俳優の中村雅俊(73)が2日、東京・明治座で『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』の初日を迎えた。この公演は、芸能生活50周年を迎える中村が、きょう2日から18日にかけて東京・明治座で開催する記念舞台。昭和歌謡音楽劇『どこへ時が流れても~俺たちのジュークボックス~』と、コンサート『MASATOSHI NAKAMURA LIVE look back with smile , look ahead with pride. 』という2部構成となっている。開幕直前には、中村らキャスト陣が報道陣向けの会見に出席した。芸能生活50周年の大ベテランとなった中村だが、「今でも緊張はするのか?」と水を向けられると、「かなりします!」と即答して笑わせた。続けて「逆にキャリアを積めば積むほど、何かしらのプレッシャーを感じていますね。ベテランがゆえにということがあるじゃないですか。そうやって自分で勝手に思い込んで、その重さに潰されることはある」と素直な心境を明かしながら「日ごと、自分のピークだった時代をくだる感じがあり、そこに戦っている。緊張というより、戦うという意識がすごい」と話していた。会見には、そのほか本公演に出演するコロッケ、久本雅美、林翔太、土生瑞穂、小川菜摘、松田悟志、玉野和紀、田中美佐子(特別出演)も出席。「プレッシャーを感じている」と告白した座長・中村に対し、共演陣からは「(緊張しているようには)全然見えない!」「裏ではすごいおしゃべりなんです!」と総ツッコミがあがっていた。
2024年06月02日6月1日に開幕する歌舞伎座 「六月大歌舞伎」 で中村獅童の長男・小川陽喜が初代中村陽喜(なかむら はるき)、次男・小川夏幹が初代中村夏幹(なかむらなつき)として、初舞台に臨むことを祝した「祝幕」お披露目会見が28日、東京・歌舞伎座で行われた。提供された祝幕は高さ約7メートル、幅約31メートルでお笑い芸人・ビートたけしの原画を大きくあしらった。力強い風神雷神の近くには今回が初舞台となる陽喜、夏幹の名前が添えられた。初めて実物の祝幕を見た2人は興味津々。デザインは陽喜が最終的に選んだといい、舞台上を動き回りながら自分が好きなポイントを説明した。陽喜、夏幹の父である獅童は会見で「正直な話、6演目4演目が初役であり、子どもたちの襲名も自分にとって初体験。もう何が何だかわかりません(笑)」と切実な心境を明かしながら舞台を直前に控える2人について、「兄弟で助け合っている感じもあるけども、ライバルなのですかね。私とも子どもたちはライバル。舞台の上に立ったら親子ではなくライバル。この子たちには負けたくない」と意気込んだ。この発言を受けて報道陣から「お父さんより上手になりたい」と問われた陽喜は「ある」と即答し、報道陣を沸かせた。その後の会見では夏幹の大物の誕生を予感させるちょっとしたアクシデントもありながら、堂々たる姿を見せた2人。獅童は「とにかく舞台が大好きな2人。元気よく最後まで精一杯楽しくやってくれたら」とエールを送った。6月1日に開幕する歌舞伎座「六月大歌舞伎」において、中村時蔵が初代中村萬壽、時蔵の長男・中村梅枝が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴が五代目中村梅枝として、中村獅童の長男・小川陽喜が初代中村陽喜、次男・小川夏幹が初代中村夏幹として初舞台を勤める。萬屋一門が揃い踏み、襲名を披露するとともに、一門の未来を担う若き3人が歌舞伎俳優としての一歩を踏み出す公演となっている。
2024年05月28日関西出身のロックバンド超能力戦士ドリアンが、札幌限定のワンマンライブ『北の大地に興味あるー2024』を開催することを発表した。本公演は、昨年に続いて2度目となる彼らの北海道限定企画。チケットは、本日より最速先行受付がスタート。超能力戦士ドリアンは、現在全国ワンマンライブツアー『とびきり!にっこりレストラン』を敢行中。さらに、7月3日(水) には、2年ぶりとなる新作8曲入りミニアルバム『おおぞらクルージング』を自身のレーベルCSD MUSICよりリリースする。<ライブ情報>北海道ワンマンライブ『北の大地に興味あるー2024』10月20日(日) 北海道・札幌Sound lab mole開場 17:30 / 開演 18:00前売:3,800円(税込・ドリンク別)一般発売:8月3日(土)■オフィシャル最速先行受付期間:6月16日(日) 23:59まで()全国ワンマンライブツアー『とびきり!にっこりレストラン』※終了分は割愛全国ワンマンライブツアー『とびきり!にっこりレストラン』ビジュアル5月31日(金) 山口・周南LIVE rise SHUNAN6月1日(土) 福岡・福岡 INSA6月9日(日) 大阪・梅田 CLUB QUATTRO6月15日(土) 東京・渋谷 CLUB QUATTRO6月21日(金) 愛知・名古屋 ダイアモンドホール※全公演SOLD OUT<リリース情報>『おおぞらクルージング』7月3日(水) リリース価格:2,200円(税込)形態:CD(ミニアルバム) 【収録曲】・ヤバイTシャツ屋さんと同じ人数・被りまくりタイムテーブル・負けヒロインでも君がいい・恐竜博士は恐竜見たことないでしょ※他、全8曲収録予定 / 曲順未定「被りまくりタイムテーブル」オフィシャルサイト:
2024年05月27日歌舞伎座『六月大歌舞伎』(6月1日~24日)で歌舞伎俳優の中村時蔵(なかむら・ときぞう/69)が初代中村萬壽(なかむら・まんじゅ)、時蔵の長男・中村梅枝(なかむら・ばいし/36)が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴(おがわ・ひろはる/8)が五代目中村梅枝が初舞台を踏む。このほど、取材会が開かれ、3人が出席した。昼の部は、六代目時蔵襲名披露狂言として、時代物の傑作『妹背山婦女庭訓』の「三笠山御殿」を上演し、祖父や父も襲名披露として勤めた女方の大役・お三輪を、新時蔵が初役で勤める。夜の部では、初代萬壽襲名披露、五代目梅枝初舞台として情趣あふれる舞踊『山姥』で新たな門出を寿ぐ。ゆかりの出演者がそろい、いずれの演目も出演者による劇中口上が行われるおめでたい雰囲気流れる公演となる。時蔵は、「やらなきゃいけないこともあるかと思いながらバタバタ、バタバタといたしておりますが、6月の初日が開くころにはけいこを済ませて、素晴らしい舞台ができるように努力している次第でございます」とあいさつ。梅枝は「私も梅枝という名前でいられる時間も残りわずかとなりました。『梅ちゃん』と皆さん呼んでくださってたんですけれども、梅ちゃんと呼ばれなくなるのかと思うと、とても名残り惜しいんですけれども、6代目時蔵として、自分に何ができるのか、どれだけ歌舞伎に貢献できるかっていうことを考えながら日々過ごしております」と話した。忙しい日々を過ごしている。襲名を実感する時を問われると時蔵は「これからもっともっと迫ってくれば余計感じると思うんですけども、今の段階はまだまだやり残してることがあるんじゃないかなという不安に駆られております」と苦笑い。具体的にはあいさつ回りだそう。「まだまだあそこ行かなきゃいけなかったんじゃないかとか、どこか漏れてるんじゃないか、毎日のように毎晩うち入って名簿を見たりしています。でも、きっとこれをタイアップだと思います(笑)。もうすぐけいこが始まりますので、そうするとそっちの方に没頭できて、そういうことが忘れられるんじゃないかなと思います」と話して笑わせた。梅枝はというと、「つい2日ほど前に6月の公演の台本が届きました。その台本の宛名が『中村時蔵様』となっておりました。もう次の公演から『中村時蔵』なんだと実感しました」としみじみ。一方の大晴は「たまに思います」と一言。梅枝から「台本に『中村梅枝様』と書いてあったでしょ?あれで思ったでしょ?」と問いかけ。しかし、大晴は「思ってない」と照れ隠しで否定し、梅枝から「思ってないんかい!」とツッコまれていた。それでも「中村梅枝です」とあいさつすることについて大晴は「慣れました」と返す。演じる怪童丸については「カッコよく演じたいです」と力強く語っていた。大晴について時蔵は「今は何にもしゃべらず、モジモジしてるんですけど、舞台でははっきり言うんです。本番に強い。それは初お目見得から。その時から度胸が据わっている。初日から『ママがどこの席にいた』と見えるような感じだったんです。ですから、6月の興行もたぶんきっとやってくれると思います」と話した。けいこは、あまり好きではないそう。それでも「あんまりいっぱいダメ出しすると頭がパンクしちゃうんで、重要なところだけ一つひとつずつ言う必ず直るんです。なかなか誰にでもあることではないので。人の意見を聞く、直せる能力ってのは大事なことだと思います」とうなる。梅枝も「本番に強いのは、同じ役者としてもうらやましいですね」とする。「さっき父も言いましたけど、言ったことがパッと直る。舞台上でも冷静ですし」と舞台人としての才能を語る。3月の興行では、尾上眞秀、坂東亀三郎と『喜撰』に出演していたが「弟曰く揚げ幕の下で3人で遊びまくってたらしい(笑)。でも、それでよくあんな普通に平然と出てきて、ちゃんと踊るなと思います。やることはきっちやる子だと思いました」と称えていた。最後に時蔵は「三代で襲名披露させていただきます。私も43年間乗りました名前を息子の梅枝に譲ることになります。梅枝が出来が悪かったら絶対譲りません。厳しい目で見ても、ずいぶんよくなってきました。三代襲名を見ていただいて、この先の私たちの成長も見ていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」と締めくくっていた。・五代目中村時蔵改め初代中村萬壽本名小川光晴。屋号萬屋。1955年4月26日、四代目中村時蔵の長男として東京に生まれる。1960年四月歌舞伎座『八重桐廓噺』「嫗山姥」の童ほかで三代目中村梅枝を名乗り初舞台。1981年6月歌舞伎座『妹背山婦女庭訓』「妹背山」の杉酒屋お三輪ほかで五代目中村時蔵を襲名。六代目中村歌右衛門、七代目尾上梅幸の薫陶を受け、気品ある佇まいが目を引く、歌舞伎界を代表する立女方。・四代目中村梅枝改め六代目中村時蔵本名小川義晴。屋号萬屋。1987年11月22日、五代目中村時蔵の長男として東京に生まれる。1991年6月歌舞伎座『人情裏長屋』の沖石一子鶴之助で初お目見得。1994年6月歌舞伎座『幡随長兵衛』の倅長松などで四代目中村梅枝を襲名し初舞台。たおやかな佇まいが目を引く若手女方。・五代目中村梅枝本名小川大晴。屋号萬屋。2015年10月28日、四代目中村梅枝の長男として東京に生まれる。2020年11月国立劇場『山権現誓助剣』「毛谷村」の弥三松で初お目見得。■あらすじ・昼の部『妹背山婦女庭訓 三笠山御殿』謀路をめぐらし権勢を誇る蘇我入鹿の三笠山御殿へ、入鹿の妹の橘姫が戻ってくる。橘姫の振袖に赤い糸をつけて後を追いかけて来た恋人の求女が現れると、二人は御殿の中へ…。そこへ、求女を追ってやって来たのは、杉酒屋の娘お三輪。恋い慕う求女の裾につけた苧環の白い糸が切れてしまい途方に探れるお三輪は、通りかかった豆腐買おむらにその行方を尋ねる。すると、これから橘姫と求女が祝言を挙げるとのこと。御殿の中へ急ぐお三輪だったが、橘姫の官女に弄ばれた挙句、聞こえてきたのは祝言を祝う声。嫉妬に狂い、すさまじい形相となったお三輪が中へ押し入ろうとすると、漁師饑七が立ちはだかり…。・夜の部『山姥』山姥に育てられ、足柄山ですくすくと成長した怪童丸。紅葉が美しい山中で、山姥と怪童丸は、一人の山樵と出会う。この山樵は実は主君・源頼光の命で家来にふさわしい武者を探して都からやってきた武将・三田の仕。怪童丸はその力量を認められ、都で召し抱えられることになる。喜ぶ山姥だったが…。
2024年05月15日俳優の金子大地(27)が10日、自身のインスタグラムを更新し、4月をもって所属していたアミューズとの契約を終了したことを明らかにした。金子は書面を投稿し、「この度、私、金子大地は2024年4月をもって株式会社アミューズとの契約を終了することとなりました。18歳の自分を事務所に迎え入れていただいてから約10年間、多くの方にお世話になりました。ここまで育ててきてくださった皆様に感謝しかありません」と報告。そして「これからも誠心誠意、役と作品と向き合い、良い役者になれるよう精進します」と伝えた。「アミューズオーディションフェス2014」で俳優・モデル部門を受賞して、デビュー。『おっさんずラブ』シリーズや大河ドラマ『鎌倉殿の13人』をはじめ、ドラマ・映画・舞台などで活躍してきた。
2024年05月10日モノマネタレントのコロッケ(64)が9日、都内で行われた『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』製作発表会見に登壇した。本公演で共演する俳優の中村雅俊(73)への思いを語った。この公演は、芸能生活50周年を迎える中村が、6月2日から18日にかけて東京・明治座で開催する記念舞台。昭和歌謡音楽劇『どこへ時が流れても~俺たちのジュークボックス~』と、コンサート『MASATOSHI NAKAMURA LIVE look back with smile , look ahead with pride. 』という2部構成となっている。会見冒頭のあいさつでコロッケは「皆さんにはちゃんとお知らせしていないんですが、中村雅俊さんがすごく好きで。中学の時に新聞配達をしていたんですが、その時にドラマ『俺たちの旅』で着てらしたフィールドジャケットを、憧れで買いました。下駄も履いてました。ベルモットのラッパズボンも履いておりましたが、こんなに似合わないんだということもその時気付かされました(笑)」と憧れがあったことを告白。「中学高校と青春を過ごしたなかで、特に『俺たちの旅』は(ドラマの)最後に言葉が出てきてたんですね。『友だちとは一生付き合っていけるものである』とか。そういう教えをいただいたドラマなので、今回こうやって一緒に(舞台を)やらせていただけることを本当に心待ちにしておりました」と自身に大きな影響を与えた存在であると話した。また、モノマネについては「皆さんも気にしてらっしゃると思うんですけど、『雅俊さんのモノマネはどうするんだろう』とか(笑)。それはいろんなことを考えて、それも含めたうえで、いろんなかたちでみなさまに面白いもの、物語の邪魔にならないようにやらせていただきたいと思います」と含みを持たせた。その後、自ら振って武田鉄矢のモノマネを披露するなど、本領を発揮したコロッケ。一方で司会の木佐彩子から「中村雅俊さん風でちょっと皆さんに…」とモノマネを振られるも「それは舞台に観にきていただいたら」とかわし、「正直(モノマネは)難しいです」と本音を明かした。中村は、コロッケのあいさつを受けて、「いろんなことやってくれますからね。それが楽しみなんですよ」と期待した。会見には中村、コロッケ以外にも本公演に出演する、久本雅美、林翔太、土生瑞穂、小川菜摘、松田悟志、玉野和紀、田中美佐子(特別出演)も登壇した。
2024年05月09日ペルーのドキュメンタリー史上最大ヒットとなった『革命する大地』より予告編が解禁された。本作はベラスコ将軍(後に大統領)率いるいわゆる軍部革命政権によって公布された農地改革法(1969年)の失われた記憶と影響を、インタビュー、アーカイブ映像、数多くのペルー映画の映像を用いて再構築し、ペルーで起こった革命の是非をふり返るドキュメンタリー。この度解禁された予告編では、スペイン植民地時代からの半封建主義的なペルーの社会構造、そしてペルーの歴史を変えた激動の“革命”とその影響、さらには民衆の熱狂を映し出す。現代ペルーの知識人や政治家、文化人へのインタビュー、アーカイブ映像、映画などの数々の映像から、革命の歴史が紐解かれていく様子が切り取られている。『革命する大地』は4月27日(土)より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:革命する大地 2024年4月27日より新宿K’s cinemaほか全国順次公開©2019 Autocinema
2024年03月27日ペルーのドキュメンタリー史上最大のヒットを記録したゴンサロ・ベナべンテ・セコ監督の『革命する大地』が4月27日(土)より公開されることが決定。ポスタービジュアルが解禁された。本作はベラスコ将軍(後に大統領)率いるいわゆる軍部革命政権によって公布された農地改革法(1969年)の失われた記憶と影響を、インタビュー、アーカイブ映像、数多くのペルー映画の映像を用いて再構築し、ペルーで起こった革命の是非をふり返るドキュメンタリー。1969年にベラスコ大統領率いるいわゆる軍部革命政権によって公布された農地改革法は、それまでのペルーの土地と市民権をめぐる闘争に大きな変革をもたらした。ベラスコ大統領は先住民を半奴隷状態から解放した英雄と見る人と、彼が解体した地主寡頭制に不満を持ち独裁者と見る人とで、ペルー国内を二分する存在である。ペルー革命前夜として、スペインからの独立を宣言してもなお続くスペイン植民地時代からの半封建主義的なペルーの社会構造が、アーカイブ映像と多数のインタビューや引用作品によって丁寧に語られていく。ペルーの国民的作家あるマリア・ホセ・アルゲダスや農民リーダーらが当時をふり返り告白。そして舞台は徐々に運命の1968年へと加速する。ペルー革命からベラスコ政権の瓦解まで、社会の変化を映画は鮮明に映し取った。ペルー革命から約50年、いまも政治的混迷が続くペルー。この先、ペルーはどこへ向かうのか?暴力や銃以上に記憶された映像や物語が私たちの味方であることを問い直す本作は、革命によって社会に、民衆に何をもたらすのかを突き付ける…。2019年にペルー本国で公開され、9万人以上を動員し、ペルードキュメンタリー史上最大のヒット作となった本作は、2021年の総選挙前にテレビ放映も予定されていた。しかし、この映画が大衆に及ぼす影響を恐れた保守派が放送の延期を求めたとも言われている。本作に引用されている、2023年に生誕100年を迎えたアルマンド・ロブレス・ゴドイ監督(1923-2010)の『みどりの壁』(1970)は、ゴドイ監督の自伝的作品でもあると共に、ペルー革命を出発点として社会の問題と矛盾を描いた。フェデリコ・ガルシア監督は、ペルー革命後、それまで記録された映像や資料が破棄されていく中、ネガフィルムを盗み出し、アルゼンチンのブエノスアイレスにて『コンドルがうまれたところ』(1977)を完成させている。知識人たちは「農地改革は全員が市民になれる手段だった」と証言する一方で、農地改革後にペルーを待っていたのは暴力の時代だったのも確かだ。そして、「民主的であるなら多様性への寛容さが必要だ」と警鐘をならす。本作では、現代ペルーの知識人や政治家、文化人へのインタビューによって“ペルー革命”が再構築されている。また公開情報と併せてポスタービジュアルも解禁。歴史上の様々な革命家を想起させるベラスコ大統領のアップと、デモを行う市民とそれに対峙する警察、さらに農業に従事する人々を印象的に対比させている。『革命する大地』は4月27日(土)より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月14日女優の大地真央によるコンサート GMO インターネットグループ presents『PURE GOLD〜大地真央 50周年記念コンサート〜』のプレスコールが29日に東京・日比谷シアタークリエにて行われた。同公演では大地の芸能生活50周年を記念し、『マイ・フェア・レディ』『エニシング・ゴーズ』『ローマの休日』『サウンド・オブ・ミュージック』など、これまで出演してきた数々の名作ミュージカルから選りすぐりのナンバーを届けていく。第一部“Over the Moon”では豪華ゲストを迎え、その日限りのコラボレーションを行い、第二部“This is MAO”では、大地の50年の歩みと次の誕生に向けたステージを繰り広げる。プレスコールでは「エニシング・ゴーズ」(ミュージカル『エニシング・ゴーズ』より)、「ナイト&デイ」(ミュージカル『パナマ・ハッティー』より)、「ファッシネイティング・リズム」(ミュージカル『レディ・ビー・グッド』より)を披露。会場ロビーには、コンサートを記念して大地の夫・森田恭通氏が監修し、同氏が代表を務めるデザイン会社・グラマラスが制作した特製金屏風も飾られる。東京公演は日比谷シアタークリエにて11月29日〜12月3日、大阪公演はシアタードラマシティにて2月5日〜6日。また、12月2日18時公演はuP!!!、TELASAにてライブ配信される。○■大地真央 コメント初舞台から50周年の集大成として、11月29日(水)から12月3日(日)東京・シアタークリエ、12月5日(火)12月6日(水)大阪・シアタードラマシティにて、50周年記念コンサートを行わせていただくこととなりました。これもひとえに、日頃からご支援くださっている皆様のおかげと、心より感謝申し上げます。今回はその感謝の気持ちをコンサートという形でお届けしたいと思っております。公演の内容を考えるにあたって50年を振り返り、出演させていただいた当時を懐かしみながらも、今の大地真央をお届け出来ますよう、お稽古に励んで参りました。ゲストには、素晴らしい方々が、日替わりでご出演してくださいます。皆さん、お忙しい中お時間を作ってくださり、駆けつけてくださることは、心から幸せな、身にあまる光栄と今から胸を熱くしております。更に、荒木飛呂彦先生が「大地真央」を描いてくださり、夫の森田恭通は記念に屏風を作ってくれました。1階のロビーで是非記念撮影をして帰っていただけますと幸いです。
2023年11月29日2024(令和6)年2月東京・歌舞伎座、3月名古屋平成中村座で上演される「十八世中村勘三郎十三回忌追善興行」の合同取材会が11月28日、都内で行われ、中村勘九郎、中村七之助が出席した。時代物から世話物、新歌舞伎に新作歌舞伎、舞踊に至るまで、幅広い分野で当り役を持ち、人々を魅了し続けた十八世中村勘三郎。その十三回忌追善では、勘三郎の長男・勘九郎、次男・七之助をはじめ、由縁の出演者と演目が揃い、名優を偲ぶ。1987(昭和62)年1月歌舞伎座『猿若江戸の初櫓』猿若=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹1992(平成4)年10月南座『青砥稿花紅彩画 白浪五人男』弁天小僧菊之助=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹2月歌舞伎座では、寛政元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が、後の中村座である猿若座の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった「猿若祭」を開催。続く3月名古屋平成中村座では、初代勘三郎生誕の地とされる愛知県名古屋市中村区で、十八代目中村勘三郎襲名披露として、平成18(2006)年以来となる同朋高校体育館での公演が実現する。勘九郎は歳月の流れに思いをはせながら、「祖父が父に『追善興行ができるような役者になっておくれ』と言っていた通り、追善興行ができるのは本当にうれしい」としみじみ挨拶し、「親孝行は何ひとつできていなかったと思うが、これで少しは親孝行ができるのかなと思う」と安どの表情。七之助も「1年を通して、父の追善興行を行えるということは息子として本当にうれしく、身の引き締まる思いです」と背筋を伸ばした。2010(平成22)年4月歌舞伎座『連獅子』狂言師後に親獅子の精=十八世中村勘三郎、狂言師後に仔獅子の精=中村勘九郎(当時 二代目勘太郎)、狂言師後に仔獅子の精=中村七之助©松竹2月歌舞伎座夜の部では、初代勘三郎が、江戸で芝居小屋建立を幕府に認められるまでを描いた中村屋由縁の舞踊劇「猿若江戸の初櫓」を上演。勘九郎の長男・中村勘太郎が初役で猿若を勤め、出雲の阿国で七之助が華を添える。17代目と18代目の伝説的な共演以来、中村屋を語る上で欠かすことができない舞踊の大曲「連獅子」では、親獅子に勘九郎、仔獅子には10歳となる次男の中村長三郎が初めて挑むことになった。猿若を勤めることを知った勘太郎の様子について、勘九郎は「マスク越しに笑みがこぼれるのが見えて、愛おしかった」と目を細め、「連獅子」に初挑戦する長三郎には「火の玉のような子獅子を演じてくれるはず」と期待を寄せた。2010(平成22)年2月歌舞伎座『籠釣瓶花街酔醒』佐野次郎左衛門=十八世中村勘三郎©松竹昼の部では、勘三郎が当り役にした「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の佐野次郎左衛門を、勘九郎が初役で勤め、女方の大役・兵庫屋八ツ橋を七之助が同じく初役で勤める。「いつかやりたいとタイミングを模索していた。兄弟ふたりでできるので、父も喜んでいるはず」(勘九郎)、「八ツ橋は、女方あこがれのお役。初役はありがたい」(七之助)と声を弾ませた。さらに、各地の芝居小屋やホールをめぐる「陽春・春暁・錦秋歌舞伎特別公演2024」、10月には「俊寛」の舞台である鹿児島県三島村・硫黄島で13年ぶりの開催となる「三島村歌舞伎」も決定した。勘九郎は「2011年に2回目の『俊寛』を三島村で演じた時、私が14歳で千鳥をやらせていただいた」と回想。勘太郎(当時は七緒八)が誕生した頃で、「父が『七緒八が14歳になるのはいつだ?俺が70歳になるから、その記念でまたやろう』と決めていた」と秘話を披露。「それが見られなかったのは悔しいんですが、父の遺志を継いで、三島村で俊寛を勤められるのも、本当に楽しみ」と追善興行ラインナップに奔走する2024年に闘志を燃やしていた。取材・文・撮影(会見写真):内田涼<公演情報>十八世中村勘三郎十三回忌追善■「猿若祭二月大歌舞伎」【昼の部】11:00~一、新版歌祭文野崎村二、釣女三、籠釣瓶花街酔醒【夜の部】16:30~一、猿若江戸の初櫓二、義経千本桜すし屋三、連獅子2024年2月2日(金)~2月26日(月)※13日(火)、20日(火)休演※9日(金)昼の部は貸切(幕見席は営業)会場:東京・歌舞伎座■「名古屋平成中村座 同朋高校公演」【昼の部】11:00~一、弁天娘女男白浪二、身替座禅【夜の部】15:30~一、義経千本桜川連法眼館二、二人藤娘2024年3月6日(水)~3月18日(月)※12日(火)休演会場:平成中村座(学校法人 同朋学園 同朋高等学校 体育館)公式サイト:
2023年11月29日歌舞伎座新開場十周年「『秀山祭九月大歌舞伎』二世 中村吉右衛門三回忌追善」が、9月2日から25日まで東京・歌舞伎座で上演される。2021年に逝去した中村吉右衛門の三回忌追善として行われ、数々の当り役を持ち、多くの人々を魅了してきた歌舞伎界屈指の名立役をゆかりの演目、出演者で偲ぶ。夜の部では、歌舞伎三大名作のひとつ、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』より、原作の三段目にあたる『車引』が上演されることになり、中村又五郎、歌昇、種之助が出演する。松王丸、梅王丸、桜丸という三つ子の兄弟の争いを描き、歌舞伎の様式美を凝縮した華やかな演目。又五郎の松王丸、歌昇の梅王丸、種之助の桜丸という配役で、豪快な荒事の魅力を披露する。『菅原伝授手習鑑 車引』平成30(2018)年7月大阪松竹座公演より、松王丸=中村又五郎(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』平成26(2014)年4月金丸座より、梅王丸=中村歌昇(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』2023年「秀山祭九月大歌舞伎」オフィシャルビジュアルより、桜丸=中村種之助(c)松竹又五郎、歌昇、種之助の親子3人で『車引』の三兄弟を勤めるのは、今回が初めて。このたび、都内で行われた取材会に顔を揃え、それぞれの意気込みを語るとともに、在りし日の吉右衛門の思い出話も披露した。「古典中の古典ですし、播磨屋の一員として、お兄さんにお稽古で教えていただいた“核の部分”をしっかり噛みしめながら、舞台に挑めたら」。そう語る又五郎は、「大きなお役を、ここにいる3人で勤められるのは、なかなかない機会で親としてはとてもうれしいこと。子どもたちは嫌だと言うかもしれませんが(笑)」と親子共演に喜びを示し、演じる松王丸については「梅王丸、桜丸を痛めつけるのではなく、体から出てくるパワーで抑えつける感じが出せれば」と語った。梅王丸を勤める歌昇は「播磨屋として、おじさまの舞台に対する姿勢を近くで見てきました。教えていただいたことをしっかりと継承し、おじさまに近づけるように精進することで恩返ししたい。親子3人での共演もうれしいですし、梅王丸は金丸座以来、だいぶ時間が経っているので、成長した姿をお見せしなければ」と決意表明。桜丸を勤める種之助は初役となり、「(尾上)菊之助のお兄さんに教えていただきます。教えをしっかりと自分のものにして、歌舞伎座という舞台に見合う桜丸を目指していければと思います」とこちらも闘志を燃やした。吉右衛門との思い出を問われると、又五郎は「スパルタという意味ではなく、『あそこはこう』とお厳しい指導をいただいた。こちらが進歩をすれば、『そうだ、あれでいいんだよ』と褒めてくださった」としみじみ。「お言葉すべてが財産。舞台に対する姿勢の厳しさは常々でしたが、映画を観たり、絵画を鑑賞したり、そういった体験や経験が自分の豊かさにつながるとも教えていただいた」(歌昇)、「とにかく死ぬ気でやれと言われました。生前には『これからの歌舞伎はどうなるんだろうね』とも。時代が変わり、お客様の求めるものも変わるなかで、古典以外に新作や昔の古典の再演など、工夫をこらしているが、それには驚いていると思うし、どんな歌舞伎を望んでいらっしゃったのか分かりませんが、私たちが教わったことを守っていきたい」(種之助)と話していた。<『菅原伝授手習鑑 車引』あらすじ>三つ子の兄弟、松王丸(又五郎)、梅王丸(歌昇)、桜丸(種之助)は、それぞれ藤原時平、菅丞相、斎世親王に奉公しています。主人たちの対立により、今は敵味方となった三人。ある日、梅王丸と桜丸は主人の無念を晴らそうと、敵である時平が乗る牛車の行く手を阻みます。それを止めに入ったのが松王丸。三人が争う内に牛車より時平(中村歌六)が現れ……。取材・文:内田涼<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「秀山祭九月大歌舞伎」二世中村吉右衛門三回忌追善【昼の部】11:00~一、祇園祭礼信仰記金閣寺二、土蜘三、二條城の清正【夜の部】16:30~一、菅原伝授手習鑑車引二、連獅子三、一本刀土俵入取手宿安孫子屋よりお蔦の家 軒の山桜まで2023年9月2日(土)~9月25日(月) ※11日(月)、19日(火) 休演会場:東京:歌舞伎座
2023年08月22日数多の名舞台を生み出してきた“二大レジェンド女優”大地真央と花總まりが、初共演を果たして話題を呼んだ『おかしな二人』(ニール・サイモン作)。2020年の上演時には、コメディエンヌぶりに定評のある大地に、コメディ初挑戦となる花總が果敢に挑んで客席を湧かせた本作。待望の再演となる今回も女友だち役の宮地雅子や平田敦子、山崎静代(南海キャンディーズ)と、スペイン人兄弟役の芋洗坂係長、渡辺大輔が続投。新たに青木さやかが加わり、大いに笑って楽しめる舞台を展開している。1970年代のアメリカ、マンハッタン。TVの敏腕プロデューサーだが無精者のオリーブ(大地)は、今日も荒れ放題の部屋でミッキー(青木)やレネー(宮地)、シルヴィア(平田)、ヴェラ(山崎)とカードゲームに興じている。そんな中、離婚問題で傷心のフローレンス(花總)がやってきて、女たちは大わらわ。オリーブは彼女との同居を提案するが、病的なほどキレイ好きなフローレンスとの生活はハプニングの連続で……。大地は自由で奔放、自立した女性のオリーブがまさにハマり役。次々に着用する70年代風の衣裳が目にも楽しく、別れた元夫にお金を振り込んでしまう弱さも見せて、なんともチャーミングだ。花總は、いつもの姫役者ぶりをかなぐり捨てての熱演。それでもセリフの間合いやふとした動きまで、キッチリとフローレンス像を通しての“喜劇”であるのがさすが。おたまを振り回す花總の姿は必見だ。フィナーレにはショーシーンも付いて、最後まで大地・花總の豪華コンビを楽しめる演出となっている。青木、宮地、平田、山崎は、普段はゴシップ話で盛り上がりながらも、オリーブやフローレンスの窮地には頼もしさを発揮する女友だち役を個性豊かに表現。オリーブと同じアパルトマンに住むスペイン人兄弟役の芋洗坂係長と渡辺は、英語が苦手という設定から珍妙なやりとりで笑わせる。とはいえ、こちらも安易な笑いには走らず、兄弟の温かくマジメな性格が伝わる役づくり。物語に気持ちのよいアクセントを加えていた。ゲネプロの前に行われた囲み会見では、「間違いなくパワーアップしていると思うので、見どころは全部です(笑)」(大地)、「おかしな2人じゃなくて、おかしな8人というくらい全員が面白くて。お客様と一体となって楽しめれば」(花總)と語った2人。「舞台に出ている日は元気になる」(青木)、「大地さんと花總さんの温かさで稽古も楽しかった」(宮地)、「パワーアップしている2人に一生懸命追いつきたい」(平田)、「(前回のコロナ禍での稽古と違い)今回は向き合って稽古ができたので、団結力が強まった」(山崎)と、この座組みならではの言葉が次々と。「たくさんの方に笑顔になっていただければ」(渡辺)、「再演が決まった時から心待ちにしていた作品」(芋洗坂係長)との言葉に全員がうなずくなど、ここでも抜群のチームワークを見せての会見となった。取材・文/藤野さくら
2023年04月12日2023年3月に全国12カ所で行われる『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』のオンライン合同取材会を12月14日(水) に実施。毎年恒例となった巡業への思い、そして各演目の解説、見どころを中村勘九郎、中村七之助が語った。2005年からスタートした〈春暁特別公演〉は、時期によって〈錦秋〉〈新緑〉〈陽春〉と銘打ち回を重ねながら、来春で18回目を迎える。これまでに行った公演を含めて、2022年の春には全国47都道府県を制覇するという偉業も成し遂げた。始まった当初は「こんなに長く続くとは思っていなかった」という勘九郎は、「過去の芸談コーナーで〈継続は力なり〉という話をしたこの巡業ですが、私たちはもちろん、中村屋の弟子たちも含め、みんなの力になっていますし、特別公演をきっかけに、歌舞伎座や中村座、他の劇場に足を運んで下さる新たなお客様が増えたことも、続けてきたおかげだと感じています。コロナがまだ不安定な状況ではありますが、来年も全国を巡業ができることは、本当にありがたいことだと思っております」。七之助は「今回も含めてコロナ禍で巡業を行うこと自体が難しかったり、歌舞伎座や東京、大阪といった大都市に行きづらいという地方のお客様も多いなか、私たちがいろいろな場所へ伺い、歌舞伎を見る機会を作ることできるのが、本当に嬉しいです。中村屋一丸となって、一生懸命良い舞台をみなさまにお見せできたら」と、思いを語る。中村勘九郎今回の『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』は、「トークコーナー」「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」で構成。勘九郎、七之助、鶴松が参加するトークコーナーについて、勘九郎は「全国どこに行っても歌舞伎に縁があったり、史跡があったりするので、地元の方たちとお話できることが和気藹々として楽しいですね。歌舞伎は伝統芸能で、堅苦しくて敷居の高いイメージがあるので、まずはお客様の心の壁を取っ払って演目を見ていただきたいという気持ちがあります。ですので、できるだけ素の部分というか、飾らないことを意識してお話をするように努めています」。七之助は「兄が言った通りで、地元のお客様と出会えることはもちろん、何度か伺った土地には、馴染みの店や必ず行く場所があります。私事ではありますが、私がMCを務めているラジオ番組のInstagramのために、劇場の近くの名所や神社、歌舞伎に縁のある場所に行くようにしてるので、トークの幅は広がったと思います。事前に頂いたお客様の質問を通じていろいろなコミュニケーションが取れるのがいいですね」とコメント。以前のように手を挙げた方と直接話すことは叶わない時期ながら、その土地ならではの話題が飛び出すトークコーナーを楽しみにしている様子だった。中村七之助「元禄花見踊」は春にぴったりの華やかな演目となる。七之助は「トークコーナーを経て〈春暁特別公演〉の歌舞伎、その踊りの一発目なので、何も考えずに綺麗なものを見ていただいて、その歌舞伎の世界観に入っていただこうかなと思うような踊りです。一緒に花見をするような気分でご覧いただければ幸いです」、勘九郎は「元禄期の男と女が華やかに踊るので、まずビジュアルが見どころ。衣装の美しさや当時の頭のかつらのゆい方を、目で楽しんで頂ける演目です」と紹介した。「仲蔵狂乱」の上演は、本興行では昭和35年の歌舞伎座以来。2021年にNHKで放送された「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で中村仲蔵を演じた勘九郎にとっても縁のある演目と言える。出演する勘九郎は「なかなか本興行で出ない珍しい踊りを披露するのも、この特別公演のいい部分。仲蔵さんが出世をしていくサクセスストーリーは、落語や講談でも有名ですが、彼は志賀山流の養子になった踊りの名手です。いまでも〈仲蔵振り〉は受け継がれている、なかなかいない歌舞伎役者の一人でもあります。〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」とのことで、そこも見どころとなりそうだ。公演を楽しみにしている方へのメッセージを求められた勘九郎は「コロナという流行り病が出てから早三年、日頃から何かに気を付けなければいけなかったり、これまでと勝手が違ったりするなかで、鬱々とした気分を持たれている方もいらっしゃると思います。本当に短い時間ではございますが、劇場で芝居を見ている間だけは、その気分を忘れて頂けるよう美しい世界に誘いたいですし、一生懸命私たちも切磋琢磨しようと思っています。春爛漫のひとときを楽しんで頂ければ嬉しいです」。七之助は「毎年恒例の巡業が今回もできる喜びを噛みしめながら、私たちの体調面やスタッフもコロナ対策バッチリで、安全安心に見ていただけるよう気を引き締めて参りたいと思います。全国12カ所24公演、一つ一つの公演を一生懸命踊りたいと思っておりますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いします」と締めくくった。取材・文=長澤香奈撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)<公演情報>『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演 2023』ビジュアル【演目】※上演時間約2時間予定1. トークコーナー中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松2. 元禄花見踊 長唄囃子連中門弟 一同3. 仲蔵狂乱 長唄囃子連中小野良実(おのよしざね) 中村 勘九郎4. 相生獅子 長唄囃子連中姫 中村七之助姫 中村鶴松【日程・開催地】■2023年3月6日(月) 東京・北とぴあ さくらホール3月9日(木) 千葉・千葉市民会館 大ホール3月10日(金) 埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール3月11日(土) 東京・ティアラこうとう 大ホール3月12日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール3月13日(月) 神奈川・相模原女子大学グリーンホール 大ホール3月15日(水) 大阪・サンケイホールブリーゼ3月18日(土) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール3月19日(日) 宮城・名取市文化会館 大ホール3月21日(火) 福岡・キャナルシティ劇場3月22日(水) 広島・広島文化学園HBGホール3月23日(木) 愛媛・松山市民会館 大ホール公式HP:
2022年12月24日名ソリストたちの彩りあふれる輝く音色が、藤木大地の柔らかな声と響き合う藤木大地&みなとみらいクインテット(三原市芸術文化センター)東洋人のカウンターテナーとして初めてウィーン国立歌劇場にデビュー(2017年)し、大きなニュースとなって以来、国際的に高い評価を得ている藤木大地。彼は2021年から横浜みなとみらいホール(横浜市)の初代「プロデューサー in レジデンス」にも就任し、さまざまな企画作りにも携わっています。そんな藤木大地が、今望みうる最高のクインテットと共に三原市芸術文化センターでコンサートを行います。クインテットのメンバーは、ヴァイオリンの成田達輝、周防亮介、ヴィオラの川本嘉子、チェロの中木健二、そしてピアノの松本和将です。それぞれがソリストとしても活躍する才能豊かな演奏家たち。藤木大地の透き通る歌声とクインテットの醸す濃密な音色を、ぜひお楽しみください。藤木大地©T.Tairadate川本嘉子©島崎陽子成田達輝©Marco borggreve中木健二©塩澤秀樹周防亮介©JUNiCHIRO MATSUO松本和将©taktmusicこの企画は「藤木大地&みなとみらいクインテット」ネットワーク・プロジェクトとして、三原市芸術文化センターの他、新潟県新潟市、奈良県大和高田市、神奈川県横須賀市でも予定されています。三原公演のチケット発売は、12月9日(金)10時から。ポポロ事務所、ポポロオンライン、イープラスでの取り扱いとなります。日本が世界に誇る国際的なアーティストのひとり藤木大地と才能あふれるクインテットのメンバーが創り出す濃密な時間を、ぜひ三原ポポロでご堪能ください。藤木大地&みなとみらいクインテット : 広島県三原市の三原市芸術文化センター[ポポロ] : プログラムシューマン:ピアノ五重奏曲より第3楽章シューベルト:魔王*マーラー:私はこの世に忘れられた*ラフマニノフ:ヴォカリーズ*バッハ:主よ、人の望みの喜びよ*モノー:愛の讃歌*ヴォーン・ウィリアムズ:静かな真昼*ブラームス:聖なる子守唄ヴュータン:アメリカの思い出「ヤンキー・ドゥードゥル」Op.17 *加藤昌則:レモン哀歌*木下牧子:鴎*讃美歌:神ともにいまして*モリコーネ:ネッラ・ファンタジア*平井夏美:瑠璃色の地球*村松崇継:いのちの歌*バッハ:満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ**編曲:加藤昌則*曲目は変更になる場合がございます。公演情報公演名:藤木大地&みなとみらいクインテット会場:三原市芸術文化センター(広島県三原市宮浦2-1-1)開催日時:2023年2月18日(土)14時開演(13時15分開場)入場料:一般3,800円ペア(2枚)7,000円25歳以下1,000円*未就学児は入場不可取扱い:三原市芸術文化センターポポロ、ポポロオンライン、イープラスポポロオンライン: 主催:一般財団法人みはら文化芸術財団、中国新聞備後本社後援:三原市協力:横浜みなとみらいホールご来場の皆様へ当ホールでは「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に基づき、感染拡大防止に努めて公演を実施して参ります。ご来場の際にはマスク着用、手指消毒、検温などの感染防止対策に、ご協力をお願いいたします。アクセス◎JR三原駅より4番バス乗り場「田野浦線」で5分「芸術文化センターポポロ・医師会病院入口」下車すぐ◎山陽自動車道本郷ICより約30分。福山西ICより約30分※公演当日は隣接する宮浦公園多目的広場を、無料駐車場としてご利用いただけます。(12時15分~17時)※駐車場には限りがございます。公共交通機関をご利用ください。※公演終了後、ホール西側バス停よりJR三原駅行きの無料シャトルバスを運行します。地図 : 主催者概要団体名:一般財団法人みはら文化芸術財団所在地:広島県三原市宮浦2-1-1三原市芸術文化センター ポポロ設立:2019年11月27日URL: 公式facebook : 公式twitter : 公式Instagram : お問い合わせ先三原市芸術文化センターポポロ(一般財団法人みはら文化芸術財団)担当:吉本電話番号:0848-81-0886E-mail: event@mihara-caf.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月08日ニューバランス(New Balance)のスニーカー「90/60」から、“水と大地”をデザインコンセプトにした新色が登場。2022年12月3日(土)に発売される。ニューバランスの最新スニーカー「90/60」に新色2022年にデビューしたばかりの「90/60(ナインティシックスティ)」は、ブランドを代表するフラッグシップモデルの「990」シリーズと、2000年代初頭にリリースされたランニングシューズ「860」に着想を得た最新モデル。各モデルの特徴を誇張したミッドソール、内外で異なるデザインのNロゴ、ダイヤモンド型のアウトソール、タンの三角ロゴパーツなどが特徴で、「990」と「860」両方の技術とデザインを取り入れることで、全く新しいモダンな一足へと昇華させている。“水と大地”をコンセプトにしたベージュ&ブラック新色のデザインコンセプトは、“水と大地”。柔らかなくすみカラーの中に爽やかな水色が映えるベージュと、バーガンディーがダークカラーに深みを与えるブラック。ニューバランスの最新モデルにふさわしい、洗練された2色が新たにラインナップに加わる。商品情報ニューバランス「90/60」新色発売日:2022年12月3日(土)価格:18,700円カラー:BCG(ブラック)、WCG(ベージュ)ウィズ/サイズ:D/22.5〜29.0、30.0cm取扱店舗:ニューバランスオフィシャルストア、ニューバランス公式オンラインストア、一部の取り扱い店舗【問い合わせ先】株式会社ニューバランスジャパンお客様相談室TEL:0120-85-7120
2022年12月01日シルバーリング、ネックレス全5種をラインアップ!コラボ・ライセンス専門サイト「FanFun MARKET」は、TVアニメ「リアデイルの大地にて」コラボジュエリーの受注を開始いたしました。(受注期間:11/30~12/28)商品ページはこちら : ■リアデイルの大地にて守護者の指輪【No.3】TVアニメ「リアデイルの大地にて」に登場する守護者のリングを再現したシルバーリングです。幅の太い平打ちリングに模様を取り込み、グリーンの石を留め表現しています。商品画像ノベルティカード(裏面)素材:シルバー925、Nanogems付属:オリジナルBOX&ノベルティカード価格:14,300円(税込)サイズ:13号~21号(奇数号)■リアデイルの大地にて守護者の指輪【No.9】TVアニメ「リアデイルの大地にて」に登場する守護者のリングを再現したシルバーリングです。シンプルなストレートリングに模様を取り込み、ブルーの石を留め表現しています。商品画像ノベルティカード(裏面)素材:シルバー925、Nanogems付属:オリジナルBOX&ノベルティカード価格:12,100円(税込)サイズ:13号~21号(奇数号)■リアデイルの大地にて守護者の指輪【No.13】TVアニメ「リアデイルの大地にて」に登場する守護者のリングを再現したシルバーリングです。幅の太い平打ちリングに模様を取り込み、パープルの石を留め表現しています。商品画像ノベルティカード(裏面)素材:シルバー925、Nanogems付属:オリジナルBOX&ノベルティカード価格:14,300円(税込)サイズ:13号~21号(奇数号)■リアデイルの大地にて守護者の指輪【No.6】TVアニメ「リアデイルの大地にて」に登場する守護者のリングを再現したシルバーリングです。シンプルなストレートリングに模様を取り込み、パープルの石を留め表現しています。商品画像ノベルティカード(裏面)素材:シルバー925、Nanogems付属:オリジナルBOX&ノベルティカード価格:12,100円(税込)サイズ:13号~21号(奇数号)■リアデイルの大地にてケーナ&キーシルバーネックレスTVアニメ「リアデイルの大地にて」に登場するケーナとキーをイメージしたシルバーネックレスです。ケーナの銀環の魔女装備をリングパーツで表現し、中央にキーのチャームが揺れるデザインに仕上げました。商品画像-1商品画像-2ノベルティカード(裏面)素材:シルバー925、Nanogems付属:オリジナルBOX&ノベルティカード価格:14,300円(税込)サイズ:50cm【オリジナルBOX】(C)2021 CEEZ,てんまそ /KADOKAWA/ リアデイル製作委員会【取り扱いショップ】Fan Fun MARKET : FanFun MARKET 公式HP : 【FanFun MARKET 公式アカウント】公式Twitter : 公式Instagram : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月30日猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』が、11月3日に平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)で初日を迎えた。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いから、2000年に誕生した平成中村座。2カ月連続公演のふた月目となる今月の第一部は、『寿曽我対面』『舞妓の花宴』『魚屋宗五郎』の古典作品が並び、江戸の芝居小屋を模した平成中村座でしか味わえない舞台となっている。そして第二部では、先月から引き続き、平成中村座で初となる新作歌舞伎、宮藤官九郎が平成中村座のために書き下ろした『唐茄子屋~不思議国之若旦那』と、華やかな舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演される。『平成中村座 十一月大歌舞伎』は11月27日まで。なお新型コロナウイルス感染症の影響により、本日11月4日・5日公演は第一部・第二部ともに中止となっている。■中村勘九郎 コメント10月5日、浅草で4年ぶりとなる平成中村座の幕が開きました。初日の幕が開いたとき、お客様の拍手がすごくて、我々役者やスタッフだけではなく、皆さまも平成中村座を待っていてくださったんだと感じられて、とても幸せな気持ちになりました。連日、大勢のお客様に平成中村座へお越しいただき、小屋も喜んでいるように感じましたし、何より毎日平成中村座で芝居ができて嬉しかったです!そして、おかげさまで無事に千穐楽まで完走できたことに感謝です。稽古を経て、いよいよ、11月公演が始まりました。ふた月連続でご覧いただく『唐茄子屋』は、宮藤官九郎さんが今回の二か月連続公演のために書いてくださった新作、宝物のような作品です。幕が開くまでは、どんな反応なのかドキドキでしたが、大いに笑って楽しんでいただけているようで、本当に嬉しいです!11月にも古典作品が並びます。江戸の芝居小屋を模した平成中村座の空間で、古典の持つ魅力も合わせてご堪能いただきたいと思います。さて、すっかり寒さも増してまいりました。是非、11月は防寒対策をして浅草へ足をお運びください。平成中村座に一歩踏み入れれば、関係者一丸となって、熱い舞台空間をお届けします!皆様のご来場を心よりお待ちしております。<公演情報>猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』11月3日(木・祝)~27日(日) 平成中村座猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』ビジュアル【演目】■第一部一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)出演工藤祐経:中村橋之助曽我五郎:中村福之助曽我十郎:中村歌之助化粧坂少将:中村鶴松小林朝比奈:中村虎之介大磯の虎:坂東新悟鬼王新左衛門:中村勘九郎二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)出演白拍子和歌妙:中村七之助三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)出演魚屋宗五郎:中村勘九郎召使おなぎ:坂東新悟磯部主計之助:中村橋之助小奴三吉:中村歌之助菊茶屋娘おしげ:中村鶴松菊茶屋女房おみつ:中村歌女之丞父太兵衛:片岡亀蔵女房おはま:中村扇雀■第二部一、唐茄子屋(とうなすや)不思議国之若旦那作・演出:宮藤官九郎出演若旦那徳三郎:中村勘九郎傾城桜坂/お仲:中村七之助第二太夫/源六倅源助:坂東新悟大工の熊:中村橋之助半公:中村福之助眠 善治郎:中村虎之介若旦那(小):中村勘太郎お仲倅イチ:中村長三郎丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松山崎屋おりき:中村歌女之丞達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵大家源六:坂東彌十郎八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀二、乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)出演萬歳:中村扇雀才造:中村勘九郎白酒売:中村七之助大工:中村橋之助若旦那:中村虎之介芸者:中村鶴松角兵衛獅子:中村歌之助角兵衛獅子:中村福之助女船頭:坂東新悟田舎侍:片岡亀蔵通人:坂東彌十郎チケット情報はこちら:※新型コロナウイルス感染症の影響により、11月4日(金)・5日(土) の公演は第一部・第二部ともに中止。最新の情報は公演公式サイトにてご確認ください。
2022年11月04日ステージに広がる、スペインの乾いた大地。それが、20世紀初めに活躍したスペインの詩人・劇作家、フェデリコ・ガルシーア・ロルカがこの『血の婚礼』で描いた悲劇の舞台だ。レオナルド(木村達成)と彼の昔の恋人である“花嫁”(早見あかり)、そして“花婿”(須賀健太)が大地を駆け、はいずり、抱き合い、殴り合い、蹴り合い、己の肉体を、そして言葉を、魂をぶつけ合う……。物語は冒頭から、花婿の母(安蘭けい)が自分の息子への愛情と共に、深い悲しみと憎しみに囚われていることを示す。どこか狂気に駆られている彼女を、息子は愛している一方で疎ましさも覚えている様子。この1シーンだけで、彼らの複雑な心模様が浮き上がる。そしてレオナルドも花嫁も、自分たちの今の姿に苛立っている。レオナルドは妻に怒りをぶつけ、花嫁は女中とひりひりするようなやりとりを繰り広げる。そんな彼らを縛りつけている何かを、黄色やオレンジなど色鮮やかな衣服の上のハーネスが象徴しているかのようだ。視覚的な演出として、衣裳が非常に印象的であることは特筆しておきたい。ほとんどの登場人物の衣裳が鮮やかな色味である一方、花婿の母だけは常に黒、そしてレオナルドとその妻(南沢奈央)だけが真紅を身につけることも。花婿と花嫁の結婚式の日、宴の最中にレオナルドと花嫁が姿を消す。花婿はふたりを追う。ここで第一幕が終わり、舞台上にあった壁が取り払われる。そしてステージ全面を使った広大な大地(砕いたココナッツの皮が使用されているのだとか)が姿を現す。この舞台転換が、何よりも効果的だ。人々を遮っていた物が消え、レオナルドと花嫁、花嫁はハーネスを外す。自らを縛るものがなくなったその時、3人は心も体も激しくぶつけ合う。そして彼らは悲劇的な結末を迎える。レオナルドと花嫁の葛藤は、観客の共感を誘うものではないだろう。どちらかと言えば、理解できずもどかしく感じられる。だが彼らの躍動する肉体が、ひどく心を揺さぶることは間違いない。また終盤で亡くなった者たちを悼む母の姿の、悲しくもどこか雄々しく、美しい姿も。これが、“人が生きる”ということだと語りかけるように……。取材・文:金井まゆみ
2022年09月21日俳優、金子大地さん。役次第で全く見違える雰囲気、人を射止める力強い眼差し、クシャッと笑う笑顔…。際限なく移ろう表情に心酔し、内面を覗いた。――この世界へは、たまたまその日に近くでオーディションをやっているのを知って、友達と受けたのがきっかけだとか。もともと俳優を目指していたわけではなかったのが、どのタイミングくらいでお芝居が好きになったんでしょう。最初の3年間くらいは、本当の意味で好きなのかわからなかったです。あまりお仕事もなかったですし。正直なところ、少しずつ人に評価していただけるようになってからですかね。それまで東京には来たことがなくて、高校を卒業してから上京したんですが、思い描いていた世界とは違ったんです。もっと華やかで、最初から作品にバーンと出られるのかと思っていたのが、自分はそうではなかったというだけなんですけど。いざ東京に出てきたら、何の知識もなくて結局何もできない…というような。オーディションに落ちまくって、ただただ何もない孤独。早く周りに追いつかないといけない、と焦っていて。でも人って、出会う相手によって変わると思うんです。僕の場合は、東京に来て出会った役者の親友がすごく映画が好きで、映画やお笑いをずっと一緒に見ていたんです。そういうところから自分は何をやりたいのか、俳優としてどうなっていくのがいいのかとか、だんだん見えてきたので、その出会いが大きかったなと思います。――知らなかった世界が拓けたんですか?最初の頃は知識が全くなかったので、何をしていいかも全然わからなかったんです。でも彼と出会って苦楽を共にしてきて、つらかったけれど楽しくもなった気はします。同じところをずっとぐるぐる回っているようで、螺旋階段みたいに少しずつ上に行っているような感覚もあって。今、やっとお仕事をいただけるようになって、一歩ずつやっていくしかないんだなと思えるようになりました。――キーパーソン的存在ですね。今こう思っている、この感情だったり考え方だったりって間違ってないよね、というような答え合わせをずっとしてきた友達です。当時は余裕もないし仕事もなかったので、人の作品を見て「あんなんじゃダメだ」とか「こういうものが評価されないとダメだ」とか悪いことばかり言っていました。ふたりともお酒が強くないのでコーヒーを飲みながら(笑)。今はもうそういう話はしなくなりましたが、今思うとあの時間はすごく楽しかったなと思います。暇だったので、それしかなかったんです。――人と話すことで自分の考えがまとまることってありますよね。あります。細かくてもいいから一個一個の感情や考えを正直に言葉にすることは大事だなって。――今はどんなことを考えていらっしゃるんですか?今はもう目の前にあるお仕事を頑張るだけです。当時は、人のことをすぐ嫌いになってしまうこともありましたが、今はちゃんとリスペクトしています。嫉妬がなくなったとは言いませんが、そんなことを言っていられない年齢になってきましたし、やっぱり現場ですごい人を目の当たりにすると素直にすごいと思えるんです。――金子さんご自身がいいなと思うドラマとか映画って、どんなものなのか教えていただけますか。ドラマ『北の国から』が大好きです。子供の頃、親が見ていたのを一緒に見てはいましたが、ちゃんと見たのは東京に来てから。今でも定期的に見直しています。先日、主人公一家の純を演じた吉岡秀隆さんと共演させていただいたんですが、やっぱり目が素敵でした。「東京慣れた?」と聞かれて、「まだそんなに慣れていないです」と返したら、「慣れなくていいよ。慣れたら終わりだよ」と言ってくださったんです。東京というか芸能界ってことだと思うんですけど、そういうものに染まらずに、普通の感覚を持ち続けろと言ってくださって嬉しかったですね。――『北の国から』は、どの辺が刺さったんですか?純にものすごく感情移入してしまうんです。優しいし、何より心の中で自問自答している。純くんって純粋で、周りのいろんな感情に気づいてしまう人だから自問自答するんです。そういう複雑な感情を大事にしたいです。それがあるかないかが、人の思いやりにちゃんと気づけるかどうかに繋がると思うし、気づける人は他人にも優しくできると思うので。――お休みの日は何してますか?何もしていないですね。家で寝ているか、友達とふたりで飲むかサウナに行くか。最近は、運動したいと思って、グローブを買って公園でふたりでキャッチボールしました。「帰ってゲームするか~」って、中学生みたいな感じで過ごしています(笑)。――単位はふたりなんですね。そうですね。たまに3人とかもあります。ただ最高でも4人。もともと友達は少ないのでメンツも変わらないんです。――今後こんな俳優になっていきたいというのはありますか?本物になっていきたいという気持ちがずっとあります。パブリックイメージよりも、とにかく人の心に届くお芝居がしたいです。金子さんが出演する映画『手』は、「日活ロマンポルノ」生誕50周年記念プロジェクトとして企画された「ROMAN PORNO NOW」の第1弾作品。山崎ナオコーラさんの同名小説を原作に、『ちょっと思い出しただけ』などを手掛けた松居大悟さんが監督。主演は福永朱梨さん。9月16日より全国順次公開。かねこ・だいち1996年9月26日生まれ、北海道出身。2018年のドラマ『おっさんずラブ』で注目を集め、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』にてドラマ初主演を果たす。近年の主な出演作は映画『猿楽町で会いましょう』『サマーフィルムにのって』など。放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼家役を務める。スウェット¥27,500(ケンイチ)パンツ¥30,800(セブン バイ セブン)シューズ¥25,300(アポクリファ) 以上サカス ピーアール TEL:03・6447・2762※『anan』2022年7月27日号より。写真・玉村敬太スタイリスト・千野潤也(UM)ヘア&メイク・Taro Yoshida(W)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月23日印象的な顔立ちのはずなのに、作品のたびに纏う雰囲気のみならず表情も佇まいもあんまり違うものだから、それが金子大地さんであることを忘れてしまう。多くの役者さんは、役を通して本人の人となりが透けて見えるものだけど、それがどうにも掴めない。ならば、と直接ご本人を訪ねて、お聞きしてみることにしました。――放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼家を演じていますが、父親の頼朝が突然死を迎えたことで、ここから頼家は怒涛の展開で…終焉が目前ですよね。頼家は、歴史的には自己中心的な人間のイメージが定着していますが、脚本の三谷(幸喜)さんと話した時に、そうは描きたくない、可哀想な人だとおっしゃったんですよね。でも確かにそうなんです。父上(頼朝)が急死して、18歳という若さで突然鎌倉殿を任されて、その重圧はとてつもないものだったはずなんです。武術の才能はあったけれど世間知らずで、欲にまみれた百戦錬磨の大人たちに囲まれて誰の言葉を信じていいのかわからなくなって、どんどん堕ちていってしまう。そこの切なさというか孤独は意識しました。――若くして非業の死を遂げる役ですが…。頼朝の死により、タイトルにもなっている13人がようやく集まって、僕が演じる頼家の座を狙うわけで、ここからどんどん面白い展開が待っています。頼家も最期までしっかり描いていただいたので、そこは楽しみにしていただければと思います。――金子さんに伺いたかったのは、作品ごとに印象が全然違うので、どこまで意識されているのかと。それ、言っていただくことが多いんです。以前は、もっと金子大地として知られたいという気持ちもあったんですが、今はありがたいことだなと受け止めています。――自覚はあります?現場での言葉遣いとかは、多少変わったりします。すごく明るい役だったら現場でもちょっとおちゃらけたり、陰のある役だったらあまり人と話さなくなったり。あと、見た目が変わると自然と変わります。髪が目にかかっているか髪が上がっているかでもメンタルが変わりますし、服装とかでも違ってきます。でも、現場が終わったらその感覚も終わりで、普段通りの金子大地になります。――そういう見た目の部分をご自身から提案されることも?提示されるもの以上のことをやりたいなとは思います。全然違う角度のこっちもいけるね、と言っていただけたら、それが理想というか。これって自分に寄せた上で期待以上のものになったということだと思うので、それが演じる僕も一番嬉しいですし納得してもらえる。ダメだったら言われた通りにやります(笑)。――現場では監督に提案したり相談したりするほうですか?9月に公開される映画『手』の森役は、早々に監督の松居(大悟)さんに「あまり掴めないので一緒に考えさせてほしいです」とお願いしました。――最後のシーンでの金子さんの演技が印象的でした。あのシーンは本当にすごく悩みました。さわ子(福永朱梨)と対面して森が発する言葉が、本気なのかがわからなくて。でも松居さんに相談したら「考えすぎだよ」と言われて、答えを出さずにあるがままやろう、となりました。――みじめな場面を演じるのは、ご自身はどんなお気持ちですか?自分の恥ずかしいところをさらけ出すのは全然苦ではないんです。むしろ楽しい。人がもがいている姿とか、ダサい姿をさらけ出すような場面、好きなんです。ここまで悲惨だったりみじめになっている男は、面白いだろうと、演じながらどこかで笑っている自分がいます。――演技に注目が集まったのは、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』のナイーブな演技だと思います。異性と恋愛したいのに、同性しか好きになれずに悩む高校生・純の役でしたが、表情が普段とは全然違ってましたよね。あの役は本当に難しかったです。撮影に入る前に、当事者の方たちのリアルな言葉を聞いたり調べたりしました。自分の心の中にある扉を全部開けて、物事を決めつけて考えるのはやめて、わかったつもりにならずに、想像し続けるというか。あの期間は、街中を歩いている男性を見て、この人と恋愛関係になったらどうなるんだろうと考えて、ドキドキしたり。ガチガチに固まったものを全部取っ払ったことで腑に落ちた部分もありました。あの期間は本当に純くんに近づこうとしていましたね。――その作業は、ご自身としてはあまりないことだった?わりと役を自分に重ねて考えるほうなんですが、『腐女子~』に関しては全然自分と違うキャラクターだったので。役作りというか…役について考える時間をいただけたし、作品に寄り添って一緒に考えてくださる素晴らしいチームだったので、演じきることができたのかなと。金子さんが出演する映画『手』は、「日活ロマンポルノ」生誕50周年記念プロジェクトとして企画された「ROMAN PORNO NOW」の第1弾作品。山崎ナオコーラさんの同名小説を原作に、『ちょっと思い出しただけ』などを手掛けた松居大悟さんが監督。主演は福永朱梨さん。9月16日より全国順次公開。かねこ・だいち1996年9月26日生まれ、北海道出身。2018年のドラマ『おっさんずラブ』で注目を集め、ドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』にてドラマ初主演を果たす。近年の主な出演作は映画『猿楽町で会いましょう』『サマーフィルムにのって』など。放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼家役を務める。スウェット¥27,500(ケンイチ)パンツ¥30,800(セブン バイ セブン)シューズ¥25,300(アポクリファ) 以上サカス ピーアール TEL:03・6447・2762※『anan』2022年7月27日号より。写真・玉村敬太スタイリスト・千野潤也(UM)ヘア&メイク・Taro Yoshida(W)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年07月22日俳優の金子大地と女優の石川瑠華が出演する映画『猿楽町で会いましょう』(19)が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。同作は、まだ存在しない映画の予告編で審査する映像コンテスト「未完成映画予告編大賞 MI-CAN」の第2回グランプリを獲得し、長編映画化。第32回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に正式出品されたほか、台北ゴールデンホース映画祭(台北金馬映画祭)に正式招待されるなど、国内外の映画祭で評価を集めた。駆け出しのカメラマン・小山田修司(金子)は、インスタグラム用の写真を撮影してくれるカメラマンを探していた読者モデルの田中ユカ(石川)と出会う。撮影をきっかけに付き合うようになった2人だが、ユカは突然泣きながら小山田の前に現れたり、自宅マンションには男が出入りしていたりと、何かを隠している様子。そして次第にユカの裏の顔が見えてくる。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など話題作への出演が続く金子が、恋に夢中になるまっすぐな小山田をナチュラルに表現し、今作で第31回日本映画批評家大賞の新人女優賞を受賞を果たした石川が、透明感あふれる魅力でミステリアスなユカを演じきった。
2022年06月25日2010年に初演、2013年の再演を経て2022年、新たなキャストで再々演が実現した鴻上尚史作・演出の舞台『エゴ・サーチ』。主演に今江大地(関西ジャニーズJr.)を迎え〈謎〉と〈想い〉が折り重なる感動の物語を贈る。「エゴ・サーチ」チケット情報新人小説家の一色がインターネット上で見つけたものは、自分と同じ名前、同じ経歴のプロフィールを持つ「誰か」のツイッターとブログだった。「わたし」の知らないもうひとりの「わたし」を追いかけながらも、一色の小説は沖縄の離島を訪れた女性が現地に伝わる妖怪・キジムナーに出会ったところから一向に前に進まなかった。だが、本物のキジムナーが懐かしい女性と会った時、物語は急展開を見せる――。4月30日(土)から始まる大阪公演を前に今江大地が意気込みを語ってくれた。「このお話をいただいたとき、まずは『エゴ・サーチ』の原作を読みました。そしたらすごく僕の好きな物語で。全員がスーパーハッピー!というふうにはならず、ちゃんと苦味があるというか…。すごくいい作品に出会えたと思いました」と、嬉しそうに話す。稽古も楽しかったと振り返る。「鴻上さんにはよく「実感」と言われました。「大地自身が考えて、思ったことをやってみて」って。実は、その「実感」というのがよくわからないときもあって、いろいろ悩んだり、探したりしましたが、本番では「これだ!」って掴めたものがあって。今は自信を持って、主演として真ん中に立てています」と、充足した表情を浮かべた。一番好きな場面はラストシーンだと話す。ネタバレになるため詳細は語れないが、次のように話してくれた。「初めてこの本を読んだときに、一色は鴻上さんだと思いました。最後の場面には鴻上さんの「伝える」っていう強い意志があって。その「伝えたい」という思いが一番強い、大切な部分だと思っています」。「少しでもこの作品を観たいと思って迷っている方がいれば、ぜひ観に来てください!」と声に力を込める。「12、3年前に書かれた作品ですが、今を生きている人たちにも響く物語です。コメディ要素もあって、謎も多い作品ですが、最後には全て綺麗に回収されます。登場人物たちの“苦しいけど頑張って生きていこう”という姿を観てほしいと思います」。ほか、カメラマンの広瀬に結木滉星、一色の恋人・小田切に吉田美月喜、そして一色の担当編集者に南沢奈央らが出演。個性豊かなキャストたちが織りなす、2022年版の『エゴ・サーチ』を楽しんで。大阪公演は4月30日(土)・5月1日(日)、サンケイホールブリーゼにて。チケット発売中。
2022年04月27日今江大地(関西ジャニーズJr.)が主演を務める舞台『エゴ・サーチ』が、4月10日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕。初日公演を観劇した。鴻上尚史が作・演出を手がけ、自身の主宰する虚構の劇団で2010年に初演、2013年に再演された本作。自分の名前をインターネット検索する「エゴ・サーチ」をきっかけに、登場人物の抱える“謎”と“想い”が折り重なっていくさまが描かれる。主人公・新人小説家の一色役に今江、女心を巧みに惹きつけるカメラマン志望の広瀬役に結木滉星、一色の恋人・小田切役に吉田美月喜、一色の担当編集者・夏川役に南沢奈央がキャスティングされた。物語は、一色が編集者の夏川から奇妙な話を聞かされるシーンから動き出す。担当する一色について知ろうとインターネット検索した夏川は「一色のブログを読んだ」と言う。覚えのないことに戸惑い、早速エゴ・サーチした一色は、自身と同じ名前に経歴を持つ“誰か”のブログを発見する。そこに男性フォークデュオを売り出そうとするメタバース・カンパニーの社員たち、女幽霊と沖縄の精霊キジムナー、そして広瀬と彼に貢ぐ女性などいくつもの物語が交錯するうちに意外な事実が明らかになっていき──。インターネット上にいる自分とそっくりな“誰か”の存在が気になり、新作の構想が浮かばない一色。真実に近づくにつれて葛藤の色を帯びていく主人公の人物像を、今江はまっすぐひたむきに立ち上げる。一方、生死を分ける極限のシーンに盛り込まれる“笑い”にも貪欲な姿勢を見せるひと幕も。清々しくテンポのよい芝居で客席をどんどん劇世界へ連れ出していく。カメラマン志望の広瀬が女性の歓心を買う背景にも注目だ。演じる結木の打ち出す人物像は、その理由が明らかになった途端にいっそう切なく映った。一色の恋人・小田切役の吉田は初舞台ながらよく通る声で力強くしなやかに物語のキーマンに扮する。鴻上作品に3度目の登板となる南沢は編集担当・夏川として一色に伴走し、豊富なノリツッコミでコメディリリーフ的な役割を果たした。2010年の初演・2013年の再演より「エゴ・サーチ」という言葉や行為が一般化される昨今において、金の力でインターネット上の影響力を手にしようとする者やリベンジポルノの被害者といった現代の“病巣”も描かれることは興味深い。しかし取りこぼした真実があるとはいえ、主人公は「エゴ・サーチ」したからこそ本質に迫ることができた。一方の観客はどのように「エゴ・サーチ」と向き合うべきだろうか。劇場からの帰り道、鴻上から受け取った問いかけのボールを放り投げることができずに思案し続けた。東京公演は4月24日(日)まで。その後、4月30日(土)・5月1日(日)で大阪・サンケイホールブリーゼと巡演する。取材・文:岡山朋代
2022年04月11日女優の大島優子と俳優の金子大地が出演する、大塚製薬・カロリーメイトの新CM「青いカロリーメイト」編が、9日より放送される。新CMでは大島が先輩社員、金子が後輩社員役で登場。リモートワークが中心になる中で、画面越しだけでなくリアルな“背中”を通して大切なことを教えようとする先輩と、そこから仕事の深さと面白さに気づいていく後輩の姿を描いている。撮影では、初共演ながら本当に仲の良い先輩後輩のような姿を見せた2人。大島が金子にカロリーメイトを渡すシーンでは、何度も息を合わせようと試行錯誤したが、うまくかみ合わず、撮影現場は笑いに包まれた。■大島優子・金子大地インタビュー――先輩の背中を見て、仕事の深さを知るという内容ですが、今の仕事の深さや面白さを知るきっかけとなった、先輩とのエピソードは何かありますか?金子:背中を見て勝手に感じています。こうやったほうがいいよと言っていただくよりも、どの現場でも勝手に受け取って背中を見て学ぶことの方が多いですね。今回の大島さんからもすごく感じました。大島:ほんとですか!?金子:とても感じました。緊張させないように気さくに話しかけてくださったりとか。会社にこんな先輩がいたらきっと仕事も楽しいんだろうなと、演じながら思いました。大島:嬉しいこと⾔ってくれるじゃないですか! ありがとうございます(笑)。私はお芝居などたくさんの先輩方とお仕事をさせていただきましたけど、⼀番尊敬してこういう先輩になりたいなと思うのは、何事にも柔軟性がある先輩ですね。自分もそういう先輩というか、そういう人間に憧れるなと改めて思って、自分の中でもいろんな先輩が浮かびました。――ちなみに大島さんはグループ在籍時をはじめ、後輩が多くいらっしゃると思いますが、後輩に対して⾒せる「背中」で意識されたことはありますか?大島:当時はたぶん自分に厳しくて人にも厳しかったんですよね。でもそれは、人に言うには自分がちゃんとやってなきゃいけないっていう……。⼀番自分に厳しくしておくというのは、意識してやっていたと思いますね。――「進もう、すべてを栄養にして。」というコピーがありますが、お2人が日々仕事をする中で、栄養にしていることや心がけていることはありますか?金子:バランスはやっぱり⼼がけたいなと日頃思っています。タンパク質とか。大島:そっち? 本当の栄養素の方?金子:でも⼀番は心の健康、心の栄養が大事だと思います。楽しく生きる、ですね。好きなものを食べて、好きなことをして……というような。大島:私も心の栄養だなと思います。私たちの仕事って急にギアを変えたりするじゃないですか。普段使わないエネルギーを使っていたりするので、心の栄養を蓄えていないと、なかなかギアがかからなかったり……。みなさんどんなお仕事でもそうかもしれないですけど。なので小さいことでも、嬉しかったこととか、幸せに感じることとかを拾い集めて栄養にしています。――試行錯誤しながら前に進もうと、日々仕事を頑張っている⽅々に向けて、メッセージをお願いします。大島:私自身も今回のCMで、顔だけじゃなくて背中を⾒るということに気付かされたと思います。親の背中を見たことはあったけど、誰かの背中を⾒てハッとさせられることはなかったかもしれない。でもそれは⾃分が⾒ていなかったからかもと思いました。これからは頑張っている⼈の背中を見て、「自分も頑張ろう」と思うのもいいなと思ったので、みなさんにもそういうメッセージが伝わっているといいなと思います。金子:人の背中だったり、人が頑張っている姿を⾒てエネルギーをもらうことってすごくありますよね。そういうコミュニケーションが今(あまり)できない環境だと思うんですが、その中でも連絡を取り合ったり、繋がって「みんなで頑張ろう」ってなればいいなと。僕も元気を届けられるように頑張りたいなと思います。
2022年04月07日女優で元宝塚歌劇団月組トップスターの大地真央さん(66)は、かねてよりお付き合いしていたインテリアデザイナーの森田恭通さんと2007年に再婚。もともと真央さんの大ファンだった恭通さん。友人同士の集まりで出会い「結婚を前提にお付き合いしてほしい」と告白したそう。恭通さんはプロポーズの際、「変わらず仕事を続けてほしい」と告げたとか。女優としてこれからも頑張りたいと思っていた真央さんは、この言葉に後押しされ再婚することを決意したと明かしています。先日は、誕生日に恭通さんからサプライズがあったことを自身のインスタグラムで報告していました。早速チェックしてみましょう!北海道のホテルで美味しい料理を堪能した真央さんご夫婦 この投稿をInstagramで見る 大地真央 Mao Daichi(@daichimao_official)がシェアした投稿 「夫からは、あたたかい格好をしてねとだけ言われ、行き先も知らされず空港へ…行き先はなんと千歳空港」と誕生日に恭通さんから素敵なサプライズがあったことをインスタグラムに報告した真央さん。向かった先は北海道。空港に着き、ホテルまでのお迎えの車内では恭通さんが自宅から持参したドンペリやロブマイヤーの携帯用グラス、チョコレート、ドライフルーツと食べ物だけではなくスリッパ、膝掛け、タオル、ゴミ袋と準備し、移動中も無駄にせず真央さんを素敵にエスコート。ホテルの部屋には露天風呂が付いていたりと、美味しい食事と温泉をゆっくり堪能したようです。こんな素敵なサプライズバースデーに、フォロワーからも祝福のメッセージが多く寄せられていて「こんなサプライズができる旦那様が素敵だなぁって思う」「森田様のサプライズ、何て素敵なんでしょう。愛情に溢れてますね」と恭通さんの愛情たっぷりのサプライズを羨む声が多く「真央さんとっても綺麗で何回も写真を見返してしまいました」と年齢を重ねても変わらず若々しく美しい真央さんに見惚れるとの声も。年齢を感じさせない若さをキープし続ける真央さん。自身のインスタグラムには夫婦のオフショット写真も多く投稿されていてフォロワーから羨望のまなざしが向けられているようです。今後も真央さんから届く素敵な投稿を見るのが楽しみですね!
2022年02月22日YouTubeチャンネル登録者数37.8万人*を誇る「DaichiゴルフTV」菅原大地プロのサブスク動画レッスン。スタート記念キャンペーンも実施。株式会社わたしのお教室(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:中屋 昌太)は、学びのマッチングアプリ「manatea(マナティー)®」でサービス中のサブスク動画レッスンサービスの第2弾として「Daichiゴルフサブスクレッスン」を開始いたします。月額金額(サービススタート特別価格¥650)をお支払いいただくと、スマホやPCでいつでもどこでも何度でも動画を見放題、定期的に新しい動画が配信されるサービスとなります。チャンネル登録数37.8万人*を誇るYouTubeチャンネル『DaichiゴルフTV』の菅原大地プロの「Daichiゴルフサブスクレッスン」を本日2022年2月15日(火)よりサービス開始いたします。サービス開始を記念して、Daichiプロに直接、個別動画レッスンを受けられるキャンペーンを実施いたします。Daichiゴルフ サブスクレッスンTOPページ「Daichiゴルフ サブスクレッスン」ページはこちら : 1.「Daichiゴルフ サブスクレッスン」について菅原大地プロが考案した最大効率スイング(サイコースイング)習得のためのレッスン方法を一からご紹介します。YouTubeでは断片的かつ限定的にしか公開していない菅原大地プロのスイングメソッドを、初心者から上級者までわかりやすい方法で動画にて解説し、秘密のドリルを伝授します。基本編コンテンツ例練習編コンテンツ例<動画の特長>・すべての動画が3日間無料で視聴可能・動画はすべて見放題・定期的に新しい動画を配信・スマホ、PC、タブレット、TVから、いつでもどこでも視聴可能本サービスは、上達に必要な10のテーマに沿った、体系立てたレッスンカリキュラムから構成されており、視聴者は見たいレッスン動画がすぐに選べます。<動画のテーマ>1. 基本編2. 練習編【土台作り】3. 練習編【ドライバー】4. 練習編【アイアン】5. 練習編【アプローチ】6. 練習編【パター】7. 応用編【上達のコツ】8. 団長のお手本9. レッスンレポート10. 質問ボックス回答<価格>サービススタート記念価格 今なら月額650円(税込)※最初の3日間は無料で視聴可能。※通常価格月額980円(税込)2.サブスクレッスンスタートキャンペーン「サブスク申込でDaichiプロの個別動画レッスンが受けられる!」キャンペーンの概要・対象期間:2022年2月15日(火)~3月14日(月)・応募条件:期間中に「Daichiゴルフ サブスクレッスン」に新規加入した方・応募方法:「Daichiゴルフ サブスクレッスン」TOPページ内でフォームから応募・当選人数:5名様・当選内容:Daichiプロがあなたのスイング動画を診断し、ワンポイントアドバイス動画をお送りします。・当選連絡方法:応募時にご登録いただいたメールアドレスに3月18日(金)頃にご連絡します。「Daichiゴルフ サブスクレッスン」ページはこちら : 5.菅原大地氏のプロフィール高校卒業後、19歳からプロゴルファーを目指してゴルフを始める。太平洋クラブ御殿場コースで1年半の間、練習生として所属。その後ハンズゴルフクラブへ就職してゴルフ歴4年でティーチングプロ試験に合格。24歳でPGA資格を取得し、レッスンプロとして活動を始める。丁寧でわかりやすい指導でレッスン生は増え、レッスン歴3年で指導した延べ人数は1万人を越えた。その後も経験を重ねハンズゴルフクラブの人気プロへ成長。2019年2月に開始した自身のYouTubeチャンネル「DaichiゴルフTV」は登録者数37.8万人*へ。現在、個人レッスンは満員、スクールのキャンセル待ちは1年以上とまだまだ成長する若手ティーチングプロ。6.manateaのサービス概要「なりたい自分は、いい学びの出会いから。」をコンセプトに、学びたい人と教えたい人が出会えるマッチングアプリです。レッスンの方法は生徒の学びたいニーズによって対面レッスン、リモートレッスン、動画レッスンの3種類からお選びいただくことが可能です。現在は「ゴルフ」カテゴリーに注力しサービス提供を行いますが、2022年4月より「フィットネス」「音楽」「料理」などへカテゴリーを拡張準備を進めています。また、WEB版サービスの開始も予定しており、生徒・先生双方がより深い学びを実現できる環境づくりに邁進いたします。7.株式会社わたしのお教室について当社は「人生が変わる学びの体験を世界に届ける」をミッションに、これからの時代に求められる、新しい学びのカタチを追求し続ける、Edu-tech企業です。会社名:株式会社 わたしのお教室代表者:代表取締役 社長CEO 中屋 昌太所在地:東京都港区南青山2-11-17 第一法規本社ビル3FURL:[ ]{ }manatea公式サイト:[ ]{ }公式インスタグラム:[ ]{ }アプリのダウンロードiPhoneの方はこちら : Androidの方はこちら : *2022年2月15日現在のチャンネル登録者 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月15日オーガライフプラス株式会社より新発売自然素材の健康食品の開発・販売を行っているオーガライフプラス株式会社は、純国産ソイプロテイン「大地のめぐみ 素美人 まるごといちご味」を発売。ソイプロテイン「大地のめぐみ 素美人」シリーズに、新フレーバーが誕生だ。甘いいちごパウダーをたっぷり使用「大地のめぐみ 素美人 まるごといちご味」は、香料や人工甘味料を使わず、甘いいちごのパウダーをたっぷりと使用。美味しくて飲みやすいプロテインに仕上がった。国産野菜や国産大豆・おからパウダーをはじめ、91種類もの国産原料だけを使用。70種類以上の原材料から作られた「植物発酵エキス」と、栄養価を落とさぬよう微粉砕加工された「有機明日葉茶パウダー」・「有機桑の葉パウダー」などが配合されている。たんぱく質・食物繊維・ビタミン類・葉酸・鉄など25種類もの栄養がバランス良く配合されているにも関わらず、1食当たりのカロリーは61.35kcal、糖質は7.74g、脂質は1.71gに抑えられており、食事と併用しても安心だ。内容量は250gで、定価は3,480円。お得な定期購入もあり、ECサイト「スーパーフードと完全食の健康食品専門店 オーガライフ」にて販売されている。(画像はオーガライフホームページより)【参考】※スーパーフードと完全食の健康食品専門店 オーガライフ
2022年01月18日今年で17年目を迎える中村屋一門恒例の全国巡業公演。歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助がリモート会見で見どころを語った。2022年春は『春暁特別公演』に加え、勘太郎、長三郎の子役を交えた『陽春特別公演』の2公演を上演する。生の歌舞伎の楽しさに触れ「元気になってお帰りいただきたい」と声を揃えるふたり。歌舞伎のいろはを解く「歌舞伎塾」や素顔が垣間見られる人気の「トークコーナー」を交えた構成で、演目にも趣向を凝らす。「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2022」「中村勘九郎 中村七之助 中村勘太郎 中村長三郎 陽春特別公演2022」チケット情報『春暁特別公演』で勘九郎はお家芸「高坏(たかつき)」に出演する。花見の席で大名から高坏を買うよう命じられた次郎冠者(勘九郎)。しかし、それが何か分からず「高坏買いましょう」と声を張り上げて歩き出すと、そこへ高足売が現れて……。下駄でタップという趣向が楽しい軽妙洒脱な舞踊劇だ。「祖父の十七代目中村勘三郎が今の演出、振りにしたもので、中村屋にとっても大切な演目のひとつ。華やかな作品でお花見気分を味わって」と勘九郎が陽気に盛り上げる。七之助が勤めるのは心中物「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」。四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」(通称「お染の七役」)の大詰めを長唄の舞踊劇に仕立てたオリジナル演目で、七之助はお染、久松、お光、土手のお六の4役を踊る。「歌舞伎のエンターテインメント性を生でご覧いただける絶好の機会」であると同時に、男女の演じ分けや早替りなど役者、七之助の魅力を存分に堪能できる。続く『陽春特別公演』は勘太郎、長三郎の幼い兄弟が清元で踊る「玉兎」で幕が開く。息子の成長を見守る勘九郎は「何より芝居好きなのが嬉しい」と目を細める。ふたりともすでに踊りは入っているが、「今回はひとりで踊るものをふたり用に変える構成」につき、ブラッシュアップした内容でお届けする。また、今公演では勘太郎、長三郎がイラストを担当した手ぬぐいなどの公演記念グッズを初めて販売することも明かされた。打って変わり、勘九郎と七之助は清元を代表する名作怪談舞踊劇「かさね」を。腰元かさね(七之助)が最愛の与右衛門(勘九郎)に鎌で殺されたことに始まる因果因縁の物語。「男女のドロドロした部分や清元の名文句、名調子、その美しさも見せる。現代の女性にもドラマティックに観ていただけます」と勘九郎。最終的には顔が醜くなり足が折れどん底に突き落とされるかさね。七之助は「女性としてすべてが崩れる様を見せられたら」と語り、踊りでは勘九郎と阿吽の呼吸で魅了する。「互いが磁石のようにべったり引っ付いたり、拒絶し合ったり関係性にメリハリを付けるのが効果的で、そこが踊りの面白さ、深さになってくる。『玉兎』とはガラッと違う踊りを楽しんでいただきたい」とアピールした。『春暁特別公演』は3月6日(日)から26日(土)まで奈良、滋賀、兵庫ほか全国16か所にて、続く『陽春特別公演』は3月30日(水)から4月4日(月)まで大阪・フェニーチェ堺大ホールほか全国5か所にて。チケットは両公演、1月15日(土)10時よりプリセールを実施。取材・文:石橋法子
2022年01月14日映画『キングダム』続編・パート2の製作を発表してから1年以上…、ついにこの度、タイトルが『キングダム2 遥かなる大地へ』に決定し、始動することが分かった。時は紀元前。中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・嬴政(後の秦の始皇帝)を壮大なスケールで描く大ヒット漫画「キングダム」(原泰久/集英社)を原作に、2019年4月19日に実写映画が公開。興行収入は57.3億円を突破し、2019年に公開された邦画実写作品でNo.1を獲得と、多くの支持を得た。そして続く本作の撮影は、厳戒態勢の中、2020年6月から段階的に日本各地や中国などにて行われ、昨年10月にクランクアップ。前作に引き続き、佐藤信介が監督を務め、主人公の信役の山崎賢人、嬴政役の吉沢亮、河了貂役の橋本環奈、王騎役の大沢たかおが再集結。脚本は前作に続き、黒岩勉と原作の原泰久が担当し、原作者自らが考案した映画オリジナルのシーンやセリフを加筆している。また今回、馬に乗り、剣を持つ信を写し出した、躍動感あふれるティザービジュアルと、前作出演キャストに加え、新たな敵か味方か、どちらか分からないが気になる人物の姿も捉えたスーパーティザーPVも公開された。『キングダム2 遥かなる大地へ』スーパーティザーPV『キングダム2 遥かなる大地へ』は2022年夏、公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:キングダム続編・パート2
2022年01月01日映画『私はいったい、何と闘っているのか』完成披露上映会が25日に都内で行われ、安田顕、ファーストサマーウイカ、金子大地、伊集院光、李闘士男監督が登場した。同作はつぶやきシローによる著書の映画化作。地元密着型スーパーウメヤ大原店の万年主任・伊澤春男(安田顕)の姿を描き、愛する妻や子供たちとのかけがえのない生活と、夢にまで見た店長昇格への長く険しい戦いの果てに予想外の結末を迎える。「最近パニックになったこと」という質問に、ウイカは「言いづらいですけど、デリケートゾーンの脱毛に行った時に、すっぴんでマスクもしてますし、誰かわからないような状態で行ってるのに『お姉さん、もしかしてアーティストさんですか?』と。全部おっぴろげた状態で聞かれた時は本当にパニックになりました」と会場の笑いを誘う。「『アーティストなんです』と言ったとして、それをどこで、何を見て判断したのかも気になりますし、この状態で話題を掘られても……」と苦笑するウイカに、安田は「確実に見出しですよ。ライターさんの打つスピードすごい変わりましたもん」と指摘。ウイカは「1番使わなくていいところですよ!」と主張していた。また金子も「疲れてるとすごく塩分を取りたくなっちゃうんですけど、血尿が出たときはパニックになっちゃいました」と続け、ウイカは「こっちに合わせなくていいのに」とツッコミ。金子は「僕が梅干しが好きだとおばあちゃんが知ってて、箱でカリカリ梅を送ってくれて、1日で全部食べたら、次の日血尿が出て。まだ小さかったんですけど『ママー!』と言って、あせりましたね。パニクりました」と振り返る。安田は「これが大人になった金子くんだったらグロテスクだけど、子供の頃だからかわいらしくてよかった」と感想を述べていた。
2021年10月25日