その骨太なロックサウンドで、今や日本における代表的なロックバンドに成長したSPYAIR。彼らの最新シングルは、TVアニメ『ハイキュー!!』の主題歌にもなっている『アイム・ア・ビリーバー』です。全編に渡って明るいロックが展開される今回の楽曲は、アニメの世界観にもぴったりの疾走感のあるもの。IKEさんの爽やかさと男らしさが混在した歌声と、UZさんのテクニカルなギターソロ、MOMIKENさんとKENTAさんの的確かつダイナミックなリズムにどんどん引き込まれていきます。そのSPYAIRの凄みが伝わるのが、カップリングの『イマジネーション』。この曲は8月に開催された野外ライブの模様をパッケージしているのですが、「これ、本当にライブの演奏ですか?」というような凄まじいクオリティを誇っています。このように、メンバー全員が一流のミュージシャンとしての技術を持ち生み出されるSPYAIRの楽曲ですが、11月にはアルバムもリリースされるので楽しみは尽きません。リリース情報:『アム・ア・ビリーバー/SPYAIR』(2015.10.21発売/¥926(tax out)/AICL2997)
2015年11月04日●メディア配信機能を備えたMicrosoft EdgeMicrosoftは2015年10月29日(現地時間)、Windows 10 Insider Preview ビルド10576をリリースした。公式ブログで、Gabriel Aul氏が「多くのバグフィックスと全体的なバランスと仕上がり(fit-and-finish)を加えた」と述べていることから、以前から2015年11月公開と噂されているTH2(Threshold 2)の完成に近づいていると推察できる。まずはビルド10576の変更点を中心に、Windows 10のセカンドステージを想見したい。○メディア配信機能を備えたMicrosoft EdgeWindows 10のメインWebブラウザーであるMicrosoft Edgeは、2015年7月29日の無償アップグレード開始時のバージョン20.10240.16384.0では、必要最小限の機能しか備えていなかった。その後、Windows 10 Insider Previewと共に改良を加えてきたが、ビルド10565に付属する25.10576.0.0は、アクションの1つに<他のデバイスに音声、動画、画像を送る>を加えている。こちらは文字どおりWeb上の動画コンテンツなどを、Xbox OneなどWindows 10に対応するデバイスに配信する機能だ。具体的にはDLNAデバイスをサポートし、MicrosoftはYouTubeの動画やFacebookのフォトアルバム、Pandora(米国のインターネットラジオ。好みに応じた自動選曲機能を備える)から受信した音楽をデバイス経由で再生するといったシナリオを想定している。ただし、DRMなどコンテンツ保護を行っているNetflixやHuluなどは未対応だという。実際に試してみたが、リビングに設置したDMP(Digital Media Player)対応テレビは応答しなかったため、他のPC上でWindows Media Player 12をDMP化してYouTubeのメディアキャストを試してみた。結果は特に問題なし。そもそもWindows 7時代にメディアストリーミング機能に関しては完成しており、今回はMicrosoft Edgeに同機能を加えたに過ぎず、トラブルが発生する可能性も少ないはずだ。Microsoft EdgeはDolby Audioのサポートなどメディアコンテンツに関するアプローチを強くしているが、ウィンドウ上部からのリサイズは相変わらず未サポートである。他のユニバーサルWindowsアプリはリサイズできるため、Microsoft Edgeのタブが何らかの影響を及ぼしていると思われるが、この1点に関して改善の兆しが見えないのは疑問だ。ちなみに以前から、Webページ上のテキスト選択時のコンテキストメニューに<Cortanaに質問>が用意されていたが、ビルド10576からPDFファイルのテキスト部分にも対応している。もっとも現時点では、Web検索を実行するに過ぎないため活用場面は多くない。●Xboxアプリの更新とXbox(ベータ)アプリ○Xboxアプリの更新とXbox(ベータ)アプリAul氏はユニバーサルWindowsアプリ「Xbox」の更新にも触れ、Larry Hryb(別名Major Nelson)氏による公式ブログを引用している。友達リストのリアルタイム更新を強化し、アクティビティフィードやゲームの進捗状況を更新して、より多くのユーザー間で楽しめる機能を追加したという。さらにHryb氏は、「Xbox(ベータ)」を用意していることも明らかにした。Xbox(ベータ)はFacebookを経由したコンタクトやパーティへの招待、ゲームの録画機能であるGameDVRや、Xboxタイトルの購入をサポートしている。もっともPCゲームをプレイしないユーザーには興味のない話題であり、PCゲーム好きの筆者でもXbox Oneを所有していないため、ユニバーサルWindowsアプリのXboxを起動する機会は皆無だ。確かにサンドボックスゲームである「Minecraft」は面白いが、「Microsoft Windows 10 Edition Beta」はPE版と同じく、MODが使用できないなど多くの制限があるため、当初からあるPC版を越えるのはしばらく先の話だろう。ちなみにユニバーサルWindowsアプリのXboxは今回のバージョンアップで、Win32ベースのゲーム実行時にメモリーリークが発生していた問題を解決している。いずれにせよ、ライトゲーマーとヘビーゲーマー両者が楽しめるタイトルが増えた頃に改めて言及したい。●コンテキストメニューからスキャン実行が復活○コンテキストメニューからスキャン実行が復活その他の変更点についてもいくつか紹介しよう。Aul氏はMicrosoftが既知の問題として「メッセージング」の送受信履歴や連絡先がリセットされることを認識している。回避策として「%LOCALAPPDATA%\Packages\Microsoft.Messaging_8wekyb3d8bbwe\LocalCache」フォルダーの「PrivateTransportId」ファイルをリネームもしくは削除して、アプリケーションの再起動を提案しているが、筆者の環境ではメッセージ履歴や連絡先は復活しなかった。また、7~8インチの小さなディスプレイを供えるタブレットの場合、アップデート時にBSoDが発生し、以前のビルドへロールバックする問題が認識されている。筆者はWindowsタブレット上でWindows 10 Insider Previewを試していないため詳しく紹介できないが、お使いの方は注意しておくべきだろう。筆者がビルド10576で気付いた変更点の1つに、ファイルやフォルダーのコンテキストメニューに<Windows Defenderでスキャンしています>が加わったことを確認した。メッセージIDがずれているのか違和感を覚える項目名だが、その機能は期待どおり、単独もしくは複数のファイルだけを対象としたスキャンが実行可能になる。Windows 8.x時代はWindows Defenderを内蔵したため、レジストリ操作などが必要だったが、これで気になるファイルの事前チェックが容易になるのは素直に評価したい。また、筆者の環境に限った話かもしれないが、ビルド10565からビルド10576にアップデートし終えると、「互換性アシスタント」によりIntel Smart Connect Technologyがアンインストールされたことを告げられた。トースト通知をクリックすると現れるWebページでは、「アプリケーション正常に動作しない可能性がある。開発者はサポートページでアプリケーションがWindows 10 Insider Previewで利用可能であるか確認してほしい」というメッセージが現れる。このようなプロセスが発生したのは、ビルド10240以前も以降も初めてなので、新たな機能なのか判別するのは難しいものの、安定したOSを目指すという意味では興味深い。最後に、本ビルドが冒頭で述べたTH2になるか考えてみよう。MicrosoftのWindows and Devices担当EVPであるTerry Myerson氏は、Windows 10のアップグレードをさらに推し進める施策を準備していることを、公式ブログで明らかにしている。冒頭で述べた2015年11月にリリースされるという噂のTH2に達するには、Aul氏らWindows開発チームの尽力が必要だ。ビルド10576がそのままSlowリングにも配布されれば、そのままTH2となる可能性が出てくるが、その真偽はMicrosoftしか知り得ない。ビルド10576リリースから数時間程度では安定性まで判断できないが、前ビルドで多発していた、関連付け済みファイルをダブルクリックで開くとエクスプローラーがハングアップするといった症状は再発しないものの、ビルド10565からCortanaが使えなくなった問題は改善されず、まだまだ未完成な部分が見受けられる。TH2に達するまでは、もう1~2ステップの進捗が必要になりそうだ。阿久津良和(Cactus)
2015年10月30日●Skypeの代わりとなる「メッセージング」をリリースMicrosoftのGabriel Aul氏は2015年9月24日(以下すべて現地時間)の時点で「ビルド10550はまもなく開発を終える」と発言していた。その後Aul氏は「Windows 10は『挑戦的なバグ』を修正するため作業時間が必要だ」と、10月8日に発言している。Windows 10 Mobileの開発に人員を割いて、Windows 10は後回しにするのかと予想していたところ、10月12日に新ビルド「Windows 10 Insider Preview ビルド10565」のリリースを発表した。まずはMicrosoftの公式発表に沿って、ビルド10565の改善点を確認していく。○Skypeの代わりとなる「メッセージング」をリリースWindows 10開発時(ビルド10240以前)のMicrosoftは、アクションセンター経由によるメッセージの送受信が可能になるとアナウンスしていたが、いざ無償アップグレードが始まっても、そのようなアプリケーションは用意されなかった。別ラインで開発を進めているWindows 10 Mobile Insider Preview向けには、新たな標準IM(インスタントメッセージ)としてMessaging Skype Betaを2015年9月にリリースしている(当時の記事はこちら)。だが、Messaging Skype Betaはモバイルデバイス向けアプリのため、Windows 10上では動作しなかった。筆者はMessaging Skype BetaのユニバーサルWindowsアプリ化を推し進めると思っていたが、実際は「Microsoftメッセージング(以下、メッセージング)」という新たなユニバーサルWindowsアプリを「ストア」経由で提供する手段を選択した。メッセージングを起動すると、"Skypeとのメッセージ送受信が可能"であることが示され、Skypeディレクトリ経由でのユーザー登録などが行われる。その設定操作は極めてシンプル。悪く言えば基本的機能しか備えていないが、Aul氏は「Skypeとの音声通話やビデオ通話、メッセージの送受信が3G/4GやWi-Fi上で楽しめる。(中略)初期プレビューのため、いくつかのバグが残っているが今後は毎月更新プログラムを提供し、多くの機能を追加する」と説明している。実際に使ってみると違和感を覚える場面をいくつか体験した。例えばSkype for Windowsが起動している場合、メッセージなどを受信すると"メッセージングとSkypeが同時に反応"するため、戸惑ってしまう。もちろんSkype for Windowsを終了させ、自動起動しなければよいはずだが、メッセージングを起動していない状態では音声通話やビデオ通話の着信が分からないのである。Aul氏は「着信通知はアクションセンターに残るため、アプリケーションを開かずにインライン返信も行える」と説明しているが、筆者が試したバージョン(1.10.11001.0)では未実装なのかもしれない。ちなみにメッセージは後から参照できる。Aul氏も述べているようにメッセージングは初期のプレビュー版のため、今回使用した限りでは、"Skype for Windowsのアンインストールして移行すべき"とは、とても言い難い。少なくともアプリケーションオフライン時の着信通知機能が安定動作するようになってから移行しても遅くはないだろう。●一歩ずつ成長する「Microsoft Edge」○一歩ずつ成長する「Microsoft Edge」ビルド10240時は必要最小限の機能を備えた「Microsoft Edge」は、Insider Previewのビルドを重ねることで1つずつ機能を加えてきた。今回のビルド10565では、4つの機能が加わっている。1つめはタブプレビュー機能。Microsoft Edgeで複数のタブを開いてから、タブにマウスオーバーするとWebページのプレビューが現れるというものだ。色々と試したところ同じドメインのサイトを複数開いている場合、それぞれのプレビューを同時に表示する仕組みのようである。2つめはお気に入りとリーディングリストの同期なのだが、こちらの動作は確認できなかった。Aul氏は「ひと目で分かる」と説明しているが、Microsoft Edgeの設定項目も、「設定」の「アカウント\設定の同期」にも類する項目は用意されていない。念のため複数のPCでWindows 10 Insider Preview ビルド10565をインストールし、同じMicrosoftアカウントで異なるお気に入りやリーディングリストを作成して小一時間放置してみたが、特に変化はなかった。3つめはドラッグ&ドロップのサポート。以前のビルドはエクスプローラーがWin32アプリケーション、Microsoft EdgeがユニバーサルWindowsアプリのため、相互的にドラッグ&ドロップできずに不便を強いられていた。この点を鑑みたのか今回のビルドでは前述の機能を加えて、エクスプローラーからOneDriveなどへのアップロードを可能にしている。4つめはコンテキストメニューに加わった<Save target as>だ。本項目を選択するとコモンダイアログが起動し、HTMLファイルや画像ファイルをそのまま保存可能になる。このように後者2つの新機能は革新的というよりも、"Internet Explorerが供えていた機能をインポートした"と述べるのが正しいだろう。なお、前ビルドでは確認できなかった機能として、<詳細>メニューに<デバイスにメディアをキャスト>が加わっている。Xbox OneなどWindows 10のメディアキャスト機能に対応するデバイスを所有していないため、動作を確認していないが察するに、"Microsoft Edge上のメディアコンテンツをリビングのTVなどで再生する"機能だろう。Microsoft Edge Devの記事によれば、レンダリングエンジンであるEdgeHTMLの改善も加わり、体感レベルだがWebページの表示スピードも速くなったように感じられる。筆者はメインWebブラウザーとして今でもMozilla Firefoxを使っているが、拡張機能の影響で正しく表示されないWebページを閲覧するサブWebブラウザーとして、Microsoft Edgeに信頼を置けるようになってきた。今後の実装予定にある"拡張機能のサポート"に期待したい。●より使いやすくするためUI/UXを改善○より使いやすくするためUI/UXを改善Aul氏はCortanaのリマインダーに「インテリジェントインクノートを追加した」と公式ブログで述べているが、日本語版Windows 10 Insider Previewでは、その動作を確認できなかった。しかし、ノートブックには「配達」という新たな項目が加わっている。試しにゆうパックの追跡コードを入力してみたが未対応のようだ。同氏の説明によれば「Cortanaは映画やイベントなどの開始を知らせる」機能として実装したようだが、残念ながら日本国内で試せるのは先の話になるだろう。さて、各図をご覧になると分かるようにタイトルバーの配色が変わっていることに気付かれたことだろう。「設定」の「パーソナル設定\色」に並ぶ<スタート、タスクバー、アクションセンター、タイトルバーに色を付ける>のスイッチがオンの場合、着色の調整が行われた。このようなUI周りの微調整は各所に施されている。Windows 10 Insider Previewユーザーであれば、以前のビルドから新アイコンに置き換わっていることにお気付きのことだろう。Windows 10のアイコンデザインは紆余曲折があったものの、最終的にはスキューモーフィズム・デザインに先祖返りする道を選択したようである。さらにスタートメニューのコンテキストメニューも変更が加わった。サブメニューを追加したのはビルド10547だが、アクションを示すアイコンを加えている。またUIというよりもUX面の改善だが、「デバイス\プリンターとスキャナー」に"デフォルトプリンター"の選択に関する設定項目が加わった。こちらが有効な状態では、"最後に使ったプリンター=デフォルトプリンター"となる。「設定」を徒然と眺めていると「ライセンス認証」に「プロダクトキー」という項目が新たに加わっていることも確認できた。筆者の検証環境はWindows 8.1からWindows 10にアップグレード後、Windows Insider Programに参加しているが、その場合のアクティベーション方式は「Digital entitlement(デジタル資格)」となる。このロジックに関してはこちらのWebページでまとめられており、Windows 7/Windows 8.1の正規品からの無償アップグレードや、Windowsストア経由のライセンス購入、Windows 10 Proのライセンス購入、前述した筆者の環境はDigital entitlementとなる仕組みだ。また、量販店経由でWindows 10を購入した場合やMSDNサブスクリプション契約などは「Product key」となる。この他にも数多くのバグ修正や既知の問題は多数残っているが、無償アップグレード開始直後のようなトラブルはかなり減ってきた。そろそろCB(Current Branch)として、Windows Insider Program未参加の環境への提供も始まるのではないだろうか。阿久津良和(Cactus)
2015年10月13日米Microsoftは10月12日(現地時間)、Windows 10の開発プレビュー版(Insider Preview)のビルド10565の提供を、Fastリングに設定しているインサイダー向けに開始した。MicrosftはSkypeのメッセージング、通話、ビデオ機能のWindows 10への統合に乗り出しており、ビルド10565でアクションセンターからのクイックリプライなど統合機能の初期的なプレビューを体験できる。同様にモバイルにも、間もなくリリースされるWindows 10 Mobile Insider Previewの新しいビルドに技術プレビューが組み込まれる予定だ。デザイン面では、パーソナル設定の色で、スタート、タスクバー、アクションセンターに加えて、タイトルバーにも色を付けられるようになった。また、タイルの設定のアイコンが新しくなるなど、Startのコンテキストメニューが改善された。他にもレジストリエディタやデバイスなどに新しいアイコンが採用されている。Microsoft Edgeには新機能が2つ加えられている。複数のタブを開いている状態で、ポインタをタブの上でホバリングさせることでWebサイトのプレビューを確認できる。またお気に入りとリーディングリストのアイテムの同期が加わった。インクノートの内容を、Cortanaがインテリジェントに理解し、書かれている時間やロケーションからリマインダーを設定する。また映画やコンサートといったチケットが発行されたイベントをCortanaが追跡し、開始の2時間前に場所の確認や時間通りに着くための案内といった情報を提供する。オプションでCortanaからUberを予約・トラッキングすることも可能。デバイス管理に、最後に使ったプリンターをデフォルトのプリンターとする新しいモードが加わった。設定 > デバイス > プリンターとスキャナから変更できる。無償アップグレードの対象となるWindowsからWindows 10をアクティベートするプロセスの改善が図られている。ビルド10565をインストールして自動的にアクティベートされなかった場合は、そのPCで使用していたWindows 7/8/8.1のプロダクトキーを入力してWindows 10のプロダクトキーに変更できる。クリーンインストールでも同様に、無償アップグレード条件を満たすWindowsのプロダクトキーを入力してWindows 10をアクティベートできる。
2015年10月13日ここしばらくの間、インターネット上にはWindows 10 Insider Preview ビルド10537や、ビルド10540のスクリーンショット、ISOイメージファイルが合い続いてリークされていた。想見するにOEMパートナー向けにMicrosoftが提供したものを何らかの手法で入手し、インターネット上に公開したと思われるが、これはCB(Current Branch)のアップデートが近いことの裏返しでもある。そんな中Microsoftは、2015年9月18日(現地時間)にWindows 10 Insider Preview ビルド10547をFastリング向けリリースした。公式ブログによれば、スタートメニューやタブレットモードを改善し、多数の標準アプリケーションを更新したという。今回もビルド10532と比較しながら、ビルド10547の新機能を精査していく。それでは順番に、ビルド10547に加わった新機能を確認しよう。1つめはスタートメニューの改善だ。Windows 10のスタートメニューに用意されたタイルグリッドは中サイズが3カラム(小サイズなら6カラム)並んでいるが、多くのアプリケーションをピン留めする場合、表示領域が足りないという問題が発生していた。もちろんスクロールさせれば済む話とだが、MicrosoftのGabriel Aul氏は「スタートメニューの表示領域拡大を求めるフィードバックを多数受け取った」と公式ブログで述べているように、より中サイズのタイル表示数を3カラムから4カラムに増やしている。具体的には「設定」の「パーソナル設定\スタート」に「Show more tiles」という項目を追加し、カラム数を変更するようだ。さらに表示可能なタイル数を512アイテムから2048アイテムまで拡張している。また、タイルに対するコンテキストメニューも整理し、ビルド10532では上位レベルに並んでいたライブタイル機能の有無などを<More>なるサブメニューに移動させた。<共有とレビュー>は「ストア」でユニバーサルWindowsアプリのページを開いてユーザーに評価をうながし、<共有>もストアが起動するが、「お探しのものはここにはありません」というメッセージとエラーコードが示されるのみに留まる。これらのことから、今後新たな機能がストアに加わるのだろう。ただし、1,080×1,920ピクセルのディスプレイを縦方向にローテートしている場合、スタートメニューを横方向に拡大できず、さらに表示領域が狭まってしまうため、注意が必要だ。タブレットモードもわずかながら変更が加わった。ビルド10532は3つめのアプリケーションを起動する際はそのまま全画面表示として起動していたが、ビルド10547ではサムネイル状態で起動し、Aul氏の言葉を借りれば"シーソーのように"各フィルに対して動き出す。そしてタップした時点で一方のアプリケーションが置き換わる仕組みだ。Aul氏の説明によれば、標準ユニバーサルWindowsアプリも更新されたという。こちらはビルド10547限定ではなく、ビルド10532でもダウンロード可能だが、「メール」や「カレンダー」は背景画像が変化し、新たなカスタマイズ機能が加わった。「フォト」の<フォルダー>もOneDriveを正しく表示するようになるなど、細かい改良を確認できる。ただし、「マップ」に関しては未だ及第点に達していない。前述のとおり新たな機能は「設定」と連動しており、ビルド10532とビルド10547を比較すると、いくつかの変更点を確認できた。前述したタブレットモード時のスナップ動作は「システム\マルチタスク」の<When I resize snapped window simultaneously resize any adjacent snapped window>と連動しているが、気になるのは「パーソナル設定\スタート」と「パーソナル設定\ロック画面」だ。前者はプレビュー画面が加わったことも変更点に数えられるが、<ときどきスタート画面におすすめを表示する>が加わり、後者は<ロック画面にトリビアやヒントなどの情報を表示する>が加わっている。そもそも無償アップグレード開始以前のWindows 10 Insider Previewでは、ロック画面の画像をランダムに切り替え、ユニバーサルWindowsアプリのリコメンドやWindows 10の新機能を紹介する「Windowsスポットライト」という機能が用意されていた。しかし、無償アップグレード直前にProエディションからは同機能が取り除かれ、Homeエディションに限定している。日本マイクロソフトの関係者に理由を尋ねたところ、ビジネスユーザーに対しては不評だったという本社の考えがあったという。だが、各設定項目や上図をご覧になるとお分かりのようにWindows 10 ProでもWindowsスポットライトが使用可能になった。筆者は個人的にロック画面画像のランダム切り替えは有用な機能と評価していただけに、今回の改善を大きく歓迎したい。この他にも「パーソナル設定\ロック画面」に加わった<Show Windows background picture on he sign-in screen>で、サインイン画面の背景画像を無効可能になり、「デバイス\USB」には<Notify me if there are any issues with the USB devices connected to my PC>が加わっている。意訳すると「PCに接続したUSBデバイスに問題が発生した場合は通知する」というものだが、動作が確認できなかったため分かり次第改めてご報告したい。なお、Aul氏の説明によればスタートメニュー周りの安定性向上や、アクションセンターに新たな通知がなくとも点灯してしまう問題、Realtekオーディオデバイスに起因するトラブルなどを改善している。この他にも多くのバグが残っているため、やはり常用OSにするのは不安が残るところだが、着実に前進していることを感じられるビルドだった。阿久津良和(Cactus)
2015年09月21日米Microsoftは9月18日(現地時間)、Windows 10の開発プレビュー版(Insider Preview)のビルド10547の提供を、Fastリングに設定しているインサイダー向けに開始した。Start画面やタブレットモードのユーザーインターフェイスを改良、EdgeブラウザにObject RTCがプレビュー実装されている。Start画面にはタイルグループの幅を広げるオプションが加わった。デフォルトサイズでは中サイズのタイルが横に3つ並ぶが、広げると中サイズのタイル4つ分(大サイズやワイドサイズの2つ分)の幅になる。タブレットモードでは、タスクビューからアプリを左右にスナップして切り替えられるようになった。テキスト入力パネルのふるまいが改良され、Surfaceキーボードを接続している時やタブレットモード以外の時にテキスト入力パネルが自動表示されないようにした。ラテン言語では入力に応じてテキスト入力パネルが拡大し、効率的に入力できるようになった。サインイン画面にWindows背景写真を表示させたくない場合は、"設定"の"パーソナル設定"で表示をオフにできる。フォト、Xbox、Groove、メール、カレンダー、マップなど、標準アプリのアップデートも行われている。たとえば、フォト・アプリにはOneDriveやPCでブラウズしやすいフォルダービューが加わり、Xboxアプリではフレンドリストやアクティビティフィードがリアルタイムでアップデートされる。Object RTCのプレビュー実装によって、開発者がORTC APIにアクセスできるようになった。プラグインをインストールすることなく、Edgeブラウザでリアルタイムのオーディオ/ビデオ・コミュニケーションが可能になる。このORTCを通じたSkypeおよびSkype for BusinessのWeb体験を、Skype for BusinessチームがSkypeブログで説明している。
2015年09月19日米Microsoftは7月15日(現地時間)、Windows InsiderプログラムのFastリングおよびSlowリングに「Windows 10」のビルド10240の提供を開始した。Microsoftは13日にWindows 10 Insider Preview版の提供を停止すると発表、製品リリースに向けた準備に踏み出した。ビルド10240がRTM(Release To Manufacturing)に相当するバージョンであるかは不明だが、Insider Preview版の最終ビルドはビルド10166(Fastリング)とビルド10162(Slowリング)であり、ビルド10240に番号が上がったことが新たな過程のスタートを思わせる。ビルド240は「TH1 10240」と表記されており、THはWindows 10の開発コードネーム「Threshold」の略とする推測がネット上を広がっている。Windows 10の始まりだからThreshold 1.0というわけだ。また10240というビルド番号も、想像をふくらませるものだ。Windows 95のRTM版は「4.00.950」、Windows 98は「4.10.1998」、Windows Vistaは「6.0.6000」というように、Microsoftは新しいWindowsのリリース時に特別な番号を割り当ててきた。コンピュータにとって1024は特別な数字であり、10240KB="10"MBで10240を選んだ可能性も考えられる。ビルド10240のインストールは、Windows Updateを通じたアップデートのみになる。これから7月29日までの2週間にWindows UpdateおよびWindows Storeを通じたアプリのアップデートをいくつか提供する予定で、Insiderプログラムを指揮するGabe Aul氏はビルド10240を導入したInsiderプログラムメンバーに対し、今後毎日アップデートを確認するように呼びかけている。
2015年07月16日米Microsoftは9日(現地時間)、Windows 10 Insider Preview ビルド10166をリリースした。同社は先週、6月29日にビルド10158、翌日の30日にビルド10159、6日にビルド10162を3連続でリリースしているが、今回のビルド10166はそれらのバグ修正と最終調整が主だという。今回のビルドでは、Windows 10向けに同社が提供する公衆無線LANサービス「Microsoft Wi-Fi」が動作するようになった。利用には、Windowsストアで提供されている「Microsoft Wi-Fi」アプリを購入する。同アプリは30分や1日など必要な分を購入可能。その後、ネットワーク設定で"利用可能な接続先"に「Buy Wi-Fi from Windows Store」(Windowsストアから購入したWi-Fi)を選択することで利用できる。現時点でこの機能はシアトル在住者向けにテスト提供されているが、今後米国の他のエリアでも提供を予定するという。このほか、ビルド10166に対応するSDKも同時に配布。Windows 10の開発者向けページからダウンロード可能だ。
2015年07月10日Microsoftは7月2日(米国時間)、Windows 10 Insider Preview ビルド10162をリリースした。6月29日にビルド10158、翌日の30日にビルド10159をリリースし、そして今回のビルド10162である。この3連打には少々驚かされた。そもそもWindows 10開発プロセスに関してMicrosoftは、「Ring Progression(連続する輪)と呼ぶ仕組みを採用した」と説明している。6月末の時点で新規コードの追加は行わず、既存コードのバグフィックスに専念していると思われるが、いずれにせよデイリービルドを生成するのはこれまでどおり。その結果をOSG(Operating System Group)メンバーが検証し、安全性を確保すると、Microsoft社内の数万人が運用を開始。その次にWindows Insider Program参加者に公開するという流れだった。6月の終わりから立て続けにリリースしたWinodws 10 Insider Previewのビルドは、いずれも高速リングを対象にしているが、それでも早急な印象は拭えない。直近の社内ビルドは確認できなかったが、上図で言うところのOSGリングの検証をスキップしているのではないか、という印象がある。OSG FundamentalsチームのエンジニアリングジェネラルマネージャーGabriel Aul氏は、「ほぼすべてのビルドが内部リングにあり、開発チームは"最終的な仕上げ"に取りかかっている」と言う。振り返るとビルド10159は「Hero」と呼ばれる画像をロック画面やデスクトップの背景画像に採用し、サインイン画面を再デザインした。そのほか、300を超える修正も加わっている。そして今回のビルド10162では、信頼性やパフォーマンス、バッテリー消費の改善を行った。その結果を踏まえてAul氏は、ビルド10162の安定が確認できれば、低速リングおよびISOファイルの提供を7月第2週に予定していると述べていたが、同日早々にISO版のダウンロードリンクを更新している。話は変わるがWindows 10は、これまでのバージョンやService Packといった区切りごとにローンチする手法から、常に更新していく「Windows as Service」に移行する。本連載でも何度か触れてきた話題だが、今後もWindows Insider Programは続く。そこでMicrosoftは、Windows 10へ移行するエンドユーザーに対して2つの道筋を用意した。上図はBuild 2015のスライドをde:code 2015開催時に日本語化したものだが、Windows 10は旧態依然としたプロセスを破棄し、従来のWinodws Updateによる更新プログラムのリリース「CB(Current Branch)」の直前に、早期テストプログラムとしてInsider Preview Branchを設けている。同プログラムの参加者数は500万人を突破。もちろん間もなく登場するWindows 10に対する関心の高さから、増加傾向にあるのだろう。このように7月29日に登場する(アップグレードを開始する)Winodws 10はゴールではない。今後数年以上は確実に続くであろうMicrosoftの新たなスタート地点となるのだ。Windowsユーザーが初めて体験するパッケージからサービスへの移行は、どのように化学変化を起こすのだろうか。ちょうど既報のとおりMicrosoftは創業40周年、日本法人設立も30周年の節目にあたるが、サービスへの移行をユーザーに浸透させるため、これまで以上のチャレンジャー精神を求められるだろう。なお、日本マイクロソフト関係者は「Windows 10搭載PCの調整や交渉で、夏から秋・冬にかけては非常に忙しい」と筆者に説明しつつ、「一部のPCベンダーが7月29日前後にWindows 10プレインストールPCをリリースする可能性はゼロではない」とも述べていた。阿久津良和(Cactus)
2015年07月06日米Microsoftは6月16日(現地時間)、Windows 10 Mobile Insider Preview ビルド10136をリリースしたことを明らかにした。新ビルドは2015年5月14日リリースのビルド10080から数えて約3カ月ぶり。音声パーソナルアシスタント「Cortana」や「フォト」、および「Lumia Camera Beta」アプリを改善し、5インチ以上のデバイスに対する操作性を向上させた。既にInsider Preview Program参加中のユーザーは、「Windows Phone Recovery Tool」を使ってOSをWindows Phone 8.1に戻し、その後「Windows Insider」アプリでFast ringを選択してから、ビルド10136のインストールという手順を踏む必要がある。本来はビルド10080からビルド10136へそのままアップデートするはずだが、「ビルド10136が抱える問題の1つとして、ビルド10080から正常にアップデートできない点があるため」と、OSG(Operating Systems Group) Data and FundamentalsチームのGabriel Aul氏は説明している。ビルド10136の大きな変更点はUX(ユーザーエクスペリエンス)。PINパッドの透明化やロック画面のスライド、フォントやアイコンなどにも改善を加えている。Aul氏は次のビルドでさらに向上させるとも述べている。さらに、5インチ以上のデバイスへWindows 10 Mobile Insider Preview ビルド10136をインストールした場合、スタートボタンを押したまま片手で操作できるようにUXを改善した。その他にもMMSメッセージの受信やロック画面のハングアップなど、多くの問題を修正。先のAul氏は「開発が順調に進めば、おそらく今年の後半にはリリースできるはずだ」として、さらなるフィードバックを求めている。
2015年06月19日2015年5月29日(現地時間)、Microsoftは高速リングを選択しているユーザー向けに最新ビルド10130をリリースした。別記事で述べたようにWindows 10の開発は7月中旬に終える見込みだが、実質的な6月版となる本ビルドは、アイコンデザインの変更やアプリケーションの動作改善、一部UIに関する改良を加えている。特にアイコンデザインはフラットデザインを目指したビルド10122以前と異なるのが特徴的だ。それではいつもどおり前ビルドと見比べて異なる点を紹介しよう。○アイコンデザインを刷新昨今のUIトレンドはフラットデザインと言われてきた。それまでの立体感を持たせた現実世界的なスキューモーフィズム・デザインからフラットデザインに変更したのは、Windows 8のモダンUIである。だが、モダンUIと旧来のデスクトップを融合せたWindows 10が、両者を両立させることは難しい。そのため、デスクトップアイコンもフラットデザインをベースにした簡素なアイコンを採用してきたことは、本レビューをご覧になってきた方ならご承知のとおりだろう。しかし以前からの噂どおりビルド10130は、そのアイコンデザインを一新させた。そもそもWindowsフィードバックを眺めてみると、"中途半端なデザイン""美しくない"と手厳しい意見が多い。筆者もカートゥーン的なアイコンにはいつまでも慣れず、一抹の不安を感じてきた。OSG(Operating Systems Group)Data and FundamentalsチームのGabriel Aul氏もビルド10130リリースを伝える公式ブログで「以前のプレビュービルドはあまりにもフラットすぎて豊かさに欠けていた」と反省し、スイスのグラフィックデザイン、ドイツのプロダクトデザインを調査して一貫したデザインに更新したと述べている。上図はWindows 8.1/Windows 10ビルド10122以前/同ビルド10130のドライブアイコン及びユーザーアイコンを並べたものだ。ご覧になるとWindows 10はドロップシャドウの削除やオーバーレイアイコンのデザイン変更を行ったことに改めて気付かされる。また、ビルド10130のユーザーフォルダーはWindows 8.1のデザインを模しながらフラットデザイン風にアレンジしたことに気付くはずだ。開発スケジュールを鑑みるとアイコンデザインはこれで決定すると思われるが、7月中旬の開発完了を前提にすると、開発チームにはあと90日ほど残されている。Aul氏は「デスクトップとモバイル上のモノラインスタイルアイコンのバランスを取りながら提供する」と述べており、開発終了までは何らかの変更が加わるかもしれない。○カスタマイズ可能になったスタートメニュースタートメニューに関する設定が可能になったのも本ビルドが備える特徴の1つだ。「設定」の「パーソナル設定\スタート」は文字どおりスタートメニューに関する設定項目を集めたものだが、ビルド10122は「一覧のカスタマイズ」を強制的にグレーアウトし、ユーザーに設定の変更を許していない。その理由は不明だが、ビルド10130は"おすすめアプリやコンテンツ"を推奨する機能やアプリケーション使用履歴、グループ表示の有無を制御できる。なお、何度か再サインインを繰り返してみたが、リコメンドメッセージは確認できなかった。また、Windows 7における「[スタート]メニューのカスタマイズ」ダイアログに相当する「一覧のカスタマイズ」が使用可能になったのも本ビルドから。こちらはスタートメニューの左下に"エクスプローラー"や"設定"、"(電源の)オン/オフ"といった項目の表示/非表示を切り替える設定である。ただし、ビルド10122からアップデートした環境では、各アイコンが消えてしまうバグが残っているため、「一覧のカスタマイズ」から設定を変更してからWindows 10へ再サインインするとよい。これで同項目による設定内容はリアルタイムで反映される。○ジャンプリストとMicrosoft Edgeなどの改善Aul氏が「ジャンプリストのUIを洗練した」と述べているように配色をタスクバーと連動するものに変更した。下図に並べた画像を拡大するとタスクバーとジャンプリストの配色はほぼ同じく、一貫した印象を持つことができる。しかし、「設定」の「パーソナル設定\色」にある「スタート、タスクバー、アクションセンターを透明にする」とは連動しない。同項目のスイッチをオフした状態でジャンプリストを開くと、配色が異なっていることに気付くだろう。もちろんすべてが連動すればよい訳でもなく、フラットデザインはレイヤーの上下関係が分かりにくくなるため、ジャンプリストの配色は固定でも構わないように思えてきた。ベンチマークの好結果で期待を集めるMicrosoft Edgeにも改善が加わり、お気に入りなどを管理する"ハブ"のピン留め機能や印刷機能の向上などがポイントだ。主にフィードバックを受けてのマイナーチェンジだが、他にもフルスクリーンビデオ視聴のため全画面表示の改善も加わったとAul氏は説明している。仮想デスクトップ使用時におけるタスクバーの動作に関して、Microsoftは4月ビルドの時点で、タスクバーに表示するボタンを使用中のデスクトップに限定(="フィルター済みタスクバー")するのか、それとも仮想デスクトップを含めるすべてを対象にする(="グローバルタスクバー")のかユーザーに投票を求めていた。その結果は全体を表示するグローバルタスクバーとフィルター済みタスクバーの満足度スコアは3.8対4.2。その結果「設定」の「システム\マルチタスク」に並ぶ「タスクバーに次の場所で開いているウィンドウを表示する」の既定値は「使用中のデスクトップのみ」としたとAul氏は説明している。もっともこれらの設定は同箇所から自由に変更できるため、特に気にする必要はないだろう。○本ビルドから加わったゲームバーと新仮想プリンターその他にもAul氏は[Ctrl]+[C]キーでCortanaが呼び出せる機能をアピールしているが、同昨日はビルド10122も備えている。もっとも表示言語を日本語にしている場合、Cortanaは使用できず、ビルド10130では同ショートカットキー自体が動作しなくなっていた。これは誤操作を避けるための処置と思われる。以前のビルドで同ショートカットキーを誤って押した際、Cortanaが使用するサーバーへのアクセスが発生していたため、個人的にはありがたい改善だ。ただし、検索ボックスにフォーカスを移動する[Win]+[Q]キーも動作しなくなったため、一時的なものかもしれない。ショートカットキーと言えば、GDC(Game Developers Conference)2015で発表した[Win]+[G]キーの動作をようやく確認できた。下図に示した「ゲームバー」は左から「Xbox」アプリの呼び出し、ゲームのバックグラウンド録画、スクリーンショットの作成、録画の即時開始、設定とボタンが並ぶ。もっとも現時点では未完成らしく、録画機能はいずれも動作しない。スクリーンショットの作成は成功を示すトースト通知が現れるものの、「Xbox」アプリが正常に起動しないため確認できなかった。些末(さまつ)な部分では、仮想プリンターがこれまでの「Print as a PDF」から「Microsoft Print to PDF」に改称……いや、新たな仮想プリンターが加わっている。Aul氏も「以前の"Print as a PDF"は削除して構わない」と述べているとおり、古い仮想プリンターは削除しておこう。ところで上図をご覧になると思い出すように、MicrosoftはXPS(XML Paper Specification)をPDFのライバル電子フォーマットとしてプッシュし、2009年6月には国際標準規格にもなったが、あまり目立った形跡を見付けられないのが現状だ。Microsoft自身の方針変換というよりビジネスモデルの変革を踏まえ、個別のフォーマットにこだわっている場合ではないのかもしれない。○ビルド10130の不明確な動作Aul氏が公式ブログで述べているように、ビルド10130はいくつか既知の問題が存在する。Wi-Fi接続に失敗する場合はPCの再起動を推奨し、タスクバーからのフライアウト(=ポップアップ)失敗や「メール」のハングアップやバックグラウンド同期ミスは、更新プログラムで対応するそうだ。筆者が本ビルドに触れて気付いたのは、先のフライアウトが失敗する際はほぼエクスプローラーがハングアウトしているケースである。例えばスタートメニューやアクションセンターが現れない際、Windows 10に再サインインすると必ずと言ってよいほど、Explorer.exeがハングアップしていることを確認した。また、ビルド10122まで使用できたPIN(暗証番号)によるサインインオプションが選択できず、パスワードによるサインインを強制されるのも本ビルドで出くわした不具合の1つ。こちらは「アカウント\サインインオプション」に「Windows Hello」を追加する際に何らかのコードが加わったため、誤動作を起こしているのだろう。このようにビルド10130は高速リングで提供していることからも分かるように、不安定なプレビュービルドである。もっともAul氏は「ビルド10130がよさそうな場合は低速リング及びISOリリースする」と述べていることから、いずれの問題も簡単に改善するのだろう。Windows Insider Program参加者はこれらの問題を踏まえて、低速リングにとどまるか高速リングを選択するか判断してほしい。阿久津良和(Cactus)
2015年06月01日1992年公開の同名映画で知られる『ア・フュー・グッドメン』が、鈴木勝秀演出により日本オリジナル版で上演される。米海兵隊基地で起きた殺人事件をめぐるサスペンス法廷劇。演出の鈴木は「改めて観ると、今の時代に非常にマッチした題材。キューバとの国交正常化が動いていたり、米軍内の他の問題や、今後の日本の話含め、よりリアルに感じられるのでは」と語る。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報キャストには注目の俳優たちが顔を揃えた。映画版ではトム・クルーズが演じた主役のキャフィ中佐は、今作が初主演舞台となる淵上泰史。「最初お話をいただいて鈴木さんとお話するまで、どの役をするか聞いてなかったんです。鈴木さんのお話を聞く中で、『あれ?トム・クルーズの役……って事は・・・・・・?』と。とりあえず、一度部屋の窓から外を見ました、落ち着くために(笑)」(淵上)。思わぬ大役に動揺したものの、「断る理由は何ひとつないですし俳優として勝負しなければ、という気持ち」から快諾。鈴木はそんな淵上に「僕が演劇において重要視しているのが声。お会いして声を聞いて、大丈夫だと直感した」と太鼓判を押す。キャフィと対峙することになるジェセップ大佐役は、鈴木が全幅の信頼を寄せる田口トモロヲ。映画版ではジャック・ニコルソンが演じた役だ。「映画を昔観た時、ジャック・ニコルソンがやりたい放題やっていて突出していた印象が強かった。役者として勝負、じゃないですけど(笑)あんなに印象的な先代がいるのに、なおかつこれをどう料理するか……それは大変なことで。でもスズカツだったらなにか勝算というか面白さを見出して僕をチョイスしてくれたんだろうなと。ジェセップは権力の象徴とも言える役なので、今だからこそできるものを演じたい」(田口)鈴木が感じるこの作品の魅力は、時代との親和性だけではない。「人間の歴史の中で常に存在する対立概念、正義と悪、戦争と平和。でもそれは結局、人間の存在そのものが、その矛盾する概念を内包している、ということなんですよね。だから、普遍的なテーマとしてあらゆる作家が取り上げる。今回の作品を観た人にどういう回答を出して欲しいか、というのは少なくとも僕にはない。でもこういう出来事があり、これを演劇や映画にした人が居る。その事実は面白いと思うんです。人間の矛盾した部分を観るのは嫌なことでもあるけど、同時に面白さでもある。そこを感じていただけたら」(鈴木)公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文:川口有紀
2015年05月22日米Microsoftは5月20日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Insider Preview」のビルド10122の提供を開始した。今回のビルドリリースはFastリング設定ユーザー向けになっている。ブラウザ「Microsoft Edge」 (ビルド10122での名称はProject Spartanのまま)がAMDのGPUで頻繁にクラッシュする問題が確認されており、ビルド10122へのアップデートを避けたい場合はWindows Updateの設定をSlowリングに変更するように呼びかけている。ビルド10122では、スタート、Continuum、Edgeブラウザ、ファイルの関連付けなどが改善されている。スタートメニューはファイルエクスプローラと設定が左下に移動し、電源オプションや全てのアプリと釣り合いが取れるデザインになった。またスタートメニューとスタートスクリーンの切り替えを、パーソナル設定に設けたスタート設定に移した。これはタブレットモードへの切り替えと間違うユーザーがいたためだが、混乱を解消しただけではなく、レイアウトの変更によってスタート全体がすっきりとして分かりやすくなった。Continuumは、タブレットモードに移った時に左側のペインが左上のアイコンをクリックした時に現れるように変更された。またスタートのタイルが大きくなっている。Edgeは、JavaScriptエンジン「Chakra」が最新版に更新されており、Octane 2.0、Jet Streamといった64ビットブラウザのベンチマークで競合ブラウザを上回る性能を発揮するという。また開発者カンファレンスBuild 2015(4月29日-5月1日)の基調講演でデモを披露した「新しいタブページ」を備える。トップサイト、MSNからのコンテンツなどが並び、新しいタブページの内容は設定からカスタマイズすることも可能だ。これらのほか、InPrivateモード、スタートへのピン留め、履歴表示、新しいリーディングビュー・アイコン、タブのオーディオインジケータなどが実装されている。ファイルの種類に対して開くアプリを選択したり、デフォルトに設定するのがWindows 8.1ではクラシックWindowsアプリ(Win32)のみ可能で、Windows Storeアプリについてはバナーでの通知のみになっていた。ビルド10122ではこの違いを無くし、クラシックWindowsアプリとユニバーサルWindowsアプリの両方を同じ画面で選択またはデフォルトに設定できるようにした。
2015年05月22日2015年5月20日(現地時間)、Microsoftは高速リングを選択しているユーザー向けに最新ビルド10122をリリースした。今夏リリースを目前にしたWindows 10にとって、残り時間は少ない。そのような状況下でリリースした本ビルドは、バグフィックスを中心に調整や安定性の向上、更なる研磨を目標にしている。そのため目立った変更点は多くないが、前ビルド10074と比較し、変更点をピックアップして紹介しよう。○既定アプリケーションの確認ロジックを変更筆者は当初「5月のプレビューリリースはない」と思い込んでいた。前回紹介したように、4月22日(現地時間)にビルド10061、4月29日(現地時間)にビルド10074をリリースしたからである。もっともこのタイミングで新機能を試すような試みは少なく、OSG(Operating Systems Group)Data and FundamentalsチームのGabriel Aul氏も公式ブログで述べているとおり、調整や安定性の向上といったブラッシュアップが中心だ。それでは変更ポイントを1つずつ見ていこう。これまでのWindows OSにもあった既定のアプリケーションを選択する処理に変更が加わっている。Windows 8.1上のデスクトップアプリは、既定アプリケーションの確認を求めるプロンプトを呼び出すことができるものの、Windows app(Windowsストアアプリ)は不可能だったという。例えば「ストア」からAdobe Photoshop Expressなどフォトレタッチアプリケーションをインストールした後に、JPEG形式ファイルを開くと下図に示したアプリケーションの確認を求めるアプリケーションが現れるという仕組みだ。Aul氏は本仕様がデスクトップアプリとWindows Appの垣根をなくす意味があると同時に、古いデスクトップアプリとの互換性に労力をつぎ込んだと述べている。新たな仕様に合致しないデスクトップアプリをインストールした際は、「システム\既定のアプリ」から変更をうながすプロンプトを表示する仕組みが加わった。○新たなタブから次のWebページにアクセスする「Microsoft Edge」本ビルドのリリースにあたっては大きな問題が残っている。それはAMD製GPUを搭載しているPCでは、Microsoft Edge使用時にクラッシュするバグが潜んでいるのだ。Aul氏はデバイスドライバーを1週間程度で改善し、Windows Update経由で配布する予定と述べている。更にリリース直前にはTwitterで、ビルド10122をリリースすべきか否かアンケートを行っていた。前ビルドを試した方ならご承知のとおり、Microsoft Edgeの名称で使用可能になったのはビルド10122から。劇的な変化はないものの、各所に使い勝手を向上させる改善は加わっている。例えば、Internet Explorerシリーズにあったアドレスバーを選択するショートカットキー([Ctrl]+[L]キー及び[Alt]+[D]キー)を復活させ、新たなタブを開くとピン留めしたWebサイト(サジェステッドコンテンツ)や、MSNニュースのコンテンツ(トップサイト)が現れる仕組みを加えていた。また<他の操作>ボタン(3点リーダーで示されたアイコン)を押すと現れる項目にも変化が生じている。下図はProject Edge(0.11.10074.0)とMicrosoft Edge(13.10122.0.0)のメニューだが、ひと目で項目が増えたことを確認できるはずだ。<Hub>はお気に入りやリーディングリストといった<Hub>ボタンを押した時に現れるメニューを開き、<Make a Web Note>はMicrosoft Edgeで開いたページにメモを書き込み、共有操作などを行う<Webノートの作成>ボタンと同等。<新しいウィンドウ>や<スタート画面にピン留め>は、Internet Explorer 11の機能をそのままインポートしたと考えて構わないだろう。<設定>にも本改善に伴う項目が加わっていた。例えば「起動時に開くページ」は新たに<New tab page>を追加し、「Open new tabs with」のドロップダウンリストからは新規タブに表示するコンテンツをトップサイト&サジェステッドコンテンツ、トップサイトのみ、空白ページの3つから選択できる。○バックアップ機能を再搭載?既にビルド10122を試した方はお気付きのとおり、開発チームのブラッシュアップはスタートメニューなど各所で確認できた。例えばスタートメニューを開くと、<エクスプローラー>と<設定>がメニュー項目の下部に移動し、誤訳の<仕事率>も<オン/オフ>に変更している。その一方で<ドキュメント>を削除しているが、こちらの取捨選択を行う設定項目は見つからなかった。また、スタートメニューを全画面表示に切り替える<スタートメニューを展開>ボタンも取り除いている。その全画面表示の有無は「設定」の「パーソナル設定\スタート」に並ぶ、<デスクトップで全画面表示のスタート画面を使う>で制御可能。ただし、ビルド10074のようにデスクトップを残して全画面表示するスタートメニューではなく、タブレットモードに切り替えた際のスタート画面が現れる仕組みだった。なお、ハイライトカラーが明るくなったのも本ビルドが備える特徴の1つ。下図のようにスイッチオン時は着色するため、全体的に設定状況が分かりやすくなかった。「設定」の項目を徒然(つれづれ)と眺めていると「更新とセキュリティ」にも変更が加わっている。なかでも「バックアップ」には「Windows 7からファイルを復元します」というカテゴリーが加わり、Windows 7のバックアップ機能で作成したデータからの復元をサポートする「バックアップと復元(Windows 7)」の起動が可能になった。名称からも分かるようにWindows 7のバックアップ機能を復元したものだが、バックアップ設定を行うとシステムイメージの作成を行うフルバックアップの設定も行える。ご承知のとおりWindows 8.xはこれらの機能を"基本的"に削除していたため、定期的なシステムバックアップを必要とするユーザーには朗報だ。「更新とセキュリティ」は以前のビルドから存在した「開発者向け」を選択してもハングアップせず、開発者向け機能の選択が行える。「アプリのサイドロード」はストアを経由せず社内のみなど限られた環境でアプリケーションの開発やインストール環境を提供するモード。「開発者モード」はデバイスドライバーやソフトウェア開発者向けの設定だが、いずれもデバイス情報や個人データを送信するセキュリティリスクの確認をうながされる。「更新とセキュリティ\Windows Update」の<詳細オプション>には、<アップグレードを延期する>という項目が新たに加わった。リンク先のヘルプページは未設置だったため、詳しい動作を確認するに至らなかったが、Windows 8.1からWindows 10の様なメジャーレベルのアップグレードに適用されるのではないだろうか。なお、Microsoft Igniteで詳細を発表したWindows Update for Businessに関する設定項目は見当たらなかった。そして重箱の隅をつつく様で恐縮だが、エクスプローラーのコンテキストメニューには気になる項目名が加わった。前ビルドは<OneDriveのリンクを共有する>と直感的な項目名だったが、本ビルドでは<キョウユウOneDriveのリンクを共有する>と不要な語句が残っている。<その他のOneDrive共有オプション>も<タキョウユウその他のOneDrive共有オプション>といった具合だ。スタートメニューの<仕事率>はご愛敬(あいきょう)といえるものの、今回のケアレスミスは正直頂けない。もちろん動作に支障が生じる訳もなく、今後のビルドで改善するはずだが、少々げんなりしてしまった。最後にビルド10122で加わった修正ポイントと既知の問題について報告しよう。本ビルドでは、GPU用デバイスドライバーが原因で発生していたWindows Updateのエラー0x80070103を改善や、IPv4プロパティを変更できなかった問題を改善。また、高DPIディスプレイ上でのフォントレンダリングの調整や、メール/カレンダー/ピープル/天気/マネーといったWindows appを更新している。既知の問題だが、以前のプレビュー版からアップデートした場合、一部のPCで0x80070057などのエラーが発生する。デバイスドライバーのセットアップ情報(.inf)ファイルが原因。システムファイル及びデバイスドライバーのクリーンアップを行い、不要な周辺機器をデバイスマネージャーから削除した後、再アップデートを試してほしいとAul氏は述べている。筆者は問題なくビルド10074からビルド10122にアップデートできたが、同様の問題が発生したISOダウンロードページから新規インストールした方が早いだろう。なお、執筆時点でビルド10122の日本語版ISOファイルは公開していなかった。また、Cortanaの音声に不具合が発生するが、現時点でCortanaは日本語をサポートしていないため、大きな問題とはいない。Aul氏はWindows 10リリース以降もInside Preview参加者に開発協力を求め、多くのフィードバックを求めている。既にプレビュー版をお使いの方は「Inside Hub」や「Windowsフィードバック」を使って気になる箇所を報告すれば、より使いやすいWindows 10が生まれるだろう。今夏リリースまで残り2カ月程度だが、6月のプレビューリリースでどのように変化するのか期待したい。阿久津良和(Cactus)
2015年05月21日米Microsoftは4月29日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Insider Preview」のビルド10074の提供を開始した。開発者カンファレンス「Build 2015」で発表した内容も含む最新ビルドで、全ての技術プレビュー版ユーザーにアップデートが提供され、ISO版も用意されている。このビルドから「Technical Preview」だった名称が、インサイダープログラム参加者向けであることを示した「Insider Preview」に改められた。ビルド10074は主にユーザー体験(UX)を改善したビルドになっている。たとえばライブタイルのアニメーションが刷新され、動作や安定性も向上している。デジタルアシスタント「Cortana」もスタートとの融合が図られ、スタートでアプリを検索するとCortanaがシームレスに検索を引き継いで結果を示す。またスプリット表示を用いた操作が加えられ、Cortanaの左側から「Reminders」や「Notebook」などCortanaの主な機能にすばやくアクセスできる。デバイスの使い方に応じてユーザーインターフェイスを切り換える「Continuum」のUXも改善された。タブレットにおいてタブレットモードでアプリケーションを閉じた時に、デスクトップではなく、スタート画面に戻るように変わった。またマルチタスク機能で、スナップ中にウィンドウを閉じられるようになった。インサイダーメンバーからWindows 7の透過効果「Aero Glass」を求める声が多数寄せられており、ビルド10074でA/Bテストを実施する。半数のスタートメニューとタスクバーにすりガラスのようなブラー効果が施され、残る半数は通常の透過率のままだ。インサイダーからのフィードバックを元に採用を判断する。これらのほか、DPIの異なるマルチディスプレイのサポートを改善、Windows標準サウンドを刷新し、Music PreviewアプリとVideo Previewアプリ、Xboxアプリをアップデートした。技術プレビュー版は、Windows 8.1で提供されている「Windows Store」と、Windows 10向けの「Windows Store Beta」を搭載するが、これまでグレー色だったWindows Store Betaのタイルがブルーに変更された。新たにXbox Liveゲームが動作するようになり、アプリ内購入も利用できる。Windows 8.1で動作するPCのWindows Storeで購入したアプリがWindows Store Betaに表示されるようになり、その逆も実現している。
2015年05月01日米Microsoftは4月22日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Technical Preview」のビルド10061の提供を開始した。新しいメールアプリ/カレンダーアプリを搭載、様々な機能の改善や不具合の修正が行われている。新しいメールとカレンダーによってパフォーマンスが改善され、すばやくメールとカレンダーを切り換えられる。 メールアプリは3ペイン構成のユーザーインターフェイスになっている。カスタマイズ可能なスワイプジェスチャーをサポートし、削除、フラグ、移動、未読/既読の変更などを左右のスワイプに割り当てられる。またWordの編集機能のようなリッチなメール作成機能を備え、テーブルや写真の挿入、テキストの装飾を簡単に行えるようになった。メールとカレンダーともに、Office 365、Exchange、Outlook.com、Gmail、IMAP、POPなどメールサービスを幅広くサポートする。スタートメニューとタスクバーに透過効果が用いられ、Startメニューのリサイズが可能になった。ほかにも、Startメニュー、タスクバー、アクションセンターに黒のシステムテーマを追加。デスクトップの背景から基本色を自動的に取得するオートカラーのサポートが有効になった。タブレット向けにタスクバーのデザインが改良され、Startボタン、Cortana、タスクビューボタン、通知エリアのアイテムなどがタッチで操作しやすくなった。またタブレットモードで起動するように設定できるようになり、10インチ以下のタブレットではデフォルト設定になる。このビルドで、作成できる仮想デスクトップ数の制限が無くなった。ディスプレイの表示の限界に達したら、作成した仮想デスクトップの1つにアクセスさせるようになっている。ビルド10061は22日時点で、アップデート設定を「Fast」に設定しているWindows 10 Technical Previewに配信されている。「Slow」に設定しているWindows 10 Technical Previewユーザーにはビルド10049へのアップデートを提供せず、Fast設定ユーザーからのフィードバックを見ながらビルド10061をSlow設定ユーザーに拡大するか判断する。Slow設定ユーザーにビルド10049を提供しないのは言語パックに問題があったためで、すでにビルド10049をインストールしたFast設定ユーザーに対して、Microsoftはビルド10049の言語パックのインストールに関する問題を解決する方法の実行を推奨している。
2015年04月24日米Microsoftは4月10日(現地時間)、スマートフォンユーザー向けのWindows 10 Technical Previewの最新ビルドである「Build 10051」の提供を開始した。同ビルドには、3月末にPC向けWindows 10 TPのBuild 10049で初めて提供が行われた「Project Spartan」のWebブラウザが含まれており、スマートフォンでは初のSpartanを利用できるビルドとなる。このほかいくつかの新機能が含まれており、Windows Insiderアプリ経由または、すでにWindows 10 TPを導入しているユーザーは設定メニューから導入が可能。同社では2月上旬からWindows Phone 8.1端末を持つユーザー向けにスマートフォン版Windows 10 Technical Previewの提供を開始しており、Windows Insider Programに登録したユーザーを対象にWindows Insiderアプリを通じてWindows 10の開発中最新ビルドの導入が可能になっている。当初は対象となる端末が旧Nokia(現Microsoft Mobile)のLumiaシリーズ6機種と非常に限定的だったが、3月末にはやはりLumiaシリーズ36機種にまで一気に拡大しており、テスト可能な環境が増えた。今回提供が開始されたBuild 10051の対応機種は基本的に3月末公開のリストに則っており、唯一スケーリング表示で致命的なバグの見つかった「Lumia Icon」(米Verizon Wireless向けのハイエンド端末)の1機種を除く全35機種での利用が可能になっている。最大の特徴はWindows 10 Technical Preview for phonesとしては初の大型アップデートであり、Project Spartanを含む多くの新機能が加えられていることだ。ただしSpartanはデフォルトブラウザにはなっておらず、現在はまだIEとの併存状態であり、デフォルトブラウザとしての機能もIEが選択されている。またReading ViewやReading Listといった新機能もごく初期のバージョンであり、今後ブラッシュアップが行われていくと思われる。このほか、デフォルトで導入されているアプリ(メール、カレンダー、電話、メッセージ、Peopleなど)がすべて新バージョンとなっており、Windows 10 for PCとの共通化アプリである「ユニバーサルアプリ」と置き換えられている。特に地図アプリに関してはユニバーサルアプリ化により、現在Windows 8.1 for PCで提供されている標準の地図アプリと同等程度の機能が提供可能になる。Windows Phone 8.1の地図アプリは日本では利用できないため、これによりWindows Phone端末においても標準状態のまま日本で地図が利用可能になると考えられる。またLumia 1520のような6インチクラスの端末では、新しいアプリ切り替え機能により、現在動作中のアプリがグリッドの格子状で一覧表示され、複数のアプリの中から素早く目的のアプリを選択可能になった。
2015年04月13日2015年3月19日にWindows Update経由でリリースし、同月25日はISO形式ファイルの配布も始まったビルド10041を対象にレビューを重ねてきたが、早いもので5回を数える。そこでビルド10041に関してはひとまず今回を一区切りとし、最後もビルド9926と比較して改善・変更された箇所を中心に報告したい。○「設定」のピン留めはスタートメニューのタイルへ最初に第18回で触れた「設定」のピン留め機能だが、その後スタートメニューの動作を検証していたところ、タイルとして加わることが分かった。今回はこの件から報告したい。Windows 10テクニカルプレビュー ビルド10041の初期状態は多くのタイルがスタートメニュー内に並び、右端にはスクロールバーも用意しているが、スタートメニューの右上に並ぶ<展開/復元>ボタンをクリックしたところ、存在にようやく気付いたというのがことの次第である。ピン留めしたタイルは「設定」の中カテゴリと同じ名称を持ち、他のタイルと同じくドラッグ&ドロップで移動可能だ。ピン留めのオン/オフも可能で試しにタスクバーへのピン留め操作を行ってみたところ、確かにピン留めされるものの、中カテゴリがジャンプリストには加わらない。Windowsストアアプリがジャンプリスト機能をサポートしているのか確認してこなかったが、Windows 8.1でいくつかのアプリケーションを試したところ、ファイルのドラッグ&ドロップによるジャンプリストへの追加サポートしていないようだ。今後もデスクトップを中心に使うことを踏まえると、コントロールパネルの「最近使ったもの」のようにジャンプリストに対応できると便利ではないだろうか。そういえば、"Windowsストアアプリ"という名称もWindows 10ではなくなるようである。MicrosoftでDistinguished Engineerを勤めるDon Box氏のキーノートスピーチをChannel 9で視聴していると、これまで「メトロアプリ」や「Windowsストアアプリ」と呼んでいたものを「Windows App」と定義すると語っていた。これはブランド命名時のトラブルも関係している。MicrosoftがWindows 10デバイスプラットフォーム上で同一のアプリケーションが動作する「ユニバーサルアプリ」への移行を推しているのはご承知のとおり。この2つの要素が相まって、モダン/Windowsストア/ユニバーサルアプリと呼ばれるものはすべて "ウィンドウアプリ"、Win32ベースのデスクトップアプリは「Windows desktop application(デスクトップアプリのまま?)」となるようだ。○P2P機能で更新プログラムを更新可能……?それでは、このところ続けていた「設定」の項目チェックに取りかかろう。最後は「保守と管理」の「Windows Update」からたどれる「更新プログラムのダウンロード方法を選択する」という設定項目だ。画面に並ぶのは複数のソースから更新プログラムのダウンロードを許可するスイッチと、その対象として<ローカルネットワーク上のPC><ローカルネットワーク上のPCとインターネット上のPC>の2項目。冷静に考えればLAN上のWindows 10搭載PCから同種の更新プログラムを取得していないか確認し、Windows Updateサーバーから取得したハッシュ情報などを確認しつつ、外部とのトラフィック量の軽減する仕組みだと予想できる。問題は後者の"~インターネット上のPC"という部分だ。多くのユーザーは更新プログラムに改ざんが加わるリスクを考えてしまうだろうが、ハッシュ情報を始めとするファイルの整合性を確認する手法は多いため、さほど問題ではない。では、P2P(Peer to Peer)技術を用いているのかと問われれば、その可能性は高い。そもそもMicrosoftはWindows Vistaの時点でP2Pネットワークを実現するサービスを標準で組み込み、Windows XP時代もIPv6やP2P機能を追加する「Advanced Networking Pack for Windows XP」をリリースしていた。ちょうどその頃はIMクライアントにP2P機能を実装した「3°(Three Degrees)」のベータテストも行っている。ただし3°は、ビジネスモデルやビジョンを確立できなかったため、リリースには至っていない。他方でP2P技術はWCF(Windows Communication Foundation)の1つとして組み込まれ、現在はSharePoint Workspaceに改称したOffice Grooveの基本的技術として用いられていた。このような背景から更新プログラムの取得方法として、"~インターネット上のPC"として近くのPCから更新プログラム(全体もしくは1部)を取得するのだろう。ただ、約10年前から作ってきたP2P技術をそのまま使うのではなく、2013年にMicrosoftが取得したP2P技術でファイル転送サービスを行うPando Networksを買収しているため、こちらの技術を取り込んだ可能性も捨てがたい。いずれにせよ、P2P機能を有効にする場合、"ダウンロード可能な場合はアップロードする側に回る可能性"も同時に発生する。更新プログラムのアップロードは何ら問題はないものの、1日のアップロード量を制限するISPをお使いの場合、オンラインストレージの利用に続く問題が発生しそうだ。○マウス/タッチ操作で変化するUIここからはWindows 10テクニカルプレビュー ビルド10041の細かな変更点を確認していこう。例えばマウス操作時とタッチ操作時にUIが微妙に異なっていることに気付くだろうか。下図はWinHEC 2015の「Input Platform Enhancements for Windows 10」から抜粋したものだが、Windows 10はタッチ操作の改善を目指し、ペンや指で選択しやすくするサイズ調整機能を内包するという。もっともこれらはデスクトップ/タブレットモードによる差異のようだが、通常のデスクトップモードでもその違いは確認できる。お手元にWindows 10テクニカルプレビュー 10041がある読者はタスクバーボタンをマウスで右クリックした場合と、指で長押しした時の結果を見比べてほしい。コンテキストメニューの行間が大きくなることに気付くことだろう。Surface Proにインストールしたビルド10041で動作を確認してみたが、確かにタッチしやすさはWindows 8.1と段違いである。このような細かい改善はペンや精密タッチパッドにも加わるようだ。章を改めるまでもない細かい変更点は各所で見受けられる。例えば「ストア(ベータ)」にはアプリケーションやゲームといったカテゴリに「映画とテレビ」が加わり、RTM(製造工程版)リリース時は、動画コンテンツのレンタル/購入プロセスを「ビデオ」から移行させるつもりなのだろう。また、ドライブのダイアログを開くと使用状況を示す円グラフのサイズが小さくなっている。また、Windows 10が新Webブラウザー「Project Spartan(開発コード名)」と新HTMLレンダリングエンジン「Edge」を搭載することは既報のとおりだが、その一部機能をInternet Explorer 11で確認できる「Experimental Features(試験的な機能)」の設定項目も大幅に増えていた。詳しく述べていくとWindows 10の話から離れるため割愛するが、モダンWebへの対応は着々と進んでいるようだ。最後に本ビルド10041では確認できないが、今後を見据えた情報として「WDDM(Windows Display Driver Model) 2.0」に触れておこう。最初のアナウンスは2014年開催のBuild 2014のため目新しさはないものの、Direct3D 12 APIを利用に欠かせないため、Windows 10ではWDDM 2.0対応のビデオドライバーは必須となる(ちなみにビルド10041をIntel HDグラフィック4000上で動かした場合、WDDM 1.3のドライバーが組み込まれた)。上図はWinHEC2015のプレゼンテーション資料「Graphics Investments in Windows 10」から抜粋したものだが、ディスクリート(外部)GPUへのディスプレイ接続や、外部ディスプレイに出力する際のDPI/スケーリング調整をサポートするなど、"ちょっと気になる"部分の改善が各所に行われる予定だ。この辺りに関しては2015年5月からのBuild 2015で詳しく説明され、Windows 10の新ビルドで実際に試すことができるだろう。ビルド10041に関するレビューは今回でひとまずお開きにし、新ビルドが登場したあかつきには再び改善点などをご報告したい。阿久津良和(Cactus)
2015年03月30日米Microsoftは3月18日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Technical Preview」のビルド10041の提供を開始した。最終版リリースを意識した機能を加えたテクニカルプレビュー版を1月にリリースして以来のアップデートだ。開発版のWindows 10をFastリングで受け取るように設定している場合は、Windows Updateを通じてビルド10041にアップデートされる。ISO版は、Fastリングのインサイダーの反応を見ながらリリースするSlowリングのタイミングで提供開始になる。ビルド10041では、仮想デスクトップのユーザーインターフェイスが改良され、ウインドウの移動が容易になった。これまでウインドウを右クリックしてコンテキストメニューから[移動]を選択していたが、ウインドウをドラッグして仮想デスクトップに移動できる。ウインドウをドラッグして「+」アイコンに持っていくと、ワンステップで新たに仮想デスクトップを作成し、そこにウインドウを移動できる。また、タスクバーの仮想デスクトップの表示が、動作しているアプリケーションに絞り込んだ表示をサポートする。最終的なデフォルト表示は、A/Bテストの結果やインサイダーからの意見を参考に決定する。ビルド9926でXAMLベースになったStartメニューのユーザーインターフェイスも改良された。透明なデザインをサポート。タッチUIで利用しやすいように全アプリ表示のボタンを改善し、全アプリからドラッグ&ドロップできるようにした。また、よく使うアプリのリストからStartメニューにPin留めできるようになった。通知領域からのネットワーク設定へのアクセスには、これまでWindows 8に近いネットワークペインが用いられていたが、より素早くネットワーク設定にアクセスできる新しいパネルが採用された。ワイヤレス接続の切り替えも簡単に行える。デジタルアシスタント機能Cortanaのサポート言語に、中国語、英語(UK)、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語が加わった。また、PhotosアプリがライブタイルでOneDriveの写真をサポートする。パフォーマンスと安定性も改善しており、RAW対応も進められている。Windows Feedbackアプリにフィードバックや提案を絞り込めるフィルター機能と「Me too」機能が設けられた。Me tooは検索結果に表示され、ユーザーが同意する提案や問題にMe tooを押すことで、フィードバックを作成するよりも簡単に意見を伝えられ、Me tooの数でフィードバックのトレンドを判断できる。
2015年03月19日東京ディズニーランド(千葉県浦安市)で今月21日より、プロジェクションマッピングを駆使したナイトエンターテインメント「ワンス・アポン・ア・タイム」を自宅で楽しめるグッズ「ハコビジョン(ワンス・アポン・ア・タイム)」(1,200円)を販売することが16日、明らかになった。「ワンス・アポン・ア・タイム」は、シンデレラ城にディズニー映画の名シーンが投影される、プロジェクションマッピングを駆使したナイトエンターテインメント。「ハコビジョン(ワンス・アポン・ア・タイム)」では、高さ約7cmの箱の中にシンデレラ城の立体的なフィギュアとクリアプレートをセットし、スマートフォンから専用の映像を投影することで、「ワンス・アポン・ア・タイム」の音楽と映像を再現することができる。投影映像は、実際のショーを編集した内容で、約10分。「グランドエンポーリアム」や「キングダム・トレジャー」などで販売する。なお、東京ディズニーランドでは、現在、内容の一部を大ヒット映画『アナと雪の女王』をイメージしたシーンに変更し、「ワンス・アポン・ア・タイム~スペシャルウィンターエディション~」として公演中。スペシャル版は当初3月20日までの予定だったが、7月7日まで公演期間を延長することが先日発表された。(C)Disney
2015年03月16日オリエンタルランドは3月21日、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)にて「ハコビジョン(ワンス・アポン・ア・タイム)」(税込1,200円)を発売する。同商品は、「ショーの感動をご自宅にも持ち帰り、幸せな気持ちになってほしい」という気持ちから開発されたという。東京ディズニーランドにて公演しているプロジェクションマッピング技術を取り入れたナイトエンターテインメント「ワンス・アポン・ア・タイム」を自宅でも楽しめるグッズとなる。同商品では、シンデレラ城のフィギュア1個・クリアプレート1枚・ステージボックス1箱がセットとなっている。高さ約7cmのステージボックスの中にシンデレラ城のフィギュアとクリアプレートをセットし、スマートフォンから専用の映像を投影することで、「ワンス・アポン・ア・タイム」の音楽と映像を再現することができるとのこと。同商品の販売店舗は、東京ディズニーランド内「グランドエンポーリアム」や「キングダム・トレジャー」など。なお、同商品の使用にはスマートフォンを使った「YouTube」での動画再生が必要となる。また、映像は7月7日まで公演予定の「ワンス・アポン・ア・タイム~スペシャルウィンターエディション~」のものではないとのこと。(C)Disney
2015年03月16日橘公司氏によるライトノベルで、2013年のTVアニメ化された『デート・ア・ライブ』および2014年に放送された『デート・ア・ライブII』に登場する「五河琴里」が、2.5頭身のデフォルメフィギュア「ねんどろいど」シリーズで立体化され、2015年7月に発売されることが决定した。現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受付中で、価格は4,444円(税別)。2015年夏にはアニメーション映画『劇場版 デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント』の公開も控えている『デート・ア・ライブ』。今回は、主人公・五河士道の義理の妹で第4の精霊でもある五河琴里が、炎と羽衣を纏った霊装姿で「ねんどろいど」化。『デート・ア・ライブ』シリーズの「ねんどろいど」としては、『夜刀神十香』『四糸乃』『時崎狂三』に続く立体化となる。『ねんどろいど 五河琴里』には、表情パーツに自信に溢れた「戦闘顔」や破壊衝動があらわになった「覚醒顔」を用意。オプションパーツには「戦斧:灼爛殲鬼(カマエル)」に加え、刃に装着可能な「炎エフェクトパーツ」、さらに「砲(メギド)形態」を再現したパーツも付属する。また「羽衣パーツ」に軟質素材を採用することで、自由なポージングが可能となっており、妹キャラでありながら雄々しい姿で顕現した琴里を楽しむことができる。原型制作はJUN(E.V.)が担当。商品価格は4,444円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約締切は、2015年4月1日21:00。商品の発売および発送は、2015年7月を予定している。(C)2014 橘公司・つなこ/KADOKAWA富士見書房刊/「デート・ア・ライブII」製作委員会
2015年03月03日世界的ア・カペラ・グループ、ヴォーチェス8が、12月15日、アップルストア表参道のスペシャル・イベント「Live at the Apple Store」に出演した。「ヴォーチェス8」の公演情報ウェストミンスター寺院聖歌隊出身のイギリスの8人の若手歌手によって2003年に結成されたア・カペラ・グループ、ヴォーチェス8。2012年にはロンドン五輪・公式PRビデオへの楽曲提供、2014年2月にはアルバム『Eventide』(夕暮れ)が全英公式チャート(クラシック部門)で2週連続1位を獲得するなど、世界的ア・カペラ・グループとして活躍。日本では2011年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン出演で喝采を集めた。「Live at the Apple Store」では、クラシックの合唱曲やクリスマス・ソングのほか、映画『アナと雪の女王』の主題歌「Let It Go」や、山下達郎「クリスマス・イヴ」英語バージョンなど、無料イベントにも関わらず、約1時間にわたって多彩なレパートリーを披露。また、今年の全米上半期ランキング1位のファレル・ウィリアムズ「Happy」を会場に集ったファンたちと一緒に大合唱。会場を大きな熱気と感動が包むひとときとなった。ヴォーチェス8は、現在日本ツアーを開催中。最終日の12月23日(火・祝)には、東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル(初台)でコンサートを行う。
2014年12月18日ネット上にWindows 10 ビルド9888がリークされた。流出経路などは不明だが、目にした限りでは開発途中に登場するフェイクではなく、Microsoftがビルドした正規版のようだ。11月にリリースしたビルド9879と比べて、一目でわかるような変化は加わっていない。だが、各所を眺めていくと、わずかながら更新された部分が確認できた。まずはアニメーション効果。ビルド9879で一度削除したウィンドウ描画時のアニメーション効果が復活している。Windows FundamentalsチームのGabe Aul氏はビルド9879における変更点として、「不評だったため(アニメーション効果を)軽減した」と述べていた。だが、異議を唱えるフィードバックが増えたのか、Microsoft内部で意見が分かれたのかは不明だが、本ビルドでは復活している。Task Manager(タスクマネージャー)を眺めていて気付いたのは、<Processes<タブのアプリケーション名において、32bitか64bitかを示す文字列を変更した点だ。「32bit」と表記していたの部分を「WoW」に置き換えている。そもそも64bit版Windowsは、Win32アプリケーションを実行する際に、WOW64(Windows 32-bit On Windows 64-bit)システムを利用している。今回の変更は32ビットのOSやアプリケーションを過去のものとする時期にきたことを意味するのだろう。Windows 10では、settings(PC設定)と異なるモダンUIベースの設定ツール、通称「zPC」を用意すると言われていたが、ビルド9888では両者を融合している。そして新たに検索ボックスを追加した。残念ながら検索ボックスに入力したキーワードは、検索チャームを用いるため意味をなしていない。もちろんこのままリリースするとは考えにくく、settings内で設定項目を絞り込み表示するような仕組みを実装するのではないだろうか。そして、各所で報じられたようにカーネルバージョンを「10」に変更しており、「ver」コマンドによる結果は「10.0.9888」だった。2015年1月に新たなビルドのリリースを予定していることを踏まえると、2014年内にビルド9879以降の新しいアップデートをリリースする可能性は乏しいだろう。さて、前回のレポートで「Windows 10のリリースタイミングが早まる」と予測したが、MicrosoftのCOO(最高執行責任者)であるKevin Turner氏の発言によれば、「来年晩夏と初秋」を予定しているという。通常であれば「と」ではなく「から」という表現になるが、Neowinをはじめとする海外報道では、「late summer and early fall」と"and"を使っている。ここでWindows 8のリリースタイミングを思い出してほしい。RTM(Release To Manufacturing version)に達したのは2012年8月1日(以下、すべて現地時間)、一般リリース日は同年10月26日だ。さらにWindows 7はRTMが2009年7月22日。一般リリース日は同年10月22日である。とすると晩夏にRTM、初秋に一般リリースとこれまでと変わりないリリースタイミングとなる可能性が強まってきたのだ。さらにCredit Suisse Technology ConferenceでTurner氏は「Windows 10の価格体制を発表しておらず、(集客効果を狙った価格設定を行う)特売品になります」「関連するサービスで新たなビジネスモデルへ移行します」と発言している。つまり以前から噂されていたWindows 10の無料化、もしくは無料アップグレードという可能性がさらに強まったのである。すでにOS自体が収益向上に適したソフトウェアではなく、その上で動作するアプリケーションやサービスで稼ぐというビジネスモデルが浸透しつつある。Microsoftがこの方向に進むという声がプラットホームやサービス担当役員ではなく、業務執行を統括するCOOが発したのは重要なポイントと言えるだろう。すでにMicrosoftの中心にWindowsはなく、Microsoft AzureやSurfaceと同列の存在になりつつある。近年の同社がアピールする「デジタルワーク&デジタルライフ」を見てもそれは明らかだ。2015年晩夏と初秋に登場するWindows 10が、現在のシェアをさらに押し上げるか否かは、OSの完成度やMicrosoftの体制が大きく影響するため、その時が訪れなければわからない。ただ、他のサービスや製品と同列に並んでも、ベースとなるWindows 10の成否が同社の鍵を握っている。阿久津良和(Cactus)
2014年12月15日GoogleはこのところGoogle ChromeやChromiumのビルドをLLVM Clangへ置き換える作業を進めている。この活動は2014年11月に入ってから活発になっており、11月に投函されたメールによれば、特定の機能をClangで実装するにはどうすればよいかといった技術的なやり取りが積極的に行われている。GoogleはこれまでMac OS X版のChromeのビルドにClangを使用してきた。Android版のChromeもすでにGCCからClangへの置き換えが実施されているほか、直近ではLinux向けのChromeのビルドがGCCからClangへ置き換わっている。GCCとClangの双方が生成するバイナリの性能はほぼ互角とされることが多いが、Clangはビルド時間が短く、しかもビルドエラーなどの出力が理解しやすいことから開発者に人気がある。GCCをビルドに採用してきたプロジェクトがClangへ移行した例はほかにもある。FreeBSDなどの*BSD系プロジェクトがデフォルトのコンパイラをClangへ変更したほか、LinuxディストリビューションではOpenMandriva LxがClangへ移行している。エンタープライズユースではPlayStation 4の開発環境がGCCからClangへ移行済み。ビルド時間の短さが開発効率に結びつきやすいことがClang普及の後押しになっているようだ。
2014年11月19日米Microsoftは11月12日(現地時間)、「Windows 10 Technical Preview」のインサイダープログラム参加者にビルド9879の提供を開始した。ビルド9879では、高精度タッチパッドで3本指ジェスチャーを利用できる。3本指で上にスワイプ:タスクビュー3本指で下にスワイプ:デスクトップを表示3本指で左右にフリック:前のアプリに切り換え3本指を左右に移動:[Alt]+[Tab]キーと同じ、アプリを選択3本指でタップ:検索OneDriveとの同期のふるまいが変更された。これまでPCにプレースホルダーを設けてOneDriveに存在するファイルを表示し、OneDriveとPCをインテリジェントに融合させていた。しかしながら、この方法ではオフラインでPCを使用するユーザーがクラウドだけに存在するファイル(プレースホルダー)とローカルでオフライン時に利用できるファイルの違いを意識する必要がある。ユーザーからはファイルエクスプローラに現れるファイルはローカルに存在すると見なすというフィードバックが多かったという。そこでファイルエクスプローラに表示されるファイルが全てローカルに存在するように、OneDriveとPCの間の同期を改めた。通知エリアでOneDriveアイコンを右クリックして「Settings」を選び、同期するフォルダの選択、自動保存といったOneDriveとの同期を管理できる。なお、Windows 8.1ではOneDriveアプリ、ファイルエクスプローラなどいくつかの方法でOneDriveのファイルにアクセスできるが、Windows 10ではファイルエクスプローラに一本化する。これらのほか、ファイルエクスプローラのホーム画面にフォルダをピン止めする機能、タスクバーにあるタスクビューボタンと検索ボタンを非表示にするオプションなどが追加されている。またビルド9860で追加されたMKVファイルのネイティブサポートが改善され、Windows Media Playerなどから直接MKVファイルを再生できるようになった。
2014年11月14日ユニットコムは26日、TVアニメーション「デート・ア・ライブII」(KADOKAWA富士見ファンタジア文庫原作)をテーマにした10.1型ビジュアライズタブレットを発売した。「夜刀神十香」モデル、「時崎狂三」モデル、「誘宵美九」モデルをそろえ、税別価格は69,980円。同日より受注を開始し、2014年11月中旬から下旬の出荷予定となっている。本体背面に専用の描き下ろしイラストを高画質プリントし、デスクトップテーマには夜刀神十香(CV.井上麻里奈)、時崎狂三(CV.真田アサミ)、誘宵美九(CV.茅原実里)の録り下ろし音声や、多数の専用壁紙を収録した。キャラクターごとにツンとデレ、2つのテーマを収録しており、切り替えて使える。主な仕様は、CPUがIntel Celeron N2807(1.58GHz)、メモリがDDR3L 2GB、ストレージが64GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。OSにはWindows 8.1 with Bing 64bitを搭載している。インタフェース類は、microSDカードリーダ、無線LAN、Bluetooth 4.0、microUSB 2.0、microHDMIなど。10.1型の液晶ディスプレイはマルチタッチに対応し、解像度は1280×800ドット(WXGA)。バッテリ駆動時間は約6時間20分。本体サイズは約W258×D172.6×H10.5mm、重量は約0.65kg。(c)2014 橘公司・つなこ /KADOKAWA 富士見書房刊/「デート・ア・ライブII」製作委員会
2014年09月26日ユニットコムは26日、TVアニメーション「デート・ア・ライブII」(KADOKAWA富士見ファンタジア文庫原作)の15.6型ビジュアライズノートPCを6モデル発売した。スタンダードモデルとハイスペックモデルを用意し、それぞれに「夜刀神十香」モデル、「時崎狂三」モデル、「誘宵美九」モデルをそろえた。税別価格はスタンダードモデルが138,800円、ハイスペックモデルが156,800円。同日より受注を開始し、2014年11月中旬から下旬の出荷予定となっている。本体の天板には専用の描き下ろしイラストを高画質プリントし、デスクトップテーマには夜刀神十香(CV.井上麻里奈)、時崎狂三(CV.真田アサミ)、誘宵美九(CV.茅原実里)の録り下ろし音声や、多数の専用壁紙を収録した。キャラクターごとにツンとデレ、2つのテーマを収録しており、切り替えて使える。スタンダードモデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i3-4100M(2.5GHz)、チップセットがMobile Intel HM86 Express、メモリがDDR3 8GB(4GB×2)、ストレージが1TB HDD、光学ドライブがブルーレイディスクドライブ、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 850M 2GB。OSにはWindows 8.1 Update 64bit版を搭載する。15.6型の液晶ディスプレイは光沢(グレア)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。バッテリ駆動時間は約4時間50分。インタフェース類は、マルチカードリーダ、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、USB 3.0×2、USB 2.0×1、eSATA/USB 3.0コンボポート×1、D-Sub、HDMIなど。本体サイズは約W374×D249.5×H14.8~32.8mm、重量は約2.6kg。オフィスソフトとして、Kingsoft Officeシリアルカードが付属する。ハイスペックモデルは、CPUがIntel Core i7-4710MQ(2.5GHz)に、ストレージが120GB SSDとなるほかは、スタンダードモデルとほぼ共通。(c)2014 橘公司・つなこ /KADOKAWA 富士見書房刊/「デート・ア・ライブII」製作委員会
2014年09月26日バッグは、洋服ほどたくさん持てるものではありませんし、物によっては長く使えるものもあって、じっくり選んだり、大切に使ったりすることが多いもの。また、新しいバッグを買うことで、気分が新たになることもあるかもしれません。秋が深まるこれからの季節、新しいバッグとの出会いを迎えてはいかがでしょう?イタリアで80年以上の歴史を持ち、上質なレザーを使ったシンプルで機能的なバッグで有名なFURLA。その「BLACK TO THE FUTURE」をテーマとした2013-14秋冬コレクション新作バッグが当たるFacebookキャンペーン「日常と、バッグと、私。」がスタートしているそう。これは、FURLAのオフィシャルFacebookの 特設キャンペーンページ で、4つの代表的なコレクションバッグと4人の女性のオリジナルストーリーを展開しているもの。FURLAのバッグとの出会いによって、それぞれの女性が自分と向き合い少しだけ変わろうとする姿に、共感でき且つどこか自分を重ね合わせて想像できるような女性の日常をストーリー化しているというから、ストーリーそのものも楽しめそうですね。そして、4つのストーリーの中から好きなものに投票すると、プレゼントの応募が完了。抽選で5名に、ストーリーに登場する新作バッグの中から好きなバッグがひとつプレゼントされるとか。4つのストーリーの主人公は、それぞれ異なる生き方を選んでいる女性ばかり。都内で働く31歳のバリバリのキャリアウーマン・アユミや、27歳の専業主婦・モエ、仲良しOLのサクラとマリエ、そして社会人1年目のノゾミ。きっと主人公の誰かに共感できたり、自分を重ね合わせたりできるはず。ストーリーを楽しんだ後は、 こちら から応募して、新作バッグをゲットしては? 応募期間は10月4日まで。4つのストーリーの中から好きなものに投票するだけだから応募は簡単ですね。FURLAのステキなバッグで、秋冬の装いをおしゃれに仕上げてみてはいかが? 新しいバッグが加わることで、あなたの日常にも何か変化が訪れるかも。・FURLA Facebook公式サイト キャンペーンへの応募は、 こちら から
2013年09月04日