フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第181回目はペルシャ猫のシラス(Shirasu)さま。奇跡的に保護された猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.181猫さまの話をもっと聞かせて!シラスさまは8歳の男性猫さま。<シラスさまが語ります>僕は早起きです。家はヴァンセンヌの森に近いので、夜明け前の鳥のさえずりで5時半ぐらいに目を覚まします。朝日が白々と明ける午前6時ころ、太陽が昇ってくると、朝の匂いを嗅いで、太陽の光を見つめ、そして近所にやってくる鳥たちを眺めることから1日が始まります。セントラルヒーティングのラジエターの上に置かれた食器置きのすぐ隣がいつからか僕の定位置になりました。心地がいいし眺めも最高だからです。最近は寒くなったのでマフラーを敷いてさらに暖かくしてもらい、お外を眺めるにはとても快適になりました。飼い主が仕事のない日は24時間一緒に過ごします。飼い主の背後、たまに膝、たまに机の上の飼い主の左手のあたりで、邪魔せずにウトウトしています。朝ごはんはスープ多めの缶詰(去年尿結石を取ったのでウェットご飯が必須)、夜ごはんはカリカリ。朝ごはんがいつも特別ご飯です。飼い主が作った天然酵母パンが好きなので、それをお裾分けしてもらう時もあります。おねだりのときは、朝のご飯を待つ場所で、準備ができるまで物言わず飼い主の様子を伺います。なんと朝がカリカリ!?の時は、お腹は空いてても缶詰が出るまで我慢して、物言わず飼い主を見上げます。意外と意地っ張りなところもあるのです。紐遊びが大好き!おっとりさんでやさしい性格とよく言われます。<飼い主から見たシラスさまとは>幼少の頃から55年間ずっと私のそばには猫がいました。先住猫イワシと日本からフランスに渡り、その後イワシは19歳半の生涯を終えました。天国に逝って4年経ち、また猫を受け入れても大丈夫か?と思っていた矢先、たまたま友人の母がタロットができるという事で、イワシがどう思っているかタロットで聞いてもらったら「いいよって言ってるわよっ」のお答え。イワシそっくりなシラス(志らすと名づけました)がやってきたのです。私のもとにやってきた経過を詳しくお伝えします。南フランスでぺンションを経営しながらブリーダーもしているかたのところでシラスは生まれました。彼の姉妹は1000ユーロという高額な値段で販売されるのですが、シラスを含め、男の子は買値が付かないので貰い手がなければ悲しいことに餓死させられてしまったかも…。たまたまそのペンションに泊まった私の友人の母にイワシの写真を見せたら「この子今私が滞在してる南フランスのペンションに居る子にそっくりだわ」と、そこにいる子猫らの写真を見せてもらったのです。その中にイワシ生き写しの子猫が居たのです。そのオス猫ちゃんを引き取ることにして、晴れてシラスはうちの子になりました。残念なことにシラスと一緒に暮らしていた子猫は餓死して友人の母の手の中でなくなったようです。友人母が言うにはオスの子猫らは薄暗い湿った部屋で餓死するまでほっとかれるのかなぁと…言っておりました。こういうシステムが早くなくなってほしいものですよね。私の元にやって来た時、私の手のひらで寝ることができるほど小さく、その時すでに生後4か月にしては未熟すぎる印象でした。フサフサの毛の下にはノミがウロウロ、即退治!30匹はいたかもしれません。その後、うちに来て2週間で急に大きくなりました。成長が遅かったせいか免疫不足で白癬菌の病気になりました。トリマーの友人からご指導いただき、抗菌にいいというシャンプーをいただきなんとか菌を撃退できました。おかげで今は健康体そのもの!猫ってそもそもどこから来たんでしょう。猫が自分達のところにやってきたのは偶然じゃなかろうと思う今日この頃です。気がつけばじっと見られていて、この子にはなにもかも見透かされているようです。猫に学ぶ毎日で、猫は生とし生けるものの先生かもと思います。好きなご飯を食べて、外の鳥を眺めてまた寝る。甘えたいときに膝に乗ってきて、そうでなければまたひとりで寝る。微妙な距離を置いて実に無駄がない猫は気まぐれとか言われますが、どうやらそうではなさそうです。彼らの中では好きなもの嫌いなものやりたいことやりたくないことは明確です。漱石の著書の「吾輩は猫である名前はまだない」我輩のように。人間てメンドクサイ生きモンだなぁ~と観察しているかもしれません。猫は神様がこの世に創り出した素晴らしい贈り物なのです。今も私の後ろで鼻息をぴぃぷぅさせて爆睡している姿を見ると、かけがえのない時間が流れている感じがします。朝起きてまず彼の食事とトイレ掃除、1日動くためのウォーミングアップ。シラスが私の日々の原動力なんです。ーーシラスさまは無事に保護されてから8年が経ちました。早起きシラスさまは今日も暖かいラジエターの上でいつも通りの朝を迎え、飼い主を1日の始まりに元気づけている事でしょう。ここでは鼻息の音を伝えられませんが、みなさん想像してください。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年11月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第180回目はトラ猫のマーカス(Marcus)さまとミニー(Minnie)さま。「ジダン」「ターミネーター」というニックネームがある猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.180猫さまの話をもっと聞かせて!マーカスさまは4歳の男性、ミニーさまは3歳の女性猫さま。<マーカスさまが語ります>ディズニーランド・パリからほど近い、快適な開発地にある庭付きの2階建ての家に住んでいます。僕は小さい頃から病気で肺が弱いため、日中はよく寝ています。でも、外が寒すぎない限り、家の外の広い緑地でも遊んでいます。妹ミニーは僕よりも活発で、足が速く、頻繁に外出します。冬の間、僕達は家の中にいます。僕らが遊んだり運動したりできるように、窓際に大きなキャットツリーが2つ準備されています。ミニーは飼い主のデスクの棚の上に座ったり、山積みになった服の中で寝るのが好きです。僕はソファで居眠りするのが好きで、いつも右隅に小さな毛布を置いてもらっています。それ以外の場合はソファに横になって窓の外を眺めています。おもちゃは前脚でサッカーのように遊ぶ小さな綿毛のようなネズミが好きです。そんな時、飼い主は僕を「ジダン」と呼びます。ミニーは、ゴムバンドが付いた小さなボールが好きで、これで飼い主と多くの時間を過ごします。飼い主はよく彼女を「ターミネーター」と呼びます。彼女は定期的にゴミ袋を攻撃します。運悪くおやつの入った小さな袋が彼女の手の届くところで見つけると、次の日の朝、その袋が歯や爪で砕かれていることがよくあります。食事は獣医さんから購入したカリカリが主ですが、時々おやつや好きなものをいただきます。例えばエビ、鶏肉、パン!です。<飼い主から見たマーカスさまとミニーさまとは>マーカス、リリー、ミニーが生まれる前、我が家にはニーナという19年間生きた猫がいました。彼女が去ったときは悲しみに明け暮れていたので、私たちはすぐに再び猫を飼うことに決めました。SNSでマーカスの写真を見ました。それは、ずぶ濡れになった2匹の猫が車の下にいる写真でした。私たちはその写真を投稿した人に会いに行き、マーカスに出会いました。会った瞬間、好きになりました。マーカスは妹のリリーから離れることはありませんでした。離ればなれにするのは非人道的であると考え、ふたりを受け入れることにしました。しかし残念なことに1年後、車に轢かれて小さなリリーを失いました。マーカスはいつもどこでも彼女を探していて、私たちは彼をひとりにしておくわけにはいかないと考えました。それから動物保護協会を通じて小さな猫を探しました。こうしてミニーちゃんが我が家にやって来たのです。ふたりはとても仲が良く、マーカスはとても臆病で何事にも恐れを抱いているので、ミニーの存在がマーカスを安心させてくれます。ミニーは幼い頃からのとても柔らかい毛皮を保っています。小さいのでミニーと呼んでいます!マーカスは何もかもが怖くて、たとえ私たちと一緒にいて安全なときでも、異常な物音を聞くとすぐに飛び上がります。ミニーとは大違いです。マーカスは私たちを必要としていて、常にコンタクトを取り合い、抱っこを求め、一緒に寝に来ます。躊躇せずに羽毛布団の下に潜り込んで私たちに寄り添ってくれます。ミニーは姉のようで、マーカスが横になっているときはなめてあげます。彼女は優しいのですが、抱っこをあまり要求しなくなりました。それでも時々私たちに会いに来て頭突きをし、私たちが大好きであることを示しています。マーカスの顔(顔の表情)は、いつも悲しんでいる、迷子の猫であるという印象を与えます。ミニーはとても元気いっぱいです。マーカスよりもはるかに活発で、何があっても常に前に進む姿勢がマーカスを安心させます。彼女は毛玉のようで、本当に優しくて、とても柔らかいのです!猫は家で何を考えているのでしょうか?目標は、この共同生活ができるだけうまくいくこと、そして猫たちが私たちと一緒にいても、私たちなしでもできるだけ快適に過ごせるようにすることです。生活や習慣の中で猫たちが私たちをずっと幸せにしてくれることを求めて。もっとも面倒なのは、彼らから逃げ回るネズミやハクビシンを家の中に連れてきてしまうこと!彼らの、勝ち誇った自慢たっぷりの表情には複雑な思いですが(笑)!彼らは私たちに多くの喜びをもたらしてくれるし、いてくれるだけで完璧なストレス解消になっています。腕に抱きしめることができるのはとても嬉しい瞬間です。ーー生まれた時からマーカスさまは妹想いでひとりではいられなかったようです。実の妹を失った後もミニーさまを本当の妹のように思っているのでしょう。とっても明るく前向きな姿勢のミニーさまとの日常はマーカスさまを常に喜ばせているのです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年11月11日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第179回目はスコティッシュ・フォールドのタイスー(Taisū)さま。日本が好きな飼い主をもつ猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.179猫さまの話をもっと聞かせて!タイスーさまはもうすぐ1歳の女性猫さま。<タイスーさまが語ります>私は中庭が見える大きなロフトタイプのアパートに住んでいます。とても明るくて静かです。パリのど真ん中、サン・マルタン運河の近くなのに、一軒家にいるような錯覚に陥るほどです。いい環境なのでよく眠れています。朝起きて、最初にご飯をもらうのはこの家のお父さんからです。目覚まし時計が鳴るのを静かに待ってからご飯をもらいます。昼になると、お母さんのオフィススペースに遊びに行き注意を引きます。もっと小さかった頃は、お母さんがパソコンで仕事をしている間、ずっと机の上にいました。お母さんは家で仕事をしているので、一日中、抱っこの時間が多いのです。夜になるとベッドで一緒に寝ますが、夜中には一人で家を徘徊します。毎朝、肉か魚のパテが出てきます。それから一日中少量のカリカリもいただきます。私の特別な食事はありません。獣医のアドバイス通り、いつも同じものを食べていて、人間の食事は食べません。時々、良い行動をするとおやつをもらいます。例えば、爪を切った後とか。幸運にも家の中に部屋がたくさんあるので、家の中で散歩ができます。ソファの上で寝るのが大好きで、シートの上や端っこでも寝ています。飼い主がキッチンにいるときは、ピアノの脚の上で休むのも大好きです。小さなおもちゃをたくさんもっていますが、一番興奮するのは、クレープ・ダンテルの包み紙で作った金色の紙のボールです!ボール状に丸めて、投げてもらいます。そのボールを取りに走り、床を滑って(肉球の間に毛を挟んで)ボールで遊び、口にくわえて飼い主たちのところに持って行って、足元に置いて遊び続けます(まるで犬のように)。性格はとても穏やかで、怖がりと言われます。飼い主夫婦はもう若くなく、ここの子どもたちも成長して家を出たので、穏やかな生活には私が欠かせないそうです。ブリーダーは、私を「鳴く機械」だと断言しましたが、それは本当です!家の中では何も壊さないし、飛び跳ねたりもしないし、飼い主たちが食事をしているときにテーブルの上に乗ったりもしない。とてもお行儀がいいのです。1階だから、ドアが開くとすぐに外に飛び出すんじゃないかと飼い主は心配していたらしいけど!玄関のベルが鳴ったり、誰かが入ってきたりすると、怖がって隠れてしまうのです。<飼い主から見たタイスーさまとは>私たち夫婦は子どもの頃にそれぞれ猫を飼い、新婚の頃にも飼っていました。でも、タイスーは今まで飼った猫の中で一番かわいいというのが二人の意見です。私も夫も日本が大好きです。Taisū(タイスー)は”大数”や”対数”と訳せますが、夫の統計学の仕事にちなんで名前をつけました。猫をブリーダーから購入したのは、性格が合う特定の品種が欲しかったからです。ブリティッシュショートヘアとの交配種であるスコティッシュフォールドを選びました。スコティッシュフォールド特有の寝相は仰向けで前足を曲げて、さらに広げて寝ます。それは、彼女が私たちをどれだけ信頼しているかを示すもので、面白くもあり、感動的でもあります。小さな丸い頭、大きな目、小さな耳がフクロウのようです。「カワイイ」という言葉は彼女のために発明されたと思うくらいです。まあ、丸くて小さなフクロウのような頭と、1歳になってもまだ子猫のように見える短い脚、グレーとベージュの縞模様の被毛は見事で、とても柔らかい。まっすぐでふさふさした縞模様の尾は、マダガスカル(アニメのほう)のキツネザルを思い出させてくれます。タイスーは私によく似ています、もともと穏やかで、スポーツが嫌いで、よく寝て、お行儀がよくて、あまり冒険はしない!そっくりです。もし彼女が私に話すことができたら、私が彼女の爪を切りたがるときと、彼女に十分な食事を与えないとき以外は、私のことを好きだと言うと思います!休暇や週末の遠出から帰ってくるたびに、再会を喜びます。旅の終わりが悲しくなることは、タイスーが来てからは感じません。タイスーは私たちの人生のちょうどいい時期にやってきました。子どもたちが家を出てからというもの、私は自宅でひとりで仕事をしているため、夫の帰りを待って堂々巡りをすることが多く、時には深夜になることもあったのです。そんな時にもタイスーは私に癒しと安らぎを与えてくれる存在です。もう大きくなった子どもたちにはしてあげられない抱っこも、彼女は喜んで鳴いて受け入れてくれるのです。ーーまん丸お目目で甘え上手なタイスーさま、PCの横でこんな表情されたら仕事にならないのでは?飼い主の仕事のほうが心配になりますね。仰向けになった姿を見るとそこに顔を埋めたくなってしまうぐらい可愛い存在でした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年11月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介。今回は番外編で、実は猫さま派家族に愛されているスナネズミの登場です。第178回目はスナネズミ(ジャービル種)のバニーユ(Vanille)さま。好奇心旺盛なスナネズミさまの物語【フレンチ猫さま】vol.178番外編スナネズミさまの話をもっと聞かせて!バニーユさまは2歳10か月の女性ネズミさま。<バニーユさまが語ります>私はパリ郊外にある1897年築の石造りの古い家に住んでいます。庭があるけど、鳥や猫のおもちゃになってしまうので、外には出してもらえません。毎日快適で、ぬくぬくの家で1日に20時間くらいは寝ているでしょうか!おもちゃはキッチンペーパーの芯。かじるのが大好きで、あっという間に細かくしてしまいます。いちばん居心地がいい場所は、そのかじったペーパーを使って作った巣の中。そこでくつろぐのが大好きです!ご飯は市販のペットフードと生野菜や果物。特にサラダ葉が大好きで、完全なベジタリアン。おやつはピーナッツやひまわりの種、ナッツ類です。ボウルに砂を入れてもらっているんですが、子どものように砂遊びも大好き。猫同様に砂で用をたすキレイ好きなのです。怖い思い出は、夏のバカンスのでのできごと。子猫のいる家にカゴごと預けられたんだけど、その子猫がカゴの上に居座って、ずっと上から覗き込んでいた時。もう、生きた心地がしなかったよ。だからバカンスは大嫌い(笑)<飼い主から見たバニーユさまとは>猫派の私は、当初「ネズミのどこが可愛いの?」と思っていましたが、飼ってみると、とにかく可愛い!この魅力に取り憑かれ、10年来、スナネズミを飼い続けています。少し空白時期もあり、2019年に飼っていた子が亡くなってから、飼うのを控えていました。しかし、コロナ下のストレスで癒しが欲しくて、自分へのクリスマスプレゼントとして2020年12月23日に我が家に2匹(バニーユとパリン)を迎えました。基本2匹飼いが良いみたいですね。仲良く遊んでいた2匹でしたが、パリンは2歳で天国に行ってしまいました。今まででスナネズミと一緒にいて一番面白かったエピソードは、バニーユではないのですが、長男に2匹、次男に2匹をプレゼントした時のこと。残念なことに長男のほうの1匹が亡くなってしまったので、新しい女の子を迎えたら、1週間後の朝に6匹の赤ちゃんが生まれていたんです。家族中パニック!結局、ペットショップが雄と雌を混ぜて販売していて、妊娠してた子を購入したみたいです。そんなわけで一挙に10匹の砂ネズミを飼うことに!子ども達は1匹に6匹おまけ付と大喜びでしたよ。(笑)そんなこんなで、過去に15匹のスナネズミを飼いましたが、バニーユが1番好奇心旺盛です。自宅に鳩時計があるんですが、この子だけ、鳩が飛び出して時を告げる時に必ず巣から出てきて、立ち上がって見ています。そのポーズと表情がなんとも言えず可愛いのです。バニーユからいつも温かさと癒しをもらっています。平均寿命は3年。バニーユはあと2か月で3歳なので、命の大切さを教えてくれます。今は砂時計の砂粒が落ちていくのが見えるような感じです。バニーユの心臓が止まったら、庭に大きな桜の木があるので、そこに埋葬します。ーー飼い主は猫さま派なんですが、たまたまスナネズミさまに出会い、その魅力に取り憑かれてしまったようです。癒されるポイントは猫さまもネズミさまも共通点がありますね。短命なスナネズミさまの心臓はとても早く鼓動しているので、時間の感覚も凝縮されているのでしょうか?もしかしたら今年が最後のハロウィンになるかもしれないと思った飼い主は、バニーユさまのために特別な場所を作ってあげたそうです。ここでナッツを食べるバニーユさまの姿はとても幸せそうでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年11月04日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第177回目はノルウェージャンフォレストミックス猫のキナック(Kinak)さま。こっそり甘える猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.177猫の話をもっと聞かせて!キナックさまは8歳の男性猫さま。<キナックさまが語ります>僕のお家は世界有数のサーフスポットがある大西洋のビーチエリアに建つ、日本庭園を有した一軒家です。飼い主は金融投資会社経営のお母さんとお医者さんのお父さん、それに小さな男の子と同居しています。早朝5時に飼い主とコンピュータ前に座って一緒に金融市場をチェックします。7時にここの息子からご飯とミルクをもらい、お母さんのオフィスの机上でお昼寝をしながらお仕事(の邪魔)をして、日が高くなった後は日本庭園に出てネズミやトカゲ狩りをして庭のお手入れをします。息子が学校から帰ってきた後は、庭園内にある露天風呂に入るのを端から見学。夜は息子と一緒に寝ます 。食事はカリカリタイプを1日3回、昼食前と夕食前はお料理中の飼い主にお肉の端切れを少しもらいます。僕のお世話係はすべてここの息子が担当、おやつは息子愛飲の乳糖カットの牛乳を毎日3回小皿に少しもらいます。最高のごちそうは、お父さんが趣味の魚釣りから帰ってきた日の新鮮な魚の切味。これは最高の喜びです!僕は物心つく前の生後2か月くらいでこの家に来ましたが、1歳になるまではずっと家の中で飼い主お母さんにひと時も離れず、夜寝る時もいっしょに布団に入って腕の中で寝ていました。だから僕の本当のお母さんだと思っています。ここの息子は赤ちゃんの頃から相手をしているので弟的な…そして最高の遊び相手なんです。<飼い主から見たキナックさまとは>8歳頃、学校の帰り道で拾った子猫から始まり、私は常に猫と一緒に暮らしています。メインクーンのサイファーは、7年前に旅立った後も家族に未だに愛されている唯一無二な存在です。当時サイファーに弟を迎えたいと思っていたところ、近所にパリから引っ越してきたサーフィン仲間の家で子猫が産まれたので、キナックを迎えることにしました。キナックのお気に入りは私のPCの上と息子のベッド 、おもちゃは7歳の息子(笑)。息子が生まれた時から弟(手下)だと思っており、息子が歩いていると常に追いかけ回しています。性格は自己肯定感が高めです。喧嘩に強いと思っているようですが、実際はとても弱いのです。唯一甘えられる存在である私には、周りに他の誰もいないのを確かめてから甘え、誰かが来たらすぐに距離をあけるのです。私と似ているところは忠誠心があり、家族愛に満ちているところです。一番楽しかったエピソードは息子が生まれ、初めて家に連れて帰ってきた時に優しく触ってくれたこと。その頃からずっと息子を見守ってくれています。息子が泣いていると必ず寄り添ってくれています。キナックがいることで家中が安らぐのです。ーーキナックさまはこの家の息子さんととても仲良しな関係を築いています。弟的に思っていても、お世話はすべて息子さんの役割なのでキナックさまは最高の信頼を寄せているのが写真でも感じられました。雄大な大西洋の空気を毎日浴びて今日も幸せな毎日を暮らしていることと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年10月28日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第176回目はトラ猫のポポ(Popo)さま。食べかたが超器用な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.176猫さまの話をもっと聞かせて!ポポさまは4歳の女性猫さま。<ポポさまが語ります>私はパリの11区にある小さなアパルトマンで、『Les trois chocolats』というチョコレート屋さんを経営している飼い主家族と生活しています。猫にとってチョコレートの原料カカオに含まれる成分は毒のようですが、飼い主から漂う匂いも、お店の袋の香りも大好きです。ただ、九州出身の飼い主は時に焼酎を飲むのですが、それだけは勘弁してほしいです。毎朝、飼い主と一緒に起きて、出勤時間までちょっぴり遊んでもらって、留守中は窓辺のベンチでひなたぼっこしたり、鳩とにらめっこしたりしています。外を眺めながらお昼寝して、子猫の時から一緒のぬいぐるみのクマと遊んで、飼い主が帰ってきたら遊んでもらいます。寝る時も飼い主と一緒です。主食はカリカリです。大っ嫌いな病院や爪切りを頑張った日はかつおぶしがご褒美に登場します。おやつは味が苦手でまったく食べないですが、猫草が大好きです。性格は甘えん坊な気まぐれで、かまわれ過ぎたら、怒って虎のように襲うので注意してくださいね。<飼い主から見たポポさまとは>日本にいた時も犬や猫は飼っていましたが、フランスで猫さまをお迎えするとは思ってもいませんでした。お店のスタッフの義母がオスと思って飼っていた猫に子猫が産まれて引取り手を探していたので引き取ることにしました。ポポという名前は、一緒に住んでいるパートナーが何となくかわいいからという理由でつけました。だけど、「ポポ」というのはフランス語の赤ちゃん言葉でうんちという意味と知って、フランス人の友人達に爆笑されました。獣医さんのところで名前を呼ばれる時、先生達はいつも半笑いです。でも韓国語では赤ちゃん言葉のチューって意味みたいなので、良しとしています!ポポは忍者のように壁を蹴ってジャンプするのが得意です!すごく高い場所にジャンプできた時、褒めてと言わんばかりに下にいる私をドヤ顔で見てくるので、「すごいねぇー!」と全力で褒めてあげます。たまに失敗すると心が折れるのか、私の背中に飛び乗り、踏み台にしてジャンプしています。そんなポポは大切な家族の一員です。親バカですが、本当に顔が美人さんです!性格は甘えん坊で、遊んでほしい時だけかわいい声でおねだりしてきます。お腹を出して全力でかまってちゃんアピールされるととろけてしまいます。私と似ている点もあって、心を許した人にだけ甘えたり、構われすぎると急に冷たくなるのは似ているかもしれません(笑)。おもしろいエピソードもいっぱいあって、ひとつ挙げるなら、コンビニのシャケおにぎりの話。夕飯におにぎりを食べようと台所に置いて出かけたのですが、帰ってきたら器用に袋を開けて中身のシャケだけ食べて残りは床に散乱していました。怒るより器用さに驚いて、思わず「すごいね」って褒めちゃいました。彼女は1000%の癒しです!ポポが家族になってフランス生活がより充実したものになりました。彼女が20歳になったら一緒にお酒で乾杯しようねって約束してます!(乾杯だけですけど)ーー美味しいチョコレートを作る飼い主と一緒で(猫さまにカカオは禁物)毎日とろけるような生活をしている様子がよく伝わってきました。乾杯はお酒でということですが、お酒嫌いなポポさまはどんな表情で記念日を迎えるのでしょうか?著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年10月21日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第175回目はブチ猫のミヌーヌ(Minoune)さま。おもちゃは本物志向な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.175猫さまの話をもっと聞かせて!ミヌーヌさまは2歳半の女性猫さま。<ミヌーヌさまが語ります>私はパリ郊外にある庭付き一軒家でピエール家族と生活しています。1日の平均的な過ごしかたは、絶好なロケーションなのでほとんど狩りをしているか、寝る、食べるを繰り返しています。おもちゃは生きている野ネズミ!すぐにかじらないで、飼い主にプレゼントすることもあります。普段は飼い主の足元で寝ますが、早朝になると窓をカリカリして飼い主が起きてくるまで催促の合図をするのが毎朝の日課です。だって、庭をパトロールしないといけないから。いつもの食事はカリカリです。特別な日には少しパテをいただいています。おやつはチューブ入りのスープで、目がありません。お気に入りの寝場所は夏は飼い主のベッドで、冬は暖炉の横のソファでゆったりくつろいでいます。家族の中ではピエールが一番好き!ピエールがいない時は仕方がないから、他の家族とも遊んであげます。<飼い主から見たミヌーヌさまとは>保護猫協会を通じてミヌーヌを保護することになりました。生まれて数か月で前の飼い主から協会に引き取られたミヌーヌ。前に痛い思いをしていたのかも、と感じるような怯えた様子が最初はありましたが、うちに来てから彼女の生活は穏やかになりました。小さくてすばしこく、庭での狩りが大好きです。私は子どもの頃、家にはいつも猫がいたので大の猫好きです。旅行から帰った時、ミヌーヌが出迎えてくれて本当に良かったと思いました。彼女は私に幸せと優しさを与えてくれる最高のパートナーなのです。ーー飼い主のピエールさんのお宅で、ミヌーヌさまはべったりぬくぬくの季節がやってきますね。もうじき暖炉に火が入ります。でも、もちろん寒くたって狩りに出かけていくミヌーヌさま。いつでも狩りは欠かせないようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年10月14日置いていた海苔が湿って、ふにゃふにゃになってしまった経験をした人も多いでしょう。海苔は、常温で空気に触れて置いておくとすぐに湿ってしまい、おいしさが半減します。実は、湿った海苔を復活させる術があります。その方法は、意外と簡単です。日常で役に立つライフハックを投稿している、しーばママ(shi_bamama)さんが「湿った海苔をパリパリに復活させる方法」を紹介しています。短時間でパリパリに戻せるので、忙しくて時間がない時でもとても便利です。それでは、見ていきましょう。湿った海苔をパリパリに復活させる方法は2つあります。方法1.フライパンを使った方法フライパンを用意します。油や調味料は使いません。湿った海苔だけをフライパンに広げて並べましょう。中火~強火にして、海苔を片面ずつあぶります。ここで重要なのが、海苔に含まれている水分をしっかりと飛ばすことです。水分が飛んでくると、海苔が縮んで、パリパリになってくるのが分かるでしょう。火を止めて海苔を触って、パリパリになっていたら取り出します。方法2.電子レンジを使う方法皿の上に湿った海苔を広げて置きます。ラップはかけずに、電子レンジに入れましょう。600Wの電子レンジで、海苔を30秒加熱します。海苔を取り出して触ってみて、海苔がまだ湿っている場合は、様子を見ながら10秒ずつ追加で加熱してください。海苔を触ってみて、パリパリになったら取り出しましょう。どちらの方法も数分でできるので、とても便利です。時間がない時でも、フライパンか電子レンジさえあれば、すぐに海苔をパリパリに復活させることができます。海苔がパリパリに復活したら、保存方法に注意しましょう。密閉せずに常温でそのまま置いておくと、海苔が空気中に含まれる水分を吸収して、再び湿ってふにゃふにゃになってしまいます。海苔を保存する時は、チャック付きポリ袋などの密閉できる袋に入れましょう。袋に海苔を入れたら、空気を抜きながらしっかりと密閉します。チャックを閉めたら、冷凍庫に入れて保管しましょう。万が一海苔が湿ってしまったとしても、フライパンや電子レンジを使うだけで、元通りのパリパリになります。この方法を覚えておくと、いつでもパリパリの海苔が楽しめるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年10月08日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第174回目はグレー白のフィガロ(Figaro)さま。生後3か月のフワフワ猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.174猫さまの話をもっと聞かせて!フィガロさまは生後3か月の男の子猫さま。<フィガロさまが語ります>僕は毎日思いっきり遊んで過ごしています。64㎡の家が僕には広すぎて、走り回ると疲れてすぐに眠くなってしまいます。まだ子猫用のフードだけなんですが、飼い主は大人になったらおやつをあげるよって言っています。いつから大人になるんでしょうか?名前の由来はディズニー映画の「ピノキオ」に登場するゼペットじいさんの飼い猫の名前だそうです。性格が似てるんですって!ちょっと話が長くなって眠くなりました。おやすみなさい!<飼い主から見たフィガロさまとは>ママ友が子猫を譲ってくれると言うので、猫好きな私はすぐにOKしました。その時フィガロは生後1か月半でした。最初に会いに行ったとき、友達が「子猫の中で一番きれいな子猫だよ」って言ってくれました。本当にフィガロは超かわいいので恋に落ちました。彼はとてもスイートです!ハグして欲しい時はよく鳴きます。抱き上げると小さなゴロゴロ音が聞こえてきます。あ〜幸せだなと思う瞬間です。ひと言でフィガロを表すのは難しいですが、キュートでクレイジーなんです。たくさんたくさん遊んであげるので、これからも健康で私にとっての世界一の猫でいてください。ーーまだ、赤ちゃんのフィガロさまの毛並みはフサフサでとても柔らかいんです。アップの写真ではすでに大人顔になってきているので、将来が楽しみですね。あっという間に猫さまは大きくなってしまうので、今の瞬間を楽しんで生活してくださいね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年10月07日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第173回目は雑種のビスコット(Biscotte)さまとミルカ(Milka)さま。弟猫を溺愛する猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.173猫さまの話をもっと聞かせて!ビスコットさまは9歳の女性、ミルカさまは6歳の男性猫さま。<ビスコットさまが語ります>ビスコットさま私はパリの中庭があるアパルトマンに住んでいます。グレーのトラでハチワレのかわいい弟ミルカと一緒に生活しています。ミルカがどうしてここに来たのかは詳しくはわかりません。ただ、コロナ時期にいつも家にいたので退屈していた私に飼い主がサプライズなプレゼントをと思っていたのかもしれませんね。ミルカさま私の平均的な1日は食べて寝て、少し起きて食べてそしてまた寝ます。ミルカは活発でよく遊んで、飼い主のストーカーをしています。食べて少し寝て、また遊んでという感じです。食事はパテとカリカリです。特別な日には鶏肉と野菜のスープが登場します。おやつもいただきます。ちゅ~るとカリカリのおやつですね。いろいろな猫がうちに遊びに来るのですが、その時はソファーの下に隠れたり、ベッドの横の高い所から様子を伺っています。私の特技は、背伸び状態でしばらく立っていられること。反対にミルカは、初めましての猫でも、全く動じなく逞しいです。こんな日常ですが弟が来て本当に良かったと毎日思っています。<飼い主から見たビスコットとミルカさまとは>ビスコットは、クリスマスにSPA(動物保護協会)が、パリのrepublique広場に来ていた時に出会いました。怯えていたのに、私が近づいたらそばに来てくれた時が初めましてになりました。ミルカは、コロナウイルス蔓延中にFBB(ブリジット・バルドーが主催している動物協会)に私たちが行き、うちの彼にしがみついたのが出会いです。ビスコットは、穏やかで、シャイ、怖がり、ですが猫界の影の番長です。ミルカは、社交的、甘えん坊、穏やかで寛大!性格も顔つきも違って、特にビスコットはチャーミング。ミルカはいつもお返事してくれます。私に似ているところもありますよ。誰が来てもあまり気にしないところ、寝たらすぐ忘れる、などなど。私は小さい頃から野良猫と遊んだりしていて、フランスに来てから猫を飼い始めました。初めての猫はダネットとという名前で、猫のことをよく知るきっかけになりました。いつも思い出すのはダネットとお散歩へ行ったことかなぁ。お別れはいつかはやってきます。もうすでに経験済みですが、最期の時はビスコットもミルカも病院などには入れず、うちで看取りたいと思っています。ーーパッツン前髪で優しいビスコットさまは活発なミルカさまをいつも観察しているようです。小さい頃から野良猫さまと遊んでいた飼い主さんは、先代のダネットによって、すっかり猫さまの虜になってしまったようですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第172回目はヨーロピアン猫のアキラ(Akira)さま。本当は超甘えん坊な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.172猫さまの話をもっと聞かせて!アキラさまは2歳半の男性猫さま。<アキラさまが語ります>僕はパリ近郊のシャンピニーという町にある、庭付き一軒家に住んでいます。朝起きると、とりあえず家から出してもらい近所をパトロール。夏限定で庭の草でかくれんぼをします。この夏は暑かったので桜の木の下の茂みで涼んでいることが多かったです。気に入らない奴がいると警告猫パンチで追い払います。ケンカ早いので鼻の頭に傷を負ったことも1度や2度ではありません。いつも家の裏のガレージの屋根から遠くを監視して侵入者を見張ります。この仕事が終わると、夜のパトロールまで寝ています。家のなかでは、ここの家の娘のIKEAの椅子でだいたい昼寝をしています。庭に向かって置かれている電子ピアノの上で庭を監視しながら伸びていることもあります。ここなら安心して留守番ができます。自慢は長いしっぽです。飼い主にはかなり甘えん坊だけど、ここの家族に相手にされないと諦めてふて寝しちゃいます。<飼い主から見たアキラさまとは>子ども達が小さい頃、もらって来たポンズという雄猫がいましたが、1歳になる前に肝臓の病気で亡くなってしまいました。それからしばらくはやっぱり、生き物は飼いたくないなって思っていました。娘の友人のホッケー仲間の知り合いの猫に子どもが生まれたということで、すぐに引き取ることにしました。名前の由来は子ども達が好きな漫画『AKIRA』から。家に初めてきた日は忘れられません。私たちのことは興味はあるけど、怖いしびっくりの連続で家中をぴょんぴょん飛び回って可愛かったです。『ちゅ~る』というものを食べたことがない子で、パテをあげたらお腹を壊してしまい、病院に行きました。そのときお医者さまから「この子のお腹にはパテはよくない」と言われました。それからは少量パッケージ売りされている、ちょっとお高いビスケットが常食です。遊びは棒にネズミがついているものと、ぬいぐるみのジェラトーニ。彼女を連れてよくデートしていますが、先日はとうとう、彼女を家の外に持ち出していました!私はアキラみたいに甘えん坊じゃないし、心配性じゃないです。アキラは私の事を母親って思っているかも?ふみふみされることが多いし、甘えかたが尋常じゃありません。一般的なパリの猫さん事情と違って、外に出している庭猫は、それ用のワクチン打ったり、どこかで怪我して血だらけで帰ってきたりと心配な毎日です。近所では交通事故で亡くなる猫が多いので、ふらりと帰ってきて、またパトロールに出かける彼を見ると逞しさも感じます。雄猫だからか、長男に抱かれるのはあまり好きじゃないみたいで、一緒に暮らし始めた頃は彼の部屋にだけオシッコをしたり嫌がらせをしていました。今では良い関係になっています。アキラが私に与えてくれるものは癒しと、これからもずっと裏切らない信頼。寂しいときに癒してくれる家族。彼は私たちにとって大切な家族の一員です。ーーアキラさまはこの家(ここの家族)が大好きで、いつも直立不動の状態で侵入者を観察しています。不審者を見つけると飛び出していき猫パンチで応答します。鼻には傷が絶えないですが、ここの家族を守る勇者のようでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月24日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま番外編!第171回目は犬さまの登場、フレンチブルドッグのマロ(Maro)さま。パーティが大好きな犬さまの物語【フレンチ猫さま】vol.171番外編猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!マロさまは2023年の8月に3歳になった女性犬さま。<マロさまが語ります>私はセーヌ川の中州に浮かぶ自由の女神像の目の前のタワーマンションに住んでいます。パリでは珍しい高層マンションからは、郊外にあるSaint-Germainまで見渡せます。ママとふたり暮らしなので、毎日ママの起床時間に合わせて起きます。毎朝ベッドを出る前に「おはよう、今日も大好きだよ」と抱きしめ合ってから朝ごはんを食べます。食べ終わると、コーヒーを飲んでいるママにお気に入りのおもちゃを持って行き、少し遊んでもらってから洗面所でお手洗いと身支度を整えます。ママが自宅でお仕事をする時は、ソファやママの足元でじっと遊んでもらえるのを待ちます。ママが朝からお出かけの準備をする時は「行かないで」を伝えようとママの足先に乗ってボイコットをします。ママがいようといまいとその後はしばらくお昼寝タイムなのですが。お散歩はお天気を見計らって夕方に行きます。家の前はセーヌ沿いのお散歩道がいくつかあって、その日の気分でルートを変えます。四季の花々の香りや蝶々を確認してパトロールしたあとは、そのまま川沿いにあるママのお気に入りのカフェで休憩をしてお家に帰ります。手足を洗ってもらった後は夜ご飯まで休憩して、ママが「寝ようか」というまでひたすら待つ毎日です。ママはお友だちとお家でパーティーをすることが大好きなので、夜にはたくさんのお友だちに遊んでもらうのも楽しみのひとつです。私に会うために来てくれるお友だちもいるほど、みんなに愛されて幸せな日々です。2歳になる前に避妊手術をした後は、肥満防止のためのカリカリを朝晩の2回食べます。たくさん運動した時はおやつが少し多めだったり、カリカリが少し多めだったりします。お留守番の時間が長い日や、悪天候が続いてなかなかお散歩に行けない日などはたまに『ちゅ~る』かけご飯が出てきます。待ちきれずに先によだれが出てしまうこともしばしばです。お誕生日には毎年ママの手作りケーキを食べます。大好物の水切りヨーグルトと果物のショートケーキです。袋についたクリームも綺麗になくなるまで平らげます!夏はママの隣、冬はママの脚の間に挟まるのが大好きです。日中はソファの上ですが、夜に寝室の扉が開いたらママより先にベッドに飛び乗ります。ママのお友だちからもらったたくさんのぬいぐるみを投げてもらったり、引っ張り合いっこをするのが大好きです。ぬいぐるみ達は何度も怪我をして、そのたびにママが手術をして直します。<飼い主から見たマロさまとは>実家には私が生まれた時から犬がいました。実家で最後の犬は亡くなった祖父から預かった雑種犬、ジョニー。私の青春時代、特に落ち込んだ時にはいつも家の前の海へのお散歩に付き合ってくれました。19歳で大往生をした際、細い息で横たわるジョニーを撫でながらたくさんの思い出に涙が止まらなかったのを覚えています。ずっとフレンチブルドッグを飼いたかったのですが、ひとり暮らしで出歩くのが好きな私が犬の生命に責任を持つ、という決意がなかなかできませんでした。しかし、コロナ外出禁止令の間、長期間孤独を味わったことで決意。最初に出会ったのがマロでした。いつも側で私を癒し、強くしてくれる存在はありません。マロが私を幸せにしてくれるように、私もマロがいつまでも幸せに暮らせるように頑張りたいと思わせてくれる存在です。マロがやってきたのは2020年10月末、コロナの外出禁止令が緩和されたタイミングで南仏Nîmeのブリーダーを訪問し出会いました。動物と飼い主のことをとても想ってくださる優しい女性ブリーダーさんで、命を預かる飼い主の覚悟を確認した上で犬舎からマロを連れてきてくださいました。「はい、今日はマロが初めて犬舎の外に出た日で、あなたが初めてマロを抱っこした人よ」そう言ってもらい、私の胸にしがみつきながら震える小さなマロに出会い、自分が産んだかと勘違いするほど可愛さに感動して大泣きしてしまいました。マロは肝っ玉かあさんとお茶目なお父さんの間に生まれて、お母さんの綺麗な毛色とお父さんの可愛い麻呂眉を受け継いでいます。表情も、怒った時はお母さん、お出かけを待つ間はお父さんにそっくりです。こういうことが知れたという意味でも、ブリーダーさんを訪ねてよかったと思っています。マロは噛む力が強くすぐに飲み込んでしまうので、大型犬用の固い歯磨きガムやお肉のジャーキーを食べることが多いです。フレンチブルドッグらしく、食いしん坊で人懐こくて遊ぶのが大好き。私が構ってくれない時は魅惑のお腹を出して早く撫でてとせがみます。片時も私と離れたくないようで、たまに入浴中にお風呂に飛び込んでしまうこともあります。何と言っても豪快ないびき!人間のおじさんのような大きないびきをかいて眠ります。あとは小さなビニールボールでのヘディング。ボールを投げてもらって鼻先でヘディングして私に戻します。最高記録は50回!豊かでコミカルな表情で可愛がられる術をよく知っている賢い子です。片方ずつ動く眉、プリプリのお尻、うさぎさんのように大きな耳。お友達と遊ぶのが大好きなところと寝るのが大好きなんです。生みの母と兄弟から引き離されて、コロナが明けるまでは私しか知らない子だったためか依存度がかなり高い子になってしまったと思います。毎年バカンスには近所の犬友だち家族とビーチ沿いの庭付きの家に滞在しています。普段アパートで暮らしているので、大きなお庭や砂浜を力いっぱい走り回っているマロを見ながらアペロをする時が至福です。いつか広いお庭のあるお家に住めることができたら、マロに兄弟を迎えてあげたいのですが残念ながらいつ実現するかはわかりません。私とマロのお誕生日は3日違い。2022年はふたり合わせて50歳のお誕生日キャンプを2泊3日で開催し、たくさんのお友だちが集まってお祝いしてくれました。次は元気にふたり合わせて還暦祝いをしたいです!ーーマロさまにお会いしたのはこの夏休み前でした。散歩道のお気に入りカフェではとても良い子にしていました。これからヴァカンスで、ノルマンディの庭付きの家を借りて友だちと一緒に過ごす夏休みが待ち遠しいと飼い主もマロさまも目を輝かせていました。きっと良い思い出がたくさんできたことと思いますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第170回目はバーマン猫のシラタマ(Shiratama)さま。かまってちゃん猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.170猫さまの話をもっと聞かせて!シラタマさまは1歳半の女性猫さま。<シラタマさまが語ります>私はパリ7区のアパルトマンで、レストランのパティシエをしている飼い主と生活しています。通りを挟んだ向かいはアイスクリーム屋さんです。鳩ウオッチングしながらお店の入りもチェックしています。平均的な1日は朝5時に飼い主を起こしに行ってご飯をおねだり、その後はブラッシングでまったりタイム!その後8時くらいまで窓のそばで入念なニャルソック!仕事に出かける飼い主をお見送りして16時頃までお昼寝をします。飼い主が休憩時間に帰ってきたら一緒に遊んだり、ブラッシングをしてもらいます。17時半からはお留守番です(時々レストランのスタッフルームで寝ていることもあります)。23時半に飼い主が帰宅、飼い主が寝る25時くらいまで遊んでもらいます。食事は2種類あって、毛長用と高タンパクのものをちょこちょこと1日かけて食べています。プラス、ウエットフードを食べますが、こちらの量は少なめです。私の美貌を保つために飼い主はバランスの良い食事を提供してくれます。例えば以下のような献立です。朝:お魚の缶詰(サーモン)昼:poulet dinde(チキン、ターキー)などのお肉が入ったウエットフード夜:お肉系のパテに水を加えたもの飼い主がお休みの日は19時~22時までシラタマ運動会。おもちゃでたくさん遊びます。遊ぶのが好きなので、あの手この手を使って遊びます。<飼い主から見たシラタマさまとは>私が小学生の頃、目がブルーのシャム猫のような野良猫を拾いました。お腹に赤ちゃんがいて、4匹ほど飼っていた時期があります。シラタマを飼うきっかけになったのは、去年のバカンスの時に借りたアパートの部屋に毎日遊びにくる三毛猫があまりにもかわいく、人懐っこい子で、とんでもなく癒されたこと。その後猫を飼うことを決めました。ブリーダーさんの家に生後2か月の猫を見に行って出会いました。小さくてほわほわのたんぽぽの綿毛みたいでした。私の仕事柄、平日は仕事時間が長いので、お休みの日は、散歩に出たりほとんどシラタマのために使っています。彼女の居場所は『Muuto』のboxの中。とにかく箱が好きなようです。ベットの上ではコロコロご機嫌で転がったり、へそ天で寝ます。大好きなおもちゃは私のヘアゴム、ティッシュを小さくまるめたものには目がありません。他に『ヨロコブラ』(日本の作家さんの猫用おもちゃ)や、ネズミのおもちゃで遊びまくっています。性格は人懐っこく、時にはわがままでやんちゃ、そしてかまってちゃん!!箱入り娘として大切に育ててます(こんなに可愛くなると思ってなかったです!)。私の人生に欠かせない存在になりました。抱っこすると、ふわふわでとろけそうな柔らかさが気持ち良いです。私と似ている一面は、頑固なところでしょうか!粘り強くて、一度外に出る!と決めたらずっと鳴き続けます。シラタマは私のことはお母さんもしくは、親友?と思っているでしょうね。私には猫を被らず言いたいことを言ってきます。私のベッドの上で一緒に寝ることが多いのでやっぱりお母さんかな?一番楽しかったエピソードは一緒にサンセヴァスチャン(スペイン)を旅行して、リュックサックに入れて街中をお散歩したり、バルに行ったり海を見に行ったこと。街中の猫さま好きに可愛がってもらいました。シラタマがいるお陰で絶大な癒しがもらえ、生き物を大切に扱うことを教えてくれます。言葉が通じなくても気持ちを察することは可能なんですね。ーー飼い主は、シラタマさまが小さな頃からリュックサックに入れて、公園やカフェに散歩に行き、移動や外の環境に慣れさせていたとの事です。今では4時間くらいの列車の旅ならお利口にできるようになりました。サンセヴァスチャンには2度も行ったそうです。街を一緒に散歩してシラタマさまも飼い主とお出かけして嬉しかったというお話も聞けました。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月18日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第169回目はハチワレ猫のツクネ(Tsukuné)さま。気遣い上手な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.169猫さまの話をもっと聞かせて!ツクネさまは3歳の女性猫さま。<ツクネさまが語ります>私はパリの19区にあるアパートメントで、飼い主と、私より若い2歳の彼らの息子と一緒に生活しています。パティシエの居候もいて、毎日ワイワイ暮らしています。朝6時くらいからご飯が食べたくて、ベッドの飼い主にカラダでアタックします。7時に朝ご飯を食べて、ご機嫌でバルコニーへ虫ハンティングに行きます。『Royal canin』 のカリカリ、たまにパテも。よく虫も食べています。特別な時は日本の『ちゅ~る』が出てきます。人間の食べ物にはあまり興味がないのですが、たまに甘いパンやチーズをお皿に少し入れてもらうと時間をかけて食べます。日中はだいたいリビングにある飼い主の夫のアトリエエリアでゴロゴロしています。アトリエの布の隙間、ソファ、飼い主の身体の上は特に気持ちがいいです。19時の晩ご飯後はおもちゃで遊んで、21時には飼い主の周りをウロウロして早くベッドに行こうとアピールします。飼い主と必ず同じタイミングでベッドに入り、横で眠りにつきます。おもちゃは髪の毛を結ぶゴム遊びが一番です。<飼い主から見たツクネさまとは>私は小さい頃からおばあちゃんといる事が多かったのですが、おばあちゃん宅にはいつもいろんな猫がいました!初めて家族として猫を迎えたのは高校一年の秋。近所で産まれた子猫を連れて帰って来て、ブンと名づけました。時を経て、残念ながら最期の時には立ち会えなかったのですが、彼女と過ごした青春がよくフラッシュバックします。ツクネが家族になった経緯をお話します。親しい友人宅のお庭に迷い込んだ猫がそのまま翌朝出産し、そこで産まれた3匹の姉妹達の次女がツクネでした。偶然出産の翌日に友人宅を訪れ出会ったのです。性格は怖がりでいつもビクビクしています。気を遣っているのか、息子が眠るとすぐに甘えてくる遠慮猫でもあります。特技はウゥっとうめきながら膝の上に上手にジャンプすることと、蜂や虫のハント。ツクネは私にとって長女、たまにマッサージ師(笑)です。名前を呼んだら走ってくるところが可愛いです。私に似ているところがあって、自分では感じたことは無いのですが、キャットシッターをしてくれる友人からは、気を遣うところが私にそっくりだと何度も言われました。一番楽しかったエピソードは、息子を出産した日のことです。深夜に陣痛が始まったのですが、初めてのことでよく分からず朝まで我慢しようとお風呂に入って耐えていた時、いつも夜はひっくり返って寝ている彼女が身体中をトントンしてくれて、お風呂が大嫌いなのに湯船に座って私を朝まで見つめていてくれた事です。ツクネと初めてふたりで夜を明かしました。彼女の存在は毎日をアクティブに生きるパワーを教えてもらい、時にはダラダラしていいよと許してくれます。のんきなツクネと一緒にいられて毎日が本当に癒されています。ーーこの猫さま連載にはすでにたくさんのハチワレ猫さまが登場していますが、ツクネさまはビー玉のようなまん丸お目目が可愛いですね。ひっくり返った姿を見るととても怖がりには見えません。今日も虫を捕まえて遊んでいるのでしょうね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月16日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第168回目はアビシニアンのカルロス(Carlos)さま。ご褒美のパテが大好物な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.168猫さまの話をもっと聞かせて!カルロスさまは2歳の男性猫さま。<カルロスさまが語ります>僕はパリのアパートメントで生活しています。平均的な1日は、ハエを狩ること、太陽を追って寝ること、バルコニーを楽しむこと、ハトを観察することで終わってしまいます。毎日の食事はカリカリばかりですが、週に一度パテを食べる権利があります。このパテは格別で、週末に苦手な外へ出かけたときは、よく頑張ったご褒美にもらえるのです。お菓子全般が大好きで、飼い主がケーキを焼いているとそばに行き観察します。オーブンで焼かれたケーキの香りが漂うだけでよだれが出てきます。家の中で一番好きな場所は天気が良いときはバルコニー、外出できないときはベルベットのアームチェアの上を陣取ります。<飼い主から見たカルロスさまとは>子どもの頃に猫を飼っていたのですが、大人になって私自身では初めて猫を飼いました。インターネットで検索してアビシニアンのブリーダーさんを見つけました。私たちは赤ちゃんの頃にカルロスに会い、幸運にも彼を家族として迎え入れることができました。彼はすぐに私たちのところにやって来て、私たちの腕で眠ってしまいました。最も楽しかったエピソードは、彼がアパートに到着した最初の数時間。夜になると布団の下に隠れてハグを求めに来ました。この時は極上の幸せを感じました。カルロスはいわゆるパリのアパートメントの猫です。私たちは彼を田舎に連れて行くのが好きですが、彼はいつも家にいるので、自然をあまり好きではありません。チャームポイントは頭と大きな耳。小さなライオンのような愛と優しさの存在がたっぷりのカルロスにゾッコンです。ーーとても懐っこいカルロスさまは何時間撫でられてもじっとしているそうです。小さな犬のようでもあるとのこと。飼い主もカルロスさまもグルメなようで、話を聞いているだけで大好きなお菓子作りの匂いがしてきそうです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月10日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第167回目は黒白ハチワレ猫のオリオン(Orion)さま。フランスとイタリアを行き来する猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.167猫さまの話をもっと聞かせて!オリオンさまは5歳の女性猫さま。<オリオンさまが語ります>私はフランスとイタリアを行き来して生活しています。飼い主が国際機関のアナリストなので、それぞれの国に私の家があるのです。パスポートはフランス猫としていつも持ち歩いています。パリでは6区のアパルトマン、イタリアではベネト州のトレビソ(Venice 近郊)というところに住んで約2年が経ちます。今はイタリアが拠点ですが、もちろんパリにも年に何回かは帰国しています。朝が弱いので9時前には起きません。フランス、イタリアどちらにいても、窓際で鳥の観察が日課です。食事は『シェーバ』のチキンが常食で、おやつにはミルクとカリカリをいただきます。飼い主が家にいる週末には大好物のローストビーフが出てくるのを期待しています。飼い主のやっていることにはなんでも参加したいタイプで、料理もですが、特にプリンターの構造に興味があります。毎日飼い主の秘書的な役目をしています。<飼い主から見たオリオンさまとは>3歳ぐらいから実家には絶えず猫がいました。オリオンは動物保護団体から2019年の春に引き取った時に、既に右手に障がいがありました。通りにうずくまっていたところを保護されたそうです。車に轢かれたのか、もしくは木登りをして落ちたのかはわかりません。私の元にやって来てからはいつも一緒に旅をしています。得意技は、ソファーからジャンプして、歩いている私の背中にタッチすることです。これはお帰りなさいのサインのようです。最近グルメなところが私と似てきました。イタリアに来てからいろいろな魚を食べるようになって、スズキとエビが大好物になりました。休暇で年に2回ほどパリの自宅に戻りますが、パリのマイベッドでは、やはり睡眠の質が違うようで、ゆっくり寝られるようです。オリオンは障がいがあるものも真摯に生きています。性格はとても明るいです。そんなオリオンをとても尊敬しています。ーー魚が豊富なイタリアの生活と、生まれ育ったフランスの生活はどちらにいても幸せそうでした。パスポートを持ち国境越えに慣れっこになっているオリオンさまは、まさに飼い主の秘書的な役割をしていていました。障がいが残っているのであまり自由に遊べませんが、その代わりジャンプ力がすごいお転婆娘でした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月09日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第166回目はメインクーン猫のチョピー(Tchoupy)さま。黄金色の目をした猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.166猫さまの話をもっと聞かせて!チョピーさまは2023年10月で1歳の男性猫さま。<チョピーさまが語ります>僕は2階建ての大きな家に住んでいます。眠りが浅いので、運動のために、週に1度、ハイキングしたり、ビーチに連れて行ってもらいます。最も楽しいのはビーチで飼い主と夕日を見て過ごす時です。大好きな自然を満喫し、家に戻れば爆睡します。毎週月曜日は特別な日で、パテを食べる権利があります。まだ子猫なのでおやつは貰えていません。人間とは逆ですね(笑)。お気に入りのおもちゃは、木の棒に紐が付いたイワシです。飼い主がおもちゃを投げると必ずくわえて持ち帰ります。みんなからは、とても穏やかな性格で抱きしめたくなると言われますが、自分からしがみつくことはなく、みんなを舐め回すのが大好きです。チャームポイントは白いあご。ここを撫ぜられると昇天します。<飼い主から見たチョピーさまとは>今まで猫を飼ったことはありませんでした。私はチョピーを経験豊かなブリーダーで見つけました。双子の兄弟がいて、そこではいつも一緒にいましたが、私はチョピーだけに夢中になりました。そしてチョピーが家にやってきました。彼の兄弟も別の家庭に養子として迎えられたので、幸せにしていることでしょう。チョピーが大きくなるにつれて、オオヤマネコのぬいぐるみのように見えてきました。でもまだ1歳なので、これからますます大きくなって、抱っこができなくなるかもしれません。チョピーは私と同じ乙女座の星座です。共通点を探していますが、まだ私に似ているところは星座以外みつかっていません。ただ、私と一緒にいると安全だということがわかっていると思います。特に一緒に夕焼けを見ている時はお互い無口で、物思いに耽って幸せな時間を共有しているのです。チョピーは私たちをなだめ、この家にいい空気をもたらしてくれます。家の中で私たちを落ち着かせてくれるのです。一緒にいれて本当に幸せです。この幸せな毎日を過ごしていても、いつかは彼とのお別れが来ることを想像しています。その時は腕にタトゥーを入れてお別れしようと思います。ーー飼い主とチョピーさまは、まるで恋人同士のように夕陽を見ながら1日を終えるのです。これからは秋になりますが、きっと夕焼けは秋空に美しく映えて、一緒に有意義な時を過ごすのだろうと想像します。黄金色の眼を持つチョピーさまは夕焼けと同じ色を持ち合わせていますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月03日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第165回目はヨーロピアンアンゴラのエミ(Emi)さま。家庭菜園で保護された猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.165猫さまの話をもっと聞かせて!エミさまは3歳の女性猫さま。<エミさまが語ります>パリ北部の郊外にある庭付きの住宅で、夫婦と3人の子ども、犬、亀、魚と一緒に生活しています。毎朝、私は午前5時45分に飼い主の声を聞くとすぐに起きて、犬のサムとともに集合します。2名とも廊下のドアの後ろで飼い主を待っていて、ドアが開くとすぐに追いかけ回します。飼い主が仕事に出かけるまで、 シャワー、トイレ、キッチンなどどこへでも同行します。それから2人の息子サシャとノアと一緒にベッドに戻り、家の中を歩き回り、順番に家族それぞれの部屋に会いに行きます。毎朝サーモンかチキンのウェットフードをひと袋食べます。その後、4時間ごとに10gの白身魚のカリカリが出てくるディスペンサーを使用しています。食事は毎日同じで、夜テレビの前で飼い主と一緒にくつろいでいる時は、彼女の食べているものを少しだけいただきます。好き嫌いはなく何でも好きです。おやつは新鮮な草とハエです(笑)。寝るのが好きなので、お気に入りの場所は、この家の夫のアイロンがけしたシャツを入れたかごの中です。アイロンをかけている間に私の毛がたくさん残るので、飼い主の夫はとても喜んでいます(笑)。あとは食器棚の上の高いところに置かれたカゴの中や、息子サシャの部屋にあるたくさんのカゴの中に収まるのが大好きです。おもちゃは犬と飼い主たちの足。あらゆる穴、袋、シート、箱などに入り込みます。<飼い主から見たエミさまとは>娘のサロメとボーイフレンドのベンジャミンが、家庭菜園を借りて野菜を育てていました。ある日、庭にある穴から小さな泣き声が聞こえたそうです。エミはひとりでそこにいて、自分の声を届けるために全力で叫んでいたそうです。ベンジャミンは有刺鉄線があるにも関わらずこの穴に潜り、エミを保護しました。とても小さく(196g)、ダニでいっぱいでした。彼らは子猫用ミルクのボトルと箱を獣医のところに買いに行き、エミを私たちのところに連れてきました。その時はエミが生き残れるかどうかわかりませんでした。彼女はとても小さくてもろく、かろうじて歩くことができ、生後約2週間でした。私たちは昼も夜も2時間ごとに交代でエミに哺乳瓶からミルクを与え、私はひと晩中エミのダニを1つずつ取り除き、私たちはできる限り母親役に徹しました。このようにして特別な関係を築き、今では彼女と一緒にいることができています。エミには2つの性格があります。彼女は私たちによくくっついて、私たちを探して近くにいたがる一方、愛撫されることや抱きしめられることがあまり好きではありません。撫でられることに慣れていないので、彼女は私たちに噛みつきます。エミは母親と兄弟に育てられなかったので、彼女は幼い頃に教育を受けられませんでした。エミは私たちの犬や子どもたちと同じように、家族のいち員です。彼女が仰向けになって頭を床に転がすという彼女独特の所作をするとき、ここに来てよかったね、と伝えます。私はエミによく似た性格で、ひとりで静かに過ごすことも好きですが、エミにはたっぷり愛情と注意を与えていると思います。この家にやってきたとき、彼女はとても小さかったので、私たちが小さな哺乳瓶を持ってきたのを見て、とても幸せになり感謝したに違いありません。それは私たちが決して忘れることのない、密着した4か月間でした。それ以来エミは私たちに喜び、平和、安らぎをもたらしてくれる、とても大切な存在になったのです。そして彼女は私が思う以上のものを与えてくれています。ーーー飼い主のジェラルディンは病院の産科病棟で保育助手として働いています。産まれたばかりの赤ちゃんの世話に慣れていたので、エミさまにも適切な世話をできたのだろうと想像します。この家族の動物(命)への愛情は素晴らしいものがあります。次回は、亀や魚の話を聞かせてもらいたいと思います。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年09月02日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第164回目はブリティッシュショートヘアのタズ(TAZ)さま。おでかけが大好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.164猫さまの話をもっと聞かせて!タズさまは1歳の男性猫さま。タズさまが語ります。ここは僕のために用意されたバルコニー付きのアパルトメントです。好きなことは飼い主と遊んだりおしゃべりしたり、夜や毎日の散歩で外の広場に出かけること。飼い主がリードを準備したら嬉しくて声が出てしまいます。いつもは『ロイヤルカナン』のカリカリが主食ですが、好物の生サーモンが出てきた時なんかはよだれが出てきます。性格は時たま頑固ですが、機嫌がいい時はたくさんおしゃべりして飼い主と対話します。お気に入りのおもちゃはリモコンで動くマウスです。電池切れに注意してください。動かなくなると僕は騒がしくなりますよ。飼い主から見たタズさまとは。最初に飼っていた猫が残念ながら亡くなってしまい、猫のいないと生活に空洞ができてしまって寂しい毎日を送っていました。いつかは新しい子猫が欲しいと思っていました。偶然にも人からの紹介でタズを引き取ることにしました。そう、彼はいろんな意味で、火山のようにエネルギッシュで、海のように穏やかな子です。今までで最も印象深いエピソードは、ある朝、目が覚めると彼は私の首に寄り添って耳を吸い、私を母親と感じてくれた時です。優しさに満ちた愛らしい瞬間でした。タズの体はとても柔らかくていつでも抱きしめたくなります。とても遊び好きで元気な子!私と一緒にシャワーを浴びるのが好きなきれい好きです。私がタズを溺愛しており、彼にたくさんの愛を与えています。タズがいれば私の心は落ちつきます。そして私の人生に特別な意味を与えてくれます。タズと養子縁組をした私は、彼に甘く愛に満ちた人生をこれからも喜んで提供していきます。ーー外出好きなタズさまはいろんなところへ連れて行ってもらっています。普段は家の周りの広場ですが、飼い主の休みの時は海に行ったり、森へ行ったり、パリ観光だって名所を巡って楽しい時間を過ごしています。この夏のヴァカンスはどこへ行ったのでしょうか?今度教えてもらいます。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月26日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第163回目はシャム猫のシッチェス(Sitges)さま。名前の由来になった街へ行ってみたい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.163猫さまの話をもっと聞かせて!シッチェスさまは2歳の男性猫さま。シッチェスさまが語ります。僕の名前はシッチェス(Sitges)といいます。スペインのバルセロナから近い海沿いの街名から名付けたらしいです。どうしてなのか飼い主は教えてくれません。でも飼い主はとても優しくて、よくいろんなところへ連れて行ってくれます。車で森まで行き散歩したり、飼い主のリュックサックに収まり田舎道を歩いたり。寂しがり屋で長時間の留守番はできないのでいつも飼い主にべったりなんです。誕生日には大好物のパテをいただいたのですが、蝋燭が大きすぎてどこから食べたらいいのかわからず苦労しました(笑)。いつもはテラス付きのアパルトマンに住んでいるのですが、飼い主の休みの日が待ち遠しいんです。次はどこへ連れて行ってもらえるのかな?名前の由来の街シッチェスにはいつかは連れて行ってもらいたいと思っているのです。飼い主から見たシッチェスさまとは。友人のおかげでシッチェスがやってきました。シッチェスのお母さんから産まれた何匹かの中からプレゼントされたのです。一番最初に飼った猫で、子どものように思っています。私は大手スーパーの青果部門マネージャーを任されているので、シッチェスの食事はほとんどここのお店で調達しています。アパルトマンでは、普段はテラスとベッドの行き来ですが、実家への散歩などによく連れて行くのです。性格は初対面の人には最初は遠慮します。甘えん坊でいつも私の隣にいて、トイレに行く時も見守ってくれと言います。とてもおしゃべりで、私が元気でないときはそばにいて私にパワーチャージをしてくれます。一緒にいていちばん幸せなひとときは、森でリードをつけて散歩しているときです。お互い深呼吸をして会話して、季節を感じ合える相棒に出会えて毎日が最高です。ーーシッチェスさまの飼い主は初めて猫を飼ったとのことですが、シッチェスさまの性格を含めて毎日が愛に満たされているようでした。果たして海の街シッチェスへはどんな旅になるのでしょうか?初めて見る海は?その様子も知りたくなりますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月20日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第162回目はラグドールのティファニー(Tiffany)さま。甘えん坊な末っ子猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.162猫さまの話をもっと聞かせて!ティファニーさまは2024年2月に2歳になる女性猫さまです。ティファニーさまが語ります。私は眺めのいい一戸建てに住んでいます。ここに前からいるお姉さん猫のプルシャと毎日仲良く遊んでいます。お姉ちゃんともども家の中で勝手気ままにそれぞれの生活をしています。日課は、朝起きてたくさん飼い主に抱かれ、ビタミン入りのパテを食べます。それからいろいろなボールで遊びます。ボールを飼い主のところまで持って行くのが得意です。ぬいぐるみも口にくわえて持ち歩くことができますよ。お気に入りのキツネザルのおもちゃを持って家の中を歩き回ります!それから、お昼寝、ゲーム、抱っこ、ちょっとした食事と続きます。夕方になると、また一緒に遊び、キャットタワーで眠りにつきます。飼い主からはプロのマッサージ師と呼ばれています。戸棚はどこでも開けることができて、フェッチ(取りに行く動作)のプロでもあるのです。高いところのへのジャンプだって命中率は高いです。私、失敗しないので!飼い主から見たティファニーさまとは。ティファニーは信頼できるラグドール専門のキャッテリーから来ました。このキャッテリーには、離乳するまで4か月間お世話になりました。ラグドールファミリードールのキャッテリーにいた2匹の子猫の中から、黒とピンクの鼻がかわいいティファニーにしました。寂しがり屋の3歳になるマンチカンキルトのプルシャのために妹がいたらいいのにな〜といつも思っていたのです。私は赤ちゃんの時からいつも猫と暮らしていて、猫たちと一緒に育ったと言ってもいいぐらいです。時は経ち、最後の猫が亡くなった時、もう猫は飼いたくないと思いました。しかし、その後たまたま数年お世話したメインクーン猫のお陰で、私は赤ちゃんのプルシャ、そして2番目の赤ちゃんティファニーを飼う気になりました。ティファニーは食べ物にとてもうるさく(キャッテリーにいたときからそうだった)、水は飲まず、『ウルトラプレミアムダイレクト』のパテしか食べません。時々特別な食事として、事前に獣医の許可を得て、骨なしの鶏肉を水煮にし、塩も何も加えず用意します。彼女はとてもキュートで、愛情深く、親切です。よく鳴き、私の隣に座るのが大好きで、私を撫でてマッサージしてくれることもあります!そしてとても遊び好きで活発です。走り回ったり、飛び跳ねたり、バッグや箱で遊んだりするのが大好きです。彼女はとても賢いけれど、自分のしたいことしか興味がないようです。風貌はアライグマか、鼻のシミといたずら好きなところから、小悪魔にも見えます。彼女は私のことが大好きで、私を猫の家族の一員だと思っているに違いありません。彼女のポーズ、習慣、ベッドにいる場所を分析すると、私たちを年長の猫だと思っていることがわかります。青い目、鼻の上の黒い点、性格、バカなことをする前の顔は本当にチャーミングです。ティファニーと私は二人とも食べ物へのこだわりが強く、水も飲まないけど、性格は父親(私の夫)に似てるかな。あと、二人とも活発なところとかも…。一緒にいると毎日が信じられないくらい楽しいです。日中ベッドに入って、前足をマッサージしながら鳴いているとき、お気に入りのおもちゃを持ってきてくれる時は幸せが溢れ出します。ティファニーは私の子どもです。限りなく愛しています。彼女の健康を守るのは私の責任であり、正しいものを食べさせ、十分に遊ばせ、病気にならないように注意を怠らず、予防接種を受けさせます。彼女にとって、私、夫、そして前からここにいるプルシャが生活のすべてだから、毎日ベストを尽くすことが不可欠なのです。ティファニーはその恩に愛で応えてくれています。ーー以前19回目に登場したマンチカンキルト種のプルシャさまに妹ができました。それが今回登場するティファニーさまです。ラグドール種なのでまだまだ大きくなりそうな気がします。小柄なマンチカンキルト種のプルシャさまをしのいで存在感たっぷりな甘えっ子のティファニーさまの日常は楽しいことでいっぱいですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月19日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介番外編!第161回目は犬さま、イタリアングレーハウンドのミント(Mint)さまとトマト(Tomate)さま。仲良しでオシャレな犬さまたちの物語【フレンチ猫さま】番外編vol.161猫(犬)さまの話をもっと聞かせて!ミント(白)さまは7歳。トマト(グレーベージュ)さまは1歳です。ミントさまが語ります。私たちはパリのアパルトマンの5階に住んでいます。犬用のお部屋はありませんが、犬用ベットがそこらじゅうにあるので気が向いたところで寝ています。日当たりがとてもいいので私たちは大満足です。朝は6時に起床して朝ごはん、その後なぜか飼い主のベットで2度寝(基本飼い主とは別の場所で寝ていますがこの時が至福の時)。7時に起床、そして散歩をし、午前中はベッドでダラダラします。ただ、最近はトマトがちょっかいを出してくるのでつられて遊ぶことも多いです。トマトは子犬なので1日3回ごはんを食べます。なので、なぜか私も一緒に昼ごはんをもらえます。犬用の生肉(鶏肉、鴨肉、野菜、ハーブの混ざったもの)をノルマンディの業者から毎月冷凍で送ってもらっています。ドライフードを食べていた時は抜け毛がひどかったけど、フレッシュなご飯に変えてからは毛も抜けなくなり毛質がとても柔らかくなりました。トマトは生肉のご飯に変えてからドライフードだけだった時より太れるようになったと思います。特別なご飯はありません。いつも同じものを食べるのが健康でいるための秘訣かと。犬用のジャーキーも好きだけど、一番好きなのはセロリ。冷蔵庫の扉を開けた時にセロリがあると盗みに行きます。午後、ご飯の後は少し家の中で走ってからまた昼寝。以前は毎日飼い主のアトリエまで一緒に通勤していましたが、最近は家で作業しているので、邪魔にならないように静かに遊ぶようにしています。16時頃から、少しお腹がすいてくるのでおやつの催促を。この時のポイントは吠えないこと。ジーッと目線を送ったり、ちょんちょんちょんと飼い主の足を叩くのが効果的です。17時に夕方の散歩をし、19時ころ夕ご飯をいただきます。大抵は食後に少し遊んでから21時には2匹くっついて寝ています(寝る時は常にぴったりとくっついて寝ています)。夜に飼い主がお出かけするときにはたまに付いて行くことがあります。飼い主は『GRIG』というブランドを手掛けていて私たちがモデルになっているんですよ。なので写真慣れしています。日向が大好きで、どんな小さい陽だまりでも見つけて日光浴してます。おもちゃは赤ちゃんの時から持っている小さいパンダのぬいぐるみだけ。とても大事にしていたのに、最近これをトマトが乱暴に扱うからよく注意しています。飼い主から見たミントさまとトマトさまとは。初めての犬はシェルティー種で、私が10歳の時やってきました。念願の犬との生活だったので、学校が終わったら走って帰ってきて毎日散歩に行き、子どもながらに一生懸命面倒を見ました。そして2匹目はパリに引っ越してきてから。ブルゴーニュにあるイタリアングレーハウンド種のブリーダーのところまで行き、4時間の面接後やっと承諾を得て、1匹目として今は亡きコンテを迎え入れることができました。どうしてそんなに厳しい審査だったかというと、自分たちが外国人でなのでいつか犬を置いて日本に帰ってしまうのではないか、どんな仕事をしているのか、家の広さや生活スタイルなどについて細かいところまで話をする必要がありました。たまたま持参していた当時手掛けていたブランドのルックブックに有名スタイリストのクレジットがありました。その人の犬が同じブリーダー出身だったことで、やっと信用を得てコンテを迎え入れることができたのでした。それが私たちイタリアングレーハウンドライフの始まりです。9年後にミントをお願いした時は1回目のコンテの時とは大違い。すでに信頼も得ているのですんなり行きました。そして去年10月に、同じブリーダーから3匹目の子、トマトがやってきました。ミントはとても優しくて、きっちりしています。ルールを作るのが好きで、周りに規律を乱す犬がいると怒ります(笑)。トマトは自由奔放。いつもお兄さんにくっついている甘えん坊です。特技といっても芸は教えていませんが、散歩中などに救急車が通るとそのサイレンにつられて歌うこと(笑)です。犬たちと一緒だと今まで行かなかった場所に行ったり、会わなかった人に会ったり、私の生活の質を豊かにしてくれます。犬と一緒に外に出ることで今まで以上に季節感を感じることもできるのです。ーー飼い主はイタリアングレーハウンドとウィペット用のファッションブランドGRIGを立ち上げました。2006年からパリファッションウィーク中にコレクションを発表したことで知られ、自然と自分の犬さまのための服作りに携わるようになったそうです。シンプルで着心地が良く、洗練されたドッグウェアは、すべての製品を愛情を込めて手作業で制作していて人気です。犬さまを愛する気持ちが商品からも伝わってきますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月13日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第160回目はノルウェージャンフォレストキャットのトーマス(THØMASS)さま。賢くていたずら好きな猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.160猫さまの話をもっと聞かせて!トーマスさまは1歳の男性猫さま。トーマスさまが語ります。僕は普段アパルトマンに住んでいますが、週末は一軒家に移動します。フランス南西部にあり、自然がいっぱいで気候もいいので、とても幸せな毎日を過ごしています。平均的な過ごしかたは朝6時半から7時くらいに起きて、飼い主のベッドに行き抱っこしてもらいます。夜は7時半頃にご飯を食べて、夜10時頃に思いっきり遊ぶのが好きです。食事は『Schesir』ブランドのウェットフードの缶と、『Farmina』や『Ziggy』などさまざまなブランドのご飯をいただいています。特別な食事の時は夕方にマグロか魚のウェット缶。特別なおやつはサーモントリュフ です。好きな場所はできるだけ高いところ、家具の上、棚の上、キャットツリーの上。そしてひんやりしたい時はお風呂の中!お気に入りのおもちゃはたくさんありますが、乾燥したキャットニップが中に入っている小さなぬいぐるみと、浜辺で拾った流木の小片がとても気に入っています。性格はとても穏やかで、冷静で、かなり賢い猫と誰からも言われています。でもイタズラ好きな面もあり、飼い主を怖がらせるために隠れて、突然飼い主の前にひょっこり現れて反応を楽しんでいます。飼い主から見たトーマスさまとは。5年間犬を飼っていたのですが、犬の死後はもう犬を飼いたくなかったので、その2年後に猫を飼うことにしました。猫との生活は私が必要としていたものでしたし、ノルウェージャンフォレストキャット種の性格は並外れているので、トーマスがやってきたことに後悔はまったくありません。まだ一緒にいて1年と、飼い始めて日が浅いですが、週末にはどこへでも連れて行きますし、車に乗せたり、ハーネスをつけて散歩に行ったりして楽しんでいます。トーマス魅力は穏やかな性格と柔らかく絹のような被毛。そしてなんと言っても私の心を落ち着かせる 存在なのです。ーー犬好きな飼い主が望んでいたのは犬のように一緒にどこへでも連れて行ける猫だったようです。ノルウェージャンフォレストキャットを選んだのも生活スタイルにあっていたからなのでしょうね。この種は成熟するのが遅く、体が充分成長しきるのに3〜5年ほどかかると言われていますが、これからどんな立派な猫さまになるのか楽しみですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月12日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第159回目はグレーハチワレ猫のクロード(Claude)さま。好奇心旺盛な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.159猫さまの話をもっと聞かせて!クロードさまは4月に9歳になった女性猫さま。クロードさまが語ります。私は路地で生まれました。そして今は庭付きの小さな平屋に住んでいます。朝は飼い主と同じ時間に起きます。飼い主が一日中家を空けているときは、私は何をしているのかは想像できないらしいです。でも週末や休日は、飼い主と夕方まで外で遊んでいます。私は庭が大好きで、鳥を見たり、草を食べたり、日光浴をします。家にいるときは窓から外を眺めていて、庭に侵入者がいると怒る番猫です!外出しないときは窓際が好きなので、いつもキャットツリーや高いところにいます。寝るときはベッドかバスケットが好きですが、日中はソファの上も好きです。遊びは、特にウォータージェットが好きで、次に消しゴム、それから羽根つきのネズミかな。チャームポイントは愛らしいツートンカラーの肉球、ピンク色の小さな鼻、美しい目、ぽっちゃりした小さなお尻、小さなお腹、小さな足先と時々はみ出る舌先、匂い、柔らかすぎる被毛、性格…etc. 私の存在すべてを飼い主は愛してくれています。飼い主から見たクロードさまとは。子どもの頃に飼っていた猫は放し飼いで、いつも行方不明になっていました。2012年、私と家族が猫を引き取ったとき、この子は家で安全に過ごさせるんだと決めました。2014年にはクロードも加わって楽しい毎日を過ごしていましたが、2022年11月、ガンが長女の命を奪いました。最後のハグとキスの後(おそらく私たちが帰るのを待っていたのだろう)自宅で亡くなりました。彼女は火葬され、遺灰と肉球のプリントを額に入れてもらいました。クロードがやってきたのは、叔父が保護して私のところへ連れてきたからです。クロードは太陽のような猫で、本当に面白くて、いたずら好きで、好奇心旺盛。私と同じで、人の家を見るのが大好きなんです。私たちが休暇に出かけると、彼女は車から降りて新しい家に行くのが興味深いようでソワソワします。そして、すぐに外の世界を探検したがる好奇心旺盛な猫です。彼女は “人間的 “に振る舞い、とても表情豊かです。私たちとおしゃべりするのが大好きで、家にお客さんが来ると、まるで自分もおしゃべりに参加するように、人の間に入ってくるのです。クロードは水遊びが大好きという小さな「特異性」を持っています。水スプレーの音を聞くだけで、彼女は飛んできます。クロードは娘と妹と親友を掛け合わせたような、家族の一員として存在しています。クロードとの関係を表す適切な言葉を見つけるのは難しいです。もしかしたら、彼女は自分を人間だと思っているのかもしれません。寝ること、仕事をすること、いじわるをすること…。お互い、休日にはどこかに出かけるのが待ち遠しいのです。そして彼女との生活は毎日私にたくさんの喜びを与えてくれるのです。ーークロードさまはいつもはカリカリを食べていますが、それと同時に毎日鶏肉か七面鳥をもらい、時にはラム肉や牛肉、ニンジンなどの野菜も一緒に料理をしてもらえるのだそう。飼い主に時間がないときや、少し変化をつけたいときは、チキンフィレ、マグロ、サーモン、エビなどのでき合いのウェットフードが出てくるのだそうです。肉のスティックやちゅ~るなどのおやつも欠かせないグルメな猫さまでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月06日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第158回目はブチトラ猫のポッター(Potter)さま。飼い主の溺愛っぷりがすごい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.158猫さまの話をもっと聞かせて!ポッターさまはこの8月で4歳の男性猫さま。ポッターさまが語ります。僕はフランスのジュラ地方のドールという街に住んでいます。市内のアパルトマン暮らしで、旅行代理店で働いている素敵な飼い主のアマンディーヌと毎日楽しく生活しています。僕の平均的な1日は、午前6時から7時ごろに起きて、アパルトマンの窓から外で何が起こっているかを観察します。飼い主は仕事の休憩中の正午から午後2時まではここに帰ってくるので、この時間帯は思いっきりべったり遊んでいます。飼い主が仕事に戻ると、僕はリビングルームの椅子やキッチンキャビネットの上で寝ています。外に出ないので、体重増加を避けるために、特別に滅菌された室内猫用のご飯だけを食べます。特別な食事は、誕生日などにウエットフード(サーモン、チキン、ビーフ)をいただきます。遊びはヘアゴムと紙のボールに情熱を注いでいます。特技はチェック柄のフェイクファーをパドリングすること。チャームポイントはまなざしと体の毛の柔らかさだとアマンディーヌが言っています。飼い主から見たポッターさまとは。元同僚の猫を1年近くお世話したことがあります。その同僚は、子猫を何匹か飼っている人が養子縁組を探していると情報をくれました。写真でポッターの顔を見て、私はこの猫なら養子にしてもいいと決心しましたが、それまで人生で一度も猫を飼ったことがありませんでした。ポッターは私を夢中にさせました。今ではもう猫なしでは生きられません。ポッターはとても社交的で、恥ずかしがり屋ではなく、すぐにみんなに懐くことができます。彼は本当にとても素敵でかわいいです。穏やかだけど遊び好きな猫です。私は子どもをもたないことを決めたので、ポッターを私の赤ちゃんと考えています。 すでに彼は家族の一員です。ポッターと私の共通点はとても社交的で静かなところです。彼が私を愛しているからこそ、私が彼のために何でもすることで彼をできるだけ幸せにしてあげたいと思っています。私たちはすでに多くの美しい瞬間を一緒に過ごしてきました。彼が私に近づいてきて、喉をゴロゴロ鳴らしたり、小さな頭を私の手や体にこすりつけられると、毎回私は溶けてしまいます。ポッターは私にたくさんの愛と幸せをもたらしてくれます。彼が猫天国に行かなければならないとき、私は彼のそばにいられたらいいのにと思います。彼に最後の抱擁と最後の愛撫を与え、ポッターが私の人生を通して最高の仲間であったことを彼にささやくことができるでしょう。ーー初めて猫さまの魅力に取り憑かれた飼い主はポッターさまにゾッコンです。時間があればすぐに飛んで帰宅し、ポッターさまとの時間に全身全霊を注いでいます。愛嬌たっぷりなポッターさまの柄もとても可愛いですね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年08月05日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第157回目はキジトラ猫のムゥ(Moo)さま。ジャンプ力がすごい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.157猫さまの話をもっと聞かせて!ムゥさまは6歳の男性猫さま。ムゥさまが語ります。僕はパリからブローニュの森を超えた高台の街、とても眺めがいいところに住んでいます。4部屋あるアパートは90平米で、リビング、キッチン、子ども部屋、寝室、クローゼットスペースです。隠れるところはたくさんありますよ。いつもは午前6時ごろ目を覚まし、お腹が空いたと言って飼い主たちを起こします。日中は一人で留守番です。みんなが仕事や学校に行き、静かになったら、光がいっぱい入る部屋の中でほとんど寝て過ごします。いつもの食事はドライフードです。タイマー付きのカリカリマシーンがあるので留守番も大丈夫。みんながいる週末はウェットフードをいただきます。ワインコルクに紐をつけたおもちゃで飼い主とよく遊びます。夢中になって遊ぶのは携帯などに当たった光の反射。家に虫が入ってきたらとにかく追っかけ回しています。そして夜になると全開モードで家中を走り回ります。暑い夏は台所のひんやりとしたタイルの上がお気に入り。あとは壁に寄り添うのも好き。ダインニングテーブルの下や椅子の上にもいます。いちばんのお気に入りは小さな時から持っているライオンのぬいぐるみです。飼い主から見たムゥさまとは。ムゥは我が家では初めての猫です。小さい頃から動物を飼うことに抵抗があり、特に家に縛り付けるのがかわいそうだと思っていました。ムゥは『le Bon coin』というサイトの掲示板で見つけました。最初は売買なんてやだなぁと思っていましたが、のぞいてみると、もらってくださいという良心的なものも多く、娘と会いに行ってみたらあまりにも可愛いくて、そのまま連れて帰って来てしまいました。ムゥが生後2か月の頃です。きょうだいもいたのですが、みんなもらわれて残った1匹でした。今、ムゥは家の中でもストレスなく生活できているようです。自分勝手で抱っこが嫌い、そしてすごい運動量です。彼はとても高く飛びます。 彼は素晴らしいゴールキーパーです!人見知りはしません。楽しかったエピソードは、今はもうしないですが、ムゥがきたばかりの頃、夜になると私達の寝ている布団に潜ってきたことです。もう本当に幸せを感じました。彼が籠の中で丸くなって寝ている可愛い姿は、家族みんなを幸福にしてくれます。ムゥがやってきて夫の性格が変わってしまいました。その前はロボットみたいな性格だったのにやっとまともな心をもったねと娘と言っています(笑)。ーー普段、留守番役のムゥさまは静かにしていましが、飼い主が帰ってくると嬉しくて活発になるようです。とにかくジャンプ力の凄さは今まで見た猫さまの中で最高点でした。ムードメーカーの役割もしているムゥさまは人の性格も変えてしまう力も持っているようです。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月30日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第156回目はブリティッシュショートヘアのロディ(Roddy)さま。チキンが大好物な猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.156猫さまの話をもっと聞かせて!ロディさまは3歳の男性猫さま。ロディさまが語る自分のこと。僕が住んでいるアパートは、愛情のこもったデコレーションがされていて、とても快適です。食べることが大好きで、飼い主たちとたくさん遊ぶのも好きです。日課は、朝少しだけ食べて、キャットツリーに登って鳥を見ます。そこはお気に入りの場所で、庭を見下ろすバルコニーの景色が楽しいんです。少し休んだ後、少し遊ぶ…そんな1日を過ごしています。くつろいで昼寝をする場所は、小さい頃からダイニングルームの椅子と決まっています。隠れて安心できる場所は飼い主の寝室のベッドかな?変な音を聞いたり、知らない人が家に来たりしたら、安全な飼い主の寝室に直行します。夜寝る場所はリビングルームのソファの上です。 ここに来て以来、一度も場所を変えていません。食事はいつも魚をベースにしたカリカリです。パテとソースが一緒になったものも好物で、マグロには目がありません。特別な日に出てくる食事はフレッシュなチキンです。飼い主がチキン料理を作り始めるとすぐに飼い主に寄り添い、小さな声を出して要求すれば、少しだけもらうことができます。でも、本番はそれから。少し加熱したものをたっぷりもらい、王さまのような待遇を受けるのです。その日は僕のためのパーティーになります…ヒヒヒ!飼い主から見たロディさまとは。私はロディの前に猫を飼ったことはありません。私はパートナーと一緒に猫を飼うのが夢で、フランスのキャッテリーで珍しい白いブリティッシュショートヘアを探していました。私たちのための“珍しい真珠”を見つけるために、インターネットで1年間リサーチし続けました。2019年、ついに白とグレーのブリティッシュショートヘアのいる完璧なキャッテリーを見つけたのです。とても素敵で私たちの好みに合っているそのキャッテリーに連絡したのですが、その時ロディはまだ生まれていませんでした。そして新しい子が生まれるまで、もう1年待たなければなりませんでした。2020年10月9日にロディが生まれました。知らせを聞いて、私たちの人生で最高の日となりました。すぐに訪問した時、彼は雪だるまのようにとてもキュートで真っ白でした。ついに夢が叶いました。ロディを迎えに行ったのは生後3か月の頃で、それ以前はマナーやお母さまからの教育が必要な時期でした。再会は魔法のようで、涙が出ました。ロディがついに私たちと一緒に家に帰ることができるのが想像以上の喜びだったから。おかしな話ですが、ロディは私たちが自分を迎えに来ることを知っているようでした。ロディは平和が好きな猫ですが、足を触られるのが好きではありません。彼は過敏で臆病な面もあるのです。彼はどこでも私たちについてきます。そしてロディは水が大好きです。彼がキャットツリーにいるときリラックスのために爪でカーテンを引っ掻くので、カーテンを頻繁に交換する必要があります。彼は真っ白く、賢く、私たちの守護天使です。マナーもよく、とても魅力的な面を持ち、英国風の名前が彼にとてもよく似合っています。ロディは私たちが本当の親ではないことをもちろん知っていますが、私たちをとても愛していて、私たちがロディの幸福を望んでいる良い人であることも知っています。ロディが私たちの家に来て以来、私の中で多くのことが変わりました。以前、私は非常にストレスを感じていましたが、落ち着きと静けさを取り戻しました。今でもストレスを感じているとき、彼は私を落ち着かせてくれるのです。私たちにとって、ロディはただの飼い猫ではなく、私たちの最愛の赤ちゃんです。今、ロディは私たちの人生を幸せで満たしてくれます。これ以上彼に求めることはできません。彼は私に毎日たくさんの幸せと喜びをもたらしてくれます。私は自分自身を学び、ロディと私の配偶者との人生において、すべての瞬間を楽しめています。人生はいつでも急に止まってしまう可能性があるからです。ロディは私にとってかけがえのない宝物なのです。ーーロディの飼い主がどんなにロディに愛情をもって毎日を過ごしているか、文章と写真で伝わってきます。これからもロディのことを追いかけたくなりますね。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月29日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第155回目はセイクリッド・バーマンとラグドールのミックスであるジェラール(Gérard)さまとノルウェー猫のルーツを持つマルグリット(Marguerite)さま。オシャレな家に住む猫さまたちの物語【フレンチ猫さま】vol.155猫さまの話をもっと聞かせて!ジェラールさまは14歳の男性、マルグリットさまは2歳の女性猫さまです。ジェラールさまが語る自分のこと。私の飼い主はキャロリーヌという素敵な名前を持っていて、素敵な絵を描くイラストレーターです。家もセンスが良くて、パリのモンマルトルの近くにあるアパートメントに住んでいます。この家で好きな場所はソファやとても柔らかい小さなフットスツールの上です。日課は午前7時頃に目覚めて、ニャーニャー鳴き声をあげて餌をねだります。お腹いっぱいになって満足したら1日の大半はベッドで過ごします。キャロリーヌに時間がある時は一緒に少し遊んで、バルコニーで日光浴をし、午後7時頃に再びご飯タイムです。おやつはちょっと変わったカリカリ、毎日食べるにはちょっとカロリー高めだそうです。僕の性格は少し難しいところがあります。マルグリットはおしゃべり好きですが、少し内気です。飼い主から見たジェラールさまとマルグリットさまとは。ジェラールとマルグリットはともにSPA(動物保護団体)からやってきました。彼らは美しくて社交的なので、みんなに好かれています。私たちはみんな寝ることと食べることが大好きです。彼らは私のことが好きだと思います。とにかくいつでも私をサポートしてくれます。 彼らは寝ていないときは一日中私の注意をひく努力をしています。一番幸せなひとときは一緒にお昼寝するときですね。彼らは私に穏やかで楽しい時間をもたらし、彼らがそばにいると私はより穏やかになります。一緒にいると幸せが降り注ぐのです。ーーキャロリーヌは仕事柄、家で仕事をすることが多く、作品制作中にいつも2匹の猫さまがそばにいてくれるのです。自分のペースも猫さまに合わせて生活と仕事を両立させていました。2匹とも長毛ですが、家の中は埃ひとつもない整理整頓された住まいです。ジェラールさまとマルグリットさまはキャロリーヌと一緒で本当に幸せそうでした。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月23日フランス在住のカメラマン、松永学さんによる、フランスの猫さま紹介!第154回目は黒猫のヒジキ(Hijiki)さま。食いしん坊で人懐っこい猫さまの物語【フレンチ猫さま】vol.154猫さまの話をもっと聞かせて!ヒジキさまは推定2歳の女性猫さま。ヒジキさまが語る自分のこと。私の名前はヒジキですが、フランスでは“h”を発音しない(できない?)ので、「いじき」と呼ばれることが多いです。私が住んでいるのは4階建てのアパルトマンの最上階。リビングは窓が多いので一日中明るくて見晴らしがいいです。私しか入れない屋根裏部屋があって、ワクワクがいっぱいです。追いかけっこをよくするのですが飼い主はよく天井に頭をぶつけますね(笑)。朝は6時にごはんマシーンが勝手にごはんを出してくれます。『ロイヤルカナン』のベーシックなカリカリです。基本はドライフードなので、水をいっぱい飲みます。特別な日のごはんはパウチに入った丸ごとのお肉みたいなウェットフード。何でも食べるので偏食の飼い主と大違いだそうです。朝食の後は、まだ寝ている飼い主のベッドで二度寝をし、飼い主達が起きると一緒にくっついて回り、ちょっとだけ遊びます。昼間は太陽と共に移動しながらほとんど寝ています。夕飯後が遊びタイムで、夜は飼い主と同じタイミングで、朝までぐっすり眠ります。枕に寄りかかる感じで寝ています。飼い主から見たヒジキさまとは猫を飼うのはヒジキが初めてです。どちらかというと犬派だったのですが、昔友人の猫を長期で預かったのをきっかけに、たちまち猫好きになってしまいました。預かったのは女性の黒猫で、とんでもなくツンツン、むしろ凶暴で結局馴れてくれなかったのですが、ものの見事に1か月後には完全猫派になっていました。それからいつか黒猫を飼うことを夢見ながら、猫がいる家に遊びに行ったり、預かったりを繰り返して、一年と少し前、念願の黒猫を迎えました。長年の夢だった猫との暮らしを実現するためにまずは引っ越しをしました。猫に必要なものを揃えたり、環境を整えながら出会いを待ちました。あるシェルターからフレンドリーな黒猫がいると連絡があり、その日に会いに行きました。出会った瞬間からヒジキは私たちから離れず、3日後にうちの子となりました。駐車場で保護された元野良なのですが、あまりに人懐っこいので飼い猫だった時期もあるのかな?と思っています。連れて帰るバッグにも無抵抗で入り、早くここから出してくれって言っているようでした。初日から一緒に寝てくれ、馴染むスピードが超速でした。性格は人懐っこいけど主張強めです。周囲がうるさくても爆睡できます。誰が訪ねてきても顔出してスリスリし、旅行などで長期預ける時にも友人宅で普段通りくつろいでるみたいです。だから、甘やかされてぽっちゃりになって帰ってきます。野良時代にもそうやって愛想を振り撒いて生き延びていたのでしょうね。おもちゃは紙を丸めたボールが大好きです。いろんなおもちゃがあるのにこれ一筋です。目の前で紙を破って丸める音がすると遊びスイッチがオンになり、爪研ぎをします。それから体制を低くして目をまん丸にして投げてもらうのを待ちます。紙ボールを投げるとキャッチしたりパンチで投げ返したり噛んだり蹴ったりします。特技は、ダイナミックな寝相です。猫は液体とよく言いますが、あそこまでぐにゃぐにゃになれるんだといつも感心します。あと、特技とはちょっと違いますが、設置された爪研ぎの場所以外ではしないのが偉い!凄い!といつも思います。おやつはフリーズドライのチキンキューブを数粒、最近『ちゅ~る』をいただいたので初めて与えたところ、見た事のない食いつきでした。ペロペロ、ではなくガブガブです!ヒジキは食いしん坊なのといつでもどこでも寝られるのは私に似ていて、毎日きっちりルーティンで生きてるところはパートナーそっくりです。ヒジキに悪さされないようにと、何かを出しっぱなしにできないので家が片付きます!私たちのことは、なかなか居心地いい同居人と思っているようです。大切な家族の一員として目指せ20歳!ーーヒジキさまは本当に愛嬌があって、元野良であってもこの人懐っこさが愛されキャラ100%ですね。鬼ごっこする時はヘルメット持参で伺いましょう。著者情報松永学猫さま好きフォトグラファー。雑誌、webなど多くの媒体で活躍。猫歴、実家に通っていた野良を含めると10匹以上、パリには2匹の猫さまを連れて移住、現在は保護猫3匹と暮らす。どこへ行っても通りで見かけた猫さまに挨拶は忘れません!取材、文・Manabu Matsunaga
2023年07月22日ディオール メゾン(DIOR MAISON)の「プラン ドゥ パリ」コレクションから、新作インテリアや雑貨が登場。“パリの街並み”を描いた「プラン ドゥ パリ」コレクションマリア・グラツィア・キウリによる2023年春夏コレクションにて発表された「プラン ドゥ パリ」は、フランスの首都・パリの街並みをモチーフにしたコレクションだ。創設者のムッシュ ディオールが偶然、幸運の星「ラッキー スター」に出会ったフォブール=サントノレ通りから、メゾンを象徴するモンテーニュ通り30番地までを繊細に描いている。ベージュトーンのクッションやマットそんな「プラン ドゥ パリ」コレクションから、新作インテリアや雑貨がお目見え。ベージュの優しいトーンで彩られた、エレガントな長方形のプレースマットや、繊細な刺繍で表現したクッションなどがラインナップする。モノトーンのディナープレート&デザートプレートまた、白地を背景にしたディナープレートとデザートプレートも展開。スタイリッシュな美しさを放つアイテムは、大切な人へのプレゼントにも、自分へのご褒美としてもおすすめだ。【詳細】ディオール メゾン「プラン ドゥ パリ」コレクション展開:ディオール メゾン取扱店舗、公式オンラインブティック・プレースマット 66,000円・スモール スクエア クッション 135,000円・ディナープレート 25,500円・デザートプレート 22,000円【問い合わせ】クリスチャン ディオールTEL:0120-02-1947
2023年07月22日