TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による感動のお弁当エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』が『461個のおべんとう』として映画化され、11月6日(金)に全国公開される。この度、本作の原作者であり、音楽を監修もしている渡辺が映画化の経緯、また本作を通して感じて欲しいことなどを語ったインタビュー映像が公開された。ミュージシャンでありながら息子のためにお弁当を作り続けることを決意する、本作の主人公であるシングルファザーの鈴本一樹を演じるのは、井ノ原快彦。そして、一樹の息子、虹輝を関西ジャニーズJr.で人気沸騰中のユニット“なにわ男子”に所属する道枝駿佑が演じる。監督は『キセキ -あの日のソビト-』、『泣くな赤鬼』の兼重淳が務める。また主題歌は、原作者・渡辺俊美の作詞作曲『Lookin’4』を井ノ原と道枝が歌っている。この度公開された映像では、渡辺が映画化の経緯などを語るほか、ライブ撮影の監修シーンも収められている。そして、本映像にも使用されている、井ノ原が歌う、渡辺の作詞作曲した『Oh Baby!』をはじめとする挿入歌や圧巻のライブシーンは、渡辺の監修による本作の見どころとなっている。今回、映画化にあたって、渡辺にオファーした平石明弘プロデューサーは、「渡辺さんから、誰も傷つけない話にしてほしいというオーダーはありましたが、映画として面白いものになれば、と、音楽面をはじめ、全面的に協力してくださいました」と語っている。『461個のおべんとう』11月6日(金)全国公開
2020年09月23日笑って泣いてお腹がすく、渡辺俊美さんのお弁当エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』が文庫に!「本を出してミュージシャンというより“お弁当の人”と言われることが増えました。最初は違和感があったけど、今は普通に受け入れてます」渡辺俊美さんが、息子の登生さんのために高校3年間、毎日つくり続けた弁当の記録と、渡辺さんならではの弁当づくりのこだわりを綴ったこのエッセイが単行本化されたのは、6年ほど前のこと。彩り豊かで愛情のこもった数々の弁当だけでなく、当時シングルファーザーだった渡辺さんと登生さんの仲がいいけどベタベタしない、男同士の交流に温かな気持ちになった人も多いはず。「もともと食の小説やエッセイがとても好きだったので、レシピ本みたいな枠ではなく、読むとよだれが出るような本にしたいと思っていました。それと書きたかったのは息子のこと。親子関係には自信があるので」料理をするのも好きだった渡辺さんは、「パパの弁当がいい」というひと言で嬉々として弁当づくりを始めるが、張り切りすぎて1か月ほどで早くも疲れてしまう。そこで楽しく続けるために、調理時間は40分以内、1食にかける値段は300円以内、おかずは材料からつくる、という3つのルールを導入することに。「弁当をつくり始めたのは、東日本大震災発生から間もない2011年4月なのですが、ちょうど地震の影響で仕事がなくなってしまった時期であり、自分のなかで達成感が欲しかったんです。だからルールを設けてゲームにしようと思って。そうしたことで何がよかったって、『つくってあげたのに』という感覚が一切なくなったんです。達成できたら、とにかく僕が楽しいわけだから。これは本には書かなかったんだけど、ルールをクリアできた日は、350ではなく500ml缶のビールを飲んでもいいってことにしてました(笑)」息子の勧めで震災直後にツイッターを始め、日々の弁当の写真を投稿したのもモチベーションに。とはいえ一番大きな力になったのは、いつも完食してくれることだった。「震災の前後で変わったのは、人の役に立ちたいと思うようになったこと。それまで人のためってどこか偽善的と、反発する気持ちもあったんだけど、息子であれ、僕が生まれ育った福島の人であれ、喜ぶ姿を見るとやっぱり気持ちがいいんですよね。仕事でもそれが自分のエネルギーになっていることに気がつきました」今回、文庫化にあたって読み返したところ、弁当づくりに関しては「以前のほうが腕がある」と感じたそう。というのも文庫版には番外編として、幼稚園に通う5歳の娘との「お弁当物語」が収録されているのだが、同じ弁当づくりでも何もかも勝手が違うようなのだ。「音楽にたとえると、息子の弁当は『好きにアルバムつくってよ』と言われたノリなんだけど、娘のは『必ず売れるような、みんなの歌をつくりなさい』って言われた感じ。制約がとにかくたくさんあるんです。しかも娘には弁当の中身を前もって伝えて表情をうかがい、怪訝そうにしていたらちょっと直すんです。だって嫌われたくないですもん(笑)。お弁当って、相手によって物語が全然違ってくるのも楽しいですよね」これまでコミカライズ、そしてドラマ化もされてきたが、この秋には井ノ原快彦さんとなにわ男子/関西ジャニーズJr.の道枝駿佑さんが親子役の映画が公開される。「音楽の世界でもそうなのですが、今はバージョンアップとかブラッシュアップみたいに、もともとあるものに手を加えるとさらに新しさを感じたりもする。この作品もそうなったのが素直にうれしいですね。ほんと、何回でもいい出汁がとれる鰹節をつくっちゃった心境です(笑)」食べることは生きること。そんな根本的な思想に立ち返らせてくれる。「自分のためにつくったとしても、人の目は常に意識したほうがいい。お弁当も最終的には身だしなみだと思うんです。SNSにアップするのはそういう意味でおすすめだけど、いいところだけでなく、ダメな部分も見せたほうが人間らしくて好感が持てますよね。続ければきっといいことがありますよ、僕みたいにね」わたなべ・としみ1966年、福島県生まれ。’90年、TOKYO No.1 SOUL SETを結成。THE ZOOT16名義でも活動。2010年、同郷の山口隆、松田晋二、箭内道彦らと猪苗代湖ズを結成。本作を機に、料理関連の仕事も増量中。文庫『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』「高校3年間、毎日お弁当をつくる!」という目標を掲げて始まったシングルファーザーのお弁当ライフ。親子の交流をメインに、秘伝の調味料や徐々に増えた弁当箱コレクション、特製おかずのレシピも紹介する涙と笑いのお弁当エッセイ。マガジンハウス650円※『anan』2020年6月24日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年06月23日「乱反射」の貫井徳郎による大ヒットミステリー小説「微笑む人」が、松坂桃李主演でドラマスペシャルとして映像化決定。秦建日子が脚本を担当し、ドラマオリジナルの展開も盛り込まれる。貫井徳郎の“最恐”ミステリーが待望の初映像化!原作は、2010年に「後悔と真実の色」で第23回山本周五郎賞、「乱反射」で第63回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した貫井氏が、2012年に発表した小説。誰もがうらやむエリート銀行員が、妻子を殺害するという世間を騒がせた事件を追ううちに、彼の過去に隠された衝撃の真実が判明。次々と明らかになっていく事実と、ラストには驚愕の展開が待つ…というあらすじ。ドラマ化では、「刑事・雪平夏見シリーズ」や「天体観測」「サマーレスキュー~天空の診療所~」脚本の秦建日子が脚本を担当し、「世にも奇妙な物語」シリーズや『呪怨 終わりの始まり』の落合正幸が監督を務める。「映像化不可能」と言われた本作を、テレビドラマの“巧者”とも言える秦氏がドラマオリジナルの衝撃的な結末を用意し、落合監督の作り出す独特の世界観と融合。視聴者を物語の世界へと引き込む。ストーリー「本の置き場所が欲しかったからです」。妻子を殺害した罪で起訴された仁藤俊美(松坂桃李)は、公判で衝撃の動機を明かす。1年半前、神奈川県相模原市の西北部を流れる安住川で、仁藤が妻の抄子(かんこ)と娘の亜美菜(池谷美音)を溺死させたとされる「安住川事件」。被告人の仁藤は、日本最難関の大学に現役合格し、大手都市銀行に就職。結婚後は順風満帆な生活を送っていた。そんな仁藤がなぜ妻子を殺害するという凶行に至ったのか。事件前から仁藤とは面識があった週刊海潮の記者・鴨井晶(尾野真千子)は、その真相を明かすべくデスクの井上肇(生瀬勝久)に直談判。巻頭特集を約束された晶は仁藤の関係者に取材を続け、彼の人物像を掘り下げていく。だが知れば知るほど、仁藤への疑念を深めていく晶。自分が以前から知っていた仁藤と、捜査関係者から聞く仁藤、いったいどちらの姿が本当の彼なのか…。やがて仁藤にまつわる衝撃の過去が明らかになり、これまでに彼に関わる何人もの人間が不審な死を遂げていたことを知る――。松坂桃李、母子殺人事件の容疑者役に『孤狼の血』の若き刑事、『娼年』の娼夫、『新聞記者』の官僚と、近年役柄の幅を広げてきた松坂さんが今回演じるのは、妻子を殺害したエリート銀行員・仁藤俊美。一流大学を卒業後、大手都市銀行に就職し、妻子と共に幸せな生活を送っていたはずが、突然妻と娘を溺死させた罪に問われる役どころ。「不思議な感覚」「今回のような役柄は初めて」柔らかな微笑みの裏には思いもよらない顔も…。そんな謎多きエリートサラリーマンを怪演する松坂さんは「仁藤という男がやってきた行為は、もちろん許されるものではないのですが、台本を読んだ最初の印象では、なぜか嫌な感じがしなかったんです。彼の振る舞いや言動は、ある種の正論を言っている部分もあるので、不思議な感覚でした」とキャラクターの印象を明かす。また「仁藤はどの局面、どんな場面においてもフラット。だからあまり『こうだ』と決めつけることなく、そのフラットであるという部分だけを心に留めていました。作品の全編を通して感情の揺れ動きやテンションが一定、という今回のような役柄は初めてだったかもしれません」とこれまでとはまた違った役柄だったと語る。さらに「この作品に出てくる言葉には、心に刺さるものがすごく多い。『自分だったらどうするだろう』ということを考える時間ができるような作品なのではないかと思っています。現場でもとても熱量を感じた落合正幸監督がどんな風に料理して完成させてくれるのか、ぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。尾野真千子がドラマオリジナルキャラクター! 事件を追う女性記者にドラマオリジナルキャラクターとして登場する、週刊誌の女性記者・鴨井晶は、「週刊海潮」の契約記者で夫に家事を任せ、再び第一線の記者として活躍しようと奮闘。ドラマ内で仁藤の事件は、“晶の目線”で語られていく。そんな晶役を演じるのは尾野真千子。「この世界の片隅に」以来2度目の共演となり、姉弟役から一転、殺人事件の被告人と彼を追う週刊誌記者という立場で相対することに。「異様だな」尾野さんは「この作品を読んで、まず湧き上がったのは『異様だな』という感情でした」と本作の第一印象を語り、「完全に理解できるわけではないのだけれど、『あぁ結局人間っていうのはこういうものなのかな』と思わせるような、とてもリアルな人間の感情が描かれている気がしました」とコメント。演じる役柄については「私が演じる鴨井晶という女性は、いわゆる“ジャーナリスト”なのですが、ごく普通の主婦だった女性が、家事を夫に任せ、外に働きに出ている――特別なことは何もない女性でいたいと考えて現場に入りました」と言い、「この作品で仁藤が語る『殺害の動機』って、一見しただけだと『え、それってどうなの』というものだけれど、実は誰しもが心の中に持ち得る感情なのかもしれないと思うんです。感覚というものは、人それぞれである、という面白さと、現実世界においても理由付けが難しい事柄が起きている怖さを、お見せできたらなと思いました」と他人事ではないのでは、と話している。脇を固めるキャストに注目ほかにも、晶の上司である「週刊海潮」のデスク・井上肇役を生瀬勝久。晶とは旧知の仲で、仁藤の事件を担当した所轄の刑事・佐藤役を福田転球。拘置所の刑務官・滝沢役を田中要次。阿部亮平、薬丸翔、小久保寿人、佐藤乃莉らも出演する。ドラマスペシャル「微笑む人」は今春、テレビ朝日日曜プライム枠(毎週日曜よる9時)にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年01月09日「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美とモデルで女優の武田玲奈が、今年公開予定の映画『パパのお弁当は世界一』でW主演を務めることが決定。2人は親子役で出演する。本作は、Twitterで8万人がリツイート、26万人がいいねをした、お弁当にまつわる父娘の感動の実話の映画化。高校3年間、娘のためにお弁当を毎日作り続けた父親とそのお弁当を毎日食べた娘。高校最後のお弁当には父親からの「高校に入って初めてのお弁当」の写真と手書きの手紙が添えられていた――。父親役には、「TOKYO No.1 SOUL SET」のメンバーで映画初主演となる渡辺さん。自身も高校生の息子のために3年間休むことなく弁当を作り続けた過去をも持ち、これが話題となり「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」が出版される。そして、娘役には雑誌「non-no」の専属モデルであり、『暗殺教室』シリーズや「咲-Saki-」などで女優としても活動する武田さんがキャスティング。渡辺さんは、「映画・主演という初めての経験ですが『パパのお弁当は世界一』と言う素敵な小さな父娘の物語に携わる事が出来てとても嬉しいです」と喜び、武田さんは「私もお父さんと仲が良いので重なる部分もありましたし、普段から感謝する気持ちを忘れてはいけないと感じました」とTwitterを見て胸が熱くなったと話している。主題歌には、史上最年少での「東京スカパラダイスオーケストラ」のゲストボーカルに抜擢され、日本人女性初のギターブランド エピフォンの公認アーティストとして認定されている若手女性アーティスト片平里菜の新曲「なまえ」が起用されることも決定。片平さんは「『ごめんね、ありがとう、がんばれ』言葉にならないたくさんの思いがお弁当箱には詰まってる。思いの強さ、愛の深さに感動しました。今回”なまえ”という曲を主題歌に使っていただけることになり、この曲がこんなに素敵なお話に出会えたこと、とても嬉しく思います」とコメントを寄せている。また監督を務めるのは、「andymori」「ONE OK ROCK」「9mm Parabellum Bullet」などのビデオクリップを手掛け、「MTV VMAJ」では最優秀ロックビデオ賞を受賞するなどロックシーンで素晴らしいミュージックビデオを作り続けるフカツマサカズ。脚本は大野敏嗣が担当する。『パパのお弁当は世界一』は2017年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年02月23日