11月30日、シンガポールで開催した「ディズニー・コンテンツ・ショーケース 2022」に韓流スターが登場し、これからDisney+(ディズニープラス)で独占配信される韓国作品が発表。ドキュメンタリー「BTS MONUMENTS:BEYOND THE STAR」(原題)からは告知映像が解禁された。ウォルト・ディズニー・カンパニー・アジア・パシフィックは、シンガポールの象徴でもあるマリーナ・ベイ・サンズでプレスおよびパートナーイベントを開催、今後のラインナップを初披露した。本イベントで発表となった韓国作品を一挙に紹介する。オリジナル新作ドラマ、期待の続編も■三池崇史監督×スタジオドラゴン×チョン・へインで贈る、バイオレンス・スリラー「コネクト」監督は、国内外で高い評価を受ける三池崇史、キャストには日本でも人気の高い俳優チョン・へインをはじめ、コ・ギョンピョ、キム・ヘジュンら、韓国の実力派俳優が肩を並べる。さらに制作はスタジオドラゴンで、日韓を代表する一流クリエイターたちが集結。不死身の新しい人種“コネクト”として生まれてきたドンス(チョン・ヘイン)が突然、臓器売買組織に誘拐され、眼を奪われてしまうところから物語が始まる。ドンスは眼を移植された人物の視覚をもつようになるが、その相手は恐怖の連続殺人鬼と発覚。眼を取り戻すため、そして殺人鬼を止めるために、熾烈な追撃戦が繰り広げられる超過激なバイオレンス・スリラー。2022年の釜山国際映画祭で上映された。チョン・ヘイン、キム・ヘジュン、三池崇史監督、コ・ギョンピョ配信:12月7日(水)全話一挙独占配信(全6話)。■“演技の神々”が集結!チェ・ミンシク×ソン・ソック×イ・ドンフィ×ホ・ソンテ「カジノ」25年ぶりにテレビに戻ってきた『オールド・ボーイ』『悪いやつら』のチェ・ミンシク、「恋のスケッチ~応答せよ1988~」『エクストリーム・ジョブ』で知られるイ・ドンフィ、『犯罪都市 THE ROUNDUP』「私の解放日誌」出演で日本でも注目を集めたソン・ソック、そして「イカゲーム」のホ・ソンテら、オールスターキャストが集結。カジノ王になるために奮闘するも、不幸な出来事の連続でどん底に落ちた男が、全てを賭けて再び勝負に出る波乱万丈人生物語。ホ・ソンテ、カン・ユンソン監督、イ・ドンフィ配信:12月21日(水)独占配信(全8話/初回3話配信)■キム・ヨングァン×イ・ソンギョン「コール・イット・ラブ」(原題)「サムバディ」が話題を呼んでいるキム・ヨングァンと、「恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~」「流れ星」のイ・ソンギョンが共演。父親の不倫が発覚して、生活の全てが悪い方に向かっていたウジュ。その後、父親が突然亡くなり、ウジュは父の愛人に家を追い出される羽目になる。人生を狂わされたウジュは復讐を企むが、その過程でドンジンと出会って恋に落ちることに。しかしドンジンはなんと父親の愛人の息子だったことを知る…。イ・ソンギョン、イ・グァンヨン監督、キム・ヨングァン■日本でも人気のハン・ヒョジュら出演「ムービング」(原題)リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソンなどの豪華キャストが出演する本作は、Kang Fullの人気ウェブトゥーンを原作とし、秘密工作員の両親から特殊能力を受け継いだ3人の若者の物語が描かれる。■チ・チャンウク&ウィ・ハジュンら共演「ザ・ワースト・オブ・イーヴィル」(原題)舞台は1990年代の韓国。麻薬密売のトライアングルを牛耳る悪名高い国際麻薬組織を相手に、1人の警察官パク・ジュンモが全てを賭けて秘密裏に潜入し、地下犯罪の網を暴こうと奮闘するクライムアクションシリーズ。チ・チャンウク、ウィ・ハジュン、イム・セミらが出演する本作は、現在、絶賛制作中。■サバイバル・バラエティ「ザ・ゾーン:サバイバルミッション」シーズン2第1シーズンに続き、ユ・ジェソク、イ・グァンス、クォン・ユリ(少女時代)の一流芸能人が“ザ・ゾーン”に帰ってくる。様々な災害をシミュレーションした仕掛けに挑戦するサバイバル・バラエティ番組。■新キャストで贈る「サウンドトラック#2」音楽を愛するヒョンソとスホは、大学時代からの恋人。バンドのボーカルとキーボードとして出会い、恋に落ち、6年間ほとんど毎日を一緒に過ごした。しかし、卒業後、生活に追われて疎遠になると、2人はついに別れてしまう。そして4年後、運命の再会を果たした2人は、再び愛を育むことができるのだろうか?監督は「ヴィンチェンツォ」のキム・ヒウォン。■早くも続編登場「刑事ロク 最後の心理戦」シーズン2早くも「刑事ロク 最後の心理戦」の続編が登場。実力派俳優陣イ・ソンミン、キョン・スジン、イ・ハクジュの3人が、ハン・ドンファ監督のもと1作目に続き再び登場。さらにパワーアップした新シリーズで、果たしてテクロク刑事は最後の事件を解決することができるのか?■イ・ヨニとムン・ソリが共演「レース」(原題)「ハイエナ-弁護士たちの生存ゲーム-」で脚本家として高く評価されているキム・ルリが脚本を執筆した「レース」は、ある平凡な女性が、思いがけず多様性を理由に一流の宣伝会社で採用されたのち、自分の潜在能力を開花させるというサクセスストーリー。イ・ヨニ、ムン・ソリ、ホン・ジョンヒョン、チョン・ユンホが出演。K-POPアーティストのドキュメンタリー続々■「SUPER JUNIOR:THE LAST MAN STANDING」2005年11月6日、K-POPグループ「SUPER JUNIOR 05」がデビュー。アジアで頭角を現した後、「SUPER JUNIOR」として急成長し世界中の観客を驚かせることに成功した。「SUPER JUNIOR:THE LAST MAN STANDING」は「SUPER JUNIOR」の舞台裏に迫り、現代のK-POP界の新たな一面を惜しみなく披露。■「NCT127 THE LOST BOYS」(仮題)ボーイズグループ「NCT127」が2022年から2023年にかけて北米、韓国、日本、そして東南アジアを巡回したワールドツアーを記録したドキュメントシリーズ。メンバーのMARK、JOHNNY、そして日本人メンバーのYUTAのストーリーテリングと共にグループの成長と成功物語を届ける。■「J-HOPE SOLO DOCUMENTARY」(仮題)「BTS」のメンバーであるK-POP界のスーパースター、J-HOPEが最近リリースしたソロアルバムまでの道のりを追ったドキュメンタリー。J-HOPEの初公開インタビュー、ソロアルバムの準備過程の舞台裏のほか、2022年に行われた音楽フェスティバル「ロラパルーザ」でのステージ、アルバム視聴パーティの様子などを収録している。■「BTS MONUMENTS: BEYOND THE STAR」(原題)21世紀を代表するKポップスター「BTS」の旅を描く、ディズニープラスオリジナルの音楽ドキュメンタリーシリーズ。過去9年間に及ぶ膨大な数の楽曲と映像の中から、第2章に向けて動き出した「BTS」のメンバーの日常、想い、そして計画に焦点を当てる。パク・ソジュンの『ザ・マーベルズ』参加が正式発表!なお、ハリウッド作品を中心に紹介した「ディズニー・コンテンツ・ショーケース Part 1」において、パク・ソジュンがマーベル・シネマティック・ユニバースの映画『ザ・マーベルズ/The Marvels』(原題/2023年7月28日全米公開)でハリウッドデビューすることが明らかに。また、「イカゲーム」のイ・ジョンジェが、ディズニープラスの『スター・ウォーズ』新ドラマシリーズ「The Acolyte」(原題)に合流することが発表、イ・ジョンジェはVTRで「ディズニーの仲間入りができて嬉しい。是非とも期待してほしい」とメッセージを寄せた。(text:cinemacafe.net)
2022年12月01日チョン・ヘイン主演、三池崇史監督が手掛ける日韓合作のクライムSFスリラー「コネクト」より日本語版ポスタービジュアルと予告編が解禁された。『十三人の刺客』『藁の楯』『悪の教典』『殺し屋1』などクライムアクション、ホラーをはじめ、ほかにも多岐にわたるジャンルで多くの作品を世に送り出し国内外で高い評価を受ける三池崇史監督と、NAKA 雅 MURA、『ムルゲ 王朝の怪物』のホ・ダムの脚本で贈る本作。自己治癒能力を持ちながら、連続殺人犯の視力をもつことになったハ・ドンス役にチョン・へイン(「スノードロップ」「D.P. ー脱走兵追跡官-」)、連続殺人犯オ・ジンソプ役を「恋のスケッチ~応答せよ 1988~」のコ・ギョンピョ、謎多きイ・イラン役を「調査官ク・ギョンイ」のキム・ヘジュンなど、韓国の実力派俳優が出演。さらに「愛の不時着」などで知られるスタジオドラゴン制作で、日韓を代表するクリエイターが集結した注目ドラマだ。この度、解禁となった予告編では、眼を失って眼帯を付けたドンスが痛み苦しんでいる様子や、建物から飛び降りて地面にたたきつけられても死なない不死身の“コネクト”など、不気味でスリリングなシーンの数々が映し出されている。常人ではあり得ない、不死身だからこその行動で事件を追い求める“コネクト”。ドンスは殺人鬼を追い詰め、自らの眼を取り戻すことができるのか?併せて解禁された日本語版ポスタービジュアルには、主人公ハ・ドンスの顔に、触手を思わせる赤い管が垂れさがり、殺人鬼オ・ジンソプとイ・イランが何かを睨みつけている不穏な様子が描かれている。バイオレンスの巨匠ともいわれる三池監督と、韓国の実力派キャスト陣が織り成すスリル溢れるドラマに期待が高まる。「コネクト」は12月7日(水)よりディズニープラス「スター」にて独占配信(全6話)。(text:cinemacafe.net)
2022年11月15日チョン・ヘイン、キム・ヘジュンら出演の三池崇史監督による韓国ドラマ「コネクト(原題)」がディズニープラス「スター」にて独占配信されることが決定した。ハ・ドンス(チョン・ヘイン)は、どんな大怪我でもすぐに治してしまうという特殊能力の持ち主だった。しかし幼少のころから、そんな特殊能力をもつドンスを人々は"モンスター"扱いし、彼は常に孤独を感じ生きていた。そんなある日、ドンスは突然、臓器売買組織に誘拐され、その眼を奪われてしまった。手術台で目を覚ましたドンスは、すぐに逃げ出すが、やがて失われた眼はソウルの住民を恐怖に陥れていた連続殺人犯に使われており、なんとその眼を通して見ることができていた。奪われた眼を取り戻すため、ドンスはあらゆる手を使って殺人鬼を追い続けるが…。ドンスは連続殺人犯を探し出し、自分の人生を取り戻すことができるのか?『十三人の刺客』『藁の楯』『悪の経典』『殺し屋1』などクライムアクション、ホラーをはじめ、多岐にわたるジャンルで多くの作品を送り出し続け、ヴェネチア国際映画祭、カンヌ国際映画祭など、国内外で評価を受ける三池崇史監督と、NAKA雅MURA、『ムルゲ 王朝の怪物』のホ・ダムの脚本で、日本と韓国のトップクリエイターが勢ぞろいし異色のコラボレーションが実現した本作。出演陣には、自己治癒能力を持ちながら、連続殺人犯の視力をもつことになったハ・ドンス役にチョン・へイン(「スノードロップ」「D.P. -脱走兵追跡官-」)、連続殺人犯オ・ジンソプ役を「恋のスケッチ~応答せよ 1988~」のコ・ギョンピョ、謎多きイラン役を「調査官ク・ギョンイ」のキム・ヘジュンなど、韓国の実力派俳優が肩を並べる。さらに制作は「愛の不時着」などで知られるスタジオドラゴン。日韓を代表するクリエイター達が作り上げる、骨太なドラマに期待が高まる。「コネクト(原題)」はディズニープラス「スター」にて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2022年09月07日東京オリンピック開会式にも出演した市川海老蔵と映画の鬼才・三池崇史がタッグを組み、公演ごとに豪華ゲストを迎える人気企画。今回は海老蔵主演、三池監修のもと、演出に日本舞踊の宗家藤間流 八世宗家の藤間勘十郎、ゲスト俳優にジャニーズグループのA.B.C-Z戸塚祥太を迎える。合同取材の席で戸塚は、初挑戦となる歌舞伎は「高いハードル」としながらも、馴染みのない世代にその良さを伝えるのが「最大の役目」ときっぱり。「歌舞伎のカッコよさを伝えるバトンになりたい」と意欲を見せる。「六本木歌舞伎2022」チケット情報物語は、現代社会を騒がせる強盗団と幕末の江戸で民衆の耳目を集める盗賊一味が、時空を超えて織りなすファンタジックなアクション活劇。題材は「知らざぁ言って聞かせやしょう」の名せりふでもお馴染み、古典の名作『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』。弁天小僧菊之助ら5人の盗賊団の結成から捕縛までを描いた通称『白浪五人男』を、5人の名乗りや立ち廻りといった名場面を活かしながら、新解釈で上演する。本作で戸塚は、現代の強盗団の一員と江戸の呉服屋店主の2役を演じる。「知らざぁ言って聞かせやしょう」の名せりふを聞いた途端、「以前『滝沢歌舞伎』に出演した際、『白浪五人男』の場面があったのを思い出しました。当時は知らないなりにも舞台袖から引き込まれるように見る自分がいて、すごくかっこよかった。名せりふも音の響きが気持ちよく、今でも耳に残っています」と思わぬ巡り合わせを回想する。演じる現代版の弁天小僧菊之助は「オリジナルのように義を尽くすカッコよさや勧善懲悪の部分は足りてなくて、ポーズだけ」。その不完全さが、オリジナルのカッコよさや歌舞伎の魅力を知ることに繋がる糸口となりそうだ。「見せ場としては殺陣になるかなと。ゆっくり見せる歌舞伎の立廻りとリアルなスピードでやる現代版の殺陣も出てくると思うので、常に身体を動かせるようにスタンバイしています」とは頼もしい。海老蔵との共演は夢にも思わず、オファーには「ドッキリを通り越して夢かなと思った」と驚きを隠さない。「歌舞伎を知らない人でも知っている、歌舞伎界をリードしている方。きっと伝統を守るために新しい挑戦をし続けている方だと思うので、人間的な部分も含めて学びたい」と改めて意気込みを口にする。「ゼロから積み上げるつもりで、シンプルにその世界に染まりたい。そうすることで、見たこともない自分が見られると思う。ファンの方には応援してほしいですし、歌舞伎好きの方には、おもしろいヤツがいるなと思っていただけるよう日々精一杯務めたいと思います」。公演は2月18日(金)から3月6日(日)まで東京・EXシアター六本木、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレスホテル&ホール、3月18日(金)から21日(月・祝)まで大阪・フェスティバルホールにて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2022年02月08日映画『土竜の唄 FINAL』(11月19日公開)の完成報告会が11日に都内で行われ、生田斗真、鈴木亮平、菜々緒、滝沢カレン、仲里依紗、堤真一、三池崇史監督が登場した。同作は高橋のぼるによる人気コミックを原作に、2014年に実写映画第1弾、2016年に第2弾が公開された。警察官の菊川玲二がヤクザに潜入捜査を行う様子を描き、今作では超豪華客船を舞台に、過去最大級の取引6,000億円の麻薬密輸阻止というミッションに挑む。体を張ったシーンも話題の同作だが、生田は「裸のシーンが代名詞みたいになっているので、パート1の時は裸でボンネットに磔にされて、パート2の時はヘリコプターにぶら下がりながら大阪の街を飛び回る。パート3はどうなるんだということで期待もふくらんでいると思いますけど、期待を大きく上回る裸シーンが完成したんじゃないかと思います」と自信を見せる。そんな生田のシーンについて、堤は「ド頭の裸、裸に気がいかないのよ。下半身にしかいかないのよ」と苦笑。生田は「シリーズでも最も長いんじゃないかな、裸のシーンが。冒頭20分くらい衣装なしですからね」と明かし、同じシーンにいたという滝沢は「素敵でした。とても鍛えてらっしゃるのもわかりました。でも(自分は)ドキドキするような役ではなくて、揺らいじゃいけないというのを三池さんからも教えていただいたので、緊張しながらでした」と振り返った。通常は撮影を見守り指示を出す監督だが、自ら生田のシーンの手伝いをしていた場面もあったそうで、三池監督は「だいたい乳首回り担当は自分。映画の冒頭でカモメが玲二の乳首をかじるシーンを(手伝った)」と説明する。「乳首って、ジムで鍛えたって作れないし、嘘つかない。8年間、何年かに1度じっくり観察する機会があって、体は鍛えてるんだけど、乳首は嘘つけないから、きれいなんですよね。優しくしてもらってるんだなとうらやましく感じながら、『あの野郎』といってカモメを操った」という三池監督に、生田は肩を震わせる。生田は「パート2の時も、監督が虎のかぎ爪を付けて、玲二の下着を破るというシーンがありましたから、ある意味相棒みたいな、バディみたいな感じ。信頼関係のもとで」と弁解。同作での生田の成長を見守った三池監督は「変化が激しい7年で、結婚もしたり、お子さんが宿ったり、色んな経験がありながらも、玲二を演じる時は原点の初日の玲二に帰っていける。そういう仕事って役者以外にないんですよね」としみじみとしていた。
2021年11月11日dTVが22日、神木隆之介が主演を務めた三池崇史監督作『妖怪大戦争』(05)の8月視聴数が、前月と比べて約3倍に増加したと発表した。興行収入20億円の大ヒットを記録した同作は、神木演じるタダシ少年が、ひょんなことから世界を守る正義の味方「麒麟送子」となり、妖怪たちの助けを借りて、世界を支配しようとしている魔人・加藤保憲率いる悪霊軍団と戦うというストーリー。忌野清志郎さんのぬらりひょん、根岸季衣の砂かけばばあ、竹中直人の油すまし、岡村隆史の小豆洗い、荒俣宏の山ン本五郎佐衛門、京極夏彦の神ン野悪五郎、水木しげるさんの妖怪大翁ら、ユニークな妖怪たちが登場することでも話題になった。そして今回、寺田心が主演を務める映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が13日に公開されると、dTVで今年1月から配信していた同作の視聴数が大幅に増加。8月の視聴数が前月と比べて約3倍になり、連日視聴数が上昇している。
2021年08月22日三池崇史監督が手がける超大作映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が公開されている。本作は、妖怪界と人間界に未曽有の危機が到来し、寺田心演じる主人公が大冒険を繰り広げる様が描かれるが、その根底にあるのは、作り手の子どもたち、そして妖怪に対する誠実な想いだ。三池監督に話を聞いた。1968年からの3部作、2005年には平成版が製作された映画『妖怪大戦争』がこの夏、復活した。本作では、列島を南北に縦断する断層から“妖怪獣”が出現したことから、妖怪の世界、そして人間の世界に未曾有の危機が訪れる。妖怪たちは“妖怪獣”に対抗するため、伝説の武神を復活させるべく、かつて日本で活躍した妖怪ハンターの血を継ぐ人間に接触をはかる。この危機を救う重要人物、それは気弱な小学生・ケイ(寺田心)だった……三池監督はこれまでのキャリアの中で様々なかたちで“子ども”を描いてきた。主人公の幼少期を描く場面もあれば、子どもが主人公の作品もあるが、どのシーンも子どもたちが生き生きと描かれており、三池作品を語る上で子どもは極めて重要な存在と言えるのではないだろうか。「自分をとりまく状況や時代が変化したときに“それでも変わらないもの”と“変化してしまうもの”があると思うのですが、子どもの方が大人よりも外側からの影響を受けにくい、影響をはじき返す正直で強い存在だと思っています。子どもは無鉄砲さを兼ね備えていて、本気で夢を見られる。我々でも子どもの頃は本気で“宇宙飛行士になる”と思っていたわけですけど、ある時期になると“無理かな”って思っちゃう。そう思う前の子どもたちが好きなんです。だから、子どもたちのオーディションをやると本当に楽しくて、存在そのものがエンターテイメントなんですよ。その結果、何らかの経緯を経て選ばれて、現場に来てみると子役としてはまったく才能がなくて下手な子がいたりすると本当に幸福なんです。下手かもしれないけど、この子にしか出せない、今しか出せない表情を引き出してやろうという想いがわいてくる。手間はかかるんですけど、他では得られない喜びがあるのは確かですよね。だからその子の一瞬を映画に刻めないスタッフは、そもそもなにもつくれないだろうな、という想いはあります。不完全で可能性だけを持っている純粋なものを作品の中に閉じ込める、ということですよね」誰もがイメージする“子ども像”を描くのではなく、カメラの前にいる子どもと誠実に向き合う。その姿勢は劇中に登場する妖怪たちにも向けられている。そもそも本作に登場する妖怪たちは、主人公の手下でもなければ、友達でもない。すべての妖怪が敵に立ち向かう勇敢な存在ではない。そのことをすべて守った上で、本作では壮大なスペクタクルが描かれるのだ。「今回の場合は、さすがの妖怪も“これはヤバいな”と思ってると思うんですけど(笑)、思ったところで立派な戦士になれるわけじゃないですし、ヤバいと言いながら集まってはみるんだけど、そこ意地を見せたりしないで危なくなったら撤収する(笑)。それは非常にリアルで正直な存在ですよね。だから観ている人も、心の中にある本当の自分に近い部分を、妖怪の中に見つけられると思うんです。たとえば前作では岡村(隆史)さんが演じた妖怪・小豆洗いが人類を救う上で重要な役割を果たしたわけですけど、本人にまったくその自覚はない。それが心地いい。いまを生きる人間が教え込まれている“責任”から、妖怪はどこかで解放されている。その上でこの映画が描くことがあるとしたら、“なにか本当にヤバくなってない?”ということ。何に対してヤバいのかはわからないんですけど、妖怪はなにかが来る予感を本能的に感じている。それをセリフにしてしまうと、嘘くさい“映画のテーマ”になってしまうし、子どもからしたら『え?お説教されるの?』って思う(笑)。そういう映画を子どもは観ないと思うんですよね」三池監督はそう言って笑みを見せるが、迫りくる妖怪獣を前に、妖怪たちと人間の子どもたちは意外性と驚きに満ちた行動に出る。そして、物語の結末ではセリフで説明されるわけではないが、本作に込められた想いをしっかりと受け取れるはずだ。「たとえばですけど、ユニセフのような組織が自分たちの存在を広く告知する時に、子どもたちの映像をよく使いますよね? それはすごく理解できることで、ある意味で“ピュアなもの”の象徴だったりする。世の中、いろんな人がいて、いろんな人がいろんなことを言って、こっちが正しくて、あっちは間違っているなんて状況であっても、“このさみしそうな目をした子だけはなんとかしてやりたい、この笑顔は守らなきゃいけない”と思う。それは優しさとかを超えた人間の本能だと思うんです。だから、子どもたちの明日が楽園じゃないにしても、今より良くなるといいね、もしくは今みたいな感じが続くといいね、でも良いのかもしれない。一体、なにが過ちのわからない状況であっても、大事なものはそこにとどめておきたい、壊さないでおきたい。そう思うことが大事なんだと思うんです。ものごとの解決方法はいろいろあって、視点を変えれば、それが本当に解決なのかわからないことはあるわけですけど、この子の笑顔は守ってあげたいってことならできそうな気がする。小さなことかもしれないですけど、なにか寄付するとかね。そういう感覚をまだ我々は持っているはずなので、そういう単純なことに向けるエネルギーをもっと強くすることが一番大事なんじゃないかな、という気がしています」『妖怪大戦争 ガーディアンズ』公開中
2021年08月13日寺田心を主演に迎えた三池崇史監督の『妖怪大戦争 ガーディアンズ』。妖怪キャストたちの本格的すぎる特殊メイクも注目されるなか、本人の面影を全く感じさせないほどの変貌を遂げているのが、「彼女はキレイだった」も話題の赤楚衛二だ。しかも「天邪鬼(あまのじゃく)」役を演じることで、ファンを巻き込みながら盛り上がりを見せている。現在、メインキャストの1人を務めるドラマ「彼女はキレイだった」(カンテレ・フジテレビ系)でも毎回、好評を博している赤楚さん。2020年に主演した「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」、通称「チェリまほ」で高い評価と人気を獲得し、国内だけでなく中国をはじめとするアジア圏でも大反響を巻き起こした。中国最大のSNS「WEIBO」が開催する「WEIBO Account Festival in Tokyo 2020」では話題俳優賞を受賞するなど、いまやアジアから注目を集めている。そんな赤楚さんが本作で演じるのは“鬼”。自分の考えと真逆の答えを繰り出す、その名も「天邪鬼」というキャラクター。寺田さん演じる主人公ケイを翻弄しながらも奇妙な友情を育んでいく役どころだ。捨てられていた白いガラケーを唯一の“友達”として大切にしているが、実はこのガラケーには秘密があるらしい?赤い肌に真っ黒な目元、大ぶりな鼻やいびつな角、猫背姿…ひと目では誰だか分からないハイクオリティな特殊メイクも、ファンを中心に話題沸騰。SNSでは「ビジュアル見て全く面影がなくて、ゾクゾクしました」「顔がもはや赤楚くんって分からないレベルなのに声まで違っててビックリしたっ!!」「赤楚くんほんとどんな役でもできちゃう気がするよ」など驚きと期待の声が上がっている。中には、反対のことを喋るキャラクターにならい、「天邪鬼的に言うと…全然、楽しみじゃない!絶対に観ない!!」と“天邪鬼語”を使うファンも増加中。赤楚さん自身も“天邪鬼語”でツイートしたり、イベントで発言をしたりしている。そんな赤楚さんについて三池監督は、「目当てで(映画を観に)来た方には申し訳ないぐらい、びっくりします。『どこに出てたっけ?』となると思う。妖怪になり切っているので、みなさんもすごい役者だなと感じると思いますよ」と、天邪鬼役について大絶賛。赤楚さん自身もこの役を「めちゃくちゃ大好きです!」といい、「とても愛らしいし、実は辛い思いもしてきたキャラクターなので、撮影が終わった時にはケイたちと出会えてよかったなとしみじみ思いました」とふり返るほど。その多才っぷりを堪能できる天邪鬼役は必見となりそうだ。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は8月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年8月13日より全国にて公開©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年08月03日国内外に多大な影響を与えた映画監督・黒澤明の名作を舞台化する『醉いどれ天使』の製作発表会見が7月19日、都内で行われ、脚本の蓬莱竜太、演出を担当する三池崇史、出演者の桐谷健太、高橋克典、高島政宏、佐々木希、田畑智子、篠田麻里子が一堂に会した。原作は黒澤監督と、同じく海外にもその名をとどろかせた名優・三船敏郎が初タッグを組み、1948年に公開された映画『醉いどれ天使』。戦争帰りのやくざで闇市の顔役・松永と、酒好きだが一流の腕を持つ町医者・真田の姿を通じて、戦後の混沌に生きる人々の葛藤を鮮やかに描き出した傑作が、2021年9月に明治座、10月に新歌舞伎座にて復活を遂げる。かつて三船が演じた松永に扮する桐谷は「蓬莱さんの本当にすばらしい脚本、鬼才の三池さん、個性豊かで魅力的なキャストの皆さんとご一緒できるのは、心からうれしい。このメンバーなら最高傑作になります!」と早くも気合い十分。「名作映画の舞台化ですが、まったく違う魅力的な作品をお見せできると思います。僕自身、ワクワクしていますし、ご覧になる皆さんに『幸せに強く生きてみよう』と思ってもらえるエネルギーを惜しみなく出し切りたい」と力強く抱負を語った。脚本を手がけた蓬莱は「抗えない時代を生きるしかない人々の姿は、コロナ禍を生きる現代人にもリンクしている。そこは意識しました」といい、「登場人物のモノローグを多く利用していて、映画では描き切れない心情を、役者がどう音に出して吐露するかが、この舞台のリズムになっている。昔ながらの演劇的手法だが、恐れずに大胆にやってみようと思った」と舞台ならではの脚色のこだわりを語った。「本業ではないので、思いっきり、全力でやっていこうと思います」と決意を語る三池は、「人気・実力があるのはもちろん、それぞれ違った生き方をしてきた役者たちが舞台上ですれ違い、交錯する。蓬莱さんの脚本にも通じるものがあると思うので、ぜひ劇場で目撃してもらえれば」とアピール。「許されるなら、蓬莱さんのすばらしい台本を今ここでお配りしたいほど。これで(観客の)心が揺れなければ、すべて自分の責任なので、非常に緊張している」とも明かし、「舞台の上で、自分自身をさらけだしてもらう。演じている人間そのものが“むきだし”になる舞台にしたい」と闘志をみなぎらせた。高橋は『映画 サラリーマン金太郎』で三池監督とタッグを組んでおり、「あのときは不完全燃焼だった」と振り返り、「若い頃から何度も見ている黒澤作品、しかも真田を演じられるなんて。楽しみでなりません」と武者震い。松永の兄貴分・岡田を演じる高嶋は「映画界で崇拝する黒澤明監督、そして三池崇史監督と関われるなんて。マネージャーから連絡を受けて『えっ、うそだろ』と叫んでしまった。三池監督の映画に出たかったですし、それがまさか舞台で実現するなんて」と興奮しきり。同時に「この興奮を空回りさせないようにしたい」と気持ちの高ぶりを抑えていた。松永の幼なじみ・ぎんを演じる佐々木は「心も体も限界寸前の松永に寄り添いながら、たくましく生きる女性を一所懸命に演じたい」と意気込みのコメント。「明治座は初めてですし、三池さん、蓬莱さん、それに映画の舞台化も初めてで、もう楽しみがいっぱい」(田畑)、「久しぶりの舞台で、不安もありワクワクドキドキしています。戦後に生きる女性を私なりに演じ、千秋楽まで無事に走り抜きたい」(篠田)と共演陣も期待に心を躍らせていた。撮影:田中亜紀取材・文:内田涼【公演概要】舞台『醉いどれ天使』原作:黒澤明 植草圭之助脚本:蓬莱竜太 / 演出:三池崇史出演:桐谷健太 高橋克典佐々木希 田畑智子 篠田麻里子高島政宏渡辺光 黒石高大 高橋里恩 西沢仁太 安藤瞳 菊池日菜子 澤竜次テイ龍進 染谷俊之 / 原金太郎 陰山泰 梅沢昌代※高島政宏、高橋里恩の「高」ははしご高公式サイト: ●東京公演開催日:2021年9月3日(金)~20日(月・祝)会場:明治座開演時間:12:00 / 17:00料金(税込):S席 14,000円 / A席 7,000円●大阪公演開催日:2021年10月1日(金)~11日(月)会場:新歌舞伎座開演時間:12:00 / 17:00料金(税込):S席 14,000円 / A席 7,000円 / 特別席 14,500円
2021年07月19日先日、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』イベント内で同作への出演が発表され話題となった神木隆之介。この度、三池崇史監督と主演の寺田心と一緒に写る3ショット写真がシネマカフェに到着した。『妖怪大戦争』は、1968年からの三部作、そして神木さんが主演した平成版が2005年に公開。そしてこの夏、令和の新たな時代と共にスケールアップした『妖怪大戦争』がスクリーンに帰ってくる!近年では、「コントが始まる」にメインキャストで出演し、公開中の映画『るろうに剣心 最終章 The Final』にはサプライズ出演。また、ワニの声を担当した『100日間生きたワニ』が公開スタートしたばかりと、今日も幅広い表現力でファンを魅了し続けている神木さん。前作『妖怪大戦争』では、主人公の稲生タダシを演じ、その愛くるしさと共に高い演技力が評価され、日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞、一躍注目を浴びるように。当時をふり返り、阿部サダヲ演じる河童の河太郎を本当に河童だと思っていた神木さんは、撮影の休憩時間に阿部さんにキュウリをあげていたという、ピュアな少年エピソードも明かした。そして16年ぶりの『妖怪大戦争』となる今作では、タダシではなく、今作の主人公ケイ(寺田さん)の小学校の担任教師・加藤先生という、前作とは異なる役柄で出演。SNSでは「今作も神木くん出るの胸熱すぎる!」「妖怪大戦争で神木くんの事好きになったので凄く感慨深いです」と喜びの声が寄せられている。神木さんが教師を演じるのは、自身初。前作では敵役として、豊川悦司が「加藤保憲」というキャラクターを演じたが、奇しくも今回の役柄と同じ名前であることから、ネットでは様々な考察が挙げられている。詳細は明かされていない「加藤先生」だが、三池監督は先日のイベントで「本編ラストでちらっと正体が観られる」と気になる発言も。妖怪を演じる杉咲花、大森南朋、安藤サクラ、大島優子ら超豪華キャストたちの登場はもちろん、寺田さんと神木さん、新旧主役キャストの共演も本作では大きな見どころだ。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は8月13日(金)より全国にて公開。『妖怪大戦争』(’05)は7月16日(金)「妖怪・特撮映画祭」角川シネマ有楽町ほかにて上映。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年8月13日より全国にて公開©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年07月10日映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(8月13日公開)のバトンタッチセレモニーが1日に都内で行われ、寺田心、神木隆之介、三池崇史監督が登場した。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。まずは本作主演の寺田と、2005年版に引き続きメガホンを取った三池監督がステージに登壇。いよいよ8月13日に公開を迎える本作について、寺田は「数えきれないほどの妖怪が登場します。一匹一匹が魅力的です。そんな妖怪たちとの冒険はとてもワクワクすると思います! 世界中の妖怪やモンスターも登場するのでお楽しみに!」と笑顔を見せた。続いて、2005年版『妖怪大戦争』で主役の稲生タダシを演じた神木が登場し、新旧の主演キャストの2ショットが実現。神木は本人の熱望により、前作でタダシと友情を育む妖怪・スネコスリを肩に乗せての登壇となった。一足先に新たにスケールアップした『妖怪大戦争 ガーディアンズ』を鑑賞した神木は「迫力のレベルが段違いでしたね!」と興奮気味。「前作も妖怪やCGなどディテール見どころはいっぱいあったけど、本作では妖怪たちがさらに現実に存在していて、実態がちゃんとあるような……だけどどこか幻想的で、現実と夢のはざまにあったので、冒険できた気持ちになりました。ね、なったよね?」とスネコスリに同意を求め会場を沸かせた。寺田は今回の主演にあたり、参考に前作を鑑賞していたことを明かす。「神木さん演じるタダシに自分を投影して物語に引き込まれて行きましたね。神木さんの絶妙なお芝居がすごかったです!」と大先輩の演技を絶賛し、これには神木も「めっちゃ嬉しいです!」と満面の笑みに。ふ2人とも小学校高学年の頃に『妖怪大戦争』に主演していたことに触れ、「僕は撮影当時何も考えられていなかったので、今見返してみると反省点もあるんですけど、ちょうど心君と同じぐらいの歳に撮影していたので、心君にそう言ってもらえると嬉しいです」と喜びを語った。そんなふたりの共通点について、三池監督は「人の言うことを瞬時に理解してやってのける能力は驚くべきもの」と即答。「誰かに教えられて仕事としてやっているというより、求められてやって、出来て、周りを喜ばせるのが好きだと思う」と分析した。異なる点について問われると、「寺田心さんは集中力が落ちるタイミングがやや早い。うるさい子供に戻るときがあるので、『戻ってるよ!』と言うとピシっとします(笑)」と、撮影中の寺田の子供らしい一面を明かした。神木については「常に神木隆之介というひとりの人間としてそこにいた」と言い、休憩時間に河童の河太郎(阿部サダヲ)にキュウリをあげていたエピソードを披露。神木は、撮影時に特殊メイク状態の阿部にしか会っていなかったことから阿部を河童だと思っていたことを明かし、「単純だったんですかね(笑)」とピュアすぎる当時を照れ臭そうに振り返った。実は神木は本イベントへの登壇だけでなく、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にも出演していることも明かされた。演じるのは前作のタダシではなく、ケイが通う小学校の担任教師・加藤先生という新たな役。神木は16年ぶりに『妖怪大戦争』に関われた喜びを語りながら、前作の敵が豊川悦司演じる「加藤」だったことに触れ、「僕にはなぜ『加藤先生』なのかはわからないけど、勝手に深堀りしています。現場もすごく楽しかったです!」と自身も気になるキャラクターでの出演だったことを明かした。寺田も「(本作で)個人的に加藤先生が一番気になる存在です。最後のシーンの謎とか、どういう意味なんだろう? と気になりました」と語り、さらに三池監督からは、「本編ラストでちらっと正体が観られますので、お楽しみに!」とサービス発言も飛び出し。お互いの共演シーンについて話題が及ぶと、寺田は当初前作を意識しており、「負けないように頑張らなきゃという気持ちだった」と言う。しかし神木にアドバイスを求めたところ、「そのままでいいんだよ」と言ってもらえたことから、「僕は僕でいいんだ」と思い直し撮影に挑めたことを語った。対する神木は、実は初めての教師役に緊張していたことを明かし、休憩時間に教壇に立っていたら、寺田から突然演技について質問されたというエピソードを披露。「『前作ではどういう想いでお芝居をされていたんですか?』って聞かれて、『やばい、俺何も考えてなかったな』と思って……」と胸中を明かしながら、何も考えていないからこそいいこともあったと思い直し、「前作は気にせず、目の前で起きたことを生きている感じで、そのまま演じればいいよ」と答えたと言う。「心君は『そうですか、ありがとうございます!』と。当時の僕より言葉遣いもきちんと出来ていて全然違う、と反省しました! 本当にしっかりした方だなと思って教壇に立っていました」と、新たな主演俳優・寺田心のたたずまいを絶賛した。トークの後はいよいよ主役の“バトンタッチ”セレモニーへ。『妖怪大戦争』の歴史の重みが詰まった特製の巨大バトンが、神木から寺田へと託された。神木は「本当に純粋に応援しております! 僕の中では『妖怪大戦争』は一生忘れられない作品になっていて、今回心君が16年越しに主役を演じてくれたのが本当に嬉しいですし、心君にこれから世界を救っていってほしいなと思います。スネコスリともども応援しておりますので、これからも頑張ってください!」とエールを贈った。バトンを受け継いだ寺田は巨大バトンの重みを実感しながら、「いろんな想いが詰まったバトンだと思います。改めてしっかりと受け止めたいなと思いました」と噛みしめるようにコメントした。
2021年07月01日『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の公開も控える三池崇史監督が、「愛の不時着」「ヴィンチェンツォ」「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「女神降臨」など大ヒット韓国ドラマの制作会社「スタジオドラゴン」とタッグを組み、現地でドラマの演出を手掛けるという。この報道を受け、日本のファンからも「楽しみ」という声が上がっている。韓国のニュースサイト「YTN」などによれば、三池監督は「スタジオドラゴン」と新たなドラマ「CONNECT」の制作を準備中で、臓器ハンターに体の一部を奪われた男が、臓器の移植を受けた人と“コネクト(繋がる)”というミステリーになるという。日本人監督が韓国のドラマを演出するのは、今回が初めて。三池監督といえば、映画『初恋』『ラプラスの魔女』『クローズZERO』『着信アリ』などを多数手掛け、ゲームを実写映画化した『龍が如く 劇場版』(2007年)に「トッケビ」で日本でも大人気のコン・ユを起用したことがある。『神さまの言うとおり』で日本人として初めて第9回ローマ国際映画祭マーベリック監督賞を受賞、『初恋』は第72回カンヌ国際映画祭「監督週間」に出品されるなど海外ファンも多い。この報道に、日本の三池ファンや韓ドラファンからは「すごい時代がきた」「あらすじだけでわくわく」「期待度高い」と楽しみにする声が多数上がっている。(text:Reiko Uehara)
2021年06月25日舞台『醉いどれ天使』が2021年9月3日(金)から9月20日(月・祝)まで東京・明治座で、10月1日(金)から10月11日(月)まで大阪・新歌舞伎座で上演される。桐谷健太、高橋克典、佐々木希らが出演し、脚本は蓬莱竜太、演出は三池崇史が務める。黒澤明の映画『醉いどれ天使』舞台化1948年に公開された映画『醉いどれ天使』は、世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた名優・三船敏郎の二人が初めてタッグを組んだ作品。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をドラマチックに描き、今なお傑作として多く人から愛されている。実は『醉いどれ天使』は公開当時、黒澤明の手によって舞台化された記録が残っている。当時の映画界は、大規模な労働運動によりスタッフや俳優達が窮状に陥っており、そんな彼らを救うため、黒澤明を中心に劇団が編成され、舞台作品として上演されたのだ。今回は、数年前に脚本が偶然発見されたことをきっかけに再び舞台化されることに。“日本映画史上最強コンビ”の原点ともいえる作品が、豪華スタッフ・キャストによって満を持して蘇る。演出三池崇史&脚本蓬莱竜太で演出を担当するのは、映画『テラフォーマーズ』『クローズZERO』を手掛けた海外での評価も高い三池崇史。脚本は、演劇界のみならず、映画『劇場』の脚本を務めるなど映像作品でも活躍する蓬莱竜太が担当する。桐谷健太・高橋克典・佐々木希らが出演出演は、『ビジランテ』『火花』の桐谷健太をはじめ、高橋克典、佐々木希、田畑智子、篠田麻里子、髙嶋政宏など、個性豊かなキャストが集結。戦後の混乱にありながらも強く生きる人々の姿を描いた『醉いどれ天使』を圧倒的な熱量で描き出す。『醉いどれ天使』あらすじある夜、銃創の手当てを受けに、闇市の顔役の松永(桐谷健太)が真田(高橋克典)の元へやってくる。真田は闇市の界隈に住む人々を診る町医者で、酒が好きで口は悪いが、心根は優しく一流の腕の持ち主。顔色が悪く咳込む松永を、診療所で住み込みで働く美代(田畑智子)も心配する。一目見て肺病に侵されていると判断し真田は治療を勧めるが、松永は言うことを聞かずに診療所を飛び出し、居酒屋で働く同郷の幼馴染ぎん(佐々木希)を訪れ、闇市の様子を見回るのだった。しかし、着々と病魔が松永を蝕み、ダンサーの奈々江(篠田麻里子)は彼から離れていく。一方、松永の身を案じるぎんは、心の内で松永への想いが膨らんでいく。戦後の混乱の中、松永の采配によって落ち着きを保っていた闇市だったが、松永の兄貴分の岡田(髙嶋政宏)が出所し、闇の世界の力関係に変化が起きていくのであった・・・作品詳細『醉いどれ天使』原作:黒澤明、植草圭之助脚本:蓬莱竜太演出:三池崇史出演:桐谷健太、高橋克典、佐々木 希、田畑智子、篠田麻里子、髙嶋政宏ほか美術:堀尾幸男音楽:遠藤浩二振付:南流石人物デザイン監修:柘植伊佐夫他■東京公演上演期間:2021年9月3日(金)~20日(月・祝)会場:明治座開演時間:12:00/17:00料金:S席14,000円、A席7,000円■大阪公演上演期間:2021年10月1日(金)~11日(月)会場:新歌舞伎座開演時間:12:00/17:00料金:S席14,000円、A席7,000円、特別席14,500円
2021年06月20日寺田心を主演に迎え、杉咲花、大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子、赤楚衛二など、超豪華キャスト陣が妖怪役を演じる『妖怪大戦争 ガーディアンズ』。個性豊かな妖怪の中でも、ひと際禍々しいオーラを放つのが、大沢たかお演じる狸の妖怪「隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)」だ。1987年のモデルデビュー以来、俳優、ナレーション、歌手、様々なジャンルで活躍する大沢たかお。各ドラマ賞を総なめにした「JIN-仁-」や映画『藁の楯』『風に立つライオン』、アクション大作『キングダム』など数々の話題作に出演し、今年の主演舞台「INSPIRE 陰陽師」では1か月で10キロの減量をして役に挑むなど、そのストイックなまでの驚異の役作りが話題となっている。そんな大沢さんが新たな新境地として演じるのが、まさかの妖怪役。演じる「隠神刑部」は圧倒的オーラとスケール感を放つ狸の豪傑で、炎に燃えるバイクを乗り回し、後ろには子分の808匹の狸軍団を引き連れている。自然を破壊し妖怪の居場所を奪った人間を心底憎んでおり、「妖怪獣」を止めようとするケイ(寺田心)に対し「余計なことはするな!分かったら返事だ!」と徹底的に脅しをかけるなど、その恐ろしさはケイを一発で失神させるほど。人間を守ろうとする妖怪のボス・ぬらりひょん(大森南朋)とは反りが合わず、ほかの妖怪たちからも孤立しているが、妖怪界随一の武闘派集団“鬼の一族”とは手を組んでおり、行く先々でケイの道のりを阻む。ただし雪女(大島優子)からは熱い視線を向けられ、たじろぐ意外な一面も!?謎に包まれたキャラクターとなっている。『キングダム』で最強の武人・王騎将軍を演じ、これまでのイメージを覆す徹底的な肉体づくりが話題を呼んだ大沢さん。本作では鍛え上げられた肉体をそのままに、約2時間に渡る特殊メイクによって、孤高の野獣・隠神刑部のビジュアルを創り上げた。『妖怪大戦争』(05)に引き続きメガホンをとった三池崇史監督も「隠神刑部はスケールのでかい孤高の野獣、男なので、やっぱり大沢さんが一番ふさわしいと思った」とキャスティング理由を語っており、まさにピッタリの役どころ。先日解禁された本予告編でも、大沢さんの変貌ぶりにSNS上では「大沢さんの画力が大魔神を超えている」「後ろで舞ってるタヌキとのギャップ可愛い!」など、期待の声が上がっている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は8月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年8月13日より全国にて公開©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年06月19日映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』より、迫力の予告編が公開。さらに、本ポスタービジュアルと場面写真も併せて到着した。「いきものがかり」が本作のために書き下ろしたファンキーな主題歌「ええじゃないか」が流れる、今回到着した映像では、日本列島がフォッサマグナに眠る怨念の集合体「妖怪獣」の脅威にさらされているという説明からスタート。そして人間と妖怪の最後の希望、少年・渡辺ケイ(寺田心)が登場し、勇気を振り絞り「ぼくが相手だ!」と叫んで妖刀を引き抜くシーンも見られる。ケイのほかにも、杉咲花扮する狐面の女や大沢たかお扮する隠神刑部など、妖怪たちも大集合する中、“大魔神”が本作に出演していることが今回明らかに。怒りの表情でにらみつけるこの大魔神は、1966年に大映(現・KADOKAWA)が製作・公開した日本映画の特撮時代劇シリーズ三部作(『大魔神』、『大魔神怒る』、『大魔神逆襲』)に登場する守護神であり、ガメラと並ぶ大映特撮映画、ひいては日本特撮界を代表するキャラクター。本作では、埼玉の将軍塚に眠る古代の巨大な武神として、古代の妖怪ハンターの血を引く渡辺兄弟の手によってのみ蘇るという、敵か味方か分からない役どころでの登場となる。これまで度々、リメイクの話が立ち上がりつつも、実現には至らなかった大魔神が、今回半世紀の時を経て妖怪との夢の競演を果たすこととなった。その経緯について、三池崇史監督は「今、この時代、大魔神が蘇るのは必然。ちょっと迷惑な愛の大暴走をお楽しみに!」とコメントしている。またポスターは、巨大な妖怪獣と大魔神を背に、勇ましく妖刀を構えたケイや妖怪たちがずらりと並び、場面写真では、大魔神がフィーチャーされている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は8月13日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年06月08日5月22日、23日の全国映画動員ランキングは、吉永小百合の主演で現役医師・南杏子による同名小説を映画化した『いのちの停車場』が初登場で首位を飾った。公開2週目の『美しき誘惑−現代の「画皮」−』は2位に。永野芽郁が主演を務め、OLたちのけんかによる派閥争いをバカリズムのオリジナル脚本で描いたアクションコメディ『地獄の花園』は初登場3位になった。公開5週目の『るろうに剣心最終章 The Final』は4位に。公開6週目の『名探偵コナン 緋色の弾丸』は5位につけている。そのほか新作では、三池崇史監督が手がけた“ガールズ×戦士シリーズ”映画化第2作目『劇場版 ポリス×戦士 ラブパトリーナ! 怪盗からの挑戦!ラブでパパッとタイホせよ!』が初登場9位に入った。公開32週目に入った『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』もTOP10入りを続けている。次週は『アオラレ』『明日の食卓』『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』『アメリカン・ユートピア』『クルエラ』『HOKUSAI』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『いのちの停車場』2位『美しき誘惑−現代の「画皮」−』3位『地獄の花園』4位『るろうに剣心最終章 The Final』5位『名探偵コナン 緋色の弾丸』6位『シン・エヴァンゲリオン劇場版』7位『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編 Paladin; Agateram』8位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』9位『劇場版 ポリス×戦士 ラブパトリーナ! 怪盗からの挑戦!ラブでパパッとタイホせよ!』10位『ファーザー』
2021年05月24日子役の寺田心が主演を務める映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(6月13日公開)の新キャストが27日、明らかになった。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。この度、人気YouTuberのHIKAKINの出演が決定。HIKAKINが演じるのは「ひかきん」という妖怪動画投稿サイト「妖Tube」で絶大な人気を誇る妖Tuberだ。妖怪の間ではかなり有名で妖怪の行く末を案じており、世界妖怪会議“ヤミット”にも出席している。特徴は、顔中に浮かび上がる黒い模様で、トレードマークであるメガネはそのままに、HIKAKIN得意の変顔を“妖怪らしく”見せるため、二重あごが映えるように計算されたこだわりのメイクとなっている。そんな「ひかきん」は、劇中、日本の妖怪と世界中のモンスターが一堂に会する世界妖怪会議“ヤミット”のシーンに登場する。ぬらりひょん役の大森南朋、姑獲鳥役の安藤サクラ、猩猩役の大倉孝二、天狗役の三浦貴大、雪女役の大島優子など、錚々たる俳優たちと共演を果たしている。この度解禁されたシーンは、突如現れた「妖怪獣」をめぐりヤミットで波乱が巻き起こる場面。海を目指し突き進む巨大な「妖怪獣」が、東京を通過しそうになっていることが発覚するが、実は東京には“あのお方”が封印された結界があり、このままでは絶体絶命のピンチに!!すると突然小豆洗い(岡村隆史)がおもむろに小豆を洗い出し、思わず「ひかきん」が「ややこしいタイミングで小豆洗うな!」とツッコミを入れる…という、なんともシュールなシーンに仕上がっている。○HIKAKIN コメント今回の妖怪役では、人間っぽくならないように、かつ、自分の良いところをビビらず思い切り出すというところに徹しました。意識したのは、いかにいつもよりさらに良い変顔をするか。メイクも、変顔をした時の二重あごが映えるようにやってもらいました。三池監督は初めてお会いしましたが、すごく優しく柔らかく接してくださいました。素顔がHIKAKINだとわかるメイクなので、「人間っぽい動きをしないで」ということだけ言われましたね(笑)。思い切ってやったので、人間っぽくない仕上がりになったと思います。現場に入ったら、とんでもない豪華なセットと大勢の妖怪がいたので、テンションが上がっちゃいましたね! (招き猫のような定番のポーズは)映画館でも「あれ、HIKAKINじゃない?」と一発でわかっていただきたく、劇中でもやってしまいました。だけど、普段動画を撮っている時にはない空気や緊張感をしっかり感じながら、息を止めるぐらい集中して挑んだつもりです!最後に、自分をもし妖怪に例えるなら、「妖怪あごねずみ」ですかね(笑)。○三池崇史監督 コメント以前から、HIKAKINさんは実は妖怪ではないかと疑っていました。そうでなければ、「あれほど人の心をガッツリ掴んで楽しませることなんて出来ない」と思っていたのです。当たりでした。真摯に全力で演じてくれる紳士で優しい妖怪でした。映画界に来てくれてありがとう
2021年04月27日女優の浜辺美波が、ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」と東宝による新しい映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2021」のグランプリ受賞者の新作映画に出演することが26日、明らかになった。同映画祭は、新たなクリエーターを発掘し、映像・映画を共創する事で映画業界を盛り上げる事を目的としたもので、12日より開催されている。グランプリ受賞者には東宝プロデュースによる新作映画の制作権利が贈られ、この新作映画に浜辺が出演することとなる。映画祭にはcinnamons×evening cinema「summertime」×うさぎゅーん! プロジェクトがのためのインスパイアムービーを寄せ、アンバサダーに北村匠海、審査員には三池崇史監督、山田智和監督、しんのすけ(TikTokクリエイター)が決定、現在縦型映画の作品を募集している。現段階でハッシュタグ「#TT映画祭2021」で投稿された動画の視聴回数は4月12日開始から2週間で3,200万回(最新の数字)以上となっている。○浜辺美波 コメント今回「TikTok TOHO Film Festival 2021」にて、グランプリを受賞された方が新たに制作される映画に主演させて頂くことになりました浜辺美波です。受賞された方との本編撮影では、TikTokという媒体での短編映画ということで、縦型のスマホの中で描かれる銀幕で沢山の方を惹き付ける作品作りに精一杯お力添え出来たらなと思っております。この新しい形での映画クリエイターさんの発掘企画、そしてどのような素敵な作品と出会うことができるのかとても楽しみにしています。沢山の投稿、お待ちしております。
2021年04月26日2017年1月クールに、テレビ東京ドラマ24枠で放送され、共同生活を送る"おじさんのテラスハウス"として話題を集めた"ゆるシブ"コメディ『バイプレイヤーズ』。ドラマシリーズ1、2を経て、2021年1月クールには『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』が放送され、4月9日より映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』が公開されている。ハウス、島と舞台を移してきた同作が今回描くのは、都会からはなれた森に囲まれた大きな撮影所“バイプレウッド”の物語。各局の連ドラや映画作品が一気に集まってしまったことで起きる大騒動には100人の俳優が集結し、パロディネタや業界ネタも満載となっている。今回は、パート1から出演し続ける田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一にインタビュー。シリーズが始まった時からまさかの「かわいい」といった反応も多かった同作について、話を聞いた。○■故・大杉漣さん不在に不安も、4人の安心感——これまでの作品でも絆が深まっている皆さんですが、今回改めて映画・ドラマを撮影されて、『バイプレイヤーズ』の現場ならではの楽しさはどんなところにあると思いましたか?田口:シーズン1、2を共に作り上げてきた大杉漣さんがリーダーとして存在していたので、漣さんの不在は大きいんです。これまでと同じようなことはできないという気持ちでやらせていただいたんですけど、4人で会うと楽しいから、はしゃいじゃう。時間が空いても、メンバーがそろった瞬間に積み上げた安心感、培われたものが再生される感じで、すごく楽しかったです。松重:『バイプレイヤーズ』という作品の特殊性は、実名でやっているところ。観てるお客さんも個人と役の境目を知りたいんだろうし、僕らも「これ芝居なの? 本物なの?」というギリギリのところを見せるのが究極の目的で、そこに大前提があります。虚実を面白く見せればいいんじゃないかというところなので、普段から関係性が出来てるんです。カメラが回った瞬間から作品が始まるんじゃなくて、僕らがいるところからすでに何かが始まってる。僕らも、外に出していい部分と放送できない部分は使い分けているし。田口:僕の下ネタね(笑)松重:そこは、確実にカットラインだなとわかる(笑)。その辺の虚実ない交ぜ感は、やっていてすごく楽しいところです。光石:たぶん最初の6人がもっと若い時に揃ってやろうとしていたら、色んなことがあったんだろうけど、みんな50歳過ぎて集まったのがすごく良かったんじゃないかな。皆、節度を持って品良く芝居できてるんじゃないかと、僕は勝手に思ってるんですけど。松重:品、良いですか? トモロヲさんの下ネタは……?光石:そういうところも、品が良いじゃないですか(笑)遠藤:本当に、楽しかった。バカ騒ぎしているうちに終わっちゃった、という感じだったけど、俺はフィリピンの場面が多かったので、もうちょっと出してもらったら良かった(笑)。雑談と芝居の狭間でバーンといけるので、「何かをしよう」といったこともないし、日常会話のように思いついたことをやりとりしていて。これはすぐに出来るようなことじゃないので、良い感じの仲間になったなと思いました。——役者さんが100人出演するというところでもすごい映画ですが、誰か印象に残ってる方はいますか?田口:意外と、他の方と会ってないんです。ブルーバック撮影の時はおじさんばっかりだったので、おじさんの同窓会みたいな状態で、昔話や健康と介護の話ばかり。芝居、見てなかったなあ。芝居を気にするような集まりじゃなかったです(笑)全員:(笑)松重:『バイプレイヤーズ』は役じゃなくて自分の名前を背負ってやっているので、「演じてるな」と言われた瞬間に、恥ずかしい人になっちゃう。「役割を演じてるんだ」というところが見えちゃうと、その人自体が浮いちゃう感じがあると思うんです。皆「演じてる」というところをうまく消して映像の中に入り込んでる感覚があります。誰の演技が良かったというより、皆元気で良かったなと思ったくらい。控えの場所からシチュエーションのシーンに入っていく瞬間も、すべて作品として捉えられる感じで、そこも逆に面白かったりする。光石:若い人たちがすごい。僕がたぶん濱田(岳)君くらいの年齢の時に、60歳前後の人たちの中に入ったらガチガチだったろうけど、全然彼らは遜色なく出てきて楽しくして帰っていく。今の人たちはすごいなと思いました。皆、すごかったです。遠藤:俺だけ異質な話になっちゃいますけど、フィリピンの場面で出てきた女性は、初めて出た三池崇史さんの映画(『天国から来た男たち』)に出ていた子だったんです。フィリピンを舞台にした作品だったんだけど、そこに出ていた方が東京に来ていてオーディション受けて選ばれたそうで、再会した時にはびっくりしました。すっかりベテランの域になって、演技に対してもすごくこだわりのある人になってたから、ハグするシーンで「え~んどう、ちょっと早いよ。もうちょっとゆっくりしたとこで、私が涙出すから」と。もう、彼女から言われる通りに(笑)全員:(笑)光石:素敵な話ですね(笑)○■「かわいい」を意識しはじめた!?——『バイプレイヤーズ』は始まった当初から女性人気も大きくて、「かわいい」「萌える」といった声もありましたが、そういった反応についてはどうとらえられてましたか?遠藤:シーズン1の時に、「かわいい」って言われはじめたんだっけ? たぶんシーズン2からみんなちょっとずつ変わってきて、衣装にこだわるようになったのか、おしゃれになっていった(笑)全員:(笑)光石:そうだっけ!?(笑) ずっと千葉で撮っていたので、あんまりそういうのは漏れ聞こえてこなかったかな。松重:でも、シーズン2で千葉の海に入ってタイトルバックを撮っているときに、割とギャラリーがいて、地元の人たちがキャーキャー言ってたんです。光石:意識してる!松重:僕らはスーツで海から上がって来て、5人でしょう? 嵐と間違えられてるんじゃないかと(笑)。「俺ら、嵐と間違えられてるんじゃないの!?」という話をしたら、光石さん、「俺が二ノかな」と言ったんですよ。そのときに、「意識する」とはこういうことなんだと……。光石:冗談で言ったんだよ!(笑)松重:「かわいい」と思われることを、自分の中に二ノとして落とし込んでるんです!遠藤:そういえば、今回(有村)架純ちゃんが出てるから、父親みたいな気持ちで「架純ちゃん、かわいいよね」と光石さんに言ったら、「うん、タイプかな」って。全員:(笑)光石:冗談で言ってみただけだよ!(笑)松重:かわいい担当を1番意識されてるのは光石さんです(笑)光石:してない、してない!(笑)田口:僕にはそういった評判は全く聞こえてこなかったんですが、そんなに入ってたんだ、光石さんの耳には!(笑) 意外でしたけど、街で偶然女性に「観てます!」と言われたことはあります。——ちなみに今の流れで、松重さん、田口さん、遠藤さんの担当はいかがですか?松重:僕は、世話係です。大杉さんの腹心ですから。田口:僕は下ネタ担当です。遠藤:俺は幼稚だから、おはしゃぎ担当!(笑)——では、このメンバーで、「今だから言っておきたいこと」はありますか?松重:僕ら、けっこう言っているんです。腹に溜めることができないので、ずっとしゃべって、口に出てるから、腹に据えかねるということもない関係です。ただ、光石さんが二ノをとっちゃったので、「誰が松潤なんだ」というところは……。光石:ないよ!(笑)遠藤:俺は、怒られたことがある。1回皆で待ち合わせた時に、前日に松ちゃん(松重)に「ここだよ」と言われてたのに、違うところで待ってて。光石:あった! 僕と松重さんは2人で待っていたんですよ。で、遠藤さんと田口さんが来ない、と。段取りしてたのは松重さんですから、「おかしいな」とちょっとイライラしはじめ、「光石さん、ここで待ってて」と、パッと別の場所を見てすぐ帰ってきて「いた、2人いた!」って。田口:車に乗ってたの。遠藤:「(待ち合わせは)下って言ったでしょ!? 言いましたよね!?」って、すげー怒られた(笑)松重:俺、そういうことだったら本書けるよ! 皆の暴露をしていいんだったら、だらしなさとか、聞いてなさ加減とか(笑)光石:あれ、怒られてたね。でも全然ヘラヘラしてるの(笑)田口:もう撮影現場の話でもない。日常生活だから(笑)■田口トモロヲ1957年11月30日生まれ、東京都出身。俳優・監督として様々な作品に関わり、NHK総合のドキュメンタリー番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』(00〜05年)ではナレーションも好評となる。近年の出演作に映画『パラレルワールド・ラブストーリー』『見えない目撃者』(19年)、『ミッドナイトスワン』(20年)など。公開待機作に『夏への扉-キミのいる未来へ-』(6月25日公開)がある。■松重豊1963年1月19日生まれ、福岡県出身。舞台・映画・ドラマと活躍し、12年にドラマ『孤独のグルメ』で連続テレビドラマ初主演を果たした。近年の出演作に大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』『悪党~加害者追跡調査~』(19年)、映画『検察側の罪人』『コーヒーが冷めないうちに』(18年)、『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』(19年)、『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』『罪の声』(20年)など。公開待機作に『老後の資金がありません!』(21年公開)などがある。■光石研1961年9月26日生まれ、福岡県出身。1978年、16歳の時に映画『博多っ子純情』のオーディションを受け、主役に抜擢される。以降、様々な作品に出演し、大河ドラマやNHK 連続テレビ小説でも名バイプレイヤーとして活躍。2011年には第3回TAMA映画賞最優秀男優賞、2016年には第37回ヨコハマ映画祭・助演男優賞を受賞する。2019年には『デザイナー 渋井直人の休日』で主演を務めた。公開待機作に『由宇子の天秤』(2021年公開)がある。■遠藤憲一1961年6月28日生まれ、東京都出身。Vシネマ、映画、ドラマなどで幅広く活躍し、2009年にはドラマ『湯けむりスナイパー』での連ドラ初主演も話題に。近年の出演作にドラマ『さすらい温泉 遠藤憲一』『それぞれの断崖』『私のおじさん〜WATAOJI〜』(19年)、『竜の道 二つの顔の復讐者』(20年)など。公開待機作に映画『地獄の花園』(5月21日公開)がある。
2021年04月10日TikTokと東宝株式会社がタッグを組んだ新しい映画祭「TikTok TOHO Film Festival 2021」の開催が決定。4月12日(月)より動画作品の公募がスタートする。同映画祭は、新たなクリエーターを発掘し、映像・映画を共創することで映画業界を盛り上げることを目的としたもの。スマホを持つ全ての人が募集対象であり、グランプリ受賞の可能性がある(13歳以上)。応募方法は、ハッシュタグ「#TT 映画祭 2021」を付けてTikTokに動画を投稿するだけ。グランプリ受賞者(団体も可)には、東宝プロデュースによる新作映像の制作権利及びその制作補助費のサポートが受けられるという。なお、本映画祭の公式アンバサダーに俳優・歌手の北村匠海が就任。今回の始動に「すごく純粋に楽しみです。今回のこの企画で、僕自身もたくさんの刺激を受けると思いますし、きっと新たな才能が華咲くんだろうなと、ワクワクしています」と期待。さらに、三池崇史監督、山田智和監督、TikTokクリエイターのしんのすけが審査員を務めることも決定した。『クローズZERO』『十三人の刺客』『藁の楯』などを手掛ける三池監督は「凄い映画祭が来た。『TikTok』×『東宝』って最強じゃないか!? 次世代のクリエイターにとって、これ以上の戦場はないだろう。『参加しない』という選択肢は無い」とメッセージを寄せている。「TikTok TOHO Film Festival 2021」募集期間は4月12日(月)0時~5月31日(月)23時59分まで。(cinemacafe.net)
2021年04月08日舞台『醉いどれ天使』の新キャストが発表された。日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎のふたりが初めてタッグを組み、1948年に公開された映画『醉いどれ天使』。戦後の混沌とした時代に生きる人々の葛藤をいきいきと描き、今なお傑作として圧倒的な支持を集めている。実は公開当時、映画界の大規模な労働運動により窮状に陥っていたスタッフや俳優たちを救うため、黒澤明を中心に劇団が編成され、舞台化した記録が残っている。この脚本が数年前に三船プロダクションより発見。舞台台本からは、黒澤明が逆境をはねのけ、映画同様、舞台としても最高の作品を創り出そうとしたことが伝わってきます。色あせることのない普遍性を持ち、今を生きる私たちにも強く訴えてくるメッセージ。この黒澤明の想いを受け継ぎたいと舞台化へと動き出した。そしてこの秋、日本映画史上最強コンビの原点ともいえる作品が、満を持して舞台として蘇える。演出は、黒澤明同様海外での評価も高い三池崇史。脚本は演劇界のみならず映像作品でも活躍する蓬莱竜太が担当。出演は、桐谷健太、高橋克典、佐々木希、高嶋政宏が先日発表された。今回新たに発表されたキャストとして、高橋演じる真田の診療所に訳あって身を寄せ、診療所を手伝う美代役に、数々の話題作に出演する実力派俳優の田畑智子。桐谷演じる松永と深い仲にあるダンサー・奈々江役をAKB48卒業後、映画・舞台と確実に演技の幅を広げている篠田麻里子が演じる。更に、梅沢昌代、テイ龍進、染谷俊之、陰山泰、渡辺光、黒石高大、高橋里恩、原金太郎、西沢仁太、安藤瞳、澤竜次と個性豊かなキャストが結集した。田畑智子コメント日本の映画史に名を残す名作の舞台化作品に参加させて頂ける事、今からすごく楽しみにしています。三池監督の演出を久しぶりに味わえる喜びと恐怖、今は色んなドキドキで胸がいっぱいです。パワー溢れるエネルギッシュなお芝居をキャストの皆様と全力で楽しみたいと思っています。篠田麻里子コメント黒澤明監督と三船敏郎さんのゴールデンコンビを生んだ伝説の映画の舞台化!そのような話題作へのオファーをいただいた時、驚きと共にとても嬉しく思いました。黒澤作品の魅力の一つは登場人物たちが生き生きと描かれていること。私が演じるダンサーの奈々江は自由奔放で“悪女”といえる役どころですが、戦後の混乱の中、自らの意志を持ち、一生懸命に生きています。エネルギッシュに魅力的に演じられたらと思います。今回の舞台ではダンスホールのシーンが印象的に描かれると聞いていますので、私自身とても楽しみです!ぜひ生の舞台でエネルギーを感じていただけたらと思います。『醉いどれ天使』原作:黒澤明、植草圭之助脚本:蓬莱竜太演出:三池崇史出演:桐谷健太高橋克典佐々木希髙嶋政宏田畑智子篠田麻里子梅沢昌代 テイ龍進 染谷俊之 陰山泰 渡辺光黒石高大 高橋里恩 原金太郎 西沢仁太 安藤瞳 澤竜次※高嶋政宏の「高」は はしご高 です公式サイト: 東京公演:2021年9月3日(金)~20日(月祝) / 明治座大阪公演:2021年10月1日(金)~11日(月) / 新歌舞伎座
2021年04月07日今夏に全国公開となる映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』より、豪華キャスト陣が演じる妖怪オールスターズ大集結の特報とティザービジュアルが到着した。1968年からの三部作、2005年には平成版が興行収入20億円の大ヒットを記録した映画『妖怪大戦争』が、令和の新たな時代と共にスケールアップした内容でスクリーンに復活。数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む、寺田心演じる主人公・渡辺ケイの姿を描く。監督は2005年版に引き続き、日本が誇る映画界の鬼才・三池崇史。脚本は『20世紀少年』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『ドラゴンボールZ 神と神』、『MONSTERZ モンスターズ』、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』の渡辺雄介。製作総指揮に角川歴彦と荒俣宏が名を連ねる。20XX年、列島を南北に縦断する断層・大地溝帯=フォッサマグナから現れた「妖怪獣」により、妖怪界と世界に未曽有の危機が到来。妖怪たちは「妖怪獣」に対抗する力として、伝説の武神を復活させる手立てを講じる。しかし、その復活には古代に妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ者の力が必要だった。そこで選ばれた宿命の兄弟が、思いもよらない大冒険に身を投じていく。妖怪獣を打ち倒す勇者として選ばれたのは、寺田演じる渡辺ケイ。わけもわからぬまま妖怪たちの住む世界に足を踏み入れ、恐怖のあまり固まってしまう弱気な少年だ。妖怪たちの総大将・ぬらりひょん(大森南朋)に「この国を救うのはおぬしなのじゃ!」と言われても、思わず「む、無理無理!」と答えてしまう。そんなケイを取り巻くのが、個性豊かな妖怪の面々。ケイと共に冒険の旅へ繰り出すのは、杉咲花演じる謎多き剣士・狐面(きつねめん)の女。頼りないケイに厳しく接しつつも、「必要なのは真(まこと)の勇気だ」とその背中を押す役どころで、特報では華麗な剣裁きも披露している。そのほか、キャスト公開時にその本格派特殊メイクも話題になった、ビジュアルのインパクト抜群の妖怪たちの姿も。運命に翻弄される少年たちを優しく見守る姑獲鳥(うぶめ / 安藤サクラ)、和歌山弁を操るひょうきんで酒好きな猩猩(しょうじょう / 大倉孝二)、真面目だがどこか抜けている天狗(三浦貴大)、隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)に恋焦がれる雪女(大島優子)、あまのじゃくな言葉を話すがゆえに、ピンチの時も「絶体絶命のチャンス!」と叫んでしまう天邪鬼(あまのじゃく / 赤楚衛二)、ケイを狙う鬼一族の長・茨木童子(いばらきどうじ / SUMIRE)。そして、大沢たかお演じる人間嫌いの狸の総帥・隠神刑部(いぬがみぎょうぶ)が、狸の大軍を率いてバイクを走らせる豪快な姿も登場。超豪華キャスト陣がどんな妖怪ワールドを見せてくれるのか、期待が高まる特報となっている合わせて公開されたティザービジュアルは、「真(まこと)の勇気はあるか」というキャッチコピーと共に、個性豊かな妖怪たちを背に勇ましく剣を構えるケイの姿が納められた、かつて子供時代に誰もが持っていた冒険心をくすぐるビジュアルに仕上がっている。そして、新たに公開されたのは、人間キャストの面々。伝説の妖怪ハンター・渡辺綱役には、ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』を始め、今年も『劇場版シグナル』『るろうに剣心最終章 the final』など話題の映画への出演が続く北村一輝。寺田演じるケイの先祖にあたる妖怪ハンターとして、劇中でも迫力満点の殺陣を披露している。母・渡辺礼香役には、NHK連続テレビ小説『ひまわり』やドラマ『魔女の条件』『やまとなでしこ』『救命病棟24時』シリーズ、『家政婦のミタ』など、今なお根強く愛される数々の大ヒットドラマに出演してきた松嶋菜々子。本作では、看護師として働きながらケイとその弟ダイを優しく見守る母親を演じている。突如現れた妖怪獣と最初に遭遇することとなる老人役には、誰もが認める演技派俳優にして、ドラマ『半沢直樹』での怪演も記憶に新しい柄本明。そして、ケイの弟・渡辺ダイ役には、舞台やドラマで活躍中の注目子役・猪股怜生。幼く無邪気な少年ながら、やがてケイと共に“宿命の兄弟”として戦いに巻き込まれていく、重要な役どころを熱演している。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』特報■北村一輝 / 渡辺綱役久しぶりの三池組への参加は故郷のような安心感がありました。やはり三池組は最高です!■松嶋菜々子 / ケイの母・渡辺礼香役三池監督とは「藁の楯」でご一緒したのですが、久しぶりにお声がけいただき嬉しかったです。今作では、主人公寺田心くんのお母さん役で人間でしたが、内心は妖怪になってみたかったです(笑)。三池監督の描かれる妖怪スペクタクル、ぜひご期待ください。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』今夏公開
2021年03月23日「発表直前のドタキャンなので、驚きを隠せませんでした。所属事務所のスタッフも関係各所に謝罪して回っていました」(舞台関係者)3月17日、黒澤明監督(享年88)の映画『酔いどれ天使』が舞台化されると発表された。’48年に公開され、黒澤作品の1つとして高い評価を受けているこの映画。主演の三船敏郎さん(享年77)をスターに押し上げるきっかけにもなった傑作だ。舞台化のメガホンをとるのは三池崇史監督(60)。三船さんも演じたやくざの松永を桐谷健太(41)、もう一人の主演である医師の真田を高橋克典(56)が務める。共演陣には、佐々木希(33)や高嶋政宏(55)などが名を連ねている。公演は、9月に明治座から始まるという。だがこの発表の裏側では、“ある事件”が起きていた。「実は、もともと窪田正孝さん(32)が主演を務めるはずだったんです。1月の時点では、ポスター撮影のスケジュール調整もしていました。なのに発表2週間ほど前に突然、降板が伝えられました。理由を聞いたところ、『窪田さんが新型コロナウイルスへの感染リスクを考えた末に降板したいと申し出た』とのことでした。周囲は必死に説得したようですが、彼は最後まで意思を曲げなかったそうです」(前出・舞台関係者)ただ、この決断に関係者からは疑問の声が上がっている。「まだ発表されていませんが、窪田さんは10月期のドラマ『ラジエーションハウス』(フジテレビ系)に出演しています。すでにクランクインしているのですが、彼はその撮影には参加しているのです。観客のいる舞台のほうが、ドラマより危険という判断なのかもしれません。ただあれほどの作品をドタキャンするほど、リスクに差があるのでしょうか。劇場側も対策はとるでしょうし。それに、そもそも舞台での感染リスクの話なんて最初からわかっていたと思うのですが……」(芸能関係者)’19年には水川あさみ(37)との結婚を発表し、昨年は朝ドラ『エール』の主演にも抜擢された窪田。今回の降板が与える影響は、決して少なくなさそうだ。「『酔いどれ天使』が9月から始まるため、『ラジエーションハウス』の撮影はわざわざ前倒ししてもらっていたんです。また明治座も朝ドラ俳優である窪田さんの出演を売りにしていました。それだけに失望の声が上がっています。『以前の窪田さんはどんな仕事も断らなかったけど、結婚して人間が変わってしまった』なんて言う人もいました」(前出・芸能関係者)せっかく高まった人気に、水を差さなければいいが――。「女性自身」2021年4月6日号 掲載
2021年03月23日9月に明治座、10月に新歌舞伎座にて、黒澤明監督作『醉いどれ天使』を舞台化することが決定した。名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎。ふたりが初めてタッグを組んだ映画が『醉いどれ天使』が舞台としてよみがえる。映画が公開された1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っている。当時の映画界では、大規模な労働運動が起こり、多くのスタッフや俳優たちが窮状に陥っていた。彼らを救うために黒澤明を中心に劇団が編成され、全国巡業が催されたと言われている。この時、上演作品に選ばれたのが『醉いどれ天使』だった。近年、偶然にも三船プロダクションが長年眠っていた舞台台本を発見。色あせることのない普遍性を持ち、今を生きる私たちにも強く訴えてくるメッセージ。混沌とした現代に上演する意味を受け止め、それぞれの作品が持つ魅力を引き継ぎながら、2021年の舞台版、新生『醉いどれ天使』が誕生する。『醉いどれ天使』が描くのは、闇市を支配する若いやくざ・松永と、酒好きで毒舌な貧乏医師・真田のぶつかり合い。結核に侵されている松永を何とか生かそうとする真田。自暴自棄に己を通そうとする松永。映画で黒澤明は、松永を演じた三船敏郎の野獣のようなエネルギーに魅了され、松永と志村喬演じる真田の対峙を物語の中心に据える変更を加えた。今回の舞台ではふたりのその熱量をさらに高めていく。また、映画でも印象的なダンスシーンをはじめ、ライブならではのフィジカルでエネルギッシュな表現も満載。戦後の人々が命を燃やすように生きる姿を描き出す。三船敏郎が演じた松永に挑むのは桐谷健太。真田役には高橋克典。松永と同郷で彼に思いを寄せるぎんを演じるのは佐々木希。そして、松永の兄貴分・岡田を髙嶋政宏が演じる。演出を務めるのは三池崇史。バイオレンスからコメディ、最近では特撮テレビドラマ『ガールズ×戦士シリーズ』まで、多岐にわたる映像制作を続けている三池は、『夜叉ヶ池』(2004年)、『座頭市』(2007年)、六本木歌舞伎シリーズと、舞台演出も手がけてきた。脚本は、演劇界のみならず映画脚本、映像作品にも活躍の場を広げている蓬莱竜太が担当する。●蓬莱竜太(脚本)戦後の闇市に流れる『どこに向かうのか』という空気は、質は違えど今この時代に強く感じることがあります。若くしてどう生きるのかという問題に直面した主人公のもがき苦しむ姿は、僕たちに向けられた応援歌ではないかと。そう思って、新たな気持ちで執筆させてもらいました。●三池崇史(演出)冬の曇天。わずかな雲の隙間から差し込む陽の暖かさに触れ、幸せを感じたことはありませんか?「明日は晴れるかな」という小さな灯りが見えるだけで人の心は癒され、生きる喜びを感じる。『醉いどれ天使』はそういう芝居です。マスク越しの呼吸にも少し慣れてきた今、凍えた体と心を暖めに来て下さい。劇場で小さな陽だまりを作ってお待ちしています。●桐谷健太醉いどれ天使、、、黒澤明監督と、新人で初主演だった三船敏郎さんの黄金タッグ。東京に出てきて間もない頃、色んな人に目がギラついてるねと言われたあの頃、ひとりのおっちゃんに『お前の眼光は往年の三船敏郎みたいやな』と言われ、ちょっぴり嬉しく想ったことを覚えています。そこから時も経ち、こうして三池監督とタッグを組めることを、嬉しく、本当にありがたく想います。戦後の闇市で不器用ながらも情の深い漢たち。この時代の漢を演じ、生きることは、とてつもないパワーとエネルギーが必要です。無事に生きて帰れるか分からないですが(笑)、全力で入り込んでいきます。見届けていただけたら幸いです。●高橋克典4年ぶりに舞台に出演することとなり、嬉しさや怖さも含めて楽しみです。そして日本映画史に残る黒澤明監督「醉いどれ天使」という作品の舞台に参加させて頂けることが光栄です。今回演出の三池監督とは映画「サラリーマン金太郎」以来にご一緒させて頂けることも嬉しく、三池監督の世界観で‘人間味の溢れる男たちの葛藤’をどう演じていくのか今後始まる稽古を楽しみに台本と向き合っています。また桐谷健太君とはがっつりと共演したことがないので、こちらも楽しみであり一緒に素晴らしい作品を作り上げていきたいと思っております。●佐々木希今回『醉いどれ天使』の舞台のお話を頂いた時は、本当に驚きました。舞台の出演が約6年ぶりでしたので、正直怖さもあり悩みました。ですが、台本を読ませていただき、人間の綺麗な部分だけを描いているのではなく、もがきや葛藤する姿など人間味溢れる人々の物語にとても引き込まれました。それと同時に、この世界を三池さんがどのように演出してくださるのだろう…と考えると楽しみに変わり、自然と参加させていただきたいという気持ちが高まっていきました。気さくながらも真っ直ぐに松永を支え寄り添う"ぎん"という女性が愛おしく、そんな女性を演じる事が今から楽しみで仕方ないです。●髙嶋政宏僕がもっとも敬愛する映画の神様のおふたり、黒澤監督と三船敏郎さん。この世界を仰天させた空前絶後のゴールデンコンビの大進撃の始まりの記念すべき作品「醉いどれ天使」。この作品の舞台化へのオファーを頂いた時、喜びのあまり、思わず家で叫んでしまったことは言うまでもありません。僕が初めて観たのは高校生の頃。当時、VHSが擦り切れそうになるほど何度も何度も観ました。あの衝撃はいまだに忘れません。その衝撃の作品の舞台化に出られるなんて!と今から興奮してはいますが、冷静に、そして、この興奮のエネルギーはそのままにお客さんが楽しんでもらえる舞台になるよう精進します。『醉いどれ天使』原作:黒澤明、植草圭之助脚本:蓬莱竜太演出:三池崇史出演:桐谷健太、高橋克典、佐々木希、髙嶋政宏公式サイト: 東京公演:2021年9月3日(金)~20日(月祝) / 明治座大阪公演:2021年10月1日(金)~11日(月) / 新歌舞伎座
2021年03月17日主演・寺田心、監督・三池崇史による映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が2021年夏に公開される。この度、本作で鬼として赤楚衛二とSUMIREが出演することが発表された。1968年からの3部作から始まり、2005年の平成版が興行収入20億円の大ヒットを記録した映画『妖怪大戦争』。今回の主役は、今飛ぶ鳥を落とす勢いの名子役・寺田心。数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄を演じる。さらに寺田演じる主人公・兄をとりまく妖怪キャストとして狐面の女役に杉咲花、狸の総帥・隠神刑部役に大沢たかおが抜擢されている。ストーリーは20XX年、列島を南北に縦断する断層・大地溝帯=フォッサマグナから現れた「妖怪獣」により、妖怪界と世界に未曽有の危機が到来するところから始まる。妖怪たちは「妖怪獣」に対抗する力として、伝説の武神を復活させる手立てを講じている。しかし、その復活には古代に妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ者の力が必要だった。そこで選ばれた宿命の兄弟が、思いもよらない大冒険に身を投じていく。新たに発表となった赤楚が演じるのは、主人公の兄が冒険の中で出会う鬼のひとり・天邪鬼(あまのじゃく)。名前の通りあまのじゃくな性格で、いつも自分の考えとは真逆の回答をして兄を振り回す。道を急ぐ兄を必死で追いながら「お前、歩くの遅い=(速い)なー」と言ったり、窮地に陥ると「絶体絶命の、チャーンス(=ピンチ)!」ともらしたり、コミカルでどこか憎めない性格が特徴のキャラクターだ。一方で、捨てられていた白いガラケー(聞いたことは何でも教えてくれる不思議なガラケー)を唯一の友達として大切にするピュアな一面も。赤楚は、若手俳優の登竜門『仮面ライダー』シリーズや、浜辺美波との共演で話題の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(20)、通称“チェリまほ”として話題を呼んだ主演人気ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)などで、現在ブレイク中。発表済みのキャスト同様、真っ赤な顔にアシンメトリーの角や特徴的な鼻など、本格特殊メイクで見事鬼への変身を果たしている。三池監督作への初出演で演じた初の鬼役について「めちゃくちゃ大好き!」と語る、彼のチャーミングな天邪鬼に注目だ。一方のSUMIREが演じるのは、武闘派な鬼の一族のリーダー・茨木童子(いばらきどうじ)である。主人公の先祖にして、平安時代に実在した伝説の妖怪ハンター・渡辺綱(わたなべのつな)に痛い目に合わされた過去があり、鬼の大群を従えて兄(けい)の命を狙う。実際の言い伝えでは、茨木童子は綱に腕を切り落とされたという話も多々存在しており、好戦的な鬼として知られる存在。演じるSUMIREは雑誌『装苑』専属モデルとして活躍しながら、『さらば静寂』(18)、『リバーズ・エッジ』(18)、『mellow』(20)など話題作への出演が続く若手注目株。赤楚同様、本作では初の三池監督作で初の鬼役での出演となるSUMIREは、見た目にもド派手な鬼に変貌し、迫力のアクションシーンにも挑戦している。今夏の公開にますます期待だ。赤楚衛二 / 天邪鬼(あまのじゃく)役・コメント前作を映画館で観ていたので、今回の出演については『また妖怪大戦争をやるんだ!』という驚きと、新作で鬼を演じさせていただける喜びで溢れています。天邪鬼を演じる上では、たたずまいや動きも参考にしたくて『マスク』や『ロード・オブ・ザ・リング』など特殊メイクが印象的な作品も見直しました。独特な声の出し方は『ちびまる子ちゃん』の山田くんをイメージしたりもしています(笑)。天邪鬼のことはめちゃくちゃ大好きです!鬼だけど、どこか垣間見える人間らしさに共感してもらえる役だと思います。初めて演じた鬼役ということもありますが、とても愛らしいし、実は辛い思いもしてきたキャラクターなので、撮影が終わった時には兄(けい)たちと出会えてよかったなとしみじみ思いました。SUMIRE / 茨木童子(いばらきどうじ)役・コメント妖怪に対する仲間意識の強さや芯のある茨城童子として、初めてのアクションや役作りの上で妖怪の格好をして三池監督の非現実的でも魅力的でアクティブな世界観のある作品に携わる事が出来て楽しかったです。初めて寺田心君との共演で今まで自分が持っていた心君のイメージと違い、撮影の合間に学校で流行っている事を話してくれたり一緒に遊んだり無邪気な子供らしい部分をたくさん見せてくれて嬉しかったです。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』2021年夏公開
2021年02月15日『新聞記者』で日本映画界のトップを走るひとりとなった藤井道人監督が、ひとりのヤクザの生きざまを20年にわたる3つの時代に分けて描く映画『ヤクザと家族 The Family』(公開中)。少年期に地元の親分から手を差し伸べられて親子の契りを結び、やがて時代に翻ろうされていく主人公・山本賢治を演じた綾野剛と、山本に生きる場所と家族を与えた柴咲組組長を演じた舘ひろしに単独取材。「舘ひろしという漢(おとこ)に惚れました」という綾野と、「綾野くんは山本を生きていた。僕にはできないこと」と明かす舘が、忘れられないシーンを振り返った。○■「親父に一生を捧げようと思った」(綾野)――20年にわたる作品です。山本と、柴咲組長を演じるにあたって、それぞれ何を核にされましたか?綾野:親父です。自分の核はそれしかないです。親父に救ってもらって泣く場面。あそこで惚れました。惚れたし、自分のことを認めてもらえ、生きていていいんだという権利を与えてもらった。それだけで生き続けられました。――あのシーンの前と後で、山本は変わりましたね。綾野:ギリギリ生きてきた人間で、何も楽しくないし、何のために生きているのか分からなかった。寄り添ってくれる仲間はいたけれど、でもこいつらと10年20年とこうしていられるのかといったら、できないことも分かっている。何を目的に生きればいいのか全く見えていなかったところに親父と出会った。自分が存在をしていいと認められて、親父に一生を捧げようと生き始めたんです。舘:柴咲にとっては家族ですね。柴咲組という家族。後半、病室で「こいつら、ヤクザ辞めたら何ができるんだ」という言葉も、刑期を終えてきた山本に「ヤクザを辞めろ」と言うのも、家族だから。映画全体を通じて、家族の在り方というのが貫かれていると思います。――柴咲自身は、妻や子といった家族を持っていませんね。舘:柴咲にとっては、たとえば女房は、北村有起哉さん演じる若頭だった。藤井監督は、柴咲には私的な家族はいらないと思ったのだと思います。ヤクザという疑似家族を本当の家族にしたかったのだと。○■「綾野くんには刺激をもらった」(舘)――本編でおふたりは親子の契りを結びました。共演を通じて感じたお互いへの印象は?綾野:これまで色んな方々と共演してきましたが、舘さんのような人は出会ったことがないです。舘:ははは。綾野:優しい人やステキな人はたくさんいます。でも舘さんは、まずかっこいい。漢(おとこ)として。確かなかっこよさがあるんです。役を通してでも通してないときでも、背中を見ているとビシビシ伝わってくる。なのに軽やかなんです。一般的に、人はだんだん丸くなっていくとか、落ち着いていくと言いますが、舘さんにはすごく美しく研がれた刀が見える。抜刀していないというだけで、切れ味鋭い刀を感じます。本当にしびれました。人としても俳優としても、とても惚れています。舘:いや、ありがとう。本当にありがとうございます。綾野くんと仕事ができてとても良かったし、たくさん刺激を受けました。綾野くんは、撮影に入ると山本を演じているのではなく、山本として生きているんです。それは素晴らしいこと。僕なんかには全くできないことで、すごく刺激を受けました。――ご自身より若い役者さんから刺激を受けることはお好きですか?舘:歳は関係ないですね。それにもともと僕は人から影響を受けたことは少ないです。人としてや俳優としての佇まいだったりは、渡(哲也)さんからは刺激を受けたり学んだりしましたけどね。ほかの俳優さんからは……。強いて言えば、恭さまかな。柴田恭兵くん。『あぶない刑事』をやっていたとき、最初は変なお芝居をするやつだなと思ってたんですけど、後になって、それは僕の彼に対する嫉妬だったと感じたんです。こんな芝居を自分もしてみたいと思ったんでしょうね。でもできない。刺激を受けたといえば、そのふたりくらい。でも今回、綾野くんとやって、すごく刺激を受けましたよ。綾野:お言葉嬉しいです。今回、主題歌を手掛けた「millennium parade」というチームは、僕よりも10歳年下です。作詞・作曲の常田大希は28歳。彼らがこの作品を観て、涙して、感動して、「自分たちの集大成だ」と言って、『FAMILIA』という曲を作った。舘:ほう、そうなの。綾野:歌詞もすさまじくて、日本人でこんなに素晴らしいものを作れる人がいるんだと感激しました。やっぱり年齢じゃない。年齢というカテゴライズでどうしても括りがちですが、僕は舘さんが年上だから惚れたんじゃない。舘ひろしだから惚れたんです。舘:ありがとうございます(照)。○■ふたりの心に残り続ける、大切なシーン――本作では今のヤクザたちの生きづらさが描かれていますが、おふたりとも芸能界の第一線で活躍し続けています。生き抜き方を教えてください。舘:生き抜き方なんてものが分かったら、そんな楽なことはないと思うよ。まあ、僕がいまこうしていられるのは、ほとんど掛け持ちしてこなかったからかな。それだけですね。僕は自分がやった作品は全部ちゃんと覚えています。生き抜き方なんてよくわからないけど、結果として僕がこの歳までやってこられているのは、ひとつひとつの作品に、僕なりに情熱を持って向き合ってきたからですかね。セリフを覚えるといった表面的なことではなくてね。綾野:僕はそんな語れるところまでになっていません。でも舘さんの言葉を聞いているととても沁みます。ひとつひとつの作品に向き合うって、特別なことをお話しているわけではないのだけれど、でもそれができない若手の俳優時代というのもある。僕自身、7、8年前は5本掛け持ちとかしていました。一人ひとりが作品に愛されて、作品のことを愛せるような関係性を、毎作品で作っていけたら、それはとても素晴らしいことだと感じました。――最後に、お互いのシーンで、ここは見逃さずに!というポイントを教えてください。舘:最初にも綾野くんが言っていた、山本が拉致されてボロボロになって帰ってきて、柴咲のところで泣くシーン。それまでずっと突っ張っていた山本がふっと弱くなる。この時の落差というか、そのときの綾野くんの“目”が本当に素晴らしい。野犬が初めて人に心を許して、子犬に返ったかのような目。素晴らしかったですね。綾野:僕も、僕から見た同じシーンが一番印象に残っています。あの時、親父の後ろに光が斜めに走っていて、扉があって、僕の右側に、どんな顔の角度で座られていたかも覚えている。そして本当に美しいまなざしを、自分に向けてくれた。そのとき、「あ、生きていていいんだ。こんな風に見つめてくれる人と、自分は家族になりたい」と思いました。実はあのときの、「ケン坊、頑張ったらしいじゃないか」という舘さんのセリフはもともとなかったし、僕の頭をなでることも脚本には書かれていませんでした。でもそうしたことが自然に生まれた。あのシーンでの積み立てが、永遠になったんです。だから僕は親父と出会ってからは、ずっと幸せでした。山本を生きられて、本当に幸せです。■綾野剛1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。03年に『仮面ライダー555』で俳優デビュー。09年、三池崇史監督の『クローズZEROⅡ』で演じた映画オリジナルキャラクターにて注目を集める。翌10年にはテレビドラマ『Mother』での役柄が評判を呼び、12年には連続テレビ小説『カーネーション』にヒロインの恋の相手役で出演し、強烈な存在感を残した。主演映画『そこのみにて光輝く』(14)で多くの賞を受賞。その後も映画『日本で一番悪い奴ら』(16)、『怒り』(16)、『影裏』(20)、ドラマ『コウノドリ』シリーズ(15、17)、『MIU404』(20)など作品ごとに話題をさらい続けている。■舘ひろし1950年3月31日生まれ、愛知県出身。76年に映画『暴力教室』で俳優デビューを果たす。82年に出演したドラマ『西部警察』をきっかけに83年に石原プロモーションに入社する。36歳で主演した『あぶない刑事』で大ブレイクし、その後も映画『免許がない!』(94)、ドラマ『パパとムスメの7日間』などでアクションのみならず、幅広い演技で魅了。18年の主演映画『終わった人』ではモントリオール世界映画祭で最優秀男優賞に輝いた。その他の出演作に映画『義務と演技』(97)、『エイトレンジャー』(12)、『アルキメデスの大戦』(19)など。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2021年01月30日子役の寺田心が主演を務める映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』のキャストとメインビジュアルが18日に公開された。同作は1968年からの3部作、2005年の平成版とヒットを記録した映画『妖怪大戦争』の令和版。フォッサマグナに眠る古代の化石たちが1つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変え、東京を向かうという未曾有の事態に、妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田)が「世界を救う勇者」に選ばれ、妖怪たちとともに大冒険を繰り広げる。これまで妖怪キャストとして狐面の女役に杉咲花、狸の総帥・隠神刑部役に大沢たかおが発表されていたが、新たな妖怪キャストとして、大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子の出演が決定。大森が演じるのは、争いを好まず人間との共生を受け入れる妖怪たちのリーダー・ぬらりひょんで、大きな頭を持つ妖怪たちのまとめ役ながら、ひょうきんでどこか頼りない面を持つ憎めない存在だ。大森は、自ら“逆オファー”するほど本作への出演を熱望し、毎回約2時間かけてぬらりひょんの特殊メイクを実施した。安藤はとても愛情深く、冒険の中で出会った兄(けい)の弟の身を誰よりも案じている、赤ん坊を抱いた女の妖怪・姑獲鳥(うぶめ)役、大倉はなぜか和歌山弁を操りことあるごとにツッコミを入れる妖怪界きってのツッコミ役で、真っ赤な顔と毛が目を引く猿の妖怪・猩猩(しょうじょう)役。三浦は真っ白な顔に高い鼻が特長の天狗(てんぐ)で、同じ種族の軍団を率いており、一見するとキレ者かと思いきや、実は抜けたところもあるというギャップが魅力的なキャラクターとなっている。さらに大島は見ているだけで凍えそうなビジュアルながら、ハートは熱い雪女を演じる。常に虚ろな目で雪をまとい何を考えているかわからない彼女だが、雪女だけに“冷たい”男性が大好きで、いつもつれない隠神刑部に惚れ込んでいる…という一面も見せる。○大森南朋 コメント三池監督での映画化の話を聞いて「出たいなあ」と思い、取り計らっていただきました!こんなに大事な役で出演することになって、メイクも僕が一番大変で、思っていたのとちょっと違うなと思いながら、一生懸命頑張りました(笑)。メイクはみなさんに頑張っていただいて、2時間半ぐらいで仕上げていただいています。僕はぬらりひょんにしては若くないかな?と思ったりもしましたが、こんなぬらりひょんがいてもいいんじゃないかということで、演じております。三池監督が撮る映画は、台本の枠を全然超えてくるので刺激的です。本作では、『殺し屋1』(2001)でお世話になった三池監督と撮影監督の山本英夫さんが揃っているのですが、20年ぶりにお二人とお仕事をさせていただいたことも感慨深かったですね。○安藤サクラ コメント三池監督の映画は、脚本を読んだ印象と現場で出来上がる世界がまったく違うので、今回もワクワクしながら挑みました。同じ監督の現場に帰ってくることができるのはすごく嬉しくて、だからこそとても緊張しました。十数年ぶりにご一緒できたスタッフの方もいらっしゃって、それがめちゃくちゃ幸せで、楽しいけど背筋が伸びるというか、ずっと緊張感のある現場だったと思います。姑獲鳥は愛情深いキャラクターですが、想いの強さというのは、怖い方向にも受け取れると思うんです。だから、姑獲鳥としては兄(けい)の弟を「可愛い」と思っているけど、はたから見たら「怖い」と感じられるような、その丁度中間を漂うように演じました。撮影現場は、妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しくて。いろんな先輩方も同世代の方々もいて、とても素敵なチームでした。○大倉孝二 コメント特殊メイクについては、みんなから「大倉君なのがよくわかる」と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったなと思います!三池監督はスーパー映画監督って感じで、本当にエネルギッシュです。脚本も現場で変わっていくので、それに対してはいつでも対応できるように、緊張感を持って準備しつつやっていました。猩猩のセリフは、和歌山弁なんですよ。セリフは8割9割ツッコミですね。思い切りやらせていただいています。こんな妖怪らしい姿ですが、人間的なツッコミばっかりしています(笑)。○三浦貴大 コメント特殊メイク姿は、鏡で見て「俺じゃなくても…」と思うほどの出来でした。ずっと視界の中にある“鼻先”も気になって……(笑)。天狗は飛べるので、ワイヤーアクションなど体を張ったシーンにも挑戦しています。そこそこ間抜けな天狗ですけど、とにかく必死に状況を何とかしようという気持ちで演じていましたね。演技をする上では、「ここまでやったら恥ずかしい」というせめぎ合いが、役としての人間らしさに見えることがあると思うんです。でも天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることが一つもないという面では、新しい気持ちで芝居ができたと思います。今回の三池監督は、天狗には「『うぉーっ』て行って『うわぁー』って止める!」みたいな演出だったので、こちらも非常に楽しくやらせていただきました(笑)。○大島優子 コメント妖怪はすごく好きです! 小さい頃から妖怪はいるものだと思っていて、特に雪女に憧れを持っていたので、とても嬉しかったです。撮影中に妖怪の役作りについて悩んでいたら、三池監督が「妖怪はなんでもありだから!」と仰って下さったので、楽しむことが出来ました。隠神刑部に惚れ込んでいる役なので、「他の妖怪はどうでもいい、隠神刑部だけ!」という雪女の想いを貫きました。見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです! みんなが妖怪にはなれるわけではないから、妖怪になれたという嬉しさを心に持って、楽しんで演じさせていただきました。○三池崇史監督 コメント役者という道を歩む人間たちは……多分、妖怪です。少なくとも、この映画に集まってくれた役者たちは皆、間違いなく妖怪です。妖しい魅力で観る人の心を惑わせる、恐ろしい魅力の持ち主たちです。ですから皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません。さて、映画では豪華な役者たちが絶体絶命のピンチに追いつめられます。さぁ、どうする大森南朋!いや、それはまずいだろ、安藤サクラ! いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二! 熱く冷たく燃え上がる、大島優子! 煉獄さんを超えたぞ(見方によってはね)、三浦貴大。と……みなさんお見逃しなく!
2021年01月18日大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子が、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に出演することが明らかに。彼らが演じる衝撃の妖怪ビジュアルも到着した。1968年からの3部作、2005年には平成版が大ヒットを記録した『妖怪大戦争』が、新たな時代と共にスケールアップし、スクリーンに復活。2005年版に引き続き、三池崇史が監督を務め、誰もが知る有名妖怪、映画オリジナルの妖怪、さらに今回は世界中のモンスターも加わり、妖怪ワールドが拡大していく。そして今回発表されたキャストたちが演じるのは、主人公・兄(寺田心)たちが出会う気の良い妖怪たち。大森南朋/ぬらりひょん大森さんが演じるのは、争いを好まず人間との共生を受け入れる妖怪たちのリーダー、ぬらりひょん。大きな頭が特徴で、妖怪たちのまとめ役ながら、ひょうきんでどこか頼りない面を持つ憎めない存在。今回大森さんは、自ら逆オファーするほど本作への出演を熱望。毎回約2時間もかけて特殊メイクを施したという。コメント三池監督での映画化の話を聞いて「出たいなあ」と思い、取り計らっていただきました!こんなに大事な役で出演することになって、メイクも僕が一番大変で、思っていたのとちょっと違うなと思いながら、一生懸命頑張りました(笑)。メイクはみなさんに頑張っていただいて、2時間半ぐらいで仕上げていただいています。僕はぬらりひょんにしては若くないかな?と思ったりもしましたが、こんなぬらりひょんがいてもいいんじゃないかということで、演じております。三池監督が撮る映画は、台本の枠を全然超えてくるので刺激的です。本作では、『殺し屋1』(2001)でお世話になった三池監督と撮影監督の山本英夫さんが揃っているのですが、20年ぶりにお二人とお仕事をさせていただいたことも感慨深かったですね。安藤サクラ/姑獲鳥安藤さんが演じるのは、赤ん坊を抱いた女の妖怪・姑獲鳥(うぶめ)。とても愛情深く、冒険の中で出会った兄の弟の身を誰よりも案じているキャラクターだ。コメント三池監督の映画は、脚本を読んだ印象と現場で出来上がる世界がまったく違うので、今回もワクワクしながら挑みました。同じ監督の現場に帰ってくることができるのはすごく嬉しくて、だからこそとても緊張しました。十数年ぶりにご一緒できたスタッフの方もいらっしゃって、それがめちゃくちゃ幸せで、楽しいけど背筋が伸びるというか、ずっと緊張感のある現場だったと思います。姑獲鳥は愛情深いキャラクターですが、想いの強さというのは、怖い方向にも受け取れると思うんです。だから、姑獲鳥としては兄(けい)の弟を「可愛い」と思っているけど、はたから見たら「怖い」と感じられるような、その丁度中間を漂うように演じました。撮影現場は、妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しくて。いろんな先輩方も同世代の方々もいて、とても素敵なチームでした。大倉孝二/猩猩大倉さんが演じるのは、真っ赤な顔と毛が目を引く猿の妖怪・猩猩(しょうじょう)。ことあるごとにツッコミを入れる妖怪界きってのツッコミ役だ。コメント特殊メイクについては、みんなから「大倉君なのがよくわかる」と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったなと思います!三池監督はスーパー映画監督って感じで、本当にエネルギッシュです。脚本も現場で変わっていくので、それに対してはいつでも対応できるように、緊張感を持って準備しつつやっていました。猩猩のセリフは、和歌山弁なんですよ。セリフは8割9割ツッコミですね。思い切りやらせていただいています。こんな妖怪らしい姿ですが、人間的なツッコミばっかりしています(笑)。三浦貴大/天狗三浦さんが演じるのは、真っ白な顔に高い鼻が特長の天狗。同じ種族の軍団を率いており、実は抜けたところもあるキャラクター。コメント特殊メイク姿は、鏡で見て「俺じゃなくても…」と思うほどの出来でした。ずっと視界の中にある“鼻先”も気になって…(笑)。天狗は飛べるので、ワイヤーアクションなど体を張ったシーンにも挑戦しています。そこそこ間抜けな天狗ですけど、とにかく必死に状況を何とかしようという気持ちで演じていましたね。演技をする上では、「ここまでやったら恥ずかしい」というせめぎ合いが、役としての人間らしさに見えることがあると思うんです。でも天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることが一つもないという面では、新しい気持ちで芝居ができたと思います。今回の三池監督は、天狗には「『うぉーっ』て行って『うわぁー』って止める!」みたいな演出だったので、こちらも非常に楽しくやらせていただきました(笑)。大島優子/雪女大島さんが演じるのは、ハートは熱い雪女。常に虚ろな目で雪をまとい、何を考えているのか分からない彼女だが、雪女だけに冷たい男性が大好きで、隠神刑部(大沢たかお)に惚れ込んでいる。コメント妖怪はすごく好きです!小さい頃から妖怪はいるものだと思っていて、特に雪女に憧れを持っていたので、とても嬉しかったです。撮影中に妖怪の役作りについて悩んでいたら、三池監督が「妖怪はなんでもありだから!」と仰って下さったので、楽しむことが出来ました。隠神刑部に惚れ込んでいる役なので、「他の妖怪はどうでもいい、隠神刑部だけ!」という雪女の想いを貫きました。見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです!みんなが妖怪にはなれるわけではないから、妖怪になれたという嬉しさを心に持って、楽しんで演じさせていただきました。そして、今回発表されたキャストたちが渾身の特殊メイクを施した妖怪ビジュアルも到着。特に目元を黒く塗った天狗は、明らかにされたキャストの中で最も素顔がわかりづらいほど。そんなビジュアルについて三池監督は「皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません」とコメント。また「映画では豪華な役者たちが絶体絶命のピンチに追いつめられます。さぁ、どうする大森南朋!いや、それはまずいだろ、安藤サクラ!いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二!熱く冷たく燃え上がる、大島優子!煉獄さんを超えたぞ(見方によってはね)、三浦貴大。と・・・みなさんお見逃しなく!」と明かしている。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は今夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2021年01月18日主演・寺田心、監督・三池崇史による映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が2021年夏に公開される。この度、新たな妖怪キャストとして、大森南朋、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子の出演が発表された。1968年からの三部作から始まり、2005年の平成版が興行収入20億円の大ヒットを記録した映画『妖怪大戦争』が、令和の新たな時代と共に『妖怪大戦争 ガーディアンズ』となり帰ってくる。今回の主役は、今飛ぶ鳥を落とす勢いの名子役・寺田心。数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄を演じる。さらに寺田演じる主人公・兄をとりまく妖怪キャストに、狐面の女役を杉咲花、狸の総帥・隠神刑部役を大沢たかお。ストーリーは20XX年、列島を南北に縦断する断層・大地溝帯=フォッサマグナから現れた「妖怪獣」により、妖怪界と世界に未曽有の危機が到来するところから始まる。妖怪たちは「妖怪獣」に対抗する力として、伝説の武神を復活させる手立てを講じる。しかし、その復活には古代に妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ者の力が必要だった。そこで選ばれた宿命の兄弟が、思いもよらない大冒険に身を投じていく。今回発表されたのは、兄たちが出会う気の良い妖怪たち。演じるのは、日本映画を代表する豪華実力派キャストの面々だ。もれなく渾身の特殊メイクが施されており、中には素顔がまったく想像できないキャストも?豪華キャスト陣が渾身の特殊メイクで変貌を遂げた、個性豊かな妖怪たちの活躍は、いよいよ今夏に迫っている。公開に向け、さらなる追加キャストも今後発表予定だ。キャストと監督のコメントは以下。<大森南朋:ぬらりひょん役>三池監督での映画化の話を聞いて「出たいなあ」と思い、取り計らっていただきました!こんなに大事な役で出演することになって、メイクも僕が一番大変で、思っていたのとちょっと違うなと思いながら、一生懸命頑張りました(笑)。メイクはみなさんに頑張っていただいて、2時間半ぐらいで仕上げていただいています。僕はぬらりひょんにしては若くないかな?と思ったりもしましたが、こんなぬらりひょんがいてもいいんじゃないかということで、演じております。三池監督が撮る映画は、台本の枠を全然超えてくるので刺激的です。本作では、『殺し屋1』(2001)でお世話になった三池監督と撮影監督の山本英夫さんが揃っているのですが、20年ぶりにお二人とお仕事をさせていただいたことも感慨深かったですね。<安藤サクラ:姑獲鳥(うぶめ)役>三池監督の映画は、脚本を読んだ印象と現場で出来上がる世界がまったく違うので、今回もワクワクしながら挑みました。同じ監督の現場に帰ってくることができるのはすごく嬉しくて、だからこそとても緊張しました。十数年ぶりにご一緒できたスタッフの方もいらっしゃって、それがめちゃくちゃ幸せで、楽しいけど背筋が伸びるというか、ずっと緊張感のある現場だったと思います。姑獲鳥は愛情深いキャラクターですが、想いの強さというのは、怖い方向にも受け取れると思うんです。だから、姑獲鳥としては兄(けい)の弟を「可愛い」と思っているけど、はたから見たら「怖い」と感じられるような、その丁度中間を漂うように演じました。撮影現場は、妖怪の皆さんと過ごしている間がすごく楽しくて。いろんな先輩方も同世代の方々もいて、とても素敵なチームでした。<大倉孝二:猩猩(しょうじょう)役>特殊メイクについては、みんなから「大倉君なのがよくわかる」と言われたので、扮装より顔の個性が勝ったなと思います!三池監督はスーパー映画監督って感じで、本当にエネルギッシュです。脚本も現場で変わっていくので、それに対してはいつでも対応できるように、緊張感を持って準備しつつやっていました。猩猩のセリフは、和歌山弁なんですよ。セリフは8割9割ツッコミですね。思い切りやらせていただいています。こんな妖怪らしい姿ですが、人間的なツッコミばっかりしています(笑)。<三浦貴大:天狗(てんぐ)役>特殊メイク姿は、鏡で見て「俺じゃなくても…」と思うほどの出来でした。ずっと視界の中にある“鼻先”も気になって…(笑)。天狗は飛べるので、ワイヤーアクションなど体を張ったシーンにも挑戦しています。そこそこ間抜けな天狗ですけど、とにかく必死に状況を何とかしようという気持ちで演じていましたね。演技をする上では、「ここまでやったら恥ずかしい」というせめぎ合いが、役としての人間らしさに見えることがあると思うんです。でも天狗は素顔が隠れているので、恥ずかしがることが一つもないという面では、新しい気持ちで芝居ができたと思います。今回の三池監督は、天狗には「『うぉーっ』て行って『うわぁー』って止める!」みたいな演出だったので、こちらも非常に楽しくやらせていただきました(笑)。<大島優子:雪女(ゆきおんな)役>妖怪はすごく好きです!小さい頃から妖怪はいるものだと思っていて、特に雪女に憧れを持っていたので、とても嬉しかったです。撮影中に妖怪の役作りについて悩んでいたら、三池監督が「妖怪はなんでもありだから!」と仰って下さったので、楽しむことが出来ました。隠神刑部に惚れ込んでいる役なので、「他の妖怪はどうでもいい、隠神刑部だけ!」という雪女の想いを貫きました。見た目は寒そうだけど、ハートは熱いです!みんなが妖怪にはなれるわけではないから、妖怪になれたという嬉しさを心に持って、楽しんで演じさせていただきました。<三池崇史監督>役者という道を歩む人間たちは…多分、妖怪です。少なくとも、この映画に集まってくれた役者たちは皆、間違いなく妖怪です。妖しい魅力で観る人の心を惑わせる、恐ろしい魅力の持ち主たちです。ですから皆さん、特殊メイクが似合います。ていうか、これが、本当の姿なのかも知れません。さて、映画では豪華な役者たちが絶体絶命のピンチに追いつめられます。さぁ、どうする大森南朋!いや、それはまずいだろ、安藤サクラ!いつもと同じ顔じゃないか、大倉孝二!熱く冷たく燃え上がる、大島優子!煉獄さんを超えたぞ(見方によってはね)、三浦貴大。と…みなさんお見逃しなく!『妖怪大戦争 ガーディアンズ』2021年夏公開
2021年01月18日杉咲花と大沢たかおが、三池崇史監督作『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に出演することが明らかに。妖怪たちであふれる新ビジュアルも到着した。杉咲さんと大沢さんが演じるのは、寺田心扮する数奇な運命に導かれ世界の存亡をかけた戦いに挑む主人公・渡辺兄を導くことになる2大妖怪。もうすぐ放送スタートする連続テレビ小説「おちょやん」でヒロインを務める杉咲さんが、兄に厳しく接しつつも守ろうとする狐面の女役。『キングダム』『AI崩壊』の出演が話題となった大沢さんが、日本妖怪界を支えるリーダーのひとりで狸の総師・隠神刑部役を演じる。本日11月12日に行われた本作の始動記者会見にも登壇し、寺田さんとの再会も実現した。また合わせて到着した新ビジュアルには、兄に加え、今回発表された2人も登場しており、さらに、おびただしい数の多種多様な妖怪たちが彼らを取り巻いている。本編では、実力派キャスト陣と、最先端CGと特殊メイクによって生まれた大勢の妖怪たちとの共演も大きな見どころだ。『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:妖怪大戦争 ガーディアンズ 2021年公開予定©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ
2020年11月12日