サンローラン(Saint Laurent)のクリエイティブ・ディレクターを務めるエディ・スリマンが、退任。後任は、ヴェルサス ヴェルサーチ(Versus Versace)で活躍していたアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)に決定した。2012年3月よりクリエイティブ・ディレクターに就いたエディ。彼はサンローランでのラストコレクションとして、ロサンゼルスでのショーで自身の集大成的スタイルを存分に披露した一方、16年秋冬ウィメンズコレクションでは、イヴ・サン=ローラン本人によるクチュールショー演出を踏襲し、新たなクチュールハウスで発表した。4年間、ブランドの世界観を大事にしながらモダンな息吹を吹き込んだ、彼らしい最後を飾ったと言える。なお今回の退任に関して、ケリングCEO フランソワ・アンリ・ピノーは「イヴ・サンローランがこの4年間で成し遂げたことは、メゾンの歴史の中でもユニークな章になったと思います。この伝説的ブランドの新たな道のりをひいてくれた、エディ・スリマンとイヴ・サンローラン チームには大変感謝しています」とコメントした。後任については2016年4月4日(月)、アンソニー・ヴァカレロに決定。彼は、ベルギー出身の36歳。2年間フェンディ(FENDI)で経験を積んだ後、2009年より自らの名を冠したブランドの クリエイティブ・ディレクターに就任。また、ヴェルサス ヴェルサーチでは3年間のコンサルタント・デザイナーを経てクリエイティブ・ディレクターを2015年より務めていたが、サンローランへの就任が報じられた直後に、退任が発表された。
2016年04月04日2016年2月17日(水)に伊勢丹新宿店に初ショップをオープンしたKOI(コイ)が、同フロアで限定ストアを展開し、売り場を拡張することが決定。期間は、2016年3月30(水)から4月12日(火)まで。KOIは、イタリアにてプラダ(PRADA)、ヴェルサーチ(VERSACE)のデザインチームとして活躍した小井庸嗣が手掛けるブランド。その中で学んだクチュールの物作り、イタリア・コモ滞在期間に身に付けたシルクプリントをあやつる技術やセンスの光る彼のワードローブは、着る人に華やかさ・解放感・大人の時間という特別感を与える。2016年春夏コレクションでは、アフリカの大地に溢れる色合いや柄、1枚の生地を纏い作り出される民族衣装からインスパイアされ、都市に生きるモダンなアフリカ女性の華やかなライフスタイルをイメージ。店内では、ホワイトやベージュなどのナチュラルカラーをベースに、女性の体にフィットするカクテルワンピースなどがラインナップ。シアーな素材をレイヤードした、淡い花柄のスカート、ドレスなどを提案する。また、今回特別に2016-17年秋冬コレクションのオーダー会を開催。クチュールデザイナーである小井庸嗣がフィッティングをしてくれるまたとない機会となる。【開催概要】POP UP STORE「FANTASIA by KOI」開催期間:2016年3月30(水)~4月12日(火)開催場所:伊勢丹新宿店本館4階 = イーストパーク プロモーションTEL: 03-3352-1111(大代表)■2016-17年秋冬コレクション オーダー会開催期間:2016年3月30(水)~4月6日(水)開催場所:伊勢丹新宿店本館4階 = イーストパーク プロモーションTEL:03-3352-1111(大代表)※小井庸嗣がフィッティングを行うため完全予約制。
2016年04月01日米ロサンゼルスで15日に開催された第58回グラミー賞において、2度目の「年間最優秀アルバム」を始め3冠を獲得したテイラー・スウィフト(Taylor Swift)」は、アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)の赤のベアトップ、大きくスリットの入ったピンクのロングスカートで授賞式に登場。ばっさり切ったボブヘアとともに喝采を浴びた。また、マーク・ロンソン(Mark Ronson)と共に『アップタウン ファンク(Uptown Funk)』で「年間最優秀レコード」に輝いたブルーノ・マーズ(Bruno Mars)もヴェルサーチのパープルのジャケットスタイルで授賞。ブルーノ・マーズは7日に行われたNFLスーパーボールのハーフタイムショーでも全身ヴェルサーチだった。さらに、「最優秀アーバンコンテンポラリーアルバム」「最優秀R&Bソング」にノミネートされ、会場でパフォーマンスを披露したミゲル(Miguel)は、ヴェルサーチのピンストライプのスーツを着用。アレッサンドロ・アンブロシオ(Alessandro Ambrosio)もアトリエ ヴェルサーチの黒のドレスでレッドカーペットに登場した。Text: 野田達哉
2016年02月17日見事3冠に輝いた歌姫テイラー・スウィフトは「アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のツーピースで登場。赤のチューブトップにスリットが深いピンクのマキシスカートで「カラーブロック」。スリットから覗く自慢の長い脚が輝いていた。今回のグラミー賞出席者の中で「ベストドレッサーの一人」として取り上げられる一方で、「赤とピンクのカラーブロックはちょっと古くさい」という声や「スカートの中のカボチャパンツが…」と、微妙なコメントも見られた。「Glamour」「billboard」などで毎年話題となるのはセレブたちのドレスの着こなし方について。テイラーに連れ立って現れたセレーナ・ゴメスは、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」のダークブルーのスパンコールにウエストのサイドカットがセクシーなドレスで魅了。キュートさを封印して大人っぽいいで立ちだった。レディー・ガガは青色がまぶしい「マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)」のコートドレスで“デヴィッド・ボウイへの追悼スタイル”を表現。ダイエットに成功したアデルが選んだのはクラシカルな「ジバンシィ(GIVENCHY)」のドレスにセレブ御用達の「ロレイン・シュワルツ(Lorraine Schwartz)」のジュエリー。「最優秀新人賞」を受賞し涙したメーガン・トレイナーは、「マイケル・コステロ(Michael Costello)」のグリッターが散りばめられた黒のドレスがお似合い。「ワーストドレッサー」の1人に選ばれてしまったのはフローレンス・ウェルチ。「グッチ(Gucci)」のピンクのシースルー素材のドレスはネグリジェのよう。スパンコールでできた月、星などがあしらわれている。たびたび個性的なファッションが取り上げられる彼女ならではのチョイスだった。(Hiromi Kaku)
2016年02月16日ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)によるアトリエ ヴェルサーチ(ATELIER VERSACE)は、1月24日ヴァンドーム広場に隣接するホールを会場にショーを発表した。「アスレチック・クチュール」をテーマに掲げたコレクションは、スポーティーでグラフィカルな印象。曲線を描く有機的なカッティングを施すことで、女性の身体を最大限立体的に包み込み、ヴェルサーチらしいセクシーな要素を出しつつも、今季はベルトやアイレット、バックルなどを巧みに配してスポーティーにまとめている。水圧で糸を抜いたウォータージェットレースをあしらったグラフィカルなスーツや、シリコンジェルで近未来的な装飾を施したドレスなど、毎シーズンどこかに新たなテクニックを取り入れているのも同メゾンらしさといえる。後半には、クリスタルダストのコードをあしらったドレスやスーツが登場。ドレーピングやパッチワークのアイテムをきらびやかに彩った。今季特に目を引いたのが、総ビーズ刺繍のテープを複雑に編み込んだブルゾンや、様々なニットのテクニックを一つに集約したワンピース、レースに立体的な刺繍を施したミニドレスだ。ミリ単位の繊細な手仕事を生かしたアイテムはラグジュアリーそのものだった。
2016年02月16日ヴェルサーチ(VERSACE)がブランドアイコンのメデューサを加工できる絵文字アプリ「VERSACE EMOJI」をバレンタインデーに向けてローンチする。アプリは無料。iOSとアンドロイドに対応している。また、このアプリのローンチを記念して世界各地のヴェルサーチブティックで、メンズとウイメンズのTシャツのカプセルコレクションを発表。サングラスを掛けたメデューサや目がハートのメデューサのTシャツが用意され、日本では2月中旬より銀座店で発売が予定されている。同アプリはさまざまな表情を持ったメデューサをユーザーが選択し加工。ステッカー、背景、フィルターやテキストのカラーなどでメッセージが表現できる。また、アプリで加工した写真に「#VersaceSharesLove」のハッシュタグでSNSで共有できる。今春夏、来秋冬シーズンに向けて「絵文字(Emoji)」は欧米のファッションシーンでも大きなトレンドとして浮上する気配を見せており、「バレンタインデーのこのタイミングで新しいこの絵文字アプリを使えるのはとても楽しみ」とドナテラ・ヴェルサーチ本人もコメントしている。Text: 野田達哉
2016年02月12日1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞授賞式がロサンゼルスで開催され、ドレスアップしたスターたちがレッド・カーペットに集結した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソン(Brie Larson)はオーストラリアから帰国したばかりで、なんと授賞式2時間前に決めたドレスを着用。薄いブルーで、ツイストを効かせた胸元のデザインや深いスリットなどディテールに凝ったデザインはアトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)の16SSコレクションの1着だ。映画部門助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル(AliciaVikander『リリーのすべて』)はルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のメタリックなカラーブロックのドレス。彼女の肌の色とよく合っている。『ブルックリン』で主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)はマイケル・コース(Michael Kors)のパステルピンクのドレスで、清楚に装った。助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(Rooney Mara『キャロル』)は深いプランジネックのヴァレンティノ(VALENTINO)のブラックドレス、同じく助演女優賞候補のレイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams『スポットライト世紀のスクープ』)はエリー サーブ(Elie Saab)の花柄シースルーのドレスに推定100万ドル以上のハリー・コトラー(Harry Kotlar)のダイアモンドのイアリングと指輪、ル・ヴィアン(Le Vian)のダイアモンドの指輪をつけた。2月28日(現地時間)には映画賞シーズンを締めくくる最大のイベント、第88回アカデミー賞授賞式が行なわれる。スターたちがどんな装いを見せてくれるのか、期待はふくらむばかりだ。
2016年02月02日ヴェルサーチ(VERSACE)が1月16日20時(現地時間)に、16-17AWメンズコレクションを発表した。
2016年01月19日今年も残すところあと2日。2015年を振り返れば、ラグジュアリーブランドを始めとする各社が、奇抜なアイデアとデザインで、クリエーティブかつユニークなキャンペーンを仕掛けた。なかでも話題を集めたニュースをピックアップしてご紹介する。街やデジタル上で目にした、最も印象深いビジュアル&ムービーは?■フレグランスボトルでボーリング!?シャネル「チャンス オー ヴィーヴ」の広告フィルムボーリングの球に見立てた「チャンス オー ヴィーヴ」のボトルを、モデルがレーンへ放つと、ピンに見立てた「チャンス」シリーズの3つのボトル「チャンス」、「チャンス オー フレッシュ」、「チャンス オー タンドゥル」に勢いよくストライクし、見事チャンスを掴み取るというストーリー仕立て。同広告は、長年にわたりアイコニックなフレグランス「チャンス」の広告を担当してきたジャン=ポール・グードが手掛けた。■グッチ、初のイメージムービー。16年クルーズコレクションの世界観を表現同ブランドでは初となるイメージムービーを制作。ニューヨークガレージで発表された16年クルーズコレクションの世界観をストーリー仕立てで表現した。街中を優雅に歩く女性の姿に魅入られた男性が、焦がれるように彼女を追って歩き始めるところから始まり、女性はすぐに自分を見つめる男性の存在に気づくが、笑みを浮かべながら歩みを止めずにどこかへと向かっていく.......。映像冒頭に登場する蜂のロゴは、クリエイティブディレクターにアレッサンドロ・ミケーレが就任して以降、多く用いられるようになったアーカイブロゴ。このロゴは、インビテーションなどにも用いられており、ウェアにも刺繍などでよく登場しているものだ。■異例のコラボ。ドナテラ・ヴェルサーチ出演のジバンシィ15-16AW広告ビジュアル過去にジュリア・ロバーツなど女優や、同ビジュアルのスタイリングも手がけるカリーヌ・ロワトフェルドを起用たジバンシィだが、同シーズンで、ヴェルサーチのクリエイティブディレクター、ドナテラ・ヴェルサーチをアイコンのひとりとして採用。他メゾンのデザイナーを起用した、初めてで異色のコラボレーションは、リカルド ティッシ、写真家マート・アラスとマーカス・ピゴット、M/M Parisなどによるもの。■ジャスティン・ビーバーがカルバン・クラインの顔に。ララ・ストーンと共演カルバン・クラインが、15年春のグローバル広告キャンペーンでジャスティン・ビーバーを起用。ジーンズとアンダーウェアのコレクションで登場し、スーパーモデル ララ・ストーンと共演した。ジャスティンは上半身裸に最新コレクションのジーンズとアンダーウェアスタイルで登場。トップレスのララとの共演カットは、過去にケイト・モスとマーク・ウォールバーグを起用した広告を彷彿とさせるビジュアルに仕上がった。■スティービー・ワンダー、話題のダンサー菅原小春とジャンルを超えたセッションミュージシャンのスティービー・ワンダーと、ダンサーの菅原小春が出演するTDKの新テレビCM「なにかと出会う。なにかが生まれる。」篇が話題となった。CMでは、白い壁のシンプルな空間でスティービー・ワンダーがキーボードを演奏しながら、73年の大ヒット曲「Higher Ground」を歌唱。その演奏と歌声に合わせて、菅原小春がダイナミックなダンスを繰り広げ、ジャンルの異なる2つの才能が“引き寄せ合った”様が収められている。同作について、スティービー・ワンダーは「まるで親戚のような昔からの顔なじみの仲間たちとの再会、そしてそこに加わる新しい家族のような仲間(菅原小春)の発見、この素敵な組み合わせで、最高な気分」とコメントした。■カールのファーチャーム、フェンディ「カーリト」がウェアやスニーカーに。5つのミニビデオ「Where is Karlito?(カーリトはどこ?)」フェンディが、限定カプセルコレクション「カーリト(KARLITO)」の発売を記念し、5本のミニビデオを制作した。各ムービーでは、5人のトップモデル、ジョアン・スモールズ、ナジャ・ベンダー、リリー・ドナルドソン、ケンダル・ジェンナー、ドウツェン・クロースをフィーチャー。それぞれ本コレクションのアイテムを身に着け、ウィットに富んだお茶目な表現で「カーリトはここ......カーリトは私とここにいる!」と主張している。14-15AWコレクションのキャットウォークでデビューしたカーリトは、1965年にフェンディのレディ・トゥ・ウェアとファー部門のデザイナーに就任したカール・ラガーフェルドがモチーフになったファーチャーム。■M/M Parisとサッセンが手掛けるパルコビジュアル14-15AWシーズンからスタートした、クリエーティブディレクターのM/M Parisと、写真家ヴィヴィアン・サッセンによるパルコの広告ビジュアル。「Lily, from Solstice to Solstice」としてFACE1からFACE4までシリーズ化されており、フェイスオブジェ、ゴールデンヘッド、モデルが登場。力強さ、華やかさ、美しさ、そして新しさという4つの要素を表現し、またそれぞれで四季の移ろいを感じられるストーリーになっている。■エールフランスがラブ&ポップな丸ごとフランスCM“France is in the air”と流れる中、飛行機の内部のようなセットを舞台にツールドフランスやクチュール、バレエ、スイーツなど、丸ごとフランスをイメージさせるエッセンスが盛り込まれたエールフランス航空CM。ミュージックビデオのようにモダンでポップ、そしてラブリー!
2015年12月30日今年も残すところあとわずか。2015年を振り返れば、ファッションカルチャー主要各地フラッグシップショップが相次いでオープン、リニューアル移転を遂げ、新たなファッションスポットとして誕生した。なかでも業界を賑わせた大きなニュースをピックアップして紹介したい。■海外の高級ブティックが都内に続々オープン2014年に引き続き、今年も青山・表参道エリアではオープンラッシュが相次いだ。3月、ミュウミュウ青山店がみゆき通りに移転オープンを遂げ、その1ヶ月後には隣接してステラ・マッカートニーが08年にオープンした青山店を移転オープン。12月のサンローラン国内初旗艦店をはじめ、11月のマーク ジェイコブス青山旗艦店リニューアル、9月にGYRE1階へオープンしたアミ アレクサンドル マテュッシの海外初旗艦路面店オープンも記憶に新しい。そんなラグジュアリー激戦区のなか、15-16AWに始動したばかりのコンバースジャパンによる新ブランド・コンバース トウキョウが青山みゆき通りに1号店をオープンさせたことも業界には大きなニュースとなった。青山が盛り上がりを見せる一方、原宿エリアでも4月、アディダス オリジナルスがキャットストリートに国内初の旗艦店・アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア トウキョウのオープンに続き、7月、その斜向かいにリーボック クラシック初直営店・リーボック クラシック ストア 原宿が新スポットとして誕生した。丸の内・銀座エリアも、東京の玄関口に誕生した新路面店イッセイ ミヤケ 丸の内を皮切りに、銀座中央通りのマイケルコース国内最大旗艦店、同じくモンクレール国内最大旗艦店・モンクレール銀座や、クリスチャン ルブタンのアジア初となるバッグ&レザーグッズオンリーブティックを銀座と梅田に出店した。さらに、ドーバー ストリート マーケット ギンザのリニューアルでは、6階の一部を店舗として増床し、新たに、グッチ、ヴァレンティノ、プラダなどのラグジュアリーブランドの取り扱いを強化した。その他エリアとして、新宿三丁目交差点に堂々オープンしたバーバリー国内最大級の路面店バーバリー新宿も押さえどころ。■ヴェルサーチの直営店3店舗が一挙オープンそんなオープンラッシュの中でも最も勢いを見せたのは、ヴェルサーチではないだろうか。4月に南青山のヴェルサス ヴェルサーチ国内初となる直営店、7月には銀座5丁目にアジア初ヴェルサーチ ホームの路面店がオープン。そして、12月、09年に紀尾井町の本店が閉鎖されて以来、待ち望まれたヴェルサーチのフルラインがそろう旗艦店が銀座に復活した。■新宿伊勢丹&伊勢丹メンズのエッセンスを凝縮した新業態のセレクトストア4月に東京ミッドタウンにリニューアルを含む七つのショップがオープン。中でも注目されたは、伊勢丹新宿店のエッセンスを凝縮した新業態のセレクトストア・イセタンサローネだ。広々とした2フロアの空間には、サカイやハイク、マメ、タロウ ホリウチ、マノロ ブラニク、セルジオ ロッシ、フェンディなどトレンドに敏感な女性たちに向けた国内外のブランドをラインアップ。続いて12月には、イセタンサローネ メンズが丸の内の新東京ビル1階にオープンした。ここでは、メゾン マルジェラ、トム ブラウン ニューヨーク、マーク ジェイコブス、メゾン キツネ、ビズビムなど新宿店メンズ館のダイジェスト版といったブランド構成。999.9の眼鏡、帽子ともに丸の内エリアで最大レベルとなる品ぞろえや、ジャン=ポール・エヴァンの新形態となるチョコレートバーなどにも注目したい。年末年始のお休みを機に、今年誕生した新たなファッションスポットを訪ねてみてははいかがだろう。
2015年12月27日ヴェルサーチ(VERSACE)が、16SSシーズンのキャンペーンビジュアルを公開した。16SSキャンペーンは、メンズ、ウィメンズともに写真家のスティーヴン・クライン(Steven Klein)によりカリフォルニア州のソルトフラッツ(塩原)にて撮影された。メンズキャンペーンではモデルに、ナサニエル・フィッセル(Nathaniel Visser)、Benjamin Benedek、Lukasz Grabowskiを起用。流動性のあるテーラリングやロングレイヤードを用いた16SSコレクションと同様に、アドベンチャーのムードが溢れるビジュアルに仕上げられた。ウィメンズでは、ジジ・ハディッド(Gigi Hadid)、ラケル・ジマーマン(Raquel Zimmerman)、ナターシャ・ポーリー(Natasha Poly)などが登場。武道の達人であるLukasz Grabowskiを背景に登場させることで、強さとエンパワーメントのムードを強調した。
2015年12月12日ヴェルサーチ銀座店(VERSACE GINZA)のオープニングパーティーが11月25日に行われた。5月に表参道の「ヴェルサス ヴェルサーチ(VERSUS VERSACE)」、7月には銀座5丁目に「ヴェルサーチ ホーム(VERSACE HOME)」の路面店がオープン。09年に紀尾井町の本店が閉鎖されて以来、待ち望まれたヴェルサーチのフルラインがそろう旗艦店の復活となった。1階をアクセサリー、2階にメンズ、3階がウイメンズのプレタポルテをゴールドの階段が案内するこの3層の空間を、アーティスティック・ディレクターのドナテラ・ヴェルサーチは「イタリアの文化遺産に敬意を表したデザインを非常に気に入っている。新生ヴェルサーチのスピリットが羽ばたけるためのスペースとなった」とコメントを寄せているストアコンセプトはドナテラとイギリス人建築家のジェイミー・フォバート(Jamie Fobert)によるもので、1階はビザンチン様式の教会からインスパイアされたというモザイクの床に、透明のアクリル樹脂の什器とビビッドなロゴサインのオブジェを配し、バッグを中心にシューズ、アイウェア、来春夏より本格的な展開をスタートするスカーフなどを提案。2、3階は加工を違えたイタリア原産の大理石を床に贅沢に使い、白い壁にはアールが施され、真鍮、透明のアクリル樹脂が、80年代のヴェルサーチスタイルをよみがえらせつつ、コンテンポラリーなラグジュアリースタイルな空気感で表現されている。同店のオープンで交詢会通り沿いにはバーニーズ ニューヨーク、ブルネロ・クチネリ、ヴェルサーチのファサードが並び、オープニング当日、並木通り沿いではフォトコールが華やかに行われ、ゴールドのメデューサの復活に銀座が沸いた。Text: 野田達哉
2015年12月04日ヴェルサーチ(VERSACE)が11月23日、東京・銀座に日本初の旗艦店(東京都中央区銀座6-7-12。)をオープンする。クリエイティブディレクターのドナテラ・ヴェルサーチとイギリス人建築家のジェイミー・フォバートがともに考えたコンセプトである“過去と未来の出会う場所”をもとにデザインされた同ショップ。伝統的なイタリアの華やかな建築と今日のヴェルサーチのモダンかつダイナミックなエネルギーが融合されている。アクセサリーをメインに展開する1階の壁や棚は、宙に浮いて見えるようにアクリル樹脂を採用。床には壁や棚とは対照的に、9世紀のビザンティン様式の教会からインスピレーションを得てモザイクが用いられた。壁に沿って円形の道のようにデザインされた床のところどころには、同店の贅沢な雰囲気を定義づける真鍮が施されている。また、メンズコレクションを展開する2階の床にはフィオル・ディ・ボスコ・マーブルが、ウィメンズコレクションを展開する3階の床にはフィオル・ディ・ペスコ・マーブルがそれぞれ使用された。なお、オープンを記念してドナテラ・ヴェルサーチがデザインした世界にひとつだけのスペシャルバッグ(39万7,000円)を発売。ピンクのパイソンにイエローゴールドのメデューサをあしらい、「KONNICHIWA VERSACE GINZA」と刻み込まれたタグと絵文字をイメージしたメデューサのチャームを施している。
2015年11月08日ヴェルサーチ(VERSACE)が9月25日、16SSウィメンズコレクションをミラノで発表した。同コレクションについて、クリエイティブディレクターのドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)は「このコレクションは毎日を自分らしく生きる女性たちのためのものです。テーラリングやデイリーウェア、そしてエフォートレスな魅力といった要素をマッシュアップさせています」と語っている。またショーで披露されたバッグ数点は一部、ヴェルサーチの旗艦店と公式ウェブサイトにて発売される。
2015年09月30日ヴェルサーチ(Versace)が、9月26日3時(現地時間25日22時)にミラノで行われる16SSウィメンズコレクションのショーをライブストリーミングで配信する。※会場の都合などにより、開始時間が遅れる場合あり。
2015年09月25日ヴェルサス ヴェルサーチ(VERSUS VERSACE)が、9月20日5時(現地時間19日21時)にロンドンで行われる16SSウィメンズコレクションのショーをライブストリーミングで配信する。※会場の都合などにより、開始時間が遅れる場合あり。また、同コレクションは20日よりVERSUS VERSACE 青山店にて展開。いち早くアイテムを購入することができる。
2015年09月18日北辰不動産は8月28日、東京都中央区銀座6丁目で建て替え事業を推進していた「第22ポールスタービル」を完工した。同ビルは、"成熟した銀座エリアにふさわしい新たな価値"をコンセプトとしている。1階~3階にはファッションブランド「ヴェルサーチ(VERSACE)」および「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」のフラッグシップショップがオープンする。「ヴェルサーチ銀座店」は、日本で唯一のニューコンセプトのフラッグ・シップ・ストアとなる。店内では、ヴェルサーチ ファーストラインの全ラインの商品(ライセンス商品含む)を展開する。10月より同ビル西側に出店を予定している。「ブルネロ クチネリ銀座店」は、日本では青山、神戸、玉川に次ぐ4店舗目の路面店で、日本最大の規模となる。最新コンセプトを導入したショップデザインは、世界各国で同ブランドを手がける建築家のロレンツォ・ラディ氏によるもの。9月4日、東側にオープンした。また、1階~2階ファサード部分では、それぞれのブランドコンセプトを全面に表現するとともに、店内は建物の高さを生かした空間づくりで高級感を演出するとのこと。
2015年09月04日マルニ(MARNI)が、15-16AWウィメンズコレクションの広告キャンペーンヴィジュアルを発表した。そのヴィジュアルは、意外なほどノンシャラン。秋冬の新作を纏ったトップモデルのマルテ・メイ・ヴァン・ハースターが、床に寝転んだり、引っ繰り返したテーブルにもたれかかったり。カメラに向かって完璧なポーズを決めてみせるのではなく、穏やかに自由気ままに振る舞う様は、今やモードの主流であるエフォートレスなムードを反映したかのよう。アートディレクションはエミリオ・プッチやヴェルサーチなども手掛けるGB65が担当。シュールレアリスティックなシチュエーションと惹き付けるカラフルな色彩の妙は今回のマルニのそれでも遺憾なく発揮されている。また、撮影を手掛けたのはイギリスの女流カメラマン、ジャッキー・ニッカーソン。90年代に『VOGUE』や『ELLE』などでファッションフォトグラファーとして活躍しながらも、最近はアフリカの人々や自然を撮った一連の作品でも知られている。ジャーナリストとしてもその手腕は高く評価され、ファッションとアートの垣根を超えて活躍を続けている。彼女は今回の撮影に際し、次のように語っている。「クリエイティブ・ディレクターのコンスエロ・カスティリオーニの実験的で時に反抗的、破壊的なデザインへのアプローチが大好きです。このヴィジュアルには、洗練されたエレガンスとケオティックな感覚が混在しています。私は作品を見た時真っ先に、そこに写っている人に目が行く写真が良いと考えています。服が人を所有しているのではなく、あくまでも人が服を着用しているのですから」。15-16AWからは毎シーズン広告キャンペーンを展開していくという。
2015年07月30日ヴェルサーチ(VERSACE)のホームコレクション「ヴェルサーチ ホーム(VERSACE HOME)」が、アジア初、グローバルとしては4店舗目となるフラッグシップショップを7月11日に東京・銀座にオープンした。住所は、東京都中央区銀座5-6-13。広さ194平方メートル、白を基調とした2フロアで構成される店内は、大理石の床やクリスタルの什器など、贅沢な素材をふんだんに用いた重厚感漂う空間が広がり、壁紙やウィンドーガラスにはブランドアイコンであるメデューサモチーフが描かれている。1階はリビング・ダイニング、2階はベッドルーム・書斎に見立てられており、まるで邸宅に招かれたような気分でトータルコレクションを見ることが出来る。ヴェルサーチの所有するミラノの建築物パラッツォ・ヴェルサーチにオマージュを捧げたコレクション「ヴィア ジェズ(Via Gesu)」は、リビング、ダイニング、ベットルームまでのトータル家具と、クッション、バスローブ、タオル、ベッドリネンなどのテキスタイルアイテムまでがそろう。中でもコアとなるソファは、ベルベットのような質感のヌバック レザーカバーで覆われており、アームのフロントデザインや背もたれのキルト部分が「VERSACE」の“V”シェイプになっているのが特徴。入り口両サイドのショーウィンドーにディスプレイされているのは、ミラノサローネ2015で発表された、ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)が手掛ける新ライン「LA COUPE DES DIEUX」のチェア。同ラインは、ブランドアイコンのグリーク・キーのグラフィカルな線からインスパイアされたシリーズで、家具の他にも限定食器を始めとし、これまで国内で手に入れることのできなかった希少なアイテムが展開されている。今後は、リビング、ダイニング、ベッドルームとフルコレクションを展開していく予定。同じくミラノサローネで発表された磁器製の新作ティーセット「the Baroque Punk 」と「La Medusa」も数量限定で販売されている。ナックルからインスパイアされた持ち手のついたシリンダー型の「the Baroque Punk 」はバロックパターン×ブラックの1色、日本の茶道からインスピレーションを受けた丸いフォルムの「La Medusa」はホワイト、ブラックの2色展開。いずれも49個限定で、日本では、7月13日より世界に先駆け予約販売がスタートする。営業時間は、平日と土曜日は11時から20時、日祝は11時から19時まで。
2015年07月13日今回のピッティ・イマージネ・ウオモ88(以下ピッティ・ウオモ)でも目立ったのがWEB、SNSでの情報拡散のマーケティングとして、各ブランドに拡大する話題性の提供。メディア対策として、ニュースMDの重要性から“アーカイブ”からの引用、復刻がメンズファッションの新しい戦略として浮上する中、今回のピッティ・ウオモ・オフィシャルイベントもイタリアンファッションの歴史を紐解く形でのイベントが目立った。●C.P.カンパニー40周年記念モデルC.P.カンパニーの40周年イベントでは同ブランドのアーカイブを80年代初期から現在に至るまで主要なアイテムを展示解説。アーバンダウンジャケットのシリーズや、120双ポプリンのカタリナジャケット、独警察のブルゾン、レザーとナイロンのハンティングジャケットなど同ブランドが中心となって80年代中期のミラノ、パリに巻き起こった “スーパーカジュアルブーム”のオリジナルを見る良い機会となった。同イベントは単なるC.P.カンパニーのアーカイブ展ではなく40着限定の3種類のスペシャルアイテムを過去の代表アイテムをベースにリプロダクト。ITS-ALTEAとのコラボしたリネンのガーメントダイのブルゾン、リモンタのマイクロファイバーとコラボしたフォトジャガードのウォータープルーフジャケット、ドリームラックスとコラボしたグーグルジャケットと呼ばれるLEDを撚り合わせたジャケットを展示して話題を集めた。●ニノ・チェルッティ展マリーノマリーニ美術館でピッティ・ディスカバリー財団が催したのは50年以上の歴史を持つニノ・チェルッティの回顧展。セニョール・ニノとして愛された偉大なデザイナーの1970、80年代の代表的なアイテムから2000年代に至るデザインへの変遷を、アンジェロ・フラッカベントがすべての時代のワードローブをキュレーションした。1930年代のチェルッティ社のバンチブック(生地見本帳)や、ヒットマンブランドで発表された当時のスーツ、1960年代初頭のスーツなど貴重なアーカイブが一堂に会した。1980年代に大きくクローズアップされたアルマーニ、フェレ、ヴェルサーチといったデザイナーの一方で、生地メーカー発のリラックスした着こなしへと、イタリアのメンズファッションの革新的な方向性を示した同氏のコレクションにニック・ウースターをはじめ、多くのファッション関係者が熱心に写真を撮る姿も見られ、現在84歳の本人も元気な姿を見せた。--明日は、ピッティウオモ2016春夏の3/4として、今回ピッティで発表された次世代デザイナーのイベントをレポート。■text:ファッションヘッドライン編集顧問 野田達哉■ピッティウオモ2016春夏レポート--“見えない”時代のメンズファッションはアーカイブがトレンド1/4--ピッティが期待するアフリカ&次世代デザイナー3/4--注目の若手デザイナー、アーサー・アーべッサーとカサマードレ4/4
2015年06月29日20日、ミラノで発表されたヴェルサーチ(VERSACE)の2016春夏メンズコレクションは前シーズンテーマのキューバから一転して、砂漠のノマドを思わせるアーシーでサファリな世界が展開された。ティナリエンを思わせるようなスカーフが会場全体に吊され、そのスカーフが風に揺らぐなかスタートしたショーは、ビッグなショルダーにトップスはコンパクトにウエストをシェイプ。ロング丈のニットでレイヤードするスタイルは15-16AWから新たに提案されているニューシルエット。ロングシャツにブルゾン、ショートパンツなどとあらゆるアイテムでレイヤードスタイルが提案され、すべてのアイテムがシルクやファインウール、ナイロンなど薄く、軽やかな素材。ゴールドのジップブルゾンはキーアイテムで、ギリシア文様のシルクのフードブルゾンなどプリントをアクセントに。太陽で褪せたタイダイ風の処理も。ヴェルサーチホームのインテリアファブリックからの引用など、トータルブランドとしてのヴェルサーチの方向性がシンプルにまとめられている。キーアイコンのメデューサモチーフはバッグやアクサセリー、これも前秋冬から登場したトラックジャケットで控えめに使用されているものの、あまり強調はされず、“砂漠の中でも光る男達が着る”ヴェルサーチらしさが守られたコレクションとなった。text:ファッションヘッドライン編集顧問 野田達哉
2015年06月26日ジバンシィ(GIVENCHY)がヴェルサーチ(VERSACE)のクリエイティブディレクター、ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)の出演する、15-16AWシーズンの広告を公開。ドナテラ・ヴェルサーチは今シーズンの女性アイコンのひとりとして起用された。ジバンシィは過去にジュリア・ロバーツ(Julia Roberts)など女優や、同ビジュアルのスタイリングも手がけるCarine Roitfeld(カリーヌ・ロワトフェルド)を起用した事はあるが、他メゾンのデザイナーを採用したのは初めて。同ブランドは、今回のドナテラ・ヴェルサーチの出演の理由について「強く、独立心の高い、ユニークなカリスマ性のある女性は、ジバンシィ・コードと強く共鳴している」と述べている。ビジュアルのアーティスティックディレクターはクリエイティブディレクターでもあるリカルド ティッシ(Riccardo Tisci)、写真家はマート・アラスとマーカス・ピゴット(Mert Alas & Marcus Piggott)、また、エムエムパリス(M/M Paris)も製作メンバーに入っている。
2015年06月25日ヴェルサーチ(VERSACE)のホームウェアライン「ヴェルサーチ・ホーム(VERSACE HOME)」が7月11日、国内初の直営店を東京・銀座(東京都中央区銀座5-6-13)にオープンする。2階建て、194平方メートルの店内は、メゾンのコンテンポラリースタイルが反映された内装となっている。ホワイトとニュートラルのマーブルやクリスタルなどの贅沢な素材が用いられ、壁にはブランドのアイコニックなモチーフやライトウッドのパネルが施された。ヴェルサーチ・ホームのフルラインアップを展開する同店では、最新コレクションである「ヴィア ジェズ(Via Gesu)」の家具が、リビング、ダイニング、ベッドルームに至るまでトータルで揃う。同コレクションの中心アイテムは、ベルベットのような質感のヌバックレザーのカバーを採用したソファ。アームの傾斜のアングルや背もたれのキルトの部分を形作るシェープラインは、ヴェルサーチの“V”を意識してデザインされたものだ。また、ダイニングテーブルの脚は、ミラノのVia Gesu通りにある創業デザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチの家の門構えをイメージして手作業で彫られたもの。その他、クラシックなヴェルサーチのイメージを一新するようなデザインのテキスタイルを用いたアイテム、繊細なジャガードやソフトシルクヴェルベッド、レザーのディテールなどの豊富なバリエーションで展開されるベッドリネン、テーブルウェア、バスローブ、タオルなど、これまで国内では手に入らなかったアイテムが多数ラインアップされる。
2015年06月22日ヴェルサス ヴェルサーチ(VERSUS VERSACE)が、4月25日に東京・青山に日本初となる旗艦店「ヴェルサス ヴェルサーチ 青山」(東京都港区南青山5-5-4)をオープン。それを記念し5月13日に、オープニングパーティーが同店にて開催された。2フロア、約300平方メートルの同店は、マットゴールドフレームの半透明ミラーを壁上にレイアウト。メタルとブラックの什器、また窓際にはネオンブルーのブランドロゴを掲げ、エッジの効いた内装となっている。1階はウィメンズ、2階はメンズのウェア、バッグやシューズ、アクセサリーなどフルアイテムを展開している。13日のパーティーには、タレントのローラや、モデルの水原希子、松岡モナ、菜々緒、山田優を始め、アーティストのZeebra、DJのマドモアゼル・ユリアなど多数の著名ゲストが出席。ヴェルサス ヴェルサーチのファッションに身を包み、華やかにオープンを祝した。店頭では、アンソニー・バカレロ(Anthony Vaccarello)をクリエイティブディレクターに迎え、同日朝に発表されたばかりの15-16AWコレクションも販売された。
2015年05月29日第68回カンヌ国際映画祭が13日(現地時間)、南フランス・カンヌで開幕した。毎年、各国が満を持して送り出す名匠や新星たちの新作映画とならび、女優陣の華やかなドレスも大きな注目を集めているが、果たして今年は?初日のオープニング・セレモニーから大物たちがずらりと出席し、レッドカーペットの沿道では世界各国から集まった記者たちのフラッシュが嵐のように煌めいた。そんな中、首からウエストあたりまで大胆にあいた「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」のドレスで登場したのが、本年度のアカデミー賞で「主演女優賞」に輝いた、ジュリアン・ムーア。トップスはフェザーでデコレーションされ、アクアとブラックのスワロフスキーの刺繍が縫いこまれた豪華絢爛な1着で会場の目を釘付けにした。ムーアのように、今年は、深くV字に切込みを入れたセクシーなネックラインのドレスが目出ったが、その大きくあいた胸元に「ブルガリ(BVLGARI)」の新作ハイジュエリーコレクション「ジャルディーニ・イタリアーニ」を纏って登場したのは、巨匠ガス・ヴァンサント監督の最新作『The Sea of Trees』(原題)でヒロインを務めるナオミ・ワッツだ。このジュエリーは、美しさで名高いイタリアの庭園にインスピレーションを受けたルネッサンス期の花壇を思わせるローマンムードが溢れるダイヤモンドネックレス。「エリー サーブ(Elie Saab)」のドレスの中で、グラマラスな輝きを放ち、大きな注目を浴びていた。また、2010年から「ミス ディオール(Miss Dior)」の広告塔を務めているナタリー・ポートマンは「ディオール(Dior)」の真紅のドレスと、シューズ、クラッチで登場。ブラウンのグラデーションで力強い目元が印象的なメイクもディオールが手掛けた。監督デビュー作となる『A Tale of love and darkness』を引っ提げ、夫で振付師のバンジャミン・ミルピエと仲睦まじい様子で出席した。その他にも、「ランバン(LANVIN)」の濃紺のドレスで登場したシエナ・ミラーや、「ヴィクトリアズ・シークレット」のエンジェルなども務めたモデルのドウツェン・クロースが大胆なスリットが印象的な「アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)」の純白ドレスで視線を釘付けにするなど、今年も華やかな競演が真紅の絨毯を賑わせていた。ちなみに、今年のカンヌ国際映画祭には日本から、是枝裕和監督の最新作『海街diary』で4姉妹を演じる綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずが14日夕方(現地時間)のレッドカーペッドに出席する予定となっており、どんなファッションで登場するのかにも注目が集まっている。
2015年05月14日ヴェルサスヴェルサーチ(Versus Versace)が4月25日、青山に国内では初となる直営店をオープンした。住所は東京都港区南青山5-5-4。元ロベルト カヴァリだった場所。2フロア、約300平方メートルの同店は、ブランドにおける最新のショップコンセプトをもとにデザインされた。これはイギリスを拠点に活動するアーキテクトユニット、カーモディ グローク(Carmody Groarke)とドナテラ・ヴェルサーチが提案したもの。最新のアイデアを用いた素材や商品ディスプレイによって、ブランドのアイテムとバーチャルワールドとの関係を表現している。店内には、マットゴールドフレームの半透明ミラーを至るとことにレイアウト。設置されたモニターからはオンラインコンテンツが流される。今後はイベントの開催などを通じて、堅苦しくないライブな雰囲気でショッピングが楽しめる空間を目指していく。
2015年05月01日ヴェルサーチ(VERSACE)が4月17日、新作フレグランス「ヴェルサーチ エロス フェム オーデパルファム」(30ml/8,500円、50ml/1万2,000円、100ml/1万6,000円)を発売する。このフレグランスがイメージしたのは愛の神“エロス”。彼が真実の愛に巡り合った時の“情熱”に加え、それにより得た“魅力”、抑えることの出来ない“欲望”が煌びやかでフェミニンな香りによって表現された。このうち、“Attraction(魅力)”を想起させるのは、鮮やかでプレシャスなシチリアのレモンとカリブリアのベルガモットの輝き。更にジューシーなポメグラネイトシードが、香りに集まる人々を誘うように魅了する。また、ジャスミン インフュージョンとジャスミン アブソリュートサンバックの香りは“Desire(欲望)”を表現したもの。ピオニーペタルがなめらかな印象を与えながら、輝くようなレモンフラワーがフローラルアコードを更に高めている。一方、“Passion(情熱)”を表現するのはセンシュアル ウッド、クリーミーなサンダルウッド、うっとりするようなムスクからなる官能的な香り。リッチでミステリアスなアンブロックスと調和して、思わず触れてしまいたくなるような衝動を引き起こさせる。パッケージにはヴェルサーチのDNAである神話のコードを記載。ボトルとキャップには黄金のメデューサが、ボトルの淵から裏側に掛けてはグリークキーが刻まれた。引き出し式のデラックスなボックスに収められた姿は、ファインジュエリーのようなエレガンスを醸し出している。これらの愛の神“エロス”を巡る物語は、キャンペーンビジュアルにも反映。モデルに起用されたのはララ・ストーン(Lala Stone)とブライアン・シマンスキー(Brian Shimansky)。2人は惹かれ合うエロスとマーメイドに扮し、その出会いが引き起こした情熱を体現している。
2015年04月09日虎の門ヒルズフォーラムで、30代から40代女性をターゲットにしたイベント「東京ミュゼ」が4月4日開催された。「東京ミュゼ」は、30代から40代の“オトナの女性”をメインターゲットに設定した体験型複合イベント。第1回の今回は「DRESS ME UP ! 大人の私を刺激する女磨きサロン」をテーマに「ファッション」「ビューティー」「エンターテインメント」「グルメ&スイーツ」「旅」「学び・教養」の六つの角度から「上質で選び抜かれたモノ」を提案。メイン会場ではファッションステージやライブ、トークショーが開催され、スペース内には様々な体験ブースが開設された。メイン会場でのイベントは、MCを務める富岡佳子がブラックのドレスで登場し、華やかにスタート。総合演出の田村孝司とファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓が手掛けたスペシャルファッションショーがトップを務め、人気モデルの生方ななえ、道端カレン、アンミカらがウォーキングを披露。ショー後に行われたトークショーには『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』編集長でスタイリストの田中杏子も登場し、来場者に向けて「今季の40代は“抜け感”がテーマ」とアドバイスする場面も。ショーには三越伊勢丹とエイベックス・グループのコラボから誕生した大麻布ブランド「麻世妙(majotae)」も登場。淡いバイオレットカラーのセットアップを涼しげに揺らす道端カレン他、田波涼子、佐藤幸子らが、麻世妙のファッションアイテムを身に着けてステージに登場した。続くイベントには、豪華なゲストが続々登場した。叶美香は、2,500万円のビンテージの「ヴェルサーチ(Versace)」を纏ってステージに現れ、「美しさの秘訣はボディとメンタルのバランスを整えること」とコメント。スペシャルゲストで登場した俳優の斎藤工は「女性の好みはギャップや隙のある人。デートでは映画に行きたい」と話した。また歌手の鈴木雅之によるスペシャルライブも盛り上がりを見せた。メイン会場外のステージプログラムでは、モデルの仁香によるウォーキングレッスン、歌舞伎役者の中村歌昇によるトークショーなども行われた。本イベントのメインターゲット、いわゆるF2層といわれる35歳から49歳の女性たちは、90年代東京の流行を引っ張ってきた世代。購買意欲が高く、消費の中枢を担うこの世代はトレンドに敏感で、自身のこだわりを持って「上質なモノ」を選ぶ傾向があるという。彼女たちの消費行動を促すことが当イベントの目的だ。更に、4月15日から21日まで東京ミュゼとのコラボ企画として、伊勢丹新宿店本館4階センターパーク/ザ・ステージ#4で、軍地彩弓による大人のためのセレクトショップが期間限定でオープンする。
2015年04月05日ナーズ(NARS)がデザイナーのクリストファー・ケイン(Christopher Kane)とコラボしたコレクション「Christopher Kane for NARS Collection」を、5月15日に数量限定で発売する。スコットランド出身のクリストファー・ケインは、モダンな洞察力で女性らしいルックを創り上げる、ファッション界において最も注目されているデザイナーの1人。06SSシーズンにロンドンのファッションウィークで自身のショーを発表して以来、スコットランドのデザイナー・オブ・ザ・イヤーを2回受賞。その他、「BFC ブリティッシュ・コレクション・オブ・ザ・イヤー」や「BFC ヴォーグ デザイナー・ファッション・ファンド」など数多くの賞を受賞している。09年には「アトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)」のディフュージョンライン「ヴェルサス(Versus)」のクリエイティブディレクターに就任した。今回のコレクションはナーズの大胆な美の哲学に、ケインの意外性とエッジィさを生み出す美学を反映したもの。ルックをリバイブさせるエネルギーとして、ネオンカラーを積極的に使用。そこに、力強さとスタイルを共存させながら、ヌードカラーとのバランスによってネオニュートラルなスタイルを生み出した。コレクションについて、ケインは「僕らのシグネチャーデザインである、過去のコレクションから集めた作品をベースにしているよ。これらの作品は当然、クリストファー ・ケインの3つのテーマカラー、僕らの規範である大胆なネオン、ブランドの色とも言えるヌードと、それからフューチャリスティックな輝きのイリデッセンスを取り入れている。これらの色はそれを最も純粋な感覚で表現したかったんだ」と語っている。アイシャドーはローズとゴールドのグリッターが輝く「NARS シングルアイシャドー 2095」(2,500円)と、ピンクライラックとバイオレットの2色を合わせた「NARS デュオアイシャドー 3903」(4,200円)の2アイテムを用意。一方、マットテクスチャーのブラッシュは、ソフトベージュの「NARS ブラッシュ 2056」(3,000円)とネオンピンクの「NARS ブラッシュ 4057」(3,000円)が展開される。更に、ケインの15SSコレクションショーでキーアイテムとして使用された、ヴァイオレットカラーの「イルミネイティング マルティプ」(4,800円)も登場。目もとやチーク、リップにシアーな光沢感を与えてハイライト効果を発揮する。その他、リップグロスはネオピンクの「N 5602」、桜貝色のピンクの「N 5603」、フューシャの「N 5604」、ネオンコーラルの「N 5605」の全4色(各3,000円)が登場する。
2015年04月02日ランコム(LANCOME)は限定コレクション「アンソニー・バカレロ for ランコム」を2015年秋に発売する。このコレクションでは「ヴェルサスヴェルサーチ(Versus Versace)」のクリエーティブディレクター、アンソニー・バカレロ(Anthony Vaccarello)がデザインを担当。ブランドのアイコンアイテムをベースに、創業80周年という節目の年ににふさわしいプロジェクトが展開される。今回のコラボについてバカレロは「ランコム ウーマンのフェミニニティとカリスマ性にインスパイアされました。ランコム ウーマンには、けっしてメッキではない、いきいきとした特別なエレガンスがあります」とコメントしている。一方、ランコム インターナショナルで社長を務めるフランソワーズ・レーマンは「アンソニー・バカレロには、強く現代的なフェミニティーのビジョンを明確に表現する天賦の才があります。極めて独自な世界観を持つ彼のようなクリエーターに、選び抜いたアイコン的製品のデザインを任せることによって、過去の遺産とイノベーションを絶えず組み合わせ続けるブランドであるランコムは大いに活性化され、いっそう豊かになれるのです」と話している。
2015年03月17日