中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「歯と歯茎」です。毎日きちんと歯を磨いているのに虫歯になりやすいという人が時々います。お話を聞いてみると、必ずしも甘いものを食べすぎているというわけではない。こうしたケースではまず、「腎(じん)」が弱った状態、「腎虚(じんきょ)」を疑います。中医学では歯は、骨と同じカテゴリーに属します。骨は腎の管轄なので、歯の状態も腎が司っているということになります。歯を健やかに保つには、腎を丈夫にすることが大切なのです。以前、「髪の傷み」のときにもお伝えしましたが、腎には水分を体内に適切に配置して冷ます作用(腎陰[じんいん])と、体を温める役割(腎陽[じんよう])いう、拮抗する働きがあります。この2つのバランスがうまくとれていないとさまざまな不具合が生じることになりますが、最も象徴的なのがのぼせと冷えです。腎陰が不足すると体に熱がこもり、一方で腎陽が足りないと冷えてしまうのです。虫歯になりやすく、のぼせまたは冷えがある、あるいは両方を繰り返すというなら、まずは腎を養生することが先決です。黒い食べ物とお散歩で、腎を養って歯を丈夫に。腎を養う食べ物はいろいろありますが、とくにおすすめしたいのが種実類です。黒ごまや黒豆、小豆、くるみ、栗。しっかりと噛んで食べられる点でも、歯を丈夫にするのに役立ちます。また、腎の衰えは主に下半身に表れます。ウォーキングなど適度な運動で刺激を与えるほか、腰から下を冷やさない心がけもぜひ。夏も湯船に浸かることが大事ですが、時間がなければ足湯をしたり、ふくらはぎを丁寧にマッサージをするのもよいでしょう。脾(ひ)をいたわる食事で、歯茎の炎症を予防。歯肉の炎症など歯茎の悩みに対する養生法は、歯と少し異なります。歯茎は筋肉の仲間であり、胃腸と同じ「脾」に属するもの。脾を弱らせるのは、生ものや冷たいものです。それらが過剰になると胃腸の働きが低下して代謝エネルギーが作られず、ねばねばとした不要物が溜まって、歯茎にも悪い作用を及ぼすのです。心当たりがある人は、まずは胃腸ケアを。朝はヨーグルトやスムージー、お昼にサラダ…という食生活を見直しましょう。いつもお伝えしているように、温かく水分を含んでいて、やさしい味付けの料理。それを基本にしてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年6月3日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年05月28日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「シミ・シワ」です。日差しが強くなり、紫外線が気になる季節です。シミやシワを作らないためにはUV対策ももちろん大切ですが、同時に重視したいのが、体の中のケア。中医学では、シワは、肌の中身=水分が足りずにしぼむことで起こると考えます。水分、つまり潤いは「陰」のカテゴリーに分類されますが、この陰が不足する「陰虚(いんきょ)」が続くと肌の乾燥のほか、喉の渇きやほてり、便秘などさまざまなトラブルが。爪の縦皺も、体が陰虚に傾いているサインです。陰が足りないときは、体内の水分を守ることが一番。発汗は肌にいいと考える人もいますが、中医学で汗をかくのを勧めるのはカゼの初期で寒気や悪寒があり、汗をかいていない状態のときと、体内に不要な水分が溜まっているときだけ。乾燥するときは、岩盤浴やホットヨガは控えるのがベター。また、陰は夜、眠っている間に蓄えられるものなので、睡眠時間を確保することも重要。なるべく早く眠ることが、肌に潤いをもたらします。さらに、白い食材には陰を補う力があることも知っておきましょう。いかや豆乳、白キクラゲなどがおすすめです。気の流れをスムーズにして同時に血も押し流す。一方、シミを引き起こすのは「血」のトラブル。血の巡りが滞った状態、お血(※)が原因です。お血は痛みのもととなるだけでなく黒ずみも引き起こすのですが、これが肌に現れることでシミに。肌がくすむ、歯ぐきや唇の色が悪くなる、などもお血の典型的な症状です。冷えて固まる「寒凝(かんぎょう)お血」に陥っている、あるいは食べすぎによって病理副産物が溜まり、ドロドロとした状態になっている。お血の原因はいくつかあるのですが、いずれにも効果的なのが、ストレッチによって物理的に押し流すケアです。手足を気持ちよく伸ばすことで体を流れるエネルギー「気」の巡りが良くなり、それにつられる形で血も循環を始めます。夜に行えば入眠がスムーズになり、陰を補うのにも役立って一石二鳥です。ぜひ眠る前の習慣に。血の巡りを良くする食材として挙げておきたいのは、うなぎや鮭、さばなどの魚類のほか、酒粕や黒砂糖など。夜のリラックスタイムの飲み物は、肌のことを考えるなら甘酒がよいかもしれませんね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。(※)「お」はやまいだれに於※『anan』2020年4月15日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年04月08日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「肩こり」です。日々デスクワークをこなす人にとって、肩こりは切っても切れない悩み。首の痛みや頭痛などに発展してしまう前に、しっかり養生しましょう。中医学では肩こりは、血(けつ)の巡りが悪くなった状態、「お血(※)」によって起こると考えられています。血は体に潤いや栄養を運ぶ物質ですが、食事の偏りや疲労、寝不足、血自体の不足によって流れが滞ると一部に溜まり、それが筋肉を圧迫して凝りの原因に。血と血液は本来は少し違う概念ですが、この場合はほぼ同じと捉えると分かりやすいでしょう。そもそも人間の肩の筋肉は、腕の重量に対してかなり小さめ。かつて四足歩行だった時の名残と考えられていますが、その少ない筋肉で重い腕を支えているために血流が滞りやすく、もともと凝りやすい場所なのです。お血を流して肩こりを解消するには、肩から上に腕を上げて、腕の重さから肩を解放する時間を増やすことが第一。この動きは意識しないとなかなかできないものなので、デスクワーク中も気づいたら伸びをするなど、まめに動かすように心がけてくださいね。僕もセミナーを始める時は、参加者のみなさんにまず伸びをしてもらっています。肩甲骨の間を温めて、血の巡りをスムーズに。その上で、お血対策には体を温めるのも有効です。背中のやや上部・肩甲骨の間は肩の筋肉の働きに関係するだけでなく、体を元気にするエネルギー「気」の取り入れ口がある大事なところ。首筋からここまでを冷やさないように心がけ、家なら熱めのシャワーを当てるという方法も。もちろん、余裕があれば湯船に浸かって全身を温めるのが一番です。また、血を巡らせるための「活血食材」もしっかり摂りましょう。あずきや黒豆、黒砂糖などの黒っぽいものやプルーン、クランベリーなど赤みのあるものには血を押し流す力があります。うなぎや鮭、さば、酒粕や甘酒にも同じ効果があり、おすすめです。肩こりに限らないことですが、多くの不調はちょっとした不摂生の積み重なりが原因。つまりそれは、好転させるカギは常に身近にあるということでもあります。肩が凝る前に、腕を高く上げてリラックス。調子が悪かったら少しだけ早く寝て、血をゆったりと巡らせる。小さな心がけで、長年の肩こりを解消しましょう。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。中医学の心得や養生法をゆるくつぶやくツイッターが人気。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書・著書多数。※「お血」の「お」は病垂れに於※『anan』2020年4月1日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年03月25日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「お酒」です。もうすぐ4月。年度が替わるこの時期は、歓送迎会でお酒を飲む機会が増える時ですね。漢方相談でもよく「お酒はどれくらいなら飲んでいいのか」と聞かれます。けれど結論から言ってしまうと、お酒は、中医学的には体には必要のないものなのです。お酒は体に「湿熱」をもたらし、極寒の中で暖を取ったり、寒さから来る肩こりを緩めるためにほんのひと口飲むのは有効なのですが、それを過ぎると今度は体に余分なものを溜める原因になってしまいます。その余分なものとは「痰湿」。ヘドロのような病理副産物で、むくみやだるさ、肌荒れなどを招くやっかいな存在です。左党のみなさんには残念なお知らせなのですが、中医学の視点で考えると、やはりお酒は控えるべきものといえます。「解酒毒」効果がある、柿やりんごなどの果物を。とはいえお酒には、みんなで楽しく飲むことでストレス発散になったり、コミュニケーションに役立つという一面も(僕も時々飲みます)。そんな時のために今回は、なるべく体に負担をかけない飲み方をお伝えします。まず第一に心がけたいのが、冷たいお酒は避けること。冷えたビールや氷入りのサワーは湿熱をもたらすだけでなく、内臓を冷やして脾や胃の働きを弱めてしまいます。氷なしの飲み物か、温かい日本酒や紹興酒などを選ぶようにしましょう。ちなみに中医師が集まる宴席ではみんな、常温のお酒も、手で酒杯を包んで温めながら飲んだりします。さらに、しばらくお酒を口に含んで温めてから飲む人も。体にダメージを与えないお酒の飲み方として、ぜひ参考になさってください。また、お酒と一緒に食べるおつまみにも注意を。体に負担をかける揚げ物や味の濃いもの、刺し身などの生ものは避け、火が通った野菜料理を中心に少しずつ食べるようにしましょう。悪酔い防止効果がある、しょうがやあさり、里芋、緑豆もやしが入ったメニューもおすすめです。そしてお酒を飲んだ翌朝には、「解酒毒」作用のある柿やグレープフルーツ、りんごなどの果物を。ただし果物には体を冷やす作用もあるので、ほどほどに。お酒の選び方や養生食の知識を持っておきつつ、やはりお酒の量を過ごさないことが一番の予防策であることを、忘れないでくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。中医学の心得や養生法をゆるくつぶやくツイッターが人気。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書・著書多数。※『anan』2020年3月18日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年03月13日東洋医学の知恵でカラダと心をセルフケア!NHK総合で放送されたテレビ番組「東洋医学 ホントのチカラ」の書籍『東洋医学でカラダと心をセルフケア!』が2月6日に発売された。A4判で価格は1,000円(税別)。主婦と生活社から生活シリーズとして発売中である。ほうれい線や顔のたるみにもツボ押し長い歴史の中で培われてきた東洋医学ではあるが、伝統医学であるため、これまでわからなかった点が多かった。しかし、近年、東洋医学の効果やメカニズムなどが科学的に解明されつつあり、東洋のみならず、欧米などでも研究が進み、日本でも西洋医学とともに東洋医学を取り入れている医療機関もある。テレビ番組「東洋医学 ホントのチカラ」では、その理論と効果についてデータを交えて専門家が出演して解説。多くの反響が寄せられたが、新刊『東洋医学でカラダと心をセルフケア!』では、それら専門家協力のもと、東洋医学の中でも特にセルフケアを中心に紹介している。タイプ別の冷え症や頻尿などに効果が期待できるツボ押し術や、アーユルヴェーダの「舌掃除」。また、ほうれい線のシワ、たるみ、目のまわりのむくみ、更年期トラブル、便秘、腰痛、肩こり、緊張型頭痛、うつ、ストレス対策のツボ押しが紹介され、免疫力アップのお灸、脳活性化の簡単ヨガなども紹介している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※東洋医学でカラダと心をセルフケア! - 主婦と生活社
2020年02月16日やってはいけないダイエット・おすすめのダイエット10月25日、科学的根拠(エビデンス)に基づき数あるダイエット法を判定し、評価している新刊『医学的に正しいダイエット』が発売された。著者は愛知県名古屋市西区にある大樹会宮田医院の理事長・院長で、ダイエット外来を行っている宮田充樹医学博士である。新刊は1,300円(税別)の価格にて、現代書林から発売中である。同書で採り上げられているのは、糖質制限ダイエット、低GIダイエット、マジンドール、大豆プロテイン、脂肪吸引などとなっている。30kgのダイエットに成功した医師食生活に気をつけようとはしていても、なかなかやせない。運動をしているはずなのになかなか体重が減らない。そんな人たちのために宮田医院ではダイエット外来を開設している。この新刊の副題には「-30kgの減量に成功した医師が教える」とあり、著者自身も30kgのダイエットに成功。新刊では論文のエビンデスレベルで、38のダイエット法を5段階評価し、「grade A」から「grade D」までに分類している。「grade A」は高いレベルのエビデンスがあり、強くすすめられるもの。「grade B1」はエビデンスレベルとしては低いもののやってみてもよいもの。「grade C」は有効なエビデンスがなくすすめられないもの。有効性が認められず健康を害する避けるべき方法は「grade D」となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※医学的に正しいダイエット - 現代書林 【ありがとうございます!現代書林のホームページです】
2019年10月31日セルフマッサージでむくみ解消9月17日、大阪府大阪市中央区城見のツイン21MIDタワー9階にある「OBPアカデミア」で、講座「中医学から学ぶ ~セルフマッサージで、むくみを解消して、小顔になろう~」が開催される。当日は胃の経絡による小顔マッサージなどが指導される。講師は望診法上級指導士で中医健康診断士、薬膳カウンセラーの福井洋子(フクイヒロコ)氏であり、現在、参加者を募集中である。顔と舌からアドバイスも中国の伝統的医学である中医では、体全体のバランスを調整し、心身の健康を図る。当日は胃の経絡を使った小顔マッサージのほか、胃をスッキリさせるツボ、秋の季節の過ごし方などがレクチャーされる。また、中医において、体や顔を観察し健康状態を判断する方法が望診法であり、この日は顔と舌を見た上で、参加者の弱点と対策についてのアドバイスも行われる。日時: 9月17日(火) 19:00~20:30場所: OBPアカデミア大阪府大阪市中央区城見2-1-61ツイン21 MIDタワー9階定員: 10名費用: 一般価格 3,000円(税別)アカデミア・ライブラリー・ナイトプラン 2,100円(税別)(OBPアカデミアのサイトより引用)申し込み方法など、詳しい情報は以下リンク先のOBPアカデミアのサイトで確認を。(画像はOBPアカデミアのサイトより)【参考】※中医学から学ぶ ~セルフマッサージで、むくみを解消して、小顔になろう~ 短時間、自分でできるマッサージで、滞りを改善し、流れが良くなると、小顔になれ胃もスッキリします。 - OBPアカデミア 講座・セミナー・交流会
2019年08月21日《座ってテレビを見る時間の長い人はそうでない人に比べて、大腸がんのリスクが70%高い――》そんな衝撃の研究結果が今年、英国の医学誌『Journal of the National Cancer Institute(JNCI)』で発表された。この研究は、25~42歳の女性8万9,000人を対象に約14年間追跡が行われた調査で、座ってテレビを見る時間が1週間あたり7~14時間の人は、7時間以下の人と比べ、大腸がんを発症するリスクが12%、14時間以上の人は7時間以下の人と比べて69%も上昇していたというもの。「問題は、テレビを見るために座った状態が続くことになり、近年、座っている時間の長さとさまざまな病気の発症に関連性があるという研究報告は世界的に増加傾向にあります」そう解説してくれたのは、早稲田大学スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授だ。「これまでに《テレビの前で1時間座るだけで余命が22分縮む》という報告や、《1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人よりも死亡リスクが40%高まる》、というデータもあります」(岡教授・以下同)1日当たり、ゆうに2時間はテレビを見ているという人も多いけれど……。座っている時間と大腸がんのリスクの関連性について、岡教授に聞いた。「下半身には太ももやふくらはぎなど、全身の筋肉の約70%が集まっています。筋肉には、血中の糖代謝、脂肪の分解などをする役割がありますが、それは筋肉が活動的なときに活発に働くもの。座ったままの状態ではこうした機能がほとんど働きません。また、椅子に座ると、腰と膝がL字に曲がります。この姿勢では太ももの裏側が圧迫され、その先のふくらはぎのポンプ機能が十分に働きません。下に下がった血流を上に戻す力が弱くなり、全身の血流が悪くなってしまいます。動かないことで大腸の働きも鈍化するため、これらの状態が長期化するほど、大腸がんをはじめとするさまざまながんにつながっていると考えられます」長時間の座位姿勢と大腸がんなどの病気との関連性を示す報告は数多くされているが、そのメカニズムまではまだ十分に解明されていないという。「座りすぎは、大腸がんのほか、腰痛や首・肩の凝り、肥満、高血圧、糖尿病、メタボリック症候群、脳梗塞など、さまざまな病気を招く危険性があります。先行研究の結果からも、1日の座位時間が8~9時間あたりから、病気になるリスクがグッと上がるという印象があります。日ごろから、座りすぎには十分に気をつけるべきです」リビングのソファに座って、テレビをつけながらこの記事を読んでいたという人は、さっそく立ち上がって体を動かそう!
2019年05月29日「いつも顔の同じ場所に吹き出物ができるという人は、皮脂の問題より、内臓の異変が疑われます。中医学では“顔は内臓の不調を映す鏡”ともいわれています」そう話すのは、東京薬科大学薬学部中国医学研究室の猪越英明准教授。治ったと思ったらまたできる吹き出物。あの厄介な肌トラブルが、体の不調を語るというのだ。「青春のシンボルともいわれる思春期ニキビは、成長してホルモンバランスが整えば自然に治まりますが、大人になってからできるニキビ、いわゆる吹き出物は、皮脂の分泌以外に原因があります。吹き出物が繰り返しできるという人は、食事や生活習慣など根本的なところを改善していく必要があります」(猪越先生・以下同)中医学では、内臓を「肝」「心」「脾」「肺」「腎」と、5つのグループ「五臓」に分けている。このいずれかに不調をきたすと、顔の吹き出物としてSOSが発信される。吹き出物ができやすいパーツから、どの内臓の調子が悪いのかがわかるのだ。また、自覚症状のない“隠れ病い”の場合もあるので、思い当たる人は注意したいところ。次のいずれかに当てはまる場合、生活習慣をどう見直していけばよいのか、それぞれのポイントを猪越先生に教えてもらった。【鼻~口の周辺…「脾」】疑われる疾患=消化不良、下痢、便秘、胃もたれなど「脾」は、消化器系すべての機能をつかさどる。鼻と口のまわりの吹き出物は胃腸が弱っているサインだという。「食べすぎ、飲みすぎのほか、刺激の強い食材や冷たいものは控えましょう。甘いものは心身の疲れを癒して、胃腸の働きを助けますが、砂糖由来の甘さではなく、白菜やキャベツなど“かむと甘さが出てくる野菜”を食べるようにするといいですよ」<対策>白菜やキャベツ、山芋など「甘味」のあるものを食べる。いも類でも、さつまいもとじゃがいもは消化がよくないので控えよう。また、食事の際はよくかんで、早食いは厳禁!【ほおの周辺…「肺」】疑われる疾患=かぜ、せきぜんそくなど「肺」は呼吸器系の機能のほか、皮膚や鼻などの働きも含む。「体温調節機能や、感染症を防ぐ免疫機能も含まれます。ちょうど今の季節、かぜが治りかけたころにせきが止まらなくなる人や、寒暖差でかぜをぶり返す人も増えてきます。ねぎ類やしょうが、シナモンなど辛い食材で体を温め、免疫力をアップさせましょう」<対策>ねぎ類やしょうが、シナモンなど「辛味」のある食材で体を温める。ただし、唐辛子には胃の粘膜を刺激するカプサイシンという成分が含まれるので取りすぎには注意を。同時に、ふだんから散歩やランニングをして呼吸器系を鍛える。【顎の周辺…「腎」】疑われる疾患=更年期障害、膀胱炎など「腎」は、体内の水分を調節する働きのほか、生殖器やホルモン、中枢神経など生命エネルギーの貯蔵庫と考えられている。「腎」の機能が低下すると、生理不順や更年期障害を招きやすくなる。「女性は特に、女性ホルモンのバランスが乱れると、顎に吹き出物が出やすくなります。塩気を含む天然のものを取りましょう。黒ごま、黒豆、昆布やのりなど海藻類がおすすめです」<対策>黒ごま、黒豆、昆布やのりなど海藻類をはじめ「塩気」のある食材を食べ、軽いストレッチを日課にして更年期の症状を和らげる。内臓に負担をかける習慣を見直せば、吹き出物も改善されるという。これからは体に負担がかかりがちな季節の変わり目。気になる吹き出物にはご注意を!
2019年03月06日■サプリメントのホントのところこんにちは。内科医で二児の母の岡本彩です。健康に気を使う人がよく飲むサプリメントのうち、科学的・医学的に「効果がある」と証明されたものは、ほとんどないのが実情です。髪の毛を生やしたい人が、髪の毛そのものを食べていたらどう思いますか?「そんなことしても意味ない」とわかりますよね。スイカを食べたら体にスイカができた……そんなこともあり得ません。ところが、コラーゲンやヒアルロン酸など、体を構成する成分を食べると、それがそのまま体に定着すると思ってしまう人もいるようです。でも、小学校で習ったことを思い出してください。食べ物はそのままでは吸収できません。肉ならアミノ酸に分解されて、野菜ならビタミンや食物繊維が吸収されます。「コラーゲン/ヒアルロン酸を飲んだらお肌がプルプルになりました!」という人は、もしかするとプラセボ効果でそう感じているのかも?「酵素」も同じで、酵素入りのドリンクやサプリを飲んだところで、酵素はやはり分解されてから吸収されます。その後、元通りの酵素になるのかはわかりません(可能性はありますが)。飲んだらそのまま体内で酵素として定着して機能するわけではないんです。また、「ある野菜を食べる人が食べない人より健康だった」からといって、「その野菜に含まれる栄養素をサプリメントで摂る」と同じ効果があるかはわかりません。栄養は食事からとるのが基本。食事ならサプリメントと違い多種の栄養素を同時に摂ることができ、吸収の効率もよいのです。■「じゃあ逆の場合は?」と仮説を立てよう「◯◯すると☓☓になる!」と聞いたら、「じゃあ、☓☓の人は全員◯◯したの?」と考えると良いです。たとえば、「ケーキを食べると乳腺炎になる」という人がいますが(実際は食べ物と乳腺炎に直接の関係はありません)、「乳腺炎になった人はみんなケーキなどを食べていたの?」と考えてみましょう。そんなことはなさそうだ、と冷静になれるかと思います。「授乳中は辛いものを食べてはいけない」という説も、「インドや韓国の女性はどうなの?カレーやキムチを食べるのでは?」と考えれば、取るに足らないことがわかります。■本当に効果があるなら、みんな使いたいはずたとえば、「風を当てると遺伝子が変わって髪にツヤが出る」というドライヤーを見たことがありますが、ドライヤーで遺伝子を変化させられるなら、もっと遺伝子治療薬が世の中に広まっていてもおかしくないですよね。薬がなかなか開発できないのにドライヤーで遺伝子が変わるのか?と考えると、根拠は怪しいと気づけます。がんが治ると謳った食べ物やミネラルウォーターなども売られていますが、本当に効果があるなら、誰も手術や副作用がある抗がん剤なんて使わずに食べ物やミネラルウォーターで治しますよね。でも、そうなってないのはなぜ?自分や家族の健康に不安があると忘れがちですが、少し冷静になって考えることが大切です。■誰が何のために、その情報を発信しているのか医学・健康情報のサイトがアフィリエイト目的でないかもチェックしましょう。例えば「◯◯が身体にいい!」というサイトが、その◯◯を成分とするサプリの販売サイトだったという場合です。販売が目的なら、いいことしか書きませんよね。ネットの医学・健康情報には不正確なものが多いですが、鵜呑みにする前にせめて「誰が書いた記事なのか」くらいは確認しましょう。署名がない、匿名の記事は、信用度を一段階下げて読んでも構わないと思います。医師ではなく医療ジャーナリストや医療ライターが書いた文章は確かにわかりやすいですが、科学的根拠のないものも多いです。ただ、残念なことに看護師や助産師でありながら「布ナプキンで経血コントロールができる」などと発信している人もいます。おそらく医師にも誤った情報を発信している人がいるのでしょう。根拠となるデータや論文が引用されているか、といったところまでチェックすれば、「怪しい情報」の大半を選別できます。最近は「メディカルノート」や「メドレー」といった、専門家がきちんと監修した医学情報のサイトがあります。情報の取捨選択の参考にしていただけたら幸いです。
2018年04月01日壮健五行茶をプレゼント1月27日、東京都渋谷区渋谷2丁目にある渋谷Hikarieにおいて、株式会社誠心堂薬局が「中医学ダイエットセミナー」を開催する。このセミナーはダイエットを始めたくなる、内臓から元気になるためのもので、痩せづらくなっている人へ向けてのセミナーとなっており、参加者には特典として、壮健五行茶1包がプレゼントされる。中医ダイエットとツボダイエット講座中医学とは中国医学のこと。中国の伝統医学である中医学が伝来し、日本の風土に合わせ、独自に発展したものが漢方医学である。中医学では問題が起きている部位だけを診るわけではなく、全身が観察され、自然治癒力を高めるための生薬、施術が用いられることが多い。創業から30年余りの誠心堂薬局は、薬局11店、鍼灸院7店など、全23店舗を構え、漢方臨床薬剤師や中医学アドバイザーによる漢方相談、総合治療院、鍼灸院、整体院、中医美容エステサロンの運営などを行っている。このセミナーでは、中医学アドバイザーが中医ダイエットを伝授。基礎代謝を上げるためにはどうすればいいのかなどを考え、自らの体質を知って効果的なダイエットを学ぶことができる。さらに、鍼灸師によるツボダイエット講座も行われる。日時: 1月27日(土) 10:30~12:30場所: 渋谷Hikarie カンファレンスRoomD東京都渋谷区渋谷2丁目21番1号費用: 500円定員: 先着20名申込: 受付中(株式会社誠心堂薬局のサイトより引用)申し込み方法など、詳しい情報は以下リンク先の誠心堂薬局のサイトで確認を。(画像は株式会社誠心堂薬局のサイトより)【参考】※内臓が元気になる誠心堂メソッド「中医学ダイエットセミナー」
2018年01月19日「東洋医学的アロマセラピー」講座がスタート2017年2月23日(金)から、東洋医学的な技法とアロマセラピーを融合させた「東洋医学的アロマセラピー」講座がスタート。毎回実習を行い、肩こりや腰痛、頭痛などの悩み別のツボ押し&アロマ選びを学ぶことができる。同講座は、2月23日(金)、3月23日(金)、4月27日(金)、5月25日(金)、6月22日(金)、7月27日(金)の全6回、ソフィアフィトセラピーカレッジにて実施される。講座時間は、全日10:30から12:30まで。受講料は、材料費、書籍、レジュメ代込みで44,100円(税込み)。全6回の受講を終了した人には、名前入りの修了証が渡される。講師は、自由が丘にある和奏漢方堂の院長 橋本和也が務める。申し込み及び問い合わせは、ソフィアフィトセラピーカレッジ(電話番号:03-3722-0004)まで。講座の内容「東洋医学的アロマセラピー」講座は、「気とは何か」、「ツボとは何か」といった基本的なことからスタート。ツボと精油の相性などについて学びを深める。肩こりの緩和、自律神経の調整、ストレス緩和、呼吸器・消化器疾患への対応など、日常に役立つ実習が多いのが特長だ。(画像はソフィアフィトセラピーカレッジより)【参考】※ソフィアフィトセラピーカレッジ
2017年11月16日中医学の専門家「国際中医師」とは中医学には、「全身を見て治療を行う」「自然治癒力を高めることで治癒に導く」「西洋近代医学のように機械や採血の検査結果を用いることはない」などの特徴があります。そして「国際中医師」とは、中国での東洋医学の医師である「中医師」と同等の知識を持つ専門家として、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が認定した資格のこと。また、千葉さんの言葉を借りると「中医学は、生活に一番置き換えられるセルフケアの医学」なので、国際中医師は信頼できるセルフケアの専門家ということになります。千葉さんはタイで2年半ほど暮らしていたとき、伝統的な現地の医学に触れ、そこで行われていた「その地に根ざした植物を、その場で摘んで調合して、そのときの症状に合わせて取り入れる」というスタイルに感銘を受けたといいます。「現地のその場で、そのときのその人に、最適なもの」、このスタイルを日本で取り入れようとしたときに巡り合ったのが、薬膳という中医学に則った食事療法だったのです。国際中医師・千葉敬子さん。中医学に基づくハーブティー「チャザンヌ」や生理用品「ルナシート」を開発、販売しながら女性の健康についてアドバイスをしている。薬膳とは「役に立つ膳」薬膳と聞くと、クコの実やなつめ、高麗人参などの食材を使い、独特の香りや味わいで食べた後は体が温まる、というようなことを思い出す方が多そうです。でも、実はもっとシンプルに「そのときの体調に合わせた旬の素材で作る料理」と考えていいとのこと。つまり、薬膳とは役に立つ膳、なんだそうです。もちろん、五味五性という考え方(味を酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味の5つに分類し、食材を身体を冷やすもの→寒性・涼性、温めるもの→温性・熱性、どんな体質でも食べやすいもの→平性の5つに分類する)に則ってひとつの膳を作る基本は押さえます。その上で、普段のなるべく旬の食材を使うという考えは、確かに私たちの日常にも違和感なく取り入れられるものです。薬膳とは、「役に立つ膳」。排出物・排泄物は体調のシグナルまた、中医学では、食事で取り入れるものだけでなく、代謝され排出されたものにも着目します。尿や便、女性なら月経血も、自分の健康をわかりやすく示してくれる大切なシグナルとして考えます。しかし現代では、水洗トイレの普及や生理用品の進化で、自分の体内から出たものを「なぜか」不浄のものとしてすぐに流し去ってしまったり、丸めて処分してしまったりで、大切な体のシグナルを見過ごしてしまうことが多くなっています。それにより、体調不良や病気を未然に防ぐ手立てを日常生活で実践できず、結果として、明らかな症状が出てから対処するというケースも少なくありません。特に女性の月経血は男性に比べ多くの情報を持っているため、セルフチェックのチャンスとして、正しい知識を取り入れて活かしてほしいと千葉さんは話します。基礎体温と月経血であらゆる情報が読み取れるしかし、月経血については女性の大切な知識であるにも関わらず、センシティブな内容でもあるため、女性同士でも友人と比較したり、話題に登ったりすることは多くありません。そしてもちろん、男性はもっと何も知らないので、結果的に正しい知識を知っている人は限られてしまうことに。そこで千葉さんは、女性が簡単に自分のホルモン状態などをチェックできるツールとして、基礎体温を例に挙げています。およそ0.3〜0.5℃のあいだで周期的に変化する、朝目覚めたときの体を動かす前の体温である基礎体温。それからは、妊娠や出産についてだけでなく、女性の体調のあらゆる情報が読み取れるそうです。基礎体温は、単に低体温か高体温かだけではなく、その温度、温度の上がり方や下がり方、低温期や高温期の長さや、グラフの上下動の推移で、自分の体調をかなり正確に把握できます。もちろん今日と明日の違いでどうこうではなく、数カ月に渡ってチェックしておき、その推移を把握して先月とどう違っていたかを、月経血の色や質も同じくチェックしておくと、体が発するシグナルをきちんと捉えることができます。生理後は女性のゴールデンウィーク千葉さんいわく、生理が終わった数日間は女性にとってゴールデンウィークといえる期間だとか。ダイエットも結果が出やすく、肌や髪質も安定しているので化粧品を変えたり、美容室に行くのもいい、そして気分もいいので、とにかく楽しさを満喫するといいと話します。また、食事も血液を作ることによいとされるものを摂ったり、体作りや水分補給を意識したメニューを摂ったりして、体のサイクルに合わせます。そうすることで、気血水が整った状態を維持することができ、心身ともに健やかに過ごすことができるのです。しかし、こういうサイクルや知識を知らずにいると、時期を外したダイエットや化粧品のブランドチェンジで、思うような成果を得られず、返って逆効果に終わってしまうことも考えられます。「女性のゴールデンウィーク」を活かそう。女性の健康は、とても複雑で神秘的。そして体は、自分の状態をいつも正しく外に表しています。あとはそれを、正しい知識できちんと拾っていくだけです。自分を知り、自分に優しく、自分を活かす。中医学で女性としての自分をもう一度確認して、気持ちのいい日々を送ってみてはいかがでしょうか。<取材後記>男性も学んでおきたい女性のリズム今回の取材を通して、男性が女性のリズムを正しく知ることの重要性を強く感じました。男性がどんなに女性の立場に立って考えようとしても、体調やメンタルの変化、それによる仕事のパフォーマンスやコミュニケーションの変化などは、同じ体験をできない以上、頭で推測するしかありません。ましてや、女性同士でもあまりオープンに語り合うことのない知識を男性が正しく知ることはかなり難しく、何も考えずに「じゃあ教えて」なんて言った日には、「デリカシーがない!」とこっぴどく怒られるのも火を見るより明らかです。男性はまず、デートに薬膳のお店を選ぶところから始めても良いかもしれません。
2017年09月25日現役の矯正歯科医・抗加齢医学専門医(アンチエイジング医学)が作った「オーソブルーム」株式会社オーソシフトは、3月19日より「オーソブルーム」をアマゾン内で販売している。代表取締役の工藤淳夫は現役の矯正歯科医・抗加齢医学専門医で、「オーソブルーム」はその知識を生かし、老化の科学に基づいて開発された商品だ。毎日安心して使える基礎化粧品今回発売されたのは「クレンジング フォーム ソープ 泡洗顔石鹸」「ツーウェイ モイスチャー ローション 保湿液」の2つ。合成界面活性剤、合成防腐剤フリーで肌に優しく、毎日の基礎化粧品として安心して使える商品だ。30代、40代の人の肌にうれしいことがたくさん「オーソブルーム」は単なる洗顔石鹸や保湿液とは違い、「クレンジング フォーム ソープ 泡洗顔石鹸」は天然成分だけを使い作られている。そのため肌の保湿バリアを壊すことなく優しく汚れだけを洗い流すことができるように開発された石鹸だ。空気中に含まれる汚れや軽いメイクなら、「クレンジング フォーム ソープ 泡洗顔石鹸」のきめ細かな泡だけで落とせることも確認済みである。もう1つの「ツーウェイ モイスチャー ローション 保湿液」は1つで2つの役割。肌を保湿するだけではなくメイク落としとしても活躍する。成分中のホホバオイルが落ちにくいウォータープルーフのマスカラや口紅も溶かして落としてくれるのだ。もちろん保湿も万全。ぷるぷるなうるおい肌に必要なNMF(天然保湿因子)を配合している。NMF(天然保湿因子)とは、人の肌に存在し、水分をため込んでくれるうるおい肌にはとても大切な成分だ。仕事に家事に忙しい30代、40代の人の肌にはうれしいことがたくさんある化粧品なのではないだろうか。「顔とスマイルをいつまでも健康で美しく保ってほしい」との願いから代表取締役であり開発者である工藤淳夫は、現役の矯正歯科医・抗加齢医学専門医として顔のアンチエイジングをサポートしている。その中で、「顔とスマイルをいつまでも健康で美しく保ってほしい」との願いから「オーソブルーム」は誕生した。老化は必ず起こってしまうものではあるが必要以上に起こってしまう老化は防ぐことができるという。アンチエイジングは究極の予防医学と呼ばれている。その老化の科学知識に基づいて作られた「オーソブルーム」ならば、老化を最小限にすることもできるのではないだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社オーソシフトプレスリリース/ ValuePress!※オーソブルーム公式HP
2017年04月02日予防医学を食事から東京都千代田区に本社をおくアンファー株式会社は、「予防医学を食事から」を提案している。これを実現するために、2016年冬より新フーズブランド「Dr’sNaturalrecipe(ドクターズナチュラルレシピ)」を始動する予定だ。今回、同ブランドの始動に先駆け、期間限定で特別メニューを提供中。期間は2016年8月1日(月)~9月18日(日)、場所はRonHermanが展開中の「RHカフェ」(千駄ヶ谷店・二子玉川店)だ。1日限定各10食で「RHカフェ」とのスペシャルコラボメニューを提供する。提供するのは、「オーガニックマッシュグレーンと彩り野菜のパワーサラダ」「スパークレンズパスタココナッツ海老とホタテのクリームソース」「スーパークレンズパスタアサイーイチゴとミントの仕立て」の3種類。いずれも価格は税込み1,300円となっている。アンファーアンファーの企業理念は「いつまでも美しく・健やかに生きる」こと。このための低GIやアレルギー対応の「予防医学食」などを提案し、人々の健康を支えている。今回、RHカフェとのコラボレーションで実現したメニューは、デトックス・高栄養素・安心を念頭に開発したドクターズフードプログラム商品だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※アンファーxRHカフェスペシャルコラボメニューを期間限定販売~予防医学を食事から~
2016年09月01日初対面で目を合わせた瞬間に「あなた貧血でしょう?」とか、握手する手を見ただけで「タンパク質をあまり食べてませんね?」などと指摘され、それがぴったり合っていたら驚きますよね。それが医師ならなおさらのこと!斎藤糧三先生は、まさにそんなドクター。専門は「機能性医学」という新しい医療です。海外ではすでに定着しつつあるこの「機能性医学」、一体どのようなものなのでしょう。根本原因を探り、生活改善で治す 「機能性医学」とは?機能性医学… 日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、おおまかに言えば「よくある慢性的な病気や原因不明の不調に対して、薬などの対症療法に頼らず、根本原因を探って生活改善によって治す」という考えに基づくもの。もう少し詳しく、先生にお話を伺いましょう。「機能性医学は、1990年にアメリカのジェフリー・ブランド博士が提唱した新しい医学です。アメリカではここ20年ほどで定着し、かなりポピュラーになってきました。熱があるから解熱剤を出し、咳が止まらないから咳止めを処方するというのではなく、熱や咳の原因を調べ、その原因を取り除くことで健康を取り戻す方式ですね。アメリカではもう、従来の投薬に重きを置いた対症療法では無理だと国民が気づいただけ。日本は保険制度が完備されていて、誰もが平等に医療が受けられるしくみが整っていますが、アメリカは、病気になったから治療を受けたのでは高額の治療費がかかる。知恵のある人はいかに病気を避け、病院に頼らない方法を追求する傾向があります。機能性医学が広く受け入れられる下地があったわけです」(斎藤先生)近年は日本でも、機能性医学が求められているはず。生活習慣病などの慢性病(治療が長引き、慢性の経過をたどるさまざまな病気)が、日本の医療費に占める割合はおよそ8割だからです。花粉アレルギーや、アトピー、うつ病、頭痛、冷え症、ぜんそく、蕁麻疹、リウマチ、便秘、糖尿病などは、多くの人が悩む慢性病の代表的なもの。学校へ行けないとか仕事を休まなくてはならないというほどひどくはないけれど、仕事や勉強の能率を著しく下げてしまうような病気が増え続けていることは、社会が抱える重大な問題です。最近では、ガンさえも生活習慣によるものと言われていること、見逃せません。病気は “医者に治してもらう” のでなく患者さんと医師が「一緒に」治すもの「多くの人が医者から処方された薬を飲み続けています。それでも治らない。その結果ドクターショッピング(あちこちの病院、さまざまな科、主治医を転々と変えること)をし、時間もお金も使ってしまう。対症療法でなく、症状の原因に目を向けて診断すると、その方が栄養バランスが悪かったり、病気を呼ぶような環境にいることがわかったりします。栄養の偏りを正したり、足りない栄養素を補ったりするだけで症状が軽くなる人が多く、中には何十年も苦しめられていた頑固な持病がすっかり治ってしまうケースもあるほど。『先生のように、私の生活の中に原因があるのではないかと探ってくれた医者は今までいなかった』と感謝されると、本当に良かったなと思いますよね」(斎藤先生)斎藤先生が機能性医学と出会ったのは、自分が長年悩んでいた花粉症をこの医学が治してくれたからでした。そもそもアンチエイジングに力を注ぐ医師でありながら、慢性疾患になすすべがない従来型の医療に疑問を感じていた先生は、2006年、うっかりカビの生えた燻製肉を食べたことがきっかけで、腸の調子が悪くなりました。お腹の張り、ガス、下痢などに散々悩まされた挙げ句、1カ月後に症状は全身に広がり、手のひらや足の裏にまで炎症が起こり、膝にはリウマチを思わせるような関節痛まで生じてしまったのです。なぜ、カビ毒からそんな全身の症状が引き起こされるのか、従来型の医療では説明がつかない。何かないのだろうか… と考えていたところ、アンチエイジングの国際学会の仕事をしていた折りに、腸と全身疾患の関係を解いた『機能性医学』というものを知り、急に興味を持ちました。2007年からは、アメリカで機能性医学のプログラムに参加し、この医学を系統的に学び、日本人として初めて「機能性医学認定医」の資格をアメリカで取得。日本ではまだ紹介されていなかった機能性医学研究所を設立します。そして2008年、機能性医学の底力を自ら体感するターニングポイントがやってきたのです。「その年の機能性医学のトピックのひとつがビタミンDだったのですが、機能性医学では、ビタミンDを“免疫系を整えるのに必須の栄養素”ととらえているんです。そこで『小さいときから抱えているアトピーや花粉症などのアレルギー疾患は、ビタミンDの慢性的な欠乏によるものかも』と思うようになりました。そして、実際にビタミンDを摂取することで自分の花粉症が治ってしまったんですよ。ほんとに、これだ! と思いましたね」(斎藤先生)「生活」を変えるのは、患者さん本人病気には「遺伝的要因」と「環境的要因」の2つがあります。遺伝的な要素は両親から受け継いだものなので生涯変化しませんが、環境的なものは食生活などの生活習慣や、その人の置かれている生活環境によってコントロールが可能です。遺伝子に関わらず最大の健康を得るためには、生活習慣・生活環境を最適化することが大切。もちろん、人の体は代謝ひとつとっても十人十色。なので、一人一人に合わせた見極めも必要です。「日本人は『病気になったら病院で薬をもらって治してもらおう』という発想に陥りがちですが、生活を変えるのは患者さん本人。医者にはできません。医師と患者さんが二人三脚で疾病に立ち向かうこと。治してもらうのではなく、一緒に治すという気持ちを持ってもらうことも大切なんですよね」(斎藤先生)慢性病を改善するための「5つの習慣」機能性医学では、これまでとは全く違ったアプローチで原因を特定していきます。例えば、精神的な悩みにも栄養不足を疑ったり、頭痛であれば肝機能の低下を疑う、など。女性に多いむくみや冷え症はタンパク質不足が原因であることが少なくないのだそうです。「普通の医師ならばたいして深く注意を払わないような対人関係や、睡眠環境といった領域まで、聞き出すこともありますね。それも、機能性医学においては慢性病を治す上で欠かせないポイントなんですから」(斎藤先生)そして慢性病を改善するために「5つの習慣」を提案します。1:栄養精製糖や白い穀物を控えて、良質のたんぱく質・脂質をしっかり摂り、ビタミンやミネラルが不足しないように気をつけること2:ストレスと対処力置かれている状況を把握したうえで、ストレスを味方にするようなものの考え方をする3:運動と活動30分ほどの速歩や自宅で行える簡単な筋トレを取り入れるだけで、メタボもロコモも防げて、認知症リスクが下げられる4:睡眠と休息栄養状態を整えると同時に、光をコントロールし、睡眠時無呼吸症候群などにも対処5:家族とソーシャルネットレジャーや運動などを介して人とのつながりを増やすことが、それぞれの慢性疾患のリスク軽減これらはすべて、治療薬を飲み続けるよりも低コストでできること。患者さんにできそうなものから薦めますが、5つのなかでも要となるのは1つめの「栄養」。1日3回、無意識のうちに口にしている食事の中身(=栄養バランス)、これを整えるだけで、慢性疾患のリスクが下げられるためです。食生活を整える「ファンクショナル栄養学」機能性医学に基づく栄養の考え方は「ファンクショナル栄養学」と言われます。従来の栄養学が慢性病を招いているのだとしたら、それを予防する食事法が必要。これが「ケトジェニックダイエット」と呼ばれるものです。勘違いされがちなのですが、「ダイエット」とは、日本ではこの30年ほどの間に「減量」を指す言葉になってしまいました。そもそも英語では「食事法」という意味です。現代人には必要のない糖質の過剰摂取をやめ、栄養のバランスを考えたケトジェニックダイエットを広めるため、斎藤先生は2013年、「一般社団法人 日本ファンクショナルダイエット協会」を立ち上げました。全米では、名門病院クリーブランド・クリニックにも2014年に機能性医学の外来が開設。全米から患者さんが殺到して、常に200人以上のウエイティングリストができているそうです。アメリカで広まりつつある機能性医学は、医療費がパンク状態の日本においても、近い将来、不可欠な医療になると考えられているのです。斎藤糧三先生 プロフィール1973年東京都生まれ。医師。1998年に日本医科大学を卒業後、産婦人科医に。現在、日本機能性医学研究所所長、一般財団法人日本ファンクショナルダイエット協会副理事長、サーモセルクリニック院長、ナグモクリニック東京・アンチエイジング外来医長。機能性医学をいち早く日本に紹介し、日本人として初めての機能性医学認定医に。栄養療法、アレルギーの根本治療、ケトジェニックダイエットの啓蒙・指導、更年期症候群の治療、アスリートの栄養管理など、得意分野は多岐に渡る。著書に『慢性病を根本から治す「機能性医学」の考え方』(光文社新書)。『スーパーフード事典 BEST50―栄養素、効能、おいしい食べ方がわかる』(監修/主婦の友社)。そして話題の新刊『糖質制限+肉食でケトン体回路を回し健康的に痩せる!ケトジェニックダイエット』(講談社)が2月24日発売に。
2016年03月26日カシオ計算機は22日、電子辞書「エクスワード」シリーズとして、医学向けモデル「XD-Y5900MED」「XD-Y5700MED」を発表した。3月18日から発売する。価格はオープンで、店頭予想価格(税別)は「XD-Y5900MED」が90,000円前後、「XD-Y5700MED」が71,500円前後。○XD-Y5900MED「XD-Y5900MED」は、電子辞書「エクスワード」シリーズの医学向けハイエンドモデル。9年ぶりに改訂された「医学大辞典(第20版)」や、治療薬の最新情報がわかる「今日の治療薬 2015」などを収録し、医療現場や医学部学生の授業をサポートする。そのほか国語系や英語系のコンテンツも収録。きょう体カラーはブラックのみ。主な収録コンテンツは、南山堂医学大辞典(第20版)、ステッドマン医学英英辞典、ステッドマン医学大辞典 改訂第6版、医学英和大辞典(第12版)、[電子辞書版]今日の治療薬2015、プラクティカル医学略語辞典(第6版)、今日の臨床検査 2015-2016、医療の英会話など。メイン画面には5.3型のカラー液晶を搭載し、解像度は528×320ドット。メイン画面の左右にはクイックパレットを装備する。内蔵メモリは100MB。電源には単3形乾電池×2本を使用し、電池寿命は約180時間。本体サイズはW148×D105.5×H15.7mm、重量は約265g(電池込み)。○XD-Y5700MED「XD-Y5700MED」は、医学向けのスタンダードモデル。実務で役立つ医学コンテンツを充実させ、新たに医学英和辞典「ステッドマン医学大辞典」などを収録した。そのほか主な収録コンテンツは、南山堂医学大辞典(第20版)、医学英和大辞典(第12版)、[電子辞書版]今日の治療薬2015、プラクティカル医学略語辞典(第6版)、今日の臨床検査 2015-2016、医療の英会話など。きょう体カラーはホワイトで、ハードウェア面の仕様は「XD-Y5900MED」とほぼ共通。
2016年01月22日スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、今年のノーベル医学・生理学賞に北里大学の大村智 特別栄誉教授ら3名を選出したと発表した。今回は、アイルランドのWilliam C. Campbell氏、中国のYouyou Tu氏との共同受賞で、大村特別栄誉教授は抗寄生虫薬のエバーメクチンを発見した業績が評価された。エバーメクチンから開発されたイベルメクチンはアフリカなどの感染症に対し大きな効果をあげている。同教授はこれまでにも、2014年に医学への顕著な業績に与えられるガードナー国際保健賞を受賞するなど、寄生虫病に対する治療法の研究で国際的な評価を得ていた。
2015年10月05日米Appleは14日(米国時間)、医療や健康に関する研究用に設計されたソフトウェアフレームワーク「ResearchKit」を医学研究者などに提供開始した。「ResearchKit」は、iPhoneユーザーが医師などの開発や研究を手助けすることができるソフトウェアフレームワーク。「ResearchKit」を利用して開発されたアプリに参加することで、ユーザーのアクティビティレベル、運動機能障害などの記録がデータとして蓄積される。すでに、ぜんそく、乳がん、心臓血管疾患、糖尿病、パーキンソン病を研究するアプリが米国のApp Storeにて公開されており、公開後の数週間で60,000人以上のiPhoneユーザーが参加しているという。医学研究者は、「ResearchKit」を利用することで、健康とウェルネスについて研究できるようになり、開発者はオープンソースコードに基づいた新しいモジュールを作成できる。カスタマイズ可能な最初のモジュールとして、視覚的な電子同意書のテンプレート「参加者の同意」、研究への参加者が質問に回答する「調査」、運動活動、健康活動、認知、声を計測する「アクティブなタスク」が用意されている。「ResearchKit」を利用した研究アプリは、今後多くの国で提供される予定。対応端末は、iPhone 5/5s/6/6 Plus、iPod touchとなっている。
2015年04月15日米Appleは4月14日(現地時間)、医学・医療研究および健康リサーチ向けに設計したオープンソース・ソフトウエアフレームワーク「ResearchKit」を公開した。ResearchKitは、医師や研究者が患者から研究用のデータを収集するのをサポートする。iPhoneとiPhoneアプリを用いて、患者のプライバシーを保護し、患者に負担をかけずに正確なデータを取得できるように設計されている。患者は身近なデバイスを使って研究プログラムに協力でき、医師や研究者は多数の患者から正確なデータを収集できるようになる。すでにぜんそく、乳がん、心臓血管疾患、糖尿病、パーキンソン病の研究用アプリが開発済みで、米国での提供が始まっていた。オープンソース・フレームワークとして公開されたことで、全ての医師や研究者がResearchKitのイニシャルモジュールを研究活動に活用できるようになり、開発者はオープンソースコードを基に新しいモジュールを開発し、ResearchKitに貢献できる。ResearchKitに関する情報は、Appleが同社のサイトのResearchKitのページで提供している。オープンソース・フレームワークへのアクセスに関する情報はResearchKit.orgから入手できる。
2015年04月15日米Appleは9日(現地時間)に行われた新製品発表会において、医学研究用に設計されたソフトウェアフレームワーク「ResearchKit」を発表した。4月よりオープンソースとして提供される予定だ。ソフトウェアフレームワークとは、アプリ開発の枠組みとなる汎用的な機能をまとめたもので、これを利用することで開発者は独自に必要な機能に集中して効率よく開発を進めることができる。ResearchKitでは、医療・研究機関がiPhoneアプリを使って患者のデータを頻繁かつ正確に収集するための枠組みが提供される。ユーザーの許可を得てサードパーティ製デバイスやアプリで測定された体重・血圧・血糖値といったデータを収集できるほか、iPhoneの加速度センサー・マイク・GPSなどにアクセスし、歩行や運動機能、言語能力の測定なども可能。収集された情報はiPhoneから研究者に送られるため、患者が遠隔地からも研究に参加することが可能になり、より大規模な研究で多くのデータ収集と分析が実現する。これにより、医師が患者の状態をより深く把握し、一人ひとりに合った治療が行うことにも役立つとしている。また、プライバシー保護のためにAppleでは収集されたデータの内容は把握せず、医療機関に直接送信される。発表会ではぜんそく患者やパーキンソン病の研究など、医療機関・研究機関が開発した5つのResearchKitアプリが紹介された。これらはすでにApp Storeで提供されており、日本でもダウンロードが可能だ。Asthma Healthぜんそく患者向けの教育とモニタリングをサポートThe Share the Journey乳がん患者の経過観察と症状緩和に効果的な方法を調べるMyHeart Counts患者の活動・ライフスタイルと心臓血管の健康状態との因果関係を調査GlucoSuccess食事、運動、投薬といった各種要因と血糖値との関連性を把握Parkinson mPowerパーキンソン病患者がiPhoneのセンサーを使用して活動を測り、症状を記録
2015年03月10日東京都医学総合研究所(都医学研)は2月6日、季節性インフルエンザA型およびB型ウイルスを同時かつ簡易に高感度で検出できる2種類のイムノクロマトを開発したと発表した。同成果は同研究所の芝崎太 参事研究員らの研究グループによるもので、2月4日付(現地時間)の米科学誌「PLOS ONE」掲載された。毎年流行するH1N1ウイルスによるA型やB型の季節性インフルエンザのほか、新型インフルエンザとして2009年に世界的な流行を起こしたブタ由来新型H1N1に加え、鳥インフルエンザではH5N1ウイルスおよびH5N2ウイルス、今年中国で発症が確認されたH7N9ウイルスが報告されている。季節性インフルエンザは簡易型のイムノクロマト法により10~15分程度で診断が可能だが、検出感度が余りよくないため、発症直後(1~2日以内)などの早期には陰性になることが多く、24時間以内の早期に治療薬を投与することが難しい。また、H7N9ウイルスは人から人への感染例が報告され、H5N1ウイルスでは全世界で500名以上の感染し、60%近い致死率を示すなどパンデミックが危惧されている。このため、H変異株すべてを検査可能な高感度で簡易な検査法の確立が望まれていた。今回開発されたのは、従来と同じ手順、同じ時間内で100倍以上の高感度で季節性A型およびB型インフルエンザウイルスを検出できる高感度蛍光イムノクロマトとその検出機器。従来の金コロイドを使用する方法に代え、蛍光色素を抗体に結合させた蛍光イムノクロマト法を独自に考案し、この蛍光色素を高感度に測定できる小型検出器を開発した。臨床実験では発症12時間以内に97%の患者で陽性判定をすることができ、中には発症3時間以内の患者でも検出可能だったという。同じく新開発されたカラーイムノクロマトは従来品より10倍の感度でありながら、測定器が不要なため、小さなクリニックでも導入ハードルが低く、生産コストが下がれば将来的にはアジア各国などインフルエンザ発生地区において初期診断に用いることもできる。北海道大学の迫田義博 教授との共同研究で行った検定では、両方のイムノクロマトで2009年の新型を含むH1N1型をはじめとする、H2、H3、H5N1、H7、H9の各亜型株を全て検出することに成功。今後、季節性インフルエンザ以外のインフルエンザウイルスの早期発見および治療・囲い込みにも大きく寄与することが期待される。この2つのイムノクロマトは2014年6月に厚生労働省の認可を得ており、カラーイムノクロマトはすでに2014年12月より販売されている。現在、高感度蛍光イムノクロマトの早期販売に向けた製造が進められている。
2015年02月06日マイナビはこのほど、書籍『東洋医学の専門医が教えるキレイをつくるツボ&マッサージ ~血行をよくするころころ美人リング付き~』を発売した。漢方を取り入れたライフスタイルを提案し、全国の店舗で漢方薬やナチュラルコスメなどを販売する「薬日本堂」が監修している。価格は1,355円。同書では、漢方理論にもとづいたチェック表で、読者の体質タイプを「タリナイさん」「トドコオリさん」「ヨドミさん」「タメコミさん」と4分類に診断。各タイプにおすすめのツボを紹介しているのが特徴だ。また、「美容」「女性の悩み」「カラダの不調」「ココロ」という4つのカテゴリーごとに、東洋医学の専門医・謝彦先生が厳選したツボやマッサージを掲載。忙しい毎日を送る女性たちの日常生活に取り入れやすいよう、自分で押しやすい位置にあるツボや自分でできるマッサージを中心に扱っている。さらに、健康志向の女性に人気が高い薬膳の知識や健康茶に関するコラム、2人でペアになって行う”ラブツボ”の提案など盛りだくさんの内容となっている。このほか、効率よく指を刺激し、血行を良くする特製デザイン「ころころ美人リング」を付属。ココロもカラダもキレイになりたい女性たちをサポートする一冊となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日