『容疑者Xの献身』、『白夜行』、『麒麟の翼』など、原作小説&映画共にヒットを飛ばし、いまや国民的ミステリー作家となった東野圭吾。そんな東野さんの裏のライフワークとも言えるのが「毒笑小説」や「歪笑小説」(共に集英社刊)といったブラックユーモアあふれる短編集“笑”シリーズだ。そのうちの3編が、KDDIとJ:COMによる新サービス「ドラマJoker<ジョーカー>」内でドラマ配信されることがこのほど決定、豪華全キャストと主題歌が明らかとなった。今回ドラマ化が決定したのは、「モテモテ・スプレー」(「黒笑小説」所収)、「あるジーサンに線香を」(「怪笑小説」所収)、「誘拐電話網」(「毒笑小説」所収)の3編。第1笑となる「モテモテ・スプレー」は、告白しても成功しない青年・タカシが、ある怪しげなサイトで出会った博士から絶対モテるというスプレーを受け取ったことをきっかけに物語が展開する。本作でタカシを演じるのは、2012年に入ってから映画『ロボジー』や『宇宙兄弟』、『ポテチ』と話題作への出演が続く濱田岳。タカシが想いを寄せるあゆみ役に倉科カナ、そしてタカシに秘密のアイテムを提供する博士役に津川雅彦が扮する。山田雅子プロデューサーも「あの年代の俳優の中では唯一無二の『天才』」と太鼓判を押す濱田さんが、本作で魅せる快演にも期待がかかる。また、「老い」をテーマとした第2笑「あるジーサンに線香を」で若返りの実験に参加する「ジーサン」を演じるのは、日本映画界きってのバイプレイヤー、笹野高史。ジーサンの若返り役となる2人1役にはいま最も注目される若手俳優・菅田将暉、2人が想いを寄せる千春役に、アイドルグループ「AKB48」の宮澤佐江が扮する。続く第3笑「誘拐電話網」は子供のいない蕎麦屋の夫婦の元に、身代金要求の電話がかかってくるという奇想天外なストーリー。『貞子3D』の英勉監督がメガホンを取り、蕎麦屋の店主をNHK大河ドラマ「平清盛」の鳥羽上皇役でも好評を博す三上博史、三上の妻役をミムラが演じる。豪華キャストが集結したドラマにさらにスパイスを加えるのが、トータス松本が歌う主題歌「笑ってみ」。トータスさんは「なかなかうまく笑えないとき、笑いを誘う何かに触れれば少し笑えるかもしれない。この歌がそんな何かになれば嬉しい」とコメントを寄せている。「今回、東野さんの『笑』をやるにあたっての裏テーマの一つは“メインキャストを芸人さんにしない”ということでした。登場人物は決して“自発的に人を笑わせる”とか、“面白い”という要素を持たないのが理想的だったから」と語る山田プロデューサー。ミステリー作家・東野圭吾の知られざる「笑い」の世界を、独特な味わいを持つ俳優陣がどのように表現してくれるのか楽しみだ。ドラマ「モテモテ・スプレー」は8月1日(水)より、「あるジーサンに線香を」は9月1日(土)、「誘拐電話網」は10月1日(月)よりJ:COMオンデマンドメガパックにて、またauスマートフォンスマートパス・ビデオパスにて配信予定。■関連作品:容疑者Xの献身 2008年10月4日より日劇PLEXほか全国にて公開© 2008 フジテレビジョン/アミューズ/S・D・P/FNS27社白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会 麒麟の翼~劇場版・新参者~ 2012年1月28日より全国東宝系にて公開© 2012映画『麒麟の翼』製作委員会■関連記事:TBS4月連ドラ&スペシャルドラマに中居、錦戸ら主演!18年ぶり映画枠も復活スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも向井理「場違い承知」と恐縮しきり 『麒麟の翼』ヒット御礼にサプライズ登壇阿部寛、客席の父への思いを吐露『麒麟の翼』監督、続編に意欲も溝端淳平は降板!?『麒麟の翼』阿部寛インタビュー刑事・加賀を通して見る父への思い、後輩への思い
2012年05月19日WOWOW開局20周年を記念した連続ドラマW「パンドラIII革命前夜」の制作発表記者会見が帝国ホテルにて行われ、2008年の「パンドラ」、2010年の「パンドラII飢餓列島」に続いて、再びタッグを組む脚本家の井上由美子と河毛俊作監督、そして出演者の江口洋介、内野聖陽、上川隆也、小澤征悦、板谷由夏、福田麻由子、山本耕史、泉谷しげるら俳優陣が登壇した。「パンドラ」シリーズは、革命的な発明により“パンドラの箱”を開いた人々の運命を描く社会派ドラマ。2008年に放送された1作目は、がんの特効薬を開発した医学者を巡る医療サスペンスで三上博史が主演を務めた。2010年の「パンドラII飢餓列島」は、食糧危機が迫る世界を舞台に、飢餓を救う食物を開発した農学者が欲望と陰謀の渦巻く世界に巻き込まれていく…という内容で、佐藤浩市、鈴木京香らが出演。そしてシリーズ3作目となる「パンドラIII革命前夜」は、自殺を防止する治療法を開発した研究者が主人公で江口さんが演じている。日本の自殺者数は毎年3万人以上と、先進国の中で群を抜いて高い数値となっている。その状況を憂いたひとりの研究者が、自殺を防止する画期的な治療法の治験に成功したものの、その治療が思わぬ騒動を引き起こしていく…という物語。自殺防止のための脳神経伝達システムを開発した脳科学者を演じた江口さんは、全編車椅子に乗っての演技。「車椅子だと動きが制限される。創意工夫してやらせてもらっている」と語った。内閣官房長官役の内野さんは、自殺防止の治療を受け人格が変わっていく難しい役柄に取り組んだ。「難しい役だけど、その分楽しんでやっています。みなさんにハラハラ、ドキドキしていただけるよう頑張っています」と意気込みを語る。革命を起こそうと画策する海上自衛隊員に扮した小澤さんは「今回の役は、ある意味ジョーカーのような存在。ジョーカーは使い方を間違えると大変なことになる…」と意味深な発言も…。そして、「こんな役をやらせてもらえて幸せ」と全力で挑んでいることを明かした。伝説のテロリスト役の泉谷さんは「見ている人がコノヤローと思える役をやるのは私しかいない」と言いながらも、「セリフなんか覚えていられるか!コノヤロー」と泉谷節を炸裂させ、会場の雰囲気をひとりで盛り上げていた。そんな泉谷さんと絡みの多い福田さんは「現場は、泉谷さんワールド満載で、どこまでついていけるか心配です」と心細そうな表情。福田さんに向かって、泉谷さんは「かわいい顔して、エキセントリックな演技をするんだ。それも長回しで…」と絶賛していた。全シリーズ新聞記者役で登場している山本さんは「いろんな事件に接して、歯がゆさを感じるのは視聴者と同じ。今回はどこまでいけるか楽しみ」と今後の展開に期待を寄せた。最後にドラマの見どころについて、江口さんが「いま4話まで撮っていますが、面白い台本で、日本の将来がどうなっていくのか、楽しみに見てほしいと思います」と明かし、視聴者の期待をあおった。連続ドラマW「パンドラIII革命前夜」は全8話で、10月2日(日)から毎週日曜22:00に放送予定。第1話は無料放送となる。■関連作品:洋菓子店コアンドル 2011年2月11日より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010『洋菓子店コアンドル』製作委員会ガール 2012年初夏、全国東宝系にて公開© 2012 "GIRL"Movie Project■関連記事:香里奈×麻生久美子×吉瀬美智子×板谷由夏で奥田英朗原作『ガール』共演に向井理ら美術スタッフが語る『洋菓子店コアンドル』ができるまで蒼井優の現場映像も到着!蒼井優、カレシ役・尾上寛之に「若いコがいいのかぁ…」と恨み節!江口洋介×蒼井優インタビュー甘い幸福を生み出す職種“パティシエ”を演じてみて自分チョコは低調ぎみ?『洋菓子店コアンドル』バレンタインアンケート発表
2011年09月14日恋人ではないけれど、どんなことでは話せる友人。恋人だからこそ話せないようなことも打ち明けることができ、愚痴ったりアドバイスをもらったりできる親友というのは貴重な存在。シネマカフェと、旬の俳優のインタビューを中心に映画、演劇の最前線を届ける雑誌「acteur アクチュール」のコラボレーションによるランキング企画では、「親友になりたい俳優」をテーマに読者投票を実施した。男優部門、女優部門それぞれのランキングを大発表!親友No.1に選ばれたのは?男優部門で見事、第1位に選ばれたのはさわやかさが魅力の若手俳優・三浦春馬。2位に倍以上の差をつけての圧勝となったが「一緒にいて居心地がよさそう」(10代・女性)、「癒されそう」(40代・女性)など、何をするわけでもなく一緒にいるだけでホッとさせられるという意見が多く見られる。ほかに「悩みを真剣に聞いて、アドバイスをくれそう」(20代・女性)、「優しさと強さを兼ね備えていて頼りになりそう」(40代・女性)といった声も。先に公開された『東京公園』では、自分の周りにいる大切な女性たちと真剣に向き合っていく青年を好演。あの誠実さは親友として信頼したくなる存在!一方、女優部門でこちらも圧倒的な票数を集めてNo.1に輝いたのは、天海祐希。ドラマや映画で彼女が演じてきた強く美しい女性像を思えばこの結果は納得!「アネゴ肌という感じでいざというときに頼れそう」(30代・女性)、「思ったことを本音で話してくれそう。ポリシーがしっかりしてて、熱く語り合えそう」(40代・女性)など頼れるアネゴに多くの声が寄せられた。恋の相談や仕事の悩みも天海さんにビシッとアドバイスをもらえれば心が軽くなりそう?「ドラマ『BOSS』みたいにカウンターに座って肩を並べてバカ話がしたい!」(30代・女性)という女性多数!続いて男優部門の第2位には昨年来大ブレイク中の向井理がランクイン。「友達思いで信頼できそう」(30代・女性)、「しっかりとこちらの話に付き合ってくれそう」(50代・女性)、「相談に真剣に耳を傾けてくれそう」(30代・女性)など聞き上手な一面を推す声が多い。『BECK ベック』の平役など、グループの中で落ち着いて状況を見るかじ取り役的なイメージもあり、同性が頼りにしたくなる存在と言えそう。女優部門の第2位は「明るくて、のほほんとした感じが最高」(10代・女性)という声が多く寄せられた綾瀬はるか。何と言っても彼女の魅力は天然っぷり!確かに親友として近くで見ていてこれほど癒され、楽しませてくれそうな存在はほかにいないかも。裏がない素直な性格は何を話すにも信頼ができそう。続いて第3位。男優部門は福山雅治、女優部門は北川景子が入った。2人に共通して多く集まったのが「さばさばした性格で、相談しやすく一緒にいて楽しそう」という声。性格的にサッパリしていてユーモアもあり、親友として申し分なし!男優部門の4位には同数で2人がランクイン。「親身に話を聞いてくれそう」(30代・女性)、「ドリカムの『サンキュ』に出てくるような友人になってくれそう」(30代・女性)という桐谷健太に、「気さくで、お互いのペースで一緒にいられそう」(40代・女性)、「信頼がおけそう」(40代・女性)と佐々木蔵之介。この2人、タイプは全く違いそうだが、確かに“親友”になってほしいと言われてみると思わず納得。女優部門も菅野美穂と新垣結衣が同数で4位に。それぞれ、同年代の同性の票が多数。「一緒に出掛けたりしたら楽しそう」(30代・女性)、「気軽に相談できそう」(10代・女性)と多くの支持を集めた。顔ぶれとコメントを見てみると、世代も雰囲気も様々。一緒にいて居心地がよく、癒されるタイプを親友として好む人もいれば、ズバズバと本音で付き会える人、いざというとき頼れるタイプが親友として一番という人もあり。あなたが親友に求めるものは?その理想を備えているのは誰?そして次回のテーマは『僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』公開を記念し、「一緒に旅行に出かけてみたい俳優」は誰?こちらぜひご応募ください。「acteur アクチュール」公式サイト■関連作品:東京公園 2011年6月18日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011「東京公園」製作委員会薔薇とサムライ 2011年6月25日より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2011, VILLAGE INC.ホタルノヒカリ 2012年、全国にて公開予定僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia. 2011年9月23日より全国にて公開© 2011「僕たち」フィルムパートナーズBECK ベック 2010年9月4日より全国にて公開© 2010『BECK』製作委員会/© ハロルド作石/講談社アンダルシア 女神の報復 2011年6月25日より全国東宝系にて公開© フジテレビジョン/東宝/電通/ポニーキャニオン/日本映画衛星放送/アイ・エヌ・ビーパラダイス・キス 2011年6月4日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011「パラダイス・キス」製作委員会岳 -ガク- 2011年5月7日全国東宝系にて公開© 2011「岳 -ガク-」製作委員会 © 2005 石塚真一/小学館 麒麟の翼〜劇場版・新参者〜 (仮題) 2012年1月、全国東宝系にて公開© 2012映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜(仮題)」製作委員会ジーン・ワルツ 2011年2月5日より全国にて公開© 2011「ジーン・ワルツ」製作委員会■関連記事:一緒に旅行に出かけてみたい俳優は?「acteur」最新号を5名様にプレゼントあの干物女がローマを駆け抜ける?綾瀬はるか×藤木直人「ホタルノヒカリ」が映画化三浦春馬と佐藤健、今度は熱帯雨林のジャングルへ!オランウータンの飼育にも挑戦三上博史、『スワロウテイル』以来の渡部篤郎との共演に感慨“外交官”織田裕二がスペイン大使に謁見『アンダルシア』を売り込む!
2011年08月08日今年の直木賞を受賞した池井戸潤の「下町ロケット」(小学館刊)がWOWOWの連続ドラマW枠で実写化。主演の三上博史、寺島しのぶ、渡部篤郎と鈴木浩介監督、そして原作者の池井戸さんが8月4日(木)に都内で開催された記者会見に出席した。純国産ロケット生産のために欠かせないある部品は、下町の小さな町工場の特許技術だった――。その特許がなければロケットは飛ばないという状況の中、巨大企業と町の小さな工場のプライドを懸けた熱きドラマが展開する。東日本大震災の後に、急ピッチで制作が進められた本作。三上さんは「3.11の直後、自分に何ができるかとずっと考えていましたが、行き着いたのは本分である役者で何かをすること。そんな中で(オファーの)電話をいただき、時間もなく大変なのは分かってましたが参加しようと思いました」と強い思いを明かす。三上さんと渡部さんの共演は映画『スワロウテイル』(岩井俊二監督)以来。三上さんは「気がついたら15年経ってた。あのときはお互いにまだガキんちょでしたが(笑)、いまこうしてオヤジになって顔を突き合わせているのが不思議です」と感慨深げ。三上さん演じる佃の口からは「誇り」、「プライド」といった言葉がたびたび発せられるが、三上さん、渡部さん、寺島さんも、職種は違えど佃と同様に強い思いを持って役者という仕事に打ち込んできた。自らの俳優としての信念や情熱について渡部さんは「ひとつのシーン、作品を作るにはすごく力が必要なんです。『誇りを持っている』ということすら考えずに挑んできたように思います」と語り、寺島さんは「自分が共感できることやビビッと来たものに対して執着はすごくあると思います。といってあれもこれもできるタイプではないんですが(笑)、この作品になら命を懸けられる、という情熱はあります」と胸の内を明かす。そして三上さんは「僕にとって(俳優の)仕事は生きがいなんです。生きがいにするためには、お金のためだけでなく、プライドを持たなくてはいけない。こうして夢中になれるものを持っていることを幸せに思います」と真摯に語ってくれた。この日は、原作者の池井戸さんも出席。「下町ロケット」を出版した後、20件を超える映像化のオファーがあったそうだが「その中でWOWOWさんに決めた理由は、(自身の小説が原作で、以前ドラマWで製作された)『空飛ぶタイヤ』のスタッフが揃うと聞いて、僕自身が見たくなったから」と直木賞受賞決定以前から話が進められていたという今回の実写化の経緯を説明。改めてキャスト陣の苦労をねぎらい、感謝の言葉を口にした。「下町ロケット」はWOWOW連続ドラマWにて8月21日(日)22:00より放送開始(全5話)。なお第1話は無料放送される。■関連作品:岳 -ガク- 2011年5月7日全国東宝系にて公開© 2011「岳 -ガク-」製作委員会 © 2005 石塚真一/小学館 CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション■関連記事:長澤まさみ、小栗旬にヒソヒソ話で下ネタ?小栗旬、怒り全開の長澤まさみにタジタジ?「プリプリ怒ってました」長澤まさみ、天然ボケ告白小栗旬に現場で「お兄ちゃん!」と呼びかける小栗旬が山に本気で挑む!『岳 -ガク-』試写会に25組50名様ご招待『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化
2011年08月04日