●今後はインターネットに注力"大企業"に成り下がりたくはない――。ソフトバンクの孫正義代表は、2015年3月期決算説明会で、こんな刺激的な言葉を使い今後の経営ビジョンを語った。○今後は「インターネット」事業に注力孫氏は冒頭、「現在、ソフトバンクは第2のステージに向かう大事な転換期を迎えている」と説明。これまでは、国内および米国における「通信」インフラを整えることに注力してきた同社だが、今後はグローバル規模で展開する「インターネット」事業に注力していく方針だという。具体的には「グローバルで展開するインターネット企業の筆頭株主となり、事業をマネージすることで、戦略的なグループを結成していく」(同氏)。この中心を担う企業として期待を寄せるのが、昨年、米ニューヨーク証券取引所へ上場したことでも大きな話題となった、中国のネット通販最大手「アリババグループ」である。ソフトバンクが約3割を出資するアリババの、2015年3月期 純利益は6,767億円に達する見込み。これは、ウォルマート(世界)の取扱金額に匹敵する規模だ。孫氏は、アリババについて「Eコマース市場で、いまや世界最大の企業となった。しかも、まだ様々な角度で成長できる要素が残されている。いまは燃え盛る炎に薪を足している状況。今後の10年間を、非常に楽しみにしている」と賛辞を惜しまない。日本国内のEコマース市場に目を転じれば、Yahoo! JAPANが順調に成長している。一方、スマートフォン向けのゲーム市場では、ソフトバンクグループ傘下のガンホー・オンライン・エンターテイメントおよびスーパーセルの提供するゲームタイトルが、グローバルランキングで常に上位を維持。このほかソフトバンクが出資する、インド最大のEコマースを運営するsnapdeal.comも、取扱高が前期比301%増と好調に推移。タクシーアプリを提供するOlaも、インドのマーケットシェア80%を獲得するなど堅調に伸びている。決算発表会の場では、インドネシアのtokopedia、アジアのGRABTAXIなども紹介された。●企業が衰退するポイントは3つ○大企業に成り下がりたくない次に、孫氏は「30年 ライフサイクル問題」という言葉を紹介。「どんなに成功した大企業も、30年でピークが来る。業界トップブランドのIT企業も、実質的な成長は30年で止まる」と説明した。これは「テクノロジーが古くなる、創業者が歳をとる、ビジネスモデルが古くなる」といった要因で生じるとのことだ。孫氏は「ソフトバンクは、こうした“大企業”に成り下がりたくはない。それは最大の屈辱、最大の失敗を意味する。我々は、今後とも"最大のベンチャー企業"であり続けたい。これからも輝き、伸び続けていきたい」と言葉に力を込める。そうした「30年 ライフサイクル問題」を解決するべく、ソフトバンクでは“革新的な起業家集団”であり続けることを目指すという。孫氏は「ソフトバンクでは、グローバルの様々な企業の筆頭株主になることで、世界の起業家とともに、パートナーとして一緒に経営を拡大し、ビジネスモデルを革新し、お互いにシナジーを出し合っていく」と説明。こうした経営方針は、世界でも珍しいモデルになるだろう、と語った。しかし、経営者が歳をとることだけは避けられない。そこで孫氏は、米Googleの経営陣の一人として活躍してきたニケシュ・アローラ氏を、自身の後継者に指名している。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月12日東京都・銀座の資生堂ギャラリーは、赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子の5名によるグループ展「椿会展 2015- 初心 -」を開催する。会期は5月24日まで(月曜休館)。開場時間は、平日は11:00~19:00、日・祝は11:00~18:00。入場無料。同展は、時代とともにメンバーを入れ替えながら、70年近くにわたり継続してきた「椿会」によるグループ展。2013年からは、赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子の5名で結成されており、同展は同メンバーによる3回目の展覧会となる。「初心」というサブタイトルは、「3.11」から復興していく過程において、初心を問い直す時期にあるのではないかと考えた同メンバーが決めたもので、「何かをやろうと思い立った当初の純真な気持」をこめている。また「初心忘るべからず」という言葉は、芸の智恵を説いた世阿弥の書に、人生の様々な段階において未経験のことに挑戦していく心構えであることと記されているということだ。なお、展覧会のロゴは、常に「初心」に立ち返る象徴として、グラフィック・デザイナーの仲條正義が毎年新たにデザインしている。また、赤瀬川氏は昨年10月に病気により急逝したが、今後の椿会展でも赤瀬川氏の作品が展示される予定となっており、今回は赤瀬川氏が1987年から1988年まで雑誌に掲載した絵日記を展示するということだ。また、畠山氏は、ドイツ各地に存在する、氷河によって運ばれた巨大石を撮影したシリーズを展示。内藤氏は、2013年から続けて出展している「color beginning」と「ひと」の最新作、伊藤氏は、昨年銀座周辺で行った生きもの調査をもとに制作した刺繍作品など、青木氏は、意識的に作品を作る傍らで、無意識的にできた小さなドローイングを数点展示する予定となっている。そのほか、関連企画として同会場にて、現在ドイツ・フランクフルトのザ・フォーサイス・カンパニーで活躍するダンサーで、新たに椿会メンバーに加わる、島地保武によるダンスパフォーマンスが開催される。開催日時は4月25日19:15~20:00。参加費は無料。そのほか、ワードホール(資生堂ビル9階)にて「伊藤存 ギャラリートーク」が開催される。開催日時は5月17日14:00~16:00。なお、いずれも参加に際しては資生堂ギャラリーのWebサイトより申し込みが必要となる。なお、申し込み多数の場合は抽選となるということだ。
2015年04月08日資生堂が西武渋谷店で開催中の写真展「NYマダムのおしゃれスナップ展 Advanced Style」とコラボし、会場で様々な催し物を実施中。期間は3月1日まで。『Advanced Style』は写真家アリ・セス・コーエンが出版した写真集のこと。その内容は自由な着こなしを楽しむニューヨークマダムを撮影したもので、国内でも3万8,000部を売り上げるなど高い評価を受けている。会場では写真集に掲載された写真の中から、約150点が展示された。この写真展に合わせて資生堂は、5階のA・B館連絡通路で『花椿』を展示する。これは37年に創刊された企業文化誌で、これまで美容や化粧に関するものを中心に、時代の最先端を行くような情報を発信してきた。連絡通路では60年代から70年代にかけて発刊された『花椿』が展示される。70年代以降はアートディレクターを仲條正義が手掛け、様々なアプローチで“美”へのアプローチを追及している。当時の「着たい時に着たいものを着る」といった、時代の空気を感じられるこれらのバックナンバーを展示する事で、今年のファッションとメイクのトレンドを推測してみようという試みだ。また、2014年に発行された最新の花椿も一堂にに展示され、自由に持ち帰る事ができるので花椿ファンには是非足を運んで欲しい。その他、写真展の会場内に、ディック・ページによる「毎日のメークを楽しくするための提案」コーナーが設置される。ディックはグローバルブランド「SHISEIDO」のアーティスティックディレクターで、これまでに「マイケル・コース(MICHAL KORS)」や「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」などのショーでメイクアップを担当してきた。今回のイベントではメイクを通じて毎日の生活に美を取り入れる方法を提案する。また、イベント期間中に「SHISEIDO」のホワイトルーセント、メイクアップ製品を7,000円以上購入すると、資生堂フェースカラーの特製サイズとオリジナルポーチが先着順にプレゼントされる。【イベント情報】NYマダムのおしゃれスナップ展 Advanced Style会場:西武渋谷店 A館7階 特設会場住所:東京都渋谷区宇田川町21-1会期:2月17日から3月1日時間:10:00から21:00(最終日は17:00まで)料金:500円(高校生以下は無料)
2015年02月24日2月11日より伊勢丹新宿店1階ザ・ステージでスタートした「バーサストーキョー(VERSUS TOKYO)」のポップアップショップは、初日から来場制限が行われ、東京デザイナーのネクストウェイブのコラボショップに多くのファンが集った。同イベントをスポンサードする資生堂メンと各ブランドとのコラボポーチをはじめ、多くの商品が今回の限定商品で、初日には資生堂パーラーと仲條正義のイラストをコラボしたC.EのTシャツが完売。普段一堂に会することのないブランドをムラカミカイエが代表を務めるSIMONE INC.がクリーンでポップな空間にデザインした。今回のイベントに参加しており、東京ネクストブランドとして期待される2人のデザイナー「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理と「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」の堀内太郎にインタビューした。――落合さんはバーサストーキョーに第1回目から参加されているので、イベントへの思いも特別なのでは?落合宏理:(ヴァーサストーキョーには)これまで行われた3回すべてに参加させて頂いており、僕にとって大きなステップアップとなったイベントです。一般ユーザーにもショーを開放しているということもあり、ショー自体は通常よりプラスアルファしたエンターテイメント性は意識していますが、特に前回の10月のショーは東京ファッションウィークのフィナーレということもあって、気分が暗くなるような演出は避けて気分が明るくなるようにと考えました。毎回、大勢の方に見て頂いてその時に並んでくれたファンや、入れなかった方たちに向けても、次につながることをしなければという使命感もあります。――堀内さんは前回の10月が初めての参加で、プレゼンテーション形式での発表も日本では初めてでしたが、参加した印象は?堀内太郎:楽しかったですね(笑)。普段、展示会で提案しているのと同じように洋服を主軸にして見せるやり方は変わりないですが、一般の方が来場できるイベントということでパタンナーさんや工場の方など、ブランドに携わって頂いている方々に、実際にモデルが着て歩いている洋服を見てもらえたことに満足しています。これだけのブランドを一堂に会して、人を集めるというのは(バーサストーキョーのスペシャルオーガナイザーの)吉井(雄一)さんの力がなくては難しいし、伊勢丹新宿店のセンターステージというなかなか一つのブランドでは出来ない場所に、こういう形で参加できたことはうれしいですね。――今回参加しているブランドで、普段デザイナー同士でお付き合いとかはあるのですか?堀内:落合さんとはよく会って話をしますね。C.Eは個人的に好きなブランドで海外にいるときに買うことが多かった。今回、伊勢丹で販売されている白黒ニットも自分で買って持ってますよ。トーガの古田(泰子)さんはリキッドルームでライブのイベントで良く会います(笑)。落合:トーガの古田さんは今の東京のデザイナー中でも最もエネルギッシュで、以前から尊敬しています。C.Eのスケシンさんも昔から尊敬する存在で今回同じ売り場で展開できて光栄です。第2回バーサストーキョーに参加したGANRYUのデザイナー丸龍君とは、伊勢丹メンズ館2階で一緒にポップアップショップもやったことがあります。勿論、第1回目から参加してきたオオスミ(タケシ/フェノメノン、ミスター・ジェントルマンのデザイナー)さんもよく知っていて、一緒に売り場にアイテムが並ぶことは、うれしいし刺激にもなります。■東京らしさは、「ポップの中の上品さ」(落合)と「洗練されたストリート」(堀内)――落合さんは1月のパリのメンズファッションウィークでJFWの支援イベント「ショールームトーキョー」にも参加されましたが、海外からの東京ブランドへの注目度はどう感じていらっしゃいますか?また、ファッションにおける東京らしさというのはどの部分だとお考えですか?落合:パリでは思った以上に認知されていて、今後へのいろいろな可能性を感じました。それはこれまでパリで活動されてきた先達のデザイナーの方々が築いた道の上に僕たちがいることも理解しています。東京らしさというのは一言では難しいのですが、自分たちが好きなことを形にしているという要素と、ポップなことをやってもそこに上品さがあるという、洋服への落とし込み方の表現方法なのだと思います。ただ、僕たちがモードという言葉で表現していても、東京ではストリートに消化されるという、海外との背景の違いは最近強く感じています。――堀内さんはロンドン、アントワープでの生活も長く、客観的に東京ファッションを見ていたのではと思いますが?堀内:(東京ファッションは)短い言葉で言えば、“洗練されたストリート”なんだと思います。アメリカのストリートファッションはもっとゴツゴツしたカジュアルのイメージで、東京はコンテンポラリーなストリート感が特徴。それはジャンルレスということかもしれません。ただ、それは最近顕著に現れたのではなくて、昔から東京のデザイナーが潜在的に持っていて、その進化した形が今のユーザーの「KENZO」などの支持に現れているのではと思います。すべてがボーダーレスになって、着る人次第でどうにでも表現できる時代なので、東京ファッションの境界のないスタイルが注目されているのかもしれません。――最後に今回のポップアップショップで展開されている商品に関して、少し解説して頂けますか?落合:カモフラージュ柄のミリタリージャケットは以前から発表したいと思っていたのですが、今回のために作りました。キャッチーなのでイイかなと。個人的にはシーズンテーマの波のグラフィックのiPhoneケースが気に入っています。これまでケースは使ってなかったのですが、付けてみると気分が上がりますね。資生堂さんとの限定ポーチも同柄で気に入っています。堀内:伊勢丹新宿店ではデビューした翌年の2011年から婦人服で展開して頂いているのですが、メンズは初めて今回のためにTシャツを制作しました。フラッグのイラストはシーズンコレクションのテーマが「UFO」だったので、月に降り立ったときに月の表面にささっているアメリカ国旗をイメージしています。フリスビーバッグ以外のアイテムは、すべて今回のために作ったもので、コレクションラインよりカジュアルに着られることを意識してラインアップしています。
2015年02月12日ヴァーサストーキョー(VERSUS TOKYO)のポップアップショップが2月11日から16日まで伊勢丹新宿店1階ザ・ステージで開催される。メルセデスベンツ・ファッションウィーク東京の人気イベントとしてバイヤーやプレス向けだけではなく、広くユーザーに向けてファションと音楽を複合化させ、多くのファッショニスタを集める同イベントに参加してきたブランドが一同に会し、物販が行われるのは今回が初めて。各ブランドの限定商品もバラエティーに富んでおり、昨年10月の同イベントでタイアップした資生堂メンのアイテムがフルラインアップされ、2点以上の購入者には参加ブランドのオリジナル限定ポーチのプレゼントが予定されている。販売されるのは昨年10月の第3回ヴァーサストーキョーに参加した6ブランドを中心に、過去の同イベントに参加した「フェノメノン(PHENOMENON)」や「ソーイ(soe)」などのブランド、さらに同イベントのオーガナイザー、ザ・コンテンポラリー・フィックス(THE CONTEMPORALY FIX)の吉井雄一がセレクトした最新の東京ネクストブランドから「ハバノス(HBNAS)」「ディガウェル(DIGAWEL)」などの限定アイテムが用意された。昨年10月のヴァーサストーキョーに参加した6ブランドの中で話題を集めそうなアイテムは、「トーガ・ビリリース(TOGA VIRILIS)」が画家の五木田智央のイラストをプリントしたリバーシブルのMA-1ブルゾンとTシャツ(5型)。五木田は昨年1月にニューヨークの老舗ギャラリー、メアリー・ブーンで開催した個展を成功させ、昨年12月までDIC川村記念美術館でも回顧展が開かれ注目を集めているが、トーガとは以前からコラボレーションでTシャツが発表されており、昨年10月のコレクションで発表されたアイテムが限定で販売される。ブルゾンはカーキ、黒、白の3色展開で、ライナーのプリントも五木田モチーフ。「タロウホリウチ(TARO HORIUCHI)」からは今回のポップアップイベント用に描き下ろされたアメリカ国旗柄イラストのスウェットとTシャツが、通常は展開されていないメンズサイズで用意された。「ファセッタズム(FACETASM)」はカモフラ柄のダブルブレストのM65、昨年10月に同イベントでデビューコレクションを発表した「ファイヤーワイヤー(PHIRE WIRE)」からはフィナーレを飾ったトビウオ柄のTシャツ、「ミスター・ジェントルマン(MR.GENTLEMAN)」はチャンピオンとのコラボのコーチジャケット、ケッズとのコラボスニーカー、コージーコーナーのジャンボシュークリームをセットにした保冷トートバッグなど、バレンタインデーのギフトアイテムとして使えそうなアイテムも用意されている。また第1回目よりヴァーサストーキョーのグラフィックを手掛けているスケートシングが主宰するブランド「シーイー(C.E.)」と仲條正義がデザインしたパッケージの、ミルフィーユ オ ショコラ(資生堂パーラー)は、ファッショニスタには見逃せないバレンタインデーアイテムになりそうだ。
2015年02月09日伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越で、アートを通じて東日本の復興を支援するプログラム「KISS THE HEART」を開催している(チャリティー募集期間は2月17日18時まで)。三越伊勢丹グループが主催する同プロジェクトは、国内外で活躍するアーティストの作品を上記各店ショーウインドーで発表し、展示終了後にインターネットを通じてチャリティーオークションを行う社会貢献事業として2012年にスタートした。チャリティーオークションの収益金は、東日本大震災被災地の子供達を支援する活動として、姉妹校である東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が教育支援を行うプロジェクト「こども芸術の家」に消費税を除く全額が寄付される。2015年より新たな企業メッセージ「this is japan.」を掲げる同社。今回3回目となる同プロジェクトのテーマは誕生から400年を迎える日本の伝統美術・琳派に着目し、「LOVELY RIMPA」とした。プロデューサー後藤繁雄がキュレーションした9名のアーティストの「扇面アート作品」が各店のショーウインドーを彩る。伊勢丹新宿店では、現代美術家の名和晃平、フォトグラファーの鈴木親、デザイナーの仲條正義、画家・絵本作家のミロコマチコ、フォトアーティストの赤石隆明。日本橋三越本店では、ファッションデザイナーでITSジュエリー部門グランプリ・スワロフスキー賞の受賞も記憶に新しい中里周子、ガーデンデザイナーの吉谷桂子。銀座三越では、現代美術家の鬼頭健吾、椿昇がそれぞれ参加している。アート作品の展示期間は、伊勢丹新宿店、日本橋三越本店が2月16日、銀座三越は2月15日まで。展示会終了後に行われるオークションの応募受付は、「KISS THE HEART」特設サイト()にて2月17日18時まで随時行っている。販売価格は3万円。
2015年01月30日東京都・銀座のデザインギャラリー1953(松屋銀座7階)は27日より、25人のアーティストによる「ラーメンどんぶり」と「レンゲ」の展覧会、「美濃のラーメンどんぶり展」を開始している。会期は2015年1月26日まで。開場時間は10:00~20:00(最終日17:00閉場)。入場無料。日本デザインコミッティーと美濃のやきもの研究会が共催する同展では、企画趣旨に賛同した25人のアーティストによるグラフィックデザインが施された美濃の「ラーメンどんぶり」と「レンゲ」を展示する。美濃で作られる陶器の中には、織部焼や志野焼のように茶陶として珍重され、文化財指定を受けるものも数多くあるが、残念ながら「誰もがよく知っている」、「日常の器」ではない。しかし同時に、今や老若男女を問わず多くの人がごく日常的に口にしている、「国民食」と言ってもいいラーメンの器であるどんぶりの90%が美濃で生産されていることはほとんど知られていない。そうした現状を受け、多くの人が手にした経験がある身近な「ラーメンどんぶり」をテーマにした展示をすることで、美濃のやきものへの親しみや関心を持ってもらうことを目的として同展は開催される。さらに、器によって味わいや食べる時の心理まで変わると意識することで、おのずと日常の食卓で使う器についても同じように意識を払い、選ぶ楽しさを感じるようになるのではないかという狙いも提起されている。この展覧会への出品者は、秋山具義、浅葉克己、アラン・チャン、石上純也、片桐 仁(ラーメンズ)、唐長・千田誠次、菊地敦己、北川一成、佐藤晃一、佐藤卓、佐野研二郎、ジョナサン・バーンブルック、祖父江慎、田名網敬一、束芋、天明屋尚、土井善晴、仲條正義、永井一史、永井一正、服部一成、松永真、皆川明、森田恭通、横尾忠則といった総勢25人。なお、同展で紹介されるラーメンどんぶりとレンゲは、2015年の4月以降に販売が予定されている。詳細は4月以降にWebサイトで紹介されるとのこと。
2014年12月27日写真家・鋤田正義によるデヴィッド・ボウイ写真展”TIME―David Bowie by Masayoshi Sukita“が東京・南青山のスパイラルガーデン1階で開催される。会期は12月4日から9日まで。40年以上にわたってデヴィッド・ボウイを撮り続けてきた鋤田は、『"HEROES”』『TIN MACHINE』のジャケットを手掛けたことでも知られる巨匠。2013年に10年ぶりに発表されたアルバム『THE NEXT DAY』でも、『"HEROES”』のジャケット写真が素材として使われ話題になった。また、イギリス・ヴィクトリア&アルバート美術館で開催された、デヴィッド・ボウイの回顧展「David Bowie ls」にて鋤田の作品も大きく展開された。この展覧会は現在はシカゴで開催中。今後、パリとメルボルンへと巡回することになっている。今回、スパイラルガーデンでは未発表作品も披露。誰も見たことがない、鋤田とボウイの時間が刻まれている。40年間という長い歳月の中であらゆるものが変化した一方、視線を変えれば「何も変化していない」現実が、それぞれの作品にどのように落としこまれているのかが見ものだ。会場構成を担当するのは、世界的にも高く評価されているアートディレクターの中島英樹。ドイツで写真の最前線を走るベッヒャー派とも対応するアクリル素材によって、鋤田の作品に新たな息吹きをもたらすという。会期中、鋤田とスペシャルゲストによるトークショーも予定。【イベント情報】”TIME―David Bowie by Masayoshi Sukita“会場:スパイラルガーデン住所:東京都港区南青山5-6-23会期:12月4日から9日まで時間:11:00から20:00(5日は18:00まで)入場無料
2014年11月08日今週末の3月30日(土)に公開を控える、『ドライヴ』と『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』という全く毛色の異なる作品で、これまでに見せたことのない男気あふれる存在感を放つライアン・ゴズリング。その魅力に迫る3連続インタビュー、第2弾はジョージ・クルーニーと初競演を果たした『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』について語る彼の動画インタビューをお届け!全く過去を明かさないドライバーを演じた『ドライヴ』とは対照的に、本作でライアンが演じるのは、正義感に満ち満ちた若き広報官・スティーヴン。4年に一度のアメリカ大統領選挙の前に多くの州で同時開催される“スーパー・チューズデー”と呼ばれる予備選に向けて、その卓越したリーダーシップと頭脳を用いて、民主党の有力候補マイク・モリス(ジョージ・クルーニー)の選挙キャンペーンを率いていく彼だが、敵陣のブレインから持ちかけられた話をきっかけに、選挙戦の裏で渦巻く陰謀に巻き込まれていくことに――。いまハリウッドで、映画監督から最も出演を熱望されている俳優と言っても過言ではないライアン。その中でインディペンデント作品への出演を選んできた彼だが、これまでの作品とは一線を画す本作への出演は「ジョージ・クルーニーと一緒に仕事がしたかったから」と明かす。ジョージの監督第4作目にして、初共演を果たした監督ジョージ・クルーニーについてこう語る。「彼はおもしろいんだ。演出するときの彼は畳み込むように、たくさんしゃべる。打楽器みたいにね。ビートを刻んでいるみたいに話すんだ、シーンのリズムを保つみたいにね。会話にもはっきりしたリズムがある。とても音楽的なんだ」。選挙戦を軸に、そこに関わる人間の野心と思惑が絡み合う駆け引きがスリリングで、片時も目が離せない本作。フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジェフリー・ライトと、ジョージ・クルーニーの元に集まった本格派の面々が織り成すアンサンブルは見事だ。その渦巻きの中心に飛び込むのは、どんな気分なのか?「マリサ・トメイは大好きな女優なんだ。悪かったことがないし、いつも素晴らしい。ポールもそうだし、この映画の全員がそうだ。いろいろなタイプの俳優たちが揃っていた。僕には本当に大きなチャンスだった。でも同時に緊張したよ。まだ新参者だからね。実力を証明してきた俳優たちの中に入って共演するのは緊張するよ」。錚々たる顔ぶれの中で揉まれながら、そこに興奮を覚えている様子のライアン。「みんな、仕事のスタイルは違うよ。全然違う。だからいつも気をつけていないとね。誰もが同じものを求めているんだけど、そこに到達する方法が全員違うんだ」。そう語る彼の表情には、若きスティーヴンの野心と重なり合うものを感じずにはいられない。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1:『ドライヴ』で魅せる“謎”の男■関連作品:ドライヴ 2012年3月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.スーパー・チューズデー~正義を売った日~ 2012年3月31日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Ides Film Holdings, LLC■関連記事:ジョージ・クルーニー、スーダン大使館前のデモ参加中に一時身柄を拘束される俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1『ドライヴ』で魅せる“謎”の男ジョージ・クルーニー、ブラピらが出演の朗読劇、200万ドル以上をチャリティに寄付シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも
2012年03月28日いじめにも屈しない雑草パワーで不正を暴いて!!正義を貫き、不正を暴くジャーナリストは現代社会に欠かせない存在です。マンガの中には、悪事を許さず報道できるジャーナリスト向きのキャラが多数登場します。そこで女性547名に「ジャーナリストになってほしい!!正義感が強いキャラ」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.ジャーナリストになってほしい!!正義感が強いキャラは?(複数回答)1位牧野つくし『花より男子』31.3%2位工藤新一『名探偵コナン』20.8%3位毛利蘭『名探偵コナン』19.6%4位天道あかね『らんま1/2』7.3%5位金田一一『金田一少年の事件簿』6.8%■牧野つくしは正義感が強い!!・「いじめにも果敢に挑んでいったところから、危険なことにも自分を曲げずに挑みそう」(23歳/情報・IT/技術職)・「悪を許せないから、なんでも体当たり取材しそう」(23歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)・「庶民の意見を代弁してくれそう」(29歳/生保・損保/事務系専門職)・「妨害に負けず、不正を暴いてくれそう」(28歳/その他/事務系専門職)・「曲がったことが嫌いだから、ズバッと言ってくれそう」(30歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)■工藤新一は正義感が強い!!・「推理力が抜群で、ユーモアもあり、正義感も強いので、書く記事を読んでみたい」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「探偵ならではの好奇心と正義感がぴったり。生中継で推理ショーを見たい」(29歳/食品・飲料/販売職・サービス系)・「正義のためなら自分を犠牲にしてもいい、という覚悟を感じるから」(22歳/医療・福祉/専門職)・「こんなかっこいいジャーナリストがいたら、すぐ有名になりそう」(23歳/金融・証券/営業職)■毛利蘭は正義感が強い!!・「警視庁とのコネもあるし、お父さんと彼氏は探偵。そっち系の道に進んでみては?」(28歳/機械・精密機器/営業職)・「正義感が強いのはもちろん、いろいろな事件で培った経験と度胸、タフさが備わっているから」(24歳/学校・教育関連/専門職)・「大変なことや、怖いことにでも首を突っ込みそうだし、その真実をきちんと伝えてくれそう」(29歳/電機/技術職)■天道あかねは正義感が強い!!・「意見をズバズバ言ってくれそうだから」(29歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)・「どこまでも必死に真実を追い求めていきそうだから」(29歳/小売店/事務系専門職)・「事件を調べて調べて調べつくすと思います」(25歳/情報・IT/事務系専門職)■金田一一は正義感が強い!!・「巧みな話術でうまく相手の話を引き出しそうだから」(25歳/学校・教育関連/その他)・「ちょっと面白い表現を交えて、トークしそう!」(30歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「事件のその先にある真実を見抜きそうだから」(39歳/生保・損保/事務系専門職)■番外編:このキャラは正義感が強い!!・矢島金太郎『サラリーマン金太郎』:「どうしても間違ったことは許せなくて、一本気に前に向かって進もうとするところがジャーナリストに合っていると思う」(23歳/金融・証券/事務系専門職)・涼宮ハルヒ『涼宮ハルヒの憂鬱』:「何に対しても真っすぐで、疑問は解決しないと気が済まないような感じがジャーナリストに向いていそう」(30歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・木暮公延『SLAM DUNK』:「正義感が強いけど、感情だけに流されない記事が書けそう」(27歳/食品・飲料/秘書・アシスタント職)・鏑木・T・虎徹『TIGER & BUNNY』:「戦場ジャーナリストが似合いそうだから」(29歳/医薬品・化粧品/営業職)・アンパンマン『それいけ!アンパンマン』:「自己犠牲の精神が身に付いている」(27歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)総評雑草パワーで何事にも屈しない牧野つくしが1位に。学校でのいじめ、貧乏、彼氏の親からの悪質な嫌がらせにも耐え、真っすぐ自分の道を突き進んでいく姿が「正しさ」を感じさせるキャラクターです。学校の王様と化していた道明寺を殴り飛ばした勢いで、不正を暴いてくれそうですよね。弁護士を目指していたつくしなら、弱者の味方のジャーナリストも似合うはず。2位に工藤新一、5位に金田一一と高校生探偵2人がそろってランクイン。共に洞察力に優れ、真実を暴く力を持っているため、ジャーナリスト向きといえそうです。新一には「イケメンジャーナリストとしてメディアに登場してほしい」という意見も出ていました。「いろいろな事件で培った経験と度胸、タフさ」というジャーナリストに不可欠な要素を備えた毛利蘭は3位。空手が強いので、暴漢に襲われても心配なしです。蘭と同じく格闘技ができる天道あかねは4位。たびたび人質として捕らわれているので、多少の危険は気にしなさそう。同性のせいか女子キャラへの支持が高く、3人もランクイン。悪に屈しない強い心、自分を曲げない意志の強さなど、彼女たちにはジャーナリストに必要な要素は十分。ただ守られるだけの女なんてごめん!社会の裏事情も、彼の真実もタフに暴ける女性になりたいですね。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年1月27日~2月1日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性547名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】恋人の浮気を探り、解決してほしいアニメのキャラ【ランキング女性編】自分の町を守ってほしいマンガの警察官・刑事キャラ【ランキング女性編】「総理大臣になってほしい」と思うアニメの知的キャラ完全版(画像などあり)を見る
2012年03月19日ギタリストの高中正義にライブで演奏してほしい曲ベスト10が発表された、これは、今年デビュー40周年を迎えた高中正義のアニバーサリーイベントの一環として、10月まで公式サイトで投票を受けつけていたもの。高中正義の公演情報応募総数は約27000通。複数投票も可能なので組織票も充分ありえるが、マニアックなファンを多く持つ高中らしい結果に。いわゆる名曲と呼ばれる『BLUE LAGOON』や『READY TO FLY』『ALONE』といった一般の音楽ファンにも知られる楽曲を押さえて1位になったのは『SPACE WAGON』。「何それっ?」という程馴染みの薄いこの楽曲は、1980年に発表された45回転仕様の4曲入り12インチEP『FINGER DANCIN’』の収録曲。当時、流行していたテクノやダンスサウンドを取り入れた異色作で、同EPは現在CDが廃盤で入手不可の貴重音源だ。ファン投票で選ばれた曲すべてが反映されるかは定かではないが、12月16日(金)の東京:NHKホールと、12月31日(土)の大阪:森ノ宮ピロティホールで開催されるデビュー40周年記念公演で演奏される予定。東京公演には、あのサディスティックスのラストライブに参加していた後藤次利と、村上“PONTA”秀一がゲスト出演するので、ファンの方はお見逃しなく。【高中正義ファン投票リクエストランキング/()内は初出収録アルバム】1位:SPACE WAGON(FINGER DANCIN’・1980年)2位:YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE(虹伝説/THE RAINBOW GOBLINS・1981年)3位:渚・モデラート(TRUMATIC 極東探偵団・1985年)4位:The Moon Rose (虹伝説/THE RAINBOW GOBLINS・1981年)5位:BLUE LAGOON(JOLLY JIVE・1979年)6位:READY TO FLY(TAKANAKA・1977年)7位:空ド白ソ(T-WAVE・1980年)8位:メドレー(OCEAN BREEZE・1982年/ライブアルバム)9位:Breakin’Loose(SAUDADE・1982年)10位:TROPIC BIRDS(SEYCHELLES・1976年)
2011年12月05日