ビデオリサーチが年に2回実施している「テレビタレントイメージ調査」。40年にわたり行われている同調査から、平成の人気タレントを10年ごとに振り返ってみた。○男性タレント人気ランキング平成がスタートした89年の男性タレントは、1位:西田敏行、2位:武田鉄矢、2位:中村雅俊と、俳優陣がトップ3を独占。それが10年後の98年には、1位:所ジョージ、2位:明石家さんま、3位:ナインティナインと、バラエティタレントに様変わりし、以降もお笑い芸人たちの台頭が目立つ。そんな中でさんまは、89年4位、98年2位、08年4位、18年5位と、30年にわたってトップ5に入る“怪物”ぶり。サザンオールスターズの桑田佳祐も、89年13位、98年17位、08年6位、18年10位と、トップ20をキープしている。この2人は同級生で現在63歳だが、次の令和時代もどこまで活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。○女性タレント人気ランキング女性タレントの89年は、浅野ゆう子と浅野温子の“W浅野”がなんと同率で1位。他にも、当時のトレンディドラマ人気を反映する女優陣らがランクインする中、4位にお笑い芸人の山田邦子が入っている。当時の山田は、出演していた『オレたちひょうきん族』が終了(89年10月)しながら、自らの冠番組『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(いずれもフジテレビ)をスタートさせるという絶頂期を迎えていた頃だ。女優の吉永小百合は、89年3位、98年11位、08年6位、18年19位と、30年にわたってトップ20をキープ。映画やCMがメインの活動の場となり、平成に入ってテレビ番組の出演はほとんどないものの、「テレビタレントイメージ調査」で高い人気を維持している。
2019年04月17日日本を代表する音楽アーティストのひとりである桑田佳祐が昭和、平成の歌謡曲をふり返り、その魅力を語り尽くす特別番組「桑田佳祐 大衆音楽史『ひとり紅白歌合戦』~昭和・平成、そして新たな時代へ~」が3月20日(水)今夜オンエアされる。大学時代に「サザンオールスターズ」を結成、1978年にデビューすると「いとしのエリー」「TSUNAMI」など数々のヒット曲を輩出。87年からはソロ活動も開始し2017年には朝ドラ「ひよっこ」の主題歌「若い広場」をヒットさせるなど日本音楽史に数々の輝かしい記録を残してきた桑田さん。90年には映画監督として『稲村ジェーン』でメガホンを取ったことでも知られる。洋楽に影響を受けて音楽を始めた桑田さんだが、キャリアを重ねる過程で改めて日本の大衆音楽の素晴らしさを再発見したといい、昭和の歌謡曲やグループサウンズ、フォークやニューミュージック、そして平成のJ-POPまで170曲余りをカバーし、ひとりで「紅白歌合戦」を再現する「ひとり紅白歌合戦」という企画をこれまで過去3回にわたり行ってきた。今回は桑田さんが「ひとり紅白」の活動を通じて再発見した歌謡曲の魅力や先達たちへの思い、そしてその系譜に連なる「サザンオールスターズ」の知られざるエピソードから桑田さん自身の新時代に向けた抱負まで、余すところなく語ったスペシャルインタビューを収録。このインタビューと「ひとり紅白歌合戦」の映像を組み合わせて番組を構成、桑田さんの世界観をお届けする。昨年デビュー40周年を迎えた桑田さんは本家の「紅白歌合戦」にも「サザンオールスターズ」として35年ぶりに出場。番組で北島三郎や松任谷由実と共演し大きな話題をさらったが、当日の「サザンオールスターズ」に密着した貴重な映像も紹介。昭和から平成の2つの時代を熱狂させ続け、次の新たな時代に足を踏み出そうとしている桑田さんの音楽の原点と未来を存分に感じられる「桑田佳祐 大衆音楽史『ひとり紅白歌合戦』~昭和・平成、そして新たな時代へ~」は3月20日(水)22時~NHK総合でオンエア。(笠緒)
2019年03月20日「anan」2142号3/6水曜日発売『今、私たちにできること。LOVE&LIFE』特集です。表紙に登場していただいた、サザンオールスターズの皆さんの撮影エピソードを紹介します。anan編集部表紙撮影の裏で進行していた、空前のサプライズ大作戦!!サザンオールスターズの皆さんが表紙に初登場! 編集部の長年の夢でもあったこのスぺシャルな日を迎えるにあたり、密かに進められていた計画がありました。それは、“編集部の総力を挙げてメンバーをお迎えする”、サプライズ作戦! 数々の名曲を通して全国に愛と希望をとどけてくださるサザンオールスターズの皆さんに、僭越ながら、編集部のあふれる愛と感謝の気持ちをお伝えしようというこの計画は、表紙や中面のグラビアの準備と並行して、水面下で準備されていきました。迎えた撮影当日。表紙撮影に向けて慌ただしくセッティングが続くスタジオの、その隣の部屋に、anan編集部員がひとり、またひとりと足音も立てずに集まっていきます。そして、集まったその数十人が静かに盛り上がりながら身に着けたのは、サザンオールスターズ40周年公式グッズのTシャツ。その傍らには、金色のくす玉が…。そう、今回の計画は、普段は担当者だけが行く撮影現場に、編集部全員がこっそり集合し、サザン公式Tシャツ着用のもと、この日のために準備した特製のくす玉でメンバーをお迎えするというものなんです。それぞれ取材や撮影を抱えているため、会議の日でもめったに全員揃うことのない編集部が、この日は、サザンパワーで奇跡の(※どうしても別現場に行かなくてはならなかった1名を除き、ほぼ)全員集合! はからずも、サザンオールスターズの絶大な求心力を改めて感じる結果になりました。そして本番、ソロの撮影を終えて別スタジオからサザンメンバーが移動し、扉が開くと、そこにはずらりと並んだ編集部員。わき起こる拍手に、はじめこそ驚いた表情をされたものの、すぐに笑顔を見せてくださった5人の、なんと素敵なこと!! その後、桑田さんがくす玉の紐に手をかけ、二つに割れたくす玉の中から「LOVEサザンオールスターズ」と書かれた垂れ幕が飛び出すと、スタジオはこの日一番の大盛り上がり。大きな拍手と歓声が響きわたりました。――と、まさにその瞬間を写し取ったのが、今回、表紙裏から続く片観音開きのに掲載されている特別グラビア。表紙やセンターも含めて、文字通り編集部の“総力”を挙げて挑ませていただいた今回の特集。そんなサイドストーリーもちらっと想像していただきつつ、他では見ることのできない皆さんの姿を、ぜひチェックしてください!(YK)
2019年03月05日3月3日(日)より大阪上本町の新歌舞伎座で幕を開ける新歌舞伎座開場60周年記念特別企画「前川清 神野美伽 スペシャルゲスト松居直美」。文字通り、ふたりのビッグスターによる夢の共演だ。2018年8月に古希を迎えた前川清。歌手生活も50年という節目の年での二枚看板による座長公演。開幕を前に、意気込みを聞いた。「前川清 神野美伽」チケット情報第一部は司馬遼太郎・原作の短編を舞台化した『大坂侍~恋も忠義も金次第~』を上演する。江戸末期、一家そろって大坂への左遷という憂き目に遭った川同心(下級役人)の鳥居又七(前川清)。武芸の達人だが、その強さは酒に酔ったときのみ発揮される。ある日、材木商の娘・お勢(神野美伽)がゴロツキに絡まれているところに出くわした又七。ふたりはたちまち恋に落ちるのだが…。今は『大坂侍』のことばかり考えていると前川。「台本には難しい言葉もあって、僕が読んでもわからない(笑)。ということは、見ているお客様もわからないと思うんです。お客様には笑いの部分も期待してくださる方もいるので、いかに崩してやるか。まじめな芝居なので笑いどころを増やしたい」と話す。かつては萩本欽一やドリフターズのステージにも出演した。ファンが笑いを期待するのも至極当然だ。第二部は『前川清・神野美伽オンステージ~夢舞台 昭和、平成…そして未来~』をおくる。1969年に内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして『長崎は今日も雨だった』でデビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』にも出場した。1987年にはソロ活動を開始し、歌手生活50年においてヒット曲は枚挙にいとまがない。それでも「自分には歌しかないと思ったのはこの5、6年前から」で、還暦を過ぎてもなお「違う仕事があれば職を変えようと思っていた」と明かした。「ヒット曲があっても歌には自信がありません。そもそも、食うための仕事として選んだのが、どういうわけか歌だったので…」と赤裸々に語るが、70歳になっての心境を尋ねると「歌が売れる売れないに関わらず、好きなことをさせてもらっている。今が一番楽しい」と顔をほころばせる。そして、「70だからこそ歌えて、かっこいいと思われる歌ができたら」と意欲を見せる。夢はサザンオールスターズの桑田佳祐にかっこいいと思われる歌を歌うこと。「桑田佳祐さんはクール・ファイブがお好きだそうですが、あの頃の『そして、神戸』をかっこいいと思われたのだと思います。僕は今の桑田佳祐さんの歌がかっこいいと思う。僕も、今、桑田佳祐さんにかっこいいと思える歌を歌えたら」。平成最後の新歌舞伎座で、芝居に歌に奮闘する。公演は3月24日(日)まで。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月27日「サザンオールスターズ」としてデビュー40周年を迎えた桑田佳祐が、『男はつらいよ』シリーズ50作目となる最新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』にて、主題歌「男はつらいよ」をオープニングで歌唱&出演することが分かった。1997年公開の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりとなる新作は、故・渥美清演じる車寅次郎の甥・満男(吉岡秀隆)と、満男がかつて思いを寄せていたイズミ(後藤久美子)のその後の物語。別々の人生を生きてきた2人を軸に、さくら(倍賞千恵子)や博(前田吟)、そして「くるまや」を囲む人たちのいまが描かれる。そんな22年ぶり、50作目となる最新作で、桑田さんの主題歌歌唱&出演が決定。TV番組で「男はつらいよ」を歌う桑田さんの映像を目にした山田洋次監督が、今作を製作するにあたり自ら「是非、新しい寅さんの幕開けをあの素晴らしい桑田さんの『男はつらいよ』で始められないか。出来れば出演もしていただき、華を添えてもらえないだろうか」と提案、桑田さんに熱いラブレターを書き実現に至ったそう。また、桑田さんはかつて自身のTVレギュラー番組に「音楽寅さん」というタイトルをつけるほど、寅さんや山田監督のファン。桑田さんは「何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません」と今回の決定を喜び、「撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない『演技』に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です」とコメントしている。山田洋次監督コメント桑田佳祐さん主題歌に寄せて桑田佳祐という人と渥美清さんは、心情において深く重なっているのではないか、と前々から思っていて『男はつらいよ』の50作目を作るなら、なんとかして桑田君に主題歌を歌ってもらいたいと強く願って直接に手紙を書きました。いわばラブレターです。その承諾の返事を聞いたときは本当に嬉しかった。桑田君が歌う「男はつらいよ」は、人を優しい気持ちにさせ、元気づけてくれる。「まあ、こんな私でもなんとか生きていけるんじゃないかな」観客の背中をポンと押してくれるような素晴らしい主題歌となり、記念すべき50作目のオープニングを飾るに相応しい名シーンとなりました。桑田君、「寅さん」の世界に飛び込んで来てくれてありがとう!「音楽寅さん」はまさに「映画寅さん」でもあった。渥美さんもきっと喜んでくれると思います。山田 洋次桑田佳祐コメント山田洋次監督始め、山田組や松竹映画スタッフの皆様には、何と御礼を申し上げたら良いのか言葉もございません。映画「男はつらいよ」には、我々世代も沢山の笑いと涙と感動のドラマを"魅せて"頂きました。渥美清さん演ずる「寅さん」には、あの方ならではの男の色気で、恋することのもどかしさ、家族や人間同士の絆、生きることの脆さ、儚さ、せつなさ、そして渥美さんご自身の「粋な口上」の数々や、お上手な歌などもたくさん教えて頂き、私も渥美清さん演じる「寅さん」を、どこかファンのひとりとして、真似をしながら生きて来たような気が致します。昨年末、私のライブにまでわざわざお越し頂き、4時間越えのステージを最後までお立ちになったままご覧頂いた山田監督。憧れの人にお逢い出来た瞬間、私は全身から力が抜けてしまった事を忘れません。撮影スタジオでは、主題歌を歌うシーンで、私のおぼつかない「演技」に、暖かく御指導をいただきましたことは、一生の思い出です。今回、この夢のようなお話を頂き、本当にありがとうございました。そして天国におられる渥美清さんには、心より深く感謝申し上げます。桑田 佳祐『男はつらいよ お帰り 寅さん』は12月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:男はつらいよ50おかえり、寅さん(仮題) 2019年12月27日より全国にて公開©2019松竹株式会社
2019年02月21日お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良が、22日に放送されるニッポン放送『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』にゲスト出演することが決定した。内村と松任谷が共演するのは、昨年の『第69回NHK紅白歌合戦』以来となる。また、2人は「Yuming+Pocket Biscuits」として、シングル「Millennium」(2000年リリース)を共作している。『第69回NHK紅白歌合戦』では、松任谷がNHKホールにサプライズ登場し、サザンオールスターズとも共演。総合司会を務めた内村が何を語るかにも注目が集まる。また、内村は初の書き下ろし小説『ふたたび蝉の声』を3月1日に発売予定であり、同小説についても話される予定だ。
2019年02月15日●あまり語られてこなかったMr.Children昨年発売された書籍『日本代表とMr.Children』(2018年11月28日発売/ソル・メディア)。この本は、1998年のワールドカップ初出場を機に国民的コンテンツとなったサッカー日本代表と、モンスターバンドとして90年代から席巻し桜井和寿が大のサッカー好きでもあるMr.Childrenの関係性を、音楽・映画ジャーナリストの宇野維正氏と音楽ブロガー・ライターのレジー氏が読み解くという内容だ。共著者の1人であるレジー氏に、桜井和寿とサッカーとの出会いや、ミスチルの楽曲がサッカー選手に支持される理由などについて聞いた。○■『日本代表とMr.Children』書籍化の経緯は――まず、書籍化の経緯をお聞かせください。『日本代表とMr.Children』というタイトル通り、サッカー日本代表とMr.Childrenの関係性を分析する内容となっています。ロシアワールドカップのベルギー戦が終わり、キャプテンを務めてきた長谷部(誠)が代表引退を表明して、あの世代の日本代表が一区切りついた感がありました。そして、大のミスチルファンでもある長谷部がキャプテンに就任した2010年くらいから「自分たちのサッカー」というのが日本代表を取り巻くキーワードになっていて、それがミスチルの歌ってきた「自分らしさ」とつながる部分があるなと。そんな話をツイッターでつぶやいたところ、共著者の宇野(維正)さんと話が広がり、そのやり取りを見ていたソル・メディアの方からお声がけがあって、結果的に書籍化に至りました。――本書では、長谷部キャプテンを中心とした日本代表を「ミスチル世代」と呼んでいますね。レジーさんご自身もミスチルがお好きとのことですが、ミスチル好きになったきっかけをお聞かせください。最初は小学生のときに聴いた「CROSS ROAD」ですね。今まで自分が聴いてきた音楽とは雰囲気の違うことをやっているバンドが出てきたなと思いました。決定的だったのは、「innocent world」です。中学校のクラスの友達もみんな聞いていましたね。それに関連して言うと、今回の本を書く上でのモチベーションとして、90年代に世間の人が最も接しているコンテンツのひとつとしてミスチルがあるはずなのに語られることが少ない、そういう状況に風穴をあけたいという思いが個人的にはありました。――確かに「小室ファミリー」などについてはよく語られていますが、ミスチルについてはあまり語られてこなかった印象です。人気が落ちておらず、いまだに"現役"であるがゆえに、振り返られないんでしょうね。今回の本の大きなテーマでもある「自分探し」に関連する文脈だと、『エヴァンゲリオン』が90年代の精神性を語るうえでよく話題に挙がるじゃないですか。でも僕の体感としては、『エヴァ』を見ていた人より、ミスチルを聴いて影響を受けていた人の方がたくさんいるような気がするんです。○■重要だった桜井和寿とサッカーの出会い――書籍化にあたり、過去のインタビューなども多く調べたそうですが、なにか発見はありましたか。桜井(和寿)さんがサッカー好きであることはもちろん知っていましたが、こんなにいろんなところでサッカーの話をしてるんだ!というのは改めて驚きました。本の作業を始めた当初は長谷部や名波(浩)といった代表選手がミスチルから影響を受けている、いう話が中心になるのかなと思っていたんです。でも、今まで思っていた以上に桜井さんのサッカーへの思い入れは強烈でしたね。桜井さんのインタビューでは、「サッカーをやっているときは色んなことから解放され、普通の人になれる」という話題がたびたび出ていました。周りが考えるよりもずっと、ご本人の中ではサッカーが大事なものなんだなと。アルバム『深海』『BOLERO』を経て、ミスチルが活動休止したタイミング、ある意味で1人の人間としての"桜井和寿"をやり直そうというタイミングでサッカーと出会ったのは、すごく重要だったんだろうなと思います。――その一方で、サッカー選手をはじめとしたアスリートには、ミスチル好きが多い印象です。レジーさんはその理由をどのように分析されますか。いろいろ理由はあると思いますが、特にアスリートがよく好きな曲に挙げる「終わりなき旅」の「高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな」という歌詞への共感が強いんだろうなと思います。実際はミスチルはあの時点で高い壁に登った後であり、上に上に目指していこうという歌ではないのですが、アスリートの多くが競技を極めるうえで必要な上昇志向に読み替えて受け取っているのではないでしょうか。また、「終わりなき旅」の本来のメッセージは上昇志向というよりも「自分の中にあるものに対して打ち勝っていく」という話だと思うんですが、それもアスリートの「最大の敵は自分」という考え方とリンクして鼓舞されるんでしょうね。――特にサッカー選手はミスチル好きが多いですよね。これまでの日本代表選手のなかで、桜井さんと似ている面があると感じる方はいますか。やはり長谷部じゃないですかね。一見すると、良い人そうで真面目そうだけど、強烈なエゴのようなものがあり、どちらも天才的というよりはバランスの良さを感じます。桜井さんもすごいソングライターであり、ボーカリストですけど、たとえば宇多田ヒカルのようなアーティストと比べると“天才”というよりも“普通感”があるなと。長谷部も天才肌のプレーヤーというよりは「バランス」「努力」といった言葉が似合うと思うので、そういう部分が共通しているかなと思います。○■2010年以降のMr.Children――確かに桜井さんは、『モヤモヤさまぁ~ず』や『ゴッドタン』を見ていることを明かしたりと、“普通感”がありますよね。そんな長谷部選手は2010年から日本代表キャプテンを務めていましたが、レジーさんは2010年以降のミスチルをどうとらえていますか。桜井さんはあるインタビューで、「『彩り』はあの歌詞があるからあの曲になるけど、『エソラ』はあの歌詞じゃなくても曲のメッセージが伝わるはずだ」というようなことを言っていました。この発言が象徴的だと思いますが、2010年代のミスチルは言葉と音楽の融合について試行錯誤していたフェーズだと思うんです。歌われるテーマについても、「自分探し」は終わり、大量消費されるスーパーマーケットであっても良い(=アルバム『SUPERMARKET FANTASY』)というレベルまでいった後に震災があったりして、ミスチルとして何を歌うかというピントが定まり切らない時期だったんだろうなと。――桜井さんも雑誌『MUSICA 2015年1月号』のインタビューでは「(曲を)当てにはいっているが、難しい」「投げてもすり抜けていく感覚がある」と告白していましたね。そうですね。ただ、10年代の後半の楽曲、「ヒカリノアトリエ」や「himawari」からは何かを掴んだのかなという印象も受けました。今はバンドとして過渡期だと思うので、まだまだもっとすごいのが来るんじゃないかなと期待しています。――最近、Mr.ChildrenはRADWIMPSやくるりなどと対バンをやったり、ホールツアーを行ったりしましたよね。そういった活動でなにか掴んだものがあったんでしょうね。きっとそうなんでしょうね。「大会場で弾けるミスチルが見たいのに何で今さらホールツアーなんてやるんだろう?」とか文句を言ったりもしたんですけど(笑)、ミスチルにとって必要なプロセスだったんだなと思います。●批評することの難しさと重要性○■プロデューサー・小林武史から離れたMr.Children――そして2010年以降のミスチルで大きな出来事といえば、ブレイク前からの関係であるプロデューサー・小林武史から離れたことだったと思います。その点についてはいかがでしょうか。もちろん良し悪しあるんでしょうけど、バンドとして新しい一歩を踏み出すきっかけにはなったんだと思います。個人的には、今のような状況だからこそ「小林武史っぽい曲」をセルフプロデュースでやってみてほしいなと。ちょっと話が逸れますが、最近サザンオールスターズのアルバムをすべて聴いたんですけど、世の中の人が「サザンっぽい」と思っている音の多くは80年代後半~90年代前半に作られていて、それらの楽曲をプロデュースしていたのが小林武史なんですよね。つまり、世の中の人が「サザンっぽい」と思っている音は「小林武史っぽい音」でもあると言えると思います。――「真夏の果実」「希望の轍」「涙のキッス」などは小林武史プロデュースですね。歌謡曲からJ-POPに時代が移り変わるタイミングを小林武史と乗り切ったのは、サザンとしても本当に大きかったんだなと実感しました。小林武史は、桑田佳祐のブルース的というか、土着的な感覚を華やかなものに落とし込むのが得意だったんだと思います。それと同じように、浜田省吾や甲斐バンドに影響を受けていた桜井さんの音楽性をよりポップな方向に開花させたのが小林武史と言えるのかなと。――確かに小林武史はミスチルの初期には、桜井さんに楽曲制作のイロハをマンツーマンで教えていたそうですしね。はい。今のミスチルはそういう「小林武史的なもの」ではない、より生々しいバンドサウンドをやりたいんだと思うんですけど、桜井さんの根底には小林武史とともに培ってきた「ポップソングを作るセンス」みたいなものが今もあると思います。バンドとして身軽になった今だからこそ、僕としては「エソラ」とか「Marshmallow day」のような、ストリングスやホーンががっつり入ってメロディも派手な曲、いわゆる「小林武史っぽい曲」であり「ミスチルっぽい曲」をやったらどうなるのか聴いてみたいです。――色んな経験を積んだ今、改めての「ミスチルっぽい」ですね。そうですね。きっとまたこれまでのミスチルとは違う、でもミスチルらしい、素晴らしい曲ができるんじゃないかなと。桜井さんは『MUSICA』(2018年11月号)のインタビューで、「2020年の東京オリンピックの時に日本を代表するミュージシャンとしてもし僕らの名前が挙がった時に…」と、東京オリンピックに関する話をしていました。五輪のことを挙げるということは、時代の真ん中で色んなものを背負うことに対して自覚的なはずなので、またそういうモードが前面に出てきたときにミスチルがどういう曲を生み出すのか楽しみです。○■ワールドカップ直前に監督交代したサッカー日本代表――2月にミスチルは台湾で初の海外単独公演も予定していますし、新たなステージに進もうとしているのではという感じはありますよね。そして本書のもう1つのテーマ、日本代表の話題でいいますと、今年はワールドカップ直前で監督が交代するというゴタゴタがありました。しかし決勝トーナメント進出を果たしたことで「結果良ければすべて良し」となっている感もありますが、こちらについてはいかがでしょうか。一言でいうと、ちゃんと引き継いでほしいなと思っています。ポジティブな面では、森保一監督は西野ジャパンでコーチをしていた人なので、ワールドカップ後の監督人事としては今までで一番継続性がある人選になっていると思います。ロシアワールドカップでは結果を残して、日本はこういうサッカーをやれば良いんだと見えたものもあったので、それを森保監督がさらに発展させてくれるといいなと思っています。その一方で、大会直前という意味の分からないタイミングでハリルホジッチをクビにして、本来は監督を評価すべき西野(朗)技術委員長が監督になるというおかしなことが起きました。にもかかわらず、16強に進出したことで、そういった経緯が不問になってしまっているようにも思います。その点については、「森保ジャパンいいよね」という話とは別に、引き続きウォッチして何かあれば声をあげなければ、また同じことが起きてもおかしくないなと思います。――「声をあげる」ということはすなわち、「批評する」ということだと思います。しかし、レジーさんは宇野さんとの対談で、「(世の中が)批評が機能しない構造にどんどんなっている」と話していました。「批評が機能しない構造」というのをもう少しかみ砕くと、「本人の発言以外は興味ない」というような風潮、そして何かについて掘り下げて語ること自体への忌避感ということになると思います。前者については、当事者がSNS等で直接発信できるから、当事者の言葉が教典化してしまう。後者は脊髄反射的に反応しがちなツイッターと考察という行為の相性の悪さを感じます。「何難しいこと言ってるの、感じることが一番だよね」とか「本人が話してないから考えても仕方ないよね」というような意見はよく目にしますし、一方でそういうことを言う人たちのことを考察する側の人たちがバカにするような構造もあると思います。そういった分断を少しでもつなぐことはできないものか、というのは文章を書くうえでいつも考えていることです。テーマがメジャーで多くの人にとって自分ごと化しやすい本書を通して、いくつかの出来事を結びつけて考察を深めることって面白いんだなと感じてくれる人が1人でもいればいいなと思っています。いわゆる「批評」を読んだことがなかった人が、論じるって楽しいと思ってくれたらうれしいですね。■レジー1981年生まれ。会社員兼音楽ブロガー・ライター。2012年に立ち上げた「レジーのブログ」での音楽シーン分析が話題となり、その後は一般企業勤めと並行して複数の雑誌やウェブメディアに寄稿。著書に『夏フェス革命 ー音楽が変わる、社会が変わるー』。
2019年01月09日正月休みに実家に帰省し、久しぶりに両親や祖父母と顔を合わせ、一家団らんのひとときを過ごした人も多いはず。しかし年末年始、Twitter上ではこんな阿鼻叫喚の声が。《文字だけ流れる動画とか誰が見るねんって思ってたらうちの父が見てました》《父親、YouTuberの文字が流れる動画を見てデタラメ知識を身につけるの本当にやめてほしい》“文字が流れるだけの動画”とは、無断転載あるいは創作されたニュースのテキストが流れるだけの動画のこと。“スクロール動画”とも呼ばれる。ヘイトスピーチまがいの内容や、フェイクニュースも少なくない。たとえば昨年末に話題となった「米津玄師の紅白出場に桑田佳祐が激怒」との報道。発端は『TOCANA』の記事だが、YouTubeのスクロール動画によってさらに拡散した。サザンオールスターズの公式Twitterが即座に否定したため事態は収束に向かったが、YouTubeではいまだに米津に関するスクロール動画が大量に投稿されている。「北島三郎が米津に激怒」「米津が紅白後に激怒」「米津と桑田が仲直り」などあらゆるパターンが量産され、中には250万回以上の再生回数となっている動画も。「YouTubeの広告収入は1再生あたり0.1円前後といわれており、投稿者はこの動画1本で25万円程度を稼いだことになります。再生回数が多い動画はコメント欄が掲示板のような状態となって、ますます再生回数を伸ばすようです。芸能事務所にとっては迷惑極まりないのですが、次から次に投稿されるので削除申請にも人手が足りない状態です」(事務所関係者)さらに『クラウドワークス』や『ランサーズ』といったクラウドソーシングサイトで「スクロール動画」と検索すると、1動画あたり100~200円といった条件でいくつもの動画作成依頼が見つかった。複数人と契約している依頼者もおり、薄給のクラウドワーカーを使って大量に投稿しているようだ。大量増殖するスクロール動画。あなたの家族もハマっていないか、一度確かめたほうがいいかもしれない――。
2019年01月06日平均視聴率41.5%を記録し、2年ぶりに40%の大台を超えた『第69回NHK紅白歌合戦』。『夢を歌おう』をテーマに掲げた今年の紅白。サザンオールスターズと松任谷由実(64)の共演など夢に溢れた本番だったが、リハーサルでは数々の事件が起きていた――。18年を象徴するのが、大ヒット曲『U.S.A』で16年ぶりに出場したDA PUMP。再ブレイクの立役者となったのがISSA(40)は久しぶりの紅白を満喫していたようだ。「ISSAさんはDA PUMPのリハーサル中に、何度も後ろのスクリーンを自分の携帯で撮影していました。久しぶりの紅白がよほど嬉しかったのか、その表情はとても感慨深そうでした。また、自分の出番がないときも椎名林檎さんやTWICEのリハーサルを見学して勉強しているようでした」(NHK関係者)そんなISSAだが、舞台裏では満身創痍だった。「ISSAさんは、リハ後の囲み取材で『表情が疲れていると言われているけど、全然大丈夫』と気丈にふるまっていました。しかし実は、寝る間もないほどの過密スケジュールがたたって身体はボロボロ。裏では足を引きずっていたんです。それでも本番では激痛をこらえて、激しい踊りを披露していました」(レコード会社関係者)さらに、出演者一同がバックで“いいねダンス”を踊る演出も大きな話題に。リハでは五木ひろしや石川さゆり(60)らが真剣に練習をするなか、ひときわ目を引いたのが郷ひろみ(63)だった。「郷さんの隣で、乃木坂46の白石麻衣さん(26)が振り付けの練習をしていました。すると、郷さんがお手本とばかりに華麗なダンスを披露したんです。少し前には元カノ・松田聖子さん(56)もいましたがお構いなし。白石さんの可愛さに終始、デレデレした様子でした」(スポーツ紙記者)デレデレだったのは郷だけではない。甘いルックスで魅了したKing&Princeには、あの国民的アイドルグループも大はしゃぎだった。「メンバーを間近で見たAKB48の柏木由紀さん(27)が『超かっこいい!』と大興奮。その様子を見た指原莉乃さん(26)が『ゆきりん気をつけて!』と記者を警戒。さすがの危機管理能力を見せていました」(前出・スポーツ紙記者)今回がAKBとして最後の紅白になった指原。いずれ司会で登場する日が来るかも!?
2019年01月05日「あいみょんさん(23)から北島三郎さん(82)まで老若男女楽しめるラインナップ。また、チコちゃんや『筋肉体操』の武田真治さん(46)には出演者も大盛り上がり。ネットでは“神回”と呼ばれるなど、近年まれにみる人気ぶりでした」(NHK関係者)大好評のうちに幕を閉じた『第69回NHK紅白歌合戦』。平均視聴率は41.5%。平成最後を飾るにふさわしく、2年ぶりに40%代の大台を記録した。そんな夢の舞台裏に本誌記者が密着。リハーサルから本番までの3日間、テレビに映らない仰天ハプニングの数々をキャッチした!まず最大の見せ場となったのが、特別枠で最後に登場したサザンオールスターズ。代表曲『勝手にシンドバッド』では、出演者が舞台上に勢ぞろい。その際に松任谷由実(64)が桑田佳祐(62)の頬へキスした“夢のコラボ”は、紅白史に残る名シーンとなった。そこには2人が抱えた積年の思いがあったという。「2人が共演したのは87年のテレビ番組以来31年ぶり。これまでも何度かそのチャンスはあったんですが、スケジュールが合わなくてすれ違いが続いていました。なので、今回は喜びもひとしおだったのでしょう。実は、桑田さんが演奏中に『サブちゃん!』と連呼したので『私も忘れないで!』と、松任谷さん自ら前に出ていってコラボが実現したんです。長年の夢がかなった松任谷さんはかなり上機嫌でした。打ち上げの際も、スピーチで除夜の鐘にかけて『ゴーン! ゴーン!』とカルロス・ゴーン氏(64)をいじるスピーチまで披露していました」(スポーツ紙記者)続いて注目を集めたのが、同じく特別枠で5年ぶりに出場した北島三郎(82)。30日のリハで総合司会の内村光良(54)から紹介されると、「特別枠で出るのは初めて。新人の北島三郎です。頑張ります!」と挨拶。北島の登場に会場中が沸いていた。「移動する際に嵐の大野智さん(38)が腰に手を添えてエスコートするなど、出演者全員で北島さんを盛り立てていました。北島さんも、待ち時間に桑田さんや五木ひろしさん(70)と記念撮影。久しぶりの紅白を満喫していました」(前出・スポーツ紙記者)数々の伝説を残した平成最後の紅白。新元号初の紅白のハードルを上げすぎてしまったかも!?
2019年01月05日サザンオールスターズ・桑田佳祐(62)と松任谷由実(64)との絡み、5年ぶり復帰した北島三郎(82)のド派手パフォーマンスなどで盛り上がった昨年の紅白。出場・出演したアーティスト陣の中でもっとも激しい“運動量”だったのが、紅白両軍で出場したX JAPANのYOSHIKI(年齢非公表)だ。白組では人気バンド・L’Arc~en~Cielのボーカル・HYDE(年齢非公表)とのコラボ曲「Red Swan」を披露。楽曲の途中で白のコートを脱ぎ、紅白では3年ぶりとなる“裸ドラム”の演奏となった。そして早着替えを経て、紅組としてサラ・ブライトマン(58)とのコラボ曲「Miracle」を披露。サラの歌声に合わせて美しい音色を奏でた。「4日に紅白の毎分視聴率がNHKから発表されます。5日の各スポーツ紙はそれを元に歌手別視聴率を掲載すると思われますが、YOSHIKIのみ出番2回分の“累計”で、おそらく合わせて80%は超えるのではないでしょうか。すでに“視聴率王”は決定しているようなものでしょう」(芸能記者)各スポーツ紙によると、両軍での出番を終えたYOSHIKIは「頭の切り換えが大変でした。プレッシャーは4倍くらい。点数をつけると100点、100点で(合わせて)200点」と満足げだったという。「30日の囲み取材では自身との“対戦”について聞かれ、『(2年前に倒したゴジラより)ちょっと強敵かもしれない』と発言。紅白どちらの勝利を望むかを聞かれ、『紅に染まっちゃいますか』とキャッチーなコメントを連発。本番も合わせてMVP級の活躍でした」(紅白を取材した記者)大盛り上がりを見せた平成最後の紅白。そこにはYOSHIKIの絶大なる貢献があったようだ。
2019年01月03日昨年大みそかに放送された「第69回NHK紅白歌合戦」の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が1月2日に発表され、各メディアが報じている。気になる視聴率は前半(第1部、午後7時15分から)が37.7%、後半(第2部、午後9時から)が41.5%。おととしの第2部視聴率は39.4%。2部制になった1989年以降で歴代3位の記録となったが、今回は2.1ポイント上昇。16年の40.2%以来、2年ぶりに40%の“大台”へと回復した。「後半は紅白に5年ぶりの復帰となった北島三郎さん(82)が代表曲『まつり』を熱唱。テレビ初の生熱唱となる米津玄師さん(27)が、故郷・徳島からの中継でヒット曲『Lemon』を披露しました。そしてフィナーレにサザンオールスターズが登場。代表曲『勝手にシンドバッド』を歌唱した桑田佳祐さん(62)と松任谷由実さん(64)が絶妙な掛け合いを見せました。NHKとしても、第2部での高視聴率獲得を意識していたようです」(紅白を取材した記者)その甲斐あって、大成功をおさめた今回の紅白。だが今年の年末は「新元号初」で70年目のメモリアルイヤーを迎えるにもかかわらず、早くも不安要素がたっぷりだというのだ。「現状、出演者の顔触れのみで視聴率の浮沈がかかるような番組構成になっています。しかしサザン、北島、米津、ユーミンらが勢ぞろいした豪華ステージとなったのは、平成最後という“大義名分”があったからこそ。今後、これ以上の目玉を集めるのは難しいのではないでしょうか。このあたりで、出演者の顔触れを抜きにしても高視聴率となるような構成に変えることが求められそうです」(放送担当記者)注目されればされるほど、要求も厳しくなるもの。果たして紅白は、今年の年末も数字を伸ばすことができるのだろうか。
2019年01月02日サザンオールスターズが12月31日に放送された「第69回NHK紅白歌合戦」(NHK総合)に出演。大トリを務めた嵐の後に登場したが、そのパフォーマンスは大きな反響を呼んでいる。平成最後の紅白となった今回。サザンは「希望の轍」とデビュー曲の「勝手にシンドバッド」の2曲を披露した。「希望の轍」を終えると、会場には一斉にダンサーの大群が登場。さながらカーニバルの様相のまま「勝手にシンドバッド」へとなだれ込み、会場のボルテージは最高潮を迎えた。さらに曲中、ボーカルを務める桑田佳祐(62)は松任谷由実(64)に急接近。2人は肩を組んだ挙句、松任谷のほうから桑田の頬にキス。また“胸さわぎの腰つき”というリフレインでは、密着して腰をくねらせたりとまさに豪華共演で大団円を迎えた。サザンと松任谷といえばともに昭和から活動しており、その芸歴は40年以上を誇る。Twitterではパフォーマンスの凄さを讃える声が上がっている。《昭和から走り抜けてきたサザンとユーミンが有無を言わさぬ力技で平成を終わらせた、みたいな紅白だった》《平成最後の紅白を昭和の人たちが持ってった》《紅白のサザン、俺たちの平成をよりにもよってとっくに死んだと思ってた昭和で葬送しようとしてやがる》いっぽうその二組の大胆なパフォーマンスから、平成ミュージシャンを憂う声も。《紅白のサザンみると、結局、平成30年の歌謡コンテンツで昭和のレベルを超えたやつはいなかったという強烈なメッセージが余韻として残された気する》《平成最後の紅白の大トリ曲が昭和53年発売の勝手にシンドバッドとは誰が予想したであろうか》《あれ、僕らの生きた平成っていったい……!?》「サザンとユーミンは、時代を超える別格。今回のパフォーマンスは多くのミュージシャンに夢を与えたのではないでしょうか。また現在でも星野源さん(37)を筆頭に、みんなで楽しめる賑やかなパフォーマンスの似合うアーティストはいます。平成のスターもいつか、サザンやユーミンのように貫禄あるパフォーマンスを見せてくれるはずです」(音楽関係者)
2019年01月02日大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」に初出場すると決定した米津玄師(27)。ギリギリの決定だったにもかかわらず特別企画枠ではなく、白組歌手としての出場。大ヒット曲「Lemon」を、故郷・徳島県からの生中継で歌う。「米津の歌唱順はラストを飾るサザンオールスターズから数えて後ろから6番目。放送されるのは、午後10時半から11時の間になるでしょう。ここで視聴率も急上昇するとみられています」(芸能記者)米津がテレビの生中継で歌を披露するのは、史上初。かなり貴重な場面となるだけに、各スポーツ紙などはぜひ歌唱シーンの写真を掲載したいところ。しかし昨年発生した“トラブル”があるだけに、NHKの対応が注目されることになりそうだ。「昨年、特別枠で安室奈美恵さん(41)が出演。NHKはオフィシャル写真をマスコミ各社に提供したのですが、本番のときのものと言いながら前日のリハーサル写真を渡していたのです。結局、後日になって謝罪することになってしまいました。今回もテレビ露出を控えている米津さんが、当日撮影をOKするとは思えません。提供写真になる場合、注意が必要でしょう」(前出・芸能記者)来年1月1日の各スポーツ紙に、いったいどのような米津の写真が掲載されるのだろか。
2018年12月28日米津玄師(27)が大みそかの「第69回NHK紅白歌合戦」に初出場すると明らかになり、話題を呼んでいる。所属レコード会社によると、米津は特別企画枠ではなく白組歌手としての出場。大ヒット曲「Lemon」を故郷・徳島県からの生中継で歌うという。今年の出場歌手はすでに先月14日に発表されており、その後に特別企画枠ではなく追加されるのは極めて異例だ。また米津はこれまでテレビ番組にインタビューやVTRのかたちで出演することはあったが、テレビでの歌唱や生出演は今回が初めてとなる。「来春のツアーに向けて多忙な中、里帰りしての生出演。かなりインパクトがありました。『Lemon』は大好きだった天国の祖父への思いが込められており、それをくみとったNHK側の作戦勝ちといえるでしょう。歌唱前のトークではなかなかお目にかかれない、米津さんの“素顔”を見せてくれそうです」(音楽関係者)初のテレビ生熱唱とあって、米津の出番では視聴率が跳ね上がること必至。今年は大物投入のサプライズが相次いでいるが、そこにはNHKが見据える“過去の記録”があるという。「昨年までの過去5年で、紅白の歌手別視聴率トップは13年に北島三郎さん(82)が叩き出した50.7%でした。米津さんなら、その数字すら上回るのではないかと局内でも期待されています。また紅白第2部の視聴率トップも、13年の44.5%。今年は第2部の特別枠に北島さんとサザンオールスターズが加わりました。さらに米津効果もありますから、こちらでも記録を残してくれそうです」(芸能記者)平成最後の紅白だけに、視聴率もおめでたい数字をはじき出してほしい。
2018年12月26日いよいよ大方の出場者が出そろった感のある紅白歌合戦。とりわけ目立つのは、あいみょん(23)、DAOKO(21)、純烈など若年層から人気の初出場組。そしてミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士やアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のAqoursなどの特別枠。例年にも増して、若年層を狙いのラインナップとなっているようにみえる。そうしたなかで当の若者からは期待の声が上がるいっぽう、ネット上では「これでいいのか」といった批判も出ていた。《若者に媚びすぎな紅白は逆につまんない……》《なんか民放の歌番組みたいに成り下がりましたね… そこまでして若者層とか取り入れなくても紅白は紅白をつらぬいてほしかったです、、、》《紅白はダサいから良いんですよ。若者に擦り寄ろうとして大ヤケドしてる感じとか、マジたまんない》《てか今年の紅白、全方面に媚び売ってる》当初は視聴率80%を超えるなど国民的人気を誇っていたが、近年は視聴率低下の一途をたどっている。平成元年から2部構成になったが、12年には1部で50%の大台を切ることに。その後も一進一退を繰り返しながらも、昨年は1部2部ともに30%台という結果となった。そうしたなか、“平成最後の紅白を何としても成功させたい”という思惑があるのだろう。だが、長年紅白を見てきた芸能関係者はこう危惧する。「視聴率低下の要因として民放の変化があるでしょう。日本テレビは『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』の特番『笑ってはいけない』シリーズを放送。テレビ東京も『孤独のグルメ』特番を放送し、ネットで大反響。各局が独自色を打ち出し始めたことで、若年層の視聴率が分散しているのです。この流れは、今後も続くと思います。さらに最近はカウントダウンイベントなど、大晦日の娯楽が目白押しです。ぶっちゃけ、大晦日に若い人が家にいるのでしょうか?そう考えると、むしろ原点回帰こそ正しいのかもしれません」もちろん、NHKもそうしたことは考えているだろう。実際、13年に卒業した北島三郎(82)の特別出演が話題に。また17日には特別枠のサザンオールスターズが大トリを務めるというサプライズ報道が浮上するなど、国民的な人気歌手を大きく打ち出している。果たして、今年の紅白は成功するのか。その結果は、平成の次の時代にも大きくかかわってきそうだ。
2018年12月18日NHKが12月12日、人気バンド・サザンオールスターズが大みそか放送の「第69回NHK紅白歌合戦」に特別枠で出演すると発表した。サザンは今年デビュー40周年を迎えたが、「紅白」への出演は2014年以来4年ぶり5回目。NHKホールでの歌唱は83年以来35年ぶりとなる。昨年は桑田佳祐(62)がソロとして特別枠で出演。サザンがカウントダウンライブを行っていた横浜アリーナからの中継で、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の主題歌だった「若い広場」を披露していた。「今年のサザンはカウントダウンライブの予定がありませんでした。NHKは『せめて桑田さんだけでも……』と思っていたようですが、サザンの出演が決まったことで大喜びしています」(音楽業界関係者)紅白といえば、すでに演歌界の大御所・北島三郎(82)がサザンと同じ特別枠で5年ぶりに出演決定。代表曲「まつり」を歌唱することが発表されている。どうやら、今年は特別枠の2組が目玉になりそうだという。「サザンと北島さんの出演決定により、どうしても2組を中心に据えた台本構成にせざるを得なくなるでしょう。楽屋の準備や放送時間の長さなどを考えると、ほかにゲストを登場させて準備にかける余裕はもうなさそう。サプライズもこれで打ち止めとなりそうです」(芸能関係者)2組が例年以上に紅白を大いに盛り上げてくれそうだ。
2018年12月12日サザンオールスターズが「第69回NHK紅白歌合戦」に特別枠として出演すると12月11日に発表された。近年はカウントダウンライブからの中継を通して出演していたサザンだが、今年は違う。各スポーツ紙によると実に35年ぶりに、紅白の会場となるNHKホールでパフォーマンスをするという。今年デビュー40周年を迎えたサザンは8月にリリースした企画アルバム「海のOh, Yeah!!」の出荷枚数が70万枚を突破。さらに6月には紅白と同じくNHKホールで2日間連続ライブを行い、ファンを喜ばせた。嬉しいことづくしのファンは、Twitterでさらなる歓喜の声を上げている。《紅白出場決定おめでとうございます!!中継ではなく35年ぶりにNHKホール!嬉しい!》《予想してなかったから、もう朝からテンションがヤバい》《サザン40周年の年に 平成最後の紅白に 楽しみを作って下さり、ありがとうございます》いっぽう今年の紅白には、サザンの桑田佳祐(62)と同じく湘南・茅ヶ崎出身のYONCE(27)擁するロックバンドSuchmosが出演する。そのため「茅ヶ崎がアツい!」とネットが沸いている!《サチモスに続き、茅ヶ崎出身2大ボーカルが大晦日熱唱 》《茅ヶ崎市のSuchmos YONCEさん紅白出場おめでとう歳末セールにサザンも加わって茅ヶ崎おめでたい》《時代を超えて、我が茅ヶ崎から生まれたサザンと サチモスか紅白で共演ですよ》「YONCEさんは好きなアーティストにサザンの名を挙げるほどサザン好き。さらに名曲『涙のキッス』をカバーした際は、サザンファンの間でも話題となりました。初共演となる2組ですが、今回がキッカケで『再共演もあるのでは?』と業界では期待がかかっています」(音楽関係者)
2018年12月12日サザンオールスターズの桑田佳祐(62)が12月2日、『平成三十年度!第三回ひとり紅白歌合戦』の最終公演をパシフィコ横浜で行った。昭和から平成まで55の名曲を3時間45分にわたって熱唱した桑田。西城秀樹さんやさくらももこさんに捧げたメドレー、巨大衣装で披露した美空ひばりさんの『愛燦燦』などが話題を呼んだ。ワイドショーではあまり触れられることがなかったが、もう一つ観客をどよめかせた出来事があった。「ちょうど8時を過ぎたころ、『8時だよ!全員集合!』の掛け声とともにサザンのメンバーが登場しました。カラフルなハッピ姿で5人がステージに並び、誰もがドリフの曲を歌うと思ったそのときに『世界に一つだけの花』が始まりました。会場では割れんばかりの歓声が上がりました」(音楽関係者)SMAP最大のヒット曲である『世界に一つだけの花』。サザンの5人は、歌唱力に定評のある原由子(61)や松田弘(62)だけでなく、ほとんどボーカルをとることがない関口和之(62)や野沢秀行(64)も熱唱。サビの振り付けでは会場が一体となった。歌番組でも共演していたサザンとSMAP。桑田は自身のラジオ番組でたびたびSMAPの楽曲を弾き語りしており、原由子は’97年に香取慎吾(41)とデュエット曲『みんないい子』をリリースしている。「サザンの5人はあえてSMAPについては言及せず、歌に徹しているようでした。それでも桑田さんは歌い終えて『ドリフがSMAPを歌う。格好いいね』と一言つぶやき、笑顔を見せていました」(前出・音楽関係者)Twitter上ではSMAPのファンから《サザン5人でSMAPのあの大ヒット曲歌ってくれた!!泣いた》《もう涙しかなかった》と感動の声が。ライブ終盤には桑田のメッセージがスクリーンに映された。それは「流行歌。ヒット曲。大衆と、ほどよくがっぷり四つに組み、あらたな音楽を作り続けていくことを、私は辞めないだろう」という、大衆音楽作家としての矜持を示した言葉だった。アイドルでありながら「平成のドリフ」とも呼ばれたこともあるSMAP。サザンによる『世界に一つだけの花』の熱唱は、ともに「大衆音楽」を支えた同志へのリスペクトがこめられていたのだろうか。
2018年12月05日サザンオールスターズの桑田佳祐(62)が12月2日、パシフィコ横浜でコンサート『平成三十年度!第三回ひとり紅白歌合戦』の最終公演(全3公演)を行った。3時間45分にわたり、昭和から平成まで55の名曲を歌いきった桑田。なかでも感動を呼んだのが今年他界した西城秀樹さん(享年63)、さくらももこさん(享年53)に捧げたメドレーだった。総立ちの観客とともに西城さん最大のヒット曲『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』を熱唱。Y.M.C.A.の振り付けで会場が一体となるなか、そのメロディーに乗せて突如スクリーンには「M.O.M.O.K.O.」の文字が。続けざまに始まったのは’12年から5年半にわたりアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のエンディングテーマだった『100万年の幸せ!!』。さくらさん自身が桑田にオファーして制作された思い出の曲で、11月のさくらさんをしのぶ会でも歌われていた。Twitter上では観客から《ヒデキからのまる子ちゃんには本当に泣かされました》《涙腺が爆発》といったツイートが。感涙を呼んだ“追悼熱唱”だが、実は伏線があったと音楽関係者が語る。「このメドレーの直前に桑田さんは、松任谷由実さんの『真夏の夜の夢』に続けて同じくユーミンの『ひこうき雲』をワンフレーズだけ歌ったのです。1歌手1曲というこのライブ原則を破った不思議な選曲でしたが、『ひこうき雲』は若くしてこの世を去った人をひこうき雲になぞらえた歌。天国の西城さん、さくらさんへの思いをこめた1曲だったのでしょう」桑田の歌声は、西城さん、さくらさんにも届いただろうか――。
2018年12月03日2016年のノーベル文学賞を受賞した米の歌手ボブ・ディラン(77)の楽曲が、狂言師・野村萬斎(52)主演の映画「七つの会議」(福澤克雄監督、来年2月1日公開)の主題歌として使用されることとなったという。一部スポーツ紙によると、主題歌となるのは97年の名曲「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」。ディランは同賞の受賞後にドラマや映画のタイアップ契約を結んでおらず、日本の映像作品に楽曲の使用を許可するのは今作が受賞後初めて。プロデューサーがディランの大ファンであることから、約1年にわたって交渉。何度も長文のメールを送ってオファーし、説得したという。「世界的ロックバンド『クイーン』のフレディ・マーキュリーを描いた伝記ドラマ映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒット。日本では。ひそかにクイーンブームが巻き起こっています。『七つの会議』がヒットすれば、デュランブームも再来するのではないでしょうか」(音楽業界関係者)「七つの会議」の原作者は、11年に「下町ロケット」で直木賞を獲得した池井戸潤氏(55)。数多くの作品がドラマ化されているが、映画化されるのは今年公開された「空飛ぶタイヤ」に続き2作目だ。「『空飛ぶタイヤ』の主題歌は、サザンオールスターズの『闘う戦士たちへ愛を込めて』。映画のために桑田佳祐さんがわざわざ作詞作曲を手がけた力作です。そして今回はボブ・ディラン。立て続けに大物が起用されただけに、3作目はさらにハードルが上がりそうです」(芸能記者)ディランのファンも劇場に足を運ぶことになりそうだ。
2018年11月30日主演の長瀬智也を始め、ディーン・フジオカ、高橋一生ら日本を代表する総勢40名以上の豪華キャストが集った『空飛ぶタイヤ』。そのBlu-ray&DVDが2019年1月9日(水)に発売&レンタル開始となることに併せ、豪華版Blu-ray&DVDに収録される特典映像のダイジェストが公開された。原作は、累計発行部数185万部の池井戸潤による大ベストセラー。長瀬さんほか40名以上の豪華キャストが集結した映画は、動員数140万人を突破する大ヒットとなった。今回届いた映像には、主人公の運送会社社長・赤松役の長瀬さん、ホープ自動車・沢田役のディーンさん、ホープ銀行の井崎・高橋さんが自身の役どころについて語るインタビューや、ほかのキャストたちの撮影の裏側が見れるメイキングなどが収録。長瀬さんが本作を「その時代の誰かに響いてくれていたら嬉しいなと思う」と語る、大ヒット御礼舞台挨拶の模様など各種イベント映像集も収められている。さらに「サザンオールスターズ」による主題歌を使用したスペシャルムービートレーラーや未公開シーン集の一部も公開。本編では語られなかったキャラクターの様子が描かれる未公開シーン集に、どんなシーンが収録されているのかが楽しみな内容となっている。なお、初回限定生産の豪華版には特典映像のほか、特製アウターケース、ブックレット、先着購入特典のオリジナルBIGしおり3種セット(※豪華版のみ対象、なくなり次第終了)が付属する。『空飛ぶタイヤ』Blu-ray&DVDは2019年1月9日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:空飛ぶタイヤ 2018年6月15日より全国にて公開予定ⓒ 2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会
2018年11月07日アイドルグループ・TOKIOの長瀬智也が主演を務める映画『空飛ぶタイヤ』のBlu-ray&DVD(2019年1月9日発売)の、特典映像ダイジェストが7日、公開された。同作は、『半沢直樹』『下町ロケット』『民王』など数々のヒット作を送り出し、ドラマ化される度に高視聴率を記録する作家・池井戸潤の同名小説を映画化。トラックの脱輪事故によってバッシングされた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、欠陥に気づき製造元・ホープ自動車を自ら調査するが、そこには大企業のリコール隠しがあった。動員数140万人突破という大ヒットとなった同作。公開された映像には、長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生が自身の役どころについて語るインタビューや、他キャストの撮影の裏側が見れるメイキング、長瀬が同作を「その時代の誰かに響いてくれていたら嬉しいなと思う」と語る、大ヒット御礼舞台挨拶の模様など各種イベントの模様が収められている。更に、サザンオールスターズによる主題歌「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」を使用したスペシャルムービートレーラーや、未公開シーン集の一部も公開。本編では語られな かったキャラクターの様子は、豪華版Blu-ray&DVDに収録される。「初回限定生産」豪華版には特典映像のほか、外装・封入特典の特製アウターケース、ブックレット、先着購入特典のオリジナルBIGしおり3種セット(※豪華版のみ対象、なくなり次第終了)が付く。
2018年11月07日映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』が、2019年12月27日(金)より全国公開される。シリーズ50作目、22年ぶりの最新作1969年に第1作が劇場公開された映画『男はつらいよ』シリーズ。主人公の車寅次郎こと寅さんと、その周りの人物たちによる、日本人の心の原風景を描いた作品だ。公開から50周年、シリーズ50作目となる『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、前作より22年ぶりとなる新作。新撮された登場人物たちの”今“を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像が見事に紡ぎ合う、新たなる『男はつらいよ』が描かれる。ストーリー小説家の満男は、中学三年生の娘と二人暮らし。最新著書の評判は良いが、次回作の執筆にはいまいち乗り気になれないモヤモヤした日々。なぜか夢の中には、初恋の人・イズミが現れ悩み出す始末だ。そんな時、妻の七回忌の法要で実家を訪れた満男は、母・さくらと父・博たちと昔話に花を咲かす。いつも自分の味方でいてくれた伯父・寅次郎との、騒々しくて楽しかった日々。あの寅さんへの想いが、蘇る―。マドンナ“リリー”浅丘ルリ子や倍賞千恵子などおなじみのキャストキャストは、前作よりシリーズをよく知る俳優陣が集結。寅さんの妹“さくら”役の倍賞千恵子をはじめ、さくらの夫“博”役の前田吟、寅さんをおじさんにもつ“満男”役の吉岡秀隆が登場する。また、満男の初恋相手“イズミちゃん”は、23年ぶりの銀幕復帰となる後藤久美子が務める。さらに、シリーズの目玉でもあるマドンナ“リリー”役を浅丘ルリ子が演じるほか、第43作『寅次郎の休日』のマドンナでイズミちゃんの母“礼子”を務めた夏木マリも出演する。そのほか、松野太紀、富田望生、倉島颯良、中澤準、田中壮太郎といった近年注目を集める実力派キャストが出演。いずれもシリーズ初参加となるが、松野太紀と田中壮太郎は近年、山田監督の映画や舞台に出演してい る山田組の常連となっている。山田洋次が語る最新作について『男はつらいよ お帰り 寅さん』のストーリーについて、監督を務める山田洋次は、「物語の主軸は、満男が20数年ぶりにイズミに再会し、もう一度恋の炎が燃えあがるけれども、それぞれが家庭を持っている中で葛藤しながら別れていくところ。満男が思春期から大人へ成長する中で、寅さんというおじさんがいたことによってどんなに救われたかわからない。また、おじさんの役割や大切さを今にして思う。そういう思い出を、スクリーンの中に展開したい」と語った。サザンオールスターズの桑田佳祐が主題歌&オープニング出演昭和から平成へと、音楽界をリードしてきた桑田佳祐と映画界をリードしてきた山田洋次。そんな2人のタッグが『男はつらいよ お帰り 寅さん』で実現した。もともと桑田さんは、かつて自身のテレビレギュラー番組に「音楽寅さん」というタイトルをつけるほど寅さんや山田洋次のファンであった。一方で、山田はテレビ番組で「男はつらいよ」を歌う桑田の映像を目にした際に「実にうまい!」と絶賛していたという。最新作に向けて桑田に熱いラブレターを送り、その気持ちを受け取る形で今回の出演&主題歌決定へと繋がった。【詳細】映画『男はつらいよ お帰り 寅さん』公開日:2019年12月27日(金)原作・監督:山田洋次脚本:山田洋次、朝原雄三出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、池脇千鶴、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎、桜田ひより、北山雅康、カンニング竹山、濱田マリ、出川哲朗、松野太紀、林家たま平、立川志らく、小林稔侍、笹野高史、橋爪功
2018年11月04日筆者はNHKの『ブラタモリ』が好きでよく見ています。先日の放送では「湘南」が取り上げられていました。マンション会社に勤務していた時代に藤沢と茅ケ崎には何度も行っており、筆者にとって庭同然の場所です。時間がゆっくりと流れる何とも不思議な魅力がある地域ですが、海に近いというのはメリットであると同時にデメリットでもあります。今回は、海に近いエリアの物件についてのお話です。■ 「駅〇分」より「海〇分」の方が大切な不思議なエリア「湘南」がどこからどこまでを指すのかということについては諸説ありますが、不動産業界において「湘南」を積極的にアピールしているのは藤沢と茅ケ崎であるように思います。この辺りでは東海道線と海岸の間に2kmくらいの距離があり、当然ながら海に近づけばその分だけ駅から遠くなって生活は不便になります。それにもかかわらず海に近い場所に住むことは一種のステータスとなっており、「駅〇分」よりも「海〇分」が重視される何とも不思議なエリアでした。■ 海に近い場所に住むメリット駅から遠くなるにもかかわらず海の近くに住もうとするのはそれなりの理由があるからです。綺麗な「オーシャンビュー」が見れるまちゃー / PIXTA(ピクスタ)富士山や東京タワーといった「〇〇ビュー」というものは数多くありますが、その中でも「オーシャンビュー」は最強です。室内から海が見えるというのはお金には換算できない価値があるようで、こういった場所では海がよく見えるようバルコニーを囲うボードも透明にするといった工夫がなされます。「波乗り三昧」の生活が送れる湘南エリアはサーフボードを抱えた人がウェットスーツを着たままで普通に街を歩いているような地域で、波乗りをしてから仕事に向かうというような人も決して珍しくはありません。暑がりで夏が大嫌いな筆者には到底理解できませんが、このような人たちにとっては海に近いことだけが不動産の価値になります。そのためこのような海に近い地域で物件を探す場合、「サーフボード置き場」や砂を洗い流すための「外シャワー」の有無が設備面で重要になります。「箱根駅伝」で盛り上がれるしのん玄武 / PIXTA(ピクスタ)正月の恒例行事である「箱根駅伝」では3区と8区で海岸沿いの国道134号線を通過するため、近隣の人は沿道で観戦することができます。テレビ中継では辻堂付近のカメラから撮影した国道越しの富士山の映像が必ず流れますが、駅伝を愛する地域の人々にとってはこのシーンは誇りとなっています。地元の人々の駅伝愛は筆者の想像を超えていました。■ 海の近くに住むデメリット海の近くに住むのは確かにロマンティックではありますが、それだけでは済まない問題もあります。海からの「風」が強いbarman / PIXTA(ピクスタ)海岸付近は周囲に遮蔽物がまったくないため、当然のことながら風は強くなります。海岸沿いのマンションに住む人から話を聞いたことがありますが、台風の時は特に物凄いことになるそうです。砂が飛んでくるRyuji / PIXTA(ピクスタ)サザンオールスターズの『勝手にシンドバット』には「砂まじりの茅ケ崎」という歌詞がありますが、前述の『ブラタモリ』によれば、かつてこの地域では家の中にまで砂が侵入してくるのが普通だったそうです。気密性が高いマンションでは窓を閉めていればこのような心配はありませんが、風通しを楽しみたい方にとっては苦痛かもしれません。最も重大なデメリットは「塩害」TTwings / PIXTA(ピクスタ)海に近い物件の最大の弱点が「塩害」です。塩分を含んだ空気にさらされているため設備が錆やすく、メンテナンスの頻度が増すため設備の維持管理に通常以上の費用が発生します。これも地域住民から聞いた話ですが、洗濯物がパリッと乾かないという意外なデメリットもあるようです。決して忘れてはいけない「津波」Road17 / PIXTA(ピクスタ)筆者は鎌倉が好きでよく行きますが、街のいたるところに「ここは海抜〇m」という表示があって津波に対する警戒を呼び掛けています。鉄筋コンクリート造の建物は津波に対しても強いことは東日本大震災でも実証されていますが、津波の高さによっては水没してしまうフロアがあることを覚悟しておかなければなりません。やたがらす / PIXTA(ピクスタ)海沿いの物件が持つメリットとデメリットをまとめてみました。海好きの方にとっては百も承知のことばかりではないかと思いますが、設備のメンテナンスが通常より大変ということだけは知っておいてください。
2018年10月21日「博多華丸・大吉」の2人とNHKアナウンサー・近江友里恵が司会を務めるNHKの「あさイチ」。9月21日の放送回に連続テレビ小説「半分、青い。」に出演している俳優の佐藤健がゲスト出演。家族からのコメントに多くの視聴者が朝から熱い盛り上がりをみせた。今回は佐藤さんのトークとともに「半分、青い。」の脚本を担当した北川悦吏子へのインタビューなども交え、多角的に同作をふり返る形で放送。永野芽郁演じるヒロイン・鈴愛の娘、花野(かの)を演じる山崎莉里那から「思い出は一緒にモノマネしたこと」と撮影時のエピソードが語られると、佐藤さんと永野さんと山崎さんのモノマネ姿を見ながらはしゃぐオフショットも流された。佐藤さんいわく律は「わかりやすく感情を表に出すタイプじゃない。テンション、温度感が自分と似ている」とのこと。番組では佐藤さんの“素顔”を探るべく家族に取材。佐藤さんの実母、妹、祖母からのコメントがフリップで紹介された。母によれば「高校生までの健と律はまんま一緒」だそうで妹によれば「すかしてるところが似てた」という。それを聞いた佐藤さんは「否定はできない(笑)」と思わず苦笑。佐藤さんによれば高校時代は「目立たないキャラを目指していた」が途中で「キャラ設定を間違えたなと思って、クラス替えとともにシフトチェンジした」のだとか。また祖母からはデビュー当時のファンイベントでサザンオールスターズの「いとしのエリー」を歌った際のエピソードも明かされた。当時佐藤さんは胸の病気をした後で「苦しいだろうと思いながら見ていた。ステージ後、健からハグしてくれたのが初めてのハグでした」と祖母からのコメントが紹介されると、佐藤さんは「情報量多すぎ!視聴者びっくりですよ!」と驚いた様子でリアクション。視聴者からは「家族ネタに対する反応がひたすらかわいい」「佐藤家に根掘り葉掘りインタビューしてくるNHKの本気。素晴らしい」「すごいなほんと情報多すぎて楽しすぎる」などの声が殺到していた。(笠緒)
2018年09月21日月明かりの下、静かな海辺で舞う二人の女性。彼女たちは徐々に漁網に動きを奪われ、最後は息を引き取ってしまう。©️Yusuke Oikawa / Greenpeace世界規模の環境問題に取り組む国際環境NGOグリーンピース・ジャパンが8月27日に発表したアート作品『混獲 -Bycatch-』の物語である。 漁網に動きを奪われる二人の女性が象徴するのは、捕獲されるウミドリ。この作品は、ウミドリ、ウミガメ、海洋哺乳類を含む、対象とする魚種以外の生きものが一緒に捕獲されてしまう漁業の「混獲(こんかく)」への問題提起だった。 少なくとも年間16万羽のウミドリがはえ縄の釣り針についたエサを食べようとするなどして混獲の犠牲となり、何万匹ものウミガメが命を落としている。命を無意味に奪うこの「混獲」を正当化できる者はいないであろう。©️Yusuke Oikawa / Greenpeace映像演出を担当したのは、ハリーポッターのシアタープロダクション製作チーム等に参加した経験を持つタニクミコ氏。現在では環境問題に興味をもち、リサイクル可能な材料を使用してアップサイクルした衣装を制作し、イギリスやドイツで行われるファッションウィーク・サステナブル部門で発表を続ける世界的コスチュームデザイナーである。二人のダンサーが身にまとう実際の漁で使用された網を使った「漁網ドレス」のデザインも彼女が手がけた。映像ディレクターは、サザンオールスターズの『闘う戦士たちに愛を込めて』のアニメーションMVなど、インパクトの強い作風で知られる大月壮(おおつきそう)氏。そして、パフォーマンスを行ったのは、世界的に活動している日本人とイギリス人の2人のダンサー、小佐野智美(こさのともみ)氏にアシュリング・クック氏と、国際的に活躍するトップクリエーターたちの集大成が今作である。また、九十九里浜で満月の明かりの下決行された撮影のメイキング映像を手がけたのは、スケーター界を代表するフィルムメイカー田中秀典(たなかひでのり)氏。近日中の完成、公開となるこちらの映像にも期待が膨らむ。© Hidenori Tanaka / Greenpeace漁業の問題とアートと聞くと、かなりかけ離れているように思えるが、今回グリーンピース・ジャパンが問題提起の手法としてアートを選んだのは、環境団体の典型的なアプローチを見直すためだった。これまで、グリーンピースも含めてほとんどの環境団体が、伝えたい!という思いのあまり、難しい言葉や数字を詰め込んで環境問題についてコミュニケーションしてきたように思います。ですが今回はアートという入り口から、「おもしろそう」「何だろう」と思って作品に触れてもらうことで、見てくれる人にとって環境問題が身近になればと考えました。実力派のクリエーターが集まり、環境問題うんぬん以前に作品として楽しめる今作だからこそ、その裏にあるテーマに興味を持つ人は増えるかもしれない。©️Yusuke Oikawa / Greenpeace©️Yusuke Oikawa / Greenpeace今回の作品のテーマである過剰漁業はもちろん、気候変動やプラスチック汚染など私たちがいま抱えている深刻な環境問題はどれも、誰か一人の力で解決できるものではなくて、みんなが考えて動いたり、みんなの力で、影響力のある企業や政府を動かしたりしなければ解決できないものです。スーパーや魚屋に並ぶ魚を買おうとするときにその背景にある漁業について思いを巡らせることはなかなかないだろう。しかし、『混獲 -Bycatch-』というアート作品が心に残ったならば、SNSを使って混獲への反対を表明したり、グリーンピース・ジャパンに詳しく話を聞いてみて何ができるのか考えたりと、個人でも行動に移せるはず。 業界が変革するなどトップダウンで変わるのならばそれにこしたことはないが、そうもいかないのであれば個人が地道に行動していくことが重要となる。そしてその個人が増えればマスとなる。無駄に命を奪われていく生物たちの未来は、私たち一人ひとりの意識の変化で変えられるかもしれない。「混獲 -Bycatch-」※動画が見られない方はこちら国際環境NGOグリーンピース・ジャパン「混獲 -Bycatch-」Website|Youtubeさまざまなリサイクル素材を使ってドレスを生み出す、ロンドン在住の日本人コスチュームデザイナータニクミコ氏が、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンと初コラボレーション。リサイクル漁網のドレスをまとった2人のダンサーが、漁網に翻弄される海の生きものの苦しみを芸術的に表現する。
2018年09月05日FNS系列の夏の風物詩となった「FNSうたの夏まつり」が今年も7月25日(水)今夜オンエアされる。今年のテーマは“夏の名曲”。森高千里、渡部建、加藤綾子の3人が司会を務め、最旬アーティストからトップアーティスト、レジェンドまで豪華なメンバーが集結する。今年デビュー40周年を迎えるサザンオールスターズは最新曲「壮年JUMP」と名曲「東京VICTORY」を、デビュー20周年を迎える浜崎あゆみは「BLUE BIRD」と「Greatful days」を披露。そして、東京ディズニーリゾート開園35周年を記念して『美女と野獣』『リトル・マーメイド』『アナと雪の女王』ほかディズニーの名曲をメドレーでお届け。昨年の放送でも好評だったFNSミュージカル・メドレーの第2弾として山崎育三郎、生田絵梨花が公演中の舞台「モーツァルト!」からSPメドレーを披露するほか、「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」「マイ・フェア・レディ」など名作ミュージカルの有名曲メドレーが繰り広げられる。また映画『グレイテスト・ショーマン』の世界を日本人キャストで総力をあげて再現するスペシャルメドレーも。さらに、人気アニソンを楽しめる「アニソン・メドレー」にはアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」から「Aqours」が登場するほか、話題のガールズバンドアニメ「BanG Dream!」の人気バンド「Roselia」が地上波音楽番組初登場する。そのほか、今年前半の台風の目ともいえる「DA PUMP」も出演、話題騒然の「U.S.A.」をスペシャルバージョンでパフォーマンス。「思い出の夏うた」企画には山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介ら『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』メインキャスト陣が大集合、自身にとっての思い出の夏うたを知られざるエピソードと共に語るほか、ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」から吉岡里帆、井浦新、「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」から沢村一樹、本田翼、「グッド・ドクター」から山崎賢人、上野樹里、「限界団地」で主演を務めた佐野史郎、さらに女優の土屋太鳳に内村光良、梅沢富美男ら豪華俳優陣が出演する。「2018 FNSうたの夏まつり」は7月25日(水)19時~フジテレビにて放送。※一部地域を除く(笠緒)■関連作品:劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会
2018年07月25日こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。わが家の末っ子である中三の息子は普段はタブレット端末で音楽を聴いています。ときおり大好きなアーティストのアルバムが聴きたくなるようですが、聞くと「CDを買うくらいならアナログレコードで欲しい。アナログレコード盤も発売してくれないかな」と言います。調べてみるとCDの生産枚数が年々減少する中、アナログレコードはとくに10代後半の若者たち・子どもたちからの要望が強く2010年ごろから急速に生産枚数が増加しはじめ前年比実績は右肩上がりの傾向 をつづけているようです。いかにも“昭和風”なアナログレコードがデジタルネイティブ世代の中高生の子どもたちに大人気の理由 は何なのでしょうか?アナログレコードの生産枚数はどれくらい伸びているのか一般社団法人日本レコード協会による統計は、国内CDの生産枚数が2004年度に約3億枚だったのが年々減少を続け2017年度には約1億5千万枚と、13年間で半減したことを示しています。一方、アナログレコードの方はどうかというと勿論CDに比べればずっと少ないとはいえ、2009年度に約10万枚まで落ち込んだ後は増産に転じ、2015年度は約66万枚、2016年度が約79万枚、2017年度はついに100万枚を突破して約106万枚と、この5~6年だけで急速に生産枚数を伸ばしてきているのです。アナログレコードを買う人の5人に1人は子ども?さらに驚くことには、急速に人気を回復しているアナログレコードの購買層の多くが、アナログレコード全盛世代の中高年だけではなく子どもを含めた若年層に属している という調査結果があることです。日本国内での調査ではないのですが音楽産業マーケティングサイトの「MusicWatch」によると米国ではアナログレコードの購入者は全体の70%を35歳以下が占めており、さらに詳しく見ると13歳から17歳までの子どもの購買客が21%に及んでいたとのこと。アナログレコードを買う人の実に5人に1人は子ども だということです。この傾向はおそらくわが国でも同様で、アナログレコードを扱っているCD・レコードショップの店員さんたちが口々に『アナログレコードを大人買いしてくれるのは中高年だが、実感としては中高大学生のアナログレコード目当ての来店客が多いことに驚く』と語っていることからも分かります。アナログレコードが子どもたちに大人気な理由それではいよいよ本題。いかにも「昭和風 」なアナログレコードが21世紀生まれでデジタルネイティブ世代の子どもたちにウケている理由は何なのでしょうか?筆者が考察した主な理由を列挙させていただきます。●家や自動車を所有する気のない子どもたちの「所有欲」を満たしてくれる東京に象徴される大都市圏の子どもたちの多くは、今や自動車や庭付きの一軒家といった高額な資産を所有する気がありません。そんな中、1枚数千円程度で買うことができるわりにはジャケットがポスターのように大きくてカッコいいアナログのLPレコードはCDと違って抜群の存在感があります。そのため、若者や子どもたちの「所有欲」を満たしてくれているものと考えられます。●アナログレコードを買えばダウンロードコード入力でスマホでも聴け一挙両得であるCDを買ってきても楽曲をアナログ音で聴くことはできません。が、アナログレコードを買えば12桁のダウンロードコードを入力することで楽曲をスマホに入れてデジタルサウンドで聴くこともできます。若者や子どもたちにとっては一挙両得です。●A面からB面へとひっくり返す手間がいいアナログレコードがCDと大きく違う点の一つに、「A面からB面へとわざわざひっくり返さなければならない 」というのがあります。実はこの面倒くささこそが若い人たちにとっての魅力なようです。その楽しさは子どもたちがこれまで知らなかった感覚でもあるようです。●好きなアーティストが続々とアナログ盤を出しているのでコレクションができるそもそも、現在主流であるダウンロードして聴く音楽は「コレクション」にはなりえません。またディスクが小さいCDもコレクションとしての見栄えはもう一つといえます。が、アナログレコードはどうでしょう。その大きさに耐えうるクオリティーのジャケット・デザインがほどこされていますので、好きなアーティストのアルバムを集めれば立派なコレクションとなります。近年、わが国でもサザンオールスターズや竹内まりやといったベテランからBABYMETALや“ももクロ”といった若手まで多種多様なアーティストたちが続々とアナログレコード盤の新譜を出しています 。子どもたちにとってはお気に入りのアーティストのコレクションができるという今までになかった楽しみ方が実現するようになったのです。アナログレコードが周波数特性としてCDよりも耳が疲れにくいとか音質がやさしい等の話については筆者の専門外ですのでここでは触れません。が、ざっと考察しただけでもアナログレコードには10代後半の子どもたちにとってこれだけの魅力があるのだということです。子どもたちのアナログレコード志向に見られるような「わざわざ面倒くさい方を選ぶ 」という消費動向は筆者のライフワークである経済思想史的にも興味深いキーワードになりそうです。筆者の中三の末息子もふくめて今の子どもたちの「モノに対する購買動機」は、われわれ大人が考えているほど単純なものではないのかもしれません。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●読者モデル/REIKO
2018年07月21日7月20日(金)放送のテレビ朝日系「ミュージックステーション」(Mステ)に俳優の福士蒼汰が出演、自身の主演作『BLEACH』の主題歌「Mosquito Bite」を歌う[ALEXANDROS]を応援するべくスタジオに登場、番組での生ライブを盛り上げてくれる。久保帯人による超人気コミックを『GANTZ』『図書館戦争』『いぬやしき』などで知られる佐藤信介監督が実写化、福士さんはじめ杉咲花、吉沢亮、早乙女太一らが集結した『BLEACH』の主題歌を手がけているのが超人気バンドの[ALEXANDROS]だ。これまでもドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」のテーマ曲やドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」、映画『きょうのキラ君』の主題歌などを手がけるほか、数々のCMソングなどで知られる彼らが、映画公開日となる本日「Mステ」に出演。映画公開タイミングでの主題歌生披露に大きな注目が集まっているが、なんとそこに『BLEACH』で主演を務める福士さんが応援に駆けつける。『BLEACH』が結びつけた人気アーティストと人気俳優の共演、記念すべきその瞬間をお見逃しなく。今回は[ALEXANDROS]のほか、三宅健と滝沢秀明による新ユニット「KEN☆Tackey」、「サザンオールスターズ」、DAIGO、「東方神起」、miwa、「Little Glee Monster」らも出演する。映画『BLEACH』は現在公開中。福士さん演じる主人公・黒崎一護はユウレイが見える高校生。オレンジ色の地毛と一見ぶっきらぼうで無愛想に見えるが、その霊感を活かして子どもの幽霊を守り、家族や仲間を守るためなら自らの危険も顧みない、心優しい性格の持ち主。しかし彼は、ある日見てしまったこの世に潜む悪霊・虚<ホロウ>を倒すため、謎の女・朽木ルキアから力を譲り受け、死神として生きることに…という物語。ルキアを杉咲さんが演じ、吉沢亮、早乙女太一、MIYAVI、真野恵里菜、長澤まさみらが共演する。「ミュージックステーション」は7月20日(金)20時~テレビ朝日で放送。(笠緒)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
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