少し前、このTVCMが話題になりました。仕事と子育てを両立するママたちにとっては共感を得たものの、これから子供を産もうと思う女性にとっては「子育てと仕事の両立は無理かな」と不安を感じさせたそう。「少子化を増幅させる」という大きな視点での問題定義も……。あなたはこのCM、どう捉えましたか?パパたちに見せてしまった私はこのCMをあえてSNSでシェアしました。すると予想以上に反響が大きかったのです。それも、子育て中のパパたちからの反響が多数。「たしかに授乳など、女性にしかできないことはある。でも、それ以外はそんなにない」「夜中の3時間おきにミルクを作ってあげたり、おむつを変えることは父親でもできる」「家の中のことを分断するのが当たり前だ」「女の人は育児がしたくないわけじゃない。それを当然と思ってる旦那に腹が立っているんだろう」「パパの存在が見えないのが寂しい。もっと頼ってほしい」などの嬉しい声をたくさんいただきました。「子育て=母親のもの」の終焉 子育ては母親がするもの、という時代は終わりました。その証拠に一部の企業では、男性の育児休暇を奨励しています。事実、過去、私の上司だった課長クラスの方も1ヶ月の育児休暇を取得しておられました。彼がマネージメントしていた人数は40名以上。彼が育休を取ったため、40人をマネージメントする人間が1ヶ月もいなかったのです。ところが、会社の仕事は問題なく進んでいました。あなたの仕事と子育ての両立を楽にする技 優秀な人ほど「自分がいないと大変なことになるんじゃないか」と思いがちですが、そうではありません。誰かが必ずあなたの業務を保管してくれるようになっている、それが会社という組織です。ですから、育児に専念するときは仕事の事はおもいっきり忘れてOK。むしろ、そういうライフスタイルがこれからの働き方のロールモデルとなるのです。あなたがそのロールモデルになる一歩を踏み出してはどうでしょうか。「仕事もしっかり、子育てもしっかり」それを実現可能にする方法をご紹介します。あなたが不在でも、どこに何があるか分かるデスクに1つ目は、あなたがいなくても、どこに何がおいてあり、今その仕事がどうなっているのかをみんなに共有しておくこと。例えば、デスクの上に現在の仕事を案件ごとにまとめて、付箋などに名前づけしてファイリングしておく。名刺入れも机の上に出しておく。こうすることで、もし子供に突然のトラブルが起きて会社を退出しなくてはならなくなっても、誰かが助けてくれます。「今は子育てが優先」をはっきり言う2つ目は、自分のスタンスを公言すること。「私は今、子育てに専念したいので毎日4時には帰ります。でも、子育てが落ち着いたら比重を仕事にシフトします」そう名言しておけば、まわりも理解してくれるでしょう。時期をきちんと明確にすることも大事。夫との役割分担は分かりやすく設定 3つ目は、役割分担を夫と決めること。例えば、毎週月曜と木曜は旦那さんが子供の送り迎えをする。それ以外は自分がやる。そうやって日付で役割を決めることで、しっかり分業できます。頼れるママ友をたくさん持とう4つ目は、まわりに頼れる環境を作っておくこと。例えば、いざというとき頼れるように、近所のママたちと仲良くしておく。近所のママが困ったときは自分が助ける代わりに、自分が困ったときは助けてもらう。このサイクルがうまく回れば、双方にメリットが生まれます。ホームパーティーなど開いて、ママ友たちともっと頼り&頼られる関係をつくりましょう。 すでに、仕事と子育ての両立は実現可能な時代が始まっています。ここでご紹介した知恵さえ身につければ、子育てと仕事の両立はもっとラクで楽しくなりますよ。さあ、あなたも一歩を踏み出しましょう。
2015年01月14日