アーノルド・シュワルツェネッガー主演作『トータル・リコール』が、1990年12月1日の日本公開から30年を経て、4Kデジタルリマスター版で11月27日(金)より全国公開されることが決定。本作の最新キービジュアル、場面写真、特報が公開された。スクリーン一面にノンストップで映し出される真っ赤な火星での大冒険、ポール・バーホーベン監督のエクストリームなバイオレンス描写、そしてアーノルド・シュワルツェネッガーによるアクション。SF映画の金字塔が、30年の時を経て映画館に帰ってくる。原作は『ブレードランナー』の原作者としても知られる巨匠フィリップ・K・ディック。壮大すぎる世界観ゆえに映画化不可能といわれていたシナリオに惚れ込んだのが、当時『ターミネーター』『コマンド―』の記録的大ヒットですでにアクションヒーローとしての地位を確立していたシュワルツェネッガーだった。『ロボコップ』のポール・バーホーベンを監督に迎え、当時の最高額となる7000万ドルもの製作費が投入された本作は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』、『ダイハード2』などの話題作を抑えて全米初登場No.1を獲得。その後7週にわたり1位の座を守り続け、世界各地でも大ヒットを記録した。この度公開された最新の特報映像には、割れたマスクの中からシュワルツェネッガーが”ドヤ顔”で現れる伝説のシーンから、真っ赤に拡がる広大な火星、ホログラムを駆使した戦闘シーンなど、同時に公開された場面写真とともに、当時の記憶を呼び覚ます名シーンの数々が映し出されている。また、同じく公開されたキービジュアルも、90年のデザインそのままに、当時からの映画ファンにとって懐かしいビジュアルとなっている。『トータル・リコール』4Kデジタルリマスター版11月27日(金)より全国公開
2020年10月09日巨匠ロベール・ブレッソン監督の映画『バルタザールどこへ行く』が、4Kリストア・デジタルリマスター版で復活。2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開される。映画史に残る最高傑作がスクリーンに復活1966年公開の『バルタザールどこへ行く』は、フランス映画界の巨匠ロベール・ブレッソン監督の代表作として映画史に輝く最高傑作だ。ロベール・ブレッソンが長年映画化を望んだ本作は、聖なるロバ“バルタザール”をめぐる現代の寓話。ドストエフスキーの長編小説「白痴」の挿話から着想し、一匹のロバ“バルタザール”と少女マリーの数奇な運命を繊細に描いている。純粋さから悪の道へと堕ちていく少女マリーを演じたのは、当時17歳のアンヌ・ヴィアゼムスキー。初の映画出演作となった本作を皮切りに、『中国女』など、ゴダール作品への出演を重ねていくこととなる。ストーリー小さな農村で、農園主のジャックと幼なじみのマリーは、生まれたばかりのロバに「バルタザール」と名づけ可愛がる。だが年月が経ち、「バルタザール」は別の飼い主のもとへ。やがて逃げ出した「バルタザール」は、美しく成長したマリーと再会し、まるで愛し合う恋人のように慰め合う。だが運命は、「バルタザール」にもマリーにもあまりにも過酷な試練を与えていく。マリーの両親は誇り高さゆえに没落し、マリーは不良少年ジェラールに拐かされ悪徳の道に落ちていく。「バルタザール」もまたマリーの元を引き離され、次々と人手に渡っていく…。ロベール・ブレッソン監督作『少女ムシェット』も同時公開なお、公開同日より、一人の少女の悲運な運命をまざまざと描いた映画『少女ムシェット』も全国公開。ロベール・ブレッソンが遺した名作が、4Kリストアのデジタルリマスター版でスクリーンに蘇る。【詳細】『バルタザールどこへ行く』公開日:2020年10月30日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開※一部の劇場を除き、上映は 4K リストア・デジタルリマスター版から変換された2K上映となる。監督:ロベール・ブレッソン脚本:ロベール・ブレッソン出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、フランソワ・ラファルジュ、フィリップ・アスラン、ナタリー・ジョワイヨー、ヴァルター・グリーン、ジャン=クロード・ギルベール、ピエール・クロソフスキー、ロバのバルタザール配給:コピアポア・フィルム+lesfugitives
2020年09月14日ケヴィン・スミス監督が、子ども&ファミリー向け番組を制作している「WildBrain」とタッグを組み、「グリーン・ホーネット」をアニメ化するという。「グリーン・ホーネット」は1930年代にアメリカでラジオ番組から始まったヒーローもので、その後テレビ番組、コミックなどで展開。1966年の同名ドラマでは、主人公のグリーン・ホーネットをヴァン・ウィリアムズ、相棒カトーをブルース・リーが演じた。2011年にはミシェル・ゴンドリー監督、セス・ローゲン主演で映画化された。スミス監督は「グリーン・ホーネット」の大ファンであり、ゴンドリー版の映画がリリースされる7年も前の2004年に、ミラマックスから脚本家として映画化を打診されたこともある。スミス監督が構想していたアイディアが映画化されることはなかったが、2010年にコミックブックとして出版された。今回スミス監督が手掛けるアニメ「グリーン・ホーネット」は、ファミリーをターゲットとした内容になるとのこと。舞台は現代で、主人公はオリジナルのグリーン・ホーネット&カトーそれぞれの息子と娘。スーパー・ハイテクカーの「ブラック・ビューティー」も登場する。スミス監督はツイッターで「WildBrain」に「ブラック・ビューティーの運転をさせてくれてありがとう」とジョークを込めた感謝を述べ、今回の報道を認めている。(Hiromi Kaku)
2020年07月31日アニメーション映画の常識を覆した、原作&監督・大友克洋による伝説の劇場アニメーション『AKIRA』(’88)。この度、その4Kリマスター版が奇しくも劇中で舞台となっている2020年にIMAX(R)での上映が決定した。「ヤングマガジン」(講談社)にて1982年12月より連載が開始された「AKIRA」。その独創的な世界観を持ったコミックは、国内はもちろん海外にまでその名を広め、書籍・キャラクターグッズなど驚異的な数字を記憶し、世界的なセールスに成功したマンガ史に残る傑作のひとつ。その原作者・大友克洋氏自らが監督を務め、製作期間3年、総制作費10億円という、当時のアニメーションでは考えられないほどの時間と労力、そして最高のアニメーション技法を惜しげもなく費やして1988年に誕生したのが『AKIRA』。舞台は、1988年7月、関東地区に新型爆弾が使用され、第三次世界大戦が勃発した後の世界。その31年後、2019年東京湾上に構築されたメガロポリス、ネオ東京はオリンピック開催を翌年に控えている、という設定。最高機密「アキラ」を中心として現代の政治と宗教が入り組み、荒廃した都市でバイクを駆るカネダをはじめとする若者たちのエネルギーが炸裂。予測不可能なストーリー展開はもちろん、細密画のように綿密に描きこまれた各カット、息つく間もないスピーディーなアクションシーンは圧巻。そして映画のテーマである、破壊の後の“再生”への願い。『AKIRA』は壮大なSFアニメであると同時に、熱いヒューマン・ドラマでもある。そんな本作が、35mmマスターポジフィルムから4Kスキャン&4Kリマスターを施し、音楽監督・山城祥二指揮のもと、半年もの時間をかけて細部にまでこだわりぬいた5.1ch音源のリミックスも実施。また、映像制作最新鋭の技術を最大限に駆使したIMAX(R)は、大スクリーンに映し出される鮮明な映像とパワフルな高音質サウンドが魅力。覚醒した「力」の中央にいるかのような轟音、金田のバイクに一緒に乗ってネオ東京を走っているかのようなクリアな映像など、「AKIRA」の世界の中に入ったかのような臨場感は、IMAX(R)でこそ必見。公開から30年以上経てもなお色褪せず、スティーヴン・スピルバーグ監督作品をはじめ、その後のアニメ映画・SF映画に大きな影響を与えた本作を、作品の舞台となっている2020年に体験できるのはまさに「時代がようやく追いついた」ともいえるだろう。なお、「AKIRA 4Kリマスターセット」Ultra HD Blu-ray&Blu-rayも4月24日(金)に販売が決定している。『AKIRA』IMAX版は4月3日(金)より全国東宝系にて上映。※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、休館等、劇場の営業状況が大幅に変更になる場合があります。(text:cinemacafe.net)
2020年03月14日マーベルのCEOケヴィン・ファイギが、日曜日(現地時間)に「ザ・シンプソンズ」で演技デビューを果たす。「Variety」誌によるとケヴィンは「Bart the Bad Guy」というエピソードに出演。MCU作品でお馴染みのスーパーヴィラン「サノス」をパロディ化した、「チノス」役の声優を務めるという。このエピソードは、バート・シンプソンが大人気映画シリーズ『ヴィンディケイター』の最新作を、ひょんなことから公開前に目にし、「ネタバレ」を武器としたスーパーヴィラン「スポイラー・ボーイ」になってしまうという物語。「チノス」は『ヴィンディケイター』の中に登場する悪役で、スマホの中に入っている“この世の終わりアプリ”で「私はこの惑星を炎で包み、ユートピアとして再生できるんだぞ!」と脅す。ケヴィンのほかにもMCU作品でマリア・ヒル役を演じたコビー・スマルダーズと、コビーの実生活での夫タラン・キラムが、「ハイドレンジア」と「エアショット」というスーパーヒーローの声を演じる。さらに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを手掛けた監督のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が、バートのネタバレ攻撃をなんとか避けようとする映画会社の重役として出演するとのこと。「ザ・シンプソンズ」はアメリカで現在シーズン31まで続いている人気アニメシリーズ。(Hiromi Kaku)
2020年02月28日本日12月20日(金)より公開スタートした、ケヴィン・ハートとブライアン・クランストン初共演作『THE UPSIDE/最強のふたり』から、2人の笑顔絶えない撮影現場を映すメイキング映像が到着した。本作は、日本公開されたフランス映画史上No.1の興行収入を記録した『最強のふたり』のハリウッドリメイク版。スラム街出身の主人公・デルをケヴィンが、全身麻痺の大富豪・フィリップをブライアンが演じている。今回到着した映像では、笑いが絶えないアットホームな現場だったことが伺える、撮影の様子を大公開。隙あらばスマホをいじるケヴィンのスマホ依存症っぷりが垣間見え、本番中もケータイをテーブルの上に置いていたり、鳴ってしまった際には「みんなプロに徹しようよ!」と他人のせいにしてみたり。また、台詞をすぐに忘れてしまいNGに。何度もスタッフのダイアンの名前を呼び、セリフを確認する姿が映し出されている。一方でブライアンは、ケヴィンがひたすら口にヨーグルトを入れてくる場面に思わず笑いを抑えられなくなってしまう様子や、子役にふざけながら注意する場面、また武術にダンスに動き回るケヴィンに対抗するように、顔だけでダンスしてみせるなど陽気な一面もカメラは捉えている。さらに、共演者のニコール・キッドマンやゴルシフテ・ファラハニもの様子も。ケヴィンはブライアンとニコールとの共演について「セット以外での彼らに驚いたよ。セットではハイレベルな職人だし、とびきり最高。でもカメラが回っていないときは、個性が半端なくてもっと最高!」と明かし、「ニコールは優しい人で、僕らはテイクの合間もジョークを言い合った。ブライアンも気が合って今では友達だよ。素晴らしい撮影期間だったね」とふり返っている。『THE UPSIDE/最強のふたり』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:THE UPSIDE/最強のふたり 2019年12月20日より全国にて公開©2019 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
2019年12月20日自動車事故で大けがを負ったものの、驚異的な回復力を発揮してすっかり元気を取り戻したケヴィン・ハートが、「TLCチャイニーズ・シアター」の外に手形&足形を刻む栄誉を受けた。火曜日(現地時間)、ケヴィンはセレモニーに妻のエニコ・パリッシュと出席。ケヴィンの晴れの舞台をサポートしようと、『ジュマンジ』シリーズのドウェイン・ジョンソン、『ゲットハード/Get Hard』で共演したウィル・フェレルらも駆け付けた。ケヴィンはスピーチで「ここに来られたのは、自分自身だけの力じゃない。友情、パートナーシップ、称賛、尊敬の念のおかげ。ここにいる、みんなあってこそなんだ。本当にありがとう。みんなのことが大好きだよ。いまのこの瞬間をありがたく思ってる」と述べた。ドウェインは親友ケヴィンの人柄について「感じがよく、人を笑顔にさせ、笑わせてくれる」と称え、ケヴィンの頭を脇に抱えてキスした。ウィルは「ケヴィンのことが大好き。地球上で最もおもしろい人間の1人であるだけでなく、ハリウッドでは珍しいタイプの人で、ただただ、いいヤツ」、「家族思いの男であり、最高の友だち。必要なときに助けてくれる。彼をスターにしているものは、内面なんだ」とやはりケヴィンの人柄を絶賛した。(Hiromi Kaku)
2019年12月11日スピルバーグやスコセッシなどの名前ならまだしも、ケヴィン・ファイギの名前を聞いて、すぐピンと来る方は映画通と言える。でも殆どの方は、「それ誰?」と思うのではないだろうか。46歳という若さでマーベル・スタジオの社長を務め、当時誰にも見向きされなかったアイアンマンと言うキャラクターに新たな息を吹き込み世界の人気スーパーヒーローとして確立させ、マーベル・シネマティック・ユニバースの基盤を作った人、それがケヴィン・ファイギだ。現在のハリウッドで、いや世界中でいまいちばんときめいているセレブ的プロデューサーの軌跡を追ってみた。ネバー・ギブアップ精神1973年マサチューセッツ州ボストン生まれニュージャージー州育ちのケヴィン少年は、幼い頃からアクション・フィギュアと映画が大好きで、将来は映画を作りたいと夢見ていた。そこでケヴィンは、映画業界に入りたいキッズたちの憧れの的である私立大学USC(University of Southern California:南カリフォルニア大学)に入学申請をする。しかし彼はここで見事に却下されてしまう。だがこれでくじけていてはハリウッドではやっていけない。ケヴィン少年がUSCにトライすること5回。(アメリカの大学は学期の節目ごとに入学が可能)普通これだけ却下されれば諦める人が多いだろう。ところがケヴィンは諦めなかった。米国「Vanity Fair」のインタビューでは当時をふり返り「毎学期ごとにUSCに入学願書を提出した。5回、ひょっとしたら6回トライした」と語っている。そして遂にケヴィン少年は入学を許可される。彼が2~3回目の願書却下で諦めてしまっていたら、いまのマーベルにケヴィン・ファイギはいなかったかもしれないのだ。青年ケヴィン、ハリウッドへ!大学ですべてが決まるとは言わないものの、USCに入るとかなりのアドバンテージがある。何と言っても、ジョージ・ルーカス、ロバート・ゼメキス、ロン・ハワードなど錚々たる映画業界の要人たちが卒業した有名大学だけのことはあって、USC在学生・卒業生は映画業界でかなり優遇される。そのアドバンテージとして真っ先にあげられるのは、学校側から提示されるインターンシップの豪華さである。当時のケヴィン少年が物にしたのは、当時をときめく『スーパーマン』や『リーサル・ウェポン』シリーズの監督・プロデューサーとして有名だったリチャード・ドナー&ローレン・シュラー・ドナー夫妻が営むプロダクション会社でのインターンシップだった。仕事内容は主に夫妻が愛するワンコの散歩と洗車だったらしいが、「業界内の仕事」であることには変わりない。持ち前の粘りで2年間の“お手伝い係”を全うしたケヴィン少年は、やがて夫妻から有給の製作アシスタントとして雇われることになり、熟練プロデューサーだったローレン夫人のもとで働くことになる。当時『X-MEN』のプロデュースを手掛けていたローレン氏は、ケヴィンが持っていたマーベル・ヒーローの知識に感服しアソシエイト・プロデューサーとしてケヴィンを起用した。ケヴィンはそこで、製作総指揮にあたっていたマーベル・スタジオのCEOアヴィ・アラッドと運命的な出会いをすることになる。コミック・ヒーローに対する豊富な知識はもとより、ケヴィンの誠実さ、気転の速さ、そして映画に対するセンスを感じたアラッド氏は、ケヴィンにマーベルへの入社を勧めたのである。マーベルの苦難とスーパー・プロデューサーの誕生話しは多少前後するが、ここでまだケヴィンがマーベルへ入社する前の1996年に時を遡る。それは、マーベル・スタジオがまだマーベル・コミックスだったころだ。この年、同社は破産申告をする憂き目に遭っていた。若者たちのコミック・ブック離れが致命的な原因だ。マーベルは借金返済のために売れるものは全て売らなければいけない、という状況に追い込まれる。人気キャラクターの映画化権も売りに出された。ハルクはパラマウントへ、X-MEN、ファンタスティック・フォー、デアデビルはセットで当時の21世紀フォックスへ、そして最近「養育権争い」となったスパイダーマンとその関連キャラ(例:ヴェノム)はソニー・ピクチャーズへ、といった具合である。この時期にケヴィンの恩人となるアヴィ・アラッド氏が苦境に瀕したコミック会社の将来性に目をつけた。アラッド氏は昔からマーベル・ファンで、ハリウッドでもプロデューサーとして著名だった。アラッド氏は、仲間で屈指のオモチャ企業Toy Bizの責任者だったアイザック・パルムッター氏にマーベル参入をうながす。かくして両氏の指揮のもとマーベル・コミックス社は、マーベル・スタジオとして新装オープンするに至る。さて、マーベル・スタジオに入社したケヴィン青年に話を戻そう。入社当初、アラッド氏の右腕として採用されたとはいえケヴィンの仕事は、毎日山のように送られて来る脚本に目を通し、ミーティングに出かけるアラッド氏のカバン持ち兼助手といった具合だった。当時のマーベル社は、スパイダーマンなどの主要キャラクターを他社に売り渡してしまったため、自社のキャラを主人公にした映画なのにも関わらず、その方向性に口を出せない状況が続いていた。「キャラクターを熟知している我々がクリエイティブをコントロールしなければいけない。マーベル・スタジオに権利が残っていて映画製作においてコントロールが効き、かつオモチャとしても一番売れそうなキャラクターは何か…?」マーベル・スタジオの上層部もケヴィンも同じ思いを抱えていた。極秘のうちにマーベルは、子どもたちから成るリサーチ・グループを集め、マイティーソーやアイアンマン、ハルクなどのイラストを見せて、「どのキャラクターの人形が欲しいか?」という質問をし、その答えを統計した。その結果アイアンマンが“優勝”を飾ることになる。そして奇しくも2006年、ケヴィンの恩人であるアラッド氏がマーベルの会長兼CEO(最高経営責任者)としての引退を発表した。頭の回転の速さに加えマーベル・キャラクターに対する知識と愛情では誰にも負けなかったケヴィン・ファイギはかくして2007年、マーベル・スタジオの社長に就任したのである。敏腕プロデューサーの快進撃その権限を持ってして、水を得た魚のようにファイギの活躍が始まる。当時、ドラッグ問題などで俳優としてはリスクが非常に高かったロバート・ダウニーJr.の『アイアンマン』への器用を承認し、結果映画は記録的な大成功を収める。これを機にマーベル・シネマティック・ユニバースという巨大なフランチャイズがスタートし大成功を収めるに至っている。いっぽう、マーベルの大躍進に反比例して巨大なフランチャイズが岐路に立たされていた。親元ジョージ・ルーカスの手を離れてディズニーが買収するに至った『スター・ウォーズ』シリーズ、特に世界中で愛されている映画シリーズで暗雲が立ち込めていた。J.J.エイブラムスの指揮下でファンファーレとともに始まった最終3部作のうち、現在すでに公開されている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、そして監督ライアン・ジョンソンによる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は興行的には成功しているものの、「成功」という感覚からは程遠い気持ちを味わっているファンも見受けられた。その暗い気持ちは、スター・ウォーズ・シリーズ最愛のキャラクターであるハン・ソロの若き日を描いたスピンオフ作品『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の興行結果が出るにあたり万人のものとなる。12月公開『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を前にして、すでに将来のスター・ウォーズ戦略を練りはじめているディズニーは、偉大なるブランドをピンチから救い出してくれる人物を内々で模索していた。好きを極めてハリウッドの頂点へディズニーは、この時すでにファイギに着目していた。人当たりの良さ、論争の中で仲裁に入れる楽天家な気性、そして自らがスターウォーズの大ファンでもあることからファンのレベルに立って物を考えられる…。世界最大フランチャイズと言っても過言ではない『スター・ウォーズ』の舵取りを任せられる最適任者がファイギであることは誰の目からも明らかだった。9月25日ディズニーは、ケヴィン・ファイギがルーカス・フィルムのもとでこれからの『スター・ウォーズ』映画シリーズの製作指揮として就任することを発表した。ファイギは様々なインタビューで、子ども時代に『スター・ウォーズ』から受けた影響は計り知れないと語っている。まさに映画ファンとしての夢を叶えた人である。読者の皆さんの中でもきっと「映画で身を立てていきたい!」と思っている方がいらっしゃるだろう。もし周囲の人に、「映画なんか作ってもお金にならんぞ」などと言う御仁がいたら、ケヴィン・ファイギのことを話すと良いかもしれない。人間、なんでも好きなものがあったら、とことん好きになって、夢を諦めずに努力を重ねれば、きっといいことがある。そう思わせてくれるのがケヴィン・ファイギなのである。(文・取材:Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美)(text:Akemi Kozu Tosto/神津トスト明美)
2019年10月23日マーベルの社長ケヴィン・ファイギが、ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディとともに、『スター・ウォーズ』の映画製作を手掛けることになったという。「The Hollywood Reporter」などが報じた。「スカイウォーカー・サーガ」の完結編である『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の製作を終えてから、本格的に始動するとのこと。関係者は、すでにケヴィンがある有名俳優に演じてほしい役があると声をかけたと明かしている。この有名俳優がだれであるかは不明だが、ブリー・ラーソンが取った行動で「もしかして声をかけられたのはブリー?」と話題になっている。ブリーはつい数時間前に『スター・ウォーズ』のコスプレでライフセーバーを持ち、C-3POと撮影した写真をSNSに投稿。「だれか『スター・ウォーズ』って言った?」とキャプションを添えたのだ。ブリー自身の「売り込み」かもしれないが、『スター・ウォーズ』の多くのファンはブリーを歓迎している模様。ディズニーの会長アラン・ホルンは、「キャシーとルーカス・フィルムが企画しているプロジェクトが楽しみです」、「『スカイウォーカー・サーガ』の完結を受け、キャシーは『スター・ウォーズ』の物語に新時代を築こうとしています。ケヴィン・ファイギは(『スター・ウォーズ』の)熱狂的ファンとして知られています。この類まれな才能を持つ2人のプロデューサーが、『スター・ウォーズ』の映画を一緒に作る。納得のいくことでしょう」とコメントしている。(Hiromi Kaku)■関連作品:スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 2019年12月20日より全国にて公開©2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2019年09月27日十数人の男性から強制わいせつやセクハラで訴訟を起こされている俳優のケヴィン・スペイシー(59)。原告の一人を担当していたジェニー・ハリソン弁護士が、実名は明かさずにスペイシーによる被害を訴えていたマッサージ師が死亡したと公表した。CBS NEWSなど米国の複数のメディアが報じている。この原告の男性は2年前にスペイシーに施術した際、腕を掴まれてスペイシーの局部に手を導かれ、性器を触るよう強制されたほか、キスを迫られたりオーラルセックスを強要されたりしたと主張していた。ハリソン氏は声明で「ジョン・ドウ氏(匿名の男性の呼び名)が最近亡くなったのは事実です。彼の早すぎる死は、家族に凄まじいショックを与え、葬儀を行う余裕もないほどです。業務上の責任から、私はスペイシーの代理人にこのことを伝えました。その意図として、家族が悲しみを乗り越え、故人の抱えていた問題を解決するためにより多くの時間を持てるように裁判所への通知を少し待って欲しいと伝えましたが、被告側はこの要請を無視して即刻提出。死亡の事実が明るみに出てしまいました」と、怒りを露わにした。死因はまだわかっていない。スペイシーを巡る訴訟では、マサチューセッツ州のバーテンダーによる訴えが、7月に検事により棄却されている。
2019年09月19日ケヴィン・スペイシーから性的暴行被害にあったとして、「ジョン・ドー」(匿名希望時に使用される名前)の名前で訴訟手続きを進めていたマッサージ・セラピストの男性が亡くなった。「Variety」誌などが報じた。正式には死因は発表されていないが、がんで闘病生活を送っていたようだ。ドー氏の訴えは、2016年10月、マッサージ中にケヴィンが股間を無理やり触らせたこと。ドー氏が部屋から抜け出そうとすると、全裸のケヴィンが迫ってきてオーラルセックスを強要。ドー氏は「終わりだ。行かせてくれ」と言い放ち、部屋から出られそうだったが、ドアの前にケヴィンが立ちはだかったという。ケヴィン側はこのできごとに対し、否定している。ドー氏の弁護士は、「彼はスペイシー氏の下劣な暴行にトラウマを抱えながらも、気品があり、優しい中年男性でした。この事件(で訴訟を起こした)結果、世界中のほかの被害者からも連絡がありました。ドー氏は、彼らに起きた痛ましい話を信じ、最期の数か月は彼らのために立ち上がることを喜びに思っていました。彼の正義のための闘いはまだまだ“生きて”います」と声明文を発表した。(Hiromi Kaku)
2019年09月19日車が大破する事故に遭い、脊椎の手術を受けたケヴィン・ハートが、入院から10日で退院するという驚異の復活を遂げた。「TMZ.com」が報じた。関係者によると、ケヴィンは短期間で退院できたことを喜んでおり、「生きていてよかった」とポジティブムードだという。現在はリハビリ施設に移り、1週間ほどの滞在を予定。なるべく早く自宅に戻り、通院による治療が受けられるようになることが目標とのこと。脊椎の手術後、先週末にはすでに歩くことができていたと報じられたケヴィンに麻痺、神経の損傷やしびれなどなく、完治することが見込まれている。今月1日、ケヴィンを乗せ、友人が運転していた愛車が木製の柵に激突し、3メートル下の溝に転落するという大事故が発生。事故後、ケヴィン本人からのコメントはまだないが、『ジュマンジ』シリーズで共演している親友のドウェイン・ジョンソンはケヴィンと話したそうだ。ケリー・クラークソンのトーク番組で、「ケヴィンと話したよ。大丈夫そうだ。ケヴィンのことは息子って呼んでるんだよ」、「人生で、こういうことは起きるもんだ。ケヴィンがちゃんとチャイルドシートに座っていて本当によかった。彼の小児科医とも話したけど、元気にやってるって」と小柄なケヴィンをジョークにできるほど、回復に向かっていることを明らかにしていた。(Hiromi Kaku)
2019年09月12日自動車事故で背中に大けがを負ったケヴィン・ハートが、手術を受けたという。「TMZ.com」などが報じた。ケヴィンの妻が詳細は語らなかったものの、「彼は大丈夫。元気になると思うわ」、「目は覚めているの」と同メディアに伝えたとのこと。命を落としかねない大事故に遭ったケヴィンに、多くのセレブから激励のメッセージが寄せられている。『ジュマンジ』シリーズで共演しているドウェイン・ジョンソンは、「心をかき乱すのはやめてくれ、ブラザー。おれたちには、一緒にやって笑うようなことがもっとたくさんあるんだから。愛してるぜ。がんばれよ」とインスタグラムに『ジュマンジ』のケヴィンとの場面写真を掲載して元気づけた。『人生の動かし方』でケヴィンと共演したブライアン・クランストンは、「ロサンゼルスで彼が車の事故に遭ったことを聞いたよ。ポジティブなエネルギーと癒しの念を送ろう。彼はすごくいい人なんだ。早くよくなってね」とやはり、インスタグラムに2ショットを投稿して励ました。ほかにもマーサ・スチュワート、ジェイミー・フォックス、ミンディ・カリングらがお見舞いメッセージを送っている。(Hiromi Kaku)
2019年09月03日日曜日の午前1時前(現地時間)、『ジュマンジ』シリーズに出演するケヴィン・ハートが自動車事故に遭った。車はケヴィンのプリムス・バラクーダであったものの、運転していたのは友人のジャレッド・ブラックで、ケヴィンは助手席か後部席に座っていた。マリブの道路を走っていたケヴィンの車は木製のフェンスに激突し、そのまま約3m下の溝に突っ込んだ。「TMZ.com」の撮影による画像から、バラクーダの天井が完全に潰れていることが見て取れる。そのため、ケヴィンたちは車の中から出られない状態だった。消防隊が屋根を引きはがす作業をしたのち、救出された。ケヴィンも運転していたジャレッドも背中に大けがを負ったが、もう1人同乗していたという女性は幸いにも無傷で済んだという。警察によれば、ケヴィンもジャレッドも飲酒していた疑いはないとのこと。最初に救出されたケヴィンは、事故現場が自宅近くだったため、一度は自宅に戻ったが、のちに病院に搬送されて治療を受けている。バラクーダは、7月に40歳の誕生日を迎えたケヴィンが、自分に贈った車だった。(Hiromi Kaku)
2019年09月02日『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で共演し、プライベートでも仲が良いケヴィン・ハートとドウェイン・ジョンソン。この「仲が良い」という前置きがなければ、「不仲なの?」とヒヤッとするジョークを言い合うことでも注目を浴びている。過去にはケヴィンが同性愛嫌悪のツイートでアカデミー賞授賞式の司会を降板した際に、ドウェインが「最初にオファーが来たのは俺の方だったけど、断ったんだ」と語ったり、ドウェインが生まれたばかりの娘を抱いている写真を加工し、“赤ちゃんケヴィン”を抱っこしているように見せたりと、ケヴィンがやられっぱなしの印象。しかし、ケヴィンに反撃のチャンスが訪れた。プライベートで街を歩いていたケヴィンを「TMZ.com」が直撃し、「すごく鍛えていて、いい身体をしているけど、『ザ・ロック』みたいなかっこいいニックネームはないの?」と聞いたところ、驚きの答えが。「すでにある。おれはずっと『ザ・ロック』だったんだ。きみたちが知らなかっただけだ。ヤツ(ドウェイン)がおれの名前を盗ったんだ。みんなにそうやって伝えてよ!」と明かしたのだ。そう語るケヴィンは、ジョークなのか本気なのかあいまいな表情。仲が良いのか不仲なのか、真相は不明だが、2人は『ジュマンジ』の続編でも共演している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル 2018年4月6日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開
2019年05月28日映画「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズでグラフィックデザインや公式グッズを手掛ける「ミナリマ」が日本上陸。グラフィックデザインギャラリー「ハウス・オブ・ミナリマ」として、2019年4月12日(金)から1年間限定で大阪・南堀江にオープンする。2018年には大阪・阪急うめだ本店の「英国フェア」にも出店し好評を博した「ミナリマ」が大阪のショッピングエリアである南堀江・オレンジストリート地区に期間限定で登場。ミラフォラ・ミナとエドゥアルド・リマによって設立されたグラフィック・デザイン・スタジオ「ミナリマ」は、映画「ハリー・ポッター」「ファンタスティック・ビースト」シリーズの劇中に登場する「忍びの地図」や「日刊預言者新聞」など“魔法ワールド”を象徴するグラフィックを制作。物語を象徴するデザインとして世界中のファンから親しまれている。店内では、映画のためにデザインされた独自の世界観を見せる他、限定版アートプリント、映画モチーフのはがき、小物、ノートなど文具類といったアイテムを展示販売する。その他、「ミナリマ」が表紙・挿絵など全てをデザインした「ピーターパン」「美女と野獣」といったおとぎ話の本『クラシック・シリーズ』や、英語の魅力にあふれた『Collective Nouns(集合名詞)シリーズ』の限定プリント、文具も販売。「ミナリマ」ならではのファンタジーな世界観のグラフィックを堪能することができる。【詳細】ハウス・オブ・ミナリマオープン日:2019年4月12日(金) ※1年間限定住所:大阪府大阪市西区南堀江1-10-11 西谷ビル 2号館1階営業時間:12:00~19:00(予定)/年中無休(臨時休業あり)
2019年04月13日先月、ケヴィン・ハートがオスカーの司会を辞退してから早1か月。2月24日(現地時間)の第91回アカデミー賞授賞式は、30年ぶりに“司会不在”のまま開催される可能性が高くなっているようだ。「Us Weekly」誌などが報じた。オスカーの司会に決定したことを発表した際、ケヴィンは大変喜んでいたが、その直後、過去に同性愛に対する差別的発言をツイートしていたことが発覚。批判を受けて謝罪し、自ら司会を辞退する騒動となった。1月4日、エレン・デジェネレスのトーク番組に出演したケヴィンは、改めて自分の発言で傷ついた人たちに対し謝罪。自身が同性愛者であるエレンから「あなたは成長したし、謝罪した。いまだって、謝っているじゃない。やるべきことをやったわ」と励まされ、もう一度司会をすることを考えてほしいと再考を促されていた。しかしケヴィンの決意は固く、1月9日に出演した情報番組「Good Morning America」で、「もう終わったこと」と改めて今年のオスカーの司会を務めないことを宣言した。ケヴィンが司会を降板してから、新たな司会者選びは難航していると伝えられている。映画芸術科学アカデミーは、30年ぶりに司会者なしのオスカーを開催するという大きな決断を迫られそうだ。(Hiromi Kaku)
2019年01月11日2016年に当時18歳だった男性に対し、性的暴行を行ったとして強制わいせつの容疑で訴追されたケヴィン・スペイシーが、2人の弁護士を伴ってマサチューセッツ州ナンタケットの裁判所に出廷した。原告側によれば、2016年7月、ケヴィンはナンタケットのバーで18歳男性に酒を飲ませて酔わせた後に局部を3分ほどなでたとのこと。この男性はジャーナリストのヘザー・ウンルーの息子で、ヘザーは約1年前にこの事件について公で語り、ケヴィンのことを痛烈に批判していた。「息子はストレートでスターに憧れる18歳でした。まさかあの有名な俳優が、性的捕食者だとか、自分が次の被害者になるだなんて、思いもしなかったのです」、「私はケヴィン・スペイシーが収監される姿を見たい。正義が下されるのを見たい。息子のためだけじゃなく、いまだ真実を語ることのできない被害者たちのためにも」。法廷でケヴィンが言葉を発することはなかったが、弁護士たちは無罪を主張。有罪となれば最大で5年の禁錮刑に科される可能性がある。出廷からわずか数時間後、弁護士たちを乗せ、ケヴィンが運転する車がスピード超過のために警察機関に止められた。「TMZ.com」によれば、違反切符は切られず口頭注意のみに終わったという。(Hiromi Kaku)
2019年01月08日米国時間7日、俳優のケヴィン・スペイシー(59)が2年前にマサチューセッツ州ナンタケットのバーでバーテンダーの男性の下半身を触った強制わいせつ容疑の罪状認否で初出廷した。“初舞台”の場で、スペイシーは容疑を否認し、無罪を主張した。被害を訴えている男性は、シフトが終わった後に個人的にスペイシーと談笑し、酒をおごってもらっていたという。そのうち、スペイシーは男性の太腿に手を伸ばし、ズボンのファスナーを下ろして、約3分間にわたり性器を触り続けたとか。被害者はその様子をSnapchatで撮影し、ガールフレンドに送信したことが明らかとなっている。この映像は公判で陪審員に向けて上映される見込みだ。スペイシーの弁護士は、当時18歳だった被害者が、スペイシーに年齢を訊かれた際に23歳と偽ったことや、「ひどく酔っ払った」と言いながらスペイシーのもとを立ち去らなかったことなどを指摘。CNNによると、この訴訟で有罪となれば、スペイシーは最長で5年間収監されることになるという。次回の聴取は3月4日に予定されている。
2019年01月08日先週、来年のアカデミー賞授賞式の司会に選ばれ、SNSで喜びを爆発させていたコメディアンのケヴィン・ハートが、自ら司会のポジションを手放すこととなった。司会に決まるや否や、10年前にスタンダップコメディの場ツイッターで、「アンチ同性愛」発言を行っていたことが取りざたされたケヴィン。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーから「きみが公的に謝罪するか、新しい司会を探すことになる」と言われ、ケヴィンは「謝罪はパスする」とSNSで宣言。その理由は、「過去すでに、自分の発言や行動を顧みて、何が正しいことか、悪いことかに向き合ってきた。自分は成長したし、完全に昔とは違う人間だから」だという。そして最終的には、「辞退すること」を発表。「オスカーの司会を辞退することに決めました。素晴らしい才能を持つアーティストを祝う場を、台無しにしたくないからです。過去の俺の心ない言葉でLGBTQコミュニティの方々を傷つけてしまい、申し訳ありませんでした」と謝罪もしている。「これからも、俺は進化し続けていきたい。目標は、人々(の心)をバラバラにするのではなく、結びつけることです。たくさんの愛と感謝をアカデミーに。また会えることを願って」と結んだ。(Hiromi Kaku)
2018年12月10日コメディアンのケヴィン・ハートが、来年2月24日(現地時間)に開催される第91回アカデミー賞授賞式の司会に決定した。ケヴィンがSNSでオスカー像の写真を掲載するとともに、自ら伝えた。「いままでアカデミー賞の司会になれたらどうするかって聞かれるたびに、俺の答えはいつも同じだった…コメディアンとして二度とないチャンスだろうね。来るべきときに来るって。そのときが来たって言えるのがめちゃくちゃうれしいよ。オスカーの司会になったんだ」とうれしそうにつづっている。View this post on InstagramFor years I have been asked if I would ever Host the Oscars and my answer was always the same...I said that it would be the opportunity of a lifetime for me as a comedian and that it will happen when it’s suppose to. I am so happy to say that the day has finally come for me to host the Oscars. I am blown away simply because this has been a goal on my list for a long time....To be able to join the legendary list of host that have graced that stage is unbelievable. I know my mom is smiling from ear to ear right now. I want to thank my family/friends/fans for supporting me & riding with me all this time....I will be sure to make this years Oscars a special one. I appreciate the @TheAcademy for the opportunity ....now it’s time to rise to the occasion #OscarsKevin Hartさん(@kevinhart4real)がシェアした投稿 - 2018年12月月4日午後5時01分PSTオスカーの司会を務めることは「長年の目標の1つだった」ため、感動しきりのケヴィン。歴代の伝説的な司会者たちに仲間入りすることになり、「信じられない」思いだという。ケヴィンは家族、友達、ファンに感謝し、来年のオスカーを「特別なものにしなきゃね」と決意表明した。昨年、一昨年のオスカーは2年連続でジミー・キンメルが司会を務めたが、生放送の視聴率が予想よりも低く、オスカーを主催する映画芸術科学アカデミーは“テコ入れ”に乗り出した。「人気映画部門」の新設(来年は見送り)、授賞式の時間の短縮、2020年からは日にちを早めるなどの取り組みを発表している。(Hiromi Kaku)
2018年12月05日『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国の逆襲』などで知られるケヴィン・スミスが、半年で約23キロの減量に成功したことが分かった。監督、脚本家、プロデューサー、俳優とマルチに活躍してきたケヴィン。「大きな身体」がトレードマークだった彼は、今年2月に重度の心臓発作で緊急入院して以来、健康にフォーカスしてきた。そして昨日、半年で116キロから93キロに減量したことをSNSで報告。入院後に医師から「あなたが自分のためにすべきことは、23キロ痩せることね!」とアドバイスを受け、見事に達成した形だ。現在の体重は、高校時代ぶりの「最軽量」とのこと。さらに「あと4キロほど落として出生時体重になりたい!」とジョークを混ぜながら意欲を見せている。ケヴィンの減量は「ダイエットというより、ライフスタイルをチェンジした結果」だそうで、細身でヴィーガンの娘をお手本に肉と乳製品を止めて野菜中心の食生活に変えたという。また、米大手ダイエット企業「ウェイト・ウォッチャーズ」のプログラムにも参加し、アンバサダーにも就任したようだ。ケヴィンのSNSの最新投稿には、2008年に過去最高体重だった150キロのケヴィンと、現在のケヴィンの顔写真が「Before」「After」として並べられている。体重差は58キロ!ケヴィンはこうして過去と現在の自分の写真を比較して遊び、「太っている方の自分は、まさか将来こんな姿になっているとは思っていなかっただろうね」とコメントしている。(Hiromi Kaku)
2018年08月28日昨年10月、かつて共演した未成年俳優への性的暴行を告発され、現在は無期限の謹慎状態にある名優、ケヴィン・スペイシー(59)。その出演最新作『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』の初日興行収入がわずか126ドル(約14000円)だったとThe Hollywood Reporterが報じている。同映画は、『ベイビー・ドライバー』主演のアンセル・エルゴート(24)、『キングスマン』のタロン・エガートン(28)ら若手人気俳優が主演する注目作。しかし、スペイシーが重要な役を務めていることから出演シーンには手を加えることはせず、先月ビデオ・オン・デマンドで配信。そして8月17日に米国内の8館のみで限定公開されたが、初日の興行収入は126ドル、18日は162ドルに留まった。同じ週に公開された作品の興行収入1位は、『Crazy Rich Asians』で2520万ドル(約27億8千万円)だった。スペイシーを最初に告発したのは、舞台俳優としても活躍するアンソニー・ラップ(46)だった。彼は14歳のときに、舞台で共演したスペイシーに性的暴行を加えられそうになったことを、ハリウッドのMeToo運動の最中に告白した。スペイシーはこれを受けて謝罪し、自身がゲイであることを認めた。さらに、若い俳優たちにセクシャルハラスメントを繰り返していたことを多くの関係者が証言したことで、スペイシーのキャリアは完全に終了。人気ドラマ『ハウス・オブ・カード』はクビになり、エージェントとの契約も打ち切られた。制作元のヴァーティカル・エンタテインメントは、この映画が完成した2年前にスペイシーの暴行事件は公になっていなかったとして、公開に対する理解を求めた。日本では11月に劇場公開が予定されている。
2018年08月20日昨年、アンソニー・ラップに約30年前のセクハラ行為を告発され、謝罪するとともに同性愛者であることを公表し、「問題をすり替えている」ことでも問題となったケヴィン・スペイシー。主演していた人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は打ち切りとなり、アンソニー以外の被害者からも告発を受け、俳優人生が危ぶまれていた。ケヴィンのセクハラ行為はアメリカのみならず、イギリスをも騒がせていた。今年1月までにイギリスでは3人の被害者から訴えられていたケヴィンだが、2月に2人、4月に1人とさらに3人増え、現在6人の事件に関する調査が行われているという。被害者はすべて男性。1997年に『L.A.コンフィデンシャル』でケヴィンと共演したガイ・ピアースは、つい先日トーク番組でケヴィンについて尋ねられ、「素晴らしい俳優だ。信じられないくらいすごい俳優だ。一緒にいるのはちょっとつらかったけどね…。ベタベタ触ってくるから。あのとき、ぼくは29歳で、14歳じゃなかったことが幸いだよ」とコメント。14歳でセクハラ被害にあったアンソニーを案じた。また、1995年に『ユージュアル・サスぺクツ』で共演したベニチオ・デル・トロは「The Independent」紙に「被害者たちが気の毒だ。彼についても残念だね。でも、被害者たちを一番に考えなければ。彼にどれだけの才能があっても、そんなことは関係ないんだ」とケヴィンを突き放した。(Hiromi Kaku)
2018年07月04日アンソニー・ラップから「未成年の頃にセクハラ被害を受けた」と暴露され、主演ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」を解雇されたケヴィン・スペイシーが、今度は人種差別主義者であることも指摘されている。「私はケヴィンの大ファンだったのですが、いまじゃ大っ嫌いですね」と「Daily Mail」紙に語るアール・ブルーさん。2012年、彼が経営する警備会社は「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の撮影現場の警備担当として製作会社に雇われた。彼を含む黒人警備スタッフのグループがキャストたちのトレーラーを監視していたところ、アールさんはケヴィンが自分の個人的なセキュリティースタッフに「俺のトレーラーをニガー(※黒人に対する差別擁護)なんかに見ててほしくない」と言っているのを聞いてしまったという。これを受けてアールさんは撮影マネージャーに抗議したものの、「お偉方だから。あれが彼なんだよ。ぼくらは彼をとにかくハッピーでいさせなきゃならないんだ」と取り合ってもらえなかったそうだ。また、アールさんとチームを組んでいたほかの黒人スタッフもケヴィンが「握手を拒否した」と語っている。結局、製作会社はアールさんの警備会社の仕事ぶりに「満足している」と言いながら、シーズン1以降契約を更新してくれなかったとのことだ。(Hiromi Kaku)
2018年01月16日映画『早春 デジタル・リマスター版』が、2018年1月13日(土)より公開される。ポーランドの巨匠である、イエジー・スコリモフスキが手がけた青春映画『早春』。少年の不器用な「初恋」を鮮やかな色彩と映像美で描いた作品は、1972年の日本での公開以来、劇場上映の機会がなく、ソフト化もされていないことからカルト的人気が高い。先行上映が2回行なわれた「ポーランド映画祭2017」では、入れない人も続出する人気ぶりを見せた。キャストは、当時ポール・マッカートニーの婚約者として話題になっていたジェーン・アッシャーや、日本では『初恋』(70)でアイドル的人気を誇っていたジョン・モルダー=ブラウンなどが出演している。また楽曲をロンドン出身のシンガー・ソングライターのキャット・スティーヴンスとドイツのプログレロックのカンが手がけた。今回上映されるデジタル・リマスター版では、その鮮やかな色彩や陰影が見事に蘇り、独特の映像美と主演2名の輝くような魅力を伝える。ファンは是非チェックしてほしい。【詳細】映画『早春 デジタル・リマスター版』公開日:2018年1月13日(土)より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー監督・脚本:イエジー・スコリモフスキ脚本:イエジー・スコリモフスキ、イエジー・グルザ、ボレスワフ・スリク出演:ジョン・モルダー=ブラウン、ジェーン・アッシャー、カール・マイケル・フォーグラー、クリストファー・サンフォード、エリカ・ベール音楽:キャット・スティーヴンス、CAN配給:コピアポア・フィルム1970年/イギリス・西ドイツ/原題:Deep End
2017年12月14日いまやハリウッドのアクション映画には欠かせないドウェイン・ジョンソンと、人気コメディアン、ケヴィン・ハートが史上最強バディを結成する『セントラル・インテリジェンス』。この度、ドウェインが本作を引き受けた理由や、ケヴィンとの共演について明かすインタビュー映像をシネマカフェが入手した。本作は、昨年、全米で3,500館以上の映画館で拡大公開され、興行収入1億2千万ドルを突破するメガトン級のヒットを記録したバディアクションコメディ。いつもは屈強なボディで敵を次々なぎ倒すドウェインが、本作では、高校時代はいじめられっ子のおデブちゃんだった…という設定にも注目が集まっている。この度到着したのは、ドウェインが本作出演を引き受けたきっかけと、ケヴィンとの共演秘話について話す姿が収録されたインタビュー映像。ドウェインは、元いじめられっ子のおデブちゃんで、CIA捜査官ボブ役のオファーを受けたことをふり返り、「台本が届いた時に、これは良い台本だって思ったんだ。特にこれまでそれぞれがやってきた役柄と正反対な役を演じるという点が面白いと思った」と語る。さらに「僕がコメディー担当で、世界的なコメディアンのケヴィン・ハートに普通の人の役を演じさせるというのがすごく面白いと思った」と続ける。そんな“相棒”ケヴィンとの共演については、「いつかケヴィンと一緒に仕事ができればと思っていたんだ」と初共演を楽しみにしていたことを明かしたかと思いきや、「2人ともすごく負けず嫌い。そんな2人が共演したら毎日競争さ」と激白。「どっちが強いの、どっちが早いのやら、どっちが長くできたか。1日中競争さ。まあ、全部俺の勝ちだけどね」と、得意げに笑みを浮かべる映像となっている。『セントラル・インテリジェンス』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2017年11月05日長年「ゲイなのでは?」とささやかれ続けてきたケヴィン・スペイシーが、ついにカミングアウトした。「スタートレック:ディスカバリー」でポール・スタメッツ役を演じているアンソニー・ラップが、「14歳のときにケヴィン・スペイシーに無理やり性的な関係を持たされそうになった」と「Buzzfeed」とのインタビューでケヴィンを非難したのが事の発端だ。当時26歳だったケヴィンが自宅で開いたパーティーでのことだったという。泥酔したケヴィンは、花婿が花嫁を抱えるようにアンソニーを抱き上げ、ベッドに降ろすと彼の上に乗ってきたのだそうだ。アンソニーはもがいて逃げることに成功したが、「年を取るにつれて、ますます信じられなくなるんだ。14歳の少年にあんなことをする人がいるだなんてね」とショックは消えないまま…。アンソニーに対し、ケヴィンはツイッターで「30年以上前の酔っ払っていたときのことなので、正直に言うと覚えていません。しかし、彼が言ったことを私がしたなら、彼に何年も不快な思いを抱えさせてしまって本当に申し訳なく思っています」と謝罪。アンソニーの告白がきっかけで、カミングアウトに対する勇気が出たとのことで、「いままで男性とも女性とも付き合ったことがあります。男性とは私の人生を通して愛し合い、ロマンティックな関係を築いてきました。(最終的に)いまはゲイとしての人生を選んだのです」と大胆なツイートでゲイであることを認めた。(Hiromi Kaku)
2017年10月30日「世界で最も稼いだ俳優」ランキング常連となったドウェイン・ジョンソンと、「世界で最も稼いだコメディアン」2016年NO.1のケヴィン・ハートによるバディアクションムービー『セントラル・インテリジェンス』。このほど、20年ぶりの再会から懐かしの母校へ向かうシーンまで、“最強バディ”らしからぬ(?)2ショット写真がシネマカフェに到着した。全米で3,500館以上の映画館で拡大公開され、興行収入1億2千万ドルを突破するメガトン級のヒットを得た本作。このたび解禁された場面写真は、ドウェイン演じるボブとケヴィン演じるカルヴィンが20年ぶりに再会するシーン。高校時代はおデブでいじめられっ子だった友人が、まさかのマッチョに変貌している姿に思わず驚くカルヴィンと、久しぶりの再会に喜びを隠きれないボブの楽しそうな空気が見て取れる1枚。また、もう1枚は、ビアバーで意気投合した2人が、かつてともに通っていた高校へと深夜に足を運ぶシーン。もちろん真夜中の校舎には誰もおらず、2人は当時の懐かしい思い出話に花を咲せる。ボブ着用のピチピチのユニコーンTシャツも気になるところだが、2人の身長差はもちろん、子どものようにはしゃぐボブとそれに応えるカルヴィンの可愛らしい凸凹コンビぶりが伺える。そんな雰囲気とは一転、その後、ド派手なアクションシーンを繰り広げる2人の息の合った(!?)コンビぶりにも期待が高まる。『セントラル・インテリジェンス』は11月3日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月02日大人気海外ドラマ「トランスペアレント」の製作陣が新たに贈る、ケヴィン・ベーコン主演のドラマシリーズ「アイ・ラブ・ディック」が、本日 6月9日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信がスタートした。本作は、“前世紀に書かれた中で最も重要な男と女の本”(エミリー・グールド/ガーディアン紙)とも評される、クリス・クラウスによる同名小説をドラマ化。舞台は、テキサス州マーファにある華やかな文化人たちのコミュニティ。映画監督のクリス(キャスリン・ハーン)は、ホロコーストに関する本を執筆する夫のシルヴェール(グリフィン・ダン)と共にマーファを訪れ、カリスマ的な魅力を放つ大学教授のディック(ケヴィン・ベーコン)と出会う。ディックに魅了される夫婦はやがて妄想が暴走、ディックはそんな2人のイマジネーションを嘲笑し、愛や一夫一婦制に関する彼らの先入観を覆していく。ミステリアスなディックについて複数の人物の視点から語りながら、1組の倦怠期の夫婦の変遷、あるアーティストの目覚め、そして、神のように扱われるディックという作家を描いていくドラマシリーズは、2016年のAmazonコメディ・パイロット・シーズンの中でも高い評価を得た。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『パトリオット・デイ』などのケヴィン・ベーコンが、久々に悪役やクセ者ではなく、色気ダダ漏れのカウボーイ然としたディックを演じるほか、『バッド・ママ』『トゥモローランド』のキャスリン・ハーン、『ダラス・バイヤーズクラブ』などで知られ、映画監督でもあるグリフィン・ダンといった実力派俳優たちが出演。ゴールデン・グローブ賞TV部門で作品賞を受賞し、エミー賞では主演男優賞・監督賞を獲得した「トランスペアレント」のジル・ソロウェイが本作の製作総指揮・監督を務めている。また、現在Amazonプライム・ミュージックでは本作のサウンドトラックも配信中だ。すでに海外メディアからも絶賛されており、日本でも、パイロット・シーズンとして配信された際のAmazonプライム会員からのカスタマーレビューにも、「ミステリアスな役を演じるケヴィン・ベーコンがかっこいい!」「手法が大胆だし、役者の個性が毒を持っていて、目が離せない。イケテル」「今後Dickの過去や彼への妄想が進展して危ない香りが…面白そうです」と好評が寄せられている。「アイ・ラブ・ディック」は6月9日(金)より、Amazonプライム・ビデオにて見放題独占配信中(全8話)。(text:cinemacafe.net)
2017年06月09日