歌舞伎俳優の初代中村萬壽(69)、六代目中村時蔵(36)、五代目中村梅枝(8)が5日、都内で関西・歌舞伎を愛する会結成四十五周年記念 大阪松竹座『七月大歌舞伎』の取材会を開いた。東京・歌舞伎座『六月大歌舞伎』(1日開幕)で中村時蔵(なかむら・ときぞう)が初代中村萬壽(なかむら・まんじゅ)、時蔵の長男・中村梅枝(なかむら・ばいし)が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴が五代目中村梅枝として初舞台を踏んだ。萬壽は、自身が初めて「萬壽」と実感したのは先月28日に行われた祝幕のお披露目の会見だったそう。「自己紹介です。『萬壽でこざいます』と初めて萬壽と名乗ったなと思いまして。萬壽になったなと思いました」としみじみ。「やっぱり今でも電話がかかってると『時蔵です』って言っちゃうんですよね(笑)。慣れるまではちょっと時間かかると思います」と明かしていた。また、初日は萬壽のサインを求められたそう。「実は梅枝から時蔵になった時もサインをしたんです。慣れてなくて梅枝と失敗することがあった(笑)。今回はなるべく時蔵って書かないようにしました」と明かすた。時蔵も同じ心境だそう。この日の会見でも、時蔵への質問に萬壽が反応してしまうハプニングが。時蔵は「まだまだ慣れないですね。今、父も(笑)。まだ時間が掛かるかなと思います。今、父も申しましたけれども、サインを書く時に『中村』と書いて、『梅』を書きそうになるんです。どうしても(笑)。これからかなという気はいたします」としていた。梅枝は「梅枝って呼ばれるようになったから、梅枝になったかなと思います」と返して笑わせた。大阪の公演の思い出も。夏の風物詩「船乗り込み」が思い出に残っているそう。萬壽は「船乗り込みは、昔は臭くてね(笑)。なんだ、これは、と。上に高速道路があるところはお客さんも、そういないもので飛ばすんですね。そしたら、水しぶきがあがってきて…」と苦笑いしながらも「だんだんキレイになりまして。道頓堀もキレイに。皆様が喜んで船乗り込みを見てくださるので、こちらとしては励みになります」と口にした。時蔵は「父の時代の臭かった時は知らないので」と笑いつつ「大阪の道頓堀の船乗り込みはお客さんが近いので好きです。皆さん歓迎してくれますので」と笑顔。今回は3人とも乗り込む予定。時蔵が「落ちないように気をつけてください。元気よくやりましょう」と話し、梅枝は「はい!」と元気よく返していた。関西・歌舞伎を愛する会結成四十五周年記念 大阪松竹座『七月大歌舞伎』は、7月1日~24日まで大阪松竹座で。
2024年06月05日俳優の中村雅俊(73)が2日、東京・明治座で『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』の初日を迎えた。この公演は、芸能生活50周年を迎える中村が、きょう2日から18日にかけて東京・明治座で開催する記念舞台。昭和歌謡音楽劇『どこへ時が流れても~俺たちのジュークボックス~』と、コンサート『MASATOSHI NAKAMURA LIVE look back with smile , look ahead with pride. 』という2部構成となっている。開幕直前には、中村らキャスト陣が報道陣向けの会見に出席した。芸能生活50周年の大ベテランとなった中村だが、「今でも緊張はするのか?」と水を向けられると、「かなりします!」と即答して笑わせた。続けて「逆にキャリアを積めば積むほど、何かしらのプレッシャーを感じていますね。ベテランがゆえにということがあるじゃないですか。そうやって自分で勝手に思い込んで、その重さに潰されることはある」と素直な心境を明かしながら「日ごと、自分のピークだった時代をくだる感じがあり、そこに戦っている。緊張というより、戦うという意識がすごい」と話していた。会見には、そのほか本公演に出演するコロッケ、久本雅美、林翔太、土生瑞穂、小川菜摘、松田悟志、玉野和紀、田中美佐子(特別出演)も出席。「プレッシャーを感じている」と告白した座長・中村に対し、共演陣からは「(緊張しているようには)全然見えない!」「裏ではすごいおしゃべりなんです!」と総ツッコミがあがっていた。
2024年06月02日6月1日に開幕する歌舞伎座 「六月大歌舞伎」 で中村獅童の長男・小川陽喜が初代中村陽喜(なかむら はるき)、次男・小川夏幹が初代中村夏幹(なかむらなつき)として、初舞台に臨むことを祝した「祝幕」お披露目会見が28日、東京・歌舞伎座で行われた。提供された祝幕は高さ約7メートル、幅約31メートルでお笑い芸人・ビートたけしの原画を大きくあしらった。力強い風神雷神の近くには今回が初舞台となる陽喜、夏幹の名前が添えられた。初めて実物の祝幕を見た2人は興味津々。デザインは陽喜が最終的に選んだといい、舞台上を動き回りながら自分が好きなポイントを説明した。陽喜、夏幹の父である獅童は会見で「正直な話、6演目4演目が初役であり、子どもたちの襲名も自分にとって初体験。もう何が何だかわかりません(笑)」と切実な心境を明かしながら舞台を直前に控える2人について、「兄弟で助け合っている感じもあるけども、ライバルなのですかね。私とも子どもたちはライバル。舞台の上に立ったら親子ではなくライバル。この子たちには負けたくない」と意気込んだ。この発言を受けて報道陣から「お父さんより上手になりたい」と問われた陽喜は「ある」と即答し、報道陣を沸かせた。その後の会見では夏幹の大物の誕生を予感させるちょっとしたアクシデントもありながら、堂々たる姿を見せた2人。獅童は「とにかく舞台が大好きな2人。元気よく最後まで精一杯楽しくやってくれたら」とエールを送った。6月1日に開幕する歌舞伎座「六月大歌舞伎」において、中村時蔵が初代中村萬壽、時蔵の長男・中村梅枝が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴が五代目中村梅枝として、中村獅童の長男・小川陽喜が初代中村陽喜、次男・小川夏幹が初代中村夏幹として初舞台を勤める。萬屋一門が揃い踏み、襲名を披露するとともに、一門の未来を担う若き3人が歌舞伎俳優としての一歩を踏み出す公演となっている。
2024年05月28日俳優の生田斗真(39)、中村倫也(37)、古田新太(58)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、劇作家・いえのえひでのり氏(67)とともに今作への意欲を語った。2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。けいこは始まったばかりだというが、生田は「古田さんがいるだけで1トーン明るくなる」と実感。中村は「本読みのときにニッコニコしながら僕ら2人を呼んで、何かなと思ったら、先日、ケガした自分の頭がい骨の写真を見せてきて…」と奇行ぶりを明かし、「うれしそうにね~」と2人で爆笑。中村は「もうちょっと治すとこあったのかもしれないな」と、大先輩にツッコんだ。「(本読みで古田が)急に突然大きな声を出されたり、びっくりするんですけど」という証言も。生田は「本読みの段階でゲラゲラ笑えたりする。なんなんだろうこの人の魅力は」と言えば、中村も「板の上に建ったときの古田さんが楽しみ。なんなんだろうこの人」も続き、尊敬しきりだった。当の古田は「ピカレスクロマンなんて全然俺、興味ねぇ話。もっと下ネタものがやりたかった。なるべく2、3個下ネタぶっこんでいこう」とボケまくっていた。夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日~8月2日)、東京(明治座、8月12日~9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日~17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線の単独公演としても最長、約15万人を動員する。
2024年05月17日俳優の生田斗真(39)、中村倫也(37)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、共演の古田新太(58)、劇作家・いえのえひでのり氏(67)とともに今作への意欲を語った。2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日~8月2日)、東京(明治座、8月12日~9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日~17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線の単独公演としても最長、約15万人を動員する。生田は「前人未到の域に達そうとしている」とワクワクをにじませ、「僕らは97回のうちの1回かもしれないけど、お客さまにとってはそれが初めての舞台で、それがたった1回の大切な日だというのを頭に常に入れて、心に刻んで舞台に立っている気持ち」とメッセージを込めた。また、キャスト・スタッフにとっても「同じ日は本当にない」と舞台の面白みに触れ、「1回1回をかみしめながら、特にケガには本当に気をつけて楽しみたい」と張り切った。中村にとっても自身最長の挑戦となり、「その規模は普通はWキャストとかになるんですけどね(笑)。それをさせないところが劇団☆新感線らしさ」と冗談をまじえつつ、体のケアはもちろん「家に帰ったら『アリエール』で洗濯をして、さっぱりとした気持ちで次の日また劇場に行ければ」と生田もイジり、「本当にありがとうございますだね、これはね」と和やかムードに包んだ。ベテランの古田にとっても「途方もない長さ」だというが、「まあ、私も40年やってるんでね。まあ、なんとかなるでしょう。斗真というか、倫也が大丈夫だったら大丈夫です」とマイペースで、「なるべく2、3個下ネタぶっこんでいこう」「博多、東京の間に(尺を)5分ぐらい短くしたい」とボケまくっていた。
2024年05月17日俳優の生田斗真(39)、中村倫也(37)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、共演の古田新太(58)、劇作家・いえのえひでのり氏(67)とともに今作への意欲を語った。2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。生田と中村の舞台共演は、2016年の同劇団『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』以来で、8年ぶり。中村は『バサラオ』について「斗真くんとなんかやるよ」とオファーを受けたとし、「珍道中ものと聞いてたのが、気づいたら美しい男が野望を抱く物語になっておりました。そして、気付いたら主役(生田)より僕の方が、出番が多くなっておりまして」と笑わせ、劇団☆新感線ならではの展開に胸を張った。さらに、中村は「(生田演じる)ヒュウガは美しい魅力をもって“ヒノモト”を統一する」と説明し、「生田斗真自身のその要素はそんなになくて、どうやら悩んでいるみたいんですよ、現段階」と笑わせた。“酔った芝居”が求められる生田の心境を「恥ずかしかったり、お客さん退屈しないかな?という不安があるみたい」と想像し、「シャイで、冷静に戻ってしまうところがある斗真くんを『もっとやれ』とそばでけしかける、それを頑張っていきたい。『もっとやれ、大丈夫だ、アンタは美しい』って耳元でささやこうかな」と張り切った。夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日~8月2日)、東京(明治座、8月12日~9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日~17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線としても最長、約15万人を動員する。
2024年05月17日俳優の生田斗真(39)、中村倫也(37)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、共演の古田新太(58)、劇作家・いえのえひでのり氏(67)とともに今作への意欲を語った。2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。生田と中村の舞台共演は、2016年の同劇団『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』以来で、8年ぶり。中村は『バサラオ』について「斗真くんとなんかやるよ」とオファーを受けたとし、「珍道中ものと聞いてたのが、気づいたら美しい男が野望を抱く物語になっておりました。そして、気付いたら主役(生田)より僕の方が、出番が多くなっておりまして」と笑わせ、劇団☆新感線ならではの展開に胸を張った。生田は、8年前の共演を振り返り「倫也はまだ皆が知っている中村倫也くんではなくて」とぶっちゃけた。当時、中村から「俺、売れたいんだけど、どうしたらいいかな?どうやったら売れるかな?」と相談されていたと明かし、「それからほどなくして世間に中村倫也の才能が(知られて)、売れに売れて、本当に名前が轟いた」とにっこり。ブレイクした中村に対し「大きくなった背中と太くなった骨と一緒にぶつかりあえるのが楽しみ」と期待。中村は「いや、売れましたね…(笑)」と乗っかり、笑いを誘っていた。夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日~8月2日)、東京(明治座、8月12日~9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日~17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線としても最長、約15万人を動員する。
2024年05月17日俳優の生田斗真(39)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、共演の中村倫也(37)、古田新太(58)、劇作家・いえのえひでのり氏(67)とともに今作への意欲を語った。2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。生田は20年に『偽義経冥界歌』博多公演がコロナ禍で全中止となり、“サンキュー公演”でのリベンジに張り切る。劇団☆新感線には17歳の頃から出演しており、今作の期間中、10月7日に40歳の誕生日を迎える「こんな大人になりたいなと思って、きょうまで憧れ続けてきた。そんな皆さんと大切な40歳になれるタイミングを過ごせることをうれしく思っている」と喜びを噛み締めた。高校生時代から生田を知るいのうえ氏は「堀越(高校)の制服を来てけいこ場に来てましたから」と当時を振り返り、大人に混じり緊張もあっただろうとしながら、「舞台がはじまるとすごい楽しそうだった。最初から正解のトーンだった。勘がいい」と懐かしんだ。その後「びっくりしたのは、蜷川(幸雄)さんのヒットラーかなんかあって、それがね、膨大なセリフで、集中切ったら終わるみたいな。それを見事にやって。“立派な役者になりんしゃったね”と」と感服。現在の生田について「太くなった感じがある。決して二枚目俳優ということではなく、脇にもまわってお仕事ができる。要求されたことができる。信頼できる俳優さんになったんじゃないでしょうか」と絶賛。憧れの存在たちとともに、39歳となった生田は感激しきりだった。夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日~8月2日)、東京(明治座、8月12日~9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日~17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線としても最長、約15万人を動員する。
2024年05月17日俳優の生田斗真(39)、中村倫也(37)が17日、大阪市内で行われた劇団☆新感線最新作いのうえ歌舞伎『バサラオ』取材会に出席し、互いの“麗しき顔”を褒めあった。2024年劇団☆新感線44周年公演で、生田の生誕39年を記念しての“サンキュー公演”ともうたわれる今作。幕府と帝が争う混乱の時代を背景に、麗しき顔で天下取りを目論むヒュウガ(生田)とその軍師・カイリ(中村)を、豪華絢爛(ごうかけんらん)に描く。主演の生田は、17歳で同劇団に初めて客演した当時をなつかしみ「こんな大人になりたいなと思って、きょうまで憧れ続けてきた。そんな皆さんと大切な40歳になれるタイミングを過ごせることをうれしく思っている」と喜びを噛み締めた。2016年の『Vamp Bamboo Burn~ヴァン・バン・バーン~』以来の共演となる中村は「珍道中もののはずが、気づいたら美しい男が野望を抱く物語に。そして、僕の方が、出番が多くなってました」と笑わせた。取材会には、古田新太(58)、劇作家・いえのえひでのり氏(67)も同席。ストーリーにちなみ、記者から「生田さんと中村さんに、顔のチャーミングなポイントを言いあってほしい。そして、古田さんにコメントを」と質問が寄せられ、生田は思わず「質問の段階でオチまで…。さすが西(関西)」と吹き出した。中村は「薄くもなく濃くもなく、誰が見ても整ってる顔面。なかなか珍しいんじゃないか」と生田のフェイスを絶賛。対して、生田は「(中村は)超絶たれ目なんでね。小動物のような愛くるしいたれ目加減が好きなところですよ」とにっこり。「じゃあ古田さん」と振られ、古田は「いま、日本でもっとも信頼できる二枚目2人でございませす。とりあえずこの2人さえ出しておけば、地方公演は埋まるだろう」と見事にボケて、笑いを誘った。夏から秋にかけ、福岡(博多座、7月7日~8月2日)、東京(明治座、8月12日~9月26日)、大阪(フェスティバルホール、10月5日~17日)と全97公演を予定。劇団☆新感線としても最長、約15万人を動員する。
2024年05月17日歌舞伎座『六月大歌舞伎』(6月1日~24日)で歌舞伎俳優の中村時蔵(なかむら・ときぞう/69)が初代中村萬壽(なかむら・まんじゅ)、時蔵の長男・中村梅枝(なかむら・ばいし/36)が六代目中村時蔵をそれぞれ襲名し、梅枝の長男・小川大晴(おがわ・ひろはる/8)が五代目中村梅枝が初舞台を踏む。このほど、取材会が開かれ、3人が出席した。昼の部は、六代目時蔵襲名披露狂言として、時代物の傑作『妹背山婦女庭訓』の「三笠山御殿」を上演し、祖父や父も襲名披露として勤めた女方の大役・お三輪を、新時蔵が初役で勤める。夜の部では、初代萬壽襲名披露、五代目梅枝初舞台として情趣あふれる舞踊『山姥』で新たな門出を寿ぐ。ゆかりの出演者がそろい、いずれの演目も出演者による劇中口上が行われるおめでたい雰囲気流れる公演となる。時蔵は、「やらなきゃいけないこともあるかと思いながらバタバタ、バタバタといたしておりますが、6月の初日が開くころにはけいこを済ませて、素晴らしい舞台ができるように努力している次第でございます」とあいさつ。梅枝は「私も梅枝という名前でいられる時間も残りわずかとなりました。『梅ちゃん』と皆さん呼んでくださってたんですけれども、梅ちゃんと呼ばれなくなるのかと思うと、とても名残り惜しいんですけれども、6代目時蔵として、自分に何ができるのか、どれだけ歌舞伎に貢献できるかっていうことを考えながら日々過ごしております」と話した。忙しい日々を過ごしている。襲名を実感する時を問われると時蔵は「これからもっともっと迫ってくれば余計感じると思うんですけども、今の段階はまだまだやり残してることがあるんじゃないかなという不安に駆られております」と苦笑い。具体的にはあいさつ回りだそう。「まだまだあそこ行かなきゃいけなかったんじゃないかとか、どこか漏れてるんじゃないか、毎日のように毎晩うち入って名簿を見たりしています。でも、きっとこれをタイアップだと思います(笑)。もうすぐけいこが始まりますので、そうするとそっちの方に没頭できて、そういうことが忘れられるんじゃないかなと思います」と話して笑わせた。梅枝はというと、「つい2日ほど前に6月の公演の台本が届きました。その台本の宛名が『中村時蔵様』となっておりました。もう次の公演から『中村時蔵』なんだと実感しました」としみじみ。一方の大晴は「たまに思います」と一言。梅枝から「台本に『中村梅枝様』と書いてあったでしょ?あれで思ったでしょ?」と問いかけ。しかし、大晴は「思ってない」と照れ隠しで否定し、梅枝から「思ってないんかい!」とツッコまれていた。それでも「中村梅枝です」とあいさつすることについて大晴は「慣れました」と返す。演じる怪童丸については「カッコよく演じたいです」と力強く語っていた。大晴について時蔵は「今は何にもしゃべらず、モジモジしてるんですけど、舞台でははっきり言うんです。本番に強い。それは初お目見得から。その時から度胸が据わっている。初日から『ママがどこの席にいた』と見えるような感じだったんです。ですから、6月の興行もたぶんきっとやってくれると思います」と話した。けいこは、あまり好きではないそう。それでも「あんまりいっぱいダメ出しすると頭がパンクしちゃうんで、重要なところだけ一つひとつずつ言う必ず直るんです。なかなか誰にでもあることではないので。人の意見を聞く、直せる能力ってのは大事なことだと思います」とうなる。梅枝も「本番に強いのは、同じ役者としてもうらやましいですね」とする。「さっき父も言いましたけど、言ったことがパッと直る。舞台上でも冷静ですし」と舞台人としての才能を語る。3月の興行では、尾上眞秀、坂東亀三郎と『喜撰』に出演していたが「弟曰く揚げ幕の下で3人で遊びまくってたらしい(笑)。でも、それでよくあんな普通に平然と出てきて、ちゃんと踊るなと思います。やることはきっちやる子だと思いました」と称えていた。最後に時蔵は「三代で襲名披露させていただきます。私も43年間乗りました名前を息子の梅枝に譲ることになります。梅枝が出来が悪かったら絶対譲りません。厳しい目で見ても、ずいぶんよくなってきました。三代襲名を見ていただいて、この先の私たちの成長も見ていただけたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」と締めくくっていた。・五代目中村時蔵改め初代中村萬壽本名小川光晴。屋号萬屋。1955年4月26日、四代目中村時蔵の長男として東京に生まれる。1960年四月歌舞伎座『八重桐廓噺』「嫗山姥」の童ほかで三代目中村梅枝を名乗り初舞台。1981年6月歌舞伎座『妹背山婦女庭訓』「妹背山」の杉酒屋お三輪ほかで五代目中村時蔵を襲名。六代目中村歌右衛門、七代目尾上梅幸の薫陶を受け、気品ある佇まいが目を引く、歌舞伎界を代表する立女方。・四代目中村梅枝改め六代目中村時蔵本名小川義晴。屋号萬屋。1987年11月22日、五代目中村時蔵の長男として東京に生まれる。1991年6月歌舞伎座『人情裏長屋』の沖石一子鶴之助で初お目見得。1994年6月歌舞伎座『幡随長兵衛』の倅長松などで四代目中村梅枝を襲名し初舞台。たおやかな佇まいが目を引く若手女方。・五代目中村梅枝本名小川大晴。屋号萬屋。2015年10月28日、四代目中村梅枝の長男として東京に生まれる。2020年11月国立劇場『山権現誓助剣』「毛谷村」の弥三松で初お目見得。■あらすじ・昼の部『妹背山婦女庭訓 三笠山御殿』謀路をめぐらし権勢を誇る蘇我入鹿の三笠山御殿へ、入鹿の妹の橘姫が戻ってくる。橘姫の振袖に赤い糸をつけて後を追いかけて来た恋人の求女が現れると、二人は御殿の中へ…。そこへ、求女を追ってやって来たのは、杉酒屋の娘お三輪。恋い慕う求女の裾につけた苧環の白い糸が切れてしまい途方に探れるお三輪は、通りかかった豆腐買おむらにその行方を尋ねる。すると、これから橘姫と求女が祝言を挙げるとのこと。御殿の中へ急ぐお三輪だったが、橘姫の官女に弄ばれた挙句、聞こえてきたのは祝言を祝う声。嫉妬に狂い、すさまじい形相となったお三輪が中へ押し入ろうとすると、漁師饑七が立ちはだかり…。・夜の部『山姥』山姥に育てられ、足柄山ですくすくと成長した怪童丸。紅葉が美しい山中で、山姥と怪童丸は、一人の山樵と出会う。この山樵は実は主君・源頼光の命で家来にふさわしい武者を探して都からやってきた武将・三田の仕。怪童丸はその力量を認められ、都で召し抱えられることになる。喜ぶ山姥だったが…。
2024年05月15日2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』の製作発表が13日に都内で行われ、生田斗真、中村倫也、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)が登場した。同作は劇団☆新感線の最新作であり、生田の誕生39年を記念してのサンキュー公演。ヒノモトと呼ばれる国で南北朝を彷彿とさせる時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指すクールで悪い男・ヒュウガ(生田)、幕府の密偵だったがヒュウガの参謀としてバディとなる謎多き男・カイリ(中村倫也)、そしていきすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。コロナ禍以降、意識的に明るい作品を上演してきた新感線が、久しぶりにダークなトーンの作品を上演する。○■2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』製作発表主演の生田は「17歳の頃から憧れ続けた劇団☆新感線の皆様と共にできることを本当に嬉しく思っています。自分で言うのもおこがましいんですけど、美しさを武器に世界征服を狙うというとんでもない役です。劇団☆新感線の悪役は以前からいつか演じてみたいと思っていた役所ですので精一杯頑張りたいと思っています」と意気込み。一方、中村は「劇団員じゃない人の生誕何周年公演ってあるんですか? ないですよね? なんすかそれ」とツッコみ、「もっと劇団員の生誕を祝った方がいいと思うんですけど、結果的に39公演ということで一緒にできるのが嬉しく思います」と苦笑する。「舞台で主演じゃなく出演するのが久しぶりなんですよ。横にいる人間としてどういう関わり方できるかなと楽しみにしてたんですけど、昨日ホン読みをしていたら、主演より出番が多いんですね。『話が違うな』と思って。やることも結構多いので、気を引き締めて挑まなきゃならないなと思いました」と明かした。また「俳優としての武器」を聞かれると、生田は「武器と呼べるものもないんですけど、まあ強いていうなら、美しさ? 見てくれくらいでしょうか?」と作品に絡めてツッコミ待ちをするが、中村が「本当にそうだもんね」と同意し、「がんばります」と苦笑する。中村も同作について「ちょっと面白いものになると思っております。単純に圧倒的な美しいものって見たくないですか?これまで皆さんが見た圧倒的に美しいものをぽんって思い浮かべてください。それになります」とアピールし、生田は「ハードルが……」と項垂れていた。
2024年05月13日俳優・生田斗真(39)が13日、都内で行われた劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『バサラオ』製作発表に共演の中村倫也、西野七瀬、粟根まこと、りょう、古田新太、脚本・中島かずき、演出・いのうえひでのりと登壇した。今作で美ぼうを武器に世界征服を狙うという役柄に挑戦する生田。ポスタービジュアルは「半日がかりで撮影しました」とフルメイクで登場している。中村は「これ、斗真くんなの?りょうさんじゃないの?」と変ぼうぶりに驚くと、古田も「俺もりょうちゃんだと思った」と同調。りょう自身も「マンションの管理人さんに『バサラオ』のポスターで前にぐっと出ているのが、かっこいいわね~』って間違えられた」と明かすと、生田は「ありがとうございます。うれしい、光栄です」と笑顔。「本番でもこれに近いビジュアルになるのかな」と予想していた。また、作品にちなみ、俳優としての武器を聞かれた生田は「しいていうなら美しさ…色気…くらいでしょうか」と冗談めかすと中村が「本当にそうだもんね。すごいよね。頑張ります」とニヤリ。生田は「やめて(笑)」と自分発信ながらも恥ずかしそうだった。同公演は、劇団44周年興行と生誕39年を記念した“サンキュー公演”。ヒノモトと呼ばれる国で南北朝を彷彿とさせる時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指す男、参謀となるバディで謎多き男、そしてイキすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。7月7日から8月2日まで博多座、8月12日から9月26日まで東京・明治座、大阪フェスティバルホールで10月5日から17日まで開催。
2024年05月13日コマ撮りアニメーションの特集番組「ルカと太陽の花」がNHKにて放送されることが決定。メインキャストを中村倫也と當真あみが務める。「ルカと太陽の花」は、雲に覆われた村に暮らす少年ルカと幼なじみロサ、2人の絆が奏でる物語。1994年から続くコマ撮りアニメ番組「プチプチ・アニメ」の「森のレシオ」やMr.Children「HERO」のミュージックビデオなどを手掛けるコマ撮りアニメ作家・村田朋泰によるオリジナル原案・監督作品だ。脚本は、「ハイキュー!!」「王様ランキング」など数々の人気アニメを手掛けてきた岸本卓が務める。主人公の少年ルカを中村倫也、ヒロインの少女ロサを當真あみが演じるほか、声優の甲斐田裕子、村瀬歩、名塚佳織、津田健次郎らも出演する。コメント【ルカ役/中村倫也】監督の「森のレシオ」を拝見し、隅の隅まで素敵さが行き渡っている作品に感動しました。可愛らしくも、どこか荘厳さも感じるような世界観。その登場人物の一人でもあるルカはどんな人なんだろう、どんな声なんだろうと、探す旅をしながら今作と向き合っていた感覚です。大人も子供も、ぜひ多くの人に触れていただけたら嬉しいです。【ロサ役/當真あみ】「ルカと太陽の花」で、主人公ルカの幼なじみ、ロサの声優をさせていただきました。小さい時よく見ていた(コマ撮り)アニメーションに今回参加させていただけて、とても嬉しかったです。私が演じるロサは、表情豊かで、コロコロ変わる表情が可愛らしい元気な女の子です。アフレコの時、実際に撮影に使っていたロサを触らせてもらいました。洋服や髪の毛が凄くリアルに作られていたり、目が光るように作られていたりと驚く事ばかりでした。繊細な表情の変化と共にルカとの掛け合いにも注目していただけると嬉しいです。【監督・原案/村田朋泰】遥か昔、大噴火によって何年も雲に覆われ閉塞感に包まれた時代がありました。閉塞感は今もカタチを変え襲ってきますが、それでも前を向き生きていく若者の姿を描きたいと思い、この物語を構想しました。ロサの持つ太陽の力、ルカの奏でる笛の音が重なり合い、大きな変化を迎えます。ミニチュアセット、髪の毛や服の質感に至るまですべて手作りで仕上げた、コマ撮りアニメならではの叙情詩として描いていますので、どうぞお楽しみください。コマ撮りアニメ「ルカと太陽の花」は3月22日(金)午前9時~NHK E テレにて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月18日間宮祥太朗主演の新ドラマ「ACMA:GAME アクマゲーム」に、諏訪部順一、坂本真綾、中村悠一、花澤香菜が参加することが決定した。日本有数の総合商社・織田グループの御曹司だった織田照朝(間宮さん)は、父・清司(吉川晃司)を正体不明の男(小澤征悦)に殺され、全てを失った。犯人の目的は、清司が持っていた1本の古びた鍵。その鍵を手に入れた者は、集めた鍵の数だけ運気が上がり、99本集めると、この世の全てを手にすることができるといわれる悪魔の鍵。父から悪魔の鍵を託された照朝は、海外に脱出。そして父の無念を晴らすため。13年ぶりに日本に戻って来た照朝は、悪魔の鍵を狙うライバルたちとの命懸けの頭脳バトルアクマゲームに巻き込まれていく――。本作は、高度なVFXによる数々のキャラクターも大きなみどころ。悪魔の鍵で召喚され、ゲームを執りしきるゲームマスターの悪魔たち、悠季(古川琴音)の開発した次世代コミュニケーションAI・おろちに命を吹き込む声優陣が今回発表。本作に登場するアクマゲームを執りしきるゲームマスターの悪魔は3体。牛のような巨大な角を持つ巨大な悪魔ガドを演じるのは、「呪術廻戦」両面宿儺役、「僕のヒーローアカデミア」相澤消太役の諏訪部さん。ガサツで短気なところがあり、人間が己の欲望のために争い命を落とすのを見るのが愉快でたまらないキャラクターだ。CV諏訪部順一 ガド白いフクロウのような姿を持ち、気高く冷静なコルジァを、「黒執事」シエル・ファントムハイヴ役や歌手としても活躍する坂本さんが演じる。どこまでも上から目線で、人間たちを冷静に観察しながら馬鹿にしてよく笑っているキャラクター。CV坂本真綾 コルジァ目玉の怪物のような異形の悪魔エルヴァを、「呪術廻戦」五条悟役、「僕のヒーローアカデミア」ホークス役の中村さんが演じる。空中にフワフワと浮き、長い茨の蔦が触手のようにクネクネと動く、その見た目に反して性格は穏やかかつ慇懃無礼な物言いで、人間に対しても様を付けて呼ぶ紳士ぶりだが、興奮すると荒ぶった口調になることも。CV中村悠一 エルヴァ誰の鍵がどの悪魔を召喚するのかもみどころのひとつとなっている。また、悠季の相棒ともいえるおろちは、「鬼滅の刃」甘露寺蜜璃役、「呪術廻戦」祈本里香役の花澤さんが演じる。まだインプットの途中で、人間の感情の機微も勉強中のため、時には場の空気はお構いなしに、無邪気な発言をする場面にも注目だ。CV花澤香菜 おろちキャストコメント・諏訪部順一私が担当するガドは、作品のキービジュアルにも登場しているミノタウロスのような姿をした悪魔。冷徹にゲームのジャッジを行いますが、感情的になることもあるのが面白いですね。物語に深みを与える、圧ある存在として表現できるよう努めております。ぜひ御覧ください!・坂本真綾コルジァの気高さや、威厳のある雰囲気を大切にしたくて、どんな声でどんな話し方をするのかいろいろと試しながら収録を進めていきました。ひょこひょことした可愛らしい歩き方や、「Ho-Ho!」という独特な笑い方が気に入っています。コルジァの登場を楽しみに待っていていただけたら嬉しいです。・中村悠一初めまして中村悠一と申します。今回演じさせていただく「エルヴァ」というキャラクター…なんと「丸」です、「球体」。動きも不明ですし、そもそも動くのか?など考え出すとキリがないのですが、何はともあれ楽しい作品になるよう全力で努めさせていただきます!皆様も楽しみにお待ちください!・花澤香菜ドラマオリジナルキャラクターということもあって、監督とのやりとりの中で喋り方や年齢感をいくつも試しながら作り上げていきました。おろちの魅力は、1話ごとに色んなことを学習して人間味が出てくるところです。ノリがよくてお茶目で頼りになる子なので、視聴者の皆さまに好きになっていただけたら嬉しいです!「ACMA:GAME アクマゲーム」は4月7日22時~放送開始(※30分拡大)、毎週日曜日22時30分~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月16日俳優の生田斗真が、2024年劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』の主演を務めることが15日、明らかになった。同作は劇団☆新感線の最新作であり、生田の誕生39年を記念してのサンキュー公演。さらに、新感線40周年であった2020年4月、新型コロナウイルスの影響で生田主演『偽義経冥界歌』の全公演を断念し、「必ず帰ってこよう!」と誓った博多座へのカムバック公演でもあり、エンターテインメントの殿堂・明治座への初進出公演でもあるという。そんな『バサラオ』は、ヒノモトと呼ばれる国で南北朝を彷彿とさせる時代を舞台に、自分自身の美しさを武器に天下取りを目指すクールで悪い男・ヒュウガ(生田)、幕府の密偵だったがヒュウガの参謀としてバディとなる謎多き男・カイリ(中村倫也)、そしていきすぎた自分の信念のために裏切り裏切られる人々の物語。コロナ禍以降、意識的に明るい作品を上演してきた新感線が、久しぶりにダークなトーンの作品を上演する。ショーの要素もふんだんに、歌って・踊ってショーアップしたエンターテインメントとなる。主演を務める生田は、17歳で新感線に初めて参加し、今作で5作目の出演に。おのれの美貌を武器に天下取りという野望を持つ男・ヒュウガを演じ本領発揮となる。記念すべき公演に「僕を呼ばないわけないでしょう!」と名乗りを上げたのは、16年の『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』以来、生田と友情を築いてきた中村倫也。プライベートでも親交が深い2人の息の合った競演に注目となる。さらに21年の『月影花之丞大逆転』では手練れの演者の中で新境地を開いた西野七瀬が、今作ではゴノミカドの守護役として、アクション満載の演技で新たな一面を披露。新感線には3度目の出演で、生田と同じく『偽義経~』で悔しい想いを共有したりょうは、男丈夫な姉御キャラ、アクションにも果敢に挑む女大名を演じる。生田と中村がかねてから劇団公演での共演を切望していた看板俳優・古田新太が、生田・中村の“TTコンビ”と対峙するゴノミカドを演じ、粟根まことをはじめとする平均年齢50代の劇団員も豪華ゲストを迎え撃つ。福岡公演は博多座にて7月7日~8月2日、東京公演は明治座にて8月12日~9月26日、大阪公演はフェスティバルホールにて10月5日~17日。○■作:中島かずき コメント「24年は生田斗真39(サンキュー)公演で中村倫也も参加、古田も出る。しかもリベンジ博多座、東京は明治座、大阪はフェス」とプロデューサーから聞いて、「だったら、歌あり踊りありの賑やかで楽しい演目がいいね」と、道中物で二人の盗っ人コンビはどうだろうと考えた。盗みのアイデアもある。共演者も決まり、いのうえとも「これでいこう」と合意してプロットにかかったのだが、なぜだかこれがどうにも進まない。本当にこれでいいのか、斗真君倫也君やりょうさん西野さん、そして古田君に納得のいく役が書けるのか。なんだか上っ面だけの芝居になりそうで躊躇してしまう。改めて、自分が今、斗真君に一番書きたい役はなんだろうと考え直した。そのときに浮かんだのが、「顔がいいだけで日本を支配しようとする冷酷な男」だった。小学生の時に読んだ『ジャパッシュ』というマンガが大好きで、こういうタイプの話をいつか書きたいとは思っていた。今こそそれにチャレンジしろということか。だったら他のキャラも悪い方がいい。己の野望欲望に忠実に生きそして死ぬ、互いに裏切り裏切られる。それなら時代設定は南北朝はどうだろう。思い切ってこちらに舵を切って考え直すと、あら不思議、倫也君も古田君もりょうさん西野さん、粟根君を初めとする劇団員も含めて、あれよあれよという間にキャラクターが見えてきた。動き出した。というわけで、今回はピカレスクロマンです。但し、度を越した人々がひしめき合って陽気に己が己がと主張します。歌って踊って戦います。ダークでシリアスもあるけれど、むしろ派手で絢爛で極彩色な人間の業の玉手箱のような舞台になるんじゃないかと思います。それがバサラなのかもしれません。ご期待下さい。○■主宰・演出:いのうえひでのり今回は、生田斗真ありきの公演としてスタートしました。2020年の博多座公演が残念で、博多座での上演を死守したかった。そこに「俺を呼ばないんですか!」と参加してきた中村倫也。『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』での初共演で馬が合い、友情を築いてきた二人。そして、ここ数年の新感線を支えてくれた二人が出演してくれることはとても嬉しいですね。この歌って踊れる二人がいるなら、その魅力をふんだんに魅せられるものにしたい。とはいえど、話のトーンはおチャラけてるわけではなく、シリアスさを持たせつつのダークかつスペクタクルなものを目指します。西野さんはアクションも頑張っていただくなど、今回かなりチャレンジングな役になりますが、ハマると思います。りょうさんは、男勝りな役はこれまでも演じてますし、本人の希望でアクションもたっぷりあるので、期待してください。そして、斗真が長年願ってきた、劇団公演での古田新太との共演が今回叶うことは、大きな見所ではありますね。ちなみに、倫也も新感線で古田とやるのはこれが初(過去に『ロッキー・ホラー・ショー』(2011)で共演経験あり)。歌って踊って“ザ・新感線型商業演劇”を初の明治座で上演するという点でもエポックな企画です。コロナ禍以降、意識的に暗い話の上演は避けてきたのですが、今回は、軽いばかりでない、ダークな匂いもする、今までとは違った新作になります。とはいえど、楽しい公演にしますので、お見逃し無いように!##■生田斗真 コメント前回出演させていただいた『偽義経冥界歌』は志半ばで公演が中止になってしまい、“あの時のリベンジを一緒にしよう!”という新感線の皆様からのラブコール。受けない訳には参りません。なにがなんでも成功させて、お客様に喜んでいただける公演にしたいと思います。そして、17歳の時初めて参加した新感線。いつもあの時の緊張感と、舞台に立てる喜びを改めて教えていただけます。しかも、生田斗真39(サンキュー)公演なる素敵な名称まで作っていただき、感謝に堪えません。ありがとうの気持ちを全て舞台にぶつけます。かつて中村倫也さんと共演した際、彼が音頭をとって、完璧なサプライズ、手の込んだ演出、愛のこもったプレゼントで私のお誕生日をお祝いしていただきました。「中村倫也恐るべし、、コイツぁとんでもない男や、、」と思いました。一生忘れられない素敵な日でした。あれ?ちょうど今回も公演中に私の誕生日がやってきますね…倫也きゅん何かしてくれるのかな、、ドキドキ…今回はとんでもない悪役です。極悪非道です。皆様に嫌われるかもしれません。こんなにいい人の私に、こんなに爽やかな私に、果たしてそんな役が務まるのでしょうか…心配でございます。新感線が描く悪には色気と妖しさが求められるので、新しい挑戦を目撃していただきたいです。○■中村倫也 コメントということで、色んな想いを乗せて走る本公演。前々回、斗真くんとご一緒した『Vamp Bamboo Burn~ヴァン! バン! バーン!~』ではキケンなヒメとして、前回『狐晴明九尾狩』(2021)では飄々とした座長として参加させていただきました。今回は少数精鋭の客演のひとりとして、クレバーに暴れ回りたいと思います!そして百戦錬磨の、水にも火にもなれる劇団員の皆様の個性が乱れ咲く作品になることでしょう。今年の夏秋は楽しみしかない!○■西野七瀬 コメント新感線の舞台は、観ていて躍動感や痛快さを味わえる印象です。しばらく運動をしていなかったので、躍動感を出せるように準備しておけたらと思います。そして、新感線の皆さんに再びお会いできることが嬉しく、前回出演させていただいた時とはまた違った雰囲気の作品になりそうなので、どんな自分に出会えるのか楽しみです。今の自分にできることを精一杯お届けできたらと思いますので、よろしくお願いいたします。○■粟根まこと コメント2024年、ただ一回の劇団☆新感線公演となる『バサラオ』。その代わりに公演期間が超弩級の長さになりそうなのですが、それに負けないほどゲストの皆様も超豪華です。17歳の時から新感線に出て下さっている生田斗真さんに、ニヒルな仮面の下に熱い心を秘めている中村倫也さん、真っ直ぐで芯の強い西野七瀬さん、そして妖艶なのに迫力も兼ね備えたりょうさん。そんな豪華なゲストの皆様を古田新太くんを始めとした我々劇団員たちが支えます。特に、古田くんを慕い続けている斗真さんと倫也さんが新感線の舞台上で古田くんと相まみえるのは初めてなのです。そりゃもう皆さんも楽しみでしょう。でもね、私はもっともっと楽しみにしているんですよ。長丁場の公演となりますが、最後まで無事に走り切りたいと思いますので、どうぞお楽しみに!○■りょう コメントあれから四年…待ってました! 劇団☆新感線!博多座へCOME BACK!そして明治座! フェスティバルホール!大暴れする準備はできています!どうぞ皆さま。よろしくお願い申し上げます。○■古田新太 コメント(今回の公演)斗真と倫也かー。面白そうじゃないか。ヨロシクたのむ!全力で楽しんでいただけるよう努力いたしますので、お楽しみに。なぁちゃん(西野七瀬)はカワイーぞ!【編集部MEMO】生田斗真は1984年10月7日生まれ、北海道出身。2011年には主演映画『人間失格』と『ハナミズキ』でジャニーズ初のキネマ旬報ベストテン新人男優賞とブルーリボン賞新人賞を受賞し、近年は映画『湯道』『渇水』(23年)などに出演。劇団☆新感線出演作品は『スサノオ〜神の剣の物語〜』(02年)、SHINKANSEN☆RX 「Vamp Bamboo burn〜ヴァン・バン・バーン〜」(16年)、『偽義経冥界歌』(19年)、2020年劇団☆新感線39興行・春公演 いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』(20年 ※全公演中止)。2023年11月よりフリーランス俳優として活動している。
2024年02月15日2024(令和6)年2月東京・歌舞伎座、3月名古屋平成中村座で上演される「十八世中村勘三郎十三回忌追善興行」の合同取材会が11月28日、都内で行われ、中村勘九郎、中村七之助が出席した。時代物から世話物、新歌舞伎に新作歌舞伎、舞踊に至るまで、幅広い分野で当り役を持ち、人々を魅了し続けた十八世中村勘三郎。その十三回忌追善では、勘三郎の長男・勘九郎、次男・七之助をはじめ、由縁の出演者と演目が揃い、名優を偲ぶ。1987(昭和62)年1月歌舞伎座『猿若江戸の初櫓』猿若=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹1992(平成4)年10月南座『青砥稿花紅彩画 白浪五人男』弁天小僧菊之助=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹2月歌舞伎座では、寛政元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が、後の中村座である猿若座の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった「猿若祭」を開催。続く3月名古屋平成中村座では、初代勘三郎生誕の地とされる愛知県名古屋市中村区で、十八代目中村勘三郎襲名披露として、平成18(2006)年以来となる同朋高校体育館での公演が実現する。勘九郎は歳月の流れに思いをはせながら、「祖父が父に『追善興行ができるような役者になっておくれ』と言っていた通り、追善興行ができるのは本当にうれしい」としみじみ挨拶し、「親孝行は何ひとつできていなかったと思うが、これで少しは親孝行ができるのかなと思う」と安どの表情。七之助も「1年を通して、父の追善興行を行えるということは息子として本当にうれしく、身の引き締まる思いです」と背筋を伸ばした。2010(平成22)年4月歌舞伎座『連獅子』狂言師後に親獅子の精=十八世中村勘三郎、狂言師後に仔獅子の精=中村勘九郎(当時 二代目勘太郎)、狂言師後に仔獅子の精=中村七之助©松竹2月歌舞伎座夜の部では、初代勘三郎が、江戸で芝居小屋建立を幕府に認められるまでを描いた中村屋由縁の舞踊劇「猿若江戸の初櫓」を上演。勘九郎の長男・中村勘太郎が初役で猿若を勤め、出雲の阿国で七之助が華を添える。17代目と18代目の伝説的な共演以来、中村屋を語る上で欠かすことができない舞踊の大曲「連獅子」では、親獅子に勘九郎、仔獅子には10歳となる次男の中村長三郎が初めて挑むことになった。猿若を勤めることを知った勘太郎の様子について、勘九郎は「マスク越しに笑みがこぼれるのが見えて、愛おしかった」と目を細め、「連獅子」に初挑戦する長三郎には「火の玉のような子獅子を演じてくれるはず」と期待を寄せた。2010(平成22)年2月歌舞伎座『籠釣瓶花街酔醒』佐野次郎左衛門=十八世中村勘三郎©松竹昼の部では、勘三郎が当り役にした「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の佐野次郎左衛門を、勘九郎が初役で勤め、女方の大役・兵庫屋八ツ橋を七之助が同じく初役で勤める。「いつかやりたいとタイミングを模索していた。兄弟ふたりでできるので、父も喜んでいるはず」(勘九郎)、「八ツ橋は、女方あこがれのお役。初役はありがたい」(七之助)と声を弾ませた。さらに、各地の芝居小屋やホールをめぐる「陽春・春暁・錦秋歌舞伎特別公演2024」、10月には「俊寛」の舞台である鹿児島県三島村・硫黄島で13年ぶりの開催となる「三島村歌舞伎」も決定した。勘九郎は「2011年に2回目の『俊寛』を三島村で演じた時、私が14歳で千鳥をやらせていただいた」と回想。勘太郎(当時は七緒八)が誕生した頃で、「父が『七緒八が14歳になるのはいつだ?俺が70歳になるから、その記念でまたやろう』と決めていた」と秘話を披露。「それが見られなかったのは悔しいんですが、父の遺志を継いで、三島村で俊寛を勤められるのも、本当に楽しみ」と追善興行ラインナップに奔走する2024年に闘志を燃やしていた。取材・文・撮影(会見写真):内田涼<公演情報>十八世中村勘三郎十三回忌追善■「猿若祭二月大歌舞伎」【昼の部】11:00~一、新版歌祭文野崎村二、釣女三、籠釣瓶花街酔醒【夜の部】16:30~一、猿若江戸の初櫓二、義経千本桜すし屋三、連獅子2024年2月2日(金)~2月26日(月)※13日(火)、20日(火)休演※9日(金)昼の部は貸切(幕見席は営業)会場:東京・歌舞伎座■「名古屋平成中村座 同朋高校公演」【昼の部】11:00~一、弁天娘女男白浪二、身替座禅【夜の部】15:30~一、義経千本桜川連法眼館二、二人藤娘2024年3月6日(水)~3月18日(月)※12日(火)休演会場:平成中村座(学校法人 同朋学園 同朋高等学校 体育館)公式サイト:
2023年11月29日歌舞伎座新開場十周年「『秀山祭九月大歌舞伎』二世 中村吉右衛門三回忌追善」が、9月2日から25日まで東京・歌舞伎座で上演される。2021年に逝去した中村吉右衛門の三回忌追善として行われ、数々の当り役を持ち、多くの人々を魅了してきた歌舞伎界屈指の名立役をゆかりの演目、出演者で偲ぶ。夜の部では、歌舞伎三大名作のひとつ、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』より、原作の三段目にあたる『車引』が上演されることになり、中村又五郎、歌昇、種之助が出演する。松王丸、梅王丸、桜丸という三つ子の兄弟の争いを描き、歌舞伎の様式美を凝縮した華やかな演目。又五郎の松王丸、歌昇の梅王丸、種之助の桜丸という配役で、豪快な荒事の魅力を披露する。『菅原伝授手習鑑 車引』平成30(2018)年7月大阪松竹座公演より、松王丸=中村又五郎(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』平成26(2014)年4月金丸座より、梅王丸=中村歌昇(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』2023年「秀山祭九月大歌舞伎」オフィシャルビジュアルより、桜丸=中村種之助(c)松竹又五郎、歌昇、種之助の親子3人で『車引』の三兄弟を勤めるのは、今回が初めて。このたび、都内で行われた取材会に顔を揃え、それぞれの意気込みを語るとともに、在りし日の吉右衛門の思い出話も披露した。「古典中の古典ですし、播磨屋の一員として、お兄さんにお稽古で教えていただいた“核の部分”をしっかり噛みしめながら、舞台に挑めたら」。そう語る又五郎は、「大きなお役を、ここにいる3人で勤められるのは、なかなかない機会で親としてはとてもうれしいこと。子どもたちは嫌だと言うかもしれませんが(笑)」と親子共演に喜びを示し、演じる松王丸については「梅王丸、桜丸を痛めつけるのではなく、体から出てくるパワーで抑えつける感じが出せれば」と語った。梅王丸を勤める歌昇は「播磨屋として、おじさまの舞台に対する姿勢を近くで見てきました。教えていただいたことをしっかりと継承し、おじさまに近づけるように精進することで恩返ししたい。親子3人での共演もうれしいですし、梅王丸は金丸座以来、だいぶ時間が経っているので、成長した姿をお見せしなければ」と決意表明。桜丸を勤める種之助は初役となり、「(尾上)菊之助のお兄さんに教えていただきます。教えをしっかりと自分のものにして、歌舞伎座という舞台に見合う桜丸を目指していければと思います」とこちらも闘志を燃やした。吉右衛門との思い出を問われると、又五郎は「スパルタという意味ではなく、『あそこはこう』とお厳しい指導をいただいた。こちらが進歩をすれば、『そうだ、あれでいいんだよ』と褒めてくださった」としみじみ。「お言葉すべてが財産。舞台に対する姿勢の厳しさは常々でしたが、映画を観たり、絵画を鑑賞したり、そういった体験や経験が自分の豊かさにつながるとも教えていただいた」(歌昇)、「とにかく死ぬ気でやれと言われました。生前には『これからの歌舞伎はどうなるんだろうね』とも。時代が変わり、お客様の求めるものも変わるなかで、古典以外に新作や昔の古典の再演など、工夫をこらしているが、それには驚いていると思うし、どんな歌舞伎を望んでいらっしゃったのか分かりませんが、私たちが教わったことを守っていきたい」(種之助)と話していた。<『菅原伝授手習鑑 車引』あらすじ>三つ子の兄弟、松王丸(又五郎)、梅王丸(歌昇)、桜丸(種之助)は、それぞれ藤原時平、菅丞相、斎世親王に奉公しています。主人たちの対立により、今は敵味方となった三人。ある日、梅王丸と桜丸は主人の無念を晴らそうと、敵である時平が乗る牛車の行く手を阻みます。それを止めに入ったのが松王丸。三人が争う内に牛車より時平(中村歌六)が現れ……。取材・文:内田涼<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「秀山祭九月大歌舞伎」二世中村吉右衛門三回忌追善【昼の部】11:00~一、祇園祭礼信仰記金閣寺二、土蜘三、二條城の清正【夜の部】16:30~一、菅原伝授手習鑑車引二、連獅子三、一本刀土俵入取手宿安孫子屋よりお蔦の家 軒の山桜まで2023年9月2日(土)~9月25日(月) ※11日(月)、19日(火) 休演会場:東京:歌舞伎座
2023年08月22日5歳で芸能活動を始め、6月に18歳となった俳優・山時聡真。中村倫也・松坂桃李・菅田将暉・杉野遥亮といった人気俳優が多数所属する芸能事務所トップコートに所属し、次世代を担う期待を寄せられている彼が、連続ドラマでレギュラー出演を果たす。7月15日からスタートする日本テレビ系新土曜ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(毎週土曜22時放送)だ。「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」のプロデューサー×監督が再び組み、松岡茉優が主演を務めた本作。卒業式の当日に担任生徒の誰かに突き落とされた教師が、1年前の始業式の日に時を遡り、容疑者=生徒たちと再び向き合う。山時さんは本作で、いじられキャラの瓜生陽介を演じている。過去に戻る本作にちなみ、現時点での心境と、ここに至るまでの道のりをじっくりと伺った。――山時さんは「夢だった学園ドラマにレギュラーで出演できるということが、飛び跳ねるくらい嬉しかった」とおっしゃっていましたが、どんな学園ドラマがお好きだったのでしょう。僕が最初に観た学園ドラマは「タンブリング」(2010)でした。当時は6歳くらいでしたが、未だに記憶に残っています。そして事務所の先輩・菅田将暉さんも出演されている「35歳の高校生」(13)。学園モノでありつつどの世代の方も共感できる話だなと思って観ていました。学園ドラマというジャンルには、年齢を問わずに伝わる想いがちゃんと込められている印象があります。――今回の「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」も、ひねった設定によって生まれるメッセージ性がありそうですね。「最高の教師」は、松岡茉優さん演じる教師がタイムリープして過去に戻る作品です。先生はこれから何が起こるか知っているからこそ、生徒たちの人生を変えていけるし、どうすることもできなかったとしても、生徒たちを支えていきます。そして生徒自身も変わっていき、自分の想いを主張するようになっていくんです。エピソードごとにフォーカスを当てる生徒も変わりますし、それぞれに違った悩みや想いがあって、その人に応じたストーリーが展開していくのを楽しんでいただけるんじゃないかと思います。――先の山時さんのコメントですと「レギュラー」というのも大きかったのではないかと思います。ゲストで出演するときとは、どのような違いがありますか?ゲスト出演のときは短期集中型です。台本の中には様々な情報がありますが、途中参加の場合は自分が経験していない部分も多く、どうやって馴染ませて演じていくかを考えます。今回僕はドラマのレギュラー出演が初めてなのでまだ探り探りではありますが、関わる人数や時間が増えるぶん、「どういう役なのか」や「どういう想いでこういう言葉を使うのか」、または相手役との関係性に応じた声の出し方など、役に対してじっくりと考えることが多くなっています。役として生きている感覚があって、自分の中でも「成長できているのかも」と思えています。――山時さんは5歳から芸能活動をされていますが、10年以上ものキャリアを経て今現在はひと味違う新しさを感じていらっしゃるのでしょうか。正直に言ってしまうと、これまでは演じているときに山時聡真という自分が常にちょっとだけいたんです。「ミスしないようにしよう」だったり、山時として考えて動いている瞬間がありました。でも今回は、セットに入ったら「役として生きる」ができるようになってきたように感じます。プロデューサーの福井雄太さんや鈴木勇馬監督からの助言などももちろんありますが、「役として生きる」という気持ちが強くなったなかで、プライベートの山時聡真が抜けて、芝居中のアドリブも自然と出せています。いままでそうできなかったことに対しての後悔はありますが、成長を実感しています。――「相手役に合わせて芝居を変える」をアプローチの一つとして語っていらっしゃいましたが、演技の仕方自体はいかがですか?相手に適応していくやり方はずっと大事にしていることですが、最近意識していることだと「自然の中でも面白さを求める」があります。例えば笑い方ひとつとっても、「こういう人いるなぁ」という笑い方ってなかなか出せないんです。でも「最高の教師」の台本を読んでいると「ガハハと笑う」という役の人がいて、それをうまくできたら面白いし、役の特長にもなりますよね。僕も今回は吹き出すような笑い方だったり、観ている方が「こういう人いるな。面白いな」と思ってくれるようなところを目指しています。――見え方から逆算するアプローチといいますか。そうですね。“自然”を大事にすると、”自分”も出ちゃうんです。だからあくまで「役としての自然」を意識して、それが観てくれる人にとっての「面白さ」にもなるように意識しています。それができたのは、この現場だからだと思います。スタッフの皆さんが役者発信の考えや演技をすごく大切にしてくれて、その雰囲気にすごく支えられています。僕は2話にしっかりと役目があるのですが、芝居が新鮮に出るように「こういう風に撮っていきます」「こういう段取りでやっていきます」と事前に伝えて下さって、すごく有り難かったです。――山時さんは『死刑にいたる病』で白石和彌監督、『流浪の月』で李相日監督、『ラーゲリより愛を込めて』で瀬々敬久監督の現場を経験されています。いま名前を挙げた方々以外にも錚々たるメンツが並びますが、いまの自分につながった出会い等はございますか?僕は中学1年生で東京に越してきたのですが、当時は同世代の俳優だと同じ事務所の中川翼くらいしか知らない状況でした。そんななかで、様々な現場で経験を積む時間を与えていただき、たくさんの方々との出会いがありました。僕の中で「グッと成長したな」と感じられた作品は、映画『約束のネバーランド』(20)です。僕はドンというキャラクターを演じたのですが、漫画の実写化作品ということもあり見せ方によってキャラクターの印象が全く変わってしまうので、すごく大変でした。撮影前の稽古でも平川雄一朗監督から厳しい言葉をいただいてしまい、最初は落ち込んで「稽古に行きたくない…」と思ってしまっていたのですが、頑張って参加するうちに言われていることがだんだんわかってきたんです。しかもどんどん平川監督が褒めてくださる回数が増えてきて「成長できているんだ」と明確に感じられるようになりました。撮影期間が長かった作品なので体力面や精神面でも力が付きましたし、平川監督が「キャラクターとしてどう生きるのか」を教えて下さったような気がしています。当時は14歳でしたが、その年頃は心身が大きく成長するらしく、タイミング的にも平川監督との出会いは大きな出来事でした。――『約束のネバーランド』にはトップコートの先輩・松坂桃李さんも出演されていますが、同事務所の先輩方と芝居について話す機会もこれまでありましたか?松坂さんとは『約束のネバーランド』では同じシーンがなかったのですが、『ラーゲリより愛を込めて』の現場では色々とお話ができました。僕は舞台「アナザー・カントリー」の出演を控えていたのですが、初舞台はどんなものか、どういう風に進んでいくのかがわからなくてとにかく不安だったんです。「もうちょっとで舞台が来る…迫って来る」と怯えてしまうくらいに。でも松坂さんが「舞台はすごく面白いから、全然不安に感じなくていいよ!」と言ってくださって、すごく勇気づけられました。実際にやってみたら本当に楽しくて、松坂さんのおっしゃる通りでした。また菅田将暉さんは『CUBE 一度入ったら、最後』(21)で共演させていただいたときに「最高だった!」とすごく褒めて下さいました。また、つい最近ですが僕の誕生日(6月6日)にスニーカーをプレゼントしてくれたんです。トップコートの先輩たちにはお芝居以外でも、人として大切なところを教えてもらえている感覚があります。自分も将来こうなりたい!と思えるような背中をいつも見せてくれるんです。――素敵なお話です。事務所のメンバーが一堂に会する「トップコート夏祭り」の開催も近づいてきましたね(「TopCoat夏祭り2023 ~いい夏にしようぜ!~」は8月19日生配信)。去年はキャンプでした。皆さん集まるので、普段なかなか会えない方々とお話しできるのはすごく楽しいです。去年はゲーム形式で食材の争奪戦もあって、「ここでミスしたら先輩に怒られるかも…」と責任重大でした。皆さん絶対に怒りませんが(笑)これはもう事務所の企画が素晴らしいからなので、僕はいつも全力で乗っかって楽しませていただいています。――先ほどお話に挙がった中川翼さん・大西利空さんとの企画「星道。(スターロード)」もありますね。「事務所のセンパイたちのようなスターを目指し、あらゆることに挑戦する」シリーズです。2022年の4月からかれこれ1年以上続いていて、3人の絆も深まっています。僕たちはライバルでもありますが、仲間としての意識も強くて。例えば同じオーディションを受けて僕が落ちたとしても、翼くんや利空が勝ち獲ってくれればいいという気持ちがありますし、ふたりにはいつも感謝しています。――僕自身もトップコートランドの会員ですが、山時さんがおっしゃるトップコートのメンバーの仲間意識の強さは傍から見ていても感じます。年に1回事務所の忘年会があるんです。そこで先輩・後輩が交流する機会を作って下さることでいい関係性を築けているのではないかと思います。企画等もそうですが、事務所の中で出来ることがたくさんあると気づかせてくれますし、僕も最大限色々なことにチャレンジしたいと思っています。――自分から企画会議に参加されることもある、と伺いました。はい。「星道。」のなかで翼くんと利空がしたいことの企画はもう行ったので、次は僕の番なんです。「こういうことをやってみたい!」と企画を提案すると、事務所スタッフの皆さんが聞いてくださるだけでなくちゃんと実現してくれて、優しさや心強さを感じています。――本日は貴重なお話、ありがとうございました。「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」から山時さんの新たなフェーズが始まりますね。ドラマ放送期間に「TopCoat夏祭り2023」もありますし。自分の中では、今までなかったくらいの追い上げを見せられる気がしています。僕自身も役の想いをこれまで以上に持ったままお芝居ができていますし、「最高の教師」もきっと多くの方に観ていただけると信じています。このドラマを通じて自分のことを知って下さる方が増えたら嬉しいですし、反響を楽しみにしています!(text:SYO/photo:Maho Korogi)
2023年07月13日大河ドラマ「どうする家康」の新たなキャストが決定。佐藤隆太、和久井映見、高畑淳子、山田真歩、淵上泰史、深水元基、中村七之助が出演する。今回発表された7名が演じるのは、秀吉の家族・腹心たち“チーム秀吉”。佐藤隆太が演じるのは、秀吉が心を許す数少ない理解者・豊臣(羽柴)秀長。知略策略にも長け、屈託のない笑顔と人好きのする物腰で、兄と一緒にうまく人を丸め込む。兄・秀吉役のムロツヨシとの共演について「ある日の撮影で、縁側で秀吉と秀長が並んで座って話をしているシーンがあったのですが、その映像をチェックしながら、ムロさんとどちらからともなく『この2人の背中、空気感、なんか良いね』と話していました。そんなデコボコ兄弟の掛け合いを是非楽しみにして頂きたいです」とコメントしている。和久井映見が演じるのは、秀吉が深い愛と信頼を寄せる妻・寧々。暴走する秀吉を厳しく叱り、たしなめることもできる稀有な存在だ。ムロさんとの共演について「ムロさんとご一緒の場面、どんなふうになるのか、緊張しつつ、楽しみにしております」と期待を寄せている。また、天下人の母にはなりたくなかった仲を高畑淳子、小姓時代に秀吉から才能を認められた猛将・福島正則を深水元基、石田三成を中村七之助が演じ、演じる人物の印象については、次のように話している。「仲は、何が起こっているのか、よくわからないまま、あれよあれよと大政所に!! しかし勘の良い人で、何かしらの不安を予知しているようです。何もかも受け入れるしかない人……この時代の人、女性は皆そうかも知れないですが、全てを享受して生きていく人を演じられたらと思います」(高畑さん)。「秀吉への愛は強いですよね~」(深水さん)、「才気あふれる最高の頭脳の持ち主であり、朝鮮出兵や様々な駆け引きを全て石田三成がやったといっても過言ではないほどで、秀吉の為に尽力し、忠義を重んじている人物だと思います」(七之助さん)。そして今回大河ドラマ初出演となった山田真歩と淵上泰史は、秀吉の野望に振り回される妹・旭、豊臣の命運を握る名将・加藤清正をそれぞれ演じる。山田さんは「ムロツヨシさん演じる秀吉の妹ですので、やはり兄妹の血の繋がりをどこかに感じてもらえるような、魅力的な旭姫を演じたいと思っています」と意気込む。淵上さんは「とても緊張しております。過去にもたくさんの方が演じています。ご批判も来るかもしれません。ただ誰一人、加藤清正に会った事がないので正解がありません。なので自由に、僕らしく堂々と思いっきりやろうと思っております」と語っている。大河ドラマ「どうする家康」は毎週日曜日20時~NHK総合テレビ/毎週日曜日18時~BSプレミアム・BS4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年06月15日波瑠&高杉真宙共演「わたしのお嫁くん」の8話が5月31日放送。中村蒼演じる古賀の“当て馬”ぶりにネットが沸くとともに、古賀が保育園の先生に扮したオープニングにも“かわいい”の声が殺到している。「Kiss」(講談社)連載中、柴なつみによる同名原作をドラマ化した本作。仕事は有能だが超ズボラ女子という主人公と、部下の家事力最強男子が同居することになるが、有能ズボラ同僚や主人公激推し女子が2人の恋をかき回して…というストーリーが展開中の本作。キャストは山本と恋人同士になった速見穂香に波瑠さん。前回やっと穂香にキスできた山本知博に高杉さん。穂香のことが好きで山本をライバル視する花妻蘭に前田拳太郎。穂香を“激推し”するゆえ、山本と交際してることに納得してない赤嶺麗奈に仁村紗和。穂香と同じくズボラな一面を持つ古賀一織に中村蒼。穂香の相談相手である高橋君子にヒコロヒー。穂香の父・健一に宇梶剛士。母の良子に富田靖子…といった俳優陣。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。穂香と知博が同居する部屋に古賀が訪ねてくる。山本がゴミ出しに行き、穂香と古賀の2人きりになったところで、マンションに健一と良子が現れ、古賀のことを穂香の交際相手だと勘違いして大喜び。古賀の写真を撮りまくり親戚中に送ってしまう。ゴミ出しから戻ってきた山本が彼氏だと紹介したうえで、親戚にも古賀ではなく山本が恋人だと訂正してほしいと頼む穂香だが、健一は「それはちょっと難しい」と言い出す。祖母の勝子(茅島成美)が古賀との交際を大喜びし、すでに会う日取りまで決めてしまったという。実は古賀は去年死別した勝子の夫の若い頃にそっくりで、久しぶりに元気を取り戻した勝子の姿を見た健一たちは、1日だけでいいから彼氏役を演じてほしいと古賀に頼む…というのが今回のおはなし。結局、穂香は古賀に彼氏役を演じてもらい勝子のもとを訪れることに。その帰り道「古賀さんにはこれ以上迷惑をおかけしませんので、ご安心ください」と謝罪する穂香に、「俺は別によかけど…本当に付き合っても」とシリアスな表情で応える古賀。しかしすぐに笑顔を見せ「とか言われたら困るやんね~」とごまかす。そして、一家団欒の席で自分が座ってた場所に山本が座ることになるのが羨ましい、と語ると、別れ際、歩き出した穂香の腕をつかみ、「俺、もうちょっと速見さんと話し…」とまで口にしたところで、山本の姿を見つける…。「古賀さんやっぱりちゃんと当て馬だったのか」「古賀さんの当て馬仕草。すごいいい人だなー」などの声が上がる中、「古賀さんはやみんの腕掴んでもっと話がしたい的な事言いかけたよね?これから古賀さん攻めてくる感じなのかな....?」と今後の古賀の動向を気にする声も。またオープニングで保育園の先生に扮し、前回のあらすじを説明する古賀にも「古賀先生、かわいすぎる」「可愛すぎてなんか内臓が ヒュ てなる笑」など“かわいい”の声が殺到している。【第9話あらすじ】穂香は「知博くんにはちゃんと実感してほしいの。自分が愛されてるんだって」と言って山本を押し倒すが、ふいに「家だと照れるな」と言い出す。そんな折、ラクーン・エレクトロニクスでは、全社員を対象にした新商品企画の社内コンペが開かれる。入社当時に企画開発部志望だった山本はコンペへの参加を決意。そんな山本の為に穂香は温泉に行くことを提案する…。「わたしのお嫁くん」は毎週水曜22:00~フジテレビ系にて放送中。(笠緒)
2023年06月01日2023年3月に全国12カ所で行われる『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』のオンライン合同取材会を12月14日(水) に実施。毎年恒例となった巡業への思い、そして各演目の解説、見どころを中村勘九郎、中村七之助が語った。2005年からスタートした〈春暁特別公演〉は、時期によって〈錦秋〉〈新緑〉〈陽春〉と銘打ち回を重ねながら、来春で18回目を迎える。これまでに行った公演を含めて、2022年の春には全国47都道府県を制覇するという偉業も成し遂げた。始まった当初は「こんなに長く続くとは思っていなかった」という勘九郎は、「過去の芸談コーナーで〈継続は力なり〉という話をしたこの巡業ですが、私たちはもちろん、中村屋の弟子たちも含め、みんなの力になっていますし、特別公演をきっかけに、歌舞伎座や中村座、他の劇場に足を運んで下さる新たなお客様が増えたことも、続けてきたおかげだと感じています。コロナがまだ不安定な状況ではありますが、来年も全国を巡業ができることは、本当にありがたいことだと思っております」。七之助は「今回も含めてコロナ禍で巡業を行うこと自体が難しかったり、歌舞伎座や東京、大阪といった大都市に行きづらいという地方のお客様も多いなか、私たちがいろいろな場所へ伺い、歌舞伎を見る機会を作ることできるのが、本当に嬉しいです。中村屋一丸となって、一生懸命良い舞台をみなさまにお見せできたら」と、思いを語る。中村勘九郎今回の『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』は、「トークコーナー」「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」で構成。勘九郎、七之助、鶴松が参加するトークコーナーについて、勘九郎は「全国どこに行っても歌舞伎に縁があったり、史跡があったりするので、地元の方たちとお話できることが和気藹々として楽しいですね。歌舞伎は伝統芸能で、堅苦しくて敷居の高いイメージがあるので、まずはお客様の心の壁を取っ払って演目を見ていただきたいという気持ちがあります。ですので、できるだけ素の部分というか、飾らないことを意識してお話をするように努めています」。七之助は「兄が言った通りで、地元のお客様と出会えることはもちろん、何度か伺った土地には、馴染みの店や必ず行く場所があります。私事ではありますが、私がMCを務めているラジオ番組のInstagramのために、劇場の近くの名所や神社、歌舞伎に縁のある場所に行くようにしてるので、トークの幅は広がったと思います。事前に頂いたお客様の質問を通じていろいろなコミュニケーションが取れるのがいいですね」とコメント。以前のように手を挙げた方と直接話すことは叶わない時期ながら、その土地ならではの話題が飛び出すトークコーナーを楽しみにしている様子だった。中村七之助「元禄花見踊」は春にぴったりの華やかな演目となる。七之助は「トークコーナーを経て〈春暁特別公演〉の歌舞伎、その踊りの一発目なので、何も考えずに綺麗なものを見ていただいて、その歌舞伎の世界観に入っていただこうかなと思うような踊りです。一緒に花見をするような気分でご覧いただければ幸いです」、勘九郎は「元禄期の男と女が華やかに踊るので、まずビジュアルが見どころ。衣装の美しさや当時の頭のかつらのゆい方を、目で楽しんで頂ける演目です」と紹介した。「仲蔵狂乱」の上演は、本興行では昭和35年の歌舞伎座以来。2021年にNHKで放送された「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で中村仲蔵を演じた勘九郎にとっても縁のある演目と言える。出演する勘九郎は「なかなか本興行で出ない珍しい踊りを披露するのも、この特別公演のいい部分。仲蔵さんが出世をしていくサクセスストーリーは、落語や講談でも有名ですが、彼は志賀山流の養子になった踊りの名手です。いまでも〈仲蔵振り〉は受け継がれている、なかなかいない歌舞伎役者の一人でもあります。〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」とのことで、そこも見どころとなりそうだ。公演を楽しみにしている方へのメッセージを求められた勘九郎は「コロナという流行り病が出てから早三年、日頃から何かに気を付けなければいけなかったり、これまでと勝手が違ったりするなかで、鬱々とした気分を持たれている方もいらっしゃると思います。本当に短い時間ではございますが、劇場で芝居を見ている間だけは、その気分を忘れて頂けるよう美しい世界に誘いたいですし、一生懸命私たちも切磋琢磨しようと思っています。春爛漫のひとときを楽しんで頂ければ嬉しいです」。七之助は「毎年恒例の巡業が今回もできる喜びを噛みしめながら、私たちの体調面やスタッフもコロナ対策バッチリで、安全安心に見ていただけるよう気を引き締めて参りたいと思います。全国12カ所24公演、一つ一つの公演を一生懸命踊りたいと思っておりますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いします」と締めくくった。取材・文=長澤香奈撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)<公演情報>『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演 2023』ビジュアル【演目】※上演時間約2時間予定1. トークコーナー中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松2. 元禄花見踊 長唄囃子連中門弟 一同3. 仲蔵狂乱 長唄囃子連中小野良実(おのよしざね) 中村 勘九郎4. 相生獅子 長唄囃子連中姫 中村七之助姫 中村鶴松【日程・開催地】■2023年3月6日(月) 東京・北とぴあ さくらホール3月9日(木) 千葉・千葉市民会館 大ホール3月10日(金) 埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール3月11日(土) 東京・ティアラこうとう 大ホール3月12日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール3月13日(月) 神奈川・相模原女子大学グリーンホール 大ホール3月15日(水) 大阪・サンケイホールブリーゼ3月18日(土) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール3月19日(日) 宮城・名取市文化会館 大ホール3月21日(火) 福岡・キャナルシティ劇場3月22日(水) 広島・広島文化学園HBGホール3月23日(木) 愛媛・松山市民会館 大ホール公式HP:
2022年12月24日株式会社バンダイ カード事業部では、ゲームソフト『真・女神転生』シリーズをモチーフとして2000年代初めに販売されていたトレーディングカードゲームである「真・女神転生トレーディングカードゲーム」をリデザインした『真・女神転生トレーディングカードゲーム Monument of Reincarnation』(15,000円 税込/送料・手数料別途)をバンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )、及びアトラスオフィシャル通販サイト「アトラスDショップ」にて2022年12月21日(水)11時に予約受付を開始いたしました。(発売元:株式会社バンダイ)※商品詳細ページ: 真・女神転生トレーディングカードゲーム Monument of Reincarnation本商品は、ゲームソフト『真・女神転生』シリーズをモチーフとして2000年代初めに販売されていたトレーディングカードゲームである「真・女神転生トレーディングカードゲーム」をリデザインした商品となります。収録カードは「真・女神転生トレーディングカードゲームdrei Monument of Goddess」を中心に復刻し、本商品用に『真・女神転生V』のカードも新規収録しております(『真・女神転生V』のカードにはゲーム要素はございません)。収納に便利なバインダーもセットになりコレクションカードとして楽しめます。■パラレル仕様のカードを新規収録また、本商品の特徴として、発売当時はノーマル仕様だったカードにホロ加工を施し「レア仕様」とした「パラレルカード」を収録しております(全9種)。より豪華になったカードをコレクションしてお楽しみください。■収納に便利なバインダーやカード画像が掲載されたポスターもセットに本商品の全カードが収録できる9ポケットバインダーと、カードリストとしても使用できる両面ポスターもセットに含まれております。バインダーは当時販売されていたバインダーをオマージュしたデザインになっております。特製BOXにカードとバインダーを収納してお届けいたします。■商品概要・商品名 :真・女神転生トレーディングカードゲームMonument of Reincarnation( )・価格 :15,000円(税込)(送料・手数料別途)・対象年齢 :15才以上・セット内容:カード125枚、9ポケットバインダー1冊、両面ポスター1枚、9ポケットリフィル14枚、収納BOX・商品サイズ:約330mm×270mm×68mm・商品素材 :バインダー表紙…PPバインダー留め具…POM・ABS収納BOX…PP9ポケットリフィル…PP・生産エリア:日本・販売ルート:バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」内バンダイカードショップ( )、アトラスオフィシャル通販サイト「アトラスDショップ」・販売開始日:2022年12月21日(水)11時~2023年2月26日(日)23時・発売元 :株式会社バンダイ(C)ATLUS (C)SEGA All rights reserved.※準備数に達した場合、販売を終了させていただくことがあります。※商品仕様等は予告なく変更になる場合があります。※掲載している写真は開発中のため、実際の商品とは多少異なる場合があります。※カードは当時のものと一部デザインを変更して収録いたします。※海外の一部地域で販売する場合があります。■『真・女神転生』シリーズについて荒廃し、悪魔が跋扈する現実世界を舞台としたRPGシリーズ。主人公は、悪魔と会話し「仲魔」にして召喚し、様々な価値観の間で翻弄されながら、戦いに身を投じ、己の、そして世界の運命と向かっていく。シリーズ最新作『真・女神転生V』は2021年11月11日に発売され、2022年10月30日に『真・女神転生』シリーズの30周年を迎えた。「真・女神転生トレーディングカードゲーム」は『真・女神転生』シリーズを題材としたカードゲームで、1997年から2003年まで発売・展開されていた。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月21日猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』が、11月3日に平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)で初日を迎えた。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いから、2000年に誕生した平成中村座。2カ月連続公演のふた月目となる今月の第一部は、『寿曽我対面』『舞妓の花宴』『魚屋宗五郎』の古典作品が並び、江戸の芝居小屋を模した平成中村座でしか味わえない舞台となっている。そして第二部では、先月から引き続き、平成中村座で初となる新作歌舞伎、宮藤官九郎が平成中村座のために書き下ろした『唐茄子屋~不思議国之若旦那』と、華やかな舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演される。『平成中村座 十一月大歌舞伎』は11月27日まで。なお新型コロナウイルス感染症の影響により、本日11月4日・5日公演は第一部・第二部ともに中止となっている。■中村勘九郎 コメント10月5日、浅草で4年ぶりとなる平成中村座の幕が開きました。初日の幕が開いたとき、お客様の拍手がすごくて、我々役者やスタッフだけではなく、皆さまも平成中村座を待っていてくださったんだと感じられて、とても幸せな気持ちになりました。連日、大勢のお客様に平成中村座へお越しいただき、小屋も喜んでいるように感じましたし、何より毎日平成中村座で芝居ができて嬉しかったです!そして、おかげさまで無事に千穐楽まで完走できたことに感謝です。稽古を経て、いよいよ、11月公演が始まりました。ふた月連続でご覧いただく『唐茄子屋』は、宮藤官九郎さんが今回の二か月連続公演のために書いてくださった新作、宝物のような作品です。幕が開くまでは、どんな反応なのかドキドキでしたが、大いに笑って楽しんでいただけているようで、本当に嬉しいです!11月にも古典作品が並びます。江戸の芝居小屋を模した平成中村座の空間で、古典の持つ魅力も合わせてご堪能いただきたいと思います。さて、すっかり寒さも増してまいりました。是非、11月は防寒対策をして浅草へ足をお運びください。平成中村座に一歩踏み入れれば、関係者一丸となって、熱い舞台空間をお届けします!皆様のご来場を心よりお待ちしております。<公演情報>猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』11月3日(木・祝)~27日(日) 平成中村座猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』ビジュアル【演目】■第一部一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)出演工藤祐経:中村橋之助曽我五郎:中村福之助曽我十郎:中村歌之助化粧坂少将:中村鶴松小林朝比奈:中村虎之介大磯の虎:坂東新悟鬼王新左衛門:中村勘九郎二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)出演白拍子和歌妙:中村七之助三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)出演魚屋宗五郎:中村勘九郎召使おなぎ:坂東新悟磯部主計之助:中村橋之助小奴三吉:中村歌之助菊茶屋娘おしげ:中村鶴松菊茶屋女房おみつ:中村歌女之丞父太兵衛:片岡亀蔵女房おはま:中村扇雀■第二部一、唐茄子屋(とうなすや)不思議国之若旦那作・演出:宮藤官九郎出演若旦那徳三郎:中村勘九郎傾城桜坂/お仲:中村七之助第二太夫/源六倅源助:坂東新悟大工の熊:中村橋之助半公:中村福之助眠 善治郎:中村虎之介若旦那(小):中村勘太郎お仲倅イチ:中村長三郎丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松山崎屋おりき:中村歌女之丞達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵大家源六:坂東彌十郎八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀二、乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)出演萬歳:中村扇雀才造:中村勘九郎白酒売:中村七之助大工:中村橋之助若旦那:中村虎之介芸者:中村鶴松角兵衛獅子:中村歌之助角兵衛獅子:中村福之助女船頭:坂東新悟田舎侍:片岡亀蔵通人:坂東彌十郎チケット情報はこちら:※新型コロナウイルス感染症の影響により、11月4日(金)・5日(土) の公演は第一部・第二部ともに中止。最新の情報は公演公式サイトにてご確認ください。
2022年11月04日生田斗真がドラマのアシスタントディレクターを演じる主演ドラマ「大河ドラマが生まれた日」の新たなキャストが発表。阿部サダヲ、松本穂香、中村七之助、伊東四朗らが出演する。本作は、初めてテレビで大型時代劇に挑戦し、夢をかけた人たちの思いに触れる、若きテレビマンたちによる笑って泣ける大河ドラマ誕生奮闘記。生田さん演じる山岡の直属の上司、プロデューサー・楠田欽治役の阿部さんは「生田斗真くんという優秀な部下を引き連れて色んな所に交渉しに行く場面を是非お楽しみ下さい」とメッセージ。山岡の下宿先の娘で、山岡にひそかに恋心を抱く渕上明恵役の松本さんは「ぬか床を混ぜたり洗濯物を畳んだり、現代のお芝居では少なくなってきている表現が逆に新鮮で、楽しくやらせて頂きました。古き良き日本が随所に描かれているドラマです」とコメント。松本穂香山岡たちがドラマへの出演をオファーする昭和の日本映画の大スター・佐田啓二役の七之助さんは「本当にプレッシャーですけど、この役をやらせてもらうことはとても嬉しいです」と喜び、山岡の下宿先の主人・渕上憲明役の伊東さんは「若い生田、松本両氏とのシーンでは、年甲斐もなくドキドキし、またやっとテレビを買って嬉しくて近所の人を招んで自慢する所は懐かしく笑ってしまいました」とふり返っている。中村七之助ほかにも、楠田の妻を倉科カナ、山岡の後輩ADを矢本悠馬、京都太秦の映画撮影所の次長を三宅弘城、映画界の大スター・淡島千景をともさかりえ、山岡の父を永島敏行、山岡と楠田が仕事帰りに足しげく通う屋台の主人をイッセー尾形が演じる。豪華なキャスト集結に生田さんは「演劇、歌舞伎、映画、テレビの垣根を越えて様々なジャンルの俳優陣が彩った大河ドラマ第一作目『花の生涯』の如く、様々なジャンルの俳優陣が集結しました!ドラマ制作の現場で諸先輩方が命をかけて戦った姿に思いを致し、心を込めて作ったドラマです。是非お楽しみに!」とメッセージを寄せている。テレビ70年記念ドラマ「大河ドラマが生まれた日」は2023年2月4日(土)19時30分~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2022年10月11日玉森裕太&中村アンが共演する「NICE FLIGHT!」の6話が8月26日オンエア。粋と真夢の意外な過去の“接点”に「鳥肌。もう感動」「粋真夢コンビはもう運命」などの声が続出。夏目の“頭ポン”にも多くの反応が集まっている。搭乗中に耳にする優秀な管制官の声に惹かれた主人公と、その声の持ち主の管制官を巡る“ひと聞き惚れ”ラブストーリーが繰り広げられる本作。真夢と想いを通わせた倉田粋を玉森さんが演じるほか、当初は粋に良い印象を抱いていなかったが、粋の告白を受け入れた渋谷真夢には中村アン。粋のことが気になって自分が彼の探す管制官だと嘘をついたこともある河原かすみには玉城ティナ。かすみに説教するも舐められてばかりだったが、2人で食事に行くなど距離が近づいてきた夏目幸大には阿部亮平(Snow Man)粋の友人でシングルファザーとして息子を育てる航空整備士・酒木ジェームスには尾上右近。粋とも真夢とも知り合いの飯塚理香子には黒川智花といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ついに気持ちを通い合わせた粋と真夢。は、ぎこちない雰囲気と微妙な距離感で帰路につこうとするも、花火のフライトを楽しみにお腹をすかせていたことを思い出し粋が自宅で手料理を振る舞うことに。そんな矢先、粋がこれまで操縦していた機体から、別の機体へと移行するための訓練を受ける事が決定。厳しいことで有名な機長の村井雄太郎(丸山智己)のもと訓練に入った粋だったが、ペアになった同期の副操縦士・岡島瑛人(佐伯大地)は粋をライバル視する…というのが今回のストーリー。移行訓練が始まり多忙になる粋は真夢に電話。訓練中で飛行機に乗れず「操縦桿も管制官とのやり取りも、もう恋しい」と話す粋は「ごめんね、しばらく普通のデートとかできないけど」と真夢に謝罪。その後勉強しながら中学時代、家族と羽田空港の展望デッキで航空機を見たことを思い出す。その際、横で寂しそうな表情を浮かべる少女を見かけた粋は「飛行機嫌いなの?みんな楽しそうなのに、お姉さんだけ悲しそうな顔してるから…」と声をかける。その少女こそ母との待ち合わせにため羽田にやってきた真夢だった…。その時の真夢の言葉が粋がパイロットを目指すきっかけになるのだが、視聴者からは「過去に出会ってたなんて鳥肌。もう感動してきた」「飛行機はパイロットだけが飛ばしてるわけじゃない。これは真夢から教わったことだったんだね。少しずつ繋がっていく、2人の過去」「過去にもうすでに出会ってる粋真夢コンビはもう運命ってことでよろしいよね」などの声が送られる。一方、当初は管制官の仕事に意欲的ではなかったかすみだが、休日にも関わらず無線機片手にエアバンドを聞いて勉強するように。そんなかすみに付き合う夏目。かすみが双眼鏡を覗きながら「あ、渋谷さん」と叫ぶと、「え、どこどこ?」と真夢の姿を探す夏目。「人違いでした(笑)」とかすみから言われ、いたずらだと気づいた夏目は「先輩をからかうな」と、かすみの頭に手を置く…。「夏目くんの頭ポン声出た」「頭ポンが予想以上にキュンすぎる」「「先輩をからかうな!」の、頭ポンが優しいな」など、夏目の“頭ポン”にも多くの反応が集まっている。【第7話あらすじ】移行訓練真っ只中の粋とペアになった岡島(佐伯大地)の不協和音は相変わらず。真夢は祖父の勝成(小野武彦)が倒れたと連絡を受け青森へ。粋のもとに届いていた本谷(筧美和子)からの「話があるから会いたい」というメールが心に引っかかっていた真夢は、粋に青森に来ていることを伝えず、食事の誘いも「忙しいから」という理由で断ってしまう…。「NICE FLIGHT!」は毎週金曜23:15~テレビ朝日系で放送中。(笠緒)
2022年08月27日玉森裕太主演“ひと聞き惚れ”ラブストーリー「NICE FLIGHT!」第5話が8月19日深夜放送。玉森さん演じる粋と中村アン演じる真夢のキスシーンに、SNS上には「優しい粋くんの顔が良すぎた」「まるで少女漫画みたい」といった反応が寄せられている。空と空港を舞台に、パイロットや航空管制官たちの仕事に向き合うプロフェッショナルな姿と、夏にぴったりな爽やかな大人の恋愛模様を描く本作。中学生の頃、両親が唯一連れて行ってくれたハワイへの海外旅行で初めて飛行機に乗り感動した経験からパイロットを志した倉田粋役で玉森さんが主演する。また前回のラストで自分から粋の手を握った渋谷真夢には中村アン。粋と一緒に飛ぶ事が多い機長の喜多見七海には吉瀬美智子。粋に嘘をついて近づいた管制官訓練生の河原かすみには玉城ティナ。真夢の旧友でチーフパーサーをしている飯塚理香子には黒川智花。気象予報士の資格も持つ航空管制官の夏目幸大に阿部亮平(Snow Man)といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。キャンプ場で手を繋いだ粋と真夢だが、そこに夏目が現れた瞬間、真夢は手を振り払い「ごめんなさい」と謝る。粋は早まったことをしてしまったと反省、自分がフラれたと考える。一方、真夢も自分から繋いだ手を振り払ってしまったことを後悔。そんな彼女に理香子は、もうすぐ開催される花火大会に粋を誘ってみるよう提案。粋も花火を上空から見られるフライトに真夢を誘ってみようかと思案。本谷光希(筧美和子)に頼みチケットを購入、真夢を誘い、花火大会の当日19時、フライトから戻った後に展望デッキで待ち合わせようと約束を交わす。そして迎えた当日、粋はフライトで福岡へ向かうのだが、到着間近になり福岡空港の上空付近に雷雲が発生。北九州空港にダイバート(当初の目的地以外の空港等に着陸すること)した結果、粋は花火に間に合わなくなってしまう…というのが今回のストーリー。今回、真夢が過去に母親から一緒に暮らそうと手紙をもらい、羽田の展望デッキで待ち合わせたものの、結局母親から「一緒に暮らせない」と連絡を受ける…という悲しい過去が明かされる。そんな思い出の展望デッキで粋を待ち続ける彼女のもとに、好きだという想いを伝えたいと決めた粋がやってくる。粋から「好きです」と告白された真夢は彼をハグ。それに対し粋も真夢を抱きしめる…という展開に。このラストにSNSでは「辛い過去が更に上書きされずに良かった。過去は消せないけど…真夢良かったね。信じた人が来てくれて」「ずっと重く胸の奥にあったつらかった過去の出来事が真夢ちゃんの中ですっと取れた瞬間だったと思う」「過去のトラウマを抱えながらも好きな人の言葉を信じて待てるその気持ちがもう…」など、真夢に寄り添ったコメントが多数投稿。そして粋が真夢にキス…この際の粋の表情に「まゆちゃんが抱きついた後からキスまでの優しい粋くんの顔が良すぎた」「真夢さんに抱きつかれてびっくりしてる表情もキスする前の表情も最高すぎた」といった反応が。「ジャニーズの人はキスシーンが上手いというか、画が綺麗だなっていつも思うポーズとか手の表情とかまるで少女漫画みたいに美しくキメてくれる」と、キスシーンの美しさを讃える声も送られている。【第6話あらすじ】ついに気持ちを通い合わせた粋と真夢。花火のフライトを楽しみにお腹をすかせていたことを思い出し、粋が自宅で手料理を振る舞うことに。2人は恋人同士としての一歩を歩み始める。そんな矢先、粋が移行訓練を受ける事が決定。村井雄太郎(丸山智己)のもと訓練に入った粋だったが、ペアになった同期の副操縦士・岡島瑛人(佐伯大地)は粋をライバル視し早くも不協和音が…。「NICE FLIGHT!」は毎週金曜23:15~テレビ朝日系で放送中。(笠緒)
2022年08月20日玉森裕太主演“ひと聞き惚れ”ラブストーリー「NICE FLIGHT!」。その3話が8月5日深夜放送。玉森さん演じる粋と中村アン演じる真夢の“相合傘”シーンが話題となる一方、阿部亮平演じる夏目と玉城ティナ演じるかすみの今後にも大きな注目が集まっている。空と空港を舞台にして、パイロットや航空管制官たちの仕事に向き合うプロフェッショナルな姿と、爽やかな大人の恋愛模様を描いていく本作。幼い頃から飛行機を見て育ち、中学生の頃にハワイへの海外旅行で初めて飛行機に乗り感動したことでパイロットを志した倉田粋を玉森さんが演じるほか、常に冷静沈着、的確かつ丁寧な管制で緊急事態にも迅速に対応するスキルを持つ航空管制官の渋谷真夢に中村さん。また、粋と一緒に飛ぶ事が多い機長の喜多見七海には吉瀬美智子。幼い息子を育てるシングルファーザーで、息子との時間を大切にしている航空整備士の酒木ジェームスには尾上右近。粋と近づくため、自分が粋が探している管制官だと嘘をついた河原かすみには玉城さん。ジェームスが気になるチーフパーサーの飯塚理香子には黒川智花。語学堪能で気象予報士の資格も持つ航空管制官の夏目幸大に阿部さんといった顔ぶれが揃った。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。探していた声の主が真夢だと確信した粋だが、それで逆に気まずくなり真夢と顔を合わせづらくなってしまう。同時にかすみが自分に嘘をついていたことも察するも、はっきりと聞けないなか、かすみからのデートの誘いのメッセージにはずみでOKの返事をしてしまう。そんな中、かすみがついに管制官デビューを果たすことになる。真夢や夏目のフォローを受けながら順調な滑り出しを見せた矢先、指示の遅れが原因でパイロットからクレームを受けてしまう。休憩室で愚痴を言うかすみを夏目が咎めると、かすみは「管制官の仕事に特別な思い入れはない」と言い出す。さらにかすみの管制中にバードストライクが発生、落ち込んだかすみを真夢が珍しく食事に連れていくが、その先で出くわした粋がかすみの嘘に気付いていたことを知って、その場を立ち去ってしまう…というのが3話の展開。悪天候のなか急病人が発生した便を的確な指示で着陸させる夏目。機長が管制官に感謝していたことを知った粋は、豪雨のなか真夢にその言葉を伝えに行く。その際に真夢が濡れないよう傘に入れるのだが、この“相合傘”シーンに「まだ肩が濡れてしまう距離の相合傘 来週はもっと縮まってほしいな」「渋谷さんが濡れないように近寄るのに渋谷さんが離れちゃう…微妙な距離感にドキドキ」などの声が続々と集まる。一方、かすみと険悪なムードになっていた夏目だが、自分の言い方に非があったことを彼女に詫びる。そして自分がパイロット志望だったが身体検査で落ち、管制官の道に進んだことを明かし、そのうえで「今は管制官になってよかったと本当に思ってる」と話す。かすみも「いつか管制官が一番やりたい仕事だって、思える日が来るかもしれない」と話す夏目に笑顔を見せるかすみ。ネット上では「これはかすみちゃんの恋愛模様は終わったのでは?ここから夏目くんに惹かれていくの…………?」「かすみ夏目フラグが立ってしまった…」など、夏目とかすみの今後の関係にも注目が集まっている。【第4話あらすじ】粋に酒木ジェームスの息子・ショーン(シモン・イヴァノフ)がキャンプに行きたいと言い出す。真夢を誘ってみようと電話をかけてみる粋。ちょうど真夢の家に来ていた飯塚は、ジェームスとキャンプに行けることを喜び誘いを快諾するが、その電話の最中タイミング悪くグランドスタッフの本谷光希(筧美和子)が粋を訪ねてきてしまう…。「NICE FLIGHT!」は毎週金曜23:15~テレビ朝日系で放送中。(笠緒)
2022年08月06日玉森裕太共演の「NICE FLIGHT!」2話が7月29日オンエア。玉森さん演じる粋と中村アン演じる真夢の“距離感”に「縮まってきた」「一気に縮まった」などの反応多数。阿部亮平演じる夏目にも「後輩指導、頑張って~」と声援が送られている。本作は空と空港を舞台に、パイロットや航空管制官たちが仕事に向き合うプロフェッショナルな姿と恋愛模様を描いていくドラマ。搭乗中に耳にする優秀な管制官の声に惹かれ、彼女のことを探すようとなる“ツイてるコーパイ”倉田粋役で玉森さんが主演を務める。共演には粋が探し求める管制官で、感情表現が苦手で誤解されやすい渋谷真夢に中村アン。アクティブでさっぱりした性格で粋と一緒に飛ぶ事が多い喜多見七海に吉瀬美智子。チャラそうに見えて責任感が強く仕事も確実で、各セクションから頼りにされている航空整備士の酒木ジェームスに尾上右近。高校生まで海外を転々と過ごした帰国子女で語学堪能。空が好きだったことから気象予報士の資格も取得した航空管制官の夏目幸大に阿部さん。研修中の管制官訓練生で、粋に自分が探している管制官だと嘘をついた河原かすみに玉城ティナ。入社当時はパイロット狙いだったが、「結婚するなら整備士」という結論に至り次の恋を探しているチーフパーサーの飯塚理香子には黒川智花といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。マイクロバーストの日に自分を救ってくれた管制は自分だとかすみに言われ、その言葉を信じた粋だが、それを聞いた酒木はかすみが「お礼も聞かずに無線をバッサリ切るようなタイプには見えない」と否定、「どっちかっていうと愛想のない方じゃ…」と真夢の可能性を示唆する。そんななか、真夢の搭乗訓練の日がやってくる。粋と喜多見が乗務する便のコックピットに搭乗、故郷の青森へと飛び立った真夢だが、青森空港に着陸後機体にトラブルが発見され、粋と真夢は青森にステイすることに。粋は敬意を抱いている青森空港の名物・除雪隊=ホワイトインパルスで、伝説の隊員と言われた人物の家を訪ねるのだが、そこは真夢の実家だった…というのが2話の展開。真夢の実家で彼氏に間違われ、食事をごちそうになり真夢が管制官になった理由を知る粋…「少しずつ粋くんと真夢ちゃんの距離が縮まってきたね」「粋くんと真夢さんの心の距離が近づき始めたのもしっかり描かれててよい」「粋くんと真夢さんの距離が一気に縮まった回だった」など、2人の距離感の変化に触れたコメントがSNSにあふれる。一方、餃子を食べたいかすみに付き合わされるなど、都合よく使われている感のある夏目には「手のかかる後輩指導、頑張って~」「夏目くん、新人教育苦戦してるな~」「後輩に振り回される夏目くん可愛すぎて…しんどい笑」「かすみちゃんと良い感じになりそうな予感」などの声も寄せられている。【第3話あらすじ】粋は真夢が探している声の主ではと思い始める。それからなんとなく真夢と顔を合わせづらくなってしまい挙動不審に。かすみが自分に嘘をついていたことも察するが、はっきりと聞けないばかりか誤ってデートの誘いをOKしてしまい…。そうとは知らず「粋さんがデート、オッケーしてくれた」と大はしゃぎするかすみに、真夢は無意識のうちに動揺している自分に気づく…。「NICE FLIGHT!」は毎週金曜23:15~テレビ朝日系で放送中。(笠緒)
2022年07月30日本日からスタートした有村架純&中村倫也W主演ドラマ「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」の第2話(7月22日放送)に、木村佳乃と宮野真守がゲスト出演することが分かった。本作は4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガル・石子(有村さん)と、司法試験予備試験と司法試験に一発合格した高卒の弁護士・羽男(中村さん)という“石羽コンビ”が、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色のリーガルエンターテインメント。このコンビの元には、毎回様々な依頼人がやって来るのだが、第2話では、木村さん演じる12歳の息子・孝多(小林優仁)と暮らすシングルマザーの相田瑛子が依頼人。息子が無断でゲームに課金してしまい、ゲーム運営会社に返金を要求したが応じてもらえず困っている…という内容だ。一方、人気声優であり、歌手や俳優としても活躍する宮野さんが演じるのは、「リック&ベンジャミン法律事務所」で羽男と同期だった弁護士・丹澤文彦。羽男は瑛子から依頼された案件で古巣を訪ねることになり、丹澤と再会。バチバチと火花を散らす2人に注目。「成人が18歳になったことも含めながら、ゲーム課金についての知識がスッと入る脚本で大変面白かった」と物語の印象を語った木村さんは、「撮影では倫也くんのキメ顔がいろいろあったりして、面白かったですね。倫也くんの役と架純ちゃんの役が全く違うタイプで、天才肌タイプと努力しているタイプの頭の良い2人のマッチングがすごく面白いです」とふり返る。宮野さんは「ドラマへの出演はとても緊張するのですが、オファーをいただけてとてもうれしかったです」と喜び、「難しい言い回しもありつつだったので、集中力を高めながら撮影に臨みました。皆様に楽しんでいただけたら幸いです」とコメントを寄せている。「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年07月15日フジテレビ・ノイタミナ枠にて放送されるTVアニメ「うる星やつら」。この度、内田真礼と宮野真守の出演が決定し、リンクビジュアルとPVが公開された。小学館創業100周年を記念し、選び抜かれた原作エピソードを全4クールに渡って完全新作として描く本作。主人公の“ダーリン”こと諸星あたるを神谷浩史、ヒロイン・ラムを上坂すみれが演じることはすでに発表されているが、今回新たに、あたるのクラスメイトで幼なじみの三宅しのぶを内田さん。転入生で桁違いの資産を持つ面堂財閥の跡取り息子・面堂終太郎を宮野さんが声をあてることが決定。キャラクターとキャストが繋がった、リンクビジュアルも完成した。内田さんは「やはり皆さんの頭の中にしのぶのイメージもあると思いますので、前作を意識しながら新しくしのぶ像を作っていけたら」と意気込み、「彼女が振り回されているのを楽しみながら演じていけたらと思っています」と話す。そして、宮野さんは「改めて作品を見たのですが、面堂は知性とおバカと上品と下品を兼ね備えた絶妙なキャラクターなんです(笑)その魅力を十分に感じながら演じさせていただいています。神谷明さんの面堂をリスペクトしつつ、僕なりの面堂に辿り着かなければならないなと思っています」とコメントしている。また、しのぶと面堂の声が初公開となる、ユニークなティザーPV_version2も到着した。「うる星やつら」は2022年、フジテレビノイタミナほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2022年04月07日