櫻井翔主演ドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)第1話が放送された。タイトルは“未来を生きる子供たちのために教師は何を教えるべきか?”。コメディタッチで笑いもありながら、メインテーマとなった“奨学金問題”を含め、子どもを抱えるママにとっていろいろと考えさせられる、なんとも深い内容だった。■サラリーマンと教師にある感覚差とは総合商社・樫松物産に務める鳴海涼介(櫻井翔)は、相手の懐に飛び込む持ち前の営業力で、業績不振だった青森支社を黒字に導いた。だが、慕っていた上司の失脚により、赤字経営の京明館高校を立て直すべく校長として出向することになる。いわゆる左遷というヤツだ。35歳という若さとルックスの良さ、短すぎる校長あいさつで生徒たちの心をわしづかみにした鳴海は、高校を黒字にするためには生徒を増やす必要があると考える。そこで特進クラスの担任教師・真柴ちひろ(蒼井優)を連れて学習塾へ営業に回るが「優秀な子が、京明館さんを選ぶ理由がありません」などと返され、あえなく撃沈。だが、それが現実だろう。人気校にするには生徒を変える必要がある。そのためにはまず先生の意識を変えなくてはならないのだが、経営難に陥っているにもかかわらず「教材費をケチるのか」「またお金の話?」と文句ばかり言う教師たち。鳴海は培った営業ノウハウを生かして「学校はビジネスだ」と力説するも、教師たちとの間にある感覚のズレに絶句するのだった。■奨学金は大きな借金。この現実を伝えることは正しいのか?今回、おもに描かれたのは奨学金問題。父親がくも膜下出血で倒れた男子生徒の進路について、真柴が「大学は奨学金をもらって行けば良い」と話したことが始まりだった。じつは鳴海自身、中学時代に父親が他界したため奨学金を借りて大学に通い、毎年3万円の奨学金を払い続けていた。そして、その支払は10年先まで続くという。鳴海は男子生徒に「奨学金は大きな借金だ」と言い、何が起るかわからない世の中で「『君の代わりがいない』と言われるような、人に必要とされるような力を身に付けていかなきゃならないんだ。いまの君にその覚悟があるなら、奨学金もらって大学に行け」と説く。一瞬、感動しているかのように見えた生徒だったが、「聞きたくなかった」「無理だよ~」と逃げるように去ってしまう。現実を伝えることが正しいと信じて疑わなかった鳴海が、教育の難しさに打ちのめされる瞬間だった。■ママ世代も考えたい「奨学金問題」のリアルママ向けの家計相談コラムなどを読んでいても、“月3万円の奨学金の返済が家計に重くのしかかっている”といった悩みをよく見かける。新入社員の給料は安く、非正規社員であればなおのこと。結婚して家庭を持てば、生活費はもちろん、子育てにお金もかかる。そこに奨学金ときたら、厳しい現実は容易に想像できる。ドラマで描かれたように、給付型以外の奨学金は借金であり、それを返していくには覚悟がいる。そんな現実を「聞きたくなかった」というのは高校生の本音なのかもしれない。それに対して「甘い」という人もいるだろうし、「高校生のうちから、借金の重さなんて認識できない」と反論する人もいるはずだ。実際、ドラマ終了後にはSNS上で、奨学金を返済しているという当事者らを中心に、三者三様の意見があがっていた。ママ友と話していると「大学に行くなら、奨学金で行ってもらう」と話す人もいる。それぞれ家庭の教育方針や事情があるし、わが家の子どもも奨学金を借りることになるかもしれない。ドラマでは奨学金について教師がどう伝えるかということが課題とされていたが、個人的には奨学金を借りた場合に起こりうる現実を、親が子どもにどう教えていくかも重要ではないかと感じた。奨学金問題は、社会全体が解決に向けて注力するべき課題である。でも、毎日を過ごすことに手一杯になりがちなママたちは、いずれ訪れる子どもの未来でありながら、この問題についてどれほど真剣に考えているだろうか。鳴海の話にショックを受けた高校生もいるだろうが、同じようにショックを受けたママ世代もいるはず。実際、筆者もそのひとりだ。「なんとかなる」と目をそらさずに、莫大(ばくだい)な教育費をどう工面するのか…物語はそんな現実についても、あらためて考えさせてくれた気がする。■櫻井翔の代表作!? 2つの魅力をばっちり堪能できる社会問題に切り込んでいながら、随所にちりばめられたコメディ要素のおかげで、重さと軽さがのバランスが絶妙だった『先僕』。スーツ姿が様になる櫻井の緩急ある演技も見どころで、頭が切れてカッコイイ&ちょっぴりオトボケという櫻井の良さが一度に堪能できるぜいたくさもありがたい。鳴海校長が、商社マンとしてもっともらしいことを熱く語れば、「ここは学校だ」と一蹴されてしまう。櫻井の鳩が豆鉄砲を食ったような顔には思わず笑ってしまったが、このまま経営難が続いてよいはずもない。これからどんな風に鳴海校長が、先生たちの意識改革を行っていくのかワクワクする。さすがは『ガリレオ』『HERO』(ともにフジテレビ系)の福田靖脚本だと納得するとともに、これは櫻井翔の代表作になるのではと期待大!10月21日に放送される第2話のテーマは“スクールカースト”。次回も、教育の現場で起きているさまざまな問題について、私たちに考えるキッカケを与えてくれそうだ。
2017年10月19日アイドル、キャスター、司会者といったさまざまな顔を見せる嵐の櫻井翔。そんな彼が10月14日スタートの『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)で4年半ぶりに連ドラ主演を果たす。今回挑むのは、なんと35歳の校長先生。気になる放送を前に、役者としての櫻井翔をふり返り&“先僕”の見どころをチェックしたい。■初主演は保育士役! 役者が楽しいと思ったキッカケは?役者・櫻井翔として、まず印象的だったのは2002年に放送された『木更津キャッツアイ』(TBS系)で演じた呉服屋の息子・バンビ(中込フトシ)役である。野球チーム“木更津キャッツ”では花形ピッチャー、そして非合法な活動をする“木更津キャッツアイ”では頭脳派としてミッションを成功に導いた。見た目はちょっぴり派手だが、地頭が良くて根は真面目、モー子(酒井若菜)をいちずに愛する…そんな彼は、当時の櫻井にとって適役だった。実際、昨年放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に、同作で主演を務めた岡田准一がゲスト出演した際、櫻井は「『木更津』は、この仕事楽しいなぁって思えるキッカケだった」と話しており、役者として大きな転機となったことは間違いない。そして、翌2003年にはドラマ『よい子の味方 ~新米保育士物語~』(日本テレビ系)で連ドラ初主演。櫻井が演じたのは、新人保育士・鈴木太陽。新人ならではのミスを繰り返しつつ、周囲の人たちに支えられて成長していくというストーリーだ。当時の櫻井は、21歳。まさに短大や専門学校卒業1年目の年齢にあたり、初々しさとパワフルさを持った新米保育士を等身大の役どころであった。■『家族ゲーム』の家庭教師役で役者として大躍進その後、2007年に二宮和也と共演した『山田太郎ものがたり』(TBS系)ではクールなお坊ちゃま、2009年『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)では記憶を失った謎多きクイズ番組MC、2010年『特上カバチ!!』(TBS系)では行政書士を目指す熱血漢、そして2011年『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)では、新人刑事であるお嬢様に代わり、聞いた話だけで事件を推理・解決する執事をユーモラスに演じた。もちろんほかにも多数のドラマ、映画に出演してきたが、櫻井が役者としてもっとも高く評価されたのは2013年に放送された『家族ゲーム』(フジテレビ)ではないだろうか。櫻井が演じたのは、狂気的でミステリアスな家庭教師。どこまでが真実でどこからがうそなのか…そんなつかみどころのない複雑な役柄を、目つき、表情、多彩な声色、所作などでみごとに表現した。櫻井に限らず、どんな役者でも好評の裏には悪評がつきものだが、アイドルやキャスターとして活躍すればするほど、世間には「櫻井翔」としてのイメージが定着する。これを覆すのは並大抵ではない。だが彼は、同作で「櫻井翔=櫻井翔」の殻を打ち破り、役者として大きく飛躍を遂げたように思う。■35歳の新校長が、経営不振の私立高校再建を目指す!そんな櫻井が『家族ゲーム』以来、4年半ぶりに連ドラ主演を務める『先に生まれただけの僕』。櫻井演じる商社マンの鳴海涼介が校長となり、経営難の私立京明館高校の立て直しをはかるべく奮闘する物語だ。さっそく始業式で校長挨拶をすると、35歳といういままでにない校長像ということもあり生徒からの評判は上々。だが、その反面、型破りなやり方に教師たちから反感をかってしまう。それでも「生徒はクライアントであり商品だ」と、教師たちの意識改革からスタート。高校を舞台にしながらも、物語の中心は生徒ではなくあくまで教師。そんな新たな学園ドラマの始まりである。今作で櫻井の恋人を演じるのは、多部未華子。櫻井は10年ぶりに高校を舞台にした作品への出演となるが、その10年前の作品(『山田太郎ものがたり』)でヒロインを務めたのが多部というのも興味深い。ともに高校生役だった彼らが、時を経てどのような掛け合いを見せてくれるのか楽しみだ。■適任だからこそ難役…? 新たな“役者・櫻井翔”に期待!どちらかと言えば、コメディよりもシリアスな作品で演技力を発揮するかのように思える櫻井。だが『先僕』は“社会派エンターテインメントドラマ”と称しており、ひょっとすると彼にとって得意とは言えない分野なのかもしれない。しかし“商社マンが校長になる”という型破りな設定を耳にして、頭の回転が速く、堅実な印象のある櫻井が主役というのは適任だと感じるのは筆者だけではないはず。自身のイメージに近いからこそ演じるのは難しいようにも思えるが、彼はどんな手法で私たちを楽しませてくれるのか。そして、『HERO』『ガリレオ』などのヒット作を生み出してきた福田靖脚本のもと、役者としてさらなる大躍進となるのか。物語の行方とともに、櫻井の演技にもおおいに期待したい。
2017年10月12日~我慢のその先に〜このサイトをご覧になっている方の中には、お仕事をされている方もたくさんいらっしゃると思います。仕事がラクで楽しくて会社へ行くのが楽しみで仕方がないという方は、どれほどいるでしょうか。多くは、「あぁ、明日も仕事か……」と、ため息をついたり、「行きたくないなぁ」とぼやいたりするのではないでしょうか。うざったい上司や同僚、仕事ができない後輩、嫌味な取引先。接客業なら、いいお客さんばかりではなく、ちょっとしたことでクレームを言う客もいるでしょう。立ちっぱなしの仕事や、パソコンの前に座りっぱなしの仕事もあるでしょう。やりたい仕事についたはずなのに、どうしてこんなにイヤなことばかりなのかと思うこともあるでしょう。何かを得れば、それと同じくらいの苦労があるのは当然のことなのです。私はよく、お給料は我慢料と言っています。一ヶ月間、よくぞ苦労に耐えましたねということで、お給料をいただくのです。さぁ、今日も明日もあさっても我慢の毎日ですが、だからこそ我慢料をいただける資格が出来るのです。今月もご苦労様でした。
2017年09月28日映画『坂道のアポロン』(2018年公開予定)のロケ先で海上タクシー船衝突事故に遭った俳優の中川大志が16日、自身のブログを更新し、「僕は元気です。本当に本当に元気です!」と無事を報告した。中川は「まずは沢山のご心配をおかけしてしまった事本当にごめんなさい。突然の事で皆さんを不安にさせてしまったと思います」と謝罪。「色々な情報が出てしまい、混乱されている方もいらっしゃると思いますが、昨夜、映画の公式サイトでご報告があった通りです」とし、「僕は元気です。本当に本当に元気です!僕の口から伝えるのが遅くなってしまいごめんなさい。だからもう心配しないでください」と伝えた。そして、「人生は時に予期せぬ事が起きますそれは、嬉しいとか、悲しいとか、怖いとか、いろんな感情を連れてやってきますだからこそ人生は、面白いし、怖いし、楽しいし」と続け、「そんな時に1番強く感じるのは周りの人の存在です本当に自分は沢山の素敵な方々に支えられてるなと改めて強く実感しました。ひとりじゃないって」と周囲の支えに感謝。さらに、「どんな時でも、そんな人達と一緒なら前を向けます」とつづり、「大好きなチームと共に再び前を向いて進みます。絶対に素敵な作品を皆さんに届けます。待っててください。最後まで駆け抜けます!」と約束した。『坂道のアポロン』の公式サイトによると、事故を起こした船にはキャスト・スタッフ11人が乗船し、中川、Hey! Say! JUMPの知念侑李、女優の小松菜奈のキャスト3人は事故直後、病院で精密検査を受け、身体に異常のないことを確認。また、スタッフ2人が肋骨の骨折等を負ったが、生活には支障なく回復に向かっているという。
2017年05月17日「嵐」の櫻井翔が、10月期放送の新土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」で主演を務めることが決定。本作は、私立高校を舞台に繰り広げられる、社会派エンターテインメントドラマ。櫻井さんは、エリート商社マンから校長へとまさかの辞令を受けた主人公を、共演には蒼井優、多部未華子といった豪華キャストが決定している。とある民間企業が経営する、「不採算部門」とされた私立高校があった。偏差値は中の下、スポーツが優れているわけでもない。 第一、第二志望校に落ちた生徒が入る、“定員割れギリギリ”校だ。この学校の経営を立て直すため、校長として送り込まれた一人の男、大手総合商社・樫松物産で働くエリート商社マン・鳴海涼介35歳。教育現場を全く知らない彼は、突然の「校長」という立場と、これまでのビジネスの常識とはかけ離れた「学校」という現場の実態に困惑する。一方、彼を校長として迎えることとなった現職の教師たちは、「この若造に何ができる!」と当然反発。かといって、彼らとて熱い教育理念で信念を通し続けているわけでもない。挫折と諦観でいまの教育現場に冷え切っている輩ばかり。果たして、この学校を立て直すことはできるのか?そして、鳴海の運命は…?主演の櫻井さんが演じるのは、総合商社・樫松物産の営業として活躍し、出世を目前にしたある日、会社が経営する京明館高校に「校長」として出向を命じられる主人公・鳴海涼介。突然の辞令に戸惑い、困惑するも、「学校を黒字化するにはまずコスト削減。そして受験生をたくさん集めること。そのためには在校生の レベルを上げなければならない。ということは、教師たちの意識を変えなくてはならない」と結論を出す。しかし、現職の教師たちは誰も鳴海の言葉に耳を傾けてくれず、ストレスは溜まるばかり…といった役どころ。今回、連続ドラマ主演は4年半ぶり、日本テレビでは実に8年半ぶりとなる櫻井さんは、「久々の連続ドラマ。 商社マンであり校長先生という未だかつてない役柄と共に、自分自身も成長出来たらと思います」と意気込み、「対上司。対教員。対生徒。様々な組織や人間関係とどう向き合い、どう改革していくのか。スーパーマンではない主人公、鳴海がもがく姿をご覧頂きたいと思います」とコメント。そして、本作のヒロインであり京明館高校で特進クラス2年3組を担任する、現代社会教師・真柴ちひろ役に蒼井さん、鳴海の恋人で自身も樫松物産社員である松原聡子役に多部さんが決定。さらに、脚本は「HERO」「海猿」「ガリレオ」の福田靖、監督は「Mother」「ゆとりですがなにか」の水田伸生と制作陣も豪華な顔ぶれが集結した。蒼井さん演じるちひろは、鳴海の言動に最初は誰よりも反発するも、やがて鳴海なりの学校改革や鳴海が生徒たちに語る言葉に、自分も変わらなければと思い始めるという役どころ。蒼井さんは、「校長と先生たち、先生同士、教職員と生徒たち、学校と企業など様々な対立から生まれるエネルギーが物語を推し進めて行くので、色々な温度のエネルギーを大切に楽しめたら」とコメント。また、結婚も考えていたが、次第に価値観の違いを感じていく鳴海の恋人・聡子役を演じる多部さんは、「いままでに演じたことのない、結婚適齢期の女性らしい女性なので頑張りたい」と意気込みを見せた。主演の櫻井さんについては、「以前映画でご一緒しましたが、尊敬する主演の方のお一人です。穏やかでいて、クレバーな櫻井さんが真ん中にいてくださると思うだけで、頼もしいです」(蒼井さん)、「10年ぶりに一緒にお芝居させていただきます。関係性も以前とは違いますし、2人でどんなシーンを作れるのかいまから楽しみです」(多部さん)とそれぞれ印象を語る。そして、今回初共演となる蒼井さんと多部さんも、「2005年に映画館でHINOKIOのチラシで心を奪われて以来、 念願の初共演です。とても楽しみです」(蒼井さん)、「とても尊敬している先輩ですので、今回ご一緒できること、とても嬉しいです」(多部さん)と共演を楽しみにしていると話している。「先に生まれただけの僕」は10月より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2017年04月24日