『007』シリーズの“Q”役で知られ、ベネディクト・カンバーバッチらとともに現在の英国俳優ブームを牽引する、ベン・ウィショーの最新主演作『追憶と、踊りながら』。サンダンス映画祭始め、本国イギリスでも絶賛を受けたこの珠玉のドラマから予告編映像がシネマカフェに到着した。ロンドンの介護ホームでひとり暮らすカンボジア系中国人のジュン(チェン・ペイペイ)。英語ができない彼女の唯一の楽しみは、優しく美しく成長した息子のカイ(アンドリュー・レオン)の訪問だった。だが、カイは、自分がゲイで恋人リチャード(ベン・ウィショー)を深く愛していることを母に告白できず悩んでいた。やがて、突然の悲しみ訪れ、リチャードはカイの”友人”を装ったまま、ジュンの面倒をみようとする……。本作は、介護ホームで暮らす母親と息子の“恋人”との関係を静かに見守る、愛の物語。主演を務めた『007 スカイフォール』や『クラウド アトラス』で知られるウィショーは、これまで18世紀の青年やロックスターなどを特徴的なキャラクターが多かったが、本作では現代のロンドンに暮らす普通の青年役に。等身大の佇まいを初めてスクリーンで見せているのは大きな魅力で、ふとした視線の動きや声の揺れだけで愛する人を失った悲しみを繊細に伝え、一瞬のまなざしで情熱を溢れさせるウィショーの演技は必見だ。また、ベン演じるリチャードの恋人の母親ジュンには、『グリーン・デスティニー』などで知られるベテラン女優チェン・ペイペイ。ペイペイのイメージを一新する静かな演技とともに、リチャードの恋人を演じる新人アンドリュー・レオンの美しさも要チェック。監督・脚本は、カンボジア出身の新鋭ホン・カウ。長編デビューとなる本作は、監督自身の母への想いを重ねあわせた物語で、ウィショーやペイペイ始め、すべてのスタッフ・キャストが「素晴らしい脚本!」と称賛。その繊細でエモーショナルな演出は第一作とは思えないほどの完成度で、デビュー作として異例のオープニング作品に選ばれたサンダンス映画祭では「撮影賞:を受賞、ブリティッシュ・インディペンデント・アワードやBAFTA英国アカデミー賞でも多数ノミネートされた。公開された予告編は、中国系のジュンが愛する李香蘭(山口淑子)が歌う名曲「夜来香」をバックに、英国人男性と踊るシーンから幕を開け、少しずつジュンとリチャードとの関係性が明かされていく。恋人への愛の大きさゆえに感極まって言葉を失い、涙するウィショー演じるリチャードの姿には、映像だけでも胸しめつけられるほど。映し出される「あなたが“母”なら?」「あなたが“恋人”なら?」という問いに揺れながら、この心奪われる予告編をご覧あれ。『追憶と、踊りながら』は5月23日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月26日ベネディクト・カンバーバッチが世界最強の暗号に挑んだ実在の天才数学者アラン・チューリングを熱演する『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』。そして、エディ・レッドメインが“車いすの天才”といわれる物理学者スティーヴン・ホーキングになりきった『博士と彼女のセオリー』。時代こそ違えど、奇しくも英国出身の2人の天才を描いた2作が、3月13日(金)より同日公開となる。いずれの作品にも、彼らを支え続けた2人の女性たちが登場する。彼女たちの葛藤、そして苦悩を好演し、主演男優たちとともに高評価を受けた『イミテーション・ゲーム』のキーラ・ナイトレイ、『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズに迫った。人と上手く馴染むことのできないチューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)と暗号解読チーム内のメンバーとの仲を取り持ち、チューリングが落ち込んだときにはすぐに駆けつけ、真剣に耳をかたむけるなど、常に彼の心の支えになり続けたジョーン・クラークを演じたキーラ。本年度アカデミー賞にて「脚色賞」を受賞した『イミテーション・ゲーム』では「作品賞」「主演男優賞」とともに、キーラも「助演女優賞」にノミネートされた。チューリングが取り仕切った暗号解読チームで高い能力を発揮したジョーンには、チューリングも全幅の信頼を置き、暗号のこと、数学のことなどを語り明かすシーンがある。キーラが「彼女は彼が心からすべてを話すことのできる初めての女性だったと思う」と分析するように、チューリングにとってジューンは、同じ目標に取り組む同志であり、親友であり、かけがえない存在であったといえる。また、「彼女はあの時代を生きた女性の数学者として、然るべき立場に就くために非常に苦労していた。だけど、その実力で最高の数学者を集めた解読チームに女性が入ったの。すばらしいことだわ」と語り、彼女を称える。チューリングはエニグマを解読し、多くの人を救った英雄ではあるが、実は彼女もまた、陰の英雄だったのではないだろうか。ベネディクトはその考えについて、「もちろんだよ」とすぐさま同意。「彼女を主役にした映画が作れるほどだ」と自身の考えを明かし、続けて「(ジョーン・)クラークは自分の居場所と平等な扱いを求め、性別ではなく自分自身の価値によって評価されることを望んだ。聡明な人物であり、主張も当然のものだったが、それは厳しい闘いだった」と当時の男女の不平等さについて触れた。一方、スティーヴン・ホーキング博士の半生と、彼を支え続けた妻との純愛を描いた『博士と彼女のセオリー』でも、天才を支えたのは博士の妻であるジェーン・ホーキング。余命2年の宣告を知りながらも彼と結婚し、励まし支え続け、その寿命を20年に伸ばし、成功へと導いていくジェーン。だが、やがて自身の科学者としての夢は二の次に、子育てと夫の介護に追われ、自分ひとりですべてをこなすことに限界を感じていく様子も描かれていく。ジェーンを演じたフェリシティは、「ジェーンのようなパートナーなしでは、彼は何も成し遂げられなかったということね」と断言。ホーキング博士を熱演したエディはアカデミー賞「主演男優賞」を受賞したが、妻ジェーンの複雑な心情を見事に表現したフェリシティも「主演女優賞」に初ノミネートされた。どんな天才や偉人であっても、たったひとりで成功することなどできない。その影には、支え続ける存在がおり、その人たちもさまざまな葛藤を抱えながら、自分自身も前向きに生きていこうとする。そんな2人の女性の姿には、明日への活力と勇気をもらえるはずだ。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。『博士と彼女のセオリー』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURESイミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2015年3月13日より全国にて公開(C) 2014 BBP IMITATION, LLC
2015年03月12日ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』と、エディ・レッドメインが本年度のアカデミー主演男優賞を受賞した映画『博士と彼女のセオリー』がどちらも13日(金)に公開になる。2作品とも“天才”と称された実在の人物を描いた作品だ。その他の情報&画像『イミテーション・ゲーム…』の主人公アラン・チューリングは、1912年でロンドンで生まれた数学者で、映画では彼が仲間たちとドイツ軍が開発した暗号“エニグマ”の解読に挑む姿が描かれる。一方、『博士と彼女のセオリー』の主人公スティーヴン・ホーキングは、1942年にオックスフォードで生まれた物理学者で、映画はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した彼と、妻のジェーンが様々な困難を乗り越えていく愛のドラマが描かれる。2作品はまったく関係のない映画で、製作者も監督も出演者も違うが、日本では偶然に同じ日に公開されることになった。ふたりは30歳離れており、ホーキングが12歳のときにチューリングはこの世を去っているため、直接の交流はなかったが、どちらも英国のケンブリッジ大学に通っていた経歴があり、映画ではチューリングを演じたカンバーバッチ、ホーキングを演じたレッドメインがともに高い評価を得ている。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』3月13日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー『博士と彼女のセオリー』3月13日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
2015年03月07日ベネディクト・カンバーバッチが世界最強の暗号“エニグマ”に挑んだ実在の天才数学者を演じる映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』が、いよいよ3月13日(金)より公開となる。先日、本年度アカデミー賞にて見事「脚色賞」を受賞した本作から、そろって同「主演男優賞」「助演女優賞」にノミネートされていたベネディクトとキーラ・ナイトレイの熱い友情が伝わるコメントがシネマカフェに到着した。第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号“エニグマ”の解読に挑んだ英国の天才数学者アラン・チューリング。現在のコンピューターの礎を生みだし、後世に大きな影響を与えた、ひとりの天才の知られざる秘密と数奇な人生を描く本作。キーラは、ベネディクト演じるチューリングらと共に暗号解読チームに加わった唯一の女性で、聡明な数学者だったジョン・クラーク役を演じている。ベネディクトは本作の脚本に惚れ込み、オファーを即決したことを明かしているが、キーラもまた、「初めて脚本を読んだ瞬間に恋に落ちたわ」と、すぐにオファーを引き受けたという。「実は、最初の脚本では、ジョーンはもっと小さな役だった。ほかの俳優たちがこの映画に参加したのと同じ理由で、私も役を引き受けたの。ただ純粋にこの映画に参加したいという思いでね。イギリス人なら誰でも、この物語を世に送り出したいと感じるはず」と、時代に翻弄され“葬られた”天才の真実の物語に対する熱い想いをふり返る。だが、出演を即決したのはそれだけではないようで、「脚本をもらったとき、ベネディクトの出演は確定していた。彼が出るこの映画に出演したいと強く感じたわ」と、本作の出演理由のひとつにベネディクトとの友情があったことを明かすキーラ。「以前一緒に働いた人と仕事をするのは、いつもすてきな経験よ。特に過去の仕事で楽しい時を過ごした相手なら、話も合うし、すぐに気楽で親密な仲になれるもの。瞬時に何かに入り込めるの。彼とは友達だし、初共演以来ずっと仲良くしてきた。だからジョーンとアランの間にある友情を、実際の友達と演じられて良かった。2人の情熱に一瞬で入り込むことができるからね」と語る。一方、ベネディクトは彼女との共演について、「キーラはジョーンと同じくらい素晴らしい。ジョーンは自分の居場所と平等な扱いを求め、性別ではなく自分自身の価値によって評価されることを望んだ。聡明な人物であり、主張も当然のものだったが、それは厳しい闘いだった。組織化された性差別にいかに立ち向かうか、その姿勢をキーラは愛情溢れる演技ですんなり見せてくれたと思う」と絶賛の声を寄せている。ジョー・ライト監督の『つぐない』(’07)などで共演し、もともと親交が深かったベネディクトとキーラ。過去には、キーラをバカにした記者に対し、ベネディクトがジョークでお返しして怒ったというエピソードがあるなど、その友情で知られるふたり。その息の合った熱演は、劇場で確かめてみて。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2015年3月13日より全国にて公開(C) 2014 BBP IMITATION, LLC
2015年03月04日ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の本編映像の一部が公開になった。本作でカンバーバッチが演じるのは、実在の天才数学者アラン・チューリング。後世の歴史に多大な影響を与えたというチューリングは一体、どんな人物なのだろうか?本編映像の一部本作の主人公アラン・チューリングは、1912年でロンドンで生まれ、幼少期から数学やパズルの分野で圧倒的な才能を発揮し、27歳で名門ケンブリッジ大学の特別研究員に就任した。このほど公開された映像は、チューリングが“ブレッチリー無線機器製造所”の看板が立つ建物を訪れる場面から始まる。そこは工場とは思えないほど厳重な警備が敷かれており、高い柵で囲われている。しかし、チューリングはそんな物々しい雰囲気にもまったく動じず、軍人と会談する際にも自分のペースを一切崩さない。チューリングは圧倒的な頭脳を誇るが、冗談を解さず、謙遜することも、相手のために譲歩したり、場の空気を読むことはない。そんな彼に課せられたミッションが、ドイツ軍の誇る世界最強の暗号機エニグマの解読だ。エニグマは159000000000000000000通りの暗号パターンを作り出し、1日に1回設定が変化する難攻不落の暗号システムだ。ドイツ軍はこの暗号を使って連日、攻撃を行っており、チューリングの解読が1日遅れるごとに味方の死者は増え続けていく。そこでチューリングはチェスの英国チャンピオンなど様々なプロとチームを組んで、暗号解読にあたるが、“天才”のチューリングは他人と協力し、力と知恵を合わせて問題に挑むことができない。チューリングは数学の問題を解く想像上の機械“チューリング・マシン”を考案し、コンピュータの原型を作り出すなど、後世の数学者、研究者に大きな影響を与えたことで知られているが、本作で描かれている暗号解読のエピソードは50年に渡って封印されてきた。映画は、風変わりなチューリングが仲間とエニグマに挑む過程がスリリングなタッチで描かれ、さらに彼が抱き続けてきた“切ない秘密”が明らかになる。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』3月13日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー
2015年03月02日本年度アカデミー賞にて「主演男優賞」のベネディクト・カンバーバッチ、「助演女優賞」のキーラ・ナイトレイと「作品賞」ほか8部門にノミネートされている『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』。本作で、世界最強の暗号“エニグマ”に挑んだ実在の天才数学者を熱演し、初ノミネートの快挙を果たしたベネディクトからコメントが到着。あるシーンで、あまりの感情の高ぶりに号泣していたことを明かしてくれた。第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号“エニグマ”の解読に挑んだ天才数学者アラン・チューリング。英国政府が50年間隠し続けた、この天才の真実に触れる物語は、“泣けるミステリー”としてトロント国際映画祭「観客賞」を受賞、ゴールデン・グローブ賞では「作品賞」含む5部門にノミネートされるなど、賞レースの中心で話題となっている。アカデミー賞「脚色賞」にもノミネートされている本作の脚本は、ハリウッドで大きな評判を呼び、製作前の脚本をハリウッド業界人の投票によってランキングする“ザ・ブラックリスト”の2011年度版において第1位に選出されていたもの。ベネディクトにとっても、実際に製作が始まるまで動向を見守っていた初めての脚本で、「大きな歴史の波にのみ込まれ、不当な扱いを受けながらも、自分の信念を貫き通した彼の人生を、ひとりでも多くの人に伝えるのが、自分の使命だと思ったよ」と感慨深く語る。このアラン・チューリングの物語は、それほど彼にとって重要で、絶対に参加したい作品だったようだ。役作りについては、「原作だけでなくチューリングの多くの伝記や、映画の舞台となったブレッチリー・パークに関する文献にも目を通したよ。あと、生前の彼を知る人物からなるべく多く話を聞き、彼の人柄を感じ取った」と話すベネディクト。入念な情報収集を経て、撮影に臨んでいたことを明かした。一方、実在の人物を演じる上で、「チューリングの業績を正しく後世に伝えるという責任の重さが一番困難だった」と当時の不安を吐露するも、「でも、すばらしいチームが支えてくれた。時代物の下着まで完璧に揃えてくれたんだ(笑)」と撮影現場での様子を笑顔でふり返った。こうして役になり切ることには成功したものの、撮影の終盤の、とあるシーンでは自分の感情をコントロールできなくなったそうで、「そのとき、僕は彼のために本当に心を痛めていた。彼のために泣いていたんだ。シーンの撮影中も撮影後も、涙が止まらなかったよ。あのときの僕はもはや演技をしていなかった。こんな経験は、初めてだったよ」と話した。そんなベネディクトに対し、「監督賞」ノミネートを果たしたモルテン・ティルドゥムは、「彼はチューリングを以前から知っていたようだ。チューリングを深く理解し役に没頭してくれた。才能と熱意を持ったすばらしい俳優だ」と絶賛。また、「ベネディクトのチューリング役への没頭ぶりは、チューリング自身の(暗号解読への)没頭ぶりに匹敵するほどだ」とも語っており、ベネディクトが本作に対し、並々ならぬ情熱を持って取り組んでいたことが伺える。本作で、米タイム誌の「2014年俳優による演技トップ10」にて第1位に選ばれるなど、彼の史上最高の演技とも称されている今回の天才数学者役。その心を鷲掴みにされる渾身の熱演ぶりは、劇場で確かめてみて。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日14日(現地時間)に挙式したばかりのベネディクト・カンバーバッチだが、実は自分の名字が気に入らずに芸名をつけることを検討していたという。イギリスの「The Sun」紙によると、ベネディクトはロサンゼルスで『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のプロモーション中のインタビューで、以前に“ベネディクト・カールトン”という名前で活動しようと考えていたと語った。カールトンというのはベネディクトのミドルネームで、彼の祖父の名前でもある。ベネディクトに言わせると、“カンバーバッチ”は「風呂の中の放屁のような響き」で、「イギリスのアクセントだと、よりおかしい」そうだ。だが、エージェントは“カンバーバッチ”はいい名前だから、と思いとどまるように説得し、ベネディクト自身もいまは、そのアドバイスに従って正解だったと考えているという。確かに、“カールトン”よりもはるかにインパクトのある響きで、一度聞いたら忘れられない。まもなく発表の第87回アカデミー賞で主演男優賞候補となっているが、その名前が果たして呼ばれるか、22日(現地時間)の授賞式が待ち遠しいかぎりだ。(text:Yuki Tominaga)
2015年02月19日Appleのスティーブ・ジョブズ、Facebookのマーク・ザッカーバーグらとも並ぶ、ネット界に激震を走らせたインターネット上で情報漏洩を意図的に行う内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジを描いた、映画『フィフス・エステート:世界から狙われた男』。本作で“カリスマ”と呼ばれたこの男を演じるのは、3月に公開を控える『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で第87回アカデミー賞「主演男優賞」の受賞も有力視されている俳優ベネディクト・カンバーバッチだ。本作は、アサンジと彼の魅力に囚われていった仲間たちが、自らの危険を冒しながらも“リーク(告発)”という武器のみで権力の不正に立ち向かう姿を実話に基づきながらスリリングに描き出していく。日本未公開というファンにとってはまさに幻の1本。ベネディクトが役作りや作品に対する思いを語った。ベネディクトは「彼の顔は覚えていたよ。とても印象的な人物だからね」とアサンジについて語り始める。「あらゆる大見出しで彼を目にしたことを思い出したよ。内部告発者を守るように作られたウェブサイトができたという事実の後に、秘密の扱い方における革命や、秘密の流布や秘密の価値がどうなるのかについて書かれた『ガーディアン』(※イギリスの大手新聞)やそのほかの主力紙の記事を夢中になって読んでいたよ」。本作の出演のオファーがきたときには「やります」と即答したというベネディクトだが、苦労する点もあったようだ。「この人物については身につけるべきものがたくさんあったんだ。体や声だけでなく、信念や、僕たちが語ろうとしている物語の意味も含めてね。降参して、事の重大さを真に理解せずにこの映画を自分が引き受けたのか、という事実を認めた方がよかったかも」と語る。まずは外見から手を付けたというベネディクトは、髪を伸ばしてブロンドに染め、彼の容姿から言動に至る細部までとことん研究したという。しかし、ベネディクトの意見が通らなかった部分もあったようで、「僕は真っ白に染めようと乗り気だったんだけど、その後の製作でそれについてちょっと論争があったので、これ(ブロンドカラー)は妥協案なんだ」と残念そうに明かす。さらに「ジュリアンのまゆ毛はとても薄い色だった。だから、僕の濃いゲジゲジまゆ毛を抜くのではなく脱色したんだ。それから、もう1つの要素は顔だ。僕はかなり顔が長いけれど、彼はもっとソフトでまるい感じなんだ。そこで、頬骨を砕くために何かできることはないかと思い、少しやってみて、プランパーと義歯を試し、僕がいましているものにたどりついたよ」と完成形になるまで、かなり試行錯誤した様子。最後にベネディクトは、本作から現代社会に生きる若者に向けて学んでほしいと訴えかけた。「ニュースを越え、自分だけの真実、その真実の中にある自分だけの価値観を探してほしい。そして、政治意識をもつこと。彼らの破局の結果がどうであれ、それによって全体的メッセージをぼやけさせないこと。それはこの組織で起こる良いことであり、自分自身で調べ、見る必要があるものなんだ。自力で見に行き、自力で見つけてもらいたいね」。(text:cinemacafe.net)
2015年02月18日ベネディクト・カンバーバッチが婚約者のソフィー・ハンターとバレンタインデーの14日(現地時間)、英国・ワイト島の教会で結婚した。結婚式はワイト島のモティストーンにある12世紀建立のセント・ポール教会で執り行われ、すぐそばにあるマナーハウスで披露パーティが開かれた。このマナーハウスは11世紀頃から土地台帳に記録がある由緒正しいもので、1963年に英国のナショナル・トラスト財団に売却されるまでソフィーの親戚・ニコルソン家が所有していたという。パパラッチ嫌いで知られるベネディクトは徹底した秘密主義を貫き、詳細はなかなか伝わってこないが、彼の代理人は週末に挙式したことを認め、両親や友人ら招待客に祝福された素晴らしい日になったと語っている。さらに地元紙「The Isle of Wight County Press」によると、ベネディクトは挙式前夜は高級ヨットクラブ「ロイヤル・ヨット・スコードロン」で過ごしたそうだ。ベネディクトと舞台演出家のソフィーと昨年11月に婚約、ソフィーは現在第1子を妊娠中。ベネディクトは22日発表の第87回アカデミー賞で、主演男優賞(『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』)にノミネートされている。(text:Yuki Tominaga)
2015年02月16日ベネディクト・カンバーバッチが降板した『The Lost City of Z(原題)』の主役に、『パシフィック・リム』のチャーリー・ハナムが決まった。20年代に消息を絶ったイギリス人探検家パーシー・フォーセットについてのノンフィクション本の映画化で、ブラッド・ピットがプロデューサーを務める。ほかにロバート・パティンソン、シエナ・ミラーの出演が決まっている。カンバーバッチは、マーベルの『Doctor Strange(原題)』とスケジュールが重なったため、降板をやむなくされた。監督は『エヴァの告白』のジェームズ・グレイ。ハナムの次回作は、ギレルモ・デル・トロ監督のホラー映画『Crimson Peak』。話題作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主演に決まっていたが、撮影開始直前に降板し、代わりにジェイミー・ドーナンが決まっている。文:猿渡由紀
2015年02月04日ベネディクト・カンバーバッチが、世界最強の暗号解読に挑んだ実在の“天才”数学者を熱演し、賞レースでも注目を集める『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』から、ついに予告編が解禁。併せて、時代と秘密に翻弄された天才の真実の物語を映し出すポスタービジュアルも到着した。時は第二次世界大戦下。ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>に、英国を始めとする連合軍は苦戦。世界の運命は、その解読不可能といわれた暗号解読に挑んだ、天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)らに託される。英国政府が50年間隠し続けた、あるひとりの天才の秘密と数奇な人生とは――!?トロント国際映画祭「観客賞」受賞を皮切りに、ゴールデン・グローブ賞では「作品賞」含む5部門にノミネート、さらに本年度アカデミー賞では「作品賞」「主演男優賞」「助演女優賞」ほか8部門にノミネートされている本作。世界的に人気を博すベネディクトがアカデミー賞にノミネートされるのは初の快挙となり、注目を集めている。映像では、ベネディクト扮する天才数学者と称えられるアラン・チューリングが、英国政府の機密作戦に参加、世界最強といわれた暗号機<エニグマ>解読に挑むことになる。暗号を解くための精鋭チームが結成されるものの、一人でマシンをつくり始める彼の行動は理解されず、ヒュー・アレクサンダー(マシュー・グード)ら仲間たちや上層部との溝を深めていくチューリング。しかし、ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)だけは、そんなチューリングの唯一の理解者となっていくが…。暗号解読に挑み、心に秘密を抱えた“天才”の謎を呼ぶストーリーと、「カンバーバッチの最高傑作」という呼び声に相応しい迫真の演技が織りなす人間ドラマを、まずはこちらからご覧あれ。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月28日ベネディクト・カンバーバッチが主演する映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のポスタービジュアルと予告編映像が解禁された。本作は、今年のアカデミー賞で作品賞、主演男優賞など8部門にノミネートされた注目作だ。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編映像本作でカンバーバッチが演じるのは、世界最強の暗号“エニグマ”に挑んだ実在の天才数学者アラン・チューリング。映画は、第二次世界大戦時に英国政府の機密作戦に参加し、ドイツ軍の誇る世界最強の暗号機エニグマ解読に挑んだチューリングの知られざる偉業と、時代に翻弄された男の数奇な人生を描く。このほど公開された予告編映像では、チューリングの理解者であるジョーン・クラークを演じるキーラ・ナイトレイや、マシュー・グード(『イノセント・ガーデン』)、マーク・ストロング(『裏切りのサーカス』)らが登場する。本作は、トロント映画祭で観客賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)と主演男優賞など5部門にノミネートされ、アカデミー賞でカンバーバッチは、初めて主演男優賞にノミネートされた。『SHERLOCK(シャーロック)』では天才的な推理力で難事件を解決する名探偵を演じたカンバーバッチが、天才数学者をどのように演じているのか? 映画は、3月13日(金)より全国公開される。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』3月13日(金)TOHOシネマズ みゆき座他 全国ロードショー
2015年01月28日ベネディクト・カンバーバッチがTV番組出演中に人種差別用語を使用したことで批判を受け、26日(現地時間)に謝罪を表明した。ベネディクトはアメリカでPBSのトーク番組「Tavis Smiley」に出演、英国における俳優の雇用について、圧倒的に白人が優位に立つ現状にふれ、「僕の友人たちは、英国よりもこちら(アメリカ)の方がずっとチャンスがある」と変化の必要性を語った。その際、白人ではない人種の俳優について「Coloured(有色)」という表現を使ったのだが、人種差別に反対の立場での発言だったものの、この言葉は差別的な意味合いが強く、批判の声が上がった。ベネディクトはこの件について「People.com」に声明を寄せ、「この時代遅れの言葉を使ったことで、不快な思いをさせてしまったことを申し訳なく思っています。心よりお詫びします。自分の愚かさと、傷つけてしまったことに弁解の余地はありません。今回の件が、的確で人を傷つけない言葉を正しく使うことの必要性を強調することを願います」と謝罪した。ベネディクトは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』で2月22日(現地時間)発表のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされている。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月28日ベネディクト・カンバーバッチの婚約者で演出家のソフィー・ハンターが現在第1子を妊娠中ではないかと言われている。2人は3日(現地時間)、パームスプリングス国際映画祭に出席したが、ゆったりしたシルエットのドレスを着たソフィーの腹部はやや丸みを帯びていた。レッドカーペットのフォトコールでもソフィーはクラッチバッグで腹部を隠していた。「New York Post」紙のコラム「Page Six」は関係者の話として、ソフィーは少し前から妊娠中で、ベネディクトともども大喜びしていて、春先にも結婚する計画を進めていると報じている。ベネディクトは最新作『イミテーション・ゲーム』でオスカー候補に有力視されていて、前哨戦で11日(現地時間)発表のゴールデン・グローブ賞でも主演男優賞にノミネートされている。ベネディクトとソフィーは11月にイギリスの新聞紙上に告知掲載という形で婚約を発表、ベネディクトのハリウッドでのキャリアのためにロサンゼルスで新居購入も検討中だ。7日夜現在、ベネディクト側の公式なコメントは発表されていない。(text:Yuki Tominaga)
2015年01月08日ベネディクト・カンバーバッチがロサンゼルスに1,000万ドル(約12億円)超の豪邸購入を検討中だという。ベネディクトは舞台監督のソフィー・ハンターとの婚約を発表したが、今後はハリウッドでの活躍も増えることから、ロサンゼルスにも拠点を持つことにしたらしい。目下検討中の物件は1,080万ドル(約13億円)で売りに出されている土地面積が2.5エーカー(約8094平方メートル)のトスカーナ風建築のヴィラ。寝室7室、バスルームが9室、映写室、バー、ジム、図書室、車5台は入る車庫付きだ。最新主演作『イミテーション・ゲーム』でゴールデン・グローブ賞や映画俳優組合(SAG)賞などにノミネートされているベネディクト。「Daily Mail」紙によると、彼の代理人が不動産業者に購入希望価格を提示し、早ければ年明け早々に入居する運びだという。代表作となったTVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」でもSAG賞TV映画/ミニシリーズ部門の男優賞にノミネートされたベネディクトは「『SHERLOCK/シャーロック』と『イミテーション・ゲーム』の2作について、同業者から認めてもらえたことがとてもうれしい」と喜びを語っている。(text:Yuki Tominaga)
2014年12月24日先日、第1子の妊娠が発表され、ベネディクト・カンバーバッチ主演『イミテーション・ゲーム』の助演で賞レースを席巻中のキーラ・ナイトレイ。彼女が「マルーン5」のアダム・レヴィーンからCDデビューも打診されたという美声を披露する、映画『はじまりのうた』のミュージッククリップ映像がシネマカフェにて解禁となった。人気ミュージシャンの彼・デイブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ、ライブハウスで歌う失意のグレタ(キーラ・ナイトレイ)。偶然居合わせた落ち目の音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)との出会いから、デビューの話が持ち上がるも、録音スタジオは、なんとニューヨークの街角!?路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホーム、セントラルパークと“ゲリラ”レコーディングは実施され、この無謀な企画はやがて小さな奇跡を起こし始める。そしてアルバムが完成したその日、誰も予想できなかった最高のはじまりが待っていた――。本作は、今秋、ブロードウェイ舞台版も来日した『ONCEダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督による最新作。珠玉の音楽がつなぐ予想外の出会いと、最高のはじまりの物語を描き、全米ではクチコミで5館から1,300館へと公開が拡大する大ヒットとなった。今回解禁となった映像の「Lost Stars」は、キーラ演じるヒロインのグレタが、アダム演じる恋人デイヴへクリスマスプレゼントとして贈った特別な1曲。純粋に音楽を愛するグレタが、同じく音楽を愛する彼への切ない想いを綴った歌詞が、キーラの透明感あふれる歌声とともに画面に登場していく。映像では、その曲を贈るシーンから、マーク・ラファロ演じる音楽プロデューサー・ダンとの初めての出会い、そしてニューヨークの街をレコーディングスタジオにして敢行する、アットホームで愛に満ちたレコーディング風景など、音楽を介して導かれた出会いが描かれ、本作の世界観がよく伝わるキュートな仕上がりとなっている。また、劇中には、彼と別れたグレタが、この曲をプレゼントしたときの動画を観ながら思い出に浸る…という切ないシーンもあるという。音楽監督を務めたのは、「glee/グリー」シーズン3でも歌われた「ホワット・ユー・ギヴ(You Get What You Give)」の大ヒットで知られる90年代後半のポップ・バンド「ニュー・ラディカルズ」のグレッグ・アレキサンダー。グラミー受賞の「ゲーム・オブ・ラヴ(The Game Of Love)」(ミシェル・ブランチ&サンタナ)のソングライティングでも知られているが、本作でも全曲のプロデュースを彼が手がけている。『はじまりのうた』は2015年2月7日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月15日先日、新聞紙上での婚約発表で世間を驚かせたベネディクト・カンバーバッチ。彼は自分のファンが「カンバービッチ」と呼ばれることについて、ほかの呼称があればいいと考えているようだ。自分の熱狂的な女性ファンたちにつけられた「カンバービッチ(Cumberbitches)」という呼称について、「ジョークだとは分かっているけど」と言いながら、「女性としてもっと強くなってほしい。自分たちをビッチなんて呼ばないで」と話している。ファンについて「大半は賢くてさばけてる人たちだから、楽しんでるんだろうけど、(この呼称が)だんだん広まっていくと、この響きはちょっと…」と懸念するベネディクトは「カンバーサムとかカンバーコレクティブ。カンバーファンは?いろいろあると思うよ」と代替案も出している。婚約者で舞台演出家のソフィー・ハンターは、ファンたちから羨望の的となっているが、何とか対応しているという。ベネディクトは「People」誌上で「大変な状況のはずだけど、彼女は本当にクールだ。とても感心してるよ」と語っている。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月27日先日、婚約を発表したベネディクト・カンバーバッチを始め、ベン・ウィショーやトム・ヒドルストン、さらに「ダウントン・アビー」『ザ・ゲスト』のダン・スティーブンス、『アバウト・タイム愛おしい時間たち』のドーナル・グリーソンといった“新顔”も登場している、今年も大人気の“英国男子”。話題の新作映画、ドラマに続々と出演し、その勢いは留まるところを知らない彼らは、整ったルックスや紳士的な雰囲気、そして舞台で培った抜群の演技力で、日本中の女子を魅了している。だが実は、現在のブームは“第2次”の英国男子ブーム。かつて“第1次”のブームを盛り上げてきたのは、『ブリジット・ジョーンズの日記』『ラブ・アクチュアリー』などで活躍したヒュー・グラントやコリン・ファースなどだ。そんな彼らも、現在は50歳を超え、名実共に“紳士”と呼ぶにふさわしい風格をまとい、若手に負けず劣らず活躍中!日本でも注目を集めている“渋メン”好き、“枯れ専”女子にもおすすめの“大人の英国男子”も改めてチェックしてみた。まずは、『シンドラーのリスト』でのアカデミー賞「主演男優賞」ノミネートのほか、数々の受賞歴をもつ実力派俳優でありながら、近年はバリバリのアクションもこなしているリーアム・ニーソン。190cmの長身と、優しいつぶらな瞳が魅力的なリーアムは現在62歳。還暦を越えながらも衰えを感じさせない彼が、アクションスターとして新たなポジションを築くきっかけとなったのが、愛する娘や妻を体を張って救出してきた『96時間』シリーズ。その最新作にして、最終章となる『96時間/レクイエム』が2015年1月に公開を控えている。愛する家族を守るためなら、どこまでも冷酷非情に悪党をなぎ倒していく“無敵の父親”の最強っぷりが魅力の本シリーズ。最終章でも、その長身を活かしたダイナミックかつクールなアクションと、娘を溺愛する“親ばかパパ”ぶりで、多面性のあるキャラクターを魅力的に表現しており、日本の観客を再び熱狂させてくれるに違いない。また、12月20日(土)公開のパトリス・ルコント監督最新作『暮れ逢い』に出演しているアラン・リックマンも英国を代表する紳士の一人。『ダイ・ハード』の悪役でデビュー後、『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生としてすっかりお馴染みになったが、実際はその素顔は、非常に親切で優しく、チャーミングなことで有名。『暮れ逢い』では、レベッカ・ホール演じるチャーミングな若妻の心優しい夫を演じているアラン。ベテラン俳優ならではの“いぶし銀”の演技を披露。妻と若い男との関係を怪しみながらも、ひたすら彼女を見守る夫の悲哀を、ユーモアも交えつつ、貫禄たっぷりに見せている。さらに、『ハリー・ポッター』にも出演していた英国随一の個性派ゲーリー・オールドマンは、17年ぶりにハリソン・フォードと共演した『パワー・ゲーム』が公開中。IT企業の経営者としてリアム・ヘムズワースやアンバー・ハードら若手を牽引する。そしてオスカー俳優となったコリン・ファースも、『Mud-マッド-』のリース・ウィザースプーンや『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーンらと実在の事件を描いた群像スリラー『デビルズ・ノット』に出演、さらなる新境地を見せている。キャリアと年齢を重ねたからこそ、にじみ出る“渋さ”と“安心感”。これからも、大人の英国紳士たちに目が離せない。『96時間/レクイエム』は2015年1月9日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月20日ベネディクト・カンバーバッチが10月5日(現地時間)、イギリスの「タイムズ」紙上で婚約を発表した。お相手は舞台監督のソフィー・ハンターで、ベネディクトより2歳下の36歳だ。発表の場に選んだのは新聞紙上で結婚や出生、訃報などを扱うお知らせ欄。「ミスター・B・T・カンバーバッチとミス・S・I・ハンター」と2人の名前が大きく書かれた下に「ロンドンのワンダとティモシー・カンバーバッチの息子・ベネディクトと、エディンバラのキャサリン・ハンターとロンドンのチャールズ・ハンターの娘・ソフィーの婚約が発表された」とある。2人は今年6月にテニスのフレンチ・オープンを観戦しているのを目撃され、交際が噂されていた。出会いは2009年。女優でもあるソフィーと『Burlesque Fairytales』(原題)での共演がきっかけで知り合った。2人はロンドンで食事に出かけたり、ベネディクトの学生時代の友人の結婚式に出席するなど、行動を共にしていたが、ソフィーは注目されるのを嫌ってなるべく目立たないようにしていた。「Daily Mail」紙によると、ソフィーの両親は彼女が子供の頃に離婚し、彼女は母親のもとで育ったので、ベネディクトはエディンバラに赴いてキャサリンさんに挨拶したという。ベネディクトは大学時代に知り合ったオリヴィア・プーレットと10年間交際していたが、2011年3月に破局、その後にデザイナーのアンナ・ジョーンズと交際し、『スター・トレックイントゥ・ダークネス』のアリス・イヴやリヴ・タイラー、ロシア人モデルのカティア・エリザロヴァらと恋の噂があった。ベネディクトの代理人は婚約について認めたが、挙式の予定などはまだ明らかにされていない。(text:Yuki Tominaga)
2014年11月05日ベネディクト・カンバーバッチが、マーベル・スタジオのスーパーヒーロー映画『ドクター・ストレンジ』への主演を交渉していることがわかった。カンバーバッチが演じるのはステフェン・ヴィンセント・ストレンジ。元神経外科医のストレンジは、不可思議な脅威から地球を守るべく戦うことになる。マーベルは以前からこのコミックの映画化を企画しており、『マイティ・ソー』や『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』などでもストレンジの存在をちらつかせてきた。いずれは、このキャラクターを『アベンジャーズ』シリーズにも出していくつもりのようだ。『ドクター・ストレンジ』は、2016年北米公開予定。監督は『NY心霊捜査官』『地球が静止する日』のスコット・デリクソン。文:猿渡由紀
2014年10月28日オスカー前哨戦ともいわれるトロント国際映画祭で「観客賞」を受賞した『The Imitation Game』(原題)のベネディクト・カンバーバッチを始め、『X-MEN:フューチャー&パスト』のジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、『ドラキュラZERO』の日本公開も近づき注目を集めるルーク・エヴァンス、『ホビット』シリーズのマーティン・フリーマンやオーランド・ブルームまで、相変わらずの人気ぶりを誇る英国俳優たち。そして、この秋以降の新作映画でも、次世代を担う英国俳優たちが続々と登場する。個性派から正統派まで、これからマストチェックの新鋭・英国男子たちに注目した。まずは、現在『アバウト・タイム愛おしい時間について』『FRANK―フランク―』と出演作が2作も公開中の、ドーナル・グリーソン。『ハリー・ポッター』シリーズのロンの長兄ビル・ウィーズリー役で知られ、『わたしを離さないで』『アンナ・カレーニナ』などに出演してきた彼は、アイルランド出身の31歳。ハートウォーミングな家族の物語とタイムトラベルを絶妙のさじ加減で融合させたリチャード・ カーティス監督『アバウト・タイム愛おしい時間について』では、レイチェル・マクアダムスとキュートな恋を繰り広げ、ビル・ナイとの父子関係も「泣かせる!」と評判に。また、ファスベンダーが終始マスク姿でカリスマ・ミュージシャンを演じる『FRANK―フランク―』では、イケメンを封印するファスベンダーをよそに、グリーソンが演じるジョンが、フランクの才能やバンドが作り出す音楽に圧倒される“凡人”として、観客と同じ目線から物語を牽引する。実の父親は、『ハリー・ポッター』で“マッドアイ”ムーディを演じていた個性派俳優ブレンダン・グリーソン。舞台経験も豊富でトニー賞にノミネートされたこともあり、脚本の執筆や監督業など多才ぶりを発揮。何といっても、オスカー・アイザックやアダム・ドライバーらと共に『スター・ウォーズ/エピソード7』(仮題/2015年12月18日全米公開)に抜擢されており、アンジェリーナ・ジョリーの監督2作目『Unbroken』(原題)、シアーシャ・ローナン共演の『Brooklyn』(原題)など、話題作への出演が相次ぐ実力派だ。また、日本でも大人気のクロエ・グレース・モレッツの相手役を、現在公開中の『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』で務めているのはジェイミー・ブラックリー。クロエと恋に落ちる前途有望なロックミュージシャン、アダムを演じているが、劇中では実際にギターの演奏や歌声もジェイミー自身が披露。「歌もギターも演技も、全部上手な人」「完璧」と、クロエからも太鼓判を押されている。これまで、クリステン・スチュアート主演の『スノーホワイト』、カンバーバッチ主演の『フィフス・エステート/世界から狙われた男』などに出演してきているが、今年はネット社会の闇を描いたブライアン・シンガー(『X-MEN』シリーズ)製作総指揮のサスペンススリラー『U Want Me 2 Kill Him/ユー・ウォント・ミー・トゥ・キル・ヒム』も日本で公開され、2015年にはエマ・ストーン共演のウディ・アレン最新作にも名を連ねるなど、ジワジワと注目を集めている。一方、“第2のカンバーバッチ”との呼び声高いのが、『フィフス・エステート』にも出演し、スタイリッシュ・スリラー『ザ・ゲスト』(公開:11月8日)が控えているダン・スティーブンス。海外ドラマシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」で日本のみならず、世界的ブレイクを果たしたカンバーバッチと同様、ダンもまたドラマシリーズ「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」で突如伯爵家の相続人のひとりとなった中産階級の弁護士マシューを演じてブレイク。ブルーアイズが印象的なダンは、ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ共演の人気シリーズ最終章『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』(公開:2015年3月)にも出演するなど、やはり引く手あまた。同じく「ダウントン・アビー」から実写版『シンデレラ』にリリー・ジェームズが抜擢されており、両者とも目が離せない存在となっている。さらに、舞台出身者が数多い英国俳優の中でも、モデルから俳優に転身した経歴を持つジェイミー・ドーナンは、全世界1億部という大ベストセラーの映画化『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(公開:2015年2月13日)で、“秘密”の性癖を持つ主人公の大富豪グレイ役に抜擢されたイケメン英国男子。ソフィア・コッポラ監督の目にとまり、『マリー・アントワネット』で映画デビュー。キーラ・ナイトレイの元彼としても名を馳せた。おとぎ話のキャラクターたちが現実の世界に暮らすファンタジードラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」や、猟奇殺人鬼を演じた「THE FALL 警視ステラ・ギブソン」などでも好演を見せており、全女子注目の本作によって大ブレイク間違いなしといわれている。大抜擢といえば、実写版『シンデレラ』の王子様に選ばれた、「ゲーム・オブ・スローンズ」の“悩める王子”ロブ・スタークことリチャード・マッデン。『300<スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』に若きギリシア戦士で出演していたジャック・オコンネルは、アンジーが渾身作『Unbroken』の主演に選んだ男だ。それから、全米NO.1ヒットスタートを切った『ハンガー・ゲーム』に続くヤングアダルト小説の映画化『The Maze Runner』(原題)で、イケメン変身ぶりを見せている『ラブ・アクチュアリー』のトーマス・ブロディ=サングスター。これからが楽しみな英国男子のひとりだ。さらに、『ダーバージェント』続編シリーズの公開が控えているテオ・ジェームズも、エキゾチックな男らしい顔立ちでますます注目を集めること必至。その魅力もさまざまな彼らの今後の活躍に、ぜひ注目してみて。(text:cinemacafe.net)
2014年10月16日人気海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」でIT機器を駆使して現代に生きる天才探偵シャーロック・ホームズを演じているベネディクト・カンバーバッチが、インターネット上で内部告発や情報漏洩を意図的に行うサイト“ウィキリークス”の創設者ジュリアン・アサンジを演じる『フィフス・エステート:世界から狙われた男』。このほど、日本での劇場公開が見送られた“幻”の本作が、オンデマンドにて7月16日(水)より先行配信されることになり、日本版予告編が解禁となった。告発者を守り秘密、隠蔽情報を公開していった内部告発サイト“ウィキリークス”。その創設者であるカリスマ性あふれるジュリアン・アサンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)と彼の仲間たちは、世界的な新聞社やTV局などを上回る数々の秘密情報をサイトから発信していく。やがて、アメリカのペンタゴンを始め、彼らが暴露する機密情報はあまりにも過激で危険なものになっていき――。日本でも大人気の英国俳優カンバーバッチが演じる本作の主人公は、Appleのスティーブ・ジョブズ、Facebookのマーク・ザッカーバーグらとも並ぶ、ネット界に激震を走らせた “ウィキリークス”創設者のジュリアン・アサンジ。本作は、アサンジと彼の魅力に囚われていった仲間たちが、自らの危険を冒しながらも“リーク”という武器のみで権力の不正に立ち向かう姿を実話に基づきながらスリリングに描き出していく。報道でも話題となったように、彼が生み出した“ウィキリークス”は、巨大企業の隠ぺい資料や国家の機密文書など、一国の政府をも転覆させる力を持つほどのさまざまな秘密情報を次々とリーク。そのため、アサンジはペンタゴンや主要国家機関から脅威とされていく。カンバーバッチは、本人さながらに髪を伸ばしてブロンドに染め、彼の容姿から言動に至る細部まで研究された新境地ともいえる演技を披露。予告編映像からも分かるように、シャーロック・ホームズの佇まいとはまた異なった、謎に包まれたカリスマ性と知性にあふれる人物を熱演する。アサンジの同志、ダニエル・ベルク役には『ラッシュ/プライドと友情』でゴールデングローブ賞などにノミネートされたドイツの実力派俳優、ダニエル・ブリュール。また、敵対する国務省の事務官に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の“ファルコン”ことアンソニー・マッキー、英ガーディアン紙の記者に『ハリー・ポッター』シリーズのルーピン先生でお馴染みのデヴィッド・シューリスが登場するほか、豪華演技派が脇を固めている。今回解禁された予告編では、“ウィキリークス”によって暴かれた隠ぺい事実によって、救われ歓喜し賛同する人々と、その一方で、機密で守られていた何百万人もの情報提供者の命が危険にさらされるという対極的な事態が描かれていく。一部、国民やマスコミは擁護するも、国家からは脅威として狙われてしまうアサンジとその同志たち。“ウィキリークス”を創った男・アサンジのとった行動は、正義のジャーナリズムか?史上最悪の情報テロか?カンバーバッチが演じる、21世紀のインターネット時代の寵児ともいえるジュリアン・アサンジを、まずはここから目の当たりにしてみて。『フィフス・エステート:世界から狙われた男』は7月16日(水)よりオンデマンド先行配信。発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2014年07月15日先の本年度アカデミー賞で「作品賞」「脚色賞」「助演女優賞」と3部門を獲得した、ブラッド・ピット製作、スティーヴ・マックィーン監督の『それでも夜は明ける』。このほど、アメリカの奴隷制度を鮮烈に描いた本作で、主人公ソロモンを最初に雇い入れる奴隷主フォードを演じたベネディクト・カンバーバッチのインタビュー映像が到着した。アカデミー賞授賞式のレッドカーペットでは、U2の写真撮影中に“フォト・ボム”を仕掛けようと必死にジャンプするお茶目な一面を見せていたベネディクトだが、その歴史的価値からアメリカの高校で教材として使用されることにもなった本作での役柄への思いを、真摯に語ってくれた。『それでも夜は明ける』は、愛する妻と幼い子どもたちに囲まれ、音楽家として幸せな日々を送っていたソロモン(キウェテル・イジョフォー)が、ある日突然誘拐され、家族も、財産も、名前さえも奪われ、遠く見知らぬ地へ奴隷として売られてしまうという衝撃の実話を基にした物語。奴隷制度というアメリカの歴史の裏側をたどりながら、自由のため、家族との再会のために、生きることを諦めなかった男の勇気と希望を描き出していく。本作でベネディクトが演じるのは、誘拐されてきたソロモンを奴隷商人から最初に“購入”するフォード。牧師であるフォードは、奴隷制がキリスト教徒の道理に相反していることを頭では理解していても、何もできない。頭が切れ、飲み込みの早いソロモンを気に入り、優しく接してはいるが、基本的には奴隷制を支持しているのだ。ある日、フォードは借金の返済のため、非情な奴隷主エップス(マイケル・ファスベンダー)にソロモンを引き渡すことになる。「フォードにとって最も苦渋のときは、自分の借金を清算するため、エップスに権利を手渡すところだ」とカンバーバッチは言う。「ある意味それはローンのような、抵当権のようなものだ。彼は、借金を返す代わりに、この価値ある人間を担保にする。恐ろしいことだ。自分がしていることは百も承知で、それが彼の魂をひどく苦しめる。でも彼はやめない。そこが境界線だ」と、自身の演じた牧師フォードの“良心”に思いを馳せる。「フォードがどれほど善良でも、それを分かってやっているなら、彼は本当に善良にはなれない。21世紀の目で彼を判断するのはとても簡単だ。ソロモンでさえ、ああいう環境に生まれたからと同情するのは簡単だ。でも客観的に言えば、あの時代に人間の中の善良さを見るのは難しい」と語り、人道的に振るまいながら、弱さも隠せない二面性を演じ上げたことをふり返った。この問題作でメガホンをとったマックィーン監督は、前作『SHAME -シェイム-』でもセックス依存症の男の孤独と葛藤を赤裸々に描き、映画界を挑発した。ベネディクトも「スティーヴは素晴らしい監督だ」と絶賛する。「彼の映像美学は、観客としても俳優としても楽しめる。演技空間とカメラの間には純粋な目的しかなく、とてもシンプルに保たれている。非常に経済的だ。視野を絞れる。そこが素晴らしいんだ」と語り、監督には全幅の信頼を寄せていたようだ。真摯な瞳で丁寧に質問に答えるベネディクト。彼が本作での出演で得たものは、今後の作品にも生かされていくに違いない。『それでも夜は明ける』は全国にて公開中。(上原礼子(cinema名義))
2014年03月07日先日、英人気映画誌「Empire」の恒例企画「最もセクシーな映画スター」の全世界投票で、1位と2位を獲得したベネディクト・カンバーバッチとトム・ヒドルストン。その2人のダンス・シーンを編集し、ダンス対決にみたてた動画がYouTubeに公開され、話題になっている。ベネディクトは『スタートレックイントゥ・ダークネス』で最強戦士カーンを、トムは『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ』で邪悪な神ロキを演じているため、動画はカーン対ロキのダンス合戦とも呼ばれている。その動画はアメリカのエレクトロ・ポップ・デュオ「LMFAO」のヒット曲「Sexy and I Know It」(「僕ってやっぱりセクシーだな」の意味)に乗せて、ベネディクトとトムがダンスを繰り広げるファンが編集したもの。あまりの2人のセクシーなノリノリぶりが、多くのコメントを呼んでおり、特に「PSY」の「江南スタイル」まで魅せたトムのダンス・キングぶりに、「ロキの圧勝」「ベネディクト、大好きだけれど、この勝負はトムの勝ち」といったコメントが並んでいる。本国イギリスでは、“カンバーベイブス(Cumberbabes)”と呼ばれるベネディクトの熱狂的ファンがいるのと同様に、トムも“ヒドルストナーズ(Hiddlesters)”と呼ばれるファンたちに支えられているという。この動画の登場で、さらにファンが増えるかもしれない。(text:Mieko Nakaarai)
2013年12月24日舞台を現代に移した設定でシャーロック・ホームズを演じたドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で第70回ゴールデン・グローブ賞TVミニシリーズ主演男優賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチ。祝杯をあげようと出かけた先で、同伴の若い女性とのツーショットをパパラッチに撮られてしまったようだ。恋人かと憶測を呼んだこの女性、実は彼のパーソナル・アシスタントで、姪だったのだ。そうとは知らないパパラッチの猛攻を受けたベネディクトは、AP通信の取材に「姪でパーソナル・アシスタントのエミリーと出かけたら、いきなり撮られたんだ。車に乗ろうとしていたところだった」とふり返る。「パパラッチは『お、綺麗なブロンド女性と…』と考えたんだろうね。かわいそうに、彼女はあんな目に遭ったことなかったんだ。僕だってそうだ。パパラッチは車のボンネットに15人くらいいたよ」と語った。先日、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のプロモーションで初来日した際も、成田空港に500人以上のファンが詰めかけたばかり。静かな生活を送るのは日に日に難しくなっているようだ。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ]© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010スター・トレック イントゥ・ダークネス 2013年9月、全国にて公開
2012年12月17日2013年に公開を迎える、世界中で愛され続けている人気SFシリーズの最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』。先日、監督を務めたJ.J.エイブラムスのほか主演のクリス・パインに、本作で初登場となるベネディクト・カンバーバッチが来日し、世界最速のプレゼンテーションが東京で行われ話題となったが、このたび本作の最新予告編とポスター・ビジュアルが遂に解禁となった。壮大な宇宙を舞台に、エンタープライズ号のキャプテン・カークとそのクルーたちが、前作をも超える悪と対峙する姿を、エイブラムス監督の圧倒的な映像で描き出す本作。今回、公開となった予告編では美しく壮大なスケールのシーンを始め、前作を凌ぐアクションシーンの数々が初お披露目に!さらに、地球に最大の危機をもたらすベネディクト扮する“冷酷な悪役”の姿や、さらにはカーク役のクリス、スポック役のザッカリー・クイント、ウフーラ役のゾーイ・サルダナらの姿も確認でき、エンター・プライズ号の乗組員たちの深刻な表情が本作で繰り広げられる深い人間ドラマを予感させる。そして予告編全編を通して流れる「世界が永遠だと?」、「それは幻想だ」、「私は還ってきた、復讐のために」、「人類最大の弱点は 愛だ」など意味深なセリフは、全てベネディクト演じる悪役によるものだそう。さらに、同時解禁となったポスター・ビジュアルでも荒廃した地球に黒のロングコートを翻し、立ちはだかるベネディクトの姿が!街の崩れ落ちた部分は、シリーズでお馴染みのシンボルマークをモチーフに世界が最大の危機に襲われ、闇に包まれることを暗示しているようだ。果たして何が彼を“復讐”へと駆り立てたのか――?まずはこちらの予告編から、壮大なる『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の世界をいち早く体感してみては。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は2013年9月、全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:スター・トレック イントゥ・ダークネス 2013年9月、全国にて公開
2012年12月07日ローマ法王ベネディクト16世の生涯が伝記映画化されるようだ。独プロデューサーのマルクス・メンデとペーター・ヴェッケルトは今回、カトリック教会のジャーナリストであるピーター・シーワルドが近日中に上梓するローマ法王の伝記本の映画化権を獲得したという。ピーターはこれまでにも法王のインタビューをまとめた本3冊を出版し、ベストセラーとなっているが、そのうち2冊は法王に就任する前のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿時代のものだ。新刊本は2014年初頭に出版される見込みで、ピーターは今回の映画化作品では脚本にも監修として参加する模様だ。今回の映画化についてオデオン・フィルムは声明で「プロデューサー陣は国際的な映画を製作しようと考えています。法王が1927年にドイツのバイエルン州でヨーゼフ・ラッツィンガーとしてこの世に生を受けてからローマ法王に就任し、今日も素晴らしい活躍をなさっている様子をあらゆる面から描くつもりです」と発表している。今月3日(現地時間)からツイッターを開始したことで話題のローマ法王だが、レディー・ガガやスーザン・サランドンなどのセレブたちから批判されることも度々で、特にスーザンに至ってはローマ法王を「ナチ」呼ばわりしている。
2012年12月05日人気SFシリーズ最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』と共に、J.J.エイブラムス監督、主演のクリス・パインに人気急上昇中のベネディクト・カンバーバッチ来日し、エイブラムス監督たっての希望で、午前中に行われた最新映像の上映会に続き、都内某所にてマスコミ向け記者会見が行われた。1966年に放送されたTVドラマから、いまなお多くのファンに愛され続ける人気SFシリーズを、奇才J.J.エイブラムス監督が映画化。2009年に公開された前作『スター・トレック』に続く第2弾となる本作では、壮大な宇宙を舞台に、エンタープライズ号のキャプテン・カークとそのクルーたちが、前作をも超える悪と対峙する姿を、エイブラムス監督の圧倒的な映像で描き出す。この日、行われたプレゼンテーションでも作品の紹介と共に、日本への愛を熱弁してきたエイブラムス監督。この会見でも同じ衣装で登場したが、この日を楽しみにし過ぎていたのか「日本でこの作品の話をすることが楽しみだったんだけど、服の値段タグが(ずっと)つけっぱなしになっていたんだ…(笑)」とお茶目な一面を明かした。さらに、今回のキャスティングの中で最も注目を集めるのが、冷酷な悪役を演じたベネディクトの存在だ。エイブラムス監督は彼の参加を熱望していたと語り、「悪役で恐いんだけれども、観客がそのキャラクターに同情してしまうような人間的な厚みのある俳優をずっと探していたんだ。そのときにドラマ『SHERLOCK/シャーロック』に出ていたベネディクトを見て、私はすぐに何をしてでも彼を(出演してくれるよう)説得したいと思ったんだ。期待したものはとても大きかったんだけれど、ベネディクトは全ての期待を上回る演技で応えてくれたよ」と手放しで大絶賛。そんな世界に誇る奇才からベタ褒めされたベネディクトは、「『SHERLOCK/シャーロック』よりもいいものになっているかもね(笑)」とイタズラっぽい笑みを浮かべた。また、今回の来日で最も驚いたという熱烈なファンたちに向けて、「昨日の空港での出迎えもそうだけど、まさかこんなにも日本で温かい歓迎を受けるなんて思ってもみなかったよ。まだ、ちょっと公開まで待たせてしまうけど、みなさん楽しみにしていて欲しい」と語った。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は2013年9月、全国にて公開。■関連作品:スター・トレック イントゥ・ダークネス 2013年9月、全国にて公開
2012年12月04日世界中で大ヒットした『スター・トレック』の続編となる『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が2013年9月に日本公開を迎える。その公開に先駆け、本作で新たにキャスティングされた英国俳優ベネディクト・カンバーバッチが本日、ロンドンより初来日を果たし、空港に詰めかけた500人以上のファンに笑顔を見せた。BBCドラマ「SHERLOCK/シャーロック」で主演、風変わりだが魅力的な“シャーロック・ホームズ”を演じ、世界中で大ブレイクしたベネディクト。これをきっかけに、数々の映画作品にも出演し、近年ではスティーヴン・スピルバーグ監督『戦火の馬』や、まもなく公開される『ホビット』シリーズにも出演しているなどハリウッド・スターとして着々と人気を集めている。現在、20代~40代女性の間に爆発的人気となっており、かつての韓流ブームを超える勢いを見せている。そして今回の来日でベネディクトが引っ提げてきたのは、“冷酷な悪役”という重要な役どころに大抜擢された奇才J.J.エイブラムス監督の最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』だ。この日の成田空港第2ターミナルには、ベネディクトの姿を一目見ようと到着便の5時間以上前から彼の登場を待つファンの姿も。ついにベネディクトが到着口から姿を見せると、悲鳴にも似た歓声が上がり、ボルテージは最高潮に!ベネディクトは、報道陣から「初めての日本はいかがですか?」と聞かれると、「『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のPRの為に初めて日本に来たんだけど、こんなに熱烈な歓迎を受けて本当に嬉しいよ。2階まで人がいっぱいいて本当に驚いたけど、すごく嬉しい!」と興奮気味にコメントしつつ、初めて会う日本のファンと丁寧に握手をするなどたっぷりとファンサービス。ファンの中には、初めて間近で見るベネディクトのイケメンぶりに感極まったのか、泣き出す人もいたほど。短時間だったが、空港ロビーは熱気と大歓声に包まれた。『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は2013年9月、全国にて公開。■関連作品:SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ]© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010スター・トレック イントゥ・ダークネス 2013年9月、全国にて公開ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2012年12月03日ベネディクト・カンバーバッチが、ザ・ビートルズの初代マネージャーを務めたブライアン・エプスタインの伝記映画でブライアン役を演じるようだ。1961年にビートルズのマネージャーに就任し、ときに「5人目のビートルズ」とも呼ばれたブライアンの生涯を描いた本作で、ベネディクトは自身が主演する英TVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」で監督を務めたポール・マクギガンと再タッグを組むことになるようだ。UTA社が製作を担当する本作は、同姓愛者であることを隠し、ギャンブルに溺れ麻薬中毒に苦しんだ末、1967年に薬の過剰摂取によりこの世を去ったブライアンの生涯を描き出すという。トム・ハンクスが、自身の映画製作会社プレイトーンのゲイリー・ゴーツマンやサイモン・ハルフォンらと共に本作のプロデュースを担当する模様で、プロデューサー陣は「この映画は自分で1960年代に最大のパーティーを開いたのに、自分自身がそれに参加することはなかったという男のストーリーです」と語っている。さらに今回の作品だけではなく、先日にはヴィヴェック・J・ティワリーがブライアンを主人公に執筆したグラフィック・ノベル「The Fifth Beatle」の映画化についても報道されたばかりだ。同映画化作品ではヴィヴェック自身が脚本とプロデューサーを担当し、すでにソニー/ATVミュージックパブリッシングからビートルズの楽曲使用の権利を獲得済みだという。■関連作品:SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ]© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010ホビット 思いがけない冒険 2012年12月14日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2012年11月02日