「V6」の三宅健が帯ドラマ「トットちゃん!」にて、清野菜名演じる黒柳徹子の“盟友”となるディレクター役で出演することが分かった。稀代のスター・黒柳徹子とその家族の激動の昭和史を描いていく本作。10月2日(月)にスタートして以来、大好評を博している。やがて、ヒロイン・徹子は音楽学校を卒業後、NHKの専属俳優に選ばれ、草創期のテレビの世界に羽ばたいていくが、そんな徹子を時に厳しく、時に温かく見守り、共に“テレビ一期生”として歩んでいくのが、三宅さん演じるNHKのフロアディレクター・久松。久松ディレクターは、徹子が出演するさまざまな番組でフロアディレクター(※スタジオで出演者やスタッフに指示を送る、現場の司令塔的役割)を担当。ディレクターに昇進後は“NET(当時のテレビ朝日)”に転職し、「13時ショー」や「徹子の部屋」の立ち上げにも関わる人物だ。■徹子を叱り、徹子に恋する役どころに内心、恐縮!?徹子が駆け出しのころは、エキストラなのに不要な演技をする彼女を「余計なことをしないでください」と厳しく叱責するが、徹子が主演に抜擢され、スターへの階段を上っていく姿を陰ながら見守っていく。そして、いつしか久松は徹子に恋心を抱くようになり、一世一代の決意で交際を申し込む場面も!?いったい久松の恋は、どんな展開に…!?徹子のキャリアに深くかかわる久松役のオファーを受けた三宅さんは、「お話をいただいたときはとてもうれしかったのですが、徹子さんを叱る役回りは恐れ多いなと思いました。黒柳さんとは一緒にお食事をさせていただいたこともあるので…(笑)」とホンネを吐露。「久松は“カタブツ”というか、自分の思いにまっしぐらになってしまうタイプの人物。そんな彼が徹子さんと出会うことで、少しずつ変わっていくところを表現したいと思っています。久松が徹子さんに恋したのは…やはり徹子さんはすごい美人ですから!そして何より、チャーミングで個性的な一面にも惹かれたのだと思います」と、久松の“男心”についてもコメントした。■「テレビの底力を伝えたい!」ディレクター役を演じて感じたこととは!?「V6」として音楽活動のかたわら、ドラマ、映画、舞台と精力的に活動し、俳優としての実績を積み上げてきた三宅さんは、今回の出演にあたり「生放送が主だったテレビ草創期のお話なので、僕自身、生放送に出演させていただくときにはフロアディレクターさんの様子を見るようになりましたね。また、古株の現場スタッフさんにお話を聞いて、昔のテレビマンについてリサーチしました」と話し、積極的に役柄への造詣を深めていったことを告白。「久松にはこの番組のスタッフをはじめ、テレビマンとしての思いが込められていると感じているので、その思いを胸に演じています!いまはインターネットの普及で映像はテレビ以外でも発信されています。だからこそ若い世代の方にテレビの歴史を知っていただけたらなと思っています。皆さんには、このドラマを通じてテレビの魅力を知ってもらいたいです」と意気込みを語る。また、トットちゃんこと徹子を演じる清野さんについても、「とても“徹子さんっぽい”」と絶賛。「徹子さんの雰囲気を上手に生かし、ご自身の中にきちんと徹子さん像を築いていらっしゃる」と印象を語り、「特に、“タマネギヘア”にしてからの清野さんは、若いころの徹子さんそっくりで驚きました。清野さんは黒柳さんが実際に着ていた衣装をお借りすることも多いそうなのですが、黒柳さんの若かりしころのサイズが清野さんとピッタリと聞いて、運命的なものがあるなとビックリしました」とも明かす。三宅さん扮する久松ディレクターが登場するのは、11月21日(火)放送の第37話からの予定。テレビ草創期の熱気を感じる久松と徹子の奮闘とその軌跡に、注目していて。帯ドラマ「トットちゃん!」は毎週月~金曜日12時30分~テレビ朝日にて放送中。再放送は毎週月~金曜日7時40分~BS朝日にて放送中。(text:cinemacafe.net)
2017年10月23日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)から、服づくりプロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」の新作コレクションが2017年7月1日(土)より発売。三宅一生とReality Lab.(リアリティ・ラボ)チームが取り組むプロジェクト「132 5. ISSEY MIYAKE」。今シーズンは「1971」をテーマに、形や色、ドレープ感など三宅一生のものづくりの原点に着目した。「RHOMBUS」は3枚の四角い布を合わせてつくられたドレス。1971年春夏に発表した”ハンカチーフドレス”から着想を得たものだ。シンプルな作りだからこそ、布がはためく軽快な空気感や、配色のリズムが強調される。グリーンやライトグレーの穏やかなカラーに、ハッと目をひくレッドが差し色に。ふわっと広がっていくようなシルエットで、モダンに昇華した。また、平面の折り構造からなるSTANDARDシリーズのスタイリッシュなドレスや トップス、ボトムも販売される。【詳細】132 5. ISSEY MIYAKE「RHOMBUS」発売日:2017年7月1日(土)販売店舗:リアリティ・ラボ イッセイ ミヤケ、イッセイ ミヤケ 丸の内 / 銀座 / 神戸、イッセイ ミヤケ ギンザ
2017年06月22日アイドルデュオ・タッキー&翼の滝沢秀明と、アイドルグループ・V6の三宅健が6日、東京・新橋演舞場で行われた舞台『滝沢歌舞伎2017』のゲネプロ及び囲み取材に登場した。同舞台は、滝沢が2006年に和によるスーパーエンタテインメント『滝沢演舞城』として上演し、新橋演舞場で史上最年少座長を務めた。2010年には日生劇場で『滝沢歌舞伎』として上演。2014年よりタイトルを『滝沢歌舞伎』に統一し、上演回数は通算600回となる。三宅は2016年に初出演し、今回が2回目の登場となるが、滝沢は「ファンの皆さんの声が本当にあって」と裏側を明かす。滝沢は「『もう1度健くんを』という声がすごく届いていて、今までそういうことはあまりなかったので、その気持ちに答えるべきなんだなと思った」と説明した。フライング、18台の光るセグウェイ、6万枚の小判、8トンの水など、ド派手な演出が次から次へと繰り広げられるが、会見では滝沢と三宅が上半身裸でメカ太鼓に乗り、回転する姿が話題に。三宅は「回っている時は大変です」と語りつつ、「去年やる時も太鼓は勘弁してくださいと言ってたんですけど、やっていく中で、太鼓の響きが心地よくなってきて」と、公演を通して魅力に目覚めた様子だった。今回は2人揃って女方に挑戦することになり、三宅は「難しいですね」と苦笑。歌舞伎の先生から「2人ともいい顔をしているのに、メイクダウンしてる時があるから」と言われたことを話し、「急いでると、どうもメイクダウンしてるみたいで……」と明かした。滝沢も「女性の気持ちがわかるというか。眉毛の角度がちょっと違うだけで1日テンション上がらない、みたいな事だと思うんですよね」と語る。互いの姿を「いや、もう素敵ですよ」と褒め合った2人だが、女方の時は「裏ではスタッフさんも女性として扱ってくれる」と嬉しそうにし、「ものすごい優しいですよ」(滝沢)、「手とか持ってくれたり」(三宅)と、感謝を見せた。また、2人合わせて「健」「タッキー」ということで昨年はケンタッキーフライドチキンのCMキャラクターを務めたが、2人口々に「今年はまだ来てないですね」と不満そうな様子。滝沢は「おかしいなあ。僕らはもう、いつでも待ってますので」とアピールした。○『滝沢歌舞伎2017』第一部はエンタテインメントショー及び歌舞伎を行い、滝沢と三宅の新曲「蒼き日々」、滝沢プロデュースによるSnow Man(ジャニーズJr.)の新曲「Boogie Woogie Baby」も披露。第二部『鼠小僧 夢小判~笑いあり、涙なし~』では滝沢が鼠小僧次郎吉に扮し、他、岡っ引きの仙吉(三宅)、講談(岩本照)、団子屋の女将のお丸(深澤辰哉)、常連客の菊三(阿部亮平)、犬のナベ郎(渡辺翔太)、旅烏の駒蔵(室龍太)、同心の徳俵進之介(宮舘涼太)、下っ引の小次郎(林翔太)、大蔵金之助(佐久間大介)、家臣の格之進(後藤泰観)、助三郎(石垣大祐)らが出演する。公演は新橋演舞場にて、4月6日から5月14日。
2017年04月06日アコースティックな音で、独自のスタイルのレゲエを奏でるかむあそうトライブスは当初、岐阜県美濃の山村(神渕村、上麻生等)の田舎で村おこしバンドとして結成された百姓バンドだ。レゲエ特有のノリの良いその歌とは裏腹に、物質社会に疑問を問いかける歌詞は、田舎暮らしを楽しむ人のみならず、現代社会の行方に疑問を持つ人、自然を愛する人などの心を掴み、広がっていった。彼らの曲はミュージシャンでもあり、政治活動家でもある三宅洋平にも愛され、彼のライブでカバーされている。今回このかむあそうトライブスにBe inspired!が彼らの暮らしや音楽活動についてお話しを伺った。
2017年03月23日俳優・松山ケンイチが20日放送の日本テレビ系バラエティ番組『誰だって波瀾爆笑』(毎週日曜 9:55~)に出演し、アイドルグループ・V6三宅健との関係について語った。松山と、「芸能界の数少ない友達」であるという三宅は、2006年公開の映画『親指さがし』で共演したことから、仲を深めたという。VTRで登場した三宅は、当時の松山の印象を「素朴な青年という感じで、すごく純粋で、何事にも真摯に向かっていく」と振り返った。三宅は、撮影現場で松山から連絡先を聞かれた際に「教えたのに、向こうから連絡がなくて」と当時の行動についてクレーム。三宅は、松山と「休みが取れた日に一緒に映画見に行きましょう」と約束をしたにも関わらず、連絡がとれなかったため、「他の出演者の人を通して待ち合わせをして、映画を見に行った」と、思い出を語った。現在は連絡先を知っているが、松山から「2年くらい空いて『あけましておめでとうございます』『みんさん(三宅)、お誕生日おめでとうございます』」と、時々くる連絡に、三宅は「お前、確実に2年くら忘れてて今日思い出しただろ」と笑顔でツッコミを入れていた。これに対して松山は「中学の頃にV6ってめちゃくちゃ大人気で、誰が好きなのかって話になって、僕は三宅さんだったんです」と明かし、「結局ファンだったから」と弁解。「先輩に対して、すんなり連絡取れなくない?」と周囲に問いかけた。また、公開中の映画『聖の青春』で大幅な増量に挑んだ松山は、増量中に三宅と会った話を披露。三宅が「『お前、こんなんで太れんのかよ~』ってずっと発破かけてくれてたんですよね」と語り、「お前なんだ、その痩せてる時と同じような食べ方は!」とエールを受けていたことを明かした。
2016年11月21日アイドルグループ・V6の三宅健が10日、自身がパーソナリティを務めるbayfmのラジオ番組『三宅健のラヂオ』(毎週月曜 24:00~)で、ユニバーサルな番組づくりへの思いと手話の苦労を語った。10年前から手話を始め、中断を経て勉強を再開、NHK手話講座番組『みんなの手話』のナビゲーターも務める三宅。9月に行われたリオデジャネイロパラリンピックでは、試合のハイライトを放送するNHK Eテレの情報番組『みんなで応援!リオパラリンピック』のメインパーソナリティに就任した。聴覚障害者へ向けて手話でルールや見どころを伝え、視覚障害者には音声のみで伝わる解説を行うなど、NHKでは初となるユニバーサル放送を実施した同番組だが、三宅は「障害のある人達が見てくれるからユニバーサルということではない」と語る。三宅は「おじいちゃんおばあちゃんもそうですし、小さい子供達も見てくれる、それを全部ひっくるめてユニバーサルな番組だと思う」と見解を述べ、「難しい言葉はあまり使いたくないなと思って、なるべくわかりやすい説明の仕方を心がけていたつもり」と番組を振り返った。また、番組でニュースのハイライトを伝えるとともに、手話でも同内容を通訳していた三宅は「手話をやりながら喋るっていうのはすごく難しい」と苦労を語った。例えば「一番大きい音がなるそうです」という言葉も、手話では「最高、音、大きい」と単語をつなげて表現するため、日本語が手話の語順につられてしまいそうになることもあると話す。三宅は「けっこう大変だった」と振り返りながらも、同番組のユニバーサル放送としての試みにより「色々と模索しながら、今回の12日間の番組をやったことで、視聴者の方々に楽しんでもらえる番組作りが、今後できていくんじゃないかと思いました」と、今後の展開に期待を寄せた。
2016年10月11日俳優・結城洋平による結城企画第一回公演『ブックセンターきけろ』 が11月下北沢・Geki地下Libertyにて上演される。「劇団プレステージ」で10年間活躍した後、2年間フリーの役者として経験を積んできた結城が、今回脚本・演出として迎えたのは「ヨーロッパ企画イエティ」の脚本・演出を務める大歳倫弘。出演者には「ナイロン100℃」の眼鏡太郎、劇団「ゴジゲン」の目次立樹を迎え、結城自身も出演する。結城と大歳に本作について話を聞いた。【チケット情報はこちら】結城は、大歳をはじめ、出演者やスタッフを「“ボーボー”と燃える真っ赤な炎というより“メラメラ”と燃える青い炎の持ち主」と表現する。そんな彼らと作品を創り上げるにあたり、「2年間で自分がやりたい事をたくさん発見しました。それを形にしていきたく、結城企画を立ち上げました。今まで糧になっているもの、2年間でインプットしたものを、この企画でアウトプットしていきたいと思っています」(結城)一方、大歳は結城のことを「見た目もシュっとしてスマートですが、なぜかバッチリな二枚目に見えない不思議な人です。多分、心が二枚目じゃないのかな、と(笑)。でも、信念というか人としての芯はすごく強くて、頼もしい人だと思いました」(大歳)東京のはずれにある、まるで延命措置をされたようなさびれた本屋「ブックセンターきけろ」を舞台に、そこで働く賞味期限が迫った3人の男たちが、自分の人生を変えるかもしれない1冊の本と出会うところから始まる……。作品づくりの様子を聞くと、最初の打ち合わせで結城から大歳へ無茶なお願いがあったとか。「一番にお伝えしたのは、みんな持っているのに目に見えない脳みその中の“記憶”をテーマにやりたい、ということでした。脳内スペクタクルを形にしてほしいという無茶なお願いにも関わらず、次に会った時には、世の中に対して少し穿った見方をする大歳さん独特の感覚で、さっそく形にしていただきました。本屋というミニマムな場所から、人生を変えるかもしれない広い世界への期待感に、今はたまらなくワクワクしています。」(結城)タイトルについて大歳は「ローマ時代に活躍したキケロという哲学者の名前からお借りしています。この人が弁論をするときに使っていたある技術が、このお芝居の軸になります。“きけろ”という響きもかわいいですし、そのかわいさと哲学者の難しい感じとのギャップに惹かれ、なんとしてもタイトルに使いたくなりました」「稽古場では男4人。少人数だからこそ稽古で作り上げた濃密な世界とエネルギーを全身全霊で表現できれば」と語る結城からも、メラメラする青い炎を感じた。この秋、彼らが創る舞台をこの目で確かめたい。公演は11月11日(金)から13日(日)まで下北沢・Geki地下Libertyにて。なお、チケットぴあでは先行抽選プレリザーブを9月20日(火)午前11時まで受付中。
2016年09月15日アイドルグループ・V6の三宅健が3日、NHK Eテレの情報番組『みんなで応援!リオパラリンピック』(9月9日~20日 20:00~20:45)メインパーソナリティーに就任し、NHKで行われた会見に出席した。同番組には手話キャスターとして早瀬憲太郎、板鼻英二、貴田みどりも登場する。同番組では、日本時間9月8日から19日まで開催されるリオデジャネイロパラリンピック試合のハイライトを、中継録画で放送する。またNHKでは初となる「ユニバーサル放送」を実施。聴覚障害者へ向けて手話でルールや見どころを伝え、試合内容は字幕をつける。視覚障害者には、音声のみで伝わる解説を行う。2014年から、手話講座番組『NHKみんなの手話』(毎週日曜19:30~19:55)ナビゲーターを務める三宅は、会見での挨拶、手話キャスター陣への質問、記者からの質問に対する回答といったすべての言葉を手話で同時通訳しながら発言。1年間『みんなの手話』講師を行っていた早瀬も「上達していて大変感動しました」と絶賛した。三宅は10年前から手話を始め、中断を経て2年前から手話の勉強を復活したと語り、勉強を始めた理由について「ファンの方の中にろうの女性がいて、握手会の時に手話で話しかけられけどまったくわからなくて、ずっと気にかかっていた」と説明した。番組について三宅は「まだまだ(手話の勉強中で)力不足ではありますが、こういった形で手話を生かせる機会をいただくことになり、とても驚きましたが、今から気持ちが高ぶっています」と意気込み。「聴覚障害者の方から、パラリンピックの放送に手話が付いてないという声があったので、パラリンピックのことをもっと知ってもらえるいい機会になるんじゃないかな」と、思いを語った。NHK田中敦晴プロデューサーは番組タイトルの「”みんなで”というところに大きな意味を込めた」と話す。そして「三宅さんにオファーをしたら快諾いただいて、強いパワーを得たなと思っています」と期待を寄せた。
2016年08月03日東京・六本木の国立新美術館で3月16日から6月13日まで開催中の展覧会「MIYAKE ISSEY 展: 三宅一生の仕事」の関連アプリが2種類配信されている。今回配信されているのは、会期中、スマートフォンやタブレットで楽しめる展覧会のチラシを使ったアプリ2種。「立動アプリ」は、AR機能を利用したインタラクティブな共有情報発信ツール。アプリをチラシにかざすとチラシの中央に描かれた不思議な立体が動き出し、立体と一緒に写真撮影をすることができる。一方、「MIYAKE ISSEY展:音声ガイド」のアプリは、展示作品の中から厳選された20作品をゲストナビゲーターのピーター・バラカンが分かりやすく解説。“衣服は身体を包む一枚の布である”という発想から生まれた服のエピソードを聞くことができる。このアプリの収録時間は18分で、ダウンロード価格は税込500円。美術館入口カウンターで同アプリをダウンロードした画面を見せると、同展オリジナルステッカーもプレゼントされる。
2016年05月02日V6の三宅健と、タッキー&翼の滝沢秀明がケンタッキー・フライドチキンのパックメニュー「おトクな いいとこどりパック」CMキャラクターに決定したことが8日、わかった。放送は4月21日から5月31日。三宅と滝沢は、10日開演の舞台『滝沢歌舞伎2016』で初共演を予定しており、1月19日に行われた制作発表で、三宅が自分たちの名前に触れて「ケン&タッキーというおいしい関係になれたら」と発言していた。この言葉がきっかけの一つとなり、今回のCMが決まったという。CM自体も舞台に合わせ、稽古を終えた2人が楽屋でフライドチキンを食べるという設定。滝沢が「ケン」、三宅が「タッキー」と呼びかけるなど、2人の名前を生かした展開になっている。三宅は1997年、滝沢は2012年にそれぞれ同社のCMにキャラクターとして登場しており、三宅は19年前に撮影したスタッフと再会、当時の話題で盛り上がったという。また、滝沢は前回のCM時、コンビを組んでいる今井翼と一緒に「ケン・タッキー&翼(ツバサ)・ンド」というコピーで出演しており、今回もまた名前にかかった内容で出演することとなった。
2016年04月08日デザイナーの三宅一生のものづくりに迫った書籍『Creativity is born 三宅一生 | 再生・再創造』が、3月25日に発売される。三宅一生とリアリティ・ラボ(REALITY LAB)チームによる132 5. ISSEY MIYAKEでは、身頃やスカート部分などのパターンを用いず、谷折り山折りの線が規則的に並ぶ1枚の型紙から衣服を製作している。三宅一生によるこのような衣服構造はどのようにして生み出されたのだろうか。同書では、三宅一生によるものづくりを、荒木経惟の撮りおろしをはじめとするビジュアルとともに紐解いていく。なお、同書の関連イベントとなる展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、6月13日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催されている。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2会期:3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)【書籍情報】『Creativity is born 三宅一生 | 再生・再創造』編著:清水早苗発刊:パイ インターナショナルソフトカバー/112ページ/A4判変型発売:2016年3月25日価格:2,315円
2016年03月24日3月16日から国立新美術館で「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が始まった。会期前日にはプレス内覧及び記者発表会が行われ、三宅一生を始めとする関係者が出席した。「21_21 DESIGN SITEを2007年に開館してからすぐに近所である国立新美術館へ挨拶に伺った際に、いつかここで展覧会が出来たらと私が呟いたことから始まった10年掛かりのプロジェクト」と三宅氏が語る本展は、デザイナーの三宅一生が活動を始めた1970年から現在に至るまでの約45年間“企業秘密”にしてきた仕事を紹介するこれまでにない大規模な展覧会である。まず同展を構想するにあたり、三宅一生の45年間のアーカイブを整理するところから始めたのは数年前。三宅氏は「数万点に及ぶ膨大なコレクションの中から、一着一着当時を振り返りながら今回のための展示品を厳選することは思っていた以上に時間の掛かる作業で、実は当初の計画から会期が先延ばしになってしまっていたのだが、やっと今年実現が叶った」と明かし、45年という長い歴史を実感させる。そんな歴史を凝縮させた展示内容は、A、B、Cと大きく3つのセクションで構成されている。ルームAでは、三宅デザイン事務所を立ち上げた70年代に制作された原点ともいえる「タトゥ」「麻のジャンプスーツ」「水着とキャップストール」「ヌバ」といった服を展示。ルームBでは、80年秋冬コレクションで発表された「プラスティック・ボディ」に始まり、その後85年まで様々な形で展開された「ボディ」シリーズを展示する。このA、Bの空間デザインは、三宅氏と20年来の付き合いであるという吉岡徳仁が手掛け、服の展示に用いられているマネキン「グリッド・ボディ」も本展のために制作された。三宅氏の「衣服の原点は一枚の布」という概念に基づき、一枚の紙、または一枚のアクリル板からレーザーカッターでくり抜いた365パーツをグリッド状に組み立てて形成されているという。佐藤卓が空間デザインを手掛けたルームCでは、「プリーツ」「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」「132 5. ISSEY MIYAKE/陰影 IN-EI ISSEY MIYAKE」など5つのテーマに分けて三宅氏の原動力となるチーム、メーカー、デザイナーとの協働を紹介する。中でも注目される「製品プリーツ」の制作過程を初公開するコーナーでは実際にスタッフがプリーツマシーンを動かし、制作実演も行われる。「本展に訪れた人が“何か自分も創りたい”と、子供から大人まで創造意欲を掻き立てられるような展覧会に仕上がったと思っている。デザインとは完成までのプロセスも含めて、こんなにもわくわくする可能性に満ちた仕事なんだと伝えたい」と三宅氏。記者発表会で「これから先40年に活躍する未来のクリエーターの課題は?」と問われると「資源不足や人口増加など問題は様々にあるが、男女や家族でシェアできること、温かみの感じられるプロダクト、洗濯のし易さなどより暮らしや生き方そのものに密接したデザインが必要になってくると思っている。生活の身近な事柄も含めてチームで日々ディスカッションしながら創造していく、だからデザインは面白い」と話した。会見終了後には本展の開会式が行われ、その場でなんと三宅氏にはフランス政府から芸術文化勲章のレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールが授与された。会期中には佐藤卓と深澤直人による「三宅一生の感覚」(4月23日)、写真家・高木由利子と建築家・田根 剛の「Nobody Knows」(5月8日)、テキスタイルデザイナーで株式会社 イッセイ ミヤケ 取締役の皆川魔鬼子による「小さな驚きを与え続けること ―三宅一生のテキスタイル創り―」(6月4日)といったトークイベントや、造形作家・関口光太郎による「新聞紙とガムテープのアートを体験しよう!」(4月17日)や、リアリティ・ラボ(Reality Lab.)スタッフによる「折りオーリ ラボ開講!」(4月29日)といったワークショップなど、様々な関連イベントも予定されている。イベントの詳細や予約方法については国立新美術館公式サイト()にて掲載中。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日(5月3日は開館)料金:一般1,300円、大学生800円(5月18日は国際博物館の日につき入場無料)
2016年03月17日新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日デザイナー・三宅一生による展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、3月16日から6月13日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催。これを記念したTシャツが2月18日に発売された。展覧会に展示される服をモチーフにした同Tシャツ。白地をベースに、後ろから前にかけて幅いっぱいにプリントを施したデザインを生かすため、接ぎ目が前中心のみの仕立てとなっている。生地には100%コットン素材を使用。02、04の2サイズ展開のユニセックスモデルで、七分袖のゆったりとしたフォルムに仕上げられた。価格は5,800円。取り扱いは、ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI、REALITY LAB. ISSEY MIYAKE、ISSEY MIYAKE / AOYAMA、ISSEY MIYAKE / KOBE 、ISSEY MIYAKE MEN / AOYAMA、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / ROPPONGI、 HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE / SHIBUYA PARCO、HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE 阪急 MEN’S TOKYO、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBA。
2016年02月19日16年3月16日から6月13日まで、国立新美術館にて展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が開催される。同展は、デザイナーの三宅一生が活動を始めた1970年から現在に至るまでの約45年間の仕事を紹介するもの。大きく3つの部屋で構成されており、ルームAでは、三宅一生の原点ともいえる70年代の服を展示。71SSで発表された刺青の図柄を用いたジャンプスーツや、バイアス地の3枚の正方形の布を用いたハンカチーフ・ドレス、一枚の布で作られたコクーン・コートなどが展示される。ルームBでは80年代の中心的な作品である、身体に焦点を合わせた服のシリーズを展示する。繊維強化プラスティックや合成繊維、ラタンなど、従来衣服には用いられてこなかった素材が取り入れられた「ボディ」と呼ばれる胴体部を覆う衣服などが並ぶ。ルームCでは、“布づくりからスタートする”三宅一生の最も革新的な側面をテーマごとに分けて紹介。生地を服のかたちに裁断縫製した後にプリーツ加工を行う三宅の「製品プリーツ」の制作過程も初公開される予定だ。ルームCの会場デザインとヴィジュアルデザインは佐藤卓が手掛けた。また、ルームA、Bは吉岡徳人が空間デザインを手掛け、同展のためにデザインされた「グリッド・ボディ」を用いた展示となる。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日(5月3日は開館)料金:一般1,300円、大学生800円(5月18日は国際博物館の日につき入場無料)
2015年11月27日結成36年目、三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の第53回本公演「虹を渡る男たち」が、11月7日に東京・サンシャイン劇場で開幕。前日に公開稽古が行われ、抜粋シーンがいち早く披露された。かつて芸能界でヒットメーカーと呼ばれたふたりの男、長本(三宅裕司)と熊崎(小倉久寛)。ふたりはそれぞれ個性的なアイドルグループを次々と売り出し、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるライバル同士だったが、熊崎が満を持して送り込んだグループのメインボーカルが失踪。それを機に熊崎は芸能界から去り、長本も後を追うように表舞台から姿を消した。そして現代。昔の仕事仲間に呼ばれてテレビ局にやってきた長本と熊崎は、久々に再会。なじり合う会話を盗み聞きしていた男・久松(野添義弘)が、自分が発明したタイムマシンで、ふたりの運命を狂わせたあの日に戻ろうと声を掛ける……。公開されたシーンはプロローグの2場、三宅演じる長本の回想シーン。熊崎との切磋琢磨の日々が長本のモノローグで再現されるのだが、ふたりが送り込んだ超個性的な女性アイドルグループもそのつど登場し、歌とダンスを披露する。某グループ風のギンガムチェックの衣裳がキュートな“ジョナガール”、世のオジサンたちを元気づける「オッサン賛歌」をコミカルな振付で熱唱する“デニッシュ”など総勢6組。それぞれのシーンは短いが、女性劇団員たちによる歌、ダンスは、その見せ方ともに完成度が高く、旗揚げ以来“ミュージカル・アクション・コメディー”を掲げ続けるこの劇団の底力を見せる。座長の三宅自身が「世代交代」を口にし、若手劇団員に期待を寄せていた本作だが、公開されたわずかな場面にも、その成長が感じられた。SETといえば三宅、小倉の二大看板の存在感が圧倒的だが、今回は“SET第三の男”野添義弘が彼らと行動をともにする役で、言わば三つ巴のギャグ合戦が繰り広げられる。劇団を長年支えてきた野添がどんな起爆剤として作用するか、注目したい。公開稽古後の囲みには三宅と小倉が登壇し、「もし過去に戻れたら?」などの質問が飛んだ。「東京で生まれてみたかった」という小倉に三宅は、「それじゃきっと味のないただのオジサンになっていた。そうして普通の会社に入っていたら、宴会係がいいとこ(笑)。この持ち味を最大限に活かせる場所が芸能界なんだから最高だと思うよ、アンタの人生」と、独特の賞賛(?)を贈っていた。公演は、11月23日(月・祝) まで東京・サンシャイン劇場にて。取材・文/武田吏都
2015年11月10日東京都・六本木の国立新美術館は、デザイナー・三宅一生が活動を開始した1970年から現在に至る約45年間の仕事を紹介する「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」を開催する。会期は2016年3月16日~6月13日(火曜休館、ただし5月3日は開館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。観覧料は一般1,300円、大学生800円、高校生以下無料。同展は、初期から最新プロジェクトまでの全仕事を通して、ものづくりに対する三宅氏の考え方やデザインアプローチを明らかにし、未来に向けた更なる創作の可能性を探るもの。三宅氏は常に次の時代を見据えながら、新しい服づくりの方法論と可能性を示しているという。それは、1960年に日本で初めて開催された世界デザイン会議において、当時、多摩美術大学在学中であった三宅氏が、衣服デザインが含まれないことに疑問を持ち質問状を送ったことに始まる。既にそこには、衣服は時代と共に移ろう「ファッション」として存在するのではなく、より普遍的なレベルで私たちの生活と密接に結びついて生まれる「デザイン」であるという三宅氏の思想が見て取れる。以来、既成の枠にとらわれない自由な発想のもと、独自の素材づくりから始まり、「一枚の布」と身体との関係や、そこに生まれる「ゆとり」や「間(ま)」を追求し、また、チームと共に粘り強いリサーチと実験を行い、革新性と着心地のよさを兼ね備えた衣服を生み出しているということだ。また、三宅氏は、伝統技術や職人技を自身の衣服デザインに生かすとともに、新しい素材の開発や服づくりの方法を探求し、従来の服づくりとは異なる画期的なデザインを生み出してきた。同展では、三宅氏独自の「製品プリーツ」の制作過程が初めて展示される。会場の一部の部屋は、グラフィック・デザイナーの佐藤卓氏が会場デザインを担当し、展覧会のヴィジュアル・デザインも行っている。また、吉岡徳仁氏が空間デザインを手がけた部屋もあり、今回の展覧会のために吉岡氏により新たにデザインされた「グリッド・ボディ」に服を着せた展示も行われる。そのほか、同展のために写真家、岩崎寛が全作品を撮り下ろした写真を収録した展覧会図録が求龍堂から出版される予定となっている。
2015年11月06日伊東四朗を座長とする「伊東四朗一座」の誕生から11年。伊東がスケジュールの都合で不在の際は三宅裕司を座長に“伊東ならぬ熱海”、“四朗ならぬ五郎”の「熱海五郎一座」として活動し、昨年には伝統ある大劇場・新橋演舞場に進出した。1か月で5万人動員の成功を受けて上演される今年の演舞場第2弾作品は、爆笑ミステリー『プリティウーマンの勝手にボディガード』。“プリティウーマン”で“ボディガード”なヒロインを演じる大地真央と、座長の三宅に話を聞いた。熱海五郎一座 チケット情報「あまり一緒にお仕事をしたことはないんですが、舞台で大地さんを観て、きっと笑いが好きなんだろうなというのを感じていたんです。昨年、『コントの劇場』(三宅演出・出演のコント番組)でコントを一緒にやって、もう間違いないと思いました(笑)」(三宅)。「確かに好きですね。私、宝塚時代も“白馬に乗った王子様”的ないい人だけのキャラクターだとつまらなくて。作・演出の先生に相談しながら、ちょっとワルっぽいところや笑える部分を、台本になくても盛り込んでいたんです。やっぱりお客様に笑っていただきたい、楽しんでいただきたいという気持ちは昔からありました」(大地)三宅もその笑いのセンスに太鼓判を押す大地が、“東京喜劇”に挑む。三宅曰く舞台の笑いというものは「お客さんの笑い声で分かりやすく結果が出てしまう」もの。「甘っちょろいもんじゃないんですね。チラシに書かれた『どんな手を使ってでも爆笑が欲しいんです』っていう三宅さんの言葉がとってもおかしくて(笑)」(大地)。「もちろん、力尽くでという意味ではないんですよ。無理なく自然に笑わすことのできる方法を、役者たちがなんとしても探すということです」(三宅)。「笑いが上質なんですよね。番組でご一緒したとき、私も本当の笑いというものを追求してみたいと思いました」(大地)三宅と大地は、ともに警視庁所属のSPだった元夫婦で、今は互いに違う職業に就いているという設定。気になるふたりの離婚原因も最後に明かされる。渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之ら笑いの達人たちが周りを取り囲む中、大輪のコメディエンヌ・大地はどんな爆笑の花を咲かせるか!「笑うことは美と健康に、本当にいいと思います。笑いって一番難しいけど、笑いがハマッて劇場でお客様と共有できた瞬間って、お互いにすごく気持ちいい。思いっきり笑ってちょっと感動して、『明日から頑張るぞ』と思っていただけたらいいですね」(大地)公演は6月2日(火)から26日(金)まで、東京・新橋演舞場にて。チケット発売中。取材・文/武田吏都
2015年03月25日とにかく笑えて楽しめるエンタテインメントを追求し続けて33年を迎える劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)。三宅裕司が主宰するこの劇団の第50回記念本公演『上海ローズ』が11月1日(木)に開幕する。それに先がけ、10月31日には公開舞台稽古と、三宅、小倉久寛、韓国の新人俳優クォン・ヨンミンによる記者会見が行われた。『上海ローズ』のテーマは音楽。劇中に登場するJ-POPのナンバーワンレーベル「アーベイ・グループ」は、韓国人歌手と日本人バックダンサーグループとのユニットで世界的ヒットを狙う。そのオーディションになぜか売れないバンドの三宅と小倉が呼ばれる。その裏では大ヒットの秘訣がつまった「幻の上海ローズのレコード」をめぐる企みが進行していて……と、いまの音楽業界を反映したような物語が展開する。公開稽古が始まると、どこかで見たことのあるような音楽会社のロゴが掲げられたステージが姿を現す。いかにも韓流らしい楽曲が流れると、10人あまりの出演者による一糸乱れぬヒップホップダンスが展開。まるで本当のコンサートに来たかのようなクオリティに圧倒される。曲が終わると三宅と小倉が登場。このふたりのどこまでが台本通りでどこからがアドリブかわからないようなテンポのよいやりとりに会場からは終始笑い声が聞こえていた。会見では、まず小倉が2年ぶりの本公演について「三宅さんがいるとやっぱり違う」と切り出した。昨年、椎間板ヘルニアの手術のために休養した三宅と共に50回目の記念公演を迎えられる感慨はひとしおのようで「三宅さんが走り回っているところを見てぐっときました」と語った。それを受けて三宅も「今回は走る三宅を見てください。といっても2秒ぐらいだけど」と笑わせたあと、「一度は舞台に復帰できないかもと思った。こうして生かされているからには、手間のかかる喜劇を日本に残さなくてはいけない。中身を練り上げた音楽ギャグをふんだんに使って、2年分の思いの詰まった舞台にします」と力を込めた。韓国人歌手役のクォン・ヨンミンは三宅自ら韓国に飛んで発掘した期待の新人。「彼の声には心をわしづかむ魅力がある」という三宅の言葉に、すかさず「ありがとうございます!」と覚えたての日本語で返した。創設33年目にして、全力で観客を楽しませることを追求し続けるSET。三宅の不在を乗り越えた彼らの舞台は、これまで以上に力のこもったものになりそうだ。11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場、11月22日(木)に新潟県民会館 大ホールにて上演。取材・文:釣木文恵
2012年11月01日三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)が結成33年を迎え、11月からは第50回記念本公演『上海ローズ』が上演される。結成以来のミュージカル・アクション・コメディーという旗印を守り続けながら、公演ごとに観客を驚かせ、喜ばせ、笑わせるSET。9月某日、今回の公演にかける意気込みを三宅に訊いた。劇団スーパー・エキセントリック・シアター第50回記念本公演チケット情報昨年7月に椎間板ヘルニアの手術を受け、2011年後半は休養をしていた三宅。そのため、昨年行われた『あちらをたてれば、こちらが立たず』も主宰不在の番外公演という扱いだった。今回は実に2年ぶりの本公演復帰となる。「本当に復帰できるかどうかわからないという状況が何か月か続き、もちろん不安はありました。そうすると復帰できたときに『なぜ自分は生かされたのだろう』と思うわけです。結果、手間のかかる、今やなくなりつつあるコメディーというものを作っていかなくてはいけないという使命感が以前より増しました」と真剣なまなざしで告白した。手間のかかるもの、といえば今回の作品。音楽がテーマであるため、曲作りから歌の練習、楽器の練習……と、通常の芝居に加えていくつもの準備が必要となる。「音楽を扱う芝居っていちばん面倒(笑)。でも、ハーモニーがうまく重なったとき、そして音楽ギャグがうまく決まったときの気持ちよさも最高なわけです」と語る。現在は音楽を作り込みながら、個々人が歌や楽器の練習に勤しんでいる状況なのだとか。「こんな冴えない奴からこんな美しい音色が出るのか、という驚きをお客さまに感じて欲しい。小倉久寛が素敵なハーモニーを奏でたらやっぱり皆さん驚くし喜んでくださると思うんです(笑)」。三宅、小倉は今回、韓流歌手グループを売り出す事務所のオーディションになぜか呼ばれたバンドのメンバー役を演じ、演奏ではギターを担当する。「自分が一番プレッシャーの大きい役かもしれない。でも、それを乗り越えるぐらいのことをしなければ、観に来てくれたお客さまを楽しませることはできないですよね」と決意をみせる。33年間、“笑い”にこだわってきたSET。今回もそれは同じ。「笑って笑って、終わった後、ふと大きなテーマに気づくような作品。でもそんなこと気付かなくてもいい。とにかく笑いにきてほしい」。2年分の思いが詰まった舞台で、SETが究極のエンターテイメントを見せる。公演は11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、11月22日(木)に新潟県民会館大ホールで千秋楽を迎える。チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2012年10月05日2011年春に上演された『鎌塚氏、放り投げる』は、シャープで知的な笑いの波状攻撃に加え、三宅弘城演じる“万能執事・鎌塚アカシ”というニュースターを生み出し、劇作・演出の倉持裕が新境地を開いた記念すべき作品。その第2弾『鎌塚氏、すくい上げる』が今夏上演される。7月下旬の某日、稽古場を訪ねた。M&OPlaysプロデュース「鎌塚氏、すくい上げる」 チケット情報空間を不可思議かつ自在に使いこなすことに定評のある倉持が、今回選んだ舞台は豪華客船だ。完璧なる執事・アカシは主人・由利松公爵より、船上で行われる長男モトキ(田中圭)と花房家公爵令嬢センリ(満島ひかり)の見合いを成功させよとの命を受け、レッドジンジャー号に乗り込む。待ち受けていたのは、政略結婚を嫌うセンリが女中ミカゲ(市川実和子)に無理やり協力させた“作戦”や、打算と恨みで見合いを壊そうとする堂田男爵夫人タヅル(広岡由里子)と執事スミキチ(玉置孝匡)の陰謀、そして船長・丸地(今野浩喜)と船員・烏田(六角精児)のワケありな雰囲気、など不穏なことばかり。出演者8人の個性が、奇抜なキャラクターと溶け合い輝きを放つ。一見自信満々ながら実は非力でひ弱なモトキ坊ちゃんを田中が伸びやかに演じれば、満島が見るからに跳ねっ返りのセンリ嬢を虚実の境目が見えない暴走演技で応える。アカシに憧れるミカゲの切なさ、色っぽさを醸し出す市川も好サポート。前回から続投の広岡&玉置は、さすがの安定感で丁々発止の掛け合いせりふを操り毒のある笑いを振りまく。兄弟に見えなくもない六角と今野の、ぶっきらぼうながら息ピッタリのやりとりが作品に新たな風を吹き込む。そして、なんと言っても三宅演じるアカシが良い。ご主人からの難題を次々にクリアするスーパー執事を、抜群の身体性から繰り出すアクロバティックな演技、マンガかと思うほど変貌する表情、芸人顔負けの勘の良さで、戯曲の笑いを次々に具現化していく。倉持は、そんな魅力的な出演者に感情から動きまで実に繊細な指示を手渡しながら、同時にオモシロぜりふをその場で考えて差し込むという余力を見せ、演出ぶりからは開幕までに作品がさらに進化する可能性大と見て取れた。加えて豪華客船の甲板を模した舞台装置は360度回転し、変わりゆく舞台上の景色が物語を加速させるのだ。『鎌塚氏、放り投げる』にはタイトルに因んだ、ヨーロッパ映画のように小粋なラストシーンが用意されていたが、今回も終幕に小さな「奇跡」が起こる。センスの良い会話の妙に笑い、アクションシーンにハラハラし、誰もが幸福になれるラストに酔う。劇場での上質な時間を、是非味わって欲しい。公演は8月9日(木)から26日(日)まで東京・本多劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、島根で公演を行う。取材・文:尾上そら
2012年08月06日三宅裕司率いる熱海五郎一座の最新作『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~』が、6月15日に東京・サンシャイン劇場にて初日を迎えた。熱海五郎一座のチケット情報東京の喜劇“軽演劇”の継承を旗印に、第一線で活躍する喜劇人たちによる公演を重ねている熱海五郎一座。今回は座長・三宅にとって実に1年ぶりの舞台復帰作でもある。昨年、椎間板ヘルニアの手術を行い、その後リハビリに取り組んでいた三宅は、震災被災地の人々の前向きな姿に励まされたという。そんな姿を見て日本人の良さを描きたいと感じ、素材として浮上したのが今回のテーマ落語だった。座付作家・妹尾匡夫が手がけた物語は、古典落語重視の三遊亭円高(ラサール石井)一派と、新作落語志向の桂飯丸(三宅)一派の対立を軸に進む。高座中の円高師匠に声の異変が起こり、飯丸たちに疑いがかかるのだ。とはいえサスペンス色はほどほどに、冒頭から笑いどころは満載。円高扮するラサールとその息子円安を演じる東貴博が実生活で新婚となることから、嫁自慢トークが繰り広げられ、プライベートなネタも笑いに変えていた。三宅扮する飯丸と、その弟子・五穀米(小倉久寛)がボケとツッコミを応酬し始めると、50から60代の男性客が多い客席から爆笑する声が聞こえ、早くも最高潮に。その波に乗るように、ノリのいい社長役の渡辺正行、落語音痴の刑事役の春風亭昇太が、クセのあるキャラクターをコミカルにみせる。また、ミステリアスな美女役を演歌歌手としても活躍している林あさ美が演じ、劇中に華を添えていた。三宅は病気後初の殺陣も披露し、完全復活ぶりをアピール。圧巻は、渡辺・東・小倉・ラサール・三宅の5人によるリレー形式の落語。それぞれの持ち味を生かしつつ、回り舞台を駆使して次の話し手に繋ぐ様は、ひとり語りの落語とは違う魅力に溢れていた。最後は林の華やかな歌謡ショーでフィナーレとなった。3度に及ぶカーテンコールに、一座を待ちかねた観客の満足感が見てとれた。明治大学落語研究会の先輩・三宅の苦労に渡辺が思わず涙すれば、それを小倉が瞬時に緩やかな笑いへと変える。公演は7月1日(日)まで同劇場にて上演。その後、7月13日(金)に一座初の宮城公演として、東京エレクトロンホール宮城で上演される。チケットは発売中。取材・文:山上裕子
2012年06月18日少年のようなたたずまいと骨太で強い眼差しを併せ持つ独自の存在感で、ドラマや舞台でも活躍中の三宅健が新境地に挑んでいる。10月28日に幕を開けた舞台『ラブリーベイベー』は、一見イマドキの男女7人がリゾートホテルで繰り広げるラブストーリー。だが物語が進むうちに、段々とかれらの本当の姿が現れ始め……。作・演出は昨年、佐藤佐吉賞優秀脚本賞を受賞した28歳の新鋭・河西裕介。小島聖、松本まりか、井端珠里、吉本菜穂子、伊達暁、菅原永二ら個性派ぞろいの役者陣を得て、三宅の新しい表情を引き出すことに成功している。初日前に行われたプレスコールと囲み会見に足を運んだ。『ラブリーベイベー』チケット情報舞台は東京から車で2時間ほどの隠れ家風リゾートホテル「スターダスト」。そのホテルに定期的に訪れる経営者の息子・恋司(三宅)は、6人の友人たちとどこにでもあるような友情や恋愛を育んでいた。ハルカ(松本)とカスミ(井端)のいつものケンカを、人のいいキョウコ(吉本)がなだめるのもしょっちゅうだ。ある夏の夜、風邪をひいて花火に行けないマナト(菅原)のそばに、恋司はさりげなく付き添う。ふたりで線香花火を楽しむささやかなひととき。その1年後、恋司の傍らには姿の異なるマナト(小島)が……。一部を抜粋して上演するプレスコールでは、前半の若い男女のやりとりから三宅のラブシーン、さらに三宅と小島の仲睦まじい現在までを。ヒルクライムの曲や夏の花火などで彩られた、ごく普通の20代の日常をナチュラルに表現できるのは三宅ならでは。さらに、そこへスルリと衝撃的な愛の物語を滑り込ませるのが、劇団ポツドールなどで俳優としても活躍する河西らしい演出といえるだろう。その後の囲み会見では、「恋司役は違和感なくやっています。(菅原とのキスシーン)では意外と唇が柔らかかった」と笑わせた三宅。続けて「人を愛することの大切さを改めて考えさせられる作品。観る方も先入観なしに見てもらえれば」と表情を引き締めた。小島は、「三宅さんは小動物みたいな人。人見知りがちな私にもチョロチョロっと入ってきてくれて雰囲気づくりをしてくださいました」と稽古場での様子を楽しげに話した。「スタッフ・キャストが一緒に作った舞台なので、初日が無事に迎えられて嬉しい」と緊張気味の菅原を笑いながら見つめる三宅ら、メンバーのチームワークはバッチリの様子。かれらが一丸となって挑む意欲作を、ぜひ目撃してほしい。取材・文佐藤さくら公演は11月13日(日)まで、東京グローブ座で上演。その後、11月17日(木)から20日(日)まで大阪・シアタードラマシティにて公演が行われる。チケットは発売中。
2011年10月31日2000年の三宅島大噴火を題材にした映画『ロック 〜わんこの島〜』公開を前に、東京都庁で「三宅島パネル展」が開幕。このオープニングイベントが7月1日(金)に開催され、主演の佐藤隆太が“三宅島一日観光大使”として来場。監督の中江功、三宅島の平野祐康村長らが出席したが、途中、石原慎太郎都知事が突如、登場し映画をPRするひと幕もあった。全島避難の中、飼い主一家と離ればなれになり、島に残った犬のロックと、飼い主一家の絆を描いた本作。実際に三宅島で40日間にわたって撮影が行われた。“一日大使”に任命された佐藤さんは、当初、20日間ほどの予定だった島での撮影が、悪天候などの影響で40日ほどに伸びたことを明かし「結果として長く滞在できて良かったと思っています。作品にとっても良かったし、経験としてもプラスだったと思います。自然の厳しさを知ると同時にその温かさや美しさを肌で感じることができました。島の人々は、自然の下で、全てを受け入れて生活しているんですね。映画の中に『島は生きている』というセリフがありますが人々が島と一緒に呼吸していることを実感しました」とふり返った。そして「島の人々と触れ合えたことは大切な経験になりました。自分にとっては忘れられない第二の故郷です」と島への強い思いを口にした。中江監督も厳しい条件の中での撮影を苦笑交じりにふり返りつつ「苦労はしましたが、結果的に現在の美しい島が映画に映っているのではないかと思います」と充実の表情。パネル展を主宰する三宅島の観光協会の代表・浅沼徹哉氏は、噴火以前に8万人だった観光客が、昨年で4万人と半減している現状を明かし、映画が復興の起爆剤となることを期待。当時を知る島民として「私たちの苦しみや悲しみ、苦労を細かく調査され、よく描かれています。あきらめなければ何とかなるという希望を与えてくれる映画」と感謝の気持ちと共に称賛を送った。都庁は全島避難当時、臨時の村役場となった場所であり、平野村長は4年5か月にわたった避難生活に思いをはせ、感慨深げな表情。改めて当時の支援に感謝すると共に、いま現在、避難所生活を強いられている東日本大震災の被災者への悲痛な思いを吐露。すでに村長は被災地を訪れ、当時の実体験を被災地の方々に伝えているそうで「大変な苦労はあるけれど、しっかりやれば必ず帰れる、ということを伝えたい」と語った。映画についても「目に見えないものを信じろ。どんなに離れてても繋がってる」というセリフを挙げ「当時を思い出して泣けました」としみじみと語った。そして、会場に石原都知事が到着!いまなお復興が続く三宅島の現状を訴え「本当に美しい島です。東北も大変ですが、こっちも頑張っているので友情を感じてください!映画がそのきっかけになれば嬉しい」と挨拶し、佐藤“大使”とガッチリと握手を交わした。突然の知事の来訪に佐藤さんも「びっくりしました」と目を丸くしていた。『ロック 〜わんこの島〜』は7月23日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ロック 〜わんこの島〜 2011年7月23日より全国東宝系にて公開© 2011 フジテレビジョン東宝FNS27社■関連記事:佐藤隆太×麻生久美子が新鮮な役に挑戦『ロック』親子試写会に10組30名様ご招待佐藤隆太、三宅島で倍賞美津子と真夜中のサシ飲み!麻生久美子は無念の熟睡
2011年07月01日