分かっちゃいるけど食べてしまうアナタ、毎度リバウンドのワタシ。でも、もしかしたら次は成功するかも、と淡くて濃い(どんな?)期待を胸に、今日も次のダイエット法を探るのであります。ダイエットの失敗談についてアンケートを試みたところ、集まりも集まったり嘆きのエピソード!ヒトのフリ見てわがフリ直せ、となるかどうかは分かりませんが、とかく今回はコメントが多いため、まずは「食事編」についてみなさんの意見を紹介します。調査期間:2011/2/19~2011/2/20アンケート対象:COBS ONLINE会員有効回答数 701件(ウェブログイン式)■「単品置き換えダイエットで余計に太った」が圧倒的多数ダイエットをしたことがありますか。はい321票(45.8%)いいえ380票(54.2%)「はい」と答えた方に質問です。今までにダイエットに失敗したことはありますか。ある220票( 68.5%)ない101票(31.5%)「ダイエットをしたことがあり、かつ失敗したことがある」と答えた220人のうち、女性は181票(82%)、男性は39票(18%)でした。失敗したダイエット法を件数が多い順に並べると、1位「フルーツ系単品ダイエット」(リンゴダイエット、バナナダイエット、グレープフルーツダイエットなど)41票2位「絶食・断食」22票3位「健康食品系置き換えダイエット」(酢、栄養ジュース、おからクッキーなど)21票4位「野菜系単品置き換えダイエット」(キャベツダイエット、さつまいもダイエットなど)14票5位「プチ断食」11票6位「ヨーグルト単品置き換えダイエット」10票7位「スポーツ飲料、水などドリンク系置き換えダイエット」6票ほかと続きます。■リバウンドから体調不良、果ては入院……失敗の理由で共通するのは、「リンゴだけを3日食べて少しやせたけど、あとからドカ食いでリバウンドした」(29歳/女性)、「さつまいもダイエットのつもりが、さつまいもも食事もきっちり食べてしまい、かなり太った」(24歳/女性ほか)、「炭水化物は減らしたが、その分、揚げ物が増えてしまった」(28歳/女性)、「もやしダイエットで失敗。お昼の弁当を開けると一面もやしだけ」(23歳/女性)という、単品ダイエットをして余計に太るパターン。なかには、「カロリーが低そうなアイスだけ食べる」(26歳/女性)、「あんぱんダイエットでよけいに太った」(27歳/女性)など、「それ、ダイエットじゃないし」と突っ込みたくなる回答も目立ちました。リバウンドだけならまだしも、「食べ物のことが気になって集中力がなくなった」(28歳/女性)、「やっぱり人間は食べないと生きていけない。頭がボーッとしてくる」(29歳/男性)、「ふらふらして力が出なくなる。その後、少しでも食べ始めるとどうでもよくなり食事量が増えた」(28歳/女性)、「炭水化物をとらなかったせいか、気力が落ちて仕事に悪影響が出た」(24歳/男性)などと、カラダの不調を訴える人もかなりの数にのぼります。さらには、不調を通り越して、「ひたすら野菜だけを食べた。便秘は解消したが、体が冷えやすく日々お腹の痛みとの戦いとなり、耐えられずにやめた」(28歳/女性)、「2泊3日の断食に挑戦しましたが、2日目の夜に脱水症状で倒れ、急患で入院。同行した友達や親にも心配をかけました。二度とやりません」(25歳/女性)、「ストレスからうつを引き起こして入院ですよ。最悪」(29歳/女性)と、病気になってしまった例も。こ、これはコワイ。ほかに、「ダイエット食の購入でお金がなくなり、お腹もすいてストレスがたまるばかり」(27歳/女性)、「エステダイエット。お金がかかるから食費を削ったら、栄養素が足りなくて筋肉がつかず、やせにくくなった。ダイエット中より、やめた今の方がやせています」(29歳/女性)と、経済的困窮をも招くパターンもありました。■極端な食の節制は続けられない。生きているのだからこの結果を受け、肥満と生活習慣病対策に取り組んでいる糖尿病専門医の福田正博先生(大阪府内科医会会長・ふくだ内科クリニック院長。著書に、『糖尿病は腹やせで治せ!』など)に、アドバイスをいただきました。「単品ダイエットの場合は、食べたフルーツのカロリー分を差し引いた食事量にする、という節制が必要です。朝はバナナだけにしても、お腹が減って昼や夜の食事量が増え、トータルの摂取量が増えてしまう人は多いです。また、夜は朝よりもカロリーが燃えにくいというおまけつき。当然、余分に太りますね」また、「単純に『バナナ+食事の量』だけでなく、食べ過ぎの相乗効果で足し算を上回るカロリーになる場合があります」とも言われます。でも、その節制が厳しいんですよね、先生……。「そうですね。だから節制が必要な単品系や極端な断食で成功するのは難しいわけです。食欲は最も大切な本能。生きているかぎりは食べないといけません。ずーっと無理な節制を続けられるかということですよ」(同)「期間限定で早くやせようとすると、必ずリバウンドします。毎日50~100グラムずつ減量すればいいと考えて、1日あたりにごはんを半分、お菓子を3分の1だけ控えるというふうにしてください。絶対に無理をせずに、ゆっくり少しずつ減らしていくのです」と続ける先生。ああ、それならできるかも、少し気が楽になりました。通常とは違う極端な行動や偏った食生活は、返って悪い結果を導いてしまうことが多いのだと学びました。(品川緑/ユンブル)監修:福田正博氏。糖尿病専門医、大阪府内科医会会長。「ふくだクリニック」(大阪市淀川区)院長。名医として数々のメディアで紹介され、著書の『専門医が教える糖尿病ウォーキング!』(扶桑社新書756円)、『糖尿病は「腹やせ」で治せ!』(アスキー新書780円)が話題になっています。【関連リンク】【コラム】やってしまった!!旅先での大きな失敗恋人編【コラム】においの強い料理を食べて失敗したことある?【コラム】恋愛マニュアル本の通りに行動して、失敗した経験集
2011年05月30日