お店や駅、インターネットなど、いたるところで使われている“電子マネー”。あなたはもう利用していますか?上手に活用できれば、これほど便利なものはないかもしれません。今回は、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんに“電子マネーを使用すべき理由”をご紹介いただきます。文・山田良政とにかく支払いがスムーズ!電子マネー最大のメリットは、なんといっても“お会計のスムーズさ”です。お札や小銭を財布から出す必要がなく、カードを読み取り機にかざすだけ済むので、その差は歴然。また、面倒なサインや暗証番号の入力も不要。クレジットカードやデビットカードよりも、お会計を早く終わらせることができるのです。全国各地で利用できポイントも貯まる電子マネーは、種類にもよりますが、主要コンビニエンスストアやスーパーマーケット、タクシーや電車など、日常生活で利用するあらゆるお店・サービスで利用できます。さらに、支払いでポイントを貯められるのも嬉しいところ。提携しているクレジットカードのポイントや、マイルに移行できるサービスもあるので、貯めたポイントを分散させず、効率的に使うことができるのです。財布がスマートに小銭があと数円足りなくてお札を出した結果、小銭で財布がパンパンになった……という経験はありませんか? 重く持ち歩きづらいので、極力財布の中身は軽くしておたいものです。会計を電子マネーで行うようにすれば、持ち歩く小銭も少なく済むので財布もスッキリするでしょう。アプリと紐づけてスマホ1台で管理できるスマホが広く普及した今、ほとんどの電子マネーがスマホに対応しています。スマホに専用のアプリをダウンロードし、電子マネーのアカウントを登録する手間は必要ですが、これによって、電子マネーカードのようにスマホを読み取り機にかざすだけでお会計が完了するのです。ちょっとした買い物なら、スマホ1台で完結できるようになったのです。以上、電子マネーを使用するメリットをご紹介しました。しかし、その一方でセキュリティの問題もあります。財布の中の電子マネーを特殊な機械で読み取り、勝手に利用されてしまう“スキミング”が横行しているのです。電子マネーカードを利用している方は、スキミング防止効果があるケースやポーチに入れておくことをオススメします。スマホの場合は、アプリの設定を変更してロックをかけることで、不正利用を防止できます。しかし、電子マネーを利用する度にロック解除が必要となるので、便利性を損なうことにも……。電子マネーの長所と短所を見極めたうえで、賢く使っていきましょう。-山田良政-株式会社オフィサム代表取締役。FXによる資産運用を自動化させた第一人者。自身が開発したFX自動売買システムが、2013年度に「世界一の評価」を獲得。誰でも気軽に資産が増やせる「自動取引システムによる資産運用」を提案し、その分かりやすい切り口はマネーに関するプロ達だけでなく女性からの支持も多い。「億を稼ぐ」ために必要な思考が綴られたインタビュー本『億トレⅡ』『億トレⅢ』も大好評。『月間BIG tomorrow』でも執筆中。・株式会社オフィサム © carol.anne /shutterstock© ESB Professiona /shutterstock© Olena Yakobchuk /shutterstock© Josep Suria /shutterstock
2019年03月16日「なんとなく怖い」「無駄遣いが増えそう」と、敬遠している人も多い電子マネー。だが、使う金額を設定できる“先払い式”なので、とても節約に向いているそう。さらに生活習慣に合わせたカードを選べば、効率的にポイントを貯めることができるお得なシステムだという。 「よく電子マネーは現金と比べて支払うときの痛みがないから節約には不向きという声を聞きます。それはちょっと違います。今回紹介する現金を自分でチャージする先払い式の電子マネーはチャージするときに痛みを伴うし、入れただけしか使えないから無駄遣い制限もかかる。使ってみると、これほど節約に向いたシステムはないと思います」 こう話すのは、日本初の電子マネー「Edy」(楽天Edyの前身)がサービスを開始した’01年から、電子マネーを利用している家事アドバイザーの矢野きくのさん。 「電子マネーを使った節約は、(1)使用額を自分で設定し守ることで家計をスモール化する、(2)電子マネーを使って付与されるポイントによる節約の2つが同時にできる点が大きなメリットです」 そこで、今回は普及が進んでいる4大電子マネーを例に、矢野さんが生活習慣にあったカードの選び方を解説してくれた。 【WAON】 イオンが発行するイオングループに特化した電子マネー。 「イオングループ以外にローソンやファミリーマートでも使え、どこで使った場合でも200円で1ポイント付与。コンビニではPontaやTポイントを提示して両方にポイントが付与される2重どりが可能です」(矢野さん・以下同) さらにイオンの店頭に空きペットボトル5本を持参すると1ポイントなど、さまざまなポイント付加のルールがあり、イオンを生活の中心にしている主婦にピッタリだ。 【nanaco】 セブン&アイが発行する電子マネー。同グループ会社で使うと100円で1ポイントが付与されるのが特徴だ。 「イトーヨーカドーやヨークマートなどのスーパーでは8の付く日に商品5%オフやポイント倍付けを実施。近所のグループ店のチラシをくまなく確認することで、効率よくポイントを貯められます」 またグループのそごう、西武百貨店での買い物では百貨店のカードと両方にポイントが付く。さらに化粧品などではメーカーのポイントはまた別に付けられるため、なんとポイント3重どりも可能。 「基本ポイントは100円で1ポイントと他社の2倍ですが、セブン&アイグループ以外の店舗(マクドナルドやデニーズなど)では200円で1ポイントになるなど、細かなルールを把握して賢く使うことが節約に直結します」 【楽天Edy】 日本でもっとも歴史のある電子マネー。ほとんどのコンビニで使え、使った場合は必ず200円につき1ポイントの楽天ポイントが付与される。 「ローソンではPonta、ファミリーマートではTポイントカードを提示することで両方にポイントが付く2重どりが可能。ほかに楽天市場の買い物で付与されたポイントも電子マネーに変換できるので、日常的に楽天を使っている人にはメリットが大きい」 【Suica】 4つのなかで、唯一IC乗車券機能を持つ電子マネー。 「これ1枚で全国の鉄道網に乗れるほか、支払いができるショップやサービスの提携先も急速に拡大。ただしポイントが付くのは限定されたJRE加盟店(JR東日本の駅ナカショップなど)のみ。鉄道運賃や加盟店以外での支払いにはポイントは付きません」 首都圏の駅ナカをよく利用する人にメリットが大きい電子マネーと言えそうだ。 このように、大手4社で支払いできるショップやポイントルールが大きく異なる。 「例を挙げだしたら切りがないほど各社で細則があるので、どれが自分の生活範囲で使え、ポイントバックできるかを把握することがなにより大事。自分がスーパー派かコンビニ派か駅ナカ派かなど、その人のライフスタイルで決まってくる。自分の買い物先でいちばんポイントが貯まる電子マネーがあなたにとっていちばん得なカードなんです」 あなたも電子マネー節約生活にトライしてみませんか?
2018年04月25日「よく電子マネーは現金と比べて支払うときの痛みがないから節約には不向きという声を聞きます。それはちょっと違います。今回紹介する現金を自分でチャージする先払い式の電子マネーはチャージするときに痛みを伴うし、入れただけしか使えないから無駄遣い制限もかかる。使ってみると、これほど節約に向いたシステムはないと思います」 こう話すのは、日本初の電子マネー「Edy」(楽天Edyの前身)がサービスを開始した’01年から、電子マネーを利用している家事アドバイザーの矢野きくのさん。今回は、そんな矢野さんに電子マネーを上手に活用する究極の節約術を指南してもらった。 「電子マネーを使った節約は、使用額を自分で設定し守ることで家計をスモール化できる点が大きなメリット」(矢野さん・以下同) 電子マネーを買い物に使ったことがない現金主義の人に話を聞くと「なんとなく怖い」「どこが得かわからない」といった理由が返ってくることが多い。なかでもいちばん抵抗があるのは「先払い」ということではないだろうか。じつはこの「先払い」こそ、節約につながる鍵なのだ。 「まずお財布から現金は1,000円札2枚だけ残して、小銭、クレジットカード類はタンスにしまう。ふだんの買い物に使うのは1枚の電子カードだけにします。ほら、なんとお財布が薄く軽くなったこと」 そしてひと月の食料品と日用雑貨の総額の約7割(6万円の家庭なら、月に3回、1万5,000円)を電子マネーにチャージすることにする。 「曜日ではなく、5日、15日、25日と日付でチャージを管理することがうまく節約する秘訣。10日間を電子マネーにチャージした1万5,000円だけでやりくりすることから始めてください」 単純計算だと、月6万円を4万5,000円でやりくりするのだから、最初は大変かもしれない。ただ電子マネーで支払うと、レシートにそのときの残高が記入される。 「それを見て、あと5日もあるのに5,000円しかないとか、すぐわかるので、それが無駄遣い防止につながるんです」 そしてもし途中で、電子マネーを使い切ってしまったら、あとは予備費として財布にいれておいた2,000円でなんとかやりくりして切り抜ける。 「このスタイルが身に付けば、10日間に3,000円以上は家計をダウンサイズできる。月に直せば1万円以上も貯金ができる計算。電子マネーに先払いして支出に制限をかけ、計画的に買い物せざるをえなくすることが電子マネー節約術の基本なんです」
2018年04月25日「現金とちがって電子マネーは支払額に応じて、ポイントが付与される仕組みがあります。ポイントを電子マネーに交換すれば、ポイント分安く買ったことになる。これがポイントによる節約です」 そう話すのは、日本初の電子マネー「Edy」(楽天Edyの前身)がサービスを開始した’01年から、電子マネーを利用している家事アドバイザーの矢野きくのさん。 「よく電子マネーは現金と比べて支払うときの痛みがないから節約には不向きという声を聞きます。それはちょっと違います。現金を自分でチャージする先払い式の電子マネーはチャージするときに痛みを伴うし、入れただけしか使えないから無駄遣い制限もかかる。使ってみると、これほど節約に向いたシステムはないと思います」 そこで今回、矢野さんに電子マネーを上手に活用する究極の節約術を指南してもらった。電子マネーのメリットは支払額に応じて付与される「ポイント」だ。 世の節約本などでは「ポイント集めは節約の敵」と記したものも多い。なぜなら、ポイントに目を奪われ、不必要なものまで買ってしまうことが多いからだが、矢野さんの視点は異なる。 「たとえばセブン-イレブンでの買い物で100円で1ポイントがつくnanaco。もしコンビニのワゴンに全く同じ商品が片や通常価格、片や1%オフで売っていたなら、あなたはどちらを買いますか?現金で買うか、電子マネーで買うかは、同じ選択をしているということなんです」(矢野さん・以下同) そして電子マネーのポイントは端数からすべて電子マネーに再チャージが可能。つまり無駄なく現金より0.5〜1%節約することができる。 「たった1%と思う人もいるかもしれませんが、いまや銀行の定期預金金利が0.01%の時代。銀行定期に入れているより100倍も得な計算。低金利時代だからこそ、大きなメリットがあるんです」 1万円の買い物で100円分のポイント。チリツモというなかれ、なのだ。 「ただし、電子マネーによっては、使えるショップやサービスですべてポイントが付くわけではありません。あなたの生活スタイルに合わせて、もっともポイントが付きやすいカードを選ぶのが肝心」
2018年04月25日女優の吉岡里帆が、スマートフォン・タブレット向けニュース閲覧アプリ「SmartNews(スマートニュース)」の新TVCM「朝1分のニュースが人生を変える」シリーズに起用されることが決定した。5人のOLたちの日常を吉岡さんがそれぞれ演じていく。今回、ドラマ「カルテット」で人気急上昇し、現在放送中の「ごめん、愛してる」にも出演中の吉岡さんが出演するのは、日常のふとしたすきま時間に、たとえ1分であっても積み重ねれば人生すら変えてしまうという可能性を掲げ、「朝1分のニュースが人生を変える」というテーマで作られた新CM。新TVCMシリーズ「朝1分のニュースが人生を変える」は、「色々な新聞」篇、「バス」篇、「英語」篇、「朝1分」篇、「昼1分」篇の全5編となっており、舞台は寝起きのベッドの中、通勤中のバス車内、朝食中、朝の身支度中、昼食のカフェと、OLの日常が映し出される。それぞれのシチュエーションで、日常的でありながらも、吉岡さんらしいのほほんとした雰囲気を纏っており、見ているだけで癒されるような映像となっている。さらに、ストーリー別に服装や髪形を変えるだけではなく、ときにはベッドに寝転びながら、ときには片手にパンを持ちながらと、日常の5つのシチュエーションを演じ分ける吉岡さんの演技にも注目してほしい。SmartNews 新TV-CMシリーズ「朝1分のニュースが人生を変える」「色々な新聞」篇、「バス」篇は9月2日(土)よりTVCM開始。「英語」篇、「朝1分」篇、「昼1分」篇はYouTubeにて順次公開予定。(text:cinemacafe.net)
2017年09月01日スマホを見るたび何度チェックしても次から次へとネットのニュースは流れてくる。ニュースだけではない。SNSで知り合いや友人が発信する情報も収まるところを知らない。そんな情報が溢れに溢れた時代を、あなたはどんな気持ちで見ているだろうか。「もうニュースなんてない」時代。ロンドンを拠点とする映像制作者Joseph Ernst(ジョセフ・エルンスト)を中心に、ヨーロッパで活動するクリエイターらで構成されたアート集団の「SIDELINE COLLECTIVE(サイドライン・コレクティブ)」は、中身がすべて白紙の新聞の『NOTHING IN THE NEWS(ニュースは何もない)』という作品を発表した。
2017年05月26日投資教育先進国といわれるアメリカでは、子どものころからお金について学ぶ機会が多いのをご存じでしょうか。 幼稚園から高校までの義務教育でお金にまつわることを学習するのはあたりまえ。お金にシビアなアメリカならではの、子どものマネー教育について紹介します。■ローン大国アメリカアメリカ人はお金にシビアだといわれます。それはクレジットカード、ローン大国であることが影響しています。健康保険や医療費もほかの国と比べてかなり高額。個人がしっかりファイナンシャルプランを身につけていないと簡単に破産してしまう社会です。厳しい社会のなかで財産を得て資本主義社会のなかで勝ち残っていくために、投資に関する知識を深める人も多いのです。そんななか、幼稚園から子どもの年齢に応じてお金に関する教育が行われています。親からお金を増やすための株式投資などの知識を得るケースもめずらしくありません。■日本でマネー教育をしない理由一方、日本では、子どもがお金の話をするのはあまりよくないという風潮があります。株式投資はリスクのあることだと敬遠する人も多く、なかなか学ぶ機会がないのが現状です。考えられる理由としては、貯金文化が定着していることがあげられます。堅実にコツコツためる、まじめな日本人の気質ともいえるでしょう。■おこづかい制のメリットみなさんは子どもにお金を管理させていますか? 将来の金銭感覚を養っておくためにも、早めにお金に関する知識を身につけることが大事です。さまざまな考え方があるものの、たとえば、定期的におこづかいをあげることで、子どもは自分のお金を管理し、計画的に使うことを学べます。おこづかい制にするか悩んでいる方は検討してみてください。また、お手伝いの報酬としてお金をあげるのも方法のひとつです。自分の労働によってお金を得ることができ、何もしなければお金を得られないという仕組みを学べます。お金を計画的に使う感覚は、将来役に立ちます。子どもが大きくなったら、家庭の予算立てに参加させてみるといいかもしれません。
2016年07月16日クリスチャン・ベイル、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングらが出演し、“リーマンショック”の裏側を軽妙なテンポで描いた『マネー・ショート華麗なる大逆転』。そのブルーレイ&DVDが7月6日(水)にリリースされることに合わせ、本作でプロデューサーも務めたブラッド・ピットの特別映像がシネマカフェに到着した。本作は、『マネーボール』の原作者マイケル・ルイスによる金融系ビジネスマンのバイブル「世紀の空売り 世界経済に破綻に賭けた男たち」に基づく物語。『俺たちニュースキャスター』などコメディ作品を多く手がけてきたアダム・マッケイ監督が、世界経済を襲ったリーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた実在の人物たちを豪華キャストで描き出し、評論家の圧倒的な支持を獲得。第77回ゴールデン・グローブ賞で3部門ノミネート、第88回アカデミー賞では5部門ノミネートされ、見事、脚色賞を受賞した。今回いち早く到着したのは、世界の崩壊を信じる変わり者を演じたブラッドの即興シーンや、ブラッドの出演に関するマッケイ監督のインタビューなど、ブルーレイ収録の特典映像の一部。ブラッドは、住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で一旗揚げようと野心に燃える若き2人の投資家から相談を持ちかけられる元銀行家で、いまは一線を退いた実在の人物ベン・リカートを演じている。映像では、監督は当初ブラッドの出演は考えておらず、製作陣が真顔で“報告がある”とやってきたときは、ブラッドの出演決定ではなく「製作中止かと思った」というヒヤヒヤの裏話を明かしている。また、ブラッドが演じた伝説の銀行家・ベンは、気候変動や経済崩壊が自然破壊を促すと信じている変わり者として知られているが、彼の演技には説得力があった様子でスタッフたちも太鼓判。しかも、ブラッドがベンについてリサーチを進め、キャラクターを掘り下げた結果生まれた、遺伝子組み換えを批判する“タネ”のシーンは即興というから、要チェックだ。エンターテインメントとして楽しみながら、世界経済の動向についても知ることができる本作。ブルーレイ&DVDには、ほかにも実在の人物が登場したカットになったシーンや、クリスチャン・ベイルなどキャストのインタビューも収録される。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』ブルーレイ+DVDは7月6日(水)より発売(同日レンタル開始)。(text:cinemacafe.net)
2016年07月04日スリリングにスピーディに展開するクライム・サスペンスかと思いきや、拝金主義を風刺し、勝者と弱者の格差を増幅させる社会問題にまで鋭く切り込んだ『マネーモンスター』。ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツという2大スターの競演も話題だが、娯楽性と知性派ストーリー、エモーショナルな人間ドラマが見事に融合した良質なハリウッド映画としても注目を集めている。監督は、名女優としても知られるジョディ・フォスター。8年ぶりの来日を果たし、作品に込めたフィルムメーカーとしての想いをシネマカフェに語ってくれた。取材部屋に入ると、ブルーのパンツスーツに身を包んだフォスター監督が、「ジョディよ、よろしく」とにこやかな笑顔とともに手を差し出して迎えてくれる。子役としてデビューを果たしてから50年以上、ショービジネスの第一戦で活躍し続けているトップスターだが、とても気さくだ。立ったままのスタッフに、「あそこにも椅子があるから座ったら」と気配りも見せる。いざインタビューという段になると、するりとパンプスを脱ぎ、カウチに胡坐をかいて、リラックスした表情を見せてくれた。まず、最初に脚本を見せたのが主役を演じたジョージ・クルーニーだったという話からスタート。「役にぴったりだと思ったの。観客はジョージが演じるリー・ゲイツに最初に出会った時、きっと彼を好きになれない。エゴが強いし、惰性で生きているし、酒グセも悪いし、人への思いやりがない。自分を見失っている状態の人だから。番組をジャックされると、臆病な反応を見せるしね。でも、観客は段々と彼の状況を理解していくの。いくら有名なTVパーソナリティでも、人生で失敗しているから自己評価が低いんだなと。ところが、それが事件をきっかけに変化していくの。ある意味、彼は映画の最後でふたたび人間である自分を取り戻すことができる。だからこそ、最初は嫌われるかもしれないけれど、変化し、観客を引きつけ続ける、そんな役者が必要だったの」。ジョージがTVパーソナリティとして番組の頭で滑稽なダンスを披露するのだが、それは彼のアイディアだったそう。「今回はジョージがダンスしたいと言ってくれたのが嬉しかった。何しろ、100%コミットしてくれて、自ら笑いものになるぐらいのショーマンシップを見せてくれたことが、映画のためにもなったの。ただ、常にアドリブを取り入れるかどうかは、映画の種類によるわね。プロットがはっきりしていて、セリフが多いと脚本がしっかり詳細まで書き込まれているから、アドリブ自体取り入れにくいし。でも、監督として私自身は、役者のアイディアを頼りにしているところがあるから、こういう提案は大好きよ」。共演には、ジョージとの相性が良いジュリア・ロバーツだ。「彼女は“AMAZING JULIA ROBERTS”なの!彼女以外にこの役は考えられないぐらい素晴らしいの。ジュリアのキャスティングが決まってから、より役を掘り下げることができ、よりヒロイックなキャラクターにすることができたわ。もともと、2人が演じたキャラクターは強い絆で結ばれている必要があったの。劇中では、実際に一緒に登場するのは冒頭と終りだけ。撮影でも2人が同じ現場で演技をしたのは2日ほどなの。とてもバーチャルな共演だったから、強いケミストリーがなければいけなかったの。だから、2人から生まれるマジックが必要だったのよ」。大スターである2人が共演しているというだけでなく、幅広い観客が楽しめる良質な社会派娯楽作であるこの作品は、最近ではハリウッドであまり見られなくなったジャンルの映画とも言える。「そうね。こういうタイプの映画は、もうあまりハリウッドで作られなくなったわね。それは、スタジオが商業的な戦略としてシリーズもの、スーパーヒーローものを多く作っているから。今後はもっと観られなくなるかもしれないわ。でも、インテリジェントでチャレンジングでユニーク、オリジナルな映画を観たい観客が多くいると信じているの。作品を作るとき、観客がそれを観るのが大きいスクリーンか、アイフォーンか、ケーブルかなんて気にしない。私は映画を観てもらえればいいと思っているの。『マネー・モンスター』は一般向けのペースの速いスリラーでもあるけれど、キャラクターの心理描写も丁寧にしたし、意味深い作品だと思うわ。観客に観たいと思ってもらえれば嬉しいけれど」。本作のモチーフであるお金というものは、人の本性、価値観を如実に見せるものだとつくづく感じられる。社会的成功者として、映画監督として、お金の価値というものをどう感じている?「今回登場する男性キャラクターは、みな自分の人間としての価値を見いだせずに葛藤しているの。いまの文化では、自分の価値をはかるときに、ものさしとしてお金や知名度を意味深いものとして使っているところがあるわよね。ジョージ演じたリーに関しては、少なくとも冒頭ではそう。確かにお金にはそういう側面はあると思う。アメリカや日本のような先進国で生きていると、自分がどんな人間であるか見えにくくなる。そのときに、最初に自分が勝者なのか敗者なのかをお金や地位、名誉で測りたくなる気持ちは分かるわ。でも私にしてみれば、いままでいろいろな人とふれあってきた経験というものが最も人の価値として重んじられるべきだと思うの。それは、金銭的な財産や仕事、ましてや賞などで測れるものではないわ」。ショービズ界といえば、知名度やギャランティで重要度が測られがちな世界。そこで人生におけるほぼすべての時間を生きてきた監督が、いったい健全な価値観をどのように育んできたのだろう。「どうかしら。とにかく、やりたかったことは昔から変わらないの。映画を作るということよ。映画を作るアーティストとして生きることで、地に足を付けていられる。私の場合、小さいときから公の目にさらされる立場だったから、なるべくリアルでありたいと思ったし、リアルであることに目が向くのかもしれないわね。子どもとして、自分の実人生を奪われそうになることが多かっただけに、自分が大切にするもの、矜持の持ち方を自然に身に付けたのかもしれない。これは仕事、これは私の人生というふうに、わけて考えることでそういう感覚を保っているのかもしれないわ」。先日、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムにも名前を刻んだ監督。名実ともに、ハリウッドスターとして映画史に名を刻んだわけだ。今後は、女優業との割合はどのようになっていくのか。「いまは、監督業に専念したいの。27歳で初長編を撮って、それから4本の映画を作ったけれど、決して数としては多くない。もちろん、その間も休んでいたわけではないし、役者としてのキャリアも積んだし、2人の子育てもしているから、とても満足している。でも、監督をするなら100%コミットしなければいけないの。企画と出会って、“さあ、今だ”というタイミングが来たときに、チャンスを逃がしたくない。ただ、これまで50年以上も演技をしてきた自分にとって、演技をすることはほかと比較することはできないぐらい素晴らしいことだから、止めることはないわ」。監督業にますますの意欲を見せるジョディ・フォスター監督。小さい頃から慣れ親しんできた日本文化が大好きだと話し、いつかこの独特な文化を作品に反映させられたらと考えているとか。その“いつか”も心待ちにしつつ、今後のジョディ・フォスターの活躍に注目したい。(text:June Makiguchi/photo:Kyoko Akayama)
2016年06月08日ジョディ・フォスターが監督を務めるリアルタイム・サスペンスに、ジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツという豪華キャストが集結した『マネーモンスター』。本作で、全米高視聴率の人気番組を突然占拠する謎の男カイルを演じた、ジャック・オコンネルの特別映像が到着。生放送番組をジャックしながら、実はちょっぴり“ダメ男”というキャラクターを好演した彼の魅力に迫った。本作は、司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)の軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼ぐ、TV番組「マネーモンスター」の生放送中に起きた衝撃の事件を描く緊迫のリアルタイム・サスペンス。製作も兼任して主演したジョージと、敏腕番組ディレクター、パティ役のジュリアが、『オーシャンズ12』(05)以来、実に11年ぶりの共演を果たしていることでも話題だ。そんな中、番組をジャックする謎の男カイルを演じたのは、アンジェリーナ・ジョリー監督作『不屈の男アンブロークン』にも抜擢された25歳の英国俳優ジャック・オコンネル。今回解禁となる映像では、ゲイツが番組で指南したとおりに、母親の遺産をまるごと投資してしまい、文字どおり全財産を失ってしまうカイル役を好演した彼にフィーチャーしている。まさにダメ男なキャラのカイル。その一方で、自分が行動することで「ほかにも大損した人が大勢いるはず。真実を明らかにする」という、強い信念をもっている部分が映し出されていく。ただのダメ男ではなく、なんだか憎めない魅力を発揮しているのは、ジャック・オコンネルの演技力の成せるところ。そんな彼の演技を、フォスター監督は「才能あふれる俳優」と絶賛、共演者のジョージも「確かに危険だが、救いの手を差し伸べたくなる男だ」と語るキャラクターを見事体現した彼には、製作陣も太鼓判を押している。ジョニー・デップやヒュー・グラントも、かつて魅力的なダメ男を演じたことで高い評価を得てきた。この世代きっての演技派ジャック・オコンネルが演じる、ダメ男・カイルにもぜひ注目してみて。『マネーモンスター』は6月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月08日ジョディ・フォスター監督のもと、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツという2大スターがそろった『マネーモンスター』。このほど、第69回カンヌ国際映画祭での正式上映のため、“全員アカデミー賞受賞者”のこの3人がカンヌ入りし、レッドカーペットほか公式イベントに参加。ジュリアにとっては、今回が初めてのカンヌ体験となった。現地時間5月12日(木)に同映画祭のメイン劇場である、2,300席もの規模を誇るリュミエール大劇場にて盛大にガラ上映が実施された本作。実はジュリアの主演作品がカンヌ映画祭で上映されるのは、長年のキャリアで今回が初めて。この夜は、ジュリアにとってカンヌ・レッドカーペット初体験となった。一方、ジョディのカンヌ初体験は、1976年パルム・ドールを受賞した『タクシードライバー』で、自身の監督作がカンヌで上映されるのは2011年のメル・ギブソン主演『それでも、愛してる』以来、5年ぶり2回目となった。初カンヌのジュリアは、レッドカーペットに「Giorgio Armani Prive」のブラックのオフショルダー・ドレスに「Chopard」のエメラルドとダイヤのネックレスに身を包み、颯爽と登場!しかも、そのジュリアのドレスは、『プリティ・ウーマン』のオペラ観劇のシーンで彼女が着ていた有名な赤いドレスを彷彿とさせると話題に。ベストフレンドにして、劇中でも息の合ったところを見せたジョージらとレッドカーペットで喜びのビッグスマイルを見せ、数多くの報道陣やファンに盛大に迎えられた。ジョージはもちろん、アマル夫人を伴って登場。途中アマル夫人とジュリアという2人の美女を“両手に花状態”でレッドカーペットを闊歩し、歓声を浴びていた。また、正式上映終了後は、約4分にわたる盛大なスタンディングオベーションを受けたという。ジョディ監督は涙をこらえた表情を見せ、ジュリアも目に涙を浮かべ“カンヌの洗礼”に感激の様子だった。さらに本プレミアには、ジェシカ・チャステインやスーザン・サランドン、ナオミ・ワッツ、ジュリアン・ムーアら、ハリウッドのスター女優たちも駆けつけており、監督・出演者らを祝福した。この正式上映に先立って行われたプレス用スクリーニングでも、1,000席の劇場が満席状態となり、立ち見が出るほどの盛況ぶり。この時点で、カンヌで「最も話題にされている」(most talked about film at Cannes)映画と太鼓判を押されている。<記者会見コメント>■ジョージ・クルーニー財テク番組「マネーモンスター」司会者リー・ゲイツ役ジョディは信じられないほど才能のある監督だけでなく、信じられないほど才能ある俳優でもある。だから、彼女は俳優たちとどういう風に話すかを心得ているんだ。ジョディは俳優たちが色んなことにチャレンジする安全な場所を作ることに長けているんだ。例えば、すごくかっこ悪いダンスシーンとか(劇中、ジョージはダンスを披露!)。ジョディの仕事の仕方は考えられ得る、最もプロフェッショナルなやり方だ。俳優でもあり監督でもある人との仕事は、素晴らしい経験だった。■ジュリア・ロバーツ「マネーモンスター」ディレクター パティ・フェン役カンヌに来るのはこれが初めてよ。本当にここはクレイジーね。そして素晴らしいわ。映画の祝典ですもの。すぐ隣には親愛なる友人ジョージがいて、私がどこにでもついて回りたくなるようなジョディがいて。夢が叶ったわ!素晴らしい以外の何ものでもないわ。ジョージが脚本を送ってくれて、すごく気に入ったの。そしたら、ジョージが「OK、だったらジョディと話してくれ!」って。ジョディと私は電話で話して、2人ともとても興奮したわ。それから実際に、TV局のスタジオやコントロールルームで素晴らしい仕事をすることになったの。すごくハードワークだった。それが映画の中に現れているかわからないけど(笑)でも私の心の中にはそう刻まれているわ。しかもジョディはそれを知っててくれている。私はただ、いつもジョディにいいところを見せたくて頑張っていたようなものね(笑)■ジョディ・フォスター監督カンヌにいるのは特別な時間だわ。初めてここに来たときはまだ12歳(『タクシードライバー』にて)だった。あのころはもっとカオスだったわ。フォトグラファーがあちこちにいて。長いこと俳優をやってきて、たくさんの映画を作ってきたけれども、俳優としての人生のまさにスタートだった。パルム・ドールも受賞したの。あれから40年たって、監督としてここカンヌに戻って来られたことは素晴らしく名誉なことだわ。ここは作家主義の映画監督の場所だから。自分が尊敬する素晴らしい映画監督たちとこの場に立てて、ファンタスティックだわ!この映画を好きなところは、山ほどあるわ。最も好きなのは、キャラクター同士の関係性よ。パティ(TV ディレクター)とリー(司会者)、そしてカイルというジャック犯(ジャック・オコンネル)の3人の人生が交錯し、ある午後に人生が一変してしまうような奇妙な関係性よ。監督をしたことのある俳優(ジョージ・クルーニー)と仕事をすることほどラッキーなことはないわ。『マネーモンスター』は6月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日マネーフォワードは4月5日、ビジネス向けクラウド型会計ソフト「MFクラウド会計」などのデータを活用して、「MFクラウドシリーズ」のユーザが、金融機関からの資金調達を行うことを可能にする新たなFinTechサービス「MFクラウドファイナンス」を、2016年夏のサービス提供を目指して開発することを発表した。同サービスを利用することで、「MFクラウドシリーズ」のユーザは、従来よりも少ない手間と短い時間で、金融機関からの資金調達が可能となる。また、金融機関は、日次の財務データ・入出金データ・請求データなどのリアルタイム性の高いデータを活用した新しい審査モデルの開発や資金提供先の拡大が可能になるほか、審査書類提出の手間の軽減、審査時間の短縮といったメリットが期待できるという。同サービスは、資金提供を実行する金融機関、審査の基礎となるデータの信頼性を向上させる会計事務所、資金調達の仕組みを提供する同社の連携により提供されるとのこと。提携先の金融機関は下記9社となる。みずほ銀行静岡銀行住信SBIネット銀行山口フィナンシャルグループクレディセゾンGMOペイメントゲートウェイ群馬銀行滋賀銀行東邦銀行
2016年04月05日日本テレビで放送された投資バラエティ番組『\マネーの虎』の中国版が、今年5月から放送されることが4日、明らかになった。この番組は、一般人が夢の実現のため、その事業計画を投資家たちにプレゼンし、出資されるかどうかの様子を描くもの。この番組フォーマットが、イギリスやアメリカをはじめ、世界26の国と地域で放送されているが、今回の中国版は、初のアジアでの展開となる。番組タイトルは『合伙中国人』(=中国ビジネスパートナー)。ニューヨークで上場したオンライン教育事業のトップや、巨大インターネットサイトのCEOなど、中国で有名な企業家が続々と参戦することになっており、億単位の巨大マネーが飛び交う、世界最大規模になりそうだという。現在、北京のスタジオで制作作業が進んでおり、放送枠は毎週日曜プライムタイムの60分で、全12話を予定。日本テレビの君嶋由紀子海外ビジネス推進室長は「この番組をご覧いただいた中国の視聴者の方が、自分の夢をかなえるきっかけとなる番組になれば、こんなに喜ばしいことはありません」と期待を語っている。なお、2005年から放送されている英・BBC版はシーズン14に、2009年から放送されている米・ABC版はシーズン8の放送が決定しており、人気シリーズとなっている。
2016年04月04日フジテレビジョンは4日、同社のニュースメディア「ホウドウキョク」のニュース映像を、NTTドコモの定額制映像配信サービス「dTV」で提供すると発表した。dTVの月額利用料金は税別500円。ホウドウキョクは、フジテレビが2015年4月より開始した、マルチデバイスニュースメディア。dTVでは、政治・経済・社会・国際問題などのニュースコンテンツを毎日40本程度提供する。コンテンツは、dTVが開発した独自のインタフェース「ザッピングUI」を活かした仕様となり、ニュースの見出しと映像を約15秒間隔で次々と自動表示する。そのため、ユーザーはdTVアプリを開くだけで最新のニュースをチェックできるという。また、任意のニュースをタップすれば、詳細をまとめた約1分間のニュース映像を視聴可能だ。dTVは、約500万人(2016年3月27日時点)の会員数を有する定額制映像配信サービス。運営はエイベックス通信放送が行っている。これまでは16ジャンルのコンテンツを配信してきたが、ホウドウキョクとの提携により、「ニュースジャンル」が新設され全17ジャンルのコンテンツが視聴できるようになった。
2016年04月04日マネーフォワードは3月25日、個人向け自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」シリーズ、ビジネス向けクラウドサービス「MFクラウド」シリーズ、住信SBIネット銀行の顧客向けサービス「マネーフォワードfor住信SBIネット銀行」において、住信SBIネット銀行が提供するAPIとの公式連携を開始したことを発表した。住信SBIネット銀行のインターネットバンキング利用者は、今回の連携により、今後はIDやパスワードを預けることなく、「マネーフォワード」や「MFクラウド」シリーズにおいて、同行の残高情報や入出金履歴などを確認することが可能となる。なお、同APIを利用する際には、同行の認証基盤(Oauth2.0準拠)を用いて認証される仕組みとなっている。マネーフォワードは、引き続き金融機関が提供するAPIとの公式連携を推進していく構えだ。
2016年03月25日連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。○貯蓄目標額はとりあえずでもいいから決める!正社員のサラリーマンなら、20代のうちに200~300万円の資産は作っておきたいものです。もちろん、人それぞれ、会社による収入の多寡や、住宅手当や学生時代の奨学金の返済の有無など、家計の事情は異なります。しかし将来結婚するときに標準的にかかる費用や新生活を準備するための費用は大きく違いません。また、マイホームを購入する場合も、住みたい地域と間取りが同じであれば、準備すべき資金はあまり変わりません。20代の社会人は、まず貯蓄習慣を身につけましょう。貯蓄習慣があれば、よりまとまった資金が必要になる30代、40代が楽になります。独身の方は、将来の選択肢がたくさんあって不確定要素も多いため、貯蓄の目的があいまいになりがちです。ですから、とりあえずでもよいので「貯蓄の目標額」を決めましょう。目的があいまいでも、目標が明確であれば、やる気は出てくるものです。家計の収支から考えて非現実的な目標額を設定しても意味がありませんが、ここでは「30歳までに300万円」を貯めるやり方を考えてみましょう。300万円あれば、結婚費用や新婚旅行費用、新生活準備費用などは十分にまかなえ、ある程度貯蓄があるゆとりのある状態で新しい生活をスタートするができるでしょう。○毎月積立額、ボーナス積立額を決める!まずは、毎年の積立額を決めましょう。単純に考えると、毎年積立額は以下の計算式で決まります。毎年積立額=300万円÷(30歳-現在の年齢)たとえば、現在24歳の方の毎年積立額は、300万円÷(30歳-24歳)=50万円となります。次に、毎年積立額を達成するために、毎月の給料や年2回のボーナスからいくら積み立てるかを決めましょう。1年間で50万円を蓄える場合は、毎月1万円とボーナス1回19万円、毎月2万円と1回ボーナス13万円、毎月3万円と1回ボーナス7万円、毎月4.2万円と1回ボーナス0円などの組み合わせがあります。○給与天引きの仕組みを活用する!給与天引きの税金や社会保険料が、高い金額の割に痛みを感じないのと同じように、貯蓄も給与天引きを活用すれば、楽に財産形成をすることができます。■社内預金制度勤務先に社内預金制度があればぜひ活用したいものです。定期預金の標準的な金利が0.01%という超低金利の現在、預金の利息で増やすことはできません。しかし社内預金は優遇金利が設定されているはず。仮に金利が1.0%であったとしても、一般の金利の100倍です。多くの場合、限度額が設けられていますが、断然有利な制度です。できるだけ活用するようにしましょう。■財形貯蓄制度多くの会社には財形貯蓄制度があるはずです。財形貯蓄制度には「一般財形」「住宅財形」「年金財形」の3種類があり、「住宅財形」と「年金財形」には一定額までは利息が非課税になる優遇がありますが、使い道が「住宅取得」や「老後資金」に限定されています。超低金利のため非課税メリットがほとんどない現在は、用途制限がない「一般財形」を選んではいかがでしょうか。■NISA(少額投資非課税制度)給与天引きでNISA(少額制度非課税制度)が活用できるようにした会社が近年増えています。そんな会社に勤務しているのであれば、NISAを活用してはいかがでしょう。NISAは、1年で120万円までの株や投資信託への投資資金から得られる譲渡所得や配当金、分配金などの収益に5年間税金がかからない優遇制度です。値動きのあるリスク商品への投資になるため元本割れの可能性があります。そのため積立額の全部ではなく、一部をNISAに振り向けるようにしましょう。たとえば、毎月3万円の積み立てをする場合、2万円で社内預金や財形貯蓄を活用し、残りの1万円でNISAに活用するといった具合です。NISAでは、販売手数料や信託報酬の安い投資信託を使うとコストがかからないため効率的な運用をすることができます。投資信託などのリスク商品は、元本割れの可能性がある代わりに、預金を上回る高い利回りを期待することができます。20代のうちにある程度の財産形成をしておくと、その後の選択肢が増えます。財産を作ることは経済的な自由を手に入れることにもつながります。まずは目標を設定し、やりくりを工夫して積み立てをスタートしましょう。※写真と本文は関係ありません○執筆者プロフィール : 中村宏(なかむら ひろし)ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、一級ファイナンシャルプランニング技能士。(株)ベネッセコーポレーションを経て、2003年にFPとして独立し、FPオフィス ワーク・ワークスを設立。「お客様の『お金の心配』を自信と希望にかえる!」をモットーに、顧客の立場に立った個人相談やコンサルティングを多数行っているほか、セミナー講師、雑誌取材、執筆・寄稿などで生活のお金に関する情報や知識、ノウハウを発信。新著:『老後に破産する人、しない人』(KADOKAWA中経出版)FPオフィスワーク・ワークスのHP
2016年03月23日LINEがニュース事業における新たな取り組みを発表した。パーソナライズ配信機能やタイムライン最上部へのニュース枠新設といったLINEアプリとの連携強化をはじめ、ブロック紙・地方紙17メディアを含む、計22メディアが新たに参画することが発表されている。LINEのニュースというと、独立したiOS/AndroidアプリのLINEニュースを思い浮かべるが、今回の強化は公式アカウントを利用したニュース配信機能を外部メディア向けに昨年末に開放した「LINEアカウントメディアプラットフォーム」の強化だ。運用を開始して3カ月余が経過し、その傾向が見えてきたことによるものだ。LINEニュースアプリでは、種々雑多なニュースの中から自分の読みたいものを読み進めることができるが、ニュースを読もうという積極的なアクションが求められる。もちろんアプリ自体のインストールも必要だ。そのことが高いハードルになっていることは否めない。その一方で、アカウントメディアは普段使っているLINEのタイムラインやトークの中にお気に入りのニュースメディアが登場し、受動的にニュースが目に飛び込んでくる。そこに大きな違いがある。まるで知っている誰かがシェアしたかのようにだ。○テレビと似ている情報受信今回の強化策から連想するのはテレビだ。テレビをリアルタイムで見る視聴スタイルは少なくなってきてはいるようだが、それでも自宅に戻ったらとりあえずTVをつけるという層は少なくない。そして、電源の入ったテレビをどうするかというと、ある人はいつものチャンネルに合わせたままでそのまま放送を流しっぱなしにする。またある人はとりあえずザッピングのためにチャンネルを順に送ってみておもしろそうなチャンネルを探す。この両者の違いは、いつものLINEのタイムラインに出てくるニュースを見るのと、LINEアプリでニュースを見るのとの違いに似ている。いつものタイムラインにニュースが出てくるのなら、そのユーザーはLINEアプリの外に出ようとしないだろう。結果としてLINEアプリへの滞留時間が延びる。そして滞留しながらも、外部メディアに接触する機会は増えるのだ。○若年層はSNSでニュースをチェックLINEは、スマホユーザーにニュースサービスの利用に関する意識調査を実施したが、それによれば、全年代のトータルでニュースサービスのトップはYahoo!ニュースだという。LINEの23%に対してYahoo!ニュースは49%と、倍近い開きを見せている。ただ、年代を10代に限定すると、Yahoo!が30%、LINEが33%とわずかながらも逆転する。LINE以外のSNSが27%なので、LINEとあわせれば60%となり、若い世代にとってはニュースもまたコミュニケーションの一部であるということがわかる。だからこそ、ニュースをもLINEアプリ内に融合させなければならないというのが同社の論理だろう。LINE以外のSNSで誰かがシェアしたニュースは、それを見て終わりというケースが多いが、LINEのアカウントメディアは、1日に何度も見られる傾向があるという。つまり、エンゲージメント率が高いというのだ。そのため、従来は接触しにくかった属性を持つ層に、十分にリーチできる可能性があるということらしい。知っている相手とのコミュニケーションの中に、ランダムに飛び込んでくるニュース情報。読む気もないのに自然に目に入るという、情報との偶然の出会いを若年層も求めているということか。(山田祥平 @syohei)
2016年03月22日マネーツリーは、日本ビズアップとの業務連携を発表した。これにより、マネーツリーが提供する「MT LINK」と、日本ビズアップが開発および提供する一般企業・会計事務所向け会計ソフト「クラウド発展会計」とがサービス連携するようになる。日本ビズアップの「クラウド発展会計」は、すでにデータアグリゲーションサービスを提供している先進的な会計サービスである。今回、既存のサービスプロバイダーから、マネーツリーが提供する「MT LINK」へと移行した、初の会計会社となる。日本ビズアップは、移行の理由として、多種多様な約2,400以上の金融機関(銀行口座、クレジットカード、電子マネー)の豊富さとクラウド型電子証明書技術による法人口座対応の技術力、APIベースの柔軟な対応力を挙げている。マネーツリーが昨年1月より提供を開始した「MT LINK」は、今回の連携で10社目となる。「MT LINK」は、昨年より法人口座の対応を開始し、電子証明書を必要とする法人口座への対応数は既に900行を超え、現在、国内第1位の対応数として会計業界のデファクトスタンダードになり始めている。
2016年03月18日TISは3月15日、AIを活用したビジネスを行うスタートアップ企業であるエルブズにシードマネー(ベンチャー・ビジネス創設のために当初投入される資本)を出資したと発表した。エルブズは2016年2月に設立し、高齢者にコミュニケーションサービスの提供を目指しているスタートアップ企業。同社は、Agents of Socialization(社会性エージェント)技術を用いたサービスの提供、広告配信、技術教育、システムコンサルティングサービスなどを事業としている。これまでTISではAI関連ビジネス推進のため機械学習や自然言語処理といったAIを構成する要素技術の検証・開発、関連技術を用いたソリューションの開発とPoC(Proof of Concept:概念実証)を進めており、大学との同技術領域に関する共同研究を実施するなど産学連携での活動も行ってきた。今回、AI活用ビジネスを展開するエルブズに出資することで、AIを活用した自然言語による対話およびコミュニケーションの技術を獲得し、対話プラットフォームを提供するとともに、広範な顧客に対するシステム・インテグレーション事業への活用も想定している。TISは今後もAI分野での社内ビジネス立上げやAI関連子会社の創設、関連ベンチャー企業への投資などを検討・推進し、AI関連ビジネスの拡大を目指す。TISがエルブズに対してシードマネーを出資し、リードインベスターを担い、ベンチャー企業の革新性やネットワークとシステム・インテグレータの総合力を融合することで、互いの利点を活かした迅速なビジネス立ち上げを行う考えだ。
2016年03月16日マネーツリーは、iOS向けに提供していた資産管理アプリ「Moneytree」のAndroid版の正式バージョンを公開した。Google Playより無料でダウンロードできる。「Moneytree」はこれまで、iOS向けに提供されていた資産管理アプリ。昨秋、Web版を公開し、今年になってからAndroidユーザー向けにパブリックβを公開していたが、この度、Android版の正式バージョンがリリースされた。アプリでは、iOS版と同様、銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの管理などが行える。今回リリースされたAndroid版は、同社が提供する、国内2,400社以上の金融機関から、明細データを自動的に取得できるクラウドサービス「MT LINK」上に開発されたものであることがアナウンスされている。対応OSはAndroid 4.3以上。なお、iOS版において有料で提供されている経費精算サービス「Moneytree PLUS」、法人口座アグリゲーションサービス「Moneytree PRO」は現時点で非対応。同社は、世界中で高まるフィンテックの勢いの中で、国内外を問わず、様々な業界において、機会均等に利用できるサービスを目指していくとステートメントを発しており、今回のAndroid版の公開についてもプラットフォームを問わず利用が可能であるというスタンスを打ち出すための施策とみられる。
2016年03月08日マネーフォワードは3月3日、群馬銀行及び滋賀銀行と業務提携を開始した。今後は両行と、自動家計簿サービス「マネーフォワード」、ビジネス向け「MFクラウドシリーズ」などFintech領域における新サービス・新技術の開発を共同で推進していく。○セミナーなども共催予定マネーフォワードは、自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」などを運営。同サービスは、スマートフォンでレシートを撮影するだけで、家計簿の入力は自動的にカテゴリーごとに分けられ、金融機関との連携で銀行口座やクレジットカードの支出も分類される。アプリに連携できる金融機関は銀行、クレジットカード、ポイント(マイル)だけでなく、証券やFXなど2,580社以上の金融機関に対応している。このたびの提携では、同社の自動家計簿・資産管理サービスをベースに、群馬銀行及び滋賀銀行のそれぞれの顧客向けに機能・情報を拡充した「個人顧客向けPFM(Personal Financial Management)」サービスの開発を各行と共同で推進していく。また、ビジネス向けクラウドサービス「MFクラウド会計」などの「MFクラウドシリーズ」の活用促進と、各行が提供するインターネットバンキング等、事業者向けサービスの活用推進を連携して進める。具体的には、各行と企業・会計事務所に向けたセミナーの共催、各行の顧客の「MFクラウドシリーズ」活用の提案などを実施予定。また、各行と「MFクラウド会計」のデータを活用した、融資スキームの共同開発の検討を開始する。ほかにも、相続、確定拠出年金、コンサルティング、金融教育など、Fintech領域における、新たな金融サービスの提供を目指していく。また、マネーフォワードFintech研究所と協働し、国内外のFintech情報・技術の調査などをすすめる予定となっている。
2016年03月07日連載『「老後破産」を回避せよ! - アラサーから始めるマネー対策』では、FPの馬養雅子氏が、貧困により老後の生活が破綻する「老後破産」をどのように回避すればよいのか、アラサーのうちからできる対策法をご紹介します。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――昔に比べると、今はお金と接する機会が減っています。お給料は口座振り込みで、受け取るのは明細書だけ。それすら、ペーパーは発行されずネットで確認するという会社もあるでしょう。その方が効率的だし、現金を落としたり盗まれたりする心配もないというメリットはありますが、"お金"を受け取ったという実感はありません。といっても、もう既にみんな慣れてしまっていると思いますが。支出に関しても、口座引き落としやクレジットカード払いが増えて、現金をおサイフから出すことが減りました。光熱費や通信費などはもちろん、スーパーで食料品や日用雑貨を買うのにクレジットカードを使う人も増えています。さらに、ネットショッピングではクレジットカードが必須。今や、クレジットカードのない生活は考えられません。○つい使いすぎてしまうクレジットカードただ、クレジットカードは現金がなくても買い物ができることから、つい使い過ぎてしまうという人もいるのではないでしょうか。そのせいでお金が貯まらないということもあるかもしれません。使い過ぎてしまうという人はクレジットカードを使わないようにするのが一番ですが、なかなかそうもいかないので、使い方を工夫しましょう。クレジットカードはお金を払った実感がなく、いくら使ったかわかりにくいのが難点。なので、カードを使ったらその日のうちに、何にいくら使ったかをメモするのを習慣にするのがコツです。つまり、「カードを使った」=「お金を使った」ということがわかるように記録するのです。それは、手帳でもいいし、スマホのメモアプリでも構いません。記録することによって「使った」ことが実感できるし、翌月以降に支払わなければいけない金額もわかり、カード代金の引き落とし日に口座の残高が足りないということも防げます。いちいちメモするなんて最初は面倒くさいかもしれませんが、我慢して続ければ習慣として身についてくるはずです。○使いすぎの原因は「タイムラグ」にある老後破産を回避するためには、先取り貯蓄で計画的にお金を貯めていくことが大切。収入からまず貯蓄をして、残ったお金を支出に回すというやり方ですね。クレジットカードの場合、問題になるのは、買い物した日と代金を支払う日のあいだにタイムラグがある点です。「今月はもうお金がない」という状態でも、クレジットカードなら買い物できてしまいます。でも、確実に翌月以降に支払いがあるのですから、その月は使える金額が少なくなり、お金が足りずにまたクレジットカードで買い物をする……。これを繰り返していたのでは支出をコントロールできません。そこで、クレジットカードで買い物をしたら、メモしておくと同時にその時点でお金を使ったことにしてしまいましょう。使った金額をおサイフから出して、取り分けておくのがベストです。それも面倒だということであれば、クレジットカードではなくデビットカードを使うことを考えてみてはどうでしょう。デビットカードはクレジットカードと異なり、使った時点で銀行口座から代金が引き落とされます。口座残高以上は使えないので、買い物しすぎる心配がありません。最近はデビットカードが使えるところが増えていて、ネットショッピングでも利用可能。カードによっては利用金額に応じたキャッシュバックもあります。「ついクレジットカードを使い過ぎてしまう」、「クレジットカードはお金の管理がしづらい」という人には、デビットカードがおすすめです。
2016年03月04日アスクルとマネーフォワードはこのほど、オフィス向け、個人向けの各分野において新サービスを共同開発することを発表した。提供は夏頃開始予定。アスクルは、オフィス用品通販「ASKUL」や、個人向けの日用品ネットショップ「LOHACO(ロハコ)」を運営する会社。一方マネーフォワードは、オフィス向けクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」や、個人向け自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」を運営する会社。両社ともオフィス向け、個人向けにサービスを提供しており、経営資源を活用して、顧客へ利便性の高い新たな付加価値を生むことを目指すという理念が一致したため、今回の業務提携が実現したという。○オフィス向けクラウドサービス新サービスのひとつ「MFクラウド for ASKUL」は、マネーフォワードが提供するクラウドサービス「MFクラウドシリーズ」をベースに、国約1,400社のアスクルエージェントやカタログ等を通じ、顧客に適したクラウドサービスを案内する。コールセンター、対面などさまざまなチャネルの支援体制を構築し、国内400万超の中小企業のクラウド活用を支援する。○EC連動型家計簿サービスもうひとつの新サービスは、マネーフォワードが提供する自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」をベースに、アスクルが提供する「LOHACO」の利用者に向けた便利な機能・情報を拡充したアプリケーション。「LOHACO」のタイムセールに関する情報やお得なクーポンの提供や、レシートをスマートフォンのカメラで撮影するだけで簡単に記録できるのが特徴だ。
2016年03月03日クリスチャン・ベイル、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングに加え、ブラッド・ピットが製作と出演を務めた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』。日本時間2月29日に発表となったアカデミー賞で「脚色賞」を獲得した本作は、あのリーマンショックの裏側を描いた驚愕の実話エンターテインメント。このほど、日本でも人気の世界的歌姫や注目の若手女優、有名作家でシェフのあの人まで、超豪華セレブが本作にカメオ出演、金融業界の小難しい用語や仕組みを“観客に向けて”わかりやすく解説していることが分かった。ブラッド・ピットが、映画『マネーボール』に続いてプロデューサーを務め、ブラックな笑いが持ち味のアダム・マッケイ監督が、経済破綻の裏側で起きた真実にたっぷりのユーモアを掛け合わせて描いた本作。2005年、好景気に湧くアメリカで、住宅バブルに隠された危険な“時限爆弾”に気づいた型破りな金融マンたちの、最高にエキサイティングな“大逆転”を描き出していく。まずは、シャンパンを片手に泡風呂入浴中のセクシー女性が登場し、当時の住宅ローンについて色気ムンムンで解説する。誰かと思えば、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録をレオナルド・ディカプリオ主演で映画化した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビーだ!今年はDCコミックスの映画化『スーサイド・スクワッド』が控えており、アカデミー賞では“ジョーカー”役ジャレッド・レトともにプレゼンターとして登場したネクストブレイク女優の1人だ。また、あるシーンでは、世界的人気を誇る作家でシェフのアンソニー・ボーデインが登場し、危険な金融資産を食べ残しの魚になぞらえながら、コミカルにテンポよく説明する。マッケイ監督はボーデインの起用理由について、「僕は彼の著書である『キッチン・コンフィデンシャル』を読んで彼の起用を決めたんだ。彼はシーフードシチューを注文するべきではないと読者に伝えているんだ」と言う。「なぜなら、シェフは、そこには売り物にならないものを詰め込むからとね。そこで、なんてこった、これは責務担保証券にぴったりの比喩じゃないか!銀行は危険な証券をひとまとめにして、良質な商品として売り出しているんだから」と、そのヒラメキを解説した。さらには、世界的歌姫セレーナ・ゴメスも登場!愛嬌たっぷりに金融業界の仕組みを解説してくれる。セレーナは、監督から出演オファーを受けたことに驚いたそうで、「脚本を読んだとき、ほとんど理解できなかったの。経済システムを知っておくことは重要だと思っていたから、理解できなくてすごく怖くなったわ」とそのときの心境を明かし、「でもアダムと話して、出演の意図が理解できたの。私というプラットフォームを介して、私に関心を持つ若い次世代の人たちとコミュニケーションを取る機会を得ること。だから、何が起きたかを理解することは大切よね!」と語り、自身が起用された理由を分析した。本作で鬼才トレーダー、マイケル・バーリ役を演じ、アカデミー賞「助演男優賞」にノミネートされたベイルは、この豪華なカメオ出演について、「非常に複雑な金融の話をポップカルチャーの代表たちに噛み砕いて説明させることで、観客を楽しませながら不条理な世界へ巻き込んでいくんだよ!」とコメント、彼らが一見難しそうな金融業界の扉を開けてくれると明かす。そして極めつけに、日本人には嬉しい演出も!カレル扮するトレーダー、マーク・バウムが商談する日本料理屋のシーンで、日本を代表するシンガー・徳永英明の「最後の言い訳」がBGMとして流れるのだ。歌詞に登場する“一番大事なもの”とは、もちろん…。観客にいかに分かりやすく、作品にエンターテインメント性を持たせるかを追求したというマッケイ監督。いたるところにユニークな工夫が凝らされた本作を、劇場で目撃してみて。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は3月4日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月02日マネーツリーは、経費精算サービス「Staple(ステイプル)」を提供するクラウドキャストと、クラウド型請求管理ソフト「MakeLeaps(メイクリープス)」を提供するメイクリープスという2社との提携を発表した。両社ともに、マネーツリーの金融インフラサービス「MT LINK」を導入することが明らかになっている。今回は、フィンテック系の有力なスタートアップ企業として世間から注目を集めている2社と連携する運びとなった。両社ともに、サービスの顧客満足度の向上のために、汎用性の高いMT LINKを導入したとのことだ。MT LINKは、国内2,400社以上の金融機関(銀行、クレジットカード、電子マネー、ポイント)から、明細データを自動的に取得できるクラウドサービス。いつどこで、お金がどう動いているか、既存のシステムと連携し、活用できるのが特徴だ。MT LINKは、先日、みずほ銀行への提供を発表し、今回新たに加わった2社を含め、公式に9社のパートナーシップ契約を締結している。マネーツリーは、自社だけでサービスを完結させず、MT LINKのプラットフォームを業種、規模を問わずに、大企業、中小企業、スタートアップといった様々な規模の会社に提供していきたいと、今後の展開も表明している。また、iOSアプリ版「Moneytree 一生通帳、家計簿より楽チン」のみで対応していた法人口座の管理が、Webブラウザ版でも可能になりますとなった。これまで、限定されたWindowsマシンだけしかアクセスできなかった法人口座が、Macはもちろん、どんな環境のマシンでも確認できるようになる。いつでもユニバーサルでアクセスできるようになった法人口座機能は業界初の対応になるとのことだ。
2016年02月27日結婚・出産・住宅購入など、30代は今後の人生の「マネースタイル」を大きく決定する重要な年代です。平均初婚年齢は、男性30.7歳・女性29.0歳(厚生労働省人口動態調査2013年)ですし、平均初産年齢は、30.4歳(厚生労働省人口動態調査2013年)。また、注文住宅購入者は30代が52.7%(国土交通省住宅市場動向調査平成24年)となっています。人生の大半の重要なイベントがこの年代に降りかかってくるのです。いままでに経験のない、大きな決断をしなければいけないことになります。しかもその一つひとつが今後のお金にとても大きく関わります。これらの決断について解説することももちろん可能ですが、その説明どおり上手に乗り越えていく人と、まったくうまく乗り切れない人にハッキリ分かれます。つまりお金の知識以上に重要なのは、お金の習慣なのです。■30代はお金の習慣を身に付けようお金の正しい習慣が身についている人は、お金の知識を正しく使い大きな決断を難なくこなしていきます。お金の正しい習慣を身につけていない人は、知識を手に入れても使えないどころか、逆に間違った決断をしかねません。ちなみに、NGなマネー習慣を持っている人の行動パターンにはいくつか特徴があります。このことに気づいたのは、ファイナンシャルプランナーを始めて2年ほどたったころ。最初の疑問は、「収入が多くてもお金が貯まらない人と、収入が少なくてもお金を貯めている人の違いはなんだろう?」ということでした。この仕事を10年やってきてハッキリいえることですが、貯蓄の金額と年収は比例しません。年収800万円の家庭なのに、貯蓄がほとんどない。年収350万円でも貯蓄が1,000万円ある。こんなことが本当にあるのです。そこで、NGなマネー習慣を持っている人の傾向を分析しました。もちろん、「そもそもお金を貯めようという目的意識が低い」ということもあります。ただ、そういう人たちは決まって「そんなに使っているつもりがないのにお金が貯まらない」といいます。ここにポイントをおいて、質問をするようにしたところ、共通する行動パターンが見えてきたのです。■30代がやりがちなNGマネー習慣(1)ATMに行く回数が多いまず、共通の行動パターンにATMに行く回数の多さがあげられます。財布からお金がなくなるたび引き出しに行くというパターンの人は、お金が貯まりません。多くの場合、「一回は少しずつしか引き出しませんから」という言い訳をしますが、これは計画性のなさを意味します。逆に正しいお金の習慣が身についている人は、1ヶ月に費用な金額を1回で引き出して、それ以上は絶対使わないと決めていることが多いのです。(2)コンビニに行く回数が多い似たような行動パターンで、コンビニに行く回数が多いということもあげられます。たとえば水だけ買うつもりが、雑誌を買ってしまったり、ガムやアメを買ってしまったりしてしまい、財布が寒くなってしまうわけです。つまりお金の正しい習慣は、「いつの間にか使ってしまう“使途不明金”をいかに少なくするか?」にあります。逆にいえば、NGなマネー習慣とはこの「使途不明金」が発生しやすい行動をとることになります。(3)クレジットカードの使用回数が多いまた、クレジットカードを頻繁に使うのも場合によってはNGな習慣です。「クレジットカードなら全部記録が残るから、使途不明金がなくなるのでは?」と思う人も多いでしょうが、これは間違いです。現金を持たずにすむ利便性が災いして、無駄な買い物をしてしまいがちだからです。実は、正しいお金の習慣を持っている人の大半は「現金払い主義」。ポイントや付帯サービスなど、クレジットカードのメリットも理解できます。しかしそれは、「無駄な支払いをしない」という正しい習慣が身についてから利用すべきなのではないでしょうか?(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝) 【参考】※岡崎充輝(2015)『20代・30代で知っておきたい これからかかるお金で困らない本』日本実業出版社
2016年02月24日マネーツリーは2月5日、Androidパブリックβの提供開始を発表した。同社はiOS向けアプリを2013年にリリースし、同年の「App Store Best」を受賞。2015年12月にリリースしたWeb版に続く製品投入となる。アプリでは、家計簿に関する多くの機能を提供しており、銀行口座やクレジットカード、電子マネー、ポイントカードなどの管理が容易になる。また、AndroidプラットフォームでもiOSと同様の独自ユーザーインタフェースを踏襲しており、異なるプラットフォームであってもユーザーが違和感なく利用できる。パブリックβ版であるため、利用にあたっては同社が公開するWebサイトで登録が必要となる。
2016年02月09日マネーツリーは、iOS向けに提供していた資産管理アプリ「Moneytree」のAndroid版のパブリックβを公開した。「Moneytree」はこれまで、iOS向けに提供されていた資産管理アプリ。昨秋、Web版を公開し、MacやWindows PCなどでもサービスを利用可能であったが、この度、Androidユーザー向けにパブリックβを公開する運びとなった。アプリでは、iOS版と同様、銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの管理などが行える。他社のサービスでは有料で提供されている機能の多くが、無料で利用できるのが特徴だ。同社は、起業時からセキュリティとプライバシーを最大限に重んじたため、信頼できるプラットフォームとしてiOS上でサービスを展開してきた。今回のリリースは、そこで培った高いセキュリティレベルを最適な形で搭載し、アプリ自体の暗号化、通信時の認証ピンニングなどの対策を講じての提供となる。また、iOSアプリでのノウハウをベースに、シンプルで見やすく使いやすいユーザーインターフェースを採用したことも特徴となっている。利用は同社のWebサイトからメールアドレス、使用しているデバイスの機種を登録することで可能となる。対応OSはAndroid 4.3以上。パブリックβでは、経費精算サービス「Moneytree PLUS」、法人口座アグリゲーションサービス「Moneytree PRO」は非対応。今後の正式版リリースおよびアップデートで実装される見込み。なお、同社は前述の通り、利用者の安全とプライバシーを確保することを重要視していることから、下記のことを行わないというステートメントを発している。無料だからといって、バナー広告を表示しない他社からメールが届くこともない利用者のデータを覗き見することもない第三者にデータが渡ることもない登録時の不必要な個人情報の要求をしない意図的に有料プランに誘導することをしないMoneytreeはiOS版のローンチ当初から、個人情報を閲覧できるのはユーザー自身のみで、運営サイドはユーザーの情報やパスワードを見ることはできない仕様となっている。
2016年02月04日マネーフォワードは2月3日、bitFlyerと業務提携したことを発表した。今回の提携により、マネーフォワードが提供する自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」が、ビットコインに対応。同社によると、国内PFM(Personal Financial Management)サービス提供者として、初めての対応だという。両社の連携によって、ビットコイン残高を「マネーフォワード」で記録し、既に利用している通常の残高データと同様に管理することで、一括で資産管理が可能となった。既にビットコインでの取引を行っている場合や、今後ビットコインでの取引をスタートさせる場合は、現金、クレジットカード、金融商品、ビットコインなどの残高、入出金、取引データを一括で管理することが可能となる。またマネーフォワードでは、bitFlyerのブロックチェーン研究所を利用し、ビットコインの取引・決済サービスについての技術研究を共同で推進していくという。これにより、ビットコインだけでなくブロックチェーン技術を活用する新たなFintechサービスの開発に向けて技術研究を推進していく構えだ。さらに、「マネーフォワード」と、ビットコイン総合プラットフォーム「bitFlyer」間を、ユーザーが相互に利用できる環境の創出も目指すとしている。あわせて、マネーフォワードが運営するお金に関する知識や情報を発信するウェブメディア「マネトク」と、bitFlyerが運営するビットコインに関するニュースを発信するウェブメディア「BTC News」において、よりビットコインに関する理解を深めるための情報を提供していくことも検討しているという。
2016年02月03日プロデューサー組合(PGA)賞の劇場用映画賞に『マネー・ショート 華麗なる大逆転』が選ばれた。プロデューサーは、ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー。PGAの結果は、オスカー作品賞と重なることが非常に多いため、オスカー予測の上でとても重視されている。その他の写真『マネー・ショート』は評価が高く、今回のアワードシーズンで健闘してきたが、より有力視されていた『レヴェナント:蘇えりし者』や『スポットライト 世紀のスクープ』を打ち負かしてこの賞を獲得したことで、さらに勢いを増した形だ。劇場用ドキュメンタリー映画部門は『AMY(原題)』が受賞。劇場用アニメ映画部門は、『インサイド・ヘッド』が受賞した。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』3月4日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開文:猿渡由紀
2016年01月25日