永野芽郁主演『マイ・ブロークン・マリコ』がカナダ・モントリオールで行われたファンタジア国際映画祭にて最優秀脚本賞を受賞し、脚本の向井康介、タナダユキ監督よりコメントが到着した。平庫ワカの同名コミックを映画化した本作。映画では、タナダ監督の力強さと繊細さを兼ね備えた演出、永野芽郁のこれまでのイメージを大胆に覆す役柄と演技、そして原作の持つ物語の力がひとつになり、人間の儚さと逞しさが、優しく熱をもって描かれる。この度、本作が最優秀脚本賞を受賞したファンタジア国際映画祭は、1996年に始まったカナダ・モントリオールで行われる北米最大のジャンル系映画祭。アジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映、会期中の来場者数は10万人にのぼる。今年は7月14日~から8月3日まで開催予定。過去には中田秀夫監督の『リング』や三池崇史監督の『極道戦国志 不動』、今敏監督の『パーフェクトブルー』などをプレミア上映しており、日本映画に所縁の深い映画祭でもある。今回本作が受賞した最優秀脚本賞は2015年の山下敦弘監督作『味園ユニバース』以来の快挙となった。◆向井康介 コメント正式な公開前から嬉しい驚きをありがとうございます。脚本というものは映画が完成されて初めて“作品”として存在を許されます。企画成立に尽力くださった監督以下スタッフ・キャストの皆様と喜びを分かち合いたいです。そして何よりも原作者の平庫ワカさんに深く感謝いたします。作家の命である原作を預けてくださったこと、心より御礼を申し上げます。◆タナダユキ監督 コメント個人的には初めて脚本での賞をいただけたことは素直に嬉しいですが、これは素晴らしい原作と、共同脚本の向井さんはじめ最高のスタッフとキャストのおかげであり、間違いなく関わった全員でいただいた賞です。海外でもこの作品の持つさまざまなエネルギーがスクリーンを通して伝わったのだと感じ、映画はやはり世界共通なのだなと噛み締めています。たとえ文化や言語が違っても、想いが伝わることは希望でしかありません。その希望に気づかせてもらえたこの賞に感謝しつつ、シイノやマリコの見た絶望やその中から見出した希望が、多くの人に届くことを願ってやみません。『マイ・ブロークン・マリコ』は9月30日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マイ・ブロークン・マリコ 2022年9月30日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2022映画『マイ・ブロークン・マリコ』製作委員会
2022年07月27日平庫ワカの漫画『マイ・ブロークン・マリコ』が実写映画化。2022年9月30日(金)に公開される。主演は永野芽郁、監督はタナダユキが務める。人気漫画『マイ・ブロークン・マリコ』を実写映画化平庫ワカの『マイ・ブロークン・マリコ』は、2019年にオンラインコミック「COMIC BRIDGE」で連載されるやいなや、毎話SNSでトレンド入りするなど注目を集めたコミック。「輝け!ブロスコミックアワード 2020」大賞や「2021年 文化庁メディア芸術祭」マンガ部門新人賞を受賞、「この漫画がすごい!2021年オンナ編」第4位にランクインするなど、ほぼ無名に近い新人作家の初連載作にも関わらず、異例の快挙を成し遂げてきた。『マイ・ブロークン・マリコ』の物語は、主人公のシイノトモヨが、親友の遺骨を持って旅に出るというもの。ドラマチックで疾走感溢れるストーリー展開や、人間の儚さ、逞しさが、多くのファンの心を惹きつけている。<『マイ・ブロークン・マリコ』あらすじ>鬱屈した日々を送るOL・シイノトモヨは、テレビのニュースで親友・イカガワマリコが亡くなったことを知る。学生時代から父親に虐待を受けていたマリコのために何かできることはないか考えたシイノは、マリコの魂を救うために、その遺骨を奪うことを決心する。「差し違えたってマリコの遺骨はあたしが連れて行く!」マリコの実家から遺骨を強奪、逃走したシイノは、マリコの遺骨を抱いてふたりで旅に出ることに。マリコとの思い出を胸にシイノが向かった先は・・・永野芽郁が泥臭く生きる“やさぐれOL”に主人公・シイノトモヨを演じるのは、永野芽郁。2021年に『地獄の花園』『キネマの神様』『そして、バトンは渡された』など出演作が立て続けに公開され、第46回報知映画賞主演女優賞、第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞するなど、映画界に欠かせない存在となった実力派女優だ。また、シイノの親友役を演じるのは奈緒。加えて、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊といった豪華な俳優陣が脇を固める。主⼈公・シイノトモヨ…永野芽郁鬱屈した毎日を送るやさぐれたOL。突然命を絶った幼馴染・親友のマリコの魂を救うため、遺骨を奪って旅に出る。永野芽郁はシイノを演じるにあたり、これまでの清純派イメージを封印。役作りに向け、「クランクインする3、4ヶ⽉前から喫煙者になった」と語り、原作でシイノが履きつぶしている「マーチンを常に履いて過ごした」という。劇中では、タバコをふかし、荒々しい口調や態度で、泥臭く人間味溢れるシイノを演じている。親友マリコを失った悔しさや怒り、悲しみ、喪失感、そしてマリコを想う愛おしさ、めんどくささなど、人間の内側でうごめく様々な感情を体当たりで表現した。シイノの親友・イカガワマリコ…奈緒学生時代から父親の虐待を受け、ある日命を絶ってしまう。マリコを演じる奈緒とシイノ役の永野芽郁は、NHK連続テレビ小説『半分、⻘い。』に続き、2度目の親友役。『マイ・ブロークン・マリコ』では2人がどのような関係性を見せてくれるのか、注目だ。マキオ…窪田正孝シイノと旅先で出会う。マリコの実父…尾美としのりマリコが幼い時から理不尽な暴⼒をふるい、マリコを苦しめた実⽗。マリコの実父の後妻・タムラキョウコ…吉田羊マリコの⽗の再婚相手。マリコの⽗から逃げることなく向き合う。『百万円と苦虫女』のタナダユキ監督監督を務めるのは、『百万円と苦虫女』で日本映画監督協会新人賞を受賞し、その後も『ロマンスドール』『浜の朝日と嘘つきどもと』など話題作を世に送り出してきたタナダユキ。脚本はタナダユキと『愚行録』『ピース オブ ケイク』の向井康介が担当しており、『ふがいない僕は空を見た』以来10年ぶりの共作となる。The ピーズ「生きのばし」がエンディングテーマに監督のタナダユキたっての希望で、The ピーズの「生きのばし」が『マイ・ブロークン・マリコ』のエンディングテーマに。この選曲について、タナダユキは「昔、この曲を初めて聴いたとき、〈死にたい朝 まだ目ざましかけて 明日まで生きている〉という歌詞が脳天に来たというか、ダイレクトに心に響いてきて。クソみたいな日常で、クソみたいな思いを抱えながら、でも、死ぬ時まではしょうがないからなんとか生きていくしかないじゃん、という。この作品の世界観を表現できる曲として、これ以上の楽曲はないと思っています」とコメント。まさにシイノそのものを表現しているかのような、ストレートな歌詞と力強くも爽やかなメロディが映画のラストを彩る。尚、「生きのばし」も含む映画のサウンドトラックを収録したCDも、映画公開に合わせ発売される予定だ。【詳細】映画『マイ・ブロークン・マリコ』公開日:2022年9月30日(金)出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊監督:タナダユキ脚本:向井康介、タナダユキ原作:平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』(KADOKAWA)■『マイ・ブロークン・マリコ』オリジナル・サウンドトラックCD発売日:2022年10月5日(水) ※9月30日(金)~劇場先行発売想定発売元:メロディーパンチレコーズ収録楽曲:劇伴10曲+The ピーズ「生きのばし」価格:1,320円商品番号:MPCS-00038
2022年01月24日9月10日公開の映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の完成報告イベントが18日、都内で行われ、高畑充希、大久保佳代子、タナダユキ監督が出席した。『百万円と苦虫女』や『ロマンスドール』といった話題作を世に送り出しているタナダユキ監督が、主演に高畑充希を迎えてオリジナル脚本で挑んだ本作。福島県・南相馬に実在する映画館・朝日座を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身で26歳の茂木莉子(本名:浜野あさひ/劇中では高畑が演じている)が恩師と約束して朝日座再建のために小さな嘘をついて映画館を守ろうと奮闘する、というストーリーだ。タナダ監督たってのオファーで主演が決まったという高畑は「タナダさんの作品が大好きなんです。お会いしてみたい方だったので呼んでいただけただけでも"ヤッター!"と思いましたし、お会いしたら人としてもタナダさん好きだなと思いました」と満足そうで、「台本がめちゃくちゃ面白いと思いました。セリフを口に出して読んでいても自分の中でつっかからないですし、流れやキャラクターがスムーズとイキイキとしていて台本から人が飛び出して来そうな作品でした。参加できたのはラッキーだと思いましたね」と笑顔を見せた。すでに鑑賞したという本作は「去年のステイホームが終わってから最初の仕事がこの作品でした。本当に温かい映画だと思いました。今だから感じることも作品の中に盛り込まれています。たくさんの方に温かい気持ちになって欲しいと思うので、映画館で観ていただけたらうれしいです」とアピールした。その高畑扮する茂木莉子の恩師・田中茉莉子役には大久保佳代子が演じている。「マネージャーから映画の仕事が決まってすごくいい役と言われましたが、ウチのマネージャーはすごく盛ってくるので『またまた~』と思っていたんです。でも、人間としても魅力的な役です。セリフがめっちゃ多くてプレッシャーがあって、迷惑にならないようにセリフだけは入れて行こうと思いました」と明かした。そんな大久保から「『どこまで覚えてどこから覚えなくていい?』と序盤にこっそり聞かれました(笑)」と相談されたという高畑だが、「大久保さんはじめ、他のキャラクターがめちゃくちゃ魅力的でしたよ。完璧でしたね」とべた褒めすれば、タナダ監督も「完璧だったので何の問題もありませんでした」と称賛していた。約100年続いた映画館が閉館寸前となり、多くの人々の思いが詰まった場所を失いたくないという思いに駆られて莉子が奮闘する本作。それにちなみ、「映画館の思い出は?」という質問に「地元にいた時はそんなに映画を見ていなくて、家族で『コナン』みたいな感じでした」と上京してから映画館で様々な作品を鑑賞したという高畑は「渋谷のアップリンクが好きで、寝落ちする瞬間が好きなんです。淡々とした映画を観て寝落ちする瞬間が至福だったので、なくなるのが寂しいですね。下の喫茶店でご飯食べたりしてました。(劇場で)寝ている時もあったから馴染んでました」とアップリンク渋谷の閉館に寂しそうだった。映画『浜の朝日の嘘つきどもと』は、9月10日より全国公開。
2021年05月18日映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の完成報告イベントが5月18日、都内で行われ、主演を務めた高畑充希、共演する大久保佳代子とオリジナル脚本も手がけたタナダユキ監督が出席した。福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身26歳の茂木莉子(本名:浜野あさひ)が恩師との約束である「朝日座」の再建のため、小さな“嘘”をついてでも映画館を守ろうと奮闘する物語。高畑が主人公を、大久保が莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子を演じる他、「朝日座」の支配人・森田保造を今最もチケットが取れないと言われる落語家の柳家喬太郎が好演している。以前からタナダ作品のファンだという高畑は、「今回、呼んでいただき、やったと思いました。お会いしたら、人としても好きだなって」と初タッグに喜びのコメント。「セリフを口に出して読んでも、自然でつっかからず、どのキャラクターも魅力的で生き生きしていて、まるで(脚本から)飛び出してくるような感じ」と脚本を評し、「本当に温かく(コロナ禍の)今だから感じられる思いが、ギュッと詰まった作品。この映画で全国の映画館が元気になればいいなと思う」とアピールしていた。大久保も「映画館に携わる人、それを守ろうとする人たちの絆やつながりを、こういう時期だからこそ、見ていただければ」としみじみ。自身の役どころは「人間的に魅力がある」と語る一方、「セリフもめちゃくちゃ多くて(笑)。年齢的に記憶を入れたら、その分出てしまうので」と苦労を明かし、「ちょっと演技がスカしているなあと思った」と厳しく自己採点。共演した高畑に対しては「自然と感情が湧くようにしてくれた」と感謝を述べていた。タナダ監督は「主人公は高畑さんがいいと思っていたし、誰と組んだら新しい高畑さんが見られるかなと考えたら、大久保さんが思い浮かんだ」とキャスティングの経緯を説明。「高畑さんが真ん中でドンと自由に演じてくれるし、大久保さんや師匠(喬太郎)の相乗効果で、脚本を書いたときの想像を超えるお芝居を見せてもらった」と振り返り、「単に映画を見るだけではなく、何かを体験する場所」だと映画館への思いを熱弁していた。取材・文・写真=内田涼『浜の朝日の嘘つきどもと』9月10日(金)全国公開(福島県では8月27日(金)先行公開)
2021年05月18日タナダユキ監督と高畑充希がタッグを組んだ映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の公開日が9月10日(金)に決定。併せて本予告映像とポスタービジュアルが到着した。本作は、福島県・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台に、東京の映画配給会社に勤めていた福島県出身の茂木莉子(本名:浜野あさひ)が、恩師との約束である朝日座再建のため、小さな“嘘”をついてでも映画館を守ろうと奮闘する物語。公開された予告編では、恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)と病室で交わした約束を守るため、朝日座を訪れるところからスタート。しかし、閉館を決意した支配人・森田保造(柳家喬太郎)は、映画のフィルムを焼いており、それを目にした浜野あさひ(高畑さん)は、とっさに偽名を名乗り、親戚の遺言で朝日座を立て直さなければならない、と宣言する。「映画じゃ、人は救えねえ」と諦め気味だった森田も、次第に莉子の熱意に徐々に心を動かされていき、2人のコミカルな掛け合いや、『キッズ・リターン』(北野武監督)を彷彿とさせる「バカヤロー!まだ始まっちゃいねーよ」というセリフ、相馬野馬追の馬が道路を闊歩しながフンを落としていくカットなど、ユーモラスな予告編となっている。また、あさひ、森田、茉莉子が朝日座の前に揃うポスタービジュアルも到着。朝日座が繋いだ人々の縁や、映画への愛を感じさせるようだ。福島中央テレビ開局50周年記念作品として昨年放送されたドラマの前日譚となる本作。ドラマで高畑さんと共にW主演を務めた竹原ピストルが、本作にも出演していることも明らかになった。『浜の朝日の嘘つきどもと』は9月10日(金)より全国にて公開。※8月27日(金)福島県先行(cinemacafe.net)■関連作品:浜の朝日の嘘つきどもと 2021年9月10日より全国にて公開※8月27日福島県先行©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会
2021年05月12日高畑充希主演、タナダユキ監督が震災後の福島・南相馬に実在する映画館「朝日座」を舞台にしたオリジナル映画『浜の朝日の嘘つきどもと』。この度、本作の新キャストとして、甲本雅裕、佐野弘樹、神尾佑、光石研、吉行和子の出演が明らかになった。本作は、実在する映画館「朝日座」を舞台に、高畑さん演じる莉子が、経営が傾く朝日座を立て直すべく、地元住民と共に奮闘していくさまを描く、映画愛に溢れたハートフルドラマ。今回出演が明らかになった甲本さんが演じるのは、「朝日座」の支配人・森田保造(柳家喬太郎)と共に莉子(高畑さん)の「朝日座」再建に協力する岡本不動産の岡本貞雄。また、技能実習生で茉莉子(大久保佳代子)のボーイフレンド役を、『町田くんの世界』『FUNNY BUNNY』に出演する若手俳優の佐野さん。「朝日座」存続を巡り森田らと対峙するオフィスI社員・市川和雄役を、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」「24 JAPAN」などに出演する神尾さん。そして、莉子の父でタクシー会社社長の浜野巳喜男役を、「バイプレイヤーズ」シリーズや現在放送中の「にじいろカルテ」にも出演する光石さん。そして、「朝日座」の常連で資産家の未亡人・松山秀子役を日本を代表する名女優・吉行さんが演じ、作品にさらなる深みとユーモアを加える。キャストコメント甲本雅裕この作品を一言で言うとあったかい、です。脚本、撮影現場、福島の人達、全てがあったかかった。ロケ現場の映画館ではノスタルジーな気持ちになり、馬に乗って久々に遠くを見て、路地裏で相馬の人達の会話を聞き、身近を感じたとてもいい時間でした。この映画は、人が忘れかけている何かを思い出させてくれ、改めて今を生きてるんだって事を実感できる作品だと思います。あったかい気持ちになれるこの作品に参加できた事に感謝します。佐野弘樹タナダ監督とは今回が初めましてでした。僕はバオ君というベトナム人の技能実習生という役どころでカタコトの日本語でお芝居をしています。今までにない挑戦にワクワクしながら毎日の撮影をしていました。一人一人と真摯に向き合い続けているタナダ監督の心意気を間近で感じられた宝物のような時間でした。震災、原発、コロナ禍、僕たちが生きていく上で目を逸らしてはいけないものを扱っている今作品は、最初に脚本を読んだとき書き手の、タナダ監督の、覚悟を感じました。強度がある上に、しっかりと笑いあり涙あり、最後には今日も一日頑張ろう。って思わせてくれる可笑しみみたいなものもちゃんと詰まっているそんな素敵な作品です。神尾佑東日本大震災で福島は大きく変わってしまいました。それは町によって人によって家庭によって様々で、一概に悲しみ苦しみと表現できるものではないでしょう。この脚本はそんな福島のとある人々の断片ですが、福島への情愛とそこに暮らす人々への思いをとても感じました。タナダユキ監督の人間に対する洞察力と愛情が観た人の心を温めてくれるでしょう。そして映画の舞台になった映画館が素晴らしい。もしかしたら私も子供の頃行ったかもしれない映画館。この作品の礎になっていてそれがまた見どころです。福島出身としてこの作品に少しでも参加できて本当によかったです。光石研今作は、まだまだ先の見えないコロナ禍での撮影でした。しかし、スタッフの皆さんの手厚いケアで、何一つ心配する事なく、撮影しました。タナダ監督とは、確か同郷の北九州での、小さな映画祭でお会いした事がありましたが、タナダ組の現場は初めてでした。キャメラの横にスッと座り、しっかりと俳優の佇まい、一挙手一投足を観察し、的確な指示を頂き、安心してやれました。何ともハンサムな監督デス!ストーリーも小さな映画館のお話だし、映画愛を感じます。しかし、監督の別の作品を拝見すると、ちゃんとエッジが効いてます。羊の皮を被ったなんとかですかね。めちゃくちゃ楽しかったです。吉行和子タナダユキ監督の、映画愛が、ぎっしり詰まっています。そして、震災、家族と、福島での撮影で、より強く感じた日々を思い出しました。映画とテレビドラマが同時進行で撮影されたので、両方に出ていた私は、一度に二本、タナダ監督の作品に出る機会を頂き、嬉しかったです。監督は、とてもチャーミングでした『浜の朝日の嘘つきどもと』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:浜の朝日の嘘つきどもと 2021年公開予定©2021 映画『浜の朝日の嘘つきどもと』製作委員会
2021年03月17日高畑充希主演、タナダユキ監督とタッグを組んだ映画『浜の朝日の嘘つきどもと』の公開が決定。震災後の福島・南相馬に実在する映画館を舞台にした物語を描く。100年近くの歴史を持つ映画館「朝日座」。シネコンが活況を見せる中、主に旧作映画を上映する名画座として地元住民の思い出を数多く育んできた。しかし、時代の流れには逆らえず、支配人・森田保造はサイレント映画『東への道』をスクリーンに流しながら、ついに決意を固める。ほどなく、一斗缶に放り込んだ35mmフィルムに火を着けた瞬間、森田の背後からその火に水をかける若い女性が現れた。茂木莉子と名乗るその女性は、経営が傾いた「朝日座」を立て直すため、東京からやってきたという。しかしすでに閉館が決まり、森田も決意を変えるつもりもないが…。タナダ監督オリジナル脚本となる本作は、福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」が舞台の物語。主演の高畑さんが演じる茂木莉子が、経営が傾いている朝日座を立て直すべく、地元住民と共に東へ西へ奔走し、くじけそうになりながらも奮闘していくさまを描く。タナダ監督は「何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません」と製作経緯を明かす。本作が自身にとって自粛明け一つ目の仕事だったと話す高畑さんは「明るくポップではありながら、タナダさんの伝えたいメッセージがぎゅっと詰まった絶妙なバランス感覚の台本の中の世界にお邪魔できて、毎日ストレスなく、心地よい時間が流れていたように思います」と撮影の日々をふり返り、「震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、観ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです」とメッセージを寄せている。共演には、「オアシズ」大久保佳代子が、莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子役を、いま最もチケットが取れないと言われる落語家・柳家喬太郎が朝日座の支配人・森田保造役で出演している。さらに同名ドラマが福島中央テレビ開局50周年記念作品として本日放送された。映画と同じく、タナダ監督が手掛け、竹原ピストルと高畑さんがW主演。ドラマは、映画の物語の続きが描かれており、今後、配信などを行っていく予定だという。ちなみに、どちらから観ても楽しめる仕掛けになっている。『浜の朝日の嘘つきどもと』は2021年公開予定。(cinemacafe.net)
2020年10月30日主演・高橋一生、ヒロイン・蒼井優、タナダユキ原作・脚本・監督で贈る『ロマンスドール』Blu-ray&DVDが7月3日(金)よりリリース決定。高橋さんと蒼井さんからコメントムービーも到着した。ひと目惚れした妻と幸せな結婚生活を送りながら、ラブドール作りに没頭する主人公・哲雄を高橋さん、夫に理解を示しながら、胸の中の秘密をなかなか打ち明けられない妻の園子を蒼井さんが演じた本作。2人は『リリィ・シュシュのすべて』以来18年ぶりの共演となった。微笑ましい新婚時代から、相手のことを思いやりながらも徐々にすれ違っていく過程、もがきながらも“ほんとの愛”を見つけようとする男女の姿を、2人は絶妙なコンビネーションで作り上げ、大胆なベッドシーンも美しく、切ないリアルな情景となって描き出された。本作で大きな役割を果たすドールも、もうひとりの登場人物として存在感を放つ。自身のオリジナル小説を『百万円と苦虫女』のタナダユキ自らが脚本・監督型破りな設定とセンセーショナルな展開、丁寧に描かれた男女の心の機微に多くの共感が寄せられ、2008年の連載当時に大きな話題を呼んだ小説「ロマンスドール」。発表から12年もの時を経て、タナダ監督自らメガホンを取り、純愛と性愛とドールが交差する新たな映画作品として命を吹き込んだ。また、音楽は世武裕子が手掛け、主題歌は人気バンドの「never young beach」が「やさしいままで」を書き下ろし、本作の唯一無二な世界を彩っている。Blu-ray&DVD豪華版の初回限定特典は、タナダ監督デザインのランチトートバッグ付き。仕様・封入特典は、特製アウターケース&デジパックとブックレット。そのほか、メイキングや貴重な各種イベント映像が収録された特典ディスクなど、充実の特典が満載。さらに店舗別先着予約購入者特典として、2L版ブロマイド(3枚組)などが付与される。『ロマンスドール』Blu-ray&DVDは7月3日(金)より発売。※6月3日(水)レンタル開始、U-NEXTにて最速オンライン上映中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年04月20日本年で42回を数える映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」の開催日が決定した。日程は、9月12日(土)から26日(土)。月曜休館を挟んで13日間、東京・京橋の「国立映画アーカイブ」で開催される。ぴあフィルムフェスティバルのメインプログラムは、1977年の始まりから続く自主映画のコンペティション「PFFアワード」。新人映画監督の登竜門として、これまでに140名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。現在「PFFアワード2020」は作品を募集中。締め切りは3月24日(火)となっている。入選作品は、第42回ぴあフィルムフェスティバルでお披露目上映される予定だ。昨年は、「PFFアワード」入選をきっかけに注目を集め劇場公開された『沈没家族』(加納土監督)、『オーファンズ・ブルース』(工藤梨穂監督)、『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)が全国の劇場で上映された。また、『ある日本の絵描き少年』は、先日の第74回毎日映画コンクールで、アニメーション映画賞「大藤信郎賞」を受賞。「PFFアワード」入選監督である、タナダユキ監督『ロマンスドール』、諏訪敦彦監督『風の電話』、成島 出監督『グッドバイ嘘からはじまる人生喜劇』が現在公開中。また、本年の公開予定作には、手塚眞監督『ばるぼら』、岨手由貴子監督『あのこは貴族』、石井裕也監督『生きちゃった』などがある。◎映画祭「第42回ぴあフィルムフェスティバル」開催概要【会期】2020年9月12日(土)から26日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【公式サイト】 ◎コンペティション部門「PFFアワード2020」作品募集概要【募集期間】2020年2月3日(月)~3月24日(火)応募される作品の長さ(短編・中編・長編)、ジャンル(ドラマ、CG、アニメーション、ドキュメンタリーetc)や、応募者の年齢、性別、国籍などの制限は一切ありません。1年以内に完成した自主映画であれば、どんな作品でもご応募いただけます。【作品募集ページ】
2020年02月20日毎月1日、親子で観に行きたい新作映画を紹介する連載企画がスタート! 公開中もしくは近日公開予定の親子で観に行きたい3作品『アングリーバード2』『恐竜超伝説劇場版ダーウィンが来た!』『キャッツ』と、ママにおすすめの2作品『いただきますここは、発酵の楽園』『ロマンスドール』をご紹介します。家族みんなで楽しい映画の時間を満喫しよう♪親子で観たい新作映画_01『アングリーバード2』© 2019 Sony Pictures Animation Inc. All Rights Reserved.全世界で40億ダウンロードを誇るゲームアプリが映画化。第2弾では、怒りんぼうのレッドが住むバード・アイランドに危機が訪れる。親友チャック、ボムとともに大切な島を守ることができるのか? 吹き替えは坂上忍さん、山寺宏一さんらが担当。『アングリーバード2』監督:サーオップ・バン・オーマン声の出演:声の出演: 坂上忍、竹達彩奈、勝 杏里、山寺 宏一 他ユナイテッド・シネマ、シネプレックスにて限定上映中(上映は日本語吹替版のみ)親子で観たい新作映画_02『恐竜超伝説劇場版ダーウィンが来た!』NHKの人気自然番組『ダーウィンが来た!』の劇場版第2弾は、恐竜にフィーチャー。NHKのVFXチームと日本のトップクリエイターが共同でつくり上げた、恐竜のリアルで大迫力なCG映像を厳選。最新の研究で明らかになった、常識を変える新しい恐竜世界を堪能して!『恐竜超伝説劇場版ダーウィンが来た!』ナレーター:田辺誠一、大塚寧々製作・宣伝・配給:ユナイテッド・シネマ制作:NHKエンタープライズ映像提供:NHK2/21(金)より全国ロードショー親子で観たい新作映画_03『キャッツ』©2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.世界的中で愛されるミュージカルの金字塔『キャッツ』が実写映画化! 路地裏に捨てられた白猫ヴィクトリアが自分らしい生き方を見つけるミュージカルエンターテインメント。リアルでちょっぴりシュールな猫たちの圧倒的なダンスと歌声は必見。ミュージカル好きはもちろん、映画で初『キャッツ』も◎。『キャッツ』監督:トム・フーパー出演:ジェームズ・コーデン、ジュディ・デンチ、ジェイソン・デルーロ、イドリス・エルバ、ジェニファー・ハドソン、イアン・マッケラン、テイラー・スウィフト、レベル・ウィルソン、フランチェスカ・ヘイワードほか声の出演:葵わかな、山崎育三郎、高橋あず美 and 大竹しのぶ公開中ママにおすすめの新作映画_01『いただきますここは、発酵の楽園』©イーハトーヴスタジオ食育ドキュメンタリー映画『いただきますみそをつくるこどもたち』の続編。田植えや稲刈りを行う“畑保育”を行う保育園や土作りのワークショプを行う野菜農家、食農教育に力を入れる小学校などを紹介。人や自然にやさしい暮らしについて考えたくなるドキュメンタリー。ナレーションは小雪さんが担当。『いただきますここは、発酵の楽園』プロデューサー・監督・撮影・編集:オオタヴィンナレーション:小雪エンディングテーマ:坂本美雨withCANTUS公開中ママにおすすめの新作映画_02『ロマンスドール』©2019「ロマンスドール」製作委員会結婚相手にラブドール職人であることを隠したまま結婚した主人公の10年間を描いたラブストーリー。愛し合って結婚したはずの2人がすれ違い、変化しながらも自分たちの答えを求めていく。現代の夫婦にありがちな問題をリアルに描きつつ、本当の夫婦のあり方を考えさせられる作品。『ロマンスドール』監督・脚本:タナダユキ出演:高橋一生、蒼井優、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ、ピエール瀧、渡辺えり、きたろう 他公開中それでは、来月もお楽しみに。edit&text/Yukiko Takeda
2020年02月01日「NEWS」増田貴久が主演する「レンタルなんもしない人」の放送が決定。増田さん演じる主人公“レンタルなんもしない人”が、出会う人の心を温める新しいヒューマンドラマがこの春、誕生する。「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます。」――“何かすること”が求められ続ける現代において、堂々と宣言しながら誕生した不思議なサービス。2018年6月、Twitterに突如現れた「レンタルなんもしない人」。このサービスは瞬く間に拡散され、フォロワーは1年半で25万人、テレビやラジオ、漫画や書籍も出版。依頼は様々で、例えば“マラソンのゴール地点で待っていて欲しい”や、“離婚届けの提出に同行してほしい”など。何もしないにも関わらず、現在も依頼殺到中だという。なんもしない、ただそばにいてくれる。そんな“レンタルなんもしない人”の“なんもしない”お仕事ぶりが今回ドラマ化。主人公“レンタルなんもしない人”を演じるのは、今回テレビ東京連続ドラマ初出演で初主演を果たす増田さん。今回のオファーに「資料を拝見し、『“なんもしない“というサービスってなんだろう。』が率直な感想です。楽屋では、何もしないでぼーっと座っていることが多くて…。そのことをNEWSのメンバーにもよく指摘されるので、我ながらぴったりの役だなと思い、嬉しかったです」とコメント。「“なんもしない”って人からはそう見えても、実際に“なんかしている”からこそレンタルさんも依頼人の役に立っているわけですし、“なんもしない”というのは他人が決めることではないと思うんです。だからこそ、奥が深いなと思いました」とこのサービスについて語り、「このサービスを利用する人の悩みや抱えているモノ、心の奥底にある言葉で表現できないような思い・・・。なんもしてないはずなのにどこか救われていくところが、この作品の面白さだと思います。頑張りすぎている人が多い今の時代、自分でも気づいていない心の穴を埋められるようなお話になったらいいなと思いますし、そんな時間を作りたいです」と意気込んでいる。なお、監督には『にがくてあまい』の草野翔吾や、話題作『ロマンスドール』のタナダユキ、「半沢直樹」の棚澤孝義が名を連ね、脚本は「死役所」の政池洋佑、「わたし旦那をシェアしてた」の本田隆朗が担当する。「レンタルなんもしない人」は4月、毎週水曜日深夜0時12分~テレビ東京にて放送予定。Paravi&ひかりTVにて配信予定。(cinemacafe.net)
2020年01月29日俳優の高橋一生と女優の蒼井優が24日、都内で行われた映画「ロマンスドール」初日舞台あいさつに、共演の渡辺えり、きたろう、メガホンをとったタナダユキ監督とともに登壇した。同作は、1人のラブドール職人と、彼が一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描いた同タイトルの小説を、原作者であるタナダ監督自身が映画化した大人のラブストーリーで、美大を卒業してからのフリーター生活を送り、ひょんなことからラブドール制作工場で働き始めることとなった北村哲雄(高橋)と、その妻・園子(蒼井)の姿を映し出す。高橋と蒼井は『リリイ・シュシュのすべて』以来、19年ぶりの共演となった。最初に脚本を読んだ際に「蒼井さんとご一緒できることがとても楽しみになった本でした」と思ったという高橋は、印象的な蒼井との共演シーンを聞かれると「結婚式が終わった日に『よろしくお願いします』っていうシーンがあったんですけど、役者冥利に尽きると言いますか、疑似体験できてとっても幸せな気分になりました」と笑顔を見せ、蒼井も「ああいうシーンってありがたいですよね。本当に温かい気持ちになるので、私も楽しかったです」と声を弾ませた。また、現場の様子を語り始めた渡辺は「高橋さんが現場で『結婚したくてしょうがない』って言っていて、『蒼井優ちゃん独身だからいいんじゃない?アタックすれば』って私が言ったら、『意識するからやだなあ』って言っていたら、(蒼井が山里亮太と)結婚しちゃったから残念でしたね」とエピソードを明かすと、高橋は「そんなに『結婚したい』って言ってないですよ」と否定したが、渡辺は「言ったよ!言った、言った!」と主張。続けて、高橋は「やたら裏で2人が蒼井さんを勧めてくるんですよ」と打ち明けると、蒼井も「私も打ち上げのときに、きたろうさんに言われましたもん。『一生くん1人だよ』って」と回顧。これに高橋は「うるさいなあと思って。ほっといてくれよって思って…」と苦笑した。さらに、夫婦の10年間を描いた同作にちなみ、10年前の自分に今だから言えることはあるか質問されると、蒼井は20歳のころに出演した舞台がうまく行かず、落ち込んでいた際に、同舞台を観劇したタナダ監督から大好きな地井武男さんのサイン本をもらったというエピソードを紹介し「すっごい嬉しくて、ずっと大事にしていたんです」とニッコリ。しかし、そのサインは偽物でタナダ監督が書いたものだったらしく、蒼井は「その頃の私に『それは偽物だぞ』って教えてあげたいです(笑)」と回答。タナダ監督は「きれいな心の人を騙してしまったんだって、めちゃくちゃ反省しました」と悔やんだ。また、ミステリアスだと思う人を指差す一幕もあり、高橋を指差した蒼井は「赤ちゃんみたいなときと、仙人みたいなときのギャップがすごくて、素の一生さんはどれなんだろうって。まったく掴めない方です」と理由を説明し、どんなところで赤ちゃんっぽいと感じるのか追求されると「さっきも裏で宣伝さんが用意してくださったポップコーンを、この舞台挨拶の説明を聞きながらずっと、すごい勢いで食べていて、私の友だちの赤ちゃんもこんな感じだなって見ていました(笑)」とコメント。これに高橋は「キャラメル味が大好きで、目の前にポップコーンがあると食べちゃうんですよね…。本当にごめんなさい」と恥ずかしそうに下を向いた。
2020年01月27日もしも高橋一生さんと結婚したら……なんて妄想したことはありませんか?朝起きると隣に彼がいて、目が合った瞬間、あの声、あの笑顔で「おはよ」って言われたり。並んでキッチンに立ち、彼主導でご飯を作ったり。エアロバイクを漕ぐ彼をちら見しつつ、読書したり犬と遊んだり。思い描くだけで心がほかほかしてきて、2年くらいは寿命が延びそうな気がします。■高橋一生との結婚生活を疑似体験?ここ数年、「結婚したい男ランキング」や「抱かれたい男ランキング」で常に上位にランクインしている高橋さん。このタイミングで結婚報道が出たら、ロスに陥る女性が大量発生し、阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられるのは間違いないでしょう。そんな高橋さんとの結婚生活を疑似体験できる(?)映画『ロマンスドール』が1月24日に公開。しかも妻役は蒼井優さんという最高のキャスティング!これは観ないわけにはいきません。◎『ロマンスドール』とは?ラブドール職人(高橋さん)と、彼が一目で恋に落ち、結婚した妻(蒼井さん)との10年の歳月を描いたラブストーリー。夫の嘘と妻の秘密……恋焦がれ、愛し合って結ばれた夫婦の移り変わる感情をリアルに映し出した作品です。原作は『百万円と苦虫女』『お父さんと伊藤さん』のタナダユキ監督が雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した同名小説。ラブドール職人というユニークな設定とセンセーショナルな展開が話題となった著書を、10年の歳月を経て、自ら実写化(脚本・監督)しました。ポスターの、ベッドの上で寄り添う高橋さん&蒼井さんの気だるげな眼差しや「誰かを愛することは、やっかいで、幸せだ。」ってコピーも魅力的。一目見て、すっかりヤラれてしまった人も多いのでは?■モテ男だけど、なぜか結婚できない?30代に入ってから遅咲きブレイクを果たした後、日本中の女性を虜にする存在へとシフトした高橋さん。セクシーな声にクシャクシャの笑顔(失礼!)、スナフキン的な独特の存在感、料理上手で博識……とまあ、ずるいほどモテ要素が満載な人ですよね。にも関わらず、映画の公開記念イベントでは「(結婚)できるかな?という恐怖はある」「(結婚)したいけど、相手がいないと始まらない」と苦笑いしていたようで。選びまくっている、もしくは、まだその気になっていないだけでしょ?と思いますが……彼に合う相手とはどんな女性なのか?気になる~。そこで、高橋さんと相性抜群の人の見つけ方をお届け!世界最高峰とも言われるアストロロジャー(占星術師)ジョン・ヘイズ氏直伝の、星座でわかる「恋愛の相性」がいい相手と「結婚の相性」がいい相手を少しだけご紹介します。■射手座の高橋一生と相性がいい人は?高橋さんの太陽星座(※)は「射手座」。ジョン・ヘイズ氏いわく、射手座と相性がいいのは以下の星座なのだそうです。【射手座と恋愛の相性がいい星座】牡羊座・天秤座・水瓶座・魚座【射手座と結婚の相性がいい星座】牡羊座・双子座・獅子座彼と恋愛を楽しみ、結婚後も上手くいくのは「牡羊座」一択のようですね。牡羊座生まれの人は、好きな人が高橋さんと同じ射手座だったらチャンスかも。双子座さん、獅子座さんも「恋愛はそこそこでもいいから、結婚後、幸せになりたい」と思うなら射手座男子はおすすめ!ちなみに蒼井さんは「獅子座」なので、高橋さんと結婚相性がよさそうです。映画の中では幸せとは言い切れないけど、一目ぼれされて愛し合い、結婚……という役どころはある意味、ぴったりだったのかもしれません。※太陽星座:生まれたときに太陽が何座の位置にいたかを示すもの。いわゆる「私は〇〇座」と言うときの星座■蒼井優と山里亮太の相性は?蒼井さんのリアルのご主人・山里亮太さんは「牡羊座」生まれ。牡羊座と相性がいい星座はこちらになります。【牡羊座と恋愛の相性がいい星座】双子座・獅子座・水瓶座【牡羊座と結婚の相性がいい星座】獅子座・天秤座・射手座恋愛・結婚、どちらの相性もいいのはなんと蒼井さんの「獅子座」!占い的にも結婚して正解だったみたいですね。前述のトークショーで、独身生活から結婚生活への変化を「“車線変更”って感じです。大きく道が変わるというわけでもない感じ」と表現した蒼井さん。山里さんの前では、1人の時間と同じくらい自然体でいられるってことなのでしょうか?もしかしたらそれも“相性のよさ”ゆえ?などと考えてしまいます。う~ん、もはや運命!?■あなたと相性がいい人は?とっても余計なお世話ですが、高橋さんにもそういう相手が見つかったらいいなぁと。……でも結婚したら、やっぱり寂しいか。もちろん幸せになってくれるのが一番ですが!このコラムでは、射手座の高橋さん、そして牡羊座の山里さんと相性のいい星座をご紹介しましたが、もちろん12星座すべてに恋愛相性・結婚相性がいい星座があります。あなたや好きな人は何座でしょうか?付き合っているのにすれ違いが多いとか、この人と結婚していいのかな?と悩んだときは、参考にしてみては。星座ごとの恋愛傾向もわかりますよ!
2020年01月24日高橋一生と蒼井優、意外なようで、何だかしっくりくる取り合わせだったりもする。ともに10代から俳優としての道を歩き、多くの作品で経験を積み、30代の今、磨き上げた演技力が彼らの強い脚力になっている。ふたりは男と女であるし、築いてきたキャリアの彩りも異なる。けれど、誰にも似つかない存在感で柔らかな光を放ち、気づけば魅力の渦に落とされるような面こそ、共通するところかもしれない。高橋さんと蒼井さんが19年ぶりに本格的な映画共演となった『ロマンスドール』は、タナダユキの小説を、タナダ自身が脚本・監督として作り上げた1作で、ふたりは初の夫婦役となった。一目惚れをして結婚した園子(蒼井優)と幸せな日常を過ごしながらも、後ろめたい気持ちから、自分がラブドール職人であることを隠し続けている哲雄(高橋一生)。哲雄が仕事にのめり込むにつれ、園子とはセックスレスになっていく。いよいよ夫婦の危機が訪れそうになったとき、園子から、ある秘密を打ち明けられるのだが…。痺れるような会話劇、一転、会話のない肉体を通してのやり取りが、作品の色となり薄いヴェールに包まれたような世界観を染め上げていく。まるで「玄人技」とも呼びたくなる見事な演技のハーモニーについて告げれば、高橋さんと蒼井さんは、「ありがたいですね」、「うれしいですね」と小鳥のように囁き合って微笑んだ。互いだからこそ引き出し合い、預け合えたと語る、胸に迫る芝居について聞いた。『ロマンスドール』はファンタジー要素もあり、ものすごく残酷な部分もある――即決に近い形で出演を決められたそうですが、タナダ監督の作品の魅力について、どう感じていますか?高橋:ファンタジーであっても結構肉薄というか、タナダさんの冷静な目線みたいなものが、映画そのものにすごく効いているところが魅力だと感じています。人生って、急にファンタジーっぽくなったりもする。そんなファンタジー要素もありつつ、非常にシニカルだったり、ものすごく残酷な部分もあったりして。そのバランスが、僕らが生きていて何かを感じてしまうときに、限りなく近いんじゃないかなと思っています。蒼井:私は、仕事をやっている上で、タナダさんという存在がすごく大きくて。もし、タナダさんの名前を伏せていたとしてもわかるぐらい、安心できる台本だと思っています。勝手にですけど…、感性が似ていると思っているので「タナダさんといつかお仕事できるかもしれない」という希望が自分の中にあったりしました。自分の地元があるみたいな感じ、とでもいうのかな(笑)。高橋:地元ね(笑)。蒼井:地元ほど、いつでも帰れるわけではないですし、緊張はしますけど、タナダさんと組むと、後天的ではなく、先天的な感覚でお仕事ができるんです。「そうそう、私はこういうことで照れるんだ」とか、「こういうことに、はにかむんだ」とかを思い出させてくれる場所で、「ここは頑張らなきゃ」とか、「ここはこれでいいんだ、この世界は」みたいなことではなく、居させてくれる現場なんです。だから、すごく大きな存在です。タナダさんの作品は心強いんですよね。「やっぱり優ちゃんとでないと出せない」「すごくいい体験、いい時間」――信頼感のある台本の上、さらにおふたりが真ん中に立っていると、鬼に金棒感もあります。お互いだからこそ到達できたようなシーン、演技の瞬間はありましたか?高橋:園子と哲雄が会話する食卓のシーンです。よく芝居はキャッチボールと言いますが、ジャグリングだと思いました。会話という球をテーブルの上で投げ合うと同時に、テーブルの下で違う球を何個も投げ合っているような。「この感じは、やっぱり優ちゃんとでないと出せないな」と思いました。お芝居という会話の中で、台詞を言ったから相手が台詞を返す、という次元ではないんです。優ちゃんとだと、いくつもの球が同時に飛んでいる。そういうことは、今こうやって僕らが会話をしていてもあることだと思います。作品によっては、わかりやすくするために、ひとつの球を受けて返すということも必要になると思います。けれど、この作品では多くの球を同時に渡していくことを許してもらえる感覚でしたし、それはかなり高度なことだと僕は思っていて。本当に、優ちゃんとでないと成立しなかったんじゃないかと思います。蒼井:ありがとうございます。私から言えば、台詞を覚えてさえいれば、何かを自分でやらなくても、自然とその台詞に行き着く安心感がありました。「この台詞の後は、私はこう言うんだ」とかがないから、カメラの前で、本当に呼吸をさせてもらっていた感じでした。息を詰めたり、鼓動が速くなったりが映らないことをきちんと体感しながら、ワンカット、ワンカット積み重ねることができたからこそ、すごくいい映画『ロマンスドール』ができたのかな…、うれしい、というのが正直な気持ちです。もちろん自分の芝居に関しては、反省点もいっぱいありますけど、すごくいい体験、いい時間を過ごさせてもらったなと思っているんです。――「いくつもの球」が飛び交い、呼吸しながら演技ができたという本作なので、台本に載っている言葉や物語以上のものが、完成作には詰まっていると言えそうですね。高橋:実は僕、台本は完璧には覚えていないんです。蒼井:そうそう。台本にしがみつかなかったです。高橋:たとえ台詞が一行が抜けてしまっていても会話できたんです。なんだか不思議でした。後でタナダさんに、「台詞2個抜けてた。もしかしたら、これいらないかもね」と言われたりもして。そんなことが何回かあったでしょうか。言われた僕も「あっ、そう言えばそうだ」と思うぐらい。結局、合間が抜けても成立してしまうほどの空気感だったんです。普通だったら構築していかなくてはいけないものがあるし、順番もあるけれど、お互いに会話を受け取っているから、そうなれたのかもしれないです。蒼井:そう、受け取っているからですね。お互いが違和感を覚えて、「一生くん、セリフ抜けてたよ」みたいなことじゃなく、お互い気づかずに普通に会話を積み重ねたりして。高橋:そう。そのような会話や呼吸が、どれだけ現場で重要視されていて、どれだけそれが自然にできたか、ということだったと思います。高橋一生&蒼井優が思う「理想の現場」――キャリアの長いおふたりに、ご自身が思う「いい現場」について伺いたく。特に『ロマンスドール』はそういう現場だったのかもしれなませんが、いい演技ができたりする環境について、理想を教えていただきたいです。高橋:僕は「俳優部」として捉えてくれているスタッフの方々がいる現場って、結構好きかもしれません。「俳優さん」というふうに捉えられると、柔らかいんですけど、意外と気持ち悪くなってしまうというか。俳優部は俳優部、演出部は演出部という部でちゃんと分けられていて、それが合致して作品を作っていくことを感じられる方々がいる現場は、すごく素敵な現場だなと、常々思っています。蒼井:私も同じです。演出部、美術部、とかと同じように俳優部、と。映画は、監督がいて、その周りの全員がスタッフみたいな形で、監督が撮りたいものをみんなでどう作っていくかというものだと思うんです。私が一番好きな形は、だからこそ、部の壁がなくなって、手伝えるところは手伝い合えるのがすごく好きで。塚本(晋也)監督の現場とかが、そうで。高橋:そうなんだ。――『斬、』では蒼井さんや池松壮亮さんら俳優部の皆さんが、ほかの部と一緒に動いていたと聞きました。蒼井:本当に、そうでした。ものづくりの美しさを全部見せられた、と思いました。撮影の確認とかをやっている間にダラダラ休憩したり、コーヒーを飲んだりしているわけじゃなくて、この現場にとって誰かが楽になることをずっとみんなが考えて動いている、素敵な現場だったんです。高橋:思いやりがある現場がいいですね。蒼井:そうですよね。気遣うとか、気を遣うとかじゃなくて、思いやりのある現場が理想です。(text:赤山恭子/photo:Madoka Shibazaki)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年01月24日◼︎切ないラブストーリー2本が同日公開へDRESS読者のみなさま、あけましておめでとうございます!新年いかがお過ごしでしょうか?1月も終わりに近づき、そろそろお正月気分も抜けてくる時期ですね。みなさまに新年最初にご紹介したいのは、今をときめく旬な俳優の切ないラブストーリーを堪能できる2作品!2020年1月24日(金)公開の映画『ロマンスドール』と『his』です。■『ロマンスドール』まず1作目は、タナダユキ監督が、初のオリジナル同名小説を自ら実写化した『ロマンスドール』。TVドラマ『民王』の秘書・貝原茂平に始まり、『カルテット』での家森諭高、『凪のお暇』での我聞慎二と、癖のある、一風変わったこじらせ男子を演じ、私たちを魅了し続けてきた高橋一生。本作では妻に自らがラブドール職人であることを明かすことのできない夫・哲雄役を演じます。蒼井優の演じる妻・園子との大胆なベッドシーンは、切なく美しく、TVドラマでは見ることのできない俳優・高橋一生の魅力を思いっきり堪能できる素晴らしいシーンに仕上がっています!『ロマンスドール』のストーリー美大の彫刻家を卒業して、フリーターとして暮らしていた哲雄(高橋一生)は、大学時代の先輩から紹介され、ラブドールの制作工場で働くことになる。ある日、社長(ピエール瀧)から「シリコン素材でリアルな人肌に近い人形」の開発を命じられた哲雄と師匠の相川(きたろう)は、生身の女性から乳房の型取りをすることを思いつく。美術モデルの園子(蒼井優)を工場に呼び、「医療用」と偽り乳房の型取りをさせてもらった哲雄は園子に一目惚れし、突然「あなたのことが好きです。好きになってしまいました」と告白するのだった。1年後に結婚し、平穏な夫婦生活を始めた哲雄と園子だったが、園子の乳房の型でラブドールを制作した哲雄は、後ろめたさから自分がラブドール職人であることを言い出せないままでいた。園子の型で作った新作ドールは爆発的な売り上げが続き、日に日に忙しくなっていく哲雄は、徐々に園子ともセックスレスになっていく。いよいよ夫婦の危機が訪れそうになったその時、園子は哲雄に胸の中に抱えていた秘密を打ち明け……。『ロマンスドール』の見どころは?夫の嘘と、妻の秘密。高橋一生が「この作品は、結婚してからはじまるラブストーリー。結婚がエンディングではなく、その先のお互いの想いや愛の形がどう変化するか、どこに落ち着いていくのか。激しさだけではなく、淡々として日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品だと思っています」と語る通り、本作ではそれぞれに嘘や秘密を抱えながら、夫婦としての答えを見つけようともがくふたりの日常が、淡々と、しかし丁寧に描かれます。リアリティのあるラブドールの造形士を演じるため、資料を読み込んだ上で、実際の製造工程の実習にも複数回参加したという高橋一生。個人的に、彼の「手」の演技はとてもセクシーだと感じているのですが、今回も単なる売り物としてのドール作りではなく、工芸的な感覚で作品としてのドールづくりを行うという職人としてのリアリティを見事に体現しています。また、物語の深い余韻を残す主題歌「やさしいままで」を手がけるのは、高橋一生の弟・安部勇磨がボーカルをつとめるnever young beach。こちらも要チェックです!■『his』続いて2作目の『his』は、『愛がなんだ』で知られる今泉力哉監督が男性ふたりの恋や葛藤を描いたラブストーリー。主人公・迅を演じる宮沢氷魚は、俳優としてのキャリアは浅いながらも、TVドラマ『偽装不倫』での杏演じるヒロインと恋に落ちる年下のカメラマン役にキュンキュンした人も少なくないはず……!持ち前の繊細さと品性を最大限に活かし、ゲイとしての自分と周囲との関係や、忘れられない恋人への想いとの間で、静かに葛藤する主人公を魅力たっぷりに演じます。『his』のストーリー2010年、ベッドでふざけあう恋人同士の迅(宮沢氷魚)と渚(藤原季節)のふたりだったが、そのとき突然、渚は「別れよっか」と告げる。あまりに突然の一言に、迅は何も言い返せないのだった。2018年、自分がゲイであることを知られることを恐れ、岐阜県白川町に移住した迅は、近隣の人々に助けられながら畑仕事をする穏やかな日々を過ごしていた。そんなある日、迅の前に幼い女の子が現れる。女の子の「パパー!」という声に振り返った迅の前に、かつての恋人・渚が立っていた。迅と別れた後、プロサーファーになるためオーストラリアに留学した渚は、そこで通訳の仕事をしていた女性と出会い、結婚し、一児の父となっていたのだった。結婚後は家事と育児に専念していたが、現在は離婚前提で別居中という渚の突然の来訪を、迅は拒むことができない。渚と彼の娘の空(そら)をしぶしぶ受け入れた迅は、3人で同居生活を始めることになり……。『his』の見どころは?「同性愛をメインの題材として扱うことは、ある意味利用しているというか、ひとつの差別じゃないか」と感じ、これまで避けていたという今泉監督。結果として、感情や葛藤は男女と違いはなかったといいます。また、本作の監修には、同性パートナーであり、共に弁護士でもある吉田昌史氏と結婚式を挙げ、法律事務所を開設した南和行氏が携わり、離婚訴訟の法廷シーンや、同性愛者が身を置く社会のリアリティがきっちりと描かれます。恋愛の行く末だけではなく、同性のふたりが「家族」として世間とどう向き合い、生きていくのかというところまで描いた本作。子供を連れて昔の恋人に会いに行って、うだうだとどっち着かずの情けない男・渚と、田舎に逃げ込んできた迅が、渚の娘・空の存在を尊重しながらも前を向き、互いの境界線を超えて進んでいく姿に、静かな感動と、一歩踏み出す勇気をもらえます。2作品どちらにも共通するのは、主人公たちが打ち明けられない秘密や嘘を抱えていること、そして一緒に生きていくことを選択したふたりの恋人たちの想いや葛藤を丁寧に描いていることでしょう。DRESS世代の女性たちから不動の人気を誇る高橋一生と、人気急上昇中の若手俳優・宮沢氷魚。それぞれの魅力を堪能しながら味わえる、切なくも美しいラブストーリーに、あなたも心揺さぶられてみませんか?『ロマンスドール』と『his』は、2020年1月24日(金)より全国公開です。◼︎作品情報『ロマンスドール』2020年1月24日(金)全国ロードショー脚本・監督:タナダユキ(『百万円と苦虫女』『夫のちんぽが入らない』)原作:タナダユキ「ロマンスドール」(角川文庫刊)出演:高橋一生、蒼井優、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ、ピエール瀧、渡辺えり、きたろう配給:KADOKAWA上映時間:123分公式サイト:romancedoll.jp(c)2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年01月23日高橋一生と蒼井優が共演し、タナダユキが自らの小説を脚本&監督し映画にした『ロマンスドール』。この度、本作の主題歌「never young beach」が歌う「やさしいままで」の映画本編を使用したフル尺版特別映像が到着した。現在配信中の主題歌「やさしいままで」。到着した映像では、この楽曲に合わせて高橋さん演じる哲雄と蒼井さん演じる園子、変わりゆく男女の様子が映し出される。出会いのシーンからスタートし、引っ越したばかりの段ボールが散らかった部屋でのじゃれあい、神前式での指輪交換の場面、言い合いをして少し険悪な雰囲気の様子など、2人の10年間の結婚生活が流れていく。そして映像後半では、ドール作りと真剣に向き合う哲雄の様子と夫婦の時間が重なり合い、楽曲と相まってどこか物哀しさも感じられる。なお、本映像は1月26日(日)から3月26日(木)までの期間限定のカラオケ配信映像としてDAMで特別配信される。『ロマンスドール』は1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年01月23日人間同士のセックスは、愛情を表現し合うもの夫婦って、なんだろう。セックスって、なんだろう。上映が終わったばかりのざわめく劇場で、そんなことを密やかに考える極上の映画が誕生した。それが、1月24日(金)から公開の『ロマンスドール』だ。物語に登場するのは、ある嘘と秘密を抱えた1組の夫妻。ひと目で恋におち、幸せなゴールを迎えた哲雄と園子。しかし、ハッピーエンドのその先には時間と共に少しずつ愛情が目減りしていく現実が待っている。そんな夫婦の10年を、監督のタナダユキが繊細にすくいとっていく。セックスの本来の目的は、あくまで生殖行為。だけど、劇中で描かれる夫婦のセックスを見ていると、何かもっと別の意味合いがあるのだと感じずにはいられない。「僕も同じことを感じました。実は魂のようなものは人間だけに託されているんじゃないかと。命が物理的なものだとしたら、魂はもっと精神的なもの。たとえ命がなくなっても、魂は残り続ける。そういうことを思考する能力を与えられているのは人間だけなのではないのかと感じました」そう夫の哲雄役を演じた高橋一生は、静かに語りはじめた。「人間同士のセックスは愛情を表現し合うものであり、肉体を重ねているわけだけれども、重ねているのは肉体だけではない気がします。そんなことを感じながら、試写を観ていました」劇中では、妻の園子との夫婦の営みの場面が何度か描かれる。それは、生々しく、官能的な香りをたたえながら、それでいて優しく、不思議な儚さに満ちていた。「ベッドシーンに関しては、下品なものにはしたくないという気持ちがありました。タナダさんなら、きっとファンタジックになりすぎず、過剰に生々しくもなりすぎないものを撮ってくださるだろうという信頼を皮膚感覚で感じていたので、何も考えずに現場に行くことができました」特に終盤で描かれる夫婦の営みは、ある種の神秘さえ感じてしまう。「不思議な感じです。なんだか哲雄の中でも世界が分断されているような感覚でした。園子と同じ世界に住んでいるようで、住んでいない。この映画は哲雄のモノローグから始まっているので、もしかしたらここに出てくる園子は哲雄によって美化された園子なのかもしれないと思っていて。ある意味、“哲雄にとってのミューズ”の側面が強く出ていたりもするんですが、そもそもそういうものなんだと思うんです、人が人を見るときって。そういう奇妙な生々しさが伴っているシーンだと思います」会話はキャッチボールじゃない妻の園子を演じるのは蒼井優。ふたりのシーンで特に強く印象に残るのが、夫婦がテーブルを挟んで離婚について話し合う場面だ。高橋一生と、蒼井優。優れた俳優ふたりの見えない糸を引き合うような演技が、緊張感とおかしみをつくり出す。「あそこは監督から『一連(カットを割らないこと)でやっていい?』と聞かれて。『もちろんいいですよ』と答えて、何パターンか一連で撮ったんです。会話はキャッチボールじゃないんだ、ということがわかるシーンでした」よく息の合ったお芝居はキャッチボールに例えられる。けれど、高橋一生の考えは違う。「キャッチボールと言うと、相手がフォームをとって投げてくるまでの間、僕はグローブを構えたまま。けれど、本来、会話は同時進行でいろんなことが進んでいる。敢えて例えるなら、卓球台の上で1つの球を打ち合いながら、台の下で球を5〜6個同時に投げているようなもの。そういうお芝居ができたのは、相手が蒼井優さんだからこそでした」蒼井優とは、『リリィ・シュシュのすべて』以来、映画では実に19年ぶりの共演となった。「優ちゃんが素敵だなと思うのは、自分のことを女優だとは思っていないんです。あくまで俳優部の一員という感覚で。その姿が見ていて気持ちいいですし、シンパシーも感じます。映画づくりには、演出部、衣装部、メイク部など、たくさんの作り手の方々がいて、僕たちはたまたま表側の見えやすい部署に立っているだけ。それを過剰に持ち上げられたりすると、気持ち悪くなってしまうこともあるんですが、この現場はそういう居心地の悪さをまったく感じなかった。職人たちが集まった、気持ちのいい現場でした」何か足りないものがあるとわかった上でドールをつくっている「職人」で言えば、高橋一生が演じた哲雄もまた職人だ。哲雄は、ラブドールをつくることで生計を立てている。ラブドールとは、不思議だ。単純に快楽だけを目的とするなら、人間の形をしている必要はない。けれど、人はそれに人間の形を与え、そして人間の形をしたそれをまるで本物の恋人のように愛する。欲望や愚かさ、いとおしさ。そんな人間の業そのものを形にしたのが、ラブドールと言えるのかもしれない。「ただの道具では足りないものがあったとして、それが人型になったところでどれだけ変わるのかと言ったら、想像力で補って本当の人間のように思う人もいれば、もしかしたらとてつもない虚しさが襲ってくる人もいるのかもしれません。どう捉えるかによってドールの価値が変わってしまうところは、おっしゃるような業につながるところなのかもしれないと感じます」そう前置きをした上で、高橋一生は撮影前に指導を受けたドール造形士の人々の姿を思い返した。「しっかりとお話をしたわけではないのでわからないですが、造形士の方も『決定的に何か足りないものがある』ことを気づくためにドールを作っている気がしました。血管まで見えて、まるで本当の人間のようなドールが目の前にあっても、やっぱりわかるんです、欠落した何かがあることを。魂がないですから」限りなく人間に近づけるために、できる努力と工夫はすべてする。だけど、どれだけ知恵と技術を尽くしても届かない領域があることを、造形士たちは自覚しながらドールづくりに臨んでいる。そう感じたと高橋一生は言う。「ちらっと『機械工学のスペシャリストとタッグを組めば、ドールが動くことも可能ですね』という話をしたら、『そうなってしまったら怖いですけどね』とおっしゃっていました。それを聞いて、やっぱりそこに命を宿らせようとするところまでは行き着かないようにしているのかなと思ったんです。なぜなら、完全なものができてしまったら、人は想像力がなくなってしまうから。できれば想像力をのりしろとして残しておきたいと無意識の内に思っていらっしゃるんじゃないかなと」僕らのやっていることは、どこまでいっても「ごっこ遊び」そう考えると、造形士と俳優のやっていることは通じるものがあるのかもしれない。ドールが完璧な人間ではないように、俳優もまたどれだけ役に近づこうと全身全霊を傾けても、あくまでそれは架空の世界だ。「僕らのやっていることは、どこまでいっても『ごっこ遊び』だと思います。その『ごっこ遊び』にどれだけ自分が没入できるか、自分を騙せるか、であって。極端な例を挙げれば、人殺しの役をやるからと言って本当に人を殺してしまうわけにはいかない。あくまで役との間に冷静さを持つことは必要だと思います」高橋一生は、今や余人をもって替えがたい俳優だ。憑依する、とはまた違う。圧倒的な集中力と研鑽を積んだ技術で、与えられた役を人肌が感じられるまでにリアルに造形する姿は、まさに職人的ですらある。そう伝えると、高橋一生はくしゃっと笑ってから、控えめにかぶりを振る。「そんな高尚なものだとは思っていないです。役者は、ひとつの人格をつくるんだなんて似非オカルトチックなシャーマニズムみたいなものを引き合いに出すつもりもまったくないですし。僕が目標にしていることは、監督やプロデューサーの方に『一生くんでよかった』と喜んでもらえるような仕事をすること。自分に仕事を与えてくれた方々に『高橋一生だからこの世界観が成立した』と言ってもらえることが喜びです。そのために淡々とやるべきことをやっていくだけ。そして、それをそのまま撮っていただくだけです。これといった大仰な何かは自分の職業に対して思っていないんです」俳優は、オファーを待つのが仕事。だからこそ、自分にオファーをくれた人のために、できる限りのことを尽くす。高橋一生が作品の中で常に絶妙な存在感を示しているのは、そんなスタンスに由来しているのかもしれない。そして、この『ロマンスドール』で高橋一生はその役目を果たした。幻想的でありながら奥行きをもった世界が奇跡のバランスで成立した理由のひとつは、間違いなく高橋一生が担っている。『ロマンスドール』1月24日(金)公開撮影/高橋那月、取材・文/横川良明
2020年01月21日高橋一生と蒼井優が18年ぶりの共演で、男女が強く惹かれ合い、時間とともに変わりゆく感情と関係を繊細に体現する『ロマンスドール』。これまで、『人のセックスを笑うな』から『凶悪』『娼年』『アンダー・ユア・ベッド』『悪の華』など、センセーショナルな作品を数多く手掛けてきた今作のプロデューサー・永田芳弘(株式会社ハピネット)が、本作の映画化までの流れや、タナダユキ監督の原作小説の映像化に踏み切った理由を明かした。「夫婦の形は人それぞれあって良い」決めるのは二人永田氏は自身が担当する作品を選ぶ際の基準や、作品に込めてきたメッセージやテーマ性について、「確かにセンセーショナルなものを意識はしています(笑)但し、センセーショナルなだけでは無く、その先に観客に何を届けられるかどうかを大事にしています」と言う。「例えば、『ロマンスドール』は主人公・哲雄の職業に興味が湧いて、その夫婦の10年間って何だろうから始まった企画です。今の世の中、男女関係や結婚についていろいろな価値観があり、何が正しいか迷われている人が多いと思います。私は夫婦の形は人それぞれあって良いと思いますし、それを決めるのは当事者である二人。幸せの形は自分たちが決める。今回、観客の皆様に伝えたいのはそこです。なので、結婚、恋愛に悩んでいる男女にまず観て欲しいですね」と、本作に込めた思いを話した。10年ぶりに原作に触れ、夫婦の「10年間の変遷がより理解できた」本作『ロマンスドール』の原作小説は、2008年に雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載された。なぜ発表から12年経ったいま、映画化なのかについて尋ねると、実は2009年に単行本が出版された際から映画化の話はあったのだという。「原作は主人公の哲雄の心情が痛いほどわかって、冷静に読めなかったですね。とにかく哲雄がただ単にいい人ではなく、情けなくてちょっぴり狡い。彼を他人事に思えなかったのを覚えています。その時点で映画化を決意しなかったのは、映画にしたいと当時私に言ってくれた映画監督と原作が自分の中で結びつかなかったことと、ラブドールという題材にピンとこなかった、これは今考えると単に私の勉強不足だったのですが、平たく言えばこの原作をプロデュースする力量がまだ私にはなかったという事だったと思います」と、謙遜を交えながら当時をふり返る。そのうえで、なぜ“いま”映画化なのかという点については、「2017年にタナダさんから『ロマンスドール』の映画を一緒にやりませんか?と提案され、原作を10年ぶりに読みました。この『10年ぶり』というのが本当に良かったです。自分自身も10年の歳月を重ねた事で、原作にある哲雄とその妻・園子の10年間の変遷がより理解できたというか、読んでいてとても共感できました」と永田氏。「これは私の為の企画、まさに私がプロデュースをしなければならない企画だと思いました。また、これはタナダ監督から教えていただいたのですが、2017年にラブドールの国内ナンバー1メーカー『オリエント工業』の商品展示会が渋谷で開催され、それに若い女性が殺到した事実があります。彼女たちは精巧なラブドールの造形の素晴らしさ美しさに魅了されたんでしようね。確かにラブドールの現状を調べると、この10年の技術革新が凄い。これが私のプロデューサーアンテナに引っかかったのは事実です」。そして、「時代が確実に変わっている、いや時代が『ロマンスドール』に歩み寄っている、これは映画の企画としてはありだと思い、映画化を決意しました」とコメント。10年という歳月が永田氏にとって、一個人としてもプロデューサーとしても、そして何よりも作品にとって、必要な時間だったようだ。『ヴァイブレータ』『人のセックスを笑うな』から「少しもぶれてない」長い年月をかけて完成した映画について彼は、“永田色”満載だと語る。「この作品を試写で観てくれた友人から『『ロマンスドール』は永田色が満載の映画ですね』と言われました。永田色って何なんだろうと考えると、冒頭に言いましたセンセーショナルな題材を纏った男女の普遍的なドラマなのかなと思います。その上で、観た人が少しだけですが前向きになれる。実はこれが映画を作る上で私が一番大切にしていることかもしれません」。「デビュー作の『ヴァイブレータ』(03年/廣木隆一監督)から『人のセックスを笑うな』(08年/井口奈己監督)、『ピース オブ ケイク』(13年/田口トモロヲ監督)、今回の『ロマンスドール』まで、20年近く映画を作っていますが、どれもが男女の話。少しもぶれてないことに自分でも驚いてます」。高橋一生と蒼井優という日本を代表する役者を迎えて描かれる、センセーショナルを纏った、あくまでも普遍的な愛のドラマ。それが実現した本作は、いまの時代に見逃せないラブストーリーといえそうだ。『ロマンスドール』は1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年01月19日映画『ふがいない僕は空を見た』やNetflix配信ドラマ『夫のちんぽが入らない』など、もがきながらも必死に自らの人生を模索していく人々を描いてきたタナダユキ監督。その監督が‘09年に自身初のオリジナル小説として発表した同名作品を自ら映画化した『ロマンスドール』。一目惚れから始まり、ふたりは夫婦になるが、年月の経過とともに互いを思いやりながらも、忙しさやちょっとした遠慮、後ろめたさから、少しずつすれ違っていく。夫婦の危機が訪れようとした時、ふたりの前に思わぬ運命が立ちはだかる…。果たしてふたりの選択した道とは。タナダユキ監督が探る、恋愛感情のその先。恋愛だけでは乗り越えられない夫婦という関係を描きたかった。夫婦って不思議な関係ですよね。恋に落ちた男女が共に暮らすという意味では同棲と同じなのに、結婚という形をとることで恋人から家族に変わる。夫婦の間に子供ができても、ふたりが絶対的に他人であることに変わりはない。お互いに背負うものがあるなかで何十年も一緒に生活をするって、恋愛感情だけでは乗り越えられないもの。それでも…子育てという共通のミッションを持たなかったとしても、他人同士が添い遂げられるのなら…。それってすごい希望ですよね。『ロマンスドール』では、そういうものを描いてみたかったんです。もともと本作は、小説として発表したものです。小説と映画との違いは、関わる人数が圧倒的に違うということ。映画には撮影部や照明部、俳優部といったいろんな部があり、それぞれの部が台本という設計図から自分なりに解釈し提示してくるものを、最終的にひとつの作品にしていくわけです。監督である私の作業は、自分のやりたいことと、各部から提示されたいくつかのものを、取捨選択しながら正解を探し続けること。小説は自分の世界を描くという部分で自由度は高いですが、私は映画では自分の考えに固執するつもりはないんです。多くの人が携わるのは面倒な部分もあるけれど、予想外のアイデアが出てくることがあって、それがすごく面白い。そういう意味で、高橋一生さんと蒼井優さんは、毎回台本や原作以上のものを提示してくださるおふたりです。ふとした瞬間、私自身も想像していなかった哲雄や園子の表情を見せてくれる。今回、そんなおふたりに助けられた部分はすごく多かったです。私は、その時にしか撮れないものを写し取ろうとつねに考えていますが、まさに二度と撮れない瞬間を積み重ねた作品になったと思います。人が人に与える影響ってすごく大きくて、間違いなく恋愛もそのひとつ。他人と深く関わるなかで、そこにうれしい感情とうれしくない感情の両方が生まれて、そのどちらとも付き合っていかなくてはいけない。成就したら終わりではないんですよね。たとえその恋が失敗したとしても、その経験が次の成功のもとになってくれるはず。私は恋愛を通して、人が何を思ってどう生きようとするか、その変化を描きたいのかもしれません。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。美大の彫刻科を卒業しフリーター生活をしていた哲雄(高橋)。ひょんなことからラブドールを製作する「久保田商会」で働き始め、徐々にその面白さにのめり込んでいく。ある日、生身の女性の乳房の型取りをする話が持ち上がり、医療用と偽ってモデルを雇うことに。そのモデルの園子(蒼井)に一目惚れした哲雄は、その日に告白するのだった。1年後にふたりは結婚するが、哲雄は園子に自分がラブドール職人であることを言い出せずにいた。そんななか、工場が忙しくなり、次第にふたりはすれ違うように。©2019「ロマンスドール」製作委員会タナダユキ監督1975年生まれ、福岡県出身。‘01年に自身が脚本・主演も兼ねた初監督作品『モル』が第23回PFFアワードグランプリおよびブリリアント賞を受賞し注目を集める。その後の監督作に、『百万円と苦虫女』『ふがいない僕は空を見た』など。近年はテレビドラマの演出、小説やコラムの執筆も手掛ける。何気ない日常の風景を積み上げ、登場人物の心情を浮き彫りにする作風にファンが多い。『ロマンスドール』は1月24日より全国公開。※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月14日俳優の高橋一生と女優の蒼井優が13日、都内で開催された映画『ロマンスドール』公開直前!プライベート試写会に登壇。高橋は自身の結婚観について「できるかなっていう恐怖はありますよ」と明かした。タナダユキ監督が自らの原作を映画化した本作は、美大を卒業してからのフリーター生活を送り、ひょんなことからラブドール制作工場で働き始めることとなった北村哲雄(高橋)と、その妻・園子(蒼井)の姿を映し出す。高橋と蒼井は『リリイ・シュシュのすべて』以来、19年ぶりの共演となった。結婚することに怖さがあるというファンから、本作への出演を機に結婚に対する意識が変わったか、そして結婚に対する恐怖があるか聞かれた高橋は「結婚できるかなっていう恐怖はありますよ。むしろ逆に。このくらいの年になってくると」とコメント。「孤独ですよ。ほんとに」と続けるも「あ、全然笑ってくれねえや。切実だったのかな、今の言い方(笑)」と自虐して会場を沸かせた。そんな高橋は「結婚に対してイメージしているものが少ないんですよね」としつつ「蒼井さんと去年の1月に、新婚生活の撮影をしているのは、ちょっと僕、楽しかったですね」と述懐。「新しい段ボールとか荷物とか持って帰ってきて。『よろしくお願いします』なんて言ってるのは、『俳優冥利に尽きるな』なんて思ってましたね」と撮影を振り返った。その後、蒼井に結婚したいのか問われると「したいですけど、相手がいなかったら始まらないですからね」と答え、蒼井は「ちょっと話を伺ってると、ほぼ家から出ないじゃないですか。ずっと家の中で自転車漕いでて」と高橋の生活を暴露。自転車で脚の筋肉を鍛えているという高橋は「想像できます? 逆にそれを見守っている奥さんという存在って(笑)。想像つかないんですよね。だから、多分ないんじゃないかと思っています」と本音を明かし、これを受けた蒼井は「だから私はそれを捨てた方がいいと思っている(笑)。その脚力で外に出るべき」と提案して高橋を笑わせていた。
2020年01月14日『ロマンスドール』に出演する蒼井優さんにお話を伺いました。本作は、タナダユキ監督が2009年に自身初のオリジナル小説として発表した同名作品を自ら映画化したもの。哲雄というフィルターを通して描かれた園子を演じるのは面白かった。『ロマンスドール』は、タナダさんが小説を出された時から、映画化されたら観たいと思っていた作品です。私、完成版を観終わった時、タナダさんに「おめでとうございます」と言ったんです。タナダ組らしい素敵な作品に仕上がっていて、出演者としてホッとしたのと同時に、多くの人に喜んでいただける作品になっていて、友人として素直に嬉しかったんです。こちらの一方的な感覚ですが、タナダさんと私、感性が似ているんじゃないかと思うんです。たぶん好きな女性像も同じ。演じる前からタナダさんに求められることがわかるから、演じていても不安がないんです。今回、久々のタナダ組でしたけれど、力むことなくいられたのは、そういうことなのかなって思っています。園子は演じていてとても楽しい役でした。この物語自体が哲雄(高橋一生)の回想で綴られたもので、園子自身も哲雄というフィルターを通して描かれているキャラクターです。そういう役だから、できるだけ生々しいところをなくしてシンプルにしていく…その作業が面白かったんです。ただ、こんなふうに言うと、頭で考えて演じているようですが、私は基本的にノリ(笑)。そのシーンになった時に自然とそこにいけるようになるまで、台本を何回も何回も読むんです。ただ今回は、考えて完璧に哲雄でいてくれる一生さんが目の前にいてくれ、書かれた通りに演じれば自然とそうなっていくしっかりとした台本がありましたから、そこに助けられた部分はかなり多かったと思います。ふたりとも現場では、ほぼお芝居の話はしていませんが、お互いがきちんと体に役をなじませてやれていた気がします。私は想像力がないのか、自分が体感していない感情を演じることができないタイプ。これまでいろんな恋愛を演じさせていただいていますが、理解しきれないまま演じた役もありました。いま年齢を重ねて、いろんなことを経験して、あの時やった作品で発したあのセリフは本当だったんだなって思う瞬間がたまにあるんですよね。それはとても面白い。かつてのセリフが、いまの自分の人生にフィットする…不思議な感覚です。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。美大の彫刻科を卒業しフリーター生活をしていた哲雄(高橋)。ひょんなことからラブドールを製作する「久保田商会」で働き始め、徐々にその面白さにのめり込んでいく。ある日、生身の女性の乳房の型取りをする話が持ち上がり、医療用と偽ってモデルを雇うことに。そのモデルの園子(蒼井)に一目惚れした哲雄は、その日に告白するのだった。1年後にふたりは結婚するが、哲雄は園子に自分がラブドール職人であることを言い出せずにいた。そんななか、工場が忙しくなり、次第にふたりはすれ違うように。©2019「ロマンスドール」製作委員会あおい・ゆう1985年8月17日生まれ、福岡県出身。タナダ作品への参加は、‘08年の映画『百万円と苦虫女』以来。今春、主演ドラマ『スパイの妻』(NHK BS8K)が放送。ワンピース¥24,000リング¥12,000(共にハイク/ボウルズ TEL:03・3719・1239)※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・山本マナヘア&メイク・赤松絵利(ESPER)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月12日タナダユキ監督が2009年に自身初のオリジナル小説として発表した同名作品を自ら映画化した『ロマンスドール』。この作品に出演する高橋一生さんにお話を伺いました。ふたりの言葉ではない間や目線のやり取りが大事な作品だった。恋愛って人が成長する根源的なものでもあると思うんです。若い頃の衝動的な恋は、どこか野性の本能に近いけれど、大人になるとそれだけで突っ走ることはできなくて、自分自身がこの先、生きていくこととか仕事のこととか、いろんなことを考えてしまう。『ロマンスドール』の、そんな人間の重層的な部分が描かれているところに惹かれました。タナダさんは、俳優のことを信頼して任せてくださる方。監督によっては、最初にカメラワークを決めて、そのフレームの中での芝居を求めるかたもいらっしゃいますが、タナダさんは逆。俳優を信頼してくれているんだと思います。それぞれのやり方があり、どちらが正しいというわけではないのですが、フレームのことを考えず自由に動けるほうが僕自身は芝居がしやすくはあります。ただ、俳優に任せれば、監督自身の世界観から外れてしまう心配もある。タナダさんの素晴らしいところは、俳優に委ねながらも、その芝居をきちんとご自身の世界観のなかに収めてくれるところ。それは柔軟でありながら、ブレない芯をお持ちだからなんだと思います。哲雄と園子は、テーブルの上で会話しながら、同時にテーブルの下の見えないところで口に出さない言葉をやり取りしているようなところがあります。語らないけれど、間や目線で伝わる何か…今回、タナダさんが大事にされていたのは、そんな口に出さない部分だったと思っています。蒼井優ちゃんは一緒にお芝居をやっていて非常に楽しい相手でした。僕は、俳優というのは台本に書かれたことを自分なりのニュアンスに解釈して提示する職業だと思っているんですが、優ちゃんもたぶんそういう人。言葉よりも先にまずはやってみるタイプのかたなので、躊躇なく自分の思う哲雄と園子を提示できたんです。そうやって、お互いに思う居心地の良さや夫婦っぽさを感覚的に探り合って作っていった気がします。優ちゃんは、本番ギリギリまで違う話をしていても、すぐに役にスイッチングできる。僕としては、哲雄と園子になれるスイッチを握られていたような気がします(笑)。どんなに素晴らしい恋もいずれは変化するもの。美大の彫刻科を卒業しフリーター生活をしていた哲雄(高橋)。ひょんなことからラブドールを製作する「久保田商会」で働き始め、徐々にその面白さにのめり込んでいく。ある日、生身の女性の乳房の型取りをする話が持ち上がり、医療用と偽ってモデルを雇うことに。そのモデルの園子(蒼井)に一目惚れした哲雄は、その日に告白するのだった。1年後にふたりは結婚するが、哲雄は園子に自分がラブドール職人であることを言い出せずにいた。そんななか、工場が忙しくなり、次第にふたりはすれ違うように。©2019「ロマンスドール」製作委員会たかはし・いっせい1980年12月9日生まれ、東京都出身。タナダさんとは、‘17年の資生堂のショートドラマ『Laundry Snow』以来。2月より舞台『天保十二年のシェイクスピア』に出演。ニット¥32,000(ウィーウィル/ウィーウィル ギンザ TEL:03・6264・4447)パンツ¥42,000(08サーカス/08ブック TEL:03・5329・0801)※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・秋山貴紀ヘア&メイク・田中真維(マービイ)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年01月12日小説発表から10年、タナダユキ自らがメガホンを取った純愛と性愛が交差する大人のラブストーリー『ロマンスドール』。この度、『リリイ・シュシュのすべて』(’01)以来、映画では19年ぶりの共演となる主演・高橋一生とヒロイン・蒼井優の新たなビジュアルが到着した。岩井俊二監督が「遺作を選べたら、これにしたい」と話すほど思い入れのある『リリイ・シュシュのすべて』は、市原隼人や忍成修吾ら、高橋さんと蒼井さんと同世代の俳優が多く出演。蒼井さんにとっては映画初出演作になり、また10歳からキャリアをスタートさせていた高橋さんにとっても20歳という記念碑的な時期に撮影した特別な作品だ。それ以来の映画共演となった今回、初の夫婦役を演じた2人。公開された新ビジュアルは、2人がベッドで寄り添う夫婦の日常を切り取ったような1枚に。ラブドール職人であることを妻に打ち明けられない不器用な哲雄を演じる高橋さんと、聞き分けがよく完璧に見えていたが実は秘密を抱えている妻・園子役の蒼井さん。背中合わせで寄り添い合う2人の表情から、互いを信頼し愛し合っていることが感じ取れる一方、それぞれの眼差しからは、何か秘めた思いも感じさせる。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年12月20日2020年1月24日公開の映画『ロマンスドール』完成披露試写会が18日、都内で行われ、高橋一生、蒼井優、三浦透子、きたろう、タナダユキ監督が出席した。一目で恋に落ち結婚した妻との日々を描き、型破りな設定とセンセーショナルな展開に多くの話題と共感を呼んだ、タナダユキの小説 『ロマンスドール』。本作は原作者でもあるタナダユキ自らが脚本と監督をつとめ、高橋一生と蒼井優が演じた一組の夫婦を通して、変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す。蒼井とは19年ぶりの共演にして初めての夫婦を演じた高橋は「蒼井さんとはご一緒したいとずっと思っていたので、まさか夫婦の関係性でご一緒できるとは思ってもいませんでした。最初は『リリイ・シュシュのすべて』(2001年公開)で初めてお会いしたんですが、その時蒼井さんは14歳で僕は20歳を過ぎていました」と当時を懐かしく振り返り、「ご一緒できて本当にうれしかったです」と笑顔を見せた。蒼井は「初めての現場で何も知らない状態の私を一生さんは見ていらっしゃるので、『リリイ・シュシュのすべて』でご一緒した方は地元の知り合いみたいな感覚で親近感があるんです。今回も現場で"一生くん"と呼ばせてもらいましたが、途中でハッとしてすごい先輩なんだなと。でも今更"高橋さん"と呼ぶのも変ですから、14歳の無礼さを未だに持ちつつ、恐る恐る"一生くん"と呼びました(笑)」と話すと、高橋は「うれしかったですよ。地元の感じで。地元の覇気のないお兄ちゃんみたいで良かったです」と再会を喜んだ。蒼井の役者としての印象について高橋は「お芝居をさせていただく時に会話はキャッチボールだからと演出家に言われるんですけど、蒼井さんとお芝居するとジャグリングのように玉が常に行き交っている感じなんです」と感想を述べると、きたろうから「エッチしているときも?」と質問されて「エッチしている時もジャグリングですよ」と回答。その答えにきたろうは「あれはもっとエッチになって欲しかったんだけど、キレイなんだもん。2人がリアルだと思うのは、お互いに恥ずかしそうなのよ。それが良いんですよね。2人が恋に落ちる瞬間も俺の中ではものすごくリアル」と高橋と蒼井の演技を絶賛した。高橋ときたろうのやり取りに思わず笑みをこぼしていた蒼井も、高橋の演技について「もう心でお芝居されているということと、技術で持っていくという両刀の方なので無敵だと思いました。瞬発力で行くところは行くし、そうじゃない持続力も技術の裏打ちとしてあるので、ご自身の状態がどうであれ、理想のところにたどり着かれるんです。私は一生さんの台詞を聞いて素直に返すだけでした」と称賛していた。映画『ロマンスドール』は、2020年1月24日より全国公開。
2019年12月19日高橋一生と蒼井優が夫婦役となった映画『ロマンスドール』完成披露試写会が12月18日(水)、新宿バルト9にて行われ、高橋さん&蒼井さんがそろって登場し、共演のきたろうの歯に衣着せぬつっこみに、たじたじになっていた。『ロマンスドール』は、タナダユキ監督が10年前に発表した同名小説を、自らの手によって映画化。一目惚れをして結婚した園子(蒼井さん)と幸せな日常を過ごしながらも、気まずさから、ラブドール職人であることを隠し続けている哲雄(高橋さん)。仕事にのめり込むうち、次第にセックスレスになっていく夫婦。夫婦の危機が訪れそうになったあるとき、園子は突然秘密を打ち明けることになる。高橋さん&蒼井さんのシーンにきたろうさんが一言『リリイ・シュシュのすべて』以来、がっつりの共演は19年ぶりとなったふたり。久々の共演に、蒼井さんは「初めての現場で何も知らない状態を一生さんは見ているので、地元の知り合いみたいな感覚で、勝手に親近感を持ってしまっています。普段は“一生くん”と呼んでいるんですが、途中ですごい先輩だ…と気づいたけど、これから“高橋さん”と呼んでもなって…」と照れながらエピソードを語る。高橋さんは「それもすごいショックですね(笑)。(一生くんと呼ばれて)うれしかったですよ、地元の感じ、地元の覇気のないお兄ちゃん、みたいな感じで」とにこやかに蒼井さんに微笑み返した。高橋さんも、蒼井さんとの共演について、「お芝居をさせていただくときに、よく“会話はキャッチボールだから、そうしてくれ”と演出家に言われたりするんですけど、蒼井さんとお芝居すると、ジャグリングのようで、玉が常に行き交っている」と表現。高橋さん、蒼井さんのやり取りをじいっと聞いていたきたろうさんだったが、しびれを切らした様子で、「エッチをしているときはどう?」と、劇中ふたりの濃密なシーンに突然、触れた。いきなりの突っ込みに、高橋さん&蒼井さんも爆笑だったが、きたろうさんは、「なかなかキレイだよね!俺はもっとエッチになってほしかったんだけど、残念でした」と感想を述べ、場内を騒然とさせた。高橋さん、恋人は「本当にいないんです、いよいよ困りますよ」さらに、2019年秘密にしていたことというお題を振られたときも、きたろうさんは大暴れ。きたろうさんは、高橋さんに「恋人いるんじゃないの?」とぶっこむが、高橋さんは慣れた様子で「本当にいないんですよ。いよいよ困りますよ。いつできるんですかね?わからないです(笑)」と苦笑。すると、きたろうさんは勝手知ったる顔で「急に恋に落ちるよ(笑)」と大人なアドバイスを寄せ、高橋さんをさらに笑顔にさせていた。そのほか、完成披露試写会には出演する三浦透子、タナダユキ監督が登壇した。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinamacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年12月18日タナダユキが自身の小説を自ら脚本・監督を務め映画化する『ロマンスドール』。この度、主演・高橋一生とヒロイン・蒼井優の視線にドキッとする本ポスタービジュアルと本予告映像が到着した。今回到着した予告編では、一目で恋に落ち、結婚した哲雄(高橋さん)と妻・園子(蒼井さん)が、嘘と秘密を抱えたまま、次第にすれ違い変わりゆく中で再生していこうとする10年間が映し出される。哲雄の告白シーンや、結婚式での指輪交換で震えながら自分の手に指輪をはめてしまう、思わずクスッとしてしまう場面から始まる本映像。幸せそうな場面から一変、ドール職人の哲雄はそのことを妻に言えず、医療関係の仕事と嘘をついたまま時が過ぎ、一方、夫に理解があり完璧に見えていた妻は突如行方をくらまし、哲雄が問い詰めると「私たち離婚でしょ?」と突然切り出す場面も。そして、「never young beach」による主題歌「やさしいままで」も少し聞くことが出来る。またポスタービジュアルは、高橋さんと蒼井さんの美しい写真のシンプルな1枚。「誰かを愛することは、やっかいで、幸せだ。」というコピーが、結婚後に変化していく2人の感情と関係性を予感させるようだ。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年11月28日タナダユキ監督が自身の原作小説を自らメガホンを取り映画化した『ロマンスドール』。11月22日の「いい夫婦の日」に合わせ、高橋一生&蒼井優の神前式画像が解禁。また、本日より映画公式インスタグラムがスタートした。解禁された新画像では、初の夫婦役共演となる2人が、劇中での凛々しい紋付袴&美しすぎる白無垢姿を披露。本作は恋愛映画ではあるが、“結婚”をゴールとしては描いていない。高橋さんはそんな本作について、「結婚してから始まるラブストーリー。結婚がエンディングではなく、その先のお互いの想いや愛の形がどう変化するか、どこに落ち着いていくのか。激しさだけでなく、淡々とした日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品だと思っています」とコメントしており、まさにこの神前式は主人公・哲雄と園子の物語の“スタート”。順調な滑り出しを迎えたかのように思える2人だが、「妻を愛して“嘘”をついた。夫を愛して“秘密”を持った」と銘打たれている本作、やはり結婚生活はすんなりとは進まず…。さらに公式インスタグラムでは、嘘と秘密を抱えた哲雄と園子の“ふたりの10年”をテーマに、フォトアルバム風な美しい写真の数々が公開に向けて展開されていくという。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年11月22日2017年にバカリズムが原作・脚本・主演を務め、話題となった連続ドラマの映画化『架空OL日記』が2020年2月に公開。先日発表された夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子というドラマ版キャスト陣に加え、この度、映画に新たに出演するキャストが明らかになった。まず、バカリズムさん演じる“私”と同じ「みさと銀行」で働くソヨン役には、『サニー 永遠の仲間たち』や『怪しい彼女』などで人気を確立し、日本でも『新聞記者』で好演を見せるなど活躍の場を広げているシム・ウンギョン。出演決定について、「ドラマ『架空OL日記』は以前から楽しく観させて頂いた作品で、その映画版に自分が出演できることになり、本当に嬉しく思っております」と喜びをコメント。「バカリズムさんの想像力、世界観がとても深いことにびっくり」したそうで、「銀行員ユニフォームが似合いすぎて、そしてその格好で普通に振る舞っていらっしゃる姿を間近で見られて幸せでした」とふり返った。同じく、「みさと銀行」で働き、彼女たちの上司となる小野寺課長役には映画・ドラマと数々のヒット作に出演し続けている坂井真紀。初めて脚本を読んだ時の印象について「幸せを運んでくれる面白さだと思いました」とコメント。「控え室でみんなでお昼をいただいている時に、バカリズムさんが女子に囲まれてお話しされている姿が、いつものロッカールームそのものでした(笑)」と現場の雰囲気を楽しんだ様子だ。さらに、私の地元の友達・リエ役には、ドラマ「監察医 朝顔」や「ハケン占い師アタル」など話題作への出演が続く志田未来。「映画化!ということで、ファンの皆さんにもたくさん愛されていた作品だったんだなと思いました。そこに出演させて頂けるということで、とても嬉しかったです」と出演決定を喜びつつ、バカリズムさんの脚本に「こういう会話あるある!と、至る所で共感」したという。同じく私の友達・クミ役には、話題を呼んだタナダユキ監督の配信ドラマ「夫のちんぽが入らない」や「ボイス 110緊急指令室」など活躍の場を広げている石橋菜津美。「どんなキャラクターなのかも楽しみで、決まったと聞いた時台本を読むのが待ち遠しかったです」と意欲を語る石橋さん。「バカリズムさんの衣装姿があまりにも自然で女性同士でいるような感覚になってしまい、不意に忘れてしまう事が多々ありました。とても可愛かったです!!」と語り、「職場の女性同士とは違ったその3人の雰囲気も楽しんで頂けたら」と映画の見どころにも触れた。この豪華な顔ぶれの新キャストに、バカリズムさんは「皆さん、新キャストという感じではなくドラマ版にもいたような気がするほど、最初からいつも通りな雰囲気でした。たぶんご覧になる人も同じような感覚になると思います」と手応えをコメント。「坂井さんが、僕が衣装の紺色のワンピースを着るたびに『それが一番似合う』と絶賛してくださいました」と撮影をふり返っている。『架空OL日記』は2020年2月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:架空OL日記 2020年、全国にて公開予定©2020『架空OL日記』製作委員会
2019年10月28日高橋一生と蒼井優共演でタナダユキが自らの小説を映画化した『ロマンスドール』。この度、「never young beach」が新曲2曲を書き下ろし、それぞれ主題歌、劇中歌として起用されることが分かった。安部勇磨(Vo, G.)、阿南智史(G.)、巽啓伍(B.)、鈴木健人(Ds.)の4人からなる「never young beach」は、土着的な日本の歌のDNAをしっかりと残しながら、USインディなど洋楽に影響を受けたサウンドと極上のポップなメロディ、そして地に足をつけて等身大の歌詞をうたった楽曲で音楽シーンに一石を投じる存在として注目を集めるバンド。2014 年春に結成し、FUJI ROCK FESTIVALほか様々なフェスやライブイベントに参加、2017年にはメジャーデビューアルバムをリリース。近年は日本だけでなく中国、台湾、韓国、タイでもライブ出演している。「自分たちのつくった曲が映画館で流れるという経験がないのでワクワク」と今回の起用について喜んだ「never young beach」は、「映画から受けた印象は、余白があって、凄く素朴。だからこそ役者さん、音、映像、様々な個性を感じられました。人間、誰かを愛しても様々なすれ違いがあると思います。ベストな状況は少しの間。日々の中、互いに変わっていき、ぶつかる。それでいいと思うんです。正しさだけが人を救うわけじゃない。疲れちゃう。どんな状況になっても受け入れ、楽しみ、互いの違いを理解出来たら。愛するということは許すということなのかな。そんなことを思い作りました」と楽曲制作の思いを明かしている。さらにメンバーのひとり、Vo,&G.の安部さんは、映画主演の高橋さんの弟。「never young beach」が主題歌を担当すると聞き、「えー!」と思ったという高橋さんは、「兄だけど。好きです」と主題歌を聴いた感想を語っている。そして、タナダ監督も「その詞や曲、歌声が、主人公の哲雄の哀しみや後悔をもやさしく肯定してくれているようで、深くあたたかく胸に響き、感極まりました」と絶賛している。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会音楽 2020年1月、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開予定©大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン
2019年10月22日ドラマ「凪のお暇」や映画『引っ越し大名!』の好演も記憶に新しい高橋一生と、『長いお別れ』『宮本から君へ』などで熱演を見せる蒼井優が18年ぶりに共演する大人のラブストーリー『ロマンスドール』。本作の監督タナダユキが、自ら記した原作小説の映画化への思いと、ふたりのキャスティングについて語った。そもそもなぜ、ラブドール職人を題材にした小説を執筆しようと思ったのか。「15年ほど前にラブドールの存在を知って、そのクオリティの高さと美しさに衝撃を受けました。“ここまですごいものを作る人たちがいるんだ”って、ドールを作る人の話を書いてみたいと思ったんです」とタナダ監督。「というのも、私はもともと職人に対する尊敬と憧れがありまして、そこで、“こういう素晴らしい技術を持った職人もいるんだ”ということを書いて、自分が受けた衝撃を伝えたいと思いました。それと同時に夫婦の物語も描きたいと思い、“ラブドール職人が、自分の仕事を妻に隠している”というストーリーラインができました」と言う。若い女性たちが「ドールを美として鑑賞・感嘆していた」ことがきっかけそして今回、10年という時間を経ての映画化については、「小説を発表した当時はラブドールという題材に時代がまだ懐疑的でした。その後、渋谷のギャラリーで展示会が実施された際に長蛇の行列ができて話題になっていたんです。しかも行列を作っているのは若い女性で、ドールを美として鑑賞・感嘆していた。それを見て、今なら映画化できる、純粋に作品として受け取ってもらえるのではと思いました。そして早い段階で高橋さんと蒼井さんのキャスティングが決まり、企画が一気に動いていきました」と、時代による価値観の変化と理想的なキャストを確保できたことが要因だったと明かす。また、「敢えて小説をあまり読み返さないようにしました。原作ものを映画化するときはいつもそうしています。原作と小説は親戚関係でありつつも、別のものと思っていまして。そういう点でも、映画化が小説から10年後でよかった。いい距離感ができました」とコメントし、改めて“今”映画化することについての思いを語った。WEBショートムービーで「高橋一生さんしかいない」原作者かつ監督であるタナダさんが“理想的”と語る、高橋一生と蒼井優。高橋さんが演じるドール造形士・哲雄は、演技力と手先の器用さをあわせもつ俳優が演じることが絶対条件。タナダさんが「哲雄役を託せるのは、高橋一生さんしかいない」と確信したのは、資生堂特設サイトのショートムービー「Laundry Snow」(’17)で初めて仕事をした時のこと。「昔から力のある俳優さんだと思っていて、仕事をする前から密かに、哲雄をやってくれないかなと思っていたんです。その時は80年前のクリーニング屋で働く役で、薬剤をトントンとつけて服のシミを取る作業があったのですが、お芝居に非の打ち所がないだけでなく、すごく器用でもあって、より一層、哲雄を託せるのは高橋一生さんしかいないと確信しました」という。「哲雄に関しても、原作を書いている私でも理解しきれていなかったかもしれないような部分を丁寧にすくい取ってくれ、ふとした表情や仕草も含めて、すべてに納得がいくお芝居でした。撮影時は毎日、この人に託してよかったなとしみじみ思っていました」とその演技を絶賛した。「30代になった今の蒼井さんにぜひ園子を演じてほしい」一方、妻の園子を演じる蒼井さんとのタッグは、映画としては『百万円と苦虫女』(’08)から11年ぶり。タナダさんいわく「小説『ロマンスドール』を出して、一番最初に『面白い。映画化すればいいのに』と言ってくれたのが蒼井さん。当時の彼女は20代前半でしたが、30代になった今の蒼井さんにぜひ園子を演じてほしいと思いました。題材的に難しいかもしれないとダメ元でのオファーだったのですが、引き受けてくださったのでびっくりしました(笑)」と笑顔で語る。そして蒼井さんの演技については、「今回は哲雄から見た園子という側面が強いのですが、だからこそ、リアルとファンタジーの境界線の難しい役だなと思っていました。でも蒼井さんの演じる園子は、儚さの中に凛とした人間的な強さがあり、そして頑なな弱さもあって、これ以上ないバランスで園子を血の通った人物にしてくれました。今回は役作りをする上で、体力的にも精神的にもかなり負担が大きかったと思いますが、現場では常に明るく居てくれたので、私の方が助けられました」と、彼女にも大絶賛を贈った。『ロマンスドール』は「私の中では、ダーク・ファンタジー」そんな2人の映画共演は『リリイ・シュシュのすべて』以来18年ぶり。初の夫婦役となるが、役者としての相性は抜群。シリアスなシーンを撮影する際も、待ち時間ではいつも通り和気藹々とおしゃべりをし、本番に入った途端、身に纏う空気ごと役に切り替わっていたという。その絶妙なコンビネーションに「やっぱりこのふたりで間違いなかったと思いました。付き合いたての時期からだんだん家族になっていく様子、身内にだけ見せるような本気でムッとしている表情、夫婦としてのズレを感じるようになっても、おやすみなどの挨拶は忘れずに、ギリギリ崩壊しないよう努力を怠らないようにしているさま…など、すごく繊細に作ってくれました。“夫婦ってきっとこういう感じなんだろうな”と思うぐらい本物の夫婦感がありました」と語る。また、本作の重要なファクターのひとつであるベッドシーンは、大胆でありながら美しく繊細で、夫婦の相手を想う気持ちに心が揺さぶられる場面となっており、タナダ監督も“美しく撮る”ことを意識したそう。「原作を書いているときから、『ロマンスドール』という話自体がファンタジーだと思っているんです。私の中では、ダーク・ファンタジーなんですけど(笑)。生殖行為というのは、動物的に見れば本来は種を存続させるための行為です。人間はそれだけでは済まないからややこしいわけですが(笑)。哲雄と園子に関しては、向かう先は“生”とは相反する所にある。だからこそ、美しさを引き出せるよう試行錯誤しました」と明かしている。『ロマンスドール』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ロマンスドール 2020年1月24日より全国にて公開©2019「ロマンスドール」製作委員会
2019年10月04日