ベストセラーコミックス『夏目アラタの結婚』が実写映画化。2024年9月6日(金)に公開される。主演は柳楽優弥、監督は堤幸彦が務める。“死刑囚にプロポーズ”からはじまる衝撃の獄中サスペンス漫画、実写映画化原作の漫画『夏目アラタの結婚』は、『医龍-Team Medical Dragon-』など、緻密な人間描写で多岐にわたるテーマを表現してきた乃木坂太郎によるコミックスだ。連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる“獄中サスペンス”を描く衝撃のストーリーが読者たちの注目を集め、累計発行部数240万部に達するベストセラーに。児童相談所職員の主人公・アラタと死刑囚・真珠が繰り広げる頭脳戦や、二転三転していくストーリー、真珠の“怖かわいい”魅力が読者を惹きつけている。監督は堤幸彦そんな『夏目アラタの結婚』が、待望の映画化。映画『十二人の死にたい子どもたち』をはじめ『イニシエーション・ラブ』、「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズなどを手掛けてきた堤幸彦が監督を務める。スタイリッシュな映像美とキャラクター描写で熱狂的なファンを生み出してきた堤幸彦が“獄中サスペンス”をどのように描くのか、期待が高まる。柳楽優弥が死刑囚に結婚を申し込む主人公に、ヒロインは黒島結菜主人公の夏目アラタ役を演じるのは、『誰も知らない』や『ガンニバル』、『ゆとりですがなにか インターナショナル』など数々の作品に出演してきた柳楽優弥。物語のカギを握るヒロイン・品川真珠役は、NHK朝ドラ「ちむどんどん」や『十二人の死にたい子どもたち』にも出演した黒島結菜が演じる。主人公夏目アラタ…柳楽優弥元ヤンキーで児童相談所の職員。日本中を震撼させた連続殺人事件の遺族から相談を受け、死刑囚に会いに行く。事件の真相を探るため、「俺と結婚しようぜ」と真珠に獄中結婚を申し込むが、真珠から翻弄され続けることに。品川真珠(しながわしんじゅ)…黒島結菜“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯であり、22歳の死刑囚。狂気と底知れない恐怖でアラタを翻弄する。笑う時に見える“ガタガタの歯並び”が特徴。なお、黒島結菜は真珠を演じるにあたり、スタッフと共にこの特徴的な歯並びを再現している。映画『夏目アラタの結婚』あらすじ“品川ピエロ”の異名で知られ、日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人・品川真珠。死刑囚として収監されている22歳の真珠のもとを訪れた、元ヤンキーで児童相談所の職員である夏目アラタは、突如“獄中結婚”を申し出るのだった。【詳細】映画『夏目アラタの結婚』公開日:2024年9月6日(金)原作:乃木坂太郎『夏目アラタの結婚』(小学館ビッグコミックスペリオール刊)監督:堤幸彦出演:柳楽優弥、黒島結菜
2024年04月22日Netflixは直木賞作家・今村翔吾の小説「イクサガミ」シリーズの実写化を発表。この度、主演・プロデューサー・アクションプランナーを担当した岡田准一と藤井道人監督、そして原作者・今村翔吾氏のクロストークが公開された。主演のみならず、初のプロデューサーとして本作に挑む岡田さん。岡田さん自らが「監督は彼以外考えられなかった」と語る藤井監督、そして本作の生みの親である原作者・今村氏が、かつてない挑戦への熱い想いを語り合った。企画の成り立ち――Netflixの高橋信一さんから、岡田准一さんにプロデューサー&主演オファーが届いたのが始まりだったと伺いました。岡田:高橋さんにお声がけいただいたとき、ちょうど僕は役者のキャリアの中で時代劇を軸に据えるパートに入っていて「日本、そして世界でもヒットする時代劇をどう作るか」を考えていました。時代劇にはアクションや人間ドラマ、社会性ほかエンターテインメント要素が豊富にあるため、もっとうまくできるのではと僕個人は感じています。今村先生の小説は時代モノの核を大切にしながらも攻めていくエンタメ性があり、いまの人々も楽しめる作りになっているのが好きで読ませていただいていたため、(映像化に対して)非常に興味を持ちました。そして、自分がプロデューサーとして入るうえで「日本でも世界でも売れる時代劇を若い世代で作る」を目標に掲げました。では、誰に撮っていただくか。僕は藤井道人監督以外は考えられませんでした。『最後まで行く』でご一緒した際、芝居を大切にしながらエンタメ性を追求する素晴らしい才能に感銘を受けたのです。正直、「藤井監督が受けてくれなかったら僕は降ります」という想いでアタックしました。藤井:とても光栄です。僕はこれまで、好き好んで時代劇を観てきた人間ではありません。ただ、自分たちが生きていくうえで絶対に避けては通れないのが“時代”ですし、岡田さんがいてくれるなら面白いものができるのではないかと思い、まず今村さんの原作小説を読ませていただいて「こんなに面白い本があるのか!」と衝撃を受けました。30代が多い僕のチームが本作に携わるのはめちゃくちゃ試練だと思いましたが、この年齢でこんな勝負をできるのはものすごく恵まれていると自覚して、お受けさせていただきました。今村:実は僕も「世界に通用する時代小説」をコンセプトに『イクサガミ』を書いていました。「日本の若い世代、ひいては世界に受け入れられるような、エンタメに振り切った時代小説を書く!」という想いで始めたんです。いまだから言うわけではないのですが、編集者さんと「Netflixさんしか映像化は無理だから、どうか届いてほしい」と話していたので、オファーをいただいた際にはとにかく嬉しかったです。しかも主演が岡田准一さん!執筆中に主人公・愁二郎に岡田さんのイメージを重ねていたので、二重に驚きました。脚本作り/目指すビジョン――原作を読んでいても「どう映像化するんだ!?」と感じましたが、脚本作りはどのように進められたのでしょう。藤井:まず岡田さんと「日本、そしてその先にどう届けるか」を話し合いました。日本人が持っている心や様式美がアクションやエンターテインメントに交じり合うことでその目標が達成できるのではないかと結論付け、日本人としての誇りを大事にして脚本を作ろう、と決めました。その後に今村先生にお話を伺ったのですが、「小説と映像で想いが一緒であれば問題ない。藤井監督たちが思う『イクサガミ』を届けて下さい」という優しい言葉をいただけて、安心して「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながらも自由に書かせていただきました。今村:僕からすると「原作ではこうですがこう変更して大丈夫ですか?」と最大限配慮して下さって、真摯に向き合って下さっているのが伝わってきたので、何の心配もありませんでした。小説を書いた身としても「ここは映像では違う風に表現した方が届きやすいだろうな」と思っていましたし、その見せ方については藤井監督や岡田さんのチームを信じていました。脚本も読ませていただきましたが、率直にすごくよくできていると感じました。小説と変えている部分も、映像ならではの視覚的にハラハラさせる演出が加わっていて面白かったです。岡田:何回本打ち(脚本の打ち合わせ)を行っただろうか……というくらい改稿を重ねましたが、藤井さんが最後に綺麗に直してくれて、どんどんキャラクターに心が通っていきました。海外も視野に入れている以上、キャラクターの作り方もこだわった部分の一つです。日本の時代モノで難しいのは、侍を描くにあたって主従関係が付随することにより「お殿様の部下である武士たちは個性を消す」になってしまいがちなことです。つまり、キャラ立ちを優先しすぎると世界観を破壊しかねないため、どう組み立てていくか。アクションプランナーとしても、原作に最大の敬意を払いながら「今村さんが描こうとしていること」を見失わず、そのうえで映像としての方法論を見つけていくのには頭を悩ませました。――複数のエピソードからなるドラマシリーズですから、そのぶん労力もかかったかと思います。藤井:岡田さんはプロデューサーとして全国各地のロケハンに同行してくださって、ロケ地を一緒に決めて「じゃあここでこういったアクションをしよう」と話すことができました。そのアクションにしても、岡田さんが全部に的確なコンセプトを付けて下さるんです。「ここは混乱を生む場所、ここでは“狩り”をテーマにしよう」といった風に。そうすると目的が明確になってくるんです。シーンやキャラクターに応じたコンセプトを設けて下さるから俳優も演じやすいでしょうし、あの岡田さんがやって下さるからこそ脚本に強度が生まれたのだと感じます。岡田:それを映画3本分のボリュームでやらなければならないわけです。脚本だけでものすごい分量ですし、登場人物も多いなか、それぞれの見せ場もちゃんと拾っていきたいので、アクションプランナーの仕事は脚本段階から始まっていて、各シーンで「こういうことをしたい」ということを提案し、OKが出たものを入れ込んでいただく形をとりました。藤井監督は本質を見失わない強さを持っていて、映像で嘘をつかず、誤魔化さないのが魅力だと感じています。衣装も約300人分以上用意したり、スタッフ含め全員が「いいものを作ろう」という気概で妥協なく、本当に攻める姿勢で臨んでいます。藤井:映像的には、僕たちはいつも通り「感情を撮る」を重視しています。この中で起こっていることはいまの社会にも当てはめられるでしょうし、友情や絆といった守るべきもの・時代の流れの中で失われてしまったものは普遍だと捉えています。「いま自分が心動くものを撮る」を念頭に置きながら、エンターテインメントとして面白いかを研究して作っています。自分は時代劇を勉強してきた人間ではありませんから、専門性という意味では不安があります。でも時代劇に影響を受けつつ、その枠にとどまらない自由度を有したエンターテインメント作品を目指していければ、僕にも面白いものが作れるのではないかと。その考えは、今村先生が「イクサガミ」シリーズで時代小説を開拓してくださったことにも通じるのではないかと個人的には考えています。そして、僕の隣には時代劇の継承者である岡田さんがいてくれる。今村先生と岡田さんという無敵の両翼があるので、僕は自分とチームが信じる”いい仕事”に徹そうと思っています。期待と意気込み――今村先生が楽しみにされているシーンや、注目ポイントはございますか?今村:こんなことを言って無理させたくはないのですが、やっぱり岡田さんのアクションを一刻も早く観てみたいです。「どんな感じになるんだろう」と僕が一番楽しみにしています!岡田:ありがとうございます。いま撮影が始まって3日目(取材日時点)ですが、「チャレンジするってこういうことだよな」と大変さと充実感を味わっています。そもそも出演者だけで292人以上いますから出演者としてもプロデューサー、アクションプランナーとしてもてんてこ舞いではありますが、これまでの「時代モノはこうあるべきだ」という常識を覆すような「攻めるぞ!」という熱量を感じる現場になっています。まずは日本の皆さんに「こんなに凄いものを作れるんだ!」と認めていただけるようなものをしっかり創り上げて、そこから「これを世界に届けようぜ!」と思ってもらえるように邁進したいです。この作品は、僕の身体が無事だったらとんでもない作品になります。藤井:唯一無二の環境を作っていただいているぶん、責任感は伴います。出演者が300人近くいるということは、スタッフも同じだけの人数が関わっているということ。総勢600人以上が現場にいて、それぞれの家族やファンの方にもこの作品が枝葉のように広がっていくと考えると、作品を背負わないといけない感覚も強まります。だからこそ、僕たちは観たことのないものをしっかり届けないといけません。最高のストーリーとキャスト・スタッフ、映像――その全てをアップデートして「日本、そして世界に届く」作品を生み出すことが、今回僕がチャレンジしたいと思った理由でもあります。(取材・文:SYO)Netflixシリーズ「イクサガミ」はNetflixにて世界独占配信予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月19日韓国を舞台に描くシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」を手掛けたヨン・サンホ監督と、「幽☆遊☆白書」の実写化を実現させた月川翔監督の対談映像がNetflix公式YouTubeにて公開された。岩明均の「寄生獣」(講談社刊)をベースに、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が実写化した「寄生獣 -ザ・グレイ-」は、4月5日より配信が開始されると、3日間で630万views(※)を記録し、Netflixの週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で1位を獲得。日本を含む世界68か国でTOP10入りを果たした。社会から孤立した女性チョン・スインが主人公で、パラサイトとの共存を描いており、菅田将暉演じる“泉新一”のまさかのサプライズ登場も大きな話題となった。一方、1990年から4年間、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された冨樫義博による伝説的大ヒット漫画を、北村匠海(浦飯幽助)、志尊淳(蔵馬)、本郷奏多(飛影)、上杉柊平(桑原和真)、滝藤賢一(戸愚呂兄)、稲垣吾郎(左京)、綾野剛(戸愚呂弟)らを迎え、かつてないスケールで実写化した「幽☆遊☆白書」。日米グローバルワンチームの制作体制を敷き、細部にまでこだわり抜かれたかつてない映像体験が、配信開始直後から世界中に大きな衝撃を与えていた。両監督は原作のテーマを尊重しつつ、独自の解釈を加えた実写化に挑戦。今回公開された映像では、世界中の観客を対象にしたNetflixでの作品配信は、両監督にとって大きな経験となったことを明かしている。「寄生獣 −ザ・グレイ−」を作り上げる上で、ヨン監督は、「映像化したいという僕の話が、原作者の岩明均さんにも伝わったんですが、思いがけず岩明さんが『新感染』のファンで“そういうことでしたら どうぞ”とお返事を頂いたんです。僕がやりたいストーリーラインを伝えたところ、面白がっていただけて、本格的に動きだしました」と、制作の経緯を明かした。さらに、「物語の内容は別物になってはいますが、大切にしたのは原作が描いているテーマを今回の作品にどう落とし込むか。泉新一とミギーとは異なる共存方法が必要で、悩んだ末に、チョン・スインとハイジは一方が眠っていないともう一方が覚醒できないようにしたんです」と、原作のテーマを引き継ぐことを大事にしながらも、本作ならではの変化を加えたことも告白。本作では、パラサイトの“乗っ取り”により人間の頭や腕が触手と化すなど、VFXを使った撮影や、巨大なオープンセットでワイヤーを使った大規模なアクションシーンが満載。ヨン監督は、「撮影で一番難しかったのは、寄生獣の触手が撮影の時は見えないので、ワイヤーで乗り切る状況が全話通して続くんです。『幽☆遊☆白書』でも、戸愚呂兄などは触手や変身がありますが、それがどんなに大変な作業なのかよく分かります」とVFXを駆使したアクションシーンの撮影での苦悩を共感し合う場面も。月川監督も、“人間界・霊界・魔界という種族の異なる者たちが共存できるのか?”といった実写化のテーマを見出し、物語を紡いでいったと解説。一時はテーマを意識しすぎて話が重くなったそうだが、「子どもの時に読んでたのは、もっと痛快なバトルアクションだったよなと思ったので、とにかくお客さんを楽しませることに舵を切って最後は作っていきましたね」と、“自身の原体験”に回帰したことを告白。作品を鑑賞したヨン監督も「アクションなど、少年マンガが持っているよさが多く入っていてマンガを読んだ時に感じたワクワク感をドラマシリーズでも味わうことができました」と称賛した。さらに月川監督は「“クオリティのために必要なリソースはすべて割きます”と、プロデューサーが仰って下さったのと、今まで経験したことないような規模と時間を与えてもらって、それはもう最高の体験でした。あとは世界中の人に見てもらえるというのも、僕にとっては大きな経験になりました」とふり返り、ヨン監督も「"Netflixとの仕事の魅力は全世界の観客を相手にできる点ですね」と語り、大きな共感を見せた。Netflixシリーズ「寄生獣 -ザ・グレイ-」、「幽☆遊☆白書」は独占配信中。(※views=作品の総視聴時間を作品の総尺で割った値)(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年04月17日小説家・辻村深月氏の小説を実写化した映画『傲慢と善良』(9月27日公開)が公開されることが12日、明らかになった。○■映画『傲慢と善良』9月27日に公開原作は2019年に単行本が発売され、第7回ブクログ大賞を受賞。現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が描かれ、20代、30代を中心に多くの共感を呼んだことから話題が広がり、2023年最も売れた小説( ※ジュンク堂書店池袋本店調べ 2023年売上、文芸/文庫新書ジャンル)となった。発行部数は90万部を突破し、話題は広がり続けている。SNSの感想では「人生で一番刺さった」「明日からの生き方が変わるかも……」「どんどん引き込まれて最後は感動した」「男女で感想がわかれそう!」「まさに私のことだ」など、読者に大きな衝撃を与えつつも男女で感想が違うことで、より広がっているという。主人公の架と真実はマッチングアプリで出会い婚約したが、真実が突然失踪してしまう。架が彼女を探すうち、知りたくなかった過去と嘘が明かされていく。そして最後にたどり着く“一生に一度の選択”を描く恋愛ミステリとなっている。今回公開されたビジュアルには、「婚約者が、突然消えた――。真実なんて、何ひとつ見えてなかった――」のコピーとともに、架と真実らしき人物が窓辺から夜の街を眺める姿が映し出されている。キャストの顔はぼんやりとしており、誰が演じるかは今後発表される。○■辻村深月 コメント『傲慢と善良』を書いて数年、今も届く読者の皆さんの感想の声の切実さ、多様さに驚いています。それはおそらく、この小説の誰か・何かに皆さんが「自分」を見てくれているからなのでしょう。映画化を通じ、より多く深く、皆さんの心に刺さるものがあることを願っています。(C)2024「傲慢と善良」製作委員会
2024年04月12日映画『恋を知らない僕たちは』が、2024年8月23日(金)に全国公開される。主演はなにわ男子の大西流星。水野美波の少女漫画『恋を知らない僕たちは』実写映画化『恋を知らない僕たちは』は、『虹色デイズ』『アオハル荘へようこそ』などを手掛けてきた水野美波による人気少女コミックを実写映画化する作品。“本気の恋”に向き合う6人の高校生たちを等身大で描き出すラブストーリーだ。まだ“本当の恋”を知らない、6人の予想外な恋の行方に注目だ。なにわ男子の大西流星が恋に向き合う高校生に主演を務めるのは、アイドルグループ・なにわ男子のメンバーとして活躍し、ドラマ「紅さすライフ」や映画『この子は邪悪』『わたしの幸せな結婚』にも出演するなど俳優としても活躍する大西流星。共演には窪塚愛流や齊藤なぎさ、莉子、HiHi Jetsの猪狩蒼弥、志田彩良といった旬の若手俳優たちが名を連ねている。主人公・相原英二…大西流星(なにわ男子)幼馴染の泉に想いを寄せていたが、親友の直彦が泉と付き合うことに。恋よりも友情を優先して「好き」を伝えられない。別所直彦…窪塚愛流英二の親友。泉と付き合っており、彼女想いのナチュラルなモテ男子。藤村小春…齊藤なぎさ直彦に想いを寄せ、恋に恋する恋愛迷子系女子。汐崎泉…莉子英二の幼馴染で、天真爛漫なポジティブ女子。瀬波太一…猪狩蒼弥(HiHi Jets)英二の親友で、一途な恋心を抱く熱いバンドマン。池澤瑞穂…志田彩良「恋」を知りたい真面目な文学女子。英二に想いを寄せる。監督は酒井麻衣監督を務めるのは『劇場版 美しい彼〜eternal〜』や『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』などみずみずしい映像表現に定評のある酒井麻衣。高校生たちのリアルな恋模様を繊細に描き、時に胸キュン全開の青春映画に仕上げている。映画『恋を知らない僕たちは』あらすじ中学2年、親友同士の英二と直彦の学校に、英二の幼馴染・泉が転校してくる。英二は幼い頃から泉への想いを胸に秘めていたが、言葉にできずにいるうちに直彦が泉へ告白し、二人は付き合うことになる。同じ高校に進学した3人は、小春、太一、瑞穂と出会い、それぞれの恋が動き出す。【詳細】映画『恋を知らない僕たちは』公開日:2024年8月23日(金)出演:大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良原作:水野美波 『恋を知らない僕たちは』(集英社マーガレットコミックス刊)監督:酒井麻衣脚本:大北はるか
2024年04月07日山口つばさによる漫画『ブルーピリオド』の実写映画化が決定。主演に眞栄田郷敦を迎え、8月9日(金) に公開されることが発表となった。『ブルーピリオド』は、からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘していく物語。映画では、周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている主人公・矢口八虎役を眞栄田が演じるほか、八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の“好き”について葛藤する女性的な容姿の同級生・ユカちゃんこと鮎川龍二役で高橋文哉、八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生・高橋世田介役で板垣李光人、八虎が苦難に直面するたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる美術部の先輩・森まる役で桜田ひよりが出演する。メガホンをとったのは、『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』で知られる萩原健太郎。萩原監督が“本物であること”にこだわったため、練習用に描かれたものも含めると本編に登場する絵画は合計401枚にものぼり、300枚以上がこの映画のために描き下ろされた。また、各キャスト陣は撮影前に半年以上の時間をかけて絵画練習を行い、絵を描く所作や動きを体得。さらに、劇中に登場する絵画の一部は実際にキャストが描いたものが採用されている。脚本は、アニメ版『ブルーピリオド』を手がけ、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や現在公開中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』で知られる吉田玲子、音楽は、『映画 えんとつ町のプペル』でアニー賞最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つYaffleが務めた。併せて公開となった特報映像では、八虎の「今までずっと生きてる実感が持てなかった。あの絵を描くまでは――」というモノローグとともに、一見楽しそうに友人と戯れながらもどこか物足りなさを感じ、流される日々を過ごす彼の姿が映し出される。そして、渋谷の街に浮かび上がる印象的なカットから一転、1枚の絵との出会いのシーンと「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」というセリフをきっかけに、超難関の美術大学・東京藝術大学を目指して奮闘する彼の挑戦が描かれている。■眞栄田郷敦 コメント楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。■高橋文哉 コメントブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話を頂いて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。こんなにも素敵なキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。そんな鮎川龍二を皆さんにも是非見て頂けたら嬉しく思います。僕がやれることやるべきことやりたいことをユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。■板垣李光人 コメント今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートを嗜む身としては一層身に入るものがありました。また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。"好き"を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。■桜田ひより コメントまずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください。■山口つばさ(原作)コメント(完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの“間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画『ブルーピリオド』に率直に感銘を受けました。そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか?ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。■萩原健太郎監督 コメント山口つばさ先生が作り上げた『ブルーピリオド』という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い『芸術は才能なのか?』に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか?情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか?これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。映画『ブルーピリオド』特報映像<作品情報>映画『ブルーピリオド』8月9日(金) 公開公式サイト:山口つばさ/講談社 (C)2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
2024年04月03日累計発行部数700万の人気コミック「ブルーピリオド」(作:山口つばさ)が実写映画化される。主演は眞栄田郷敦が務める。特報映像とビジュアルが解禁され、公開日は8月9日(金)に決定した。ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが…。立ちはだかる才能あふれるライバルたち。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!?苦悩と挫折の果てに、八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか…。「TSUTAYA コミック大賞」「このマンガがすごい!」など国内の主要漫画賞にノミネートされ「マンガ大賞2020」を受賞するなど国内外で絶賛され、累計発行部数は700万部を超える大人気傑作漫画「ブルーピリオド」(作:山口つばさ)。からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘していく物語だ。眞栄田郷敦主人公で、周囲の人望も厚く成績優秀だが、空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている高校生・矢口八虎を演じるのは、今クールでも月9ドラマへの出演が決定している、若手実力派の眞栄田郷敦。本作の撮影前には半年以上の月日をかけて絵画練習に臨み、情熱を武器に無謀な目標に邁進する八虎役を自身の全てを賭けて見事に演じ切る。高橋文哉そして、八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の「好き」について葛藤する八虎の同級生ユカちゃんこと鮎川龍二役に高橋文哉。板垣李光人八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生の高橋世田介役を板垣李光人、八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる存在で美術部先輩の森まるを桜田ひよりと、いま最も勢いに乗る若手の人気・実力を兼ね備えたキャスト陣が個性的なキャラクター達を演じる。桜田ひより本作のメガホンを取るのは、『サヨナラまでの30分』『東京喰種 トーキョーグール』で知られる萩原健太郎監督。美術の面白さを斬新な演出で魅せつつ、決して煌びやかなだけではない青春時代の挑戦をリアリティある描写で描き、まるでそこにキャラクターたちが存在するかのような没入感のある映像作品を生み出した。萩原監督は本作で<本物であること>にこだわり、練習用に描かれたものも含めると本編に登場する絵画は合計401枚にものぼり、300枚以上がこの映画のために描き下ろされた。また、登場するキャスト陣は撮影前に時に半年以上の時間をかけて絵画練習を行い、絵を描く所作や動きを体得。さらに、劇中に登場する絵画の一部は実際にキャストが描いたものが採用されている。脚本には、アニメ「ブルーピリオド」を手掛け、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や現在公開中の『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の吉田玲子。数々のアニメ作品を手掛けてきた彼女が、本作でも原作の魅力を映画として昇華させ、観客の胸を熱くする挑戦の物語を作り上げた。音楽には、『キャラクター』『ナラタージュ』をはじめとした作品のサウンドトラックを手掛け、『映画 えんとつ町のプペル』でアニー賞最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つYaffle。本作ではシーンに合わせてボーカル入りの楽曲を新たに書き下ろすなど従来の制作の枠組みを超えた取り組みで、音楽が作品に一層の厚みとリアリティをもたらしている。解禁となった特報映像は、眞栄田さん演じる八虎の「今までずっと生きてる実感が持てなかった。あの絵を描くまでは―」というモノローグと共に、一見楽しそうに友人と戯れながら、どこか物足りなさを感じながら流される日々を過ごす彼の姿と共に幕を明ける。そして渋谷の街に浮かびあがる印象的なカットから一転、1枚の絵との出会いのシーンと「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」というセリフをきっかけに、超難関の美術大学・東京藝術大学を目指して奮闘する彼の挑戦が描かれていく、物語のはじまりの期待感に満ちた特報映像に仕上がった。併せて解禁になったビジュアルは、八虎、龍二、世田介、森まる4人のキャラクタービジュアル。アクリル板越しに実際に絵の具を使って絵を描く様子を接写で撮影した写真を使用し、キャンバスに見立てたレイアウトにそれぞれのキャラクターカラーをデザイン、自分だけの色を見つける<挑戦の物語>という本作のテーマを表現し、「情熱は、武器だ。」の力強いコピーと各キャストの真剣な眼差しが印象的なビジュアルとなっている。そして、本作公開発表を記念して、出演キャストの4人が登場するライブ配信の実施が決定。本日2日(火)22時から、映画『ブルーピリオド』公式インスタグラム、ならびにワーナー公式TikTokとYouTubeにて配信される。配信開始までの間に募集する視聴者からの質問にキャスト自ら答えていく企画や、本作の撮影時のエピソードなどを語るという。配信中には、豪華賞品が当たるプレゼント企画も用意。詳細は映画公式Xならびに公式インスタグラムをチェックしてほしい。さらに、東京で実施され好評を博したブルーピリオド展が、4月12日(金)より大阪南港ATCギャラリーにて「ブルーピリオド展 in 大阪」として開催。ここでは原作漫画の原画などが展示されるほか、「映画『ブルーピリオド』の作り方」と題して、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人の劇中での衣装や、それぞれのキャストが撮影前に絵画練習を行って描いた絵画が展示される。■眞栄田郷敦(矢口八虎役)コメント楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。■高橋文哉(ユカちゃん<鮎川龍二>役)コメントブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話を頂いて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。こんなにも素敵なキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。そんな鮎川龍二を皆さんにも是非見て頂けたら嬉しく思います。僕がやれる事やるべき事やりたい事をユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。■板垣李光人(高橋世田介役)コメント今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートを嗜む身としてはいっそう身に入るものがありました。また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。"好き"を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。■桜田ひより(森まる役)コメントまずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください■山口つばさ(原作)コメント(完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの”間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画『ブルーピリオド』に率直に感銘を受けました。そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか?ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。■萩原健太郎(監督)コメント山口つばさ先生が作り上げた『ブルーピリオド』という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い『芸術は才能なのか?』に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか?情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか?これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。『ブルーピリオド』は8月9日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブルーピリオド 2024年8月9日より全国にて公開©山口つばさ/講談社 ©2024映画「ブルーピリオド」製作委員会
2024年04月02日ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』が東京・帝国劇場で千穐楽を迎え、3月26日(火)からの北海道公演、4月9日(火)からの兵庫公演を控える。原作は、シリーズ累計発行部数1億2千万部を誇る荒木飛呂彦の大人気コミックシリーズ。美麗かつ独創性のある画、印象的なセリフやインパクトある擬音で彩られた壮大な物語は中毒性が高く、ファンの心を掴んでやまない。漫画は現時点で第9部まで進みスペクタクルな歴史絵巻となっているが、今回舞台化されたのはすべての始まりである第1部『ファントムブラッド』。19世紀末のイギリスを舞台に、貴族ジョースター家の一人息子ジョナサン・ジョースター(通称“ジョジョ”)と、ジョースター家の養子ディオ・ブランドーというふたりの青年が、〈謎の石仮面〉に導かれ宿命の渦へと身を投じていく物語だ。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社客席に足を踏み入れるとまず目に入るのは、回り舞台(盆)とそれに沿って置かれた傾斜のついた大きな円環状のステージ、中央にはセパレート式の階段。機構としては比較的シンプル、だがこれに幕の代わりとなるパネルや高さのあるセットが複合的にあわさり、“ジョジョ”にふさわしい迫力ある世界観を生み出していく。この中で、老スピードワゴンが静かに、“ジョジョ”の物語を語りだす……。その幕開けから心がザワつくのがわかる。〈謎の石仮面〉の起源を表現するアステカの民たちのコンテンポラリーダンス的ポージングはすでに“ジョジョ”ワールドらしい不思議な形だし、スピードワゴンは演劇の殿堂であり王道たる帝国劇場には珍しいラップを歌う。今までの“ミュージカル”のものさしでは測れない、新しい何かが始まる予感がする。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社物語は、ジョジョの父・ジョースター卿とディオの父・ダリオの因縁から受け継がれる、息子たちの宿命のライバル関係を丁寧に描いていく。“ジョジョ”は松下優也(有澤樟太郎とWキャスト)。熱血だけで突っ走る、理想に自身が追いついていない少年時代から、様々な挫折を経て強い信念と高潔さを持つ青年になるまでの変化を説得力を持って演じている。真っ直ぐにぶつける正義が端正な立ち姿に映え、まぶしいほど“ジョジョ”だ。そして“ジョジョ”からすべてを奪いジョースター家を乗っ取ろうとするディオを、宮野真守が鮮やかな“悪の華”として魅せる。欲望や嫉妬といった負の感情をほとばしらせ、悪に手を染めることに躊躇もない。なのになぜか、その歪んだ感情すらカッコいい、と思わせる不思議。まずは、熱烈なファンも多い大人気キャラクターを、表面上ではなく芯から作り上げたふたりに拍手を贈りたい。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ほかも俳優たちは皆、見応え充分のハマり具合。YOUNG DAISは初ミュージカルとは思えない気負いない演技で飄々とスピードワゴンを演じると同時に、語り部として重要なポジションを見事に担う。“ジョジョ”の想い人であるエリナを演じる清水美依紗は落ち着いたトーンの美しい歌声が印象的。〈波紋法〉を“ジョジョ”に伝授する師匠的存在のツェペリは東山義久(廣瀬友祐とWキャスト)が伊達に粋に演じている。切り裂きジャックを演じる河内大和の捉えどころのない危険な香り、島田惇平扮するワンチェンの人間離れしたキレのある動きも見惚れるばかり。ダリオのコング桑田は憎らしいほどの小悪党っぷりだったし、ジョースター卿の別所哲也は完璧な紳士として存在し、作品を締める。それぞれビジュアルの再現度ではなく、〈ミュージカル“ジョジョ”〉のキャラクターとして納得の存在感なのだ。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ミュージカルならではの“擬音”の表現にも驚きが本ミュージカルを特徴付けているのが、物語を彩る音——音楽のみならず効果音含めた“音”である。音楽は『1789 -バスティーユの恋人たち-』『キングアーサー』などで知られる、フランスを代表するミュージカル作曲家であるドーヴ・アチア(共同作曲:ロッド・ジャノワ)。打ち込みなども多様した現代的サウンドを得意とする作曲家だが、加えて今回はラップが随所に盛り込まれ、本作ならではの味わいを生み出している。もちろんそれ以外にもジョースター卿が歌うミュージカルソングらしいビッグナンバー、ツェペリが歌うジャズテイストのナンバーと、聴きどころはたくさん。そして“ジョジョ”といえば……の、印象的な擬音の数々の処理が非常に面白い。「ズキュゥゥゥン」は、「メメタァ」は、こう表現するのか! という驚きは一見(一聴?)の価値がある。さらに戦闘の打撃音などもバンドが担当しているのも斬新だ。ミュージカルという芸術は音楽と芝居が密接に繋がっているものだが、ここまで音にこだわった作品も珍しいのではないだろうか。また、常に物語に音が寄り添っているからこそ、後半のクライマックスシーン、無音が作る緊張感も冴えわたった。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ステージングも諸所に面白いところがあり、中でも印象的だったのは1幕中ほど、冒頭から時間が7年ほど経過し混沌の時代になっていることを表現するシーン(楽曲名「揺れる時代〜ラグビー」)。切り裂きジャック、ワンチェンの初登場シーンでもあるが、アンサンブルが織りなす動きが複雑でありながら非常にダイナミックで、演出家が振付も担当している作品ならではだ(演出・振付は長谷川寧)。ほかにもストップモーション、スローモーションなども駆使した動きは、ポージングに特徴のある“ジョジョ”の世界観ともマッチ、一方でジョースター邸が焼け落ちる名シーンはこれまた「こうくるか!」という演劇らしい表現方法。あらゆるシーンでこだわりを感じ、見ていて飽きることがない。……と、あまりに印象が強い原作であり、本ミュージカルはその細部も丁寧に立体化しているため、細かいこだわりポイントをどんどん語りたくなってしまうのだが、全体を俯瞰して見ると、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』は、インパクト勝負では決してなく、王道のグランドミュージカルなのだ。物語と音楽が有機的に絡み合っているし、何といっても“ジョジョ”とディオの成長と宿命という物語のうねりがしっかりある。登場人物たちがどう生きたか——どう困難に立ち向かい、運命を切り拓いていったか。人の生きざまを描いた、骨太の物語がぶれずに作品を貫く。それは脚本の元吉庸泰の手腕と、キャラクターに血肉を通わせた出演者たちの熱演ゆえだろう。一体どうなるのか原作ファンもミュージカルファンもざわつかせた〈帝劇ミュージカルדジョジョ”〉は、野心的でありながら気高き正統派ミュージカルであった。取材・文:平野祥恵<公演情報>ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』<今後の公演予定>【北海道公演】2024年3月26日(火)〜3月30日(土)会場:札幌文化芸術劇場hitaru【兵庫公演】2024年4月9日(火)〜4月14日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール※4月13日(土)17:00兵庫公演、14日(日)12:00兵庫大千穐楽公演のLIVE配信を予定。チケット情報:()公式サイト:
2024年03月19日荒木飛呂彦氏による大人気コミック『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第1部を世界で初めて舞台化した、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』。2月28日に帝国劇場にて東京公演の千穐楽を迎え、3月の北海道公演、4月の兵庫公演を控えている。同作は19世紀末のイギリスを舞台とし、主人公ジョナサン・ジョースター(松下優也/有澤樟太郎)と、運命的な出会いを果たすディオ・ブランドー(宮野真守)による、〈謎の石仮面〉をめぐる戦いの物語。ほか清水美依紗(エリナ・ペンドルトン役)、YOUNG DAIS(スピードワゴン役)、東山義久/廣瀬友祐(ウィル・A・ツェペリ役 ※Wキャスト)、別所哲也(ジョースター卿役)らが出演している。今回は、東京・帝国劇場で行われた公演をレポートする。○ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』東京公演をレポート演出を務めたのは、独自の身体表現を駆使したパフォーマンスや演出で注目され、2015年に荒木飛呂彦原作の唯一の舞台化『死刑執行中脱獄進行中』で演出・構成・振付を手掛けた長谷川寧氏。音楽にはロックを軸に革新的な楽曲を多く生み出してきたフランスを代表するミュージカル作曲家 ドーヴ・アチア氏(共同作曲:ロッド・ジャノワ)を迎え、脚本は大人気コミック『僕のヒーローアカデミア』(集英社)舞台化の初演から演出を担い手腕を発揮した元吉庸泰氏が手がけた。今回のミュージカルでは、原作コミックで引用された「二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。一人は泥を見た。一人は星を見た。」(フレデリック・ラングブリッジ『不滅の詩』)という一節が“ジョジョ”とディオを表す大きなモチーフに。作中でもジョースター卿が2人にこの問いを語りかけ、“ジョジョ”の「星」、ディオの「泥」という対照的な回答に沿うように、対峙する2人の姿が熱く描かれていく。物語はYOUNG DAIS演じるスピードワゴンが語り部となり、随所でラップによる状況表現がなされる構成に。小悪党のダリオ・ブランドー(コング桑田)が、馬車の事故にあったジョースター卿(別所哲也)から金目のものを盗もうとしたところ、命を救った恩人だと勘違い。月日は流れ、貴族階級の一人息子ジョナサン・ジョースター(松下優也/有澤樟太郎)の前に、スラム街で生まれ育ったディオ・ブランドー(宮野真守)が現れ、ディオは父の恩人の息子としてジョースター家に引き取られることになる。対等に育てられる2人だが、ディオは“ジョジョ”の全てを奪おうと画策していた。“ジョジョ”の初恋の相手であるエリナ・ペンドルトン(清水美依紗)に、ディオが無理やりキスをするシーンでは、ギターリフによる「ズキュウウウン」の効果音、取り巻きたちによる「さすがディオ! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる! あこがれるゥ!」という有名なセリフが畳み掛けられ、“ジョジョ”による名セリフがそのまま曲名になった「君が泣くまで殴るのをやめない」(“ジョジョ”/ディオ)の歌唱も。さらに愛犬のダニーが衝撃的な演出で最期を迎える。○名セリフ連発、ド派手なねぶたセットも“ジョジョ”の底力を実感したディオは、その後7年間を“ジョジョ”の友人を装いながら過ごすが、邪悪な企みに気が付いた“ジョジョ”はロンドンの貧民街・食屍鬼街で出会ったスピードワゴン(YOUNG DAIS)の協力を得てディオを追い詰めていく。闇の力を持つ〈謎の石仮面〉を利用し強大な力を得たディオの名セリフ「『おれは人間をやめるぞ!』 ジョジョ──ッ!!」が情感たっぷりに叫ばれ、フライングとプロジェクションマッピングによって空間を錯視させる演出がより臨場感を与えた。第2幕では、〈謎の石仮面〉を追い続けるウィル・A・ツェペリ(東山義久/廣瀬友祐)が本格登場。ツェペリの洒脱な楽曲「波紋の決意」では波紋模様の全身タイツを身につけたダンサーたちが舞い踊って波紋法を体現し、“ジョジョ”もその力を身につけていく。一方、ディオは切り裂きジャック(河内大和)や伝説の騎士たちなどを従え、“ジョジョ”を迎え撃つことに。声優でもある宮野がディオの「URYYY」「貧弱! 貧弱ゥ!」といったセリフを完全再現し、対する松下優也/有澤樟太郎の“ジョジョ”は「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!!」を歌で表現。ねぶたセットも登場するなどド派手な演出に加え、次第に友情とも言える感情につながっていく“ジョジョ”とディオの関係性が丁寧に表された。今後、北海道公演(札幌文化芸術劇場hitaru 3月26日~3月30日)、兵庫公演(兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール 4月9日~4月14日)にて上演。4月13日17時の兵庫公演、14日12時の兵庫大千穐楽公演はLIVE配信を予定している。
2024年03月19日「別冊少年チャンピオン」にて連載中の奥嶋ひろまさ氏による大人気コミック『ババンババンバンバンパイア』の実写映画化とTVアニメ化が、4年に1度の“ニンニクの日”(2月29日)となる本日発表された。本作は、450歳のバンパイアである主人公・森蘭丸と純真無垢な童貞の少年・李仁を描いた“バンパイア・ラブコメ”。ぶっ飛んだ設定と一度読んだら抜け出せない中毒性のある世界観、愛すべきクセ強キャラクターたち、彼らが織りなすカオスなストーリー展開に虜になるファンが続出、マンガ通の麒麟・川島明氏も絶賛するなど話題を集めている。銭湯で住み込みバイトとして働く森蘭丸は、究極の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である李仁(15歳)の成長と純潔をそばで見守る日々だったが、ある日李仁がクラスメイトの女子にひと目ぼれ。恋が成就してしまえば、童貞喪失の危機……。突如訪れた絶体絶命のピンチに、「恋をさせてはなるものか‼」と蘭丸による決死の“童貞喪失阻止大作戦”が幕を開ける―。昨年12月の単行本6巻発売時に「メディア化決定」との発表があり、ファンの間では続報に注目が集まっていた中、満を持しての発表となった。実写映画化は松竹とテレビ朝日の共同制作により、2025年に松竹配給で全国公開、TVアニメはテレビ朝日系にて2025年放送予定だ。このダブルメディア化にあたり、原作・奥嶋ひろまさ氏からは「未だに信じられません。しかし面白いものにしようと尽力してくださってる全てのアニメ、実写映画の関係者皆さんを100%信じて支持しております。どうか楽しんで作ってください‼読者の皆様、私と一緒に漫画、アニメ、実写映画、どれが一番面白いか曇りなき眼で全部観てみましょう‼」と熱いコメントとともに、豪華描き下ろしイラストも到着。イラストでは、銭湯を背景に獲物を狙うかのような目つきで手を差し伸べる蘭丸と、その後ろにはワクワク感いっぱいの表情を浮かべる李仁が描かれ「動く蘭ちゃん達を実写とアニメで観れるなんて今から楽しみです!」とのメッセージも添えられている。【奥嶋ひろまさ氏コメント全文】まさかまさかのアニメ化&実写映画化でございます。未だに信じられません。しかし面白いものにしようと尽力してくださってる全てのアニメ、実写映画の関係者皆さんを100%信じて支持しております。どうか楽しんで作って下さい‼︎読者の皆様、私と一緒に漫画、アニメ、実写映画、どれが一番面白いか曇りなき眼で全部観てみましょう‼︎私も負けないよう頑張ります‼︎映画『ババンババンバンバンパイア』原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)公開:2025年配給:松竹TVアニメ『ババンババンバンバンパイア』原作:奥嶋ひろまさ『ババンババンバンバンパイア』(秋田書店「別冊少年チャンピオン」連載)放送年:2025年放送局:テレビ朝日系(C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
2024年02月29日『別冊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の奥嶋ひろまさ氏によるマンガ『ババンババンバンバンパイア』が、2025年に実写映画化・TVアニメ化されることが29日、同時決定した。○■原作者 奥嶋ひろまさ氏「未だに信じられません」同作は、銭湯で住み込みのアルバイトとして働く450歳のバンパイア・森蘭丸が、究極の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子である李仁の成長と純潔をそばで見守る日々を描いた“バンパイア・ラブコメ”。昨年12月の単行本6巻発売時に「メディア化決定」の発表があり、ファンの間で続報に注目が集まっているなか、4年に1度の“ニンニクの日(2月29日)”に実写映画化とTVアニメ化が発表された。実写映画化は松竹とテレビ朝日の共同制作により2025年に全国公開、TVアニメはテレビ朝日系にて2025年放送予定となっている。また、あわせて原作者の奥嶋氏の描き下ろしイラストも公開。銭湯を背景に獲物を狙うかのような目つきで手を差し伸べる蘭丸と、その後ろにはワクワク感いっぱいの表情を浮かべる李仁が描かれており、「動く蘭ちゃん達を実写とアニメで観れるなんて今から楽しみです!」というメッセージも寄せられている。コメントは以下の通り。○■奥嶋ひろまさ氏まさかまさかのアニメ化&実写映画化でございます。未だに信じられません。しかし面白いものにしようと尽力してくださってる全てのアニメ、実写映画の関係者皆さんを100%信じて支持しております。どうか楽しんで作って下さい! 読者の皆様、私と一緒に漫画、アニメ、実写映画、どれが一番面白いか曇りなき眼で全部観てみましょう! 私も負けないよう頑張ります!【編集部MEMO】『ババンババンバンバンパイア』は、『別冊少年チャンピオン』2021年11月号から連載開始した奥嶋ひろまさ氏によるコミック作品。老舗銭湯で住み込みバイトをする森蘭丸は、450歳の吸血鬼。究極の味わいである「18歳童貞の血」を求め、銭湯のひとり息子・李仁の童貞を守り続けているが、思春期を迎えた李仁が同じクラスの女の子に一目ぼれ。蘭丸の決死の童貞喪失阻止作戦が幕を開ける。(C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
2024年02月29日岸本斉史氏による大人気漫画「NARUTO -ナルト-」が、いよいよハリウッドで実写映画化される。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットン監督がメガホンを取ることになったという。「The Hollywood Reporter」が報じた。クレットン監督は脚本も担当し、ジェレミー・ラッチャム(『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』)、製作会社「Hisako」のジェユン・マンフォード、「Arad Productions」のアリ・アラッド(『ゴースト・イン・ザ・シェル』)、エミー・ユー(『Borderlands』)と共にプロデューサーも務める。映画製作・配給会社の「ライオンズゲート」は2015年から「NARUTO」の実写映画化に取り組んでいたが、ここ数年その動きは報じられていなかった。9年を経てクレットンが監督に就任し、いよいよ本格始動が予想される。原作者の岸本氏は「デスティンが作品に参加すると聞いたのは、偶然にも彼の大ヒットアクションを観た直後でした。彼なら『NARUTO』の監督にぴったりじゃないかと思いました」とコメント。また、ほかのクレットン監督作も観て、「しっかりとしたヒューマンドラマを描くのが得意で、『NARUTO』の監督には彼以外考えられないと確信しました」とのこと。すでにクレットン監督は東京を訪れ、岸本氏に対面した。岸本氏は「私の意見を受け入れてくれるオープンマインドな監督で、製作過程において一緒に協力できると強く感じました」とクレットン監督に太鼓判を押した。(賀来比呂美)■関連作品:シャン・チー/テン・リングスの伝説 2021年9月3日より全国にて公開©Marvel Studios 2021
2024年02月26日クラネ(CLANE)の新店舗「クラネ京都店」が2024年3月20日(水)、京都高島屋S.C.の1階にオープンする。京都「ジョジョ ない藤」とのコラボレーションによる限定サンダルオープンを記念した限定アイテムとして登場するのは、京都・祇園の老舗履物匠「ない藤」から誕生したフットウェアブランド「ジョジョ ない藤(JOJO naitou)」とのコラボレーションサンダル。足に負担をかけないゴム底や、摩擦に強く伸縮性に優れた花緒など、厳選素材を使用した「ジョジョ ない藤」の定番アイテムに、クラネらしいモダンな要素をプラス。シックなブラックで仕上げたトングサンダルを用意する。2024年春夏コレクションの限定カラー新作などまた、2024年春夏コレクションの新作から、春らしいミントとブルーを纏ったトップスなど、限定カラーのアイテムを用意。さらに人気のロゴシリーズから、博多店と京都店でしか⼿に⼊らない新作が登場する。「クラネ京都店」は、地上1階の⼊り⼝からそのまま店内へと⼊れる半路⾯店のようなラグジュアリーな造りが特徴的。大きなウィンドウが続くファザードを抜けて店内へ入ると、ウッドやヘンプなどの天然素材をベースにした内装が奥⾏きや温かみ、⾃然の柔らかさを表現している。詳細「クラネ京都店」オープン日:2024年3月20日(水)場所:京都高島屋S.C. 1階住所:京都市下京区四条通河原町⻄⼊真町52 1F営業時間︓10:00~20:00■「クラネ 京都店」ノベルティ※クラネ会員限定、いずれも数量限定内容:・限定カラーのエコバッグ(先着順)・35,000円以上の購入でヴィーガンレザーバッグ・50,000円以上の購入でヴィーガンレザーバッグかルームウェア
2024年02月25日鳥飼茜の漫画『先生の白い嘘』が実写映画化。主演を奈緒が務め、2024年7月5日(金)より全国劇場で公開される。鳥飼茜の漫画『先生の白い噓』実写映画化へ原作漫画の『先生の白い嘘』は、1人の女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に真正面から向き合う姿を、リアルに描き出す衝撃作。全8巻のコミックスは累計部数100万部を突破しており、読者からも大きな反響を呼んだ鳥飼茜の代表作だ。主演は奈緒、矛盾した感情の狭間で苦しむ高校教師役に主人公の高校教師・原美鈴を演じるのは、映画『事故物件 怖い間取り』や『マイ・ブロークン・マリコ』など、様々な作品で存在感を放つ奈緒。繊細なテーマを描く『先生の白い噓』においても、美鈴という役柄と真摯に向き合い渾身の演技を見せている。主人公・原美鈴…奈緒親友の婚約者である早藤から強制的な関係を求められているにも関わらず、彼との行為を通して「性への欲望・快楽への渇望」が芽生えたことに気づく。早藤を忌み嫌いながらも快楽に溺れ、矛盾する感情の狭間で苦しむひとりの女性。平凡な教師を装っていた彼女が、担任する男子生徒・新妻の不倫疑惑事件をきっかけに、それまで見て見ぬふりをして“嘘”で誤魔化し続けていた、自身の中に潜む醜い感情に向き合っていく。新妻祐希(にいづま・ゆうき)…猪狩蒼弥(HiHi Jets)強烈なトラウマを抱える高校生。美鈴の担任するクラスの生徒。ある日クラス内で人妻と不倫関係にあると噂され、 担任の美鈴に呼び出された際にある衝撃的な性の悩みを打ち明ける。渕野美奈子(ふちの・みなこ)…三吉彩花美鈴の親友であり、早藤の婚約者。地味で控えめな美鈴とは正反対の性格で、したたかさを持つ。男性に依存しながらも見栄を張り、表面を取り繕う女性。早藤雅巳(はやふじ・まさみ)…風間俊介美奈子の婚約者。エリートサラリーマンで社交的な一方、女を見下して暴力をふるう猟奇的でサディスティックな二面性を持つ。美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人。脚本は「きのう何食べた?」の安達奈緒子、監督は三木康一郎監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』『弱虫ペダル』などを手掛ける三木康一郎。自ら映像化を熱望し、7年の制作期間を経て実写映画化を実現したという。また、脚本は「透明なゆりかご」や「きのう何食べた?」、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」などの脚本を手掛け、高い評価を得続けている安達奈緒子が担当した。なお、映画『先生の白い噓』は、通常上映に加え劇映画では初となる「3面ライブスクリーン」でも上映。3つあるスクリーンを横長に繋げたワイドな画角や3つのスクリーンにそれぞれ異なる画を映す演出など、独自の演出を楽しめる。主題歌はyama「 独白」映画『先生の白い嘘』の主題歌は、yama「独白」。本作のためにyamaが作詞を手掛けており、「消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って歌詞を書きました」とコメントを寄せている。映画『先生の白い噓』あらすじ高校教師の原美鈴は、親友・美奈子の婚約者である早藤との関係を隠しながら、教卓の高みから生徒達を見下ろし観察することで、密かに自尊心を満たしていた。しかし、平穏を装った彼女の日常は、自分が担任する男子生徒・新妻の事件をきっかけに崩れ始める。新妻から衝撃的な性の悩みを打ち明けられた美鈴は思わず本音を漏らしてしまう。新妻は自分に対して本音をさらけ出した美鈴に惹かれていき……。【作品詳細】映画『先生の白い噓』公開日:2024年7月5日(金) 全国劇場&3面ライブスクリーンにてロードショー出演:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、田辺桃子、井上想良、小林涼子、森レイ子、吉田宗弘、板谷由夏、ベンガル、風間俊介原作:鳥飼茜『先生の白い嘘』(講談社「月刊モーニング・ツー」所載)監督:三木康一郎脚本:安達奈緒子映倫区分: R15
2024年02月24日映画『愛に乱暴』が2024年8月に全国公開される。主演は江口のりこ。映画『愛に乱暴』吉田修一の同名小説を実写化映画『愛に乱暴』は、吉田修一による同名小説の実写化作品。夫の無関心や義母のストレスから逃れるようにして“丁寧な暮らし”に勤しむ主婦・桃子を主人公に、人間のエゴや欲望を映し出したヒューマンサスペンスとなっている。主演・江口のりこ、監督・森ガキ侑大監督・共同脚本を務めるのは、CMディレクターとして国内外の広告賞を受賞後、初の映画長編作となる『おじいちゃん、死んじゃったって。』や、ヤマシタトモコによる漫画作品を映画化した『さんかく窓の外側は夜』などを手掛けた森ガキ侑大。主人公・初瀬桃子は、唯一無二の存在感と確かな演技力を見せる江口のりこが演じる。主人公・初瀬桃子...江口のりこ夫と共に、夫の実家の敷地内の離れで暮らす。センスのある装いや手の込んだ献立など“丁寧な暮らし”に勤しみ毎日を充実させているが、徐々に平穏を失っていく。初瀬真守...小泉孝太郎桃子の夫。桃子に対しては無関心な態度を示す。初瀬照子...風吹ジュン真守の母。夫に先立たれた悲しみから、息子に対して強い関心を寄せる。三宅奈央...馬場ふみか真守の不倫相手。映画『愛に乱暴』あらすじ主人公・桃子は、石鹸教室の講師を務めたり、手の込んだ献立にこだわったりと充実した毎日を送っていたが、それらは全て、夫の無関心や義母から受ける日々のストレスを紛らわすためのものだった。そんな桃子の周囲で、不穏な出来事が起こり始める。近隣のゴミ捨て場で相次ぐ不審火、失踪した愛猫、匿名の人物が綴る不気味な不倫アカウント、そして夫からの衝撃的な告白。桃子の平穏な日常が少しずつ乱れていく...。【作品詳細】映画『愛に乱暴』公開時期:2024年8月監督・脚本:森ガキ侑大脚本:山﨑佐保子、鈴木史子出演:江口のりこ、小泉孝太郎、馬場ふみか、水間ロン、青木柚、斉藤陽一郎、梅沢昌代、西本竜樹、堀井新太、岩瀬亮、風吹ジュン音楽:岩代太郎原作:吉田修一『愛に乱暴』(新潮文庫刊)
2024年02月24日人気ゲーム「ボーダーランズ」を実写映画化した『Borderlands(原題)』の予告編が公開された。監督はイーライ・ロス(『サンクスギビング』)、脚本はロス&ジョー・クロンビー。ゲームの「ボーダーランズ」の製作に携わったランディ・ピッチフォードが製作総指揮を務めている。主演はケイト・ブランシェットで、悪名高いバウンティ・ハンターのリリスを演じている。武器商人のアトラス(エドガー・ラミレス)に雇われ、行方不明になった彼の娘を探すために故郷の惑星パンドラに舞い戻ったリリス。任務をこなすために、ローランド(ケヴィン・ハート)、タイニー・ティナ(アリアナ・グリーンブラット)、タニス(ジェイミー・リー・カーティス)、クリーグ(フロリアン・ムンテアヌ)、ロボットのクラップトラップ(声:ジャック・ブラック)を集めて危険なパンドラを探索する。予告編はリリスたちとエイリアンや盗賊たちとの豪快バトル&アクションが繰り広げられており、スケールの大きさをうかがわせる。『Borderlands(原題)』(C) APOLLO『Borderlands』は2024年8月9日全米公開予定。(賀来比呂美)
2024年02月22日奈緒を主演に迎え、鳥飼茜の原作漫画を実写映画化する『先生の白い嘘』が7月5日(金)より公開。劇映画では初となる「3面ライブスクリーン」でも同時公開する。原作は、漫画の連載が開始されるや否や、その衝撃的な内容が口コミで広がり、累計部数100万部(全8巻)を突破した鳥飼茜の代表作(講談社「月刊モーニング・ツー」所載)。ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマ。日常に潜む不平等を描き、読者の心をエグる作品を世に送り出す漫画家・鳥飼茜が、誰もが目を背けたくなるような歪んだ感情を、痛々しくもリアルに描き切った渾身の1作。奈緒が男女の性差に翻弄され葛藤する高校教師を演じる本作の主人公である高校教師・原美鈴を演じるのは、奈緒。映画『事故物件 恐い間取り』(20)やドラマ「あなたの番です」(19/日本テレビ系)で、脳裏に焼き付いて離れない強烈な個性を放つキャラクターを巧みに演じる一方、ドラマ「あなたがしてくれなくても」(23/フジテレビ系)では女性の複雑な心情をリアルに表現するなど、確かな演技力で知られる。そんな奈緒さんが本作で演じるのは、親友の婚約者である男性から強制的な関係を求められているにも関わらず、彼との行為を通して“性への欲望・快楽への渇望”が芽生えたことに気づき、矛盾する感情の狭間で苦しむ女性。そんな彼女が、担任する男子生徒・新妻の不倫疑惑事件をきっかけに、それまで見て見ぬふりをして“嘘”で誤魔化し続けていた、自身の中に潜む醜い膿のような感情に向き合っていく。そして、男女の“性差”を“格差”として振りかざす男性に対して、真正面から対峙する難役に挑み、圧倒的な演技で新境地を見せる。7年の製作期間を経て実現した三木康一郎監督作監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』(24)や『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)など数々の作品を手掛けるヒットメーカーの三木康一郎。本作は、長い監督人生のなかで初めて自ら映像化を熱望し、この度実写映画として製作が決定。原作に描かれる衝撃的な性の描写に、実写化は難しいといわれながらも、監督の並々ならぬ熱意と本作の魅力に共感した主演・奈緒さんの覚悟によって実現した。脚本は、東京ドラマアウォード2019の優秀脚本賞として「透明なゆりかご」と「きのう何食べた?」をW受賞するなど数々の脚本賞を受賞し、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」などで高い評価を得ている安達奈緒子が手掛けた。男女の性の不平等に切り込む本作は、多くの人が心の奥底では感じていながらも、はっきりと言葉にされず目を背けてきた男女の性の不平等に、真正面から切り込んで描いた作品。また、劇映画では初となる「3面ライブスクリーン」での上映も決定。3つあるスクリーンを横長に繋げたワイドな画角や3つのスクリーンにそれぞれ異なる画を映す演出、通常の本編には入っていない追加カットなど、独自の演出方法によって、人々の心情に訴えかける新しい表現の可能性に挑戦した。■「3面ライブスクリーン」とは次世代のエンターテイメントの発信を目指して松竹マルチプレックスシアターズが開発した劇場スクリーン。可動式の3面スクリーンに常に映し出される迫力の映像とコンサートホール仕様のアレイスピーカー、カスタマイズされたデジタル音響システムによって、いままでにない鑑賞体験提供。現在、丸の内ピカデリー(東京都千代田区)、熊本ピカデリー(熊本県熊本市)の2館に導入されている。コメント全文■奈緒:原美鈴/主人公・高校教師原作漫画「先生の白い嘘」と出会った時の衝撃を今でも覚えています。埋もれてしまっていた誰かの叫びが自分の耳を突き抜けていくような感覚でした。そして、その誰かの一人である"美鈴"として、この作品と共に苦しみ、この作品と共に闘うことを心に誓い出演をお受けいたしました。社会の中で弱者と強者という構図は、今もなおなかなか無くなりません。いつかそんな言葉さえなくなり一人一人が"自分"を受け入れられる世界を切に願っております。■三木康一郎監督鳥飼先生のこの原作を映像化したいと動き出してから7年以上の月日が流れました。当時は性被害に関してはどこか他人事のような世の中で、映像化したいという思いもなかなか伝わらなかったことを覚えています。男女の性の格差や性被害を描いた原作は、男である私にとって、センセーショナルで、未知のもので、そして、思いもしない感情が渦巻いているものでした。それはとても衝撃的で、より具体的に伝えられたらと映像化に向けて動き出したのです。今までの知識や感情は全て捨てて、原作に向き合い、闘い続け、完成させた7年でした。そんな映画「先生の白い嘘」が皆さんの目にどう映るのか?正直、不安と期待が渦巻いています。『先生の白い嘘』は7月5日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:先生の白い嘘 2024年7月5日より全国劇場&3面ライブスクリーンにて公開©2024「先生の白い嘘」製作委員会©鳥飼茜/講談社
2024年02月21日2月12日、帝国劇場でミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』が開幕した。2月6日に初日を迎える予定であった同作だが、直前に2月6日から11日に予定されていた計7公演の中止が発表された。舞台を製作する東宝は理由を《本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果》と発表。前代未聞ともいえる事態に、SNS上には《ジョジョ舞台しっかり本当の理由を話した方がいいと思うその方がほんとのファンはついてくとおもうよ》などと、別の理由があるのではないかと疑う人もいたが……。「東宝が発表している通り、製作サイドが十分な準備期間を確保できなかったことが、中止の理由だと聞いています。稽古の進行が遅れ、本番に間に会いませんでした。初日となった12日の終演後、舞台上で主演の松下優也さん(33)は謝罪していましたが、演者も気の毒ですよね」(芸能関係者)東宝は《チケット代金のほか、公演中止発表以前にご手配済みの交通費および宿泊費のキャンセル料、またはキャンセルがかなわなかったお客様は上記交通費及び1公演日につき1泊分の宿泊費を、弊社で負担をさせていただきます》と発表している。その補償にかかる金額とは――。「帝国劇場のキャパは1897席で、今回の公演ではS席・A席・B席の3つに区分されていますが、半分にあたる900席以上が“S席”。このS席のチケット代は平日で16000円、土・日・祝は17000円です。公演中止となった7公演のすべての席の払い戻しの合計金額は1億8000万円ほどになります。これに交通費や、宿泊費も加えると補償に2億円以上のお金がかかるのではないでしょうか」(演劇関係者)今回、相当額を負担する東宝。しかし同公演は人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の初めての舞台化だけに期待が高く、SNSでは初日に観劇予定だった人を中心に“お金の問題ではない”という意見も見受けられた。《返金など求めてない。当初の予定通りの初演に入らせてくれ。初日に入ることにお金を払ったのであって返金してほしいわけではない。》《私が返して欲しいのはお金じゃなくて“初日”のチケットなんだけどな。大好きなジョジョの初のミュージカルの舞台を世界で1番最初に観たかった》《初日、世界初、ジョジョのミュージカルの目撃者になるはずだったのに》
2024年02月15日2月4日、東宝・帝国劇場で上演されるミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」の初日6日から8日にかけて行われる計4公演を休止することを発表した。公式サイトなどで、理由について「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しい」と説明。初日公演2日前に突如休止が発表されたとあり、SNS上では騒然となった。そして2月6日に公演中止の詳細について改めて公式サイトで発表。「本作品については、弊社製作体制のもと、その複雑な演出プランに対応するための確認作業が想定以上に必要となったことなどから、稽古の進行が予定より遅れておりました」とし、「スタッフ・キャストの安全確保の観点からも、初日を延期し、上記4公演を中止せざるを得ないという判断」に至ったと説明した。準備不足で中止という異例の事態もさることながら、それ以上に驚きを呼んだのは“事後対応”だった。6日の説明の中で、中止となった当該公演のチケットを購入した人への補償についてこう綴られている。「チケット代金の払戻しのほか、ご購入時のチケット販売手数料およびシステム利用料、公演中止発表以前にご手配済の交通費および宿泊費のキャンセル料、またはキャンセルが叶わなかったお客様は上記交通費および1公演日につき1泊分の宿泊費を、弊社で負担をさせていただきます」舞台やコンサートの公演が中止になった場合、チケット代金のみ返金対応するのが一般的。たとえ主催者側の事情で中止になったとしても、客側の交通費や宿泊費まで補償されることはほとんどない。にも関わらず、帝国劇場がキャンセルに関連する全額を負担をするという異例の対応を取ったことに、SNSでは驚きの声があがっていた。《普通ならチケ代しか補償されないけど、ここまで含まれるのは珍しい。さすがに中止理由が納得できるものではないからね…》《約款上はチケット代が上限なので、キャンセルできなかった交通費や宿泊代を負担してくれるのは異例の対応かも》《ジョジョのミュージカルの件、交通費などの補償も検討されるとかでファンの人には不幸中の幸いだったかも。コロナとかならまだ仕方ないけれども、準備不足で中止はプロとしてはどうなのだろう?》■「我々(帝国劇場)が100%悪い」劇場にとっても異例だった今回の開演中止どういった経緯で、このような対応をすることになったのか。帝国劇場に問い合わせ、当該ミュージカルの宣伝担当者に話を聞いた。キャンセル代金または交通費・宿泊費も負担した経緯については「今回はかなり異例のことなので、通常の判断ではなくてこういう対応をさせていただいている」と説明。このような対応となった背景には、やはり「我々(帝国劇場)が100%悪い」という事情にあるようだ。「コロナや事故といったことではなく、純粋に我々の制作の準備の問題で初日が開かないなんてことはあってはならないことで、今まではこんなことはなかったんです。もう本当に申し訳ないとしか言いようがないんですけれど、稽古がやはり遅れていてですね、なかなか劇場に入ってからも遅れを挽回できないというのが、本当に正直なところで」この中止理由に、SNS上では関連ワードがトレンド入りするなど大きな波紋を呼んでいた。これについては「SNSとかでも色々なご意見をいただいて、その通りだなと思います」とコメント。また、公演中止の発表を行った数日後に今回の補償方針を発表した経緯があることから、ファンの間では批判が殺到したことで対応を変えたのではという憶測も囁かれていた。しかし、この件については「結果的にそう見えてしまったかもしれないですけど、これはもう、ただ我々が悪いのでそうしないとな、というところで」と語り、当初から全額返金対応する予定だったという。4日に第一報を発表したときのことについて「(あの時は)もう一刻でも早く、こういう状況になってしまったからには、お客様にお伝えしないとと思いまして。2日前でしたから、遠方から来られるお客さんは当然いらっしゃいますし」と当時の状況を明かした。過去にも同様のケースはなかったようで、今回は劇場にとっても異例の事態だったようだ。10日にようやく“初日”を迎える今回の舞台。成功を祈るばかりだ。
2024年02月08日あらゆるエンターテインメントの中でも、実際に見聞きできる『生』の体験は、格別なもの。ミュージカルやコンサートなど、その場で体感して得る感動は何にも代えがたく、多くの人が会場まで足を運びたいと考えます。ミュージカル『ジョジョ』公演中止に憤りの声2024年2月4日、東宝株式会社がウェブサイトとX(Twitter)アカウントを更新。同月6日から東京都千代田区の帝国劇場で開催を予定していたミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』を一部中止することを発表しました。理由は「開幕準備に想定以上の時間を要すこととなり、万全の状態で公演をお届けすることが難しいため」とのこと。初日含む4公演が中止になるという開催直前の知らせに、楽しみにしていたファンから、悲しみや憤りの声などが上がりました。※写真はイメージ公演のチケットを買った人の中には、忙しい中でスケジュールを確保したり、遠方から来るために宿泊先を予約したりした人もいたでしょう。天候状況や災害、感染症対策などのやむを得ない理由ではなく、「準備が万全ではない」というだけの説明と突然の払い戻しの知らせに、多くの人がショックを受けたようです。同月6日、これを受けて東宝株式会社は改めて謝罪文を公開しました。2月4日に、弊社ホームページ及びX(旧ツイッター)において急ぎお知らせ致しましたとおり、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』につきましては、2月6日から8日までの合計4公演を中止させていただきました。この度の公演中止は私ども東宝株式会社の本公演製作における見通しの甘さ、製作体制の不行き届きが招いた結果でございます。ご観劇を楽しみにされていたお客様をはじめすべての関係者の皆様に心より深くお詫び申し上げます。また、公演中止のご案内が公演日の直前となった結果、お客様に多大なご迷惑をおかけ致しましたこと、公演中止に関する当初のご説明に至らない点があり、多くのお客様にご心配、ご迷惑をおかけ致しましたことにつきましても、重ねてお詫び申し上げます。ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッドーより引用また、公演中止に至った経緯とチケット購入者への補償についても説明。チケット購入者には、チケット代金の払い戻しのほか、販売手数料とシステム利用料、そして公演中止発表以前に手配した交通費・宿泊費もしくはキャンセル料金を同社で負担するとしています。本作品については、弊社製作体制のもと、その複雑な演出プランに対応するための確認作業が想定以上に必要となったことなどから、稽古の進行が予定より遅れておりました。帝国劇場における舞台上での稽古開始後も、ぎりぎりまで、予定通りの初日に向けて一同で力を尽くして参りましたが、さらなる修正・見直し等が発生するなどしたことから、進行の遅れを挽回することができず、協議を重ねた結果、スタッフ・キャストの安全確保の観点からも、初日を延期し、上記4公演を中止せざるを得ないという判断に至りました。かかる事態は、全くもってあってはならないことであり、弊社ではその責任を重く受け止めております。ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッドーより引用同社は今回の公演中止に関して「まったくもってあってはならないことであり、その責任を重く受け止める」と伝えています。この件について、公演を楽しみにしていたファンをはじめ、さまざまな人が意見を寄せました。・この対応は当然だと思う。お金は返ってきても、楽しみにしていた気持ちは戻らないからね…。・コロナ禍で公演中止を当たり前にしちゃったけど、制作側の都合で中止をするならこれくらい補償をする覚悟でやってほしい。・主催者側と客、お互いに誠実な関係でありたい。・納得のいく説明だったし、ここまでの対応をする前例を知らないから驚いた。誠実な対応だとは思う。直前での公演中止は、主催者側にとっても苦渋の決断であったはず。しかし、公演を楽しみにしていたファンの心の傷は、簡単に癒すことはできないでしょう。客がルールを守ってチケットを購入したり観劇をしたりするように、主催者側にも平時から誠実な対応が求められるといえます。この件は、演劇好きだけでなく、多くのエンターテインメントのファンが関心を寄せたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年02月07日柚月裕子の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が、杉咲花の主演で実写映画化。2024年6月21日(金)に全国で公開される。柚月裕子原作の警察ミステリー小説『朽ちないサクラ』が実写映画化『朽ちないサクラ』は、すでに映像化された「孤狼の血」や「佐方貞人」シリーズなどで知られる柚月裕子による警察ミステリー小説。主人公の県警に勤める広報職員が、本来は捜査する立場にないものの、親友の変死事件の謎を独自に捜査し、事件の真相と次第に浮かび上がる“公安警察”の存在に迫る異色の警察小説だ。「サクラ」シリーズのはじまりとなる『朽ちないサクラ』の発行部数は、続編の『月下のサクラ』と合わせて累計27万部を刊行。世の不条理と巨大な闇に立ち向かい、主人公が成長を遂げる姿を描いた人気シリーズとなっている。杉咲花が主人公の県警・広報職員にそんな『朽ちないサクラ』が、杉咲花の主演により実写映画化。主人公の県警・広報職員で26歳の森口泉を、『市子』や『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』など、話題作での主演が続く杉咲花が演じる。主人公・森口泉…杉咲花県警・広報職員。警察の不祥事が明るみに出たことで、新聞記者として働く親友の千佳が情報をリークしたのではないかと疑う。その後殺されてしまった親友・千佳の変死事件を暴くため、独自で捜査を行う。自責と葛藤を繰り返しながら、事件の真相と社会の闇に迫っていく。磯川俊一…萩原利久泉のバディ的な存在となり、一緒に捜査する年下の同期。泉への好意を隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年。梶山浩介…豊原功補一連の事件を捜査する県警捜査一課の刑事。富樫俊幸…安田顕泉の上司で元公安。津村千佳…森田想泉の親友で新聞記者。警察の不祥事事件に迫っていたところ、何者かに殺されてしまう。辺見学…坂東⺒之助生活安全課の磯川の先輩。兵藤洋…駿河太郎千佳の上司で米崎新聞社の記者。浅羽弘毅…遠藤雄弥千佳殺害の捜査線上に浮かびあがる人物。公安の警察官…和⽥聰宏津村雅子…藤⽥朋⼦千佳の母親。監督は原廣利監督は、『帰ってきた あぶない刑事』の原廣利。「日本ボロ宿紀行」では撮影監督を務め、多くのドラマ作品を演出している。長編映画の監督を務めるのは今回で2作目となる。また、物語の舞台として、原作では架空の土地だったが、映画では愛知県に設定。蒲郡市を中心に県内で全てのロケを実施し、本物の桜が咲き誇る中、カタルシスへ誘う映像美によりラストシーンを作り上げた。映画『朽ちないサクラ』あらすじ愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。【作品詳細】映画『朽ちないサクラ』公開日:2024年6月21日(金)監督:原廣利脚本:我人祥太、山田能龍原作:柚月裕子『朽ちないサクラ』(徳間文庫)出演:杉咲花、萩原利久、森⽥想、坂東⺒之助、駿河太郎、遠藤雄弥、和⽥聰宏、藤⽥朋⼦、豊原功補、安田顕配給:カルチュア・パブリッシャーズ
2024年02月06日ディズニーの不朽の名作を実写化した大ヒット映画『アラジン』が、3月1日(金)の金曜ロードショーで放送されることが決定した。1992年に公開されたディズニー・アニメーション映画『アラジン』は、主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」がアカデミー歌曲賞を受賞する大きな話題となり、大ヒットを記録。その『アラジン』が27年の時を経て、完全実写化したのが本作。日本では、その年の実写映画として第1位となる121.6億円の興行収入を記録した。“ランプの魔人”ジーニーをウィル・スミス、アラジンをエジプト出身のメナ・マスード、ジャスミンをナオミ・スコットが演じ、吹き替えには、中村倫也(アラジン役)と木下晴香(ジャスミン役)が参加し、ミュージックシーンで見事な歌唱を披露。さらに、山寺宏一(ジーニー役)、北村一輝(ジャファー役)が参加している。今回、金曜ロードショーでは、20分枠拡大で放送となる。金曜ロードショー『アラジン』は3月1日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アラジン(2019) 2019年6月7日より全国にて公開© 2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2024年02月02日『【推しの子】』が実写化へ。2024年冬にドラマシリーズが公開され、全国の劇場にて映画が公開される。『【推しの子】』とは?2020年に週刊「ヤングジャンプ」にて赤坂アカと横槍メンゴの共同名義で連載を開始した『【推しの子】』。産婦人科医・ゴローの前に、"推し"のアイドル「B小町」のアイが現れるところから物語が始まり、伝説的アイドル・アイの“推しの子”として転生するファンタジックな設定、ショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、そして“芸能界”を新たな切り口から描く斬新なストーリーで人気を博している。現代社会とリンクしているかのようなライブ感ある内容も魅力で、2024年1月現在、コミック累計1,500万部を売り上げている。また2023年4月より開始したテレビアニメ『【推しの子】』も話題に。YOASOBI書き下ろしによる「アイドル」がオープニング主題歌として採用されたことで、世界中でも人気を集めた。『【推しの子】』がついに実写映画化そんな『【推しの子】』の実写映画化が決定。主演の櫻井海音(かいと)は、アイの“推しの子”、息子として転生したアクアを演じる。ドラマ「VIVANT」や「アオハライド Season1」などに出演し、俳優として着実にキャリアを築いている。アイ役には、元乃木坂46で繊細かつ的確な演技力を武器に、女優業でも存在感を放つ齋藤飛鳥が抜擢され、アクアの双子の妹・ルビーは、元「=LOVE」で映画『交換ウソ日記』にも出演した斎藤なぎさが抜擢された。また、有馬かな役は原菜乃華、黒川あかね役は茅島みずき、MEMちょ役はあのが務める。キャラクター紹介主人公・アクア…櫻井海音元産婦人科医・ゴロー。アイの息子に転生し、母親であるアイを殺した犯人を見つけ出すため芸能界に足を踏み入れる。アイ…齋藤飛鳥苺プロダクション所属アイドルグループ「B小町」不動のセンター。天性の輝きを持ち、伝説のアイドルとして一世を風靡した。ルビー…斎藤なぎさアクアの双子の妹。難病を患う少女だったが、アイの娘として転生した。亡き母・アイのようなアイドルになることを目指している。有馬かな…原菜乃華幼いころから子役として活動しており、当時は「10秒で泣ける天才子役」として人気を博した。ルビーと共に、アイドル活動を始めることに。『スズメの戸締まり』で声優を務め、『ミステリと言う勿れ』や『恋わずらいのエリー』など話題作に出演している原菜乃華が演じる。黒川あかね…茅島みずき「劇団ララライ」に所属する女優。アクアに恋心を抱いている。雑誌「Seventeen」で専属モデルを務め、「ゼクシィ」14代目CMガールに抜擢された茅島みずきが務める。ドラマ「教祖のムスメ」や「最高の教師1年後、私は生徒に■された」などに出演。MEMちょ…あのチャンネル登録者数37万人を誇る人気ユーチューバーとして活動し、ルビー、かなと共にアイドル活動をする。MEMちょ役は、アーティスト、タレント、俳優、声優、モデルなど広く活動するあのが担当する。東映とAmazonがタッグ本作は、東映とAmazonがタッグを組み、映画とドラマシリーズで実写化。Amazon Prime Videoにてドラマシリーズの世界独占配信に加え、映画も世界での公開を目指している。そんな『【推しの子】』実写映画化について、さらなる続報に期待だ。赤坂アカコメント実写映画化にあたり、赤坂アカは「【推しの子】は芸能界に対して様々な言及をしている作品です。そして漫画作品の実写化についても触れています。良い事ばかりを言っていません。批判的な事も言っています。そのような中で今回、実写化をしようと言って頂いた時には、キャストの皆様にも制作陣の皆様にも『本当に大丈夫ですか?』と聞きたくなる気持ちでした。引き受けて頂いた皆様には感謝の念が尽きません。」と、実写映画化への驚きを見せると同時に感謝の気持ちも述べている。【作品詳細】『【推しの子】』実写化公開時期:2024年冬出演:櫻井海音、齋藤飛鳥、斎藤なぎさ、原菜乃華、茅島みずき、あの©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
2024年01月27日1月24日、原作・赤坂アカ氏、作画・横槍メンゴ氏による人気マンガ『【推しの子】』の実写化が発表された。主人公が推していたアイドルの子供に転生したことで、物語が動き出す本作。華やかな芸能界の舞台裏をリアルに描き、サスペンスや恋愛要素も取り入れた斬新なストーリーだ。’20年4月に「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まり、累計発行部数は1500万部を突破。昨年にはアニメもスタートし、第2期の制作も発表された。YOASOBIが担当した主題歌「アイドル」もヒットを後押しし、社会現象を巻き起こした。『【推しの子】』の実写化作品は今冬に、ドラマシリーズが「Amazon Prime Video」で世界独占配信。映画は東映配給で劇場公開される。実写化に際して、ファンの最大の関心事はやはり配役だろう。母であるアイの死の真相を暴くため、芸能界に潜り込む主人公・アクア役を演じるのは櫻井海音(22)。アクアの母で、アイドルグループ「B小町」のセンターで一世風靡したアイドル・アイ役は、乃木坂46の元メンバーの齋藤飛鳥(25)が。アクアの双子の妹で亡き母・アイのようなアイドルを目指すルビー役を演じるのは、=LOVEの元メンバーの齊藤なぎさ(20)。ルビーと共にアイドル活動を始める有馬かな役を、原菜乃華(20)が務める。そして茅島みずき(19)が、「劇団ララライ」に所属する女優の黒川あかね役を。人気YouTuberとして活動し、のちにアイドルの道を歩み始めるMEMちょ役にはあの(年齢非公表)が抜擢された。6人がそれぞれの役に扮したスペシャルビジュアルも公表されたが、ファンの目を引いたのはカラフルな衣装だったようだ。ニュースサイトのコメント欄やSNSでは、《めっちゃ楽しみだなぁ》《MEMちょクォリティ高けえwww》と期待を寄せる声が。だがそのいっぽうで、早すぎる実写化や衣装のクオリティに対して苦言を呈する声も相次いでいる。《何ですぐ実写化したがるんだろ、、、》《ファンが作ったコラ画かと思った》《推しの子の実写のKV、キャストは別に相違無いのになぜか安っぽく見えるのなんでだ…衣装?画角?めちゃくちゃ雑なコスプレみたいに見える》《せっかくアイドルを卒業したばかりで年齢的にも大人の女性になりつつある飛鳥ちゃんにまたアイドル役をやらせるとは、これは悪手では…?》原作者の赤坂アカ氏も、発表されたコメントの中で《キャストの皆様にも制作陣の皆様にも「本当に大丈夫ですか?」と聞きたくなる気持ちでした》と率直な気持ちを明かしていた。早くも賛否が巻き起こっている実写化は、映像を見たファンたちを虜にさせられるだろうかーー。
2024年01月24日Amazonと東映は、「【推しの子】」を実写映像化する共同プロジェクトを始動。今冬、ドラマシリーズをPrime Videoにて世界独占配信、映画を東映配給にて劇場公開する。「【推しの子】」は、2020年に週刊ヤングジャンプにて赤坂アカと横槍メンゴの共同名義で連載スタートさせ、昨年はTVアニメ化もされ、現在コミック累計1,500万部を売り上げている。伝説的アイドル・アイの“推しの子”として転生するファンタジックな設定とショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、芸能界に躊躇なく切り込む斬新なストーリーに衝撃が走り、幅広い世代から人気を集めた。実写化の主演は、「VIVANT」にも出演した櫻井海音。母であるアイの死の真相を暴くため、芸能界に潜り込むアクアを演じる。そして、アイドルグループ「B小町」の不動のセンターで天性の輝きを持つ伝説のアイドル・アイ役で元「乃木坂46」齋藤飛鳥。アクアの双子の妹で、アイのようなアイドルになることを夢見るルビー役で元「=LOVE」齊藤なぎさ。幼い頃から子役として芸能活動し、ルビーと共にアイドル活動を始めることになる有馬かな役で、『すずめの戸締まり』『ミステリと言う勿れ』などに出演する原菜乃華。アクアに恋心を抱く黒川あかね役で雑誌「Seventeen」で専属モデルの茅島みずき。人気ユーチューバーで、ルビー、かなと共にアイドル活動をするMEMちょ役で、昨年末の紅白歌合戦に出場したあのが出演する。また今回の発表に合わせて、原作漫画の表紙をイメージしたスペシャルビジュアルも公開された。「【推しの子】」は冬、Prime Videoにてドラマシリーズを世界独占配信、東映配給にて映画を劇場公開予定。(シネマカフェ編集部)
2024年01月24日赤坂アカと横槍メンゴによるマンガ『【推しの子】』の実写化が決定。2024年冬にドラマシリーズがPrime Videoで独占配信、映画が劇場公開されることが発表となった。2020年より週刊ヤングジャンプで連載中の原作マンガは、伝説的アイドル・アイの“推しの子”として転生するファンタジックな設定とショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、そして“芸能界”という複雑な世界に躊躇なく切り込む他に類を見ない斬新なストーリーが話題となり、幅広い世代に人気が沸騰。また2023年に放送されたアニメでは、原作に極めて忠実なストーリーと繊細で美しい作画、そしてアニメオリジナルのライブシーンも話題に。さらにオープニング主題歌として音楽ユニット・YOASOBIが書き下ろした楽曲「アイドル」は、米ビルボード・グローバル・チャートで日本語楽曲初の首位を獲得したことも大きな要因となり、世界中で人気を集めている。母であるアイの死の真相を暴くため芸能界に潜り込むアクア役を櫻井海音、アイドルグループ「B小町」不動のセンターで天性の輝きを持つ伝説のアイドル・アイ役を齋藤飛鳥、アクアの双子の妹で、亡き母・アイのようなアイドルになることを夢見るルビー役を齊藤なぎさが演じる。そのほか、幼い頃から子役として活動し、ルビーとともにアイドル活動を始めることになる有馬かな役で原菜乃華、「劇団ララライ」に所属する女優でアクアに恋心を抱く黒川あかね役で茅島みずき、人気ユーチューバーとして活動し、ルビー、かなと共にアイドル活動をするMEMちょ役であのが名を連ねた。併せて、原作コミックの表紙をイメージしたスペシャルビジュアルが公開された。■赤坂アカ コメントこの度の【推しの子】の実写化にあたりまして、【推しの子】は芸能界に対して様々な言及をしている作品です。そして漫画作品の実写化についても触れています。良い事ばかりを言っていません。批判的な事も言っています。なので、もしかしたら【推しの子】が実写化する事は無いんじゃないかと思っておりました。そのような中で今回、実写化をしようと言って頂いた時には、キャストの皆様にも制作陣の皆様にも「本当に大丈夫ですか?」と聞きたくなる気持ちでした。引き受けて頂いた皆様には感謝の念が尽きません。芸能界を舞台にした推しの子という作品を、漫画家の目線でなく、正に芸能界という現場で、本物の現場にいる人々が作ろうと言う気持ちはどういうものなのか。そして出来上がるものはどういうものなのか。私はとても興味があります。皆様もそうではないでしょうか?是非その答えを一緒に見届けて欲しいと思っております。<作品情報>『【推しの子】』ドラマシリーズ:2024年冬 Prime Videoで独占配信映画:2024年冬 劇場公開(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
2024年01月24日福本伸行とかわぐちかいじによる漫画を実写化した映画『告白 コンフェッション』が、2024年5月31日(金)に公開される。生田斗真、ヤン・イクチュンがW主演。福本伸行× かわぐちかいじの共作コミックが原作原作漫画の『告白 コンフェッション』は、『カイジ』の福本伸行と『沈黙の艦隊』のかわぐちかいじの共作により、1998年にヤングマガジンアッパーズで連載された作品だ。主人公は、登山中に遭難してしまった、大学山岳部OBの親友同士である浅井と石倉の2人。石倉は遭難による死を覚悟したことから、自分が過去に犯した“殺人”を浅井に告白するも、その直後に2人は一命を取り留めることに。告白を“聞いてしまった”男と“言ってしまった”男が山小屋で過ごす気まずい一夜を、圧倒的なスリルとスピード感で描いている。生田斗真&ヤン・イクチュンがW主演、気まずく不穏な親友役に今もなお多くの読者から人気を集めているコミック『告白 コンフェッション』が、生田斗真、ヤン・イクチュンをW主演に迎え、実写映画化。極限状態に置かれた2人の男の、絶対絶命密室エンタテインメントを描く。告白を“聞いてしまった男”、浅井啓介は『土竜の唄』シリーズや『渇水』など多彩なジャンルの作品で活躍する生田斗真。また、自らの罪をうっかり“言ってしまった男”を演じるのは、『息もできない』で監督・脚本・主演を務め、国際的な評価を得たヤン・イクチュン。なお、原作では日本人の石倉というキャラクターだった設定を映画版では変更しており、ヤン・イクチュンは韓国から来た留学生のジヨンを演じる。主人公・浅井啓介…生田斗真大学山岳部OB。大学の卒業登山中に行方不明となって事故死とされている同級生の西田さゆりへの17回忌となる慰霊登山中に、親友のジヨンとともに遭難。怪我をしたジヨンを懸命に励ましていた中で、突如ジヨンからの罪の告白を聞く。しかしその直後に山小屋が出現したことで、2人とも“助かってしまった”。主人公・リュウ・ジヨン…ヤン・イクチュン大学山岳部OBで、浅井の親友。遭難中に脚に大怪我を負ってしまい、死を確信したことから実は16年前にさゆりを殺害したのは自分だと浅井に告白する。背負ってきた十字架をおろして安堵するも、事態が急転し2人とも一命をとりとめることに。西田さゆり…奈緒浅井、ジヨンの山岳部時代の同級生。大学の卒業登山中に行方不明となり、事故死したとされていた。監督は山下敦弘監督を務めるのは、『リンダ リンダ リンダ』『苦役列車』『カラオケ行こ!』といった映画を手掛けてきた山下敦弘。個性溢れるキャラクターの魅力を切り出すことに定評のある山下が、山小屋という密室内で気まずく過ごす2人の男をどのように描くのかに注目だ。映画『告白 コンフェッション』あらすじ大学山岳部OBで親友の浅井とジヨンは、16年前に事故死した同級生・西田さゆりの慰霊登山中、猛吹雪により遭難してしまう。死を覚悟したジヨンは、実は16年前にさゆりは自分が殺害したのだと浅井に‘告白’する。長きに渡り背負ってきた十字架を降ろしたことで安堵し、死を受け入れたジヨンだったが、その直後、眼前に山小屋が出現し、二人は一命を取り留める。薄暗い山小屋の中、明け方まで救助隊が来るのを待つ二人だったが、浅井はジヨンの態度がどこかおかしいことに気づく。この上なく異様で“気まずい”空気が流れる山小屋内。そして、ジヨンの行動は常軌を逸し始め、狂気をはらんでいく。【作品詳細】映画『告白 コンフェッション』公開日:2024年5月31日(金)出演:生田斗真、ヤン・イクチュン、奈緒監督:山下敦弘脚本:幸修司、高田亮主題歌:マキシマム ザ ホルモンPG12
2024年01月13日間宮祥太朗主演ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」が、4月より放送決定。究極のデスゲームが超VFXで実写化される。日本有数の総合商社・織田グループの御曹司だった織田照朝(間宮祥太朗)は、13年前、父・清司を謎の組織に殺され、全てを失った。犯人の目的は、清司が持っていた1本の古びた鍵。その鍵を手に入れた者は、集めた鍵の数だけ運気が上がり、99本集めると、この世の全てを手にすることができるといわれる悪魔の鍵だ。殺される直前の父からこれを託された照朝は、海外に脱出。以来、世界中を渡り歩いて知識と経験を積んでいった。そして父の無念を晴らすため、13年ぶりに日本に戻って来た照朝は、悪魔の鍵を狙うライバルたちとの命懸けの頭脳バトル・アクマゲームに巻き込まれていく…。本作は、「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されていた同名漫画の完全実写化。多彩なキャラクターが登場し、異形の悪魔が仕掛ける独創的で規格外のアクマゲームが、多くのコアファンを生み出し熱烈な支持を集めた。日本テレビ系GP帯連続ドラマ初主演となる間宮さんが演じるのは、99本集めると、この世の全てを手にすることができるといわれる悪魔の鍵を賭けて争う、命懸けのアクマゲームに翻弄されながらも鍵の謎に迫っていく主人公・織田照朝。幼い頃、母親が事故死し、日本有数の総合商社・織田グループを経営する父親と2人で生きてきたが、父は悪魔の鍵を照朝に託した直後、目の前で謎の男に殺害される。鍵の秘密を探るため、世界を放浪していたが、謎の財産譲渡事件が相次ぐ日本に帰国、鍵を狙う人物が現れ、アクマゲームに挑むことに。原作を読み「ゲーム自体の面白さ・緻密さに引き込まれました」と話す間宮さんは、「今回映像化するにあたり、原作では高校生だった照朝の年齢設定が27歳の青年になっています。ですが、父親を殺されたという原作の設定や、照朝の人となりなどは変わっていないので原作ファンの方も安心して見ていただけたらと思います」とコメント。ゲームについては「悪魔の鍵を持つプレイヤー同士がゲーム開始を宣言するとゲームマスターの悪魔が現れて、その時に初めてゲーム内容が明かされます。ゲームも毎回違うもので、いろいろなゲームが出てきます。なかには、皆さんがやったことがあるような遊びに似たものもあれば、全く新しいゲームもありますが、それぞれ特殊な仕掛けやルールが加えられたオリジナルゲームになっています」と説明。加えて「さらに、一度ゲームに勝ったプレイヤーには『悪魔の能力』という、ゲームを有利に運ぶための特殊能力が与えられます。その能力も一人一人違っていて、強力なものもあれば、『使いどころが難しいな』というものもあって、自分の能力をいかに有効に使うかはもちろん、相手がどんな能力を持っているのかを推理しながら戦っていくというのもポイントになっています」と語っている。また、本作の大きな特徴である、ゲームを支配する悪魔を実写化するにあたり、日本最高峰のVFX技術を誇るCG制作会社「デジタル・フロンティア」が参画。『デスノート』シリーズや「今際の国のアリス」のVFXを担当し、日本のみならず世界からも熱視線を集める同社が、最新のテクノロジーを駆使した迫力ある超VFXで悪魔を描き出す。「ACMA:GAME アクマゲーム」は4月期日曜ドラマにて放送予定(毎週日曜よる10時30分~日本テレビ系)。(シネマカフェ編集部)
2024年01月11日2023年は『下剋上球児』(TBS系)や『パリピ孔明』(フジテレビ系)など、人気漫画や小説のドラマ化が話題になった。賛否両論がつきものの実写化だが、そのなかでも“原作キャラクターの再現度”はドラマの評価に大きく関わる「成功のカギ」ともいえるだろう。そこで本誌は、「2023年原作ものドラマの再現度が高かった俳優」について、300人を対象にアンケートを行った(12月15日~)。同率2位となったのは、『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)の奈緒(28)と、『下剋上球児』の鈴木亮平(40)。『あなたがしてくれなくても』はセックスレスに悩む二組の夫婦を描いた恋愛ドラマ。奈緒が演じたのは、夫との仲はいいがセックスレスに悩む妻・みち。周りからは幸せそうに見える夫婦の抱える、ナイーブで打ち明けにくい問題に切り込んでいく作品だ。夫との関係を何度も修復しようと試みながら堪えきれない気持ちを訴える場面は《温厚ながらも自分の感情を爆発させた演技は印象深い》(60代女性/専業主婦)など、心情が伝わってくると好評。話題にしづらいテーマ、かつ下着姿のシーンもあったことから、《大胆な演技にも果敢に挑み、かつ繊細な心理表現もこなしていた》(40代男性/専門職)と、奈緒の演技の幅を広げた作品となった。『下剋上球児』で鈴木が演じたのは、高校社会科教員で、廃部寸前の弱小高校野球部の監督。部員集めと指導に奔走し、隠された己の過去を背負いながら負け続きの高校球児たちとともに甲子園を目指す青春群像劇で、ノンフィクション作品『下剋上球児』を原案としている。到底勝てっこないと言われていた野球部で生徒を信じ甲子園を目指す姿に、《目標に向かって粘り抜くイメージがピッタリ》(40代男性/派遣社員・契約社員)と鈴木の役柄がハマっているとの声が。実は教員免許を持っておらず、野球部の未来を守ために葛藤する心情描写も印象的で、《陰のある教師と野球部の監督役でしたが、演技も野球も上手でした》(70歳以上女性/専業主婦)と多くの視聴者は原作通りのキャスティングに満足したようだ。そして栄えある1位に選ばれたのは、『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)の菅野美穂(46)。菅野が演じるのは、自宅で手芸教室を開きながら平凡な暮らしをしていた主婦・ゆりあ。突然夫が倒れ要介護となった矢先、その彼氏と彼女、隠し子までいたことが発覚し、介護のために同居生活を送ることに。介護の問題を浮き彫りにしながらも、明るく動じない主婦ヒロインを演じた。介護が必要になった夫だけでなく、彼氏や隠し子たちと同居するという非現実的な状況にも関わらず《日常現実的なかんじがした》(50代男性/会社勤務)と思わせる演技力が、高く評価された。さらに問題事を全部受け止めてくれそうなゆりあのタフさは、《キャラが菅野美穂でぶっ刺さっている武者のような立ち振る舞い》(30代男性/会社勤務)《何事にも動じないしっかり者という感じ》(60代女性/専業主婦)など、まさに菅野がハマり役!と絶賛されている。原作を尊重しながら作品を再度楽しむことができる実写化ドラマ。来年もぴったりなキャスティングで視聴者を楽しませてくれることを期待したい!
2023年12月24日1986年に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始、その後掲載誌を移して現在も連載中、単行本の累計発行部数は1億2000万部超とワールドワイドな人気を誇る『ジョジョの奇妙な冒険』。その原点である「第1部ファントムブラッド」をミュージカル化するという、最高にワクワクする試みが行われる。2024年2月の帝国劇場公演を皮切りに、3月に北海道・札幌、4月に兵庫と巡る公演で、19世紀末のイギリスに生きる主人公、ジョナサン・ジョースターを演じるのは松下優也と有澤樟太郎。そして、演出・振付は海外でも多くの舞台に関わり、日本では2023年のミュージカル『ピーター・パン』を担当し注目を集めた長谷川寧。既にワークショップに参加しているふたりと、着々とクリエイティブワークを引っ張っている長谷川。彼らが思うジョナサン、そしてミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険』について語ってもらった。タイプの違うふたりが演じるジョナサン・ジョースター――おふたりが演じるジョナサン・ジョースターは、英国貴族ジョースター家の息子で〈謎の石仮面〉をめぐってディオ・ブランドーと宿命の闘いを繰り広げます。ジョナサンについて、どのようにとらえていますか?松下「ファントムブラッド」のラストシーンでジョナサンがディオに対して言うせりふが、すごく大事じゃないかと思っていて。ジョナサンは圧倒的な光で、正義感が強くて、真面目でピュア。でもそういう風になっていくのは、ディオがいるからなんですよね。ディオあってのジョナサン、ジョナサンがいるからこそのディオ、ということが自分が演じるうえでのヒントだと思っています。有澤ジョナサンは物語の後半になればなるほど、磨かれ、研ぎ澄まされ、洗練されていくじゃないですか。そんなジョナサンとディオとのぶつかり合いに、ワクワクするんですよね。ジョナサンの内面は突き抜けて真面目だったり正義感が強かったりしますけど、マンガを見ると肉体的にもどんどん洗練されていく。そういうところがジョナサンの魅力だと思います。たぶん稽古は大変でしょうけど、稽古を通してジョナサンと自分の近いところを探していきたいし、ジョナサンのように洗練された人になっていけるんじゃないかなって思います。長谷川物語の構造的な部分を見ると、基本には社会的格差がある。ジョナサンは貴族の生まれで、一方には貧民街から来たディオがいるという対比構造になっているんです。(原作者の)荒木飛呂彦先生もジョナサンだけでなくディオにも強い思い入れがあるようですが、そんなふたりの格差の中で何を描くかというと、最初はゾンビ1体を倒す行為にも痛みを覚えていたジョナサンが、やがてそれを乗越えてちゃんと意識的に敵を倒すようになってディオに向かっていく。その成長が、僕は一番面白いと思うんです。割とポンコツだった最初のジョナサンがぐんぐん伸びていく、キャラクターの飛距離に魅力を感じますね。――そのジョナサンを演じるおふたりですが、お互いの、そして長谷川さんから見たふたりの印象は?長谷川ふたりはタイプがまったく違うから面白いですね。髪色も全然違うけど(笑)、実は近いところはあるんだよね?松下地元(兵庫県)がめちゃくちゃ近いんです。有澤そうなんです。長谷川そんなに近い所で育って、こんな風に違う感じになるんだっていうのが興味深い。しかも今回はツアー公演も。松下兵庫県があって。有澤地元で大千穐楽ですもんね。長谷川ふたりの出演作品は最近観に伺っていて、最近だと音楽劇『浅草キッド』は「松下優也」らしく舞台に存在しているな、と思った。その場にその人のままでいるって実は一番難しいことだし、そういられるのは、すごく魅力的ですよね。有澤くんはこの前ミュージカル『のだめカンタービレ』を観たけど、毎回「元気だな」と思う。こういったまっすぐな陽のエネルギーを発することができるって、今回の“ジョジョ”の世界観にとっても、とてもいいこと。反対に屈折した人間であるという自覚がある僕からすると、僕にはないものを持っていてとても魅力的に映ります。『キングダム』もそうだけど、『のだめカンタービレ』も先に映像で演じた方がいらっしゃるし、どう演じるかはとても難しいだろうけど、有澤くんはすごく自分らしく演じていた。それがとても良かったです。有澤ありがとうございます!僕は松下さんはすごくカリスマ性のある方だと思っていて。ミュージカル『花より男子』の道明寺司がイメージ的にぴったり。ああいうちょっとキザな役が嫌味なくはまっていて、本当にすごいと思いました。こうやってお話していても、言葉に説得力があるし、もっている雰囲気も素敵だし。松下僕はまだ実際に舞台で有澤くんの芝居を観てはいないけど、映像では観ていて。さっきの寧さんの話とちょっと似ているかもしれないけど、いい意味でフラットな人だと思った。自分もどっちかというとフラットなタイプだけど、また違った意味で。お芝居はしているけど、人に「こう見せなきゃ 」っていうフィルターがなくて、ちゃんと自分としてそこに存在している。純粋さというか、ピュアさを感じました。この作品で新しい試みを――おふたりは初めて長谷川さんの演出作品に参加するわけですよね。松下めちゃくちゃ興味深いですよ。僕がこれまでやってきたダンスは動き、形が先にある。でも寧さんはお芝居的というか、創っていく時の始め方がまったく違うんです。例えば水を飲むっていう動きにしても。長谷川「水が欲しい」という欲求が、動きの起因になる。それを振付化して行きたいんです。逆に言えば僕は、例えば役者さんにいきなりジャズの決まったステップで踊りださせる、みたいな振付の仕方がわからないんです。松下流れとして、すべてに無理がないっていうことですかね。ダンスの動きなどもそういう演劇的なところが面白いし、自分にとっても新しい発見がたくさんあるんじゃないかと思います。有澤寧さんのワークショップに何度か参加させていただいて、『ピーター・パン』も観ました。観終わった後、物語を超えて「ピーター・パンとは何か」みたいな本質的な部分を突いているように感じたんです。今回の“ジョジョ”でもきっと、もちろんエンタテインメントとして楽しいけれどそれだけじゃなく、演劇として“寧さんがやる意味”のある “ジョジョ”が創りあげられると思います。寧さんのワークショップはだいたい2~3時間なんですけど、頭も体も声も使って、毎回“全部使い果たした感”と充実感がすごいんですよ。本当にていねいに言葉で教えてくださるし、発見がたくさんあります。――事前のワークショップがこれだけ充実しているということは、本編の稽古も期待できますね。長谷川僕はミュージカルの中で、『ウエスト・サイド・ストーリー』がすごく好きなんですよ。フィジカルと演技とが素晴らしく融合されているので。“ジョジョ”も、役者の欲求にそって、どこまでがお芝居なのかダンスなのかアクションなのかわからない、みたいな感じになったら面白いですね。ある意味、しっかり汗をかく泥臭い稽古になると思う。でもそこがふたりと一緒にやる面白さであり、大変さでもあり、ふたりにとってもちょっと新しい試みになるんじゃないでしょうか。「めちゃくちゃかっこいい」UKロック風の音楽も注目――役者さんたちの身体表現への期待が大きいわけですね。もうひとつ大きな要素として音楽がありますが、今回音楽を担当されているのは『1789 -バスティーユの恋人たち-』や『LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』のドーヴ・アチアさん。既にデモ曲が到着しているそうですが、どう感じました?長谷川今回ドーヴと密にミーティングをさせてもらって、スタンダードなミュージカルのクラシカルな感じとはちょっと違う音楽になってきているのが面白いなと思います。イメージとしては、僕、それから松下くんもその世代かもしれないけど、以前オアシスやレディオヘッドのようなUKロックが大ヒットした時代があって。あの辺りのイメージの、耳に残る楽曲が多いですね。デモ曲は英語やフランス語で仮の歌詞が入っているんだけど、普通にノリの良い洋楽として聴いていられる。有澤ビジュアル撮影の時に流れていたんですよね。すごく耳に残るめちゃくちゃかっこいい曲で、洋楽が流れてきたなと思ったら「ジョナサンのテーマだよ」と言われてびっくりしました。松下もともとブラックミュージックやポップス、ブルースを歌って、聴いて、育ってきてるし、今回の曲は自分のフィールドに近くてすごく楽しみ。あとはジョナサンとして、どこをどうセリフとして歌うのか。日本語になっても、のっぺりしてしまわないようにリズムにはこだわっていきたいと思います。長谷川今回、アレンジメント・バンドマスターの蔡忠浩さんが(元・バンド「bonobos」の)ボーカリストでもあるので、歌詞検討会にも参加してもらっているんですよ。例えば「ここは小さいツが入るように歌ったら、もっとグルーヴが出るよね」といった話をしながら、こだわって歌詞を創っています。ちょっと新しいものになるんじゃないかな。松下素晴らしい!そういうことを、世界で活躍されているクリエイティブスタッフの方たちが高い次元で創ってくださっているところに安心感がありますよね。有澤めちゃくちゃ、楽しみです。長谷川ミュージカルは総合芸術だと僕は思っていますけど、いろいろなスタッフの力、もちろんキャストの皆さんの力も加わってかなり面白いことになっていると思います。ぜひ楽しみにしていていただきたいですね。ぴあアプリでは松下優也さん、有澤樟太郎さんのアプリ限定カットをご覧いただけます。ぴあアプリを ダウンロード(dpia-app://contentAll?contentId=26fd672c-5dd5-477b-b989-76ce8d72f9ff&contentTypeId=2) すると、この記事内に掲載されています。取材・文:金井まゆみ撮影:You Ishiiヘアメイク:(松下)ASUKA(a-pro.)/(有澤)田中紫央スタイリスト:(松下) YAMAMOTO TAKASHI(style³)/(有澤)山田安莉沙ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★松下優也さん×有澤樟太郎さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ コミックス刊)演出・振付:長谷川寧音楽:ドーヴ・アチア脚本・歌詞:元吉庸泰出演:松下優也/有澤樟太郎(Wキャスト)、宮野真守、清水美依紗、YOUNG DAIS、東山義久/廣瀬友祐(Wキャスト)、河内大和、島田惇平、コング桑田、別所哲也 ほかバンド:蔡忠浩吉田省念小池龍平田中佑司梅本浩亘高橋飛夢【東京公演】2024年2月6日(火)~2月28日(水)会場:帝国劇場【北海道公演】2024年3月26日(火)~3月30日(土)会場:札幌文化芸術劇場hitaru【兵庫公演】2024年4月9日(火)~4月14日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホールチケット情報:公式サイト:
2023年12月01日