●1万円コースまもなくクリスマスがやってくる。恋人や奥さんにどんなプレゼントを贈ろうか頭を悩ませている人も多いだろう。そこで提案したいのが家電だ。女性がもらって喜びそうな家電を予算1万円、3万円、5万円に分けてピックアップしてみた。各コースで4~6製品ずつ選んだので、大切な人へのプレゼント選びの参考にしてほしい。以下の価格はすべて税込。2015年12月時点、編集部調べ。○予算1万円コース予算1万円コースは5,000円前後~10,000円前後の製品が対象だ。以下、各製品と特徴について紹介しよう。○siroca(シロカ) 全自動コーヒーメーカー STC-401<コンパクトなのに豆から挽ける>■市場価格:9,500円前後コーヒー好きの彼女に贈りたいのが、「コーヒー豆をミルで挽く」作業から「抽出」までを全自動で行うコーヒーメーカー。豆を挽いた直後に抽出するので、香り豊かなコーヒーを味わえる。そんな全自動コーヒーメーカーで注目したいのが、sirocaの「STC-401」だ。一般的に、全自動コーヒーメーカーはミルと一体型になるぶん、本体が大きくなりがちだ。しかし、STC-401はミル付きながらも本体サイズをW17.3×D22×H27cmに抑えている。ガラス製サーバーなのでコーヒーの抽出量やコーヒーの残りがひと目でわかるのもポイント。洗えば何度でも使えるステンレスメッシュフィルターを採用しているので、ペーパーフィルターは不要だ。また、コーヒー豆だけでなく、粉からでもコーヒーを淹れられる。○パナソニック 音波頭皮ブラシ EH-HM27<長い髪もかきわけて頭皮の汚れを落とす>■市場価格:7,500円前後美しい髪を保つために、頭皮のクレンジングへ注目が集まっている昨今。美容への関心が高い女性に、パナソニックの「音波頭皮ブラシ EH-HM27」はどうだろう。EH-HM27は、「弾力ブラシ」という太めのブラシで髪をかき分け、歯ブラシくらいの細さの「極細毛ブラシ」で頭皮の汚れや皮脂をかき出す。洗い方のモードは「NORMAL」「RHYTHM」「SOFT」の3つで、「やさしく洗いたい」「しっかり洗いたい」など、その日その日の頭皮の状況に合わせて選べるのもうれしい。ちょっとリッチなシャンプーといっしょに渡すのもオススメだ。「自宅でもヘアサロンのような洗い上がりを楽しんでね」と一言添えれば、彼女もときめいてくれるかも。○コイズミ 電気肩ひざ掛け KDH-5057<電気製品なのに丸洗いできるあったかひざ掛け>■市場価格:9,300円前後寒がりな女性にプレゼントしたいのは、オフィスでも自宅でも使えるコイズミの電気肩ひざ掛け「KDH-5057」だ。サイズは150×93cmと大きめで、ひざに掛けてもくるまっても余裕がある。腕を出せるスリットがあるのでポンチョのように使ったり、スカートのように腰に巻いてボタンで留めたり、アレンジしやすい。電源をオンにするときはコンセントにつないでおく必要があるが、いったん温まれば電源を切っても少しの間は暖かさをキープしてくれるので、身につけたまま動き回ることも。コントローラー部分を取り外せば丸洗いでき、清潔に保てる。○レコルト プレスサンドメーカー キルト<キルト模様のホットサンドで朝から元気に>■市場価格:4,500円前後朝ご飯をしっかり食べたい彼女や、InstagramなどSNSを楽しむ女性には、レコルトの「プレスサンドメーカー キルト」が喜ばれるだろう。耳付きの食パンがピッタリ収まる大きさで、こんがりとホットサンドを焼き上げてくれる。本製品の特徴は、ホットサンドの表面にキルト模様の焼き目がつき、見た目もかわいいこと。忙しい朝にふさわしく、ハム&チーズのホットサンドなら約3分とあっという間に完成だ。朝ご飯だけでなく、野菜のグリル、バゲットのトーストなども楽しめる。カフェの朝食顔負けのかわいさに、自分で作ったホットサンドの写真をSNSにアップしたくなるはず?○SUDIO カナル型イヤホン VASA<北欧生まれの美しいイヤホン>■希望小売価格:9,800円通学・通勤時に音楽を楽しむ彼女へ贈りたいのがイヤホン。スウェーデンのメーカーSUDIO(スーディオ)が手がけたカナル型イヤホン「VASA」はどうだろう。VASAという名前は16世紀のスウェーデン国王に由来する。上品な本革のキャリングケースが付属する。カラーはホワイトとブラック、ブルー、ピンクの4色展開だ。気になる音質については、クリアなサウンドとナチュラルな低音を楽しめる。あくまで主観ではあるが、特に中高域がクリアで、音の広がりをよく感じる。オケ曲から軽めのポップスまで幅広く相性が良さそうだ。●3万円コース○予算3万円コース予算3万円コースは15,000円前後~30,000円前後の製品が対象だ。以下、各製品と特徴について紹介しよう。○バルミューダ バルミューダ ザ・トースター<2万円の実力派トースター>■直販価格:24,732円トースト派の彼女に贈るならバルミューダの「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」。スチームを使った独自の焼き方で、外はカリッと、中はフワッとしたおいしいトーストを焼き上げる。食パンをトーストするだけでなく、バゲットやクロワッサンなどパンの温めなおしでもおいしく仕上がる。焦げやすいパンもきめ細かい温度調節によって、絶妙に焼きたてを再現してくれる。○富士フイルム チェキ instax mini 70<楽しみ方は彼女におまかせ>■市場価格:18,000円前後撮ったその場でカードサイズのプリントを楽しめるとして人気が再燃している「チェキ」。プリントした写真は部屋に飾ったり、子どもやペットの成長記録をつけたり、オリジナルのレシピブックを作ったりと、楽しみ方はさまざまだ。料理や旅行が好き、インテリアにこだわる女性へのプレゼントに向いていそうだ。チェキのなかでもinstax mini 70は、被写体と背景をどちらもキレイに撮影できる「背景きれいフラッシュ」機能を搭載。夜景の撮影でも背景が暗くならずに仕上がる。また、自分撮り用のミラーを備え、撮影モードに「セルフィーモード」を搭載するなど、自撮りやみんな撮りのための機能も充実している。贈る際にはアルバムやケースなどと一緒に渡すと喜ばれそうだ。○フィリップス エレクトロニクス ジャパン ビザピュア アドバンス SC5320/10<洗顔とマッサージができる 多機能な洗顔ブラシ>■市場価格:25,000円前後洗顔はスキンケアの基本とよくいわれる。皮脂やメイクといった、落としきれなかった汚れが、肌トラブルの原因になりうるからだ。その洗顔に着目したのがフィリップス エレクトロニクス ジャパンの電動洗顔ブラシ「ビザピュア」だ。ビザピュアは、毎分250回の回転運動と毎秒110回の音波振動によって手洗いの約10倍の汚れ落ちを実現する電動洗顔ブラシ(フィリップス調べ)。今回紹介する「ビザピュア アドバンス」は、洗顔ブラシ機能にタッピングエステ機能を追加したモデル。専用の「タッピングヘッド」を装着すると、1分間に750回、エステティシャンのフィンガータップを模した動きを行う。さらに、別売の「フレッシュアイヘッド」というパーツを装着すると、目もとをクーリングして引き締めることも可能。1台3役の多機能な美顔器だ。スキンケアという日常生活に一歩踏み込んだ製品なので、付き合いはじめのパートナーよりは、長い付き合いでお互いのことがよくわかっているパートナー向けといえるかもしれない。○ネスレ スペシャル.T My T.<紅茶も玉露も楽しめるカプセル式ティーマシン>■希望小売価格:12,800円1万円コースではコーヒーメーカーを紹介したが、紅茶や日本茶が好きな女性へのプレゼントなら、ネスレ日本の「ネスレ スペシャル.T My T.」を。ネスレ スペシャル.T My T.は、茶葉が封入された独自のカプセルを使ってお茶を抽出する「スペシャル.T」の新モデルだ。カプセルをセットしてスイッチを入れるという使い方は従来通りだが、カプセルに一つ一つ埋め込まれたチップをマシン側で認識し、それぞれの茶葉に適した温度と抽出時間を自動で設定する。カプセル式なので、後片付けも簡単だ。お茶の濃さを5段階に設定できる機能や、本体のライトの色を10色から選べる機能を持つため、自分好みにカスタマイズできる。また、ネスレ日本は日本茶カプセル「京の匠 福寿園シリーズ」もネスレ スペシャル.T My T.と同時に発表している。人肌に近い温度で抽出する「ネスレ スペシャル.T カプセル 玉露 京の匠 福寿園」もラインナップ。玉露は3個入りで2,592円(税込)、つまり1個あたり850円以上という計算になる。ネスレ スペシャル.T My T.では、京の匠 福寿園シリーズ以外にも紅茶、中国茶、ハーブティーなどを楽しめる。彼女の好みに合わせてカプセルとセットにして贈るとさらに喜ばれそうだ。12月28日までの期間限定で、マシンとバラエティボックス(日本茶と中国茶、紅茶、フレーバーティー、ハーブ&ルイボスティー、それぞれのジャンルで3種類ずつ合計15種類)のセット販売をオンラインショップで行っている。●5万円コース○予算5万円コース予算5万円コースは35,000円前後~50,000円前後の製品が対象だ。以下、各製品と特徴について紹介しよう。○フジ医療器 マシュア AM-30 フットエアーマッサージャーF<使わない時はクッションに変身>■直販価格:39,800円冬場、女性に多い悩みの一つが「脚のむくみ」だ。むくみは、血流やリンパの流れが悪くなると引き起こされる。「座りっぱなし」「立ちっぱなし」といった、長時間同じ姿勢でいることが多い職業の女性や、冷え性の女性は、脚がむくみやすいといえる。そんな彼女に贈りたいのがフジ医療器の「マシュア AM-30 フットエアーマッサージャーF」だ。AM-30は、マッサージチェアのパイオニアメーカーであるフジ医療器が、マッサージチェアの技術を詰め込んで開発した女性向けのフットマッサージャーだ。ロングブーツのような本体には左右に計14個のエアーバッグを備え、つま先からふくらはぎまで、部位ごとに合わせた動きで脚全体をもみほぐす。使わないときにはブーツ部分を折りたたんで専用カバーをかぶせれば、丸型のクッションに変身。見た目もかわいらしいが、ふかふかした素材を使っており、触り心地も気持ち良い。○カシオ計算機 EXILIM EX-ZR3000<撮った写真はスマホへ自動転送>■市場価格:44,000円前後自分で撮った写真をよくSNSへ投稿する女性に喜ばれそうなのが、カシオ計算機のコンパクトデジタルカメラ「EX-ZR3000」だ。カメラで撮った写真をスマートフォンへ自動転送する「エクシリム オートトランスファー」機能を持つ。専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンと常時Bluetooth接続することによって、スマートフォンとEX-ZR3000のWi-Fi接続をコントロール、カメラで撮影した画像をWi-Fi経由でスマートフォンへ自動転送する。上180度のチルトが可能な液晶モニターや、本体前面のフロントシャッターなど自撮りやみんな撮りのための機能も。肌のなめらかさや肌の色を調整できる「メイクアップモード」を使うのも楽しい。スマートフォンとはひと味ちがった撮影を楽しめて、写真ライフが一層充実しそうだ。○ヤーマン H/C Beaute ピュア水素水スチーマー (飲用ボトルつき) IS-94W-1<水素に注目したエイジングケアスチーマー>■直販価格(通常価格):52,920円肌の乾燥が気になる冬場。スキンケアを気にしている女性には、うるおいを与える効果が期待できるスチーマーを贈るのはどうだろうか。ヤーマンの「H/C Beaute ピュア水素水スチーマー IS-94W-1」は、水素水を用いるのが特徴だ。給水タンクに搭載した電極で水を電気分解して水素を発生させ、水道水から水素水を生成できる。水素水を「飲む」「浴びる」ことでエイジングケアを行うスチーマーだ。専用飲用ボトルが付属するので、入浴前や就寝前といった好きなタイミングで水素水を飲める。一口にスチーマーといっても、さまざまな種類があり、年々進化しているが、一石二鳥のIS-94W-1を彼女へ贈って、もっとキレイになるための応援をしよう。○好みの食感で選ぶちょっと高級な炊飯器食は全ての基本。食にこだわる女性には、ちょっと高級な炊飯器をプレゼントするのはどうだろうか。炊飯器を選ぶポイントは、好みの食感を聞き出して、それに合った炊飯器を選ぶこと。あくまで主観的な評価だが、食感や炊きあがりのちがいをメーカーごとに記すので参考にしてほしい。同じ米でもメーカーによって炊きあがりがちがってくるのが、炊飯器のおもしろいところ。一般的に、「圧力」という文言があればもちもちした食感に、圧力なしの場合はしゃっきりした食感に仕上がる。それをふまえたうえで、予算5万円に収まる各社モデルを特徴ごとにピックアップしてみた。もちもち:象印マホービン「極め炊き NP-YA10」(43,000円前後)しゃっきり:三菱電機「本炭釜 NJ-VW106」(52,000円前後)、東芝ライフスタイル「真空圧力IH保温釜 RC-10VSJ」(37,000円前後)ふっくら:タイガー魔法瓶「圧力IH炊飯ジャー 炊きたて JPB-G101」(44,000円前後)みずみずしい:パナソニック「可変圧力IHジャー炊飯器 おどり炊き SR-PA105」(41,000円前後)ユニークなのが日立アプライアンスの「おひつ御膳 RZ-WS2M」(49,000円前後)。2合の食べきりサイズで、おひつのように食卓へ運べるので、「いつも炊きたてを食べたい!」という女性にオススメだ。○ダイソン Dyson V6 Mattress<ぐっすり眠るためには布団をキレイに>■直販価格:47,304円心地よい睡眠のためには、寝具を整えたい。特に布団を清潔に保つのが大事だ。ゆったりと眠るのが好きな女性や忙しい女性にはふとんクリーナーを贈ってみては。5万円の予算なら、ダイソンの「Dyson V6 Mattress」に手が届く。高性能フィルターと密閉性の高い製品設計を採用するなど、排気のキレイさにこだわっており、0.3ミクロン相当(PM2.5の1/8以下のサイズ)の微粒子を99.97%除去できる。布団以外にももちろん使える。本体カラーはホワイト×グリーン。清潔さをイメージさせるカラーリングが目を引く。○iRobot ルンバ622<ルンバで"時間"をプレゼント>■直販価格:52,920円5万円の予算に3,000円ほど上乗せすれば、ロボット掃除機「ルンバ」が買える。ルンバに掃除を任せると、彼女の時間に余裕ができる。つまり、彼女にのんびりする時間をプレゼントするようなもの、というわけだ。ルンバ622は、ルンバシリーズのなかではエントリーモデルだが、ハイエンドモデルと同じバッテリーを搭載している。ダストボックスが満タンになるとランプで知らせる「ゴミフルサイン」や、タイマー予約しておける「スケジュール機能」は持たないものの、ゴミや汚れの多い場所を感知すると集中的に掃除する「ダートディテクトモード」などを搭載。シンプルな機能で「はじめてのロボット掃除機」に適したモデルといえるだろう。○サプライズを忘れずに家電は生活感のあるものが多いが、ちょっとした演出でステキなクリスマスプレゼントになる。たとえば、洗顔ブラシや頭皮ブラシのようなケア家電はクリスマス限定の化粧品をセットにして渡す、炊飯器やホットサンドメーカーのような調理系家電は手料理をふるまえばさらに喜ばれそうだ。もちろん一緒に作ってもいい。クリスマスに限らずプレゼント選びは難しくも楽しいもの。相手のことを考えながら、家電も選択肢に入れてみてほしい。
2015年12月12日MM総研は12月10日、「ITデジタル家電購入意向調査 (2015年冬ボーナス商戦編)」を発表した。ボーナスの支給額は改善傾向にあり、購買意欲も着実に回復しているという。ボーナスの使い道として商品・サービスの購入を挙げた人においては、キッチン家電やIT・デジタル家電製品の購入意向が目立って増加した。アンケートは、インターネットアンケートサービス「NTT コム リサーチ」にて実施。20歳以上の就業者1,090人を対象に「冬のボーナス商戦」に関する調査を行った。冬のボーナス支給額に関する質問では、「昨冬より増加する」と答えた割合は12.9%だったのに対し、「減少する」と答えたのは6.2%。2015年夏に実施したアンケートで「今夏のボーナスが増加する」と回答したのは15.3%だったため、夏と比較するとやや減少している。しかし、「増加する」の回答が「減少する」の回答数を上回っている状態は連続していることから、ボーナス支給額の改善は続いていると思われる。また、冬のボーナスによる購買意欲については「昨冬と比べて上がった」と回答した層は、今夏の10.3%からやや増加した13.3%となった。反対に、「下がった」と回答したのは17.2%で、MM総研によればここ数年のなかでは低い数字。このことから、消費者の購買意欲も着実に回復傾向にあるといえそうだ。冬のボーナスの使い道については、「商品・サービスを購入する」と回答したのが全体の38.1%。これは今夏の32.8%と比べると増加しているものの、2014年冬の45.4%からは減少している。一番回答比率が多かったのは「貯蓄・運用」の60.9%だが、「まだ決めていない」との回答も22.5%あった。ボーナスで購入する製品を複数回答で尋ねたところ、目立って増加したのは「キッチン家電・生活家電」(13.6%)、「IT デジタル家電」(33.1%)、「遊園地・娯楽施設」(7.3%)である。2014年冬からの増加比率が一番高いのは「キッチン家電・生活家電」で、2014年冬の7.4%から6.2ポイント上昇している。購入したいITデジタル家電のランキングでは、「薄型テレビ」が全体の9.3%で、2014年冬と同様にトップをキープした。ついで「ノートパソコン」が7.9%、さらに「スマートフォン」が6.3%と続いた。特にスマートフォンは2014年冬から3.1ポイント増の6.3%。低価格のSIMフリースマートフォンのラインナップが充実してきたことが影響している、とMM総研は分析している。
2015年12月10日BCNは11月19日に記者会見を開き、デジタル家電などのいわゆる黒物家電の市場動向の分析結果と、年末商戦の展望を発表した。同社が大手家電量販店(全国22社)のPOSデータを集計している「BCN ランキング」のデータをもとに分析したものだ。会見では、高付加価値モデルが年末商戦の目玉になるとの展望が示された。○苦戦中の市場でも売れている製品とは昨今のデジタル家電市場は、台数ベースで前年を下回るジャンルが多いものの、いくつかのジャンルは金額ベースで上回る、あるいは回復傾向を見せるというパターンが目立ち始めているという。こうしたジャンルでは、高付加価値な製品群が人気を博しており、市場全体を引っ張るほどの影響力を発揮するに至っているという分析だ。ここでは、液晶テレビ、レコーダー、ノートパソコン、音楽プレーヤーについて内容を紹介していこう。○テレビ市場とレコーダー市場まず、前年比でマイナス成長が続いているテレビ市場だが、4Kテレビに関しては売れ筋が大型化し、販売台数も大幅な成長を見せている。もう少し詳しく見ていくと、昨年(2014年)までは30型台(32型、37型)が売れ筋のトップだったが、この1年は4Kを中心に40型台(40型、45型など)が徐々に台数を伸ばした。40型台の製品は、4Kを含む全体でも30型台に並び、やや追い越すほどに至っている。レコーダーでは、いわゆる全録レコーダーの人気が上昇。市場で一定シェアを占めるとともに、販売金額も前年をやや上回る水準に回復してきている。これはパナソニックの新製品投入によるものだが、魅力的な製品の登場で市場全体が活性化する好例と言えるだろう。○携帯音楽プレーヤーは「ハイレゾ」携帯音楽プレーヤーは近年、スマートフォンへの置き換えが進み、大幅に前年比割れが続いていた。これが2015年の夏ごろから平均単価が上昇傾向にあり、直近の10月には金額ベースだけながら、前年比でプラスに転じている。詳細を見ていくと、昨年11月以降、ハイレゾ対応のプレーヤーが好調を維持し、単価も3万円付近まで上昇している。市場全体で見ても、ハイレゾ対応機の全体構成比が20%近くまで伸びており、今後もこの傾向は続く見込みだ。○パソコン市場は「軽量」不調が続くパソコン市場で気を吐くのは、1kg未満の軽量ノートパソコン。これまでNECやパナソニックなどの高価格帯モデルが多かったが、ASUSが低価格モデルを投入したことで市場が活性化し、販売台数、金額ともに前年比で大幅な伸長を記録した。全体構成比で見れば、軽量ノートパソコンはまだ10%弱といったところだが、潜在的なニーズは高い。好調な市場は、それぞれ「4K」「全録」「軽量」「ハイレゾ」がキーワードとなっており、高付加価値モデルが売り上げを底上げしているのがわかる。こうした高付加価値の製品が手ごろな価格になってきたために、売り上げが伸びているわけだ。全体としてみれば、高級モデルに人気が集まっているということは、デジタル家電は高くても理由があれば売れる余地がある、ということでもある。このことから、「年末商戦では価格と付加価値のバランスがとれた、ワンランク上のデジタル家電が目玉になるのではないか」という分析結果だった。消費者心理としても、単に安いだけのものを買うより、一芸に秀でたもののほうが購入意欲もわく。高画質やハイレゾといったわかりやすい機能面での付加価値だけでなく、デザイン、素材などの価値を加えてくることも考えられる。各メーカーにも、こうした市場動向をうまく捕らえて、商機を逃さず魅力的な新製品を投入してもらいたい。
2015年11月20日デジタルハリウッドは、同スクールの在校生・卒業生と共に、遊べるインスタレーション作品と電子工作ワークショップを通して、デジタルのモノづくりを子どもから大人まで楽しめるイベント「Playground!2015~デジタル遊具と電子工作ワークショップ~」を開催する。日時は11月1日 11:00~18:00。会場は東京都・お茶の水のデジタルハリウッド 駿河台ホール(御茶ノ水ソラシティ・アカデミア3F/4F)。展示会場は入場無料。ワークショップの参加費は、午前の部:親子1組1,000円 / 午後の部:1人2,000円(ともに材料費込み)。同イベントでは、デジタルハリウッドのスクール在校生や卒業生、インタラクティブ作品を得意とする企業が制作したインタラクティブな作品が多数展示されるほか、親子ペアおよび中学生から参加可能な「littleBits」(電子工作キット)のワークショップが開催される。展示会場には、パノラマに広がった恐竜たちの世界を冒険するiPadのデジタル絵本「DINOBOOK」(Panon Public)やスマートフォンとPCを連携させた遊べるインスタレーション「Sky」(クスール / たき工房)、森のクマさんになって上から落ちてくるフルーツをキャッチする体感ゲーム「フルーツ☆キャッチ」(アイ・エム・ジェイ)など、Microsoft KinectやTouch Boardなどに代表される、体感センサーとプロジェクターが連動したインタラクティブな作品が並ぶという。また、ワークショップは"午前の部"は、磁石で安全・手軽に電子工作を楽しめるlittleBitsを使って、親子で一緒に工作ロボットを作る「親子で学ぶはじめての電子工作!工作ロボットをつくろう」。参加対象は小学生(親子連れ)。時間は11:00~12:30頃(約1時間半)。参加費は1,000円/1組(材料費込み、littleBitsは持ち帰り不可)。"午後の部"は、プログラミング初心者にもわかりやすいlittleBitsのArduinoを使い、少し複雑なオリジナルの電子工作を作る「初心者でも簡単!プログラミングを使った電子工作に挑戦しよう」。参加対象は中学生以上~大人。時間は14:30~17:00頃(約2時間半)。参加費は2,000円/1人(材料費込み、littleBitsは持ち帰り不可)。なお、ワークショップの参加希望者は、申し込みページより事前予約が必要で、定員を超える場合は抽選となる(参加費は会場払い)。申し込み期限は10月31日 午前0時。
2015年10月29日ローランドは、ステージで使用するデジタル・グランドピアノの理想のデザインを追求する「ローランド・デジタル・ピアノ・デザイン・アワーズ(Roland Digital Piano Design Awards)」を開催する。応募期間は11月10日~12月21日。大賞(1点)には50万円、優秀賞(1点)には20万円、奨励賞(1点)には10万円が贈られる。「ローランド・デジタル・ピアノ・デザイン・アワーズ」は、"未来のステージ用デジタル・グランドピアノ"を題材にデザインを公募するもの。音楽文化への貢献と次世代クリエイターと共にデジタルピアノの未来を考えることを目的としている。同社の狙いとしては、革新性、独自性、造形美、存在感、デジタルならではの利点を活かした、理想的なデジタル・グランドピアノのデザインを全世界から募集し、伝統的な音や形の制約を超えた理想のピアノのあり方を追求したいということだ。応募資格は、現在国内外で活動中のデザイナー、クリエイター、およびそれを目指している大学や専門学校の学生が対象となる。企業、団体あるいは個人やグループ、年齢、性別、職業、国籍は不問。募集条件および応募方法等の詳細は、11月10日から同アワーズ公式サイト内に開設するエントリーページに記載される。また、審査基準は「革新性、独自性があるもの」、「造形美を感じられるもの」、「テーマと適合しているもの」、「ステージで使用するコンサート用グランドピアノに相応しい気品と存在感を感じられるもの」、「デジタルならではのアドバンテージを活かしているもの」となっており、審査はローランド社内の専門家や識者で構成する選考委員会にて行われる。また、結果発表は2016年1月21日にアメリカで開催される楽器業界のトレードショー「Winter NAMM Show 2016」の会場と、同アワーズ公式サイトにて受賞者名と受賞作品が発表されるということだ。
2015年10月21日パナソニックの高級美容家電シリーズのイベントパナソニック株式会社は、同社が展開する女性向けの美容家電「Panasonic Beauty PREMIUM」シリーズを無料で体験できるイベントを期間限定で開催する。年齢と共に深くなる悩みをケアする美容家電「Panasonic Beauty PREMIUM」シリーズは、年齢と共に深くなる女性の悩みをケアする美容家電シリーズ。微細な動きの「かっさ」と集中保湿で肌へハリを与える温冷スチーマーや、ふんわりしっとりした髪へと仕上げるドライヤーなど高い効果と本質的なケアを実現する。表参道ヒルズに巨大ドライヤーが出現!同イベントは、2015年10月20日(火)から11月1日(日)の期間限定で開催。イベントの一環として、表参道ヒルズ1階エントランスに世界的アートディレクターJack Dahl氏が手掛けた巨大ヘアドライヤーのオブジェが登場する。オブジェは自由に撮影が可能となっており、撮影した写真をSNSに投稿すると無料で写真のフォトプリントをプレゼントする。また、期間中の土曜・日曜にはメンズモデルが登場。オブジェ前で一緒に写真を撮ることができる。地下3階には製品体験ブースが展開しており、無料で最新美容家電を体験できる他、ビューティーカウンセラーが一人一人の肌や髪の悩みからお勧めの製品の使い方を紹介する。(画像はパナソニック株式会社Webサイトより)【参考】・パナソニック株式会社 イベント・キャンペーン
2015年10月19日●家電に電源コードが不要になるかも?秋晴れに恵まれた10月7日、千葉県の幕張メッセにて最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」が開幕した。本稿では、CEATEC 2015の展示のうち、ふだんの生活に密接に関係している家電製品をピックアップして紹介しよう。○「コードレス」のキッチン家電まずは「ワイヤレスパワーコンソーシアム」で見つけた「コードレスキッチン家電」から。ワイヤレスパワーコンソーシアム(以下、WPC)とは、ワイヤレス(非接触)給電技術の国際標準規格を策定する業界団体だ。電磁誘導方式をもとにしたワイヤレス給電の国際標準規格「Qi(チー)」に関連する展示が主であるものの、個人的に「実現したら(めちゃくちゃ)便利そう」だと思ったのが、今回参考出品されていたコードレスキッチン家電たち。Royal Philips(日本法人はフィリップス エレクトロニクス ジャパン)もWPCに参加している団体の一つ。木製のキャビネットにしか見えないが、「ノンフライヤー」などの家電製品を置いてみると、コンセントにつないでいないにもかかわらず、スイッチが入った。この仕組みはキャビネットを開けてみると理解できる。天板を持ち上げると、中には直径20~30cmほどのコイルが入っており、家電製品の底にもコイルが仕込まれている。送信側と受信側のコイルの間には、分厚い板が挟まっているにもかかわらず給電できていた。展示されている試作品の送信側コイルは2kWの出力が可能だそうだ。IHクッキングヒーターのように熱を発生させることを目的としておらず、電気を送るだけなので、天面は熱くもならない。展示されているのはあくまで試作品であり、「まだ企画段階でしかないが、うまくいけば2~3年後には製品化できる」(担当者)とのことだ。●停電時、「パッと」つく電球○停電時に自動点灯続いて、停電時に自動点灯する家庭用LED電球「マジックバルブ パッと」を展示していたラブロスのブース。点灯している間に、つまり電源が供給されているうちに内蔵バッテリーを充電しておき、いざ停電した際には自動でパッと点灯する仕組みだ。ソケットから取り外せば懐中電灯としても使える。最大で約6時間の使用が可能だ。3月に発売済みで、希望小売価格は税別5,980円となっている。昼白色と電球色を用意。スイッチで電気を消した場合と、停電で電気供給がなくなった場合を判断するためにCPUを搭載する。照度センサーも備えるので、周囲が明るく、点灯の必要がない際には停電しても自動点灯しない。今後は企業向けに、蛍光灯も発売する予定だ。蛍光灯のほうは停電時でも壁のスイッチからオン・オフが可能だという。○拭き掃除もできるロボット掃除機「永山」ブースでは、韓国のロボットメーカーであるYUJIN ROBOTのロボット掃除機「iClebo Arte」が展示されていた。韓国と日本国内の一部免税店などではすでに発売しているが、日本向けモデルの発売時期は未定。ただし、すでに日本国内での生産を開始しており、そう遠くない将来に販売開始するとのことだ。価格は税別79,800円前後の予定。シンプルな見た目だが、よく見ると天面にはカメラが設置されている。このカメラやその他センサーでナビゲーションを行う。ランダム走行も可能だが、ジグザグに規則正しく部屋を掃除できるのが特徴だ。専用のモップが2枚付属しており、拭き掃除もできる。デモの様子を見ている限りでは、部屋の隅にサイドブラシが届きにくいようだが、たしかに全体を効率良く掃除しているなという印象を受けた。●「Japan」と「上質」のJコンセプト○日本らしさが追求された「Jコンセプト」パナソニックのブースからは「Jコンセプト」コーナーを。Jコンセプトとは、"目利き世代"である50代・60代向けの製品ブランドのことで、シンプルかつ高級感のある家電をそろえる。Jコンセプトの「J」は「Japan」と「上質」に由来しており、ポスターなどにも「ニッポンの暮らしに、耳を傾けました。」というキーワードが。まさに、「日本らしさ」や「和」を強く意識した製品群なのだ。それもあってか、筆者がJコンセプトのコーナーを訪れたときには、外国(おそらくヨーロッパ)のメディアが取材していた。現在、Jコンセプトで紙パック式掃除機と冷蔵庫、エアコン、炊飯器、オーブンレンジ、縦型洗濯機という6製品を展開しているが、パナソニックは今後拡大を目指すと明らかにしている。○おまけ - コーヒーでブレイクタイム「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」で淹れたコーヒーで一息つけるブースもあった。ブラックコーヒー、もしくはエスプレッソタイプコーヒーを無料で試飲できる。
2015年10月07日東芝ライフスタイルは9月24日、中国およびASEAN地域における白物家電事業についての販売戦略や販売体制を見直すと発表した。競争力や収益力強化の一環として実施する。中国では、冷蔵庫・洗濯機・掃除機といった白物家電の販売と製造において、スカイワース社(Skyworth、創維集団有限公司)と戦略的な提携を10月から開始。中国における冷蔵庫・洗濯機・掃除機の販売権をスカイワース社に付与し、東芝ライフスタイルの子会社である、東芝家用電器販売(南海)有限公司と東芝産品服務(上海)社は精算手続きを進める。スカイワース社の中国全土にわたる販売・サービスネットワークを活用することで東芝製品の販売拡大を目指す。製造については、冷蔵庫・洗濯機を製造する東芝家電製造(南海)社と、掃除機を製造する東芝家電製造(深セン)社に対して、スカイワース社から出資を受け、日本向け製品の競争力を高める。ASEAN地域では、シンガポールの販売子会社である東芝コンシューママーケティングシンガポール社に置いていたマーケティング統括機能および販売機能を、タイの製造子会社である東芝家電製造タイ社へ7月に移管。効率化と固定費削減を図っている。
2015年09月24日ここ最近、様々なメーカーからたくさんの美容家電が出ていますね。でもまだまだみなさんが試した事がない美容家電がたくさんあるかも…!?そこで、今回はオススメ美容家電をいくつかご紹介!●MTGLIPLU(リップル)出典:@cosme皆さん唇のケアって何してますか??リップクリームを塗って保湿をする事は、ほとんどの人がしていると思います。しかし、内側のケアをしている人はあまりいないのでは!?こちらは、「リファカラット」で有名なMTGから発売されている唇専用の美容家電。画像右にある専用の美容液、リップインセラムを塗ってから、画像左のリッピィンパルスを使用します。デリケートな唇を傷づけることなく、潤いのあるふくっら唇へ導いてくれますよ。●Panasonicネックリフレ出典:Panasonic公式サイトよりこちらは首専用アイテム。付け根のコリまでしっかりほぐしてくれるので、誰かに肩揉みをお願いする必要もなし!アクセサリー感覚で使えるので、オフィスワークのお仕事をしている方や家事で大忙しのママさんにオススメのアイテムです。見た目も可愛いので気分があがりますね。●ヤーマンフェイササイズUP出典:@cosme朝起きて、むくみを無くしたい時。あるいは、就寝前のスキンケアタイムのとき。顔のコリやむくみを無くすために、フェイスクリームを使ってマッサージをする方は多いと思います。でも、仕事のお昼休憩や仕事後の飲み会までの間に、疲れきったお肌を何とかしたい!そんな時に使えるのが、1分間に1800回のタッピングをしてくれるフェイササイズUP。エステティシャンのような優しいタッピングで、簡単にお肌の筋トレができるので、空いた時間にさくっとできますよ。●Panasonic頭皮エステ(サロンタッチタイプ)EH-HE97出典:@cosmeヘッドスパに行くのって、ちょっと特別感がありますよね。最近は多くのヘアサロンで、ヘッドスパがメニューにありますが、そんな頻繁に通えない…という方はこちらを試してみてください。頭皮を動かしながら、頭皮に密着して引き上げるような感覚の心地よさで、サロンにいるかのような気分も味わえます。健やかな地肌を目指してみましょう。●レイボーテレイボーテスピーディー出典:@cosme脱毛したいけど、サロンに行く勇気が無い人方や金銭面を気にする方は少なくないはず。最近では、自宅で出来る脱毛のシェーバーが増えてきていますよ。こちらの商品は、モデルの道端アンジェリカさんも愛用しているんだとか!シェーバーとフラッシュが1台になっているので手間がかかりませんし、美肌効果も期待できる波長を含んでいるので、美肌ケアもできる優れもの。そして1回買えば、最大8年も使えるんだそう!コスパを押さえたい方には嬉しいポイントですね。いかがでしたか?自宅でちょっと贅沢な気分を味わえる美容家電。忙しい方もたまには休憩して、美容の時間を楽しみましょう♪
2015年09月11日ラトックシステムは3日、デジタル音声をアナログ音声に変換する、デジタルtoアナログオーディオコンバーター「RP-ADAC1」を発表した。9月中旬より、楽天市場店限定で販売する。価格はオープンで、直販価格は税込3,180円。デジタル音声出力端子をもつTVやゲーム機などと接続して、アナログ音声に変換するデジタルtoアナログコンバーター。本製品で中継することで、TVやゲーム機のデジタル音声を、デジタル音声入力のないアンプやアクティブスピーカーなどに接続できる。音声入力インタフェースは光デジタル(角型)×1、同軸デジタル×1、音声出力インタフェースはアナログ(RCA)×1、ライン出力(3.5mmステレオミニジャック)×1。対応サンプルレートは、光デジタルが24bitの96kHz / 88.2kHz / 48kHz / 44.1kHz。同軸デジタルが16bitの192kHz / 176.4kHz / 96kHz / 88.2kHz / 48kHz / 44.1kHz。本体サイズはW55×D70×H20mm、重量は約48g。
2015年09月07日プラスとデジタルステージ、デジタルハリウッドの3社は9月1日、全国の文具販売店を通じ、法人向けにリーズナブルで高品質なWebサイトの制作を行う「HP作成サービス」の提供を開始する。同サービスは、3社の密な連携により、通常であれば工数が発生しやすいデザインや構造考案工程のオペレーションを効率化したほか、要望の多い機能を標準オプションとしてパッケージ化。加えて、デジタルステージのホームページ作成サービス「BiNDクラウド」を用いることで高品質・高機能な仕様を比較的安価で提供可能とする。また、誰でも簡単に入力できるWebサイト作成指示書をデジタルハリウッドのプロデザイナーの協力で用意。これにより、デザインや構造設計などに時間を費やすことなく、1カ月程度でWebサイトを開設できる。なお、写真撮影や文書考案、ドメイン取得など実務面での有償サポートも多数用意する。
2015年09月01日伊勢丹新宿店では、8月26日から9月8日までの期間、ファッションとデジタルが融合したライフスタイルを提案する。デジタルが我々の生活にどのような変化を与え、次なる豊かさを創造しようとしているのかを体感出来る場となりそうだ。トレンドファッションを発信する本館2階では、先月開催されたファツションとテックが出合う場を創出するグローバルなサミットDecoded Fashion内で行われたコンペティション「ISETAN CHALLENGE」で選ばれた日本初展開の360度から試着姿を確認できるミラー「メモミ」や、世界初の生地3Dプリンター「エレクトロルーム」など、リテールやファッションビジネスにおける新たな可能性を示唆するアイテムを紹介する。また同フロアでは、アンリアレイジ(ANREALAGE)のブラックライトを当てると柄が可視化されるテキスタイルを使ったファッションや、ソマルタ(SOMARTA)の縫製ニットで構築されたボディスーツの他、3Dプリンターで作られたアクセサリーやシューズも展開。ひとつひとつのプロダクトやアプローチは異なるが、どれもデジタルテクノロジーを駆使することでクリエーションやユーザーエクスペリエンスを創出している点が共通している。今は個々のブランドや企業としての取組みだが、これらの体験を一環してユーザーが受けることが出来るような未来を想像させる。また、ソフトバンクと三越伊勢丹が行ったファッション・デザインの専門学生を対象にしたファッションハッカソンで誕生したペッパー(Pepper)も展示される他、人口知能を用いたファッションコーディネートアプリ「センシー(SENSY)」など生活を豊かにする将来性を秘めたデジタルソリューションを紹介している。同館6階時の場では、ミラノサローネにも出展したジンズ(JINS)のメガネ型デバイス「JINS MEME」の体験スペースを用意。グラフィックデザイナーの佐藤卓が監修を務め、ライゾマティクスの斎藤精一らが制作を行った同アイテムでは、メガネ型デバイスをかけた人の心の動きを可視化する。メガネという形はそのままに、デジタルテクノロジーをかけ合わせることで、自分自身の感情の動きを見つめるというまったく異なるアプローチをする点に面白みがある。ウェアラブルデバイスの可能性を体験することが可能だ。デジタルの可能性は計り知れない。こと、ファツションというフィジカルかつ情緒的な領域において、デジタルテクノロジーがどのような変化を生み出していくのか。今回のプロモーションが、ファッションの未来に向けた取組みのひとつの在り方なのかもしれない。
2015年08月28日●アニメ制作のデジタル化には「目的」が必要デジタルハリウッド大学大学院は、アニメラボ×ACTF公開講座「新たなアニメ制作会社の立ち上げと将来ビジョン~デジタル化に伴う新たな制作方法について~」を、同院 駿河台キャンパスにて開催した。セミナーにはシグナル・エムディのプロデューサー上野剛仁氏、ワコムのチャネルマーケティング シニアスペシャリスト轟木保弘氏が登壇。デジタルハリウッド大学大学院 准教授の高橋光輝氏が司会を務めた。ここでは、7月28日に行われた同セミナーの様子をレポートする。同セミナーは、デジタルハリウッド大学大学院のアニメを包括的かつ実践的に研究する研究実践科目「アニメラボ」と、アニメクリエイター団体・JAniCAによる業界セミナー「ACTF(Animation Creative Technology Forum)」とのタイアップによって実現した公開講座だ。6月30日に開催されたセミナー「中国のアニメ市場の今」に続き、二回目の開催となる。今回、「新たなアニメ制作会社の立ち上げと将来ビジョン~デジタル化に伴う新たな制作方法について~」と題されたセミナーでは、デジタル作画を中心とした制作会社・シグナル・エムディのプロデューサー・上野剛仁氏が登壇。新たなアニメ制作会社の立ち上げに伴う課題やポイント、アニメ制作におけるデジタル化のさらなる進化などについて語った。○デジタル作画に取り組む「目的」を定める上野氏は冒頭に、同氏が所属するシグナル・エムディについて、デジタル作画を中心としたアニメーション制作会社と紹介。主な作品として、あにめたまご2016参加作品の「カラフル忍者いろまき」や、NHK Eテレ 18:45~18:54(Let’s 天才てれびくん アニメ枠)に放映される「探偵チームKZ(カッズ)事件ノート」(ドメリカとの共同制作)を挙げた。ここから話は本題に入り、デジタル作画を取り入れる「目的の例」として10項目を挙げた。このうち、将来的にテレビ放送が4K以上の画質となることに備えた制作について、上野氏は「これから検証していく段階」だと述べた。■デジタル作画を検討する「目的」の例・コストダウンや生産量アップ・紙がなくなることによる制作上の負担減・データが取り回しに便利・プレビューが見やすい・修正しやすい・3DCGと親和性があるから・海外と共同制作したいがデジタル作画メインだから・4K以上の制作に備えて・なんとなくそういう風潮だからまた、「何となくそういう風潮だから」という意外な項目については、「案外、こういった動機で取り組もうとしている人も多い」ということで、デジタル作画を取り入れる上で「目的」をきちんと定めることが大切だと語った。○デジタル作画部門立ち上げの際に必要な課題次に、「デジタル作画部門立ち上げの際に必要な課題」を5つ挙げた。まず「組織」においては、「デジタル作画で制作する、または紙からデジタルに切り替えるということに、社内で理解と合意がとれているのか」という大きな課題が存在するという。ふたつめに「ソフト」の課題として「デジタル作画ソフトの選定やソフトを自前で研究して習得している人が社内にいるのか」、「ソフトの習得に取り組む意志のある人はいるのか」、「ソフトを先行で使用している会社・個人に協力をお願いして使い方を講習してもらえるのか」、「デジタル作画ソフト以外に必要なソフトは何か」などを挙げた。これだけ多くの項目を挙げた理由として、上野氏は、「シグナル・エムディはゼロからのスタートであったため、こうした問題に直面した」ためだと明かした。さらに「ソフトを販売している会社は、機能についての説明はできても、制作現場に則した説明をしてもらうことは難しい」とし、「ソフトを自分で習得している人が社内にいるのか、あるいはすでに実践している会社・個人に使い方を教えてもらえるのか、といったことが課題だ」と語った。○機材の選定は「メンテナンス・維持」も考える続いて「ハード」の課題として、まずは「ハードの選定」からはじまり、「タブレットで絵を描いた人が社内にいるのか」、「板タブレットか液晶タブレットか」、「液晶タブレットの大きさはどうするか」、「モニターの大きさや台数」、「PCの性能などどうするか」といった問題を例に挙げたのち、特に"盲点"になりがちな課題として「ソフトやハードの購入と運用、メンテナンスなどの管理を誰が行うのか」、「購入費のほかに維持費、管理費を計算しているのか」といった2点を紹介。上野氏は「これらは3DCG系の制作会社では当たり前のことだが、紙での作画を行うような会社の場合は考えていないケースが多い」とコメントした。4つ目に挙がったのが「仕事」の課題。具体的には、「デジタル作画で制作できる仕事や作品があるのか」、「社内外でその作品をデジタル作画で制作できるリソースがあるのか」、「尺とクオリティラインは現状のデジタル作画の制作レベルにかなっているのか」、「無理そうなときは紙作画への切り替えが可能なのか」といった例が挙げられた。上野氏は「私は10年近く前にTVシリーズの3DCGアニメを手がけたことがありますが、やや"無茶"な目標がなければデジタル作画で仕事をすることは推進できない」と述べた。●実際に導入しているペンタブレット・ソフトの詳細を公開○デジタル化における最重要ポイントは「人」そして最後に「制作ワークフロー&仕様」について。「デジタル作画の制作ワークフローと仕様が構築できなければ、作品制作にそもそも入れない」、「デジタルの運用に慣れていない全スタッフに制作ワークフローを守らせることができるのか」、「既存の紙作画の制作ワークフローに落としこむのか、それとも新たなデジタル作画ならではの制作ワークフローに取り組むのかどうか」といったことが課題であるという。こうした課題についても、3DCG系の制作会社では当たり前となっていることである一方、手慣れていない制作会社では直面する課題になるという。上野氏は「紙作画出身の原画マンに対して、ファイルの名称やフォルダ構成を厳守させられるのかという問題がありますし、制作進行がどうやって運用管理していくのか、あるいは演出や作画監督がどのようにチェックするのか、同じく作画ソフトを習得しどのソフトを使って修正を加えるのかといったことが起こりうると思います」と語った。そして、ふたつ目の必要なポイントとして「人」を挙げ、「あくまで大事なのは"人"であってソフトやハードではありません。それを使う人や運用する人が一番大事だと考えています」と強調。上野氏は個人的に「デジタルの映像制作にためらいのない若い人」に期待しているといい、「紙作画を経験していない若い方が、学校を卒業してすぐにデジタル作画の世界に入るという形で良いと思います」と述べた。○シグナル・エムディの使用ソフト・機材を公開ここから話はシグナル・エムディの"現状"についての説明へと移った。制作部は12席のうち10名在籍(役員3名、社員7名)、作画部は20席で20名在籍(フリーの監督、演出、デザイン、色彩、原画)、デジタル作画部は32席で20名在籍(社員班6名、フリー班11名、出向3名)。また、使用ソフトは、「TVPaint Animation 11 Standard Edition」20本、「同 Professional Edition」3本、「Adobe Creative Cloud」13本、「Adobe Photoshop CC」22本、「CELSYS RETAS STUDIO」4本、「CELSYS CLIP STUDIO PAINT EX」(4本)、「Toon Boom Storyboard Pro」(レンタルで7本)、「Toon Boom Harmony」(レンタルで3本)となっている。ソフトは一長一短があり、どのソフトだと決めつけるのではなく、作品や方向性、表現に応じてソフトを選定していくということだ。このうち「TVPaint」は指導者がいるため、あくまで「デジタル作画への取っ掛かり」のソフトとして導入しているという。「Photoshop」に関しては、レイアウト作業を行う際にサイズの問題でまずはPhotoshopで作業したのちTVPaintに取り込む必要があるため、ほぼ同数用意しているということだ。CELSYSの各4本ずつのソフトに関しては若干使う人がいることと、CLIP STUDIOのアニメーション版が開発中(現在、業界向けベータテストを実施中)ということもあり、検証という意味で導入しているとのことだ。Toon Boom Storyboard Proについては絵コンテマンが使用、Toon Boom Harmonyは導入したばかりで、これから検証していく予定とのことだ。使用ハードについては、ワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 13HD」9台、ペンタブレット「Intuos Pro medium」9台、液晶ペンタブレット「Cintiq 27HD」(レンタルで1台)、VAIOの液晶タブレットPC「VAIO Z Canvas」(レンタルで20台)、このほか24インチ液晶モニターやデスクトップPCを導入しているという。このうち液晶タブレットのCintiq 13HDを使っているのは、「液晶画面に直接描く」という紙に近い操作性から、主にフリーの紙作画からデジタル作画に関わる人に支給しているという。また、それよりも大型な「Cintiq 27HD」については、キャラクターデザイン兼作画監督が使用しているという。「Intuos Pro medium」については、採用を前提としたインターンのメンバーに支給し、モニターを見て描く作業で使っているとのことだ。ペンタブレットの残る3台は動画マンに支給していると語った。ハードについても、液晶ペンタブレットとペンタブレットのどちらかに決めるのではなく、「予算や用途に応じて機材を選定するのが良いでしょう」と述べた。VAIO Z CanvasについてはPC代わりに使っている部分もあるが、クリエイティブな部分においては絵コンテの作業でToon Boom Storyboard Proを入れた環境でスタッフが使用しているという。ほかにも、原画作業や制作のフォロー用としても活用しているということだ。○「アニメ業界の働き方を変えたい」ここからは「体制」についての話となった。シグナル・エムディでは、業務委託契約で在席しているフリーのスタッフの班である「フリー班」を既存の紙作画をデジタル作画(タブレット作画)に置き換えるラインとして位置づけ、作品の状況にあわせてデジタル作画での制作に興味がある紙作画の原画や動画経験者を受け入れるという。デジタル作画を取り入れることに対して、「紙作画系の古いスタッフは警戒心を抱いているし、逆にデジタル作画を推進する人は『紙なんてやり方が古い』と言う風調がありますが、どちらの方法も否定せず、認める必要があるのではないかと思っています」と述べた。その一方、業務委託契約による単価制のフリーランスのスタッフが多いアニメーション業界において、デジタル作画による映像制作に精通した社員スタッフを編成することを目的に「社員班」として、契約社員スタッフを募集しているという。その目標として、デジタル作画のワークフローの構築と継承をはじめとして、デジタル作画ならではの映像制作チームの育成や会社の看板となるスタッフ、映像作家を誕生させること、さらには4K~8Kの映像制作に取り組むことを挙げた。紙作画では当たり前であった「分業制」がデジタル作画という新しい作り方によって変わる可能性があるが、それを否定せず、従来の紙作画にとらわれない新しい作り方や映像表現に取り組みたいという。そのために、社員班には複数のソフトやツールを使いこなす意気込みで取り組んでほしいと希望を述べた。さらに上野氏は、スケジュール崩壊や単価制による低賃金が問題となってきた紙作画の作り方や制作体制、習慣にこだわることなく、働き方を変えるつもりだという。「"仕事"は締め切りを厳守するのが当然だが、アニメーション業界においては"遅れるのが当たり前"という状況になっている」と現状を明かしたうえで、「"アニメーション業界は特殊だから"という言い訳をすることなく、当たり前の社会人としての規律と時間を守り、メリハリある働き方で仕事をしたい」との思いを語った。社員の採用選考の流れとしては、まずは学校などと相談してアニメーション業界に興味を持つ人材を探し、希望者にはタブレットを使って作画した3点以上のイラストを提出してもらうという。選考面談ののち、数週間~1カ月ほどの間インターシップとして参加させ、お互いが判断した上で採用選考へ進むという形を取っているということだ。このように育成をしながら採用選考をしている理由のひとつとして上野氏は「弊社のような無名で実績もない会社は、大々的に募集を掛けても応募者がいません」と明かしたのち「若い人の力をお借りしたい」という言葉でセミナーを締めくくった。●"マジックワード"に惑わされない環境構築をここからは質疑応答の時間となった。聴講者から「シグナル・エムディはゼロから起ち上がった会社なのか? そうだとすれば社員制を取るための資金はどのように調達するのか? どのような考え方をすれば資金が集まるのか? そのあたりの話を聞かせて欲しい」との要望があった。上野氏は、「弊社はIGポートグループ(プロダクション・アイジー、ジーベック等が属する)の4つめの制作会社としての生まれ、資本についてはIGポートの100%子会社です」と説明。資金面については「例えば、予算が1000万円の場合、紙作画の場合はそれをおよそ100人で分け合っていると思います。そうすると1人当たりの取り分が10万円になりますが、それをデジタルというものを使うことで、30人でできないか?と考えると、1人当たりの収入を30万円程度に引き上げられるのではないか。そういった体制ができないものか?と考えている」とし、「そもそもコンテンツの値段が下降しているが、コストダウンするのではなく、むしろ新しい表現にはお金が掛かるということを伝えていかなければいけないのかなと考えている」と述べた。資金の調達については「いま手がけている作品にしても、予算は変わっていないのが現状です。残念ながらクライアントさんからすれば紙でもデジタルでもどちらでも構わないのですが、引き続き粘り強く交渉していくしかないですね」としたうえで「新しいものにチャレンジして弊社の個性を出していけば、それに応じて予算の交渉もできるのではないかと考えています」と語った。続いては、アニメーション会社を起ち上げたばかりの聴講者から「自分でアニメーションのソフトウェアなどを研究していこうと考えているが、実際にデジタルで作画を行うにあたり、現状のTVアニメシリーズの予算がデジタル化の波に合っているのかどうかを教えて欲しい」という質問。上野氏は、「状況に応じたクオリティーラインを設定すればできないことはありません」とし、「いま手がけているTVアニメも、絵コンテを優しいものにして欲しいなどと監督に要望をだしています。予算についても人数を絞った作り方をするしかないですね」と明かし、「現状のアニメーションをいきなりデジタルに切り替えるというのは相当ハードルが高いというのが実感です」と述べた。また、同セミナーにコメンテーターとして参加したワコム・マーケティング担当の轟木氏はこの質問を受け、「"デジタル作画"にも色んな形態のスタジオがあり、例えば動画と仕上げという最も枚数がある工数の部分をデジタルを活用してクオリティーに貢献する形で請け負っているプロダクションもあれば、1分半程度のごく短い尺の中に高いクオリティー性を凝縮して詰め込んでいるプロダクションもあります。あるいは、比較的短めの尺でも劇場に上映できるクオリティで、絵コンテから最終のコンポジットまでしっかりデジタルのパイプラインを組んでいる会社もあります。例えば、最近公開された"台風のノルダ"や新海誠さんの作品も紙作画の部分がありますが、デジタル処理を早い段階から導入して作家性の強い作品を出しているスタジオもあります」と、その多様性を説明した。続けて、「"デジタル作画"について各社が模索しているのが現状ですので、自分のスタジオにそれを導入する場合、まずはどのような事から始めたらいいのかを考えると良いと思います。実際にデジタル作画を先行導入しているプロダクションでは、地方のTVコマーシャルから始めて、ある程度手応えを得てから制作協力などの仕事をデジタルで受けるようになったという話もよく聞きます」と語り、「最近は企業のCMがアニメーションを多用するケースが多いので、新技術をトライしながらその案件でノウハウを得ていき、やがてデジタル作画の部門リーダーとして引っ張っていくという、人材育成も兼ねた制作体制を組むことがデジタル作画の将来につながり、アニメーション作りを転換して新しい表現を生み出していくという形になっていくと思います」と述べ、場を締めくくった。
2015年08月27日●子どもとデジタル機器の付き合い方子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶパソコン。仕事用じゃなく、家族のため、子どものためを一番に考えて、最新パソコンを選んでみた。○子どもとデジタル機器の付き合い方小さな子どもがいる家庭の多くで悩みの種になっているのが、子どもとデジタル機器との関係だ。スマートフォンやタブレット、PC、そしてゲーム機などを子どもにいつから触らせるか、これはいろんな学説や考え方、教育方針もあり、正解のない問いとなっている。著者の周りでも、子どもにそれらを一切触らせていない家庭も多い。しかし、筆者の仕事柄、家庭には山のようにデジタル機器があり、両親ともにスマートフォンやタブレットを日常的に触っている。このような家庭では、子どもにデジタル機器を触らせるな、というほうが難しいのではと考えている。そこで大切になってくるのが、子どもとデジタル機器の付き合い方だ。現在、筆者宅では5歳になる長女には夕食後1時間だけ、タブレットで遊ぶことを許している。スムーズに辞めることもあれば、もっとやりたいと泣きながらだだをこねることもあるが、基本的にはそれで我慢している。過去には、筆者がプレイしている家庭用ゲームを横で見ていて、プレイしたがり、しばらくハマっていたこともあるが、さすがに家庭用ゲームは夢中になりすぎる傾向にあるため、現在はやらせないようにしているという状況だ。そんな中、リビングに設置しているPCが古くなってきたこともあり、買い替えを検討することとなった。そこで子どもが使うことを考えて、PCを選んでみたいと思う。現在、PC市場はスマートフォンなどに押されて停滞している状況だ。そんな中で売れているのは、マイクロソフトのSurfaceシリーズやアップルのMacBookなどのビジネス向けのモバイルノートが中心。これらはコンパクトで場所を問わずに使えるが、子どもたちに使わせるのはちょっと心配だ。下手に持ち歩きできるサイズとなると、好き放題に扱ったあげくに、落として壊す姿が見えてしまう。とはいえ、15型クラスのスタンダードノートを選ぶのも芸がない。5歳の長女となるとこれらも動かせるだけの力を持っており、モバイルノートと同じく落下の可能性が非常に高いといえる。これらを考えると選択肢はデスクトップPCになるだろう。●RealSence対応ゲームに子どもが大喜び○タッチ対応だと親が使いづらい問題ではデスクトップPCなら何でもいいのかというとそうもいかない。小さな子どもがいる家庭で注意したいのが、最近のWindowsPCに多いタッチ操作に対応したモデルを選ばないようにということだ。確かにペンや指で画面にお絵かきができたら、子どもは喜ぶかもしれないが、その時間はほんの一瞬だ。むしろ親がパソコンを使っているときに、画面をタッチされて誤作動する回数の方が圧倒的に多いのだ。特にあまり状況を理解してくれない3歳ぐらいまでの子どもがいる家庭では、タッチ操作は使えないほうがいい。キーボードやマウスは隠せるが、液晶ディスプレイ(というかPC本体)は隠せないため、勝手にタッチされて、いろいろ操作されたり、設定を変えられてしまってPCが変なことになる、そんなパターンも待っている。○RealSence対応ゲームに子どもが大喜び持ち運んで落とす心配のないデスクトップPC、そしてタッチ非対応であることが、小さな子どものいる家庭におすすめしたいリビングPCの一例だ。しかし、それだけではつまらない。なにかポイントとなる機能はないだろうかと調べてみたところ、ひとつ面白いものがあった。それが「RealSence」だ。インテルが開発したRealSenceは2つのレンズを搭載した3Dカメラを利用して、PCの前にいるユーザーを認識するという技術。すでに多くのPCに搭載されており、デスクトップPCはもちろん、ノートPCやタブレットPCにも採用例がある。筆者が最初にRealSenceの説明を受けたのは、昨年のことだったと記憶しているが、その段階ではまだ、具体的な用途やアプリケーションに落とし込まれていなかった。しかし、現在はいくつかのゲームが登場しているのだ。そこで今回、RealSence対応カメラを搭載したデスクトップPC、NECの「LAVIE Desk All-in-one DA970/BAB」を借りて、子どもに遊ばせてみた。すでにRealSence対応アプリケーションは数多く登場している。今回は子どもが好きそうなゲームとして、画面に表示されるオブジェクトにあわせて手を動かすことで音楽を奏でられる「KAGURA」、画面にいる動物キャラクターの動きに合わせて手を動かす「マダガスカル Move It!」、そしてレースゲーム「レゴレーサー」の3本を用意した。まずは「KAGURA」でRealSence対応ゲームの雰囲気をつかむ。子どもは画面に映っているのが自分だとわかっている模様。一生懸命、画面に合わせて手を振ったり、オブジェクトをつかんだりしていた。とはいえ、自分でリズムを奏でるというゲーム性はまだあまりわからないようで、30分ほど遊んで終了した。続いて遊んだのが、「マダガスカル Move It!」だ。画面上に表示されるキャラクターに合わせてテンポ良く、両手を挙げていく。ファーストステージは難なくクリア。だんだんと手の動きが速くなり、位置もリズムも複雑になっていくが、キャーキャーと騒ぎながらなんとか付いていく。これも子どもにとってかなり楽しめるゲームだったようだ。そして、最後にプレイしたゲームに子どもがドハマリした。レースゲームの「レゴレーサー」だ。レゴのキャラクターがわずかに浮かぶレースマシンを作りあげ、コースを疾走するというもの。身体を左右に動かすと、RealSence対応カメラがそれを認識して操作に反映。レーサーを左右に動かしたり、コース上に落ちているコインのようなものを拾ったりできる。画面の前で身体を左右に動かしながら上手にコースをクリアしていく娘。最初は障害物にぶつかってレーサーが壊れていたが、そのうちに「ぶつからないように走るの?」と言い出し、最初のコースは難なくクリアするようになっていった。その後、LAVIE Desk All-in-one DA970/BABがある間は、「レゴのレースしたい」言い、1日30分ほどプレイしていた。そのときいいなと感じたのが、RealSence対応ゲームは家庭用ゲームやスマホゲームと比べて、射幸性が低いことだ。射幸性の高いゲームはどうしても子どもは夢中になりすぎて、終わらせるのに苦労する。ときには、トイレに行くのを我慢してまで続けてしまうことも。しかし、RealSence対応ゲームは物理的に身体を動かすためか、適度に疲れるようで、時間になると自分でちゃんと終わらせることができた。それでいて、本人は十分にゲームをしたとう満足感を得ているようで、1日に何度もゲームをさせろと言わないのが良かった。また、今回利用したNECの「LAVIE Desk All-in-one DA970/BAB」は、ヤマハ製の高音質スピーカーを搭載するなどAVユースのPCとしても優秀。また、テレビチューナーも搭載しているので、リビングのテレビを子どもに独占されているときでも、別のテレビ番組を見ることができるのだ。フラグシップモデルだけに決して安くはないが、搭載する機能を総合的にみると十分に選択肢に入ると言えるだろう。●テレビをディスプレイにするならスティック型や小型モデルを○テレビをディスプレイにするならスティックや小型モデルを子どもには基本的に触らせず、両親だけが使うという場合、ノートPCでもデスクトップPCでもないもうひとつの選択肢がある。それが液晶テレビをディスプレイとして使う超小型PCだ。その代表格が、テレビのHDMI端子に直結できるスティックPCだ。置き場所をまったくとらないのが特徴で、これにワイヤレスのキーボードやパッドを接続すれば、液晶テレビをPCとして使うことができる。大画面でWebを見たいといったニーズならこれでも十分だ。もう少し高いPC性能やファイルの保存容量が欲しい場合は、手の平サイズのミニPCがおすすめ。これなら外部機器も接続できる。たとえば、日本HPの「HP Pavilion Mini 300-100jp」シリーズは小型サイズながら4K出力にも対応。パフォーマンスモデルなら、CPUにインテル Core i5-5200U、1TBの大容量HDDを搭載している。子どものいる家庭でのリビングPCの選び方。今回はあえて、売れ筋のノートPC以外で考えてみた。どの家庭でもこれが正解という訳ではないが、ひとつの提案として考えてもらえるとうれしい。
2015年08月25日mhエンタープライズは、同社の家電ブランド「Vitantonio(ビタントニオ)」から「ポップコーンメーカー」と「ヨーグルトメーカー」、「ワッフル&ホットサンドベーカー リミテッドモデル」、「ガラスチョッパー」、「マイボトルブレンダー」の5製品を発表した。9月上旬から順次発売する。○ポップコーンメーカー「ポップコーンメーカー VPC-10」は、熱風によってポップコーンを作れる調理器具。約2分で60gのポップコーンが完成する。マッシュルームタイプの豆にも対応。20レシピを掲載したレシピブックが付属する。サイズはW23×D14.5×H29.5cm、重量は1.16kg。電源コードは1.4m。消費電力は1,200W。発売は9月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別6,880円前後。○ヨーグルトメーカー「ヨーグルトメーカー VYG-10」は、25℃~60℃までの温度調節が可能なヨーグルトメーカー。ヨーグルトだけでなく、塩麹や醤油麹、甘酒、塩レモンも作れる。サイズはW23×D14.5×H29.5cm、重量は790g。消費電力は30W。ヨーグルトなどを保存するための樹脂製ジャー×2個が付属する。発売は10月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別7,880円前後だ。○ワッフル&ホットサンドベーカー リミテッドモデル「ワッフル&ホットサンドベーカー リミテッドモデル VWH-21-B」は、ミニカップケーキとワッフル、ホットサンドの3種類のプレートが付属した数量限定モデル。サイズはW24.5×D25.5×H10cm、ワッフルプレートを含む重量は2.46kg。消費電力は900W。発売は9月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別11,000円前後だ。○ガラスチョッパー「ガラスチョッパー VCR-10」は、みじん切りやミンチ、ペースト作りなどの調理が行えるガラス製のチョッパー。スピードは2段階で調整可能だ。サイズはW15.8×D18.5×H23.4cm、重量は1.7kg。消費電力は280W。発売は9月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別5,880円前後だ。○マイボトルブレンダー「マイボトルブレンダー VBL-31」は、かく拌に用いたボトルをタンブラーとしてそのまま使えるブレンダー。ボトルはトライタン(樹脂)製だ。出力は235W。サイズはW140×D140×H330mm、重量は980g。カラーはカシス、レモン、オリーブ。発売は10月1日。価格はオープンで、推定市場価格は税別4,380円前後だ。
2015年08月25日『スター・ウォーズ』サーガ6作品が現在、デジタル配信されているが、9月1日(火)からデジタルレンタルもスタートすることが決定し、ジョージ・ルーカスが語る貴重な特別映像が公開になった。『スター・ウォーズ』特別映像1977年(日本公開は1978年)以降、世界中の映画ファンを熱狂させてきた『スター・ウォーズ』サーガはこれまでビデオカセット、レーザーディスク、DVD、ブルーレイなど様々なメディアでリリースされてきたが、どこでも気軽楽しめるデジタル配信も行われている。来月から始まるデジタル配信“レンタル”は、作品を視聴期限を限定して楽しめるサービスで、購入するよりも手軽な価格で作品を楽しむことができる。このほど公開されたのは、ルーカスが映画作りとデジタル技術について語った映像“ジョージ・ルーカスのデジタル革命”だ。彼は『スター・ウォーズ』を大成功させ、多くの富を手にしたが、それを映画作りの“未来”に向けて投資した。当時はデジタル技術は黎明期で、多くの人間がコンピュータを映画作りに活用することについて消極的だったが、ルーカスは、ニューヨーク工科大学で働いていたエド・キャットマルを招いて自社にコンピュータ部門を設立。デジタル編集システムや、デジタル音響システムを開発した。ルーカスが種をまき、育てた技術は様々な分野で発展。現在、映画作りになくてはならないデジタル技術のいくつかはルーカスの先見の明によって誕生、成長したものだ。映像には、やがてルーカスのもとを離れて“ピクサー・アニメーション・スタジオ”の設立者のひとりになったキャットマルも登場し、当時を振り返っている。ちなみにルーカスが情熱を注いだデジタル技術は『スター・ウォーズ』サーガを製作する上でも様々な分野で活用されており、映像にはこれまでの『スター・ウォーズ』の名場面も登場する。『スター・ウォーズエピソード1/ファントム・メナス』『スター・ウォーズエピソード2/クローンの攻撃』『スター・ウォーズエピソード3/シスの復讐』『スター・ウォーズエピソード4/新たなる希望』『スター・ウォーズエピソード5/帝国の逆襲』『スター・ウォーズエピソード6/ジェダイの帰還』デジタル配信中9月1日(火) デジタル配信(レンタル)開始
2015年08月20日育児と家事の両立は本当に大変! そこで今回は、家事の負担を軽くしてくれるさまざまな家電のお役立ち度を、ママたちの声を元に検証してみました。食器洗い乾燥機→お役立ち度◎もっとも「便利!」との声が多かったのが、食器洗い乾燥機。実際に使うまではあまり必要性を感じなかったものの、一度使うと手放せなくなるとの声が。「日に三度の食器洗いが本当に苦痛だったので買ってよかった。子どもたちが大きくなって、食器の数が増えてきてからは特にその便利さを実感」「マンションについていたので使ってみたが、想像以上に便利。冬の手荒れから解放された」「夕食後、子どもたちとゆっくり過ごせるのが嬉しい。でも少し音がうるさいかも」ちなみに、こまめに洗う人は洗う時間が短く乾燥力が高い国産の製品が、夜まとめて洗う人は食器がたっぷり入って洗浄力の高い海外製のものが良いとの声も。洗濯乾燥機→お役立ち度○次に高評価だったのが、洗濯乾燥機。洗濯から乾燥までを一気にやってくれるので、洗濯物を干す手間と取り込む手間が省けます。実際に使っているママたちからはこんな意見が。「ベランダで洗濯物を干す間、子どもが泣くので思い切って購入。洗濯物を外に干せない花粉の時期や梅雨の時期は本当に助かった」「朝の忙しい時間帯に洗濯物を干す時間がカットできるだけでもかなり助かる。ただし生地が傷みやすかったり、しわになりやすかったりするので、大事なものは乾燥機を使わず別に干したほうがよいかも」お掃除ロボット→お役立ち度△最近、いろんな種類が出てきているお掃除ロボット。普通の掃除機と併用して使っている人が多いよう。「普段はコードレスの掃除機でササッと掃除し、週に一回だけお掃除ロボットを使用。床のほこりっぽさやザラつきがなくなる気がする」「子どもが家にいる間は危ないから使わない。出かける時に使っているものの、おもちゃをどかしたり、椅子を上にあげたり、準備が意外に面倒」その他、布団を清潔に保つための布団乾燥機やふとんクリーナー、離乳食作りに便利なブレンダー、子どもの安全に配慮した羽のない扇風機なども人気があるようです。また、子育てでバタバタして自分や子どもの好きな番組を録り忘れることが多いので、全録レコーダーがとても重宝したという人も。なくても何とかなるけれど、あると便利な実力家電。ボーナスの時期などに一度検討してみては?(岡本まめ)
2015年08月20日●パナソニックのスモーク&ロースターを室内で試す子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回はちょっと面白い調理家電、パナソニック「スモーク&ロースター NF-RT1000」を早速使ってみたので、そのレポートをお届けしよう。料理が好きなお父さんにとっても、なかなかハードルが高い、憧れの料理方法がある。そのひとつはアウトドア料理器具の代表格であるダッチオーブン。そしてもうひとつが燻製作りだ。著者の知人も毎週末のように燻製作りを楽しんでおり、ずっとうらやましく思っていた。ただ、残念ながら著者宅は庭がほとんどないペンシル型戸建てなので、燻製を作るスペースが確保できない。以前、ベランダでと提案してみたが、奥さんに速攻で却下された記憶がある。そこに登場したのが、パナソニックの「スモーク&ロースター NF-RT1000」だ。元々発売されていたフィッシュロースターの「お魚けむらん亭」シリーズに、新たに燻製機能を追加したというわけだ。従来モデルでも脂がたっぷり乗った秋刀魚を焼いても外部に煙が出ることはなかった。これは14層の触媒フィルターなどによる高い除煙機能を搭載していたからだ。そして今回、その機能を燻製作りのために使えるようになったというわけ。これならキッチン棚において、室内で気軽に燻製が作れるのだ。今回は、ちょっと子どものことを忘れて大人がうれしい、ビールに合う燻製つまみをいろいろ作ってみることにしよう。●子どもたちにも大好評の燻製が次々にできる○子どもたちにも大好評の燻製が次々にできる燻製調理に対応するため、「NF-RT1000」に付属したアイテムが「くんせい容器」だ。ここにチップを入れて、その上に燻製にしたい食材を置いていく。燻製作りに掛かる時間は食材にもよるが、大体10分~20分ほど。一度に作れる量は150g程度で、鶏のささみなら2切れ、手羽先なら3本といったところ。大量に作ることはできない。今回調達した燻製用のチップは、多くのメニューで使える「さくら」だ。「くんせい容器」の中央にさくらチップをばらまき、網をセットして食材を置く。このとき、燻製にする食材によっては、アルミホイルを網に巻く必要があった。これは、食材の脂がチップに直接落ちないようにするためだ。肉類や、溶けやすいチーズなどはアルミホイルのセットが必要と覚えておくといい。最初に燻製にしたのは、鶏のささみ。軽く塩をして10分ほど置き、さらに表面に浮かんできた水分を吹いたら、アルミホイルの上に置いて、燻製をスタートする。食材ごとの燻製時間はマニュアルに記載されているので、「くんせい」ボタンを押したあと、タイマーを設定し、スタートする。燻製時間を長くすると、色が濃くなり、燻製香も強くなるが、肉類は水分が抜けるため、若干固くなるようだ。このあたりは何度か作ることで、好みの色目や香り、食感を追求していきたい。「NF-RT1000」で作れるのは80℃以上の高温でいぶる「温燻」なので、食材が乾きやすい印象だ。肉類ではそれほど感じなかったが、ちくわやはんぺんは想像より乾燥してしまった。チーズやウズラの卵は規定の時間通りでしっかりとした色が付いた。また、わが家で最も評判が良かったのが、手羽先の燻製だ。鶏肉モードで下焼きした手羽先を燻製するため、手間は掛かるのだが、香りの良さとプリプリとした食感が楽しめた。一度に3本ずつしかセットできないので、夫婦のおつまみには、2回ほど燻製しないと行けないのがちょっとだけ残念だった(4本入れてしまう手もあるが)。また、子どもたちから人気だったのがウズラの卵だ。1回に12個でき、おつまみにも最適なのだが、3人の娘に一瞬で食べられてしまった。筆者はなんとか1つ食べたが、奥さんは結局食べられなかった。自宅でくんせいを楽しんでいる知人から教えてもらったのが「プロセスチーズ」だ。付属のレシピでは6P分けのチーズを使うよう書いてあったのだが、ここは挑戦と思い、350gのプロセスチーズを1本丸ごと入れてやった。その結果は見ての通り。スライスしてそのまま食べてもよし、パンなどに挟んでも美味しかった。市販の燻製ケースなどをつかった燻製作りでは、30分~1時間ほどかかることもある。しかし、「NF-RT1000」を使った燻製作りでは、食材にもよるが10~20分で完成する。しかも、キッチンで作れるから準備はもちろん、後片付けも簡単だった。あとはできあがった燻製を持ってベランダに出て、ビールとともにつまむだけ。燻製と同じロースト香が楽しめるウィスキーなども相性が良さそうだ。日々の焼き魚の調理に加えて、おつまみに最適な燻製が作れる「スモーク&ロースター NF-RT1000」。大人のためのお酒のおつまみはもちろん、子どもたちも美味しく楽しんでくれるようだ。
2015年07月24日デジタルインファクトは7月14日、翔泳社のMarkeZine編集部と共同で、デジタル広告業界関係者460名を対象に、現在デジタル広告業界において注目を集める「アドテクノロジー」「スマートフォン広告」「動画広告」「ネイティブ広告」に関してアンケートを実施し、その結果を発表した。これによると、アドテクノロジーの定義に含まれるサービスとして、最も認識されているものはDSP(71.7%)で、DMPやアドネットワーク、SSPがそれに続いた。「動画広告元年がいつか」という認識については分散傾向がみられ、2014年(29.8%)との回答が最も多く、次いで2013年、2011年以前という結果となった。また、2015年のスマートフォン広告市場の見通しとしては、「ターゲティング広告配信技術の進化(55.0%)」が最も多く、「広告主層の拡大」や「クロスチャネルトラッキングと最適化配信」も比較的多い結果に。ネイティブ広告に関する現状認識としては、「新しい部分と、従来からの手法である部分とがある(39.8%)」や「特に新しさを感じない、マーケティング業界のバズワードに過ぎない」という回答が多く、17.6%は「わからない」と回答した。なお、同調査は、広告主(n=141)、広告会社(n=115)、メディア(n=52)、マーケティングコンサルティング(n=84)などに勤務するMarkezine読者460名を対象に、2015年1月~2月に実施されたもの。調査結果の詳細は、2015年6月17日発刊の「デジタル広告市場の最新潮流と現状動向分析調査」にまとめられているという。
2015年07月15日●1980年台からすでに始まっていた「アニメのデジタル化」一般財団法人デジタルコンテンツ協会が主催する「アニメーション・デジタル作画人材育成OFF-JT研修」が27日、日本工学院専門学校蒲田キャンパスで開催された。同研修は日本のアニメ産業の国際的競争力を強化することを目的として設立された「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」を母体に、アニメーターの人材育成とデジタル作画制作体制の導入推進を目的としたもの。第1部では一般公開セミナーが開催され、東京工科大学メディア学部准教授・三上浩司氏による基調講演、およびデジタル作画を実際に導入しているアニメ制作会社のクリエイターによる講演が行われた。本稿ではその模様をレポートする。○デジタルコンテンツ協会は「地域の人事部」最初に登壇したのは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 係長の鈴木崇史氏。鈴木氏は日本のコンテンツ業界の現状について「人材育成力の強化が重要になる」と分析。「経済産業省が実施する地域企業人材共同育成事業は、地域の複数の中小企業等が集まり、1社単独では実施できない人材育成や地域課題の共有等を共同で進めていく事業である」という。今年度、本事業に取り組む事業者のひとつがデジタルコンテンツ協会だ。今回の研修を主催する同協会は、良質なデジタルコンテンツの制作・流通・利活用を推進し、コンテンツ産業の発展を促す目的で設立された団体である。鈴木氏は「デジタルコンテンツ協会には、地域コーディネーター機能、すなわち"地域の人事部"としての役割を担っていただきたい。」とコメント。さらに、「これまでの研修事業は座学が中心だったが、本事業では他の会社に出向するなどして、実務研修を行うことで、人材力を強化していくことがポイント」と説明した。○国内外におけるアニメ制作の現状と人材育成の課題続いて、東京工科大学メディア学部准教授の三上浩司氏が登壇し、「国内外におけるアニメ制作の現状および人材育成に関わる課題」と題した基調講演を行った。三上氏はまず、現在のアニメーションの大まかな種類を「2D」「3D」「アナログ」「デジタル」という4つの軸に当てはめて分類。セルに手描きで制作される従来の「アナログアニメ」を始めとして、「デジタルアニメ」、「セルタッチアニメ(3Dセルレンダリング)」、「3DCGアニメーション」など、一言で「アニメ」といっても、そこにはさまざまなテクノロジーがあり、この4軸以外にも「予算」などたくさんの軸で分類できるのだという。●「作画」のデジタル化に立ちはだかる壁○日本のアニメ技術の歴史では、そうした日本のアニメ技術はどのようにして発展してきたのだろうか。三上氏が提示した「日本のアニメ技術の変遷」によると、日本のアニメーション工程は、「ディズニーアニメのスタイルに追いつこう」というところから始まり、TVアニメの体制が成り立ったことで独自のスタイルに向かっていった。作画・撮影・仕上げをデジタル化する挑戦が始まったのは、1983年の「子鹿物語」から。当時はデジタル化するために多額の予算が必要だったため、実験的に第2話のみコンピューターを利用したという。1992年にはセルの製造中止が決定し、将来的にセルアニメが続けられる見通しが立たなくなったこともあり、急速にデジタルへとシフト。90年台後半の「ゲゲゲの鬼太郎」(1997年)あたりから、一気にデジタルが普及し始めたという。同時期、長編3DCG作品となる「トイ・ストーリー」が公開され、3D技術も普及。2000年台後半からは広くアニメに活用されるようになり、フル3Dのアニメも珍しいものではなくなった。現在はここにCG生成技術の「自動生成」やIT技術の「クラウド」といった他分野の技術も加わり、さまざまなスタイルが選べるようになってきたのだという。こうした過去の技術を知ることで、未来を正確に予測することができる。このことを三上氏は「未来は現在と過去のカーブの先に」という言葉で表現する。三上氏は講演の中で、過去から現在に至るまでの技術の変化のターニングポイントを知ることで、将来のあり方を考えることができると述べている。過去に進んだデジタル化は作画のデジタル化の将来に大きなヒントを示していると述べた。○アナログ手法がメインの「作画」、デジタル化の障壁はでは今後、作画のデジタル化はどう進むのか。アニメーション制作はおおまかに「作画」「美術」「仕上げ」の3つに分類されるが、現在、「仕上げ」はほぼデジタル化が完了しており、「美術」もタブレットでペイントしていくスタイルが主流となっている。一方で「作画」については、ようやくタブレットの普及が加速し始めた段階で、デジタル化の普及はまだこれから。三上氏は「きちんとしたメリットがあるなら、100%に近い形で作画がデジタルに変わることもありうる」と語る。もっとも、デジタル化への移行は簡単ではない。「どのペンタブレットを使うのか」や「デジタル化のための費用を誰が負担するのか」といった設備投資に関する問題や、トレーニング期間とそのためのコストといった人材育成に関する問題が出てくるのだという。加えて最大の障壁は、果たして従来の手法と同じスピードと品質を獲得できるのかという「最適化」の問題だ。すでに現在のアニメ制作は効率のために「最適化」された制作工程をめざしてきた。しかし、アニメーターが新しい技術を習得する間、仕事の速度や品質が低下してしまう懸念もあり、デジタル化による負担増がその間の経営に影響を与える恐れがある。こうした課題への対策として、三上氏は次のように解決策を提示する。まず「設備投資」については、多様な選択肢のあるシステムの情報を共有することで、それぞれの企業に適した規模でのシステムの導入を図ることができる。ソフトウェアごとの処理の違いを理解し、ワークフローの中での異なるソフトの柔軟な組み合わせを実現し、異なるシステムでも共通ルールを用いることで、制作会社間の協業を担保する。また,人材育成についても、各社の連携が重要になる。ソフトウェアベンダーへ協調して働きかけることで、ソフトウェアに関わる情報の共有を図る。また、上記の連携を図るための要望なども強調して働きかけることが重要である。そして、デジタル化したことで収益に悪影響を及ぼす危険性については、デジタル作画による投資によりトータルでの品質や収益性を向上させることが重要であり、効率化したからといって安易に低予算での制作につなげないことが大切であると強調した。三上氏によると、今後はCG会社とアニメーション会社が融合発展し、境界はますます曖昧になっていくという。また、従来は水平分業型だったアニメ制作だが、デジタル化により、将来はひとりのクリエイターがすべての作業をこなす「垂直分業」も容易になるだろうと述べ、基調講演を締めくくった。●グラフィニカ/ポリゴン・ピクチュアズ/旭プロダクションのデジタル化事例○専用のデータマネージャにより事故を防止―ポリゴン・ピクチュアズ三上氏に続いて、3DCGの制作会社であるポリゴン・ピクチュアズの造形監督・片塰満則氏が登壇し、ポリゴン・ピクチュアズにおける「パイプラインでのアニメ制作先進事例」を紹介した。片塰氏はポリゴン・ピクチュアズでの制作の流れを「資料」と「工程」に分け、さらに「工程」を「アセット」「ショット」「ポスト」の3つの段階に分割する。たとえば「モデリング」という工程を行うためには「デザイン/設定」という資料が必要であり、「レイアウト」という工程のためには「ストーリーボード」という資料が必要になる。すなわち工程と資料の関係を言い換えるなら、「設計」と「施工」ということになるのだ。ここで重要なことは、制作物が各工程を流れていく際に、担当者同士が「データを確実に受け渡すこと」だと片塰氏は強調する。ポリゴン・ピクチュアズは国内では珍しく水平分業型を採用しており、リグやモデリング、ルックデブといった機能ごとに専任のスタッフを配置している。よって、何度となくデータの受け渡し作業が発生するのだが、注意しないと「渡したデータが最新のものではなかった」「データを上書きしてしまった」といったさまざまな事故が生じる可能性がある。そこで同社では、専用のデータマネージャを開発し、各部署の最新データの共有や履歴管理ができるようにしている。さらに、「HIERO」を導入することで、最新のレイアウトやアニメーションを自動的に収集。翌朝のチェック時に一本のムービーにして再生できる体制も整えている。毎日決まった時間にチームが顔を合わせることで、情報伝達が活発化し、毎日の予定が計画しやすくなるといった副次効果もあるという。最後に片塰氏は、3DCGの長所を生かしたセル画表現「トゥーンルック」を紹介すると共に、同社の今後の課題として「ToonBoom導入と稼働」を挙げた。○デジタル作画は地方スタジオ活用の必須ツール-旭プロダクション一方、2Dアニメのデジタル制作化事例として挙げられるのが「旭プロダクション」だ。セミナーには同社技術部の濱雄紀氏が登壇し、旭プロダクションのデジタル化の過程を紹介した。同社は東京本社以外に、宮城県にもスタジオを構えており、5年間で50作品以上の作業実績を誇る制作会社だ。この作業量は作画をデジタル化したからこそであり、「地方スタジオを最大限活用するのにデジタル作画は必須ツールである」と濱氏は話す。具体的なデジタル作画のメリットとして濱氏が挙げるのは、「遠隔地でも業務が滞らない」「3D、撮影と親和性が高い」「高解像度化に対応可能」「新人のトレーニングが短縮できる」「スキャン、物理輸送を省略できる」「リテイク対応が早い」などだ。もっとも、デメリットもある。「設備投資や維持費がかかる」ことや「ソフトウェアがまだ発展途上である」こと、さらに「工程の途中に紙での作業が挟まると大変」になったり、そもそも「技術の習得に時間が必要」ことだ。このあたりは、三上氏が基調講演で話していたことにも重なる部分である。また、PCは5年程度しか使えないため、維持費がかかるというデメリットは、現在も課題として残っているという。メリット・デメリットの両面があることから、2010年の宮城白石スタジオ設立には反対意見も多かったという。しかし、すでに存在する地域のスタジオと勝負するためには、他社にはない強みが必要というところから、宮城白石スタジオのデジタル化が決定した。新たなスタジオのスタッフは新卒を中心に編成。デジタル化に抵抗のない、デジタルネイティブ世代のメンバーでスタートした。現在はネットワーク技術が進歩し、設備も低価格化したことで、実用的な段階になったと濱氏はいう。紙からデジタルへシフトするコンバートのノウハウも生まれ、動画マンのトレーニング期間の短縮にもつながっている。リテイク対応も容易になり、クライアントの反響も上々だという。「デジタル化なくして宮城白石スタジオはなかった」と濱氏は当時を振り返る。動画マンや原画マンの低賃金が問題視される現在のアニメ業界だが、濱氏は「デジタル化により、一カ月目から商品として成立するものが作れるようになった。動画マンの賃金水準を上げるまでの時間が短縮されている」と、デジタル化への期待を寄せた。○100%デジタル化したことで月産400~500枚/人を達成―グラフィニカ続いて登壇したのは、グラフィニカの櫻井司氏。作画スタジオである同社がどのようにしてデジタルに転換し、その結果どんなメリットが生まれたのかについて講演した。デジタル化以前の2011年頃、櫻井氏は制作進行における現場の負担が増えていると感じていた。この問題を解決するため、2012年の夏、デジタル化への移行が検討されるようになり、部署名も「デジタル作画部」に変更。2013年9月にはデジタル仕上げがスタートした。開始時はデジタル動画のみだったが、その後、デジタルでの動画仕上げをパッケージ化した営業を展開。TVシリーズの動画仕上げを仕事の中心に変更してからは、グロスでTVシリーズを請けるようになり、現在では月産400~500枚/人を達成した。スタッフ全体の効率が上昇したおかげで、受注を安定化することができたという。デジタル化した当時は周囲から「紙とデジタルを半々にしたほうがいいのではないか」という声もあった。しかし、櫻井氏はあえて紙を残すことはせず、デジタル動画をスタートさせた日に動画用の机はすべてPCに置き換えた。当時はまだ紙の方が営業もしやすい時代。「中途半端にやると、結局は慣れた紙に戻ってしまうのではないか」という懸念があったのだ。デジタル化を決めた櫻井氏は、同じくデジタル化を進めていた旭プロダクションに指導を依頼。研修の翌日には仕事をスタートさせ、現在まで発注は途切れることなく続いているという。○コンソーシアムの役割と今後の活動最後に登壇したのは、株式会社ヒューマンメディア代表取締役の小野打恵氏だ。講演内容は、「アニメーション・デジタル作画人材共同育成コンソーシアム」の内容と今後の活動についてである。小野氏によると、日本のアニメ産業は「海外展開でのライセンス収入や国内での他産業への波及効果が共に筆頭分野であり、我が国の成長戦略・クールジャパン戦略の重要分野」である。しかし、世界的にアニメ制作のフルデジタル化がほぼ実現しているにも関わらず、日本では未だに手描きでの作業が作画工程の中心になっているのが現状だ。また、アニメーターの就業形態が社員雇用、契約社員など様々である点にも言及し、「個々のキャリアアップが難しい状況である」と問題を提起する。同コンソーシアムは、そうした現状を改善するため、国際的競争力強化に向けて作画工程のデジタル化を推進。共同研修やOJT研修を実施することで、アニメーター人材を育成する役割を担っていく。具体的には、8月から9月にかけてデジタル作画人材育成の出向研修を行い、11月から12月にかけてはデジタル作画人材育成評価のための共同制作実務を実施。来年1月下旬には、成果報告セミナー及び評価会の実施を予定しているとのことだ。
2015年07月09日メタップスとデジタルガレージ(DG)は6月30日、スマートフォンアプリの運用型広告を主要事業とするデジタルサイエンスラボを合弁で設立したことを発表した。同社の設立は、既存のセオリーを超える新しい視点や広告効果指標を提供し、より収益性の高いアプリ広告ソリューションを提供することを目的としたもの。DGのデジタルマーケティング領域におけるノウハウと、メタップスのグローバルな営業力とデータ解析技術を組み合わせることにより、両社の強みを活かしたスマートフォンアプリの広告ソリューションを提供する。今後は、取扱いメディアの領域拡大や広告商品の新規開発を行い、国内外のクライアントの収益化とグローバル展開を支援していく考えだ。
2015年06月30日Freescale Semiconductorは、frog designとの協業により、半導体による高周波(RF)を活用したラディカルイノベーションによる家電コンセプトビジョンを開発したと発表した。同コンセプトでは、電子レンジにRF技術を組み合わせることで、食品のどの箇所に、どのタイミングで、どの程度の加熱を行うかを制御することができ、きめ細かな調理を実現することが可能なほか、過度な加熱による栄養素の破壊の防止や水や電力の消費の低減を実現する。また、オーブン機能を加えることで、表面に火を通したり、焦げ目を付けたり、芯まで火を通したり、沸騰直前の温度で茹でたり、といったさまざまな調理法や調理品質に対応することが可能になるとする。さらに、IoTソリューションとして活用する場合、インターネット上のレシピライブラリにアクセスし、オンラインのソーシャル・コミュニティで紹介される新たな調理法を蓄積し、消費者の嗜好に対応し、レシピをリアルタイムで登録および保存することが可能になるとするほか、半導体RFパワー技術により小型化が可能になるため、意匠を凝らした最新式の調理台を設計することも可能になるという。
2015年06月30日電通デジタル・ホールディングス(DDH)は6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、音楽ストリーミングサービスを提供するSpotify Technology S.A.(Spotify)に出資を行ったことを発表した。DDHは、第三者割当増資の引受けにより、Spotifyの株式を取得。Spotifyと電通グループは既に40ヵ国以上において取引実績を持っている。今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」(リリースより)としている。音楽ストリーミングサービスは、ここのところ盛り上がりを見せており、AppleのApple Musicが発表されたほか、サイバーエージェントらのAWA、LINEのLINE Music、NTTドコモのdヒッツなどがすでに国内でサービス提供を開始している。なお、Sportifyの国内提供は、かねてから噂されているものの、半年以上前からWebサイト上で「準備中」と案内されたままとなっている。
2015年06月16日電通デジタル・ホールディングスは6月15日、同社が運用する「電通デジタル投資事業有限責任組合(電通デジタル・ファンド)」を通じて、Spotify Technologyに出資を行ったと発表した。Spotify Technologyは、定額制の音楽ストリーミング・サービス「Spotify」を提供しているスウェーデンに本社を構える企業。同社によると、今年6月の時点で、無料会員を含むアクティブ・ユーザーの数は7500万人を超え、有料会員の数は2000万人を突破したという。米Appleも8日、Spotifyの競合となる「Apple Music」の提供を発表しており、音楽ストリーミング・サービス市場が注目を集めている。6月15日時点で、Spotifyは日本でのサービス提供を開始しておらず、日本から公式サイトにアクセスすると、「日本でのサービス利用は現在準備中です!」というメッセージが表示される。電通グループはSpotifyとすでに40カ国以上で取引実績を持っており、今回の出資は「両社の結束をより強固にするもの」としている。出資額は明らかにされていない。
2015年06月16日東芝ライフスタイルは6月3日、業務用ディスプレイ製品と、米SCALAのデジタルサイネージソフトウェアを組み合わせた「デジタルサイネージのワンストップソリューション・サービス」の提供を開始した。また、デジタルサイネージソフトウェアのほか、東芝グループ各社が持つデジタルサイネージ関連のさまざまな製品・サービスとも連携し、初期のプランニングからシステム設計・構築、設置工事、コンテンツ作成の支援、保守・運用サービスまでを一貫して支援する。同社は今後、グループ各社の持つ技術や経営資源を活かし、ユーザーの利便性向上と業務用ディスプレイ事業の拡大を目指す考えだ。なお、同サービスに関する東芝グループの主な連携会社は、東芝やES東芝エンジニアリング、東芝ITサービス、東芝エルイーソリューション、東芝コンシューママーケティング、東芝情報機器、東芝デジタルフロンティア、東芝テックなどとなる。
2015年06月03日●白物家電でもあり、黒物家電でもある冷蔵庫ハイアールアジアは6月2日、「Innovation Trip! 2015 feat. AQUA」と題した戦略発表会を開催した。1月に行った戦略発表会で明らかにした3つの事業戦略に基づき、AQUAブランドから近日中に発売する新製品や、開発中のコンセプトモデルを多数公開した。前回の戦略発表会で、ハイアールアジア 代表取締役社長兼CEOの伊藤嘉明氏が表明した事業戦略は、「家電を利用した新しいビジネスモデルの構築」「既存分野でのイノベーション」「家電の嗜好品化」の3つ。今回の発表会でも、この3つを柱にした事業展開や製品開発などを引き続き行っていくと改めて強調された。○冷蔵庫はキッチンに置かなくてもいい1つめの事業戦略である「家電を利用した新しいビジネスモデルの構築」の中核を担うのが冷蔵庫だ。前回の発表会で伊藤氏が「黒物家電でも白物家電でもない」と語った、扉に液晶ディスプレイを搭載する冷蔵庫「DIGI」シリーズを"IoT"(Internet of Things、モノのインターネット化)のハブと位置付け、Wi-Fiによる通信機能やマイクなどの機能とともに、ジェスチャーによる操作などを実現していく。発表会では、ハイアールアジアが思い描いている世界観を表現したイメージビデオなどが公開された。○時間通りに適温のミルクを作ってくれる家電2つめの戦略である「既存分野でのイノベーション」では、白物家電という既存のカテゴリには存在しなかった革新的な商品を生み出していく。1月の発表会では、持ち運び可能な洗濯機「COTON(コトン)」(既発売)と、空気(オゾン)の力で水を使わずに衣類の除菌・消臭を行うエアウォッシャーが紹介されていた。今回の発表会では、エアウォッシャーを「Racooon(ラクーン)」の製品名で6月下旬に発売することが明らかにされた。そのほかにも、多くの開発中製品が披露された。開発中製品の一つが、2016年発売予定のミルク自動調合機「Auto milk」。育児の負担を軽減することを目的とした家電で、ボタンを押すだけで月齢に合った適量・適温のミルクを自動で調合するというものだ(カートリッジなどの形式で提供予定)。自動調合だけでなく、冷凍保存した母乳を自動で解凍して適温にする機能、ミルクの飲ませ忘れを防ぐためのアラーム機能、タイマー機能や、スマートフォンの専用アプリを通じて授乳状況の管理を行える機能なども持つ。そのほか、重量を測定しながらカメラで食材を認識し、カロリーや栄養情報を測定するハンディ栄養成分測定器「CAL」、キャスター付きの移動式冷蔵庫「Carry」、円柱型冷蔵庫「Tower」、食品の酸化を防止することで冷やさずに鮮度を保つ食品保存庫「Non-Ref」も紹介された。CALは2015年冬に、Carryは2016年春に発売予定で、TowerとNon-Refは発売時期未定だ。●中身が丸見えの洗濯機、R2-D2型の冷蔵庫が登場!○自分がほしいと思う、ワクワクするものを作りたい次に、3つめの事業戦略として掲げる「家電の嗜好品化」について。前回の発表会でも具体例として、洗濯槽が透明なスケルトン洗濯機や、冷蔵庫の着せ替えカバーを紹介していた。伊藤氏いわく「家電を所有するワクワク感」を提供する意図で展開していく製品として、今回新たに「R2-D2型冷蔵庫」(仮称)を初披露。いわずと知れた映画「スター・ウォーズ」シリーズの人気キャラクター「R2-D2」を模した冷蔵庫だ。R2-D2の胴体部分に冷蔵庫を備え、ペットボトルなどの飲料を保冷できる。さらに、呼ぶと冷蔵庫が移動して近づいてくれる(実際にはリモコンでの操作)など、音声や動きなども細部にわたって忠実に再現したという。発売時期や価格は未定ではあるものの、実際に発売する予定だ。すでに発売している「COTON(コトン)」には、期間限定カラー13色のほか、ディズニーキャラクターをデザインした4モデル、スター・ウォーズのキャラクターをデザインした5モデル、MARVELコミックキャラクターをデザインした2モデルを追加した。冷蔵庫用の着せ替えカバーは、「Colo-mo(コローモ)」という名称で予約販売を開始することが発表された。第1弾として、ディズニーキャラクター、スター・ウォーズ、MARVELコミックキャラクターのシリーズを展開する。○今までにないものを作り出す前回に続き、伊藤氏が繰り返し強調していたのは「革命」のキーワードだ。2015年、三洋電機時代の赤字から計算して、15年ぶりに黒字転換したハイアールアジアだが、伊藤氏はこれまでを振り返りながら、「ハイアールが、他の国内メーカーと同じように赤字を計上していたのは、『これまでどおりの家電を作ってきたから』という一言に尽きる」と語る。さらに、「昭和30年代に、"三種の神器"と呼ばれる冷蔵庫・洗濯機・掃除機が登場したが、当時の消費者のライフスタイルを大きく変えたからこそ売れたといっていい。つまり、人々の生活に新しい価値を提案してきたのが"家電"。しかし、いまやその役割を終えている」と分析する。そこで、ハイアールアジアが目指すものとして伊藤氏が表明したのが、"家電"ではなく、価値を伝える"価電"であり、可能性を伝える"可電"だ。「これまで白物家電に求められていた価値を、次のレベルで昇華していきたい。日本からアジア、アジアから世界に向けて発信していき、日本を"覚醒"していく」と、最後に熱い意気込みが語られた。
2015年06月02日毎日の暮らしに欠かせない家電を価格だけで選ぶのはもったいない! 最新家電はデザインが素敵で、思わず友達に自慢したくなるモデルが豊富に揃っています。出しっぱなしにしてもインテリアにマッチする、そんな魅せる家電を今回は3つセレクトしました。その1. 部屋の空気もきれいにしてくれる、最新クリーナー三菱電機『iNSTICK(インスティック)』HC-VXE20Pは、充電台に空気清浄機能を搭載したユニークなスティッククリーナー。掃除をしないときは、充電台にクリーナーをセットして、空気清浄機として使えます。空気清浄運転は、AUTO ・HIGH ・LOWの3モード。HIGHモードを使った場合、8畳の部屋を約51分でキレイにできます。ダイニングに置いたり、玄関先に置いたり。シーンや場所を選ばず設置できるのが魅力です。パイプを外せば、ハンディサイズにもなるので、テーブルの上の食べこぼしやチェストの上の掃除も楽々こなせます。掃除のたびに、クリーナーを組み立てたり片付けたりするのは、忙しい人にとって面倒な作業でもあります。三菱電機の『インスティック』は、美しいデザインでありつつ、空気清浄機としても使えるので、片付ける必要はなし! 出しっぱなしにして使えるのがポイントです。その2. おいしい水は、おしゃれなウォーターサーバーで!ペットボトルのミネラルウォーターを買うのもいいけれど、料理にもおいしい水を使いたい。そんな時に活躍するのがウォーターサーバーです。ダイニングやキッチンに置いて使うウォーターサーバーこそ、デザインも重視して選ぶべきアイテム。 今回注目したのは、日本国内の自然環境に恵まれたエリアから採水した軟水「CLYTIAの天然水」を展開しているウォーターダイレクトと、加湿器などの家電を製造販売しているcadoがコラボして誕生したモデル。 本体下から、ボトルの出し入れができるのが、このモデルの魅力。 冷水や温水のほか、弱冷水にも対応しているので、冷たい水は苦手、という人にぴったりです。 ウォーターサーバーはどれもデザインが似ているイメージがありますが、『cado×CLYTIAウォーターサーバー』のように素敵なデザインを採用したモデルが増えているので、好みのモノを見つけてみて下さい。その3. スピーカー付きのLED照明でリラックスタイムを最後はソニーから発売になったユニークなアイテムを紹介しましょう。 このLED電球は、ワイヤレススピーカーを内蔵。Bluetoothにも対応しているので、スマートフォンやiPhoneに入れた音楽を、Bluetooth経由でこの電球に転送して再生することができます。ベッドルームでリラックスしながら音楽を聴いたり、キッチンで洗い物をしながら好きな曲を楽しむ。といった使い方ができます。頭上から音楽が降り注ぐので、部屋全体に曲が広がる感覚が楽しめます。 専用アプリを使って、調光などの操作もできるので便利です。今使っている照明をこのLED電球に取り替えるだけで使えるので、配線などの面倒な設定は不要。照明としてだけでなく、スピーカーとしても使える、新感覚な家電は、まさに友達に自慢したくなるアイテムです。暮らしを快適にすることが家電の役割ではありますが、そこにデザインや使いたくなる楽しい機能をプラスすることで、愛着が生まれます。その愛着こそが、日々を楽しくするエッセンスになるので、皆さんも、ぜひ魅せる家電選びにトライしてみてください。・ 三菱電機『iNSTICK(インスティック)』 ・ ウォーターダイレクト『cado×CLYTIAウォーターサーバー』 ・ LED電球スピーカー『LSPX-100E26J』
2015年06月02日子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶデジタルカメラの第3弾。大切な家族の一瞬を残すためのアイテムを紹介します。○二度と撮れない一瞬をたくさん撮って残しておこう子どもが生まれた瞬間から始まるのが、パパが撮る家族の写真だ。自分が子どもの頃は正月などに父親がフィルムカメラを大事そうに出してきて、集合写真を撮るのがちょっと恥ずかしく、煩わしいものだった。しかし、父親になってみて、その気持ちがわかるようになった。家族のその一瞬は、そのときにしか記録できないのだ。前回、前々回と多くのデジタルカメラを紹介してきたが、これらがそのまま正解というわけではない。たとえば、子どもの写真をたっぷりと残しておきたいなら、一番長い時間一緒にいる人、奥さんやときには両親(祖父母)などが、いいカメラを持つことが大切だ。両親に子どもの面倒をみてもらうなら、iPhone 6でも渡して、ついでにいっぱい撮っておいてと頼むのも手だろう。奥さんに日常の写真を撮ってもらい、イベントやお出かけ時の写真はパパがちょっと作品風に撮っていくなんてのも面白い。また最近では、リコーの「THETA」など、360度の風景をまとめて撮れるちょっと面白いカメラも登場している。家族でのお出かけに持って行くとすごく楽しい。そして撮りためた写真の保存先としておすすめしたいのが、バッファローの「おもいでばこ」だ。1TBもしくは2TBのHDDを内蔵しており、HDMI接続したテレビや、Wi-Fi接続したスマートフォン、タブレットから保存した写真を見ることが可能。パパが撮った写真も、ママが撮った写真もすべてまとめて保存しておくことができる。「おもいでばこ」についてはこちらのレビュー記事で詳しく解説しているので、興味があったらぜひ読んでみてほしい。写真はその一瞬を切り取るものだ。同じ写真は二度と撮れないだけでなく、子どもはすぐに成長していく。昨日できなかったことが今日できるぐらいの速さで育っていくからこそ、しっかりと写真を残しておきたい。スマートフォンでも、コンパクトでも、デジタル一眼でもいい。家族の思い出を記録するために、ベストなデジタルカメラを選び出してほしい。
2015年05月26日番町製作所は26日、同社が提供するスマートフォン向けアプリ「家電少女」と、キングジムのコラボレーションイベントを近日中に開催すると発表した。「家電少女」ゲーム内に、キングジムの製品をイメージしたキャラクターが登場する。今回キャラクター化される製品は、「テプラ(ラベルライター)」「ポメラ(デジタルメモ)」「デジタル耳栓」の3種類。対象のキャラクターは、期間限定のイベントクエストに挑戦することで入手できる。イベント開催日などの詳細は、家電少女およびキングジムの公式Twitterにて告知される。「家電少女」は、家電と合体した少女たちが悪の組織と戦う家電育成RPG。ゲーム内には家電をイメージしたキャラクターが100種類以上登場する。対応OSはiOS 6.0以降。Android版の要件は4.0以上。
2015年05月26日子どもと楽しく過ごし、奥さんにもラクしてもらうために「パパ目線」で家電製品を選ぶ本連載。今回は「パパ目線」で選ぶデジタルカメラの第2弾。運動会や発表会など特別イベントで活躍するカメラとその機能について解説します。お父さんたちのデジタルカメラ選びの指針になれば幸いです。○イベント用は望遠撮影がキモさて今回は、家族でのお出かけや幼稚園、保育園、さらに小学校のイベントまでを見据えたデジタルカメラ選びについて考えてみよう。なお、著者の子どもはまだ、一番上の子が年長さん。小学校のイベントを自分自身では体験していないため、先輩パパから聞いたアドバイスも含まれている。イベント撮影で欠かせないのが望遠レンズだ。うちの子どもは地域のマンモス幼稚園に通っており、園庭や講堂なども比較的広めの印象だ。講堂での発表会ではステージからカメラを持って立てる場所まで、40~50mは離れることとなる。よって、100mmクラス(以下すべて35mm判換算)のレンズでは、子どものアップを撮ることはできない。さらに運動会ではより遠くから子どもを撮ることが増える。先輩パパの話によると小学校ではさらに校庭が広くなるため、子どもをアップで撮りたいなら、400mm以上のレンズが欲しくなるという。さすがに400mm以上で明るいレンズとなると値段もかなり高くなるため、なかなか手が出ない。そこでおすすめなのが、レンズ一体型の高倍率ズームデジカメだ。ニコンの「COOLPIX P900」は発表された時点で、「運動会向けの最強カメラかも」と声が上がったモデル。光学83倍ズームはなんと、最大2,000mm(!)の画角に相当する望遠力。これなら、校庭の反対側にいる子どもでもアップで撮影できるのだ。P900はズーム以外の撮影機能もいい。5段分の効果があるというデュアル検知光学VR「高性能手ブレ補正」機能を搭載。超望遠で被写体を見失った際に、素早くズームバックできるボタンも便利だ。1cmまで近づいて撮れるマクロAF機能も備えている。超望遠に対応しているため、ボディサイズは大きいが、非常にお得なモデルだといえる。○単焦点レンズがあるとさらに楽しくなるさて、子どもが生まれたことをきっかけにせっかくデジタルカメラを買うのだから、レンズ交換式にしたいという方もいるだろう。決してそれは否定しない。最近のモデルであれば、デジタル一眼レフもミラーレスもボディの性能は十分。エントリークラスのモデルでも十分に子どもの笑顔が撮影できる。このとき、おすすめしたいのは必要以上に高いボディを購入するのではなく、予算の一部をレンズに向けることだ。初めてデジタル一眼カメラを購入する場合、レンズキットを選ぶことが多いが、付属の標準ズームレンズに加えて、明るい単焦点レンズをひとつプラスしよう。おすすめは50mm前後(35mm判換算)の焦点距離で、F値が2.0よりも小さいレンズだ。F値とはレンズの明るさを示す数値で、値が低いほど明るくなる。レンズキットのズームレンズでは広角端でF3.5くらいが多いが、単焦点レンズならF1.8やF2.0の明るいレンズが選べる。明るいレンズで絞りを開放(F値を最小に)すると、背景がボケた写真が撮れるのだ。著者は長女が生まれたときにニコンの「D5000」というエントリー向けのデジタル一眼レフカメラを購入した。そのときに同時に購入したレンズが、「AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G」だ。まず、レンズが明るいため、子どものいる室内でもフラッシュを使うことなくキレイに撮れる。そして、絞りを開放にすることで、背景をぼかして、子どもをしっかりと浮かび上がらせることができるのだ。
2015年05月22日