こんにちは。料理研究家の越野美樹です。三寒四温の気候ながらほがらかなお天気になってきて、お豆腐料理が美味しく感じる季節となりました。お豆腐といえば、冷奴、湯豆腐、おみそ汁の具。子どもにあまり喜ばれないお料理ばかりが思い浮かぶでしょうか?江戸時代には豆腐百珍という本も刊行されたことがあるくらいで、豆腐の食べ方はいろいろあるんですよ。今日は、豆腐でメイン料理が楽しめる「クリーミー豆腐ローフ」をご紹介します。お豆腐はあまり消化の良くない大豆を食べやすくするために、と昔の人が考え抜いた知恵のたまもの。ちょっと一工夫することで子どもが喜ぶ一品に早変わりします。今回ご紹介する「クリーミー豆腐ローフ」は、ねっとりとクリームのような食べ応えのある食感で、満足感がある一品です。焼く時間はかかりますが、材料を混ぜたらあとはオーブンにお任せなので、時間がない日にも手軽に作れますよ。ミートローフのように形が定まっていて、メイン料理にもなる「クリーミー豆腐ローフ」。フードプロセッサーがない場合は、ザルでお豆腐をこしてから他の材料を入れて、泡立て器で混ぜると同じように仕上がります。見た目はちょっぴりオシャレな洋風なのに、お味噌の風味がきいていて、味はちょっと和風です。つなぎの長芋とかたくり粉がもちもち感を出してくれるから、お子さんもきっと満足してパクパク食べてくれることと思います!■クリーミー豆腐ローフ調理時間 20分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料>作りやすい分量木綿豆腐(水切りしておく) 1丁(300g)長芋 50gかたくり粉もしくは本葛粉 大さじ2みそ 大さじ1人参 1cm分しいたけ 1枚分 <作り方>1、人参としいたけはみじん切りにする。2、ボウルに豆腐、長芋、かたくり粉、みそを入れてブレンダーにかける。3、1に2を入れてよく混ぜる。4、パウンド型にクッキングシートを敷き、3を入れて表面を平らにならす。5、200℃に熱したオーブンに入れて、15〜20分ほど焼く。できたてはやわらかいので、オーブンから出してすぐ、温かいうちに切ると、せっかくの形が崩れてしまいます。粗熱がとれて冷めてきたら型から外して完全に冷えてから切ってくださいね。■「クリーミー豆腐ローフ」のアレンジ例●アレンジ1 「3色豆腐ローフ」「クリーミー豆腐ローフ」の生地を3等分にして、一つはトマトケチャップを、もう一つには抹茶を入れて色づけします。パウンド型に3層に重ねてから焼けば、3色ローフのできあがり!パーティーの一品にもオススメです。赤や緑、1色にして、色違いの豆腐ローフを3本作るのもアリです。人参やしいたけなどの具を入れなくても、おいしく食べられますよ。いつものお豆腐がおしゃれな一品に変身する「クリーミー豆腐ローフ」。お豆腐とキッチンにある材料で、思い立ったらすぐ作れます。時間もお財布もピンチな時にも、ぜひお試しください。
2018年03月28日