同じ職場で働く人との絆の礎は、ハラスメントのないこと。知識と機転、簡単にできるアイデアで、みんなで目指したい、居心地のいい職場作り。小さくとも声を上げる勇気の連鎖が絆に繋がる。「ハラスメントへの認識をアップデートしてほしい」と語るのは『ハラスメントの境界線』を上梓した相模女子大客員教授の白河桃子さん。「日本は職場にいる時間が長く、職場を家のように履き違えている人がいます。だから、ハラスメントを訴えられた人の言い分も『部下を子供のようにかわいがっていた』となってしまう。完全に、境界線を踏み誤っているわけです。ハラスメントは司法、行政、各組織で定義づけられていますが、個人によって“ここからはハラスメント”という境界線はそれぞれ。たとえば、彼氏や彼女の有無を尋ねられることに抵抗がある人もいれば、気にならない人もいます。問題が起きた後ではなく、普段からハラスメントについて話し合い、境界線を明らかにしておくことが、職場での絆作りの第一歩です」職場の風通しを良くする方法に呼び名を変えることがあるそう。「役職で呼ばず、性別に関係なく“さん”と呼び名を統一してみる。呼び捨てもやめます。すると、フラットな関係に感じられ、互いに尊重し合い絆を深める相手として認識できるため、職場の空気が良くなっていくはずです」職場ハラスメントQ&AQ.飲み会でのハラスメントから逃れるには?「参加を断れるといいですが、そうもいかない場合は予防策を打っておきましょう。飲み会中に携帯を鳴らしてくれるよう予め知人に頼み、席を立つチャンスを作っておくのも一手。セクハラされそうになったら、わざとコップを倒し、その場の空気を切る方法もあります。そもそも、ハラスメントが横行しがちな飲み会は、行わないに越したことはありません。ランチ会を提案するのも手です」Q.ハラスメントに遭ったら?「我慢は禁物。何も解決せずツラくなるだけです。直接、加害者に言えるのであれば、真剣に『やめてください』と伝えましょう。笑顔を浮かべると、相手は『大したことではない』と誤解しかねません。同じ職場に信頼できる人がいれば相談を。声を上げると『私も同じように感じていた』という人が出てくるもの。告発の声は多いほど力を持ちます。社内外の相談窓口の利用も考えてみましょう」Q.セクハラ・パワハラ以外に知っておきたいハラスメントは?「まず、妊婦に対する“マタハラ”があります。加害者は男性に限らず、恒常的に人手が不足し、女性の多い職場では、同性の不満が産休や時短取得者に向くことも。育児参加する男性に対するハラスメント“パタハラ”の加害者も男性に限りません。そして、性的指向や性自認についての嫌がらせである“SOGIハラ”も、来春から企業の対策が義務化されるハラスメント関連法案に盛り込まれました」ハラスメントの境界線セクハラ・パワハラに戸惑う男たち働く男女への取材や最新データを通じ、職場におけるハラスメントの実態に迫る。その上で、働きやすい組織の形を提案。中公新書ラクレ900円しらかわ・とうこジャーナリスト、相模女子大学客員教授。専門テーマは働き方改革、女性活躍、ワークライフバランスなど。内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員。代表作に共著『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書)。※『anan』2019年11月13日号より。写真・内山めぐみ取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2019年11月12日「職場内に好きな人がいて付き合っています。この間、仲よく話しているところを同僚に見られバレそうになりました。いまのところ一応バレないようにしていますが、社内恋愛のリスクを知っておきたいし、リスク覚悟で上手に社内恋愛をする方法があったら教えて欲しいです!」と、社内恋愛に悩む女性がいます。そこで心理カウンセラーが、社内恋愛のリスクについて解説したうえで、リスク覚悟で上手に社内恋愛をする方法までご紹介していきましょう。仕事も恋愛も上手くこなしたい女性や、社内で周りがどう思っているのか知りたい女性も必見です!■そもそも社内恋愛するきっかけとは?まずは、そもそも社内恋愛するきっかけから、解説していきたいと思います。■相談に乗ってもらった社内恋愛するきっかけは、社内の人間関係に悩んでいるときに、相談に乗ってもらったことでした。よくあるパターンですが、女性同士の上下関係が面倒で、年上の部下を与えられたときの悩みでだったのです。頭を抱え、言いづらい年上部下の仕事を残業しているときでした。そんな様子を気の毒に思い、声をかけてきたのがいまの彼氏だったのです。そんな優しい男性に泣きながら相談したのが、付き合うきっかけでした。■残業を手伝ってもらった社内恋愛するきっかけは、残業を手伝ってもらい、その後に食事に行ったのがきっかけでした。社内恋愛のきっかけとして王道中の王道ですね。四苦八苦しながらふたりで残業をこなし、お礼に女性が食事をご馳走するという流れか、男性がお腹空いたからと女性を誘うパターンでしょう。■飲み会で意気投合した社内恋愛するきっかけは、飲み会で意気投合したということもあるでしょう。社内での飲み会で意気投合して2次会まで流れ、人数の少なくなったところで、さらに仲よくなったというパターンでしょう。または飲み過ぎた相手を、介抱したのがきっかけも考えられますね。■同じ仕事を担当した社内恋愛するきっかけは、同じ仕事を担当したというのも大いにあると思います。目指すものが同じで戦友みたいな感じが、絆を強くし恋愛に変わるパターンなのでしょう。その仕事が大変であればあるほど苦労を共にして、恋愛に変わる可能性が高いと思われます。■失敗をフォローしてくれた社内恋愛するきっかけは、失敗をフォローしてくれたことも考えられます。仕事の失敗で頭を抱えているときに、助け舟を出してくれた男性に惚れてしまうのはアリですね。いざというときの男性のフォローは頼もしく、女性を夢中にさせ恋愛が始まる可能性大だと思います。■社内恋愛をすることのリスクそれでは、社内恋愛をすることのリスクを解説していきましょう。■仕事がしにくくなる社内恋愛をすることのリスクは、仕事がしにくくなるのは当然でしょう。なぜなら大事な仕事を抱えているときに、恋愛中の相手を目にすることは、気が散り仕事への集中力が欠けてしまうことが考えられるからです。そんなときにはできるだけ、相手の前に表れないようにしたいものですね。■周りに隠すのが大変社内恋愛をすることのリスクは、周りに隠すのが大変ですね。できればオープンにして陰でコソコソしたくないと思う人もいることでしょう。しかし、職場に恋愛は邪魔なものと捉える向きは昔もいまも変わらずあるのです。周りに隠すのが大変でも、隠すのが当然でしょう。■相手に対する嫉妬社内恋愛をすることのリスクは、相手に対する嫉妬もあると思います。彼氏に好意を寄せて接近してくる女性社員の嫉妬も考えられるのです。嫉妬に駆られた女性こそトラブルの元ですので、絶対にバレないように気をつけなければなりません。■仕事とプライベートを混同社内恋愛をすることのリスクは、仕事とプライベートを混同しがちなことです。職場にプライベートな恋愛が混在するので、混同しがちなことも理解できます。しかしやはり、仕事とプライベートな恋愛は完全に切り離すべきでしょう。じゃないと仕事に集中できないと思います。■別れても顔をあわさなくてはならない社内恋愛をすることのリスクは、別れても顔をあわさなくてはならないことも、ギクシャクして大変なことですね。辛くても割り切り仕事に集中するしかないと思います。こういう意味でも社内恋愛をバレないようにした方が、心の傷は浅いと思われます。■バレるともっとしんどい社内恋愛のリスク次に、バレるともっとしんどい社内恋愛のリスクについて解説します。■周りからの冷やかしバレるともっとしんどい社内恋愛のリスクは、当然周りからの冷やかしは避けられないでしょう。冷やかしぐらいならまだしも、誹謗中傷されることも無きにしも有らずなのです。人の幸せオーラを快く思わない人もいないとも限らないでしょう。■嫉妬から人間関係が悪くなることもバレるともっとしんどい社内恋愛のリスクは、嫉妬から人間関係が悪くなることも考えられます。先にも少し述べましたが、嫉妬からトラブルが避けられず人間関係が悪化し、仕事に支障をきたすことまで考えられるのです。理屈抜きで嫉妬心の対処は難しいことだと思います。だからこそ、バレてはいけないことなのです。■部署替えや人事異動の可能性バレるともっとしんどい社内恋愛のリスクは、部署替えや人事異動の可能性もあると思います。社内の風紀や秩序を乱したとされ最悪、部署替えや人事異動の可能性のあるのです。そんなことまで考えずにイチャついてバレたら、彼氏の出世にも影響してくることも過言ではないでしょう。■社内恋愛を禁止する企業もある?その理由続いて、社内恋愛を禁止する企業の、その理由を解説します。■情報漏洩を防ぐため社内恋愛を禁止する企業のその理由は、情報漏洩を防ぐためでもあるのです。いくら彼氏と彼女であっても情報を漏洩することを防がねばなりません。むしろ一番漏洩しやすいのがこの社内恋愛をしているカップルなのかも知れないのです。そのためにも社内恋愛を禁止なのでしょう。■社内の秩序や風紀を乱さないため社内恋愛を禁止する企業のその理由は、社内の秩序や風紀を乱さないためでもあるでしょう。仕事に恋愛は関係なくむしろ邪魔で、秩序や風紀が乱れることから、重要な仕事を任せられないとなるのです。このように信用を無くしたら、彼氏の出世もなくなるでしょう。■セクハラ・ストーカー行為の防止社内恋愛を禁止する企業のその理由は、セクハラ・ストーカー行為の防止でもあると思います。なぜなら社内恋愛はほかの男女がたくさんいる中で、セクハラやストーカー行為の犯罪を犯すリスクが高いと考えられるからです。そのように犯罪に繋がるリスクは極力会社としては避けなくてはならないし、犯罪者を出せば会社の存続にも関わってくると思われます。したがって、禁止を破るようなことがあれば、出世しないどころかクビになる可能性も高いでしょう。■リスク覚悟で上手に社内恋愛をするには?さらに、リスク覚悟で上手に社内恋愛をするには、どうすればいいかご紹介します。ここが一番肝心なことなので心してご覧ください。■職場では仕事第一リスク覚悟で上手に社内恋愛をするには、職場では仕事第一に考えるべきです。社内恋愛をしていることを忘れて、仕事に没頭することをおすすめします。彼氏が通り過ぎても目もくれず仕事に邁進することです。ごく自然の態度に徹することが最良でしょう。後で「今日、近くに行ったのに無視された!」などと、そんなことを彼女にボヤかないことです。ふたりで仕事に邁進することが大事なので、ふたりの気持ちをしっかり固めておきましょう。■職場の人には誰にも言わないリスク覚悟で上手に社内恋愛をするには、職場の人には誰にも言わないことも鉄則です。どんなに信用の置ける人でも、言ってしまったら噂が広がると思って間違いないでしょう。ふたりで秘密にしておくことが、なによりも大事なことなのです。少しでも口走ってしまったら「ここだけの話しなんだけど・・・・・・」と、どんどん次から次へと繰り返され広がっていくでしょう。その広がっていく途中には、内容が変わって伝わることもよくある話です。嫉妬が絡むこともありよからぬ噂となり、取り返しのつかないことになるでしょう。■必要以上の接触は避けるリスク覚悟で上手に社内恋愛をするには、もちろん彼氏と必要以上の接触は避けるべきです。いくら他人を装っていても、ふたりだけの世界のなんとも言えないオーラが放される場合があるのです。男性にとってはまったく感じ取れず、理解できないことでしょう。しかしそれに気がつくのは、男性ではなく第六感の働く女性で、彼氏に想いを寄せる女性だったりするのです。そうなるとなにもかも疑ってかかり、仕事帰りにも後をつけ証拠を掴もうとするでしょう。怖いことにこんなことでバレてしまうのです。社内恋愛中の男女は社内では、お互いできるだけ近づかないでいたほうが無難でしょう。■職場の近くで会わないリスク覚悟で上手に社内恋愛をするには、特に職場の近くで会わないのも当然のことです。社外といえど職場の近くは、同僚に会う確率が高いと思います。誰かひとりでも、ふたりで会っているところを見られたら、いままで職場で必死に隠していたことが水の泡になってしまうでしょう。仕事帰りだからと、気を緩めてはいけないのです。それからカップルがデートで集まる人気スポットやディズニーランドのような所でのデートも、発見されやすいでしょう。自分たちが気がつかなくても、そのように人気が集中する場所は、職場の人が知らないところから見ている可能性も高くなるのです。そうなると芸能人のように変装したりと、バレないように細心の注意が必要なのは言うまでもありませんよね。■リスクはあるけど社内恋愛で幸せを掴んだ人も多い最後に、リスクはあるけど社内恋愛で幸せを掴んだ人も多いことを、述べておきます。いままで、社内恋愛のリスクはなにか?職場内で付き合うにはいろいろ覚悟が必要!と、言うことで詳しく解説してきました。若い男女の多い職場では、社内恋愛に発展するきっかけも多くあるのです。しかし、社内恋愛をすることのリスクとバレるともっとしんどい社内恋愛のリスクも多くなってきます。社内恋愛を禁止する企業もあるくらいに、社内恋愛の難しさを物語っているのです。だからといって、まったく社内恋愛を避けているわけにもいかず、リスクはあるけど社内恋愛で幸せを掴んだ人も多いのも確かだと思います。要するに、リスク覚悟で上手に社内恋愛をすればいいことなのです。■まとめいままでご紹介したように、職場では社内恋愛をしていることは忘れ、仕事第一に考えるべきなのです。そして、ふたりのことは職場の人には一切言わずに通すことが大事なってきます。続いて彼氏との接触は、必要最低限にすることも必要なことでした。さらに職場の近くや人気のスポットでは会わないことはもちろん、一歩外に出れば人目のあることを意識しなければなりません。変装するか外で会わないことも覚悟し徹底すべきでしょう。この徹底ぶりで社内恋愛から結婚までこぎ着ければこそ、職場の上司を始め同僚達からの祝福があるのです。そこまでバレずに仕事に邁進してきた功績は、高い評価に値するものだと思います。社内恋愛はあくまでも、秘密厳守で行うことが大事なのです。(HIKARI/ライター)(ハウコレ編集部)
2019年10月10日ジェームズ・フランコからセクハラ被害に遭ったと1年半前に告発した女性2人が、法的措置を取ったという。「Variety」誌などが報じた。2人はジェームズが2014年から2017年まで経営していた演劇学校の元生徒で、在校中にジェームズと彼のビジネスパートナーたちが「女性生徒たちに対し、権力を使って性的で不適切な行いの蔓延に携わった」として訴えを起こしている。生徒たちは月300ドルの授業料を支払い、それで真っ当な授業を受けられると思っていたが、ジェームズが受け持つセックスシーンを学ぶマスタークラスの受講にはさらに750ドルが必要だったという。マスタークラスを受けるためのオーディションでは、明らかに度を越えた性的な内容の演技が求められ、それを録画されたとのこと。録画に対する同意書に、強制的に署名させられたとも。2人はジェームズとビジネスパートナーたちを、性差別、セクハラ、詐欺、虚偽の広告、性的搾取で訴えている。ジェームズの弁護士は、原告たちの訴えに損害賠償を求めると語った。「彼女たちがこういったことを訴えるのは、これが初めてではありませんし、すでに話していることが偽りであることは明らかになっています」と自信をのぞかせている。2人は2018年1月、ジェームズのセクハラ被害者としてほかの3人とともに「Los Angeles Times」紙で体験を語っていた。(Hiromi Kaku)
2019年10月04日エマ・ワトソンが「Time’s Up UK」とタッグを組み、職場でセクハラにあった被害者の相談ホットラインの開設に一役買った。イングランド及びウェールズの女性を対象とし、通話料は無料。エマは声明文で「自分の権利を理解し、もしハラスメントにあった場合に相手を制したり、自分がどんな選択を取れるのかを知ることは、みなさんにとって安全な職場環境を作るためにとても重要なことです」とコメントしている。「この相談ホットラインは、大きな進展です。どんなところで働いていようと、すべての女性がサポートを受けられるのです」。ホットラインは「Time’s Up UK」の「Justice and Equality Fund」(正義と平等基金)が開設し、エマや一般の人の寄付金によって運営され、相談者はチャリティー団体の「Rights of Women」から法的なアドバイスを受けられる。昨年、エマは「Justice and Equality Fund」に100万ポンド(約1億3000万円)を寄付し、オスカーのパーティーでは「Times Up」のフェイクタトゥーを腕に入れて登場し話題になった。「Time’s」のアポストロフィーが抜けていたことを指摘されたが、エマがこの運動を支持していることには違いない。(Hiromi Kaku)
2019年08月07日ロンドンで開催されたクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のプレミアで、レナ・ダナムの“行動”が批判の的になってしまった。プレミアにはタランティーノ監督とレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、それにレナらキャストが参加。キャストが横並びになったとき、レナとブラピの間にはディカプリオらがいて距離があったが、レナはタイミングを見計らってツカツカとブラピに歩み寄った。ハグをしたかと思うと、ブラピの唇めがけてキス。ブラピはとっさの機転でレナに頬を向けたため、唇の左半分のみが奪われる形となったが、ツイッター上では「お願いだからブラピにセクハラするのは止めて」「レナがブラピにキスしたことを、勇気があると褒めちぎったり、うらやましがったりする人がいる。でも、もし男性が女性にこういうことをしたら #MeToo問題だと騒がれるでしょ?」とレナの行動が「不適切」であると非難の声が上がっている。レナとブラピは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の撮影中にかなり親しくなったようで、5月にはブラピがレナの誕生日パーティーに出席するほどだった。また、レナは撮影中にブラピと「イチャついた」と、ジョークなのか本気なのか分からないコメントもSNSに残している。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2019年08月05日ボディタッチは「恋愛対象としての好意」だとは断言できませんが、少なくとも「嫌いではない」ことに間違いはありません。男性の場合は怖いもの見たさ・・・の気持ちから触れることはあるようですが、基本的に女性は「嫌悪するもの」に触れることはないからです。ボディタッチに関しては、タイミングや触れてくる部位などによって相手の感情の度合いや意図が見えてくるものです。恋愛テクニックやハウツーになると、必ずと言っていいほどに登場するボディタッチ。今回は、理解しているようでしていない人が多い「ボディタッチから分かる好意のアリナシ、ボディタッチの意図」に関して、徹底解明していきたいと思います。■女性のボディタッチは好意のしるし?どうしても「触られる」ことで好意を持たれていると思いがちですが、判断を見誤ると恥ずかしい結果を招いてしまうこともあります。よりスマートに生きられるよう・・・見極めポイントを確認し、正しい判断と対処ができる「大人の対応」を身に着けていきましょう!脈ありボディタッチ本音として嬉しいのは断然「脈アリボディタッチ」ですよね。ただ勘違いして痛い奴になるのも勘弁したいところ。「でも触ってくるってことはもう脈アリでしょう?」と思う人、その時点で大きな勘違いなのです!女性は脈ナシでもボディタッチする生き物。もちろん人によりけりですが「体に触れる」ことに抵抗のない人が多いのは事実です。「じゃあどうだったら脈アリなの?」その答えは・・・触れる場所と状況から判断できます!際どい箇所へのボディタッチこれは個人差もありますが、自分が「え?ここ触る?」というような際どい箇所に触れてくる場合は脈アリサインでしょう。そこまで意識していない相手に対して、二の腕の内側や足の付け根近辺まで触れてくるのはもう脈アリ判定!意識して「触ろう」としなければ触れられない部分ですからね。脈ナシ相手に対して意図ナシに触れる場所ではありません。それでも触れてくる人は悪戯のからかい目的か、人が悪い人ですね・・・。自分だけにボディタッチしてくる肩に触れる、背中に手を置く、腕に軽いグーパンチをしてくる・・・このように小さなボディタッチを繰り返される場合。他の人にすることなく自分にだけタッチしてくるのであれば、これも1つの脈アリサインになります。腕や肩や背中などは、同性であってもコミュニケーションとしてタッチできる箇所ではありますが、「特定の人」にする場合には好意の意図があるのです。他の人との差をつけて好意をアピールしていると取りましょう!脈なしボディタッチボディタッチは全くされないタイプの男性もいます。そのため、触れてくる女性がいるだけで儲けもんなのですが・・・どうしてもボディタッチされると「自分に気がある?」と思いたくなってしまいますよね。しかし残念なことに「脈ナシボディタッチ」も存在するのです。下手に期待しすぎて勘違い行動をしてしまうと大恥をかいてしまうことも!クールな男性を決めるために求められるのは「脈ナシタッチ」の見極め方。実は・・・結構簡単に見分けることができます。自分にボディタッチしてくる人がいたら、まずは笑顔の無反応スルーで対処し、その後の女性の行動を観察する癖をつけましょう。これで大方は判定できます。飲み会の促しボディタッチ職場や大学、専門学校などの公の場でボディタッチをすることは全くない人でも、飲み会となるとやたらとボディタッチしてくる人もいます。飲み会でのうながしタッチですね。これは少しでも皆と仲良くなりたいというフレンドリー精神からくるスキンシップの一環です。普段ボディタッチなんてしない人が自分に触れた・・・となると、一瞬勘違いしてしまいそうになりますが、飲み会の場を観察することで見極めることができます。勘違いで早まらずに、飲み会などの席までの経過観察をおススメします。誰でも同じようにボディタッチしているこれはもうその女性の「癖」ですね。特定の相手だけではなく、誰にでも同じような場所を同じように触れるのは、「人としてのスキンシップ」に過ぎません。反応を求めることもなく、ただ「よろしくね」程度の軽い気持ちでのタッチなのです。一歩間違えれば馴れ馴れしい人でもあります。本人は無意識でも八方美人タイプの可能性も高いので、ボディタッチされても通りすがりに会釈された・・・くらいの気持ちで受け取っておきましょう。ナシな人にはボディタッチはしないボディタッチには「脈アリ」「脈ナシ」があります。それでも脈ナシタッチであったとしても、「可能性が0」ではありません。そもそも女性は男性を「男」として見るときに、少しでも「この人ないな」と思ったら絶対に触れることはありません。下手な誤解をされたくない・・・というより、心理的、または生理的に「触れたくない」だけです。脈ナシ判定になるボディタッチをされて浮かれることはご法度ですが、「全く興味を持たれていない」と落ち込む必要もありません。触れてもらえるだけ可能性は残っています。すべてに意味や好意があるわけではない人間の感情はきっちりと「こうだ」と断定できない複雑な感情がほとんどです。命をかけて憎んだり、愛したり・・・という極端に行き過ぎるストイックな感情も存在しますが、それは極論のお話。日常的な人間関係の中では「興味はあるけどまだ好きかどうかは分からない」とか「好きだけど告白して付き合うまでには届いていない」、「この気持ちは好きなのかな、勘違いかな・・・」など、白黒はっきりしないなんともグレーな感情ばかり。そのため、コミュニケーション手段の1つとしてあるボディタッチに関しても、多少なりの感情はあっても深い意味や好意を持っての表現とは限らないのです。特に意味もない行動・・・として片付いていることもあります。観察しても相手の心理がよく分からないときは、特に意味も好意もない挨拶レベルのようなものです。■女性がボディタッチしてくる部位とその意図男性がボディタッチをすると、今ではすぐに「セクハラ」なんて騒がれてしまいますよね。それなのに女性の場合は・・・どちらかというとボディタッチをしても騒がられるどころか喜ばれることの方が多いのが現実です。女性からいきなりボディタッチをされることで・・・戸惑いと期待を持ちすぎてしまうこともあるでしょう。しかし、ボディタッチは触れてくる部位によってその意図が変わるものです。友人や仲間としてのスキンシップか、好意を持って狙ったうえでのアピールか・・・。見極めポイントは「触れてくる部位」です。また部位によって「どんな意図があるか」の判断もできるのです!女性側としては意図せずにボディタッチをしているつもり・・・なこともありますが、それでも触る部位によって無意識にも深層心理が表れるもの。ボディタッチの観察で本人すら気づいていない気持ちを読む、これはメンタリストの技・読心術の1つになります。女性にボディタッチをされたら・・・彼女の心理をこっそり探ってしまいましょう!女性が気軽にタッチできる部位男性の場合、どこに触れてもセクハラ騒動を引き起こしてしまう危険性がありますが、女性の場合・・・相手に嫌われていない限りどこに触れても拒否される確率は少ないでしょう。人懐っこい性格の女性ほど日常的にスキンシップが多くなりがち。恋愛対象としての好意を前提としなくとも気軽に触れられる特徴的な部位がいくつかあります。手のひらや肩や腕は友達でも触る初対面だったり、あまり接触のなかった人と偶然的に手が触れると・・・ドキッとしてしまいますよね。通りすがりに腕や肩が触れても「おっと・・・」と、その瞬間だけほんの少し意識を持つことも。それくらい「触れる」という行為は人間にとって特別な行動になります。しかし、手のひらや肩、腕へのタッチは・・・それなりに親しくなった友達間でもスキンシップの一環として男女問わずに触れやすい部分になります。手・腕・肩に軽いタッチや手が添えられたときには、あまり気にしないように意識したほうが無難ですね。妙に意識してしまうとその温度が相手に伝わり・・・何となく気まずい雰囲気になってしまいます。背中やお腹は友情スキンシップ友人であっても、好意があっても、背中やお腹などは気軽に触りやすい部分になります。どちらも冗談を言われた際に「ちょっと何なのよ!」と、冗談返しのように触れられる箇所です。特に相手が男性であれば性的な感覚もなく、ただのスキンシップと取られやすいので触れやすいのでしょうね。腰やお尻はケースバイケース友人のコミュニケーションとして腰やお尻付近を「バン!」と叩くことはあります。ただ、中には相手を異性と意識した上であえて下半身に触れている・・・場合もあります。お尻はNGですが腰であれば叩かなくともそっと手を添えてくることもあるでしょう。叩く動作、腰に軽く触れる動作、はたから見れば際どい箇所と思われることもありますが、そこまで気にせず気軽にタッチする女性も少なくありません。女性が狙ってタッチしがちな部位好意ある男性へのアピール、もしくは自分に振り向いてもらいたいときのアピールとしてボディタッチを使う女性は、本当に分かりやすい表現をします。人と人の間には「パーソナルスペース」というものが存在します。これは他人に入られると不快を感じる距離感を指しているのですが、ボディタッチをする時点でパーソナルエリアは突破されていることになります。しかし、さらなるアピールをしようとする女性は究極のパーソナルスペースとなる「知人程度なら触れることはない場所」にまで突入してくるもの。本気で狙われているかどうかの重要な見極めになってきます。耳元や頭はもっと近づきたいサイン頭は場所的に一番てっぺんにあるものなので触れやすい部分ではありますが、人によってはパーソナルスペースになることもあります。「可愛い」と思った対象に対して触れたくなる部分ですね。耳元は神経が多く通っているので過敏になりやすい箇所です。頭や耳元を触れてくる場合は「親しくなりたい」というお近づき希望アピールになるでしょう。足や太ももは狙ってる?狙っています!男女間において最も単純なセックスアピールのボディタッチになるからです。深層心理的にも・・・下半身は性器が近い分、触れられることでセックス意識を持ちやすい箇所とされています。興味がない、好意がない・・・そんな人の性器に近い部分に触れるもの好きはそうそういないでしょう。いるとすればただの変態か、誰彼構わずセックス対象にしているような人です。どちらにしても「狙っている」ことに間違いはありません。唇や顔は攻めているサイン思わず「キス」を連想してしまいそうな唇や顔のタッチは狙われていますね。相手もそこを意識してアピールしているので、もはやセックスアピールと言っても過言ではない箇所です。胸や足などのタッチよりも状況や雰囲気によってはエロティックなボディタッチになるでしょう。タイミングさえ良ければ、そのまま本当にキスしてしまっても許される可能性のある「攻められているサイン」です。■女性がボディタッチをする心理や理由結論から言えば、気持ちの度合いはあるものの「好きだというアピール」になります。「第一印象最高!もっとあなたを知りたい」のライク(LIKE)、一緒にいて面白い友人としてのライク(LIKE)、職場や趣味の仲間としての同志としてのライク(LIKE)、ほかの人とはランクの違う恋愛対象者としてのラブ(LOVE)・・・等々。状況や心境によっても変わってくるものですが、数回のことではなく継続的に続くボディタッチであれば・・・そこには女性の「心理」が隠されています。女性に慣れていない人や、女性に関わることが少ない人生だった人が見分けることは難しいことかもしれません。しかし、「触れられた」ことに浮かれて良い妄想に走ることなくじっくり観察を続けることで・・・どんな気持ちでボディタッチしているか見極めることができるようになるでしょう。好きアピールよりも様子見ボディタッチをすることで「この人は私に気があるかどうか」を様子見しているパターンも、女性にはよくある話です。まだ特別な好意を持っていなくとも、少し気になる相手に対してする「さぐり行為」ですね。少しも可能性がない人にアタックするのはリスクがあるからと・・・相手の反応を見てからこの先の自分の態度を決めたい、と保険をかけた行動になります。ここで反応が悪かったり避けられるようであればそれまでのこと。少しでも良い反応があったら「この人はイケる!」と、今後の可能性に対してのジャッジをしているのです。ほかには、実際にその後で自分から好意をアピールする・しないは別として、自分の脈アリラインを知りたいだけ、という場合も考えられます。「どの人が自分に気があるか」知りたいからです。興味がない人でも自分に気があることが分かれば・・・明日からの態度も随分と変わってくるはず。モテるという自信を保つために「本気で告白されたら応えられないけれど・・・それでも私を好きでいて」と、付かず離れないアイドルのファンのように、キープとしておきたいのでしょう。ただのスキンシップ「好き」とか「私を見て」という気持ちが一切ない・・・といえば、それは嘘になります。わずかながらも心のどこかの本心に下心はあるはず。ですが、「できるなら人に良く思われたい」、「親しい人間関係をたくさん作りたい」という心情がメインとなって「スキンシップ」としてのボディタッチをすることがあります。深い意図はなくても、万人へ対する好意の表れになるでしょう。ここで本気に受け取ってしまうと「そこまでは求めてなかった」と迷惑がられるので要注意です。深層心理の中では「モテたい」という気持ちが核となってあることが多いのですが、単純に「人として多くの人に好かれたい気持ち」が強くあって、「女として個人的に好かれたい」のではないからです。酔った時のクセ人はお酒が入ると「人はだ恋しくなる」傾向が多くみられます。そのため、何の意図も個人的な好意がなくても、酔った時にボディタッチをするのが癖になっている人も珍しくはありません。毎回、酔ったときにだけ触れてくる人は「癖」である可能性も。他の人に同じように触れるのであれば・・・確定ですね。「またか」と適当にあしらうのがベストです。酔っているときは理性が壊れて本能のままに行動してしまう人もいますが、触る癖がある人もその部類に入るでしょう。治そうと思って治る物でもありません。ここで下手に相手をしてしまうと、悪い酔い癖に拍車がかかって「お互いにその気がないのに関係を持ってしまった」・・・なんて一夜のアバンチュールが発生してしまうこともあります。気持ちのない体の関係はどんな状況や事情があってもトラブルの元。無駄なトラブルはできるだけ回避することが、より良い人生をおくる秘訣ですよ!■女性からボディタッチされたときの正しい対処法では、実際にボディタッチをされたそのとき、どんな反応をするのが正しい対処法になると思いますか?答えは2通り、「無反応スルー」か「しっかり反応を返す」です。自分が相手にどの程度の興味や好意を持っているかを基準にしても良いです。相手の真意がどうしてみ見えないのであれば様子見をしてみるのもOK。例え彼女の心理を読み間違えていたとしても、誤魔化せるように「さらっと対応」することがポイントになります。せっかくアピールしてきたのに疑いすぎて拒否してしまうのはもったいないですね。逆に、そこまで気持ちがないあいさつ程度のボディタッチへ過度に反応してしまい・・・結果的に惨めな状況や恥ずかしい勘違いの場面を作ってしまうのも困りますよね。できる限り「曖昧な反応」をして。どっちつかずの対応、見方によれば「冗談として受け入れてる」、「きちんと気持ちを受け止めている」とどちらにも見られるような対応がベスト。少し難しいと感じるかもしれませんが、要点だけ抑えれば簡単なことです。基本は笑って受け入れる無反応がベター臨機応変な対応やアドリブが苦手な人は、基本対処法として「笑顔で無反応スルー」を意識しましょう。「触れられたことに反応はしていないけど触れてきた事実は分かっている、すごく反応することではないけれど、決して嫌な気持ちはしてないよ」という奥深い気持ちを表現できる対処法です。無反応のようすが、笑顔ですることで「しっかり反応を返している」状況になります。相手が単なるスキンシップ程度でボディタッチしてきても白けさせることはありませんし、アピールのためボディタッチしていたとしても傷つける反応にもなりません。女性が好意を持っていたのであれば、「私の気持ち、本当に知ってくれた?」」と再確認するため、その後も頻繁なボディタッチをしてくるでしょう。冗談レベルで会ったのであれば、「ボディタッチ?私そんなこと、してましたっけ?」と言わんばかりに、その後に触れてくる回数は極端になくなるはずです。求められたら答えるスタンスでOKボディタッチには「一方的な行為」と「ボディタッチへの反応を求める行為」があります。一方的な行為は友人としてのスキンシップだったり、お酒の勢いがあったり、「無償のタッチ」になります。相手から触れられることを求めてはいません。自分の「ライク」を表現しているだけの手段なので、反応がなくて良いのです。ただ「壁がある関係ではなく、親しい関係」であることを表現したいという自己満になるからです。一方、好意を持ってのボディタッチには・・・「私にも触れてほしい」という深層心理があります。触り方が少し粘着質だったり、触れた手を離さなかったりする場合は「求めている証拠」。自分もそれなりに好意があるなど・・・悪い気がしない状況であれば触れた手を握り返してあげたり、ボディタッチしている手にそっと触れてしっかりと反応してあげるのも良いでしょう。長い時間、多い回数、ボディタッチしてくる相手であれば求めているサインになるので、答えてあげることで・・・2人の新しい関係が切り開く可能性がぐんと高くなります。■女性のボディタッチは冷静に対処して勘違いや失敗を防ごう意識していない女性であってもボディタッチをされたら急に意識したくなってしまう・・・その気持ちは分かります。誰でも「人に嫌われたい」と思って生きている訳ではないのですから、少しでも好意を持たれていると感じる行動をされれば舞い上がってしまうこともあるでしょう。その純粋な反応をそのままに生きていく・・・のも悪くはありませんが、成人となってある程度の常識が出てくると、その純粋さは「無知」だとか「世間知らず」など、何かと良くないイメージとして扱われてしまう可能性の方が高くなってしまいますね。嬉しいことを素直に嬉しいと感じる心は大切ですが、状況を把握できる見極めの力がある方が大人の男性としては魅力的。「女性に慣れている」なんて見栄は張らなくてもいいですが、女性のボディタッチに対しては正しい対処ができるとスマートな男性に見えます。触れられて悪い気はしない、嬉しい・・・という感情は心の中に置いといて、表面的には冷静に状況を分析・判断し、その先に待ち構える勘違いや失敗を未然に防げるようにしましょう。少しでも後悔の少ない人生にするために、事前の心構えが必要になります!
2019年07月21日みなさんは職場でセクハラを受けたことはありますか?今は「髪切った?かわいいね」とほめられただけでセクハラ認定する女性もいると言うし、男性もコミュニケーションの取り方に悩んでいるかもしれません。その状況では、うかつに食事にも誘えないから、社内恋愛なんて夢のまた夢…って感じになりそうですよね。■セクハラがよくわらないこともある?「セクハラ=性的嫌がらせ」なる言葉は知っていても、実際、何をもってセクハラなのか?はよくわからない、という人も多いのでは?容姿をけなされるとか、スリーサイズを聞かれるとか、或いはボディタッチされるとか…そういうわかりやすい言動だったら「セクハラだ」と認識しやすいでしょう。でも本人は何とも思わず、周りの人から「あれセクハラじゃない?怒ったほうがいいよ」などと指摘されて「あ、セクハラだったのか?」と知ることもあるかと。筆者も学生時代、バイト先(事務職)の会社の上司に「スカート履いて来なよ。若いんだから足出さなきゃ」「(飲み会で)女の子でしょ。料理を取り分けてよ」と言われても「わかりました」と答えていたし、下ネタを連発されても笑って流していて。そのときは「ん?」と思っただけでしたが、後日、あれはセクハラだったんだろうなと気づきました。当時の筆者ではありませんが、被害者は咄嗟に、それがセクハラかどうか判断できないことも多々あると思います。■好意を持たれると被害を訴えづらい被害を受けた側が「セクハラだ」と感じたなら、それははっきり言ったほうがいいけれど、なかなか難しい場合もあるかもしれません。相手が上司で、職を失いたくないから…ということもあるだろうし、暴言を吐かれて怖くなり、何も言えなくなってしまう…といったケースもあるでしょう。また、相手が嫌がらせのつもりではなく、好意からセクハラ的な言動をしているときも、あまり冷たく「やめてください」とは言いづらいもの。前出のバイト先の上司も、筆者に好意を持ってくれていて、しょっちゅうメールが来たり、食事や飲みに誘われたりしていました。お誘いは、理由をつけてほとんど断ったものの、自分に好意を持つ人に対して、そこまで冷淡になれないのは確か。なので多少、不快に感じても言えなかったし、他の人に相談することもできずにいました。ただ、途中まではそんな感じだったのですが、相手が徐々にエスカレート。最終的にはストーカー張りに電話がかかってきて、深夜や授業中でも出ないとキレられるようになったのと、仕事帰りに無理やりキスされそうになったのとで、こちらが精神的に参ってバイトをやめました。その後、友達に愚痴ったりはしましたが、結局、本人にも会社にも言えず仕舞い。今思うと、出る所に出てもよかったのかも…。■相談できる環境を作ることが大事とはいえ、もしかしたら早い段階できちんと「やめてください」と告げていれば、相手がエスカレートすることはなかったのかもしれません。こちらが思わせぶりな態度を取ってしまった可能性もある?と反省しました。まあ、アラフォー・バツイチの男性が、20歳前後の女子大生に執着していたと思うと、なかなか気持ち悪いのですが…。とりあえず、それがセクハラかどうかわからず、「ん?」レベルでも違和感を覚えることがあるなら、周りの人に相談すること。というか、相談できる環境を作ることが大事なのではないかと考えています。そして、セクハラしてくる相手が自分に好意を持っていることがわかっているのなら、甘い顔はせずシャットアウトを。たとえ、そのせいで仕事がしづらくなっても、悪いのはあなたではありません。職場に話せる人がいないなら、労働局や法律家に相談するのもいいでしょう。■恋までシャットアウトする必要はなしでも、もし周りにはセクハラに見えていたとしても、自分も相手のことが好きで、その人の言動をうれしいと感じるのなら、気持ちに応えるのもあり。そうすれば、うまいこと社内恋愛に発展するかもしれません。ただし、職場で妙なプレイ(?)を繰り広げるとみんなに心配されかねないので、それはお付き合いしたうえで、プライベートの時間に堪能することをおすすめします。
2019年06月10日吉高由里子、中丸雄一、向井理らの出演でおくる新たなお仕事ドラマ「わたし、定時で帰ります。」の5話が5月14日にオンエア。派遣デザイナーへの“セクハラ”“パワハラ”問題に多くの視聴者から数多くの感想が寄せられている。「仕事は命を懸けるものではない」という思いから“必ず定時で帰る”ことをモットーにする32歳の独身OL・東山結衣を吉高さんが演じ、結衣が結婚を前提に交際している諏訪巧を中丸さん、仕事観の違いから別れた結衣の元恋人・種田晃太郎を向井さんが演じる。仕事に対し自らの信念を貫こうとする三谷佳菜子にシシド・カフカ、産休から復帰してきた結衣の先輩・賤ヶ岳八重に内田有紀、結衣たちのブラック上司・福永清次にユースケ・サンタマリア。前回から登場した派遣デザイナーの桜宮役で清水くるみ。その桜宮に恋してしまったことで生活スタイルを変えようとするフロントエンドエンジニアの吾妻徹を柄本時生がそれぞれ演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ランダー社から緊急の呼び出しを受けた制作4部のメンバー。打ち合わせに出向くと先日OKがでたはずの20周年サイトのデザインが事実上の白紙撤回となる。困り果てる結衣たちを前にランダー社の中西たちは「桜宮さんに任せておけば問題なし!」と笑顔。中西たちと頻繁に飲んでいる桜宮を心配する結衣だが、桜宮は自分の仕事のやり方だと突っぱねる。しかし吾妻は同じ趣味を持つランダー社の草加から、桜宮が中西らから露出の多いトレーニングウエアを着ることを強要されている様子を撮影した動画を見せられる。結衣は怒りに震えてランダー社に出向く…というのが今回のストーリー。前回と今回の2話にわたり登場した桜宮、彼女が秘かに耐えてきた“セクハラ”“パワパラ”に対し「桜宮さんのセクハラが見るに耐えなかった」「色々リアル過ぎてしんどかった」などの投稿と共に、「取引先にセクハラされた桜宮さん役の女優さんの、最後に屋上で涙があふれてきて声を震わせるシーンの演技、すごく良かったなぁ。」と桜宮役の清水さんの演技を讃える声も。そして問題を解決するため内輪もめの芝居を打つという“秘策”を繰り出す種田にも「種田さんかっこよすぎて向井理ブームきそう」「種田さん(向井理)がかっこよすぎて…あんな上司ほしい」「小学生の頃お母さんがずっと向井理かっこいいって言ってたのやっとわかった」「向井理のかっこよさハンパない。あんな上司ほしい。仕事したい」などの反応が集中している。(笠緒)
2019年05月15日シドニーの「Daily Telegraph」紙にセクハラ疑惑を報じられ、名誉棄損で訴えていたオスカー俳優のジェフリー・ラッシュが勝訴した。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのバルボッサ役で知られるジェフリーは、2017年の終わりに、舞台「リア王」の公演期間中(2015-2016)、共演女優のエリン・ノーヴィルに不適切なセクハラを行ったと報じられた。ジェフリーはこれを否定し、同紙の発行元「News Corp」に対して名誉棄損訴訟を起こしていた。「Variety」誌などによると、木曜日(現地時間)、裁判官のマイケル・ウィグニーが同紙は「記事の信ぴょう性を証明できなかった」、「扇央主義的なジャーナリズムの、注意に欠けた無責任な記事」として、約6800万円(85万オーストラリアドル)の損害賠償の支払いを命じたという。ジェフリーはこの報道のせいで出演オファーや収入が激減。これに対する補償金の支払いも今後決められるとのこと。勝訴したジェフリーは裁判所を去る際、「よかった」と胸をなでおろし、妻や子どもたちに感謝の意を述べた。しかし、「この裁判で“勝った”人なんて、誰もいないんです。関わった人たちみんなが苦しんだのですから」と語り、訴訟の始まりから終わりまでの11か月間を「人生で最悪な11か月だった」とふり返った。(Hiromi Kaku)
2019年04月12日2019年4月から働き方改革関連法が施行されますが、みなさんの周りでは、働き方改革は進んでいますか? あからさまなパワハラ、セクハラに対しては比較的目が厳しくなっていますが、いざ男と女が1対1になると、いろいろなことが繰り広げられているようです! 今回は、anan総研メンバーに聞いたセクハラ実態をご紹介します!文・オリ子【アンアン総研リサーチ】枕営業って本当にあるの!?anan総研調べ。なんとこのご時世においても約30%が枕営業に誘われたことがあるという回答に! いったいどのようなシュチュエーションで起きたのでしょうか。リアルな声をきいてみました!最低! 上司からが意外に多い?現代もまだいたクズ上司セクハラエピソード「仕事の上司から、『次の仕事を君に任せたいから、打ち合わせがしたい』とメールがあり、『ぜひ、お願いします!』と返信したら、『○○ホテルのロビーに集合でいい?』と言われた。断ったら、翌日から仕事場で無視され、その仕事が終わる時に、『お前みたいな女は絶対成功できない』と言われた」(33歳・その他)「数年前の話ですが、上司から『ラブホ行こうよ〜』と軽いノリで言われました。飲みもサシで誘われたので、一度は行ったもののさすがに2回目は怪しく思い断ったら、その翌週に朝一で呼び出されて、上司の言うことを聞かないのはあり得ない、という趣旨の説教を1時間受けました。その後、そのことをその上の上司に報告したら、『誘われる女が悪い』と言われたことを鮮明に覚えています。大手企業ですが、その会社は1年弱でやめました」(33歳・会社員)パワーを利用して部下と肉体関係を持ちたいと、ありえないことを考えている上司はいまだにいるようです。最近では、パワハラ、セクハラに対しての制裁がかなり厳しい社会になってきているので、それに気づいて少しは変わってきてほしいですよね。最後に、実際に誘われてセックスしたことありますか!?誘われて断っている人が圧倒的ではありますが、約10人に1人は性行為に至っているという結果になりました。また、一度で終わらず何度もしているという回答も! お互い了承のうえで良い関係になっているなら良いですが、少し続きが気になるところですね。しっかり声を上げることも大切に!社会でいろいろなことが叫ばれていても、男と女が2人きりになると状況は複雑になってしまうこともあります。最近はさまざまな方面で女性が声を上げやすい環境を整える取り組みが行われています。今後、セクハラに遭う人をなくすためにも、また権利を対等にするためにも、何かあれば大きく声を上げられる社会になってほしいですね。いずれにせよ、自分の身を守る方法を知って、Noとしっかり言える人間としてたくましく生きたいものです。©Milkos/Gettyimages©courtneyk/Gettyimages
2019年01月25日松本人志(55)が1月20日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。同番組の13日放送回でHKT48の指原莉乃(26)に「体を使ってなんとかすれば」と発言したことが波紋を呼んでいるなか、持論を展開した。しかしネットでは早速、反論が相次いでいる。同番組は13日放送回で、NGT48の山口真帆(23)が男性2人に暴行された事件を取り上げていた。真剣に対策について語っていた指原に、共演者から「卒業するし運営のトップに立てば?」といった提案が。そこで「自分がトップに立っても何も変わらない」といった趣旨のことを指原が述べた際、松本は「それはお得意の体を使って何とかするとか」と発言した。この発言はネットで大きな話題となり、「指原に失礼」「話題が話題なだけに不謹慎」といった声が上がっていた。しかし20日の放送回で松本は「体を使って」発言が波紋を呼んでいることについて触れられると、「今日をもって無口なコメンテーター。新しいジャンルで。ギャラ泥棒になっていこうかなと思ってますけど」とコメント。またネットでの反響について「炎上」と表現し、「炎上はこの先もしていくと思うんです。それはしょうがない」と語った。また「炎上で得られるものもあるし。こういう時に消火器を持って駆けつけてくれる人もよく分かるし」と持論を述べた。そして、こう疑問を投げかけた。「親しくても、テレビに出た時はもうちょっと堅苦しく喋らなアカン世の中になってきたのかな」若い女性が危険な目にあった話題のさなか、30歳近くも年の離れた女性に「体を使って」とセクハラ発言をした松本。しかし反響について「炎上」と評し、「世の中が変わってしまった」と発言している。Twitterでは「何もわかっていない!」と呆れる声が上がっている。《「シモネタをやめる=親しみを表現できなくなる」ことだと思ってるのまさに「オジサン」の発想でうんざりだ》《セクハラをやめると堅苦しくなる、みたいなこと言う人よくいるけど、なぜ「セクハラ」と「堅苦しい」が二者択一になるのか。堅苦しくないときはすべてセクハラって、ヤバすぎる人なのでは》《「意地でも自分の考えを変えたくない、謝りたくない」と、何かにしがみついている》今回の件を受け番組内で南海キャンディーズ・山里亮太(41)は、バラエティ番組について「これからは関係性とかなく、堅いことを言ったらいいのか」と疑問視。またネットでの反応について「記事になった文字を見て、みんなで一生懸命連なっていって。文字だけで温度も何もないものを見て怒って」と語り、そういった動きがテレビを「つまんなくなるように仕向けている」と松本をフォローしている。だが、同業からもこうした声に疑問が上がっている。「まず前提として、笑いのために誰かが堪えるようなことはあってはならないと思います。そこには時代なんて関係ありません。また松本さんは『親しくても』と言っていましたが、彼は指原さんからすれば大先輩。対等にものを言える関係ではありませんから、配慮が必要だったはずです。もちろん規制ばかりでは現場でのトークが面白くなくなるというのもわかります。ただ収録なのですから、放送前にカットすることもできます。そういう意味では最後の砦として、フジテレビがより“慎重な目”を持つべきではないでしょうか」(テレビ局関係者)
2019年01月21日1月3日放送の『キスマイ超ブサイク!?』(フジテレビ系)出演した長嶋一茂(52)。番組内でのある告白に、Twitter上で非難が殺到している。「芸能人の未解決事件」というテーマで登場した一茂は、’98年のフジテレビ『プロ野球ニュース』のキャスター就任時に看板女子アナを交代させていたことを告白。当時、局側は引き続き西山喜久恵アナ(49)を起用する意向だったが、一茂は拒否。代わりに中村江里子アナ(49)を推したという。その理由は「色気があるから」。インタビュアーを務めた藤ヶ谷太輔(31)が呆然とするなか、一茂は「短いスカートを履け」「脚を映さなきゃダメ」「テーブルを取っ払え」などと指示したことを明かす。番組では当時のVTRが再放映され、中村アナの脚を舐めるように映すカメラワークを見直した一茂は「そうそう、コレも俺の指示」と語った。この場面に、Twitter上では《完全アウト》《セクハラとパワハラのフルコンボ》《全部キモすぎる》と非難が殺到。一茂はスタジオに登場した西山に「本当に申し訳ありませんでした」と直接謝罪。しかし《演者もスタッフもこれが笑い話になると思ってるのが絶望的》《フジテレビも同罪》と、番組側への批判も相次いでいる。
2019年01月04日●高視聴率=流行ではない毎年恒例の「『現代用語の基礎知識』選 2018ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンと年間大賞が、12月3日に発表される。“平成最後”となる今年のノミネート30語には、エンタメ、スポーツ、社会問題など、さまざまな分野から生まれた言葉が並んでいるが、平成の30年間で「新語・流行語」はどう変遷してきたのか。平成7(1995)年から審査員を務める自由国民社『現代用語の基礎知識』シニアディレクターの清水均氏に聞いてみた――。○一番変わったのは労働観同賞が始まったのは、昭和59(1984)年。その年の最新語・時事語・流行語から基礎用語までを専門家が解説する『現代用語の基礎知識』は昭和23(1948)年から刊行されているが、「毎年のように『トピックとして今年のベストの言葉は何ですか?』と聞かれるので、それに回答することもサービスの一環だという認識で、その年ならではの言葉を伝えるために、“賞”という形を使ったんです」(清水氏)という。平成30年間での傾向の変化を聞くと、「一番変わったのは労働観」とのこと。平成元(1989)年には、リゲインのテレビCMから生まれた「24時間タタカエマスカ」が流行語部門・銅賞選ばれたが、平成29(2017)年には「働き方改革」、同30(2018)年には「時短ハラスメント(ジタハラ)」がノミネートされた。働き続けることに疑問を持っていなかった時代から、いかに効率よく仕事するかということに、大きく意識が変わったのだ。さらに、この中間に当たる平成11(1999)年のトップテンに選ばれた「癒し」を象徴した坂本龍一のヒット曲「energy flow」が、「24時間タタカエマスカ」を生んだリゲインのCMで使用されていたというのも興味深い。また、平成元年の新語部門・大賞に「セクシャル・ハラスメント」が選ばれた一方、今年のノミネートにも「時短ハラスメント」が入り、「悪質タックル」「奈良判定」はスポーツ界のパワハラ、「#MeToo」もセクハラを訴えるワードだ。清水氏は「『セクハラ』でハラスメントの存在が発見され、30年もたったのに、相も変わらず“ハラスメント”が日本を覆っているということなんですよね」と総括。今クールで『ハラスメントゲーム』(テレビ東京)というドラマが放送されるのもうなずける。○『おっさんずラブ』選考委メンバーは見ていなかったが…流行語といえば、かつては前述の「24時間タタカエマスカ」のようなCMや、テレビドラマから生まれたものが多く選ばれていた。平成6(1994)年には「すったもんだがありました」(タカラ「カンチューハイ」CMでの宮沢りえのセリフ)、「同情するならカネをくれ」(日本テレビのドラマ『家なき子』での安達祐実のセリフ)がそろって年間大賞になったほどだ。だが、特にCM発の言葉については、平成27(2015)年の「結果にコミットする」(RIZAP)以来、今年も含め3年間ノミネートすらない。メディアの多様化や、録画視聴の増加に伴い、流行語が生まれにくい環境になってきているのだ。今年のノミネートには「ハズキルーペ」が検討されたそうだが、「CMとしては話題になったけれど、言葉の観点からは今ひとつですね」ということで落選。「世の中の文字は小さすぎて読めない!」「ハズキルーペ、だ~い好き」といったフレーズでは、候補として弱かったようだ。一方で、ドラマからは「おっさんずラブ」(テレビ朝日『おっさんずラブ』)がノミネートに。決して高視聴率ではなかったものの、「実は選考委員会のメンバーも番組自体あまり見ていなかったんですが、情報としては十分にフォローされていました。作品から発せられるメッセージがテレビの枠を超えて、社会現象になったということですね」という。今年はテレビ番組からは他にも、「ボーっと生きてんじゃねえよ!」(NHK『チコちゃんに叱られる!』)、「筋肉は裏切らない」(NHK『みんなで筋肉体操』)がノミネート。『チコちゃん』は土曜の朝で毎週のように視聴率16%台(ビデオリサーチ調べ・関東地区)をマークする人気ぶりだが、『筋肉体操』も『おっさんずラブ』と同じく高視聴率番組ではない。それでもノミネートされたのは、やはりネットなどで大きな話題となり、番組を飛び出して言葉がひとり歩きするようになったのがポイントだ。同様の例は、平成5(1993)年の「ウゴウゴ・ルーガ」でも。放送時間は早朝だったが、「テレビが実験的なことをやると、とりあえずみんな注目したという風潮がありました。ちょっと面白い番組が登場すると、見る見ないはともかく、そこに関心が集中したんですよね」と振り返る。平成25(2013)年には、NHKの朝ドラ『あまちゃん』から「じぇじぇじぇ」「あまロス」と2語もノミネートされたが、視聴率は他の朝ドラ作品に比べて突出して高かったわけではなく、「高視聴率と流行がイコールとは限らないですね」と解説。最近のドラマでは、SNS施策としてハッシュタグを設定することで自ら略称をPRしていることもあり、流行語になる環境は整備されているはずだ。清水氏も「テレビはダメだダメだと言われますけど、まだまだやれるし、実際頑張っている作品はあると思います」とエールを送っている。お笑い芸人のギャグも毎年注目を集めるが、「流行語大賞に選ばれると、一発屋になってしまう」というネガティブなジンクスも。しかし、振り返れば、平成5(1993)年に「聞いてないよォ」で受賞したダチョウ倶楽部は、25年たった今も第一線で活躍を続けており、清水氏は「一発屋になるのはヒットネタが1本しか作れないからですよね(笑)」と、選考側の責任を笑顔で否定。今年は「ひょっこりはん」がノミネートされているが、果たして…。●オウムの言葉を選ばなかった理由この30年間の選考で印象深いのは、平成7(1995)年だ。「地下鉄サリン事件」が発生し、一連のオウム真理教による事件が大きな注目を集めた年で、「当時の審査会はホワイトボードに言葉を書き出していたんですが、100語あがった中で30語以上が、『ポアする』『サティアン』など、オウムの言葉だったんですよ」と回想。当時小学生だった筆者も、悪気なく発していた記憶がある。だが、それらオウム関連の言葉は、一切ノミネートにすらしなかった。この決断をしたのは、当時審査員長だった、ノンフィクション作家でジャーナリストの故・草柳大蔵氏。「新語・流行語大賞もジャーナリズムでなければいけないという話をされて、あえてオウムの言葉を授賞対象にしないということを賞としてのメッセージに提案されました」といい、「読者投票でもオウム語が多かったですし、あのままだったら、トップテンにもぞろそろ並んだかもしれません」と振り返る。しかし実際には、阪神・淡路大震災からの復興をスローガンに掲げたプロ野球・オリックスの「がんばろうKOBE」メジャーリーグに渡って熱狂させた野茂英雄投手の「NOMO」など、前向きな言葉が年間大賞に選ばれた。○アムロス・ぎぼむす落選…今年は豊作そんな歴史を積み重ねてきた新語・流行語大賞だが、今年の傾向を聞くと、「『翔タイム』(大谷翔平選手)も『なおみ節』(大坂なおみ選手)も『(大迫)半端ないって』(大迫勇也選手)も、スポーツ選手はみんな国際舞台で活躍するようになったのが印象的です。『悪質タックル』や『奈良判定』も含めて、良くも悪くもスポーツ関連の多い年でした」という。毎年、一定の存在感を見せる政治関連は「首相案件」「ご飯論法」にとどまったが、「これは国民の政治離れの反映でしょう」と分析する。「例えば “モリカケ”問題への追及にしても昨年に比べて熱の冷めようが甚(はなは)だしい。メディアの報道ぶりも手ぬるくなって、それが“盛り下げ”につながったのだと思います」。惜しくもノミネート30語に入らなかった言葉を聞くと、「アムロス」「平成最後の○○」「ぎぼむす」「紀州のドン・ファン」など。どれもよく聞いた言葉だが、それだけこの賞は狭き門ということで、「今年は豊作と言っていい年だと思います」とのことだ。この30年で趣味嗜好の多様化が進み、選考は難しくなってきているというが、「新語・流行語大賞への注目度はむしろ高まってきた」と実感しているそう。「日本人はたしかに成熟して、他人と違う個性を志向するようになった。と、そんなふうに見えますが、まだまだどこかで標準のラインとかアベレージ(平均)がどこにあるのかということにも関心が強い。時代は変わったように見えながら、実のところ、日本人はなかなか変わってないということかもしれないですね」と推測している。○今年のノミネート30語(五十音順)「あおり運転」「悪質タックル」「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「おっさんずラブ」「GAFA(ガーファ)」「仮想通貨/ダークウェブ」「金足農旋風」「カメ止め」「君たちはどう生きるか」「筋肉は裏切らない」「グレイヘア」「計画運休」「高プロ(高度プロフェッショナル制度)」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「時短ハラスメント(ジタハラ)」「首相案件」「翔タイム」「スーパーボランティア」「そだねー」「ダサかっこいい/U.S.A」「TikTok」「なおみ節」「奈良判定」「ひょっこりはん」「ブラックアウト」「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「#MeToo」「もぐもぐタイム」
2018年12月02日東幹久(49)が起用された「セクハラ防止啓発ポスター」に、Twitter上で批判が相次いでいる。毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間。内閣府の公式Twitterは12日、ポスターの画像とともに以下のように告知している。《DVやセクハラなど、女性に対するあらゆる暴力は決して許されません。今年は俳優の東幹久さんを起用し、セクハラ防止をテーマとした動画やポスターを作成しました》ポスターでは「今日の服かわいいね。俺、好みだな。」「痩せてきれいになったんじゃない?」と話しかける東に対し、イラストの女性が「関係ないでしょ!」「そういうことだけ見てるんですね…」と答えている。そして中央には大きく「これもセクハラ?」の文字と、困った表情をする東の写真。その下にやや小さめのフォントで「セクハラを決めるのは、あなたではない!」「相手や周囲に配慮した言動を!」と書かれている。このポスターにTwitter上では、女性たちから批判が相次いでいるのだ。《なんで困り顔の男性俳優を真正面に据える?「これもセクハラ?」のデカいフォントと相まって『何でもかんでもセクハラ』と言ってるように見える》《女性じゃなくてセクハラおっさんを守るポスターになってますよ?》《職場におけるセクシャルハラスメントは被害者の生存権(職を奪われる可能性があるから)、人格権を侵害する卑劣な行為です。このポスターからは深刻さがまったく伝わりません。不適切です》「セクハラを決めるのは、あなたではない!」よりも「これもセクハラ?」の文字が目立ってしまっているこのポスター。全国の自治体や駅に掲示されているという。
2018年11月14日職場で上司のセクハラに遭っていて弁護士に相談したい、予定していたコンサートに急に行けなくなった、ペットが病気になったら病院に連れて行きたいけれども費用が不安……。こうした日常のさまざまな“困ったこと”に対応してくれる保険「少額短期保険」が相次いで発売されている。「’06年の保険業法改正以降に生まれた保険で“ミニ保険”とも言われています。保険期間は生命・医療保険は1年間、損害保険は2年間と短期間で、保障の内容も死亡保険なら300万円以下、医療保険は80万円以下、損害保険は1,000万円以下などと決められています。そのぶん、保険料が月額数百円~と安いのが特徴です」そう解説するのは、保険に詳しいファイナンシャルプランナーの平野敦之さん。少額短期保険会社の登録第1号は、日本震災パートナーズ(現SBIリスタ少額短期保険)が’06年から販売している「地震補償保険Resta」。地震保険は損害保険会社が取り扱い、火災保険とセットで契約するのが基本だったが、単独で加入できる商品にした。大きな地震が発生するたび、災害に関する保険を見直す人は多い。その後、かゆいところに手が届くミニ保険、いわば“ニッチ保険”が続々登場。日本少額短期保険協会によると、今年3月末の時点で加盟社は97社。契約件数は753万件、収入保険料は923億円にのぼる。平野さん監修の下、女性にとって心強いニッチ保険を紹介。■地震補償保険Resta(SBIリスタ少額短期保険)火災保険とは関係なく単独で加入できる。生活再建費用の保険金300万円から補償。保険料:月額1,210円~(加入年齢によって異なる)。■弁護士保険コモンLife(エール少額短期保険)パワハラ、マタハラ、セクハラなどの被害に遭ったとき、専門の弁護士に無料で電話相談でき、アドバイスを受けられる。保険料:月額1,080円(補償内容などで異なる)。■弁護士保険Mikata(プリベンド少額短期保険)近隣トラブルや子どものいじめなどに巻き込まれたとき、弁護士に相談・依頼したときに発生する費用を補償。保険料:月額2,980円。■男を守る弁護士保険・女を守る弁護士保険(ジャパン少額短期保険)痴漢冤罪などの無料相談、弁護士費用などを補償する。保険料:月額590円。■なでしこ保険(さくら少額短期保険)告知なしで加入でき、女性特有の7つの病気(乳がん、卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん、子宮平滑筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫)にかかったとき、一時金5万円~が支払われる。保険料:全年齢共通で月額400円。■認知症のささえ(セント・プラス少額短期保険)認知症になったら一時金60万円~が支払われる。要介護認定を受けた後でも認知症になっていなければ90歳まで申し込みができる。保険料:50歳女性で一時金60万円の場合、月額479円(年齢によってことなる)。■介護その時に(アスモ少額短期保険)公的介護保険で“要介護2~3”、あるいは4~5になったとき、一時金(重度100万円~軽度20万円~)が支払われる。保険料:65歳女性で月額404円~(年齢によって異なる)。少額で加入できるため、お守りのように入っておく人もいるそう。自分にあったニッチ保険を上手に活用して、“いざ”に備えよう!
2018年11月01日女優のニコール・キッドマンは、前夫である俳優のトム・クルーズと結婚したことでセクハラに遭うことがなくなったそうだ。現在はキース・アーバンと結婚し、2人の子供にも恵まれているニコールだが、1990年にトムと結婚し、2人の子供との養子縁組を経て2001年に離婚という過去を持つ。キースと結婚した現在、トムとの結婚についてあまり話すことのないニコールだが、まだハリウッドで若手だった頃は、トムの地位が自分の身を守るのに一役買っていたと認めている。ニコールはニューヨーク・マガジン10月号で「22歳でトム・クルーズと結婚したことについては、ずっと話すことに消極的だった。だって、今は別の愛する人(キース・アーバン)と結婚しているわけだから、失礼でしょ」と前置きした上で、「そうは言うものの、若くして結婚したことは、私の権力になったわけではないと間違いなく言えるけど、守りになった」と振り返った。そして、「愛があって結婚したんだけど、とても力のある人が夫だったおかげで、セクハラ被害を受けないで済んだわ。仕事はしていたけど、守られていた」と打ち明け、「だから、32歳とか33歳でまた1人になった時、成長する必要があったの」と語った。(C)BANG Media International
2018年10月17日「働き方改革」という言葉自体は、すっかり浸透していますよね。自分の会社はブラック企業、ホワイト企業なんて飲み会のネタになったりするほど、今や働きやすさはとても重要なキーワード。しかし、実際どれくらいの人が改善を実感しているのでしょうか。今回は、アラサー女子の働き方に関するアンケートをご紹介します!文・オリ子 グラフ・王悠夏【アンアン総研リサーチ】アラサー女子から見た働き方改革ってどう?2016年に安倍内閣が働き方改革を提唱してから、2年が経ち、推進するための法律も整ってきました。実際、どのような変化が起きているのでしょうか。そこで、20~30代女性が集まる総研メンバーにアンケートを実施し、調査をしてみました!anan総研調べ意外にも4割以上のアラサー女子が、「働き方改革が浸透してきている」と実感しているようです。確かに最近、夕方の帰宅ラッシュが少し早くなっている気もしますが、具体的にどう浸透していると感じているのでしょうか。働き方改革で、アラサー女子のライフスタイルはどう変わっているの?帰る時間が早くなった「必ず特定の時間に帰らねばならなくなった」(27歳・その他)「20時以降に働いてはいけないような雰囲気に会社がなってきた。残業時間が長いと上から注意が入るようになった。また、とにかく残業をしなくなった(月10時間もしていないかも!) 」(年齢非公開・その他)「残業申請が必要になった」(25歳・公務員)「表向き残業禁止でも、仕事量は変わらないので家に持ち帰っている社員が多い。しかも残業代は出ない」(30歳・自由業)「取引先の担当者さんが、働き方改革で18時以降は電話含め対応ができなくなった。実際に仕事の量は変わっていないので良いのか悪いのか……」(35歳・その他)働き方改革で最も重要視されている施策のひとつ、残業時間の削減。多くの企業が残業時間削減のため、さまざまな施策を行っているようです。休める日が増えた「年間で必ず3連休を取らないといけない制度ができた。今まで仕事中に病院とかに行きづらかったけれど行きやすい環境になってきた」(非公開・その他)「月に1日休日ができた」(32歳・会社員)「休日日数の管理が厳しくなった」(29歳・会社員)働き方改革関連法でも進められている有給休暇取得。今までは有給休暇を使えずに毎年蓄積されていくか、数年後には消滅してしまっていたという方も多かったのではないでしょうか。最近はその傾向も減って、より有給休暇が取得しやすい雰囲気になってきているようです。テレワークがすすんだ「ノマドスタイルの働き方ができる」(32歳・経営)「リモートワークが進み自宅で勤務できる。会社のドライブに外からアクセスできる」(34歳・会社員)「マイクロソフトのチャットシステムが導入されオンライン会議が楽になった」(34歳・会社員)ITのおかげで、オフィス以外での仕事がしやすくなっている昨今。テレビ会議やチャットで遠隔地にいてもその場にいるように仕事ができるのは助かりますよね。最近では、悪天候による急な交通機関の乱れが予想できる前夜に、一斉にテレワークを全社員に指示する会社もあるのだとか。職種によっては難しいかもしれませんが、電車の移動時間も削減されるし、ぜひテレワークはもっと浸透してほしいですね!いっぽう、働き方改革が進んでいないと感じている女性の声は?結局、家で隠れて残業「ノー残業デーができた代わりに土曜日に出勤している」(30歳・専門職)「残りの仕事を家に持ち帰ってる人やタイムカードを切って働く人がいる。時短への風当たりが少しきつい感がある」(34歳・公務員)「サービス残業は黙認されている」(28歳・その他)最も多く聞かれたのが、形だけは残業が減ったことになっているけれど、結局社外のカフェや自宅で仕事をしなくてはいけない状態になっているという声。この、いわば隠れ残業、どうにかなくせる施策ができるといいですね。セクハラ、パワハラは黙認されがち!「建築業界で働いている友だちは男社会なので、セクハラとパワハラは当たり前にあるといっていました」(29歳・会社員)「実際にはパワハラやセクハラは黙認されている」(28歳・その他)「同僚の男性で、本人は意識せずともセクハラのような発言、タッチをしてくる人がいる。会社には匿名で告発できる制度があるが、少人数のチームで仕事をしているので、みんなで一緒に働くことを考えたら言えない。また、上司もそういうのは面倒と考えるタイプなので、言っても自分の評価が下がりそうで言えない」(32歳・マーケティング)日本企業独特の文化なのかもしれませんが、上司からのセクハラ、パワハラにはなかなか声を上げづらい雰囲気がありますよね。また、同僚、部下からの不快な行為も、今後一緒に仕事をしていく関係を考えると、結局言わずに我慢してしまうケースも多々あるのではないでしょうか。女性が声を上げても守られる環境作りをしてほしいものですね。働き方改革は、まだまだ課題あり!大手企業を中心に、進み出しつつある働き方改革。しかし、まだまだ女性にとっては声を上げづらい環境があったり、結局家でお持ち帰り残業をしてしまったりと、進んでいるようで実は根本的な課題が山済みな気がします。アラサー女性は、家事に育児にと忙しくなっていく時期ですが、キャリア設計がしやすい会社がもっと増えていくことに期待したいです!©imtmphoto/Gettyimages©BraunS/Gettyimages©Art Wager/Gettyimages
2018年10月08日漫画家として活躍するカレー沢薫さんの連載コラム「アクマの辞典」このコラムは、ア行からワ行まで、女や恋愛に関する様々なワードをカレー沢さん独自の視点で解釈していきます。女の本性をあぶりだす新しい言葉の定義をとくとご覧あれ!■第18回アクマの辞典サ行【サ】▶「サレ妻(夫)」(されつま・されおっと)…彼女らがシタを退治するのが現代の桃太郎今回のテーマは「サレ妻(夫)」である。サレ妻(夫)とは、配偶者に不倫されている者のことを指す。日本は昔から不貞に対する罪が重く、不義密通は重ねて4つだし、切る奴の腕が悪いと1.5ぐらいにされちゃうのである。今でこそ刑事罰はないが、どう見ても社会的には「こいつは不倫したんだから死ぬまで殴って良い」扱いされているとしか思えない。よって、サレが報復し、シタがヒドイ目に遭う勧善懲悪ストーリーは特にネット上では人気である、ジャンルとしては水戸黄門や、暴れん坊将軍と同じだ。つまり、したら最後、バレたら絶対悪として成敗、一件落着大爆笑されてしまうのが不倫である、IQが0.5以上あるなら、しないほうが良いとわかる。しかし、不倫をしている人間は多い、つまり不倫は人のIQを0.4以下というもはや視力ならメガネがいるレベルまで下げるということである。だが、そういうリスクがあるからこそ不倫は燃えるとも言う。つまり、不倫をしている人間は、銃口を口に突き付けられながら「狂気の沙汰ほどおもしろい…」というアカギ状態というわけだ。しかし全員、闇雲に舞い降りた天才、というわけではないので、きっちり不倫のツケを払わせられたりするのだが、そもそも「不倫はツケを払う行為」だと理解しないまま不倫をしている人間が多いと言う。特に独身の者は、自分は独身だからノーダメと思って気軽に既婚者と関係を持ってしまったりするが、もちろん相手の配偶者に訴えられ、慰謝料を払うはめになる場合があり、証拠があれば、戦ってもまず勝てない、何故なら不倫したほうが悪いからだ。さらに、バレた途端、不倫相手が妻や夫側に寝返るケースもある、バレても、された妻や夫が許せばシタ妻(夫)はノーダメだからだ。多額の慰謝料を請求された上、禁断の愛を交わしあっていた相手の、熱い手のひら返しを見ることになるのである。だが一番ハイリスクなのは既婚者同士の不倫、つまりダブル不倫だ、これはバレた場合、最悪、配偶者から離婚&慰謝料請求、さらに不倫相手の配偶者から慰謝料を請求という「慰謝料倍プッシュだ」状態になるのである。このように、金銭的にも社会的にも大きな損失を被る恐れがある不倫だが、残念ながら、不倫によって負うダメージは女のほうが遥かに高い。不倫ニュースを見ても、若い女の不倫は村1つ焼いたのか、というぐらい騒がれ、片や大御所男性芸能人の不倫は「あいつなら愛人の一人や二人いても不思議ではない」とほぼ完スルーだったりするのだ。だがここで「男女差別だ」などと叫んでも誰も聞いてくれない、何故なら不倫してしまったのは事実だからだ。「誰にも話を聞いてもらえなくなる」これが不倫の一番恐ろしいツケかもしれない。【サ】▶「サレ妻(夫)」(されつま・されおっと)…彼女らがシタを退治するのが現代の桃太郎【シ】▶「しまむら」(しまむら)…ユニクロよりセンスが問われてしまうので、ファッションに興味がなくても穏健派は行かない【ス】▶「据え膳」(すえぜん)…据え膳食わねば男の恥という心意気で逮捕者が出る【セ】▶「セクハラ」(せくはら)…「そんなこと言われたら何も話せない」というが、最初から仕事のこと以外何も話す必要はないのだ【そ】▶「ソロ男」(そろお・そろおとこ)…結婚しない男、この理屈で行くとオナニーはソロセックス【プロフィール】カレー沢薫漫画家、コラムニスト。1982年生まれ。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビューを飾る。秀逸な言語感覚で繰り広げられる切れ味鋭い世界観が人気。こよなく猫を愛し、猫が登場する作品も多数。著書『ブスのたしなみ』(太田出版)も発売中。
2018年09月20日愛され女子のお作法は2つあります。1つはよく言われているように「隙」をつくるということです。男子から見た最大の女子の隙とは笑顔。だからいつも笑顔でいると、自然と愛されるようになります。笑顔はときとして「耳障りのいいこと」や「人当たりのいい会話」や「おもしろい話」を喋らせますが、そこまでできれば完璧な隙だと言えるでしょう。2つ目は・・・・・・■■「女子が発する脈ありサイン」を読み取れる男子って、ごく一握り2つ目は、自分がしたいことを素直に言うということ。彼と飲みに行きたいのであれば「一緒に飲みに行きたいです」と言うこと。なぜなら男子は女子の「待ちの姿勢」に疲れているから。よく使われる恋愛用語に「脈あり」というのがありますよね。「脈ありサインに気づいて!」と心の中で願いつつ、好きな彼に思わせぶりな態度をとる、これって「女子あるある」ですよね。たとえば彼のことをチラ見するとか、ボディタッチするとか。付き合っているふたりであれば、彼女が「エッチしたい」と言わず、「それとなく」エッチな話を仕向けたり、みたいな。そういう「女子が発する脈ありサイン」を「間違わずに」読み取れる男子って、ごく一握りです。遊びまくっている男子か、生まれながらにしてやや中性的な気持ちがそなわっていて女子の気持ちを理解する才能のある男子か。ほかの多くの男子は、女子が発するサインを間違うことなく理解することができないんです。だから脈ありサインをあなたが発し続けてもなかなかカップル成立とは相成らず、恋愛の悩みが絶えなくて「男子に理解してもらえる脈ありサインとは?」みたいなコラムが人気を博すのです。■■じつは女子が発する「好きのサイン」に気づいているとは言うものの、男子、じつは女子が発する「好きのサイン」に気づいているんですよ。でも「万が一間違いだったらイヤだな」と思うから、そういうサインを受け取りつつも、なにもできないんです。たとえばあなたが偶然を装って彼と一緒に帰っているとき、あなたが彼と飲みに行きたくて、そのあとエッチする用意もあって、というとき、あなたが彼にボディタッチしながら歩くとします。そのとき彼は「きっとこの子はおれのことが好きにちがいない」と思っています。同時に「彼女の口から好きという言葉を聞かないとなにもしたくないな」と思っています。「きっと彼女はおれのことが好きなのだろう」という推測だけで、たとえば彼女の手を握ったり、「これから一緒に飲みに行く?飲んだ後エッチする?」と聞いたりしたとき、彼女に「わたしはそんなつもりで一緒に帰っているわけじゃないし。そんなセクハラみたいなことを言われるのなら一緒に帰らなきゃよかった」と言われるのを恐れているんです。■■女子が発する好きのサインを読み解くの、もう疲れたよこれ、女子の「色気の出し方」にも問題があるといえば問題があるんです。たとえば、営業的にコミュニケーションというか社交辞令として笑顔で「今度食事に行きましょう」と誘う――これって、男から見たら「女子あるある」です。そういう女子の誘い方と、ホントに彼のことが好きで食事に誘ってくる女子の態度って、男からしたらまったく同じに見えるんです。見分けがつかない。だから男たちは「セクハラ」と言われるのを避けるために、どちらの女子に対しても態度を濁すのです。そして態度を濁しつつ「女子が発する好きのサインを読み解くの、もう疲れたよ」と思っているんです。つまり女子の待ちの姿勢に疲れているんです。だから自分の気持ちに素直に、ご飯に行きたいのなら「一緒にご飯に行こうよ」と言う女子が愛されるのです。愛され女子はいつもこれがさらっとできているから愛されているのです。(ひとみしょう/文筆家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)
2018年09月02日「#Me Too」運動を支え、セクハラ被害者の女性を励ます存在だったアーシア・アルジェントが、未成年に対する性的暴行で訴えられていたことが明らかになった。親子役で共演して以来、「息子」と呼んでかわいがってきた子役出身のジミー・ベネットから「5年前に性行為を強要された」として昨年11月に訴えられたアーシア。事件が明るみになった先日、今年1月に4,200万円の和解金を支払っていたことが伝えられたが、アーシアは性的暴行については完全否定。しかし、和解金については当時交際していた有名シェフのアンソニー・ボーディン(今年6月に死去)が支払ったことを認めた。アーシアがジャーナリストのヤシャール・アリに送った声明文によれば、10月にハーヴェイ・ワインスタインによるレイプ被害を公表したところ、翌月にジミーに「(性的暴行を受けたとして)法外な金銭を要求されたことから友情が終わった」という。ジミーは経済的に困窮しており、アーシアに賠償金を求める前にはなんと自身の家族にも損害賠償を請求していた。そういった状況にあったジミーに対し、アンソニーは同情するとともに、長引いて脅されたり自身とアーシアに悪評が立ったりすることを懸念し、まとまったお金でジミーを「助ける」ことにしたのだそうだ。それで全てが終わったと思っていたアーシアにとって、今回の件は「本当にショックで傷付いている。だって、記事は完全に間違っているから。ジミーとセクシャルな関係を持ったことは1度もない!」と報じられているセクハラ事件を否定した。(Hiromi Kaku)
2018年08月22日自分に不利な条件をのまされてはいけない。自分の主張は通さなければならない。どんな場面でも瞬時に損得を勘定し、議論では絶対に勝たなければならない…。確かにビジネスの場では、そうした姿勢も必要です。けれども、そんな態度をそのまま夫婦関係にまで持ち込むと、2人の関係にひずみが生じ始めます。■「夫婦は対等ってなに?」夫と妻は運命共同体上司や同僚、顧客などは、特定の目的のためだけに限られた時間だけ行動を共にする相手です。夫とは、根本的に存在意味が異なります。上司はあなたが病に倒れた時、心配して看病してくれますか? 数十年後、あなたがこの世を去る時、手をにぎって泣いてくれますか? その点を理解せずに「夫婦は対等」と言い出すから、夫と妻の関係がおかしなことになるのです。夫婦は対等というのは、絶対的な真理のように聞こえて、いざ実践となると難しく、実に曖昧(あいまい)なもの。完全なフィフティ・フィフティなど不可能ですし、そもそも夫婦間の「フィフティ」など、どのように判定しろというのでしょう。そこをはき違えると、夫婦関係はこじれるばかりです。「私が○○してあげたんだから、あなたも同じだけのものを返してちょうだい」「あなたが△△してるんだから、私だってしていいわよね」などと、お互いが勝手な論理を展開をし始めてしまう結果に。夫婦間のやり取りが一から十までこんな調子では、当然息がつまります。けれども、働く現代女性は、たえず競争や利害の攻防戦にさらされているケースもしばしば。妊娠出産に関して嫌味を言われるケースもまだまだあります。自宅でも、その流れのまま、攻防する勢いで夫婦間の会話をしてしまうわけです。 前回 ご紹介したのは、誰にも負けられないとバリバリ仕事を頑張るうちに、闘争心と自己防衛力がどんどん強くなっていった茉莉さんのエピソードでした。会社で自分のポジションを守るのに必死で、さらに会社だけではなく義母まで「女性なんだから、仕事よりも出産・育児」という考え方で、心底ウンザリしています。これでは自分の立場や利益は自分で守らなければ…という考え方になっても、無理もないかもしれません。けれど、茉莉さんは「運命共同体」であるはずの自分の夫を「敵」、「障害物」と見なし始めてしまいました。「敵」だから、意見が異なる場合には「話し合う」のではなく「論破する」。譲歩という選択肢はありません。「夫婦は対等」という基本を踏まえたうえで、お互いの言い分に耳を傾け、納得できる落としどころをみつけていく。それが夫婦本来の姿です。それを忘れてしまった妻が、モンスターワイフになっていくのです。モンスター化した妻たちは「対等、対等」とわめきながら、自分の譲歩や犠牲にばかり敏感で、夫の譲歩・犠牲は目に入らなくなっていることがほとんどです。茉莉さんの場合も、夫の亮平さんは夫婦で過ごせる時間がけずられていっても、嫌な顔をせず茉莉さんを応援。亮平さんも仕事で疲れていましたが、食事の支度を買って出てくれていました。けれども、茉莉さんはそんな亮平さんに感謝することができません。いえ、気づくことさえできませんでした。そして逆に、自分が犠牲を求められる状況になると、過敏に反応して戦い始めています。あなたもビジネスシーンで自分を守るのに必死になるあまり、家庭でも私利死守魔になっていませんか?■「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」度チェックここでは、あなたの「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 仕事に最も高い優先順位をつけている。2. 職場も家庭も男女平等は当たり前だと思う。3. 負けず嫌いな性格で、物言いもキツいほうだと思う。4. 雑誌などで「オス化」という言葉を目にすると、ギクッとする。5. やると決めたことは、徹底的にやらなければ気がすまない。6. 同僚や友人に「すごい」と一目置かれると幸せを感じる。7. どんな状況でも損得勘定を忘れない。8. 仕事も趣味も、熱中している時にそれ以外のものは躊躇(ちゅうちょ)なく切り捨てるタイプだ。9. なにごとも完全に白黒つけなければ気持ち悪い。10.ステイタス、経済力は結婚相手に左右されず、自分で勝ち取るものだ。 ■あなたの「私利死守魔」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、私利死守魔度「C」(闘争心・自己防衛力がムクムクふくらみ始めています)○の数が6個以上8個未満は、私利死守魔度「B」(目標達成の障害となりうるものは、バッサバッサ切り捨てるクセがついてきていませんか?)○の数が8個以上は、私利死守魔度「A」(自分の成功のためにパートナーや家庭を犠牲にすることを、もはや何とも思わなくなっているはず)その後、茉莉さんと亮平さんは、どうなったのでしょうか?仕事のことしか考えられない茉莉さんと、子どものいる幸せな家庭を築きたかった亮平さん。亮平さんはとうとう、自分の言い分や権利の主張ばかりに終始する茉莉さんとは建設的な話し合いを望めないと判断しました。亮平さんの帰国を待たずして、2人は離婚することになったのです。亮平さんは帰国後に再婚し、今ではお子さんに恵まれて幸せに暮らしているそうです。茉莉さんはといえば、離婚後それまで以上に仕事に没頭し、昇進を果たしたそうです。「夫のことが嫌いになったわけじゃなかったから、やっぱり離婚はこたえましたよ。それに子どもについても、いつかは…という気がなかったわけでもないのですが…。でも、離婚をした時には、もう30代半ばでした。その頃も仕事、仕事の毎日でしたから、再婚なんて考えられる状況じゃなくて。欲しいものを全部手に入れるなんて、きっと無理なんですよね」茉莉さんはそう振り返ります。しかし、果たして本当にそうでしょうか?バリキャリの社会生活で、私利死守魔と化してしまった妻。それでも一度立ち止まって、ガチガチの武装を解除し、夫と素直に話し合うことができていたなら状況は変わっていたはずです。何しろ夫婦は「運命共同体」なのですから、相手を論破して黙らせたり打ち負かしたりしても、何の得にもなりません。互いに思いやりを持って話し合い、譲歩もしながら、ともに納得できる状態で一緒に進んでいくことを選択するのが花丸です。家から一歩外に出れば、男性にも女性にも、シビアな現実が待ち受けている世の中です。そんな現代社会に生きる私たちだからこそ、せめて家庭ではいやし合いたいもの。夫婦でそこに気づけば「家庭」がこのご時世を生き抜くための、心強いよりどころとなります。まさに「二人には帰る家がある!」です。
2018年08月05日夫の愛が冷めてゆく…それは、妻にモンスターワイフの影が見えるから…。過去、「企業戦士」という言葉がありました。ワークライフバランスが高らかにうたわれる現代、その言葉は消滅したかと思いきや、そうでもない現状を皆さんもご存じでしょう。今では、最前線で男性と肩を並べて闘う「女性企業戦士」も珍しくありません。ビジネスシーンで自分の立場や利益を守るためには、シビアな損得勘定やドライな割り切りも不可欠。確かに社会で上を目指していくには、そうした「武装」も必要でしょう。けれども、そんな企業戦士の鎧(よろい)が完全に肌に張りついて、もはやプライベートでも脱ぎ去ることができなくなってしまったら…それは考えものです。今回は、家庭でもドライな理論武装を解除できなくなってしまった妻のエピソードをご紹介します。■パワハラ、セクハラに歯ぎしり「家でも企業戦士」の妻「バリキャリ系モンスター 私利死守魔」代表:茉莉(仮名)32歳の場合「茉莉、おかえりー。夕飯もうすぐできるよ」都心にほど近いスタイリッシュな新築マンション。家具は少なく、ホテルの部屋のようなすっきりした家だ。明るく出迎えた夫の亮平に、茉莉は「ただいま」と一言素っ気なくこたえ、そのまま自分の部屋に消える。オーダーメイドのスーツを脱ぎ捨てると、バッチリメイクをふき取りシートでゴシゴシ落とす。その間、茉莉はずっと、奥歯をかみしめていた。「冗談じゃないわよ…パワハラの原点はまさにこれだわ」茉莉は大手商社で海外営業を担当している。同期の女性社員の間で、彼女は出世頭ともてはやされていた。けれど、明らかに自分よりも能力が劣るとしか思えない男性同期たちが、次々と昇進していく。そんな現実に直面するたび、茉莉は死ぬほどくやしい思いをしていた。それでも「男の何倍も努力して、実績で勝負してやる」と、自分をふるい立たせてきたのだ。睡眠不足だろうが、熱があろうが、生理痛がひどかろうが、常に背筋を伸ばして仕事に向かっている。接待のため、嫌いなお酒も“訓練”して強くなった。「営業は見た目も実力のうち。デブは体調管理もできない意思が弱い人間と思われる」と自分を鼓舞し、時間さえあればジム通い。人脈を広げようと、朝は早起きして異業種交流の朝活にいそしんでいる。SNSは仕事関係のビジネスパーソンばかりとつながっている。英語で書き込むこともしばしば。ビジネス用語を調べながら投稿したりすると、時間がたつのを忘れるほどだ。残業、人脈作りのSNS、パワーブレックファースト…。朝食も夕食も夫婦そろって取れない日が続くこともある。そんなことに構ってはいられない。「誰にも負けたくない」茉莉は全力で努力していた。それなのに…残業中に上司から、国内のマイナー部署への異動を打診された。目の前が真っ暗になった。あわてて上司に食ってかかると、彼は気まずそうに茉莉に言った。「稲田さんって結婚して、えーっと、3年目? あ、セクハラとかって思わないでくれよ。やっぱり年齢的にも、子どものこととか考えるでしょ? となると、海外営業って激務だからさ…。国内担当の部署のほうが、育休からの復帰後も、何かと融通が利くし。ほら、うちは育休制度ばっちりフルサポートだからさ」「もっと仕事で結果を出すまで、妊娠・出産など一切考えるつもりはありません!」茉莉は上司をにらみつけ、そう言い残してオフィスを飛び出してきたのだ。■「くやしくないわけ?」家でも仕事モードの妻にうんざり食卓についても、茉莉の頭の中では上司の言葉が際限なくリプレイされていた。メイク落としの時に使ったヘアバンドがそのままで、眉間に寄ったシワが丸見えだ。イラつく茉莉には、夫が用意してくれマーボーナスの味すらわからない。亮平は大手電気機器メーカーに勤務している。帰宅時間は茉莉よりも早いことが多く、そうした日には夕飯を用意して妻の帰宅を待っている。食卓の重苦しい沈黙を破るように、亮平は明るい声を出して言った。「あ、そう言えばさ、俺の後輩の小宮。あいつ今度、フランスに赴任だって。すごいよなー」「栄転ね」茉莉のトゲを含んだ口調に、亮平はビクリとする。「後輩に先越されて、くやしくないわけ? 私だったらそんなの絶対に嫌。後輩に出し抜かれて、よくヘラヘラしてられるわね」まただ、と亮平は思った。先を越されるとか、出し抜かれるとか。茉莉はいつから、こんな闘争心の塊のような人間になってしまったんだろう。茉莉が頑張っているのは、よく分かる。それは分かるが、このギスギスした空気は耐えがたいものがある。ここは会社ではなく、2人の家なのに…。亮平はもう楽しい雰囲気を作ろうとするのをあきらめて、自分が用意した夕飯をひたすらかき込んだ。 ■「私のキャリアを犠牲にしろ?」夫に海外単身赴任を強いる妻茉莉の猛抵抗で、国内部署への異動の危機が過ぎ去りつつあったある日。帰宅すると、亮平がいつになく興奮した様子で出迎えた。「茉莉、俺、アメリカ赴任になった! でかいプロジェクトに参加できそうなんだ」茉莉は表情を変えない。「それは、おめでとう」あーあ、やっぱり、男ってだけで得よね…。そんな本音が顔に出ないよう注意しながら、茉莉はどうにか口角を上げて見せた。「頑張ってね。私は行けないけど」うれしそうだった亮平の顔が、一瞬にして暗くなった。「茉莉だって、アメリカに住んでみたいって言ってたじゃないか。だから俺、いつも部長に『海外赴任するならアメリカに』って言ってあって…」「それは私の実力が認められて、自分がアメリカに派遣されたらの話よ。駐在員の妻として、夫にくっついて行くなんてゴメンだわ」亮平はしばらく黙り込んでしまったが、やがて言葉を選ぶようにして言った。「向こうに行ったら、少なくとも3年は戻って来られないんだ。結婚する前、子どもは2人欲しいって話し合ったよね。となると、そろそろ…」「じゃあ、子どもはあきらめましょ」あまりにキッパリとした、まるで相手を切り捨てるかのような茉莉の物言いに、亮平は絶句した。対する茉莉の頭の中は、自分の夫と上司が結託して、自分のキャリアをブチ壊そうとしているイメージでいっぱいになっている。「つまりあなたのキャリアのために、私のキャリアを犠牲にしろって言ってるんでしょ? どうして私が、あなたの犠牲にならなきゃいけないの? 男女は平等、夫婦は対等でしょ。あなたについて行くために、私が仕事をやめる? あなたの子どもを生んで育てるために、私が仕事をあきらめる? どう考えたって不公平じゃない」一言の反論も許さないような、バッサリとした茉莉の口調。どこまでも冷たくドライな妻の態度に、亮平は反論する気力が消え失せるのを感じた。結局亮平は、一人で渡米する決心をした。亮平の出発までの3カ月間、もともとギクシャクしていた夫婦仲は一層冷え切ったものになっていった。■「子どもを作る気はありません」義母への言葉に夫は…亮平が忙しく引越し準備を進めていた、ある日曜日。自宅の電話が鳴ったので茉莉が出ると、相手は亮平の母親だった。茉莉はこの昔気質な義母が、昔から苦手だ。義母は、結婚したら女性は家庭を最優先すべきで、子どもを生み育てることこそ女性の最高の幸福だと信じて疑わないタイプ。案の定、義母は単身で渡米する息子を案じる小言を並べ始めた。「亮平はああ見えて、昔から寂しがり屋なところがあるから。しっかり者の茉莉さんがついて行ってくれたら、本当に心強いのにねぇ。それに、亮平のお給料で十分食べていけるでしょ? 何もそんなに必死になって、共働きしなくたって…。妊娠や出産だって、早ければ早いほどラクよ。体力的にね」「子どもを作る気はありませんから」茉莉はピシャリと言った。もうウンザリだった。誰もかれも、子ども、子どもって。私は“生む機械”じゃない。「私の仕事は、育児をしながら片手間にできるような仕事じゃないんです。産休・育休なんて言いますけど、一度、戦線離脱したら元いた場所には戻れませんから。それにお給料のことをいうなら、私のほうが稼いでるんですよ。亮平さんもお義母さんもそんなに子どもをご希望なら、亮平さんが生めたらよかったのに。残念」電話の向こうで、義母が息をのむのが分かる。ふと気配を感じて振り向くと、亮平が背後から茉莉を見つめている。その目は何だか、他人を見るような目だった…。プライベートなどそっちのけ。全力で仕事に邁進(まいしん)する茉莉さん。けれども、その「頑張り」は、いつしか「突っ張り」に。社会で自分を守るために理論武装をしてきたのでしょう。これを夫と将来について率直に話し合うべき場にまで、そのまま持ち込んでしまうようになりました。自分のキャリア、自分の立場、自分の利益…損得勘定や自分の意見の主張ばかりに固執するようになってしまった茉莉さんは、その後どうなったのでしょうか? そして、シビアな現代社会で頑張るあなたも、茉莉さんほどはいかないまでも、「私利死守モンスター」の卵を抱えていませんか?次回ご紹介するチェックテストで確認してみてくださいね。
2018年08月04日セクハラやパワハラは社会問題となっていますが、減少していかないのが現状。その原因の一つに、立場を利用したものが多く、なかなか表に出てこないということがあります。それは女性管理職者も例外ではありません。セクハラについては男性が行うイメージがありますが、「女性から男性へ」もあるようです。企業として管理職者による立場を利用したパワハラ・セクハラをなくすためにはどのような策を講じるべきなのか。また、女性管理職者の場合、特別な措置をとるべきなのか?虎ノ門法律経済事務所池袋支店の齋藤健博弁護士に解説していただきました。 ■企業の対策は?齋藤弁護士「管理職は、その立場上、部下を指揮監督する立場にあります。これは、女性だから、男性だから、に限ることでは有りません。逆に言うと、女性が男性を、女性が女性を指揮命令しなければなりません。女性特有の問題で実際に相談を受けることがあるのは、企業側が、何か特別な策を講じなければならないかなどですが、たとえば労働基準法では、生理休暇を定めるなど、女性特有の問題に対応しています。実際にこれを行使すると、その際の賃金はどうなるのかが問題となりえます。実は、賃金請求権を行使するには会社との合意が必要となります。もっとも、管理職ですと、生理休暇を主張しにくい環境が有ると相談を受けます。実際に指揮監督権を行使するとなると、女性が少ない部署に管理職を配置することの難しさに直面することがあります。この場合には、メンターなど相談者を設置してもらったり、経営者サイドに女性をおいて、女性側の意見を積極的に採用する制度を設けたり、組織的にセクハラ問題には取り組んでもらっています」 「女性管理職者だから」と言ってセクハラやパワハラについての考え方が変わるということはありませんが、管理職者に男性が多いという現状は間違いないようで、主張が通りにくくなるケースはあるようです。企業としては女性管理職者が性差特有の悩みに直面しないよう、ケアしていく必要がありますね。 *取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に多く乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)減ることのないセクハラやパワハラ…女性管理職者がいる企業が気をつけるべきことは?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。減ることのないセクハラやパワハラ…女性管理職者がいる企業が気をつけるべきことは?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年07月17日#MeTooが話題となり、海外では今まで言えなかったセクハラや男性からの圧力にもフォーカスが当たるようになった今日この頃。でも、日本はどうでしょうか。今回は、anan世代の女性たちに、セクハラ体験について赤裸々に語っていただきました! 衝撃な実話をご紹介します!文・オリ子【アンアン総研リサーチ】2人に1人がセクハラを受けた経験あり!anan総研調べ今回のアンケート結果によると、2人に1人の女性が、なんらかのセクハラを受けた経験があると告白してくれました! 街中で考えても、2人すれ違った女性のどちらかがセクハラという嫌な経験を持っていると思うと、衝撃の結果ではないでしょうか。anan総研調べセクハラを受けたと答えた女性のうち、その半数以上が職場の上司からと告白! 毎日顔を合わす相手だからこそ、被害を受けた女性たちは、かなり辛い思いをした、もしくはしていることと思います。また、そのほかを選んだ方の回答では、通りすがりの人、合コンで会った人、などがありました。男たちに知ってほしい! こんなこともセクハラになるのです!上司編:ダイレクトなボディタッチ以外にも、あんなことも勘違いの原因になってます!「あっちはどれくらいご無沙汰なの? と聞かれた」(31歳・自由業)「アポ行ってくるねと頭をポンポンされた」(25歳・その他)「俺とヤレばいい仕事を振ってやると言われた」(33歳・その他)「仕事中手を握られたり、肩のマッサージをされたり」(34歳・専門職)「社長にキスされた」(28歳・その他)「パソコンのキーボードでいつも手が触れ合う。上司というより同僚的な立場な人ですが、正直ほぼ毎日は気持ち悪いし、もう少しパーソナルスペースを考えてほしい」(32歳・会社員)「隣に座ると必ず太ももを触ってくる。あと彼氏との営みを聞いてくるし、耳に息をかけられた」(27歳・専門職)「自分のあそこをよく揉んでおり、その手で仕事してる……」(32歳・専門職)明らかにレッドカードものから、おそらく相手は無意識や軽い気持ちでしているけれど、受け取る側からするとストレスを感じるわかりづらい行為まで、さまざまなセクハラで悩まされている女性はたくさんいるようです。あからさまなものは周りにも理解されやすいし訴えやすいですが、小さいけれど毎回続くと精神的にも追い込まれる、微妙なタッチや発言は周りからも理解されづらいぶん、本当に悪質! 男性は、もう少し女性にリスペクトを払ってほしいものですね。仕事のお客さま編:飲みに誘うのも、子作りについて聞くのも相手を不快にさせます!「『愛人にならない?』と恋愛感情をもたれる」(31歳・専門職)「営業に行く際に、毎回『いつ飲みに行く?』と聞かれる。毎回断るのが大変」(30歳・専門職)「『赤ちゃんはまだ?』みたいなことをみんなの前でたくさん聞かれて嫌な気持ちになった」(33歳・その他)「毎日メールで自撮りだけを送ってくる……」(33歳・主婦)男性はあまり気にしていないかもしれませんが、最近は不妊で悩んでいる女性や、キャリアのために子作りを我慢している女性も増えており、ましてや大勢の人がいる前で、子作りの状況について聞くのは失礼です! また、飲み会についてもお客さまという立場上、断りづらいということもあるので、あまり男性から誘うのは賢くないケースも。日本人は、特に ”本音と建前” を使いがちですが、もうこのご時世。ハッキリと「嫌なものは嫌、不快なものは不快」と、ビジネスの場においても権利を主張できる環境作りをしてほしいものです。こんな時代だからこそ、被害者にも加害者にもなりうる!?耐え難いセクハラ経験を赤裸々に語ってくれたanan総研のみなさま、ありがとうございました! 残念ながら日本では、セクハラについて周りに言いづらい環境がほとんど。現在も日々嫌な思いをしている女性も多いのではないでしょうか。また、セクハラとパワハラは繋がっていることもよくありますよね。2人に1人の女性がセクハラを受けたと感じたことがある今回のリサーチ結果。 知らない間に、あなたの夫、彼氏、家族も、接している女性からセクハラ行為をしていると思われている可能性もあり得ます。今回の結果は、本来であれば無神経な男上司などに知ってほしい内容ですが、せっかくの機会なので、これ以上被害者を増やさないためにも、家族や周りの人と一度セクハラのラインについて話し合ってみてはいかがでしょうか。©mediaphoto/Gettyimages©fizkes/Gettyimages
2018年07月11日12歳から女優業をスタートさせ、エンタメ業界で四半世紀を過ごしてきたジェシカ・アルバが、自身のセクハラ体験について語った。「CNN」のトーク番組「Talk Asia」(原題)に出演したジェシカは、インタビュアーから昨今エンタメ業界で問題となっているセクハラ体験について尋ねられると、「もちろんあるわ。この業界に入ってから、いままでずっとよ」と答えた。「(セクハラを)受け入れるべきではなかったのかもしれない。でも若い頃からこの業界に身を置いていると、こういう風に扱われるのが当たり前なんだって思ってしまったこともあったわ」。たった1人で密かにセクハラと闘ってきたジェシカは、セクハラや性的暴行を告発する「#Me Too」運動の発足に、「あんなことがまかり通っていた時間が長すぎた。ついに、来たという感じね」と、“時代の到来”に喜びを感じているようだ。「誰もセクハラに対抗するマニュアルなんてくれなかった。闘い方を教えてもらうチャンスもなかった。だから1人で闘うしかなかったけど、もし誰かが助けてくれたらヘマをすることもなかったかもしれない。もっと多くの女性たちが私に注意してくれたら良かったのに…と思ってしまうの」とジェシカは過去をふり返っている。「#Me Too」運動に加え、ジェシカは映画業界における人種の“多様性”についても言及。「次の10年ではカメラの前に立つ人も、後ろに立つ人も、もっと多様性が受け入れられていることを願っているわ」。(Hiromi Kaku)
2018年07月05日昨年、アンソニー・ラップに約30年前のセクハラ行為を告発され、謝罪するとともに同性愛者であることを公表し、「問題をすり替えている」ことでも問題となったケヴィン・スペイシー。主演していた人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は打ち切りとなり、アンソニー以外の被害者からも告発を受け、俳優人生が危ぶまれていた。ケヴィンのセクハラ行為はアメリカのみならず、イギリスをも騒がせていた。今年1月までにイギリスでは3人の被害者から訴えられていたケヴィンだが、2月に2人、4月に1人とさらに3人増え、現在6人の事件に関する調査が行われているという。被害者はすべて男性。1997年に『L.A.コンフィデンシャル』でケヴィンと共演したガイ・ピアースは、つい先日トーク番組でケヴィンについて尋ねられ、「素晴らしい俳優だ。信じられないくらいすごい俳優だ。一緒にいるのはちょっとつらかったけどね…。ベタベタ触ってくるから。あのとき、ぼくは29歳で、14歳じゃなかったことが幸いだよ」とコメント。14歳でセクハラ被害にあったアンソニーを案じた。また、1995年に『ユージュアル・サスぺクツ』で共演したベニチオ・デル・トロは「The Independent」紙に「被害者たちが気の毒だ。彼についても残念だね。でも、被害者たちを一番に考えなければ。彼にどれだけの才能があっても、そんなことは関係ないんだ」とケヴィンを突き放した。(Hiromi Kaku)
2018年07月04日これを書いている今は5月で、セクハラ問題がテレビやネットなどを賑わせています。これが掲載になる6月も、おそらくまだセクハラ問題で賑わっていると思うので、今回はセクハラ問題を見つつ、「演じてくれる女子のモテっぷり」について一緒に見ていきたいと思います。■■セクハラをはたらく男の問題点セクハラで謝罪会見している人は、決まって「合意の上だと思っていた」とか「キスくらいは彼女もOKしてくれていると思っていた」という言いますよね。これを聞いて「アホか、今さらそんな都合のいいことを言いやがって」と思う女子もいると思うんですが、でもこれって、男は大真面目に「合意の上だった」「彼女もOKしてくれていると思っていた」と言っているんですよね。と、言い切れないですが(セクハラおやじと会って喋ったことがないので)、でも男としてはそう感じます。男が「合意の上/OKそうだった」と判断するのは、なにを見てそう判断するのかといえば、相手の女性の言動です。「部長、ここは仕事の飲み会の席ですから、わたしにそんなに近寄ってくるのなら別料金をいただきます。お金が払えないのなら帰ってください」とかとピシャッと言えなかった女性がいます。言っときますが、ふつうはこうは言えないはずで、なので、こう言えない女性になんの落ち度もない。当たり前のことです。問題は男にあります。男のなにが問題かといえば、ピシャッと厳しいことを言ってこない女性に対して「厳しいことを言わない(100%拒否しない)というのは、もしかしてこの女性はおれのことが好きってことか?」と勘違いしたところが問題。■■男はじつは分かっているんですセクハラの謝罪会見で頻繁に出てくるのは「酒に酔って」という、お酒にとっても失礼なセリフで、でも「酒に酔って」と言えば、それ以上を語らなくて済むという認識が今の社会の間の抜けた常識なので、とっても便利な言葉です。「酒に酔って」という理由以外で、先に挙げた男の勘違いをどう説明するのがベターか?「おれが勘違いした理由は、女性が演技してくれていると、おれが見抜けなかったからである」こう思っている男だっているんですよね。こういう男性って、例えばキャバクラに行くといくらでも見ることができます。キャバ嬢がニコニコしながら「いい女」を演じていることに気をよくして、おっぱいを触ろうとして、でも触らせてくれなくて、でもキャバ嬢はニコニコしていて、というのが続くと、男はいとも簡単にその店の常連客になります。おっぱいを触らせてくれそうで、でも触らせてくれないキャバ嬢と同伴したりして、ものすごくお店にお金を落とします。お金を使っている時、男はじつは分かっているんです。「あのキャバ嬢、仕事だからああやってニコニコしてくれているんだな」と。「仕事だからおれがおっぱいを触ろうとしても嫌な顔ひとつしないんだな」と。■■演技とわかっていても猪突猛進しちゃう男の「なぜ」そうわかっていれば、適当なところでキャバクラに行くのをやめるといいんです、ホントは。財産の大半を失う前に行くのを止めるといい。でも行ってしまう。なぜなら男は、演技をしてくれる女子のことが好きだから。演技か本心か、どちらなのか判断がつかない言動をしてくれる女子を前に「この女子の演技がじつは演技ではなく彼女の本心から出た言動であれば」と夢見るのが好きだから。若い男子だっておなじです。おじさんになったから「演技派」の女子が好きになった、ということではなくて、男の本質は老いも若きもおなじです。若い男子だって、あなたが好意ある演技をすれば、すぐにコロッと落ちます。好きな男子の前で演技をすればすぐに付き合えるし、好きじゃない男の前で演技をすれば、彼はやがてあなたにセクハラをはたらくことでしょう。あるいはストーカーになるかもしれない。それくらい男って、女子の演技に夢見がちな生き物なんです。それはきっと、女子とはまた別の種類の淋しさを男たちが抱えているからです。(ひとみしょう/文筆家)【今夜はちょっと、恋の話をしよう】(ハウコレ編集部)
2018年06月27日「日本の社会は『男性が仕事しやすい、生きやすい』ための設計で今日まできました。日本男性の特徴は、『群れる』ところですよね(笑)。たとえば女性が同席している会が終わった後に男性だけで『飲み直そう』なんて出かけるでしょう、フフッ。そういう男性に偏った社会は、かえって壊れやすいと思うんです」 そう話すのは、小池百合子都東京都知事(65)だ。確かに、日本は世界でもっとも男女格差が激しい先進国の1つである。 世界経済フォーラムが発表した最新’17年度の「男女格差報告」では、日本は対象144カ国中114位と、過去最低を更新。さらに、列国議会同盟の発表した’18年の報告書では、衆議院議員の女性比率10.1%は、193カ国中158位なのだという。 「だから、『候補者男女均等法』が成立した16日の夜、野田聖子さんに、『おめでとう!』とお祝いメールをしました。国会議員時代、私は野田さんと一緒に、女性議員数の拡大をはじめ、男女共同参画の課題について取り組んできました。それを野田さんが継続されてきた成果が、形になった瞬間だったんです」(小池都知事) 5月16日、野田聖子総務大臣兼女性活躍担当大臣ら、与野党の議員の尽力によって、「候補者男女均等法(政治分野における男女同参画の推進に関する法律)」が成立した。これはどのような法律なのか。女性の労働問題に詳しい圷由美子弁護士が解説してくれた。 「国会や地方議員の選挙時に、政党や政治団体は男女の候補者数をできる限り均等にすべきという“努力義務”を定めた新法です。『政治は男がやるもの』とする古い慣行に風穴を開けたことは快挙です。しかし強制力はなく、自主性に委ねられるため、国民は各党の多様な民意の取り入れへの本気度を比較し、チェックする必要があります」(圷さん) ともあれ、公布と同時に施行されたこの法律は、女性参政権がなかった時代から今日まで、「権利の拡大」のために闘ってきた、小池都知事を含む女性たちのバトンタッチの末に実現したものだ。 日本社会は、政治家だけではなく、大学の学長や研究者などにも、極端に女性が少ない状況が続いている。しかし、その男性優位に偏った社会が、ほころびを見せている。 最近では、財務省の福田淳一事務次官や東京都狛江市の高橋都彦市長のセクハラ辞任が大きく報道された。いずれも、最後までセクハラの認識がなかったと主張していた共通点がある。 「男性ばかりの中にいると、見えないものがいっぱいあるというのを、この件は教えてくれています。女性の感覚、あるいは常識的な感性というものが、わからなくなってしまうのは、男たちが群れて、権力を握っている弊害です」(小池都知事・以下同) さらに、福田氏をかばった麻生太郎財務大臣の「セクハラ罪という罪はない」という妄言はこうバッサリ。 「『セクハラ罪という罪はない』=『セクハラOKなんだ』という論法は、もう笑ってしまいますよね!」 と言いつつ、小池都知事の目は笑っていない。群れる男たちを変えるのもまた、女性議員の役割だと小池都知事は語る。 「女性議員には、『何かをやり遂げたい』という、明確な目標を持っている人が多いと感じています。『代議士のバッジをただつけたい』という野望で政界に進出して、いざバッジをつけたら利権を守る、徒党を組む。そんな旧来の政治を打破する力が女性議員にはあると考えています。そのためには、最初の目標を見失わないこと。そして、目標の実現に向けて、ひとつひとつ実績を積んでほしい。政治家に限らず、若い女性すべてにお伝えしたいことです」
2018年06月04日先日、8人の女性からセクハラを告発され、「決して、意図的にやったわけではありません」と否定しながらも「嫌な思いをされた方、失礼な扱いを受けたと思われた方に謝罪します」と謝罪したモーガン・フリーマンが、2回目の声明文を発表した。「とてもショックなことです。私の80年間の人生が、木曜日のメディアの報道によって一瞬にして崩れていく危機に瀕しています」との嘆きから始まった声明文。「暴行や迷惑行為を受けた被害者は、声を上げる権利があります。しかし、そういった恐ろしい事件と、ちょっと間違った褒め言葉やユーモアを同じものにしてしまうのはよくない」と持論を展開。自分は喜んでほしい、打ち解けてほしいという思いから女性にジョークを言ったり褒めたりしていたが、それは気軽なもの、ユーモラスなものだったと主張している。そのうえで、先日は「そういった意図が伝わっていなかったことが明らかになった」として、その点を認めて謝罪したのだという。しかし、モーガンは続ける。「これははっきりと言いたいのです。私は不安を感じさせるような仕事環境は作っていない、と。私は女性にセクハラをしたことはありません。セックスの見返りに雇用や昇進のオファーをしたこともありません。私がそのようなことをしたとという指摘は完全に間違っています」と完全否定した。(Hiromi Kaku)
2018年05月28日モーガン・フリーマン(80)が8人の女性からセクハラ行為を訴えられ、謝罪した。「CNN」によれば、被害者女性8人を含む16人が、モーガンのセクハラ発言や過剰な身体的接触について証言しているという。具体例としては、2012年、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』の撮影現場でモーガンが女性の身体に関するセクシャルなコメントばかりしてくるので、女性たちの間では「胸が目立つようなトップスは着ないこと、お尻が目立つようなボトムスは履かないこと、つまり、身体にフィットするような服は避けよう」との暗黙の了解があったことが挙げられている。また、モーガンが過去に妊娠6ヶ月の記者からインタビューを受けた際も、卑猥なセクハラコメントを放ったことも報じられている。これを受け、モーガンは「私を知っている人、私と働いたことがある人ならわかってくれると思いますが、私は意図的に人に不快な思いをさせたり、故意に不安にさせるようなことはしません」と声明を発表。「嫌な思いをされた方、失礼な扱いを受けたと思われた方に謝罪します。決して、意図してやったわけではありません」と謝罪した。モーガンは今年1月に、全米映画俳優組合賞(SAG)授賞式にて生涯功労賞を受賞したが、SAGはこのセクハラ報道を受けて「見直し」を行っており、モーガンから賞をはく奪する可能性も示唆している。(Hiromi Kaku)
2018年05月25日