ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。この連載も10回目、今回がラストとなりました。私自身、長年ファッション業界に携わっておりますが、ここまで髪にフォーカスして考えたことが初めてでした。でも専門家の方とお会いしたり、いろんな方の髪へのこだわりを伺っていると、髪がいかに私たちの美しさの基本にあるのかと改めて気づかされました。見た目というのはファッションや、メイクから入りがちです。自分自身、ヘアスタイルがボロボロという日もあります。「Bad Hair Day」という言葉があります。髪型が決まらない日。癖っ毛が直らない日、髪がペタッとしてしまう日。髪が決まらない日は何をやってもうまくいかない、というような意味で使われています。それだけ、髪って毎日の気分を左右する、とっても大きなパーツなのです。私の髪は白髪染めをしております。白髪に直面して初めて、自分の髪が健康であることに気を使うようになりました。「あなたの黒髪は美しいですね。」ある日、お仕事でお会いした妙齢の紳士に言われました。ドキッとしました。ファッッションを褒められるより、香水を褒められるより、何かとっても本質的に褒めてもらえたような気分がしたのです。自分の髪をきちんと大切にする。若い時にはあまり気を使っていなかった分、年齢を重ねるほどに自分の髪、自髪を愛してあげないと、と思うのです。ここ数年髪のために始めたケアがあります。ヘアブラシを変えました。そのブラシでゆっくり朝ブラッシングします。髪を洗う時、最初にブラッシングをして、シャンプーをして、ゆっくり頭皮マッサージをする。洗い上がったら、タオルで水分をきちんと取る。ドライヤーはできるだけ短時間で。朝はヘアオイルで乾燥から守るなど。ゆっくり髪をケアすることは自分の内面もケアすることになるのだと思います。年齢を重ねるとホルモンバランスの関係で女性でも髪がへたったり、ツヤがなくなったり、思い通りのヘアスタイルにならなくなります。8回目のコラムでも触れた山口小夜子さんは、お亡くなりになる直前まで本当に美しい髪でした。その彼女が30代で書いていた文章に、事細かくヘアケアについて書いてありました。美しい人には美しい習慣がある。このコラムが皆さんの美しい髪習慣へのきっかけになれば、とっても嬉しいです。綺麗な髪で、理想の自分を。もっと自髪磨きを始めましょう。 ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年04月28日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま。ファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓です。女の歴史は髪の歴史。なんて、大げさでありますが、実のところこんな私でも10代から20代にかけていろんなヘアスタイルに挑戦して、痛い思いもたくさんしてきました。高校時代に当時流行っていた聖子ちゃんカットにし、先生に「禁止ではないけど、似合わないからやめとけ」という言葉をかけられ、廊下で真っ赤になった黒歴史、笑。大学時代はハウスマヌカン系の刈り上げヘアで首から風邪をひくという経験など、それなりにヘア歴史を経て今に至っているのです。若気の至り、自分探し。ヘアスタイルの歴史は、その当時の自分を思い起こさせます。5月に小泉今日子さんの35周年記念のベストアルバムが発売になります。そのジャケットが先日公開になりました。カバーは35年間の小泉さんのイラストです。刈り上げのショートカットあり、聖子ちゃんと同じ外巻きボブあり、ストレートロング、巻きのゴージャスロング、最近はストーレートのボブと、イラストだけでもわかるヘアのバリエーションの凄さ。改めて時代を作ってきた方なのだな、と感心したのです。一方で、最近になって気になっているのが、石田ゆり子さんです。ドラマ「逃げ恥」で見てからあの、年齢を超えた可愛さに引き込まれてしまいました。いろんなヘアスタイルを経てきた小泉さんに比べて、石田さんは安定のボブスタイル。その可愛さはインスタでも大人気で、フォロワーは約85万人。たくさんの猫&ワンちゃんに囲まれた生活をつづっていて、ほっこりします。お二人とも40歳半ばを超えて、なお人気者。ドラマでも引っ張りだこです。いろんなヘアスタイルをトライして、時代を作ってきた小泉さん。反対に自分のスタイルを長年守っている石田さん。それぞれに真逆のようでありますが、自然体だなー、と思うところは一緒です。しわを隠すわけでもなく、無理に年齢に逆行するのではなく、時の流れるままに自由自在に生きてきた女性のゆとりを感じるお二人です。以前小泉さんは雑誌の取材記事で「アンチエイジングという言葉が大嫌い」、「これは抵抗しなきゃと。私は『中年の星』でいいんじゃないかと思ってます」とおっしゃっていました。年齢に逆らってボトックスや美容整形などで時間を巻き戻そうとするのではなく、今の自分の時間の流れを大切にすること。年の取り方だって、全ての人が一緒ということもありません。自分のペースで生きている人は、やはり美しいと思うのです。だからと言って、野放図にしているのではありません。見えないところで自分のケアをしているからこその美しさだと思うのです。日々の積み重ねでヨガや、食生活など、美しさに繋がる習慣を持っている人なのだと思います。誰かと比較したり、ましてや過去の自分と比較することではなく、自分の今の時間を生きること。これが美しい二人から教わったこと。ありのままで。アンチ・アンチエイジングでいきましょう♪ ⇒老けない人のヒミツは「顔」より「頭皮」にあった!!>>>
2017年04月25日