ネット銀行の最大の特徴はネットで残高照会や振り込みなどができる点ですが、それは、一般の銀行のネットバンキングでもできますよね。ネット銀行独自の特徴としては、支店がない(あってもごく少ない)通帳がない自前のATMがないということが挙げられます。銀行の支店はたいてい人通りの多い場所に建っているので、店舗の賃貸料などがかかるうえ、窓口や営業職員などの人件費も必要です。また、通帳は預金者は無料で作ってもらえますが、その費用は銀行が負担しています。通帳は預金者数と同じかそれ以上の数あるわけですから、やはりかなりのコスト。ATMも、第9回「銀行やコンビニのATM、『時間外手数料』がかかるのはなぜ?」に書いたとおり、機械やメンテナンスなどにお金が必要です。ネット銀行は、こうしたさまざまなコストがかからない分、振り込み手数料などを安くしたり、預金の金利を高くしたりできるわけです。「手数料が安くて金利が高いのには、何かウラがあるんじゃないの?」と怪しむ人を時々見かけますが、理由はこうしたコストにあるのです。ネット銀行など新しい形の銀行は、収益源も一般の銀行と違っています。銀行は基本的に、預金者から集めたお金を企業に貸し出すのが仕事。そして、貸出金利と預金金利の差額が、銀行の利益となります。今は企業の資金ニーズは減り、金利も大きく下がって、銀行は昔のように貸出では利益を上げられなくなりました。そこで、第8回「一般窓口以外の銀行の『相談コーナー』、何を”相談”しているの?」にも書いたとおり、最近は金融商品を販売することで得られる手数料も収入源になってきています。一方、ネット銀行をはじめとする新しい銀行は、企業への貸出は行っていないところがほとんど。住宅ローン、カードローンなど個人向けの貸出や、金融商品の販売のほか、集めた預金を銀行自身が運用するなどして利益を得ています。また、セブン銀行のように、他の銀行から得られるATMの利用料を収益の柱にするという、新しいビジネスモデルの銀行も登場しています。このようにネット銀行は、預金者から見えている部分だけでなく、見えていない部分でもこれまでの銀行とは違っているといえます。なお、ネット銀行もすべて預金保険制度に加入しているので、万一破たんしても、預金者1人あたり1000万円とその利子までは払い戻されます。安全性という点では一般の銀行とまったく同じです。ネット銀行のデメリットとしては、銀行によっては、公共料金やクレジットカードの引き落としができなかったりする場合がある点です。こうしたことを踏まえて、ネット銀行と一般の銀行と上手に使い分けていくとよいでしょう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月30日日々独自の進化を遂げているインターネットの世界では、一般の人がわかりにくい言葉やスラングが多数生み出され、使用されています。そこで今回は、あまりネットに詳しくない人に向けて、インターネット上でよく使用される隠語や用語の解説をいたします。●ステマステルスマーケティングの略。ステルスマーケティングとは、消費者に宣伝と気づかれない形で行う広報行為のことで、ここ数年で爆発的に使われるようになった。●鬼女(きじょ)既婚女性を略したものに当て字をしたもの。2ちゃんねるなどで使用されているケースがほとんど。掲示板内の既婚女性ユーザーはなぜか男性ユーザーから畏怖(いふ)の存在と恐れられており、鬼女という表現が的確であるとされている。●喪女(もじょ)異性にモテない女性のことをさす。モテない女⇒モ女⇒喪女、となっている。これとは逆に、モテない男性のことも喪男と表記される。●オワコンユーザーからすでに飽きられ、見捨てられたコンテンツの意味。主にアニメファンの間で、過去の作品について使用されてきたが、最近ではアニメファン同士が互いのひいき作品をけなしあう際に使われているケースが目立つ。●ディスる「侮辱する」という意味。もともとはヒップホップ用語だったが、ネットユーザーに浸透した後、いまではネットをしない一般層にも広がってきてる。●△カッコイイと思う有名人に使われる言葉で、「さんかっけー」と読む。使用例としては「ダルヴィッシュ△」となり、この場合は「ダルヴィッシュさんかっけー」となる。●ポチるオンライン通販サイトのアマゾンで商品を購入することをさす。ボタンとポチっと押すことからきている。ちなみにアマゾンは密林、konozamaなどの隠語で呼ばれることもある。●リア充日常生活が充実している人のことをさすネットスラング。本来は恋人のいるユーザーのことを意味する言葉だったが、いまでは友人関係が充実していたり、スケジュールが多忙な人のことを「リア充」と呼ぶユーザーが増えている。●ふぁぼるお気に入りに登録するという意味。元は英語のfavorite(お気に入り)をローマ字読みしたものからきており、主にTwitter上で使用されている。●むくり起床した様を表す言葉。主にTwitter上で使用されており、フォロー数が多い人は早朝にタイムライン上に「むくり」ばかり羅列されるケースもしばしば。●リムるフォローしているユーザーをフォローしていない状態に戻すことを意味するTwitter用語。自分からフォローを外す場合は「リムる」、相手にフォローを外された場合は「リムられた」などと使う。●よるほー午前0時を知らせる意味で、主にTwitter上で使われているスラング。夜中にフクロウが「ホーホー」と鳴くことが語源とされている。一時期はしつこいぐらいに使用されていたが、最近では飽きられたのかあまり見なくなっている。普段あまりネットをしない人だとなかなか見かけない、もしくは見かけてもわからないものばかりですが、覚えておくともしもの時に役立つかもしれませんよ。ただ、日常会話の中で使うと少し浮いてしまうので要注意です(笑)。(貫井康徳@dcp)
2012年06月19日WEBコンサルティングαは1日、自社運営ネットショップ「言葉のプレゼント」の新商品として、言葉と似顔絵で感謝の気持ちを伝える「似顔絵言葉のプレゼント」のサービス提供を開始した。同サービスのコンセプトは、「両親に感謝の気持ちを伝えることができる世界にひとつのオリジナルギフト」。結婚式の両親のプレゼントとして、新郎新婦や両親の似顔絵と言葉を組み合わせて制作するウェディングアイテムである。新郎新婦が両親に伝えたい指定の言葉を書家が筆文字で書き下ろし、新郎新婦または両親の似顔絵を作成。イラストの服装は、洋装または和装を選択可能だ。また、タイトルには、メッセージ内容に沿った「感謝」や「福」など計7種類から好きなものを選べる。似顔絵と筆文字を書く画家兼書家は、同社と同じく広島で活躍する池田奈都子氏。何千という人物を書き下ろしてきた人気画家であり、本人の特徴を活かした個性ある似顔絵に仕上がるという。価格は大サイズで1万4,900円、中サイズで1万3,400円。納期は約2週間となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月05日次から次へと登場するネット用語。新しい言葉についていけず、とんでもない認識をして恥ずかしい思いをしたという人もいるのではないでしょうか。マイナビニュース読者に「正しい意味がわからず勘違いしていたネット用語」について聞いてみました。調査期間:2012/2/1~2012/2/8アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)「『orz』。寝言かなんかかと思ってた」(23歳/女性)語尾に付くことが多いので、それはそれで何となく意味が通ってしまいそう。「『リア充』はリアディゾンのようにすぐに離婚する人たちの事だと思っていた」(28歳/女性)斬新な解釈ですね。「友達が『kwsk』と書いていたのを、『川崎さん(Kawasaki)』の略語だと思った」(31歳/女性)川崎さんを略す意味が分からないですが……。「『DQN』はドンキーコングだと思っていた」(25歳/男性)「あいつマジDQN」という書き込みは、「あいつマジ太っているゴリラのよう」あたりでしょうか。容姿を悪く言うのはやめてあげてください!「『情弱』を情けない人だと思っていた」(20歳/女性)「情けに弱い人」という風にも考えられますね。「『ノシ』。のしってなんだろうと思い、『のしって何?』ときいてしまった」(25歳/女性)のし袋とかありますもんね。「『wktk』。キオスクだと思っていた」(25歳/女性)よく見ると一文字も合ってません。「『ネ申』。ふつうに『ねもうす』って読んでいた」(23歳/男性)そもそも『ねもうす』って何でしょうか。「『8888888』って、人が一列に並んでいる行列のことかと」(28歳/女性)言われてみれば、きれいに整列した人に見えなくもないような……。最近のネット用語が分からず、「リア充ちゃんだね☆」なんて言われてしまった人がいたら、これを機に覚えてみてはいかがでしょうか。知っているからなんだという話でもありますが、知っていたらそれはそれでネットが楽しくなるかもしれません。■回答『8888888』=拍手。ぱちぱちぱち……という拍手を表現している『orz』=oを頭に見立て、人が手をついてうなだれている様子を表したアスキーアート『リア充』=リアル(現実)が充実している人のこと『kwsk』=詳しく(kuwashiku)の略称『DQN』=ネット用語の一種で非常識な若者を指すことが多い『情弱』=情報弱者の略称『ノシ』=手を振っている絵文字「(・ω・)ノシ」を誤って読んだもの『wktk』=楽しみでワクワク(wakuwaku)し、テカテカ(tekateka)すること『ネ申』=神。自分よりすごい人を呼ぶときに用いる(山本莉会/プレスラボ)
2012年04月02日どれだけ安い?ネット保険「安い」というイメージのネット保険。実際のところ、大手生命保険会社の保険料とどれだけ違うのか。ネット保険は保険料が約半分例として30歳の男性が3000万円の保険金額を10年間確保するために必要な保険料を比較してみると、ネット生保である、ネクスティア生命の「カチッと定期」は3450円/月、同じくネット生保のライフネット生命の「かぞくへの保険」では3484円/月。これに比べて大手生命保険会社Aでは7200円/月、同様の生命保険会社Bでは7240円/月の保険料がかかる。(ネクスティア生命およびライフネット生命は無配当であるのに対し、大手2社は5年ごとの利差配当付定期保険)なんとこうして比べてみるとネット保険と大手生命保険会社とでは約2倍の差があることがわかる。付加保険料がカギこの違いの秘密は、付加保険料にある。保険料には、純保険料とよばれる支払いに備えて積み立てられるお金と、付加保険料という保険会社の運営費にあたるものが含まれている。その付加保険料がどれだけ抑えられるかがカギだ。しかし、これだけ違うと信頼度が心配になってしまうが、保険会社に万一のことがあった場合にはセーフティネットが用意されており、契約した保険がむだになってしまうことはない。そうは言っても、契約前には格付けやソルベンシー・マージン比率などで信用度をしっかりチェックしておきたい。
2010年09月12日