現在開催中の第30回東京国際映画祭にてクロージング作品に選ばれたドキュメンタリー映画『不都合な真実2:放置された地球』。登場するのは、かつてアメリカ副大統領を務め上げ、出版した書籍はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストに掲載、前作『不都合な真実』の公開後にはノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア。本作の共同監督ボニー・コーエンは、彼をあの「ロラックスおじさん」に例えているという。2006年に公開され、第79回アカデミー賞で2部門を受賞するなど、世界を騒然とさせた伝説的ドキュメンタリー『不都合な真実』。その続編であり、2020年にオリンピック・パラリンピックを控え、“環境にやさしい大会”“環境都市”の実現を目指すという東京で開かれる第30回東京国際映画祭のクロージング作品にも選出されている本作。世界中に衝撃をもたらした前作『不都合な真実』で、地球の気候変動が人類にとっての脅威の1つであると警笛を鳴らしたアル・ゴア。そんな彼の人物像に迫ってみた。ゴアは、1976年、1978年、1980年、1982年と4期にわたりアメリカ下院議員に当選し、1984年、1990年にはアメリカ上院議員に当選、1993年には第45代アメリカ副大統領に選出され、8年間務め上げた。また、1993年にゴアが打ち出した「情報スーパーハイウェイ構想」(※合衆国の全てのコンピュータを光ケーブルなどによる高速通信回線で結ぶという構想)を発端に、インターネットを爆発的に普及させるなどの功績を残し、2000年には、元・アメリカ大統領ジョージ・ブッシュと大接戦の大統領選挙戦を繰り広げるも、全投票数の約0.03%の僅差で惜しくも敗戦。その後、政治家から引退したゴアが、次のステージに選んだのが環境問題だ。大学在学中に二酸化炭素の蓄積について初めて学んで以来、興味を持ち続け、政治家時代の1991年には「地球の掟」という書籍を出版し、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにも掲載。アメリカ上院議員として掲載されるのは、ジョン・F・ケネディ以来という快挙を成し遂げた。さらに、前作の公開後には「気候変動による危険に関する情報を世界に提供した」として2007年ノーベル平和賞を受賞した。前作より11年という年月を経ても、なお精力的に活動を続けるゴアは「アメリカ大統領ほど世界を変えられる地位はないという考えに陥って苦しんだことはないが、大統領という地位を勝ち取れなかったからこそ、ほかの方法を見つけることができたと嬉しく思っている」と自身を語る。「気候変動問題解決に向けてできることは全てやるという信念は、どんな場合でも捨て去ることはできない。長い間関わってきた問題で、生きている限り、取り組んでいくつもりだ」と、生涯を賭けて環境問題に取り組むことを明かしている。とはいえ、この問題が人々に認知されるようになるまでの道のりは簡単ではなかった。幾多の困難を乗り越えてきたゴアについて、共同監督を務めたボニー・コーエンは「『不都合な真実』の後、政治的な行き詰まり状態が広がったにもかかわらず、彼は休むことなく、人を解決にむけて動かせるように専念していた。ゴアは“ロラックスおじさん”のように地球の代弁者として潮流に逆らっていたが、いまでは彼に味方する人が世界には多くいる」と説明する。“ロラックスおじさん”といえば、児童文学作家ドクター・スースの児童書「The Lorax」に登場するキャラクターであり、原作を基に『怪盗グルー』シリーズのイルミネーション・エンターテインメントによりアニメーション映画化され、日本でも2012年に『ロラックスおじさんの秘密の種』というタイトルで公開。ロラックスおじさんの日本語吹き替えを志村けんが務めた。映画では、ロラックスおじさんは森と木の代弁者として、人工物であふれかえった世界から豊かな森を取り戻すことを願い、声を上げ続ける。人々に危険を知らせ、立ち上がるよう促し、導くゴアの姿は、まさに現実の“ロラックスおじさん”!長年心血を注ぐゴアが11年越しに語る、放置された“地球の真実”に耳を傾けてみては。『不都合な真実2:放置された地球』は11月17日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月28日「アメリカの大統領の顔に生理の血をぶちまけたかったの!」とっても奇妙で過激なステートメントをオープンに掲げるニューヨークの下着ブランドが存在する。この発言の真意とは…?「服をただ着るのではなく、マニフェスト(宣言)として着よう」というモットーを持つBe inspired!は、編集部がセレクトしたブランドの詰まった「人や環境、社会に優しく主張のあるWARDROBE(衣装箪笥)」を作り上げる連載、『GOOD WARDROBE』を開始。今回はニューヨークのレトロでガールズパワー炸裂な「Cute Fruit Undies」(キュート・フルーツ・アンディーズ)を紹介する。ー社会問題を考える上で、ファッションにはどんな力があると思う?社会問題を楽しく簡単に「自分ごと」にする力があると思ってる。大好きな服を着ている時って、自分のことも大好きになれるでしょ(いつもポジティブに!)。それで自然と友達やSNSで共有したくなると思うの。その服の中に政治的なメッセージがもし込められていたら、友達やSNSを見た人とそのことについても話すきっかけになるかもしれない。そうやって自分も深く考えるきっかけになるし、友達も意識が変わるかもしれない。キュートな雰囲気とデザインだけど、結構過激なCute Fruit Undies。「政治家の顔をパンツの内側にプリントして、生理の血をぶちまけよう」とは政治がタブーなトピックという風潮のある日本ではなかなか思いつかない。キュートにそしてユーモアたっぷりに政治的な意見の表明を実現するこのブランドの女性の権利のための闘いは続く。***Cute Fruit Undies
2017年10月23日ラリー・フリントのTwitter(@ImLarryFlynt)より ポルノ雑誌「ハスラー」の生みの親で、発行人のラリー・フリント(74)が、ドナルド・トランプ米大統領を追い落とす秘策を繰り出した。トランプ大統領を弾劾に追い込める情報に最高1,000万ドル(約11億円)の懸賞金を掛ける、とワシントン・ポスト紙に全面広告を出したのだ。 広告では、昨年の大統領選ではトランプ陣営が多くの不正行為に手を染めていた可能性を指摘。その根拠として、選挙人の“奇跡的な”大量投票と、共和党による党利党略のための選挙区改訂を挙げている。これが結果として、一般投票で200万票以上リードしていたヒラリー・クリントン候補を落選させたとしている。 トランプ大統領を弾劾すべき理由としては、好戦的な外交政策で自国のみならず友好国をも危険に陥れていること、目に余る縁故採用と、資格のないお気に入りを高官に引き立てることを正当化するための図々しい嘘の数々などを挙げている。 「彼はロシアから見返りを得たのか?合衆国の経済は、トランプ帝国のビジネスのために犠牲とされたのか?全てを洗い出し、白日のもとにさらす必要がある。告発というものは、時に汚く、議論を呼ぶ行為だが、選択肢の一つだ。今後3年も、機能障害を抱える不安定な政権をのさばらせておくわけにはいかない」とフリントは強い論調でトランプ大統領の資質を問うている。 広告の末尾には、「動かぬ証拠」の提供者に1,000万ドルの支払いを確約する旨と、窓口としてフリーダイヤルとメールアドレスが掲示されている。
2017年10月16日トランプ米大統領が、11月に初来日する方向で調整が進んでいると、複数の政府関係者が明らかにした。天皇皇后両陛下との接見も調整中だという。ジャーナリストの歳川隆雄さんが言う。 「トランプ大統領が皇居を表敬訪問すれば、天皇皇后両陛下との写真や映像が世界中に配信されて、日米の強固な関係をアピールすることになるのは間違いありません」 政治部記者もこう語る。 「11月4~6日の来日で調整が続いています。2泊3日ですと国賓となる可能性もあり、その場合は、天皇の歓迎式典、会見、晩餐会がワンセットで組み込まれます」 “暴言王”トランプ氏の来日には反発も予想される。イギリスではメイ首相が「トランプ氏をエリザベス女王が歓迎する国賓として招待する」と表明したところ批判が殺到。英議会のオンライン請願サイトには、招待に反対する186万もの署名が寄せられた。 皇室担当記者は、そんなトランプ氏の来日に違和感を禁じ得ないと話す。 「自らのツイッターで北朝鮮と舌戦を繰り返しているトランプ大統領は、天皇陛下と美智子さまのイメージから、もっとも遠い存在に感じてしまうのです。トランプ氏が両陛下に対面して、どんな言動を取るのか懸念を抱きます」 トランプ大統領が訪日する前後、両陛下のスケジュールは繁忙を極めている。 10月27日に九州豪雨被災地を見舞われ、28~30日に福岡県で開催される「全国豊かな海づくり大会」へご出席。11月3日、文化の日には文化勲章の授与式があり、すぐあとには秋の園遊会、そして屋久島・沖永良部島・与論島へのご訪問も予定されている。 気がかりなのは、陛下のご体調だ。宮内庁は、外国要人との会見は1ヵ月前に連絡するルールを定めているが、これも両陛下に想定外のご負担をかけないよう配慮したもの。 09年、中国政府がこの“1ヵ月ルール”を無視して求めた天皇陛下と習近平国家副主席(当時)との会見を、鳩山政権が一度は宮内庁に拒否されながらも強引に実現したことがある。 「陛下の国際親善は、政府のやることとは次元を異にするもので、政治的な重要性、懸案、政治判断を超えたところでなされるべきだ」 当時の羽毛田信吾宮内庁長官はこう発言し、政府への憤りを隠さなかった。トランプ大統領の来日は1ヵ月以上先ではあるが、過密日程の中での会見は心配だ。 今回、日米首脳会談のメインテーマは、緊迫する「北朝鮮問題」のはずだが、 「来日に合わせてゴルフも計画されています。米ツアーで活躍する松山英樹プロや日本ゴルフツアー機構の青木功会長が、トランプ氏と一緒にプレーする案も浮上しています」(皇室ジャーナリスト) 天皇陛下のご学友、明石元紹さんは、そんな“接待コース”に両陛下との会見が含まれているのではないかと懸念する。 「過去には陛下との会見が訪日の条件だったケースもありました。両陛下は相手がトランプ氏であろうと、米大統領としてしっかり接遇されることでしょう。たとえ陛下のお気持ちに沿わないことがあっても、それを表に出すことはできないお立場なのです」 懸念される点の多いトランプ氏の初来日だが、前出の文化学園大学客員教授の渡辺みどりさんはこう語る。 「トランプ氏に対しても、天皇陛下と美智子さまは、国際平和の視座に立ってお話されるでしょう。外国の首脳が両陛下のお人柄に感銘を受け、日本が再評価されたことも過去にあったのです」 どのような相手を前にしても、平和を希求する両陛下の信念が揺らぐことはない――。
2017年09月21日「夫妻の険悪ムードが決定的になったのは、現地時間5月22日。中東訪問でイスラエルの空港に降り立ったときでした。トランプ大統領はレッドカーペットで夫人と手を繋いで歩こうとしたのですが、差し出した手をぴしゃりと払いのけられたのです」(米国在住記者) 就任当時から“仮面夫婦”と現地メディアに報じられてきた、トランプ米大統領(71)とメラニア夫人(47)。 「トランプ大統領は、05年にメラニア夫人と3度目の結婚をしました。翌年には子宝にも恵まれています。しかし、このころからすでに夫婦関係は破綻していました。というのもトランプ大統領は、モデルだった夫人の体型が崩れるのを嫌がり、出産に猛反対。激しい口論になった結果、2人の仲はどんどん悪くなっていきました」(前出・米国在住記者) 不仲説が囁かれて久しい2人だが、離婚の可能性はあるのだろうか。 「十分ありえますが、今すぐに離婚、というわけではないでしょう。大統領就任式の前夜、トランプ夫妻は『任期中の離婚は回避しよう』という約束を交わしたそうなのです」(前出・米国在住記者) 億万長者のトランプ大統領が離婚となれば、気になるのは“慰謝料”だ。その桁外れの金額とは――。 「経済誌『フォーブス』の調査によると、トランプ大統領の純資産は推定4,000億円。適用される州法や離婚の理由にもよりますが、通常はその50%が慰謝料や財産分与となります。つまり、2,000億円近くの“慰謝料”が発生する可能性があります」(現地の司法関係者) 実際、トランプ大統領が1度目の離婚で支払った“慰謝料”は約1,800億円。この慰謝料が原因で自己破産申請をする事態に陥ったという。 「2度目の離婚では約2億5,000万円の現金で危機を乗り越えました。この際、役立ったのが“婚前契約”というもの。欧米では、入籍前に結婚に関するさまざまなことを取り決めておく婚前契約を交わすことが一般的です」(前出・司法関係者) トランプ夫妻も“婚前契約”を取り交わしているそうだ。 「そこには“慰謝料の対象となる資産は不動産に限定する”との条件があるそうです。さらに“慰謝料”の分配額も50%を大きく下回るよう設定。仮に現時点で離婚した場合、支払総額は400億円ほどになるといわれています」(前出・司法関係者) どちらにしても、天文学的な数字であることに変わりはない。
2017年08月15日「リバプール・インスティテュート・フォー・パフォーミング・アーツ」の設立者の1人であるポール・マッカートニーが同校を訪れ、「作曲」の講義を行った。今年初め、アデルのプロデューサーのグレッグ・カースティンと新作アルバムの制作に着手したと発表していたポール。タイトルは未定ではあるが、アルバムに収録される新曲の中に、トランプ大統領について書いた作品があることを生徒たちににおわせた。「たまに世界情勢がとんでもなくクレイジーな方向に向かうことがある。そういうときは、自分が(曲に)書かなきゃいけないと思うんだ」。ポールは米大統領選でヒラリー・クリントン氏のサポートを表明していた、反トランプ派。トランプ氏が大統領に就任してからも「私は彼のことが好きではない」、「彼はアメリカの醜い面を解き放ってしまった」などと批判してきた。実はそのはるか前にトランプ氏もポールを痛烈批判したことがある。2006年、CNNのラリー・キングが司会を務めるトーク番組で、トランプ氏は当時ヘザー・ミルズとの離婚にあたり財産分与で揉めていたポールについてこう語っている。「彼が頑なに婚前契約書を交わさなかったからこうなったんだよ。(中略)金を持っているか、もしくは自分がこれからたんまり稼げそうだと思うなら、絶対に婚前契約書が必要なんだ!」果たしてポールは新曲でどんなメッセージをトランプ氏に綴っているのだろうか…? アルバムの販売時期も未定だ。(Hiromi Kaku)
2017年07月31日ロボットコンテストへの出場が叶ったアフガニスタンの女性チーム(写真:AP/アフロ) トランプ氏が政権を握って以来、米国の入国ビザ申請に対する審査が厳格化している。来週ワシントンD.C.で開催されるロボットコンテストに出場するため、女性だけで結成されたアフガニスタンのチームが滞在ビザの申請をしたところ、国務省によって二度も却下されてしまった。このままでは出場を諦めざるを得ない。しかし、12日になって事態は一転。アフガンチームにビザが発給されたのだ。この手のひら返しの裏には、トランプ大統領の娘であるイヴァンカ氏の存在があったようだ。 「来週、ワシントンD.C.でアフガンの少女たちの素晴らしいチームと、その競争相手のみなさんをお迎えすることを楽しみにしています!」とイヴァンカ氏は13日にTwitterに投稿した。 イヴァンカ氏は大統領補佐官に就任して以降、女性の社会参画や起業を促進する活動を精力的に行っている。今回のアフガンチームの苦境は、女性の地位向上を目指す彼女にとっては看過できない事態だったのだろう。 しかし、この話は美談では終わらない。 過日行われたG20サミットでは、父トランプ氏が個別会談のために中座している間、米国代表の席に座ったイヴァンカ氏。「大統領の娘が他国の首脳たちと同じように座るなど前代未聞だ」と国内外から大いに批判を浴びた。さらに、トランプ大統領の長男が、選挙戦中にロシア側からクリントン候補が不利になる情報の提供を受けていた疑惑も持ち上がり、トランプ家の風当たりは強くなる一方だ。 そんな背景もあり、前述のTwitterの投稿には「ワンダーウーマンじゃない。ただの金持ち親父の愛娘ってだけだ」「点数稼ぎに忙しいですね」「黙れイヴァンカ。我々はおまえが嫌いだ。おまえが何を考えようと、何をしようと知ったことじゃない。消えろ!」「ロシアについてのコメントを忘れてますよ」といったリプライが殺到している。
2017年07月13日女優のリンジー・ローハンが、米ドナルド・トランプ大統領への非難を止めるよう呼びかけている。トランプ氏は先日、難病を患うイギリス人男児チャーリー・ガード君についてCNNニュースチャンネルで発言したことを受けて、SNSで批判的なコメントが殺到。しかし、これに対しあるツイッターのユーザーは、トランプ氏がチャーリー君を助けるために全面的に協力することが書かれた記事の写真を投稿し、「これこそまさに本物の大統領の男がやることだ」と、トランプ氏を攻撃する人々に対して苦言を呈した。するとリンジーは、このユーザーのツイートに対し「これこそ私達の大統領よ。彼をいじめるのは止めて、信じるべきよ。彼を応援してくれてありがとう」とリツイートしたのだ。さらにリンジーは、トランプ氏の家族のことも賞賛しており、アメリカ国民は彼らに対して悪口を言うべきではないと続けている。一方で2004年にトランプ氏は「トラブルメーカーは床上手である」ことから、リンジーは「間違いなく床上手だ」と冗談交じりに発言していたこともあった。そんな失礼な冗談を言われたリンジーではあるものの、今年始めからトランプ氏の事を賞賛し人々にサポートするよう呼びかけ続けている。(C)BANG Media International
2017年07月07日アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実』の続編となる『不都合な真実2:放置された地球』。この度、本作から我々へ警笛を鳴らす、目を背けずにはいられない特報映像と、本ポスタービジュアルが公開された。第79回アカデミー賞にて、長編ドキュメンタリー賞と歌曲賞の2部門を受賞したドキュメンタリー作品『不都合な真実』。また、アル・ゴアは地球環境問題啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を授与され、映画はドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットを記録。その10年ぶりに製作された第2弾が、本作『不都合な真実2:放置された地球』だ。到着した特報映像では、数々の報道番組でもナレーションを務め、本年度の声優アワードで助演男優賞を受賞した声優界の重鎮、大塚芳忠のナレーションで進められていく。氷河融解、超巨大嵐、豪雨、洪水、大気汚染など地球温暖化の影響により起こる様々な異常気象が発生する現状に対し、「地球が悲鳴を上げている!もう限界なんだ!」と声を荒げるアル・ゴア。その一方で、映像ラストでは「地球温暖化が必要だ!寒すぎる!」と訴える米大統領ドナルド・トランプの姿も映し出され、シリアスな中にも皮肉がたっぷり込められた映像に仕上がっている。米国によるパリ協定の離脱が発表され、同盟国や米経済界などで波紋が広がる中、トランプの決断に対しアル・ゴアは「無謀で全く擁護できない行動」と一蹴。「これにより、世界の中での米国の立場は弱まり、限られた時間の中で気候問題を解決することが危ぶまれます」と警笛を鳴らし、「今回のトランプ大統領の決断は、多くの米国人が望んでいる結果とは異なりますが、彼が何をしようとも、我々のこの革命は続きます」と声明を発表、改めて地球環境問題解決への取り組みに対する確固たる決意を表明した。また、ボニー・コーエンとジョン・シェンク監督もまた、今回の決断に対し「非常にショックを受けるとともに失望しています」と声明を発表。本作について「当時パリ協定を実現させるために裏で奔走した人々の努力や情熱が描かれています」と語り、「トランプ大統領が世界に対する米国の貢献を邪魔するのであれば、我々ひとりひとりがこの地球のために立ち上がろうではありませんか」と訴えかけている。『不都合な真実2:放置された地球』は2017年秋、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年06月29日『キャリー』『シャイニング』などで有名な作家のスティーヴン・キングが、「トランプ大統領が僕をブロックしてツイートを読めなくした。死ななきゃいけないってことかもな」と“いじけ”ツイートをした。幸いなことに、そのツイートを見た「ハリー・ポッター」シリーズのJ.K.ローリングは「私はまだ彼のツイートにアクセスできるから、あなたにDM(ダイレクトメッセージ)で送りますよ」とキングに手を差し伸べた。これに対し、キングは「ありがとう。でもただのいたずらかもしれない。どっちでも別にいいけどね。(副大統領の)ペンスのはいつでも見られるだろうし。ははは」とお礼を述べた。この時点では自分が本当にトランプ大統領にブロックされたのか、単なるいたずらなのか半信半疑の様子だったキングだが、その後のツイートで「やっぱりブロックされた。トランプがいない荒れ地に追いやられたよ」とブロックされたことを強調した。キングはアンチ・トランプ派で、昨年のアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利を収めた翌日に、「もう本をお勧めしたり、政治について語ったり、愛犬の楽しい写真を載せることも止める!」とツイッターの休止宣言。その数週間後には再びツイッターに戻ってくるも、トランプ大統領への批判ツイートを繰り返していた。(Hiromi Kaku)
2017年06月14日(写真・代表撮影:ロイター/アフロ) 就任後初の外遊で、中東に続いて欧州を歴訪しているトランプ米大統領が24日、バチカンでローマ・カトリック教会の法王フランシスコ一世と会談を行った。その際、帯同したメラニア夫人と長女のイヴァンカ氏が着けていた黒いベールが話題となっている。 ファーストレディの首席報道官は「バチカンの規則によると、女性が法王に謁見する際は長袖のブラックフォーマルと、頭を覆うベールを着用することになっている」と発表。正式なルールに則った服装であったことを強調した。 20日に訪問したサウジアラビアでは、メラニア夫人はスカーフを着用しなかった。イスラム圏では、女性が夫以外の男性の前に姿を現すときは髪を覆う。しかし、今回はサウジアラビア側からスカーフ着用の要請はなかったという。アラブの女性が身につける伝統衣装に似た長袖の黒いジャンプスーツを着たメラニア夫人の装いは、現地の新聞で「おしゃれに伝統を守った」と絶賛された。 メラニア夫人は今回の外遊を前に、各国の文化と服装の規定を熱心に学んでいたという。日を追うごとに支持率を落としている夫とは逆に、訪れる国の文化を尊重するメラニア夫人の評価が今、急上昇している。
2017年05月25日(写真:アフロ) 5月7日に決選投票が行われたフランス大統領選。極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン(48)と一騎打ちで争い、勝利した中道派のエマニュエル・マクロン(39)。 マクロンはフランス国立行政学院卒業後に財務省に入省、投資銀行に転職し、企業買収などを手掛けたエリートで、地元紙がつけた名は「金融のモーツァルト」。36歳の若さで経済・金融大臣に就任し、ついには自ら政治団体「Enmarche!(前進!)」を設立した。 「当然のようにメディアの注目を浴びましたが、彼を一段と有名にしたのは、いつも寄り添い支えている24歳年上のブリジット夫人(64)の存在です」(在仏ジャーナリスト) マクロンが16歳のとき、2人は生徒と教師という関係だった。彼はフランス北部の町アミアンにあるカトリック系の高校に進学し演劇部に入部、そこで顧問をしていたのがブリジットさんだったという。 「マクロンは学校ではつねに成績トップ、ずば抜けた知性を持っていました。そして毎週金曜日の夜に、2人で演劇の台本作りをしているうちに、惹かれあったといいます。その演劇を無事に終え、幕が下りたと同時に、舞台でお互いの頬にキスをしたという話も……。しかし、ブリジットさんには当時、夫がいたんです。彼女の長女はなんと、マクロンと同級生でした」(前出・在仏ジャーナリスト) マクロンの両親は、2人の恋仲に猛反対。彼の母親はブリジットさんに、「マクロンが18歳になるまで会ってはいけない」と命じたが、彼女は涙ながらに「それは約束できない」と語ったという。そしてマクロンは、アミアンから150キロ離れたパリの高校に転校することに。そのとき彼は、「必ず戻り、あなたと結婚する」と、ブリジットさんにプロポーズしたそうだ。 「それから13年、財務官僚になっていた29歳のマクロンは、前夫と離婚したブリジットさんとついに結婚。彼女は前夫との間に子どもが3人、さらに孫が7人おり、マクロンはすでに“おじいちゃん”ですが、夫婦は今も遊説やデートなどで、手をつなぐほどアツアツ。選挙戦でも、“美人弁護士”で知られる次女・ティファンヌさん(30)が、マクロン陣営を支えたことが、好感度アップにつながりました」(前出・在仏ジャーナリスト) 禁断の師弟愛に不倫略奪婚--。しかし、フランス国民はそれを受け入れているそう。 「彼の結婚はむしろ、“恋愛を成就させた理想の夫婦”だと、美談として語られているんです」(前出・在仏ジャーナリスト) 国際教養大学大学院客員教授で国際ジャーナリストの小西克哉さんもこう語る。 「オランド前大統領は女優との不倫疑惑が報じられましたし、ミッテラン元大統領に至っては隠し子がいて、愛人宅に帰っていたことは公然の事実でしたが、国民が注目するのはあくまで政治活動。プライベートとは切り離して考えるべき、というフランス人が多いんです」 くしくもアメリカのトランプ大統領(72)とメラニア夫人(47)も24歳差の“年の差婚”。これからは、ファーストレディの年齢にも注目!?
2017年05月14日ドウェイン・ジョンソン(45)が米大統領選挙へ立候補する意欲を見せている。ドウェインは過去1年間で、アメリカを動かしていくために政治の世界へと足を踏み入れることをより一層考え始めたのだという。ドウェインは「大統領選に立候補する可能性は大いにあるだろうね」「1年前くらいから、どんどんそういった事を考えるようになってきたんだ。それは真剣そのもので、家に帰って『自分の答えを考え直して、真実で敬意のある回答を言えるようにしなくては』と考えるようになったんだ」と語る。さらにドウェインは、国民のために責任を負うことができる、自信あるアメリカのリーダーになることができるだろうGQ誌のインタビューに続ける。「個人的にだけど、僕が大統領になるとしたら、バランスが大切だと思うんだ。それにリーダーシップも大切だね。みんなの責任を負うことになるからね。もし何かに対して誰かと意見が合わないとしても、僕は彼らを黙らせたりはしないよ。彼らを含めて考えることになるだろうね」「僕らはみんな問題を抱えているわけだから、一緒に解決していかなくてはいけないんだよ。誰かを黙らせるようなことをしないということが良いリーダーの素質の1つだと思うんだ。だから意見が食い違ったとしても、一緒に解決していかないとね」もしドウェインが本当に大統領選に立候補するとしても投票数に困ることはなさそうだ。ドウェインが出演する「ワイルド・スピード」シリーズを製作するNBCユニバーサルの会長ロン・メイヤー氏は、そのときが来たら間違いなくドウェインに投票するだろうと語っている。「彼が大統領選に立候補するときがきたら、彼はおそらくその目標を達成するだろうね。彼にできないことは何もないと思うんだ。なんの疑いもなく、僕は彼に投票するよ」(C)BANG Media International
2017年05月12日今年、ドラマ「Atlanta」(原題)でゴールデングローブ主演男優賞と作品賞(ミュージカル/コメディ部門)を獲得したドナルド・グローヴァーが、「デッドプール」のアニメドラマを製作することが明らかになった。弟のステファンとともに製作総指揮と脚本を担当するという。ラッパー、コメディアン、俳優、脚本家、監督など多彩な才能の持ち主で、近年活躍が目覚ましいドナルド。アニメの「スパイダーマン」の声優を務めた過去や、まもなく公開される『スパイダーマン:ホームカミング』にも出演するなど、マーベルとのつながりも深い。マーベルコミックスの「デッドプール」の原作者、ロバート・ライフェルドはインスタグラムでアニメ化への喜びを爆発させている。「僕が秘密を守れないなんて言わせないよ!だって、僕はこのことを12か月間も内緒にしていたんだから。(今年1月に開催された)ゴールデン・グローブ賞では、ドナルドに大急ぎで駆け寄って、彼がアニメをプロデュースしてくれることがとてもうれしいと伝えたんだ。大興奮さ!」。「大人向けのアニメコメディ」になるという「デッドプール」のアニメは、2018年に全10話がリリース予定。正式なタイトルとボイスキャストはまだ発表されていない。So hopefully this picture makes even much more sense now!! Don't ever let it be said I can't keep a secret as I've known about this cartoon for 12 months! On Golden Globes night I raced over to Donald to tell him how thrilled I was that he was producing Deadpool! SO EXCITING! Pinch me!! Congrats FX , Marvel and Donald Glover! #robliefeld #deadpool #xforce #marvel #donaldglover #atlanta #robliefeldcreationsRobertLiefeldさん(@robliefeld)がシェアした投稿 - 2017 5月 10 9:10午前 PDT(Hiromi Kaku)
2017年05月12日長年、ハリウッドの美しい女優たちは女性たちの“整形”に多大なインスピレーションを与えてきた。しかし、ドナルド・トランプ氏が米大統領になってから、整形市場で人気を集めるのは女優ではなく、娘のイヴァンカさんだという。「The Plastic Surgery Clinic」の医療部長を務めるフランク・リスタ医師は、このトレンドの変化に理解を示す。「彼女はとても美しいし、クラシックな容貌でもありますからね」。少し前までは「キム・カーダシアンの唇にして!」と頼むクライアントばかりだったのに、「何をするにしても、ああいう風にはしないで」と現在ではキム風の容貌の人気はダダ下がり。ただし、20代の女性には、キムの妹カイリーの唇がいまだに人気があるそうだ。ニューヨークの整形外科医シャロン・ギース氏は「最近の30代から40代半ばの女性は、イヴァンカさんのように柔らかく、クラシックなスタイルを求める傾向にあります」と語る。この年代の女性は、年齢に合った美しさを求めるようになっていて、まさに35歳らしい美しさを醸し出しているイヴァンカさんは、彼女たちの憧れの存在として人気を得ている。ガブリエル・チウ医師のもとには「イヴァンカさんの顔そのものにしてほしい」とリクエストする顧客も多いようだが、イヴァンカさんの特徴であるふっくらした頬に憧れてボトックスや皮膚充填剤を入れ過ぎてしまうと「猫のような顔つきになってしまう」と注意を呼び掛けている。(Hiromi Kaku)
2017年05月10日レオナルド・ディカプリオが29日(現地時間)、アメリカの首都ワシントンで行われた地球温暖化対策見直しを政権に抗議するデモに参加した。トランプ大統領の就任100日目となった29日、レオナルドは「ピープルズ・クライメート・マーチ(People’s Climate March)」で20万人(主催者発表)の参加者と連邦議会前からホワイトハウスへと行進。「気候変動はリアルだ!」と書かれたプラカードを掲げて歩いた。トランプ大統領は、昨年の選挙戦で地球温暖化はでっち上げだと公言してパリ協定からの離脱を掲げ、大統領就任後はオバマ前政権による温暖化対策撤廃の大統領令に署名。28日(現地時間)に環境保護庁の公式サイトからは気候変動に関するページが削除された。環境保護運動に熱心に取り組み続けているレオナルドは、昨年12月には自ら製作したドキュメンタリー『地球が壊れる前に』を携えて、ニューヨークのトランプ・タワーまで赴き、次期大統領(当時)と娘のイヴァンカと会談もした。それだけに、現政権の地球温暖化対策見直しには声を上げずにいられなかったのだろう。レオナルドはツイッターで、先住民たちのリーダーや抗議団体の人々との記念写真に「気候の公平性のために戦う先住民のリーダーの方々や先住民の方々に加われて光栄です。私と一緒に、彼らと共に立ち上がって下さい」と呼びかけた。行進終了後にはデモの様子の写真を載せて、「今日のクライメート・マーチは、未来へのインスピレーションと希望をもたらしました。私たちはこれからも一緒に、気候の公平性のために戦い続けなければなりません」とツイートしている。(text:Yuki Tominaga)
2017年05月01日マニュエル・マクロン候補(右)とブリジット・トロニュー夫人(写真:Best Image/アフロ) 23日、フランス大統領選挙の第1回投票が行われ、極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン(48)氏と、中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が決選投票へ駒を進めた。マクロン氏が当選した場合、近代フランス史上最年少の大統領が誕生することになるが、妻であるブリジットさんは、夫の25歳上の64歳なのである。2人の馴れ初めを追った。 マクロン氏は15歳のとき、通っていた学校で国語教師のブリジット・オジエールさんに出会った。当時40歳のブリジットさんには夫と3人の子どもがいたが、マクロン氏は熱烈なアプローチを開始。17歳のときに「あなたが何をしようと、僕はあなたと結婚する!」と宣言したという。マクロン氏の両親は、「少なくとも18歳までは、息子と距離を置いてくれ」とブリジットさんに懇願し、2人を引き離そうと息子を遠くへ引っ越させもしたが、功を奏することなかった。18歳から交際をスタートさせた2人は、ブリジットさんの離婚後の2007年に結婚した。しかし、ブリジットさんは夫の姓ではなく、旧姓のトロニューを名乗っている。 ブリジットさんと前夫との間には3人の子どもがいたことは前述したとおりだが、末娘のティファニー・オジエールさん(30)は、マクロン氏の選挙戦に弁護士として参加している。ケベック・テレグラム紙によると、先週、対立候補のポスターが損壊されたことが報じられたときに謝罪会見を行った人物がこのティファニーさんだったという。 ブリジットさんには既に7人の孫がいる。義理の祖父という立場にあるマクロン氏は、BMFTVのインタビューで、自らの子どもを持つことはない、と明言している。「この選択は、年齢差から言って当然の帰結だと思う。僕には生物学的な子どもも孫も必要ない」と断言したが、この風変わりな夫婦のあり方に「ゲイ疑惑」が持ち上がったこともある。今年2月にラジオ・フランスのCEO、マシュー・ギャレ氏との同性愛が報道されたが、「もし僕がギャレさんとの二重生活を送っているとしたら、きっと僕のホログラムが逃げ出したんだろうね」とジョークで一笑に付している。 マクロン氏は妻を表舞台に立たせ、夫婦二人三脚の選挙戦を展開している。演説では「もし、私が選ばれたなら……いや、失礼、私たちが選ばれたなら、彼女は役割と居場所を得て僕の側にいてくれるでしょう」と発言するなど、彼女の存在感は増すばかりだ。ブルームバーグによると、「私は、彼女に多大なる恩があるのです。彼女は私が私であることを助けてくれた」とも語っており、当選した暁には妻が政権で大きな力を持つことが予想される。
2017年04月24日学校や会社の資料をファックスで受け取っていた頃をみなさんは覚えているだろうか?遠い昔のように感じてしまう。インターネットの普及が進み、ファックスを使うことはほとんどなくなった現代…。アメリカにはそんなファックスを使って、自分の信じる正義のために闘うアーティストたちが存在する。
2017年04月16日アメリカの大統領選挙では、必ず予期しない大きな出来事がある。しかし、2016年の大統領選ほど「前代未聞」という表現が似合う選挙はなかった。トランプの当選である。 トランプは「とてもひどい」などといった小学校で学ぶ程度の単純な語彙だけを使ってオバマ大統領をけなし、ライバル候補を揶揄し、マイノリティや移民を非難して群衆を湧かせた。 なぜトランプは支持されたのか?主な支持層である地方の白人労働者の怒りや不信感の実態を、当事者が初めて語る。 ※ 私は「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる一帯に位置する、オハイオ州の鉄鋼業の町で貧しい子ども時代を送った。記憶をどれだけさかのぼってみても、当時から現在にいたるまで、その町は、仕事も希望も失われた地方都市であることに変わりはない。 控えめに言っても、私と両親との関係はかなり複雑だった。一方の親は、私が生まれてからずっと薬物依存症と闘っている。私を育ててくれた祖父母はどちらも高校を卒業しておらず、カレッジを卒業した親類もほとんどいない。 統計資料によれば、私のような境遇に育った子どもは、運がよければ公的扶助を受けずにすむが、運が悪ければヘロインの過剰摂取で命を落とす。昨年、私の故郷の小さな町で何人もが亡くなったように。 私自身も、将来に望みのない子どものひとりだった。高校では落第しかけ、この町では誰もが抱く、怒りやいらだちに屈しかけていた――。 私は1984年の夏の終わり、オハイオ州のミドルタウンで生まれた。この町には製鉄企業「アームコ」があり、祖母がよく言っていたように、「アームコがこの町をつくった」。 実際、町のまともな公園や施設は、多くがアームコの資金でつくられた。主要な地域組織では、役員にアームコの関係者が名を連ね、アームコは学校に資金援助もしていた。それに、ミドルタウンの住民が何千人も雇用され、私の祖父のように、学校教育を受けていない人でも、かなりの給料をもらっていた。 1980年代のミドルタウンには、とても美しい自慢の市街地があった。にぎやかなショッピングセンターや、第二次世界大戦前から続くレストランがあり、製鋼所でのきつい一日を終えた祖父のような人たちが集い、ビールを一杯(あるいは何杯も)引っかけられるバーもいくつかあった。 だが、いまやショッピングセンターのほとんどは空き店舗になっていて、最後に見たときにはハンバーガー店とディスカウント食料品店、バイキング形式の中華料理店があるだけだった。この光景はめずらしいものではない。 ミドルタウンの市街地は、アメリカの産業の過去の栄光を示す遺物になりはてたのだ。市街地の中心部、つまりセントラル・アヴェニューとメイン・ストリートが交差するところですら、窓ガラスが割られた廃店舗が列をなしている。 目抜き通りからほど近いところに、ソーグ家の屋敷がある。ソーグ家は19世紀にさかのぼる有力で裕福な一族で、ミドルタウンで大きな製紙工場を経営していた。かなりの額を町に寄付し、地元のオペラハウスには一族にちなんだ名がつけられているほどだ。ミドルタウンがアームコを誘致できるほど立派な町になったのも、ソーグ家のおかげだといえる。 ソーグ家の屋敷は、文字どおりメイン・ストリートに面している。同じ通り沿いには、その昔、ミドルタウンの全盛期に富裕層が住んでいた、ぜいたくな家がずらりと並んでいるが、そのほとんどが朽ち果てている。いまでも使われている建物といえば、ミドルタウンの最貧困層用に、建物のなかを区切って共同住宅にしたものばかり。 ここは、かつてはミドルタウンが誇る通りだったが、いまや薬物依存者と売人の待ち合わせ場所になった。暗くなったら近づかないほうがいい。このような変化は、貧困地域に住む白人労働者階層の数が増加したことによる。1970年には、白人の子どもの25%が、貧困地域に住んでいた。それが2000年には40%にまで上昇した。いまは、ほぼ確実にさらに高くなっているだろう。 歴代の市長たちは、ミドルタウンの市街地を再生しようと試みてきたが、むなしい努力に終わっている。再生の取り組みは、いつだって無駄な努力だった、と私は思う。人々が去っていくのは、市街地におしゃれな文化的スポットがないからではない。ミドルタウンには、消費者が十分にいないから、おしゃれな文化的スポットのほうが去っていくのだ。ではなぜ、金払いのよい消費者がいないのか。消費者を雇用するだけの仕事がないからだ。 私は白人にはちがいないが、自分がアメリカ北東部のいわゆる「WASP(ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)」に属する人間だと思ったことはない。 そのかわりに、「スコッツ=アイリッシュ」の家系に属し、大学を卒業せずに労働者階層の一員として働く白人アメリカ人のひとりだと見なしている。そうした人たちにとって、貧困は、代々伝わる伝統といえる。 先祖は南部の奴隷経済時代に日雇い労働者として働き、その後はシェアクロッパー(物納小作人)、続いて炭鉱労働者になった。近年では、機械工や工場労働者として生計を立てている。 アメリカ社会では、彼らは「ヒルビリー(田舎者)」「レッドネック(首すじが赤く日焼けした白人労働者)」「ホワイト・トラッシュ(白いゴミ)」と呼ばれている。こうした貧困に沈む白人たちが、トランプ大統領を支持したのだ。 ※ 以上、『ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち』から引用しました。
2017年04月01日トランプ大統領は、選挙期間中、陸軍や海兵隊の規模を拡大し、また海軍のために戦艦を、空軍には戦闘機を増やすと述べ、さらに核兵器の近代化を口にしていた。そのおかげか、トランプが選挙に勝利すると、ロッキード・マーティン、BAEシステムズ、レイセオンといった軍需産業の株価は軒並み上昇した。 トランプ政権の誕生によって、アメリカとイスラエルの軍産複合体の協力はさらに進んでいくだろう。 2014年、イスラエルがガザを攻撃すると、アメリカはイスラエルのロケット防衛システム「アイアンドーム」に対して2億2500万ドル(およそ230億円)の拠出を決定している。これは、ガザでの死者が2000人を超える中での決定だった。 このガザ攻撃にも、アメリカやイスラエルの軍産複合体の意図があったと言われている。アイアンドームは、イスラエルの軍需産業であるエリスラ社やラファエル社などの製造によるものだが、アメリカの軍需産業の大手レイセオンの部品も使われている。つまり、イスラエルが起こした戦争はアメリカに利益をもたらす仕組みになっているというわけだ。 アメリカのイスラエルに対する対外軍事融資FMF(Foreign Military Financing)は、メルカヴァ戦車などイスラエル国産の兵器を製造する資金ともなっている。アメリカのFMFによるイスラエルへの資金援助は、イスラエルの軍事費全体の4分の1を構成するようになった。 親イスラエルのトランプ政権はこの傾向に拍車をかけ、アメリカとイスラエルの軍事協力はいっそう進むに違いない。 しかし、軍事費の突出は、教育や福祉を圧迫する。この構造は、世界一の軍事大国のアメリカ(世界の軍事費の4割近くがアメリカ)では極めて顕著に表れ、2015年の財政年度の54%が国防費で占められる一方で、教育や医療・福祉は12%にすぎない。 ■アメリカがイスラエルに肩入れするわけ それにしても、なぜアメリカはここまでイスラエルに肩入れするのか。実は、アメリカの中東外交において、イスラエル・ロビー(アメリカの中東政策の中でイスラエルの利益を優先させることを考える圧力団体)の影響力には絶大なものがある。 アメリカ国内でイスラエル・ロビーの活動を批判すれば、政治家たちは社会的地位を脅かされたり、選挙での当選が難しくなったりする。したがって、アメリカの中東政策というものはイスラエル・ロビーを無視しては成り立たない。 アメリカのユダヤ人人口は2015年現在でおよそ716万人、全体の2.5%ほどにすぎないが、投票率が高いという特徴を持つ。それが、ユダヤ人票を政治家たちが重視することにつながっている。 もちろん、アメリカのユダヤ人すべてが、イスラエルを支持する人(=シオニスト)であったり、イスラエル・ロビーに賛同したりしているというわけではない。それでも、ユダヤ系の支持者から潤沢な資金を得るイスラエル・ロビーの力は無視することはできない。 アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」「ワシントン・ポスト」など主要なメディアにもユダヤ系の人々が多く、またワーナーブラザーズなどハリウッドの映画産業もユダヤ人が興したため、アメリカの世論形成に大きな影響力を持つ。トランプ政権の主要閣僚たちが親イスラエル的な発言を繰り返すのも、そうした背景があるのだ。 ※ 以上、宮田律氏の近刊『トランプが戦争を起こす日~悪夢は中東から始まる~』(光文社新書)から引用しました。
2017年03月29日秋葉原の「肉バル 肉ソン大統領 秋葉原店」全長約60cmの肉メニュー『大統領専用器(機) 肉盛りエアフォースワン』が登場!飛行機に見立てた巨大肉メニューは、自慢のタンドールで焼き上げた牛、豚、鶏、羊の様々な部位が楽しめます。ビジュアルのインパクトがとにかくすごいですね。インスタ映えまちがいなしの肉メニュー、ぜひ直接店舗で楽しみましょう!メニュー名大統領専用器(機) 肉盛りエアフォースワン(重量非公開)料金10,000円(税抜) 7,8人前※前日迄に要予約肉ソン大統領ってどんな店?北海道肉ソン大統領は、北海道生まれのお肉を美味しく楽しく食べる為のブランドです。肉類、魚介類、乳製品、農作物、お菓子など名産品の多い北海道にて、デザイナーの阿野 洋介氏(北海道肉ソン大統領補佐官)の豊かな発想力を武器に、お土産界に新風を吹き込んでいるのが、第37代アメリカ合衆国大統領の名前を冠した『北海道肉ソン大統領』です。鶏の一枚肉を贅沢に使用したレトルトカレー「肉デカチキンカリー」、北海道の地形をドットに見立てた「北海ドット」など、話題の商品を次々と生み出しています。■店舗概要店舗名 : 肉バル 肉ソン大統領 秋葉原店所在地 : 〒101-0025東京都千代田区神田佐久間町2-11 JD秋葉原ビル2Fアクセス : JR「秋葉原駅」から徒歩3分営業時間 : 16:00~23:30(L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)※毎月最終金曜日はプレミアムフライデーのため15:00オープン定休日 : なしTEL: 03-5823-4517URL: : : :
2017年03月24日ブリー・ラーソンが、アメリカ史上初の女性大統領候補ヴィクトリア・ウッドハル役を演じることになった。女性参政権運動家のヴィクトリアは、まだ女性に参政権が与えられていなかった1872年に大統領選挙に出馬。初めての女性大統領候補として歴史に名を残している。日頃からフェミニストであることを公言しているブリーにまさにぴったりの役であろう。そのヴィクトリアをテーマとした映画をアマゾン・スタジオが製作することが発表された。「Deadline」によると、主演のブリーは、「アラフォー♀とルーキー♂」のロイド・ブラウン、『LBJ』(原題)のアンドリュー・ミットマンとともにプロデューサーも務めるという。ブリーが監督・主演した『Unicorn Story』でも製作総指揮を担当したアン・ウッドワードが今作でも同ポジションに。脚本はブレット・ラトナーが監督、ジョニー・デップが主演予定で進められていることで話題の『The Libertine』(原題)のジョン・コピットが手掛ける。昨年『ルーム』でアカデミー主演女優賞を獲得して以来、ひっきりなしに映画に出演しているブリー。日本では3月25日(土)から公開されるの『キングコング:髑髏島の巨神』、製作総指揮にマーティン・スコセッシを迎えた『フリー・ファイヤー』も4月29日(土)に公開が決定している。少し先のことではあるが2019年には超大作『Captain Marvel』(原題)も公開予定。それまでにも現時点で4,5本の新作出演を控えている。(Hiromi Kaku)
2017年03月23日『パージ』『パージ:アナーキー』のスタッフが再集結して贈る、『THE PURGE:ELECTION YEAR』(原題)が、『パージ:大統領令』の邦題で4月14日(金)より公開されることが決定。併せて本作から場面写真が到着した。オーエンズ牧師率いる極右政権NFFAが支配するアメリカ。政府は犯罪抑制の最終手段として、“パージ”こそがアメリカを偉大にしていると容認していたが、貧困層や弱者を排除しようとしていると訴える無所属のローン上院議員らの台頭により、賛成派と反対派との間で国内は分断され、その是非を問う大統領選の真っ只中、世界の運命を左右する12時間が新たに幕を開ける――。警察も病院も機能しないパージの夜、NFFAの暗殺計画からローン上院議員を守るため、彼女の護衛を務めるレオ。しかし、裏切り者によって、2人は暴力と混沌に満ちた首都ワシントンD.C.の路上に放り出されてしまう。怪し気な武装集団に追われながら、果たして2人は生き延びる ことが出来るのか…?1年に一晩だけ、政府や警察が一切の活動を停止し、殺人も含めたあらゆる犯罪が合法化されるという法律<パージ>を描き、昨年の大統領選真っ只中の独立記念日に合わせてアメリカで公開された本作。累計世界興行収入は300億円を突破し、パージ法の是非を問うアメリカ大統領選直前という設定で、パージに反対する上院議員と彼女を守るSPの生き残りを賭けたエクストリーム・スリラーだ。本作は、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』のジェイソン・ブラムと、『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイという世界的ヒットメーカーがタッグを組み、『交渉人』で脚本を担当したジェームズ・デモナコが監督を務めるなど、『パージ』『パージ:アナーキー』のスタッフが再集結。また、『パージ:アナーキー』でも主演を務めたフランク・グリロが引き続きレオ役で出演している。そして今回、公開決定に合わせて解禁された場面写真は、パージ法に異を唱え大統領選に立候補した政治家のローン上院議員が、この法律の存続を希望する政府と一般市民によってパージの標的とされてしまう。そんな彼女を守るため、緊迫した空気の中真剣な面持ちで銃を構えているレオの姿が捉えられている。また若い女子3人組は、派手に着飾り顔にはお面、片手には銃を構えターゲットに向かっていく姿が。その様子はかなり不気味…。まるでお祭りを楽しむかのようなその姿は、これから始まる悪夢の12時間を物語る象徴的なシーンとなっている。『パージ:大統領令』は4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年03月12日先のアメリカ大統領選で、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの戦いが、色濃く刻んでしまった米社会の“分断”。もともと存在していたものが、選挙をきっかけに露呈したに過ぎないとは思いますが、この映画を観ると、この国が辿ってきた人種にまつわる歴史の一端がよくわかります。映画『ラビング愛という名前のふたり』は、1967年、米国の結婚に関する法律を変えたある夫婦の真実の物語。バージニア州に暮らす勤勉なレンガ職人のリチャードとその妻ミルドレッドは、つつましくも幸せに暮らしていました。ところがある日、逮捕されてしまいます。罪状は、異人種間の結婚。夫は白人、妻は黒人。2人が愛し合い、その末に結ばれたことが罪として告発されたのです。なぜなら1958年当時のバージニアでは、それが理不尽にも認められていなかったから。2人は結婚を認めてくれるワシントンD.C.に赴いて宣誓をしたものの、結婚生活すら故郷で送ることは許されず、罪人となってしまったのです。25年間、一緒に故郷に戻ることを許さないという判決により、家族や友人と離ればなれになってしまう2人。映画では、その2人による静かなる戦いと、1967年にやっと法改正という勝利を勝ち取るまでを描いています。驚くべきは、2人が声高に権利を叫ぶ活動家だったわけではなく、控えめで物静かな一市民だということ。知識も欲もないために、人権を侵害されたり、利用されたりしそうになりながらも、彼らはどんなときでも互いを“愛し抜く”という姿勢だけで、人間として最も基本的な権利のひとつを勝ち取りました。まさに、“Loving”という名にふさわしい2人なのです。控えめで物静かというラビング夫妻の様子はその生活ぶり、特に服装からも見て取れます。メディアのインタビューを受けるときも、記者会見に臨むときも、着飾ったりせず、いつもの自分たちらしさを失いません。それは、簡素だけれど、清潔感に満ちていて誠実な人柄がにじみ出る服装。人間は、どうしても自分をよく見せようと思いがちですが、その姿からは、彼らが望むものが、名声でも周囲からの尊敬でもなく、ただ単に愛する者たちとの穏やかな暮らしであることがよくわかるのです。ラビング夫妻の訴えをきっかけに、1967年6月12日に最高裁判所は、すべての異人種間結婚禁止法が違憲であるとの判決を下しました。いまではこの日が、“Loving Day”という記念日になっているそうですが、夫に先立たれた後も、妻のミルドレッドは英雄視されることを嫌って静かに暮らしていたとか。社会のためでなく、使命感でもなく、ただ愛する人と一緒にいたい、そんな世にも純粋な愛が源だからこそ、戦い抜けたのかもしれませんね。あんなことも、こんなこともある世界ですが、やはり偉大な愛をもってすれば、世の中なんとかなるのではないか、そんな希望を感じさせてくれる作品です。(text:June Makiguchi)■関連作品:マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ- 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2015 Lily Harding Pictures, LLC All Rights Reserved. (C) on Pack, Hall Monitor Inc.ラビング愛という名前のふたり 2017年3月3日よりTOHOシネマズ、シャンテほか全国にて公開(C) 2016 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.
2017年03月11日写真はMANSION GLOBALのスクリーンショットです ドナルド・トランプが大統領に就任してから約2カ月。ホワイトハウスに居を構えるまで、大統領一家がメインの住居としていたニューヨークのトランプ・タワーは、過剰なまでに厳戒な警備が敷かれたり、反トランプ派のデモ隊が集まったりと益々注目を浴びている。そんなトランプ・タワーのアパートメントの一室に、トランプ大統領誕生後、初めての空き室が出た。 階数は不明だが、写真では窓の外に建物が写り込んでいるため、それほど高層階ではないようだ。間取りは1LDKで、気になるお値段は219万ドル(約2億5200万円)だ。不動産情報サイト「MANSION GLOBAL」によると、売り主はジュリア・コーガンという女性。ウクライナのオデッサに本社を置く海運大手カールバイ・グループの共同創業者ボリス・コーガンの家族とみられる。 カールバイは、主にロシアの武器や軍装備を世界各国に運搬している。一般貨物やロケットも扱っており、顧客には、米海軍やNASAも含まれるという。ボリス・コーガンはロシア国営の産業コーンソーシアムが出資する「RT Logistika」という企業の取締役も務めており、彼の同僚にはロシアの軍当局者の大物が名を連ねている。中には、プーチン大統領の側近も含まれているという。 ちなみに、ジュリア・コーガンが2012年にこの部屋を購入したときの価格は195万ドル(2億2500万円)だったそうだ。
2017年03月10日テレビを見てて、「うわぁ、この人が上司だったら嫌だな」と思ってしまう芸能人っていますよね。理想の上司としては、温和で冷静に話ができ、かつ的確な判断をすることができる人が望ましいですが、逆に傍若無人で部下に恐怖を与えるような人の下では働きたくないという人が多いのではないでしょうか。そんな“上司にしたくない人”としてよく挙げられるのが、お昼の番組でおなじみの坂上忍さん。持ち味である毒舌がことあるたびに賛否を呼び、たびたびネットニュースで取り上げられていますね。その厳しすぎる態度から上司にしたくないと思われているようです。一方で、世界中で今最も周囲を困らせているリーダーがドナルド・トランプ大統領。たびたび大統領とは思えぬ暴言を吐いて世界中から批判を浴びています。そんな二人のどちらかを、もし上司にしなければならないとしたら、あなたはどちらを選びますか?ということで、今回はパピマミ読者の皆さんに「上司にするならトランプ大統領と坂上忍どっちがいいか」という究極の質問をしてみました!●トランプ大統領VS坂上忍! 上司にするならどっちがいい?・坂上忍……68%(72人)・トランプ大統領……32%(34人)※有効回答者数:106人/集計期間:2017年2月21日〜2017年2月23日(パピマミ調べ)----------坂上さんがトランプ大統領に2倍の差をつけて勝利するという結果になりました!一体なぜなのでしょうか?さっそく理由を見てみましょう!●坂上忍を選んだ理由『どっちも嫌ではあるんですけど、坂上忍のほうがまだ礼儀とかしっかりしてる からいいかな。毒舌も理論的だし。トランプは完全に感情で物言ってるから耐えられなさそう』(36歳男性/通信)『坂上忍は厳しいけど、いちおう一人前の社会人として育ててはくれそう。それまでが大変だとおもうけど』(39歳女性/営業)坂上さんを選んだ人の多くに共通していたのが、“厳しそうだけど社会人としては育ててくれそう ”という意見。たしかに、坂上さんは自身の著書の中で『礼儀のないガキは仕事場にいらない』と語るなど、“仕事論”についてはかなり厳しいことで有名ですね。また、疑問に思ったことはズバズバ本音で斬っていくことから、最近の優しい上司にありがちな「注意が遠回しすぎて何言ってるか分からない」という状況も生まれにくいでしょう。相性にもよりますが、このぐらいストレートな上司のほうがいい という人も一定数いるようです。いただいたコメントの中には、坂上さんの毒舌は“理屈”で、トランプ大統領の暴言は“感情”というふうに分析した人もいました。そういう人格的な問題も鑑みてか、坂上さんに軍配が上がる結果になりました。●トランプ大統領を選んだ理由『尻拭いがめっちゃ大変そうだけど、その分見返りも大きそうなイメージ。金持ちだから飲みに行くときも高級レストランに連れて行ってくれそう』(32歳女性/事務)『人格的にいうと坂上さんのほうがまだ良いんだけど、ビジネスとしてはトランプのほうが成功してる し、学べることは多そう。お金の稼ぎ方を教えてほしい』(37歳男性/不動産)一方で、トランプ大統領を支持した人も3割程度いました。人種差別や女性蔑視発言などがたびたび問題視されて批判を浴びているトランプ大統領。しかし、自身が所有する不動産の額は時価数千億円に上る ともいわれ、“不動産王”としての一面もあります。今回のアンケートでトランプ大統領を選んだ人からは、そのビジネス力を評価した声が多く見られました。しかし、自分や味方が得さえすれば何を言ってもいいという態度は、部下にとっては悩みの種になるに違いありません。ビジネスのノウハウを叩き込んでもらえるなら安い物かもしれませんが……。----------いかがでしたでしょうか。「どっちも嫌だよ」と思いつつ、2択となればその人の魅力を見出そうとするのが人間の不思議なところですね。あなたは坂上さんとトランプ大統領、どっちを上司にしたいですか?【参考リンク】・【究極の二択アンケート・結果】トランプ大統領VS坂上忍! 上司にするならどっちがいい?()●文/パピマミ編集部
2017年02月25日ビヨンセ、レナ・ダナム、ケイトリン・ジェンナーらアメリカのスターたちが、ドナルド・トランプ大統領によるトランスジェンダー保護政策撤回に苦言を呈している。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生たちが公立の学校でトイレや更衣室を自分の意思で選ぶことができる政策を、その決定はそれぞれの州や学校が独自に決断すべきであるとしてトランプ大統領が撤回したことを受け、多くのセレブたちが「若いトランスジェンダーの人々を守る」ための支援を呼びかけている。性的思考、性同一性、ジェンダーの表現に対する差別やいやがらせ、いじめを撲滅するために活動している団体GLSENのホームページのリンクとともにビヨンセは「LGBTQの学生たちは、私たちが応援してるってことを知ってほしいわ」と温かいコメントを投稿している。また、『GIRLS/ガールズ』のクリエーターとして知られるレナは、ホームレスや危険にさらされているLGBTの若い人々の支援を行うデトロイトの施設ザ・ルース・エリス・センターへ募金を行う呼びかけを行っている。その一方で、米共和党の支持者であるケイトリンも、この決断に対しては批判のコメントをツイッターに投稿した。そのほかにも、エミー・ロッサム、エレン・ペイジ、ブリー・ラーソン、ケイティ・ペリーらも怒りのコメントとともにトランスジェンダーの人々をサポートするメッセージをソーシャルメディアに投稿している。(C)BANG Media International
2017年02月25日(C)DEADLINEショウビズ界で目覚ましい活躍をした著名人に贈られるハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星。ずらりと並ぶ星の中に、トランプ大統領の名も刻まれている。ミス・ユニバース機構の単独出資者として様々なメディア展開を行ったり、リアリティー番組『アプレンティス』へ出演したりと、大統領選出馬前はテレビ業界で大きな存在感を放っていた。 昨年10月、このトランプ氏の星をツルハシで滅多打ちにする男の映像がネット上に流れた。ジェイミー・オーティスという名のこの男は、地面から取り出した星のエンブレムをオークションにかけ、売上金をトランプ氏のセクハラ被害に遭った女性たちのために遣うつもりだと話していた。 オーティスの公判が21日に結審し、器物破損による有罪と3年の執行猶予が言い渡された。弁護人によるとオーティスは不抗争の答弁を行い、損害賠償及び弁護士費用として4,400ドル(約50万円)の支払いと、20日間の社会奉仕活動を受け入れた。
2017年02月22日2017年2月16日、アメリカ史の1ページに残る国家レベルのストライキ「移民のいない日(Day Without Immigrants)」が全米で実地された。(Photo by lannadelarosa)仕事、学校、買い物。今日は全部正義のためにサボろうフェイスブックやツイッターなどのソーシャルネットワークで拡散したこのストライキ。不特定多数の反トランプ派の人々が全米の移民に1日だけ、仕事、消費、そして学校の非参加を呼びかけた。アメリカが経済的にどれほど移民に依存しているかを、トランプ大統領をはじめとする反移民派に証明するために行われたのだ。アメリカのサービス業は移民によって支えられており、ニューヨークやシカゴのような特に多文化な都市のレストランではスタッフの70%が移民である。(参照元:abcNEWS)ストライキが行われた2月16日の木曜日は、マクドナルドをはじめとする多くのレストランが従業員不足で休業せざるを得なかったそうだ。また、レストランによっては、このストライキの信念に賛同し積極的に休業するところも存在した。(Photo by Ted Eytan)また、マサチューセッツ州に位置するデイヴィス美術館は、移民による作品を展示せず物寂しい館内を見せつけることで、どれだけ芸術面で移民がアメリカに貢献しているかを提示した。実際に全体の20%が移民による作品だという。(参照元:CNN)米各地で行われた「団結」のデモンストレーション同日、各州のアメリカの移民たちは、星条旗を空に掲げ、「肌の色や宗教が違っても自分たちは立派なアメリカ人である」と胸を張って大規模なデモを行った。(Photo by Voces de la Frontera)2017年1月20日に就任したドナルド・トランプ大統領は、メキシコ国境の壁建設や、イスラム教徒多数派の7ヶ国からの入国禁止など反移民的、また人種差別的政策を次々と推し進めている。しびれを切らせた移民や反トランプ派の人々が人種、セクシュアリティー、階級に関係なく結束した様子が今回のストライキやデモに現れている。(Photo by Elvert Barnes)(Photo by Elvert Barnes)「移民のいない日」が社会的に与えたインパクトは大きかったが、その代償も大きかった。ストライキ後、アメリカ全土で100人がこのストライキを理由に解雇されたのだ。(参照元:BBC NEWS)これに対し、参加者たちは特定できた店や会社に関しては、ボイコットを促している。#BradleyCoatings just fired 18 workers for participated in #ADayWithoutImmigrants, stop buying this products— J.C.Zarcus (@Zarcus) 2017年2月18日<BradleyCoatingsはストライキに参加した従業員18人をクビにした。彼らの商品を買うな>誰が本物のアメリカ人?(Photo by Gage Skidmore)「メキシコ人はレイプ魔だ」(引用元:BBC)などとメキシコ人をひとくくりにして中傷したり、その反移民の姿勢で大統領の座に就いたトランプ氏だが、皮肉なことに家系を辿れば彼もヨーロッパからの白人系移民である。「移民ではないアメリカ人」に該当するのは17世紀にヨーロッパから移民が押し寄せて以来迫害され続けているネイティブアメリカンぐらいだろう。トランプ大統領の「反移民主義」に合わせれば、彼自身も追い出されるべき存在なのだから彼の政策や発言はおかしな話だ。一見、日本人には関係ないことのようにも見えるかもしれないが、今回の「移民のいない日」は「平等」のための普遍的な闘いである。アメリカの非白人への不平等を黙視することは全ての黄色人種への不平等を認めることと同じだ。移民がアメリカ国内で尊厳と当然与えられるべき権利を手に入れることを祈りながら、今後の行方に注目していきたい。Text by Noemi MinamiーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!10杯目:トランプなんてありえない。#WhyIMarch|「丼」じゃなくて「#」で読み解く現代社会 皆さん、こんにちは!ハッシュタグ・アクティビズムの連載が10回目を迎えました。最近もハッシュタグを使った運動が多数起きているようです。現在、盛んに行われている抗議活動といえば何が思...
2017年02月22日『写真・AFLO』 暴言、豪腕に世界各国の首脳の頭痛の種となっているのが、ドナルド・トランプ米国大統領(70)。「何だか品が……」と眉をひそめる女性が多いというだけでも、前代未聞の米国大統領。事実、トランプ大統領のお下劣エピソードは枚挙にいとまがない。 そこで、在米ジャーナリストの飯塚真紀子さん、国際経営コンサルタントの植山周一郎さんらの証言、現地メディア報道等を基に、その人物像を追った! ■変人すぎる日常編 ’46年、トランプはニューヨーク市のクイーンズ地区に生まれた。父親は不動産業で財を成し、裕福な家庭に育った。現在、総資産37億ドル(約3,800億円)、’16年の米国長者番付で156位になったというベリーリッチマン。規格外の人生を歩んでいるトランプのこだわりが強すぎる日常を見てみよう。 【お下劣エピソード1】できるだけ一日を早くスタートしたいと、起床時間は朝4時とも、朝5時30分ともいわれている。朝食はとらず、朝の日課はまずヘアスタイルを整えるところから始まり、続いて新聞をチェック。しかし読むのはニュースというより、自分自身を伝える記事ばかりとか。 【お下劣エピソード2】ジャンクフード好きともいわれているが、以前、「ダイエットコーラを飲んでいて、やせる人はいない」とツイッターでつぶやき、コカ・コーラ社の会長が不快感を示したという。ところがトランプはさらにツイッターで「だが、それでも私はあのゴミを飲み続ける」と毒舌で切り返した。 【お下劣エピソード3】’82年に兄をアルコール依存症で亡くした経験から、トランプは43歳から一切酒を飲まず、たばこもコーヒーも好まない。 「そのわりには’05年に『トランプ・ウォッカ』を発売。しかし’11年に販売不振で生産中止になっています」(飯塚さん) 【お下劣エピソード4】極度の潔癖性。極力握手を避け、サインをするそう。エレベーターのボタンを押すのもためらい、コップに口をつけるのが嫌なのか、ストローを使用。ピザも手づかみではなくフォークで食べる。ところが、’05年にテレビで「美女にはキスをし始めちゃうんだ。我慢なんてしないよ」と告白。本当に潔癖性!? 【お下劣エピソード5】芸能人好きのミーハー気質もあり。自身が所有するカジノのオープン時にはアンドレ・ザ・ジャイアント対ハルク・ホーガンの試合をセッティング。 「42歳の誕生日パーティに出席すると、ジャネット・ジャクソンが来ていました」(植山さん) ■醜聞・艶聞女性編 ’89年にはテニスプレーヤーのガブリエラ・サバティーニ、’91年にはフランスのサルコジ元大統領の別れた妻で、女優のカーラ・ブルーニと浮き名を流したトランプ。 【お下劣エピソード6】ダイアナ元妃とマライヤ・キャリーに対しては「エッチしたい!」と……。70歳を前に「オレにバイアグラは必要ねぇ!」とトランプ砲を炸裂させている。 【お下劣エピソード7】大統領選挙中も、遊説先で娘のイヴァンカを指し「オレの娘、いいカラダしているだろう」と豪語。さらに「父親じゃなかったら、付き合っているよ」とキモすぎる発言もあったという。 【お下劣エピソード8】’08年までに浮き名を流した女性は、平均26歳も年下という調査も。しかも共通するのは“巨乳”だとか。メラニア夫人と結婚したとき、ある友人に「彼女が負傷し、顔に大けがをしても一緒にいる?」と聞かれると、「バストはどうなっている?バストが無事なら、問題ない」と答えたという。 【お下劣エピソード9】最初の妻・イヴァナさんと結婚するときに、夫婦以外の異性との肉体関係を認め合う“オープンマリッジ”を提案したトランプ。だが即座に断られると「胸が小さい」と不満を言って、妻に豊胸手術を受けさせたそう。 【お下劣エピソード10】2人目の妻が同席したインタビューで「デート相手の女性には用心のためにHIVの検査を求めている」と発言。しかも「いろんな検査を2回ずつ試す」と念の入りようを語った。 素顔を追うごとに、“不快”で“幼稚”な本性があぶりだされるトランプ大統領。こんな男とニコニコ握手して、安倍首相!本当に大丈夫?
2017年02月17日