アイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也が、『ポリティカル・マザーザ・コリオグラファーズ・カット』日本初公演に主演することが2日、明らかになった。同作は、現在舞台界で最も注目を浴びる舞踊家ホフェッシュ・シェクターが振付・音楽を担当して世界各国で絶賛されている。41名のアーティストが出演し、轟音と静寂、光と影が交錯し、圧倒的エネルギーと フルスピードの疾走感に溢れた75分の公演を行う。音楽で人心を惑わす主人公役に上田が抜擢されたが、公演開催国のアーティストを主人公に起用するのは世界で初の試みだという。さらにミュージシャンとして元BLANKEY JET CITYのメンバー中村達也(ドラム)、自身のバンドHEA、LOSALIOSでの活動のほか、数々の著名ミュージシャンのサポートでも知られるTOKIE(ベース)が参加する。同作の初期版である『ポリティカル・マザー』は2010年に日本に初上陸、埼玉と山口で公演が行われて好評を博し、その後の世界ツアーも成功したことで名声を確立。翌年にダンサー、ミュージシャンの数を大幅に増やし、演出・振付も大きくパワーアップして誕生したのが『ポリティカルマザーザ・コレオグラファーズ・カット』となった。東京公演はBunkamura オーチャードホールにて4月6日~11日。○ホフェッシェ・シェクター(振付・音楽) コメント『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』は、ジャンルの境界を崩し、音楽やダンスのファンをひとつにしてくれる、まるでモンスターのような、私にとって特別な作品です。この作品が私の愛する街、東京で上演されること、さらに上田竜也さん、中村達也さん、TOKIEさんといった素晴らしいアーティストとともに作品に取り組めることを非常に光栄に思います。ひとりのアーティストと創作をともにすることも稀有な経験ですが、今回は一度に3名のアーティストと出会えるのですから、私にとってはまさに今シーズンのクライマックスとも言える経験です。音楽や振付が構築されてはいるものの、このような大型の作品は、まるで生き物のような性質も持っています。新たなダンサー、ミュージシャンもカンパニーのメンバーに加わりましたし、日本人アーティストの皆様との邂逅も大きな話題になると思います。ですから、再上演というよりは、新たな作品を初演するような気持ちで、東京のアーティストや観客の皆様と、この特別な体験を共有できることを、心から楽しみにしています。○上田竜也(主演) コメント・ 『ポリティカル・マザー -ザ・コレオグラファーズ・カット-』への出演が決まった時の感想ホフェッシュ・シェクターさんが過去のライブ映像などを見て即断で自分を選んでくれたと聞き、とても光栄でした。また何度も熱いオファーを頂いたことを知り、素直に嬉しかったですし、とにかく期待に応えたいという気持ちになりました。・海外のカンパニーに主演で参加することについての期待している点世界的なパフォーマンスを身近に感じられるのは貴重なことなので、少しでも多くのことを吸収したいと思います。言葉の壁はありますが、気持ちで通じ合えると思うので、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。・ 公演に関して特に楽しみにしていること伝統のあるオーチャードホールに立てることを誇りに思います。この作品と自分が交わることで、どのような化学変化が起こせるかを楽しみたいです。・意気込み自分のするべきことは魂で作品にぶつかっていくことだと思っています。主演をさせていただくので、おもいっきりかき回しながら引っ張っていき、結果として、この作品の素晴らしさを多くの人に届けられたらいいです。75分間、迫力のあるパフォーマンスを見せること、約束します。
2019年02月02日映画「カメラを止めるな!」の主演・濱津隆之(37)が2月1日、Twitterを更新。アニモプロデュースに所属すると発表した。事務所の公式Twitterが「本日より、俳優・濱津隆之が所属となりました。今後の活動に是非ご注目頂ければ幸いです!」とツイート。すると濱津も「どうぞ宜しくお願いします」と続けてツイートした。昨年12月、本誌に登場した際「皆さんの応援のおかげでここまで来られたと思っています」とファンへの感謝の気持ちを語っていた濱津。Twitterではエールが上がっている。《色々な役の濱津さんを見たいです!! 濱津さんの魅力を沢山引き出して下さいね!!!》《今までご自分ですべてされていて大変でしたよね。俳優業に専念できますね》《さらなるご活躍をお祈りします!!! そしてカメ止めの事はずっと心に置いていて下さいねー!!!!》「濱津さんは『カメ止め』でのブレイクを機に、アルバイトを卒業。以降は織田裕二さん(51)主演の月9ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)などに出演していましたが、事務所には所属せずフリーとして活動していました。『カメ止め』の上田慎一郎監督(34)は映画制作にあたって『出演者全員の見せ場を作りたかった』と語っていましたから、濱津さんの事務所入りをさぞ喜んでいることでしょう」(映画関係者)濱津だけではなく、他の俳優陣も続々と事務所に所属。テレビにバラエティにと活躍の幅を広げている。「『カメ止め』は興行収入が30億円を超え、さらに全国350館以上での公開を記録しています。年末年始にかけ、日本アカデミー賞といったいくつもの映画賞を受賞。さらにスピンオフ作品の放映や、新たなサントラの発売も控えています。『金曜ロードSHOW!』(読売テレビ系)での放送も決定したばかり。19年もまだまだカメ止めフィーバーは続きそうです」(テレビ局関係者)
2019年02月01日異例の大ヒットとなった『カメラを止めるな!』から、まさかのスピンオフドラマが登場。キャスト陣が再集結し、「カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』」として3月2日(土)より「AbemaTV」にて独占放送されることになった。映画『カメラを止めるな!』は、2018年6月の公開直後からSNSで大きな反響を呼び、異例のロングランを記録。製作費300万円ながら興行収入30億円超え、第42回日本アカデミー賞で8部門において優秀賞受賞を果たした話題作。この度、本作初となるスピンオフドラマが、製作総指揮・脚本・上田慎一郎と『カメ止め!』製作陣、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、秋山ゆずきら、お馴染みのキャストにて「ネスレ日本株式会社」協力のもと制作されることになった。スピンオフドラマの制作にあたり、上田監督は「”あの日”から半年後。アイツらが再結集して繰り広げられる新たな物語。僕自身、脚本を書きながらワクワクが止まりませんでした。アツアツポイント満載の作品になる予感…」と語り、「よろしくでーす」と劇中の名セリフにかけてコメント。なお、本スピンオフドラマ公式サイトも公開され、今後、続報を随時発表していくという。「カメラを止めるな!スピンオフ『ハリウッド大作戦!』」は3月2日(土)22時~「AbemaTV」AbemaSPECIAL2にて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2019年01月31日国内で最も歴史のある映画賞「第73回毎日映画コンクール」の受賞作品と受賞者が決定。第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた是枝裕和監督の『万引き家族』が日本映画大賞、女優主演賞の安藤サクラ、女優助演賞の樹木希林と合わせて最多の3冠を獲得した。毎日映画コンクールは、1946年(昭和21年)日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された国内最高峰の映画賞。幅広い部門を設けていることが特徴で、各賞は第一線で活躍中の映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考にかかわり、その歴史と伝統とともに選考の厳正公明さも映画業界から高い評価を得ている。日本映画優秀賞には瀬々敬久監督の『菊とギロチン』が選ばれ、スポニチグランプリ新人賞の木竜麻生と2部門を受賞。男優主演賞は『きみの鳥はうたえる』の柄本佑が受賞し、『0.5ミリ』(第69回・2014年)に続いて2度目の女優主演賞となった『万引き家族』安藤さんと、夫婦そろって主演賞を獲得した。監督賞に選ばれたのは、社会現象とも呼べるヒットとなった『カメラを止めるな!』の上田慎一郎。劇場用長編映画デビュー作での同賞受賞は、『泥の河』の小栗康平(第36回・1981年)、『お葬式』の伊丹十三(第39回・1984年)に続く、本コンクール史上3人目の快挙となった。なお、映画ファンによるTSUTAYAプレミアム映画ファン賞は、日本映画部門に『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』、外国映画部門に『ボヘミアン・ラプソディ』と邦洋の大ヒット作が選ばれた。なお、表彰式は「カルッツ川崎」にて2月14日(木)に開催される。<「第73回毎日映画コンクール」受賞結果>★日本映画大賞『万引き家族』★日本映画優秀賞『菊とギロチン』★外国映画ベストワン賞『スリー・ビルボード』★監督賞上田慎一郎『カメラを止めるな!』★脚本賞野尻克己『鈴木家の嘘』★男優主演賞柄本佑『きみの鳥はうたえる』★女優主演賞安藤サクラ『万引き家族』★男優助演賞塚本晋也『斬、』★女優助演賞樹木希林『万引き家族』★スポニチグランプリ新人賞玉置玲央『教誨師』/木竜麻生『菊とギロチン』★田中絹代賞白川和子★撮影賞月永雄太『モリのいる場所』★美術賞原田満生、堀明元紀『日日是好日』★音楽賞Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』★録音賞吉田憲義『日日是好日』★アニメーション映画賞『若おかみは小学生!』★大藤信郎賞『リズと青い鳥』★ドキュメンタリー映画賞『廻り神楽』★TSUTAYAプレミアム映画ファン賞日本映画部門『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』★TSUTAYAプレミアム映画ファン賞外国映画部門『ボヘミアン・ラプソディ』★特別賞戸田奈津子(字幕翻訳家)(text:cinemacafe.net)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 2018年7月27日より全国東宝系にて公開© 2018「劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-」製作委員会カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール菊とギロチン 2018年7月7日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©2018 「菊とギロチン」合同製作舎ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年01月23日「カメ止め」(製作、公開開始は2017年)の愛称でブームを巻き起こした一本の映画『カメラを止めるな!』。その監督として一躍、時の人となった上田慎一郎さん。実は24歳で『ドーナツの穴の向こう側』という小説を処女出版していた。長らく絶版だったその作品が、著者あとがきを加えた新装版になって発売中。2018年破格の大ヒット映画の監督が書いた幻の処女出版が再刊行。物語は、18歳の女子高生・今井あやねの周辺に起きるちょっと不思議な出来事を追う形で進む。父親の死、母親との確執、恋や友情…。そんな現実を少しずらしてエンターテインメントに変える、上田さんらしいクリエイションが詰まった一冊だ。「10年以上前に書いたものなので、何もわかってないんだろうなと、かつての自分を軽く見ていたんです。でも再出版のために読み直してみたら、思ったよりずっといろいろ考えていたんだな、一行たりとも手を抜いてないな、と驚いたくらい」物語のカギになるのは〈トマンチキス〉〈炊飯器マラソン〉など思わず「何それ?」と引き込まれる言葉と短い解説。そこから連想されるイラストが添えられた、9つの章トビラだ。20代前半の上田さんが、親友や弟さんとオリジナルのポストカードを作り、手売りしていた頃に考えたものが本書の出発点になっている。「当時、アメブロに〈奇妙な辞書を創るブログ『あっちの世界の辞書』〉をやっていました(現在も閲覧可能)。この世界の理屈には一応合致するようなリアリティを持たせながら、どこまで変わった出来事にできるか。そのさじ加減は意識しました。あやねは、不条理を淡々と受け入れてしまわず、いちいちツッコむタイプ。読者と同じ目線なので、置いてけぼりにならずにこの奇妙さを楽しんでもらえると思います」加えて、上田さんのストレートな感情がほとばしるような表現によって、心を揺さぶられる箇所が数多く。「女子高生の声を借りて自分がしゃべっているみたいな状況が、むず痒くもありましたけれど、半分は自分がそう信じたくて書いたところもありましたね。(ペンライトで)〈あたしはその「不安」の顔を見ることができない〉とか〈世界がどうあろうと、あたしはあたしのやるべきことをやるだけだ〉とか」注目監督の頭の中をのぞき見る感覚。読んで、眺めて、楽しめる。上田慎一郎illustlation 上田悠二『ドーナツの穴の向こう側』23歳のとき短編小説「パンダレモン」を執筆。それを書き直す形で本書を完成させ、24歳で出版。その作品を、ほぼ手直しなしで再刊行。星海社1000円うえだ・しんいちろう1984年生まれ、滋賀県出身。映画監督。中学生の頃から自主映画を制作、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。初の劇場用長編映画『カメラを止めるな!』が空前の大ヒットに。※『anan』2019年1月23日号より。写真・水野昭子(上田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年01月19日3月1日に都内で授賞式が行われる「第42回日本アカデミー賞」の15部門と新人俳優賞の優秀作品・受賞者が1月15日、日本アカデミー賞協会から発表された。中でも注目されたのはわずか2館の公開からスタートだったものの、大ヒット作品となった「カメラを止めるな!(以下『カメ止め!』)」。作品賞と優秀監督賞の上田慎一郎監督(34)、優秀主演男優賞の濱津隆之(37)ら、8部門で受賞。授賞式で発表される最優秀賞を何部門で獲得するかが注目される。「作品賞や上田監督の監督賞などは予想できましたが、濱津さんの受賞はまさにサプライズ。最優秀賞を争うのは、岡田准一さんや役所広司さんら名だたる俳優陣。もし濱津さんが最優秀賞を受賞すれば、サプライズを飛び越えた“快挙”といえるでしょう」(映画担当記者)製作費わずか300万円の「カメ止め!」は、2018年6月に都内2館で上映がスタート。すると口コミやSNSでたちまち話題を呼び公開館には行列ができ、公開劇場が増加。公開7週目には全国10数館という小規模公開ながら、観客動員数が11万人を突破。興行収入ランキングトップ10入りを果たした。7月25日に製作元のENBUゼミナールと大手配給会社・アスミック・エースとの共同配給になることが発表され、8月からは全国東宝系をはじめとした劇場にも展開。全国350館以上で上映され、興行収入30億円を超えるヒット作となった。「もともと公開された2館はミニシアターの規模の劇場。そのため全国各地のミニシアターから公開を望む声が相次いでいました。ところが大手配給会社が入り、大都市のシネコンでの上映が中心に。そのため、上映がかなわなかったミニシアターも多数ありました。今後は、初心に戻ってミニシアターでの上映が行われることも期待されています。そうなれば、さらなる口コミによるヒットとなるのではないでしょうか」(映画業界関係者)快挙はさらに続くのか。今後も目が離せなさそうだ。
2019年01月16日第42回日本アカデミー賞の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞が1月15日(火)に発表された。■『万引き家族』『北の桜守』『孤狼の血』が最多12部門第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルム・ドールに輝き、先日発表されたLA映画批評家協会賞では、日本映画として33年ぶりに外国語映画賞を受賞した『万引き家族』をはじめ、『北の桜守』『孤狼の血』が最多12部門を受賞(『万引き家族』は13賞)。池井戸潤作品を初めて映画化した『空飛ぶタイヤ』が9部門、国内興収30億を突破した『カメラを止めるな!』が8部門で続いている。第42回日本アカデミー賞は、2017年12月16日~18年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象になっている。■6年連続司会の西田敏行、『孤狼の血』の役所広司は「ライバル」東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた発表会見には、授賞式の総合司会を務める西田敏行、昨年『彼女がその名を知らない鳥たち』で第41回最優秀主演女優賞を受賞し、今回初めて司会に挑むことになった蒼井優が出席した。6年連続で総合司会を務める西田さんは「また、この時期が来たと思うと、いろいろな思いが去来する」としみじみした表情。優秀作品賞に選ばれた『孤狼の血』について、「ライバルの役所(広司)くんが出ているから、なるべく受賞してほしくない」と笑いを誘ったほか、「これだけ褒められた作品ですから、日本アカデミー賞だけは外すこともあるのかな…」と『万引き家族』の受賞結果にも興味津々。『カメラを止めるな!』にも「これだけ稼いでくれたんだから」と関心を寄せていた。■初司会の蒼井優は白石和彌監督にエール「肩入れしてしまう」一方、「人生初の司会が、日本アカデミー賞という大きな場で緊張しています」と語る蒼井さんは、「去年の私にとって、そうであったように、どなたかにとって忘れられない1日になるはずなので、皆さんの喜びを感じつつ、楽しんで司会ができれば」と意気込み。「どうしても、白石監督に肩入れしてしまう」と、『彼女がその名を知らない鳥たち』『孤狼の血』の白石和彌監督にエールを送っていた。主な優秀賞受賞リストは、以下の通り。◇優秀作品賞『カメラを止めるな!』『北の桜守』『孤狼の血』『空飛ぶタイヤ』『万引き家族』◇優秀アニメーション作品賞『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』『ペンギン・ハイウェイ』『未来のミライ』『名探偵コナンゼロの執行人』『若おかみは小学生!』◇優秀監督賞上田慎一郎『カメラを止めるな!』是枝裕和『万引き家族』白石和彌『孤狼の血』滝田洋二郎『北の桜守』本木克英『空飛ぶタイヤ』◇優秀主演男優賞岡田准一『散り椿』舘ひろし『終わった人』濱津隆之『カメラを止めるな!』役所広司『孤狼の血』リリー・フランキー『万引き家族』◇優秀主演女優賞安藤サクラ『万引き家族』黒木華『日日是好日』篠原涼子『人魚の眠る家』松岡茉優『勝手にふるえてろ』吉永小百合『北の桜守』◇優秀助演男優賞岸部一徳『北の桜守』ディーン・フジオカ『空飛ぶタイヤ』西島秀俊『散り椿』二宮和也『検察側の罪人』松坂桃李『孤狼の血』◇優秀助演女優賞樹木希林『日日是好日』樹木希林『万引き家族』篠原涼子『北の桜守』深田恭子『空飛ぶタイヤ』真木よう子『孤狼の血』松岡茉優『万引き家族』◇優秀外国作品賞『グレイテスト・ショーマン』『シェイプ・オブ・ウォーター』『スリー・ビルボード』『ボヘミアン・ラプソディ』『ミッション:インポッシブルフォールアウト』◇新人俳優賞上白石萌歌『羊と鋼の森』趣里『生きてるだけで、愛。』平手友梨奈『響 HIBIKI』芳根京子『塁かさね』『散り椿』伊藤健太郎『コーヒーが冷めないうちに』中川大志『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』成田凌『スマホを落としただけなのに』『ビブリア古書堂の事件手帖』吉沢亮『リバーズ・エッジ』授賞式は3月1日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(text:cinemacafe.net)
2019年01月15日第73回毎日映画コンクール各賞のノミネート作品、ノミネート者が21日、明らかになった。同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。『万引き家族』が、最多13ノミネート、次いで『菊とギロチン』が、9ノミネート、『きみの鳥はうたえる』は、8ノミネートと、優れた映画スタッフらがそろった。発表は1月下旬を予定している。○作品部門日本映画大賞・日本映画優秀賞『菊とギロチン』、『きみの鳥はうたえる』、『孤狼の血』、『寝ても覚めても』、『万引き家族』外国映画ベストワン賞『シェイプ・オブ・ウォーター』、『スリー・ビルボード』、『ファントム・スレッド』、『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』、『1987、ある闘いの真実』○俳優部門男優主演賞柄本佑(『きみの鳥はうたえる』)、岡田准一(『散り椿』)、東出昌大(『寝ても覚めても』)、役所広司(『孤狼の血』)、山﨑努(『モリのいる場所』)、リリー・フランキー(『万引き家族』)女優主演賞安藤サクラ(『万引き家族』)、門脇麦(『止められるか、俺たちを』)、黒木華(『日日是好日』)、趣里(『生きてるだけで、愛。』)、松岡茉優(『勝手にふるえてろ』)男優助演賞新井浩文(『犬猿』)、瑛太(『友罪』)、酒向芳(『検察側の罪人』)、染谷将太(『きみの鳥はうたえる』)、塚本晋也(『斬、』)、二宮和也(『検察側の罪人』)、松坂桃李(『孤狼の血』)女優助演賞石橋静河(『きみの鳥はうたえる』)、韓英恵(『菊とギロチン』)、樹木希林(『日日是好日』『万引き家族』)、木野花(『愛しのアイリーン』)、原日出子(『鈴木家の嘘』)、松岡茉優(『万引き家族』)スポニチグランプリ新人賞(男性)寛一郎(『菊とギロチン』)、城桧吏(『万引き家族』)、玉置玲央(『教誨師』)、成田凌(『ニワトリ★スター』)、前田隆成(『斬、』)、吉沢亮(『リバーズ・エッジ』)スポニチグランプリ新人賞(女性)唐田えりか(『寝ても覚めても』)、木竜麻生(『菊とギロチン』『鈴木家の嘘』)、佐々木みゆ(『万引き家族』)、平手友梨奈(『響―HIBIKI―』)、蒔田彩珠(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』)、南沙良(『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』)田中絹代賞安藤サクラ、白川和子 寺島しのぶ 原日出子 風吹ジュン○スタッフ部門監督賞上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)、是枝裕和(『万引き家族』)、白石和彌(『孤狼の血』)、瀬々敬久(『菊とギロチン』)、濱口竜介(『寝ても覚めても』)、三宅唱(『きみの鳥はうたえる』脚本賞相澤虎之助・瀬々敬久(『菊とギロチン』)、上田慎一郎(『カメラを止めるな!』)、是枝裕和(『万引き家族』)、田中幸子・濱口竜介(『寝ても覚めても』)、鄭義信(『焼肉ドラゴン』)、野尻克己(『鈴木家の嘘』撮影賞木村大作(『散り椿』)、 近藤龍人(『万引き家族』)、佐々木靖之(『寝ても覚めても』)、四宮秀俊(『きみの鳥はうたえる』)、曽根剛(『カメラを止めるな!』)、月永雄太(『モリのいる場所』)、鍋島淳裕(『菊とギロチン』)美術賞安宅紀史(『モリのいる場所』)、磯見俊裕(『焼肉ドラゴン』)、露木恵美子(『菊とギロチン』)、林田裕至(『パンク侍、斬られて候』)、原田満生・堀明元紀(『日日是好日』)、 三ツ松けいこ(『万引き家族』)音楽賞石川忠(『斬、』)、tofubeats(『寝ても覚めても』)、Hi’Spec(『きみの鳥はうたえる』)、細野晴臣(『万引き家族』)、安川午朗(『菊とギロチン』)録音賞石寺健一(『散り椿』)、浦田和治(『孤狼の血』)、川井崇満(『きみの鳥はうたえる』)、北田雅也(『斬、』)、冨田和彦(『万引き家族』)、吉田憲義(『日日是好日』)○ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞『沖縄スパイ戦史』、『彼らの原発』、『サムライと愚か者-オリンパス事件の全貌-』、 『選挙に出たい』、『太陽の塔』、 『ぼけますから、よろしくお願いします。』、 『廻り神楽』、『夜明け前 呉秀三と無名の精神障害者の100年』○アニメーション部門アニメーション映画賞・大藤信郎賞『あの地』、『あのねのかぼちゃ』、『In the cage』、『ケアンの首達』、『さよならの朝に約束の花をかざろう』、『真珠草』、『SCREEEEEN』、『旅メーション「死生学」』、『タンポポとリボン』、『ちいさな英雄』、『透明人間』、『DREAMLAND』、『浜宿海岸のうわさ』、『ペンギン・ハイウェイ』、『未来のミライ』、『夜になった雪の話』、『like I used to』、『リズと青い鳥』、『若おかみは小学生!』
2018年12月21日田中圭(34)主演による「田中圭24時間テレビ」(AbemaTV)が12月15日から16日にかけて放送。同番組で田中は、映画「カメラを止めるな」に出演したどんぐり(58)とのキスを披露し話題を呼んでいる。同番組はドラマ「くちびるWANTED」を24時間生放送で収録し、作りあげていくという挑戦的な作品。ドラマのストーリーは「田中圭とキスした女性に1億円」という情報が拡散されたことで、田中の唇があらゆる女性から狙われるというものだ。2人のキスシーンは、どんぐりが「1億円でアンタの唇買うわ。記念にキスしてもらえますか?なんちゃってね!」と叫んだことがキッカケ。「こんなもんいらねえよ!」と怒った田中は、どんぐりの顔を力強く両手で引き寄せると勢いよくキスした。Twitterでは、その強引なキスを喜ぶ声が上がっている。《田中圭のがっつりのキス マジでカッコ良かった》《キレて声がワントーン低くなって真顔でキスするの最高にどストライクで自分の新たな境地を開拓してしまった》《怒った田中圭からの強引なキスは大好物です》また「田中圭24時間テレビ」は映画「カメラを止めるな」でおなじみの上田慎一郎(34)が監督を務めている。さらに生放送でドラマを作り上げていくというスタイルや、どんぐりを筆頭に「カメ止め」俳優陣の出演もあったことから「カメ止め」ファンからも同ドラマは支持されていた。《いろんな俳優さんの素の部分見れて楽しかった カメ止め的なドラマ、面白かったわ!》《カメ止め要素も強くてまったく飽きなかった》《圭くんも「ポン!」やってたしポン!のご本人も登場!カメ止め見といてよかった》「『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)でスターダムを駆け上がった田中さんと、興行収入30億円を記録した『カメラを止めるな』。まさに『18年だからこそ!』という2組の共演は、たくさんの視聴者を惹きつけました」(テレビ局関係者)各スポーツ紙によると「田中圭24時間テレビ」の放送終了後、囲み取材に田中は登場。「実はチューしたかったゲストは?」との質問に、「それはもう、どんぐりさんです」と明かしたというが――。またキスでの共演もあるかもしれない!
2018年12月17日俳優・田中圭が本人役を演じ、24時間の生放送中に1本のドラマをつくりあげる前代未聞の試みが行われたAbemaTVの「田中圭24時間テレビ」。この度、12月16日(日)21時過ぎに無事ドラマが完成し、放送を終えた直後の田中さんのコメントが到着した。田中圭と吉田鋼太郎、吉田洋、眞島秀和など、総勢30名以上の豪華キャストで作り上げたドラマ史上初“24時間耐久ドラマ”「くちびるWANTED」は、編集作業が長引いたものの、無事に完成。前代未聞の挑戦に視聴者からも大反響を得ており、SNSでも田中さんの演技力やドラマ撮影の合間に見せた素の表情などに感動や歓喜の声が続々と寄せられている。■史上初 “24時間耐久ドラマ”、ラストは生放送・約6分の長セリフ!生放送で撮影されてきた「くちびるWANTED」のシーン1からシーン23までの編集が無事完成し、その一挙放送が終わると、最後の見せ場は生放送での田中さんのおよそ6分にわたる長台詞。その台本は撮影の直前12月16日(日)19時ごろに田中さんに手渡され、その量は8ページ、膨大なセリフをたった1人で演じるというシーンが最後に生放送された。今回の24時間をふり返るような台詞も取り入れられた迫真の演技を見せる田中さんには、「こんなつながりになるなんて!」「田中圭の俳優魂やばい!」との声も。この長台詞を成功させてドラマが完成、エンディングを迎えると、田中さんも感無量の様子。「この企画を立ち上げてくれた(鈴木)おさむさんをはじめ、監督のみなさま、500人を越えるスタッフのみなさま、出演してくださったゲストのみなさま、ありがとうございました!また、少し延長してしまいましたがこの時間まで見ていただいた視聴者のみなさまも、ありがとうございました!今思えばしんどかったですが、それでも24時間の1秒1秒が、かけがえのない糧となりました」とふり返り、「また明日からの僕たちを楽しみに応援していただけましたら幸いです」と最後は笑顔でコメントした。■「意味のある時間をみんなで共有できた」番組放送後、田中さんは「最初は夜の12時1時ぐらいでヘロヘロだったんですが、無事終わりました。すごくしんどかったんですが、意味のある時間をみんなで共有できたなと思いました」と、改めてコメント。「一番大変だったことは、寝れないこと、あとは常にカメラがいるということは、すごくストレスになるんだなと思いました。(笑)休憩時間がないし、ごはん食べる時間もなかったので大変でしたね。(笑)」と素直な心境を吐露し、「家に帰ってやりたいことは、まず、風呂に入って、寝たいと言いたいところですが、家に何人か集まっているので、何一つ自分は見てないので、『どうだった?』と聞きたいですね。落ち着いて『AbemaTV』で見直したいと思います」と、完成したドラマをゆっくり見たいと告白した。■総視聴数は350万超え、「くちびるWANTED」怒涛のドラマ撮影放送1日目は、「おっさんずラブ」以来、久々のタッグとなった鋼太郎さんを皮切りに、川栄李奈、満島真之介など豪華キャスト陣が続々登場し、田中さんと一瞬たりとも見逃せない白熱の演技バトルを繰り広げた。深夜には、「ホリデイラブ」で話題を呼んだ憑依型女優・松本まりかが“粘着ストーカー”を怪演、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督のもと渋谷スクランブル交差点から道玄坂までワンカット撮影も敢行された。続く2日目も、田中さん自らカメラを手にした橋本環奈との共演や、なぜか大根を持った水野美紀と着ぐるみ姿の田中さんとの取っ組み合い、吉田さんとの5分ものエチュード、名取裕子との“母子”感動シーン、「おっさんずラブ」共演者・眞島さんとのコミカルな掛け合い、『カメ止め』の“あの人”の参戦など、迫真の演技が続くことに。16日(日)朝5時には「#がんばれ田中圭」がTwitterトレンド1位を獲得するなどSNS上でも盛り上がりを見せた。「田中圭24時間テレビ」はAbemaTVオンデマンド機能「Abemaビデオ」にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2018年12月17日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、13日に放送されたTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)に出演し、撮影裏話を語った。番組パーソナリティの伊集院光が、「1カット、1カメでずっと30何分やるじゃないですか。失敗した回数もそうなんですけど、ギリギリアウトになった最長記録ってどのくらいですか」と質問すると、上田監督は「全部で6回やった」と回答。これに対して伊集院が「6回だけでできたの!」と驚くと、上田監督は「とにかくどんなことが起こっても、(演技を)最後まで止めずにやってくれとは言ってたので。やっぱり、そういうことに頑張った人たちの映画なので、俺たち自身がその精神を持って、ということで」と理由を説明した。続けて「1回あったのが、カメラマンの人がコケるシーンがありますよね。そこでボタンを押しちゃっていて、僕らは夢中でやっているので気がつかなかったのですが、カメラが回ってないまま、最後までやってたというのはありました」と裏話を告白した。伊集院は「怖い怖い怖い怖い! うわー! 俺、震えが止まらないわ!」と驚いた様子。「子供の一世一代の晴れ姿、あなたが持ったハンディカムで撮りました。家に帰って、『今日のお遊戯は良かったね。あれ~、思った以上にテープのカウンターが回ってないぞ』の世界のすごいやつですよね。怖!」と話していた。
2018年12月13日『カメラを止めるな!』が社会現象になった、話題の映画監督・上田慎一郎さんに、人生の転機を振り返っていただきました。人気スターも出演せず、製作予算は300万円にもかかわらずロングランを続ける『カメラを止めるな!』。アジア圏や欧米の映画ファンもその才能に注目する上田慎一郎監督だが、借金苦に陥ったり、ホームレスになったりと波瀾万丈の人生だった。――『カメラを止めるな!』は、上田監督にとって、人生の転換期のひとつ?そうです。高校卒業までを第1章とするなら、24歳までのモラトリアム時期が第2章。映画一筋と決意してからは短編などを作って映画祭を回り、その集大成として作った作品です。今は人生の第3章が終わりを告げ、新たな章に突入する時期です。――高校時代は演劇部で活躍し、自主映画も撮っていたのに、なぜモラトリアムに?18歳までは成功体験が積み重なって、「俺は天才や」と過信していました。でも実際はマルチ商法に引っかかったり、自己啓発本にハマってカフェ経営しようと友人たちに金を借りまくって結局頓挫したり。失敗続きで、大きなターニングポイントといえるのが「ベストセラーを出すぞ」と勢い込んで自費出版したSF小説が全く売れなかったこと。社会にボコボコにされてようやく、映画に集中しようと決意しました。――数々の失敗をブログで愉快に綴っていたのはすごいと思います。中2の時から日記をつけていて、当時から読者を意識したエンターテインメント精神がありました。日記なんだから、他人に読ませるわけもないのに(笑)。ブログでは日々の出来事や想いなどを毎日のようにアウトプットしていました。迷走していた時代も自分を客観視し、面白おかしく書いていた。辛いことがあってもそれをネタにしたから、僕には辛いことや悲しいことの記憶があまりないんじゃないかな。――とてもポジティブですよね?今はバランスがとれましたが、24歳くらいまでは超絶ポジティブ野郎で、痛い人間でした。玄関に“若さと情熱。情熱を超えて行け!”みたいな言葉を貼ってましたから(笑)。自己啓発本を読みまくって、時間を効率的に使う方法を実践したりもしました。そんな僕のポジティブすぎる部分を妻がいい方向に導いてくれたことは大きいですね。やりたいことに反対はしないけれど、別の可能性にも気づかせてくれる。守るべき存在ができたことで、過剰な楽天性とポジティブさのバランスがとれたんです。それに、家に帰れば絶対的な味方がいることが外で戦える力になるんですよ。上田慎一郎さんの運命が動いた瞬間年表幼少期:映画漬けの日々。次第に父親のハンディカムで映画を撮るようになる。小学生時代は「Jリーガーになり、ワールドカップで背番号10をつける」のが夢だった。17歳:友人と手作りいかだで琵琶湖横断に挑戦するが、遭難して新聞沙汰に。「なんとかなるさ」で行動した結果、漂流。やりたいことがあるのに死ねるか、と思った。19歳:映画監督を目指し上京。下北沢で暮らすように。吉本NSCか映画学校か迷った末に、お笑いは映画のなかでもできると映画の道へGO!22歳:マルチ商法に足を突っ込んで失敗してしまい、150万円の借金を背負う。映画一筋で頑張っても結果が出ないのが怖くて、借金まみれの生活に!?24歳:SF小説『ドーナツの穴の向こう側』を出版。結果的に借金が膨れあがり、映画一本で食べていくことを決意。「小説家として売れてから映画を作ろう」なんて、近道を探して寄り道ばかりしていた。26歳:映像製作団体PANPOKOPINAを立ち上げる。以降、10本以上の映画を製作し、国内外で様々な賞を受賞する。仲間と横一列に並んでもの作りするのが僕のスタイル。今後もこうありたいと思っている。30歳:3年ほどの交際を経て、映画監督のふくだみゆきさんと結婚。←ターニングポイント琵琶湖で死にかけた僕を好いてくれた女性。彼女との出会いで痛い人から卒業できた。34歳:初の劇場長編作『カメラを止めるな!』が大ヒットし、社会現象に。抱いていたいくつもの小さな夢が、映画のおかげで一気に全部叶ったと感じている。うえだ・しんいちろう1984年生まれ、滋賀県出身。『4/猫ねこぶんのよん』(’15)で監督デビュー。ロングラン上映中の『カメラを止めるな!』(’17)で世界的な評価も獲得。※『anan』2018年12月12日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年12月05日2018年度の国内映画賞レースの幕開けとなる「第43回報知映画賞」が11月27日(火)に発表。主演女優賞は『人魚の眠る家』が公開中の篠原涼子が初受賞。「嵐」二宮和也が『検察側の罪人』で助演男優賞を受賞した。作品賞には、続編も始動している白石和彌監督の『孤狼の血』。同作で暴力団と関わり、常軌を逸した捜査を行なう主人公の刑事役を怪演した役所広司が主演男優賞を受賞。また、『人魚の眠る家』『SUNNY強い気持ち・強い愛』とまったくタイプの異なる2作で新境地を見せた篠原さんが主演女優賞、『モリのいる場所』『万引き家族』『日日是好日』の印象深い演技で観る者を魅了し、惜しくも9月に亡くなった樹木希林さんが助演女優賞に。『検察側の罪人』で、木村拓哉扮する先輩検事と対峙する駆け出しの検事役を演じた二宮さんは助演男優賞に輝き、ジャニーズ勢としては2人目、「V6」岡田准一(『永遠の0』)以来の受賞となった。なお、新人賞は、押見修造による青春漫画の実写化『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』で好演を見せた南沙良と蒔田彩珠という2人のネクストブレイク女優が揃って受賞。今年、社会現象が巻き起こった『カメラを止めるな!』が特別賞を受賞した。【第43回報知映画賞受賞一覧】作品賞・邦画:『孤狼の血』(白石和彌監督配給・東映)監督賞:大森立嗣『日日是好日』主演男優賞:役所広司『孤狼の血』主演女優賞:篠原涼子『人魚の眠る家』『SUNNY強い気持ち・強い愛』助演男優賞:二宮和也『検察側の罪人』助演女優賞:樹木希林『モリのいる場所』『万引き家族』『日日是好日』新人賞:南沙良/蒔田彩珠『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』作品賞・海外:『ワンダー君は太陽』(スティーブン・チョボスキー監督配給・キノフィルムズ)アニメ作品賞:『名探偵コナンゼロの執行人』(立川譲監督配給・東宝)特別賞:『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督配給・アスミック・エース=ENBUゼミナール)なお、表彰式は12月中旬に行われる。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 2018年5月12日より全国にて公開ⓒ 2018「孤狼の血」製作委員会志乃ちゃんは自分の名前が言えない 2018年7月14日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開©押見修造/太田出版 ©2017「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」製作委員会人魚の眠る家 2018年11月16日より全国にて公開Ⓒ2018「人魚の眠る家」 製作委員会
2018年11月28日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、12月15日(27:00~)に放送されるニッポン放送『上田慎一郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを務めることが決定した。上田監督は今回が『オールナイトニッポン』パーソナリティ初挑戦となる。番組には、同作で主演を務めた俳優の濱津隆之を始め、しゅはまはるみ、市原洋、秋山ゆずきといった主要キャスト陣が続々と登場する。また、リスナーから寄せられた質問にも答えていく予定だ。さらに上田監督は、12月11日に放送されるニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』(毎週月~木曜 24:00~)のゲストとしても登場し、『オールナイトニッポン』パーソナリティ初挑戦への想いやリスナーへのメッセージを語る。上田監督は「『上田慎一郎のオールナイトニッポン0』その文字面を見た時、思わず地面から10センチほど浮きました」と明かし、「カメ止めのくせ者キャストも大集合でワクワクと不安でいっぱいですが何があっても放送は止めません。放送は続ける! しゃべりは止めない!」と意気込んだ。
2018年11月28日俳優の山崎努が17日、東京・パルテノン多摩 大ホールで行われた第10回TAMA映画賞授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。山崎は特別賞を受賞した、沖田修一監督の『モリのいる場所』の主演として登場した。山崎は「主人公たちは全く変化がありません。実はそういうところに惹かれて出演させてもらったんですが、撮影中にふと、こういう映画でお客さんが来てくれるのかなあと思いました。もちろん監督は自信があったと思いますが、僕はちょっと不安でした」と振り返りつつ、「で、いっぱい入って売れました。そして喜んで楽しんでくれました」と喜ぶ。「その上、こういう立派な賞をいただいて、嬉しく思っています。特に、特別賞は嬉しいです」と感謝したが、「ここに(奥さん役の)樹木希林がいれば、もっと良かったんですが。残念です。まあ仕方ありません」とこぼした。ともに文学座出身で、56年の時を経ての共演となった樹木について、山崎は「プライベートでもそんなに会ったことなかったんですけどね」と語る。「実は撮影に入る前に、彼女は病気でだいぶ体調が悪いと聞いてましたけども、ものすごく元気で、逆に僕が熱中症寸前でダウンしそうになって、彼女に助けてもらいました」と明かした。さらに「沖田監督も途中で捻挫しまして、ギブスで松葉杖で。一番元気だったのが、希林さんだった」と、樹木のことを悼んだ。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年11月18日女優の松岡茉優が17日、東京・パルテノン多摩 大ホールで行われた第10回TAMA映画賞授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。松岡は安藤サクラとともに、最優秀女優賞に輝いた。現在NHK連続テレビ小説『まんぷく』主演の安藤はメッセージで登場。出演した『万引き家族』について、「私にとっては、宝物です。今回は『万引き家族』が作品賞で、茉優ちゃんと同じ賞(最優秀女優賞)を受賞できたことが本当に本当に嬉しいです」と語る。さらに「個人的には自分もとっても思い入れのある『君の鳥はうたえる』で、三宅(唱)監督と、数少ない友人の一人である松坂桃李くんと一緒に受賞できたこともとっても嬉しいです。またこれから頑張っていこうと思います」と、周りの受賞者も祝った。一方、松岡は「もしこの映画祭が、他の賞と同じように、主演女優賞が1名だったら、私は確実にここにはおりません」と微笑む。「自分で言うのもおこがましいんですけど、完全な2位だと思っています。『万引き家族』を観てくださった方にはお分かりでしょうが、安藤サクラさんの、海外でも話題になったあるシーンがあります」と凄みさえ感じさせるスピーチを披露。「初号試写で、リリー・フランキーさんがあのシーンを見て、『安藤サクラは、あのシーンだけで8個、賞が取れるよ』と。8個ってどれのことを言ってるんだろうと思いながら、そうだなあと思いました」と心境を吐露した。松岡はさらに「私はあのシーンを見て、悔しいと思いました。ただ、2年前、TAMA映画祭で"新進女優賞"をいただいてからの1番の成長は、あのシーンを見て悔しいと思えたことです。それまでの私だったら、あのシーンを見て、ただ感動していただけだったと思います。サクラさんにいつか追いつきたい、追い越したいと思えるようになったのは、ここで俳優として認められたからだと思います」と語る。「自信とあたたかい気持ちと、たくさんの人から映画を観ていただけたんだと言う心強い後押しで、これから飛躍していきたいと誓います。次の作品につなげていきます」と改めて宣言した。また、大きな話題となった『勝手に震えてろ』については、「全部出し切った」と表現し、『万引き家族』については「今までの全てじゃ敵わない現場でした。十数年はなんだったんだろうかってくらい、今までの私のすべではOKが出ない」と表した松岡。「是枝さんがニコニコしながら、『もっかい、もっかい』というのが現場に響きましたね」と振り返りつつ、現在撮影中の『蜜蜂と遠雷』について触れ、次に授賞式に来るのは「来年ですかね!」と会場を沸かせるなど、圧巻のスピーチ力を見せた。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年11月18日第10回TAMA映画賞授賞式が、17日に東京・パルテノン多摩 大ホールで行われ、受賞者が登壇した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。最優秀新進女優賞に輝いた深川麻衣は、「まずは今日のこの日を今後の励みにさせていただきながら、『もっともっと頑張れ』というエールをいただいたと思うので、来年も今まで以上に成長できるように頑張っていきます」と宣言した。同じく最優秀新進女優賞に輝いた伊藤沙莉は、壇上に立った瞬間から涙ぐみ「すいません、早いですよね」とセルフツッコミで会場を笑わせる。『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』と、受賞作品に次々登場し、最優秀女優賞の松岡茉優からも「親友の伊藤沙莉」と紹介された伊藤だが、「9歳からお仕事させていただいてるんですけど、今日に至るまで15年間、決して楽しいだけじゃなく、苦しいこと悔しいこともたくさんありましたけれど、こうやって誰かに求めてもらえたりするのは本当に幸せなことだと思っております」「新しいスタートラインだと思って、大好きな芝居を楽しみつつ、これからも精進したい」と涙ながらに語った。また、大きな話題を呼んだ『カメラを止めるな!』は、特別賞に輝いた。市橋浩治プロデューサーは「ご覧いただいた感染者のみなさんのおかげで受賞できたかなと思っております」と感謝。「この映画を作ったENBUゼミナールは、(『パンとバスと2度目のハツコイの)今泉力哉監督もうちのスタッフとして働いていたということで、感慨深いものがあります」と明かし、会場を驚かせた。最優秀作品賞を受賞した『寝ても覚めても』は、カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品され、現地の反応も良かったが、パルムドールは『万引き家族』に。エグゼクティブプロデューサーの福嶋更一郎は「『万引き家族』がいただいたのはすごいことだなと思います」と称賛する。『寝ても覚めても』については、「シナリオの段階でフランスのプロデューサーから『これは絶対いい作品ができる』と言っていただいて、日仏合作になりました」と明かし、監督の独特な演出法についても「間近で見まして、本当にすごいなと思いましたし、編集も緻密ですし、非常に完成度の高い作品を世に出せたなと思います」と自信を見せた。また同じく最優秀作品賞を受賞した『万引き家族』について、松崎薫プロデューサーは「いろんなことがありまして、想定していたより本当に多くの方にご覧いただいています」と感謝。『寝ても覚めても』と同様に「海外に広まっており、今週末はロシア、来週からアメリカと言うように各国で大勢の方に見ていただくことができて、まだ上映していますので、また広まっていっていただけたら」と語った。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年11月18日俳優の松坂桃李が17日、東京・パルテノン多摩 大ホールで行われた第10回TAMA映画賞授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。松坂は東出昌大とともに、最優秀男優賞に輝いた。感慨深げにトロフィーを眺めていた松坂は、「もうちょっと高くしていいですか?」と自分でマイクの位置を調整する気さくな様子を見せる。第10回目という同賞に、10年が経ったという自身の役者人生を重ねた。「初めてドラマが決まった時は、チーフのマネージャーさんに『松坂くんはバーターだから、よろしくね』って」と振り返った松坂。「『バーターというのはですね、事務所の売れている方の力を使って出させていただいていただくというやり方です。現実を受け止めろ』と言われて」と驚きの告白で会場をざわつかせる。「で、『今年ちゃんと結果を出さなければ、あなたは終わりです』と言われたのが2年目。『ここで結果を出さなければ本当におしまいだ』と言われたのが3年目」と明かし、「1年に1回以上は、マネージャーさんに精神的に食らう言葉をかけられ続け、メンタルがちょっと強くなりました」と語った。松坂はさらに「10年の中で、数々の作品と出会って、すごく素敵な時間を過ごさせていただいて、その現場を用意してくれたのが、うちのチーフの方で。本当に感謝しても仕切れないです」と改めてマネージャーへの感謝の言葉を重ねる。「メンタルはボロ雑巾のようにやられるんですけど、『孤狼の血』『娼年』『不能犯』出会わせてくれたのもチーフの方ですし、その現場でいろんな方に出会ってここにいるのだと、つくづく感じます」と明かした。また、各作品の役作りについても語った松坂。『孤狼の血』では役所広司にもらったライターを懐から取り出し、『娼年』では「もう塗れ場はしばらくやらないんじゃないかな? というくらいの経験をさせていただいた」としみじみ。『不能犯』では「ニタア……という笑いを練習した」と、練習風景を再現するサービス精神たっぷりのスピーチを見せた。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年11月17日俳優の吉沢亮が17日に東京・パルテノン多摩 大ホールで行われた、第10回TAMA映画賞授賞式に登場した。同映画賞は、多摩市及び、近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる<いきのいい>作品・監督・俳優を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰」するもの。吉沢は吉村界人とともに、最優秀新進男優賞に輝いた。吉村は「僕みたいなやつがすいません」と謝罪から入り、独特な語り口で会場の爆笑をさらう。「俳優をやらせていただいて、すごい嬉しい感じです」「全部難しくて、『俺、できたじゃん』ということなんかなくて、いつも迷いながら不安で不安で仕方なくて、でもなんか、やってますね」と語ると、さらに笑いが起こっていたため、「ちょっと、笑いすぎですよ」と会場につっこんでいた。また吉沢は「こういった賞をいただくのは今回が初めてなので、映画を愛している皆さんに選んでいただいたことを嬉しく思います。3年前くらいから、映画を中心にやっていきたいという話をして、今年はたくさんの映画が公開しました」と振り返る。2018年は公開作8本と、多くの映画に出演したが、「本当にどの役も全く役柄の違うタイプというか。幅が広い役をたくさんやらせていただいて。すごい楽しい年だった」と語る。「頑張ってよかった。映画の現場がとても好きで、もっともっとやりたい」と意欲を見せた。テレビ東京系ドラマ『GIVER』でも共演していた2人は、隣同士に座る際に熱いハグ。さらに『パンとバスと2度目のハツコイ』で最優秀新進監督賞をとった今泉力哉監督が「東出昌大さん、吉沢亮さんと誕生日が同じ」と明かすと、笑顔に。席についた今泉監督と挨拶しあっていた。■最優秀作品賞『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)■特別賞沖田修一監督、及び山﨑努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)■最優秀男優賞東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)■最優秀女優賞安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)■最優秀新進監督賞今泉力哉監督 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』)■最優秀新進男優賞吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)■最優秀新進女優賞深川麻衣 (『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)
2018年11月17日映画ファンの祭典「第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM」内にて「第10回TAMA映画賞授賞式」が11月17日(土)、パルテノン多摩にて行われ、松坂桃李が「本年度最も心に残った男優を表彰」する最優秀男優賞を受賞した。『孤狼の血』、『娼年』、『不能犯』、『彼女がその名を知らない鳥たち』という出演作において「作品ごとにまったく異なる境遇に生きる若者の姿を、ほとばしる情熱で息衝かせた迫真の演技は、観客を魅了した」という理由で受賞にいたった松坂さん。本映画賞の10年にかけて「実は芝居を始めて10年で、このような賞をいただけるのは何かの縁かなって袖で10年をふり返っていました」とスピーチを始めた松坂さんは、「初めて、ドラマが決まったときは、チーフマネージャーさんに“松坂くんはバーターだから。この現実を受け止めろ”と言われていた」とふり返った。「2年目、今年が勝負、結果を出さないと終わりですと言われて。3年目、ここで結果を出さないと終わりだと言われて、4年、5年、6年と…。1年に1回以上は精神的にくらう言葉をかけられ続け、おかげさまでメンタルがちょっと強くなりました」と、自分史をしみじみと語った。「メンタルはぼろ雑巾のようにやられていますけど、数々の作品やいろいろな共演者の方と出会って、すごく素敵な時間を過ごして、感謝してもしきれないです。30(歳)以降からは、たくさん受けた恩を1個、1個、丁寧に向き合って返していきたいと思っております」と感謝の言葉に代えていた。『孤狼の血』では主演の役所広司と拮抗する熱演を見せた松坂さんは、役所さんとの共演について「贅沢な時間でした。言葉で、というより、いてくださるだけでキュッと締まる現場で、あの背中は本当に大きかったと今でもつくづく思います」としながら、「撮影が終わったタイミングで、アップしたときに実はライターをいただいたんです」と、うれしそうに緩み切った表情で、内ポケットから劇中で使用したライターを取り出し、また大事そうにしまっていた。「TAMA映画賞」は映画ファンの立場から、観客に活力を与えてくれるいきのいい作品・監督・俳優をいち早く紹介したいとの思いから立ち上げた賞で、本年で第10回目を迎える。近年では、その年の最も早い映画賞という形でも注目を浴びており、今回も多彩な受賞作品がそろい、受賞者もずらり登壇した。最優秀女優賞は、『勝手にふるえてろ』、『万引き家族』、『ちはやふる -結び-』、『blank13』で熱演を見せた松岡茉優が受賞。輝く笑顔を見せた松岡さんだったが、「おこがましいですけど、完全な2位だと思っています。『万引き家族』、ラストの(安藤)サクラさんのシーンを初号試写で観たリリーさんが“あのラストのシーンだけで8個の賞がとれる”って言っていて、そうだな…って思いました。あのシーンを見て悔しいと思いました」と、胸の内をさらけ出した。「2年前、最優秀新進女優賞をいただいてから一番の成長は、悔しいと思えたことです。それまでだったら感動していただけだったと思う。サクラさんに、いつか追いつきたい、追い越したいと思ったのは、ここで俳優として認めていただいたから。今回、自信と温かい気持ちと、心強い後押しで飛躍していくことを誓います。本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた松岡さんは、この日一番の長く心のこもった拍手を観客から受けていた。また、最優秀女優賞を受賞した安藤サクラはビデオメッセージを寄せたほか、最優秀男優賞を受賞した東出昌大は11月18日(日)に行われる「東出昌大躍動と温もりと『寝ても覚めても』上映と表彰式&トーク」に出席予定。■受賞者一覧最優秀作品賞『万引き家族』(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)特別賞沖田修一監督、及び山崎努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同(『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同(『カメラを止めるな!』)最優秀男優賞東出昌大(『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李(『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)最優秀女優賞安藤サクラ(『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優(『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)最優秀新進監督賞今泉力哉監督(『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督(『きみの鳥はうたえる』)最優秀新進男優賞吉村界人(『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮(『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)最優秀新進女優賞深川麻衣(『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉(『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)(cinamacafe.net)
2018年11月17日映画ファンの祭典「第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM」内にて「第10回TAMA映画賞授賞式」が11月17日(土)、パルテノン多摩にて行われ、本年度最も飛躍した男優、顕著な活躍をした新人男優に贈られる最優秀新進男優賞を吉村界人、吉沢亮が、同女優賞の最優秀新人女優賞を深川麻衣、伊藤沙莉が受賞し、喜びのスピーチを行った。「TAMA映画賞」は映画ファンの立場から、観客に活力を与えてくれるいきのいい作品・監督・俳優をいち早く紹介したいとの思いから立ち上げた賞で、本年で第10回目を迎える。近年では、その年の最も早い映画賞という形でも注目を浴びており、今回も多彩な受賞作品がそろい、受賞者もずらり登壇した。「多彩な表情で心の奥に闇を抱えた役から、相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と受賞理由を発表された吉沢さん。その通り、『リバーズ・エッジ』、『猫は抱くもの』、『銀魂2掟は破るためにこそある』、『ママレード・ボーイ』、『悪と仮面のルール』、『レオン』、『斉木楠雄のΨ難』と7作にも出演した。吉沢さんは、「3年前くらいから、マネージャーさんと映画を中心にやっていきたいという話をしていて、今年は映画がたくさん公開されました。ひとつひとつの現場で出会った共演者やスタッフさんとの出会いが、こういう賞をいただける結果を導いてくれたのかなと思います。ありがとうございます」と真摯に言葉を並べた。多彩なラインナップをふり返った吉沢さんは、「幅の広い役をたくさんやっていて、すごく楽しい年だった。ひとつひとつ愛情を込めたものが公開されていくのは寂しさもありつつ、頑張ってよかったなって」と、心を込めた。今後やりたい役を聞かれると「何だろうなあ…いろいろありますよ(笑)。あえて言うなら、超普通な男というか、何の特徴もないような、等身大の普通の男をやってみたいですね」と願望を話した。そして、「“伊藤沙莉”ならではのキャラクター造形で作品に奥行きを与えた」と評され受賞となった伊藤さん。檀上に上がり表彰状などを受け取り、挨拶のためマイクの前に立つと、感極まりウルウル顔に。涙を流すまいと言った様子で「ごめんなさい!(泣くのは)早いですよね!」と手のひらで顔を覆い、笑いに変えた。24歳にして芸歴15年という伊藤さんは、「9歳からこの仕事をやらせていただいているんですけど、15年間は決して楽しいだけでなく、心底悔しいことも、傷つくことも、たくさんありました」と激白。「誰かに認めてもらうことは、本当に幸せなことだと思っています。ここに立てているのは、いろいろな人たちがいてこそ。スタートラインだと思ってこれからも日々精進して、大好きなお芝居を楽しみつつ化学反応を起こしていきたいと思います」と固く決意表明をしていた。■受賞者一覧最優秀作品賞『万引き家族』(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)特別賞沖田修一監督、及び山崎努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同(『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同(『カメラを止めるな!』)最優秀男優賞東出昌大(『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李(『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)最優秀女優賞安藤サクラ(『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優(『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)最優秀新進監督賞今泉力哉監督(『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督(『きみの鳥はうたえる』)最優秀新進男優賞吉村界人(『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮(『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)最優秀新進女優賞深川麻衣(『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉(『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)(cinamacafe.net)
2018年11月17日アイドルグループ・欅坂46の渡邉理佐、渡辺梨加、小池美波、織田奈那が14日、都内で行われた「2018年 第31回 小学館 DIMEトレント大賞」の発表・贈賞式に出席した。同アワードは、小学館で発行している雑誌「DIME」が、ビジネスからエンターテイメントまでの幅広いジャンルにわたり、その年のトレンドとなった注目商品やヒットした商品、サービスなどを贈賞するもの。31回目を迎える今年は、ベストキャラクター賞にアニメ『名探偵コナン』の人気キャラクター・安室透とともに欅坂46が選ばれた。贈賞式にはメンバーを代表して、渡邉理佐、渡辺梨加、小池美波、織田奈那の4人が登壇。渡邉理佐が「この度はベストキャラクター賞という素敵な賞に選んでいただきまして本当にありがとうございます」とあいさつし、「この賞をいただけたのも日頃から支えてくださっているたくさんの方々のお陰だと思っています。これからも精一杯頑張ります」と感謝の言葉。渡辺梨加は「今年はグループとしてシングルを出させていただいたりツアーに出させていただいたりしました。個人としてはモデルのお仕事をさせていただいたりと、色々なお仕事をさせていただきました。来年も精一杯頑張ります」とさらなる活躍に意欲を見せれば、小池も「来年も個人としてもグループとしても成長していけるように頑張りたいと思います」と来年の活躍を約束した。ロングセラー賞には、いまだに大ヒットを続けている映画『カメラを止めるな!』の製作チームが受賞。この日の贈賞式には上田慎一郎監督が所用のため欠席したものの、代わりに主人公・日暮隆之の娘・日暮真央役を演じた真魚が登壇。「このような素敵な賞を『カメラを止めるな!』でいただけるとは誰も思ってなかったので、すごく驚いています」と話し、「公開される前からチームのみんなでビラを配ったりポスターを持ってお店に回ったりしました。その努力でこのような素敵な賞をいただき、この映画がヒットにつながって心の底からうれしく思っています」と感慨深げ。続けて「この先、困難にぶつかっても投げ出さず、これからも挑戦し続けて役者という仕事に向き合っていきたいと思います」と自分に言い聞かせていた。なお、グランプリとなる「DIME トレント大賞」には、ZOZOの『ZOZOSUIT』が選ばれた。各部門の受賞は下記の通り。○2017年 第30回 小学館 DIMEトレント大賞受賞一覧【ベストプロダクト賞】『フルサイズミラーレスカメラ』(ソニー、ニコンイメージングジャパン、キヤノンイメージングジャパン、パナソニック)『AirPods』アップル【ベストサービス賞】『ZOZOSUIT』(ZOZO)『QRコード決済』(一般社団法人キャッシュレス推進協議会)【ライフスタイルデザイン賞】『ジムニー』(スズキ)『高アルコール飲料』(サッポロビール、キリン、アサヒビール、サントリー)【レジャー・エンターテインメント賞】『東京ミッドタウン日比谷』(三井不動産)【ロングセラー賞】『アサヒ スーパードライ』(アサヒビール)『カメラを止めるな!』(製作チーム)【ネクストジェネレーション賞】『TikTok』Bytedance【ベストキャラクター賞】『名探偵コナン』(安室透)欅坂46『ベストリーダー賞』…新設西野朗【DIME トレント大賞】『ZOZOSUIT』ZOZO
2018年11月15日●伊丹十三監督の「日本人とは何か?」漫画や小説をもとに実写化される「原作モノ」が全盛の中、オリジナル映画に果敢に挑んだ人々を取材する連載「オリジナル映画の担い手たち」。第6回は、日本人なら誰もが知っている「ラジオ体操」を題材にした映画『体操しようよ』(11月9日公開)、その発案者である春藤忠温プロデューサーを取材した。主演の草刈正雄が演じるのは、60歳のシングルファーザー・佐野道太郎。38年間無遅刻無欠勤だけが取り柄で無事に定年を迎えたが、会社の送別会では冷遇され、これまで家事を押し付けてきた娘・弓子(木村文乃)からは「親離れ」を宣言されてしまう。「悠々自適」とは真逆の現実に打ちのめされるが、近所のラジオ体操会がきっかけで第二の人生に変化が訪れる。この草刈にオファーしたのは、NHK大河ドラマ『真田丸』で再ブレイクした直後のこと。春藤プロデューサーは、近所でラジオ体操会の存在を知り、同世代の漠然とした悩みや不安から道太郎という主人公像が生まれ、そこに草刈を重ね合わせた。そして、主題歌のRCサクセション「体操しようよ」との出会いとは。『体操しようよ』の“種”を拾っていく。○『南極料理人』タイトルのドラマ性とは――この連載を読んでくださっていたと聞きました。『カメラを止めるな!』の社会現象は、日本の映画界で初めてのことですよね。昔、配給会社の松竹富士にいたのでよく分かるんですが、「ありえないことが起きている」というのが率直な感想でした(笑)。いろんな記事を探していたら上田慎一郎監督のインタビューを見つけて。第1回の白石和彌監督の回も読みました。――ありがとうございます。どのようなきっかけでこの業界に入ったのでしょうか?学生時代に8ミリをやっていたので、ずっと「映画を作りたい」という思いはあったんですが、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督みたいに人生を捧げて映画を作るような根性はありませんでした(笑)。松竹富士に就職して配属された宣伝部では、『ラストエンペラー』(88)など主に洋画を担当し、邦画では北野武監督のデビュー作『その男、凶暴につき』(89)、牧瀬里穂さん主演の市川準監督作『つぐみ』(90)をはじめ、数々の作品を宣伝しました。でも、やっぱり制作に携わりたい……と思うようになり、映画はハードルが高い印象があったので一時はテレビ番組やCMをやっていましたが、結局は映画が恋しくなって(笑)。日本の映画界が復活の気配があった頃……スタジオジブリや『踊る大捜査線』、『世界の中心で、愛をさけぶ』など大ヒット作がいくつも生まれていた頃の2007年から映画制作に関わり、ピクニックという会社では『天然コケッコー』(07)の企画製作に携わりました。原作は、『半分、青い。』でも話題になったくらもちふさこさんです。少女漫画原作は今では当たり前になりましたが、当時のトレンドではなかったと思います。――その後、2008年10月にパレードを設立されます。そうですね。2009年に公開した『南極料理人』は、海上保安庁の西村淳さんが書いたエッセイ『面白南極料理人』(新潮文庫)が原作。大手映画会社が映像化に動いていなかった作品でした。2013年公開の『体脂肪計タニタの社員食堂』に至っては、料理のレシピ本を原案にして画期的だと思ったんですが、ブームになってテレビが先に再現ドラマなどを流すようになって、映画公開がその後で興行的には不利な状況になりました。思えば、『南極料理人』というタイトルにはドラマ性がありますよね。「南極にいる料理人」の話なのか、「南極料理を作る人」の話なのか。当時はよく聞かれました(笑)。『体操しようよ』には原作がありません。あえて挙げるとすれば、「ラジオ体操第一・第二」をモチーフにしたものです。このように、大手さんが反応しないアンテナをいつも張っています(笑)。――そのアンテナから『体操しようよ』が生まれたわけですね。阿佐谷に30年以上住んでいます。「近所の善福寺川公園では毎朝6時半に200人ぐらいが集まってラジオ体操をしている」と聞いて、見学しに行ってみたらまさに日本の高齢化社会の縮図というか、こんなに人が集まっていることに驚きました。普段から子どもが遊んでいたり、犬の散歩に行ったり、馴染みのある公園だったんですよ。もともとラジオ体操には興味を持っていました。子どもの頃から夏休みに神社で集まってスタンプをもらうとか、ラジオ体操を通して全国各地にそれぞれの「文化」がありますよね。たくさん文献も出ていて、「ラジオ体操を題材にした映画ができないか」と、何となくずっと頭の片隅にありました。ラジオ体操を扱った作品は、これまで作られてないと思います。○「リタイア後に何をしようか」周囲の声――確かにパッと思い浮かばないですね。伊丹十三監督ならどのような作品にするか、ぼんやり考えていました。『お葬式』(84)、『マルサの女』(87)、『スーパーの女』(96)のように、日常の中にある関心事を映画化されてきた方です。そのフィルモグラフィーからは伊丹さんが考えていたこと、つまり「日本人とは何か?」が通底しているように思ったんです。その影響はすごく受けているんですが、原作がない「ラジオ体操」をどのように映画にすればいいのか分からないまま数年が経ち……2年ほど前に「自分で書いてみよう!」と思い立ちました(笑)。シナリオライターに頼むのではなく。だって、体操会のことを知っているし、ラジオ体操のことも勉強しているから。まずは第一稿を書くことにしました。僕の同世代でも50を過ぎると定年が見えてきて、リタイヤ後に何をしようか、そんなことを話す機会が増えてきました。僕は自分が立ち上げた会社だから定年はないですが、同世代の話が記憶に残っていたので「定年退職した男」を主人公にすることにしました。仕事ばかりに追われているので、地元に友達なんてほとんどいないんですよ。妻や子どもは、たくさん知り合いや友達がいるんですけどね(笑)。定年のタイミングは、子どもが独立する前後になることが僕の周りでは多くて、定年は社会的な変化だけじゃなく、家庭内にも変化が起こる一大事です。そこをより際立たせるために、菊地健雄監督、共同脚本の和田清人さんと相談して、結果的に一人娘がいて妻に先立たれた主人公像になりました。●大学生時代に聴いたRCサクセション「体操しようよ」――劇中の設定は初期の段階から決まっていたんですね。だいたいそうですね。なんとか初稿が上がりましたが、そこからはやっぱり「映画化実現」の壁が大きく立ちはだかりました。これまでご一緒した映画業界の人達に読んで貰ったのですが、「オリジナルだよね……?」と難色を示す人がほとんどで。原作がない場合は、主演を誰が務めるのかによって、そのあたりの反応は変わってきます。さて、どうしよう……そう思っていた頃に放送されていたのが『真田丸』でした。再ブレイクした草刈(正雄)さんは一躍時の人になって、ドラマ自体もすばらしいものでした。「出てくれないかな」とは思っても、きっと大手が動いているに違いない。ただ『体脂肪計タニタの社員食堂』の社長役で出てもらった縁があるので、『真田丸』が終わった頃に台本をお渡ししました。――まさかの縁!返事も早かったですよ。翌日にマネージャーさんからご連絡いただいて、「草刈が読んで、面白いと言っています」と。草刈さんは脚本を一番大切にする方なので、そうやって評価をしていただけたことが「これはいけるかもしれない!」という自信にも繋がりました。中身をもっと面白くしたいと思って、共同脚本で和田清人さんに入ってもらってブラッシュアップしていたので、そのおかげでもありました。それから去年の夏頃から菊地健雄監督、プロダクションのポリゴンマジック、配給の東急レクリエーションという具体的な部分が決まっていきました。――草刈さんの存在は大きいですね。どのあたりが気に入られたんですか?草刈さんは超二枚目で「永遠のハンサム」。かっこいい役をたくさんやってこられた方で、最近はコミカルな役もありますが、今回の「道太郎」という役はパッとしないというか、どちらかというと不器用で平凡な男。そういう役が珍しいから、やってみたいと思ってくださったんじゃないかなと。監督と草刈さんのかっこよさをどう崩していくか話し合いました。冴えない男・道太郎は物語を通して徐々に変わっていきます。「60を過ぎても変わることができる」ということが一人でも多くの人に伝わればいいなと思います。○名盤『PLEASE』への思い――主題歌はRCサクセションの「体操しようよ」。映画のタイトルと全く同じですが、どちらが最初に決まったんですか?僕は学生時代から清志郎さんの大ファンなんですが、当時から今でも清志郎さんの歌声が頭の中にずっとあって。ラジオ体操を題材にした映画を作ろうと思ったときに、当然この曲が浮かびましたがあくまで仮タイトルでした。定年後に新しい仲間ができていく話なので、「新しい友だち」「人生は60から」とかメモ帳にはたくさんタイトル案を書いていました。『南極料理人』もそうですが、やっぱり映画のタイトルってすごく重要なんですよね。『体操しようよ』からは父と娘のドラマ性は連想できないし……今でもこれでいいのかなという不安はあります(笑)。――いえいえ(笑)。とても良いタイトルだと思います。RCサクセションの「体操しようよ」は、シングルカットされてない曲で、ライブでもあまり歌われなかった曲らしいですね。そうですそうです。主題歌にするのか挿入歌にするのか、そのあたりのことは決めないまま、台本を書きながらこの曲を聴いていました。歌詞を読んでも、ラジオ体操のことを表現しているのか、全く分からないんですよね。でも、昔からこの曲が大好きで。アルバム『PLEASE』裏面の最後の曲で、その他にも「トランジスタ・ラジオ」とか名曲揃いなので、RCファンの間では『RHAPSODY』と並んで人気のアルバムだと思います。ただ「体操しようよ」はファンでもあまり知られてない曲じゃないでしょうか。――いつごろ聴いてたんですか?大学生の頃です。今でも35年前の思い出が蘇ってきます。――まさかその曲を主題歌に映画を作ることになるなんて、当時の春藤青年は想像もしなかったでしょうね。大学生の自分が知るとびっくりするでしょうね(笑)!○『ラストエンペラー』と『カメラを止めるな!』の興奮――それでは最後に。あらためて、オリジナル脚本の『体操しようよ』は、なぜ映画化できたと思いますか?映画化に重要なのは企画と脚本。そして、ビジネスの面で考えると、「どう宣伝できるか」も同じぐらい重要です。今年の11月1日、ラジオ体操が制定90周年を迎えました。1928年にかんぽ生命の前身となる逓信省簡易保険局が放送を開始しました。90周年という節目はニュース性がありますし、「健康」や「定年後」に関係する企業から協賛してもらえるのではとか、そういった狙いもありました。実際、かんぽ生命さんが特別協賛、タニタさんと長谷工シニアホールディングスさんが協賛をしてくれています。2年前になぜ自分で脚本を書こうと決断したのか。そうしないと90周年記念の映画化に間に合わなくなるというのも、理由の1つでした。『カメラを止めるな!』は前代未聞でした。空前絶後というか、これからあんなことはもう二度とないかもしれません。狙ってできるようなことではありませんが、理想ではあると思います。『ラストエンペラー』が公開された初日、今はなくなりましたが新宿のミラノ座で周りを取り囲むぐらい行列ができていて、「映画ってすごい」と興奮したのを思い出します。その一方で、宣伝部ではお客さんが入らない映画がどれだけ悲しいことなのか、何度も経験してきています。出資者にも悪いし、劇場の売店の方だって寂しそうにしているわけですよ。だからこそ、一人でも多くのお客さんに見てもらいたいという気持ちは強い。芸術性も大事ですが「商業映画」ですから、自分の主張が形になればいいというものでは決してないんですよね。『体操しようよ』は、最初に自分一人が思っていたよりも豊かで素晴らしい映画になったと思います。思いついたのは僕ですが、映画はやっぱり監督のものです。菊地監督が良い作品にしてくださいました。そして、草刈さんが主演を引き受けてくださったから、木村文乃さん、和久井映見さん、きたろうさん、渡辺大知さん、小松政夫さん……豪華キャストが集まってくださいました。映画って不思議ですよね。オリジナル作品なんて、もとは何もない。小さな種からたくさんの方の協力があって少しずつ大きくなり、こうして1つの作品にすることができました。(C)2018『体操しようよ』製作委員会
2018年11月10日第31回東京国際映画祭(TIFF)が10月25日(木)に開幕。同日、メイン会場である東京・六本木ヒルズアリーナにて、オープニングを飾る豪華なレッドカーペットが行われた。■今年のアンバサダーを務める松岡茉優、「楽しい時間に」第31回東京国際映画祭アンバサダーを務めるのは、女優の松岡茉優。昨年のTIFFで主演作『勝手にふるえてろ』(大九明子監督)が観客賞に輝き、松岡さん自身も期待の若手俳優に贈られるジェムストーン賞を受賞した、まさにTIFFの顔にふさわしい人選だ。華々しく映画祭の幕開けを彩った松岡さんは「たくさんの国から、すばらしい作品が届き、そして発信するこの場所が大好きです!」とTIFFへの強い思い入れを語り、「毎年楽しみにしている映画祭のアンバサダーを務めさせていただき、光栄です。楽しい時間にしましょう」と駆け付けた映画ファンに呼びかけていた。■稲垣吾郎、コンペ出品作『半世界』引っさげTIFFに初登場!映画祭の顔ともいうべき「コンペティション部門」では、2018年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界109の国と地域、そして応募作品1829本の中から、厳正な審査を経た16本の作品が期間中に上映され、グランプリをはじめ各賞を競い合う。今年は2本の日本映画が選出されており、そのうちの1本である『半世界』を代表し、主演の稲垣吾郎をはじめ、長谷川博己、池脇千鶴、渋川清彦、阪本順治監督(『エルネスト もう一人のゲバラ』『北のカナリアたち』)がレッドカーペットに登場。本作で炭焼き職人を演じた稲垣さんはTIFF初登場を果たし、ファンとの交流を味わっていた。阪本監督が「素は非常に素朴で、土の匂いを感じる人」(9月25日に行われたTIFFラインナップ発表会での発言)と評した稲垣さんの“新境地”に注目だ。■宮野真守×櫻井孝宏!関智一×野島健児!人気声優に大きな歓声近年、TIFFが力を入れているのが、日本が世界に誇るアニメーションの国際的な発信。今年は『ゴジラ』史上初のアニメ作品となる劇場3部作の最終章『GODZILLA 星を喰う者』。が、栄えあるクロージング作品に選ばれており、レッドカーペットには宮野真守(ハルオ・サカキ役)、櫻井孝宏(メトフィエス役)という当代きっての人気声優が揃い踏み!同作は“破壊の王”ゴジラ・アースvs.“虚空の神”ギドラ”の激突をダイナミックに描いている。また、特別招待作品として上映される「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1『罪と罰』」「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2『First Guardian』」からは、こちらも大人気の声優である関智一(狡噛慎也役)、野島健児(宜野座伸元役)が登場し、ファンの大歓声を浴びていた。■圧巻の存在感!“映画俳優”役所広司がレッドカーペットに降臨レッドカーペットで圧巻の存在感を刻んだのが、俳優の役所広司。今年の「Japan Now部門」にて「映画俳優 役所広司」と題し、貴重な90年代の出演作から最新作までを紹介し、俳優キャリア40周年を迎えた役所さんの歩みをふり返ることになったのだ。上映されるのは『Shall we ダンス?』『うなぎ』『CUREキュア』『キツツキと雨』『孤狼の血』の5本。全ての上映回にて、役所さんが登壇するQ&Aが予定されており、どんな秘話が飛び出すか注目が集まっている。レッドカーペットには『キツツキと雨』の沖田修一監督、『孤狼の血』の白石和彌監督も駆けつけた。■2018年最大の事件『カメラを止めるな!』チームも参上!同じく「Japan Now部門」で上映される『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督をはじめ、濱津隆之、真魚、しゅはまはるみ、秋山ゆずきら20数名がレッドカーペットに参上!製作費300万円、当初は都内2館での封切りだったが、口コミで評判が広まり、現在までに興収28億円を超えている本作。TIFFでの上映(10月31日)もすでにチケットは完売しており、2018年最大の事件となった『カメ止め』旋風は、いまも勢いが止まらない!【第31回東京国際映画祭開催概要】期間:2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)(10日間)会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場ほか都内の各劇場及び施設・ホールを使用(text:cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール半世界 2019年2月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開Ⓒ2018「半世界」FILM PARTNERSGODZILLA 星を喰う者 2018年11月9日より全国にて公開©2018 TOHO CO., LTD.PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰 2019年1月25日より公開© サイコパス製作委員会PSYCHO-PASS サイコパスSinners of the System Case.2 First Guardian 2019年2月15日より公開©サイコパス製作委員会
2018年10月25日大ヒットを記録した上田慎一郎監督劇場長編デビュー作品『カメラを止めるな!』のBlu-ray&DVDが、12月5日(水)にリリース決定。さらに、上田監督の初期唯一の長編作品『お米とおっぱい。』のDVDも同日リリースされることが分かった。■『カメ止め!』特典も必見!類を見ない緻密な構造で作り上げた、37分ワンカット・ゾンビサバイバル『カメラを止めるな!』。東京2館での公開ながらも、国内&海外映画祭での評判やSNSなどで口コミが広がり、日本全国47都道府県で上映。観客動員数は200万人を突破し、330館28億円の大ヒットを記録した超話題作だ(2018年10月時点)。現在も全国上映が続く中、今回Blu-ray&DVDリリースが決定。上田監督初のソフト化でもあるBlu-ray(セル)には、監督&キャスト16名(わいわいver.)とうえだ監督&ふくだみゆき監督夫妻(じっくり語りver.)と2種類のオーディオコメンタリー、メイキングや未公開シーン、「ONE CUT OF THE DEAD」GoProバージョンなど充実の内容となっている(コメンタリー、メイキングはBD&DVD共に収録)。■長編デビュー作『お米とおっぱい。』同時リリースまたこの発売に併せて、上田監督の初期唯一の長編作品『お米とおっぱい。』のDVDが同日リリース決定。ある会議室に集められたお互い名前も知らない5人の男たち。彼らが集められた理由、それはある議題を全員一致の決がでるまで話し合うことだった。その議題とは、「“お米とおっぱい”この世からどちらかが無くなるとしたら、あなたはどちらを残しますか?」というヘンテコなもの。訳が分からないままに、とりあえず議論を開始する男たち。史上最もくだらない議論が幕を開ける――。2~3か月ものリハーサルを重ね本番に挑み、6分間の長回し撮影が行われ、また『カメラを止めるな!』で腰痛カメラマン役を演じた山口友和が生真面目なサラリーマン役で出演。セルDVDには本編のほかにも、メイキングやインタビューが収録された、44分(予定)の特典映像も楽しむことができる。■上田慎一郎監督コメント劇場でしか味わえないアツアツポイントがあれば、Blu-ray&DVDでしか味わえないアツアツポイントもあるはず!好きなシーンを無限ループして楽しむも良し、一時停止して好きなキャラの表情を堪能するも良し、家族や友達とツッコミながら見るも良し。これでカメ止めの楽しみ方がポンポン広がるはず!特典映像は容量の限界まで詰め込みました。全135分を予定(本編より長い!)!最高かよ、おい!ご覧になる際は丸一日空けておいてください。よろしくでーす!※特典映像はBD135分、DVD45分予定(cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年10月25日映画上映前後に実施される「舞台挨拶」は、ここでしか聞けない貴重な裏話を聞けるプレミアムなイベントです。2018年8月・9月に日比谷や新宿などの都内から博多や京都、全国の舞台挨拶付きの話題の映画をご紹介。これから参加できるイベントもあるので、お出かけの候補に入れてみていかがでしょうか。検察側の罪人日時・第一弾公開初日舞台挨拶2018年8月24日10:00~の回(上映終了後に舞台挨拶)・第二弾初の2ショット舞台挨拶【NEW】2018年9月3日15:40~の回(上映終了後に舞台挨拶)会場【2018年8月24日】TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12【2018年9月3日】TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12※全国の劇場で生中継あり:全国の生中継実施劇場一覧舞台挨拶ゲスト【2018年8月24日】木村拓哉二宮和也吉高由里子松重豊原田眞人監督など【2018年9月3日】木村拓哉二宮和也舞台挨拶内容【2018年9月3日】木村拓哉 VS 二宮和也の初の2ショット舞台挨拶を実施!ネタバレ解禁のトークや、衝撃の展開についても激論するそう。また、9月3日の舞台挨拶は全国の劇場でも映画上映後に生中継されます。チケット発売日チケットぴあでの抽選販売2018年8月27日(月) 18:00~2018年8月30日(木) 11:00チケット当選発表2018年8月30日(木) 20:00チケット料金一般:2,000円大学生・専門学校生:1,700円高校生・ジュニア(3歳~中学生まで):1,200円障がい者手帳をお持ちの方(同伴の方1名まで):1,200円シニア(60歳以上):1,300円チケット抽選申し込み先公式HP:チケットぴあ作品情報監督:原田眞人原作:雫井脩介脚本:原田眞人製作:市川南共同製作:藤島ジュリーK.公式HP:検察側の罪人キャスト木村拓哉二宮和也吉高由里子など問い合わせ先TOHO CINEMAS銀魂2 掟は破るためにこそある日時・大ヒット御礼第一弾2018年8月25日17:35~の回(上映終了後)・大ヒット御礼第二弾2018年9月2日 11:15〜の回(上映終了後)、14:45の回(上映終了前)・公開中最後!応援上映&舞台挨拶【NEW】2018年10月18日19:00~21:20の回(応援上映)2018年10月18日21:25~21:45(舞台挨拶)2018年10月18日21:45~21:55(休憩)2018年10月18日21:55~22:59終了予定(dTV「銀魂2-世にも奇妙な銀魂ちゃん-」応援上映)会場・大ヒット御礼第一弾新宿バルト9・大ヒット御礼第二弾新宿ピカデリー・公開中最後!応援上映&舞台挨拶【NEW】新宿バルト9舞台挨拶ゲスト・大ヒット御礼第一弾勝地涼福田雄一監督・大ヒット御礼第二弾橋本環奈吉沢亮・公開中最後!応援上映&舞台挨拶【NEW】戸塚純貴太田哲治舞台挨拶内容・大ヒット御礼第一弾実写版2作品の動員数350万人突破を記念して、今作の裏の主役の「将軍」を招き今だから言えるトークを展開。・大ヒット御礼第二弾公開10日で動員数100万人を突破し、興行収入は15億円超えを叩きだし、話題沸騰中の「銀魂2」。大ヒット御礼第二弾は神楽&沖田総悟の名コンビが登壇します。・公開中最後!応援上映&舞台挨拶【NEW】本作公開中、最後のイベント。応援上映と舞台挨拶の後に、dTVドラマ版の「銀魂」をスクリーンで“イッキ見”できるファンにはたまらないイベントです。作品情報監督:福田雄一原作:空知英秋脚本:福田雄一音楽:瀬川英史主題歌:UVERworld公式HP:銀魂2 掟は破るためにこそあるキャスト小栗旬菅田将暉橋本環奈柳楽優弥勝地涼堂本剛など問い合わせ先新宿バルト9新宿ピカデリーカメラを止めるな!日時1.2018年8月25日 9:00~の回(上映終了後に舞台挨拶)2.2018年8月25日 10:50~の回(上映終了後に舞台挨拶)3.2018年8月31日 11:30~の回(上映終了後に舞台挨拶)4.2018年8月31日 15:25~の回(上映終了後に舞台挨拶)5.2018年8月31日 17:45~の回(上映終了後に舞台挨拶)6.2018年9月2日 8:55~の回(上映終了後に舞台挨拶)7.2018年9月2日 10:50~の回(上映終了後に舞台挨拶)8.2018年9月2日 14:35~の回(上映終了後に舞台挨拶)9.2018年9月2日 16:10~の回(上映終了後に舞台挨拶)会場1.ユナイテッド・シネマキャナルシティ132.T・ジョイ博多3.大津アレックスシネマ4.彦根ビバシティシネマ5.イオンシネマ近江八幡6.イオンシネマ岡山7. TOHOシネマズ岡南8. TOHOシネマズ緑井9.イオンシネマ広島西風新都舞台挨拶ゲスト2018年8月25日:上田慎一郎監督2018年8月31日:上田慎一郎監督、鈴木伸宏(音楽担当)2018年9月2日: 上田慎一郎監督浅森咲希奈山口友和作品情報監督:上田慎一郎脚本:上田慎一郎プロデューサー:市橋浩治撮影:曽根剛録音:古茂田耕吉公式HP:カメラを止めるな!キャスト濱津隆之真魚しゅはまはるみ長屋和彰細井学など問い合わせ先ユナイテッド・シネマキャナルシティ13T・ジョイ博多大津アレックスシネマ彦根ビバシティシネマイオンシネマ近江八幡イオンシネマ岡山TOHOシネマズ岡南TOHOシネマズ緑井イオンシネマ広島西風新都劇場版夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~日時1.2018年9月8日13:15~の回(登壇時間不明)2.2018年9月15日12:45~の回(登壇時間不明)会場1.ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場2.T・ジョイ京都舞台挨拶ゲスト2018年9月8日:神谷浩史、井上和彦、大森貴弘総監督、伊藤秀樹監督※登壇者は、予告なく変更となる可能性あり2018年9月15日:井上和彦、堀江一眞、大森貴弘総監督、伊藤秀樹監督※登壇者は、予告なく変更となる可能性あり作品情報総監督:大森貴弘監督:伊藤秀樹原作:緑川ゆき脚本:村井さだゆき妖怪デザイン:山田起生公式HP:劇場版夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~キャスト神谷浩史井上和彦小林沙苗藤村歩村瀬歩高良健吾バイきんぐなど問い合わせ先ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場T・ジョイ京都累-かさね-日時2018年9月7日16:00~の回(上映終了後に舞台挨拶)会場日比谷TOHOシネマ舞台挨拶ゲスト土屋太鳳芳根京子佐藤祐市監督作品情報監督:佐藤祐市原作:松浦だるま『累』(講談社「イブニングKC」刊)脚本:黒岩 勉音楽:菅野祐悟公式HP:累-かさね-キャスト土屋太鳳芳根京子横山裕など問い合わせ先TOHO CINEMAS響 -HIBIKI-日時・2018年8月28日(火)18:15開場|18:30開演・2018年9月10日(火)18:15開場|18:30開演【NEW!】・2018年9月14日(金)16:00の回 上映終了後【NEW!】会場・TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7・都内某所※詳細については、ご当選者の方にのみご案内いたします。・TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12舞台挨拶ゲスト・平手友梨奈、北川景子など・平手友梨奈、アヤカ・ウィルソン、板垣瑞生、笠松将(以上予定)・平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、北村有起哉、板垣瑞生、月川翔監督(以上予定)応募方法・2018年9月10日(火)70組140名様ご招待(お申込者・ご同伴者ともに、中学生・高校生・大学生・専門学校生の方限定)9月4日(火) 正午締切公式HP:[響 -HIBIKI-]](作品情報監督:月川翔原作:柳本光晴脚本:西田征史製作:市川南、竹中幸平公式HP:響 -HIBIKI-キャスト平手友梨奈北川景子柳楽優弥小栗旬など問い合わせ先TOHO CINEMASパーフェクトワールド 君といる奇跡日時1.2018年9月29日11:00~の回(上映開始前に舞台挨拶)2.2018年9月29日13:50~の回(上映開始前に舞台挨拶)3.2018年9月29日14:15~の回(上映開始前に舞台挨拶)4.2018年9月29日15:30~の回(上映終了後に舞台挨拶)5.2018年9月29日18:10~の回(上映開始前に舞台挨拶)6.2018年9月30日10:25~の回(上映終了後に舞台挨拶)7.2018年9月30日13:00~の回(上映開始前に舞台挨拶)8.2018年9月30日15:50~の回(上映開始前に舞台挨拶)9.2018年9月30日17:50~の回(上映開始前に舞台挨拶)会場1:あべのアポロシネマ2・3:アースシネマズ姫路4・5:ミッドランドスクエアシネマ6・7:TOHOシネマズ光の森8:T・ジョイ博多9:ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13舞台挨拶ゲスト岩田剛典など作品情報監督:柴山健次原作:有賀リエ脚本:鹿目けい子製作・総指揮:大角正エグゼクティブプロデューサー:吉田繁暁公式HP:パーフェクトワールド 君といる奇跡キャスト岩田剛典杉咲花須賀健太芦名星マギーなど問い合わせ先あべのアポロシネマアースシネマズ姫路ミッドランドスクエアシネマTOHO CINEMAST・ジョイ博多ユナイテッド・シネマキャナルシティ13舞台挨拶と話題の映画を楽しもう人気映画の舞台挨拶は、チケットも争奪戦。気になる映画を見つけたら、早めにチェックしてみてください。舞台挨拶付きの映画上映に参加して、話題作を楽しみましょう。
2018年10月15日『カメラを止めるな!歩数計』が11月に発売へ2018年11月15日、タニタから、3Dセンサーを搭載した『カメラを止めるな!歩数計』が発売される。同商品は、大ヒット映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督とタニタのコラボレーションによって実現。同作の海外タイトルである「ONE CUT OF THE DEAD」のロゴがプリントされた、シンプルな歩数計となっている。3Dセンサーが搭載されているので、身に付けているだけで、しっかり歩数がカウントされる。設定不要で、電池を入れるとすぐに使うことができる。カラーはブラックのみ。販売価格は、3,024円(税込み)。ヴィレッジヴァンガードオンラインストア、タニタオンラインショップで予約を受け付けている。2018年話題になった映画『カメラを止めるな!』2018年6月23日(土)に一般公開された『カメラを止めるな!』は、東京のミニシアター2館(新宿K’s chinema、池袋シネマ・ロサ)の上映からスタート。SNSなどで話題となり、動員数160万人を超える大ヒット作品となっている。2018年9月末時点で、興行収入は21億円を超えている。上田慎一郎氏は監督、脚本、編集を手がけた。(画像は「カメラを止めるな!歩数計」特設サイトより)【参考】※タニタ プレスリリース※「カメラを止めるな!歩数計」特設サイト※タニタ オンラインショップ※「カメラを止めるな!」公式Twitter
2018年10月12日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の秋山ゆずきさんです。叫ぶ演技が印象的!あの話題作のヒロイン役。映画『カメラを止めるな!』でヒロインを演じた秋山さん。「前半は37分ワンカット。弾丸撮影で時間が限られていたのでプレッシャーはありましたが、撮っている間は無我夢中でした」。その作品のヒットで仕事の数が急増。「今年でデビュー10周年なんです。10年目にして初めて見る景色に日々遭遇し、現場では平常心を保とうと必死(笑)。正直なところ売れたいとかあまり考えたことがなく、ただお芝居が好きで舞台中心に活動していたのですが、続けてきてよかったなあって、噛みしめています」トレーニングで汗をかくのが日課。家でできる筋トレ方法(#タクトレ)をインスタで探して真似してます。今さらながら、ハマってます!いろんなお店のタピオカを飲み比べ。流行にのるのが遅いんです(笑)。お風呂上がりのマストアイテム。ボディクリームが好きで集めています。一番のお気に入りはバニラの香り。あきやま・ゆずき1993年生まれ。15歳の時にアイドルとしてデビュー。『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督作品の映画『恋する小説家』『ナポリタン』にも出演。※『anan』2018年10月17日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2018年10月10日映画『カメラを止めるな!』の期間限定エキシビション「カメラを止めま展!」が、渋谷のGALLERY X BY PARCOにて2018年9月28日(金)から10月6日(土)まで開催。その後仙台、梅田、名古屋、福岡へと巡回する。映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督作・映画『カメラを止めるな!』は、6日間限定の先行上映にて口コミが拡がり、連日満席、チケットは即完売となった2018年の話題作。無名俳優たちを起用した新人監督の作品にもかかわらず、劇場公開を望む声が殺到し、現在は全国の劇場で公開されている。舞台は山奥の廃墟。そこでは、とある自主映画の撮影隊がゾンビ映画を撮影していた。本物を求める監督はなかなかOKを出さず、テイクは42テイクにまで達した。そんな中、撮影隊に本物のゾンビが襲いかかる。大喜びで撮影を続ける監督、次々とゾンビ化していく撮影隊の面々…緻密な脚本と、37分間のワンカット・ゾンビサバイバルシーンが織り成す全く新しいエンターテインメント作品だ。エキシビション「カメラを止めま展!」作品の世界観を盛り込んだエキシビション「カメラを止めま展!」では、"撮られる"ことをテーマにユニークな企画を催す。会場内では常にカメラが回り続け、来場者を"REC"。撮った映像は随時配信されるという。また「本編の別テイク映像」と「撮影時の記録映像」、「劇中劇」の3視点を同時間軸で見比べる映像を初公開。作品の魅力の一つである、緻密な構想を見ることができる。他にも、劇中で監督が飲んでいたカップ酒が楽しめるバーの併設や、展覧会限定の"ONE CUT OF THE DEAD"Tシャツの販売など、作品をより楽しめるイベントとなっている。【詳細】エキシビション「カメラを止めま展!」開催期間:2018年9月28日(金)~10月6日(土)開催場所:GALLERY X BY PARCO住所:東京都渋谷区宇田川町13-17営業時間:11:00~20:00入場料:500円(オリジナルステッカー付き)特別割引:シネクイントでの映画『カメラを止めるな!』の半券提示で200円引きシネクイント住所:東京都渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7F※会場内では来場者の撮影・映像配信が行われる為、入場に際して撮影およびその権利の扱いに同意し、記帳する必要がある。■グッズ・展覧会限定 カップ酒 800円・展覧会限定 Tシャツ/ロングTシャツ 3,240円/4,320円・オフィシャルTシャツ 2,500円・感染記念タオル(先行販売) 1,296円・マフラータオル(先行販売) 1,944円・タンクトップ(先行販売) 3,024円・ヘアバンド(先行販売) 1,728円・キャップ(先行販売) 3,780円・オリジナルサウンドトラックCD(全18曲収録)全3種 各2,160円・BE@RBRICK ONE CUT OF THE DEAD 1,944円・巡回会場限定カラー Tシャツ 各3,240円■巡回展スケジュール・仙台パルコ2 2018年10月12日(金)~22日(月) 10:00〜21:00・梅田ロフト 5Fロフトフォーラム 10月19日(金)〜11月5日(月) 10:30〜21:00 ※最終日は18時閉場・名古屋パルコ南館 2018年10月26日(金)~11月11日(日) 10:00〜21:00 ※最終日は18時閉場・福岡パルコ新館 2018年11月23日(金)~12月16日(日) 10:00〜20:30※巡回展は東京会場と内容が異なる場合がある。※福岡会場のみ入場料200円。
2018年10月07日国内映画賞のトップバッターとして注目を集める「第10回TAMA映画賞」の受賞作品と受賞者が決定。是枝裕和監督の『万引き家族』と濱口竜介監督の『寝ても覚めても』という、今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門に出品された2作が「最優秀作品賞」に輝き、前者に出演した安藤サクラと松岡茉優が「最優秀女優賞」を受賞した。毎年、晩秋に国内映画賞で最初に発表される「TAMA映画賞」は、多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰したもの。本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対して贈られる「最優秀作品賞」を受賞したカンヌ・パルムドール受賞作『万引き家族』には、受賞理由として「家族という集合体がどのような結びつきなのか、観客に問いかけ、胸に迫る」、『寝ても覚めても』には「人は人のどこに惹かれ、愛する気持ちが生まれるのか。理性の影に潜む愛の奥深さを炙り出し、観客に味わわせた」とのコメントが寄せられた。また、「めくるめく仕掛けによる映画の楽しさと手作り感溢れる疾走感が観客に感染」して大ヒット中の『カメラを止めるな!』、そして、先日逝去した樹木希林さんが山崎努と夫婦役を演じ、「ほっこりとした感動をもたらしてくれた」『モリのいる場所』が「特別賞」に。「最優秀男優賞」には、「二役を演じた『寝ても覚めても』をはじめ、静から動まで役柄を幅広く演じ、躍動的でありながら温もりをも感じさせた」として東出昌大、『娼年』から『孤狼の血』まで「作品ごとにまったく異なる境遇に生きる若者の姿をほとばしる情熱で息衝かせた」として松坂桃李が選出。「最優秀女優賞を受賞」した安藤サクラは、『万引き家族』での演技により「これまで生きてきた時間が体温ごと伝わってくるよう」と評され、「観終わった後の観客の心に確かな実在感を残した」として、また同作にも出演し、『勝手にふるえてろ』で映画初主演を務めた松岡茉優は「こじらせ型のヒロインに血を通わせ、強いシンパシーと共に観客の心をふるわせるバイタリティに圧倒させられた」ことから受賞となった。その年の“ブレイク俳優”ともいえる「最優秀新進男優賞」には、『モリのいる場所』『サラバ静寂』などの吉村界人と、『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』など数々の多彩な作品で印象を残した吉沢亮。吉沢さんは「心の奥に闇を抱えた役から相手を包み込む優しさをもつ役まで幅広く演じ、その奥深い眼差しは観る者を虜にした」と評された。同じく「最優秀新進女優賞」には『パンとバスと2度目のハツコイ』(今泉力哉監督)に主演した元「乃木坂46」の深川麻衣、同作や『榎田貿易堂』に出演した伊藤沙莉が選ばれている。■受賞者一覧最優秀作品賞『万引き家族』(是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同)『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)特別賞沖田修一監督、及び山崎努・樹木希林はじめスタッフ・キャスト一同(『モリのいる場所』)上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同(『カメラを止めるな!』)最優秀男優賞東出昌大(『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)松坂桃李(『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)最優秀女優賞安藤サクラ(『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)松岡茉優(『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)最優秀新進監督賞今泉力哉監督(『パンとバスと2度目のハツコイ』)三宅唱監督(『きみの鳥はうたえる』)最優秀新進男優賞吉村界人(『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)吉沢亮(『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂2掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)最優秀新進女優賞深川麻衣(『パンとバスと2度目のハツコイ』)伊藤沙莉(『榎田貿易堂』『パンとバスの2度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』)「第10回TAMA映画賞」授賞式は11月18日(土)、パルテノン多摩大ホールにて開催。受賞作品を上映する「第27回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は11月17日(土)~11月25日(日)、都多摩市内の3会場4スクリーンにて開催。※11月19日(月)は休映(text:cinemacafe.net)■関連作品:寝ても覚めても 2018年9月1日よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネパレスほか全国にて公開©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会 / COMME DES CINÉMAS万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.モリのいる場所 2018年5月19日よりシネスイッチ銀座、ユーロスペース、 シネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国にて公開© 2017「モリのいる場所」製作委員会カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年10月04日