瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の国際芸術祭「瀬戸内国際芸術祭」。2013年に行われる第2回目の日程などがこのほど決定した。第1回「瀬戸内国際芸術祭」は2010年7月19日から10月31日までの105日間にわたって行われ、8つの国と地域から75組のアーティスト、プロジェクト、16のイベントが参加し、93万人の来場者があった。第2回目となる2013年は、4月28日(日)から9月23日(祝)までの期間を、「ART SETOUCHI 春(4月28日~5月6日)」「ART SETOUCHI 夏(7月14日~8月19日)」「ART SETOUCHI 秋(9月15日~9月23日)」の3つの期間に分けて開催。会期総計は108日間に及ぶ規模となる。会場も前回の会場となった高松港周辺、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、宇野港周辺に加え、中西讃の五つの島が新たに加わることになった。参加アーテイストもベテランから新進の作家まで、22カ国・地域の175組・プロジェクトが名乗りを上げている。美術家の横尾忠則氏は土庄町の豊島の民家を改修し、絵画などを展示する「豊島横尾館」を整備する。また、写真家の荒木経惟氏も、JR予讃線のラッピング車両を手掛け、来場者の足をアートで彩る計画だ。アーティスト日比野勝彦氏が参加するほか、俳優の南果歩氏が演劇などを計画している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日日本最大の内海である瀬戸内海には、外周が0.1km以上の島は727あると言われている(昭和61年海上保安庁調べ)。最も多い広島県の142(海図に●●島と表記されているものは153)を筆頭に、愛媛県133(同136)、山口県127(同105)と続く。これらの中には人が住んでいる島も人が住んでいない島も含まれている。しかし、基本的に日本の無人島は全て所有者が存在するため、無断で上陸することは許されていない。もし勝手に上陸すると逮捕されるのはもちろん、想像を超える額の罰金を支払う結果になるので注意が必要だ。そうは言っても、私有地の島の中にはキャンプ場や海水浴場として利用できる島もある。現在、公の許可さえあれば入島できる島として、次のようなものが挙げられる。「津波島(つばしま)」愛媛県越智郡上島町に属する周囲約5kmの無人島。県の自然海浜保全地区に指定された海岸があり、かつてはレジャー施設として開発されていた。そのため、キャンプ場や海水浴場をはじめ、テニスコート、多目的広場、レストハウスなどの施設が設けられており、夏にはキャンプや海水浴が楽しめる。ただし、定期航路はないので、訪れたい場合は船をチャーターする必要がある。「蔦島(つたじま)」香川県三豊市仁尾町に属する周囲約4km無人島。仁尾港(におこう)沖に浮かぶ大蔦島と小蔦島の2つを合わせて蔦島と呼ぶ。仁尾港からつたじま渡船でわずか4分。気軽に渡ることができる自然豊かな島である。この島は4月~10月のみ海水浴場・キャンプ場として開放されており、その期間は渡し船も就航する。「釜島(かましま)」岡山県倉敷市にある鷲羽山(わしゅうざん)の先端に位置する、久須美鼻(くすみばな)の南東約1kmの沖合に浮かぶ無人島。かつては人が住んでいたが、現在は夏だけ釜島海水浴場がオープンする。定期船がないためチャーター船で訪れるしかないのが難点だが、一面に広がる白砂ビーチの景観は見事だと評判。「能島(のしま)」伯方島と大島との間に浮かぶ周囲720mの小さい島。かつて瀬戸内で大きな勢力を誇った能島水軍(野島氏)が、ここに水軍城を築いたことで知られている。また、「能島の桜」として知られる桜の名所でもある。そのため、普段は上陸することはできないが、桜が開花している時期の週末には季節船が運航され、渡ることができる。「大黒神島(おおくろかみしま)」広島県江田島市沖美町に属する瀬戸内海最大の無人島。全国の無人島の中でも4番目の大きさで、周囲は約12.kmある。能美島の南西に浮かんでおり、かつては人が住んでいたこともある。夏には無人島サバイバル体験を楽しもうと、沖美町沖漁協のチャーター船で上陸する人が多数いる。「大奈佐美島(おおなさびじま)」広島県江田島市沖美町に属する小さな無人島。かつては広島湾要塞の入り口だったことで知られている。能美島の北端にある「がんねムーンビーチ」の北約1kmの海上に浮かんでいる。島内にはかつての採石場の建物やトラックが、朽ちたままの姿で放置されている。チャーター船で行くことができる。「絵の島(えのしま)」同じく広島県江田島市沖美町に属する小さな島。大奈佐美島(おおなさみじま)の北約1.3kmの海上に浮かんでおり、2つの島が砂州(さす)でつながってコの字型の湾になっているのが特徴である。島内でもっとも高い35mの丘には、明治37年(1904)に初点灯した「安芸絵ノ島灯台」が設置されている。また、島内にかつて人が住んでいたことから、レンガ造りの古い建物なども残されている。平成2年まで海水浴場として利用されていたが、今ではチャーター船で渡る以外訪れる方法はない。「岡山県青少年の島梶子島(かじこじま)」その名の通り、岡山県が管理する無人島。笠岡港から渡船で約30分、神島外浦港からなら15分ほどの海上に浮かぶ島。中心にはキャンプファイヤーのできるふれあい広場が設けられている。なお、利用の際は、岡山県県民生活部男女共同参画青少年課へ申込することが必要だ。「局島(つぼねしま)」岡山県玉野市の宇野港から船で20分ほどの海上に浮かぶ無人島。宇野港の近くにある日の出共同渡船で頼めば、ひとり往復3,000円で島まで送ってくれる。いずれの島も、瀬戸内の美しい自然を堪能できるので、バケーションにはもってこいである。繰り返すが、いずれの島も所有者がいるため勝手に上陸することは許されていないので、行く前には必ず連絡して許可をもらうことをお忘れなく。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日喜びのコメントをつづるフランス、アイルランド系アメリカ人の父、日本人の母をもつハーフでUS出身の人気モデル、長谷川潤。ファッションモデルとしてメジャー誌を飾ることはもちろん、CMやテレビ番組など多方面で活躍中だ。そんな彼女が10日、自身のオフィシャルホームページで、現在妊娠5カ月であることを発表した。ご報告としたINFORMATIONでは、自分の家族をつくることが夢であったとし、新しい命を授かったことにたいする喜びいっぱいの心境をつづっている。仕事&母親業ともに両立で継続2011年6月29日にハワイ在住の一般男性との婚約を発表していた彼女。待望の第1子を授かることとなったようだ。気になる今後の活動についてだが、母親業、仕事ともに両立していく方針で、今後も応援してほしいとファンにメッセージを送っている。美しいスタイルに、飾らない魅力のある人柄で人気の彼女。ママとしてもより強く、美しく輝きを増してくれることだろう。これからをあたたかく見守りたい。元の記事を読む
2012年07月11日瀬戸内海には数多くの島があるが、その中でも特に猫が多く「猫パラダイスの島」と紹介されたこともあるのが香川県の佐柳島(さなぎじま)だ。高松から電車で約30分。多度津駅から歩いて10分ほどで多度津港に到着。港に行く途中、おいしい本場の讃岐うどん店で腹ごしらえをした後、船に揺られること約1時間で佐柳島に到着する。島の周囲は7kmほど。人口はわずか100数十人の小さな小さな島だ。3階建て以上の建物は見当たらず、人の姿も見当たらず。海沿いに住宅が密集しているのみ。とってものどかな、古きよき日本の原風景といった感じだ。島にある集落は2つのみ。船が到着した本浦集落に入っていくと、車1台が何とか通れる狭い路地にいるはいるは、猫がいっぱい! 人を怖がる様子もなく、道路のど真ん中で寝そべっていたり、家の門番であるかのように玄関口でたたずんでいたり、リラックス度120%の猫たちがあちこちに見られた。1匹の猫とたわむれていると、いつのまにやら3、4匹。さらに他の猫も集まってきて、えさをねだるわけでもなく、何をするわけでもなく、私の目の前で寝そべってみたり立ち上がってみたりする。まるで猫たちに島に来たのを歓迎されているかのように。数百mほど歩けば終わってしまう小さな本浦集落だが、ほんの30分いただけでも猫10数匹と出会う。一方、人に出会ったのは近くの商店のおばちゃん1人のみ。島の主が猫であるかのような島だった。ちなみに「さなぎじま」という島の名の由来は、将軍・足利義満氏が厳島に参詣する際に強風に遭い、この島に避難すると風が和らいだので早凪(はやなぎ)と呼んだのが「さなぎ」に変わってついたとも言われている。そんな穏やかな島だからこそ猫のパラダイスとなったのかもしれない。かさこ1975年生まれ。執筆と撮影もこなすカメライター(カメラ+ライター)。トラベル系、金融分野を特意とする。25歳から編集・ライターの仕事をはじめ、27歳からカメラマンの仕事も担当。世界各国、日本各地を飛び回り、取材・撮影したストックを生かし、記事の提供、執筆、写真貸出などを行う。これまでの渡航回数は42回で渡航先は29カ国。合計滞在日数は455日に及ぶ(2011年2月現在)。著書は、写真集10冊、一般書籍5冊、合計15冊(2011年2月現在)。オフィシャルサイト「かさこワールド」も立ち上げている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日エコで快適な自転車は、今ちょっとしたブーム。しかし一方で、危険な運転が問題になっています。そこで今回は、自転車で通勤する人を応援するサイト「TOKYOツーキニスト」管理人の内海さんにお話を伺いました。■自転車の安全徹底、なぜ今?――最近テレビで、自転車がよく取り上げられていますよね?10月25日、警察庁から「自転車の車道走行を徹底するように」という通達がありました。今までも、自転車は車道が原則で歩道の通行は例外でしたが、ほとんど知られていなかったんです。自転車の歩道通行が認められたのは、1970年。高度経済成長に伴いクルマとの交通事故も増えていたため、邪魔なものは歩道に上げてしまえという発想だったのです。「基本は車道だけど歩道でもいい」という中途半端な状態が、ずっと続いていました。そんな中、今年は震災の影響で自転車通勤が増え、自転車と歩行者の事故がさらに増えて問題になっていました。さらに、2002年に当時の小泉首相がかかげた「10年で交通事故死を半減」という目標の期限が迫っていたこともあり、今回の通達に至ったようです。■意外と知られていないNG項目は時代に合っていないものも――「自転車は車道」のほかにも、意外な法律はありますか。ベルをつけるのは義務ですが、歩道でベルを鳴らして歩行者を退かせるのはダメ。「2万円以下の罰金または科料」です。ベルは、本来は歩行者ではなくクルマに対するもの。実際はクルマのドライバーにはベルの音なんて聞こえないのですが、今ほどクルマが密閉されていなかった時代の法律が残っているんです。そのほか、主な決まりとしては下記の通りです。○車道が原則で歩道は例外、車道では左端を走行。信号や一時停止の順守(3か月以下の懲役または5万円以下の罰金)○歩道では車道寄りを通る。すぐ停止できる速度(徐行)で、歩行者の通行を妨げる場合は一時停止(2万円以下の罰金または科料)○傘さし運転や、携帯電話を使用しながらの運転の禁止(5万円以下の罰金)○飲酒運転の禁止(5年以下の懲役または100万円以下の罰金)○夜間はライト(前照灯は白か薄黄、赤の尾灯か反射板)を点灯(5万円以下の罰金)特に、車道での逆走は絶対ダメ。たまに、「後ろからクルマが来るのが怖い」と右側を走る人がいますが、クルマはもちろんクルマの陰からバイクや自転車も来ます。あと、歩道から急に車道へ出たり、交差点を斜めに渡ったりするのも違反です。クルマと同じように車道を走っていれば、ドライバーは注意してくれるので事故は少ないのですが、歩道を通行しているとドライバーの意識からは外れてしまっていますから、意識の外から急に飛び出して来るように感じます。自転車事故の7割以上が実は交差点で起きています。■保険とヘルメットは必須!会社への届け出も忘れずに――特に、通勤で自転車を使う人への注意点があれば教えてください。いくつかありますが、まずは、ヘルメットを着用すること。自転車事故で亡くなる方の65%は頭部損傷です。頭だけは絶対に守りましょう。2つめは、保険に入ること。誰かをケガさせたり死なせてしまったりしたら、5,000万円もの賠償が必要になるケースもあります。毎日自転車に乗っていれば、それだけ事故の確率は高まるもの。年間4,000円くらいの自転車の保険もありますし、普通の保険に対人傷害の特約をプラスしてもいいですよ。それから、会社の上司に届け出ておくこと。こっそり自転車にして電車の定期代をもらっちゃうのはダメです。ぶっちゃけ、通勤途中の事故というのは、「通勤経路として認められるルート」であれば、自転車通勤であることを会社に申請していなくても労災はおりるのですが……やっぱり、マズイですよね。社内規定で自転車NGなこともありますし、今の世の中、事故がなくても、無断で自転車通勤をしただけで解雇されてしまうこともありえます。特に決まりがないなら、ちゃんとヘルメットを着用しますから認めてください……みたいな一筆を自分で書いて、上司に渡しておくと安心です。私のサイトでも書式の例があるので、活用してください。また、自宅か勤務先の近所に、信頼できる店を探しておくといいですね。初めてスポーツ用自転車を購入する方は分からないことがたくさんあると思いますし、毎日乗るのですからメンテナンスも大事です。不具合を感じたまま乗るのは危険ですから、何かあったら、すぐにお店に相談しましょう。■安全のためには、ハード面と意識、両方の改革が必要――逆に自転車に乗る立場から、こうしてほしいという要望は?急いでほしいのは、自転車専用レーンの確保です。車道左端に50cmあればできるんです。すごく狭いように感じますが、車道は歩道と比べて凹凸が少ないし歩行者もいない。走りやすいので、そんなに横幅はいらないんです。そして、各種の道路標識。日本の道路標識は言葉で示しているものが多いのですが、小さい子供や外国の方にも分かるように、絵柄や矢印などで示すのがいいでしょう。また、自転車が車道に出るにはドライバーの理解も必要です。歩道を歩行者へ返すために、協力してほしいですね。自転車は、エコだし健康的だし、楽しい乗り物です。せっかく自転車に乗る人が増えているのですから、自転車は邪魔だとか危ないとか思われてしまうのはとても残念。歩行者も自転車もクルマも、みんなが共存できる取り組みが進めばいいなぁと思います。――ありがとうございました!内海潤自転車ツーキニスト。スカパー!局のAct On TV勤務時代に自転車の魅力に取りつかれて自転車通勤を始め、多くの方に広めたいと起業。自転車通勤者応援サイトの「TOKYOツーキニスト(」を立ち上げる。現在、NPO法人 自転車活用推進研究会の理事として自転車の市民権確立を目指している。(取材・文/島田彩子)【関連リンク】【コラム】雨の日、自転車に乗るときの解消法を伝授します!【コラム】“チャリリーマン”に聞く、自転車通勤の実態!【コラム】盗まれた自転車も、撤去費用を払わなきゃいけない!?
2011年12月05日