劇中のホームズとワトソンそのままに…とまで言うと語弊があるかもしれないが、2人のやり取りを見る限り、“掛け合い”という言葉がよく似合う。現在44歳のロバート・ダウニー・Jr.と37歳のジュード・ロウ。共に若い頃とは違い、“円熟味”とでも言うべき魅力を全身に纏い、『シャーロック・ホームズ』で世界最強の探偵コンビを結成した。映画の公開前には、本作のホームズとワトソンの関係は、ホモセクシュアル的な要素をはらんでいるのでは?などと話題を呼んだ。さて、彼らはどのように現場で関係を築き、互いをどのように考え、何を思いながらシーンを積み重ねていったのか?貴重な2人揃ってのインタビューをお届け!「これまで僕が出会った中で一番面白い人」とは、先日、来日した際にジュードが口にしたロバート評。ジュードはこのインタビューで、ごく自然な空気感を感じさせる2人の関係性、そしてどのように互いの良い部分を引き出していったのか?との問いに静かにかぶりを振ってこう答えた。「いや、そういうことは意識してできることじゃないんだ。それに、過去の作品で(別の俳優と)まるっきり正反対の状況になったことも何度かあるからね。そういうときは『まいったな〜』と思うわけで、何とかいい雰囲気を作るためにすごく頑張らないといけないんだ。でも、何もせずに自然に息が合うこともある。実生活と同じだよ。誰かと出会って、すぐに意気投合することもがあるだろ?お互いに深い敬意を持っていることも大事だし、仕事の楽しさ、人生におけるその瞬間をただ大事にする、ということでもあると思うよ」。改めて、ホームズとはどういう人間なのか?と尋ねると、なぜか当のロバートはジュードに説明を促す…。ではジュード、代わりに説明するとホームズはどんな人間?「シャーロック・ホームズは探偵だ。彼は自分が探偵であるという事実をとても大切にしていて、それを活用することにも優れている。そこが彼の素晴らしいところなんだ。また、彼は細部に集中し、感傷に流されず、ほとんど冷淡に思えるほどに、何が起こったのか、そしてなぜ起こったのかを詳細かつ正確に推理する驚異的な能力に恵まれている」。するとなぜか、今度はロバートがワトソンの人物を解説。「ジョン・ワトソンは勲章をもらった兵士。彼は、幸せな結婚と医師としての仕事から得られる楽しい日常生活に身を置きたいと強く願う気持ちと、ホームズとともに活動するなかで、彼とケンカのようなことを果てしなく続けている現状の間で葛藤している」。これに対し、ジュードが「君の説明の方がずっとうまい」と称賛。さらに続く2人のやり取りは…以下の通り。「ほんと?」(ロバート)「うん」(ジュード)「そう思わないけど…」(ロバート)「僕のホームズの説明は彼の素晴らしさを全然表現できてなかったよ」(ジュード)「そうか?」(ロバート)「あ〜あ…」(ジュード)と、なんでもないやり取りのようで、2人の関係や性格がよく伝わってきて、オチがあるわけでもないのにどこか漫才のようにも…。最後にロバートに、本作ならではのホームズ像について尋ねた。「この映画で描かれているホームズとワトソンの気質が、あの時代により即していることを知って僕はリラックスできた。ホームズはいわゆる変人で、“バリツ”と呼ばれる架空の格闘を習ったりしている。ホームズのそういう格闘家的な側面が、元々描かれていたキャラクターの一部だと知ったとき『何だよ!それをいままで誰も採り入れなかったなんて信じられない』と僕は思ったね。これは2人を中心にした、すごく面白いアクション・アドベンチャーだし、様々に解釈していくという伝統みたいなものがあるからね」。ロバートが、ジュードやガイ・リッチー監督と共に、本棚から拾い上げ、スクリーンで具現化した“古くて新しい”ホームズを刮目して見るべし!■関連作品:シャーロック・ホームズ 2010年3月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2009 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED■関連記事:ホームズとワトソンの関係性がよーく見える『シャーロック・ホームズ』本編映像が到着彼氏はホームズ、結婚はワトソンと?『シャーロック・ホームズ』カップルアンケート【アカデミー賞】ファッションチェック!〜番外編<セレブカップル>〜名探偵ホームズに天才科学者…ヒーロー役続くダウニー・Jr.の素顔はちょいワル?ジュード・ロウ、昨秋誕生した娘とついに対面
2010年03月13日日本で、67か国目となる初登場1位を記録し、鑑賞後の満足度という点でも驚異的な高支持を集めている『カールじいさんの空飛ぶ家』。1995年の『トイ・ストーリー』から数えて、ピクサーとして記念すべき10作目となった本作でも、キャラクター、ストーリー、そして映像世界など“ピクサーらしさ”を余すところなく発揮している。ずばり、ピクサー作品の面白さの秘密はどこにあるのか?今回監督を務めたピート・ドクターは「新しいもの、人々が観たことない作品を作リ、驚きを与えるのがピクサー」と語る。彼を含む数々のクリエイターの発想を汲み上げ、作品ごとに異なる個性を発揮しつつ、“ピクサー作品”として質の高い作品を送り出し続ける秘訣は?スタッフの立場で数々のピクサー作品に携わり、本作でもプロデューサーを務めたジョナス・リヴェラに「ピクサー映画の作り方」を聞いてみた。こちらのリヴェラ氏は大学で映画製作を学んだのち、レコードショップの店員やハードロック・バンドのメンバーを経てピクサーに入社したという変わり種。こうした人物のアイディアをどんどん取り込んでいくところにも、ピクサーが常に面白い作品を作り続ける秘密があるのかも。まずは単刀直入に、ピクサーではどのように映画作りが始まり、どのようなプロセスを辿って製作されていくのか聞いてみた。「ピクサーの作品は、常に非常に“有機的”と言えるプロセスで進んでいき、そのプロセスは毎回異なるんだ。今回はまず、(監督の)ピート・ドクターが『モンスターズ・インク』の監督の仕事を終えて、しばらくバカンスに入ったのちに、再びクリエイティブ部門に戻ってきた。3つか4つのアイディアを持っていたんだけど、そのひとつが『ウォーリー』だったんだ(※『ウォーリー』でピート・ドクターはアカデミー賞の脚本賞にノミネート)。ただ、『ウォーリー』も最初はなかなかうまく話が進まず、いったん企画を横に置いておいた時期があった。そのときに、『カールじいさんの空飛ぶ家』の原型とも言えるおとぎ話のようなアイディア――お城が空を飛ぶというイメージが出てきたんだ」。ひとつの企画を進めつつ、行き詰まったところでいったん横に置いて全く別の企画に着手。何とも面白い進め方だが、そもそも、このアイディア自体も意外なところから出てきたそうで…。「ピート自身が仕事のプレッシャーから逃げ出したいと思ってて『飛んで消えたい!』っていう願望からアイディアが浮かんできたらしいよ(笑)。彼自身、一人でいるのが好き、ということも関係しているみたいだね。そして、次のきっかけとなったのは、ピートが偶然描いたある絵なんだ。老人が風船を持っているというもので、すごく笑える絵だった。その絵と空飛ぶ城の発想を混ぜ合わせて、結果的に老人が家を飛ばすという物語になったんだ」。何と!仕事からの逃避願望が新たな仕事へのアイディアを生むとは、何と言うクリエイティビティ…“サラリーマンの鑑”である(涙)。こうして、ぼんやりとしたアイディアが物語となり、いよいよピクサー作品として映画となるにはどんなプロセスを踏むのか?ここでリヴェラ氏の口から、ピクサーの“チーフ・クリエイティブ・オフィサー”ジョン・ラセターの名が。「映画作りの最初の段階、“ラフな鼓動”とでも言うのかな、作品の大まかなコンセプトが決まった時点で、ピートとボブ・ピーターソン(本作の共同監督・脚本)がプレゼンテーションを行ったんだ。その場にはジョン・ラセターやエド・キャットムル(ピクサー社長)、アンドリュー・スタントン(『ウォーリー』などを監督)がいて、その時点では視覚的なものは一切なかったので、とにかく内容を伝えたんだ。カール・フレドリクセン(=カールじいさん)という人物が、幼い頃にエリーという女性に会って恋に落ち、一緒に年をとっていく。その妻を亡くした彼が、約束を果たすために家を飛ばす、とね。すると彼らは『物語の中核となる部分、感情的な核心があって面白い』と言ってくれた。そして、ジョン・ラセターから『(コンセプトを)絵コンテに仕上げて、映画にしてみよう』ってGOサインが出たんだ」。来日した際の記者会見では、本作について古いディズニー・アニメーションへの“オマージュ”といった言葉も聞かれた。その意図は?「純粋に文字通りのオマージュという意味ではありません。言うなれば、この作品を作る上で、ディズニーの古き良き作品――『ピノキオ』や『ダンボ』、『バンビ』など、かつての黄金時代の作品を“指針”とした、というところかな。これらの作品には、嫌味な部分や皮肉っぽさがなく、優しさ、誠実さが伝わってくる。最近のアニメーションは、最先端の技術はあるけれど、とても早いペースで進んでいくでしょ?そういうものではなく、もう少し優しさのある作品を作りたかったんだ。僕たちが子供の頃に観た作品に影響を受けたように、いまの子供たちにインスピレーションを与えるようなね」。自身の仕事を「ライン上にいる350人ものクリエイターを見守り、まとめるレフェリーのようなもの」と語るリヴェラ氏。作品ごとに異なるクリエイターと仕事をしてきた彼から見て、今回のピート・ドクター監督はどのようなタイプのクリエイターなのだろうか?「確かに、ピクサーにはそれぞれ全く違った才能を持ったクリエイターがいるからね。うん、そうだな…アンドリュー・スタントンは、まず脚本家であるという点が、彼の作品づくりの大きな特徴となっているし、ブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』監督)は、“純粋主義者”といえる要素を強く持っていて、それは彼が自身の作品づくりにおいて大切にしてる部分でもある。ジョン・ラセターは“庶民派”だね。そして多くの人を率いて仕事をするという素晴らしい能力を持っている。ではピートはどうか?まず言えるのは、彼には“ハート”があって、それが彼の作品と大きく関わってるということ。ときどき、奇想天外な発想もするけど(笑)、子供のような無垢な心、無邪気さを失っていない監督だね。彼がいるからこの世は少しは素晴らしい、そんな風に思えるくらい素晴らしい感性を持っているんだ」。来年は『トイ・ストーリー3』、さらに再来年には『カーズ2』など今後も話題作が目白押し。まずは、“最初の10分で泣けること必至”と言われる『カールじいさんの空飛ぶ家』でピクサーの底力を体感してみては?■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.トイ・ストーリー3 2010年7月、全国にて公開トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXARウォーリー 2008年12月5日より全国にて公開© 2008 WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.レミーのおいしいレストラン 2007年7月28日より全国にて公開© DISNEY / Pixar. All rights reserved.■関連記事:美しい映像だけでない、ストーリーにぜひ注目してほしい『カールじいさんの空飛ぶ家』公開直前!カールじいさんの家が浮かび上がる瞬間の特別映像をお届けアニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リードノムさん、ウエディング姿の夫人を優しくエスコート「母ちゃんのおかげで私がいる」ディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』独占試写会に30組60名様ご招待
2009年12月28日6日、ワシントンD.C.で第32回ケネディ・センター名誉賞授与式が行われ、ロバート・デ・ニーロやブルース・スプリングスティーンをはじめとする5名の受賞者が出席、バラク・オバマ大統領も彼らを讃えるために登場した。この賞は、ワシントンD.C.にある文化施設「ジョン・F・ケネディ・センター」で、アメリカの文化に芸術を通して貢献した人々を表彰するに贈られるもので、デ・ニーロ、スプリングスティーンのほかにメル・ブルックス監督、ジャズピアニストで作曲家のデイヴ・ブルーベック、オペラ歌手のグレース・バンブリが受賞した。エドワード・ノートン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジャック・ブラック、マシュー・ブロデリック、シャロン・ストーンなど、300人の招待客の中には受賞者と縁の深いセレブたちの顔もたくさん。来夏に第3作が公開予定の『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズでデ・ニーロと共演しているベン・スティラーは、デ・ニーロ紹介のために登場するや、ステージ上を見回して、「ブルース・スプリングスティーンがいる!ブルース!!」と絶叫、さらに「あ、ノーベル平和賞の人も!」とオバマ大統領にも言及した。同じくステージに上がったメリル・ストリープは『ディア・ハンター』、『恋におちて』で共演したデ・ニーロについて「彼は、私や演劇学校の友人たちが夢に見たことを実際にやってのけました。自分を消し去って、演じる役に溶け込んでしまうんです」と、その才能を絶賛した。(text:Yuki Tominaga)記念撮影に臨む受賞者たち。ヒラリー・クリントン国務長官の姿も。© REUTERS/AFLO■関連作品:グッド・シェパード 2007年10月20日より日劇1ほか全国にて公開■関連記事:秋の夜長、人恋しくなったときに──vol.2孤独な男の人生で人恋しさに浸る生涯をCIA諜報員としての生活に捧げた男のドラマ『グッド・シェパード』13年ぶりの監督作『グッド・シェパード』を引っさげてロバート・デ・ニーロ来日!GTFトーキョーシネマショー2007『グッド・シェパード』試写会に5組10名様をご招待
2009年12月08日今回の主人公は78歳のカールじいさん。強面で、いつも不機嫌で、頑固な性格だけれど、それは愛する妻に先立たれ彼女との思い出が詰まった家に固執するあまり意固地になってしまったという、妻・エリーへの大きすぎる愛情ゆえ。カールとエリーの結婚生活を綴った冒頭のモンタージュ・シーンはグッと涙がこみ上げてくるだろう。そして、エリーが生きている間に果たせなかった2人の夢を叶えるために、カールじいさんは家に無数の風船を付けて旅に出ることに。空を飛ぶ方法はいくらでもあるけれど、風船で、しかも家をまるごと飛ばすというアイディアは意外なほど新鮮に映し出される。それは「風船で空を飛びたい!」という、幼い頃に誰もが一度は抱いたことがあるのに、いつの間にか忘れかけていた夢だからなのかも。さらに、後半には『インディ・ジョーンズ』級のアドベンチャーが待ち受け、想像以上にハラハラドキドキさせられる。本作はディズニー/ピクサー初の3D作品としても話題を集めているが、3Dはあくまでオプション。映像は確かに美しい、でもストーリーの素晴らしさあってこそ。カールじいさんと妻・エリーのように人生を送れたら…そんなふうに自分の人生を重ね合わせ幸せについて考えさせられる、アドベンチャー・ラブ・ストーリーなのだ。(text:Rie Shintani)■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:公開直前!カールじいさんの家が浮かび上がる瞬間の特別映像をお届けアニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リードノムさん、ウエディング姿の夫人を優しくエスコート「母ちゃんのおかげで私がいる」ディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』独占試写会に30組60名様ご招待『カールじいさん』来日会見にアニマル浜口夫妻が気合いの乱入!
2009年12月04日全米でぶっちぎりの初登場第1位、日本でもまもなく公開を迎える『ニュームーン/トワイライト・サーガ』主演のロバート・パティンソンの独占メッセージ&インタビューがシネマカフェに到着した。自身が演じるエドワードの一番の魅力は?エドワードとベラ(クリステン・スチュワート)のような運命の恋は信じる?女性ファンに大人気の気分は?といった質問に、ロバートは時折考え込んだり、ちょっぴり困った顔を見せながらも丁寧に答えてくれた。ちなみに最後の質問の答えは「もちろん嬉しいね」!!その答えからは、俳優としての転機となったこの『トワイライト』シリーズへのロバートの深い愛着も見えてくる。劇中のクールな表情とはひと味違った、ロバートの甘い笑顔も要チェック!『ニュームーン/トワイライト・サーガ』は11月28日(土)より全国にて公開。MOVIE GALLERY特集 トワイライトな恋がしたいロバート・パティンソン インタビュー■関連作品:ニュームーン/トワイライト・サーガ 2009年11月28日より全国にて公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ロバート・パティンソン、新作でユマ・サーマンら、大人の女優たちと共演『ニュームーン』2位に4倍の記録ずくめのメガヒットスタート全米興収3億ドル視野ジョニー・デップ、「最もセクシーな男性」に選ばれる5日前からの泊り組も! 『トワイライト』新作L.Aプレミアでロブ&クリステンに熱狂ロバート・パティンソン『ニュームーン』インタビュー三角関係でもエドワードは余裕?
2009年11月25日今週末からいよいよ日本でも『ニュームーン/トワイライト・サーガ』が公開になるロバート・パティンソンだが、早くも次回作の相手役決定の報が入った。来年クランクイン予定の新作は、19世紀フランスの古典小説「ベラミ」を映画化する『Bel-ami』(原題)。美貌を武器に女性たちを手玉にとる、上昇志向の強い若きジャーナリスト、ジョルジュをロバートが演じ、ジョルジュをパリ社交界へと導く女性をユマ・サーマン、ジョルジュと出会って身を持ち崩す上流階級夫人をクリスティン・スコット・トーマス(『ずっとあなたを愛してる』)が演じる。ちなみにユマの役は当初ニコール・キッドマンの名が挙がっていたが、スケジュールの都合で実現しなかった。ベラミ(Bel-ami)とは、フランス語で「美貌の友人」の意。憂いを帯びた表情がセクシーなロバートにはうってつけの役どころだ。サイレントの時代から欧米各国で何度も映画化されてきたギ・ド・モーパッサンの名作を今回映画化するのは英国の舞台演出家のデクラン・ドネラン。本作が映画監督デビュー作となり、撮影は来年からパリでスタートを予定している。(text:Yuki Tominaga)先日、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』のプロモーションで来日した際のロバート。■関連作品:ニュームーン/トワイライト・サーガ 2009年11月28日より全国にて公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ずっとあなたを愛してる 2009年12月26日より銀座テアトルシネマにて全国順次公開©2008 UGC YM - UGC IMAGES - FRANCE 3 CINEMA - INTEGRAL FILM■関連記事:ロバート・パティンソンから動画メッセージ到着!女性ファンに大人気の気分は?『ニュームーン』2位に4倍の記録ずくめのメガヒットスタート全米興収3億ドル視野世界各国で絶賛の嵐!『ずっとあなたを愛してる』試写会に5組10名様ご招待ジョニー・デップ、「最もセクシーな男性」に選ばれる5日前からの泊り組も! 『トワイライト』新作L.Aプレミアでロブ&クリステンに熱狂
2009年11月25日全世界を熱狂させているハリウッド随一の若手セクシー俳優、ロバート・パティンソンが最新作『ニュームーン/トワイライト・サーガ』を携えて来日!クリス・ワイツ監督と共に11月3日(火・祝)、記者会見に臨んだ。今年4月に公開されたシリーズ第1作のプロモーションでのの来日以来の日本となるロブ(=ロバート)は「やりたいことはいっぱいあるけど、時間がないんだ(苦笑)。19歳のときに『ハリー・ポッター』で来日したときはゆっくり出来たんだけど…。でもおいしい食事はいただいてます!」と挨拶。監督も「時間がないのが残念だね。日比谷公園で開かれてた菊の品評会に行ったぐらいで…」と苦笑していた。かねてから、劇中の恋人・ベラ役のクリステン・スチュワートと実生活でも付き合っているのでは?と話題を呼んでいるロブ。前回は一緒に来日を果たしたが今回、キャスト陣はロブ一人。「(取材で)同じ質問を何度も受ける中で、ほかの人が一緒にいると、新しい答えが出てきたりして、互いに『あの答えいいね』なんて言えるんだけど、一人だとそれもできないしね…」と少し寂しそう?ロブ曰く「原作のシリーズの中で、この『ニュームーン』が実は一番気に入っているんだ。なぜか、強いつながりを感じる」。それもあって、役作りについて「特に何かしなくてはいけない、という感じでもなく、結局、ほとんど何もしないで撮影に臨んだよ」とのこと。撮影については「(前作よりも)登場シーンが少ない中で、ベラとの別れのシーンで全てを見せなくてはいけない、というのは挑戦だったね。それから、ハイライトはなんと言ってもイタリアでのロケ。これまでのどの作品よりも大きなスケールでの撮影だったよ」と充実した表情でふり返った。では、ロブが考える、映画『トワイライト』シリーズがここまでの熱狂を呼んだ理由は?「たくさんあるけど、やはりファンの原作への思い入れの強さが大きな理由かな。原作のキャラクターたちは、立体的で深みがあるし、著者とキャラクターの間に不思議な親密さを感じるよ。メロドラマの部分も非常に優れてて、心に響くんだ」。本国アメリカではすでに第3作『Eclipse』(原題)の撮影が終わったとのうわさもあるが、これについてロブは「1週間ほど前に撮影を終えたんだ。『ニュームーン』とはストーリーも全く違うし、アクションも増えてる。全く違う新しい映画になるよ」と明かしてくれた。監督は、ロブの魅力を尋ねられ「隣りにいるのでこの機会にぜひ褒めまくって、恥ずかしがらせてやろうと思います(笑)。まず、彼は謙虚な男です。恥ずかしがって自分で『ダメだ』とばかり言ってるんだけど、実は役について入念に良く考えている。それは役作りや演技を見れば分かるよ。109歳のヴァンパイアという役柄に本当に真面目に取り組んでくれているんだ。僕が今回の監督を引き受けた最大の理由、それは第1作の『トワイライト 〜初恋〜』を観て、ロバートやクリステンが魅力的だったからだよ」と最大限の賛辞を贈った。この日は、日本版のイメージソング「Destiny」を歌う加藤ミリヤが特別ゲストとして登場し、ロブと監督に花束を贈呈した。ミリヤさんは「1作目を観て『あなたがどんな人でも、例え私を傷つける存在であっても“運命”の人なんだ』という思いを感じて“運命=Destiny”という言葉が浮かんできた」と曲の着想の秘密を明かし、「運命って女の子なら誰でも信じるもの。私も『どこかに運命の人が…』って毎日のように思ってます(笑)。だから、どうしようもなく惹かれ合う2人が見ていてうらやましいです」と語った。日本でも熱狂的なファンが公開を待ちわびる『ニュームーン/トワイライト・サーガ』は11月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:トワイライト〜初恋〜 2009年4月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2008 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ニュームーン/トワイライト・サーガ 2009年11月28日より全国にて公開© 2009 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:『トワイライト』続編鍵を握るのは狂気のダコタ&幼なじみの“狼”ロートナー?【ハリウッドより愛をこめて】『SATC2』にペネロペ&マイリー・サイラスが出演!ジョニー・デップ、キース・リチャーズに「ロック不滅賞」を授賞“片思いソングの女王”加藤ミリヤが『ニュームーン』イメージソングを書き下ろす矢口真里インタビュー乙女が『トワイライト』にハマるワケとは?
2009年11月03日ディズニー/ピクサーにとって記念すべき10作目の長編作品となる『カールじいさんの空飛ぶ家』の強力スタッフ陣が揃って来日!6日(火)に記者会見が行われた。アニメーション作品として初めてカンヌ国際映画祭のオープニングを飾り、その後も世界各国で公開されヒットを記録している本作。日本では12月5日(土)より公開されるがピート・ドクター監督とプロデューサーのジョナス・リヴェラは「最後に残された日本は、パフェのてっぺんにあるチェリーのようなもの。一番いいものを最後までとっておいたんです」と口を揃えた。アロハ姿で登場したのは、共同監督で、原案と脚本にも携わり、劇中に登場する犬のダグの声も務めるボブ・ピーターソン。「Hello!」とダグの声で挨拶し「ピクサーのユニフォームとも言える、ジョン・ラセター(※ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサー)がいつも着てるアロハシャツで来ました(笑)。ジョンもきっと喜んでくれると思います」と笑顔を見せた。そしてストーリー・スーパーバイザーのロニー・デル・カルメンも満面の笑みを浮かべ「この作品に携わることができて光栄ですし、大好きなキャラクターたちをみなさんに紹介できるのが嬉しいです」と挨拶した。監督は「とにかく新しいもの、人々が観たことない作品を作リ、驚きを与えるのがピクサー」と本作、および過去の9作品に共通するピクサーの理念を説明。リヴェラ氏は「何よりも大切にしているのはストーリー」とうなずきつつ、本作における挑戦について「『ダンボ』や『ピノキオ』、『バンビ』などこれまで我々が強く影響を受けてきた作品へのオマージュが捧げられています」と語った。物語について、ロニー氏は「カールの感情と彼と他人との関係性を伝えたかった」と語り、特にお気に入りの場面として「最初の10分間と中盤でカールが旅の意味を知るシーン」を挙げ「ほとんどセリフがない中で、表情で感情を伝えた」と説明した。78歳の老人を主人公としている点について監督は「もし、フリーの立場でL.A.のスタジオにこの企画持って行っても全くダメだったと思う。でも、ジョン・ラセターのところに持って行ったら、感情の部分に反応して、セリフだけで涙を流してくれました。これは…後ろで誰かがタマネギでも切っていたのでしょうが(笑)」とピクサーだからこそ作り得た作品であると強調した。最後に一同に、どんな78歳になりたいか?という質問が。「(自身の)祖父のようになりたいね。単純なことでも祖父が話すとすごく面白いんです。それから、もちろん風船で家を飛ばすよ」とはリヴェラ氏。監督は「カールは映画の中で“UP”(※本作の原題)したけど、本当は“DOWN”して社会や人々と繋がる必要がある。僕もそうありたいと思ってるよ」と語った。ピーターソンは「78歳まで生きるとなったら今日から運動しないといけないね(笑)。僕は家族と一緒に年を取れたらいいな、と思ってます」と冗談を交えつつ語った。そしてロニー氏は「僕は案外、カールのように家の前に腰掛けて、侵入してきた人を追い払うようなタイプの78歳になりそうです」と笑いつつ「この映画の最後に描かれているカールのようになれたら、と思います」とコメントしてくれた。この日は、スペシャルゲストとしてアニマル浜口、初枝夫妻も登場。一足早く作品を鑑賞したアニマルさんは「涙があふれました。人生は夢。夢があるからこそ生きられると教えられました」と感動を語った。さらに劇中の主人公とその妻の愛に触発されたようで、夫人との馴れ初めや娘の京子さん誕生秘話まで自ら暴露。最後は得意の「気合いだ」10連発“カールじいさん”バージョンを披露し会場を盛り上げた。『カールじいさんの空飛ぶ家』は12月5日(土)より全国にて公開。■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:世界制覇目指す還暦ランナー・寛平、ニューヨークの街を風船で大冒険!『カールじいさんの空飛ぶ家』がピクサー史上3位の6,820万ドルで全米初登場1位【カンヌ現地レポ 01】ディズニー3Dアニメで開幕!「宮崎駿に学んだ」
2009年10月06日