NTTドコモは4月28日、2014年10月に掲げた中期目標に向け、新たな取り組みを策定したことを発表した。NTTドコモはこれまで、新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」や、光ブロードバンドサービス「ドコモ光」を提供することで、これまでの顧客獲得競争からの脱却など、競争形態の転換を加速する取り組みを進めてきた。同社は今後、多様化する顧客のニーズに応えるため、様々な分野のパートナーとコラボレーションすることで、新たな付加価値を創造する「協創」の取り組みを進めていく考えだ。なお、「中期目標に向けた新たな取り組み」の概要は、「+d(プラスディー)」の展開と社会価値の協創の2点だ。「+d(プラスディー)」の展開では、NTTドコモのビジネスアセットをパートナーが利用できる環境を構築する。それと同時に、NTTドコモの各種サービスブランドの名称を「d」を冠した名称に統一し、NTTドコモがパートナーと新しい価値を協創していく取り組みを「+d」として展開していく。NTTドコモは顧客に対し、「もっとお得・もっと楽しい・もっと便利」を「+d」から提供していく。社会価値の協創には、まずIoTの拡大による新たなビジネスの協創が挙げられる。自動車、環境・エネルギーなど多様な事業領域でパートナーとIoTによる価値創造を推進し、新しいビジネスを展開する予定だ。また、医療や教育の分野でクラウドを活用したICT化を推進し、社会的課題の解決にも貢献していく。他にも、地域の強みとNTTドコモのビジネスアセットを組み合わせることでビジネスを創出し、地域産業の活性化に貢献することや、2020年を見据えた先進性の発信も推進していく。また、NTTドコモは「スマートイノベーション」により「顧客に最新の技術を使いこなしてもらいたい」という想いを込めた新しいブランドスローガン、及びブランドステートメントを発表した。
2015年04月29日4月28日、NTTドコモの2014年度決算発表が行われたのは既報のとおりだが、発表会の質疑応答では、先般報道があったフィーチャーフォンの製造終了に関するNTTドコモのスタンスについても言及があった。スマートフォンに対するフィーチャーフォン、いわゆるガラケーの定義を何ともってするかは難しいところだが、多くの人がイメージするところでは「折りたたみ式でテンキーを含む物理キーがあり、iModeなどのサービスが使える端末」といったところだろうか。auが「ガラスマ」と呼ぶ、Android OS搭載の折りたたみ式端末「AQUOS K」を発売して話題を呼んだり、2017年度に国内メーカーがフィーチャーフォンの製造を取りやめるといった報道が注目を浴びるなど、スマートフォンの販売が伸びる一方で、フィーチャーフォンには一定の支持層がきちんと存在しているのも事実だ。NTTドコモとしては今後フィーチャーフォンをどうしていくのか、という質問に対し、加藤社長は「お客様にとってのフィーチャーフォンはずっと続けていきたい」と発言。個人投資家からも必ずフィーチャフォンのような折りたたみ式端末を出し続けて欲しいと言われるそうで、こうした形の端末は今後もずっと提供していきたいとのことだった。また加藤社長は、従来のフィーチャーフォンではOSにSymbianやLinuxを使っていたが、こうした機器については部品供給がなくなる時期があると指摘。そこで操作性やサービスは維持しながら、別なOS(具体的にはAndroidなど)を搭載すると説明した。iModeについても、徐々に消えていくものではあるが、当面は生存し続けるし、需要がある限り継続していくと明言。メールなどはiModeからSPモードに移行しつつ、ユーザーが意識しなくても大丈夫なようにしたいとした。2014年はスマートフォンが携帯端末販売の過半数を超えたという報道もあったが、裏を返せば相当数のフィーチャーフォンが販売され続けているということでもある。ユーザーから見えない部分がどんなOSを使っているにせよ、物理キーを持った端末への需要が一定数以上あるのは確実だ。ドコモはもともと保守的なユーザー層の多いキャリアということもあり、こうしたユーザーに応える意味でも折りたたみ式端末の提供はやめられないのだろう。先行するガラスマについては批判や失望の声も多いが、提供するサービスやアプリの取捨選択さえ間違えなければ、スマートフォンからの出戻りユーザーも期待できそうだ。他キャリアの動向も気にかかるところではあるが、折りたたみ端末のファンは、ドコモの宣言を受け、しばらくは安心できそうだ。
2015年04月29日NTTドコモと東急スポーツオアシスは、ドコモが開発しているフィットネス事業者向け顧客管理サービス「Fit-Link」の機能を利用し、スポーツクラブ「オアシス」の会員向けにカスタマイズした健康サポートサービス「OASIS LINK」を27日より提供開始する。「OASIS LINK」は、同名の専用アプリを、スマートフォンにダウンロードし、店舗に用意されている対応のIC付きリストバンドを着用することで利用可能となる健康サポートサービス。クラブ内のフィットネスマシンや、スタジオなどの設備と会員情報を連動させ、クラブ内での運動量や運動の種類を自動的に記録できる。また、毎日の歩数を「OASIS LINK」に登録することで、クラブ外の運動量についても記録可能となっている。オアシスのスタッフは、記録された会員の運動情報を常に確認でき、クラブ内外問わず会員にあった運動をアドバイスできるという。そのほか、来館回数や運動量の目標を設定する機能も搭載している。アプリの対応OSは、Android 4.0.3から4.5、iOS 7.0以降。利用料金は無料。利用可能店舗は大阪府大阪市の「オアシスもりのみやキューズモール店」のみ。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月23日NTTドコモは22日、SIMロック解除の手続き方法を変更し、インターネットからの申し込みであれば無料でSIMロック解除を行うと発表した。対象となる機種は5月1日以降に発売される機種。なお、機種購入日から6カ月間は解除できない。SIMロック解除の手続き方法の変更は、2014年12月に総務省が発表した「SIMロック解除に関するガイドライン」が5月1日より適用されることに伴ったもの。同ガイドラインでは、事業者は原則として自らが販売した全ての端末について、SIMロック解除に応じることとしており、また無料で解除することも明記されている。ドコモでは、5月1日以降に発売される機種において、PCの「My docomo」上でSIMロック解除を無料で受付ける。ドコモショップ店頭、電話でも解除を受付けるが、事務手数料として税別3,000円が別途必要となる。4月30日までに発売される機種については、従来通りドコモショップ店頭のみで受付け、事務手数料が3,000円かかる。また、これまでは端末購入後すぐに、SIMロック解除の手続きをすることができたが、5月1日以降に発売される機種については、購入日から6カ月間の解除制限期間が設けられている。なお、「ドコモケータイ」「Xiデータ通信専用端末」などの一部機種は、ドコモショップ店頭のみでの受付となる。これらの機種については、事務手数料が無料となっている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月22日NTTドコモは、60歳以上のドコモユーザーを対象に、基本料金を月額1,520円割引きする「シニアはじめてスマホ割」と、「かんたんスマホ講座」を1回無料で受講できる「はじめてスマホ」キャンペーンを24日より開始する。期間は6月30日まで。「シニアはじめてスマホ割」は、「ドコモケータイ」、「ドコモらくらくホン」を利用しているユーザーが、Xi対応スマートフォンへ契約変更した際、基本料金が最大2年間1,520円引きとなる割引きサービス。適用されるには「カケホーダイプラン」と「らくらくパック」、「データパック(S/M/L)」、「シェアパック10~30」(シェアパック子回線も対象)のいずれかに加入する必要がある。「かんたんスマホ講座」は、自宅にいながら遠隔でスマートフォンの使い方を学べる講座。1回あたりの受講料は1,800円だが、「シニアはじめてスマホ割」が適用されると、1回無料で受講できる。受講するには、「あんしん遠隔サポートセンター」からの予約が必要。無料となる講座の予約受付期間は「シニアはじめてスマホ割」の受付日から31日以内となっている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月16日NTTドコモは「Home Wi-Fiサービス」を5月31日をもって終了する。これに伴い、サービス利用者にレンタル中のHome Wi-Fiルーターを無償で提供する。「Home Wi-Fiサービス」終了後、貸し出し中のHome Wi-Fiルーターは無線LANルーターとして利用可能。利用者には無償譲渡される。譲渡にあたっての手続きは不要。譲渡されたルーターについては、故障交換などのサポートは受けられない。なお、同サービスの新規受付は昨年11月30日に終了している。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月14日NTTドコモは4月9日、Android用の地図アプリ「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」で、13日より機能拡張すると発表した。「屋内ナビゲーション機能」を実装しており、全国約320箇所の地下鉄駅構内および地下街でナビゲーションが使えるようになる。従来GPSは、地下では電波が極端に届きにくい特性のため、位置情報の取得が困難となっていた。GPSの代わりにWi-FiやBLEなどのBeaconを活用するケースもあるが、Beaconの設置状況、屋内施設側の環境により、位置情報の取得に大きな誤差が発生するなどが課題となっていた。屋内ナビゲーション機能は、スマートフォンに搭載されているセンサー技術を活用することが特徴。具体的には、(1)各センサーからの情報、(2)歩行者の動きを捉える「自律航法」技術、(3)自律航法技術で捉えたデータを地図情報とを組み合わせる。この3つの技術により、屋外と同様の精度のナビゲーションが可能となるという。ナビゲーションの提供場所は、東京都「八重洲地下街」「東京駅一番街」「新宿サブナード」「池袋ショッピングパーク」「しぶちかショッピングロード」、大阪府「大阪駅前地下街」「ホワイティうめだ」「あべちか」「NAMBAなんなん」「なんばウォーク」など全国320カ所(9日時点)。ナビゲーション機能のほかに、ナビ開始時の目印として、近くにある施設・店舗を案内する「一歩目案内機能」、アプリ起動から最短2タップですぐにナビが開始できる「すぐナビ」機能などの新機能も追加した。「ドコモ地図ナビ powered by いつもNAVI」の利用料金は月額300円(税別)。屋内ナビゲーション機能による追加料金はかからない。
2015年04月10日iPhone 6/6 Plusで高音質な通話サービスの「VoLTE」が利用できるようになった。ドコモ版iPhoneでVoLTEを利用するには、iOS 8.3へのアップデートのほかキャリアアップデートの実行が必要となる。両方のアップデートが完了すると、自動的にVoLTEが利用できるが、キャリアアップデートは、OSアップデート後にユーザーが手動で行わなければならないケースがあるようだ。ここでは、OSアップデート後にVoLTEが利用可能か否かを確認する方法を紹介する。○VoLTEが利用できているか確認する方法iOS 8.3へのアップデート後に、キャリアアップデートが行われ、キャリア番号が「ドコモ 19.1」になると、自動的にVoLTEが利用できるようになる。以下の手順で、VoLTEが利用可能か否かを確認してみよう。まずは「設定」アプリから「モバイルデータ通信」を選択。「LTE回線を使用」の項目が、「音声通話およびデータ」になっていればVoLTEを利用していることになる。VoLTEを利用したくない場合は、「LTE回線を使用」をタップし「データ通信のみ」を選択すればよい。○キャリアアップデートを手動で行う方法/キャリアのバージョンを確認する方法iOS 8.3にアップデートしたにもかかわらず、キャリア番号が「ドコモ 19.1」でない場合、手動でキャリアアップデートを行う必要がある。その手順は以下のとおり。まずは「設定」アプリから「一般」を選択。その後、「情報」をタップすると、「キャリア設定アップデート」に関するポップアップが表示されるので、「アップデート」を選択する。これでキャリアアップデートは完了となる。なお、「今はしない」を誤って選択してしまった場合、もう一度「設定」アプリから「一般」、「情報」、「キャリア」と進むことでもう一度ポップアップが出現する。ポップアップが出現しない場合は、「情報」の「キャリア」の項目を確認しよう。「ドコモ 19.1」になっていれば、キャリアアップデートが完了していることになる。「ドコモ 19.1」以外の場合は、「キャリア」をタップするとポップアップが表示されるので「アップデート」を選択すると「ドコモ 19.1」になるはずだ。
2015年04月09日NTTドコモは、22日より定額制動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV」のブランド名を「dTV」に変更し、それに合わせ専用アダプター「dTVターミナル」を発売する。価格は税別6,980円。「dTVターミナル」は、定額制動画配信サービス「dTV」や「dアニメストア」をテレビなどに映して視聴できる専用のアダプター。外出先ではスマートフォンやタブレットで、自宅ではテレビで動画を楽しむことが可能となる。「docomo ID/パスワードの入力を省略して設定「docomo ID自動設定」機能に対応している。「dTVターミナル」の主な仕様は次の通り。OSはAndroid 4.2。CPUはHi3719C(デュアルコア、1.5GHz)、内蔵メモリは1GB、ストレージは4GB。サイズ/重量は、高さ約100mm×幅約100mm×厚さ約22mm/約214g。通信面では、IEEE802.11b/g/n(2.4GHzのみ)のWi-Fi、10/100 Base-T Ethernetの有線LANをサポートする。対応テレビはHDMI端子搭載のテレビ(HDMI1.4推奨)。「dTVターミナル」の発売に合わせ、同製品を購入し「dTV」でデバイス登録をした先着30万名に、500円相当の専用レンタルクーポン券を最大14カ月プレゼントする「dTV×dTVターミナルスタートキャンペーン」を実施する。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月02日NTTドコモは2日、同社が提供する定額制動画配信サービス「dビデオ powerd by BeeTV」について22日よりサービスブランドを「dTV」に変更すると発表した。これにより、ユーザーインターフェースを刷新するほか、オススメ作品をレコメンドする新機能を追加する。「dビデオ powerd by BeeTV」は、国内外の映画やドラマ、BeeTVの番組など、約12万作品を月額税別500円で視聴できる定額制動画配信サービス。22日から「dTV」にブランド名を変更する。これに合わせユーザーインターフェースも刷新。スマートフォンで視聴する際、テレビのようにチャンネルを切替えることが可能となる。そのほか機能面でも、予告編の自動再生機能や、視聴履歴からオススメ作品をレコメンドする機能が追加される。また、実写版映画と連動したオリジナル作品の配信や、映画・ドラマの先行配信や独占配信、アーティストのライブ映像配信など、コンテンツも強化していくという。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月02日NTTドコモは4月1日、スマートウォッチ「d-Watch Type Sheep」を同日に発売すると発表した。d-Watchは「手のひらに、ひつじをのせて。」をコンセプトに開発されたスマートウォッチ。「呼び鈴機能」や自動学習システム「ME.Rry」、4K対応のプロジェクター機能などを搭載している。呼び鈴機能では、d-Watchからひつじのしつじくんを画面から手のひらに呼び出せる。具現化されたしつじくんは、「ME.Rry」によって、体温や脈拍から自分の状態を把握できるほか、しつじくんの活動に必要なエネルギー変換が行える。具現化するしつじくんは純国産羊毛を100%使用(北海道産)しているため、リアルなふわふわ体毛を実現した。公式でも「この上ないもふもふ感を味わえる」としており、かなり気持ちいいことに違いないと思われる。その上、リアルしつじくんは従来のスマートフォンと同様に音声通話が可能で、しつじくんと会話する感覚で通話できるため、ぼっちにも最適なソリューションといえる。メールについても、メール用紙を一生懸命読みあげてくれる胸キュン仕様を採用。音声通話とともに、読み上げによって周囲にコミュニケーション内容を知られたくない場合には、付属の「糸電話線」を利用することで、ネタバレを回避できる。プロジェクター機能では、しつじくんの瞳から4K解像度の映像を投影、最大250インチまで高精細な映像体験が可能となる。なお、最高輝度や最大表示色、騒音レベルや3D対応の可否は不明だ。しつじくんは従来の充電ではなく、ご主人様からの感謝の気持を電力に変換する最新技術「ありがとうエントロピー」を使用しており、触られた手の温度や音声の波長をエネルギーに変換できる。このテクノロジーは、ME.Rryと北海道産の羊毛を組み合わせることで実現したという。なお、しつじくんが好きなタイプのご主人様だった場合、変換効率は1.5倍~2倍になるとしており、男性の場合は電池持ちが悪くなる可能性がある。また、デジタルデバイスとして画期的な「帰巣本能」を搭載しているため、何があっても必ずご主人様のもとに戻ってくる。ただ、わざとしつじくんを忘れた場合にはdーWatchを介してご主人様の意図を把握し、失意のあまりに二度と帰らなくなるため、注意が必要だ。なお、どうでもいい内容からわかるように、このニュースはエイプリルフール企画の紹介記事です。エイプリルフール関連記事KDDIが三太郎CMシリーズをハリウッド映画化、2041年に公開へ
2015年04月01日NTTドコモはペット保険事業に参入する。愛犬、愛猫が病気や怪我をした際に、動物病院でかかった費用の一部を保証するペット保険サービス「ドコモのペット保険」を4月1日から提供する。「ドコモのペット保険」はアイペット損保を引受保険会社として提供する保険。「ドコモのペット保険トータルケア」と「ドコモのペット保険 手術ケア」の2種類から選択できる。「ドコモのペット保険 トータルケア」では、風邪や皮膚炎、ストレスによる下痢、交通事故によるケガなどを、通院から入院・手術までをカバーする。補償割合が50%のトータルケア50%(年間最高補償額は72.8万円)と70%のトータルケア70%(同122.4万円)の2種類を用意し、いずれも、アイペット損保提携の動物病院であれば、窓口で「ドコモのペット保険」の「保険証」を提示することで、利用者負担額のみの支払いで済ませることも可能。「ドコモのペット保険 手術ケア」は、手術費用に補償を特化した保険。3万円を超える手術にかかる費用を90%(年間最高補償額は100万円)が補償される。また、手術を含む連続した入院も10日まで補償される。利用料金は、犬・猫で異なる。犬の場合は犬種に応じた3通りの区分(トータルケアが小型犬・中型犬・大型犬、手術ケアが犬I・犬II・犬III)と年齢、猫の場合は品種に関わらず年齢により決まる。料金の目安として、トイ・プードル(小型犬・犬I)の場合、トータルケア50%で月額2,040円から、トータルケア70%で月額2530円から。手術ケアで月額760円から。猫の場合、トータルケア50%で月額1960円から、トータルケア70%で月額2420円から。手術ケアは月額600円から。「ドコモのペット保険」は、ドコモの回線契約の有無にかかわらず申込み可能。ドコモユーザーの場合は、月々の携帯電話料金と合算して支払いを行える。
2015年03月23日NTTドコモは、災害時などで携帯電話ネットワークが使えなくなった場合に、Bluetooth Low Energyを用いて、AndroidスマートフォンとiPhone間で情報伝達を可能にする技術を開発した。これまでも、同じOSのスマートフォン同士で、Bluetooth Low Energyなどによって、データ交換の手段として近距離通信が利用されてきたが、今回はAndroid OS、iOS間での異なるOSでも情報伝達ができるのが特徴。新技術の利用で、携帯電話ネットワークが使えない場合でも、自分の安否情報を近くのスマートフォンを経由して、携帯電話ネットワークがつながる場所のスマートフォンまで伝達し、災害用伝言板に登録することなどが可能となる。対応OSはiOS 7.1以上、Android 5.0以上となる。同社では今後、同技術のソフトウェア開発キットを公開するとともに、新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくという。なお、この取り組みについては、14日から18日にかけて仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」においてワークショップでの講演、およびデモンストレーションが予定されている。
2015年03月11日ドコモ、BLEを活用した携帯電話エリア外でも情報伝達ができる新技術を開発NTTドコモは3月10日、近距離にあるiPhoneとAndroidスマホが相互に情報伝達する技術を開発したと発表した。開発した技術は、多くのスマートフォンに搭載されているBluetoothの「Bluetooth Low Energy(BLE)」を活用する。音声やパケット通信などの携帯電話ネットワークを介さず、近距離内のiPhoneとAndoidスマホがBLEを介して相互に接続し、情報を伝達する。対応するOSはiOSが7.1以降、Androidが5.0以降。利用シーンは、災害時に停電などで携帯電話ネットワークが使えない場合を想定している。例えば、携帯電話ネットワークに接続できない端末が災害用伝言板に登録することが可能となる。ドコモは、技術を収録したソフトウェア開発キットを「docomo Developer support」を3月中に無料公開する方針だ。また、新たな安否情報登録サービスについても実用化に向けて検討を進めていくとしている。また、今回の取り組みは、3月14日~18日に仙台で開催される第3回国連防災世界会議の関連事業「防災産業展in仙台」におけるワークショップで講演・デモンストレーションを行う。
2015年03月11日NTTドコモは、同社のTwitter公式アカウント「ドコモ公式サポート」で、スマートフォンの持ち方によって指が変形してしまう「テキストサム損傷」への注意を促すツイートをしている。「テキストサム損傷」は、スマートフォンなどの持ち方によって、特定の指に負担がかかり、指が変形してしまう症状。Twitter上では、「自分がまさにこれ」、「すでになってしまってる……」、「小指を置くと安定するからついついやってしまう」などのツイートが散見される。ドコモ公式サポートでは、特定の指に負担をかけ過ぎると指の形が歪んでしまう恐れがあるとし、ときどき持ち方を変えたり、長時間の使用の際は休憩を取るようも、ツイートで注意を呼びかけている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月09日ニフティは3月3日、レシートを活用して企業のマーケティング活動を支援する「レシートリワード」の提供を開始し、ドコモプレミアクラブ会員向けに提供する「シュフモ for ドコモプレミアクラブ」にて展開すると発表した。「レシートリワード」は、指定の商品を購入した際に発行されたレシートをスマートフォンなどで撮影し、その画像でキャンペーンなどに参加できる仕組みをもつ販促ツール。購買商品をきっかけにしたキャンペーンを実施することができ、メーカー企業が主体となった販促活動が可能なほか、併せてアンケートの実施やレシートデータを利用することで、企業のマーケティングデータとしても活用できる。「シュフモ for ドコモプレミアクラブ」は、ニフティが提供する主婦向け無料サービス「シュフモ」をベースにしたドコモプレミアクラブ会員向けのサービス。全国約1万500店舗のスーパー特売情報と、特売品を使って作れるレシピや特売品に関連した詳細情報など、お買いものに特化した情報を提供する。レシートリワードを用いたキャンペーンコーナーの展開により、ユーザーは該当商品の購入後、レシートを撮影して送信しアンケートに答えると、後日ドコモポイントを受け取ることが可能だ。なお、同社は、「シュフモ for ドコモプレミアクラブ」での展開をはじめとし、同社のMVNOサービス「NifMo」などを活用した展開を視野に入れ、利用者との接点を増やしながら、より企業のマーケティング活動を支援するツールを目指していく。
2015年03月04日NTTドコモ(ドコモ)は3月2日、2月にエリクソンと行った第5世代移動通信方式(5G)の屋外実験で、15GHz帯の高周波数帯を用い4.5Gbpsのデータ通信に成功したと発表した。同実験は神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンターで実施され、局所的なエリアをカバーするスモールセル環境での通信を想定し、屋外に設置された基地局と測定用車両に搭載した移動局装置(携帯電話に相当)が用いられ、半径100m位内で平均2Gbps以上、最大受信速度4.58Gpsを記録した。使用した実験装置はリアルタイム処理によるパケット通信のスループット検証が可能となっており、今後は無線伝送特性の詳細な解析に加え、インターネットを介した4K動画配信の品質評価といった試験も行っていく。また、ミリ波を活用した5Gの移動通信を実現する「ビーム追従機能」の検証のため、ノキアと実施した屋内実験で、70GHz帯を用いて最大受信速度2.057Gbpsを達成したことも明かされた。ドコモは2014年5月にAlcatel-Lucent、エリクソン、富士通、日本電気(NEC)、ノキアネットワークス、Samsung Electronicsと合意しており、2014年12月に三菱電機、2015年2月にはファーウェイと新たな協力について合意した。
2015年03月02日NTTドコモは、24日よりdocomo IDのログイン画面のデザインを変更する。ユーザーがより快適に、docomo IDを利用できることを目的としている。docomo IDは、ドコモユーザーがメールやサービスの設定変更をする際に必要になるID。24日より、スマートフォン向け、タブレット向け、PC向け全てのログイン画面のデザインが変更される。変更する理由について同社広報部に問い合わせると、「docomo IDを快適に利用できるようにするため。また、デザインを変更することによって、docomo IDに対する視認性や、わかりやすさを高める狙いがある」と回答した。なお、デザイン変更後も利用方法や機能自体は変更されない。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月02日●契約したいと思う理由は?3月1日よりNTTドコモ、ソフトバンクは光回線と携帯電話回線をセットで契約すると割安になる光セット割(ドコモは「ドコモ光パック」、ソフトバンクは「スマート値引き」)を提供開始する。これによりすでに「auスマートバリュー」を提供しているKDDIと合わせ大手3キャリアから光セット割が出揃った。そんな光セット割はユーザーの目にどう映っているのだろうか。マイナビニュース会員500人を対象に、光セット割を契約したいと思うかアンケート調査を行った。○約4割の人が「契約したい」と回答まず、光セット割を契約したいと思うか質問した。結果は、「はい」(契約したい)と回答した人が500人中42.0%となる210人、「いいえ」(契約したくない」と回答した人が58.0%となる290人だった。なお、すでに光セット割を契約している人も「はい」に含まれている。「いいえ」と回答した人の方が多かったものの、約4割の人が「契約したい」と回答した。○一番人気は「ドコモ光パック」次に「契約したい」と回答した人にどのサービスを契約したいか聞いてみた。結果は、210人中45.2%となる95人が回答したドコモの「ドコモ光パック」が最も多く、2番目は39.0%となる82人が回答したKDDIの「auスマートバリュー」、続いて15.7%となる33人が回答したソフトバンクの「スマート値引き」だった。そのサービスを選択した理由を聞くと、「ドコモ光パック」を回答した人の意見では、「ドコモユーザーだから」、「ずっとドコモを使っているから」、「家族がみんなドコモ使っているから」など、現在利用しているキャリアから「ドコモ光パック」を選択した人が多いようだった。そのほか、「回線が安定してそう」、「現在はソフトバンクを利用しているけれど、価格と性能がドコモの方が良さそう」など、ドコモのブランド力に魅力を感じる意見も散見された。「auスマートバリュー」を選択した人の意見では、「すでに契約している」という人を除くと「携帯がauだから」という意見のほか、「一番始めに提供を開始したのはauだし、信頼感がある」、「CMが好き」、といった意見が見られた。「スマート値引き」については、他2キャリア同様「現在使っている携帯がソフトバンクだから」という意見が最も多かった。他の意見としては「ソフトバンクが好き」、「人気があるから」、「利用しやすそう」といった意見があった。どのサービスも共通して、現在契約しているキャリアからサービスを利用しようと思っている人が多いようだった。●契約したくない人たちの理由は?○認知度はまだ低い光セット割一方、「いいえ」(契約したくない)と回答した人は、なぜそのように思っているのだろうか。理由を聞いてみた。最も多かったのは、「まだよくわからない」、「メリットが理解できていない」、「どの程度安くなるのかわからない」、「本当に得なのかわからない」など、光セット割自体をよくわかっていないという意見だった。また「めんどくさそう」、「勧誘が激しそう」、「手続きに手間がかかりそう」、「家族に説明するのが手間」という意見も多かった。加えて、「固定回線を引く必要がない」、「マンションで決められたプロバイダしか契約できない」、「パソコンを持っていない」といった光回線自体が必要ないという意見や、「電話番号が変わるとしたら嫌だ」、「まだ様子をみていたい」、「プランが複雑でわかりにくい」などサービスに不安を感じる意見も散見された。そのほか、「ドコモの携帯を長い間利用しているが、新規ユーザー向けのプランが多く、既存客に対するお得感が全く感じられない。光セットの前に月額の携帯料金を割り引いて欲しい」、「外出先で利用することを考えたら、固定回線ではなくモバイルルーターの方が便利」、「スマホがそもそも高いからセット割と言われてもお得感がない」などの意見も見られた。ドコモの加藤薫社長は、光セット割についてモバイルから固定回線まで、問い合わせやアフターケアをワンストップで提供できるため、安心して利用できるようになるとアピールしているが、サービスの認知度などを考えると、光セット割が普及するにはもう少し時間がかかるかもしれない。調査時期:2015年2月10日~2015年2月12日調査対象:マイナビニュース会員調査数:500件調査方法:インターネットログイン式アンケート(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月01日NTTドコモは25日、東京・丸の内にあるドコモラウンジ(千代田区有楽町)にて、LTE-Advanced技術を利用した次世代通信「PREMIUM 4G」に関する記者説明会を開催した。PREMIUM 4Gにより、ドコモユーザーは国内最速となる下り最大225Mbpsの超高速通信が利用できるようになる。同サービスの提供開始は3月27日を予定している。○PREMIUM 4Gによるメリットとは?記者説明会には、NTTドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏が登壇した。PREMIUM 4Gには、LTE-Advancedの技術のひとつであるCA(キャリアアグリゲーション)を利用。2GHz帯と1.5GHz帯、または800MHz帯と1.7GHz帯という異なる2つの周波数帯域をこのCAで束ね、下り最大225Mbps/ 上り最大50Mbpsの超高速通信を実現する。PREMIUM 4Gによって、一般ユーザーはどのようなメリットが得られるのだろうか。例えば、ファイル容量400MBの動画を視聴する場合。従来のdocomo LTE(下り最大112.5Mbps)ではダウンロードの完了まで約34秒かかっていたが、PREMIUM 4Gなら約20秒で完了する。このため、高画質なストリーミング動画もストレスなく視聴できるようになる。また、トラフィックが集中している場所でも効果を発揮する。大松澤常務によれば、従来のdocomo LTEと実効速度を比べた場合、PREMIUM 4Gなら約70%の通信速度の向上が見込めるという。3月27日のサービス開始時にPREMIUM 4Gを利用できるエリアは、全国22都道府県38都市。例えば東京の山手線沿線では、新宿、池袋、品川など9駅で利用できる。6月には有楽町、上野などの7駅が追加、7月以降には山手線全駅がPREMIUM 4Gに対応する予定だ。なおサービスエリア一覧は、NTTドコモのWebサイトで確認できるようになっている。原稿執筆現在、PREMIUM 4Gに対応する端末はモバイルルータ「Wi-Fi STATION HW-02G」(ファーウェイ製、発売中)と「Wi-Fi STATION L-01G」(LGエレクトロニクス製、3月発売予定)の2機種。大松澤常務によれば、2015年度の早い段階で対応スマートフォンを投入していきたい考えだという。なおPREMIUM 4Gの提供開始に先立ち、東京・丸の内のドコモラウンジ、名古屋・栄のスマートフォンラウンジ、大阪・梅田のドコモショップ グランフロント大阪の3カ所には超高速262.5Mbpsを体験できるスペースを用意する。ちなみに記者説明会の終了後、丸の内のドコモラウンジでは4K動画のストリーミングをデモ体験することができた。ドコモでは、2015年度内に下り最大300Mbpsのさらなる高速化を予定している。そして東京オリンピックが開催される2020年頃には、次世代通信「5G」の提供も見据えている。大松澤常務は「LTE-Advancedで用いられる様々な技術は、将来の5Gにつながっている。特に、異なる周波数帯の電波を束ねるCA技術の延長線上には5Gがある」と説明。ドコモでは、今後とも利用者のニーズに合わせてネットワークを増強していく方針だという。○高速化には2つの側面がある記者説明会の最後に行われた質疑応答および囲み取材にも、引き続き大松澤常務が対応した。説明会の冒頭には「225Mbpsにちなんで2月25日に発表した」と冗談を言っていた大松澤常務だが、記者団から改めてこのタイミングでPREMIUM 4Gを発表した理由について聞かれると、「従来のdocomo LTEでも150Mbpsの速度が出る。でもPREMIUM 4Gでは、さらに進化したネットワークで快適にご利用いただける。サービスの提供開始を1か月後に控え、超高速通信を体験いただけるスペースの用意も整った。そのため、このタイミングになった」と説明した。下り最大225Mbpsの超高速通信は、スマートフォンではもてあましてしまうのでは、という質問には「高速化には2つの側面がある」と説明。消費者に分かりやすいように、シンボリックに「通信速度が向上する」と発表しているが、それにともないネットワークのキャパシティも上がっており、そこにメリットがあると説明した。要約すると、通信速度を向上させる技術を革新させることでネットワークにまつわる様々な技術が向上する。具体的には、先に記述したCAのほか、電波の利用効率を上げるMIMO(マイモ)、トラフィックの混み具合に合わせてセル間の干渉を制御する技術などが向上する。これにより、ネットワーク全体のキャパシティを上げている、とのことだった。「ドコモでは、お客様の様々な要望に対応できる”体力のある”ネットワークを構築していく。皆様の生活のお役に立てるサービスを提供できるよう、基盤となるモバイルネットワークの能力を上げていく。今後とも、お客様の暮らしがより便利になるように、引き続いてネットワークの増強に関して努力していきたい」と話した。PREMIUM 4Gに対応する基地局の数については「トラフィックは生き物」として明言を避けた。トラフィックが集中する都市部を中心に打っていく方針で、今後は混雑状況を見ながら展開していくと説明している。
2015年02月25日NTTドコモとゼンリンデータコムは2月19日、GPSやWi-Fi、Bluetoothを利用しない新たな屋内ナビゲーション技術を開発したと発表した。今回のナビゲーション技術は、スマートフォンのモーションセンサーが検知した歩行者の動きを自律航法技術(自律航法)で解析し、GPSなどと同様に目的地までの最適なルートを導き出すというもの。精度面では、データを独自開発の解析プログラムで処理することで、利用者が直進している、角を曲がっている、階段を昇っている(降りている)などの歩行状態を検知できる。また、スマートフォンの保持状態を適切に管理し、画面を見ている状態のみでなく、スマートフォンを手に持って歩いた状態、ポケットや鞄に入れても正確に検知できるという。また、気圧センサーを活用し、階段やエスカレーター、エレベーターによる昇降を検知し、フロアマップを階数に応じて自動的に切替え、屋内外やフロア間のシームレスなナビゲーションができる。
2015年02月20日NTTドコモは、北海道・札幌市にあるスマートフォンの最新機種やアプリなどを体験・体感できるショールーム「ドコモスマートフォンラウンジ札幌」を3月31日をもって閉鎖すると発表した。なお、併設のドコモショップ札幌店は営業を継続する。「ドコモスマートフォンラウンジ札幌」の閉鎖の理由について、同社広報部に問い合わせると「スマートフォンの市場が拡大し、通常のショップでも展示や体験ができるようになった。それに伴い、スマートフォンの知識をもったスタッフも増え、ラウンジではなくショップでも同様の対応が可能となったため」とのことだった。2011年のオープンから約4年での閉鎖となった。「ドコモスマートフォンラウンジ」は、ドコモ直営のスマートフォン専門ショールーム。専門のスタッフによるスマートフォンに関するサポートや、セミナー、最新機種の体験などが行える。札幌店の閉鎖により、「ドコモスマートフォンラウンジ」は愛知県名古屋市の「ドコモスマートフォンラウンジ名古屋」のみとなる。なお、東京都丸の内の「ドコモスマートフォンラウンジ東京」は、2014年6月に、、“映画、音楽、本、雑貨、ファッション等、あなたの好きなモノが、きっと見つかる。”をコンセプトに「docomo LOUNGE」としてリニューアルしている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月19日NTTドコモは2月19日から、Amazon Web Services(AWS)などのパブリッククラウドの導入を検討する企業が安全なクラウド環境を短期間で導入できる「ドコモ・クラウドパッケージ」を提供開始する。利用料金は初年度が年額19万円、2年目以降が同10万円(いずれも税別)。新サービスは、ドコモがエージェントサービス「しゃべってコンシェル」などのクラウドサービスにより蓄積したノウハウを提供することで、ユーザー企業がAWSなどのパブリッククラウドを短期間で導入し、安全に利用できるサービス。クラウド利用に必要なセキュリティ関連ツールなどのノウハウ提供に加え、クラウド利用に関するコンサルティングの実施により、クラウド導入における事前検討からシステム設計・構築までの時間を短縮できるという。さらに、ドコモが蓄積したノウハウをパッケージ提供するため、従来と比べて安価にクラウド環境を導入できるとしている。併せて、経済産業省が定める「クラウドサービス利用のための情報セキュリティマネジメントガイドライン2013年度版」に準拠するクラウド利用が可能となり、より安全にクラウド環境を利用できるとのことだ。なお、利用可能なパブリッククラウドサービスは、当面AWSのみの予定。
2015年02月19日NTTドコモでは3月1日より、携帯電話の回線と固定回線をセットで契約すると割安になる「ドコモ光パック」を開始する。ニュースで目にはしたけれど、いまいち「どんな人に」「どのように」お得なサービスなのか分からない、という人も多いことだろう。そこで本稿では、実際に契約した場合を想定して、料金をシミュレーションしてみたい。○「ドコモ光パック」のおさらい前稿では「ドコモ光パック」のサービス概要を紹介した。あらためて、内容を簡単におさらいしてみよう。現在、利用者は家のインターネット使用料はフレッツ光に、携帯電話の使用料はそれぞれの通信会社にバラバラに支払っている。この窓口を「NTTドコモ」に一本化することで、利便性が増すだけでなく、月の利用料金も安くなる。また、ドコモの選任スタッフや専門のオペレーターによるサポート体制も充実している。ドコモ光パックはそんなサービスだ。○実際の利用料金は? 試算してみたでは具体的には、どのくらいの料金で利用できるのだろうか? ここで、ざっくりとした料金シミュレーションをしてみたい。例えば、マンション住まいの家族4人でスマホ4台を使用している場合。月の通信費は「スマホの維持費(4人分)」+「固定回線の維持費」となる。ちなみに固定回線の維持費の内訳は、光回線の使用料+プロバイダ料金である。父母と長女の3人はドコモのスマホ、長男はauのスマホを利用中で、家では月額972円(税込み、以下同)のプロバイダと契約、父親はドコモとの契約年数が10年以上に達していると仮定。算出した利用料金は、以下のようになる。■ ドコモ光 契約前(カケホーダイプラン 2,916円+spモード 324円)×3人分+auスマートフォンの維持費 8,640円+シェアプラン 540円×2人分+シェアパック15 13,500円-ずっとドコモ割 864円+フレッツ光 4,050円+プロバイダ料金 972円=37,248円一方、長男がドコモにMNPし、家族でドコモ光を契約した場合は以下のような月額料金になる。ここで注目したいのは、支払いがドコモに1本化されたことで月額料金が把握しやすくなったことと、ネットとモバイル、そして家族でキャリアをまとめることで支払い総額が安くなったこと。これが「ドコモ光」のメリットだ。■ドコモ光 契約後(カケホーダイプラン 2,916円+spモード 324円)×4人分+シェアオプション 540円×3人分+光シェアパック20 19,008円-ずっとドコモ割 1080円-光スマホ割 1,458円(最大12か月)=31,050円上記のケースでは毎月6,198円安くなっていることが、おわかり頂けるだろう。次に、マンションにひとり暮らしをしている場合を考えてみた。ドコモのスマホを利用中でプロバイダとは契約していなかった利用者が、新規でフレッツ光を引くと月額の利用料金はどう変化するだろうか。そんな仮定で計算すると、以下のようになった。■ドコモ光 契約前カケホーダイプラン 2,916円+spモード 324円+データLパック(8GB) 7,236円=10,476円一方、ドコモ光を契約した後の月額料金は以下のようになる。従来は、家でもスマートフォンのテザリングを利用していたため、データLパックの契約が必須だった。しかし家にフレッツ光を引いた後はWi-Fiが利用できるようになり、このためスマートフォンのパケットパックは「データSパック」(2GB)で足りるようになった。こんな仮定で算出している。■ドコモ光 契約後カケホーダイプラン 2,916円+spモード 324円+光データSパック(2GB) 7,560円-ドコモ光期間限定割引(最大12か月) 540円=10,260円上記のケースにおいては、フレッツ光を利用した場合の方が月額216円安い。ドコモ光期間限定割引(最大12か月)の分を差し引いても、現行の料金に+324円で光のサービスを運用できる計算になる。これは大変お得である。なお、他社では光のサービスを新規契約した場合、「ひかり電話」への加入が必須となる。しかしドコモ光では不要。カケホーダイを契約しているため「ひかり電話」がいらないユーザーにとってはうれしい選択肢といえる。このあたりも利用者目線で考えられた仕様となっている。○ドコモ光のメリットでは料金シミュレーションの解説を兼ねて、ドコモ光のメリットをあらためてまとめていこう。ドコモ光で契約した場合、プロバイダ料が別でかからなくなるほか、ドコモ光パックのセット割引で毎月540円~最大3,456円が割り引かれる。なお割引期間がもうけられておらず、3年目以降も同じ割引額が適用されるという特長がある。他社サービスでは3年目以降は割引き額が小さくなってしまうので、長期的に見ると大きな差となることだろう。繰り返しになるが、ドコモの契約が長い人ほど割引額が大きくなる「ずっとドコモ割」が適用できるため、毎月648円~最大2,160円の割引も可能。また、スマホを新規に契約した人は「光スマホ割」として毎月1,458円が割り引かれ、25歳以下の人は「U25応援割」により毎月540円の割引と通信容量1GB/月の追加特典が得られるようになっている。他社でも固定回線とのセット割サービスを提供しているが、対象となる固定通信サービスが少ないなどの制約がある。対応プロバイダ数で比較すると、ドコモ光の19に対して、SoftBank光は1。圧倒的な差である。ちなみにドコモ光の場合、新規で光を引きたいユーザーはもちろんだが、NTT東西が提供する全国のフレッツ光サービス契約者(約1900万世帯)はすでに対象となる。これはFTTHアクセスサービス契約世帯の約70%に当たる数字。かなりの数の人がドコモ光の割引対象者となるわけだ。***マイナビニュースでは、前編・後編の2回にわたり「ドコモ光」について紹介してきた。固定回線とモバイル回線をセットにすることで、家族、単身に関わらず総額がお得になる今回のサービス。他社で提供しているものより対象範囲が広いこと、さらには各社の表面的な割引金額に関係なく、まとめることで支払い総額が安くなるため、ほとんどのケースで多くの方が利用できることだろう。特に注目したいのは、ドコモ利用者、およびドコモに乗り換える予定の利用者向けに様々な割引サービスが用意されている点。「月の通信費をできるだけ圧縮したい」「安くて使いやすいサービスを利用したい」と考える人は、これらの特典を活かしたい。提供の開始は3月1日からということで、春からの新生活に間に合うのが嬉しい。前述の通り、ドコモのホームページでは料金シミュレーションが行える。興味を持たれた方はチェックしてみると良いだろう。(署名:大石はるか)
2015年02月17日NTTドコモ、タワーレコード、レコチョクの3社は16日、インディーズおよび新人アーティストの活動を支援する「Eggsプロジェクト」を開始した。同プロジェクトでは、アーティストとファンが集まる「出会い」と「育成」のコミュニティサービスをWeb/アプリ上で5月から提供する。「Eggsプロジェクト」は、インディーズおよび新人アーティストの活動を支援し、音楽市場のさらなる活性化と最大化を図ることを目的としたプロジェクト。アーティストとファンが集まる「出会い」と「育成」のコミュニティサービスをWeb/アプリ上で提供する。同サービスでは、新人アーティストなどが、自身の楽曲を自由に登録でき、ファンも登録された楽曲を自由に聴くことができる。加えて、楽曲に対しレビューや「いいね」など、感想を共有でき、ファン同士、アーティスト同士で交流を持つことが可能だ。インターネット上で出資を募る「クラウドファンディング」のような仕組みを採用しており、ファンはアーティストに対し直接的な支援ができる。人気の高いアーティストは、ドコモが提供する月額定額制の音楽配信サービス「dヒッツ」での音楽配信や、CDリリース、ライブイベントへの出演といった活動が可能になる。同サービスに対し、ドコモは「dヒッツ」での楽曲配信および全国のネットワークを活かしたライブイベントへの協賛、タワーレコードは音楽リテーラーであることを活かし、アーティストの発掘からCDの販売、レコチョクは音楽配信技術のノウハウを活かし、サービスの開発・運営など、3社は各社の特徴を活かした活動支援を行っていく。サービス開始時期は、Web版が5月を予定し、アプリ版が7月を予定している。アーティストの登録受付は3月16日より開始する。基本利用料は無料。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月16日NTTドコモが携帯電話の回線と固定回線をセットで契約すると割安になる「ドコモ光パック」を3月1日より開始する。同サービスについて、いまいち「どんな人に」「どのように」お得なサービスなのか分からない、という人も多いことだろう。そこでマイナビニュースでは、2回に分けてサービスの内容を分かりやすく解説していきたい。○ドコモの狙いドコモでは「ドコモ光」の導入意義について、次の3点を挙げている。ひとつめは、料金の値下げが実現できること。ドコモの加藤薰社長は「移動・固定通信のワンストップ化、いわゆるブロードバンド環境のワンストップ提供により、お得な料金で提供できる。屋内外で通信サービスを利用していただきやすい環境を整えていく」と説明している。2つめは、家庭内のインターネット環境の質を向上できること。ドコモでは、中期ビジョンとして「スマートライフの実現」を掲げている。これはクラウドとサービスの両軸で、ユーザーの暮らしを便利にしていくという構想。「ドコモ光」を導入することで、より確かなサービスが提供できるようになる。例えばドコモでは現在、スマートフォン・タブレット・テレビなどの家電機器を連携させることで、dマーケットをはじめとするドコモのコンテンツがどこでも楽しめるようになる「スマートホーム」を推進している。これらのサービスをさらに増強していきたい考えだ。3つめは、「ドコモ光」と新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の相乗効果により、モバイル事業の競争力が強化できること。ドコモの提供する通話定額の新料金プランは、他社に先駆けて利用者が拡大している。これを後押しする施策として期待を寄せる。○ユーザーメリットは? キーワードは「まとめる」では、利用者にはどのようなメリットがあるのだろうか。現在、利用者は家のインターネット使用料はフレッツ光に、携帯電話の使用料はそれぞれの通信会社に、バラバラに支払っている。これをまとめることで、月の利用料金が安くなる割引プランが提供される予定だ。家族でパケット使用量をまとめた場合、通信料がさらにお得になる施策も用意されている。なお料金などの詳細は後日、別稿で紹介していくので、そちらを参考にして欲しい。また、契約時やトラブル時の煩雑な手続きが1本化できるのも大きな特長だ。例えばインターネットにつながらなくなった場合。原因が分からないと、どこに電話をかけて相談すれば良いのかも分からない。しかし窓口がドコモに集約できれば、女性やお年寄りなどインターネットのサービスに詳しくない人でも安心感が得られる。ドコモではパソコンや周辺機器に関する悩みを、専門のオペレーターが遠隔でサポートする「光リモートサポート」、ドコモの選任スタッフがユーザーの家を訪れて設定などをサポートする「光訪問サポート」などを提供していく予定だ。このほか「ドコモ光」では、家のネットを利用しても「ドコモポイント」が貯まる、下り最大1Gbpsの高速通信が全国のエリアで利用できる、「ひかり電話」とのセット契約が不要、という他社サービスにはない利点もある。ちなみに「auスマートバリュー」「SoftBank光」では最初の2年間は割引額が最大だが、それ以降は割引が減額される仕様だ。しかし「ドコモ光」では、期間限定なしのセット割引を実現した。いつまでも割引期間が続くので、家計の節約に大きく貢献することだろう。○なぜ実現できた? どんな人が利用できる?そもそも「ドコモ光」とは、どのような仕組みなのだろうか? サービスが実現した背景と取り巻く環境について知れば、「どんな人が利用できるのか」が見えてくる。NTT東日本/西日本では、これまで光回線(フレッツ光)をユーザーに直接提供していた。しかし法改正により、2015年2月1日からは他の事業者にも提供(卸売)できるようになった。そこで、“他の事業者の中の1社”としてドコモがこれに参画。「ドコモ光パック」が実現した経緯がある。現在、携帯電話市場ではドコモやKDDI(au)の回線を借り受けたMVNO事業者が展開する”格安SIMサービス”が流行している。これをイメージすると、光回線を借り受けてドコモが展開する「ドコモ光」の構図が理解しやすいだろう。光回線に加入していない、または他社サービス加入者のいわゆる新規はもちろんだが、ひとまず現在フレッツ光に加入している転用について見てみよう。フレッツ光の契約者数は全国で約1,900万世帯に上る。これは日本のFTTHアクセスサービス契約世帯の約70%に当たる。一方、説明するまでもないがドコモは携帯電話の最大手キャリアである。このため、「ドコモ光」が社会に与える影響は非常に大きい。では実際、同サービスで通信料金が安くなる人はどのくらいいるのだろうか。光回線サービス契約者数は約2,600万世帯。このうちの73%に当たる約1,900万世帯がフレッツ光利用者だ。そして、このうちの45%がドコモの回線を1回線以上利用している。つまり約855万世帯が、「ドコモ光」によって支出額合計が安くなるという試算になる。言い換えれば、家で光回線サービスを利用している人の3人に1人は「ドコモ光」により永続的に割引が利用できる計算だ。***本稿では「ドコモ光」のサービス内容とユーザーメリット、成立の背景、どのような人に利用できるのかを簡単に紹介してきた。家のインターネット環境に光回線を利用している人は多い。そのため「ドコモ光」によって、家計が助かりサービスの品質も向上する、という人はかなりの数に上ることだろう。消費者の生活に密接に関係する今回のドコモのサービス。知らずに過ごしてしまうのは、あまりにも勿体ない。次稿では、具体的な料金設定について紹介していく。そちらも参考にしていただきたい。(執筆:大石はるか)
2015年02月12日NTTドコモ(以下ドコモ)とジェーシービー(以下JCB)は2月2日、中部国際空港セントレアの商業施設88店舗において、電子マネー「iD(アイディ)」での決済サービスを導入すると発表した。「iD」はドコモが展開する後払い方式の電子マネーブランドで、ドコモのおサイフケータイもしくは同機能が搭載されているカードなどを専用端末にかざしてスピーディに決済が完了するという。JCBは「iD」に関わる加盟店業務を担当する。利用開始日:2月2日(月)導入店舗:中部国際空港セントレアの商業施設88店舗概要:店舗レジのマルチリーダーライターに「iD」をかざすと支払いができる
2015年02月03日NTTドコモは3日、Androidスマートフォン「AQUOS ZETA SH-01G」(シャープ製)向け最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新をすることで、VoLTEの発信時、まれに呼び出し音が正常に聞こえない不具合が修正される。最新ソフトは自動でダウンロードされ、あらかじめ設定された時間(デフォルトは午前0時から午前6時)に書換えが行われる。ホーム画面で「メニューキー」、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェア更新」の順に選択し、画面の案内に従って操作を行うことで、即時更新も可能。ソフト更新後のビルド番号は「01.00.05」、更新時間の目安は約6分。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月03日NTTドコモは2日、自転車のサイクルシェア事業を展開する新会社「ドコモ・バイクシェア」を設立したと発表したが、このニュースに違和感を持った人は多いのではないだろうか。ドコモは携帯電話サービスを提供する会社であって、自転車とは結び付けて考えにくい。一体どういうことだろうか。ドコモ広報部によると、サイクルシェア事業は同社が進めている環境・エコロジービジネスの一環に該当し、それを包含する新規領域事業として収益拡大も見込めるために行っているという。要は新規領域事業とは何なのか、ということだ。それが分かれば、サイクルシェアの位置づけも見えてくる。ドコモのウェブサイトによると、新規領域事業では、コマース、メディア・コンテンツ、金融・決済、環境・エコロジーなど大きく分けて8つのカテゴリーに分類されるようだ。そして、この新規領域事業の中核的な価値観として置くのが「スマートライフのパートナー」というキーワードだ。ドコモウェブサイトによると、スマートライフとは、「便利さ」「安心・安全」「楽しさ」といった価値を一人ひとりにもたらす暮らしの在り方を指すとある。そして、こうした価値観を実現するために、従来のモバイル通信サービスに留まらず、サービスプロバイダーとしても、クラウドサービスを活用して事業を進化させている、と記されている。新規領域事業についてみていくと、料理教室のABC Cooking Studioと手を結んで料理教室の映像配信を行うなど、モバイルは活用するものの、モバイルを中核とした事業とは少し離れたものも見受けられる。サイクルシェア事業もこれと同じだ。自転車の予約などにモバイルを活用することはあるかもしれないが、モバイルを中核とした事業という見方はしないほうがいいだろう。先に述べたように、ドコモは「スマートライフのパートナー」を目指す企業でもあり、従来のように携帯電話サービスを提供するだけの会社という認識はもう古いのかもしれない。
2015年02月03日NTTドコモ、NTT都市開発、NTTデータ、NTTファシリティーズの4社は2日、サイクルシェアリング事業を展開する合弁会社「株式会社ドコモ・バイクシェア」を設立した。新会社の資本金は7.5億円、出資比率は、NTTドコモが85%、NTT都市開発が6.7%、NTTデータが6.3%、NTTファシリティーズが2%。サイクルシェアリングは、自転車を活用した観光振興や地域の活性化を目的とした事業。ドコモは神奈川県横浜市、東京都江東区、宮城県仙台市、東京都千代田区、東京都港区において同事業を展開し、実証実験を実施しており、2月22日からは広島県広島市でもサービスを提供する予定。現在提供中のシステムでは、自転車本体に通信機能、GPS機能、遠隔制御機能(自転車の貸出・返却制御や電動アシスト機能のバッテリー残量の把握等)を備え、限られたスペースで導入が可能。また、会員情報サイトから貸し出し可能な自転車を確認・予約し、ICカードや携帯電話/スマートフォンを自転車のカードリーダーにかざすことで、その場で貸出/返却が行える。新会社では、これまでドコモが取り組んできた自治体のサイクルシェアリング事業の運営に加え、マンション等の民間施設でサービスを提供する。また、他のサイクルシェアリング運営事業者へのシステム提供やコンサルティング業務を推進していくという。
2015年02月02日