大ヒット映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、今夏公開に向けて新作を製作中であることが9日、明らかになった。撮影は昨年、わずか9日間で終了し、現在は編集作業が進められている。220万人以上の動員、興行収入31億円を突破し、第42回日本アカデミー賞の計8部門で優秀賞、国内外で63もの賞に輝いた『カメラを止めるな!』。上田監督にとっては長編デビュー作となり、3月8日には日本テレビで地上波初放送された。新作は、彩の国ビジュアルプラザの支援で製作。上田監督のほか、『カメ止め』の助監督を務めた中泉裕矢、同じく『カメ止め』でスチールを担当した浅沼直也も監督として参加した。この3人は、2015年に製作されたオムニバス映画『4/猫 ねこぶんのよん』で各話の監督を務めた間柄だ。今のところタイトルは未定で、上田監督のオリジナル脚本(共同脚本:中泉・浅沼両監督)。キャストやストーリーなどは明かされていないが、「三角関係」「復讐」「カメ」が「映画のカギを握る3つの重要なキーワード」で、『カメ止め』を超える「ネタバレ厳禁の濃厚な時間」に仕上がるという。
2019年03月09日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第42回日本アカデミー賞の授賞式に出席。同作の最優秀編集賞を受け、スピーチで喜びと感謝の気持ちを伝えた。プレゼンターの是枝裕和監督からブロンズを受け取った上田監督は、「まさか優秀賞をいただけるとは思ってなかったので、考えてきたスピーチがぶっ飛んでしまいました」と照れ笑い。「ほとんどの作業を自宅で、自分一人でしました。7年前に買ったMacBook Pro1つで、まな板2つぶんぐらいのスペースで編集した作品です」と当時を回顧した。さらに、「その作品が300館以上の映画館にかかり、このような評価をいただいて」と喜びを噛み締め、「最新の機材やスタジオも必要だとは思いますが、編集は人の粘りや閃きなんだということをあらためて信じられました」と再認識。「7年前に仲間たちとお金を出し合ってMacBook Proを買ったんですけども、その仲間たちに『ありがとう』と伝えたいです」と感謝の言葉を送っていた。
2019年03月01日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、ビートたけしが審査委員長を務める「第28回東京スポーツ映画大賞」で監督賞を受賞し24日、都内で行われた授賞式に出席。たけしから才能を絶賛され、「お褒めの言葉をいただける日が来るとは夢にも思っていなかったので本当にうれしい」と喜んだ。たけしは「あれは計算大変だなと思った。相当監督は脚本の段階で悩んで、計算がすごくて。とにかく面白かったです」と絶賛。「あの計算能力があれば、間違いなくあなたは次回作も見事な作品を撮れると思っています」と太鼓判を押した。上田監督は「二十歳のときに東京に出てきたきっかけが、たけしさんが大きく関わっている」と語り出し、大阪でバイト生活を送っていたときにバイト先の人に自主映画を見せたら「オフィス北野の部長と知り合いだから、たけしさんに見せてやる」と言われ、さらに、「たけしさんがお前をほしがっている。オフィス北野に来てほしいと言っている」と言われたエピソードを披露。それを信じてバイトをやめるも、その人は虚言壁のある人ですべて嘘だったという。だが、バイトもやめて大阪にいる理由もなくなったので、上京を決意。「あのときおっちゃんがだましてくれなかったら、また、たけしさんという人がいなかったら、僕は映画監督にもしかしたらなれてないのかもしれないなと思います」と振り返った。そして、「まさか本人に監督賞をいただける日が来るとは思いもせず、見ていただいてお褒めの言葉をいただける日が来るとは夢にも思っていなかったので本当にうれしいです。ありがとうございました!」と感激していた。
2019年02月25日“スーパーリアリズムの巨匠”上田薫の個展「-画集刊行記念-上田薫展」が、2019年3月20日(水)から26日(火)まで東京・日本橋高島屋S.C. 本館 6階美術画廊にて開催される。上田薫は“スーパーリアリズムの巨匠”として親しまれているアーティスト。東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業後、アンフォルメル絵画の影響をうけた作品を制作するも、1970年頃より本格的に写実絵画を描き始めるように。90歳も今なお現役で作品を描き続け、本物そっくりなスーパーリアリズム作品を展開している。2018年夏には、自身初となる集大成としての画集を刊行。その画集刊行を記念して行われる本展では、とろ~ととろけた卵が印象的な「サラダD」や滴り落ちる白身をリアルに描いた「なま玉子」など、ユニークな作品が勢ぞろいする。ぜひ足を運んで、上田作品を鑑賞してみて。【詳細】上田薫展開催期間:2019年3月20日(水)~26日(火)※最終日は16:00閉場会場:日本橋高島屋S.C. 本館 6階美術画廊住所:東京都中央区日本橋2丁目4-1【問い合わせ先】日本橋高島屋S.C.本館TEL:03-3211-4111(代表)
2019年02月21日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、「第73回毎日映画コンクール」の監督賞を受賞し14日、川崎・カルッツかわさきで行われた表彰式に登壇した。上田監督は「実は去年、観客席にいまして…」と、昨年、妻のふくだみゆき監督が自主制作アニメ『こんぷれっくす×コンプレックス』でアニメーション映画部門を受賞した姿を見ていたことを明かし、「観客席から豆粒のような妻のスピーチを見ておりました。次は俺の番だと心に誓っていたんですけど、まさか翌年、この場に立てるとは思いませんでした」と感慨深げに語った。そして、昨年の妻・ふくだ監督の受賞を振り返り、「自分が本当に面白いと思えるものを作れば壁は壊せるんだなと、あの日の光景を見て実感しました。その実感があったからこそ『カメラを止めるな!』がここまで壁を破ってこられたのかなと思っています」としみじみ。「なので『毎日映画コンクール』に本当に感謝しています」と述べ、「浮き足立ち過ぎず、振り回され過ぎず、自分が面白いと思うものを作っていきたいと思います」と誓った。ステージにはキャスト・スタッフが集結。本作にも参加していたふくだ監督も登壇して夫婦2ショットを披露し、「まさか2年連続で夫婦で立たせてもらえると思わなかったのでびっくりしています」と笑顔で挨拶した。なお、『カメラを止めるな!』と『こんぷれっくす×コンプレックス』は、どちらも夫婦2人とも関わっているとのこと。表彰式後の囲み取材で、上田監督は「二人三脚でやってきている。でも去年は妻が目立って、今年は僕が目立って、イーブンになってよかったです」と笑った。○「第73回毎日映画コンクール」受賞一覧■作品部門日本映画大賞:『万引き家族』是枝裕和日本映画優秀賞:『菊とギロチン』瀬々敬久外国映画ベストワン賞:『スリー・ビルボード』マーティン・マクドナー■監督・脚本部門監督賞:上田慎一郎『カメラを止めるな!』脚本賞:野尻克己『鈴木家の嘘』■俳優部門男優主演賞:柄本佑『きみの鳥はうたえる』女優主演賞:安藤サクラ『万引き家族』男優助演賞:塚本晋也『斬』女優助演賞:樹木希林『万引き家族』スポニチグランプリ新人賞:玉置玲央『教誨師』スポニチグランプリ新人賞:木竜麻生『菊とギロチン』田中絹代賞:白川和子■スタッフ部門撮影賞:月永雄太『モリのいる場所』美術賞:原田満生。堀明元紀『日日是好日』音楽賞:Hi’Spec『きみの鳥はうたえる』録音賞:吉田憲義『日日是好日』■ドキュメンタリー部門ドキュメンタリー映画賞:『廻り神楽』遠藤恊■アニメーション部門アニメーション映画賞:『若おかみは小学生!』高坂希太郎大藤信郎賞:『リズと青い鳥』山田尚子■TSUTAYA プレミアム映画ファン賞日本映画部門:『劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』西浦正記外国映画部門:『ボヘミアン・ラプソディ』ブライアン・シンガー■特別賞特別賞:戸田奈津子(字幕翻訳家)
2019年02月15日監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの“シネマプロジェクト”第7弾として製作され、昨年大ヒットを記録した映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督とENBUゼミナールの市橋浩治氏が、「2019年第43回エランドール賞」のプロデューサー奨励賞を受賞し7日、都内ホテルで行われた授賞式に出席した。同作は、上田監督がオーディションで選んだ無名の俳優たちと共に制作した、「37分、ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル」を撮った撮影隊たちの物語。一年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する同賞のプロデューサー奨励賞に上田監督と市橋氏が輝いた。上田監督は「プロデューサ賞ということなんですけど、肩書き上、監督なのでちょっと不思議な気持ちもあるんですが」と打ち明けてから、「この映画は本当に小さなところから出発した映画。宣伝部もいなかったですし、僕と市橋さんの2人から出発して、キャストスタッフ総出で広げた映画です」と語った。そして、「この映画が1本目でよかった」と上田監督。「映画を作ることにおいても、届けることにおいても、自分たちがやりたいことができてよかった。例えば、舞台挨拶を初日から100日以上連続でやったり、舞台挨拶も写真動画の撮影OKにして拡散していただいたり」と振り返り、「これからも作るというところだけではなくて、どういった形でそれを届けるかというところにも関わっていける監督でありたいなと思います」と話した。○「2019年第43回エランドール賞」受賞者●新人賞志尊淳、葵わかな、田中圭、永野芽郁、中村倫也、松岡茉優●プロデューサー賞映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』増本淳(元フジテレビ)テレビ『半分、青い。』勝田夏子(NHK)●プロデューサー奨励賞映画『カメラを止めるな!』上田慎一郎(監督)・市橋浩治(ENBUゼミナール)テレビ『おっさんずラブ』三輪祐見子(テレビ朝日)・貴島彩理(同)・神馬由季(アズバーズ)・松野千鶴子(同)●特別賞『万引き家族』製作チーム●アクターズセミナー受賞者島丈明、梛野里佳子、林大樹、東野絢香、牧田哲也
2019年02月07日KAT-TUNの上田竜也(35)が世界的に活躍するダンスカンパニーの日本公演で主演を務めると、2月2日に発表された。各メディアによると上田が参加するのはホフェッシュ・シェクター・カンパニーによる「ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット」の日本公演。同作は世界各地で上演されているが、開催国の参加アーティストが主演を務めるのは初めて。そのため上田は「この作品の素晴らしさを多くの人に届けられたらいいです。75分間、迫力のあるパフォーマンスを見せること、約束します」と意気込んだという。4月6日から11日まで東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われるという同公演。名高いカンパニーで踊る上田を「早く見たい!」といった期待の声が、Twitterでは上がっている。《ドラマ撮了早かったから なんか来るとは思ってたけどこんな凄いこととは 震えが止まらない》《むねがあつい……かとぅーんの名前と一緒に世界に見つかる上田竜也かっこよすぎ》《上田くんの才能が世界に羽ばたく日が来た。たっちゃんおめでとう》だがここに至るまでは、決して平坦な道のりではなかったという。「上田さんはもともとダンスが苦手だと公言していたのです。しかし努力を重ねたことで、急成長。周囲も一目置くほどの存在感を示すようになりました。カンパニーを主宰するホフェッシュ・シェクターさんも、上田さんのライブ映像を見て抜擢を即断したといいます。また共演陣もドラマーの中村達也さん(54)やベーシストのTOKIEさん(53)といった名うてのミュージシャンたちが揃っています。同公演をキッカケに、新たな才能が開花しそうですね」(舞台関係者)
2019年02月02日アイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也が、『ポリティカル・マザーザ・コリオグラファーズ・カット』日本初公演に主演することが2日、明らかになった。同作は、現在舞台界で最も注目を浴びる舞踊家ホフェッシュ・シェクターが振付・音楽を担当して世界各国で絶賛されている。41名のアーティストが出演し、轟音と静寂、光と影が交錯し、圧倒的エネルギーと フルスピードの疾走感に溢れた75分の公演を行う。音楽で人心を惑わす主人公役に上田が抜擢されたが、公演開催国のアーティストを主人公に起用するのは世界で初の試みだという。さらにミュージシャンとして元BLANKEY JET CITYのメンバー中村達也(ドラム)、自身のバンドHEA、LOSALIOSでの活動のほか、数々の著名ミュージシャンのサポートでも知られるTOKIE(ベース)が参加する。同作の初期版である『ポリティカル・マザー』は2010年に日本に初上陸、埼玉と山口で公演が行われて好評を博し、その後の世界ツアーも成功したことで名声を確立。翌年にダンサー、ミュージシャンの数を大幅に増やし、演出・振付も大きくパワーアップして誕生したのが『ポリティカルマザーザ・コレオグラファーズ・カット』となった。東京公演はBunkamura オーチャードホールにて4月6日~11日。○ホフェッシェ・シェクター(振付・音楽) コメント『ポリティカル・マザー ザ・コレオグラファーズ・カット』は、ジャンルの境界を崩し、音楽やダンスのファンをひとつにしてくれる、まるでモンスターのような、私にとって特別な作品です。この作品が私の愛する街、東京で上演されること、さらに上田竜也さん、中村達也さん、TOKIEさんといった素晴らしいアーティストとともに作品に取り組めることを非常に光栄に思います。ひとりのアーティストと創作をともにすることも稀有な経験ですが、今回は一度に3名のアーティストと出会えるのですから、私にとってはまさに今シーズンのクライマックスとも言える経験です。音楽や振付が構築されてはいるものの、このような大型の作品は、まるで生き物のような性質も持っています。新たなダンサー、ミュージシャンもカンパニーのメンバーに加わりましたし、日本人アーティストの皆様との邂逅も大きな話題になると思います。ですから、再上演というよりは、新たな作品を初演するような気持ちで、東京のアーティストや観客の皆様と、この特別な体験を共有できることを、心から楽しみにしています。○上田竜也(主演) コメント・ 『ポリティカル・マザー -ザ・コレオグラファーズ・カット-』への出演が決まった時の感想ホフェッシュ・シェクターさんが過去のライブ映像などを見て即断で自分を選んでくれたと聞き、とても光栄でした。また何度も熱いオファーを頂いたことを知り、素直に嬉しかったですし、とにかく期待に応えたいという気持ちになりました。・海外のカンパニーに主演で参加することについての期待している点世界的なパフォーマンスを身近に感じられるのは貴重なことなので、少しでも多くのことを吸収したいと思います。言葉の壁はありますが、気持ちで通じ合えると思うので、積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。・ 公演に関して特に楽しみにしていること伝統のあるオーチャードホールに立てることを誇りに思います。この作品と自分が交わることで、どのような化学変化が起こせるかを楽しみたいです。・意気込み自分のするべきことは魂で作品にぶつかっていくことだと思っています。主演をさせていただくので、おもいっきりかき回しながら引っ張っていき、結果として、この作品の素晴らしさを多くの人に届けられたらいいです。75分間、迫力のあるパフォーマンスを見せること、約束します。
2019年02月02日「大阪が世界に誇る伝統芸能・文楽の魅力をより多くの人に知ってもらいたい」と、大阪の放送局とナレッジキャピタルがひとつになり、2015年に初開催されたうめだ文楽。その5周年記念となる『うめだ文楽2019』に向けて、1月28日、会場であるナレッジシアターが入るグランフロント大阪北館のUMEKITA FLOORにて、プレ・パフォーマンスが開催された。「うめだ文楽2019」チケット情報今回の上演演目『義経千本桜』の静御前と狐が、ランチタイムで賑わうフロアに登場。吉田簑紫郎、吉田玉彦、吉田簑之、吉田玉延が人形を操りながら練り歩き、サラリーマンやOLらに公演をPRした。パフォーマンスを終えて、本公演のリーダーを務める簑紫郎は「今回は5周年ということで初めての二演目。『二人三番叟』と『義経千本桜』を上演します。分かりやすくて華やかで、初めてご覧になる方でも頭の中を空っぽにして楽しんでいただけるような演目を選ばせていただきました。文楽って、最初はちょっと入りづらいかなとか、敷居が高いイメージを持たれている方も多いと思うのですが、若い人が多い梅田の中心でやることで、初めての方にも気軽に親しんでいただければ」とアピール。また、これまでの4年を通して「毎回、初めてご覧になる方が半分以上で、リピーターになってくださるお客様もいらっしゃいます。次は10回を目標に続けていけるように頑張りたい」と意気込みを見せた。『うめだ文楽2019』は、3月29日(金)から31日(日)まで大阪・グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアターにて上演。『二人三番叟』、『義経千本桜 道行初音旅』の上演のほか、東儀秀樹、三浦しをん、桂南光、上田誠ら日替わりゲストとのトークショーもあり。チケットは発売中。取材・文:黒石悦子
2019年01月30日「カメ止め」(製作、公開開始は2017年)の愛称でブームを巻き起こした一本の映画『カメラを止めるな!』。その監督として一躍、時の人となった上田慎一郎さん。実は24歳で『ドーナツの穴の向こう側』という小説を処女出版していた。長らく絶版だったその作品が、著者あとがきを加えた新装版になって発売中。2018年破格の大ヒット映画の監督が書いた幻の処女出版が再刊行。物語は、18歳の女子高生・今井あやねの周辺に起きるちょっと不思議な出来事を追う形で進む。父親の死、母親との確執、恋や友情…。そんな現実を少しずらしてエンターテインメントに変える、上田さんらしいクリエイションが詰まった一冊だ。「10年以上前に書いたものなので、何もわかってないんだろうなと、かつての自分を軽く見ていたんです。でも再出版のために読み直してみたら、思ったよりずっといろいろ考えていたんだな、一行たりとも手を抜いてないな、と驚いたくらい」物語のカギになるのは〈トマンチキス〉〈炊飯器マラソン〉など思わず「何それ?」と引き込まれる言葉と短い解説。そこから連想されるイラストが添えられた、9つの章トビラだ。20代前半の上田さんが、親友や弟さんとオリジナルのポストカードを作り、手売りしていた頃に考えたものが本書の出発点になっている。「当時、アメブロに〈奇妙な辞書を創るブログ『あっちの世界の辞書』〉をやっていました(現在も閲覧可能)。この世界の理屈には一応合致するようなリアリティを持たせながら、どこまで変わった出来事にできるか。そのさじ加減は意識しました。あやねは、不条理を淡々と受け入れてしまわず、いちいちツッコむタイプ。読者と同じ目線なので、置いてけぼりにならずにこの奇妙さを楽しんでもらえると思います」加えて、上田さんのストレートな感情がほとばしるような表現によって、心を揺さぶられる箇所が数多く。「女子高生の声を借りて自分がしゃべっているみたいな状況が、むず痒くもありましたけれど、半分は自分がそう信じたくて書いたところもありましたね。(ペンライトで)〈あたしはその「不安」の顔を見ることができない〉とか〈世界がどうあろうと、あたしはあたしのやるべきことをやるだけだ〉とか」注目監督の頭の中をのぞき見る感覚。読んで、眺めて、楽しめる。上田慎一郎illustlation 上田悠二『ドーナツの穴の向こう側』23歳のとき短編小説「パンダレモン」を執筆。それを書き直す形で本書を完成させ、24歳で出版。その作品を、ほぼ手直しなしで再刊行。星海社1000円うえだ・しんいちろう1984年生まれ、滋賀県出身。映画監督。中学生の頃から自主映画を制作、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。初の劇場用長編映画『カメラを止めるな!』が空前の大ヒットに。※『anan』2019年1月23日号より。写真・水野昭子(上田さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2019年01月19日新海誠が監督を務める長編アニメーション映画『天気の子』が、2019年7月19日(金)に公開される。『君の名は。』の新海誠、最新作映画『君の名は。』でヒットを飛ばした新海誠。叙情的な男女の物語を、美しい色彩と繊細な言葉で紡ぎ出した作品が、国内外を問わず多くのファンに支持された。3年ぶりとなる新作『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を"選択"していくというストーリー。東京にやってきた家出少年・帆高が出会った、不思議な力を持つ少女・陽菜。2人の恋の物語は、美しく、切なく、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界の人々へのメッセージとして描かれていく。メイン声優は醍醐虎汰朗&森七菜主人公・森嶋帆高(声:醍醐虎汰朗)物語の主人公は、離島から家出をして東京にやって来た高校生・森嶋帆高。声優には、舞台「弱虫ペダル」シリーズや映画『兄に愛されすぎて困ってます』に出演した醍醐虎汰朗を抜擢した。ヒロイン・天野陽菜(声:森七菜)帆高が出会う不思議な力を持った女の子・天野陽菜。声優は、『Last Letter』『地獄少女』の公開も控える森七菜が務める。須賀圭介(声:小栗旬)2020年公開予定の『ゴジラVSコング(仮)』でハリウッド進出が決定した小栗旬も参加。今回は、小さな編集プロダクションを営むライター須賀に声を当てる。須賀は、東京行きのフェリーで出会った帆高を住み込みで雇う。夏美(声:本田翼)持ち前の好奇心と探求心で取材に奔走する、須賀の事務所で働く女子大生・夏美は、多岐にわたるジャンルで幅広い活躍を見せる女優・本田翼が演じる。冨美(声:倍賞千恵子)下町に住む老婦人。帆高と陽菜にある頼みごとをする。天野 凪(なぎ)(声:吉柳咲良)陽菜の弟。小学生だが大人びた言動で、女子たちに人気。安井(声:平泉成)老刑事。都内で起きた事件を追い、須賀の事務所を訪れる。高井(声:梶裕貴)平泉成が演じる安井の相棒。捜査のために帆高たちの前に現れる。キャラクター原案は『君の名は。』に引き続き田中将賀キャラクター原案は、『君の名は。』に引き続き田中将賀が務める。さらに、作画監督はスタジオジブリ出身の田村篤、美術監督は『言の葉の庭』『BLAME!』の滝口比呂志と、日本アニメ界を牽引するスタッフが集結した。新海誠とRADWIMPSのタッグ再び『天気の子』の音楽全てを、『君の名は。』でタッグを組んだRADWIMPSが手掛ける。新海監督が自ら編集した予告編では、空や雨など、美しく繊細に描かれた新海ワールドに、新曲『愛にできることはまだあるかい』のメロディーが彩りを加えている。新海がRADWIMPSにオファーしたのは17年8月頃だったという。前作と同様に脚本段階から密にミーティングを重ね、前作以上に緻密で妥協のない作業が今もなお繰り返されている。映画の大切なシーンで、RADWIMPSが書き下ろした複数のボーカル曲と劇中音楽が使われる予定となっている。公開初日7月19日(金)午前0時に世界最速上映公開初日7月19日(金)午前0時に、「TOHOシネマズ 新宿」と「TOHOシネマズ 梅田」にて各1,000名を招待する世界最速上映を実施する。チケットは「ローソンチケット」にて抽選販売され、応募6月19日(水)正午から6月23日(日)23:59まで受け付ける。ストーリー「あの光の中に、行ってみたかった」高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。「ねぇ、今から晴れるよ」少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった―。【詳細】映画『天気の子』公開日:2019年7月19日(金)原作:新海誠監督・脚本:新海誠音楽:RADWIMPS出演:醍醐虎汰朗、森七菜、小栗旬、本田翼、倍賞千恵子、吉柳咲良、平泉成、梶裕貴キャラクターデザイン:田中将賀作画監督:田村篤美術監督:滝口比呂志製作:「天気の子」製作委員会制作プロデュース:STORY inc.制作:コミックス・ウェーブ・フィルム配給:東宝■世界最速上映日時:2019年7月19日(金) 0:00~公開場所:TOHOシネマズ 新宿、TOHOシネマズ 梅田 ※各1,000名応募期間:6月19日(水)12:00~6月23日(日)23:59・チケット料金 ※別途手数料あり一般 2,100円、大学生・専門学生 1,700円(学生証要)、シニア(60歳以上) 1,400円障がい者手帳をお持ちの方 1,200円 ※要障がい者手帳プレミアラグジュアリーシート 5,100円※TOHO シネマズ 新宿のみプレミアボックスシート 3,100円抽選エントリー受付ページ:※劇場窓口での販売なし。
2018年12月21日『カメラを止めるな!』が社会現象になった、話題の映画監督・上田慎一郎さんに、人生の転機を振り返っていただきました。人気スターも出演せず、製作予算は300万円にもかかわらずロングランを続ける『カメラを止めるな!』。アジア圏や欧米の映画ファンもその才能に注目する上田慎一郎監督だが、借金苦に陥ったり、ホームレスになったりと波瀾万丈の人生だった。――『カメラを止めるな!』は、上田監督にとって、人生の転換期のひとつ?そうです。高校卒業までを第1章とするなら、24歳までのモラトリアム時期が第2章。映画一筋と決意してからは短編などを作って映画祭を回り、その集大成として作った作品です。今は人生の第3章が終わりを告げ、新たな章に突入する時期です。――高校時代は演劇部で活躍し、自主映画も撮っていたのに、なぜモラトリアムに?18歳までは成功体験が積み重なって、「俺は天才や」と過信していました。でも実際はマルチ商法に引っかかったり、自己啓発本にハマってカフェ経営しようと友人たちに金を借りまくって結局頓挫したり。失敗続きで、大きなターニングポイントといえるのが「ベストセラーを出すぞ」と勢い込んで自費出版したSF小説が全く売れなかったこと。社会にボコボコにされてようやく、映画に集中しようと決意しました。――数々の失敗をブログで愉快に綴っていたのはすごいと思います。中2の時から日記をつけていて、当時から読者を意識したエンターテインメント精神がありました。日記なんだから、他人に読ませるわけもないのに(笑)。ブログでは日々の出来事や想いなどを毎日のようにアウトプットしていました。迷走していた時代も自分を客観視し、面白おかしく書いていた。辛いことがあってもそれをネタにしたから、僕には辛いことや悲しいことの記憶があまりないんじゃないかな。――とてもポジティブですよね?今はバランスがとれましたが、24歳くらいまでは超絶ポジティブ野郎で、痛い人間でした。玄関に“若さと情熱。情熱を超えて行け!”みたいな言葉を貼ってましたから(笑)。自己啓発本を読みまくって、時間を効率的に使う方法を実践したりもしました。そんな僕のポジティブすぎる部分を妻がいい方向に導いてくれたことは大きいですね。やりたいことに反対はしないけれど、別の可能性にも気づかせてくれる。守るべき存在ができたことで、過剰な楽天性とポジティブさのバランスがとれたんです。それに、家に帰れば絶対的な味方がいることが外で戦える力になるんですよ。上田慎一郎さんの運命が動いた瞬間年表幼少期:映画漬けの日々。次第に父親のハンディカムで映画を撮るようになる。小学生時代は「Jリーガーになり、ワールドカップで背番号10をつける」のが夢だった。17歳:友人と手作りいかだで琵琶湖横断に挑戦するが、遭難して新聞沙汰に。「なんとかなるさ」で行動した結果、漂流。やりたいことがあるのに死ねるか、と思った。19歳:映画監督を目指し上京。下北沢で暮らすように。吉本NSCか映画学校か迷った末に、お笑いは映画のなかでもできると映画の道へGO!22歳:マルチ商法に足を突っ込んで失敗してしまい、150万円の借金を背負う。映画一筋で頑張っても結果が出ないのが怖くて、借金まみれの生活に!?24歳:SF小説『ドーナツの穴の向こう側』を出版。結果的に借金が膨れあがり、映画一本で食べていくことを決意。「小説家として売れてから映画を作ろう」なんて、近道を探して寄り道ばかりしていた。26歳:映像製作団体PANPOKOPINAを立ち上げる。以降、10本以上の映画を製作し、国内外で様々な賞を受賞する。仲間と横一列に並んでもの作りするのが僕のスタイル。今後もこうありたいと思っている。30歳:3年ほどの交際を経て、映画監督のふくだみゆきさんと結婚。←ターニングポイント琵琶湖で死にかけた僕を好いてくれた女性。彼女との出会いで痛い人から卒業できた。34歳:初の劇場長編作『カメラを止めるな!』が大ヒットし、社会現象に。抱いていたいくつもの小さな夢が、映画のおかげで一気に全部叶ったと感じている。うえだ・しんいちろう1984年生まれ、滋賀県出身。『4/猫ねこぶんのよん』(’15)で監督デビュー。ロングラン上映中の『カメラを止めるな!』(’17)で世界的な評価も獲得。※『anan』2018年12月12日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)インタビュー、文・山縣みどり(by anan編集部)
2018年12月05日2019年、東京・日本橋に、あの「蔦屋書店」もインスピレーションを受けた台湾の人気雑貨店「誠品生活(せいひんせいかつ)」が日本初上陸。さらに台湾にある商業施設「誠品生活南西」には、日本のコーヒー専門店「猿田彦珈琲」が海外初出店します。日経BPが発刊する月刊誌「日経トレンディ」の「2019年ヒット予測ランキング」で、「誠品生活」が堂々の3位に輝きました。新しいトレンドスポットに乗り遅れないように、チェックしてみてくださいね。2019年秋に台湾の雑貨店「誠品生活」が日本に上陸!台湾の「誠品生活」2019年の秋に東京・日本橋に開業される商業ビル「CORED(コレド)室町テラス」。そのメインテナントとして、台湾のユニークな大型複合セレクトショップ「誠品書店・誠品生活」を運営する「誠品生活」が、日本に初上陸します。日本に開業する店舗名は「誠品生活日本橋」で、「CORED 室町テラス」の2Fフロアを使用して、書籍を中心に文具や雑貨、レストランや食物販、セレクト物販やワークショップエリアなどが併設される予定です。「誠品生活」とは?※イメージ「誠品生活」は、台湾を中心に香港や中国・蘇州などに46店舗を展開する大型セレクトショップです。書籍をはじめ、アパレルやそのほかの物販、飲食などを展開。物販にとどまらず、年5,000回ものユニークなイベントも実施されています。日本の「蔦屋書店」がお店づくりの参考にしたのが、この「誠品生活」なのだそう。台湾には誠品生活の商業施設「誠品生活南西」も登場!台湾旅行をする日本人観光客に人気の「台北市中山エリア」に、新しいショッピングスポット「誠品生活南西」が2018年9月30日(日)に誕生。レストラン・カフェ・コスメショップ・ライフスタイルショップなどが楽しめる商業施設です。「猿田彦珈琲」や「マツモトキヨシ」など8店舗のテナントが台湾初出店。「台北市中山エリア」は、日本で例えると「表参道」のような街並みで、感度の高い人たちが集まるエリアとして知られています。誠品生活南西の注目店舗「DAYLILY」台湾発“女の子のための漢方”のライフスタイルブランド「DAYLILY(デイリリー)」が、「誠品生活南西」で2018年9月30日(日)から正式に販売を開始しました。フロア4Fにある100を超える台湾オリジナルブランドを集めたセレクトショップ「expo SELECT誠品生活精選」で、おみやげやプレゼントにぴったりの「DAYLILYオリジナルギフトBOX」や、台湾ではポピュラーな漢方ドリンク「四物飲」「生化飲」などが販売されます。Daily Si-Wu Drink 好日櫻桃四物飲台湾ではポピュラーな女の子のためのドリンク「四物飲(スーウーイン)」。和漢植物を、やさしい甘みのチェリーで煎じたお茶です。続けて飲むことで、気持ち良く過ごすための体のベースが整います。肌に潤いを与え、女の子特有のつらい日も穏やかに過ごすことができますよ。Reborn Shenghua Drink煥新桑椹生之化台湾ではポピュラーな女の子のためのドリンク「生化飲」は、6種類の和漢植物を甘酸っぱいマルベリーで煎じたお茶です。「生化飲」は、女の子の日に飲むことで巡りをサポートし、つらいこともさらさらと流して心地いい体内リズムをつくります。誠品生活南西の注目店舗「猿田彦珈琲」サードウェーブコーヒーとして人気の「猿田彦珈琲」が「猿田彦珈琲 台北南西店」として、海外に初出店。大きなキッチンカウンターは、まるで店内全体がキッチンであるかのようなライブ感を味わうことができます。コーヒーに対する情熱とお客さまに対するおもてなしを意識したお店づくりで、“たった一杯で、幸せになるコーヒー”を台湾のゲストにも感じてもらえるようなスポットです。フード&ドリンク・ドリップ/エスプレッソ日本店舗と同じ豆を使用し、「ハンドドリップ」や「カフェラテ」などが提供されます。おなじみのアレンジドリンクや、台湾限定のオリジナルブレンドなども提供予定です。・フラッペ日本でも人気の「コーヒーフラッペ」や「抹茶フラッペ」が提供されます。台湾限定で、現地のフルーツを取り入れたオリジナルフラッペも提供予定です。・パンケーキ調布店で人気の「寿太郎(じゅたろう)のホットケーキ」を台湾でも提供。そのほかにもコーヒーと一緒に楽しめるホームメイドの焼き菓子が、数種類用意されています。店舗概要名称:猿田彦珈琲 台北南西店場所:臺北市中山區南京西路14號営業時間:・日曜日~木曜日 11:00~22:00・金曜日~土曜日 11:00~22:30※定休日なし席数:24席「誠品生活」で台湾旅行気分に台湾には、美味しいタピオカミルクティーのお店やSNS映え抜群のカフェなども多数あり、日本人女性の旅行客からもたくさんのラブコールが集まっています。手軽に台湾旅行気分を味わえる「誠品生活」の登場は、日本人女性の心を射止めそうですね。
2018年11月29日映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督が、12月15日(27:00~)に放送されるニッポン放送『上田慎一郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティを務めることが決定した。上田監督は今回が『オールナイトニッポン』パーソナリティ初挑戦となる。番組には、同作で主演を務めた俳優の濱津隆之を始め、しゅはまはるみ、市原洋、秋山ゆずきといった主要キャスト陣が続々と登場する。また、リスナーから寄せられた質問にも答えていく予定だ。さらに上田監督は、12月11日に放送されるニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』(毎週月~木曜 24:00~)のゲストとしても登場し、『オールナイトニッポン』パーソナリティ初挑戦への想いやリスナーへのメッセージを語る。上田監督は「『上田慎一郎のオールナイトニッポン0』その文字面を見た時、思わず地面から10センチほど浮きました」と明かし、「カメ止めのくせ者キャストも大集合でワクワクと不安でいっぱいですが何があっても放送は止めません。放送は続ける! しゃべりは止めない!」と意気込んだ。
2018年11月28日大ヒットを記録した上田慎一郎監督劇場長編デビュー作品『カメラを止めるな!』のBlu-ray&DVDが、12月5日(水)にリリース決定。さらに、上田監督の初期唯一の長編作品『お米とおっぱい。』のDVDも同日リリースされることが分かった。■『カメ止め!』特典も必見!類を見ない緻密な構造で作り上げた、37分ワンカット・ゾンビサバイバル『カメラを止めるな!』。東京2館での公開ながらも、国内&海外映画祭での評判やSNSなどで口コミが広がり、日本全国47都道府県で上映。観客動員数は200万人を突破し、330館28億円の大ヒットを記録した超話題作だ(2018年10月時点)。現在も全国上映が続く中、今回Blu-ray&DVDリリースが決定。上田監督初のソフト化でもあるBlu-ray(セル)には、監督&キャスト16名(わいわいver.)とうえだ監督&ふくだみゆき監督夫妻(じっくり語りver.)と2種類のオーディオコメンタリー、メイキングや未公開シーン、「ONE CUT OF THE DEAD」GoProバージョンなど充実の内容となっている(コメンタリー、メイキングはBD&DVD共に収録)。■長編デビュー作『お米とおっぱい。』同時リリースまたこの発売に併せて、上田監督の初期唯一の長編作品『お米とおっぱい。』のDVDが同日リリース決定。ある会議室に集められたお互い名前も知らない5人の男たち。彼らが集められた理由、それはある議題を全員一致の決がでるまで話し合うことだった。その議題とは、「“お米とおっぱい”この世からどちらかが無くなるとしたら、あなたはどちらを残しますか?」というヘンテコなもの。訳が分からないままに、とりあえず議論を開始する男たち。史上最もくだらない議論が幕を開ける――。2~3か月ものリハーサルを重ね本番に挑み、6分間の長回し撮影が行われ、また『カメラを止めるな!』で腰痛カメラマン役を演じた山口友和が生真面目なサラリーマン役で出演。セルDVDには本編のほかにも、メイキングやインタビューが収録された、44分(予定)の特典映像も楽しむことができる。■上田慎一郎監督コメント劇場でしか味わえないアツアツポイントがあれば、Blu-ray&DVDでしか味わえないアツアツポイントもあるはず!好きなシーンを無限ループして楽しむも良し、一時停止して好きなキャラの表情を堪能するも良し、家族や友達とツッコミながら見るも良し。これでカメ止めの楽しみ方がポンポン広がるはず!特典映像は容量の限界まで詰め込みました。全135分を予定(本編より長い!)!最高かよ、おい!ご覧になる際は丸一日空けておいてください。よろしくでーす!※特典映像はBD135分、DVD45分予定(cinemacafe.net)■関連作品:カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール
2018年10月25日現在、全国を巡演中のヨーロッパ企画20周年ツアー「サマータイムマシン・ブルース」 「サマータイムマシン・ワンスモア」が、11月10日(土)に神奈川・関内ホールで大千秋楽を迎える。開幕から約1か月上演しての感想を、代表で作・演出を手掛ける上田誠、メンバーの石田剛太、酒井善史に聞いた。【チケット情報はこちら】20周年を記念し、2001年に初演された初期の傑作「サマータイムマシン・ブルース(以下、ブルース)」と、その15年後を描く新作「サマータイムマシン・ワンスモア(以下、ワンスモア)」を交互上演する今回のツアー。幕が開いて上田は「今回の、初期の作品と新作を見比べてもらうという企画は、今の僕らとしてはハードルが低いものではありませんでした。“20年経っておもしろくなくなったな”と言われるのが本当に怖かった」と明かす。しかし実際の評判は上々。「挑んでよかったなという気持ちです。20年の蓄積で、役者の力、スタッフワーク、脚本と、昔にはない結集感があると言われて。いい20周年になったなと思います」。舞台に立つ石田も「お客さんが一緒になって楽しんでもらえてる感覚があり、やっていてすごく気持ちがいいです」と笑顔を見せる。2作品を交互に上演する毎日。石田が「『ブルース』が意外と難しいんですよ」、酒井も「感情の変化が今の僕らと違うから、一瞬ついていけないときがある」と明かすと、上田は「『ブルース』は元気なんです。作家って、続ければ続けるほど書く筋肉がついて作品の尺が長くなるもので、昔は僕も1時間の劇が精一杯でした。そこからだんだん書けるようになってきて、新作の『ワンスモア』は2時間半あります。だから若いときに書いた『ブルース』は、ストーリーの量は少ないのですが、その代わりに筆が元気にあちこち走っている。まだ書き方をわかっておらず、あっち行っても楽しいしこっち行っても楽しいしという“書くのを楽しんでる感じ”がすごくあって。いい意味でも悪い意味でも無駄な台詞がすごく多いんです。逆に『ワンスモア』は無駄がない。すべてに意味があるし物語としても深くなっています」と根本の違いを語る。その違いが、演じるうえでは「『ブルース』は元気で『ワンスモア』はテクニカル。両方違う部分で大変なのですが、それがいいですよね」(酒井)とよい緊張感に繋がっているのだそう。「20年やって、やっとわかってきたことがあり、最近いろんな歯車が合い始めた感覚もある」(上田)というヨーロッパ企画の“今”を堪能できる公演は、11月10日(土)の神奈川・関内ホールまで全国で上演。また、9月8日(土)24時からはテレビ神奈川にて、ヨーロッパ企画20周年記念ツアーのメイキングやメンバーの特別座談会、ゆかりある方々の証言集など盛りだくさんの特別番組「ヨーロッパ企画20周年特別番組サマータイムマシン・ブルース+ワンスモア」が放送される。取材・文:中川實穗
2018年09月07日観客動員数120万人を突破した映画『カメラを止めるな!』の舞台あいさつが6日、東京・日比谷のTOHOシネマズ 日比谷で行われ、上田慎一郎監督や濱津隆之らキャストをはじめ23人の関係者が勢揃いした。昨年11月に初めてお披露目された6日間限定の先行上映でたちまち口コミが拡がり、今年6月23日の公開初日からこの日まで149館(今後の上映も含めて269館で上映を予定されている)で拡大上映されるなど、異例のロングランヒットを飛ばしている本作。その勢いはとどまることをしらず、この日で観客動員数120万人を突破し、今後も全国各地で上映が予定されている。上田監督は「本日のご来場、本当にありがとうございます」とまずは詰め掛けた観客にあいさつし、「6月23日の公開初日から、今日で76日が経ちました。6月23日の初日が、大昔のように感じて、永遠のような2カ月半でした」と心境を吐露。続けて「今日で120万人を突破したそうです」と明かすと会場から拍手が巻き起こり、「それも凄いことだと思いますが、去年の夏の撮影からずっと一緒に走ってきてくれたみんなとこの映画を自分の映画のように応援してくれた皆さんが、今の僕の自慢です」と同じステージに上がったキャストや関係者、そして観客に感謝の言葉を口にした。また、濱津隆之が演じる映像ディレクターの娘役を演じた真魚は「毎日色んなことが更新されていき、中々追いついていくことができません」と本作の大ヒットが未だに信じられない様子だったが、「以前に日比谷で舞台あいさつをして、またこのメンバーで舞台に立つことができました。こういう機会をいただけて本当にうれしいですね」と上田監督やキャスト陣との再会を喜んだ。すべての登壇者のあいさつが終わった後、上田監督が締めの言葉。「この映画の生みの親は、僕たちスタッフとキャストで作った映画かもしれませんが、育ての親はここにいる皆さんと、カメラの前にいる皆さんだと思っています」と観客に深々とお辞儀をし、「こんなに熱い親がいる映画って本当にないと思います。皆さんのお陰でこんなに元気な子に育ち、まだまだこの子は遠くまで走ってくれると思いますので、一緒にこの子の背中を見守ってくれたら嬉しいです」とさらなるヒットに意欲を見せていた。
2018年09月07日とある大学の部室に突如現れたタイムマシンを巡って起こる、学生たちのしょーもないSFな日々を描いたコメディ『サマータイムマシン・ブルース』。作・演出の上田 誠さんにお話を伺いました。劇団の初期の代表作、青春SFコメディ再び。撮影:原田直樹本広克行監督で映画化もされたヨーロッパ企画の代表作のひとつであるこの作品が、劇団結成20周年の今年、再演される。「ここ10年くらい新作が続いたんですけれど、久々に再演に手を出してみたら…楽しいですね。過去に書いた作品も、折に触れて自分の頭の中で転がしていたりするんですが、実際に手を入れることでクオリティを上げられるし、一番しんどい部分は終わっているし、禁断の果実に手を出してしまった気分です(笑)」しかも今回は、15年後を描いた続編で新作の『サマータイムマシン・ワンスモア』との交互上演に。「以前から、本広監督に冗談で『書いてよ』と言われていたんです。ただ、ファンの多い作品だけに、下手に続編を作って、当時せっかく頑張って作った代表作に傷をつけてしまうのを恐れていたんです。でも、いまはもう、どんなものを作っても、当時の自分に変な影響をもたらすことはないだろうって思える。ワンスモアのほうに15年前のシーンは出てきますけれど、並べて観ていただけたらいいかなって思います」演劇という場で、「面白いことをやりたい」と言う上田さん。「僕の場合、世の中に訴えたいこととか、伝えたいメッセージとかがあるわけじゃないんです。たとえば、だまし絵のコメディをやろうと思いついて、1930年代のパリを舞台にしようとひらめいたら、あとは徹底して、面白いことを整えて見せるための構成を考える。アーティストというより、作り方はデザイナーに近いと思います。役者も、漫才の立ち位置じゃないけれど、できるだけ収まりのいいレイアウトや組み合わせで配置してるんですよ」そんなヨーロッパ企画の舞台には、変わった形のパズルが少しずつはまっていく時の心地よい楽しさがある。「演劇は生ものですから、同じ作品でも、その日の客席や役者の体調で揺らぎが出る。その空気も全部閉じ込めた作品をやりたいんです」SF研究会の部員たちがたむろしている部室に、ある日、タイムマシンが置き去りにされていた。相談の結果、昨日に戻って壊れる前のクーラーのリモコンを持ち帰ることに(『サマータイムマシン・ブルース』)。あれから15年後、SF研究会の元メンバーたちが、再びあの部室を訪れる(『サマータイムマシン・ワンスモア』)。8月17日(金)~9月9日(日)下北沢・本多劇場作・演出・上田誠前売り4500円当日5000円(共に税込み)ほかサンライズプロモーションTEL:0570・00・3337(10:00~18:00)8月9日~12日に京都公演あり。また9月以降には地方公演も。上演スケジュールの詳細はHPにて。うえだ・まこと1979年生まれ。全劇団公演の作・演出のほか、アニメ『四畳半神話大系』のシリーズ脚本なども担当。昨年、『来てけつかるべき新世界』で岸田國士戯曲賞受賞。※『anan』2018年8月8日号より。写真・土佐麻理子文・北條尚子(by anan編集部)
2018年08月08日2001年の初演以来3度上演され、2005年には本広克行監督により映画化もされた『サマータイムマシン・ブルース』。このヨーロッパ企画の代表作が、劇団旗揚げ20周年を記して、13年ぶりに再演される。それも、続編となる新作『サマータイムマシン・ワンスモア』との交互上演となるというのだから、楽しみは倍増だ。作・演出の上田誠をはじめ、劇団員の石田剛太、酒井善史、諏訪雅、中川晴樹、そして、『ワンスモア』にゲスト出演する藤谷理子が顔を揃え、抱負を語った。【チケット情報はコチラ】『サマータイムマシン・ブルース』の舞台となっているのは、とある大学のSF研究会の部室である。前日にクーラーのリモコンが壊れてうだるような暑さに包まれているなか、タイムマシンらしき乗り物が置かれていることに気づく部員たち。ふざけて試し乗りしてみると本物であることが判明し、昨日へ戻って壊れる前のクーラーのリモコンを取ってこようとするところから始まる騒動を描いていく。旗揚げ時からSF的な世界を得意としてきたヨーロッパ企画だが、「過去に行って冒険してきましたというような曖昧なものではなく、過去を変えても同一時間軸のなかで完全に辻褄が合うというストイックなタイムマシンものができた。それが面白く観てもらえた秘訣だったかもしれないですね」と上田。作品の人気ぶりを諏訪も証言する。「初演のときから客席の反応がよくて、再演するたびに動員が増えたり劇場が大きくなったりと、僕らの節目となった作品でした。今回も次への節目となる公演になったらなと思います」。『ブルース』の15年後を描く『ワンスモア』を上演するのも、上田曰く「ただ懐かしいというだけでなく、先につながるものもやりたい」という思いからだ。だからこそ、『ワンスモア』には、今でき得る最高のタイムマシンものの面白さを詰め込みたいと思っている。メンバーも、石田は「今度は同時に自分が3人ぐらい存在して、しっちゃかめっちゃかになりたい」、発明が特技の酒井は「タイムマシンの造形がレベルアップしているんじゃないかなと思う」と期待を募らせる。物語の恋愛部分を担う中川が、「『ワンスモア』であのときの恋の結末がはっきりするかと思うと切ない(笑)」と言うように、青春のほろ苦さを味わえるのもこの作品の魅力だ。藤谷も言う。「どこかノスタルジックな雰囲気があって大好きなあの世界観に入れるのかと思うと、純粋にうれしい」。その独自の世界観をより堪能するには、やはり、2作併せて観ることをオススメしたい。公演は7月28日(土)滋賀でのプレビュー公演を皮切りに、京都、東京、大阪、愛知、広島、福岡を巡演。取材・文:大内弓子
2018年07月04日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『68TH STREET』上田義彦撮影する写真のカテゴリーにとらわれず、第一線でシャッターを切り続けてきた上田義彦。そんな上田が一枚の紙をモチーフにしたあるシリーズを撮影した。ニューヨーク68丁目の部屋に落ちてきた光は、刻々とその姿を変え、やがて消えていく。上田はその光をある日から飽きずに毎日追いかけ、完璧な美しさでモノクロームの印画紙の上に、彼にとっても命題であった写真の宿命である光と、それによって生まれる影を定着させた。その写真群を託されたのは、上田が信頼し、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)の2018年春夏キャンペーンなども手掛けている世界有数のトップディレクターファビアン・バロン(Fabien Baron)。印刷・製本は京都のサンエムカラー。数々の写真集や美術書、カレンダーなどの美術印刷で知られるサンエムカラーならではの1,000dpixの高精度印刷と、UVインクとエンボス加工も施した、日本の印刷技術と造本技術の粋を極めた仕上がりになっている。竹芝駅周辺の再開発および鈴江倉庫ビルの取り壊しに伴い、2018年5月20日をもって閉廊した上田義彦がキュレーションするGallery 916では、最後のエキシビションとして本シリーズの上田義彦写真展「68th Street 光の記憶」が開催された。【書籍情報】『68TH STREET』写真:上田義彦出版社:ユナイテッドヴァカボンズ言語:日本語ハードカバー/140ページ/360×250mm発刊:2018年価格:1万円■Shelfオフィシャルサイトで『68TH STREET』を購入する
2018年06月30日『DRESS』でも定期的に寄稿いただいている海老原露巌(えびはらろげん)さんの「墨アート展」が、6月11日〜31日まで、銀座にあるギャラリー上田で開催されています。今回の展示のテーマは「現代アート」。墨を使った、勢いのある作品群が展示会に並びます。今回の展示会に「書作品」は一切なく、墨で描くアートのみの展覧会となります。力強い墨と金泥、銀泥の美しい彩りをお楽しみいただけます。銀座付近にお立ち寄りの際には、ぜひ一度足を運んでみてください。■展示会情報名前:海老原 露巌展会期: 2018年6月11日(月)~30日(土)時間:11:30~18:30 (日曜休廊)作家在廊 : 6月11、13、20、23、26、29、30日会場:ギャラリー上田住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-7 いらか銀座ビル8Fメール:info@gallery-ueda.com電話番号:03-3574-7553海老原露巖さんの略歴在日イタリア大使館ホテル雅叙園東京強羅花壇 NOBU TOKYO在フランス日本大使館(フランス)大明寺(中国)陝西省歴史博物館(中国)カナダ歴史博物館(カナダ)他展覧会・揮毫パフォーマンス天龍寺(世界遺産)明治神宮青龍寺(中国)大興善寺(中国)アートサイエンスミュージアム(シンガポール)他
2018年06月19日『DRESS』でも定期的に執筆していただいている海老原露巌(えびはらろげん)さんの「墨アート展」が、6月11日〜31日まで、銀座にあるギャラリー上田で開催されます。今回の展示には、通常の「書作品」は一切なく、墨アートのみの展覧会となります。力強い墨と金泥、銀泥の美しい彩りをお楽しみください。■展示会情報名前:海老原 露巌展会期: 2018年6月11日(月)~30日(土)時間:11:30~18:30 (日曜休廊)作家在廊 : 6月11 , 13 , 20 , 23 , 26 , 29 , 30日会場:ギャラリー上田住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-7 いらか銀座ビル8Fメール:info@gallery-ueda.com電話番号:03-3574-7553海老原露巖さんの略歴1961年、栃木県下野市に生まれる。1982年~ヨーヨー・マ(チェリスト 米国)の公演やその他映画・舞台等の題字執筆多数。2012年、文化庁文化交流使に任命。収蔵在日イタリア大使館ホテル雅叙園東京強羅花壇 NOBU TOKYO在フランス日本大使館(フランス)大明寺(中国)陝西省歴史博物館(中国)カナダ歴史博物館(カナダ)他展覧会・揮毫パフォーマンス天龍寺(世界遺産)明治神宮青龍寺(中国)大興善寺(中国)アートサイエンスミュージアム(シンガポール)他
2018年06月01日お笑いコンビ・爆笑問題の田中裕二が、1日深夜放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜 25:00~27:00)にて、くりぃむしちゅーの上田晋也が唯一緊張したという人物を明かした。爆笑問題の田中裕二田中はかつて故・立川談志さんに呼ばれ、爆笑問題と海砂利水魚時代のくりぃむしちゅーがゲストとして登場した際のエピソードを紹介。その楽屋で、上田が髪をセットするためにヘアスプレーを使用していたが、隣にいた談志さんに「全部かかっていた」と明かした。談志さんが怒らないことをとにかく願っていたという田中に対して、上田はまったく気づかずに素知らぬ顔でいたという。この一件で上田を「こいつは大物だな」と思うようになったといい、上田自身も「緊張したことがない」と当時から語っていたようだ。しかし、そんな上田にも唯一緊張したという人物がおり、田中は「『唯一、たけしさんに初めて挨拶したときに、ちょっと緊張した。あとは、1回も緊張したことない』って言ってた」と振り返っていた。
2018年05月04日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、1日深夜放送のTBSラジオ『爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜 25:00~27:00)にて、くりぃむしちゅーの上田晋也について語った。くりぃむしちゅーの上田晋也放送では、4日に日本テレビ系で放送される上田主演のスペシャルドラマ『天才バカボン3~愛と青春のバカ田大学』(21:00~)の話題に。同作は16年より放送されている実写ドラマの第3弾だ。太田によると、上田がある人物から「やった方がいいよ」と言われ、それを日本テレビのプロデューサーに相談したところ、とんとん拍子に話が進み、「天才バカボン」の実写ドラマが決定したようだ。太田は上田について、「アイツ、凄いんだよ。たけしさんレベルの仕事の決め方してんだよ」と驚きを見せた。しかし相方の田中裕二は、上田の演技について「恥ずかしくなっちゃうんだよね、見てて」と評していた。
2018年05月04日北島三郎(81)の次男である大野誠さんが亡くなっていたことが3月7日、分かった。51歳だった。 大野さんは88年にロックバンド「1ST BLOOD」のボーカル「MAKOTO」としてデビューし、歌手として活動。その後は「大地土子」名義で作詞・作曲活動に励んだ。特にアニメ「おじゃる丸」(NHK Eテレ)のオープニング曲であり、父である北島が歌う「詠人」「夢人」は大野さんにとって代表曲と言えるだろう。 「おじゃる丸」は98年から放送されており、20年近くの歴史がある長寿アニメ。Twitterでは若い世代からの《懐かしい。大好きだった》といった声が。そして子育てを終えた親たちからは《ゆったりあったかい詩とメロディーに、忙しい心が立ち止まり、安らげる時間でした》といった楽曲とのエピソードが上がっている。 松嶋尚美(46)も8日「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、「おじゃる丸」で使用された楽曲は「息子も娘も今も口ずさむぐらい、みんな知ってる」と発言。そして大野さんに感謝の気持ちを述べた。 「(「おじゃる丸」の楽曲は)30代、40代の人だけではなく、1桁の子らが聞いている。すごい“いいもの”を残して下さった」 大野さんにはまだ世に出していない楽曲があるようで、北島は7日「私がアイツにしてあげられるのは、残したものを世に出していくこと」と取材陣に応じて語った。大野さんは亡くなったが、楽曲は歌い継がれていくだろう。
2018年03月08日朝ドラ「花子とアン」の武、『ちはやふる』の“肉まんくん”、大河ドラマ「おんな城主 直虎」の“之の字”…。これまで数々の話題作に出演し、着実に知名度を上げてきた矢本悠馬は、MBS/TBSにて放送中の深夜ドラマ「賭ケグルイ」で強烈キャラの不良生徒・木渡潤役を熱演し、「ウザい」「ムカつく」と話題を呼んでいる。小憎らしいけれど、どこか憎めないお坊ちゃまや、やる気の感じられないゆとり世代、チームのムードメーカーなどがハマってきた矢本さんは、人気若手俳優たちがテンション高めの芝居で勝負する「賭ケグルイ」で、2018年大ブレイク間違いなしのその才能の片鱗を見せつけている。「かっこいい!」という声はもちろん、現在27歳ながらもまだ学生服が似合う童顔もあって「可愛い」という声も上がる矢本さんの魅力に迫った。いま最もアツい若手俳優が豪華競演!「賭ケグルイ」に出演中「賭ケグルイ」は、主人公・蛇喰夢子役に『君の膵臓をたべたい』『となりの怪物くん』の浜辺美波、鈴井涼太役に『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』の高杉真宙、早乙女芽亜里役に『リバーズ・エッジ』の森川葵ら、いま注目の若手俳優たちを迎え、それぞれが披露する滾(たぎ)ってしまうほどの怪演や“顔芸”が見もの。その中で矢本さんは、鈴井役の高杉さんに“飛び蹴り”をくらわす第1話から要所要所に登場していた木渡役を喜々として演じている。政治家の息子という権威を傘に、賭けに負けて「ポチ」「ミケ」に堕ちた生徒を「家畜ちゃん」と呼び、執拗にいたぶる強烈な悪役キャラだ。部活に1人はいてほしい!?ムードメーカー役はピカイチ!矢本さんは1990年・京都生まれ。2003年に映画「ぼくんち」で観月ありさの弟役にオーディションから大抜擢されてデビュ-。その後、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」などに出演したが、一時は芸能界から離れて学業に専念していた。2011年から劇団「大人計画」の研究生となり、宮藤官九郎が手がけたドラマ「11人もいる!」などに端役で出演、2014年に吉高由里子がヒロインを務めた「花子とアン」で横柄ながら抜けたところもある地主の息子・徳丸武を演じて、まず注目された。その後、『銀の匙 Silver Spoon』『クローズEXPLODE』ほか、中島裕翔に山崎賢人、千葉雄大、中川大志、吉沢亮、間宮祥太朗らキャストが全員ブレイクした「水球ヤンキース」にも出演。「ブスと野獣」では「おかずクラブ」ゆいPとW主演でTVドラマ初主演を務めた。2016年は宮藤さん脚本「ゆとりですがなにか」や『ちはやふる 上の句/下の句』でも印象を残し、昨年は『君の膵臓をたべたい』の“ガム君”こと宮田一晴、『トリガール!』のメガネ+マッシュルームヘアの古沢、同世代の太賀&中村蒼と“悩める高3男子”を演じた『ポンチョに夜明けの風はらませて』など4作の映画に出演。その確かな演技力で製作陣を魅了しており、クラスや部活に1人はいてほしい、底抜けに明るいムードメーカー的なキャラクターで人気を集めている。そんな矢本さんが新たな魅力を開花させたのが、昨年の大河「おんな城主 直虎」だった。直虎役の柴崎コウを相手に、最初こそは「おなごに何ができる」とキレまくっていた家臣の“之の字”こと中野直之役は、いざというときにはしっかりと主君を守ろうとする忠誠心やそのツンデレぶり、意外な(?)イケボぶりに落ちる人が続出。また、門脇麦にはっきり「(本命ではなく)保険」と言われてしまう「保険のビュッフェ-結婚式篇-」をはじめ、「サントリー角ハイボール-新顔篇-」「クラッシュ・ロワイヤル-目指せモテ男!駆け引き勝負だシリーズ-」などCM界でも注目されつつあり、いまや“全国区”の人気を獲得したといっても過言ではない。注目俳優たちがイメージ打破!「賭ケグルイ」でも狂演そして、浜辺さん、高杉さんらがこれまでの可憐な美少女やイケメン好青年のイメージを打破するかのように挑んでいる「賭ケグルイ」においても、矢本さんの存在感は絶大。「おんな城主 直虎」と対極ともいえる悪役キャラに、驚愕しながらも惹かれる人が続出している様子だ。本ドラマは各回のキーパーソンを迎えたオープニングで知られるが、第6話では「家畜」としていじめてきた蕾奈々美(松本妃代)を引き連れ、矢本さん演じる木渡がオープニングを独占。「二枚インディアンポーカー」で夢子(浜辺さん)や芽亜里(森川さん)と熱戦を繰り広げ、単なるいじめっ子キャラではない、強力なギャンブラーとしての才能も示した。 (各話のオープニングは公式サイトにて公開中!要チェックだ)続く第7話でもキレッぷりを披露したが、夢子たちに追い込まれるや「ママ~」とまさかの泣き叫ぶ姿も!実はマザコン?小心者?さながら“木渡劇場”ともいっていいほどコロコロと変わる表情で、舞台で培ってきた実力をいかんなく発揮してみせた。かと思えば、7話の告知の際、「観ないと俺様の奴隷にすんぞ」とTwitterでつぶやくも「じゃあ観ます」「むしろなりたいです」といった声が寄せられ、かえって面白がられることに…。まさに最低の役どころながら視聴者を魅了する点は、今期ドラマ「きみが心に棲みついた」「ホリデイラブ」などの“狂気的な男子”にも共通する。いい意味での“ゆとり”と“野心”が魅力まもなく、瑞沢高校競技かるた部のムードメーカー、“肉まんくん”こと西田優征役を再び演じる『ちはやふる -結び-』が公開され、自身3作目となる朝ドラ「半分、青い。」が4月2日(月)よりスタート。しかもまた町内の実力者の息子でガキ大将、通称・ブッチャーという西園寺龍之介役を演じるという矢本さん。加えて、地元・京都で京料理の板前見習いとして奮闘する若者に扮したNHK BSプレミアム「京都人の密かな愉しみ Blue 修業中」の新作「祝う春」の放送(4月14日(土)21時~)や、「ピース」又吉直樹が主演、劇団「ヨーロッパ企画」上田誠が脚本を手がけたシュールなコメディ『海辺の週刊大衆』の劇場公開も4月14日(土)に控えるなど、引く手あまた。池松壮亮や林遣都、本郷奏多、三浦春馬と同い年、その前後にも菅田将暉や太賀ら実力派がひしめく世代にあって、コミックから抜け出てきたようなキャラもハマるルックスに、いい意味で力の抜けた演技から迫真の演技もこなせる実力派として、2018年はさらなる飛躍が期待されている。「そもそも誰それが同年代というような意識はしないし、20代の俳優が多いと言われて、そうなんだぁと思う程度。人のことをいちいち気にしていたら負のスパイラルに陥るだけ」と、シネマカフェのインタビューで語っていた矢本さん。子役の後、一旦、芸能界と距離をとった経験もあってか、そのスタンスにもどこか“ゆとり”を感じさせるのが魅力でもある。そんな彼の役者としての成長は、まだまだ続いていきそうだ。(text:cinemacafe.net)
2018年03月08日小説『ペンギン・ハイウェイ』のアニメーション映画化が決定。2018年8月17日(金)より全国の映画館で公開される。『ペンギン・ハイウェイ』は、まっすぐな目で未来を見つめる少し生意気な小学4年生"アオヤマ君"のひと夏の少し不思議な体験を描くSF作品。『ペンギン・ハイウェイ』あらすじ小学4年生のアオヤマ君は、1日1日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。毎日努力を怠らず勉強するので、「将来は偉い人間になるだろう」と思っている。そんなアオヤマ君にとって何より興味深いのは歯科医院の“お姉さん”。気さくで胸が大きくて、自由奔放でミステリアスなお姉さんをめぐる研究も、真面目に続けていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街に突如ペンギンが現れ、そして消えた。さらにアオヤマ君は、お姉さんがふいに投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」一方、アオヤマ君は、クラスメイトのハマモトさんから森の奥にある草原に浮かんだ透明の大きな球体の存在を教えられる。やがてアオヤマ君は、その謎の球体“海”とペンギン、そしてお姉さんには何かつながりがあるのではないかと考えはじめる。そんな折、お姉さんの体調に異変が起こり、同時に街は異常現象に見舞われる。果たして、お姉さんとペンギン、“海”の謎は解けるのか――!?『夜は短し歩けよ乙女』の森見登美彦による小説が原作作家・森見登美彦が2010年に発表し、日本SF大賞受賞を受賞したペンギン・ハイウェイを映画化したもの。森見はデビュー作『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。代表作に『夜は短し歩けよ乙女』などがある。アニメーション映画化にあたって、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した弱冠29歳の新鋭・石田祐康が監督に就任した。映画の制作を担当するのは、映画やテレビCMなど多方面でアニメーション映像をプロデュースしている「スタジオコロリド」。繊細かつ温かみのある表現で、原作の爽やかなテイストそのままに、よりスケールアップした作品を描く。声優に若手女優・北香那、蒼井優、西島秀俊らキャストは、主人公・アオヤマ君役に若手女優・北香那。声優初挑戦にして初主演を務める。また、いたずらっぽい明るい一面とミステリアスな雰囲気を併せもつ“お姉さん役に、豊かな演技力で映画『家族はつらいよ2』『彼女がその名を知らない鳥たち』などで活躍する蒼井優が起用される。また、アオヤマ君にノートを与え、学び方を指南したお父さん役は、『オズランド笑顔の魔法おしえます。』『散り椿』『人魚の眠る家』の公開が迫る西島秀俊が担当。『風立ちぬ』以来5年ぶりの声優挑戦となる。さらに、研究者として街で起こる奇妙な現象を調査する、アオヤマ君の同級生の女の子・ハマモトさんのお父さん役を『走れ!T校バスケット部』の公開を控える竹中直人、クラスメイトのウチダ君役を釘宮理恵、ハマモトさん役を潘めぐみが務める。主題歌は宇多田ヒカル「Good Night」主題歌は、宇多田ヒカルの「Good Night」。宇多田ヒカル本人が原作を読み、書き下ろした新曲だ。宇多田ヒカルがアニメーション映画の主題歌を担当するのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の「桜流し」以来約6年ぶりとなる。なお、新曲「Good Night」は、6月27日(水)発売のオリジナルアルバム「初恋」に収録される。詳細映画『ペンギン・ハイウェイ』公開時期:2018年8月17日(金)原作:森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』監督:石田祐康キャラクターデザイン:新井陽次郎出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人脚本:上田誠音楽:阿部海太郎制作:スタジオコロリド
2018年03月04日俳優・安藤政信が“巻き込まれ”探偵役で主演するドラマの第2弾「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド―事件の方が放っておかない探偵―」が、3月19日(月)・26日(月)の深夜に2週連続放送されることが決定した。都会の片隅、とある雑居ビルに事務所を構えるハードボイルドな雰囲気を全身にまとった私立探偵「和田」。彼の信条は「平凡でささやかな依頼に真正面から向き合う」こと。静かに暮らしたい彼だが、平凡に見えた依頼を調査していくうちになぜだかいつも世界の裏側の大きな事件に巻き込まれていってしまう…。昨年3月に放送された本作は、視聴者から「次の事件が早く見たい」「シリーズ化希望」など多くの声が寄せられ、昨年7月に行われた第33回ATP賞授賞式では、年間の幾多あるドラマの中から奨励賞に選出され、高い評価を受けた。そんな本作が、1年ぶりに第2話・第3話の2週連続の放送が決定。■ストーリー3月19日(月)放送「タイムトラベラー編」和田のもとに「誰かに監視されている気がする。助けてください」と、神経質そうな大学院生から依頼が舞い込んだ。探偵業をやっているとこういった類の依頼は多くあるが、ほとんどの場合、空振りに終わる。そして依頼者の家へ行ってみるも、やはり何も不審な点はない。調査終了を告げようとしていると、思いがけない光景を目にしてしまう。確かめるべく外に出ると、突如背後から脅され無理やり連れ去られることに。相手はあるミッションを帯びたタイムパトロール隊だという。そうこうしているうちに、依頼人の家に、刺客らしき謎の女が突如入って来て、依頼人を刺してしまい…。3月26日(月)放送「壱岐島編」和田のもとに、最近上京してきた親子2人の依頼人が。「住んでいた長崎県の壱岐島の山奥に捨ててきたペットの犬を探してほしい」という。どんなに手間のかかる依頼であってもまっとうするのが和田の信念。ところが取り巻きたちからは、「壱岐島には、古くから語り継がれる鬼伝説がある」と脅されるも壱岐島へ犬を探しにいくことに。海近くの薄暗い不気味な山道で、犬の声が聞こえてきた。事件解決かと思いきや、和田に忍び寄る不気味な影。人間離れした異貌のなにかが和田に襲いかかり――。■新キャストも決定!もちろん今回も私立探偵・和田役は安藤さんが演じ、和田をライバル視するエリート刑事役の戸塚純貴、「ヨーロッパ企画」のメンバーが取り巻きたちとして出演。さらに新キャストとして、モデルであり女優としても『一礼して、キス』「伊藤くん A to E」などに出演し活躍する池田エライザの出演が決定。過去を変えるために未来から来た謎の女として登場する。ほかにも、各話にゲストが登場。19日(月)の放送では、「超特急」草川拓弥がメガネ姿の理系男子に扮し、依頼人として登場。雑誌「ViVi」専属モデルの瑛茉ジャスミンとお笑い芸人「ダイタク」の吉本大と吉本拓がタイムパトロール役。さらに26日(月)の放送では、丸山智己が和田の大学時代の旧友役として出演する。■キャストコメント到着今回の続編について安藤さんは、「前回の作品が好評いただいたことで今回もう一回作れるというのが本当にうれしいです」と喜び、「ヨーロッパ企画さんのファンや上田さんの脚本のファンの方々がたくさんいると思いますので、その人たちからブーイングが起こらないように、作品ときちっと向き合ってやっていきたいなと思っています。またこの番組を知らない人にも愛される作品になればいいなと思っています」と思いを述べた。新キャストとして参加する池田さんは、「初めはどんな役柄かわからなかったのですが、衣装合わせのときにドラマスタッフの方々とお話をさせていただき、皆さんがすごく世界観を持っていらっしゃるということと、同じ方向を見て作品を作っていらっしゃっていたので、“この世界観に飛び込める”ということが、すごくクリエイティブな作品にご一緒できるんだと、純粋にうれしかったです」とコメントし、草川さんも「この話をいただいて昨年放送されたこのドラマを拝見させていただきました。めちゃめちゃ面白くてすごく笑わせていただき、コメディー要素がたくさん詰まっていて、キャストの方々はもちろんのこと、スタッフの皆さんもこの作品をすごく愛しているんだなっていうのが映像を見ながらストレートに伝わってきました」と前作の感想を語っている。なお、今回も脚本は「ヨーロッパ企画」代表・上田誠が担当し、ドラマ主題歌には、シンガー・ソングライターのTHE CHARM PARKがオリジナル楽曲を書き下ろす。「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド―事件の方が放っておかない探偵―」は3月19日(月)・26日(月)深夜24時25分~フジテレビにて放送(関東ローカル)。第1弾再放送は3月9日(金)深夜26時55分~フジテレビにて放送(関東ローカル)。※いずれも放送直後にFODにて見逃し配信(cinemacafe.net)
2018年03月02日森見登美彦氏の“新境地”にして、最高傑作との呼び声高い小説「ペンギン・ハイウェイ」がアニメーション映画化されることが3月1日(木)、都内で行われた製作発表会見で明らかになった。■弱冠29歳の新鋭・石田祐康がメガホン制作は「スタジオコロリド」ピュアな眼差しで未来を見つめる、少し生意気な小学4年生“アオヤマ君”がひと夏に体験する「すこし・ふしぎ」を瑞々しく描く本作。第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞した、弱冠29歳の新鋭・石田祐康が待望の長編デビューを飾る。森見氏の小説が長編アニメ化されるのは『夜は短し歩けよ乙女』(湯浅政明監督)に続き2度目。脚本は同作の上田誠(ヨーロッパ企画)が続投する。制作は現在、最も“アツイ”と各方面で注目を浴びる「スタジオコロリド」が担当し、フルデジタルアニメーションながらも繊細で、温かみのある表現が、原作のもつ爽やかなテイストを忠実に、そしてさらにスケールアップさせる。東宝映像事業部の配給で、今年8月に全国ロードショー。この夏、誰の記憶にも残る唯一無二のファンタジームービーの誕生だ。■“アオヤマ君”演じるのは、声優初挑戦にして初主演を務める北香那主人公である小学4年生の“アオヤマ君”を演じるのは、声優初挑戦にして初主演を務める女優の北香那。最近では、急逝した大杉漣さんが出演していた「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」で、大杉漣さんの付き人兼マネージャーのジャスミン役で脚光を浴びる新進女優が、オーディションで主役を勝ち取った。また、“アオヤマ君”の初恋相手で、ミステリアスな歯科助手の“お姉さん”役を務めるのは、『彼女がその名を知らない鳥たち』(白石和彌監督)で本年度の映画賞を総なめにしている蒼井優。アニメーションの声優は『花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督)以来3年ぶりとなる。■北香那(アオヤマ君)役作りのために、妹の授業参加に!「声のお仕事は憧れであり、夢だったので、(合格を知り)感極まって、泣いてしまいました。脚本を読み、柔らかくてかわいらしい作品だと感じましたし、それだけじゃなくて、生きるとは何かを考えさせる物語だと思いました。キャラクターの表情や口の形で(声を)合わせるのは、本当に難しかったです。私にはアオヤマ君と同世代の妹がいるので、授業参加に行って、小学4年生の男子の動きみたいなものを参考にしました」■蒼井優(お姉さん)自分は“お姉さん”要素がない?「かわいらしいペンギンも出てきますし、お子さんに見てもらいたいのはもちろん、お父さん、お母さん世代にも見てほしいですね。今回“お姉さん”を演じて、自分にはあまり“お姉さん”要素がないことに気づいて、(演じるのが)難しいなと…。その分、新しいチャレンジをさせていただきました。アフレコは残り半分残っていて、やっと(役を)つかめてきました」■石田祐康監督初の長編アニメ「吹っ切ってやるだけ」「これまで小さなスタジオで、短編やCMなど小規模の作品を自分なりに作ってきましたが、今回、このような大きな舞台を用意していただき、大変うれしいです。と同時に、ちょっとおっかない気持ちも…。緊張してばかりもいられないので、吹っ切れて、やるだけやろうと思います。完成したら、早くご覧になる皆さんの反応を見てみたいです。(劇中の)アオヤマ君が楽しそうに探検しているので、作り手としても少年の気持ちになって、(気分が)乗っています」■森見登美彦(原作)「小説家としても特別な作品」と強い思い入れ「子どもの頃を舞台にした作品で、一番根っこにある世界を描いているので、小説家としても特別な作品です。映像化は大変光栄ですが、(小説は)かわいい子どもであるので、最初は若干の抵抗と心配もありました。でも、絵コンテなどを拝見し、これなら大丈夫。すてきな作品になるだろうと思っています」■『ペンギン・ハイウェイ』ってどんなお話?小学4年生の少年アオヤマ君は、1日1日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲が良く、“お姉さん”は大人びた賢いアオヤマ君を、ちょっと生意気なところも含めて、かわいがっていた。ある日、アオヤマ君の住む郊外の街にペンギンが出現する。海のない住宅地に突如現れ、そして消えたペンギンたちは、一体どこから来てどこへ行ったのか…。アオヤマ君はペンギンの謎を解くべく研究を始めるのだった。そしてアオヤマ君は、“お姉さん”が投げたコーラの缶が、ペンギンに変身するのを目撃する。ポカンとするアオヤマ君に、笑顔の“お姉さん”が言った。「この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか?」“お姉さん”とペンギンの関係とは?そしてこの謎は解けるのか?少し不思議で、一生忘れない、あの夏の物語。『ペンギン・ハイウェイ』は8月全国公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月01日筒井康隆の名作小説『時をかける少女』の続編として、脚本家の石山透が1972年に発表した幻の作品『続・時をかける少女』が舞台化。SFコメディの旗手・ヨーロッパ企画の上田誠が脚本・演出を手掛ける。本作にかける思いを、上田と未来人ケン・ソゴル役を務める戸塚純貴に聞いた。「続・時をかける少女」チケット情報『時をかける少女』で主人公・芳山和子や、和子の幼なじみ・浅倉吾朗から記憶を消し、未来に戻ったケン・ソゴル。続編は、彼が高校生になった和子の前に再び現れ、タイムスリップで行方不明になった3人の科学者を捜すため、和子に助けを求める…という展開だ。「『時をかける少女』とテイストが違っていて、ドタバタアクションなんです。未来からタイムスリップした3人の仲間が遭難したから助けてくれっていう壮大な話になって。僕が勝手に作った話なら怒られますけど、元々続編があったんだっていうのはお客さんにとっては発見かもしれないし、時かけファンも観たいでしょうし。他の人に舞台化される前にやりたいなと思ったんです」(上田)。以前からヨーロッパ企画の舞台が好きだったという戸塚は、今回の出演が決まり「目標のひとつだったので、本当にうれしい」と笑顔を見せる。近年は福田雄一作品にも数多く出演し、二枚目からクセの強い役までこなす若手注目株だ。「最近、コメディしかできないんじゃないかって思われている感じがあるんですけど(笑)、上田さんはコメディでありながら、そうじゃない部分も引き出してくれると思うので、スマートな魅力も出していきたいと思っています」。演じるケン・ソゴルについては「記憶を消してきれいに去っていったはずなのに、また来て和子を振り回すとんでもない男ですよね(笑)。でも、和子が惹かれる魅力も持っていて。その魅力的に思える部分をちゃんと出せたらと思います」と話す戸塚に、上田が「割と人に迷惑をかけるほう?」と尋ねると、「めちゃくちゃ迷惑かけますね。どっちかというと振り回すタイプで、最近よく“次男らしい”って言われます」と苦笑。上田はその言葉にヒントを得たようで「次男はいいキーワードですね(笑)。役者さんと会話したりエチュードしたりすると、こんなふうにその人の素地が見えてくる。若い役者さんとか違うジャンルの方とやるときには、僕が知らないことがいろいろ出てくるはずなので、それをできるだけ乗せる劇にしたいですね。プロデュース公演ならではの面白さがあると思います」。公演は2月7日(水)から14日(水)まで東京グローブ座、2月17日(土)大阪・森ノ宮ピロティホール、2月20日(火)高知県立県民文化ホール オレンジホールにて。チケットは12月16日(土)より発売開始。
2017年12月15日