鈴井貴之作・演出・出演の舞台『D-river』が2月5日、池袋サンシャイン劇場にて開幕した。「OOPARTS」プロジェクトとしては今回が6度目となる本公演。渡辺いっけいや田中要次、竹井亮介、大内厚雄ら「OOPARTS」お馴染みのキャストに加え、初参加となる温水洋一、最年少キャスト舟木健(NORD)、鈴井の盟友でもある藤村忠寿(北海道テレビ)というキャスト陣が揃った。本作品のテーマは「人間と人工知能AIの共存」。秘密裏に行われる自動運転実験をめぐり、メーカー、科学者、技術者、被験者といった個性豊かな登場人物たちの思惑が交差することで物語は進んでいく。鈴井演出における特徴でもある幾何学的な舞台セットは今回も健在。不規則に並べられた段差は可動式で、一部を切り離して車両を表現するギミックは観客の想像を掻き立てる。舞台全体に映し出される緻密に計算された映像演出や、青を基調とした淡く美しい照明などの視覚効果も見どころのひとつだ。さらにベテラン役者陣の見事なアンサンブルが笑いを誘い、コミカルな中にもメッセージ性を強く伝える内容も特徴といえるだろう。また劇伴はロックバンド・勝手にしやがれのドラムボーカルであり、鈴井と親交のある武藤昭平が担当。主要シーンで流れる書き下ろし楽曲は哀愁のあるギターフレーズが特徴的で、登場人物達の背景や思惑をさらに色濃く映し出して舞台を彩った。<鈴井貴之・コメント>正直、今まで初日を迎えるのは緊張というか不安でしたが、強者ばかりのキャスト陣・スタッフの力もお借りし、今回の舞台はOOPARTS史上一番の手応えを感じています。この後の本番も、皆様の笑い声、大きな拍手をいただけるよう、オッサン達(若者ひとり)全力で努めさせていただきます。一緒に楽しい時間を作り上げましょう!劇場でお待ちしております。■公演情報TAKAYUKI SUZUI PROJECT OOPARTS VOL.6『D-river』<東京公演>2月5日(土)〜2月13日(日)会場:サンシャイン劇場<大阪公演>2月18日(金)〜2月20日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール<札幌公演>2月25日(金)〜2月27日(日)会場:道新ホール
2022年02月08日●舞台ならではの観客との一体感「一度経験すると忘れられない」俳優、タレント、映画監督、脚本家、演出家などマルチに活躍する鈴井貴之。大泉洋、安田顕、森崎博之、戸次重幸、音尾琢真らの演劇ユニット「TEAM NACS」らが所属する芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」の取締役会長でもある鈴井が、今でも北海道を拠点に活動し続ける理由とは? 今年還暦を迎える鈴井に、感謝してやまないという地元・北海道の人々やTEAM NACSへの想い、今後の展望について話を聞いた。2022年2月には、鈴井が手掛ける演劇プロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の舞台『D-river(ドライバー)』が東京・大阪・札幌で上演される。人間と人工知能=AIとの共存をテーマにした本作は、渡辺いっけい、温水洋一、田中要次、竹井亮介、大内厚雄、舟木健、藤村忠寿、作・演出の鈴井という8人の演技が見ものだ。「僕も皆さんと同年代ですが、おっさんたちでバカバカしいことをしたいなと思い、そこに同調してくださる方々に参加してもらいました(笑)。皆さん、過去に僕がご一緒している方々ですが、実績があるのはもちろん、いい人たちばかりです。稽古場が和気あいあいと進行できるようなイメージでしたが、実際にものすごく楽しくやらせてもらっています」中年男3人が、自動運転の車に乗って、ある高額報酬のミッションを遂行していく。どうやらそのうちの1人がAIを備えたロボットらしいが、外見を見るかぎり、それが誰なのかが識別はできない。3人はお互いに懐疑心を抱きながらドライブをしていく。「僕は日常で車を運転していて、高速道路で田舎と札幌の行き来をしていますが、最近の車はアシスト運転の性能がすごいという話を聞きまして。自分も歳をとってきたし、田舎に行くと高齢者のドライバーが多くておっかないんです。早く精度の良い自動運転車ができれば、おじいちゃんやおばあちゃんも免許を返納しなくて済む。総合的に鑑みても自動運転の進化はありがたいことだと思いました」しかし、その一方で、鈴井は「車産業は、タクシーやバスの運転手はもちろん、車の整備工場や自動車免許教習所で働いている人など、いろんな分野で膨大な人が関わっていて、簡単に自動化なんてできないんじゃないかと。技術がかなり進歩していたとしても、実用化に至るまでにいろんなハードルがあり、すぐに出来ない現状があるんじゃないかと、疑いの目を向けてしまって」と深読みしたうえで、今回のストーリーを考えていったとか。本作も含め、鈴井は自身の舞台に自分も出演するプレイングマネージャー的な演出家だが、両方をやるメリットをどう捉えているのだろうか。「本当は演出に専念できればいいんですが、僕は少しでいいから出たいと思ってしまうタイプです。どっちつかずでダメなんですが、だからこそ、細かい演出が必要のないキャリアのある方たちをキャスティングするわけです」演出家と演者の立ち位置については「まったく別物です」と言う鈴井。「映像ならカットをかけられるし編集で落とすこともできますが、舞台の演出家の場合、本番の幕が上がったあとは本当に無力ですから。演出でこうやってくださいと説明しても、アドリブで何かをやられちゃったら、もう手出しができません。とか言っていますが、実は自分の芝居を一番壊すのは僕自身なので。演出と全然違うじゃないか! といつも怒られるのは僕なんです(笑)」そこは生ものである舞台ならではの面白さがあるに違いない。鈴井は「僕個人の見解ですが」と前置きしたうえで、「舞台は生身の体で直に、何百人のお客様たちと対峙する世界。時間と場所を共有していないとわからないことをお互いに体感するので、その一体感や空気感は、一度経験すると忘れられない気がします。舞台をDVDやブルーレイで見たとしても、やはり客席で見たものとは違う感じがしますし、舞台に立っている側の人間もそういう感覚を持っています。生だからこその緊張感はあり、万が一ミスがあったとしてもそれをどう挽回していくかという、1本1本が真剣勝負ですから」●事務所創立30周年感謝の思いと還暦後の展望を語る1992年に立ち上げた「CREATIVE OFFICE CUE」は、今年創立30周年を迎える。所属するTEAM NACSは、今や全国区で人気を博すユニットで、それぞれが個人でも活躍しているのは周知の通り。その理由について鈴井は「稀有な出会いがあったからこそです。ここまで来られたのは、決して我々だけの力だけではなく、いろんな方たちに助けられから今日があります」と心から感謝する。「現社長(伊藤亜由美)と出会って『会社を作り、本格的にやりましょう』と始めた事務所です。最初にOFFICE CUEに入ったのは安田顕ですが、その後TEAM NACSのメンバーが揃っていって、彼らを全国区にしたいと思った時、東京のアミューズさんとの出会いがあり、そこからまたいろんな縁がつながっていきました。今でこそ、うちは新卒入社採用みたいな制度もありますが、だいたいは人づてで入ってくることが多くて。そういう出会いがずっと続いているから、やりたいことをやらせていただける状況が作れたのかなと思っています」鈴井だけではなく、TEAM NACSのメンバーたちも、東京をメインに活動していながら、地元・北海道での仕事を大切に続けてきたが、鈴井はメンバーたちについて「きっと僕というダメなお父さんを見ているから、彼らは僕がしっかりしなきゃと思っているんじゃないでしょうか(笑)。こうやって東京にひょこひょこ出てくるけど、芝居が終わったらまた田舎へ帰って、自分勝手だなって」と冗談交じりに話す。また、「やはり北海道という土地柄も大きいと思います。千歳空港に着いた瞬間、冷たい空気が凛としていて、寒くて嫌だけど北海道ならではの安心感があり、いろんなことを頑張ろうという気持ちにさせてくれるんです」とも語った。そして、北海道民のファンたちの支えが何よりも大きかったと強調する鈴井。「TEAM NACSもそうですが、そもそも北海道で人気者になったから全国区になれたんです。北海道の人たちが育ててくれて、全国へいってらっしゃいと送り出してくれました。そういう気持ちがベースにあるので、彼らは東京での仕事が多くなっても、地元での仕事を続けているんじゃないかと思っています」ちなみに鈴井自身も20代前半で、東京進出を考えたことがあったそうだ。「当時、札幌で芝居をやっていた僕と同年代の人たちは、みんな東京へ行っていて、僕自身も『あとに続くから』と言っていたのに、そのタイミングを逃しました。勇気と自信がなかったんです。地元の北海道が好きだからといったきれいごとを口にしていた時期もありましたが、正直、ビビっていたんだと思います。親からの圧力もあり、27歳ぐらいで一度、芝居をやめようと思い、一般企業の面接を受けたりもしましたし。でもそこから『北海道で意地でもやってやる!』と奮起し、30歳でOFFICE CUEを立ち上げました」OFFICE CUEには安田や大泉に続いてTEAM NACSの他のメンバーも移籍。北海道テレビの『水曜どうでしょう』が全国放送されたことで、ご当地タレントの枠を超え、全国で人気を不動のものにしていく。「TEAM NACSが、全国でもお客さんを動員できる演劇ユニットになってくれたことが大きかったです。そこは彼らだけではなく、僕が描いていた夢でもありましたから。僕は自分でそれをできなかったけど、彼らが実現してくれました。ただ、ご当地タレントとかローカルタレントって、ランクが下のように扱われがちですが、僕はそう思ってないし、そこを彼らが証明してくれたような気もします。また、彼らに感化されて、僕ももう1回やりたいと思い、OOPARTSを2010年から再始動させたんです」OOPARTSの今後の展望についても話を聞いた。「実現できるかどうかわからない夢物語として。お客さんを入れずに中継で、山1つ爆破しちゃうような規模の野外劇を、自然のなかでやってみたいです。劇場の舞台という枠ではないものをね。北海道なので、大きな雪山を作ればできないこともないかなと。また、逆に50人ぐらいの小さな規模で、舞台と客席の垣根がない空間を使って、お客さんも巻き込んだストーリー展開のお芝居なども面白いのではないかと。お客さんの1人を犯人にしちゃうとかして(笑)」それは還暦を迎える年齢になった今だからこそ思いついたことだ。「いい年になって、これからもっとすごいことをやりますということより、今までずっと何十年も応援してくださった方たちに、もっと深く刺さるものを作りたい。若い頃ならもっとファンを拡大していこうと思うかもしれませんが、今は長年ファンでいてくださる方たちに、お礼をしたいです。それは老後の楽しみじゃないけど、こういうこともできますよ!という感じのものを何か作れたらと。これからもいろいろなことを考えていきたいです」■鈴井貴之(すずい・たかゆき)1962年5月6日生まれ、北海道出身の俳優、タレント、映画監督、放送作家、脚本家、演出家。大学在籍中に「ノーティキッズ」、「劇団487パラシュート」などの劇団を主宰。1990年に劇団「OOPARTS」を結成し、作・演出し、俳優としても出演。「OOPARTS」解散後は、タレント・構成作家としてHTB『水曜どうでしょう』などの数々の番組の企画・出演に携わる。映画監督としても『man-hole』(01)、『river』(03)、『銀のエンゼル』(04)、『銀色の雨』(09)を手掛ける。2015年には「ドラマ24『不便な便利屋』」で自身初の連続ドラマ脚本・監督を務める。2010年には「OOPARTS」を鈴井自身のプロジェクトとして再始動し、2019年までに5作の舞台公演を上演。
2022年01月28日北海道から全国に広がったバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)の“ミスター”で知られる鈴井貴之のプロジェクト・OOPARTSの最新作『D-river』が2022年2月に上演される。作・演出を手がけ、自ら出演する鈴井の構想に耳を傾けた。プロジェクト第6弾となる本作は、「人間とAIの共存」をテーマにした物語が繰り広げられる。高額な報酬のもと集まった3人の男は目的や到達地点を知らされず、指示されるがまま自動運転機能が搭載された車に乗り込む。それぞれの疑念を胸に発進するドライバーのうち、1人はロボットだ。「最新の人工知能を携えたロボットがハンドルを握ったら」というミッションを検証するために集められた男たちは、募る猜疑心をますます加速させる。テーマは、鈴井自身の「車の“完全”自動運転はすでに実現しているかもしれないが、一気に舵を切ると仕事を失くす人たちが現れるなど社会が大きく変わってしまう。だからどこかの機関が技術躍進を制御しているのでは」という仮定が着想の大きなポイントになっている。「何が真実かわからない世の中で自動車を中心軸に置き、進歩の裏で暗躍する人たちや翻弄される切ない存在を描きます」と聞くとシリアスな展開を想像するが、同時に「目指しているのは抱腹絶倒のコメディ」とも語る。渡辺いっけい、田中要次、竹井亮介、大内厚雄、藤村忠寿は「OOPARTS」作品に出演経験があり、温水洋一は鈴井演出のドラマに出演、舟木健は同じ事務所(クリエイティブオフィスキュー)と“勝手知ったる”仲だ。「出方を探り合っている『初めまして』の時間がもったいない。互いのスタンスを知っている人たちと『久しぶり、じゃあ早速やろうか』とすぐに始めたいんですよね」とせっかちな一面も見せる。『水どう』で裏方のディレクターながら抜群の存在感を発揮し男4人の旅路を盛り上げるHTB(北海道テレビ)の藤村とは、もはや“盟友”と言ってよいだろう。OOPARTSプロジェクト第1弾を除いて皆勤賞の藤村について、鈴井は「キャスティングされることに何の疑いも持っていない、出さなかったら関係に亀裂が入って、『水どう』が暗礁に乗り上げるでしょうね(笑)」と苦笑しつつ、信頼関係も覗かせる。鈴井自身の役どころは、自動運転の技術を開発したメーカーの権力者だ。「ドラマの『半沢直樹』(TBS)で香川照之さんが演じた役のようなヒールに徹します。メーカーの下請け工場に“圧”をかけまくるので、前作で演じたリストラの憂き目に遭って抑圧された元ヤクザより弾けたいですね」と“暗躍”を誓った。公演は、2022年2月5日(土)~13日(日)に東京・サンシャイン劇場にて。その後、2月18日(金)~20日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、2月25日(金)~27日(日)に北海道・道新ホールと巡演する。チケットの一般発売は、12月4日(土)10:00よりスタート。■チケットぴあでの取り扱いは東京公演のみ取材・文:岡山朋代
2021年12月03日上白石萌音主演「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」の5話が2月9日オンエア。玉森裕太演じる潤之介の“充電ハグ”にSNSが沸き上がり、間宮祥太朗演じる中沢の奈未を見つめる“視線”にも多くの視聴者が“胸キュン”。“中沢さん”はトレンド入りを果たしている。「仕事も恋愛もほどほどに。人並で普通の幸せを手にしたい」というイマドキ安定志向の鈴木奈未を上白石さんが演じ、奈未が幼なじみで片想い中の男性を追いかけ東京の大手出版社・音羽堂出版に就職。備品管理部志望のはずが新たに創刊されるファッション誌「MIYAVI」編集部に配属され、鬼編集長・宝来麗子の雑用係として働くことになる…という本作。30歳の若さで雑誌「マリ・クレール」ヨーロッパ初の日本人編集長に就任、「MIYAVI」創刊のためにパリから帰国した麗子には菜々緒。奈未が上京の際に出会い、当初は恋人の振りを頼まれた麗子の弟・潤之介に「Kis-My-Ft2」玉森さん。カルチャー誌から「MIYAVI」編集部にやってきた中沢涼太に間宮祥太朗、「MIYAVI」編集アシスタントの和泉遥に久保田紗友、音羽堂出版副社長の宇賀神慎一にユースケ・サンタマリア、さらに潤之介の幼なじみ・蓮見理緒役で倉科カナも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。奈未は潤之介からキスされ、ずぶ濡れの彼を自分のアパートへ連れて帰る。部屋で潤之介から「好きだよ」と告げられた奈未は、浮かれ気分になるが、頭をよぎるのは麗子のこと。麗子に潤之介とのことを認めてもらおうと社内報作りに名乗りを上げ、理緒に衣装を届けにいくなど仕事にも意欲を出すが…というのが今回のストーリー。浮かれて仕事で大失敗した奈未は、会社に残って社内報作りに力を入れる。すると潤之介から「ちょっとだけ出て来れない?」とメッセージが。奈未がいつものベンチに向かうと、潤之介は奈未に差し入れを渡し「充電」と言いながら優しくハグする。この“充電ハグ”に「少女漫画の読みすぎ的ワードなのに、玉森くんになら充電されたい」「今週も充電させて頂き感謝しかない」「充電どころか、玉森さん電圧高すぎで、ショートする」などネットが沸きあがる。その後、会報誌を作り終えその場に眠り込んでしまった奈未。心配し奈未のデスクにやってきた中沢は出来上がった会報誌のデータを見てかすかにニヤリとすると、眠りこける奈未を優し気に見つめる。そんな中沢にも「ドS先輩だったはずなのに気づいたらもう全然ドS出来なくなっててただ好きな子に甘甘ツンデレちゃんの中沢いい」「仕事できるツンデレ先輩の片想いを応援」などの反応多数。放送後には“中沢さん”がトレンド入りも果たしている。(笠緒)
2021年02月10日8月23日、東京・池袋サンシャイン劇場にて鈴井貴之作・演出・出演の舞台、OOPARTS VOL.5 『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が初日の幕を開けた。開幕に先立ち、ゲネプロが行われた。【チケット情報はこちら】本作品のテーマは、 社会に溶け込もうと奮闘する“リストラされたヤクザ”。反社会勢力というテーマを扱いながらも、内容はあくまでコメディー要素が強く、キャラクター性豊かな人物たちが様々な背景を抱えながらも奮闘し、時に物騒に、そしてバカバカしく物語を進めていく舞台となっている。鈴井率いるOOPARTSプロジェクトは今作で5回目を数える。これまで独特の舞台装置などで予測のつかない舞台で話題をさらってきたが、今回は“ミュージカル”の要素が盛り込まれているところが眼目だ。ファストフード店を舞台に繰り広げられる元ヤクザ同士のプライドを賭けた抗争と、ストーリー展開に合わせて始まる歌唱シーンというミスマッチ感が、如何にも鈴井ならではのアイディア。物語は、北海道を舞台にかつて抗争を繰り返していたふたつの反社会的組織の人間が、ひょんなことからハンバーガーショップで働くことになり、“スマイルを心掛けた”仁義なき戦いに発展するというもの。元ヤクザの北斗連合若頭・五味を演じる鈴井をはじめ、個性的なキャストが揃った。OOPARTS作品では常連の、解散したヤクザの北斗連合の組長・小沢を藤村忠寿(HTB)、その妻・貞子を佐藤めぐみ、五味を兄貴と慕う龍崎を八木将康(劇団EXILE)、その彼女である美穂を上地春奈が演じる。小沢の顧問弁護士・大黒を演じる赤谷翔次郎は切れ者という役どころで小沢の相棒的存在だ。敵対する南斗龍星会の斎藤を演じる竹井亮介と山崎役の阿部丈二が披露するロックな歌声にも注目したい。ファストフード店店長・北川役は東京公演のみ、佐田正樹と是近敦之がWキャストで務める。ふたりの異なる演技も楽しみのひとつ。南斗龍星会の金本を演じる島太星(NORD)は今回が初舞台。役作りのため金髪にする熱の入れようで、定評のある歌声は必見。ゲネプロを終えた鈴井貴之は次のようにコメントを寄せた。「5回目となるOOPARTS、今回は今まで以上に、僕自身、出演にも力を入れています。試行錯誤を重ね、個性豊かで素晴らしいキャストの皆さんと一緒に今日まで作り上げてきました。本日からの本番、精一杯やらせていただきます。是非、劇場に足を運んでください」東京公演は9月1日(日)まで。その後、9月13日(金)15日(日)まで北海道・道新ホール、9月21日(土)23日(月・祝) に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。チケット発売中。
2019年08月26日「水曜どうでしょう」(HTB)の“ミスター”こと鈴井貴之が率いるプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の最新公演『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が今秋上演される。鈴井自ら演じる主人公は、いま何かと世間を騒がせている“反社会的組織”の一員だった男、すなわち元ヤクザ! リストラの憂き目に遭った男が、スマイルが基本のハンバーガーショップで働き始める…という設定を聞いただけでも笑ってしまいそうな物語は一体どこに着地するのか? 鈴井に話を聞いた。【チケット情報はこちら】数年前の某ヒット洋画を想起させるタイトルは「“ミュージカル風テイスト”があるから」とのことだが、企画自体は10年ほど前から温めてきたと明かす。「リストラされたヤクザの行き着く先として一番遠いところはどこかと考えてハンバーガーショップにしました。制服に帽子で、笑顔で接客しないといけない(笑)。そこに1番そぐわない人たちが再起をかけるって面白いなと」巷では“反社会的勢力”という言葉がネットやTVを飛び交っている昨今だが、本作も鈴井自身もそういう存在や違法な行為を推奨する意図はない。が、しかし、“反”という言葉をつけて社会と切り離そうとする風潮には疑問を抱いている。本作で描くのは、社会との断絶ではなく、社会の中でもう1度、生き直そうとする彼らの姿。鈴井は「あくまでもこの作品はコメディ」と断った上でこう続ける。「臭いものに蓋をすればいいのか? 良いとか悪い以前に、そういう存在を生んでいるのは社会なのに、そこに目を向けずに“見ちゃいけない”っておかしいんじゃないかと思うんです。これまでも僕は、マグロ漁船に乗る人々やつぶれかけたお化け屋敷、孤独死の現場を清掃する人々などを描いてきましたが、僕自身、そういう“日陰者”の周波数を持ってるんでしょうね。北海道で演劇を作ってきて、大泉洋をはじめTEAM NACSの面々が全国で活躍するようになったのは奇跡的なこと。本来なら僕もそこに乗っかって、東京に出て行って次の展開を考えればいいのに、田舎にこもってる(笑)。生きるのがヘタなんです。でも、そういう人って実はたくさんいる。そんな人たちを面白おかしく描きたいなと思います」これまで演出と脚本に重きを置いてきたが、今回は役者としての比重もこれまでの舞台以上に大きくなる。「歳も歳なんでね。ここで踏ん張らないと、2度とやれないかもしれない。最後のひと勝負ってわけじゃないけど、作る側と出る側の二刀流でガッチリやってみようかと。田舎の草野球ですね。ベンチに監督として座ってるんじゃなく、エースで4番でキャプテンで行こうかと。まあ、昔気質の元ヤクザ役ですからね。僕も昔はみんなに恐れられていましたから(笑)、その頃を思い出せば、すぐにできると思います!」公演は8月23日(金)東京・サンシャイン劇場を皮切りに札幌、大阪を巡演。チケットは発売中。取材・文・撮影:黒豆直樹
2019年07月19日クリエイティブディレクター南貴之と老舗書店の有隣堂が出会って生まれた、小さな街のような複合型店舗、ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)が、3月29日に開業する東京ミッドタウン日比谷3階にオープンする。南が世界中で拾い集めた“市場”や“街角”、“路地”の記憶を、237坪のフロアで表現する同店舗は、様々なカテゴリーの9つの店舗が軒を連ね、食事やお酒、本や衣服などが揃えられ、誰もが郷愁や親近感を抱き、居場所を見つけられる場所として展開される。「Library」象徴であり、本と現実世界がリンクする広がりのある場所となるのは「Library」。本棚の壁に囲まれた内側は、海外のバザールのように、世界中の洋服や雑貨、ヨーロッパで集めたアノニマスなヴィンテージが並ぶ。什器であり商品でもあるヴィンテージの家具は売れるたびに入れ替わり、店の様子も変化していく。ギャラリーともセレクトショップともつかないユニークなプレゼンテーションを行う「Graphpaper」は、アドバイザーの二村毅と共に選び抜いたクオリティの高いものに加え、日比谷という立地ならではのアイテムも取り扱う。「一角」熊本のスペシャリティコーヒー「AND COFFEE ROASTERS」、「有隣堂」、架空の運送会社をイメージしたモバイル型コンセプトストア「FreshService」では、ハンドドリップによるスペシャリティコーヒーを楽しみながら手に取れる、駅のキオスクのようなデイリーユースなマガジン、日用品、お土産がそろう。「MAISON CINQUANTE-CINQ」などを手掛ける丸山智博による「一角」では、唐揚げにハイボール、蕎麦といった食事と酒を肩の力を抜いて楽しめる。「理容ヒビヤ」藤井実が監修し日本最高峰の衛生管理を誇る「理容ヒビヤ」では、オフィスワーカー向けの理容やグルーミングだけでなく、女性向けの顔そりサービスが受けられる他、フランスのデッドストックのヴィンテージフレームが圧巻の眼鏡店「CONVEX」には、札幌のヴィンテージアイウェアショップ「Fre’quence」の柳原一樹の審美眼によって貴重なミュージアムピースまで集まる。軍用テントのファサードが印象的な「Tent gallery」では、ここだからこそできる独創的かつ多様な展示や企画も。開業を控え話題の、東京ミッドタウン日比谷の数あるテナントの中で大きな注目を集めそうだ。【店舗情報】ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)オープン:3月29日住所:東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷3階営業時間:店舗スペース 11:00~21:00、飲食スペース 11:00~23:00 (ラストオーダー 22:30)面積:237坪
2018年02月07日7月19日、東京・サンシャイン劇場にて鈴井貴之作・演出・出演の舞台『天国への階段』が開幕した。本作品のテーマは、孤独死の現場を清掃し遺品を探す“特殊清掃員”。一見ヘビーなテーマではあるが、鈴井独自の視点で掘り下げ、笑いもふんだんに取り入れたエンターテインメントとしてひとつの舞台が完成。「観客が一番楽しめる舞台を作りたい」という鈴井の思いが伝わる、ライトな笑いとダークなテーマが融合した内容となった。【チケット情報はこちら】OOPARTSプロジェクトとしては今回が4度目の公演。過去には舞台全体にシーソーやネットを張り巡らすなど、予測のつかない舞台装置で観客の度肝を抜いてきたが、今回は『天国への階段』の舞台である“時間の経過した孤独死現場”を表現するため、家屋を連想させるようなセットを展開。随所に空いている穴を使った予測不可能な動きが役者に緊張感を与えると共に観客を驚かせる効果を生んでいた。出演は鈴井のほか、人気劇団・ヨーロッパ企画より永野宗典、キャラメルボックスより畑中智行、そして菊地美香、根岸拓哉、平田薫、吉田悟郎、戸澤亮(NEXTAGE)が参加。また「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)のディレクターでありOOPARTS作品には常連として参加する藤村忠寿も脇を固める。更に、北海道出身で2017年3月にSKE48を卒業した東李苑が卒業後初の舞台出演を果たした。初日を終えた鈴井貴之から、以下のコメントが寄せられた。「毎回、幕が開くまでは不安もあるんですが、今回は特に、お客様が本当に待ち焦がれていてくださって、参加するぞという能動的な意識で見ていただいていると感じました。公演中もこちらが戸惑うくらいの拍手もいただけて、やはり舞台はお客様と一緒に作り上げるものなんだなと。今回は「孤独死」という非常に重い題材を選んだ上で、かつ笑いもあるポップな内容にするという目標でしたが、それもお客様に助けられて達成できているのかなと思います。本当に心から感謝です。今回も特殊な舞台セットを考えて、役者の皆さんには大変な思いをさせておりますが、それがこの「OOPARTS」の醍醐味。怪我なく千秋楽まで、全員で頑張ります!」東京公演は7月25日(火)まで。その後、8月4日(金)から6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演後、札幌、仙台、松本を巡演。
2017年07月20日HTB「水曜どうでしょう」の”ミスター”こと鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の第4回公演『天国への階段』が決定した。今回のテーマは「特殊清掃員」。7月から8月にかけて、東京を皮切りに大阪、札幌、仙台、松本を巡演する。2010年より鈴井貴之のソロプロジェクトとして活動をスタートさせた「OOPARTS」は、同年に『CUT』、2014年に『SHIP IN A BOTTLE』、そして2016年『HAUNTED HOUSE』と舞台公演を行ってきた。鈴井の創り上げるステージは、これまでも舞台上にシーソーを敷き詰め難破船を表現したり、ネットを張り巡らせ不安定なステージ上でアトラクション感を表現するなど、独特の感性が光る“鈴井ワールド”が見どころのひとつ。第4弾のテーマは「特殊清掃員」。孤独死した人が住んでいたアパートを片付け修復する特殊清掃員の話をOOPARTSらしくコミカルに作り上げるという。キャストにはキャラメルボックスから畑中智行、俳優集団D-BOYSの根岸拓哉、北海道出身で元SKE48メンバーの東李苑、今回で3度目のOOPARTS出演となる「水曜どうでしょう」の盟友・藤村忠寿などを迎え、新たな鈴井ワールドが展開される。<公演情報>【作・演出】鈴井貴之【出演】永野宗典(ヨーロッパ企画) 畑中智行(キャラメルボックス)根岸拓哉 吉田悟郎 戸澤 亮(NEXTAGE)菊地美香 平田 薫 東 李苑藤村忠寿(北海道テレビ)鈴井貴之【チケット】料金:6,800円(税込)一般発売:2017年6月3日(土)
2017年04月13日北海道発の人気バラエティ「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の“ミスター”こと鈴井貴之による演劇プロジェクト「OOPARTS」の最新作『HAUNTED HOUSE(ホーンテッド・ハウス)』はその名の通り、お化け屋敷が舞台。2月12日の開幕を前に、前日11日、東京・サンシャイン劇場にてゲネプロが行われた。OOPARTS Vol.3『HAUNTED HOUSE』チケット情報ひなびた温泉街にある、経営の傾いたお化け屋敷で苦境から脱する打開策もないままに日々働くフランケンシュタインの社長、正社員のドラキュラほか従業員たち。そこへ一人の少女がやってきて、ここで働きたいと言い出し、様々な改革のアイディアを提案する。従業員たちも彼女に乗せられる格好で再建に立ち上がるのだが……。前作『SHIP IN A BOTTLE』では舞台上にシーソーを敷き詰めるという奇抜なアイディアが話題を呼んだが、本作ではお化け屋敷のバックヤードのセットとして、ネットが舞台に斜めに張り巡らされており、俳優たちはその上を動き回る。誰かが歩くたびにネット全体がトランポリンのように揺れ動くという何とも不安定で、文字通り地に足のつかない状態の中、8人の俳優たちが躍動する。そして、舞台装置以上のインパクトを放つのが登場人物たちの凄まじいメイクと個性的なキャラクター!森崎博之(TEAM NACS)演じる緑色の肌で頭に大きな釘の刺さった気弱なフランケンシュタインの社長に、鈴井自らが扮した、蚊に血を吸われてキンカンを塗るドラキュラ。長髪姿が気持ち悪い(!)渡辺いっけいのお岩さん、ネガティブで不幸体質のろくろっ首(上地春奈)、やる気はないのに口ごたえばかりのバイトのゾンビ(多田直人)&キョンシー(清水由紀)コンビ、頭に矢が刺さった平家の落ち武者(藤村忠寿)……できればオペラグラスを持参し、ひとりひとりを細部までじっくりと見てほしい。「ホラーではありません」という看板に偽りなしの鈴井版お化け屋敷は、ウィットと笑いがちりばめられている。だが、もちろんそれだけでは終わらないのが鈴井ワールド。物語が進むにつれて、登場人物たちの背負った過去や様々な思いと共に彼らの抱える秘密が明らかになっていく。「人間の思うこと、考えることが一番怖いんですよ」、「普通の人が一番怖い」。コミカルな掛け合いのすき間に挿入される何気ないひと言が静かに心の突き刺さり、「自分にとって一番怖いものってなんだっけ?」と考え、スーッと冷たいものが心に入り込んでくる。東京公演は2月21日(日)まで。2月17日(水)19時の回は追加公演。大阪公演は2月26日(金)から28日(日)までシアターBRAVA!にて。チケットは一部を除き発売中。取材・文:黒豆直樹
2016年02月12日北海道発の伝説的番組「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の“ミスター”こと鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」第3弾『HAUNTED HOUSE(ホーンテッド ハウス)』。タイトルそのまま“お化け屋敷”を舞台にした本作で「演劇界の大仁田厚」を自称する鈴井は何を仕掛けてくるのか…?稽古開始を前に話を聞いた。OOPARTS『HAUNTED HOUSE』チケット情報ひなびた温泉街にあるお化け屋敷を再建すべく、社長のフランケンシュタインや正社員のドラキュラ、バイトのゾンビやキョンシーらが奮闘する…というプロットを聞いただけで想像が膨らむが、鈴井は「お化け屋敷ですがホラーではありません。バカバカしく、笑ってもらえます!」と笑いに自信をのぞかせる。「日々の疲れを抱えていたり、仕事や学校の帰りに見に来た芝居で、さらに深く考えさせるようなものを見てもらうのはどうなんだろうと。営業が終わったばかりのお化け屋敷のバックヤードで、メイクも落としてないフランケンシュタインやろくろ首が口論してたら――それが真剣であるほど、面白いでしょ?ドラキュラは何回も蚊に刺されて、キンカン塗ってたり(笑)。帰りの電車で思い出し笑いしてもらえるような作品にしたいと思っています」。渡辺いっけいをはじめ、芸達者な俳優が顔を揃えるが、演劇ユニット「TEAM NACS」の森崎博之が出演するのは気になるところ。実は、1990年代の「OOPARTS」活動時に、森崎が出演しかけたことがあったが結局、叶わず、しかもその際、代わりに森崎が安田顕を「OOPARTS」に紹介し、所属することになったという因縁(?)もあるとか…。「森崎は他の劇団の主演とウチの端役を天秤にかけたらしいですが(笑)。最初は、彼のことは全く頭になかったけど、寿司屋で『フランケンシュタインが社長で翻弄されるお化け屋敷の話』と説明したら『僕でしょ、それ!』って(笑)。それこそ、安田が以前『1、2作目はまだ早いけど、3作目くらいから出たいです』と言ってたのに、なぜか森崎に…(笑)。ヤツは俳優としての僕の演出をするって息巻いてましたが、返り討ちにしてやりますよ!(笑)」。前作『SHIP IN A BOTTLE』(1月27日DVD発売)では舞台上にシーソーを用い苛烈な船上の刑務所を作り上げたが、今回はいったいどんな仕掛けを…?という問いに「プランはありますが『どう具現化するんだ?』とスタッフがいま頭を抱えてます」とニヤリ。「いままでは、稽古場で完成させた芝居を劇場へ持っていっていましたが、今回はお客さんと毎日一緒に作り上げていく舞台になるんじゃないかと思います。初日と千秋楽で全く違うものになっているかもしれませんが(笑)、いい年した親父たちがバカやってる、テンションの高い世界観を楽しんでほしいです」。鈴井版“お化け屋敷”から何が飛び出すのか?楽しみに待ちたい。『HAUNTED HOUSE』は2月12日(金)より東京・サンシャイン劇場にて開幕。取材・文・撮影:黒豆直樹
2016年01月08日2013年、美の祭典「ミス・ユニバース・ジャパン」の男性版である「Mr.JAPAN」の初代グランプリに選ばれた俳優の鈴木貴之さん。その健康的な肉体に好青年さがにじみ出るルックス、そして出身は京都というまさに品格ある男性の要素が満載な彼に品格ある女性について聞きました。* **「品格がある人というのは、お高くとまっていたり、近づきづらいといったものではなく、自分が思ったことをストレートに伝えてくれるといったプラスのイメージがありますね。僕が落ち込んでいるとき、共感してくれるのもありがたいのですが、自分では思いつかないような考え方や視点を投げ込んでくれる女性のほうに惹かれます。弱っているときにシンクロされると、よりネガティブな方向へ沈んでしまうし、何も解決しないと思うんです。それよりも違う価値観を持つ女性のアドバイスを聞いて、少しでも成長したい。そういうふうに、相乗効果でいい方向へと進んでいける女性っていいなって思うし、長い時間を共にしても面白くて飽きないと思うんです。あとは、相手を傷つけない言葉選びができる、大人の会話が上手な人に品格を感じますね。全体を見渡して接し方を変えられる人。以前、ドラマで共演した小泉今日子さんと内田有紀さんは、そういった意味で本当に素敵でした。男勝りな小泉さんが現場を引っぱって、内田さんは小泉さんを立てながら気配りをしていて。そのバランスに惚れました(笑)」意見や志向をはっきりと貫く、自分を持った女性に品格を感じるという鈴木さん。逆に、本命にしたくないのは…?「最近、嫌だと感じたのはSNSにやたらと投稿する人。美味しいものやキレイなものがあったら、その瞬間を自分で思い切り楽しめばいいのにって思う。それに、何でもSNSにアップしそうで信用できません。あとは個人的には黒目カラコンをつけている人。女性の間では人気ですが、僕の周りの男性陣からは不評しか聞かない。人工的な感じがして心の中が読めなそう…。“いいな”と思っている子がつけ始めたら、“ないほうがかわいいよ!”と言って止めると思いますね(笑)」◇すずき・たかゆき俳優。ミス・ユニバース男性版であるMr.JAPANの初代グランプリ。ドラマ『ごめんね青春!』(TBS)などに出演し人気に。思わず見とれる、いいカラダの持ち主。※『anan』2015年9月2日号より。写真・小笠原真紀(鈴木さん)、felixRイラスト・室木おすし文・重信 綾
2015年08月29日写真編集ソフトの定番「Photoshop」が、今年で25周年を迎えます。そこで、フォトグラファーやデザイナー、イラストレーターなど、このソフトを愛用している各界のクリエイターに、アニバーサリーイヤーを記念して、ご自身とPhotoshopに関するエピソード、そしてPhotoshopへのお祝いの言葉を寄せていただきました。今回ご登場いただくのは、6月16日にリリースされたばかりの「Adobe Creative Cloud 2015年リリース」を象徴するグローバルIDビジュアルを手がけた、グラフィック/アートコレクティブ「NAM」のグラフィックデザイナー・中沢貴之さんと、フォトグラファー・間仲宇さんです。――はじめて触れたPhotoshopのバージョンと「第一印象」は?中沢さん: 私はアナログ時代とデジタル時代の両方を知っている最後の世代で、Photoshopはその過渡期に初めて触れました。かなり初期のバージョンのはずです。その頃は、PCは事務所に置物のようにあるだけで、映画『2001年宇宙の旅』のモノリス状態(笑)という、そんな時代でした。たまにアプリケーションをちょっといじったりして、でも結局何に使ったら良いかよく分からなくて、また手作業に戻るみたいな。まさに、あの映画の猿人の様な状態でした。間仲さん: まだ学生の頃に、授業で体験したのが初めてでした、バージョンは覚えていないのですが、まだフィルム撮影全盛のころなので、撮影したフィルムをスキャンして出力して…と、アナログより手間と時間がかかる、そんな印象でした。ですが、クオリティーの高いデジタルカメラの登場で、一気にPhotoshopユーザーになりました。――普段の業務・活動におけるPhotoshopの使い方を教えてください。中沢さん: NAMにおいては、主にカンプの制作で使用します。「最終イメージの確認」、「細部を含めた美術の発注」、「セットアップ時の設営スタッフとの意思疎通」などの進行がスムーズになるため、最近では緻密なカンプ制作が必要不可欠になりつつあります。また、各工程においてシュミレートすることで、私自身がビジュアルを把握することにもつながっています。現場で詳細なカンプに全てを引っぱられたくはないけれど、事前の極限までいったん詰める作業が、ビジュアルを作る上で思考に深みを与えてくれるんです。矛盾した言い方になってしまうのですが(笑)間仲さん: 主に撮影後の写真をフィニッシュに向けて、ブローアップするために使用させていただいています、"Photoshopにどれだけ頼らずに良い写真を撮影できるか?"がポイントだったりするのですが、現場の状況に応じて後処理で対応した方が良い場合も多く、いつも助けてもらっています。――最もよく使う/気に入っているPhotoshopの機能は?間仲さん: 以前からある機能ですが、レイヤーに分けて作業を進められるというのは画期的だと思っています、作業ごとにあとで戻ったり、調整したり、自由自在ですからね。――最後に、25周年の節目を迎えたPhotoshopへの激励の言葉をお願いします。間仲さん: 25周年おめでとうございます。アナログからデジタルへ移行して、Photoshopに触れていくことで、逆に写真というメディアを理解できた部分があります、デジタルでは物理的には何でもできてしまう訳ですが、写真というメディアの中で考えると、手を入れすぎると「写真」でなく「絵」になってしまう瞬間があって…そのはざまを行き来することで写真であるためにはどうすれば?などと考えるようになり、いまではそれが自分の考えの重要な部分になっています、Photoshopが無かったらまた違う考えをしてたかもしれませんね。これからもさらなる進化を期待しております。中沢さん: 25周年おめでとうございます! Photoshopがビジュアル世界に与えた影響は非常に大きく、それ以前・以降でビジュアルのありかたを変えた画期的な発明と言って良いと思います。クリエイター側の意識にまで進化を促したといえると思います。もともと、私たちのテグスを使った作品も、「テクノロジーで何でもできる時代に、人力でそれらを再現したらどうなるんだろう?」というシンプルで逆説的な発想から生まれました。そもそも、Photoshopが存在していなければそんなこと自体考えなかったはずです。個人的な話で脱線しますが、私は映画を見るのが好きで、テクノロジーを考える時のひとつの参考として、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』をNAMの制作中によく思い浮かべるんです。この作品はリアルセットにこだわり、CGは最小限にして、双方を絶妙にミックスさせた表現を用いています。それはポストテクノロジーにふさわしい観たことのない世界観で、強い現代性を感じました。これは、テクノロジーが促し可能にさせた、クリエイティブにおける進化の最良の例のひとつだと思います。私はあんな関係性が理想だなと、いつも思っているんです。「Photoshopの進化と共に、クリエイターの意識も一緒に進化していく」。このふたつの領域の駆け引きの中に、誰も見たこともない、新しいビジュアルクリエイトのヒントがまだまだ隠されている気がしてなりません。これからも、さらなる進化を続けてください。○最新の「Creative Cloud」グローバルビジュアルを制作今までにない革新的な進化をとげてリリースされた、「Adobe Creative Cloud 2015年リリース」のグローバルIDビジュアルを手がけました。新しいCreative Cloudの描く世界観をストーリーに仕立て、実際にリアルセットを組みビジュアライズしました。制作の模様はアドビのWebサイトに詳しく掲載されています。世界中の皆さんに気に入ってもらえたら嬉しいですね。
2015年07月02日アドビ システムズは、Creative Cloudの最新情報や活用テクニック、制作作業を効率化する最新ツールやワークフローなどを紹介するイベント「Adobe Live 2015」を開催する。日時は6月17日 13:30~17:15(13:00受付開始)。会場は東京都・六本木の六本木EXシアター。参加費無料(事前登録制)。「Adobe Live 2015」は、リリースからまもなく3年が経過するCreative Cloudの最新情報をはじめとして、著名ゲストを迎えての基調講演やクリエイターによる活用テクニック、制作作業を効率化する最新ツール、ワークフローなどを紹介するイベント。ゲストスピーカーとして、アートディレクター/グラフィックデザイナーの中沢貴之氏(NAM)、尾沢早飛氏(コーニーデザイン)、鈴木淳平氏(リッシ)、木谷友亮氏(カイブツ)といった最前線で活躍するキーパーソンたちが登壇する。イベント終了後は、六本木ヒルズ内「Hills Cafe/Space」でのビアバッシュも予定されている。また、このイベントに参加するには、申し込みページから必要事項を記入の上、申し込む(定員600名、申し込み多数の場合は抽選)。なお、当日のイベントの模様はオンラインにてストリーミング配信が予定されており、会場参加と同様に申し込みページから事前に申し込むことで、どこからでも視聴できる。なお、同イベントに参加申し込みまたは視聴申し込みの上、Twitter上にハッシュタグ「#CC新発見」を付けてツイートを投稿すると、抽選でApple Watchが当たるキャンペーンを実施中だ。
2015年06月02日セレクトショップ「1LDK」をはじめ、数々のコンセプトストアをプロデュースしてきた「alpha PR」の南貴之。その新たなセルフプロデュースショップ「グラフペーパー(Graphpaper)」が2月27日、東京・神宮前にオープンした。住所は東京都渋谷区神宮前5-36-6。グラフペーパーでは商品は作品に置き換えられ、それらをキュレーションすることを目的としている。モチーフとなったのはハラルド・ゼーマンがキュレーターを手掛けた、69年の展覧会「WHEN ATTITUDES BECOME FORM」。同時代の美術をレギュレーションに縛られずに紹介したゼーマンの姿勢を受け継ぎ、アイテムの見せ方、フレキシブルなアイディアの発信を追及した店づくりを行っていく。なお、今回のオープンにあたり南は、閑静な住宅街のマンションの1階と奥2階をリフォーム。美術館のようにミニマルで直線的なアプローチで、その光景はこれまで彼が手掛けてきたショップのイメージとは全く違うコンセプトで作られた。オープンを記念してグラフペーパーでは、2つのブランドとコラボレーション。「カシラ(CA4LA)」を経て独学で帽子作りの腕を磨いた佐藤一歩のオリジナルブランド「カムズアンドゴーズ(COMESANDGOES)」からは、トレンドのロングブリムハット(2万1,000円)が提供される。素材にはチェコ原産の最高級ラビットファーが使用され、カラーパレットにはブラックとグレーの2色を用意した。一方、「マーカウエア(MARKAWARE)」とのコラボでは、定番のナイロンフライトジャケット「L-2B」を別注。タイトなシルエットで現代ファッションとの調和を図り、更にエポレットを外してミニマルなデザインにこだわった。
2015年03月05日鈴井貴之率いるOOPARTSの待望の新作『SHIP IN A BOTTLE』が11月1日、東京グローブ座で開幕した。舞台上にはシーソーが、なんと12台!俳優たちはギッタンバッタンと舞台上を飛び回る、命がけの舞台だ。OOPARTS『SHIP IN A BOTTLE』閉ざされた空間に興味があるという鈴井が今回選んだ題材は、洋上のマグロ漁船。刑務所の経費削減のため、犯罪者を遠洋漁業に従事させている海上刑務所なのだ。乗っているのは様々な過去を抱えた犯罪者たち。町中で全裸になった大宮(大内厚雄)、小銭窃盗の常習犯・鳥居(三津谷亮)、下着泥棒の犬山(諏訪雅)、偽装結婚した女・小杜A(石田剛太)、船酔いがひどい元公務員の井座波(納谷真大)。そして船長(藤村忠寿)と機関士の異国人・ビン(鈴井貴之)。犬山の目にだけ映る小杜B(熊川ふみ)も登場する。幕開きは嵐の海、傾斜した舞台上を転げまわる俳優たち。そして嵐が過ぎ去ると一転、傾斜舞台は横向きに4台×3=12台の稼働式シーソーに早替わりする。難破寸前の船の物語だから揺れる芝居だろうとは思っていたが、リアルに揺れる迫力満点の舞台セットにびっくり。俳優たちはシーソーの上をバランス取りながら動きまわる。バタンと上下が何度も入れかわるシーソーが不安感をあおりたてる。観客もビクッと、緊張が広がる。ほとんど話したことがなかった犯罪者たちだが、生き残るためには力を合わせなくてはならない。しかし、勝手な主張をするばかり。そのうち、死んだと思った船長が生きていたり、意外な過去があぶりだされたりと、物語は二転、三転、四転、五転……!?体力勝負のアスレチックのような装置、船上の男臭い生き残り合戦。ハードな設定だが、そこは「水曜どうでしょう」(HTB)のミスターこと鈴井の作・演出だけに、笑いもふんだんに盛り込まれる。今回は藤村ディレクターの出演も話題だが、新人俳優離れしたとぼけた愛嬌と度胸で次々と爆笑を巻き起こす。さすがの名コンビだ。ところが、この笑いも落とし穴。ふと気づくと、ぞわぞわと恐怖が押し寄せている。小さな犯罪の奥に潜む大きな現実。漁船の積み荷の秘密を知ると、自分の足元がシーソーになったかのような不安感にさいなまれる。ビンの故郷の場面では、舞台上でただ黙って空を見つめる鈴井にくぎ付けになる。ビンの目に、このニッポンはどう映っているのか。今、目の前にある物語は本当なのか、何が真実なのか。流行りの映像効果や、派手な音楽は一切ない。あるのは役者の生身の肉体と、言葉だけ。潔く体当たりで挑む舞台から届くエネルギーは濃密だ。揺れるニッポンで、どうやってバランスを取ったらいいのかもわからない毎日。それでも進み続けなくてはというパワーをもらえる舞台なのだ。公演は11月9日(日)まで。チケットぴあでは東京公演の当日券・前日販売をWEBと電話で受付中。なお、東京公演の後、大阪、名古屋、札幌を巡演。取材・文:田窪桜子
2014年11月04日タレントで映画館の鈴井貴之、俳優の大泉洋らが所属するクリエイティブオフィスキュー主催のライブステージ「CUE DREAM JAM-BOREE 2014」の千秋楽公演が、7月27日に動画サービス「ニコニコ生放送」にて生中継されることが明らかとなった。「CUE DREAM JAM-BOREE 2014」は、クリエイティブオフィスキューが開催する2年に1度のエンタテインメントライブステージ。今回のテーマは「わ・ジャンボリー」となっており、日本の心を意味する「和」、ステージと客席の対話を意味する「話」、広がる大きな輪を意味する「輪」という3つの「わ」を表現しながら、歌やトーク、冒険活劇などが繰り広げられるという。番組では、7月27日に北海道・札幌きたえーるで開催される同ステージの千秋楽公演を生中継。出演者は鈴井貴之、大泉洋、安田顕、森崎博之、戸次重幸、音尾琢真、小橋亜樹、北川久仁子、オクラホマ(藤尾仁志・河野真也)、大下宗吾、NEXTAGEで、 TEAM NACSの各メンバーによる新曲披露をはじめ、月光グリーン、Jake stone garage、Chimaによるライブも行われるとのこと。また、当日はオフィスキューからの重大発表も予定されている。なお、本番組は有料放送となっており、視聴には事前に購入したチケットが必要。料金は1,000ニコニコポイント(1,000円)で、専用ページにて購入できる。販売期間は7月27日15:00まで。詳細は番組ページまで。番組名:「『CUE DREAM JAM-BOREE 2014』ニコニコ生放送 生中継」放送日:2014年7月27日(日)放送時間: 12:00~番組ページはこちら
2014年06月29日10月6日(土)より東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて『樹海 -SEA of THE TREE-』と題した新作舞台が上演される。作・演出の鈴井貴之に話を訊いた。TEAM NACSが所属するクリエイティブオフィスキューの会長を務める鈴井は、タレント・構成作家として『水曜どうでしょう』など北海道発のテレビ番組を全国的なヒットに導く一方、近年は映画監督としての注目度も高い。舞台を手がけるのは2年ぶりだが、そもそもキャリアの出発点は演劇だった。様々な表現分野に精通する異才が、今、演劇で何を描くのか。「テレビでできることを舞台でやる必要はない。演劇でしかできないことを表現したい」という鈴井の言葉が印象的だ。「今回選んだ“自殺”というテーマは、他のジャンルでは扱いづらいかもしれません。といって、年間3万人という数を見過ごすことはできない。舞台を通して、自殺を考えてしまう人に何か伝えられることがあると思うんです」。“もしも樹海で自殺志願者同士が鉢合わせしたら?”という物語の着想がユニークだ。死にたい事情を抱えた4人が、我こそは自殺するのにふさわしい人間だと言い合う。自分を見捨てようとしている人間が、自己主張せざるを得ない不条理。その光景はまさにコメディといっていい。演じるのは、キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則。鈴井は「それぞれのカラーが際立っていて面白いですよ! それを融合しようとせずに、マーブル模様というか、まだらな感じで舞台に乗せたいと思います」と4人の個性に信頼を寄せる。注目したいのが、“俳優・鈴井貴之”のインパクトだ。「“赤いキツネ”を演じます。場をかっさらうはずだったのに、稽古をしてみると、僕の登場シーンの前から爆笑の連続で、想定より笑いのハードルが上がってしまった。大やけどしないように気をつけます」。すでに第八稿まで重ねているが、台本のブラッシュアップはこれからも続く。「往生際が悪いんですね。先日、実際に樹海まで行ってきたんですけど、そこで新たに生まれたイメージもあるので。公演中も改稿していくかもしれません」。多面的な活動で磨かれた複眼のアングルと、北海道に拠点を置くアウェイの視点があるからだろう。鈴井は固定概念にしばられない。「悪いのは、強い思い込み。それが時には自殺を選ばせてしまう。今はみんな生真面目すぎますよね。だから、もう少し気楽に行こうよ、と。それが僕の願いなんです」。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCO、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて上演される。チケット発売中。
2012年09月18日お客さんが自ら食材を収穫するという体験型レストラン「中沢食堂(ナカショク)」が長野県駒ヶ根市の中沢地区で8月10日(金)・25日(土)の2日間限定でオープンする。「中沢食堂」は、常設の食堂ではなく、地域の特長を生かした料理の試食会などで使われてきた名称だ。今回は、自然からの贈り物を自分たちの手で収穫するワクワク感とともに、地元食材を知り尽くしたシェフによる料理を存分に味わえるという期間限定のレストランとして「中沢食堂」がオープンする。調理するシェフは駒ヶ根市民だったら知らない人はいないという、ステーキとワインの専門店「グリーンオックス」の宮下シェフ。「ワイン+中沢まるごと地産地消料理+田園風景+ゆったりした時=幸せ」がコンセプトだ。当日は、10:00~14:00の間に収穫体験と食事会が行われる。食事は夏野菜を中心としたビュッフェ料理。参加費は通常5,000円のところ、今回はモニター価格として4,000円だ。参加には事前の予約が必要。また、帽子、雨合羽、タオル持参で、動きやすい服装での参加のこと。駒ヶ根は、諏訪湖から流れ出る天竜川の流れに沿って南北に広がる伊那谷、西に中央アルプス、東に南アルプスと高い山々に囲まれた絶景を望む地。あるのは山と川と田んぼ。その中で「せかせかしない時間」と「温かい地元の人」との交流というぜいたくを味わうことができる。特にこの夏の「中沢食堂」では、生産者と会い、その場で食すことで「食の安全」をテーマとしている。そして、単に観光で終わるのではなく、中沢地区が一年に一度は帰りたい心のふるさととなり、さらには住んでみたいと思ってもらえるようなきっかけを提供することを目指している。なお、9月以降も月2回のペースで「中沢食堂」を開店していく予定だ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月31日