて。食材に含まれるタンパク質の目安は…肉(100g)20g、魚肉(100g)20g、卵(1個)約6g、豆腐(1丁300g)20g、大豆(100g) 10g、豆乳(100ml)7g、納豆(1パック40g)6.6g その3.葉野菜などは、肉魚と同量以上の量を!食物繊維の総量(水溶性と不溶性の合計)は1日20g以上が目標。葉野菜は重量の3~5%が食物繊維なので、400gのサラダで約20g摂れると覚えましょう。だいたい肉や魚と同じ量以上の野菜をとる感覚で。ただし、同じ野菜でも糖質の多い根菜類(れんこん、にんじん、ごぼう、かぼちゃなど)やイモ類、果物類は少量に。また、ミネラルにも意識を向けて。カリウム1日3.5g、カルシウム1日650mg、マグネシウム1日350mgを摂れるようにします。以上の3つが3原則です。また、小麦粉や米粉、砂糖などを使用しているスイーツなどは論外ですが、ゼラチンや寒天、大豆粉やふすま粉、おからなどを利用した糖質ゼロスイーツなら、おやつも食べてOKです。すぐに役立つ! ケトジェニック的「食べてOK」「食べたらNG」食材リスト「ケトジェニックダイエットを決意して、みなさんがいちばん知りたがるのが、具体的な食材のこと。食べてもいいのは糖質が少ない食べ物ですが、意外な食品に糖質がたくさん含まれていたりするので気をつけてください。特に、最近の野菜や果物は糖度が高くなっているので注意が必要です。たとえば『糖度○○%の甘いイチゴ』のように『甘さアピール』をしているものは食べないのが無難。昔ながらの酸っぱいイチゴを選んで少しだけ食べる意識を持ちましょう」(斎藤先生)【食べてOK】●牛・豚・鶏・羊など肉類全般、魚介類全般、卵、大豆製品(特に大豆製品は、女性ホルモン量が少ない40代後半以降の女性は上限なしでOK)●バター、植物油(特にオメガ3系脂肪酸を含むオイルを推奨。中鎖脂肪酸でできたココナッツオイルは1日大さじ2杯を推奨)●葉野菜、海藻、きのこ (毎日大量に摂るつもりで)●糖質の少ない果物、チーズ、ナッツ類、カカオ比率の高いビターチョコレート●焼酎、ウォッカなどの蒸留酒、辛口ワイン(ワインは醸造酒ですが、少量なら大丈夫)●糖質の少ない調味料 (塩・こしょう・酢・マヨネーズ・ハーブ類)【食べたらNG】●ご飯、麺類、パスタ、パンなどの炭水化物●スナック、お菓子類全般●糖質の多い根菜、芋類●小麦粉を含む加工食品●糖質を含む調味料 (砂糖、みりん、ケチャップ、ソース、市販のドレッシング)●牛乳、ヨーグルト (乳糖を含むため)●ドライフルーツ●市販の野菜ジュース、フルーツジュース、人工甘味料入りの飲料全般●ビール、日本酒、梅酒、紹興酒などの醸造酒、酎ハイやカクテルなど甘いアルコール類【こんなとき、どうする?】■どうしても主食が食べたい!1食20gの糖質で計算すると…ご飯(精白米)約50g(お茶碗1/3くらい)、食パン約45g(8枚切りで約50g)、パスタ(乾麺)約30g。とても少ない量ですが、これ以外の糖質は摂れないことになります。こんにゃく入りごはん、寒天入りの麺、低糖質パン(100g中糖質10g未満)などはもっと量を食べてもOKです。■外食でメニューを選ぶときは…肉や魚はステーキやソテー、グリルなど、シンプルに調理したものを選ぶと間違いなし。調味料には糖質が使われていることが多いので、ソースやタレが少なめ、または別添えでサーブされるものをチョイスします。サラダなどの野菜も「ドレッシングは別に添えて」と頼みましょう。■糖質の多い野菜がわからない…葉っぱは糖質が少なく、根菜・イモ類は糖質が高いと覚えるだけ。にんじん、じゃがいも、ごぼう、れんこん、かぼちゃなどは糖質が多いので、この期間は避けましょう。特に、砂糖やみりんを使った野菜の煮物は要注意。糖質が思いのほか高くなります。■どうしても間食がガマンできない!そんなときは、お菓子ではなくおつまみコーナーへGO! アーモンド、くるみ、ピスタチオなどナッツ類がベスト。塩分の高い味付きミックスナッツではなく、「素焼き」「無塩」のものがベター。中にはジャイアントコーンをナッツだと思っている人もいますが、コーンですから! お間違いなく。■牛乳やヨーグルトがNGだなんて・・・乳糖=糖質が含まれることはもちろん、遅延型食物アレルギーの確率が高いと言われているため、ケトジェニックダイエットではNG食材として扱います。牛乳の代わりには豆乳がおすすめです。ただし、調製豆乳には糖質が含まれているので、必ず無調整豆乳を選んで。ヨーグルトも、豆乳から作られるヨーグルトなら大丈夫です。さて、これで1週間がんばってみましょう。みんなが知りたかったのはこれ!ケトジェニックダイエットQ&Aこのダイエットの全貌も実践方法も何となくわかったけど、とても素朴な疑問やいまいち心配なこともありますよね? まとめてお答えいたしましょう。Q ケトン体が出ているかどうか、調べる方法はありますか?A あります! 血中のケトン体濃度は血液で測定するしかありませんが、尿中ケトン体は、薬局で売っている(取り寄せとなることが多い)ケトン体試験紙で知ることができます。「ウロペーパーⅢ」は、試験紙に直接尿をかけて反応を見るもの。ケトン体が出ているほど、濃い紫色に変化。毎日測定しているうちに、何をどう食べるとケトン体が体量につくられる(=脂肪が燃えている)かがわかってきます。Q ケトジェニックダイエットが向かない人もいますか?A 残念ながらケトジェニック回路がなかなか回らない人もいるようです。そのため、今回は「1週間のお試しケトジェニック」をおすすめしました。なかなかケトジェニック状態にならない人の中には、覚悟が決まらずに糖質断ちがきちんとできていない人がいます。なかなか痩せない人は、振り返ってみることも大事です。また、腸内環境によっては、肉食に適していない人もいます。例えば、気持ち的には肉食にシフトしていても、長年穀物中心の食生活を続けてきたおかげで腸内細菌が草食動物型になっている人などは、腸内環境を悪化させてしまうケースも。ケトジェニックを始めて、下痢や便秘を繰り返す、おなかが異常に張る、オナラが多すぎる・臭い、などの症状がある人は、食べる量を減らしたりドクターに相談するなどしてみましょう。Q ケトジェニックダイエットをやってはいけない人はいますか?A ケトジェニックダイエットは、タンパク質の摂取量が多めです。腎機能に問題のある人はもともとタンパク質の摂取量制限を受けているはずなので、気をつけなくてはなりません。まずは必ず主治医に相談を。また、タンパク質は小腸でアミノ酸に分解された後、肝臓へ送られ、体を構成するタンパク質に組み替えられるので、肝臓にも負担がかかることが考えられます。どちらにしても腎臓や肝臓に不安のある人は、ドクターに相談してください。Q 糖質をきっぱりやめたら、ケトジェニック回路はどれくらいで回りますか?A 人によって違いますが、一般的には厳密に糖質制限をしてから2日か3日でケトジェニック回路がオンになるようです。痩せやすいタイプの中には12時間糖質をカットしただけで、ケトジェニック状態になる人もいます。なかなかケトジェニック体質にならない人のなかには、意外なところで糖質を摂ってしまっていたなんていうことも…。1週間のトライ期間で、見極めたいものです。Q 筋肉量を減らさないように、チェックする方法は?A ダイエットで減らしたいのは脂肪だけ。脂肪の量は、体脂肪率から簡単に知ることができます。体脂肪率を目安にして・・・脂肪量=体重×体脂肪率残りの除脂肪量(除脂肪体重)は体重からこの体脂肪量を引いた重さです。筋肉量そのものではありませんが、筋肉が落ちてしまったかどうかの目安になるもの。次の計算式を覚えておきましょう。体重ー体重×体脂肪率=除脂肪体重例えば、体重62.0kgで体脂肪率30.0%の人は・・・、体重62.0ー体重62.0×0.30=43.4kg これが除脂肪体重です。毎日こまめに計算すると、筋肉が減っていないかどうかの指標になります。Q ずっと長く続けても大丈夫ですか?A 厳密な糖質制限なら1週間で約5kgでも減量できると言われているのがケトジェニックダイエット。最初から短い期間で集中的にやるつもりでいたほうが成功確率は高まります。ただ、今回ご紹介しているケトジェニックダイエット法は「100g中、10g以下の糖質を含む食品はカウントしない」ので、やや緩めのルールです。この方法なら1カ月は続けてOK。その後も続けたい場合は、さらに緩い「セミケトジェニックダイエット」にしてみてはいかがでしょう。Q 途中で糖質を摂ってしまったらどうなりますか?A せっかくケトン体回路が回り出した頃、我慢できずに糖質を食べてしまうと、回路はたちまちOFFになります。でもほんの少しの糖質ならまだ大丈夫。一度ONになった回路はまたすぐONになりやすいのです。どれくらいの量の糖質を摂取するとケトジェニック回路が閉じてしまうのかは、個人差が大きいもの。以下の表は、1週間ごとに緩くしていった女性の例ですが、ケトジェニック回路が回っている状態で、わずか50gの白米(=糖質18g)を摂っただけで、ケトン体の生成がガクッと低下。体重が全く減らなくなってしまったという事例です。せっかくなら、1週間はうっかり糖質を摂ってしまわないようにするのが理想的ですね。ケトジェニックダイエットに成功した人は、具体的にどんなものを食べているのでしょう? 体重・体脂肪が減ってキレイに変身したというアラフォー女子ふたりの例をご紹介しましょう。ケトジェニックダイエット体験者NRさん(41歳・自営業、身長 152cm)の場合NRさんは、10代の頃から自己流ダイエットとリバウンドの繰り返し。産後は、育児や家事、仕事の両立に精一杯で、いつのまにか70kgを超えてしまいます。しかも高血糖→低血糖の症状がひどく、寝ても寝ても眠い。どうしてこんなに体力がなくなってしまったのだろうと悩んでいた頃に、人生初のメタボ検診で自分の数値に驚き、糖質制限をスタートされたそう。▼NRさんの食事記録より(ある5日間)「8カ月経った今もリバウンドなし。少しゆるめのケトジェニック=低糖質&高タンパク食継続を継続し、忙しい日でも必ず3食食べています。外食も多いのですが、肉・魚・卵といったタンパク質はかなりしっかりと食べ、葉野菜も欠かしません。小さな子供がいるので、糖質オフスイーツもよく作ります。料理に低糖質の工夫をするのも楽しくなり、ちょっとハマってしまうほどに。このような食事を続けているだけで、除脂肪体重(筋肉量)が増え、サイズは減少、体脂肪率が後から徐々に減少する…という健康的なキープ期間を過ごしています」(NRさん)●1日目朝:目玉焼き2個、レタス(50g)、亜麻仁油小さじ1、なめこと絹豆腐の味噌汁、麦茶昼(コンビニ):シーチキン、グリーンサラダ、たまごサラダ、コーヒー 夜:牛肉のほろほろ煮、シーザーサラダ、牛もも肉のソテー(マカロニは食べず)、スパニッシュオムレツ間食:無塩ローストナッツ(アーモンド&くるみ30g)、麦茶●2日目朝:おからパウンドケーキ、ハッシュドビーフ、ゆで卵2個、ミックスナッツ、ココナッツオイル入りコーヒー昼(外食):カンザスビーフステーキ(300g)、サラダビュッフェ夜(外食):ジンギスカン、鹿肉のソテー、水菜サラダ●3日目朝:豚肉塩こしょうソテー(150g)、白菜サラダ(100g)、油揚げのピザ(糖質0ソーセージ)、ソイポタージュ(白菜味噌汁+大豆プロテイン)昼(外食):牛皿2倍もり、牛丼ライト(葉野菜+絹豆腐)、焼き鮭夜:常夜鍋(豚肉+ほうれん草+にんにくと日本酒)、レタス(100g)、木綿豆腐+肉そぼろ●4日目朝:豚ロースソテー(150g)、目玉焼き1個、レタス(100g)、コーヒー昼(外食):牛丼ライト、牛皿2倍もり、冷や奴夜:トラウトサーモン刺身、しめじ+昆布+かつおぶしのごま油醤油炒め、油揚げと絹豆腐のみそ汁、レタス+ブロッコリースプラウトのサラダ、アボカド+チーズ+オリーブオイルのサラダ、えびの塩焼き●5日目朝:さば塩焼き、豚ロースソテー(30g)、ミニトマト(10g)、レタス(50g)、 たまねぎ薄切り少々、ゆで卵1個、かきたま汁昼:さんま焼き、大根おろし、しめじ+こんぶ+かつおぶしのごま油醤油炒め、 絹豆腐+ツナ+パプリカ+絹豆腐、油揚げと大根の味噌汁、麦茶夜:ローストビーフ+水菜+パプリカ、クリスマスリース風ミートローフ+葉野菜たっぷり、糖質0ソーセージとミニトマトのコンソメスープ、自家製ローストチキン+ブロッコリーなど手作り!糖質オフおやつ左上から)おからマフィン、おからマフィンチョコ、おからチョコケーキ、おからチョコ蒸しパン、おからチーズ蒸しパン、おからパウンドケーキバナナ、おから抹茶パウンドケーキ、おから蒸しパン カニ&ブロッコリー、おから蒸しパントマト風味、コーヒーゼリー、チョコブラウニー、おからベースのティラミス、大豆粉のクッキー、水切り豆腐のレアチーズケーキ風▼NRさんのダイエット日記より抜粋※数値は、体重・体脂肪率の順■ダイエット前:71kg ・42%低血糖のせいか甘いものを食べたい欲求が強く、イライラも多くて心情の起伏も激しかった頃。糖質制限をスタートすると、体調がよくなり心も軽くなった。以前よりも睡眠時間がとれて目覚ましよりも早く起きれるようになる。心身のスタミナがついたと実感。■1ヶ月後:61.9kg(9.1kg減)、37.9%(4.1%減)その後9kg減のまま1ヶ月ほど推移。■2カ月後:ケトジェニックダイエットに出会い、スタート。アドバイザー検定の講習会にも参加。1週間で3kg減。■5カ月後:54kg(17kg減)、28.0%(14%減)2歳児の息子さんの体重分(13kg)以上の減量に成功。体脂肪率もほぼ平均に。低糖質&高タンパク食を継続。■8カ月後:低糖質&高タンパク食継続。体重・体脂肪率はそのままキープ中。※あくまでも個人の体験談となります。食事内容・運動量・体質などによるため、このような体重の変化がすべての人に当てはまるわけではありませんケトジェニックダイエット体験者MTさん(38歳・会社員、身長159cm) の場合MTさんは、むくみやすく、だるさや眠気に悩まされていました。ストレス食いが止まらず、人生のMAX体重になったことから、友人の勧めでケトジェニックダイエットを決意されたそう。「最初は半信半疑でスタート。ネックは会社で食べるランチで、外に出ればなかなかケトジェニックな食事はできないと踏んで、お弁当に。忙しい朝、時間をかけてキレイなお弁当を作るヒマがあるわけでもなく、さっとお弁当箱に詰め込んで持っていくスタイルにしました。これは、しっかりケトジェニック食を続けたときの10日間の記録です。昼食は、ほぼ毎日お弁当を作り、会社内で食べました。夜は家族にも協力してもらい、できるだけ外食しない工夫を。味つけはシンプルに調味料を極力少なくするのがコツ。途中からはココナッツオイルを多用しました」(MTさん)▼MTさんの食事記録より(ある10日間)●1日目朝:豆乳、アボカド、青汁、アマニ油入りスムージー昼:厚揚げ焼き、豚しゃぶサラダ、ほうれん草、ベーコンソテー夜:豚ロースとエリンギののソテー、キャベツ+きゅうり+パプリカ●2日目朝:豆乳、アボカド、青汁、アマニ油入りスムージー、もやしとカイワレのお浸し、 ほうれん草卵とじ、牛もも肉塩レモン焼き昼:牛肉&鳥胸肉ソテー、卵焼き、厚揚げ焼き、ほうれん草と豆もやしのナムル、コーヒー夜:鳥胸肉のチーズ巻き、アボカドとマグロのサラダ●3日目朝:ゴーヤとツナのサラダ、厚揚げ焼き、えのきのバターソテー昼:鳥胸肉ソテー、豆もやしのタラコ和え、ゴーヤのお浸し、ひじき&野菜サラダ夜:アボカド・マグロ・胡瓜のサラダ、冷奴●4日目朝:豆乳・青汁・アボカドのスムージー、ベーコンエッグ+サラダ、厚揚げ焼きおろし生姜添え昼:牛らんぷ肉ステーキキノコ添え、大豆と野菜のサラダ夜:豚ロース&厚揚げソテー+サラダ、豆腐と絹さやと油揚げの味噌汁●5日目朝:牛肩ロース、エリンギソテー、サラダ、アイスコーヒー昼:ツナとゴーヤのマヨネーズ和え、厚揚げ焼きミョウガ添え、牛モモ肉&エリンギソテー、アボカドサラダ夜:鳥挽き肉のとうがんスーブ・ハツのレモン塩焼き・焼きサンマ●6日目朝:蒸し鶏のサラダ、ココナッツカレー昼:豚しゃぶとアボカドサラダ、厚揚げ焼き、ツナとゴーヤのサラダ夜:紅鮭とキノコのホイル焼き味噌仕立て、豆とトマトの野菜スープ●7日目朝:茹で野菜の肉巻き&サラダ、鳥挽き肉と豆もやしのスープ昼:ラム肉のソテー、厚揚げと小松菜炒め、サラダ夜:豆乳鍋●8日目朝:豚ロースとパプリカソテー、厚揚げココナッツオイル焼き、じゃこと大根のサラダ、コーヒー昼:ゴーヤチャンプル、豆とじゃこのサラダ、牛モモ肉ソテー夜:素揚げ豆の野菜あんかけ、豚ロース焼き、ゴーヤのお浸し、焼きナス●9日目朝:牛ヒレステーキ、ココナッツカレー、野菜サラダ、豆もやしのサラダ昼:牛ランプステーキ、クラゲと豆サラダ、卯の花夜:ラム肉の野菜炒め、銀むつ西京味噌焼き、冷奴●10日目朝:豆乳・青汁・アボカドスムージー昼:厚揚げ焼き、小松菜ごま和え、鳥胸肉ココナッツオイル焼き、ひじきのサラダ、枝豆夜:牡蠣入りキムチ鍋(糖質0麺入り)▼MTさんのダイエット日記より抜粋※数値は、体重・体脂肪率・ウェストの順■ダイエット前: 63.0kg・35.0%・75cm■1カ月後:. 58.5kg(4.5kg減)・28%(7%減)・69.0cm(6cm減)最初はそれほど肉が食べられず、大豆製品を多用。それでも1カ月で成果が出始めて、見た目が変わり、むくみが取れて小顔に。目が大きくったと言われるようになる。いちばん大きな変化は、昼食の後も眠気に襲われず、仕事がはかどるように。生活のすべてがポジティブになり、ケトジェニックダイエットの健康効果を実感し始める。■6カ月後:. 53.0kg(10kg減)・23.5%(11.5%減)・64.0cm(11cm減)セミ・ケトジェニック食を継続。お酒もよく飲むが、太りにくくなってほとんどリバウンドなし。食べすぎて太ったかなかなと思ったときに、数日~10日間ほどケトジェニック食にして調整。■10カ月後: 51.9kg(11.1kg減)・22.0%(13%減)・62.0cm(13cm減)ひき続き同じ食生活で11号だった洋服が7号に変化。体脂肪率も平均以下に減ったため、厳密なケトジェニック食ではなくなったけれど、リバウンドする気配はなし。胴回りはすっかり「薄い人」の域に。見た目の印象が別人になったと言われる。※あくまでも個人の体験談となります。食事内容・運動量・体質などによるため、このような体重の変化がすべての人に当てはまるわけではありませんいかがでしたか? ケトジェニックダイエットはもりもり食べて健康的に痩せるメソッド。まずはケトジェニック3原則にそった食事スタイルに切り替えることから、チャレンジしてみてください。食べないダイエットはもう卒業! 健康的にキレイになる食事と軽い運動も取り入れて、夏に向けてスリムなボディを手に入れましょう。
2015年04月01日「糖質制限」系ダイエットでも、群を抜いてメディアに取り上げられることが多い「ケトジェニックダイエット」。何かとセンセーショナルなイメージで紹介されることが多いのは、一見ダイエットとは関係ないようなメリットが数多く報告されているからに他なりません。ちょっと舌を噛みそうで名前も覚えにくいですが、どんなダイエットなのか、一度きちんと知っておきましょう。明日からでも、すぐに実践してみたくなること請け合いです!「ケトジェニックダイエット」のメリットとは?■肉や魚もおなかいっぱい食べられる■食後、眠くならない■肌にハリが出て若々しく見える■むくみが取れる■運動をしなくても脂肪が燃える■極力筋肉量を減らさずにダイエットが可能■面倒なカロリー計算をしなくてよい■イライラしなくなる■頭がはっきりして集中力がアップする■長寿遺伝子がスイッチオンする■メタボリックシンドロームが改善されるこれらが、よく挙げられるケトジェニックダイエットの特長です。なんだかいいこと尽くめだと思いませんか? 一体どんなダイエット? 他の糖質制限とは何が違うのでしょう?「ケトジェニックダイエットは、ズバリ “食べて痩せて健康になる” 食事法です。ダイエットという言葉は、日本では『減量』さらには『痩身』の意味でも使われていますが、本来は『健康になるための食事法』という意味。ケトジェニックダイエットも、まさにこれです。別名『ケトン体ダイエット』とも呼びますが、ケトン体という耳慣れない言葉のせいか、間違った理解や、誤解を招くような紹介のされ方も少なくありません。もともとこの食事法は、薬では治らない小児てんかんの治療として、1世紀も前から使われてきたもの。近年それが、ダイエット効果があることがわかってきた。しかも、アンチエイジングやその他の効果もあるというデータが続々出てきたんです。それを健康増進を目的としたダイエット法に結びつけたのが我々の協会です」そう語るのは、アンチエイジング・機能性医学のドクターで「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」副理事長の斎藤糧三先生。ケトジェニックダイエットを体系立てて提案し、実践ノウハウを確立、教える側の人間(アドバイザー)を育成しています。単純な糖質制限には、異議を唱える方もいます。それは、お菓子やご飯などの糖質だけでなく、野菜などあらゆる食材に含まれる糖質を控えることは、当然栄養不足を招いてしまうからです。その点、ケトジェニックダイエットは病気を治療する目的から始まった食事法であり、機能性医学に基づく栄養指導で成り立っています。正しく実践すれば、健康にこそなれ、栄養不足に陥ることはなく、筋肉の減少も最小限にとどめることができます。「ケトン体」って何? その驚きの正体が明らかに!昔から、「脳のエネルギーは、糖質(炭水化物)だけ」と言われてきました。仕事や勉強中に集中力が欠けてくると「甘いものを食べれば頭が冴える」ともよく言います。ところが、これ、間違いであることがわかってきたのです! まずこのことをしっかりと理解しましょう。小学校でも習うように、体のエネルギー源となるのは、「糖質・脂質・タンパク質」の三大栄養素です。脳には、血液脳関門(ブラッド・ブレイン・バリア)という関所のような場所があり、異物が侵入できない仕組みになっていますが、ここを通れるのはブドウ糖だけ。脂肪やタンパク質は分子量が大きすぎて通過できません。そのため、「脳は糖しか使えない、糖質は必ず摂取しなければならない」という俗説が生まれたのです。通常、私たちは食物から摂った糖質を分解して使う「解糖系」の回路でエネルギーを得ています(第1の回路)。糖質を毎食欠かさず食べていると、体内には糖質がたっぷり蓄えられるので、体は優先的に糖質を使います。使い切れない分は中性脂肪として蓄えられるため、運動もせずに糖質をとり続けていると太るのは当然のこと。でも実は、私たちの体には糖質が入って来ないとき(いざというとき)、自力でエネルギーを生み出す回路も備わっています。その1つが「糖新生」。これは筋肉を分解し、アミノ酸の一部など 糖以外の物質から糖エネルギーを作り出す回路(第2の回路)のことです。さらに糖新生と同じく、糖質がないときに働く回路もあります。これが中性脂肪を分解して使う第3の回路、まさに「痩せる」回路です。この回路では、分解された脂肪酸は肝臓へ運ばれ、そのままでもエネルギーになりますが、一部の脂肪酸は「ケトン体」という物質をつくり出します。これをケトン体回路(ケトジェニック回路)と呼び、この回路が活発になることをケトジェニック状態と名付けています。糖に変わるエネルギー、それが「ケトン体」さあ、ここからが注目すべき「ケトン体」のお話です!近年の研究で、このケトン体は前述の “脳の関所” を通過できることがわかってきました。脳の神経細胞のエネルギー源として利用されるほか、ケトン体はあらゆる細胞のエネルギー源としても使われます。特に24時間フル稼働している脳、心臓、腎臓は、休みなくケトン体を使うため、ケトジェニック回路が活発になり、中性脂肪はどんどん燃えていく。それがケトン体を出して痩せるというしくみです。脳も体も、糖質がなくてもエネルギー不足にはならないこと、わかりましたよね? そこで「あえて体内に糖が足りない状態をつくり、脂肪をメラメラ燃焼させ、ケトジェニック回路を回す食べ方をしよう!」これがケトジェニックダイエットの考え方なのです。「ケトン体は長い間、悪者だと誤解されていました。糖尿病の検査項目のひとつになっているからです。医学部では、血液中や尿中にケトン体が出ているときは、糖尿病が悪化した“ケトアシドーシス”と教えられる。でもそれは糖質が細胞に取り込めなくなったために、代替物質としてつくられたケトン体が過剰になってしまう症状であり、ケトン体が健康に悪影響を及ぼしているわけではありません。さらに、ケトン体についての研究が進むにつれ、ケトン体は悪者どころか、抗酸化物質であることもわかってきました。体のサビとも言われる活性酸素を無害にしてくれる酵素を活性化する働きがあるのです。さらには、アルツハイマー病や認知症の予防・改善にも効果が期待できるとのデータも。最近になって、がんの再発予防に効果が認められたとの報告も増え始めているんです。今後ますますケトン体は、いろいろな分野で注目されることは間違いありませんよ」(斎藤先生)脱・糖質中毒!「ケトジェニック回路」をスイッチON!歩いているときに、どこからか漂ってくるパンやスイーツの焼けるいい匂い、無視できない人も多いのでは? おなかが減っているいないに関わらず、糖質が食べたくてたまらない人がたくさんいます。糖質を控えれば痩せる、ケトン体をつくろうと頭でわかってはいても、糖質がやめられずに、なかなかケトジェニック回路にスイッチできない人が多いのも事実。糖質とは砂糖などの甘い物だけではありません。主食にしているご飯、麺類、パンなどの炭水化物を日常的に大量に摂取しているために、「糖質依存」状態になっているのだと斎藤先生は言います。「まさに『糖質中毒』です。煙草がなかなかやめられない、というのとまったく同じ症状。だから、食べないでいるとイライラする。ヒトが米などの穀類を食べるようになったのは、人類史600万年のうちわずか1万年前。250万年間に渡り、ヒトは肉食でした。約1万年前に農耕が始まり穀類を食べるようになりました。さらに、精製された炭水化物や砂糖などが広がったのはたった200年前です。日本が米食になったのなんて150年前ですよね。日本人はお米を食べてきたと言われますが、私達は日本人である前に人間。消化器官の構造からして、草食ではなく肉食動物に近いんですよ」まさに、目からウロコの事実。甘い物だけでなく、炭水化物を摂らずにいられないのは、日本人が150年間摂り続けてきたことによる習慣によるものだったとは?!肥満ホルモン「インスリン」を刺激しないのもポイントところで、血液中にはブドウ糖が含まれていますが、その量がどのくらいなのか知っていますか? それが血液検査でわかる「血糖値」です。糖質の多い食事を摂ると、血液中のブドウ糖濃度=血糖値が急激に上がり、バランスを取ろうとしてすい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血管の外に糖を出して血糖値を下げてくれますが、外に出た糖の多くは脂肪細胞に取り込まれ、中性脂肪に変わってしまいます。これこそ、インスリンが「肥満ホルモン」と呼ばれ、ダイエットには大敵だと言われるゆえんです。また、大盛りのごはんを食べたはずなのに、すぐにおなかが空いてしまうこともあります。空腹を感じるのは、インスリンによって血糖値が急激に下がるとき。血糖値を急上昇させなければ、急に下がることもないので、よけいに食欲が湧くことがなくなります。実は、糖質は「必須栄養素」ではありません。意外だと思われた方も多いかもしれませんが、国の指針である厚生労働省の「日本人の食事摂取基準 2015年版」にも書かれている事実です。まずは、「人は必ず食事から糖質を摂取しなければならない」という思いこみをやめましょう。糖を摂らなくても糖新生によってブドウ糖がつくられること、脳はブドウ糖の代わりにケトン体を使えること、これを覚えておくことが大切なのです。「なかなか糖質がやめられない」と嘆く人も、そこから抜け出す第一歩になります。何を食べたらよい?「ケトジェニックピラミッド」の考え方ケトジェニックダイエットは、21世紀の新しい栄養学「ファンクショナル栄養学」に基づいた、健康を実現するための食事の摂り方です。糖質を制限すると言っても、食べないダイエットとは根本的に違い、モリモリ食べられるのが特徴。ベースとなるのは、栄養素を7つのグループにわけた、ピラミッド。これを守って食べることで、インスリンを刺激しない低糖質、脂肪を燃焼させるケトジェニック状態をつくっていきます。底辺のグループほど、しっかり摂るべき重要な栄養であることを表しています。とはいえ、細かい計算をするわけではなく、見たままを目安に食材を選んでOK。特に重要なのは「毎日必ず摂るべき食材」となる1~3のグループです。【毎日必ず摂るべき食材】▼グループ1 肉、魚、卵、大豆 タンパク質の確保▼グループ2 野菜(葉野菜)、きのこ、果物 食物繊維とミネラルの確保▼グループ3 オメガ3系脂肪酸、中鎖脂肪酸グループ1のタンパク質は、ケトジェニックダイエットでは最も欠かせない栄養素。自己流の糖質制限などでは、例外なく筋肉量が減ってしまうもの。筋トレのような運動なしではなおさら、ダイエット中は筋肉量が保てません。ケトジェニックダイエットでは、驚くほどのタンパク質量(1日あたり1.2~1.6g/kg)を摂ることを推奨しています。そのため、ケトジェニックダイエットは、別名「肉食ダイエット」などと呼ばれたりするのです。 野菜の中でも「葉野菜」は必ず摂るべきグループ2ですが、「イモ類・根菜類」は「摂ってもよい」として別のグループに分類。これらは糖質が高いためです。残念ながら、糖質は「避けるべき食材」として最初から例外チーム。「グループ8」に分けられています。ここで、もう一度、糖質や炭水化物の定義をおさらいしてみましょう。「糖質」と「炭水化物」の違いとは?まず、炭水化物とは、小学校でも習ったように三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂質)のひとつ。炭水化物と糖質は同義語のように扱われることが多く、それも間違いではありませんが、わかりやすいのは・・・炭水化物 = 糖質 + 食物繊維糖質 = 炭水化物 ー 食物繊維こう覚えておくと、食品表示などを見る際にも理解しやすくなります。食物繊維は、体に吸収できない炭水化物のことで、カロリーはゼロ。体から排出されるので便秘解消のお話によく出てきます。ここで“糖類ゼロ”や“糖質オフ”などの表示があるものなら安心だと思う人もいるでしょう。でも、糖質と糖類は意味が違うことに気をつけて。「糖質 > 糖類」と覚えておきましょう。“糖質ゼロ” なら確かに糖質は入っていないかもしれませんが、 “糖類ゼロ” には、糖類以外の糖質が含まれている可能性大。たとえ “無糖” と書かれていても、でんぷんなどの多糖類が山盛り入っているかもしれないのです。「人工甘味料にもだまされないで。合成甘味料や糖アルコールは、確かに血糖値を上げにくくインスリンの追加分泌を促さないので、摂ってもよいイメージがあります。ただ、人工甘味料を口にして、あなたの脳が『あ~甘い♪』と感じた瞬間に、体内ではインスリンの追加分泌が始まってしまいます。実際には血糖値が上がらなくても、パブロフの犬のように、条件反射が起こることも考えられるんですから」(斎藤先生)また、表現自体にも注意が必要。厚労省の栄養成分表示では、以下のようにちょっとゆるい決まりしかありません。◆含まないという表示 [無、ゼロ、ノン、レス、0]食品100g当たり0.5g未満、または飲料100mL当たり0.5g未満の場合に表示してよい。◆低いという表示 [低、ひかえめ、小、ライト、ダイエット、オフ]食品100g当たり5g以下、または飲料の100mL当たり2.5g以下の場合に表示してよい。「無糖」と表示されていても、決して糖質ゼロではないのがわかります。食べ物を口に入れる前に、そんな目線で見てみると、いろいろ発見があって新鮮。楽しみながら糖質コントロールができそうです。「ココナッツオイル」と「ケトジェニックダイエット」のイイ関係今年、テレビ番組でケトジェニックダイエット中に、ココナッツオイルを取り入れている様子が放送されました。番組を見た人の中には「ココナッツオイルはケトン体を出すから、脂肪を燃やす効果がある」と理解した人が少なくなかったようです。実際はどうなのでしょうか? 答えは、YESでもありNOでもあります。バージン・ココナッツオイルは約60%が「中鎖脂肪酸」でできています。これは飽和脂肪酸のひとつで、MCTオイルとも呼ばれるもの。体に蓄積しない特徴を持っています。一般的な植物油の多くは分子をつなぐ鎖が長い「長鎖脂肪酸」ですが、「中鎖脂肪酸」は鎖の長さがその半分程度で、何倍ものスピードで消化吸収されると言われます。ココナッツオイルを摂ると、腸で吸収された後すぐに肝臓へ運ばれ、なんと「ケトン体」をつくることがわかってきました。前述のように、ケトジェニックダイエットで言うケトン体は、糖質をあえて枯渇させ、体脂肪を燃やしたときにその証として出る物質。でも、口から摂った脂肪、中でも中鎖脂肪酸からもケトン体はつくられるのです。「ブドウ糖が体内にあるときでも、ココナッツオイルを食べればケトン体をつくれるわけです。その意味では、残念ながらココナッツオイルが直接的に体脂肪を燃やすわけではありません。でも、ケトン体をつくるケトジェニック回路が活性化し、体脂肪を燃やしやすくすることは十分考えられます。ちょうどいま、我々の協会でも、その検証を進めているところです」と斎藤先生。「しかも、中鎖脂肪酸は他の油脂よりはるかに体内に留まらないので、他の油やバターなどの代用として日常的に使えば、体脂肪が貯まりにくく、ダイエット効果は期待できるでしょう。もちろん、置き換えなければだめですよ。ココナッツオイルも、普通のオイルと同じカロリーはありますから、今使っている油類はそのままに、追加でココナッツオイルをたくさん摂ったのでは、ダイエットどころか太ってしまう人もいます。ココナッツオイルはブームのように扱われていますが、アルツハイマー病の予防・改善に効果があるデータは数多く上がってきています。1日大さじ2杯で、みるみる改善される例も見られるほど。ブームだから使うのではなく、効果を上手く実感できるように、正しい方法で取り入れてほしいと思います」(斎藤先生)これが真実。ココナッツオイルは熱に強く、酸化しにくい性質を持っているため、炒め物はもちろん揚げ物に使うなど、どんなオイルの代用にもなります。冬場や冷蔵庫内では固体に変わるため、バターのような使い方もOKです。エネルギーを糖質から脂肪に切り替え、ケトジェニック回路にシフトするべく、ココナッツオイルを一度試してみるのも手です。いまの食生活をあらためて見直して、美と健康のためにも「ケトジェニックダイエット」の考え方を取り入れてみてはいかがでしょう。斎藤糧三先生 プロフィール日本機能性医学研究所CMO、ナグモクリニック アンチエイジング・機能性医学 外来医長、「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」副理事長。1998年日本医科大学卒業後、産婦人科医に。その後、美容皮膚科治療、栄養療法、点滴療法、ホルモン療法を統合したトータルアンチエイジング理論を確立。2008年、「機能性医学」の普及と研究推進のため「日本機能性医学研究所」を設立。著書に『サーファーに花粉症はいない』『腹いっぱい肉を食べて1週間5kg滅! ケトジェニックダイエット』。
2015年03月23日