長い妊娠期間を経て、我が子が生まれた瞬間…その喜びは他の何にも代えがたいもの。「新たな家族を迎えて幸せな家庭を築いていこう」そう決心するはず…ですが夫婦生活において夫が最も注意すべきは妻の産後という、このタイミングなのです。 産後、妻に避けられているように感じる?出産した後、妻が目を合わせてくれず、コミュニケーションも最低限のものしかできない。ましてや夜の営みなんて…そんなことを感じている旦那さんは多いのではないでしょうか。「産後クライシス」という言葉もあるように、出産後の亀裂から夫婦仲が悪化していき、離婚に至ってしまう…そんなケースも少なくありません。「子育てが忙しくストレスが溜まっているのだろう」程度に軽く考えてはいませんか?こうした妻の「産後うつ」の症状は、実は出産によるホルモンバランスの急激な変化が原因なのです。女性の体内で起きていること妊娠中の女性の体内では、プロゲステロン(乳腺を発達させる、子宮筋の働きを調整するなど)やエストロゲン(胎児の成長に合わせて子宮を大きくする、母乳の通り道である乳管を発達させるなど)などのホルモンが盛んに分泌されます。しかしこれらの女性ホルモンは、産後急激に分泌量が減少します。代わって活発に分泌され始めるのが、プロラクチンというホルモン。プロラクチンは母乳を生成する役割を持つ、とても重要なホルモンです。ひとつ注意が必要なのは、このプロラクチンがそのまま妻の体調不良に作用するというわけではなく、ホルモンバランスの変化が原因であるということ。ホルモンバランスの変化によってイライラしたり感情的になるなど、産後うつになりやすくなります。不足しているホルモンを補っていく、という方法を選ぶことが大切なのです。夫がするべきこと不足した女性ホルモンは、1. 大豆イソフラボン・ビタミンB6・ビタミンEを多めに摂取し、バランスのいい食事を取ること2. ウォーキングなどの軽い運動をする3. 気分転換ができる趣味をし、ストレスを解消するなどの方法で補うことができますので、妻の様子に不安を感じたらぜひ夫婦で実施してみてはいかがでしょうか。また産後の妻と共同生活を送る旦那さんがまず第一にすべきことは、こうした妻の変化に気付き、その変化の原因を正しく理解すること。その理解の上で、家事・育児のサポートをしたり、相談に乗ったりすることで妻との関係に良い影響を与えるはず。些細なことで喧嘩になったり、理不尽なことで文句を言われたりと、辛いことも多いでしょう。ですが、「ホルモンバランスの変化のせい」と割り切れば、大目に見ることができるかもしれません。子どもを育てる、ということはとても大変。こうした妻の変化に対応することも子育ての一環だと捉えることが、「産後クライシス」を乗り越える第一歩につながるはずです。ライター:メオトーク編集部
2016年09月17日保育園とは雰囲気や制度も違う学童。来年から小学生になる子どもを持つママなら気になることだと思います。今日は学童について緊急調査。通わせてよかったことや安心だったことについて、先輩ママが教えてくれました。Q.お子さまを放課後児童クラブ(学童保育)に通わせてる?1.通わせている・通わせる予定 39.7%2.通わせていない・通わせる予定はない 54.5%3.その他 5.8%やや通わせていない人が多い結果に。でも、これは母親が働いていないからという理由がほとんど。共働きの家庭では預けなければ仕事ができないので、必然的に通うことに……。さて、その実態とは?■家ではできない体験が学童でできる季節の行事や将棋に一輪車。どれも親がやってあげられればいいですが、時間的にもそうはいきません。また、大勢でやるからこその楽しみや、みんなで競争して上達するということもあります。「迷わず入学と同時に入室しました。一輪車など普段時間がなくて付き合ってあげられないことも、学童で練習してなんでもできるようになって帰ってきます。学童様様です」(東京都 40代女性)「共働きなので、預けています。近くに遊ぶ公園などがないため、学童クラブが幼稚園と兼ねているので、友達と思っきり遊具で遊んだり、先生方から昔の遊びを教えてもらったりと子供は楽しんでいます」(千葉県 30代女性)「私立の学童に通わせています。帰宅時間が7時なので私立の学童ではないと間に合わないから。いろんなイベントを企画してくれてありがたいです。外で身体を動かしたり、将棋やオセロ、トランプなどで遊んでゲームなどできないようになっています。」(神奈川県 50代女性) ■子どもが一人で家にいる不安も解消家と職場が遠ければ遠いほど気になるのが、「もし子どもに何かあったら」ということです。事件や事故に巻き込まれたり、災害のときなどは大人がいる施設にいると安心です。「この物騒な世間、一人で家に居させるのは心配でした。いろいろありましたが、家庭ではできない経験ができたかと思っています」(広島県 40代女性)「通わせていた。東日本大震災の時は、自宅で一人で待っていたらかなり心配だったけど、学童にいたので、避難する・待機するなどの大人の判断が仰げる場所なので安心だった。普段よりお迎えが遅くなったけど、先生も残って待っていてくれたし、おやつを夕飯代わりに出してくれたので子供は一人ぼっちにならず、少しお腹も満たせ、大変ありがたかった」(神奈川県 40代女性)■料金が安ければ預けたい!そしてもっとも気になるのが料金。自治体によっても違うようで、月に2000円というところから、1万円以上というところまでバラつきがありました。「もっと、安くあずけられたらいいですよね。がんばって、働いても、学童に1万円以上かかっては、働いてる意味がないとおもいます」(千葉県 40代女性)「放課後利用のみ利用したいので利用料金を見直してほしい。料金を考えるとなかなか預けにくい」(滋賀県 40代女性)------Q.お子さまを放課後児童クラブ(学童保育)に通わせてる?集計期間:2016.04.14〜2016.04.21アンケート回答数:11177件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年09月16日何かと突っかかっては言うことを聞かなかったり、「バカ」「ブス」などの汚い言葉を使ったり、思い通りにいかないと物を投げたり。5歳長男の行動が目に余ると思い検索してみると、5歳は一次反抗期と二次反抗期の間にある「中間反抗期」に当たるとわかりました。5歳児の反抗期は2歳の次男に比べて口が達者で感情に深みもある分、一筋縄ではいきません。今回は中間反抗期を味わって見つけた解決法をご紹介します。1. とことん話してみる「いま歯磨きして」といえば「いや、あのオモチャで遊んだ後でいいよ。すぐに虫歯にはならないでしょ」と言い返すように、「ああ言えばこう言う」状態になることも少なくありませんよね。5歳になり言語応力も上がったことですし、怒って言うことを聞かせるのでなく、一度とことん話してみましょう。話すことで親が「自分が言い過ぎている」と気づくときもあれば、子どもが「親の言うことを聞いたほうが良い」と思うときもあるでしょう。2. 「自分でやって」と自立を促す「テレビのリモコンどこ!?」「僕の着替えどれ!?」など、ちょっとしたことに怒ることが我が家ではあります。それが子ども1人でもできることなら、もう子ども自身にやってもらいましょう。「リモコンはいつも同じところに置いておけばなくならないよね」「着替えはここに入ってるから、今度から自分で出して着替えよう」と言い続け、反抗期ついでに自立してもらうことにしました。3. バカ、ブスなど汚い言葉を使ったら特に男の子は、園で聞いてきた汚い言葉を面白がって親に使うことがあります。一度はバシッと叱ってもいいですが、何度叱っても聞かないのがまたこの時期の子ども。あまり怒るのも親自身が疲れます。遊びの意味もあるので、そこまで本気で怒る必要もないでしょう。ただ「言ったら他人を嫌な気持ちにさせる言葉」とは知るべきなので、「悲しい」「嫌な気持ちになるよ」とは言い続けましょう。4. とことん物を投げる、叩くなど目に余る行動は…長男は何かあると投げたくなる衝動があるよう。他にも叩く、蹴るなど手が出てしまう子もいるでしょう。手癖の場合、注意しただけでは治らないのが難しいところです。また、特に男の子の場合、兄弟喧嘩では手が出る傾向にあります(口の達者な女の子は手が出にくいです)。長男が投げるものは彼の好きなものなので、「投げたものは使えないよ。いらないのでしょう」と言います。次男に手を出せば「自分がされて嫌なことをしないでね」と言っています。これは実体験も必要で、自身も叩かれて嫌な思いをしたり、乱暴な態度でお友達を傷つけて反省したり、親が謝るのを見て悪く思ったり…という経験も重ね、次第に手を出さないことを覚えるでしょう。5. 嫌い=好きの裏返し4歳まではプロポーズしてくれたのに、時に「ママ嫌い」というときもあります。よく様子を観察していると、「嫌いと言われてママはどんな反応をするか?」も伺っているよう。最初はショックでしたが、結局はママが1番好きで甘えたいんだなと思います。5歳になればプライドも出てきますし、他人の目を意識したり、「恥ずかしい」という感情も芽生え強まります。素直に甘えられない一面も見られる頃なんですね。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月13日ある日、もうすぐ4歳になる息子がしょんぼりしていました。「せいんせいがね、お母さんのこと、忘れものが多いねって。また忘れちゃったね、いつもなんでも忘れるねって。ぼくはさあ、困っちゃったんだよ…」「ついに、きたか」と思いました。こういう理由で息子が傷つく日がくると、ハッキリ覚悟していたわけではありませんが、なんとなく予想はしていました。前回記事:ウッカリ者のわたしが、子育てをするうえで気をつけていること。「息子が自分のことで傷ついている」思っていた以上にショックで、息子から話を聞いた日はずっと頭の隅っこがグルグルしていました。怒りの矛先は間違いなく自分だけれど、自分のことを棚に上げて息子にそんなことを言った先生にも腹が立ってしまう。どうして子どもの前で親の短所を挙げるのだろうか。とはいえ悪いのは、どう考えてもわたしです。先生だって「このお母さんはウッカリさんだ」と分かっていても、度が過ぎてイヤになっちゃうんだろうな。そりゃそうだ。先生がぼやきたくなるのも分かります。そこで、わたしは考えました。ぱっと頭に浮かんだのは以下の3つです。1. 先生に息子がしょんぼりしている事実だけを伝える。2. 先生に普段からわたしが迷惑をかけていることを謝りつつ、息子がしょんぼりしている事実も伝える。3. 息子がしょんぼりしていること、それを見てわたしも、自責と反省と怒りと悲しさでどうしたらいいのか悩んでいることを、ありのまま伝える。悩んだ結果、何も伝えないことにしました。理由はこれから同じことが何度も起きるからです。いまの時点だけを考えれば、先生に気持ちを伝えれば何かいい方向に対処できる可能性もある。先生だって育児のプロとして、自分の発したことばが息子をしょんぼりさせていることを省みるかもしれません。もちろん、わたしは忘れものをしないように日々の生活を見直す必要があります。失敗するメカニズムを見つけて対処しなければなりません。いくら苦手な分野だからといって、対処無しに開き直るのなんてもってのほか。とはいえ人生は長いのです。これから先も、息子がわたしの子どもである限り同じことは繰り返しあるはず。そのたびにしょんぼりして、わたしは息子がしょんぼりしないように道を優しく整備して…キリがありません。それってまるで、「弱者なんです!だから優しく扱ってください!」って叫びながら道を歩くようもの。そんな親子になりたいかな。絶対になりたくない。そもそも、弱者だとは思っていません。社会の対応も他人の目も、自分に都合よく変わることはない。息子には大変申し訳ないけれど、不甲斐ないなと思うけれど、本人がこの母親に慣れるしかない。うたれ強くなるしかない。すべてのものには良い面と悪い面があって、それを両方見守れるようになってほしい。ウッカリ者の母でごめんよ息子。でも、どうか強く生きてほしい。自分の弱さを隠さずに息子に「お願い」息子がしょんぼりして帰宅した次の日、わたしはこの件についてじっくりお話しする時間を作りました。あやふやにしているよりは、きっちりお話しをしたほうがいいと思ったからです。きっと幼い息子にはまだ意味が分からないかもしれません。でも、今は分からなくても、あとから思い出してもらえる可能性もあると思いました。─昨日さ、先生がお母さんの忘れもののことをキミにお話ししたでしょう?覚えてるかな?「覚えてるよ。すごく悲しかったよ。」─そうだね、悲しいよね。お母さんが忘れものばかりしていたら、キミが悲しくなっちゃうよね。お母さんが忘れものばかりして本当にごめんね。「悲しいよ。ぼくが先生に怒られちゃうんだよ。」─そうだよね、本当にごめんなさい。あのね、今から大切なお話しをするよ。難しくて分からなくても、頑張って聞いてくれるかな?─お母さんは、忘れものをしないように頑張ります。でも、これからも忘れものをしてしまうかもしれない。お母さんは覚えておくことがとてもヘタクソだから、きっとこれからも忘れてしまうかもしれない。だからね、キミにお願いがあるんだけど…お母さんのお願いを聞いてくれる?「うん、聞くよ。」─朝、保育園に行く前に、持っていくものを一緒に考えてくれるかな?もし、考えることをお母さんが忘れてしまったら、「持っていくものを考えるよ」ってキミが言ってくれたら嬉しいな。息子のおかげで忘れものが減りました。息子はわたしのお願いを聞いてくれました。母親がみずから子どもに情けないお願いをするなんて…と、自分の選択が正しかったのか未だに分かりません。ですが、息子は頼られたことが嬉しかったようで、ちょっと誇らしげに「忘れもの確認」をしてくれます。もちろん毎日できるわけではありませんが、この日以来、忘れものが減ったように思います。わたしのことですから自覚のない忘れものもあるかもしれませんが、「あ!!あれを忘れた!!」は確実に減りました。きっとこの先もずっと、何度も、息子はわたしの「ウッカリ」で嫌な思いをすることでしょう。目に見えてハッキリ分かるものではないぶん、余計にモヤモヤすることもあると思います。そういう負の側面をどうやって切り抜けたらいいのか、息子の自尊心をどうやってケアすればいいのか、課題は山積みです。今回の件も何が正解なのか分かりません。迷いながら手探りで進むしかありませんが、大切なことは「親も子も打たれ強くなること」「長い目で見ること」だと思いました。ライター:金延さえ
2016年09月12日子育てをする者ならばわかると思うが、新生児の頃から物言わぬ赤子と1日中2人きりでいると、「大人と会話したい」「育児の大変さを誰かと分かち合いたい」という欲求が湧くものだ。その思いからせっせと児童館や育児教室に出かけたり、口コミサイトに投稿したり、ママ友作りに励むママも少なくない。一方で「毎日話すのは夫のみ、子どもは3年保育より2年保育でできるだけ見ていたい」という、家庭内で十分満たされているママもいる。加えて、夫はイクメン。そんな彼女と自分の違いを、この度発見したのでご紹介したい。夫とのコミュニケーションが半端ないはじめは彼女が満たされているのも、夫がイクメンなのも、性格の違いだと思っていた。それも一理あるが、それだけじゃないのだ。その友人は見知らぬ土地で子育てを始めて丸4年。未だママ友はおらず、日中外に出ることはほとんどない。結婚前は働いていたが、いま日常生活で会話する人はほぼ夫のみ。元からそういう子だったのかというと、学生時代は友達が多く、いつも友達に囲まれていて世渡り上手な子だった。今の様子とは印象が正反対なのだが…話をしていて、あることに気付いた。その友人は、何でも夫に相談するのだ。子どもの服を買うとか、その日の夕飯のメニューとか、些細なことでも相談する。相談だけじゃない、日々起こったほんとうに小さな出来事も、夫にこまめに話している。そういえば彼女は、連絡がマメなタイプだったことも思い出した。大事なのは夫とのコミュニケーション「子どもを早く預けて自分の時間が欲しい」と願うママの多い昨今、実家が遠いながらも、2年保育でできるだけ見たいと思うママも珍しいだろう。彼女を見ていると、「夫とのコミュニケーションで満たされているから、ママ友がいなくても、子どもと1日中いても大丈夫なんだ」と気付いた。時を同じくして、児童精神科医である佐々木正美先生の著書『子どもへのまなざし』(福音館書店)にて「育児はほとんど手伝ってくれないが、日常の生活において夫とのコミュニケーションに満足を感じているお母さんは、同じように(育児の)疲労を感じにくいし、苛立ちにくいし、不安も感じにくいのです。」という記載を見た。彼女の場合夫はイクメンだが、イクメンになるのもわかる。ママと違って育児に縁遠くなりがちなパパでも毎日話を聞いていればイメージが湧きやすい。話してもらうことで「頼られている感」も上がり、より育児に手を出しやすいだろう。育児にもスキが必要じゃあ自分は?と振り返ると、元から連絡はマメではない。正直いまは夫に喋るのも面倒くさいぐらい毎日疲れている。「夫に話してもわからないだろう」「求めている答えは返ってこないだろう」と、はじめから諦めている部分もあるだろう。それでも夫に話すときは育児疲れが和らぐから、「夫婦のコミュニケーション」は侮れない。はじめから「求めている反応を求められないから」と思うのも、愚問だ。他人だから当たり前だし、話さなければ話さないだけ分かり合えなくなる。男女は違うのだから、わかってほしいなら会話を増やすべきだろう。それだけじゃない、私は何でも自分で決めたがりで、育児に関することはほぼ自分で決めてきた。どこか「育児は私には任せて」風をふかせているところがある。完璧主義で苦しむママに、多いのではないだろうか。「恋愛にはスキが必要」とよくいうが、「育児にもスキは必要」だ。妻があんまり頑張り過ぎれば夫も手を出せなくなる。まず何をどう手を出せばいいのかわからないからだ。次第に「任せておけば大丈夫」と一切手を出さなくなる。いま自分ができるのは、夫婦の会話を諦めず増やすこと、もっと自分から夫を育児に巻き込むこと。彼女を見て、そう気付いたのだ。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月10日つい最近、うちの子が4歳になりました。生まれたばかりの頃は「生後1週間」「生後1ヵ月」「生後3ヵ月」と細切れにカウントしていたものですが、子どもが成長するにつれて時間の経過がどんどん短く感じるように。あっという間にまた1つお兄ちゃんになり、嬉しい反面ちょっぴり寂しいです。お誕生日になると毎年悩むことがあります。それは、お誕生日当日に保育園へ行かせるかどうかということ。「親がお休みの日は保育園を休ませて、行事はなるべくおうちで家族と楽しんでください」という方針の保育園は少なくありません。うちの子が通う保育園も、休まずに通うことよりも、少しでも家族と一緒に過ごすことを推奨しています。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物お誕生日に保育園を休ませてよかったこと。1歳と2歳のお誕生日は、夫とふたりでお仕事を休み、息子も保育園を休ませました。我が家は夫婦の休みが合わないことが多く、土日休みでもありません。そのせいで家族がまる1日勢揃いすることが滅多にないのです。お誕生日ぐらいは家族勢揃いで遊びたいと思ってのことでした。1歳のお誕生日は息子よりも親が楽しんだカタチでしたが、2歳のお誕生日は息子も喜んでくれました。しょっちゅう仕事を空けることはできませんが、こういう特別な日ぐらいはみんなでお休みするのもいいものです。とくにうちのような、土日休みではなく家族が揃いづらいおうちなら、子どもの誕生日ぐらいは思い切って休日にしてしまうのもアリだと思います。お誕生日に登園したら…息子がイキイキして帰宅した!!3歳のお誕生日はどうしてもお休みをとれなかったので、息子を保育園へ行かせました。家族みんなでお出かけできず、息子には悪いことをしたなあと少し後ろめたい気持ちでお迎えに行ったのですが…なんと、息子は上機嫌!!どうやら、お友だちや先生に「お誕生日おめでとう」と祝ってもらえたことがすごく嬉しかったようです。それまでお誕生日当日はお休みさせていたので知らなかったのですが、お誕生日に保育園へ行くと折り紙で作ったお花を胸につけてもらえたようです。そのお花を見た他クラスのお友だちも「お誕生日だ!! おめでとう!!」と声をかけてくれたのだと嬉しそうに報告してくれました。たしかに、お友だちみんなにお祝いしてもらえるのは嬉しいにきまっています。そんな息子を見て、来年も絶対に登園させようと思ったのですが…4歳のお誕生日は休日でした。残念なことに、4歳のお誕生日は休日でした。4歳ともなると、自分のお誕生日を指折り数えて楽しみにするように…。昨年の記憶もしっかりあるので、今年もお友だちみんなにお祝いしてもらえるのだと楽しみしていたようです。担任の先生が気を利かせて、当日ではなく前日にみんなでお祝いしてくれたようですが、本人は「ぼくの誕生日は明日だよね?」と少し不思議に思っていたようです。お誕生日は「自分が主役」になれる特別な日もちろん、たいがいの保育園は「○月生まれのお誕生日会」を月に1度まとめて開催すると思います。ですから当日に行かなくても「主役」になれる日はあります。だけど、「自分だけが主役」になれるのは、(同じお誕生日のお友だちがいなければ)お誕生日当日だけ。普段から仲良くしているお友だちも、あまり絡みのないお友だちも、みんなが「おめでとう」と言ってくれるなんて、とっても嬉しい1日になること間違いなしです。おとなだって、お誕生日になると口には出さずとも少し期待してしまうもの。筆者も打ち合わせの席で「今日お誕生日ですよね!? おめでとうございます!」と言われたらとってもハッピーです。みんなからお祝いしてもらえることは、保育園に通う子の特権かもしれません♪「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」第5回:保育園でできる“つながり”は一生の宝物ライター:金延さえ
2016年09月09日子どもが言うことを聞いてくれないのは、子育てにおいて大きな悩みの一つ。でもよく考えて見てください。ほんとうに子どもは、お母さんの言うことを全部聞かないといけないのでしょうか。ほんとうに大人の言うことが、全て正しいのでしょうか。「コドモ博士の哲学トーク」バックナンバー第1回:「朝の着替えを嫌がるのは何で?」第2回:「何でそんなに歯磨きを嫌がるの?」第3回:「怒られているときってこんな気持ち」第4回:「同じことを何度言われてもわからないワケ」第5回:「上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くないわけ」第6回:「お兄ちゃんになるってこんなキモチ」第7回:「子どもの繊細な性格を武器にする」第8回:「イタズラって悪いこと?イタズラを考える」第9回:「どう褒められると嬉しいの?」第10回:「こんなケンカならしてもいいよ。夫婦げんかを見る子どもの気持ち」第11回:「良いママ」を目指すママに育てられる子の気持ち第12回:「逆効果だらけ。親に口うるさく言われる子どもの気持ち」第13回:「すぐに『ごめんなさい』って言えないワケ」自分の目標達成より、ママの言いつけを守るのが正解?ママ:も~片付けてって言っても片付けないし、ご飯だよって言っても食べないし。何でママの言うことが聞けないの!?K:片付けてって言えば片付けて、ご飯だよって言えば食べる。ママはそういう子が好きなの?ママ:好きというか…ママの言うことをちゃんと聞いてすぐに行動してくれたら、ママが助かるのよ。K:ママのことは困らせたくないよ。でもさ、今いいところだったんだ。あと少しでブロックで家が出来上がるところだった。それなのに急にママが「早く片付けて、ご飯よ」って言ったんだ。ねぇママ、自分の目標の達成より、ママの言うことを聞くことを優先する。それでボクはほんとうにいいのかな?何だかモヤモヤするんだよ。ママ:それでは自分のことは犠牲にして、他人の目を気にする大人に育ってしまうわねぇ。自分というものが育たないわ。K:でもママに怒られるから、結局は自分を諦めることも多いんだよ。ママの言うことは全て正しいわけじゃないK:子どもは多かれ少なかれ、親の、特にママの顔色を伺うからさ。だから時々迷うんだ。自分の気持ちを守ればいいのか、ママの言うことを守ればいいのか。ママ:なるほどねぇ。ママは子どもの気持ちを聞かないで、自分の考えを押し付けていたかもしれないわね。K:あとさ、この前はママとおばあちゃんの言うことが違ったでしょ?ボクが車のオモチャで遊ぼうとしたら、弟が横取りしようとしたとき。ママはボクに向かって「お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい」って言って、おばあちゃんは弟に向かって「お兄ちゃんはまだ遊んでないから、お兄ちゃんが遊んでから借りようね。順番だよ」って教えてた。ボクはおばあちゃんの言葉を聞いてモヤモヤが消えたんだ。いつもママの言うことを聞いてすぐに弟にオモチャを貸してたから、モヤモヤしてたんだよね。ママ:ごめんね、あれはママも勉強になったわ。結局おばあちゃんの意見を優先したわよね。K:でも、ちょっと不安にもなった。ボクにとってはいつでもママが1番だったけど、あのときはおばあちゃんの言うことが正しかったでしょ。ママの言うことは何でも正しいわけじゃない、って不安になった。ママ:そうね…。ママはね、いつも「子どものため」を思って、話しているつもりなのよ。でもね、100%そうかって言ったら違うわ。「ママが大変だから」「ママの体裁が悪いから」って「ママのため」を考えて自己都合を押し付けているときもあるし、「疲れて頭が回らなくて言ってしまったこと」もあるし、おばあちゃんのときみたいに「ママの考え自体が間違っていた」こともある。そう考えるとママの正しさは80、70、60%…って下がる。もちろん命やケガの危険については正しいことを言ってるって自信があるんだけどね。ママはこのことを知らなかったんだわ。「無知の知」って大切ね。反抗は自分で考えるはじめの一歩ママ:実は間違えるのってママだけじゃないのよ。パパも、おばあちゃんも、お友達も、学校の先生も、偉いって言われる人でも、誰でも間違えるの。それにね、「正しさ」って人によって変わるのよ。K:じゃあボクは誰の言うことを聞けばいいの?まだ知識や経験の少ない子どものボクは困るよ~。ママ:それはあなたが決めていかないといけないのね。「いま自分は誰の言うことを聞くべきかな?」「いまの自分には何が正しいのか?」ってね。そう考えると、Kが言うことを聞かなくなったのは、ある意味自立の一歩ね。K:自分で決めて間違えたら?ママ:間違えるのが当たり前なの。全て正しいということ自体が無理なのよ。むしろ子どものことほど多くの間違いを重ねることで、正しさを見極める力がつくの。だから落ち込みすぎないで、糧にしていってくれると嬉しいな。K:ママにもサポートをお願いしたいな。ママ:まずはKの気持ちを聞くことからね。「コドモ博士の哲学トーク」バックナンバー第1回:「朝の着替えを嫌がるのは何で?」第2回:「何でそんなに歯磨きを嫌がるの?」第3回:「怒られているときってこんな気持ち」第4回:「同じことを何度言われてもわからないワケ」第5回:「上の子にとって弟・妹なんて別に可愛くないわけ」第6回:「お兄ちゃんになるってこんなキモチ」第7回:「子どもの繊細な性格を武器にする」第8回:「イタズラって悪いこと?イタズラを考える」第9回:「どう褒められると嬉しいの?」第10回:「こんなケンカならしてもいいよ。夫婦げんかを見る子どもの気持ち」第11回:「良いママ」を目指すママに育てられる子の気持ち第12回:「逆効果だらけ。親に口うるさく言われる子どもの気持ち」第13回:「すぐに『ごめんなさい』って言えないワケ」ライター:宮野 茉莉子
2016年09月01日先日、主人とお互いの友人関係について話しました。筆者の主人は保育園に通っておらず、あまり地元の友人がおりません。友人は多いほうに見えますが、幼なじみと呼べる地元の仲間はいないようです。かたや筆者には、幼なじみと呼べる友人が大勢います。どちらが良い悪いの話ではありませんが、わたしは「いないよりはいたほうがいい」派。息子にも保育園での友人を大切にしてほしいと思っています。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」幼なじみは、兄弟のような “同じ時間を生きる” つながり筆者には0歳児からや保育園からのの幼なじみが多くいます。もちろん、すべての友人といまだにしょっちゅう連絡を取り合っているわけではありませんが、SNSでもつながりがあり兄弟のような感覚です。ラッキーなことに、筆者の通っていた保育園のクラスメイトは、ほとんどが同じ公立小学校に進みました。そのため、中学・高校・大学・社会人と年齢を重ねても、ときどき会う機会があります。仲の良いメンバーとは食事に行きますし、同窓会で顔を合わせることもあります。1年前の夏にも、保育園のクラスメイト数人と同窓会で再会。お互いの子どもの写真を見せ合うと、自然と自分たちの思い出話に華が咲きました。たとえ一人っ子であっても、こういった兄弟のように話せる友人がいるのは大切なことだと実感しています。我が子のように叱咤激励してくれる、クラスメイトのパパ自分が親になってわかったことですが、0歳から毎日顔を見ている息子のクラスメイトはみんなかわいい。大げさな表現になりますが、まるで親戚の子のような感覚になります。顔を見る頻度で考えれば親戚の子よりずっと身近かもしれません。わたしも、幼少期はクラスメイトのパパやママにたっぷり叱られて大きくなりました。叱られるだけではなく、苦手な跳び箱が跳べたときや、絵の賞をとったとき…クラスメイトの親が我が子のように褒めてくれました。子どもにとって、そういった「第2の親」が大勢いることは大きな安心になるのです。思春期に助けてくれたクラスメイトのママ高校時代の一時期、筆者は登校拒否をしていました。何があったわけでもないのですが、思春期特有のモヤモヤがあり、どうしても学校に行きたくなかったのです。登校時刻を大幅に過ぎたお昼前に近所のコンビニへ行くと、幼なじみのママがパートをしていました。その幼なじみとは保育園を卒園して以来あまり仲良くなかったにもかかわらず「朝ご飯は食べたの?今日は何して過ごすの?明日も来てね」と声をかけてくれたことが、当時のわたしにとってどれだけ心強かったか。親になって思い返すと、きっとそのクラスメイトのママは、わたしのことを親戚の子のように思っていてくれていたのかなと思います。自分の子にもそんな「第2の親」がいてほしいですし、わたしも息子の保育園友だちが同じようなことをしていたら声をかけたいなと思っています。自我が芽生える前からの付き合いだからこそ歳を重ねれば重ねるほど、友人関係はどうしても同じ趣味、同じ職種の人に限られてしまいます。それに比べて保育園時代の友人は家庭の経済状況もさまざま、趣味や職種も多様。価値観が定まってからできる友人とはまた違う刺激を受けられる存在です。家族以外で、自我も固まっていない自身の子ども時代を知っている友人やクラスメイトの「第2の親」という存在は、それだけで自己肯定に繋がるとも思います。なぜなら、理屈抜きに「幼い時間を共有した人々」だから。そんな幼なじみや頼れる存在が大勢いることはしあわせなことではないでしょうか。我が子にもそういった環境を作ってあげたい、作って欲しいと思っています。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所第4回:「お給食はママの味方です!!」ライター:金延さえ
2016年09月01日生涯を共にするパートナーや、自分以上に大切な我が子。最も愛する彼らだからこそ「違う価値観でも全て受け入れたい」と思うもの。とはいえ「相手の気持ちが理解できない…」なんて悩んでいませんか。理解できないあなたは、それが正解。たとえパートナーでも我が子でも、違う価値観を理解したり、受け入れる必要はないのです。自分を押し殺すのが本物の愛情?「相手を理解したい、受け入れたい」と思う気持ちはとてもステキですし、自然な感情でしょう。愛情が強くなるほどそう思いますよね。とはいえパートナーも我が子も結局は他人。性格・価値観・趣味嗜好は違って当たり前ですし、「違う相手を理解できるか、受け入れられるか」というと難しく、ほぼ無理です。それは「受け入れよう」とすると必ず自我が出てくるから。たとえば朝食はパン派のあなたに、ご飯派の夫の場合。夫のために和食を作り続けたとしても、「和食って作るの大変だし、朝から重いんだよね。美容のためにも軽くパンとフルーツで済ませたい」という自分の気持ちはいずれ出てきます。「そんなの本当の愛情じゃない」なんて意見も出てきそうですが、自分の気持ちを押し殺し、相手に従うのが本物の愛情でしょうか。お互いが自分らしく生きるのを見守ることこそ、本物の愛情だと私は感じています。最初は相手を受け入れようとしても、必ず自分の気持ちが出てきて、受け入れられないと悩むことになるのです。「受け入れる」の主役は自分、決定権も自分では、なぜ愛する相手なのに違う価値観を受け入れられないのか。それは「理解しよう、受け入れよう」とする時点で「自分本位」になっているからです。理解や受け入れるという行為は、相手を思っているようで、実際は「自分というフィルター」を通して行われます。あくまで主役は自分、決定権も自分。そこに違う価値観を通せば、どうしても自我がストップをかけます。相手を理解しようとして悩み苦しみ、「やっぱり理解できない!」となるのですね。見守り、信じようほんとうに相手のためを思うなら、「見守り、信じる」しか私たちはできません。見守り、信じる行為は、自分フィルターを通しません。相手のありのままをそのまま尊重することになります。これもまた難しいことではあります。つい口を出したくなっても、自分は何もできないからです。一見「諦め」にもみてとれるでしょう。ただ「諦める」とは仏教用語で、「明らかに見る」という意味。結局はありのままの相手を見守り、信じるのが本物の愛情ではないでしょうか。見守ることは相手のためだけでなく、自分のためにもなります。先ほどの例のように、無理して自分を押し殺す必要もないからです。自分も相手も、その人らしい人生を100%生きるために。「見守る」訓練を今から少しずつ始めてみませんか。ライター:宮野 茉莉子
2016年09月01日しょっちゅう教科書、コンパスやものさし、体操服を忘れて借りている…そんなお友だちに覚えはありませんか?こんなふうに「いつも何かを忘れている子」って、どこのクラスにも1人はいますよね!?お恥ずかしい話ですが、筆者はそんな「忘れもの女王」でした。小学校6年間で忘れものをしなかった日はたった1日もありません。これは過言ではなく、毎日提出する○○ドリルは登校してから必死で済ませていました。端から見ればただの不真面目な生徒だったと思いますが、本人はいたって真面目。宿題をさぼりたいだとかは1ミリも考えていないのです。今回はわたしのような究極ウッカリさんが、前向きに子育てをするうえで気をつけていることを書かせていただきます。生活に支障があるほどの「ウッカリ」冒頭に挙げたのが一例ですが、世の中には生活に支障をきたすほどの「ウッカリ」体質人間が存在します。最近では「度を超えたウッカリさん」を「発達障害」と診断するケースが多くなりました。発達障害ということばが流行しだしてから、さまざまなところで率直な意見を耳にするようになりました。「誰でもそう」「甘えだ」「努力が足りない」という否定的な意見もあれば、「脳の欠陥なのだと理解してほしい」「できないことを無理に頑張る必要はない」という肯定的な意見もあります。わたしはハッキリと、どの意見が正しいか言い切れません。人によると思うからです。頑張ってもできないことを「努力不足」だと思うことでモチベーションを上げられる人もいるでしょう。その逆に「できないことは頑張らない」と言い切ったほうが前向きに生きていける人もいます。周りの環境や日々背負う責任、本人の精神力によっても変わると思います。子育ては「提出物」と「期限」がつきもの妊娠が発覚してからというもの、日々は「提出物」と「期限」のオンパレードです。妊娠○週までに受けなければならない検査、出さなければならない書類、決めなければならないこと。学校に持っていくもののように、誰かに借りることはできません。生まれたらすぐに予防摂取が始まります。1ヵ月検診、3ヵ月検診、1歳検診…。何を隠そう、わたしは子どもの3歳児検診を忘れていましたが、普段からウッカリしているわたしを心配した保育園の先生が教えてくれてセーフでした。子どもを産む前は、自分の「ウッカリ」が自分だけの問題でした。仕事に関する「ウッカリ」はポストイットを書いたりアラートを出したり、「ウッカリ」が起きたときに対処できるスケジュールを組んだり…と、これまでのノウハウでなんとか対応できます(とはいえ、それでも「ウッカリ」はありますが…)。ですが子育てはノウハウがありません。仕事で培ってきたノウハウがそのまま流用できるかといえば…そこをスムーズにできるほど器用なら「ウッカリ」にはならないわけで…自信のないことは周りに相談すべしわたしはできる限り、自分が覚えていなければならないことを周りに分散させました。そのためには声を大にして「わたしは究極のウッカリ人間です」と表明する必要がありました。最初は抵抗がありましたが、背に腹は代えられません。もしわたしが「ウッカリだから助けてください」と言うことを、「みずから頑張ることを放棄している」と批判する人がいたら…潔く諦めます。その批判は間違っていません。たしかにわたしは努力を放棄しています。ですが、仕事と育児は違います。仕事に失敗しても命はとられません。でも育児に失敗したら…最悪の場合は我が子の命を奪うことになります。「周りに迷惑をかけない努力」をするならば、「育児に協力してくれる人を大勢集める努力」をするほうが前向きだと思いました。隠さないで味方をつくるとはいえ、何もせずに周りを頼るのは違います。基本的には母親である自分が、誰よりも我が子のことを考え行動すべきです。じゃあどの程度周りに頼るのか…わたしの場合は、日頃から自分の「ウッカリ」を隠さないようにしています。普段の会話で開けっぴろげに「ウッカリエピソード」を伝えます。重く伝えるのではなく、明るく面白く話します。そうした小さなカミングアウトを続けていると、いつの間にか味方が増えていきます。「あのママはきっと忘れているにちがいない」と心配してくれた保育園のママ友から、「明日はお弁当の日だよ」とLINEがくることもあります。「ウッカリ」として進むコツウッカリ人生を生きていると、日々落ち込むことの連続です。努力不足だと反省を重ねることもあれば、失敗をあえて忘れて前進しようとすることもあります。それはそのときどきの状況によって変わりますが、ひとつだけ変わらないコツがあります。それは、自分が「ウッカリ」だと思って行動すること。ペンギンが「自分は鷹だ」と思い込んでいたら、飛び立つ練習ばかりして一生を終えてしまうでしょう。ペンギンは「自分はペンギンだ」と自覚できてこそ、行きたい場所へ一歩進めるのだと思います。もちろん、その道中で「努力が足りない」と反省したり、反対に「できないことは気にしない」と開き直ったり、白黒つけられないこともあるでしょう。ですが、自覚して進もうとする姿勢が大事なのだと思います。ライター:金延さえ
2016年08月31日2人目の妊娠中や産後、「上の子が可愛くない」と思うことがありませんか? 他人には相談しにくいし、「ママだから2人とも平等に可愛がらないと」と自分を責めてしまう…しかし実は「上の子が可愛くない」と思うのはよくあることです。そう感じる原因はどこにあるのか、知っているだけで気持ちも変わるでしょう。今回は3つほど原因をご紹介します。1. 生物学的要素本能的なもの本能的に母親は「1番小さな赤ちゃんを守ろう」と本能が働くもの。そうでなければ何もできない赤ちゃんを守ることができませんよね。我が子が何人いても、本能的に生まれたての下の子を1番可愛く思うことは、ごく普通のことなのです。産後の攻撃性の波及産後、ホルモンバランスの関係で女性が攻撃的になるのはご存知でしょうか?第一子の産後、夫や義母にやたらイライラしてしまうのはよくあること。これが第二子以降になると、上の子にも波及しやすいのです。上の子もママに構ってほしくて赤ちゃん返りをしたり、わざと下の子をいじめたり。その姿を見ているとママは余計イライラしやすくなります。2. 「兄・姉らしさ」の押し付け私自身、上の子を可愛く思えなくて悩んだのが下の子の妊娠中でした。「お兄ちゃんになるんだからこれくらいできるようになってよ」と、無意識に上の子にお兄ちゃんを求めていたのが原因です。しかし上の子からすれば、好きで上に生まれたわけではありません。偶然最初に生まれただけなのに急に兄姉らしさを求められたり、急激な成長を求められては戸惑ってしまいます。基本的にきょうだいというものは、ママからの愛情を奪い合う競争相手。上の子が「本物の兄・姉」になるには、長い年月が必要です。ケンカをしつつも時に一緒に遊んだり、可愛く思ったり。本物の兄弟になる日まで、期待の押し付けはやめましょう。3. 疲れ×上の子のワガママ×孤育て新生児のお世話で睡眠不足&疲れていて心身ともに余裕がないのに、上の子はワガママを言うし、対応できるのは自分1人しかいない…この状況でイライラしない人はいないでしょう。2人目の産後は、里帰り期間を長くする、夫に頼る、ファミサポを頼むなど他人の協力が必要不可欠。またテレビやお惣菜など外部サービスも積極的に活用しましょう。イライラ解消の近道は「上の子との時間を増やす」こと上の子へのイライラは本能的に仕方ない部分もありますが、ママとしては2人とも可愛がりたいものですよね。少しでも解消する近道として、上の子との時間を増やすようにしましょう。ママとの時間が増えれば、上の子の「自分のことも構ってほしい」という気持ちからくるイヤイヤやワガママも多少は改善します。ママも幼い表情を見せる上の子を見て「この子もまだまだ小さかったのよね」と思い出し、「お兄(姉)ちゃんなんだから」という理想を押し付けてしまっていたことに気づくでしょう。意識的に上の子と2人の時間を作るようにしてみてくださいね。ライター:宮野 茉莉子
2016年08月31日先日のこと、ママになったばかりの友人から「保育園に預ける勇気が出ない」と相談されました。勇気が出ない!?どういうことかと詳しく聞いてみると…結婚前の彼女は外資系企業で働くバリバリのキャリアウーマン。働くことが生きがいだった彼女ですが、子どもを産むために断腸の思いで第一線を離れました。彼女曰く「産む前は保育園に預けて働こうと思っていた。今も働きたいと強く思うが、生まれたばかりの我が子を見ていると他人に預けることが不安でたまらない」と言うのです。もし彼女と同じように悩まれているママさんがいたら、わたしは「保育園っていいところですよ!!」とお伝えしたい!!ということで、前回に引き続き保育園にお子さんを預けるママさんに向け、その気持ちが軽くなるエピソードをご紹介します。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所ときにはサボっても大丈夫「育ち盛りの我が子には栄養バランスのいい食事をさせたい」「なるべく多種多様なメニューを用意したい」そうは言っても、毎日の料理は大変ですよね。子どもの喜ぶメニューは手間のかかるものも多く、家事が苦手なママさん(わたし含め)には毎日の炊事が大きなストレスになっていることと思います。仕事から帰って冷蔵庫を見たら空っぽ…買い物に行く気力もない…。サボっちゃダメよと自分に言い聞かせながらも、「今晩は素麺と副菜でカンベンしてもらおう」なんてこともあり、そんな日はちょっぴり罪悪感があります。そんなときに心の支えになってくれるのがお給食です。栄養士さんが考えてくれる献立はバラエティゆたか。子どもが喜ぶ味や見た目を研究して作ってくれていて、「保育園でしっかり食べているんだから、今日ぐらいはサボっても大丈夫!!」と思えるので心強いことこのうえなし。サボってゆっくりしたぶん、心に余裕を持って子どもと遊べます。お友だちとなら楽しく食べられるうちの子は好き嫌いが激しいので、おうちでの食事はひと苦労。嫌いな食材はかたくなに食べません。なんとか食べてもらおうとみじん切りにしてみたり、ペースト状にして混ぜてみるものの、無駄な努力で終わることも。「食事は楽しく」と思ってはいますが、どうしても叱りながらの夕食になってしまいがちです。そんな好き嫌い大魔王のうちの子ですが、あら不思議!? 保育園のお給食だと嫌いなものが食べられることもあるようです。お友だちとワイワイしながら、ときには競争心を煽られながら食べているようで…「●○ちゃんとヨーイドンしたら食べられたよ」と嬉しそうに報告してくれることもあります。わたしは料理が苦手なので、夕飯の支度が億劫でなりません。苦手なことを頑張っているのに子どもが食べてくれない…報われない努力でイライラしてしまうこともあります。でも食事のときにママがイライラしちゃうと悪循環ですよね!? そうならないように、「保育園があるから大丈夫」と魔法のいいわけを使うようにしています。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがある第3回:保育園は子どもの価値観を広げる場所ライター:金延さえ
2016年08月30日子どもの夏休み、「正直しんどい」と感じていませんか。子どもは可愛いですが、一日中家にいると何度もTVやお菓子の催促をしてきたり、兄弟喧嘩ばかりしたり、部屋を散らかしっぱなしだったり…普段より怒る機会も増えますよね。ママが1人でいる時間もとれなくなり、心の余裕はさらに減ります。でも、子ども側はママと過ごす夏休みを楽しみにしています。ママがイライラしていては、ママ・子ども共につまらない。せっかく同じ時間を過ごすならリラックスして過ごしたいですよね。今回は子どもの夏休みストレスを減らすコツを3つご紹介します。あえて予定は立てない旅行など大きな予定以外はあえて夏休みの予定を立てないのがオススメ。今年、我が家は予定を立てていません。予定を立てた方がラクですが、計画通り過ごしているとどこか「予定をこなす感」があります。「予定をこなす感」を感じると「子どものために夏休みを過ごして『やってる』感」が抜けないもの。子どもに対して上から目線でいると、余計夏休みがしんどくなるのです。また予定を立ててしまうと、夏休みを「連続的」に捉えがちに。「また子どもを遊ばせないと」「また兄弟喧嘩を叱らないと」など…ついつい考えてしまうのです。いっぽうで予定を立てないと「断続的」に夏休みを捉えられるようになり、毎日が新しい1日に思えます。夏休み中にやりたいことはピックアップしておき、具体的な予定は子どもと一緒に前日決めてみましょう。基本的に子どもに決めさせることで「自分で予定を立てる力」も身につきます。親は「この展覧会は何日で終わるよ」「台風が来そうだからプールは来週にしよう」などフォローのみで良いでしょう。1日1回「ママ優先タイム」を設ける夏休みにストレスを感じる大きな原因は、「ママの自分時間が減る」代わりに、「親をする時間」が増えるから。そんなママのストレスを減らすためにも、最低1日1回はママ優先タイムを作りましょう。たとえば「おやつの後1時間はママの好きなテレビや雑誌を見る時間」など。夏休みだからって、全てを子ども優先にする必要はありません。「全て子ども優先」が良いわけでもないのです。「親が好きなことをしている姿」を子どもに見せることは大切。親の好きなものを見て子どもも一緒に好きになったり、親の姿を見て自分の好きなことを始めることもあります。最初は「一緒に遊んで」と愚図ることもありますが、「今だけはママの時間」と譲らないでおきましょう。子どもが「自分以外にも『自分の時間』や『好きなこと』がある」と知ることも大切です。あと何回一緒に夏休みを過ごせるか考える筆者の長男は、今年幼稚園最後の夏休み。ふと、「一緒に夏休みを過ごせるのは、あと何回だろう?」と考えました。中学に入れば、ほぼ毎日部活や友達との約束に出かけるでしょう。親とじっくり一緒に遊んでくれるのは、小学生まで。幼稚園と小学校を合わせて9回しかないのです。「人生でたった9回」しか子どもと夏休みを過ごせないとは、思ったよりも少なく感じます。夏休みが来るたびに「この子とあと何回一緒に夏休みを過ごせるのだろう?」と考えてみると、心も新たになります。ライター:宮野 茉莉子
2016年08月29日「ママをやっていく自信がない…」そんな不安感に苛まれるときが、子育てをはじめてからの6年間で何度もありました。子どもが何をやっても泣き止まないときやケガをしたとき、高熱にうなされて不安な夜、子どもに対して感情的に怒ってしまったとき…「『私なんか』がきちんと子育てできるのだろうか」と悩むのです。 良妻賢母なんてガラじゃない私自身「良妻賢母」なんてガラではありません。片付けは好きだけど料理は苦手、裁縫なんて聞くのも怯えるほど大の苦手。大雑把でマイペースで、素直な感情表現には自信があるけれど、感情的にもなりやすい。子どもは好きですが、世間的な良妻賢母のイメージとはかけ離れています。それでも子どもが生まれれば、可愛くて仕方ない。我が子のために苦手な料理も裁縫も頑張り、自分ができることは何でもしたくて良妻賢母を目指すものですね。とはいえ、育児は長男の高熱が長引いたとき、ヤンチャな次男がケガをしたとき、疲れて必要以上に怒ってしまったとき…様々なきっかけで「きちんと育てていけるのか?」と不安になるものです。みんな同じだったそんなことを自分の母に話したとき、「誰でもそんなものよ」と言われました。そんなことは私だって何回も考えたし、子育て中は何度もヒヤヒヤしたと。また時を同じくして、道端でおばさんに「男の子2人大変でしょう?私も男の子ばかりだったけど、何度ケガをして病院に行っては心配したことか…反抗期もすごくてさ〜」なんて話を聞きました。歩きたての次男のケガに落ち込んでいた私は、それだけで救われました。考えてみれば、昔はこういう話を実母や義母を始めとしたあらゆる“ママ経験者”たちからお腹いっぱいになるほど聞いていたのです。不安に苛まれたときも「それくらいうちもあったわよ」「子どもってそうやって強くなるのよね〜」なんて聞き手がいました。ひとりで悩まずに誰かに話す今は「ママの孤育て」状態。ひとりで悩んでいるからこそ、子どものちょっとしたケガでもドーンと落ち込んでしまうのです。ほんとうに「ちょっとしたこと」で動揺しては自分を責めては落ち込んでいたと、自分自身を振り返っても思います。核家族の現代では、環境をすぐに変えることはできません。それでも不安感に苛まれたら「誰かと話す」ことを真っ先に考えてほしいのです。相手選びも重要で、たとえば考えかたの違う異性や正論を押し付けがちな人、注意したがりの人など相談することで逆に自分が疲れてしまうような人は避け、身近な同姓、信頼できる人やきちんと話を聞いてくれる人を選びたいところです。私たちは基準を知らない実母や姉妹でも、心許せるママ友でも、優しそうな支援センターや保育園の先生、道端で声をかけてくるおばあちゃんでもいいでしょう。「こんなことがあって…」と話してみると、実は「誰にでもあること」「ちょっとしたこと」だとわかるかもしれません。自分が悩んでいることが重いのか軽いのか、その基準を初めて子育てをするママは知らないのですから。あなたが話せば、向こうも話してくれるようにもなります。私自身は人見知りですが…「不安なときだけは、人見知りしてるよりも話しかけるほうがラク」ということも、子育てで学んだひとつです。ライター:宮野 茉莉子
2016年08月19日保育園に預けることに対する世間の意見は賛否両論。たしかにマイナス面もあるかもしれませんが、いいこともあるんです!!保育園にお子さんを預けることで悩まれている乳児のママさんに、プラス面を再確認して前向きになってほしい!!ということで、「保育園はかわいそう」と言われることに悩み苦しんでいるママさんの気持ちが軽くなるエピソードをご紹介します。今回は保育園に通ったことで子どもの価値観が広がったエピソードです。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがあるママの知らないお歌も唄えるようになる子どもってうたうのが好きですよね。うちの子はことばが話せるようになる前から、保育園の帰り道に「●×△○~♪」と何かを唄っていました。はっきりしない造語だったのが、みるみるうちにことばになっていき、あるとき「いーおーまいまい、いーおーまいまいー、とんとんとんっ」と発音したときの感動は今でも忘れられません。うちの子はそれをきっかけに、どんどん他のお歌もうたうようになりました。洋楽を聴いているとしゃべれるわけじゃないのに英語を覚えていることがあります。中学校の英語の授業でビートルズやカーペンターズの歌を唄ったという人も多いと思います。音楽にのせるとことばの習得が早くなるような気がしませんか!?子どもも同じように、音楽に合わせてことばを習得しているのかもしれません。あっという間にレパートリーが増えて、それとともに発音がしっかりしていきました。保育園に行かさずにひとりで子育てをしていたら、どうしても同じようなお唄ばかりを聴かせてしまいます。保育園に行くことで、昔ながらの動揺から流行の幼児曲まで幅広く耳に触れることができるようです。ママのチョイスとはちがう絵本に触れる子どもに読み聞かせる絵本にこだわっている人は多いと思います。絵本は子どもにとってまだ知らない体験を、物語を通して学ぶ大切な機会です。「やさしい子に育てたい」「道徳を教えたい」という想いで、少しでもいい絵本を読み聞かせたいと思いますよね。それはいいことなのですが、どうしてもママの価値観にしばられがちになってしまいがち。絵柄も気づけば似たり寄ったりになりがちです。保育園には流行のものからスタンダードなものまで、絵本のレパートリーがさまざまです。「わたしなら絶対に買わないな」という絵本もあります。お金を出して買うほど自分の価値観と合っていない絵本も、子どもにとってはすべてが刺激になります。ママのチョイスとはちがう価値観に触れることで、新しい世界を与えることができるのです。家族や親しい友人のコミュニティ内で子育てをしていると、どうしても似たようなモノに囲まれて育ってしまいます。それは安心でいいことではありますが、保育園では先生の人数だけ多種多様な価値観に育てられます。ママとは違う価値観に触れることがいい刺激になり、学びにつながるのではないでしょうか。「「保育園はかわいそう?」そんなことないと思えるエピソード集」バックナンバー第1回:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所第2回:保育園で 「たくましい先輩ママに学ぶ」ことがあるライター:金延さえ
2016年08月17日5歳の長男と私は性格が正反対。とても繊細で、石橋を叩いて壊すほど慎重で、甘えん坊で、プライドの高い彼と、大雑把な私。そのため長男の気持ちがわからなくて、度々悩んでいました。しかしあるとき、「全部をわかる必要はない」ということに気付いたのです。子どもは自分の所有物?エピソード1:長男の気持ちがわからない4月に転園してから、なかなか友達のできない長男。一度こんなことがありました。私には「お友達のやっている鬼ごっこに混ざりたい」と言っていたのですが、いざお友達から「一緒にやろう」と誘われると「オレは遊びたくないから!」と断って走り去ってしまうのです。自分の希望とは正反対のことを言う長男の気持ちが、私にはわかりませんでした。夫に相談したところ、「恥ずかしいから断っちゃったんだね。プライド高いし」とのこと。「あの子の気持ちがわからない」と嘆くと、「そんなの当たり前だろ。自分たちが子どもの頃だって、親に自分の気持ちを全部わかってもらいたいなんて望まなかったでしょ?『別にわかってもらわなくてもいい』って思うこともあったよ」と返ってきました。エピソード2:娘の気持ちがわからない同じ頃、母親世代の世間話を耳にしました。娘の起業したいという希望に対し、「何でそんなことしたいのか、何が面白いのか全くわからないのよ。それより安定的に仕事して結婚でもしたほうがいいと思うんだけど」と何度も言うのです。2つのエピソードは「我が子の気持ちがわからない」という点では繋がっています。「子どもの気持ちを全部わかりたい」と思うのは一見美談でしょう。でも我が子とはいえ他人は他人。違う気質、性格、価値観を持ち、好きなものやタイプも違います。「我が子であっても気持ちはわからなくて当たり前」なんですね。それを全て「わかりたい、わかろう、わかるはず」とするのは、どこか「子どもは自分の所有物」と言う考えがあり、「自分の思い通りに子どもをコントロールしたい」という気持ちが根底にあるからなのです。「自分の気持ちがわかること」が1番大事そういえば自分が子どもの頃は、「親にわかってもらえるか」よりも「自分はどう思っているか」が1番大切でした。理解してもらえば最高ですが、たとえ理解されなくても自分の気持ちは大切にしたい。「親の顔色をうかがったり、自分で納得できないことをするなんてもってのほか」と思っていたのです。それが親になればコントロールしようとするのですから…怖いものですね。特に母親は、本能的にこの傾向が強いように思います。ある程度意識して気を付ける必要があるでしょう。親がほんとうにすべきことは何でしょうか?もう少し、子どもを信じること。子どもが傷付いても見守り、子ども自身に体験させ、考えさせること。子どもの考えを尊重すること。子どもが「自分の気持ちがわかる」ことを優先すること。ママが子どもの気持ちを全てわかる必要はありません。パパが、おじいちゃんやおばあちゃんが、叔父や叔母が、先生が、お友達が…など、子ども自身が他の誰かと分かり合うことで他人を信じ、人間関係の輪を広げることができるのです。それも大切な自立の一歩ではないでしょうか。ライター:宮野 茉莉子
2016年08月15日子育てをしていると、「大変だね」と声を掛け合うことが珍しくない。「夜泣きが多くて大変ね」「やんちゃな子で大変だね」なんて、よく言い合うものだ。私はその「大変だね」にどこか違和感を感じていた。その違和感がハッキリしたのは、とある友人が十数種類のアレルギーを持つ長男に、「かわいそうだね」「大変だね」と繰り返したときである。いたわりの「大変」か、好奇の目の「大変」か。友人は何度もかわいそうと言いながら、「うちの子は何もないからさ、市販品は何でも食べられて楽だけど、大変だね~」と続けた。そこでやっと違和感の正体に気が付いた。彼女の言う「大変だね」は、「ねぎらいやいたわり」の意味を持ったそれとは違う。一番言いたいのは「うちの子は何もなくて楽」であって、私(長男)に対する「大変だね」はどこか好奇の目を持った、釈然としない「大変だね」なのだ。だからだろう、大変と言われるたびにドンドン自分が「大変でかわいそうな存在」になっているように感じてしまう。彼女と話した後はドッと疲れてしまうのだ。私はほんとうに大変?では私はほんとうに大変なのだろうか?これは他のママとも意見が共通したが、自分にとっての「基準は我が子」。他の子と比べたことがないので、大変も何もわからないのだ。他の子と比べ始めればキリがない。アレルギーだけでない、発達、成長、読み書き計算、スタイルや顔など…比較対象は無数にある。そこで比べては私も大変だし、何より子どもが苦しむ。自身も比べられるのはイヤだったから、産後から母子ともに周りと比べることを止めた。“アレルギーのない子のほうが楽”と予想はできるが、それは私の人生ではない。私の人生はアレルギー持ちの長男がいること。アレルギーのない他の子が良かったなんて思うはずもなく、アレルギー云々に関わらず、彼が私の長男でなければ絶対にイヤなのだ。「大変だね」という言葉の使いかた我が家には次男もいるが、次男は今のところアレルギーがない。その代わり驚く程のヤンチャでケガが絶えず、母としては心臓が足りないと思ってしまうほどだ…。「何が大変か」なんて物の見方ひとつで変わるものであり、子育ては誰しも大変なものだろう。「大変だね」という言葉は難しくて、言われて「そうなんですよ~あんなこともあって大変で…」と話が弾む場合もある。でもそれは目上の人、おばあちゃん世代の人とか、支援センターの人に言われた場合に限るように思う。同じママ同士で「大変だね」という言葉を多用すると、相手の重荷になることがあるかもしれない。使いかたには注意したいものだ。> 十数種類の食物アレルギーと、花粉症と、アトピーと。息子のアレルギーの話ライター:宮野 茉莉子
2016年08月09日男の子って、本当に男の子。ハイハイするかしないかの頃から電車やパトカーにテンションを上げ、歩けるようになったらプラレールを部屋中に張り巡らせ、おもちゃ箱にはどんどん増えるミニカーたち。ハキハキしゃべって走り回れるころに待ち受けるは、特撮ヒーローブーム!! キャラクターのソフビ人形があちらこちらでポージングしてるけど、どれも同じに見えちゃう…そんな、男子のツボがちんぷんかんぷんなママさんたちにオススメの、女子でも楽しめるヒーローシリーズを紹介します。 まずは老舗「ウルトラマン」シリーズウルトラマンシリーズには、DAIGOさん、つるの剛士さん、杉浦太陽さん…いまや人気のタレントが勢揃いしてるってご存知でしたか!?最近のスピンオフ映画ではあのAKB48のみなさんも出演しているんです。とはいえ、どこか男くさくてママにはハードルが高いですよね。そんなママには「ウルトラマンティガ」をお勧めします。やっぱりジャニーズでしょ♪ 「ウルトラマンティガ」元祖ウルトラマンシリーズといえばウルトラマンやセブンが有名ですが、残念ながら30代のママたちが子どもだったころには、ウルトラマンシリーズはほぼお休み状態でした。なのでウルトラマンと言われてもいまいちピンとこないかもしれません。ウルトラマンティガは、元祖ウルトラマンシリーズがひと段落したあとしばらく経ってから始まった、平成ウルトラマンシリーズの第1作目。1作目だから気合いが入っているのか、その後立て続けに作られた平成ウルトラマンシリーズのなかでもひときわよくできています。そんなウルトラマンティガこと、ガッツのダイゴ隊員を演じるのはV6の長野くん。主題歌がV6の「TAKE ME HIGHER」だということはあまり知られていませんが、いま30代のママさんたちの少女時代はジャニーズ黄金時代のまっただ中でしたから、懐かしいことこのうえなし!!そのうえ、脇役にはジャニーズJr.の古屋暢一くん。この2人が揃っているだけであの頃にタイムスリップできちゃいそうです。複雑なストーリーで大人にも人気「仮面ライダー」シリーズウルトラマンときたら仮面ライダーが男子にとっては外せないラインナップですが、仮面ライダーはウルトラマンと比べるとストーリーがやや複雑。シリアスな描写も多いため、大人の根強いファンが多いのが特徴です。編集やCG加工、カメラアングルもちょっとオシャレなので大人でも見ていて飽きません。そのうえ、仮面ライダー役はイケメン人気俳優の登竜門!! とにかくイケメンが多い!!歴代ライダーには…オダギリジョーさん、福士蒼汰さん、佐藤健さん、水嶋ヒロさん…!!!!!そのなかでもママへのイチ押しは「仮面ライダードライブ」です。ビジュアル重視!! プチロマンスにドキリ「仮面ライダードライブ」とにかくビジュアルが美しい!!主人公、泊真之介役の竹内涼真さんは身長185cmのスラッと体型。お顔が小さい、手足が長い!!顔はさわやか童顔!!そのうえスーツ萌え!!おっとごめんなさい、筆者の好みになってました。美しいのは主人公だけじゃないんです。2人目の仮面ライダー「マッハ」を演じる稲葉友さんはヤンチャな瞳がかわいいイケメンですし、複雑な過去がある3人目の仮面ライダー「チェイス」を演じる上遠野太洸さんはお顔の造形が芸術レベルでお美しい!!!この3人が並ぶと美しさのハーモニーが画面いっぱいに広がって、お掃除も皿洗いもままなりません。もちろん、終盤が近づくに従ってどんどんシリアスかつミステリアスになるストーリーも素晴らしい。大人が見ても面白いうえに、最終回までのラスト3回は涙なしには見れません。筆者と筆者の夫は大号泣でした。だまされたと思ってチェックすべし!!元乙女なママにとっては、ヒーロー戦隊ものは遠い存在かもしれません。とくに女姉妹で育ったママさんにはご縁がなかったと思います。筆者もひとりっ子でしたのでヒーロー戦隊を観て育った記憶がなく、息子がウルトラマンにハマり出したころはついていけず「ポカーン」でした。そんなわたしのようなママのためなのかどうなのか、ヒーロー役の役者さんはママ心をくすぐるイケメン揃い♪ ぜひここに挙げた作品からチェックしてみてくださいね。ライター:金延さえ
2016年08月03日私が適応障害と診断されたのは20代中盤のこと。今回は私と同じく適応障害やパニック障害、自律神経失調症などを抱える「心療内科に通う奥様」3名(20代~30代、結婚半年~5年)にお話を聞きました。病気を抱えたままの結婚。病気や通院をどう相手に説明したのか、どう義理の両親に打ち明けたのか、いまどんなことを思うのか。現在通院中で、「私、将来結婚できるのかな」と不安を持つかたに届けば幸いです。病気・通院はご主人と付き合う前から、それとも途中から?付き合う前から。付き合ってすぐに病気を告白。受け入れてくれました交際を始めた学生のころから当時の彼、主人に『どこかおかしい』と指摘されることはありましたが、心療内科へ行ったのは社会人1年半になってから付き合っている途中で。診断が下りた当時は遠距離恋愛でした。電話越しに病気のことを伝えましたが、相手はピンときてなかったと思うなかには同棲2年を経て結婚したものの、病気についてご主人が強く意識したのは結婚式後だったという奥様も。結婚式後に奥様の調子が悪くなり、何度も倒れ、病院に行く頻度が増えたのがきっかけ。そこで何度も話し合いをし、ご主人も病気について調べてくれるようになったそうです。結婚するとき、夫の家族に自分から病気のことを話しましたか?夫が最初に『結婚しようと思う』と義両親に話したときに、病気のことも伝えてくれました。義母が心理学科卒だったこともあり、あっさり理解してもらえ、とくに難色もしめされなかったそう結婚前に私からは話していません。でも主人が話していると思います。最初は隠せるところまで隠そうと思っていました。義実家はものすごく保守的な地域なので、こういった病気は理解されにくいかな、と勝手に考えていました。義実家とは飛行機の距離があるし、無理をすれば、盆正月の2泊ぐらいならできるし、と。しかし最近病気が悪化し、私から義母に伝えました。伝えてから、義母は病気のことをいろいろ調べてくれたようです。当たり前ですが、私より私の世話をする主人の心配をしていますね(苦笑)話していません。夫と話し合った結果、特に言わなくていいだろう、『すべて言わなくてもいい。すべて知らなくてもいい』と妊娠・出産、夫への感謝以下は特に質問をしなかったのですが、奥様たちから共通で出てきたのは「将来の子どものこと・夫への感謝」でした。妊娠についての悩み子どもはほしいけど、薬の影響や不妊もあり、心配なことはたくさんあります現在薬を飲んでいないので子どもも考えてはいますが、できればいいな、ぐらいの考えもし子どもができても、ちゃんと育てられるかな? と心配夫への感謝夫は毎日、私にどんな1日だったか、無理はしていないかを聞いてくれ、『いっしょに幸せになろう、いっしょに悩もう』と言ってくれ…。夫の理解と笑顔にどれほど助けられたか。感謝でいっぱい結婚して安心感が増え、肩の荷が下りました。 私が楽しそうにしているのをニコニコ見ている夫の存在は、本当にありがたい奥様たちから最近、病院を変えたことがきっかけで、依存性がある薬とない薬があることを知りました。皆さんにも知ってもらえれば嬉しいです薬は合う、合わないもあるので細かく主治医と相談してくださいね。また相性のいい主治医を見つけることも大切です。病気の身で結婚できるのかとても不安でした。結果論ですが、ちゃんと相性の良い相手であれば、病気込みで理解してくれるものなんだなと今は思います厄介な病気になってしまった、思うことは多々あります。でもそのぶん人の気持ちを考えるようになったし、弱い人の立場に立てるようになったかな、とも思います。同じ病気で悩んで いるひとがたくさんいることも、病気になって初めてわかりました「結婚は私もすごく悩んだから、ぜひ知ってほしい」と今回協力くださった奥様たち。もちろん、ただ「結婚したから安心!!」ではなく、妊娠・出産や、義実家との距離について悩む奥様も…。しかし、自分を受け入れてくれるご主人とふたり、結婚生活を送っている姿からはたしかに幸せが伝わってきました。病気をしてからも、パートナーと出会える。自分の家族よりも、結婚相手や義理の家族のほうが理解あるかもしれない。いま理解がなくても、今後変わることもある。いろんな可能性や希望があること、感じて頂けたらなによりです。ライター:三谷 アイ
2016年07月21日何度言っても怒ってもわかってくれない息子や夫。次第に怒られ慣れしてきて、「はいはい」「また怒ってるよ」なんてあしらい出す彼らに、「これが男女の違い!?これ以上何を言ったらいいの…」なんて悩んでいませんか。夫と2人の息子と生活する筆者も同じように悩んでいましたが、効果的な叱り方を今回3つほど発見しました。(今回ご紹介するのは3歳以上の男の子になります)理屈で納得してもらう男の子は、女の子より理屈っぽいところがあります。たとえば虫を見たら「気持ち悪い」「面白い」と感覚的に話すのが女の子、手にとってアレコレ触ったり…と生態や仕組みが気になるのが男の子でしょう。実際に長男も「テレビ見るのやめて」といくら怒っても聞きませんが、「目が悪くなる」など理屈で説明を重ねると止めます。自分から「目が悪くなるのは嫌だからこれ以上やめよう」というときもあり、理屈の大切さを感じました。ただし、すぐの理解は望めません。体験の少ない子どもの場合、上記の例なら「目が悪くなると具体的にどうなるか」が実感できないからです。繰り返し何度も「なぜ悪いのか」「それをやり続けるとどうなるか」を説明し続けましょう(長いと逆効果なので端的に)。心から「カッコ悪い」と思わせる「健康への悪影響を説明しても男は禁煙しない。『タバコを吸うのはカッコ悪い』と心から思えば禁煙する」という説を以前聞いたことがあります。男性は女性よりプライドの高い生き物。「かっこいいか、カッコ悪いか」が行動を変えるところがあるのですね。たとえば「家の中でテレビばっかり見てるなんてカッコ悪いなぁ…。この前ブロックでピタゴラスイッチを真似して作ったやつすごかったよね!あの時みたいに自分で遊びを創り出すのっかっこいいし、ママも面白いよ」と言ってみましょう。これは子どもより大人向けですが、理屈で説明しても納得しない場合に使ってみましょう。冷たくするアレコレ言葉を変えてもわかってもらえないと、女性としては「これ以上何を言えばいいの!?」と戸惑います。実は「何も言わない」のが正解。これは大人、子どもともに効きます。たとえば最初に「目が悪くなるからテレビはもう止めて」と注意します。それでも聞かなければ放っておきましょう。やがてテレビを見終わり、ご飯の時間になっても反応を薄く、「あっそう」「ふ~ん」程度に対応します。これで相手は「怒らせちゃった!?」と動揺します。アレコレ言われている間は、怒られてると言っても「自分を見てもらっている安心感」があるんですね。でも突き放された途端、不安になる。不安になってはじめて怒らせた理由を考え出すので、そこでもう一度話をしましょう。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月18日みなさんはどのように料理へのモチベーションを上げていますか?家族においしい料理を作りたい!栄養のいい食事を摂ってほしい!と思っていても、月に4回ぐらいは某学習塾の「サボロー」が心に出現するのではないでしょうか。これからまだまだ暑くなるというのに、主婦歴3年目突入の筆者の心にはもうすでに「サボロー」が多発中。なんとか料理へのモチベーションを上げる技をまとめてご紹介します。『remy』を見る『remy』は平野レミさんのお料理サイト。食にまつわるコラムやレミさん考案の「レミパン」などが購入できるストア、そしてレシピが掲載されています。そして、このレシピがどれもすごい!だいたい、1行か2行で説明が終わっています!動画もありますが、え?もうできた?とあっという間に完成。『チンで超速!「3種のピーマン」』なんて、3種も作れるのにそれぞれレシピは1行ですからね。1行というかもはや一言です!「そっか、料理ってこんな簡単に作れちゃうんだ!」そう思うだけでやる気ゲージが上がってきます。remy『miil』を活用するお料理SNS『miil』。これはユーザーが今日食べたものを写真に撮って投稿するアプリです。「いいね!」ではなく「食べたいね!」というのもお料理SNSならでは。たくさんのユーザーが食べたもの、作ったものを投稿しています。このご飯おいしそう、真似してみたい、この献立もいいな、とヒントがたくさん。自分も投稿したい!と思うことで料理へのやる気も出てきます。また、自分の投稿した写真もマイページでカレンダー型にまとめられるので、献立記録としても使え、「1か月まえ何食べたっけ~」と遡ることもできます。視覚的にやる気を刺激する方法です。miil献立は『オレンジページnet』・『レタスクラブネット』からレシピサイトはいまや膨大にあります。しかしレシピサイトというのは「プロの料理人のレシピサイト紹介」と、「一般ユーザーの投稿型」とがあります(もしくは合体型も)。料理を作る気にはなったが、献立は決まってない。そんな方は「プロの料理人」のレシピが載っているサイトで探してください。正直に書きます。「一般ユーザー投稿型」にはおいしくない、いわゆる「地雷レシピ」というものがあります。そりゃそうです、素人のかたが投稿しているのですから。もちろんおいしいレシピもたくさんありますが、なかには説明が端折って書いてあるために手順がわからないものもあります。想像してみてください。ああ、今日は料理のやる気がない。いや、だめだ。よし、スマホで献立を検索だ。おいしそうなレシピを見つけた!これなら冷蔵庫であるものでできちゃう。頑張って作るぞ!…作ったものが残念な味がしたときの、悲しみ。つらさ。情けなさ。もうこれでは明日の料理へのモチベーションも下がるどころか皆無です。こう考えると、プロが考えたレシピを採用するのが一番安心です。「オレンジページnet」「レタスクラブネット」はプロの監修したレシピですし、作っている手順の写真もあって安心です。オレンジページnetレタスクラブネット夏は暑く、調理も大変です。どんどんやる気が削がれていきますが、そんなとき、よろしければこれらのアイデアをご活用ください。ライター:三谷 アイ
2016年07月15日保育園に預けることに対する世間の意見は賛否両論。たしかに1番かわいい時期にいっしょにいられないことや、甘えたい時期に心ゆくまで甘えさせてあげられないこと…マイナス面もあるかもしれません。だけどいいこともあるんです!!もしいま保育園にお子さんを預けることで悩まれている乳児のママさんがいましたら、プラス面を再確認して前向きになってほしい!! ということで、前回に引き続き、「保育園はかわいそう」と言われることに悩み苦しんでいるママさんの気持ちが軽くなるエピソードを紹介していきます。「着れればいいじゃんね~」子どもってすぐに服を汚します。3歳頃までは「1日に何回着替えるんだ!?」と発狂しそうなぐらいでした。仕事の状況によっては洗濯が間に合わず着る服がないことも…。買ったばかりの服が「再起不能レベル」で汚れてしまってゴミ箱にポイなんてことも。そのうえ成長速度も速いので、子ども服を買って買って買って…何枚買えば落ち着くの状態に…そんなとき、クラスの子がダボっとしたTシャツを着ていることに気がつきました。その子のママに「おにいちゃんのお洋服ですか?」とさりげなく聞いてみたところ、「おにいちゃんのはクタクタになりすぎて使えないから、新しく買ったんだよ~」とのこと。ママいわく、子どもの服はクタクタになるからお古に回せる数も少ない。とはいえピッタリサイズを買っていたら間に合わないので、Tシャツぐらいなら大きいサイズを買っているとのこと。「着れればいいじゃんね~」と笑う先輩ママの話を聞いて、「大きなサイズは怪我の原因になってしまうかも…」「ダボダボはみっともないかもしれない」とピッタリサイズを着せていたわたしは一気に気が楽になりました。先輩がいることのありがたさ育児をするうえで大きな力になる「ママ友」ですが、どうしても同年代の繋がりになってしまいませんか?学生時代の友人がそのまま「ママ友」になるケースや、出産した病院で仲良くなるケースが多いと思います。前者はおのずと同級生になりますし、後者の場合も「ママ同士の相性」で親しくなるため同年代になりがちです。保育園のママたちは年代もさまざま。ママ同士の共通点は関係なく、ただ「子どもの保育園が同じ」という理由で知り合います。働いているママばかりですのでプライベートでじっくり仲良くなる時間はあまりありませんが、目に見えない「戦友」のような感覚があります。わたしは保育園の先輩ママさんたちに、ずいぶん助けられました。ママとしても、社会人としても、人生においても「先輩」という存在がいることはありがたいものです。前回記事はこちら:保育園は子どもが初めて「年齢のちがうお友だちから学ぶ」場所ライター:金延さえ
2016年07月13日学生時代の友人から会社の同僚にまで「料理下手そうだよね」と言われ続けた。さすがにショックを受け同僚に理由を聞いたら、「味付けが超適当そう。手づかみでパッパッてやって終わりみたいな」と言われた。確かに図星であり、主婦歴7年だが今でも料理下手である。料理下手にも種類があるが、筆者は「大雑把で、基本ができていないのにアレンジしたがる」タイプ。それでも幼児2人を抱え、実は健康志向なこともあり毎日料理をしないわけにはいかない。そんな筆者が7年の試行錯誤から得た、料理下手でも料理が軌道にのる考えかたとコツをご紹介したい。料理に時間と労力はかけない女子で料理下手だと、何となく後ろめたい。姑の目なんかも気になり「上手にならないと」「料理教室に通おうかな」と頑張ってしまう。最初は筆者もそうだったが、今はスパッと努力を止めた。何でもそうだが、好きじゃなければどんなに頑張っても伸びないのだ。下手でも料理好きなら努力は実る。自然と勉強するし、面白いからグングン伸びるだろう。ただ筆者は「料理は嫌いじゃないし、毎日普通に作るけど”好きではない”」のだ。誰しも1人の人間が使える時間と労力は限られている。「好きではないもの」に時間と労力をかけるより、好きなこと…子どもと遊ぶとか、仕事とか、掃除とか…にかけたい。好きでないと伸びないし、伸びないものを頑張るのは辛い。ましてや料理は1日3回、イヤイヤやっている姿を子どもはよ〜く見ている。その代わりと言っては何だが、5歳の長男は料理が好きである。それは筆者が「いずれ長男を料理係にしよう」と企んでいるからでも、彼自身細々としたこと(下ごしらえとか)が好きな性格だからでもある。「適材適所、できる人ができることを」やれば、家族全員が毎日笑顔でいられると思うのだ。それでも基本的に作るのは私である。料理下手でも料理が軌道にのるコツをご紹介しよう。料理下手が軌道にのる近道3つクックパッドより基本の本料理を始めようとすると、まずはクックパッドを見たり、数多くレシピが載っている本を買ってしまう。しかし基本がなってなければ、いくらレシピを見ても「何か違う得体の知れないもの」しか作れないのだ。それよりもまずは「基本中の基本」が書かれた本を購入しよう。魚や野菜の下ごしらえ、調理の「さしすせそ」、だしの取り方、火加減などが説明されたものだ。「自分の料理が変わった」「きちんと作れるようになった」と実感したのは、やはり下ごしらえをするようになってから。細かくて意味ないと舐めていた下ごしらえだが…侮れないのである。もちろん大雑把としては、全部覚えるのは疲れるし、やればイライラする。自分が好きな料理や食材だけ知ればいい。定番メニューを絞り切る特に新婚の頃ほど料理に張り切ってしまう。今は和洋中どころか、アジア料理、イタリアン、スペイン料理…と家庭で作る料理の幅も広い。筆者も最初の3年くらい、アレコレ手を出した。ところがどれを作っても中途半端だし、あまり美味しくないし、一向に「これなら作れる」という手応えも得られなかったのだ。そこで毎日、和食中心にした。長男がアレルギーっ子なこともあり卵や乳製品が使えない。加えて健康志向としては、目指すは「昭和の食卓」。味噌汁飲んで、魚や野菜、煮物を食べていれば日本人なら間違いないと思っている。離乳食や取り分けメニューも、和食だとそのまま移行できてラクだ。特に最初ほど定番メニューは決めてしまおう。筆者は生姜焼き、肉じゃが、おひたしなどは毎週作っている。毎週作ればさすがに腕も上がるし、週単位だと案外飽きない。たとえばおひたしもほうれん草、小松菜、オクラ…と食材を変えればいいのだ。その分、洋食やイタリアンなどは外食で楽しもう。副菜は素材の味に頼る手をかけるのはメインだけでいい、と思う。我が家の夕飯は「メイン+夫の好きな副菜+子どもの好きな副菜+味噌汁」。副菜は素材の味に頼っている。イメージは「居酒屋のおつまみ」だ。じゃこおろし、もやしナムル、おひたし、胡麻和えなど…切るだけ茹でるだけで、あとは「ポン酢、ごま油、めんつゆ」などを和えるだけ。そう、ほとんど「料理しない選択」をとるのだ。逆に副菜に手をかけるなら、メインは焼き魚など焼くだけを選ぶといい。今回は我が家の例をご紹介したが、家庭によって料理下手でも苦労せず定番化できるメニューを考えてみよう。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月12日子育て中の「ママの孤独」が叫ばれている現代。でも、ちょっと待って。ママには夫というパートナーがいませんでしたか?一緒にご飯を食べて、寝て、休みの日には出かけてと、365日顔を合わせる相手。嬉しいときも悲しいときも、ともに分かち合っていく約束をした相手。それなのになぜ、「ママの孤独」が問題視されるのか。その理由と解決策をご紹介します。理性も吹っ飛ぶママと、どこか他人事のパパ言わずもがな、男と女は別の生き物。育児となるとその差は歴然です。女性の場合、子どものこととなると、理性なんてカンタンに吹っ飛ぶもの。少しのケガや病気でも気が動転し、健康・教育・交友関係など全てにおいて心配や不安ばかり。急激に悪い妄想が膨らんだり、ドーンと不安に陥ることもよくあります。実はこれ、異常ではありません。女性はこういう生き物なのです。ママの心配があってこそ、子どもは健康かつ安全に育つもの。NHKスペシャルの番組「ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て」では、人間は共同生活をする動物であり、母親が不安になることで共同生活を促せるとも言われていました。いっぽうで男性はとても冷静。ママが悶々と悩んでいたことでも、「それぐらいでいちいち心配するなよ」「大袈裟だな」で終了。そんな自分とは180度態度が違うパパに、ママは「全然子どものことを考えてくれない」「私の気持ちはわかってもらえない」「どうせ流されるから話すのはやめよう」と心を閉ざしてしまうのです。自分の母親が、理想の母親男性の想像するママ像は、「自分の母親」がモデルとなるケースが一般的です。現在20~40代男性の母親は、専業主婦が多い時代。「良妻賢母的な母親」に育てられた世代でしょう。それをそのまま妻に当てはめ、求めていませんか?「育児も家事も全部女がやるのが普通だろ(うちの母親はもっと頑張ってた)」「肉じゃがはもう少し味濃くしてよ(母親が作ってたみたいに)」「そんなに忙しいなら早起きしてよ(母親なんか5時には起きてたよ)」という風に…。しかし現代は当時より核家族化が進み、女性も働き、それなのに近所付き合いはほぼなく、実家も遠くて頼れないのがスタンダード。おまけに気心知れる友達が近くにいないことも多く、ママ友の怖さがドラマ化される時代。そういった「ママ1人きり」の状況下では、物理的にも精神的にも良妻賢母は叶えられません。しかし女性はNOとは言えず、それに応えようと努力します。その結果追い詰められ、いつもイライラ怒っているママが増えているのです。隣に座って、ありのままの私を見てじゃあどうすればいいのか?「男女は違う生き物だから所詮分かり合えない」なんて声も聞こえてきそうですが、実は解決策はシンプル。ありのままのママを、いいえ、ありのままのあなたのパートナーを見てほしいのです。上記2つの原因は、たとえるなら夫と妻が対面で向かい合い、お互いの価値観の言い合いをしているようなもの。そうではなく隣に座り、同じ目線でありのままの姿を見てほしいのです。「子どものことになるととても不安なんだね」「毎日疲れるほど頑張ってるんだね」「料理は苦手なんだね」など、ありのままの相手に共感すること。評価はいりません。これだけでママは、「私をわかってくれた」とホッとします。そうして具体的な解決策も立てられるでしょう。さてこれは、結婚7年目に突入した筆者の本音でもあります。夫婦は大人であり、同じ立場同士だからこそ素直に言えないこともあります。そして気の利いた言葉も考えられないほど、ママは疲れていて孤独です。ただ、“ありのまま”の私を見てほしいーママが望む1番の願いを叶えてくれるのは、パパしかいないのではないでしょうか。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月07日長男がイヤイヤ期に入った頃からだろうか、「子どもにイライラしない/感情的に怒らない方法」などの記事を読み漁るようになった。最近ではアンガーマネジメントという言葉もよく目にする。ためになり実践中のものもあるが、大抵はその場限りで、うまくいっても三日坊主。目まぐるしい日々の中で根本的な解決は難しいと悩んだし、怒りをコントロールできない自分をダメママだと思っていた。ところがここ2〜3ヶ月でようやく「子どもがどう感じ、何を考え、どう行動するか」まで考えて叱る機会が増えてきた。そこで気付いたのが、イライラするママが悪いのではないということだ。 住まいと夫の変化結婚7年目、5歳と1歳の兄弟のいる筆者。結婚してから今年の3月まで、夫の転勤について千葉・奈良・山口で子育てをしてきた。夫の平日の帰宅時間は夜10時前後。平日の育児家事は全て1人で行い、休日も夫は非協力的だった。筆者は元来人見知りで、マイペースで、友達の少ないタイプ。支援センターに通ったり地域の子育て支援にも関わったが、友達という友達はいない6年間だった。頼れる人のいない環境で「孤育て」をしてきた。それが今春、地元に戻ることになった。実家・義実家ともに車で1時間半と、近くもないが行き来できる距離。会う機会が増えることで、ちょっとした話も親にできるようになった。さらに夫の帰りも夜7時前後になり、少しずつ協力的に。平日子どもをお風呂に入れ、お米を研いでくれるだけでも心に余裕が生まれるものだ。この2つの環境の変化でイライラが減り、子どもの気持ちまで考えられるようになったのである。今すぐ「環境」を変えることを真剣に話し合おうママのイライラの根本的な問題は、「ママの感情の問題」ではない。「ママが心の余裕を持てない環境」こそが問題である。ここを解決しなければ、イライラしない方法やアンガーマネジメントを勉強しても元の木阿弥、焼け石に水だ。そうはいっても、どうしても変えられない環境もある。それなら今できることから真剣に考えたい。今回効果が高いと思われた順から、具体的に3つ考えた。家庭内でパパとの共有を増やす実は今回1番効果を感じたのは、定住より夫が家事に参加したことだった。平日お米を研いでくれるだけで物理的に楽になる。しかしそれ以上に「夫と家事を分かち合える」ことが嬉しい。全国のパパに伝えたい。男性の家事育児参加が求められる昨今だが、物理面だけでなく「パパと育児や家事を共有できる」ことが特に女性は嬉しいのだ。地味で手間暇根気のいる24時間365日の家事育児だからこそ、小さなことこそ分かち合えるのが嬉しい。たとえば「新生児のオムツ替えって気を遣うね」「そうなのよ〜細くて折れちゃいそうで、いつもドキドキしちゃうの」こんな会話を交わすだけでママの気持ちは楽になる。ママはパパと、家事育児を通じて「共有・共感し合いたい」のだ。そう考えて、改めて協力を考えてみてはいかがだろう。子どもを預ける以前Eテレの「すくすく子育て」で、「子どもを預けないでママがストレス発散する方法」について聞かれた専門家の方が、「ストレスの原因が子どもですからそれは無理です。子どもを預けて下さい」と勧めていた。子どもを預けると言っても、離したがらないママは多い。筆者も1人目のときは「可愛い我が子を肌身離したくないし、預けるのは心配だし、かわいそう!」と思っていた。しかし2人目を抱えた今はウンウン激しく頷くし、1人目のときから利用すべきだったと思う。日本ではまだ「子どもを預けるのは良くない」イメージが残るが、それは大家族時代のこと。核家族の今は違うし、1番良くないのは「ママがストレスを抱えている」状態。根本を見つめ、一時預かりやファミリーサポートといった支援をより気軽に受けて欲しい。「可愛いけど大変」と話せる人を作る子育てほど愚痴の言いにくいものはない。「みんな同じ」で返されたり、「ダメママレッテル」を貼られるのが怖いからだ。しかし愚痴でも言わなければやってられないのも子育て。だからこそ「可愛いけど大変」と言える人を作りたい。まずは自分の親や姉妹、旧友もいいだろう。ママ友でもいいし、支援センターの職員さん、保健センターの保健師さんでもいい。筆者は子育て支援をしていたが、地域の子育て広場に関わるママたちも真剣にママのことを思っているのでお勧め。広い世界、「この人」と思う人が1人はいるものだ。探してみよう。「まずは環境ありきで、イライラしない方法論はオプションである」と、今回の経験では学んだのである。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月01日長男5歳。小学校入学も控え、いよいよ本格的に「しつけ」を考える年齢になってきました。以前より口うるさく言う機会が増えてきたのですが、正直、心の中はモヤモヤでいっぱいです。子どもが言うことを聞いても嫌なムードが残り、何だかスッキリしない…。そもそも「しつけ」って、何だろう?子どもに偉そうに指示を下し、「あなたのためよ」とお決まりのセリフで押し付けるのが、本当のしつけなんだろうか?そもそも私って、子どもをしつけられるほど立派な人間だったっけ…そう、悩み始めたのです。 ほんとうに「子どものため」?悩みながら気付いたのが、まず自分が「しつけ」という言葉をうまく飲み込めていないということ。それは、子ども時代の記憶があるから。子どもの頃は、「しつけと称して偉そうにしたり、怒る大人」に嫌悪感を感じていたのです。同時に思い出されるのが、「あなたのため」と口うるさく言われた記憶。たしかに親になってみれば子どものためを思って言うのですが、子どもの頃を思い出すと、親の言う「あなたのため」が時々「押し付け」に感じるときもありました。そういうときに限って、よく考えると「親のため」も絡んでいるのです。たとえば「親の体裁のために勉強してほしい」というように。では、本来のしつけって何でしょうか?それは「子どもが自分で自分の身を守り、また他人と社会でうまくやっていくための習慣作りの基盤」となるものです。たとえば、子どもが健康で、安全に生きていくために。友達と遊んだり、ケンカをしても仲直りして、信頼関係を築いていくために。社会に出て周囲と協力して夢を叶え、恋人や家庭を作り、やがて我が子を育てていくために。そうやって子どもが自分らしい人生を歩める基盤を、いま形作ることがしつけなのです。子どもにどう育ってほしいのかじっくり考え、しつけの定義をしっかり定めておくと、「しつけと称して偉そうになる」ことは防げると気付きました。本来の自分とのギャップもう一つ引っかかるのが、「自分は子どもをしつけられるほど、きちんとしていたかな?」ということ。そこまでひどい人間だとも思いませんが、独身時代は夜更かしが好きでしたし、休日はパジャマのままダラダラ、テレビだって付けっぱなしでした。「本来の自分」だって、子どもに威張れるほど立派な人間ではないのです。だからさも偉そうに口うるさく言う「ママとしての自分」とのギャップを、気持ち悪く感じていたのでしょう。そして子どもはその違和感にも、必ず気付くものです。そのギャップをなくすためには、まず本来の自分がしっかり生活することです。早く寝てもらいたいなら、自分が早く寝る。勉強して欲しいなら、自分が勉強する、という風に。子どもは親の真似が大好きですし、親の背中を見て育ちますから、効果はあるでしょう。基本は自分がしっかり生活をし、子どもに声をかけるときはしつけの定義を思い出すこと。そうすることで「偉そうに」「口うるさく」「押し付けるように」ならず、自然としつけることができると思うのです。ライター:宮野 茉莉子
2016年06月17日「ザナディウムこうせーーーーん!!!!!!!!」これはやんちゃ盛りのお子さまがいるママならおなじみ、ウルトラマンエックスの必殺技です。3歳になる我が息子は毎晩この必殺技を繰り出してきます。そんな息子の横で、ママは毎日朽ち果てモード。仕事終わりに家事をして、夜もふけたころに必ずやってくる「闘いごっこタイム」…できることなら毎晩全力で相手をしてあげたい。息子がへとへとになるまで遊んであげたい。だけど体力が…もう…限界なのよー!!! 助けてウルトラマーン!!!!そんなわたしが疲れたときに使っている小技を紹介します。どうしても体力がついていかない、けど遊んであげたいママさんたちは参考にしてください!【座ってできる!!】技を繰り出しながら白熱!! ヒーローものパズルできるだけ大げさに、技っぽい言葉を発しながらパズルをしましょう。「はしっこアターーーーック!!!!!」と叫びながら4角を埋めます。キャラクターの顔部分をはめるときは、そのキャラのモノマネをしてみましょう。ママが面白過ぎると「もっともっと」が始まってしまいます。そんなときは「ママとどっちがいっぱいできるかな!?」とあおりましょう。子どもがピースをはめるたびに「うおぉおおお!!そうきたか!! …つ…つえええええ」と反応してあげるとなおよし。「おれは諦めない!! もう一回勝負だ!!」と二回戦目に持ち込めば、あとしばらく座っていられます。【ゴロゴロできる!!】ママの上でバランス訓練この遊びに持ち込むには、まず下準備が必要です。子どもに「これから強くなるための修行をする」と言い聞かせましょう。「すぐに強くはなれないんだ。でも諦めるな、諦めたら負けるぞ。何度でも立ち向かえ!!!」としっかり煽ってからスタートです。ごろんと腹這いになり子どもに背中へ乗るよう指示しましょう。「落ちずに立っている修行」だと諭しましょう。もし背中でピョンピョンはしゃぎ出したときは忍者扱いをしてあげるとうまくいきます。「しっ!! 声が高い!! 奴が…くるぞ?」これも感情をこめてしっかり演技してくださいね。うまくはまれば腰周りの凝りもほぐれてスッキリ!! 子どものバランス訓練にもなって一石二鳥です。【いっそ寝てしまえる!!】怪獣「眠いぞザウルス」に変身「ほっほっほっほっ!!! 我は眠いぞザウルス、お前も一緒に眠るがよい!!」といって変身しましょう。無事変身したらお布団にくるまってゴロゴロしてください。子どもが闘いを挑んできたら布団に引きずり込みます。「ほっほっほっ!!! お前も眠くなる~!! 眠くなる~!!」と言いながらママが寝てしまってokです。「寝ちゃダメ!!」と起こされてしまったら、意識をのっとられたことにしましょう。一見簡単そうな遊びですが、子どもが楽しめるかどうかはママの演技力にかかっています。ゴロゴロしたければ演技には手を抜かないでください。 以前のわたしは我が子のさみしそうな顔を見ると、「疲れていてもちゃんと遊んであげなくちゃ」と自分を追い込んでしまっていました。男の子なのでどうしても体当たりの遊びになりがちで、毎晩ヘトヘトに…。疲れがたまってしまったのか、あるときギックリ首になってしまいました。首が治るまでブロック遊びさえできなくて、本当に申し訳ない気持ちになりました。それからは、余力があるときに力いっぱい遊んでいれば、たまに手を抜いても大丈夫だと思うようにしています。ママだって人間。体力の限界があって当然です。まずはママが元気でいないといけません。我が子だからこそ、無理をしないでいられたらいいなと思います。ライター:金延さえ
2016年06月11日「NO」と断ることが苦手。そんな大人は多いと思います。かくいう私も人目を気にし、「NO」と言えない時期がありました。断れずに苦い思いをしたからこそ「NO」を言うようになりましたし、子どもには「NO」と言える子に育ってほしい。自分を大切にする子になってほしいと願うのです。「NO」と言えない代償「NO」と言えない代償は、思った以上に大きいもの。「NO」と言いたいからには、「ほんとうはやりたくない/好きじゃない/他にやりたいことがある/自分の用事や時間を優先させたい」などの本音があります。その本音を押し殺し、無理をして、やりたくないことに労力と時間を使う。当然ストレスも溜まります。それなのに周りの人には、本音とは正反対で理解されてしまう。たとえば「あの仕事を引き受けてくれたんだから、まだまだ余力があるに違いない」と言うように。また「今度もあの子に頼もう」と、さらに無理を強いられることになります。これでは自分で自分の首を締めているのと同じですよね。自分らしく生きるためにも、自分を大切にするためにも、「NO」と言えることは必要。また子どもが日本以外の国の人と仕事やプライベートでコミュニケーションをとることを考えても、「NO」と言えることは重要です。「NO」と言えないのは日本人の特徴ですから、子どものうちから「NO」という権利を教えてあげたいのです。「NO」を言えない子に導いていない?そうは言っても、子育て中は他のママの目も気になります。たとえば以下のようなことはないでしょうか。例1)我が子がまだ少ししか遊んでいないオモチャを、他の子が「貸して」と言ってきたので、「貸してあげなさい」と言った。例2)友達に「ブランコで一緒に遊ぼう」と誘われて、「いや、今は遊びたくない」と言う我が子に、「誘ってくれたんだから、一緒に遊ばないと」と声をかける。他のママの目を気にしたり、和を気にすると、上記のように声をかけてしまうのはわかります。筆者もそうでしたが、それでは「我が子の本音」は全く尊重されていないのです。親子で本音を話し合う子どものうちから本音を押し殺してしまうと、自分を大切にはできません。そこで「NO」と言える子になるためにも、「子どもの本音とNOの気持ち」を尊重しましょう。上記の1の例でしたら、「まだちょっとしか遊んでないから、もう少し遊んだら次は君に貸すね」と言ってみたら、と提案できるでしょう。2の例では、「何で遊ばないの?」と我が子の本音を聞きます。今は他のもので遊びたい気分だったり、ブランコは嫌いという子もいるでしょう。「じゃあその気持ちも友達に言って断ろうね」と提案できます。まずは親子間で、本音を言い合うことも良い練習になります。子どもはママに本音を話すことで、自分の本音を自覚し、他人に気持ちを話す練習にもなります。ママも本音を言えば、「本音は言って良いものだ」とわかりますし、子どもは他人にも本音があると気付くでしょう。そうして本音を尊重することを、日常から意識するのです。自分を大切にすれば、他人も大切にできる「それではワガママな子に育つ」と、心配する人もいるでしょう。実はそうでもありません。自分の気持ちを大切にできる子は、他人の気持ちも大切にできます。逆 に自分をないがしろにしていては、他人を大切にはできないのが人間。「私だってガマンしてるのに、あの子はワガママだ」なんて不満を抱えるぐらいでしょう。自分と他人を大切にするためにも、まずは自分を尊重し、「NO」と言えるよう導いてあげましょう。ライター:宮野 茉莉子
2016年06月11日ほんとうはもっと言いたいことがあるのに、口から出てくる言葉はいつも同じ。「パパはいいよね」「疲れた」「もうしんどい」「自分の時間が欲しい」…こんなこと言ってて、楽しいわけじゃない。こんな言葉しか出ない自分が嫌になるし、それを聞いて何も答えないパパが、嫌な気持ちになっているのもわかってる。でも愚痴でも言わないと、とてもじゃないけれどやっていけない。5歳と1歳の兄弟を持つ筆者の、以前の心境です。愚痴を言い続けて気付いたのが、もっと他に言うべき言葉があるということでした。愚痴を言って夫が動いたら嬉しい?いつも同じ愚痴を口にし、夫は無言のまま、家庭内の空気はどんより。それを繰り返しながら、あるときふと気付いたのです。「こう言い続けることで、具体的に何がどう変わるの?」と。こんなことでも言わなきゃやってられないぐらい、毎日疲れ切っているのです。愚痴は言っても結局はママが動かなければ、家庭内はまわりませんから。でも愚痴を言ったところで、何も変わらないのも事実。せいぜい愚痴を聞く子どもやパパに、嫌な思いをさせるくらいでしょう。正直言えば、「他の言葉を思いつくヒマもないくらい疲れてる」のです。もっとうまい言い回しで、夫に協力を求められる人もいるでしょう。でもそんな心の余裕はないし、親として同じ立場なのに家事や育児に非協力な夫に、苛立ちばかりを感じる。「せめて愚痴や嫌味でも聞かせてやりたい」なんて嫌なことを考えちゃうほど、疲れているときもあります。それでも愚痴を言われても、人は動きません。愚痴を言って夫が動くとしても、それは気持ちの良いものではありませんよね。「私は愚痴を聞かせて他人を動かせたいの?そんな嫌な人間だったの?」そう真剣に考えるようになりました。恥ずかしがらずに第1次感情を伝えるそこで意識したのが、「第1次感情」(参考:怒りは二次感情だから。「子どもに怒る本当の理由」を探ってみた)を伝えることです。私たちは普段、第1次感情を伝えるのが得意ではありません。たとえば以下のような、複雑な心理を抱えるのが大人というものです。例)帰宅した夫が子どもの面倒も見ずスマホでゲームしているのを見た場合【第1次感情】「いいな。私なんかスマホを見るヒマもないし、子どもに悪いと思うから子どもの前では長い時間見れないわ。それどころかゆっくりご飯を食べたり、お茶を飲んだり、お風呂にだって入れないのに。ちょっとは休んだり、自分の時間がほしいよ。スマホでゲームするヒマがあったら、もっと協力してほしい」【第2次感情】「何でパパは帰ったら休めるのよ。育児も家事も私に押し付けて、ママは24時間365日休み無しなのよ。おかしいじゃない」(怒り)【第3次感情】「もう疲れた!パパはいいよね〜自分のことだけやってればよくて!」(愚痴や嫌味)上記の場合、口から出てくるのは第2か第3次感情です。素直に第1次感情を話し合えることが、大人の場合難しいのです。それは恥ずかしさや恐れがあったり、怒りが強過ぎるからでしょう。でもこのままでは、何も変わりません。夫の立場に立ってみよう逆に夫の立場に立ってみましょう。たとえ夫が悪いとしても、「怒り、愚痴、嫌味」でぶつかってこられると、心を閉ざして聞く耳を持ちません。いきなり怒られれば、怒られる原因よりも「その言いかたは何なの?」というほうに意識が向くものです。そう気付いてから、第1次感情を伝えるようにしました。そうするとそれまでは同じことを言っても変わらなかった夫が、少しずつ協力してくれるようになってきました。今思うのは、私は何て言葉のボキャブラリーが少なかったんだろう。何で怒りをぶつけるだけで満足して、現状を変える努力をしなかったのだろう、ということです。スムーズに協力を得られる、というわけでもありませんが、今を変えたいなら第1次感情を話し合うことをお勧めします。ライター:宮野 茉莉子
2016年06月01日カゴに「パトロール中」というプレートのようなものを付けた自転車をよく見かけます。小学校のPTAなどで防犯のために使用しているようですが、おしゃれなデザインではないし、ちょっと恥ずかしい気もします。実際にこのプレートを自転車に付けているママに本音を聞いてみました。■「紙製よりはまし」と自分を納得させて付けている小2と小5の娘がいるママは、このプレートを渡されたときに付けることをためらったそうです。「最近は物騒な事件も多いし、地域の防犯のためになるのはわかります。でも、はっきりいってダサいじゃないですか。カバーなどで隠したら意味がないし、だからといっておしゃれにデコレーションできないし、もっとかわいいデザインにしてほしいです」たしかに、目立つように「防犯パトロール中」と書かれたプレートは、お世辞にもおしゃれとはいいがたい…。このママは、「プラスチック製なので、紙製よりはまし」と自分を納得させて付けているそうです。■独身時代から拒否反応が…「このプレートは、独身時代からいやでした。自分が出産するころにはなくなっていることを期待したのに、いまでもあるんですよね。これを付けた自転車には乗りたくありません」そう言いきるのは、息子が小学校に入学したばかりのママ。仕方なく付けたものの、自分がオバサンになったような気がして、自転車には乗らなくなってしまいました。「ちょっとした移動にも車を使うから大変。でも、やっぱりあの自転車はいやなんです」とのこと。プレートを付けた自転車には乗らないけれど、声かけ運動など、ちがう形で防犯活動に協力しているそうです。■「プレートに感謝している」というママも転勤族のママは、「このおかげで地域の人と仲良くなれた」と、プレート付き自転車に感謝しているのだとか。「地域のためになっているから問題ありません。それに、このあたりには知りあいが誰もいないから寂しかったんですよ。でも、この自転車に乗ってスーパーへ行くと、同じ小学校のママに話しかけられることもあって、知りあいが少しずつ増えてきました」また、プレート付き自転車に乗っていると「見知らぬ子どもにも声をかけやすい」といいます。それまではあいさつしても無視されてしまったけれど、PTAの人とわかれば元気よくあいさつしてくれるようになったそうです。このプレートは防犯を第一に考えているので、見た目の良さはあまり意識していないのかもしれません。そのせいで付けることをためらうママもいるのは、もったいないと感じました。もっとかわいいデザインのプレートが登場することを期待します。
2016年04月16日