クリストファー・ノーラン監督の映画『ダンケルク』が、20日から動画配信サービス・ビデオマーケットで配信を開始。同サービスでは特集ページを開設し、『インターステラー』『ダークナイト ライジング』『インセプション』『プレステージ』『バットマン ビギンズ』といった同監督作を揃えている。『ダンケルク』世界60カ国以上で初登場1位を獲得し、9月9日に公開された日本でも週末興行ランキングで初登場と2週目の連続で1位を記録。アカデミー賞の前哨戦ともいわれるゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞、作曲賞の3部門にノミネートされるなど、今年世間の注目を集めた。出演はフィオン・ホワイトヘッド、ハリー・スタイルズ、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィー、マーク・ライランス、トム・ハーディほか。ダンケルクの海岸に追い詰められた何十万人もの英仏連合軍に敵の軍勢が迫りつつある状況下で、陸海空を舞台に物語が展開する。各レビューサイトでは、Yahoo!映画が3.92点、映画.comが3.7点、フィルマークスが3.9点と高い平均値(12月20日時点/いずれも5点満点)。フィルマークスが9月11日に発表した「映画初日満足度ランキング(9月第2週)」でも4点を獲得し、『あしたは最高のはじまり』『散歩する侵略者』『三度目の殺人』を抑えて1位に。ビデオマーケットの特集ページでは、「戦争映画」コーナーも設けられ、『ハクソー・リッジ』『地上より永遠に』『ナバロンの要塞』『ジャーヘッド』『7月4日に生まれて』『フューリー』『フルメタル・ジャケット』『戦場にかける橋』『パール・ハーバー』『アメリカン・スナイパー』『スターリングラード』『史上最大の作戦』など配信中の作品がまとめられている。(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年12月20日クリストファー・ノーラン監督は、『ダンケルク』の撮影中に合成撮影をするためのグリーンバックを使用しなかったそうだ。第二次世界大戦を描いた同作だが、ノーランは同作を「リアル」に作りたかったためCGIは使わず、本物の船や爆発、飛行機などを使用したと、10日に開催されたトロント国際映画祭で話した。「あの兵士たちがまさにあの浜辺にいる時に爆発は起こるんだ。本物だよ」「グリーンバックなんかないんだ。実際にやっているんだよ」『インセプション』などCGIを駆使した作品で知られるノーランだが、「その時代の完璧な船をCGで再現することもできるけど、リアルには感じられないんだ。このような第二次世界大戦の画像には、合成やコンピューターグラフィックスの持つ緑っぽい色は合わないんだよ」と続けている。以前ノーランは、1940年にナチスの攻撃から33万人の同盟軍兵士を助け出したダンケルク大撤退を描くため、実写の映像を見たり、記録を読んだりしてリサーチを行ったと明かしていた。日本で今月9日に公開されたばかりの同作には、ケネス・ブラナーやマーク・ライランスなどのベテランに加えて、以前にもノーランの作品に出演しているキリアン・マーフィー、トム・ハーディ、さらに若手のフィオン・ホワイトヘッドやワン・ダイレクションのハリー・スタイルズなど豪華キャストがそろっている。(C)BANG Media International
2017年09月19日世界興行収入は5億ドルを突破、日本でも並みいる話題作を抑えて動員ランキング初登場首位に輝いた『ダンケルク』。才能あふれる監督クリストファー・ノーランのもとには、“ノーラン組”といえるトム・ハーディにキリアン・マーフィー、さらにベテランのケネス・ブラナー、オスカーに輝いたマーク・ライランスといった名優たちとともに、ほぼ無名の若手俳優たちが名を連ねている。ノーラン監督作品で主役級のキャストたちと肩を並べる彼らは、「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズも含め、大々的なオーディションで選ばれたという。リアルを徹底的に追及するノーラン監督は「本物の“未熟さ”をもつ新人俳優を配役した」と語っており、当時、実際にあの浜辺にいた若い兵士たちと同世代のキャストを揃えた。そんな若手俳優たちが、陸・海・空で観客と同じ目線となり、生き抜くために走り、泳ぎ、耐え続ける姿は実に眩しい。これから、「ああ、あのノーランの、『ダンケルク』の」と形容されるであろう、ブレイク間違いなしの彼らに注目した。■フィオン・ホワイトヘッド【陸】トミー役ダンケルクへの案内人に大抜擢まず、主人公の陸軍兵士トミー役を演じたのが、本作が映画デビューとなる新星フィオン・ホワイトヘッド。まだ本作の情報が少ない中、ポスターに登場した際には「この子はいったい誰!?」と世界が騒然となった。ほんの1年半前まで、ロンドンのコーヒーショップで皿洗いのアルバイトをしていたという、正真正銘の新人俳優フィオン。1997年、ロンドン・リッチモンド生まれの現在20歳。芸術系の一家で、幼いころはブレイクダンスで“ブレイク”することを夢見ていたというが、13歳のとき演技に開眼。『ダンケルク』に抜擢されるまでは、アルバイトの傍らオーディションを受ける日々で、英国ITV放送のミニシリーズ「HIM」で超能力に目覚める青年役で主演を務めたのみ。だが、ノーラン監督は、『さざなみ』『ドクトル・ジバゴ』などで知られる名優トム・コートネイの“若き日”を彷彿とさせると、彼に魅了されたという。2017年は1本の舞台出演のほか、「シャーロック」のマーク・ゲイティスが監督を務めた、英国での同性愛“合法化”「Sexual Offences Act 1967」50周年を記念する短編ドラマシリーズ「Queers」に出演。ベン・ウィショー、アラン・カミングらとモノローグの1人芝居に挑み、同作は舞台上演もされた。待機作としては、「嘆きの王冠ホロウ・クラウン」『あるスキャンダルの覚え書き』のリチャード・エアー監督のもとエマ・トンプソン、スタンリー・トゥッチと共演した主演作『The Children Act』があり、現在は全編140分ワンカットの『ヴィクトリア』を撮ったドイツの鬼才ゼバスティアン・シッパー監督のもと『Caravan』(いずれも原題)を撮影中。ちょっぴりクセのある監督に好かれているようで、これからも引く手あまたとなるはず。『ダンケルク』ではココに注目!冒頭、銃撃をくぐり抜ける彼の必死の疾走から始まる本作。銃の使い方もままならない様子は、まさに年端のいかない新兵そのもの。ほとんどセリフはなくても、そんな彼の表情や佇まいが何より雄弁に壮絶さを物語る。特に注目してほしいのは、ラスト。本作が奇跡の大撤退を描いた単なる美談ではないことが、彼の一瞬の表情に凝縮されている。おそるべき新星の誕生を、私たちは目にしているのかもしれない!■ハリー・スタイルズ【陸】アレックス役世界で最も有名な新人俳優トミーと同様、ダンケルクから命からがらの脱出に挑む兵士アレックスを演じたのが、「ワン・ダイレクション(1D)」のハリー・スタイルズ。1994年、イングランド・ウスターシャー出身。「1D」はもはや説明不要だが、その解散後、5月に自身の名前を付けたソロ1stアルバムをリリースしたばかり。UK男性アーティストのデビューアルバムとしては過去最高の売り上げを記録、55か国でチャート1位に輝いている。その宣伝のために、人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」や「レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン」ではコントも披露していた。世界的スターではあるものの、俳優としては本作がデビュー。ノーラン監督は「彼がそれほど有名だとは知らなかった」と語っており、ハリーは実力でこの役を勝ち取った。「俳優としての仕事は『ダンケルク』が最初で最後かもしれない」なんて発言もしているが、なかなかどうして、スクリーン映えする彼の姿に「なかなかやるじゃない!」と思ったファンも多いのでは?この秋からはソロになって初めてのワールドツアーがスタート、12月と来年5月には来日もしてくれるが、しばらくは歌に専念したいよね。とはいえ、映画関係者が彼を放ってはおかないはず。『ダンケルク』ではココに注目!ハリーが演じたアレックスは、フィオン演じるトミーとは別の部隊・高地連隊(ハイランダー)に所属する。トミーと比べたら、より戦場の過酷さを知っている兵士だ。海に落ちたところをトミーに助けられ行動を共にするようになるが、廃船に彼らが身を潜めているとき、あることがきっかけでトミーと一触即発に。ハリーの熱演が光る、この船内の出来事は見逃せない。■アナイリン・バーナード 【陸】ギブソン役謎多き兵士を演じる麗しきイケメンフィオン演じるトミーがダンケルクの浜辺で出会う兵士ギブソンを演じているのは、1987年・ウェールズ生まれのアナイリン・バーナード(アノイリンとも)。12~13歳のころ『欲望という名の電車』を観て「超クール」と感激し、俳優を志すようになったとか。王立ウェールズ音楽演劇大学で学び、数々のTVシリーズや舞台、映画で活躍してきたが、『ダンケルク』は彼にとって初めてのメジャー映画となった。2010年にミュージカル「春のめざめ」で権威あるオリビエ賞を受賞。ミニー・ドライバー主演の映画『Hunky Dory』(’11/原題)でも美声を披露し、サイコスリラー『シタデル』(’12)は高い評価を得た。英国で「ハリポタ」並の人気を誇るファンタジー小説の映画化『マライアと失われた秘宝の謎』では主人公マライアを演じた。日本ではNHKで放送されたリリー・ジェームズ主演ドラマ「戦争と平和」のボリス役、Huluで配信中の「サーティン/13 誘拐事件ファイル」ティム役と、全くタイプの違うドラマで麗しいイケメンぶりを発揮しているので、ピンと来た方がいるかも。さらに『007』シリーズのスタッフが贈るサム・ライリー主演のスパイドラマ「SS-GB ナチスが戦争に勝利した世界」(AXNミステリー放送中)にも出演している。そして、『アマデウス』から20年ぶりという本格モーツァルト映画『プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード』が12月2日(土)より日本公開に!音楽の才能も豊かな彼が演じたモーツァルトをぜひチェックしてみて。『ダンケルク』ではココに注目!トミーとアレックスと行動を共にし、何とか駆逐艦に乗ることができたギブソン。しかし、なぜか彼だけ1人、“ダンケルク飯”とSNSで話題の“ジャム塗り食パン”が待つ艦内には入らず、別行動をとる。機転が利くものの、秘密を抱えている様子の彼の動向には注目だ。■トム・グリン=カーニー【海】ピーターウエストエンドの舞台でも活躍中遊覧船ムーンストーン号で、兵士の救出のためダンケルクを目指す民間人ミスター・ドーソン(マーク・ライランス)の息子ピーターを演じている、トム・グリン=カーニー。1995年生まれの彼はロンドンのギルドホール音楽演劇学校で学び、「ピーターパン」「マクベス」などの舞台を経験、本作で映画デビューを飾った。1965年の中東を舞台にしたBBCドラマ「The Last Port」(原題)に出演するほか、現在、ウエストエンドで『007/スペクター』のサム・メンデス監督が演出する舞台「The Ferryman/フェリーマン」(ジェズ・バターワース原作)に出演中。パディ・コンシダイン主演の同作は高い評価を受けており、2018年1月までロングラン公演が決まっている。『ダンケルク』とは一転、野性的な北アイルランドの青年を演じるトムの演技にも絶賛の声が。メンデス監督はディズニー実写版『ピノキオ』を手がけるといわれており、もしかしたらトムの抜擢もあり得る!?と妄想が膨らむ。『ダンケルク』ではココに注目!小さな船の中、父を助けて懸命に働くピーターを演じるトム。ダンケルクに向かう途中で漂流していた謎の英国兵(キリアン・マーフィー)を助けるが、その兵士とのやりとり、そして終盤に彼がとった行動は涙を誘う。■バリー・コーガン【海】ジョージカンヌを沸かせた若き実力派少しでもドーソン親子の役に立ちたいと、ムーンストーン号に乗り込んだジョージを演じたのがバリー・コーガンだ。1992年、アイルランド・ダブリン生まれ。5歳のときにヘロインで母親を亡くしている。自国のTVドラマ「Love/Hate」で一躍脚光を浴び、レベッカ・デイリー監督の『Mammal』(原題)の演技で2016年アイルランド・アカデミー賞主演男優賞にノミネート。ジャック・オコンネル主演の『ベルファスト71』などに出演してきた。そして今年5月、ニコール・キッドマンやコリン・ファレルと共演した、『ロブスター』ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『The Killing of a Sacred Deer』が第70回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、不気味な彼の演技も注目を集めた。カンヌではランティモス監督が脚本賞を獲得した同作は、トロント国際映画祭でも上映されており、10月からは北米、英国ほかヨーロッパ各国で公開予定。『ダンケルク』と2作品を引っさげたバリーが、賞レースに旋風を起こす可能性大!また、待機作にはエヴァン・ピータース、ブレイク・ジェンナーら共演の『American Animals』、ヒューゴ・ウィーヴィング主演『Black 47』(いずれも原題)が控えている。「ハリウッド・レポーター」誌は「カンヌで次に受賞するスター」の1人に彼を選出しており、実力派として期待される存在だ。『ダンケルク』ではココに注目!バリー自身、「僕のキャラクターはとても若くて、何が起こっているのかわかっていなかった」と語る通り、彼が演じたジョージは事情もよくわからないまま、ただならぬ雰囲気を感じて自分も何かを成したいと船に乗り込んだ。ダンケルクの大撤退の陰で起こっていた、彼をめぐる物語も必見。バリーの素朴な演技は強い印象を残している。■ジャック・ロウデン【空】コリンズ話題作が続々待機!ブレイク一番乗り!?小さな民間船ムーンストーン号に救出される英国空軍のパイロット、コリンズを演じているのが、舞台で頭角を現し、近年はドラマ・映画と幅広く活躍するジャック・ロウデン。1990年、イングランド・エセックス州で生まれ、スコットランドで育った。スコットランド王立音楽演劇アカデミーを卒業後、2010年の「ブラック・ウォッチ」リバイバル公演が話題を呼び、13年にはリチャード・エアー演出「幽霊」でオリビエ賞も受賞した。スクリーンデビューは、ブライアン・シンガー製作総指揮の『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』。以後、映画『ベルファスト71』ではバリーと共演、BBCドラマ「戦争と平和」ではニコライ・ロストフ役を演じてアナイリンと共演、ライランス主演の「ウルフ・ウォール」にも参加した。今後の待機作としては、レイチェル・ワイズとの共演作『否定と肯定』が12月8日(金)に日本公開!若き日の「ザ・スミス」のモリッシーを演じた主演作『England Is Mine』ではメガネ男子に(サイモン・ペッグに似てる!?)。シアーシャ・ローナンがメアリー女王、マーゴット・ロビーがエリザベス1世を演じる、撮影中の『Mary Queen of Scots』(いずれも原題)ではメアリー女王の2人目の夫ダーンリー卿を務めるなど、話題作が続々。ドウェイン・ジョンソンやニック・フロスト、レナ・へディら共演のレスリング・コメディ『Fighting with My Famiiy』も楽しみだ。『ダンケルク』ではココに注目!トム・ハーディ演じるファリアに絶大な信頼を寄せる、年下パイロット・コリンズを演じるジャック。彼の戦闘機は海に不時着してしまうが、ミスター・ドーソンたちに救出され、彼もまた救助活動を手助けする。陸軍兵士から「空軍は何をやってたんだ!?」と責められる場面があるが、それに対するドーソンとのやりとりは胸打つシーンの1つ。誰もが戦争など経験したくないと思う、大切なメッセージが込められている。ちなみに、彼らの隊長(声のみ)として名優マイケル・ケインがカメオ出演しているらしい。ネクストブレイク必至の若手たちの目線で描かれる『ダンケルク』。いまから、彼らの顔と名前を覚えておいて損はない。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. 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2017年09月18日ジェマ・アータートンにサム・クラフリン、ビル・ナイら、日本でも人気の英国俳優たちで、第2次世界大戦下を舞台に“ダンケルク”の映画を作り上げる『人生はシネマティック!』。その待望の予告編が、いち早くシネマカフェに到着した。本作は、第2次世界大戦下のロンドンで、映画製作に情熱を傾ける人々を愛とユーモアあふれる視点で描いたヒューマン・ドラマ。『ワン・デイ23年のラブストーリー』『17歳の肖像』を手掛けた女性監督ロネ・シェルフィグがメガホンをとった。アメリカのエンターテインメント業界誌「ヴァラエティ」では、『ベイビー・ドライバー』『レゴバットマン ザ・ムービー』『ゲット・アウト』などとともに、2017年上半期のベストフィルム13本の1本に選出。海外のレビューでも「秀逸で、面白い。…ここ数年で最も驚くべき映画」(ウォール・ストリート・ジャーナル)、「第二次世界大戦中の『恋におちたシェイクスピア』!」(AP通信)、「驚くほどの感動!」(タイムズ)と絶賛を受けている。このたび届いた予告編は、脚本執筆経験ゼロの主人公カトリン(ジェマ・アータートン)が情報省映画局に呼び出され、“ダンケルク”を題材にしたプロパガンダ映画の製作を聞かされるところからスタート。初めこそ、映画の仕事に目を輝かせるカトリン。しかし、いざ始めると、カトリンら脚本家陣が書くシナリオには軍上層部から圧力がかかり、さらに老齢の俳優アンブローズ(ビル・ナイ)は「セリフを増やせ」だの何だのと、わがままばかり。アメリカに気を遣う政府の意向で、主要キャストに演技経験ゼロの素人俳優が起用されるなど、多くのトラブルに直面していく。そうした問題と悪戦苦闘しながらも、映画は完成間近となるが、戦争は激しさを増し、やがて、これまでをはるかに超える最大の困難が彼女たちを待ち受ける…。カトリンたちが挑むプロパガンダ映画の脚本は、ダンケルクからの撤退に力を貸したといわれる双子の姉妹の実話。本映像では、戦争に疲弊した国民を勇気づけるため、ダンケルクで兵士の救出を助けた姉妹を描く映画製作に情熱を傾けるカトリンたちの姿を、たっぷりのユーモアも交えて写し出し、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』でも目にしたような浜辺の光景も登場!?もう1つの“ダンケルク”の姿を垣間見ることができる予告編に仕上がっている。『人生はシネマティック!』は11月11日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月15日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回はワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが出演する映画『ダンケルク』です。ハリーよ、ハリー!1Dことワン・ダイレクションの1番人気ハリー・スタイルズが、スクリーンデビューしたの!!しかも、稀代の映像作家クリストファー・ノーランの超大作『ダンケルク』!第二次世界大戦で、ドイツ軍に包囲されたイギリス・フランスの連合軍の脱出実話を映画化した本作。ハリーの役どころは一青年兵というアンサンブルの一人なんだけど「新人扱いっていいもんだよ(笑)」とな!?「映画はド新人だから、1Dの一人ってことをすっかり忘れた新鮮な体験だったよ。実際、撮影中に自分が今なにをしているのかを理解できないときもたくさんあったし、自分でコントロールできる音楽の世界と違って、常に謙虚な気持ちになれる体験だったね。しかも(クリストファー・ノーラン)監督の作品に出られるなんて夢みたい。監督のためなら何でもする!っていう人たちに囲まれて、彼らと一緒に仕事できたのは幸せだったな」戦争を知らないハリーが、四面楚歌で絶体絶命状態の兵士役の一人を演じたのは意外よね。でも、このエピソードについて「イギリス人だったら誰でも知ってる話なんだ」と、ハリー。「僕の祖父や親戚にもあの戦争に行った人はいるんだけど、ダンケルクではなかった。でも、この有名な話の映画に関わったことで、祖父たちはすごく喜んでくれてるんだ。戦争映画のジャンルとは言い切れない、感動的な人間ドラマになってるから、僕のファンのみんなも安心して観られると思うよ」映画の中のハリーは、有名人オーラゼロ。演技もお上手な証拠よ。もしかして、これで完全に俳優に転身とか!?「いやいや。すごく面白い経験だったけど、まだそれは考えてないよ。こんないい作品に恵まれる機会はそうそうないからね(笑)」ハリー・スタイルズ1994年2月1日、イギリス生まれ。オーディション番組で結成されたユニット、ワン・ダイレクションの一員としてアーティストデビュー。本作で初めて俳優業に挑戦&ハリウッドデビューした。『ダンケルク』第二次世界大戦中の史実をもとにしたサバイバル・サスペンス。監督/クリストファー・ノーラン出演/フィオン・ホワイトヘッド、ハリー・スタイルズ、マーク・ライランスほか9月9日より全国ロードショー。(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS RESERVED※『anan』2017年9月13日号より。インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)(by anan編集部)
2017年09月11日戦争映画というシンプルなカテゴリーでは到底語り尽くせないクリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』(9月9日公開)。『インセプション』(10)や『インターステラー』(14)に続く革新的な映像体験はもとより、多層的に描かれた人間ドラマにもうならされる。来日したノーラン監督に単独インタビューし、その舞台裏に迫った。今回ノーラン監督は初めて実話の映画化に臨んだが、イギリス人である監督にとって「ダンケルク」という題材には、特別な思い入れがあった。本作で描かれるのは、第二次世界大戦中にフランスの港町ダンケルクで起きた史上最大の救出劇だ。ドイツ軍に追い詰められたイギリスとフランスの連合軍兵士40万人を救出しようと、イギリスから軍艦だけではなく約900隻の民間船が自らの意思でダンケルクに向かった。この不屈の精神と決意は、イギリス人の誇り“ダンケルク・スピリット”として、後世に語り継がれている。ノーラン監督に言わせると「体に染み込んでいる」そうだ。陸の防波堤での1週間、海峡を渡る船での1日、空中戦での1時間と、それぞれの異なる時間軸を編み込んだ緊迫感溢れる106分間。映像への没入感はハンパなく、怖くて思わず目を背け、弾を避けようとしてピクリと体が動く瞬間もあった。まさに「一切緩急をつけず、お客さんを休ませないという容赦ない映画にしたかった」と言うノーラン監督の狙い通りだ。戦場の対局を見せる上で監督がこだわったのは、ダンケルクから外へとカットバックしないことだった。「軍の上層部や政治家たちが何かをしゃべっているといったありがちなシーンに飛ばすことを一切禁じた。ひたすら戦場を映すことで、そこでのドラマが深くなり、サスペンスで引っ張っていくことができると考えたんだ」。空から援護射撃をするイギリス軍パイロット・ファリア役のトム・ハーディとは、『インセプション』、『ダークナイト ライジング』(12)に続いて3度目のタッグとなった。奇遇にもトムの祖父が当時ダンケルクの戦地にいて、彼が少年の頃、退役軍人の祖父からその話を聞いていたそうだ。「トムのおじいさんの件はオファーの際には全く知らなかった。まあ、第二次大戦で祖父母を亡くしたイギリス人は大勢いるからね。僕の祖父も第二次世界大戦に趣き、ダンケルクにはいなかったけど、空軍でパイロットをしていて亡くなっている」。トム・ハーディのキャスティングの決め手は前2作で認めた演技力にあった。「パイロットは操縦席に乗り込んだ後、マスクを付けっぱなしになるので、目で感情とストーリーを語れる俳優が欲しかった。彼は『ダークナイト ライジング』の時も、マスクをつけた役柄(ベイン)を演じていたが、目だけでも見事な演技を見せていたから」。ノーラン監督の名を日本で最初に知らしめたのは監督2作目の『メメント』(00)だろう。映画デビュー作『フォロウィング』(99)と同様に、時系列をシャッフルするという脚本の新たな方程式を見せ、映画ファンを驚嘆させた。脚本家としても超一流のノーラン監督だが、今回は史実をリスペクトし、一切キャラクターの背景を盛らず、敢えて台詞を極力抑えた。「兵士たちの口から、自分はどこから来たのか、どういう人なのか、といったことを説明させないようにした。あくまでもその兵士がその場で立たされた現状に、お客さんが引き込まれていく映画にしたかった。途中でテンションを緩ませたくなかったんだ」お手本にしたのは、アルフレッド・ヒッチコックやアンリ・ジョルジュ・クルーゾなどサスペンスの巨匠の作品だ。「彼らは台詞ではなくビジュアルでテンションを挙げ、ストーリーを語っている。そういったアプローチは脚本段階からこだわり、脚本自体も76ページという非常に簡潔なものとなった」。登場するのは架空の人物だが、彼らはノーラン監督がリサーチした当時の資料や、実際にダンケルクで生き延びた退役軍人たちから聞いた体験談を反映させたリアルなキャクラターたちだ。ダンケルクで多くの兵士たちが次から次へと命を落としていく中、ある民間人の少年の死も描かれていく。そこにはノーラン監督の戦争における死生観が投影されていた。「このエピソードも、戦時中のいろんな実体験をベースにしたものだが、実は彼のキャラクターには非常に重要な役割がある。僕があの少年の死を通して訴えたかったことは、戦場の死というのは非常にランダムなもので、生きるか死ぬかの境目が決まるのは“たまたま偶然”に過ぎないという点だ」。ノーラン監督は「戦地においての栄光の死というもの描きたくなかった」と語気を強める。確かに兵士ではない少年を死に至らしめたのは、不運な出来事だったというしかない。「死んだ兵士に対して生き残った者が、『君は英雄だ』とか『立派な自己犠牲を払った』とかいろんな後付けの解釈を加えることがよくある。でも、僕はそう思わない。実際、彼らが死んだのはたまたまだったんだ」。その少年は戦地の状況について何も理解していないまま救出作戦に参加し、悲劇に見舞われる。「彼は非常にナイーブで良い少年で、兵士たちを助けようとする。そんな彼が死んでしまうことはとても不条理なことだ。でも、実際に戦場の男たちの運命というのはそういうものなんだと僕は思う。つまり戦地では勧善懲悪の原理なんて一切働かない。モラルがある人だからといって、生きながらえるわけではないんだ」。身内を戦争で亡くしているノーラン監督の口から出た言葉だからこそ、より一層重みが感じられる。折しも不安定な世界情勢となり、日本もきな臭い状況にある今、『ダンケルク』が公開されることはとても意義深い。多くの戦争映画の場合、ベクトルは“死”へ向かうのだが、本作では救出劇という“生”に向けられている気がするからだ。まあ、いろんな講釈はさておき、一番声を大にして言いたいことは「この映画史上に残るエポックメイキングな映画は、絶対にでかいスクリーンで体感すべきだ!」ということ。これに尽きる!(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年09月09日『ダンケルク』にも出演する英国の若手俳優アナイリン・バーナードが、モーツァルトを演じる『Interlude in Prague』(原題)の邦題が『プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード』に決定。天才音楽家を巡る愛と陰謀を描く本作が12月2日(土)より日本公開されることが明らかになった。1878年、プラハはオペラ「フィガロの結婚」の話題で持ちきりだった。上流階級の名士たちは、モーツァルト(アナイリン・バーナード)をプラハに招き新作を作曲させようと決める。三男を病で亡くし失意のどん底にあったモーツァルトは、陰鬱な記憶に満ちたウィーンを逃れるために、喜んでプラハを訪れる。友人ヨゼファ夫人(サマンサ・バークス)の邸宅に逗留して、「フィガロの結婚」のリハーサルと新作オペラの作曲にいそしむモーツァルト。やがて、彼は「フィガロの結婚」のケルビーノ役に抜擢された若手オペラ歌手のスザンナ(モーフィッド・クラーク)と出会い、その美貌と才能に大いに魅了される。一方、スザンナもモーツァルトが妻帯者と知りながら、その天才ぶりに引き付けられずにはいられず、ふたりは急速に惹かれあう。しかし、オペラのパトロンであり、猟色家とのうわさのあるサロカ男爵(ジェームズ・ピュアフォイ)もまた、スザンナを狙っていた。3人のトライアングルは愛と嫉妬と陰謀の渦に引き込まれてゆく――。世界中で親しまれ、数々の名曲を生み出した偉大なる音楽家・モーツァルトの生誕から260年を記念して制作された本作。モーツァルトがプラハで1787年に「ドン・ジョヴァンニ」を初演したという史実に想を得たストーリーが、百塔の都・プラハの上流階級を舞台に繰り広げられ、本格的なモーツァルト映画としては1984年のアカデミー賞8部門受賞作『アマデウス』から20年超の時を経て生み出された。モーツァルト役には、『ダンケルク』でフィオン・ホワイトヘッドやハリー・スタイルズとともに若き陸軍兵士を好演する注目俳優アナイリン。ヒロインとなる悲運の歌姫スザンナ役に『高慢と偏見とゾンビ』のモーフィッド・クラーク、悪の男爵サロカを「ザ・フォロイング」『ハイ・ライズ』の名優ジェームズ・ピュアフォイが演じるほか、舞台&映画『レ・ミゼラブル』でエポニーヌを演じて注目を集めたサマンサ・バークスなど、その多才な顔ぶれに期待は高まるばかり。そして本作では、中世の街並みが色濃く残るプラハ市で全編ロケを敢行!チェスキー・クルムロフ城劇場を初めとする、実際にモーツァルトが訪れた市街や建物を映画の舞台として再現している。さらには映画の鍵となる傑作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」を初めとする音楽を、プラハ市立フィルハーモニー管弦楽団が演奏するというから、目にも耳にも贅沢な作品となることは間違いなし。天才音楽家にまつわる物語を、華麗な恋と複雑な人間模様とともに描く本作。この冬一番の歴史ロマン音楽ドラマをお見逃しなく。『プラハのモーツァルト誘惑のマスカレード』は12月2日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月05日世界63か国初登場No.1、全世界興収が4億ドルを突破し、早くもアカデミー賞も最有力といわれているクリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』。本作で、民間船で兵士救出に向かう“一般市民”を演じたアカデミー賞俳優のマーク・ライランスに加え、同じく船に乗り込んだ青年役のバリー・コーガン、トム・ハーディとともに空からダンケルクの戦場へと向かったパイロット役のジャック・ロウデンのインタビュー動画が、シネマカフェに到着した。本作は、ノーラン監督が初めて挑んだ実話で、1940年のフランスの港町ダンケルクを舞台に行われた史上最大の救出作戦を描くタイムサスペンス。陸海空の視点が同時進行する本作で、“海”からダンケルクに救出に向かう民間船ムーンライト号の船長ミスター・ドーソンという重要なキャラクターを託されたのは、スピルバーグ監督作『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞助演男優賞に輝いた名優、マーク。そのムーンライト号に、ドーソンの息子ピーター(トム・グリン=カーニー)と共に乗り込んだジョージを演じるのが、今年『The Killing of a Scared Deer』(原題)でコリン・ファレル&ニコール・キッドマンと共演し、カンヌの地も踏んだ若き個性派バリー。そして、この小さな民間船に救出される戦闘機パイロット、コリンズを演じているのが、舞台で頭角を現し、今後はレイチェル・ワイズとの共演作『否定と肯定』、主演を務めた『England Is Mine』(原題)、シアーシャ・ローナン&マーゴット・ロビー共演『Mary Queen of Scots』(原題)など映画出演が続くジャックだ。インタビューでは、1940年から77年の時を経て、なぜ、いま『ダンケルク』なのかを問いかけられたマークが語り始める。「この数か月間を見ても、イギリスではいま異常なことが起きている。中東とかかわる暴力の数々だ。テロという脅威が再び戻ってきている。そしてイギリスのEU離脱やヨーロッパとの関係は映画になるのではと思っていた。しかし実際には、イギリス国民は、消防士、警察官、レスキュー隊たちの無私無欲の行動を痛感している。この映画は救出の物語だ。驚くほど勇敢な民間人たちがいた。テロが引き起こす暴力的ないまの状況と同じだ」と力強く語り、ロンドンを襲ったテロやビル火災に言及しながら、「いまのイギリス人にとって、とてもパワフルな映画になると思う。強烈な映画だ」と、人々を勇気づける本作のテーマに触れる。ジョージ役を務めたバリーは、「僕のキャラクターは 気づいていなかったと思う。ほかの多くの人々と同じように、ダンケルクに何人いるかさえ知らされていなかった。僕のキャラクターはとても若くて、世間知らずで、彼にとってそれは冒険と同じだった。本物の戦闘機を見るまで彼は楽しんでいた。現実を見ていなかったんだと思う」と素直に答える。実際に空から襲いかかる敵軍の戦闘機とそれを迎え撃つ英国軍の戦闘機スピットファイアを見たとき、ジョージにとって戦争が現実のものになった。その言葉を受けて、「若者には新鮮だったのだろう。しかし彼らは、人類史上初めての世界規模の戦争、第一次世界大戦を経験した。イギリスの多くの家族が父親や息子たちを失い、未亡人が増えた。結婚できる男性が足りなかった時代だ。だから、再び戦争が始まったとき、18歳のパイロットも、そして多くの者が『早く終わらせたい』と思ったはずだ」と、ジャックを見ながら語るマーク。そしてジャックも「皆がそう思ったはずだ。どの世代も戦争を経験している。幸運にも僕たちは、イギリスという国では18~20歳は経験していない。少なくとも選択肢がある」と続ける。また、ノーラン監督作品への出演は、3人にとってエキサイティングな体験となったという。バリーは、「最高の監督だよ。ものすごい世界観だよ。それに実話だ。すごいことだよ」と興奮を隠さない。ジャックもまた「スケールが半端ない」と絶賛を贈る一方、マークは「私にとっては、脚本だった。優れた監督であると同時に優れた脚本家でもある」と、ノーランの脚本の緻密さと完成度の高さに触れ、「監督をしなくても、脚本だけで有名になれる人物だよ」とストーリーテラーとしてのノーラン監督を評価。「彼が脚本をアンサンブルキャストが演じる。この映画の脚本のそれぞれが特徴を持って書き込まれているから、キャラクターを信じて演じられる。実に素晴らしい」と、極限下の戦場を生き抜こうとしたキャラクターたちを精緻に描いた脚本が、彼らの最高の演技を引き出したと指摘している。マークが演じたミスター・ドーソンは、第一次世界大戦を経験し、パイロットとして活躍した息子の1人を失っている。だからこそ、自分たちの世代は、若者たちのためにも戦いを終わらせなければならないと、毅然たる態度でダンケルクへと向かうのだ。その圧巻の演技は、いち早く本作を鑑賞した多くの人たちの感動を呼んでいる。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年09月01日『ダークナイト』(08)『インセプション』(10)のクリストファー・ノーラン監督が手がけた史実に基づく戦争映画『ダンケルク』(9月9日公開)の来日記者会見が24日、六本木アカデミーヒルズで開催。ノーラン監督の大ファンだという三代目J Soul BrothersでEXILEのメンバーでもある岩田剛典が、ファン代表として監督と対面した。『ダンケルク』では、第2次世界大戦におけるダンケルクでの大撃退と、民間の船舶も総動員した救出作戦が描かれる。360度全方位から迫る究極の映像体験ができると話題騒然で、すでに2018年のアカデミー賞最有力候補と呼声が高い。岩田はノーラン監督を前にして「僕は表現者である前に、ひとりのノーランファンでしかない」と大興奮。「作品が始まってすぐ5秒くらいで一気に戦場に連れていかれた。音がずっとチクタクなっているのが印象的。最後に…、あ、ネタバレになりそう」と慌てると、ノーラン監督から思わず笑みがもれた。岩田はノーラン監督の作品について「画が決まっている。結果がわかった上で逆算して作っていくようなイメージ」と表現。「それを形にするのは難しい中、ハリウッドで、商業映画で、毎回作っている監督はすごく稀有だなと。この人の頭の中はどうなっているんだろうかと。才能がうらやましいです」と語った。ノーラン監督は「ありがとう」と笑顔を見せる。「監督業の面白いところは1つのことに秀でていなくてもいいところです。監督は、自分が興味をもったことをやり遂げるために才能をもった人を集めればいい。彼らのいろんな意見を束ねるのが監督の仕事だ。他の仕事にたとえるなら、図面をスケッチする建築家や、楽団の指揮者にも似ていますね」ノーラン監督は、スティーブン・スピルバーグ監督やジョージ・ルーカス監督などから影響を受けていると言う。「『スター・ウォーズ』は7歳の時に観て非常に影響を受けました」また、今回スピルバーグ監督自身が持っていた『プライベート・ライアン』(98)の35mmのフィルムを貸してもらい、みんなで観たと言う。「非常に参考になりました。今観ても名作です。また、『プライベート・ライアン』で成し遂げた緊張感は、本作で求めていたものとは異質のものだということも認識しました。スピルバーグ監督からは、水上で撮影するときのアドバイスもいただきました。他にもヒッチコックやデヴィッド・リーン監督などの影響も受けています。彼らがどうやって撮ってきたのかを学びながら映画作りをしていくのが大切だと思っています」最後にノーラン監督は、自身がサインをした『ダンケルク』の脚本を岩田にプレゼント。岩田は「めちゃくちゃうれしいです。童心に返りました」と感激していた。
2017年08月24日『ダークナイト』(08)、『インセプション』(10)のクリストファー・ノーラン監督が手がけた史実に基づく戦争映画『ダンケルク』(9月9日公開)のジャパンプレミアが23日、東京・丸の内ピカデリーで開催。来日したノーラン監督と、興収87億円を超えた映画『永遠の0』(13)の山崎貴監督が登壇した。『ダンケルク』は、第2次世界大戦でのダンケルクでの大撃退と、民間の船舶も総動員した救出作戦が描かれる。360度全方位から迫る究極の映像体験ができると話題騒然で、すでに2018年のアカデミー賞最有力候補と呼び声が高い。本作の監督・脚本・製作を務めたクリストファー・ノーラン監督は、『インセプション』以来7年ぶり4度目の来日となった。「僕は英国人ですが、ダンケルクの物語は子供の頃から聞かされて来た話です。でも、この映画を撮るにあたっては、世界中の観客に見せたいという思いで作りました。非常に普遍性のあるストーリーで、超えられない壁を超える、窮地に追い込まれて、そこから勝利を勝ち取るというヒューマンストーリーだと思っています」山崎監督はノーラン監督作の魅力について「CGに頼らないという姿勢を貫いてらっしゃる。本当にその場所に連れていかれるような臨場感があります。戦場っていうのはこんなに怖いところかと。ずーっとドキドキしていました。戦場に行ってきた!と感じました。映画というよりは体験でしたね」と興奮気味に話す。山崎監督は映画を観た感想について「本物すげえ!ってことです。僕はCGに頼りがちなんですが、出て来るものがすべて本物で、本当に爆発してるし、本当に沈んでるし、そういうことが次々と起こる。本当にやっているからうらやましいなと」と感嘆した様子。ノーラン監督は山崎監督について「(予算など)いろんな限界がある中で、『永遠の0』を作られたのは素晴らしい」とねぎらった。また、ノーラン監督は、いろんな工夫をして『ダンケルク』を撮っていると、一部種明かしをした。「ハリウッド映画として予算がつくと選択肢が広がるけど、できるだけカメラで収めることが肝心。我々が常に意識するアプローチは、古い映画を参考にしつつ、経験豊かなスタッフに声をかけ、なるべくCGを使わずに古いテクニックを使うこと。たとえば、ペインティングを背景に使ったりもします。塗り込んで(人が)大勢いるように見せたりするんです」山崎監督は「そこまでやってるんですね! 勇気をもらったりします」と驚き、「僕もできるだけ実写で撮ろうと思っているんですが、あまりにもレベルが違いすぎて、すごいなと思いました」と感動しきりだった。
2017年08月23日『世界一キライなあなたに』『あと1センチの恋』のサム・クラフリンをはじめとする英国俳優たちが多数参加し、あの“ダンケルク”の映画を作ろうとするロマンティック・コメディ『Their Finest』が、邦題『人生はシネマティック!』として11月、日本公開が決定した。本作は、第二次世界大戦中のロンドンを舞台に、映画製作に情熱を傾ける人々を愛とユーモアたっぷりに描き出す。その映画とは、クリストファー・ノーラン監督の最新作でも知られる史実「ダンケルクからの撤退」の物語だった!コピーライターの秘書として働くカトリン。人手不足で代わりに書いたコピーが情報省映画局の特別顧問バックリーの目に留まり、新作映画の脚本陣に加わることに。その新作映画とは、仏ダンケルクでドイツ軍の包囲から兵士を救出した双子の姉妹の物語。戦争で疲弊した国民を勇気づけるため、この感動秘話をプロパガンダ映画に仕上げるという。しかし、いざ製作が始まると、ベテラン俳優のわがまま、政府&軍部の検閲や横やりなどトラブル続出。そのたびにカトリンたちの脚本は二転三転するはめに。それでも困難を乗り越え、ついに撮影は大詰めを迎えるが、最大級のトラブルがカトリンたちを待ち受けていた…。執筆経験ゼロの主人公・カトリンを演じるのは、『ボヴァリー夫人とパン屋』や『007/慰めの報酬』などで知られるジェマ・アータートン。彼女と映画局の脚本チームを率いるトム・バックリーには、日本でも人気上昇中のサム・クラフリン、わがままなベテラン俳優には『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ。さらにジャック・ヒューストン、リチャード・E・グラント、ヘレン・マックロリー、エディ・マーサン、レイチェル・スターリングら、豪華英国俳優陣がずらり。『リスボンに誘われて』『ジャスティス・リーグ』のジェレミー・アイアンズが軍の幹部役を演じるのも見逃せない。監督を務めたのは、アン・ハサウェイ主演『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のロネ・シェルフィグ。映画を愛してやまない人たちへ贈る、映画愛に溢れた1本を作り上げた。『人生はシネマティック!』は11月、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月23日米BOX OFFICE MOJOは7月28日~7月30日の全米週末興業成績を発表した。前週に続いてクリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』がトップ。累計興行収入は1億283万6,220ドルと公開から1週間で1億ドルに到達した。2位は初登場の『The Emoji Movie(原題)』。ソニー・ピクチャーズの新作CGアニメで、スマートフォンの世界を舞台にした"絵文字"が主人公の物語。ビデオ作品『リロ&スティッチ2』で監督を務めたトニー・レオンディスがメガホンを取り、『デッドプール』のT.J.ミラーが主役の声を演じる他、英国の人気番組『ザ・レイト・レイト・ショー』の司会者としても知られるコメディアン・俳優のジェームズ・コーデン、『ジュラシック・ワールド』のアンナ・ファリスらが声優陣として名を連ねている。本国では「この作品について面白いことを言えそうにない。なぜなら観て死にたくなったからだ」など評論家による酷評が相次いでいるが、日本での劇場公開は実現するのだろうか。3位の『Girls Trip(原題)』は前週2位からワンランクダウン。前週3位の『スパイダーマン:ホームカミング』も5位に後退した。代わって4位に初登場したのは、シャーリーズ・セロン主演のアクション作品『アトミック・ブロンド』。アントニー・ジョンソンのベストセラー・グラフィックノベルを映画化したスパイ映画で、『デッドプール』の続編で監督を務めるデビッド・リーチが指揮を取り、『X-MEN』のジェームズ・マカヴォイ、『キングコング髑髏島の巨神』のジョン・グッドマン、『キャプテン・アメリカ』シリーズのトビー・ジョーンズらが共演する。6位『猿の惑星: 聖戦記』、7位『怪盗グルーのミニオン大脱走』など以下は前週と変わらぬラインナップでそれぞれ1~3ランクずつ順位を下げている。
2017年07月31日『ダークナイト』『インセプション』などで知られるクリストファー・ノーラン監督(46)が、世界47カ国でオープニング成績初登場1位を獲得している最新作『ダンケルク』(9月9日公開)を引っさげ、7年ぶりに来日することがこのほど、明らかになった。妻として、そして長編デビュー作からプロデューサーとして長年パートナーを組んでいるエマ・トーマス(48)と共に、8月23日~25日と3日間にわたってプロモーションに当たる予定だという。ノーラン監督は「映画『ダンケルク』は、史実を知らない人にとっては、強烈な体験になるはずです。この並外れた物語を、究極のタイムサスペンスとして描きました。観客たちを戦場に引きずり込み、息もつけない緊迫の状況に追い込む、最高の映像体験になると思います」と日本のファンに向けてメッセージ。「最新新作での来日が実現してうれしく思っています。数年ぶりなので、とても楽しみにしています。時間があれば、列車で京都にも行きたいです」と来日決定を喜んでいる。来日は、2010年の『インセプション』以来7年ぶり4度目。キャンペーン中は、ノーラン自身がこだわるフィルム上映によるジャパンプレミア試写会、ノーラン最高傑作の評価を受けた本作を語る記者会見や、ノーラン・ファンイベントの開催も計画している。ノーラン監督が初めて実話の映画化に挑んだ本作は、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」の物語。舞台は1940年、海の町ダンケルク。陸海空からドイツ敵軍80万人が迫りくる絶体絶命のピンチに、英仏軍40万は撤退を決断。若き兵士トミーはこの窮地から脱出できるのか!?民間船もが救助に関わった、史上最大の救出作戦が幕を開ける。このたび、来日が決定したノーラン監督からのメッセージ動画も公開された。(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年07月27日全米をはじめ世界47か国でオープニング初登場NO.1を獲得、早くも来年のアカデミー賞最有力との声も聞かれる『ダンケルク』。このほど、本作を引っさげクリストファー・ノーラン監督の7年ぶりの来日が決定!監督のコメント付き予告が公開された。舞台は1940年、海の町ダンケルク。迫りくるドイツ敵軍80万人。浜辺の兵士たちの背後には敵軍が迫り、目前の海中にはUボート、空からは爆撃機が容赦なく襲いかかる。敵軍の総攻撃はいつ始まるか分からないという絶体絶命の窮地に、英仏軍40万人の史上最大の救出作戦が決断される。民間船までもが救助に乗り出し、エアフォースが空からの援護に駆る。陸・海・空、3つの時間。走るか、潜むか。前か、後ろか。1秒ごとに神経が研ぎ澄まされていく。果たして、若き兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、この窮地を生き抜くことができるのか!?『ダークナイト』『インセプション』など、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきた監督が、トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィーら豪華アンサンブルキャストと共に、史上最大の救出作戦の実話を描く本作。究極の臨場感にして、究極のタイムサスペンス、究極の映像体験。息もつかせない99分間、観客はスクリーンに釘付けになる。先週末より日本に先駆けて公開された本作は、公開3日間で世界興行収入1億ドルを超え、世界47か国でオープニング成績初登場NO.1を獲得。米批評家サイト「Rotten Tomatoes」のファーストレビューでは、『ダークナイト』の94%を超える批評家評価98%の満足度を叩き出し(※7月18日時点)、「オスカー候補となるべき今年No.1の映画」(Variety)、「ノーラン最高傑作」(The Guardian)など、早くも2018年のアカデミー賞最有力候補の大本命として各海外メディアが一斉に報じ、映画業界を席巻中だ。その本作で監督・脚本・製作を務めたノーランの来日が決定。妻として、そして長編デビュー作からプロデューサーとして長年パートナーを組んでいるエマ・トーマスと共に、8月23日(水)~25日(金)と3日間に渡って本作のプロモーションに当たる予定という。今回の来日についてノーラン監督は、「映画『ダンケルク』は、史実を知らない人にとっては、強烈な体験になるはずです。この並外れた物語を、究極のタイムサスペンスとして描きました。観客たちを戦場に引きずり込み、息もつけない緊迫の状況に追い込む、最高の映像体験になると思います」と日本のファンに向けてコメント。さらに、「最新新作での来日が実現して嬉しく思っています。数年ぶりなので、とても楽しみにしています。時間があれば、列車で京都にも行きたいです」と親日家ぶりもアピールする。来日は2010年の『インセプション』以来、7年振り4度目。キャンペーン中は、ノーラン自身がこだわるフィルム上映によるジャパンプレミア試写会、ノーラン最高傑作の評価を受けた本作を語る記者会見や、ノーラン・ファンイベントの開催も予定されている。ノーラン監督がキャリア史上初めて挑んだ実話は、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」の物語。本作の大半をIMAXの超高解像度2Dフィルム搭載カメラで撮影。このカメラが、より素晴らしい領域と息をのむ映像クオリティで本作の世界観を構築する。デジタルもCGも極力使わず、本物の戦闘機を飛ばすなど、徹底してリアルにこだわった本作。陸海空の3視点が同時進行し、時を刻む音が秒単位の緊迫感を高めるこのタイムサスペンスは、ノーラン最高傑作を彩るアンサンブルキャストたちと共に、観客をダンケルクの戦場に引きずりこむ。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年07月27日実際に起きた史上最大の救出作戦を描く、クリストファー・ノーラン監督作『ダンケルク』。9月の日本公開を前に全米では今週末7月21日(金)に公開を迎えるが、全米公開直前に、陸海空のシーン写真が一挙公開された。本作は、ノーラン監督が初めて挑んだ実話で、イギリス人なら誰もが知る史上最大の救出作戦を映画化。舞台は1940年、海の町ダンケルク。陸海空から迫りくるドイツ敵軍80万人。浜辺の兵士たちの背後には敵軍が迫り、目の前の海中にはUボート、空からは爆撃機が容赦なく襲いかかる。敵軍の総攻撃はいつ始まるか分からない。刻一刻と変わる絶体絶命の窮地に、英仏軍40万人の撤退作戦が決断された。民間船までもが救助に乗り出し、エアフォースが空からの援護に駆る。爆破される陸・海・空、3つの時間。走るか、潜むか。前か、後ろか。1秒ごとに神経が研ぎ澄まされていく。果たして、若き兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、絶体絶命の窮地から生き抜くことが出来るのか――!?このほど解禁された場面写真では、オーディションによってアレックス役を獲得し、俳優デビューを果たしたハリー・スタイルズ、観客の案内人となる兵士トミー役を演じる、皿洗いから大抜擢された新人フィオン・ホワイトヘッドら陸地の兵士たち。自分には果たすべき使命があると、武器を持たずにドーバー海峡を渡りダンケルクへと船で向かう民間人ドーソンに扮したマーク・ライランス。英国の秘密兵器スピットファイアを駆るパイロット、ファリア役のトム・ハーディの姿が捉えられている。さらに、ダンケルクの埠頭で若き兵士40万の状況に危機感を募らせる軍人、ボルトン大佐役のケネス・ブラナーのシーンも初公開された。また、早くも2018年のアカデミー賞最有力候補の大本命として、各メディアが一斉に報じている本作。7月18日(火)時点で、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では、『ダークナイト』の94%超える批評家評価98%を叩き出し、全米で拡大公開をする著名監督としてこれまでの史上最高記録を更新!辛口の批評で有名な英国のガーディアン紙は、☆満点を付け「この黙示録的な戦争叙事詩は、ノーランの最高傑作。巧に練られたストーリーと、素晴らしくパワフルな作品だ」と報じているほか、「衝撃的。ノーランの手腕はもちろん、撮影、音楽、そして素晴らしいアンサンブルキャストの演技、すべてにおいて間違いなく、オスカー候補となるべき今年No.1の映画だ」(Variety)、「驚きの連続。バズルのように構築されたスリル満点の作品。すべての映画製作者を刺激し、100年以上に渡って語り継がれるだろう」(Chicago Tribune)、「お手上げだ。観終えた後残るのは、ヒロイズムや直情的なメッセージでもない。決して消えることない、心に残る蓄積されたシーンの数々だ。これは、アートと呼ぶことができる、今年の最高傑作だ」(Entertainment Weekly)、「印象派のような芸術的傑作だ。感動的に戦争を鼓舞するような、今までに描かれてきた戦争映画ではない。いまこの瞬間と我々が直面する問題、そして愛する人の帰還や未来への希望を描いているのだ」(The Hollywood Reporter)と各誌が絶賛。無冠の天才が、記念すべき長編第10作目の『ダンケルク』で遂にオスカーを手にするのか、世界中から注目が集まっている。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年07月21日自慢の長髪を切り落としてまで臨んだ『ダンケルク』で燃え尽きてしまったのか。今後も俳優・ミュージシャンとして活躍すると思われたハリー・スタイルズが、俳優業から退くことを示唆した。ハリーは13日(現地時間)にロンドンのレスタースクエアで行われた『ダンケルク』のプレミアに登場。報道陣からコメントを求められ、「この映画の一部になれてとてもラッキーだよ。素晴らしい時間を過ごせたしね。クリス(監督)がこの映画を作るって聞いたとき、正直に言うとそれだけですでに興奮して『見たい!』と思ったし、映画に関わりたいなと思ったんだ」と語った。「俳優の仕事はすごく楽しかった。もうピークに達しちゃった感があるよ。行き場がないね」と満足ぶりを明かし、俳優としての仕事は『ダンケルク』が「最初で最後かもしれない」と発言して報道陣を沸かせた。『ダンケルク』の撮影が終了してからは、ミュージシャンとして精力的に活動しているハリー。公式サイトのツアー情報によると、今年は12月8日まで、来年は3月11日から7月14日まで世界各国で公演を行う予定。ハリーの俳優引退宣言が本気かどうかはわからないが、ツアースケジュールから考えると今後すぐに映画などに出演するとは考えにくそうだ。(Hiromi Kaku)
2017年07月14日『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督が、実際に起きた史上最大の救出作戦を描く『ダンケルク』。この度、ノーラン監督が自身初となる“実話”に挑んだ本作のワールドプレミアが、7月13日(現地時間)にロンドンにて行われ、監督を始めフィオン・ホワイトヘッド、ケネス・ブラナー、マーク・ライランス、アナイリン・バーナード、ハリー・スタイルズらがここに集結。さらにヘンリー王子も登場し、まさに国民的イベントとなった。1940年、海の町、ダンケルクを舞台に、ドイツ軍によって追いつめられた英仏軍40万が撤退を決断。陸海空から敵の襲撃が迫る中、若き兵士トミーは、絶体絶命の窮地から脱出できるのか!?軍艦だけではなく、民間船までもが救助に関わった“史上最大の救出作戦”が幕をあける――。ロンドンのレスター・スクエアで行われた今回のワールドプレミア。全世界から注目を集める本作とあって、各地から多くの報道陣やファンが詰めかけていた。本作の主役に抜擢されたシンデレラボーイ、注目の新人フィオンは、「最高の気分だよ。アメイジングだったね。僕にとって『ダンケルク』は最初の映画だった。僕はまだ新人だけど、僕同様に『ダンケルク』のような大作の出演経験がない彼らと一緒に仕事に取り組め、このような素晴らしい経験を彼らと共感できたよ」と大興奮。シルクハットで決めたオスカー俳優のマークは、「オハヨウゴザイマス!この作品は敵に攻撃され、海辺で家に帰りたくても帰れないでいる人たちについての作品です。これは歴史の勉強ではありません。我々が社会としてまだ団結していた頃のことを思いださせる。無私無欲というのがまだ美徳とされていた頃のこと。どこの国の人でもあり得るはず。共感できる、とても感動的なものです」と作品について話し、「ノーラン監督は、日本の黒澤明監督のような存在。脚本も書き、メガホンも取る。そして映画を心から愛している。IMAX映画館で体験すべき作品で、あまりにビッグな作品だから圧倒されるでしょう。皆さんにも、きっとこの作品を気に入ってもらえるでしょう」と自信を覗かせていた。また、本作で若き兵士役を演じ俳優デビューを果たした日本でも人気のハリーは、黒のスーツ姿で登場。ノーラン監督の大ファンだと言う彼は、「とても楽しかったよ。素晴らしい俳優陣、そして監督と一緒に仕事ができて光栄だったし、とても贅沢なことだよね」と出演出来たことへの喜びを口にし、「このストーリーを伝えることは、とても重要だと思った。とてもエモーショナルな作品。過去の戦争映画のほとんどが描くことのなかった、これまでとは反対の部分を描いていると思う。とても人間的で、キャラクターたちに引き込まれていき、彼らと共に進んでいく」と映画について語る。またハリーは、「本作を始めた頃よりは水泳が上手くなったよ。いまでは軍服ではなく、トランクスを履いているというのが、なんて開放的なんだと感じるようになった(笑)」とも話していた。さらにプレミアには、英国王室からヘンリー王子が退役軍人たちと会場に駆けつけ、ノーラン監督やキャストたちと和やかに歓談、固い握手を交わして最新作の完成を祝福していた。ケネスは、「ご存知のように彼も兵士であったわけだ。そして彼はほかの退役軍人の皆さんを同伴する。彼らが本作についてどう思うかというのはとても大切だと思う。監督と我々がやろうとしたことが、戦争体験の現実に対して敬意を払うものとなっていることを願っているよ」とコメント。ノーラン監督が「イギリス国民のDNAに組み込まれている」と語る通り、英国人の魂に刻まれた実話を映画化した本作。まさに国を挙げての応援となり、ワールドプレミアは大盛況となっていた。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年07月14日クリストファー・ノーラン監督が、自身初めての実話の映画化に挑む最新作『ダンケルク』。本日5月26日は、いまから77年前のこの日に“史上最大の救出作戦”が開始されたメモリアルデー。シネマカフェでは、本作から発信されている“史上最大の救出作戦”の理由を示す“7つのシグナル”の1つを入手、そのメッセージから77年前の真実に迫った。舞台は、海辺の町ダンケルク。ドイツ軍によって、この町に追い詰められた英仏連合軍の若き兵士たち、その数40万人。圧倒的な数のドイツ軍は彼らを完全包囲し、タイムリミットが迫る。時間なし、逃げ場なし、望みなし。絶対絶命の状況下、イギリスからは彼らを救おうと、民間船までもが決死の覚悟で動き出す。共に生きると誓った若者たちは、果たして、生きて故郷に帰ることができるのか――!?革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが、壮絶な戦場と化したダンケルクを陸海空から圧倒的臨場感で描く本作。“チーム・ノーラン”の顔ともいえる英国の怪優トム・ハーディ、キリアン・マーフィーを筆頭に、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞に輝いたマーク・ライランス、『オリエント急行殺人事件』などを手がける監督としても名高いケネス・ブラナーらが顔を揃え、物語の中心となる若き4人の兵士には、場面写真に写るフィオン・ホワイトヘッドやソロ活動も順調のハリー・スタイルズら、今後の活躍が期待される俳優たちが抜擢されている。そしてこのたび、1940年5月26日から9日間にわたって行われた、若き兵士たちの“史上最大の救出作戦”について、「4つのフットボールスタジアムを満たす英国兵士たちが脱出するための唯一の出口は、たった1つの地下鉄の出口」という事実が明らかになった。ドイツ軍によって、海辺の町ダンケルクに追いつめられた兵士の数は約40万人。熱烈なサッカー王国イギリスらしく考えるならば、10万人規模のフットボールスタジアムが満員で4会場分となる計算だ。こうしたスタジアムには上下層を合わせ数多くの出口が用意されているものだが、ダンケルクに追いつめられた兵士たちの脱出口は、解禁されたメッセージが示す通り、地下鉄駅の出口わずか1つ分と同じくらいの埠頭だけだった…。ダンケルクの浜辺からは、ドーバー海峡を挟んでイギリスが見える。目と鼻の先にある母国への帰還を願いながらも、兵士たちは身動きがとれない状況に追い込まれていく。陸からは最強戦車軍、海中にはUボート、空からは凄まじい破壊力をもつ爆弾を搭載した戦闘機。予断を全く許さない極限下で、刻一刻と終焉へのカウントダウンが進む。砂浜に追いつめられ、たった1つの埠頭に群がる若き兵士たち。上空からは敵機の轟音が迫ってくる。そんな中、1940年5月26日に発動されたのが、史上最大の救出作戦=ダイナモ作戦。若き兵士たちを国に帰すために、英国海軍の軍艦だけではなく、民間の漁船やヨットまでもが動員され、フランス・ダンケルクへと向かったのだ。また、合わせて到着したマップには「我々は包囲した」との文字が。連合軍兵士たちに投降を促すよう、ドイツ軍が空からばらまいたものだという。まさに不可能とも思える、この作戦の行く末とは!?映画史を塗り替えるに違いない新たな傑作に、ますます期待が高まる。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月26日クリストファー・ノーラン監督が、自身初となる“実話”に挑んだ最新作『ダンケルク』。この度、本作の日本公開日が9月9日(土)に決定したことが分かった(全米は7月21日公開)。『ダークナイト』シリーズや『インセプション』、『インターステラー』など、斬新なアイデアや驚異的ビジュアルと圧倒的なリアリティで、常に観客の度肝を抜く映画を放ち続けている天才・ノーラン監督。世界で最も次回作が待たれるノーラン監督は、今回第二次世界大戦中の1940年、860隻の船舶でイギリス軍、フランス軍の兵士約40万人もの命を救った、史上最大の救出作戦「ダイナモ作戦」の実話の映画化に挑む。キャストには、『ダークナイト ライジング』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント 蘇えりし者』のトム・ハーディがパイロットを演じるほか、ダンケルクに向かう市民役に『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、将校役で名優ケネス・ブラナー、若き兵士役に本作で映画デビューを飾る元「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズ、そしてノーラン組の常連キリアン・マーフィーも兵士役に扮している。本作の全貌はというと、未だ秘密のベールに包まれたまま。しかし今回、ノーラン監督が本作について語った貴重なコメントが到着!ノーラン監督は、1940年5月24日から6月4日の間に起こった劇的な撤退作戦に、子どもの頃から強い興味を抱いてきたそう。「ダンケルクとその伝説は、イギリス人なら誰もが耳にして育つ話。私たち(イギリス人)のDNAに組み込まれている。映画化は長年心に思い描いていたことですが、自分にその準備が整っているとは思えなかった」「出来る限り露わになる方法でこの物語を伝え、観客をダンケルクの砂浜へ連れて行きたかった」と語る。さらに、全編IMAX35ミリカメラによるフィルム撮影に挑んだ本作。「IMAXの効果を全活用して撮影するのは今回が初めてでした。ストーリーのサスペンスに満ちた状況に皆さんをお連れし、その場にいる気分に浸ってもらうには、劇場公開こそそれを実現する唯一の方法でした」と明かしでおり、本作は観客の五感をゆさぶる、“究極の映画体験”が出来そうだ。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年04月28日クリストファー・ノーラン監督が初めて挑む実話の映画化『ダンケルク』(原題)。この度、本作の日本公開日が来年9月に決定し、併せて衝撃的な映像が解禁された。『ダークナイト』3部作、『インセプション』、『インターステラー』と新作発表の度に圧巻の映像で世界中を驚嘆させ続けてきたノーラン監督待望の最新作は、第二次世界大戦中の1940年、860隻の船舶でイギリス軍、フランス軍の兵士約40万人もの命を救った、史上最大の救出作戦「ダンケルク作戦」の実話を描くスペクタクル・サスペンス大作だ。キャストには、『マットマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇えりし者』のトム・ハーディーがパイロットを演じるほか、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞助演男優賞に輝いたマーク・ライランスがダンケルクに向かう市民、名優ケネス・ブラナーが将校、本作で映画デビューを飾る「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズが若き兵士、ノーラン組の常連キリアン・マーフィーも兵士として出演している。このほど到着した映像では、ダンケルクの街を歩く英仏連合軍の兵士たちの頭上に、多くのビラ舞い落ちるシーンから始まる。そのビラには「包囲した、降伏せよ」との警告が。連合軍を包囲したドイツ軍は、地上戦を止め、空からの一斉攻撃での殲滅を勧告。差し迫る絶体絶命の危機を告げるように、「カチカチ」と時を刻む音が臨場感を煽る。そしてドイツ軍は、あざ笑うかのように容赦ない空襲を開始。次第に激しさを増す戦地。約40万人の兵士はこの絶望を乗り越え、愛する祖国に生きて帰還することが出来るのか。息を呑む衝撃的な映像となっている。本作は、オスカー俳優のマークが「これまでになかった展開の素晴らしい映画になる。いきなり観客を戦争のド真ん中へ連れて行く」とEmpire誌でコメントしているように、臨場感あふれるスペクタクルな映像が展開。すでに海外で解禁された特報は、わずか24時間でYouTube再生回数1,200万回以上を記録し、来年最大の注目作品として話題となっている。また併せて、ドイツ軍の餌食になった巨大な戦艦が崩れ落ち大炎上する様子が描かれたビジュアルも解禁。ダンケルクに残された、若き兵士たちの絶望的な状況が伝わってくる一枚となっている。『ダンケルク』(原題)は2017年9月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年12月22日クリストファー・ノーラン監督の最新作、映画『ダンケルク』が2017年9月9日(土)に公開される。ダンケルク とは映画のタイトルにもなっているダンケルクとは、ドイツ軍に侵攻されたフランス北部の都市のこと。1940年、イギリス軍とフランス軍の兵士、約40万人は危機的状況にあった。背後はドイツ陸軍、前方の海からはUボート、空にも戦闘機。80万人という圧倒的な数のドイツ敵軍が完全に包囲し、”全滅”が迫る望みの無い状態だった。こんな絶対絶命の状況下、イギリスからはあらゆる手段を動員して兵士を救おうとする“史上最大の作戦”が動き出す。軍の船のみならず、漁船やヨットなどを含む民間船までもが動き出す。700隻の船乗りたちがそれぞれの想いのもとダンケルクへ向かった。映画『ダンケルク』では、兵士たちをこの都市から救出した実話である「ダンケルクの戦い」の模様が描かれる。相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」の物語となっている。映画『ダンケルク』のポイント絶体絶命の窮地の中いかに撤退するか?走るか、潜むか。前か、後ろか。秒単位で状況が変わる緊張感、そして神経を研ぎ澄まされる状況の中、若き兵士トミー(フィオン・ホワイトヘッド)は、生き抜くことが出来るのか?監督はクリストファー・ノーラン監督は『ダークナイト』3部作や『インセプション』、『インターステラー』などで、斬新なアイデアと他の追随を許さないビジュアルセンス、そして徹底したリアリティへのこだわりを見せてきたクリストファー・ノーラン。今回の撮影は、IMAX65ミリとラージ・フォーマット65ミリ・フィルムと呼ばれる手法を組み合わせて、陸海空3つの視点で五感をゆさぶる“究極の映像体験"ができるそう。「ダンケルクの戦いはイギリス国民のDNAに埋め込まれている」と話すノーラン監督。イギリスでは“ダンケルク・スピリッツ"という、国民が一丸となるといった言葉があるそうだ。『ダンケルク』は、彼にとって初の実話映画となる。今までとは異なる形で多くの観客を感動に誘うことになるだろう。公開に先駆け、ノーラン監督から特別メッセージが到着した。「『ダンケルク』は従来の戦争映画とは異なるもの。海辺での兵士たちの戦いそのものよりも、戦争という絶体絶命の状況と混乱のなか、追いつめられ、葛藤し、生き抜いていこうとする物語を伝える」と作品についての思いを話す。初めて実話が描くことに関しては「時代を超えた普遍的なテーマであり、日本の映画ファンにも共感していただけるのではないか」と、その胸のうちを語った。ノーラン最高傑作との呼び声も…『ダンケルク』の評価は一般及び批評家ともに高い。試写を見た人がブログで絶賛していたり、批評家サイト"Rotten Tomatoes"では『ダークナイト』と同じ数字94%を叩き出している。アカデミー賞有力作品として報じるメディアも出始めている。新人フィオン・ホワイトヘッドを大抜擢、ワン・ダイレクションのハリーも出演トミー:見る者の案内人とも呼べる兵士で彼の視点を中心に描かれる。新人フィオン・ホワイトヘッドが大抜擢された。ファリア:英国の秘密兵器スピットファイアを駆るパイロット。演じるのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『レヴェナント 蘇りし者』などで迫真の演技を魅せたトム・ハーディ。ボルトン中佐:ダンケルクの埠頭で若き兵士40万の状況に危機感を募らせる軍人。演じるのはケネス・ブラナー。『シンデレラ』『オリエント急行殺人事件』など監督、俳優ともに目覚ましい活躍ぶり。ドーソン:自分には果たすべき使命があると、武器を持たずにドーバー海峡を渡りダンケルクへと船で向かう。演じるのはマーク・ライランス。そのほか、実力派俳優キリアン・マーフィーや、自らオーディションに参加し、映画初出演となるワン・ダイレクションのハリー・スタイルズにも注目したい。陸・海・空それぞれにフォーカスした特別映像また、ノーラン監督のコメントにあわせて、陸・海・空それぞれのシーンにフォーカスした特別映像が公開。絶体絶命の地ダンケルクで、生き抜くことを決意したそれぞれ3人の登場人物の姿をとらえたものだ。陸では、敵軍に包囲され見えない敵に追いつめられる兵士たち。フィオン・ワイトヘッドが演じるトミーが、民家の壁をよじ登って身を隠す。しかし敵の弾丸が容赦なく襲いかかり、ライフルに銃弾を装着しようとするのだが、その先に待っているのは…。空では、ダンケルクに向かう二機のスピットファイアに焦点を当てた。「敵が後ろに」と交信するパイロットにはトム・ハーディ。刹那、敵機からの襲撃によって火花が散る。「墜落する」と言葉を残して一機の戦闘機が海面に吸い込まれていく…。海では、帰国線に乗り込んだ若き兵士たちがつかの間の休息にホッとした矢先、船腹が敵の襲撃に晒される。海に投げ出された兵士を演じてるのは、俳優デビューを果たしたハリー・スタイルズだ。映画『ダンケルク』あらすじ1939年に開始された第二次世界大戦で、ドイツ軍はポーランドへ侵攻・勝利し、5月にはその勢力を北フランスにまで広げていた。敵対する英仏連合軍に対し、ドイツ軍は戦車・航空機など新兵器を駆使した電撃戦を展開、その火力・機動力を集中して運用する新スタイルの戦法で連合軍を圧倒、彼らをダンケルクに追い詰めた。危機感を募らせたイギリス首相ウィンストン・チャーチルはダンケルクに取り残された兵士40万の救出を命じ、1940年5月26日、英国内から軍艦だけでなく民間の漁船やヨットを含む、あらゆる船舶を総動員するダイナモ作戦を発動。奇跡の展開を迎えることになる、不可能と思われた作戦の行く末とは。これは人的資源の保全と、未来を担う数多くの若者を帰還させた意味で、世界の歴史を変えた作戦と言われている。作品詳細『ダンケルク』公開日:2017年9月9日(土)監督・脚本・制作:クリストファー・ノーラン出演:トム・ハーディ、マーク・ライアンス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィー、ハリー・スタイルズ原題:『Dunkirk』©2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2016年08月27日『ダークナイト』3部作、『インセプション』、『インターステラー』と、新作のたびに世界中を圧倒し続けてきたクリストファー・ノーラン監督の最新作となる『ダンケルク』(原題/Dunkirk)の日本公開が、2017年に決定。早くも特報映像が解禁となった。本作は、第二次世界大戦中の1940年5月26日から9日間、860隻の船舶で、イギリス軍、フランス軍の兵士約30万人以上もの命を救った、史上最大の救出「ダンケルク作戦」を描くスペクタクル・サスペンス大作。舞台となったフランスのダンケルクを皮切りに、オランダ、イギリス、そしてアメリカで目下撮影中で、ノーラン監督は初めて実話の映画化に挑んでいる。出演するのは、『マットマックス 怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇えりし者』で圧倒的な存在感と迫真の演技を体現したトム・ハーディ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞助演男優賞に輝き、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』にも出演するマーク・ライアンス。舞台や映画で活躍し、『シンデレラ』や『マイティ・ソー』の監督としても評価の高い名優ケネス・ブラナー、『ダークナイト』シリーズをはじめ、ノーラン作品常連のキリアン・マーフィーら、錚々たるキャストたち。さらに、「ワン・ダイレクション」として活躍していたハリー・スタイルズが自らオーディションに参加し、映画初出演を果たしていることも大きな注目を集めている。併せて解禁となった映像では、数多くの若き兵士たちが登場するが、ハリーの姿は果たして…。また、マークが「これまでになかった展開の素晴らしい映画になる。いきなり観客を戦争のド真ん中へ連れて行く」と「Empire」誌にコメントし、世界中で大きく報じられたように、観る者を一気に引き込むノーラン監督の映像力は顕在だ。クリエイティブ・チームには、『インターステラー』の撮影のホイテ・ヴァン・ホイテマ、美術のネイサン・クローリー、編集のリー・スミスが引き続き参加。衣装のジェフリー・ガーランドは『インセプション』以来のタッグ、そして『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のアンドリュー・ジャクソンが視覚効果監修を担当するなど、精鋭たちが顔を揃えている。本作はまず、2017年7月19日より舞台となったフランスとベルギーを皮切りに、7月21日に全米&全英で公開される予定。『ダンケルク』(原題)は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日クリストファー・ノーラン監督が初めて実話の映画化に挑む最新作『ダンケルク(原題)』が、2017年に日本公開されることが決定し、日本版特報映像と海外版ティザーポスターが24日、公開された。本作は、第二次世界大戦中の1940年5月26日から9日間、860隻の船舶でイギリス軍、フランス軍の兵士約30万人以上もの命を救った、史上最大の救出作戦「ダンケルク作戦」を描くスペクタクル・サスペンス大作。撮影は今年5月23日から開始し、舞台となったフランスのダンケルクを皮切りに、オランダ、イギリス、そしてアメリカで行われた。キャストには、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『レヴェナント:蘇えりし者』で圧倒的な存在感と迫真の演技力を披露したトム・ハーディ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でオスカー助演男優賞に輝いたマーク・ライランス、監督としても評価の高い名優ケネス・ブラナー、ノーラン作品常連の個性派キリアン・マーフィーらが出演。また、ワン・ダイレクションとして活躍していたハリー・スタイルズが、自らオーディションを受けて映画初出演を果たす。クリエイティブ・チームも精鋭たちが集結。撮影のホイテ・ヴァン・ホイテマ、美術のネイサン・クローリー、編集のリー・スミスは『インターステラー』に続いての参加となり、衣装のジェフリー・ガーランドは『インセプション』以来のタッグ、そして、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のアンドリュー・ジャクソンが視覚効果監修を担当している。『ダンケルク(原題)』は、2017年7月19日に本作の舞台となったフランスとベルギー、7月21日に全米&全英で公開。日本公開は2017年を予定している。
2016年08月24日クリストファー・ノーラン監督の次回作『ダンケルク(原題)』が、フランスのダンケルクでロケを開始した。第二次世界大戦中のダンケルクの戦いを描くもので、ノーランは脚本の執筆も行っている。その他の情報1940年、ドイツ軍はベルギー・フランス国境を突破し、約34万人の戦士たちが、大急ぎで用意されたイギリスのボートで脱出することになった。出演は、トム・ハーディ、マーク・ライランス、ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィー、最近活動休止を発表したワン・ダイレクションのハリー・スタイルスら。ロケはオランダ、イギリス、ロサンゼルスでも行われる。北米公開は来年7月21日。ノーランの最近作『インターステラー』は、全世界で6億7500万ドルを売り上げている。文:猿渡由紀
2016年05月24日