「内野謙太」について知りたいことや今話題の「内野謙太」についての記事をチェック! (1/4)
俳優の役所広司(68)と内野聖陽(56)が27日、都内で行われた映画『八犬伝』公開記念舞台あいさつに登壇。2時間にわたる特殊メイクで”引き立て役”も全うしたと語った。役所は滝沢馬琴、内野は葛飾北斎を演じた。撮影について、役所は「老人(役)2人(役所、内野)でね、なるべく醜くして八犬士たちの美しさを引き立てようねと」と、“引き立て役”としての動きもあったと告白。内野も「特殊メイクで朝から2時間ぐらいずっと隣で座ってね」と振り返った。そんな2人の話を受けて、渡邊は「本当におふたりに引き立てていただいて」とユーモアたっぷりに感謝。内野が「圭祐のために!すべては圭ちゃんのために!」と勢いづくと、渡邊は「後ほど各方面に怒られます」と恐縮しつつ、「身が引き締まりましたし、幅広く長年愛されてきた作品という理由を知れた気がしますし、やっていて楽しかったです。光栄だと強く感じています」と語った。今作は、1842年に完結してから200年近くの時を超え、今なお漫画、アニメ、映画、舞台、歌舞伎と多彩なジャンルで二次創作が行われるなど、現代のエンターテインメントに多大な影響を与え続けている滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』をモチーフにした山田風太郎氏の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫)を実写映画化した。「八犬伝」=【虚】の世界と、物語を生み出した馬琴の感動の実話【実】の2つのパートが交錯する物語を、ダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して描く。舞台あいさつにはそのほか、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、栗山千明、曽利文彦監督も登壇した。
2024年10月27日内野聖陽が主演を務めるドラマ『連続ドラマW ゴールドサンセット』(全6話)が、WOWOWで制作されることが決定し、併せて特報映像が公開された。本作は白尾悠による同名小説の映像化作品で、内野演じる謎の男をはじめ、心に傷を抱えた人々が人生を見つめ直すヒューマンドラマ。内野が演じるのは古いアパートに住む謎の老人・阿久津勇。ひとり大声を上げたり、どこかおかしな振る舞いで隣人の女子中学生にも不審がられる始末だが、次第にその振る舞いの理由と、彼の過去が明らかになっていく。一方、阿久津が出会う心に傷を負った女子中学生、彼女が出会う人生崖っぷちの中年女性に始まり、過去の職場でのトラウマを抱える女性、大切な人に優しい嘘をつき続ける青年など、どこか生きづらさを抱える人々がやがて不思議な糸に操られて、劇団「トーラスシアター」との出会いを通し、ひとつの物語に結び付けられていく。劇中に登場する劇団「トーラスシアター」は、演出家・蜷川幸雄が晩年に力を注いだ、参加資格は“55歳以上”という劇団「さいたまゴールド・シアター」にインスパイアされたもの。内野をはじめ、豪華出演陣が人生の機微を演じる。脚本・監督は大森寿美男。『黒い家』、NHK大河ドラマ『風林火山』、特集ドラマ『どこにもない国』と、内野聖陽主演作品の脚本を担当。各時代で秀作を残してきた内野聖陽×大森寿美男の注目タッグに期待だ。<内野聖陽(阿久津勇 役)コメント>■本作の主演が決まった時の印象。また実際に演じてみてこれは、シニア世代の煌めくような瞬間がオムニバスのようになった作品です。僕に課された役は、若い頃に犯した過ちから、まさに地獄の淵から這い上がろうとしているような男。シェイクスピアの『リア王』に自分の人生を重ね合わせ、シニア劇団で演じることで、人生の許しを乞おうとしています。非常にタフな精神のいる役だなと感じました。そして、演劇一本を立ち上げるパワーが必要な作品で、なんという挑戦的な話だろうと思いました。人生を一度諦めているような人物で、リアを演じることでしか、外界と接点を持てなくなっているような役なので、生きたいという思いを心に秘めて、人と交わらない緊張感が大変でした。自分は生きることを許されていないと自認している男で、リアを演じ切ることで、贖罪を果たそうとしている。こういう野心作は初めてで、なかなか大変でしたね。しかし、本当の演劇のように稽古を日々重ねてくださったので、シニア劇団が本当に自分のコミュニティーのように感じられるところまでなれたのはうれしかったですね。■今まで脚本作品でタッグを組まれてきた大森さんと、今回脚本・監督でご一緒されて原作はありますが、シナリオ化が大森さんなので、いろんなシーンの要求がはっきりしている反面、とても深いイメージに基づいて演出されるので、理想が高く、期待に応えられたかどうか。でも感動的なシーンは沢山あります。普通のプロが毎晩演じる公演というより、役者をやめた人間が一夜限りで演じる一世一代のもので、なおかつそれが、自分の罪の贖罪になっていく、そこが難しかったところですね。■視聴者の皆様へのメッセージさまざまなシニア世代の生き直し、再生していこうという思いが、時に切なく美しい話だと思います。また、演劇というものの効用が改めて問い直されてもいいと思えるような話だとも思います。<白尾悠(原作者)コメント>■本作の映像化が決まった時のお気持ち喜び10%、疑心90%くらいでした。一般的に映像化はまず実現しないと聞いていたので、ぬか喜びになるのが怖かったのです。監督・脚本が大森寿美男さん、主演が内野聖陽さん、製作がWOWOWさんなんて、素直に信じるには豪華過ぎます。■本作をご覧になったご感想素晴らしい俳優さんたちによって登場人物たちが“生きて”いる様に大興奮です!小説にあまり登場しないキャラクター含め、皆が一筋縄ではいかない人間味に溢れていて、映画的な映像と相まって、本当に見応えのあるドラマでした。■視聴者の皆さまへのメッセージ私のように、普通の中高年たちが織りなす深い人間ドラマが観たい方、演技派俳優たちの競演が観たい方、シェイクスピアや演劇全般が好きな方、これは私達が待っていたドラマです!少し違う展開のある原作小説と併せ、ぜひ最終回までご覧ください。<大森寿美男(脚本・監督)コメント>■本作の映像化が決まった時のお気持ちまず白尾悠さんの素晴らしい小説を読んで、これは他人事ではないと思いました。表現と日常の親和性のようなものが描かれていて、しかも、演劇という特殊な世界に関わる人の話でありながら、それはすべての人に当てはまることを浮き彫りにされていました。これを映像化できることに喜びを感じ、表現と共に生きる我々にとっては、その存在価値を問われたようにも思え、全身全霊をかけた作品にすることを覚悟しました。■脚本作品で今までタッグを組んできた内野聖陽さんが、主人公・阿久津を演じると決まったときのお気持ちあるひとりの人間、ひとりの役者の一生を描くにあたって、幅広い年齢を演じ、奥深い人の強さや弱さを体現できるのは内野聖陽さんしかいないと即座に思いました。これまでの経験から、揺るぎない信頼をもって、シェイクスピアという高い壁にも立ち向かい、共に悩み、共に闘うことで、ようやく、この作品は成立すると思っていました。その期待以上に、内野さんは阿久津の人生を生き抜いてくれました。■視聴者の皆さまへのメッセージこれは、有名な物語の世界をめぐりながらも、ささやかな日常を必死に生きる、どこにでもいる人々の物語です。内野さんだけではなく、さまざまな人が主役といえるこの物語で、それを表現するのに理想的な素晴らしいキャストに集結してもらえました。そのひとりひとりの魅力を伝えることが、そのままテーマになると信じ、最強のスタッフと創り上げました。ご期待ください。『連続ドラマW ゴールドサンセット』特報<作品情報>『連続ドラマW ゴールドサンセット』2025年スタート(全6話)毎週日曜22:00 放送・配信【第1話無料放送】原作・白尾悠『ゴールドサンセット』(小学館刊)脚本:大森寿美男監督:大森寿美男、清水勇気音楽:梁邦彦出演:内野聖陽 ほか詳細はこちら:白尾悠/小学館 (C)2024 WOWOW INC.
2024年10月21日WOWOWで来年(2025年)、俳優の内野聖陽が主演するドラマ『連続ドラマWゴールドサンセット』(全6話)が放送・配信されることが発表された。白尾悠氏による同名小説(小学館)の映像化で、内野演じる謎の男をはじめ、心に傷を抱えた人々が、人生を見つめ直す感涙のヒューマンドラマ。監督・脚本は、大森寿美男が務める。本編映像初出しとなる特報映像も解禁となった。原作者の白尾氏は「素晴らしい俳優さんたちによって登場人物たちが“生きて”いる様に大興奮です!小説にあまり登場しないキャラクター含め、皆が一筋縄ではいかない人間味にあふれていて、映画的な映像と相まって、本当に見応えのあるドラマでした」とお墨付き。さらに白尾氏は「私のように、普通の中高年たちが織りなす深い人間ドラマが観たい方、演技派俳優たちの競演が観たい方、シェイクスピアや演劇全般が好きな方、これは私達が待っていたドラマです!少し違う展開のある原作小説と併せ、ぜひ最終回までご覧ください」とコメントを寄せている。徹底的な役作りで数々の演劇賞にも輝き、今もなお挑戦し続ける内野。1993年のデビューから、30年以上第一線で活躍し続け、代表作は枚挙にいとまがない。そんな内野が本作で演じるのは、古いアパートに住む謎の老人・阿久津勇(あくつ・いさむ)。一人大声を上げたり、どこかおかしな振る舞いで隣人の女子中学生にも不審がられる始末だが、次第にその振る舞いの理由と、彼の過去が明らかになっていき…。後悔、追憶といった人生の機微を描くヒューマンドラマ。阿久津が出会う心に傷を負った女子中学生、彼女が出会う人生崖っぷちの中年女性、過去の職場でのトラウマを抱える女性、大切な人に優しい嘘をつき続ける青年…どこかに生きづらさを抱える人々がやがて不思議な糸に操られて、劇団「トーラスシアター」との出会いを通し、一つの物語に結び付けられていく――。劇中に登場する劇団「トーラスシアター」は、演出家・蜷川幸雄氏が晩年に力を注いだ、参加資格は“55歳以上”という劇団「さいたまゴールド・シアター」にインスパイアされたもの。大森監督は、映画『黒い家』(1999年)、大河ドラマ『風林火山』(2007年)、特集ドラマ『どこにもない国』(17年)で、内野主演作品の脚本を担当。各時代で秀作を残してきた内野聖陽×大森寿美男の注目タッグに期待だ。■内野聖陽(阿久津勇役)の一問一答――本作の主演が決まった時の印象。また実際に演じてみて【内野】これは、シニア世代の煌めくような瞬間がオムニバスのようになった作品です。僕に課された役は、若い頃に犯した過ちから、まさに地獄の淵から這い上がろうとしているような男。シェイクスピアの『リア王』に自分の人生を重ね合わせ、シニア劇団で演じることで、人生の許しを乞おうとしています。非常にタフな精神のいる役だなと感じました。そして、演劇一本を立ち上げるパワーが必要な作品で、なんという挑戦的な話だろうと思いました。人生を一度あきらめているような人物で、リアを演じることでしか、外界と接点を持てなくなっているような役なので、生きたいという思いを心に秘めて、人と交わらない緊張感が大変でした。自分は生きることを許されていないと自認している男で、リアを演じ切ることで、贖罪を果たそうとしている。こういう野心作は初めてで、なかなか大変でしたね。しかし、本当の演劇のように稽古を日々重ねてくださったので、シニア劇団が本当に自分のコミュニティーのように感じられるところまでなれたのはうれしかったですね。――今まで脚本作品でタッグを組まれてきた大森氏と、今回脚本・監督でご一緒されて【内野】原作はありますが、シナリオ化が大森さんなので、いろんなシーンの要求がはっきりしている反面、とても深いイメージに基づいて演出されるので、理想が高く、期待に応えられたかどうか。でも感動的なシーンは沢山あります。普通のプロが毎晩演じる公演というより、役者をやめた人間が一夜限りで演じる一世一代のもので、なおかつそれが、自分の罪の贖罪になっていく、そこが難しかったところですね。――視聴者の皆様へのメッセージ【内野】さまざまなシニア世代の生き直し、再生していこうという思いが、時に切なく美しい話だと思います。また、演劇というものの効用が改めて問い直されてもいいと思えるような話だとも思います。
2024年10月21日2024年10月11日に放送された、NHKの情報番組『あさイチ』に出演した、俳優の内野聖陽さん。番組で明かされた、俳優の西島秀俊さんとのエピソードに反響が上がりました。テレビドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)で共演した、内野さんと西島さん。続編が放送されたり、映画化が決まったりと多くの人気を集めた作品です。西島秀俊、内野聖陽の耳元でささやく西島さんは、弁護士の筧史朗役を演じ、内野さんは史朗のパートナーである美容師の矢吹賢二(通称、ケンジ)を演じました。番組で「内野さんのパートナーといえばこの人ではないでしょうか」と、VTRに西島さんが登場。内野さんとの撮影エピソードを、このように明かしました。内野さんは、どちらかというと男臭い方ですよね。ケンジは、気持ちの柔らかい人で、人の痛みだったりを敏感に感じる。いや、内野さんも感じる方ですけど、それをもっと優しく表に出すキャラクターで。僕はよく内野さんに会うと、「内野さんはいいから、早くケンジに会わせてください」と、ついいっちゃうんですけど。あさイチーより引用西島さんは、内野さんのことを「この人は演技をするために生まれて来たんだなと思う人の1人。一緒に演技をして感動したり尊敬したりする俳優」と称賛。その後、2人は連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK)でも気象キャスター役と、ヒロインの父役で共演しました。撮影時にこんなエピソードがあったそうです。僕は内野さんとは、ケンジとしてしか共演したことがなかったんですよ。だから『おかえりモネ』で初めて別の役を演じている内野さんとお会いして思わずさびしくなって、「ケンジなんだろう?お前本当はケンジなんだろう?」っていって内野さんに怒られた。「俺はもう細胞から変わっているからやめてくれ」って。あさイチーより引用内野さんは、「西島さんが『ケンジ…ケンジなんだろ』と耳元でささやくんですよ」と、当時を振り返りしました。そんなエピソードを聞いて、MCでお笑いコンビ『博多華丸・大吉』の博多華丸さんは「『おかえりケンジ』じゃだめですよ」とツッコミ。内野さんは、共演するシーンについて『きのう何食べた?』の関係を「少し匂わせていた」と、裏話を明かしていました。西島秀俊「ケンジに会いたい」同日、西島さんは、自身のInstagramを更新し、『ケンジ』として共演していた内野さんとのツーショット写真を公開。そして「ケンジに会いたいなあ」とラブコールを送っていました。 この投稿をInstagramで見る Hidetoshi Nishijima / 西島 秀俊(@hidetoshi_nishijima.official)がシェアした投稿 ドラマ放送後、劇場版『きのう何食べた?』が公開されてから3年。西島さんと内野さんの関係性に、ネット上ではさまざまな声が上がっていました。・私も2人に会いたい!また続編を期待してもいいですか。・終始ニコニコしながら話を聞いていた!いいコンビ。・ケンジのことが大好きな西島さん。このエピソード、最高すぎる!西島さん待望のケンジにまた会うことはできるのでしょうか…。別の作品でも、また2人が共演するシーンを見たいですね![文・構成/grape編集部]
2024年10月11日映画『八犬伝』(10月25日公開)のジャパンプレミアが3日に都内で行われ、役所広司、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ、曽利文彦監督が登場した。同作は日本ファンタジー小説の原点『南総里見八犬伝』をもとにした、山田風太郎氏の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫刊)の実写化作。里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く《虚》パートと、180話に及ぶ物語を悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた《実》パートがシンクロする物語だ。○映画『八犬伝』監督・キャスト総勢17名が日本橋に登場同作の舞台である江戸時代を彷彿とさせるCOREDO室町 仲通りで行われたレッドカーペットイベント。総勢16名のキャストが次々とレッドカーペットに登場した。また、参加者によるスマートフォンでの写真撮影がOKとなっており、キャスト陣はファンとの2ショット撮影やサインに笑顔で応えるなど、交流を楽しんでいた。最後に役所が姿を現すと、キャスト陣も拍手で迎え、レッドカーペット上に集結。雨が心配されていた今回のイベントだったが、役所は「僕は晴れ男です! だから何とかもったんだと思います」と話し、会場を盛り上げる。作品についても「もう撮影してから2年も経ちますが、その間に監督が仕上げ作業を丁寧にやってくださって、素晴らしい映像になっています。ぜひ大きなスクリーンと大音響で観てください!」と呼びかけた。葛飾北斎を演じた内野は「こんなにたくさんの人が集まってくださってありがとうございます。『八犬伝』を書いた馬琴さんが実は北斎にも影響を受けていたというのは、私も知らなかったんですが、今回役所さん演じる馬琴さんに絵を描きながらもどこかちょっといじわるな北斎を演じていますので、ぜひ楽しみにしていてください」とアピール。伏姫を演じた土屋も「時代を超えて愛されたこの物語と最新の技術のマリアージュによって生まれたこの刺激的な作品が、馬琴さん、そして北斎さんも通ったであろうこの日本橋で世界の未来に届くのかと思うと胸がいっぱいです。江戸時代から変わらない同じ空の下で、皆さんといられること、幸せだと思っています」と感慨深げに語った。
2024年10月03日『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督の最新作『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』が11月より全国公開されることが決定。主演は内野聖陽、共演は岡田将生。2人が演じるキャラクターの場面写真も解禁された。税務署に務める公務員・熊沢二郎(内野聖陽)。ある日、熊沢は天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)が企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。親友の刑事の助けで氷室を突きとめた熊沢だったが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、自らが抱える“ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意。タッグを組んだ2人はクセ者ぞろいのアウトロー達を集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。壮大な税金徴収ミッションに挑む!本作は、ソ・イングク、スヨン、マ・ドンソクの豪華共演で日本でも話題を呼んだ韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」を原作に上田監督が存分にオリジナリティを加えた、『カメラを止めるな!』公開前から動いていた渾身のプロジェクト。主演の内野聖陽が演じるのは、税務署に務めるマジメで気弱な中間管理職の公務員でありながら詐欺師と組んで、脱税をひた隠す大企業から未納の10億円を徴収することになった男・熊沢二郎。そんな公務員、熊沢と異色のタッグを組む天才詐欺師・氷室マコトを演じるのは、岡田将生。頭脳明晰で素早い判断力に大胆な話術と行動力を持ち合わせる天才詐欺師で、熊沢とともに壮大な詐欺を企てる。また、公開決定情報と併せて解禁されたのは、内野さんと岡田さんが演じる真面目な公務員と天才詐欺師の場面写真。異色のタッグを組む2人のキャラクターの対比がうかがえる。内野聖陽(熊沢二郎役)コメント上田慎一郎さんから一緒に映画を造りたいと言われて、どれ程の時間をかけてここまで来たか。韓国ドラマを下敷きに自分の作家性を詰め込んだ映画を撮りたいんだという情熱がすごかった。「『ここまで大きな商業映画』は初めてです!」という言葉がかなり印象に残っています。ショーギョーとかゲージツとかそんな区分けはどーでもいいからおもろい映画を作ろうということで走り出しました。台本打ち合わせをやるたびにシナリオの精度を上げてくる気迫に感心したのを覚えています。撮影は8月のうだるような暑さの中で始まりました。途中監督がコロナに罹患し、事務所からリモート演出というのも新鮮でした。スタッフプロデューサー陣も初めてのことだらけで、現場の混乱も少なからずありましたが、元気な娯楽映画が出来上がったのではないかと思っております。お客様の皆さんが、どう見てくださるのかとても楽しみです!岡田将生(氷室マコト役)コメント公務員と詐欺師の組み合わせにまずはびっくりしたのを覚えています。面白い組み合わせだなと。内野さんとのお芝居をとても楽しみにしていたので間近で役を構築していく様はとても勉強になりました。そして、お互いの利益の為に手を組みながらも徐々に距離が縮まっていく関係性に僕は惹かれたんだと思います。掴みどころがなく、ふわふわと舞いながらも一点を見つめているこの役は面白かったです。監督、キャスト、スタッフの皆さんと意見を出し合い作った作品です。是非観ていただけたら嬉しいです。監督:上田慎一郎コメント2018年、まだ「カメラを止めるな!」の公開前でした。試写でカメ止めを観てくださった伊藤主税プロデューサーから「一緒に映画を創りませんか?」と声をかけて頂いたのが始まりです。それから6年。映画が完成するまで、本当に色んなことがありました。度重なる脚本直しを経た頃にやってきたコロナ。世界の空気は一変し、脚本も大幅な修正を迫られました。主演の内野さんとは撮影前から何度も脚本打ちを重ねました。毎回、内野さんは付箋のぎっしり貼られた脚本を抱えてきました。コロナ再拡大による1年の撮影延期を経て、迎えた2023年夏、ついにクランクイン。撮影は、内野さん、岡田さんを始め、映画界の猛者たちと共に本音で意見をぶつけあわせる日々でした。とてもハードで、そして、とても幸せな時間でした。ついに皆さまにお届けできる日が近づいてきました。ドキドキしています。でもそれ以上にワクワクしています。胸を張ってお届けできる最高のエンターテイメント映画に仕上がったと思っています。今年11月の公開を楽しみにお待ちください!『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』は11月、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年05月21日俳優の内野聖陽が、上田慎一郎監督最新作『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(2024年11月公開)の主演を務めることが21日、明らかになった。岡田将生が共演する。同作は上田慎一郎監督が『カメラを止めるな!』公開前から動いていたプロジェクトで、ソ・イングク、 スヨン、 マ・ドンソクの共演で日本でも話題を呼んだ韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』を原作に、上田監督がオリジナリティを加えた企画となる。主演の内野は、税務署に務めるマジメで気弱な中間管理職の公務員でありながら詐欺師と組んで、脱税をひた隠す大企業から未納の10億円を徴収することになった男・熊沢二郎を演じる。そんな公務員・熊沢と異色のタッグを組む、頭脳明晰で素早い判断力に大胆な話術と行動力を持ち合わせる天才詐欺師・氷室マコトを岡田が演じる。マジメな公務員×天才詐欺師の異色のタッグが、クセ者ぞろいの詐欺師集団「アングリースクワッド」を結成して挑む、壮大な税金徴収ミッションに。税金問題に対する国民感情(アングリー)を発散させる痛快クライム・エンターテイメントが誕生した。○■内野聖陽 コメント上田慎一郎さんから一緒に映画を造りたいと言われて、どれ程の時間をかけてここまで来たか。韓国ドラマを下敷きに自分の作家性を詰め込んだ映画を撮りたいんだという情熱がすごかった。「『ここまで大きな商業映画』は初めてです!」という言葉がかなり印象に残っています。ショーギョーとかゲージツとかそんな区分けはどーでもいいからおもろい映画を作ろうということで走り出しました。台本打ち合わせをやるたびにシナリオの精度を上げてくる気迫に感心したのを覚えています。撮影は8月のうだるような暑さの中で始まりました。途中監督がコロナに罹患し、事務所からリモート演出というのも新鮮でした。スタッフプロデューサー陣も初めてのことだらけで、現場の混乱も少なからずありましたが、元気な娯楽映画が出来上がったのではないかと思っております。お客様の皆さんが、どう見てくださるのかとても楽しみです!○■岡田将生 コメント公務員と詐欺師の組み合わせにまずはびっくりしたのを覚えています。面白い組み合わせだなと。内野さんとのお芝居をとても楽しみにしていたので間近で役を構築していく様はとても勉強になりました。そして、お互いの利益の為に手を組みながらも徐々に距離が縮まっていく関係性に僕は惹かれたんだと思います。掴みどころがなく、ふわふわと舞いながらも一点を見つめているこの役は面白かったです。監督、キャスト、スタッフの皆さんと意見を出し合い作った作品です。是非観ていただけたら嬉しいです。○■監督:上田慎一郎 コメント2018年、まだ『カメラを止めるな!』の公開前でした。試写でカメ止めを観てくださった伊藤主税プロデューサーから「一緒に映画を創りませんか?」と声をかけて頂いたのが始まりです。それから6年。映画が完成するまで、本当に色んなことがありました。度重なる脚本直しを経た頃にやってきたコロナ。世界の空気は一変し、脚本も大幅な修正を迫られました。主演の内野さんとは撮影前から何度も脚本打ちを重ねました。毎回、内野さんは付箋のぎっしり貼られた脚本を抱えてきました。コロナ再拡大による1年の撮影延期を経て、迎えた2023年夏、ついにクランクイン。撮影は、内野さん、岡田さんを始め、映画界の猛者たちと共に本音で意見をぶつけあわせる日々でした。とてもハードで、そして、とても幸せな時間でした。ついに皆さまにお届けできる日が近づいてきました。ドキドキしています。でもそれ以上にワクワクしています。胸を張ってお届けできる最高のエンターテイメント映画に仕上がったと思っています。今年11月の公開を楽しみにお待ちください!【編集部MEMO】『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』あらすじ税務署に務めるマジメな公務員・熊沢二郎(内野聖陽)。ある日、熊沢は天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)が企てた巧妙な詐欺に引っかかり、大金をだまし取られてしまう。親友の刑事の助けで氷室を突きとめた熊沢だったが、観念した氷室から「おじさんが追ってる権力者を詐欺にかけ、脱税した10億円を徴収してあげる。だから見逃して」と持ちかけられる。犯罪の片棒は担げないと葛藤する熊沢だったが、自らが抱える”ある復讐”のためにも氷室と手を組むことを決意。タッグを組んだ2人はクセ者ぞろいのアウトロー達を集め、詐欺師集団《アングリースクワッド》を結成。壮大な税金徴収ミッションに挑む―。(C)2024アングリースクワッド製作委員会
2024年05月21日主演に役所広司、共演に内野聖陽、土屋太鳳、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶを迎え、山田風太郎の小説「八犬伝上・下」(角川文庫刊)を映画化。エンターテインメント超大作『八犬伝』として10月に全国公開される。いまなお日本のエンターテインメントに影響を与え続け、世界に誇る日本ファンタジー小説の原点といえる「八犬伝」。本作は里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く《虚》パートと、180話に及ぶ物語を悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた《実》パートがシンクロ。最新鋭の撮影技術と豪華キャストにより、壮大なスケールで実写映画化を果たした。主人公・滝沢馬琴を演じるのは役所広司。『PERFECT DAYS』で第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を、先日の第47回日本アカデミー賞でも4度目の最優秀主演男優賞を受賞し、同作が第96回米アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされるなど世界に誇る名優が演じるのは、失明しながらも「八犬伝」の物語を28年の歳月をかけて書き上げた作家。役所広司第76回カンヌ国際映画祭授賞式にて Photo by Pascal Le Segretain/Getty Imagesそして大河ドラマ「風林火山」や「きのう何食べた?」シリーズなど、数々の作品で実在の人物から個性的なキャラクターまで演じてきた内野聖陽が馬琴を見守り続ける親友の絵師・葛飾北斎を演じる。内野聖陽さらに《虚》パートで八犬士の運命を握る伏姫には、『るろうに剣心』シリーズをはじめ、Netflix「今際の国のアリス」や映画『マッチング』など出演作が話題を呼ぶ土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯に『月』で第47回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞するなど、今年度の映画賞を席巻している磯村勇斗。宗伯の妻・お路に『せかいのおきく』など出演映画の公開が相次ぐ黒木華、馬琴の妻・お百は数々の映画・ドラマで鮮烈な印象を残す寺島しのぶと日本映画界を代表する錚々たる顔ぶれが集結。監督は『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦監督が務める。馬琴の実話を描いた《実》パートと、八犬士の戦いをダイナミックに描いた《虚》パートがシンクロする壮大なスケールの本作について、役所さんは「読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。果たして馬琴にとってどちらが《虚》で、どちらが《実》なのか?映画館でお楽しみ下さい」とコメント。内野さんも「馬琴が北斎との友情の中で育て上げた『八犬伝』。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です!」とアピール。《虚》パートに登場する土屋さんは「現代の技術があってこそ実現できる『伝説のリアル感』が、《虚》パートの大きな魅力ではないかと思います」と語り、磯村さんも「《実》パートと《虚》パートそれぞれの物語がクロスしていく描き方は必見です」とその魅力を触れ、黒木さんは「“現実”と”物語”を行き来する今作を、是非楽しんでもらえると嬉しいです」とコメント。寺島さんは「『八犬伝』のスペクタキュラーな《虚》の世界と私たちの《実》のパートがどうリンクしていくのか、楽しみにしていて下さい」と期待を込めて語っている。キャスト・監督コメント全文■役所広司/滝沢馬琴役28年掛けて書き上げた「南総里見八犬伝」。成し遂げられたのは、親友、葛飾北斎と家族たちの献身的な支えがあった。読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。果たして馬琴にとってどちらが《虚》で、どちらが《実》なのか?映画館でお楽しみ下さい。■内野聖陽/葛飾北斎役北斎は晩年、多くの物語から触発され絵を描き、そして馬琴は、北斎の絵に触発され、筆を走らせた。ジャンルの違う芸術家同士が、インスピレーションを与え合っていたなんて素晴らしいことです。馬琴が創作活動で悶え苦しむほど、《虚》の世界の八犬士たちの華やかでケレンのある世界が輝きを増す。それは、まるで「鬼滅の刃」の世界。北斎はそんな馬琴を面白がりながらも一番の理解者として愛情深く見つめ、時には喧嘩も罵り合いもする存在。そんな二人の関係は人間らしくて、オモシロく、お互いにとってなくてはならない存在であったことが感じられます。馬琴が北斎との友情の中で育て上げた「八犬伝」。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも、華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です!劇場の大きなスクリーンで、この迫力ある世界を楽しんで頂けたらと思います!■土屋太鳳/伏姫役伏姫は、子どもの頃からの憧れの存在。その魅力は語り尽くせないけれど、私が思う一番の魅力は、包容力です。一見“自己犠牲”に見えながら、実は誰よりも能動的に物語を牽引し、守るべきものを守り通す。憧れます。現代の技術があってこそ実現できる「伝説のリアル感」が、《虚》パートの大きな魅力ではないかと思います。夢中で本を読んでいると、頭の中に物語の世界が縦横無尽に広がりますが、その感覚と同じ興奮を覚えました。とても新鮮だと感じる一方で、不思議な現実味があるように感じました。人には「起きている時」と「眠っている時」がありますが、その両方を意識が行き来しながら生活している感覚に、少し似ているのかもしれません。伏姫が取り組んだ使命は、現代においても、大切な課題だと思います。見失ってはいけないものを、人は簡単に見失ってしまう。なぜなのか、そして、どうすれば取り戻せるのか…伏姫の祈りを、どうか受け取って下さい。■磯村勇斗/宗伯役宗伯は父・馬琴に確固たる忠誠心と敬意を持った息子です。今回、そんな息子役で役所さんと初めて共演させていただき、父・馬琴として、俳優として、大きな背中を近くで見ることができ、とても実りある撮影時間を過ごすことができました。「八犬伝」をご存知の方もそうではない方も楽しめる作品で、《実》パートと《虚》パートそれぞれの物語がクロスしていく描き方は必見です。ぜひ劇場でご覧頂けたら嬉しいです。■黒木 華/お路役お路は“表に出さない強さ”を秘めた女性だと思います。何があっても静かに耐えて感情を出さなかったお路が皆の想いを受け、「この物語は絶対に残さねばならない」と馬琴と共に「八犬伝」を完成させようとしていく姿には強い意志を感じました。多くの作品を拝見させていただき、いつかご一緒したいと願っていた役所さんとの共演は光栄でした。馬琴の悔しさや、目が見えなくなっていく過程のお芝居も圧巻でした。“現実”と”物語”を行き来する今作を、是非楽しんでもらえると嬉しいです。■寺島しのぶ/お百役お百は役所さん演じる馬琴に、ひたすら怒鳴りつけて気持ちをぶつける役で台詞も早く巻くしたてないといけなかったので苦労しましたが、久々の共演となる同期生の内野くんもいたので安心してお芝居ができました。「八犬伝」のスペクタキュラーな《虚》の世界と私たちの《実》のパートがどうリンクしていくのか、楽しみにしていて下さい。■曽利文彦監督「日本が世界に誇る役所広司さんに馬琴を演じてもらいたい!」すべてはこの想いからスタートしました。「そして北斎は、これまた日本を代表する俳優の内野聖陽さんに!」このお二人の夢の共演が叶ったときの監督としての喜びは、言葉にできるものではありません。『八犬伝』は、その作品と生きざまにおいて“正義”を貫いた一人の作家の物語です。複雑多様化した現代社会を頑張って生き抜いているからこそ、このシンプルな“正義”が深く心に突き刺さります。虚実入り乱れる大胆な構成と、「八犬伝」ファンの皆さんは現在の最新映像技術で蘇る新しい『八犬伝』の姿を、そして日本の漫画やアニメが大好きな皆さんはその原点の物語をぜひ楽しんでください。『八犬伝』は10月、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月15日西島秀俊と内野聖陽がカップルを演じる「きのう何食べた? season2」の最終話が12月22日に放送。史朗が賢二に対し、深い愛情を感じる独白をするシーンに「愛しかない」や「それを愛と呼ばずしてなんと呼ぶ?」などの声が上がっている。よしながふみの同名漫画が原作の本作は、史朗と賢二カップルのささやかな日常を描いた物語。弁護士の史朗を西島秀俊、史朗と同棲中で店長になった美容師・賢二を内野聖陽、史朗の分けっこ仲間・佳代子を田中美佐子、史朗の母・久栄を梶芽衣子、父・悟朗を田山涼成が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。母・久栄(梶芽衣子)と父・悟朗(田山涼成)に付き添って、八王子の老人ホームまで見学に行ってきた史朗(西島秀俊)。両親はこの施設を気に入った様子だが、史朗は自分の家からも近い都心のホームを勧める。そして、高い費用を懸念するふたりに「貯金が底をついたら自分が出す」と発言。しかし、ふたりは「10~20年先は史朗が老人ホームを考える歳」「“老いじたく”をそろそろ本気で考えなきゃダメ」と一蹴。史朗は、自分の老後もそう遠くないことに気づかされる。現実を突きつけられつつ帰宅した史朗は、誕生日が迫った賢二(内野聖陽)にプレゼントの希望を尋ねる。ところが「欲しいものは特にない」との返事。さらに渡しそびれた史朗への誕生日プレゼントも考えているという。そして「プレゼントしあいっこしたい!」「シロさんが選んでくれるものならなんでもいい!」と押し切られてしまい、プレゼント選びで悩むことに。そんなある日、帰宅した史朗は慌てる賢二を目撃。実は賢二は史朗へのプレゼントとのお揃いを自分にも買っており、嬉しくてつい開封してしまっていた。それを見た史朗は、“お揃い”にまつわるふたりのやりとりを思い出し――というのが最終話の展開。かつて、賢二がハンカチに勝手にお揃いのワッペンを貼り付けたことに怒り、お揃い禁止宣言をしていた史朗。そのため、史朗へのプレゼントとお揃いのお弁当箱を買っていた賢二は、お揃いがバレ戦々恐々としていた。しかし、史朗は特に怒りもせず、曲げわっぱの弁当箱を喜ぶ。さらに自身も賢二にお揃いのエプロンをプレゼントするのだった。そんな史朗の変化にSNSでは、「シロさん変わったね…ケンジと一緒にいるうちに変わったんだよなあ。彼らの日常が続いて行く感じがした」や「シロさん変わったなぁ。泣いた泣いた。泣き納め?」、「互いをリスペクトした先の愛情があるから自然とお揃いを受け入れられるようになったシロさん。ケンジとの出会いでシロさんの思考も変わった」などの声が。また、史朗は賢二に「俺がお前と死ぬまで一緒にいるかって話だけど」「結論から言うと、やっぱり一緒にいるとは断言出来ない。この先俺たちに何があるかわからないから」と言いつつも「俺の人生で俺の遺産譲ろうなんて思う相手は…お前ぐらいだ」と告げる。さらに心の中で「もしもこの先、俺たちが別れることになったとして、俺が死ぬとき、お前が誰か別の人と暮らしててもそれはそれでいいんだよ。俺は、お前が幸せなら」と思う史朗に、「いつも深いなぁこの作品は。どこにいても、一緒に居なくても、どうかあなたが幸せでありますようにと願う。愛しかない」や「それを愛と呼ばずしてなんと呼ぶ?」などの声が上がっている。ささやかな日常の中に、お互いへの思いやりや愛情が垣間見える温かい物語を紡いできた本作。最終回を迎え、「控えめにいってさいこー!演じてる2人がまたいいのよ!幸せな時間をありがとうございます」や「素敵なシリーズを本当にありがとう!!毎回感動の涙涙涙でした」など番組への感謝の声も多いほか、「いつかまた続きが見られたらいいな…」や「とにかくseason3もあると願ってる…!!」などシーズン3を望む声も多く上がっている。「きのう何食べた? season2」は毎週金曜23時12分~テレビ東京系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年12月23日西島秀俊と内野聖陽がカップルを演じる「きのう何食べた? season2」の8話が11月24日に放送。史朗が賢二を思い出すものとしてあげたエピソードに「うるっときた」や「愛しかない」などの声が上がっている。よしながふみの同名漫画が原作の本作は、史朗と賢二カップルのささやかな日常を描いた物語。弁護士の史朗を西島秀俊、史朗と同棲中の美容師・賢二を内野聖陽、賢二の勤める美容院の店長・三宅祐をマキタスポーツ、妻の玲子を奥貫薫、賢二の同僚・田渕剛を坂東龍汰が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。娘の大学の入学式帰りの三宅祐(マキタスポーツ)と玲子(奥貫薫)が、夫婦揃って美容院に現れる。しかも、ひと段落着いたのを機に仲良くふたりでベトナム旅行に行くらしい。離婚間近と思っていた賢二(内野聖陽)たちは関係が修復したと安堵するが、田渕剛(坂東龍汰)だけは「人の気持ちは簡単に修復しない」と否定的だった。その頃、史朗(西島秀俊)は離婚の相談を受けていた。依頼者の北林敏子(村岡希美)は、夫・盛綱(桜井聖)から浮気相手と結婚したいと離婚を突きつけられたが、別れたくないという。状況的に慰謝料をもらって離婚したほうがいいと勧める史朗に、敏子は夫が国際ロマンス詐欺にあっていることを告げる。実は送金額も半年で1,000万円にのぼっており、本人が被害を認めない限り警察に対応してもらえないため、「騙されていることを夫に認めさせて欲しい」というのだった。そこで史朗は盛綱と対面するが、盛綱は浮気相手を盲信しており「彼女の夢の応援をしたい」の一点張り。新たな送金依頼もあったため、史朗は強行手段に出ることにし――というのが8話の展開。関空で彼女が足止めされているという話を聞いた史朗は、盛綱と一緒に関空へ。そこで同じ被害にあっている人が他にもいることを知った盛綱はようやく詐欺を認め、依頼者の敏子と結婚生活を続けるのだった。一方、玲子との仲が修復に向かっていると思われた祐は、離婚。祐がついに離婚したことに興味津々で耳を傾ける田渕だったが、修羅場がなく意外とあっさりした展開にガッカリする。そんな田渕にSNSでは「さすがゴシップ大好き田渕くん、食いつきが違う」や「修羅場期待してた田渕くんのテンションダダ下がりw」、「他人の不幸を嬉々として見るけれど決して憎めないの、田渕くんとジルベールは得な属性だと思う」などの声が。また、二組の夫婦の正反対の決断とその決断を下す際に思い出したことについて考えた賢二は、「人が決断するとき、相手の何を思い出すかってほんと人それぞれだし結末も違うんだね」と一言。そして、自分について史朗が何を思い出すか気になった賢二は「シロさん、シロさんはもし俺のこと思い出すとしたら何を思い出す?」と質問するのだった。すると史朗は「玉ねぎ」とポツリ。それを聞いた賢二は「え、俺が玉ねぎ好きだってこと?」「情緒がない」と返すが、実は史朗は心の中で「お前が玉ねぎを買いに行ってくれたことだよ」と思っていた。そんな史朗の思いに「玉ねぎ…こないだケンジが「勝手に使っちゃった!ごめんね」って買いに行ってくれた時のやつ!!シロさん涙ぐんでたやつ!!あれは視聴者もうるうるきた!」や「シロさんがケンジの事を思い出すエピソードが玉ねぎっていうのが、ケンジには伝わってないけど、私達には伝わってうるっときた」、「ケンジを見つめながら、玉ねぎを買ってきてくれたあの日のことを思い出すシロさん。愛しかない」などの声が上がっている。【第9話あらすじ】5月中旬。ベトナム傷心旅行から帰国した店長の三宅祐は、賢二にベトナムに出店したいという新たな野望を打ち明ける。独身になり、年齢的にも新しいことにチャレンジするなら今がラストだと考えた祐は、旅行中にできた現地での縁もあって決意したようだ。そして「もう失うものなんかナンもないんだよ!」と涙目で訴える祐は、今の店舗を賢二に任せたい様子。しかし、忙しくなると史朗とすれ違いになってしまうと賢二は心配そう。そして、そんな賢二の事情を知った史朗は、「店長に向いている」「がんばってみるのもいいんじゃないか」と言って背中を押すのだった。だが予想通り、賢二は毎日夜11時過ぎに帰宅し翌朝も早い時間に出ていく状況に。結果、ふたりで食卓を囲む回数は明らかに減ってしまう。そして史朗もまた仕事の負担が激増する事態に。仕方ないことは理解しつつも、ふたりで食事ができていない現状に賢二は「つまらない!」と嘆き、史朗もまた同じことを考えていた。背中を押した自分と今の状況を「つまらない」と思う自分。矛盾した感情を抱く自分自身に腹を立てた史朗は、その日、思いっきり賢二が好きなメニューばかりの夕食を作ることに。そんな史朗も新たなチャレンジの時を迎えようとしており――。「きのう何食べた? season2」は毎週金曜23時12分~テレビ東京系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年11月25日【音楽通信】第149回目に登場するのは、新しい時代のディープファンクバンド「在日ファンク」のボーカルでリーダーの、浜野謙太さん!ジェームス・ブラウンのすごさに気づいた浜野謙太。1981年8月5日、神奈川県生まれ。在日ファンクのフロントマンで、俳優としても活躍中。【音楽通信】vol.1492007年に結成された7人組のファンクバンド、在日ファンクのボーカル兼リーダーであり、放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合毎週日曜午後8時)や映画など俳優活動でも知られる、浜野謙太さん。そんな浜野さんが中心となる在日ファンクが、2023年11月1日に6枚目のアルバム『在ライフ』をリリースされるということで、音楽的なルーツや俳優活動についてなど、お話をうかがいました。――浜野さんが音楽に出会ったきっかけから教えてください。小さい頃から、自宅には父のジャズのレコードが置いてあったのでそれを聴いて、僕もジャズのビッグバンドを好きになりました。でも、好きになったのはマイケル・ジャクソンのプロデューサーをしていたクインシー・ジョーンズが、初心者向けに出したビッグバンドのレコード。めちゃくちゃカッコよくてずっと聴いてました。中学校では吹奏楽部に入って管楽器を始めて、高校では「絶対観たほうがいい」と勧められた映画『ブルースブラザーズ』(1981年公開/劇中にブルースの巨匠レイ・チャールズやジェームス・ブラウンらも登場するミュージカルコメディ映画)に出会いました。映画では、白人の主人公ふたりがブラックミュージックを聴いて「神のお告げ」だとなるのですが、すごいんですよね。黒人以外、白人だとしてもブラックミュージックをやっていいんだということが、素敵に表現されています。――最初にされた楽器は、トロンボーンですよね?そうです。大学ではジャズ研究会に入りました。バンドは「SAKEROCK」(2015年に解散したインストゥルメンタルバンド)もやっていましたが、もう少しちゃんとブラックミュージックをやりたい気持ちもあって、ジェームス・ブラウンのコピーバンドもやっていたんです。バンドをやるうちにさらにジェームス・ブラウンのすごさに気づいて、彼が亡くなったときに、日本でもファンクを打ち立てようとバンド「在日ファンク」をやろうと決めました。――音楽活動は20年以上になりますが、振り返ってみていかがですか。また、バンド活動と並行して、2006年の映画『ハチミツとクローバー』で初めて俳優業へと進出されましたね。うかうかしていたら40歳を越えていて、20年なんて、本当にアッという間でした。俳優業は、最初はハマっていなかったんですよね。『ハチミツとクローバー』では櫻井翔くんとはお話しできたので、その出会いだけ唯一よかったです。実際にちゃんとお芝居に向き合えたと思ったのは、2011年の映画『婚前特急』からです。――『婚前特急』では、第33回ヨコハマ映画祭で最優秀新人賞も受賞されましたよね。はい、そのぐらいお芝居することがすごく楽しかったんです。2時間通して、ちゃんとキャラクターを作るからこそ、一瞬の呟きが面白かったりするわけで。音楽でも、1曲の中で緩急があって、ちょっとしたことがとても響いたり。「楽譜と台本は似ているな」と気づいて、それからは、お芝居も全部楽しくなりました。ーー浜野さんが織田信長の息子・織田信雄を演じている大河ドラマ『どうする家康』も話題です。大河ドラマは特殊なんですよね。1話から40話まであるとして、キャラを作ろうにも、自分の出演するところだけしか台本をもらわないんです。ただ、実在するその時代の人物がいるわけで、調べていくとめちゃくちゃ面白い。もともと戦国時代も好きなので、歴史を調べて役とのつながりを見つけたときはうれしいものです。――いまは映画『アナログ』も公開されていますね。僕が『アナログ』でよかったと感じることは、ニノ(二宮和也さん)と桐谷健太くんに挟まれて、お芝居できたことですね。やっぱり手練れの彼らと共演できるのは、すごく楽しいんです。カメラがまわった瞬間に世界が広がるといいますか。ニノは寸前まで全然違う話をしていても、カメラがまわるとパッと役に切り替わるんですよね。そういえば、『婚前特急』の主演だった吉高由里子ちゃんもそんな感じでした。撮影の時期に亡くなったマイケル・ジャクソンのまねを休憩中にずっとやっていたのに、撮影がスタートした後に、スッと役に入っていて。「すごい」と思いましたし、どのような状況にいても関係ないんだなと思いましたね。5年で成長したメンバーとうまく作れた最新作――2023年11月1日にニューアルバム『在ライフ』をリリースされます。前作から5年ぶりとなった新作ですね。この5年の間に、自分なりに濃密な時間を過ごしていました。僕は3年前に椎骨動脈乖離という症状が出て、生まれて初めての入院を経験して。歌うことについて制限もあったので、バンドや音楽はやり方によっては有限なんだ、表現自体が無限じゃないと気づきました。その後はコロナ禍で、リモートで演奏することもありましたし、自分の家族にもちゃんと向き合うことができました。――そういった経験などもすべて、今作につながっていったのですね。すべて地続きです。メンバーもそれぞれ家族と向き合ったり、ギターの仰木亮彦はSTUTS、トランペットの村上基はレキシやsumikaといったほかのミュージシャンのサポートをしたり、それぞれの成長があったと思うんですよね。それで、また会えたのが、よかった。もしかすると全然考え方が違うと解散するバンドもいると思うんですが、僕らはまた一緒にできる糸口を見つけたというぐらい、ソロ活動のような期間を経ての新作です。――ファンのみなさんも待っていたはずです。もしかしたら寝ているかもしれないので、「始めるよ!」と叩き起こさないといけない(笑)。メンバーみんなのライフを経て、ここに来たんですよね。マイライフと共にこのアルバムに集結していて、成長したメンバーとうまく作れた1枚です。……初めて『在ライフ』の説明がきちんとできたかもしれないです(微笑)。――アルバムの4曲目「平和 feat.七尾旅人」、5曲目の「滞ってる feat.高岩遼」はそれぞれゲストボーカルを迎えていますね。「平和」は、曲ができてから、構想は大きいけれど僕らだと言い切れないかもしれないとなって、七尾旅人さんに頼みました。旅人さんとは現場的なつながりはなかったんですが、SNSなどで考え方は拝見していて、「この人とできればこの曲は化けるのでは」とピンときたんです。「滞ってる」は、昨年出演させてもらった舞台『室温~夜の音楽~』の演出・河原雅彦さんからの依頼で、在日ファンクが舞台用に作った曲のうちのひとつですが、今回、もっとブラッシュアップできないかと考えて。そこで、(ヒップホップチームSANABAGUN.ほかで活動する)高岩くんとデュエットというアイデアになりました。――8曲目「クーポン」は浜野さん作詞作曲の斬新でユニークな曲ですね。最初に作った曲なんです。ドラムの永田真毅から、「とりあえず1曲を作れ」と言われて、1曲仕上げよう!と勢いで、パッションのまま作りました。そこで生まれたのは、クーポンに対しての怒りです。この曲、ちょっとふざけているなあって思いますか?――いえ、ファンクにカッコよく怒っているなあと思いました(笑)。ははは(笑)。僕はクーポンって、いまはそんなにお得じゃないものもあって、もうゼロ円に近くなるクーポンはないから、もっと大盤振舞してほしいと思って作ったんですよね。――10曲目「おすし」は、トロンボーンのジェントル久保田さんが作詞、在日ファンクのみなさんでの作曲です。最近、s**t kingzや鈴木雅之さんに曲を提供したんですが、それぞれ歌詞は僕とジェントル久保田の共作でもあって。今回のアルバムでも、ジェントル久保田に1曲歌詞を作ってもらうことにしました。いままでの作品では僕が曲を作っていたんですが、今回は曲によって、メンバー何人かで作っていて、「おすし」はスタジオセッションで30分でできた曲です。――浜野さんご自身は、いつもどのように曲作りをしているのですか。やっぱり、テーマが先にきますね。それこそ「クーポン」を思いついたときには、僕が怒っている事柄に対しての曲を作るなんてどうなのか、と考えてしまったりもしましたが、作り上げていくうちに言いたいことが通底するといいますか。最初に思ったテーマをかっこよく聴かせれば、結果ちゃんと自分の考え方が伝わる曲になるという実感です。MIDI鍵盤で曲を作っています。――11月には、東名阪で「アルバム『在ライフ』リリース記念ワンマンツアー」があります。歌や演奏はもちろん、浜野さんのキレのあるダンスも見どころですが、どのようなステージに?アルバムの曲を中心に、過去曲も披露する予定なので、ライブに来ていただいたらみなさんが楽しめると思いますよ。今回のツアーでは、「いかにメンバーがプレジャーな状態になるか」という流れを意識して、いまいろいろと組み立てている最中です。「来年はたくさんライブをしたいです」――お話は変わりますが、おやすみのときはどんなふうにお過ごしですか。在日ファンクの動画を作ったりしています。――ご自身で動画編集もしているんですね。それはお仕事ではなく、オフに入るという?けっこう楽しいんですよ(笑)。おじさんしか映っていないんで、動画をご覧になる方々にどうやって「かわいい」と思ってもらえるかなと試行錯誤していて。お菓子を食べているところを撮ったり、焼き鳥を食べているところを撮ったり。焼き鳥を食べるときはビールじゃなくて、ノンアルコールビールを飲んでいるからいいかと思ったら、けっこうおじさんの居酒屋感が出ちゃってとか(笑)。そういうことを考えていると、すごく楽しくて。――在日ファンクのYouTubeを観ても、楽しさが伝わります。ありがとうございます。あとは、たまに子どもふたりと一緒にご飯を作ることもありますね、チャーハンとか唐揚げとかぐらいですが。お弁当を持って、代々木公園にピクニックに行くこともあって、子どもたちは公園で自転車を借りることもあります。この間は、レジャーシートをひいてご飯を食べていたら、子どもが「おすし、おすし」と踊り始めて、「その振り付けいいね!」と、完全に公私混同しています(笑)。――浜野さんのインスタグラムにも「おすし」を息子さんと踊っている動画などもアップされていますね。とても楽しそうです。息子は小4なんですが、ダンスを習っていて、踊るのが好きなんです。「おすし」の振り付けをしてもらいました。――いいですね。そういえば、今日はお気に入りのコーデュロイのシャツを着てきていただいたということで、おしゃれです。ピンクのシャツが珍しくて、前から大事に着ています。妻(モデルのAGATHAさん)はファッションが好きなので、昔はコーディネートを見てもらっていました。最近は「好きな服を着たらいいよ」と言われるので、セオリーみたいなものを壊し始めているといいますか、そういう時代なのかなという感じもしています。――いろいろなお話をありがとうございました。最後に、今後の抱負を教えてください。来年はたくさんライブをしたいです。僕はサブカル方面のバンドとして出てきた人間なので、ある意味、ゆるさも特徴だと思っていたんです。でも、そんなに高くなくていいから、近い目標へ向けて誠実にやっていこうかなと。まずは在日ファンクのツーマンイベントを考えているので、楽しみにしていただきたいですね。取材後記ジェイムス・ブラウンからの流れを汲むファンクを日本にいながら、再認識しようというディープファンクバンドの、在日ファンク。今回、ananwebにはボーカルでリーダーの浜野謙太さんが登場してくださいました。マガジンハウスで撮影とインタビューを行うこととなり、取材時間に颯爽とスタジオへ。終始おだやかにご対応くださり、撮影時に披露してくださったステップも素敵でした。そんな浜野さんのいる在日ファンクのニューアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・園山友基取材、文・かわむらあみり在日ファンクPROFILE浜野謙太(Vo)、村上啓太(B)、仰木亮彦(G)、永田真毅(Dr)、橋本剛秀(A.Sax)、ジェントル久保田(Trb)、村上基(Trp)の7人からなるディープファンクバンド、在日ファンク。2007年にバンド結成。インディーズで活動後、2014年にメジャーデビュー。2017年にカクバリズムに移籍し、コンスタントに作品を発表し、ライブ活動を展開。2023年11月1日、ニューアルバム『在ライフ』をリリース。「アルバム『在ライフ』リリース記念ワンマンツアー」を11月19日に東京・渋谷 WWW X、11月25日大阪・大阪 十三246 LIVEHOUSE GABU、11月26日愛知・名古屋 新栄Shangri-Laで開催。InformationNew Release『在ライフ』(収録曲)01. 今から本気02. 在来外来03. ハラワラナイト04. 平和 feat.七尾旅人05. 滞ってる feat.高岩遼06. いけしゃあしゃあ07. 身に起こる08. クーポン09. いつもどおり10. おすし2023年11月1日発売(通常盤)DDCK-1078¥3,300(税込)写真・園山友基 取材、文・かわむらあみり
2023年11月13日映画『アナログ』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が10月31日に都内で行われ、二宮和也、桐谷健太、浜野謙太が登場した。同作はビートたけし初の書き下ろし恋愛小説の実写化作。手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟(二宮)は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆき(波瑠)と出会う。なぜか携帯を持っていないみゆきは「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」と言い、2人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。やがて思いを募らせた悟は、みゆきにプロポーズすることを決意するが、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなる。○■映画『アナログ』大ヒット御礼舞台挨拶に二宮和也、桐谷健太、浜野謙太が登場この日はTOHOシネマズ六本木より、全国102スクリーンに向けて同時生中継が行われた。主演の二宮は全国のファンに向けて手を大きく振りながら「数ある作品の中から『アナログ』を選んでいただきありがとうございます! 102スクリーンの全国の皆さんも、今日はよろしくお願いします!」と元気に挨拶した。二宮は桐谷&浜野との親友シーンについて「この3人のシーンは見ていて楽しかったし、3人のシーンがないと成立していなかったのではないかと思うくらい、この映画の根幹になるシーン。本編には使用されなかったシーンもたくさんあって楽しかったので、映画を観ながら思い出して自分は倍楽しめたような気がする」とお気に入りの様子。悟の小学校以来の友人・高木淳一役の桐谷は「この3人のシーンでバッサリとカットされたところもたくさんあるので、DVDが発売される際に観られるようにしてほしい。僕ら自身も観てみたいから」と特典映像に期待していた。同じく悟の小学校以来の友人・山下良雄役の浜野は、今作で二宮とは初共演で「最初の頃に撮った3人での焼き鳥屋のシーンではちょっとだけ照れていた」と告白するも「その時は『二宮さん』と呼んでいたけれど、今では『ニノ』呼びだからね」と明かす。しかし二宮は「でも俺は認めてないからね。呼ぶなら『二宮君』がいい」とバッサリ。折衷案として桐谷が「『ニノ』がダメなら『カズ』にしてみては?」と提案し、浜野は「『カズ』……確かにカッコいい。その呼び方は俺しかしないわけだから」と喜ぶも、当の二宮からは「いや……『二宮君』で」とかたくなに拒まれてしまった。この日は事前に映画公式Xで3人への質問を募集。「このトリオでまた共演するなら?」との質問には、『三国志』『水戸黄門』などの候補作が挙がる中、二宮は「『ゆとりですがなにか』とかは?」とまさかの提案。桐谷が「俺たち全然ゆとり世代じゃないし! 高校の時ポケベル持っていたけど!?」と爆笑するも、二宮は「凄いニセモノ感が出るけど、まったく知らない顔して同じことをやってみない?」と、劇中の3人同様に悪ノリしていた。
2023年11月01日現在放送中のシリーズ最新作「きのう何食べた? season2」の公式SNSが、スーツ姿の西島秀俊と内野聖陽をとらえたオフショットを公開し、話題となっている。本作は、よしながふみによる同名人気漫画の実写化シリーズ。料理上手で几帳面、倹約家の弁護士・筧史朗と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二の毎日の食を通して浮かび上がる、ほろ苦くてあたたかな日々の物語。今夜は、ハロウィンパーティーの模様が放送。今回SNSには、シロさんとケンジ役の西島さんと内野さんが“盛装”の支度を終えたところをカメラがとらえた、オフショットを公開。SNSでは、「可愛すぎて、耐えられない」、「癒し」、「オフショットなのに、シロさんとケンジなのが尊い」、「サイコーのオフショット」、「夜が待ち遠しいです~!!!」、「楽しみすぎる」などと、ファンからたくさんのコメントが寄せられている。なお、今夜放送の第3話は、通常より10分押しでの放送となるので、リアタイの際には注意が必要だ。第3話あらすじ(10月20日深夜放送)10月31日。筧史朗(西島秀俊)と矢吹賢二(内野聖陽)は、ハロウィンパーティーに招待されたため、盛装で小日向大策(山本耕史)と井上航(磯村勇斗)の家へ。小日向と航の凝りに凝ったコスプレに対し、史朗と賢二はシンプルなスーツだが、賢二的にはある裏設定があった。小日向お手製の豪華な中華料理が振舞われ、生活レベルの高い食材と料理の腕に、史朗も感心。航がいない隙に、兼ねてから気になっていた小日向たちの馴れ初めを聞いた賢二たちは、あまりにドラマチックな展開に、ただただ驚く。数日後、悟朗(田山涼成)・久栄(芽衣子)と向かったのは室内墓地の見学会。そこで思いがけない提案を受け――。「きのう何食べた? season2」は毎週金曜日24時12分~テレビ東京ほかにて放送中。※第3話は深夜24時22分~(通常より10分押し)(シネマカフェ編集部)
2023年10月20日急に秋も深まってきた10月中旬。愛車で自宅に戻ってきたのは内野聖陽(55)だった。その助手席に乗っていたのは女優で恋人の小山あずさ(38)。「2人の交際が初めて報じられたのは、内野さんが離婚してから8年後の’19年。その1年以上前から交際していたそうですので、交際期間はすでに6年目となります。小山さんは所属事務所を退社し、フリーの女優として活動していますが、最近は仕事をセーブしているようです。彼女の趣味は料理で、節約家でもあるそうです」(舞台関係者)内野は現在、人気ドラマ『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系)に出演中だ。「西島秀俊さん(52)演じる弁護士と、内野さん演じる美容師の同居生活を描いています。西島さんは笑い上戸なのです。内野さんがアドリブのギャグで笑わせようとしたりと、現場も楽しい雰囲気だそうです。原作コミックの作中では、すでに10年以上が経過しており、最近はそれぞれの老親のことがテーマになったり、弁護士が自分の死後の遺産相続について美容師に相談したりと、2人の関係も深まっています。ちなみに弁護士が料理を担当しており、彼は倹約家。偶然でしょうが小山さんと同じですね」(テレビ局関係者)’19年、内野は週刊誌の直撃取材を受けている。小山との結婚については、「まだ全然考えていないですけれども。でも親しくしています」と、語っていたが、それから4年の間に2人の関係は進展し続けていた。内野は’11年に長年所属していた「文学座」から独立し、個人事務所を設立したうえで、大手芸能プロダクションと業務提携を結んでいる。「個人事務所の代表取締役は、ずっと内野さんの実母が務めていました。しかし実母も80代半ばとなり、体力も落ちてきたようです。そこで今年1月1日、新しい代表取締役に、恋人の小山あずささんが就任したのです」(前出・舞台関係者)2人の交際について、内野が業務提携をしている大手芸能プロダクションに取材すると、「プライベートのことは本人にまかせています」とのことだった。だが、別のある芸能事務所関係者はこう語る。「個人事務所の代表取締役は、銀行取引などの経理をはじめ、そのほかの事務仕事も担当します。配偶者や両親、兄弟などの家族が就任しているケースも多いですね。例えば役所広司さんの事務所の代表取締役は、元女優の奥さんが務めています。内野さんの事務所ではお母さんが代表取締役を務めていたそうですが、それに代わっての就任ということであれば、小山さんに全幅の信頼を寄せており、“家族同然”と考えていることは間違いないでしょう」『きのう何食べた?』の主人公たちのように事実婚生活を選んだ内野。その決断には「第2の人生を彼女と生きていく」という覚悟が秘められている。
2023年10月17日春画の奥深い魅力にとりつかれた男女をコミカルに描く映画『春画先生』。内野聖陽さんは“春画先生”こと変わり者の研究者・芳賀、柄本佑さんはその弟子の編集者・辻村を演じる。芳賀の手ほどきで春画を学ぶ弓子(北香那)が覚醒し、やがて3人の関係は奇妙な方向へ加速する。江戸時代の庶民の愉しみ、春画を巡る偏愛コメディ。――台本を読んで感じたことは?内野聖陽(以下、内野):奇妙な恋愛ドラマで、面白そうと思い読みましたが、まさかこんなにもほくそ笑んでしまうコメディになるとは予想していなかったです。柄本佑(以下、柄本):塩田(明彦)監督はコメディに振りたかったんでしょうね。辻村と弓子の濡れ場の衣装合わせで、当たり前のようにスマホを額につける実験をされて、なるほどと(笑)。内野:芳賀がひとり耽るシーンでも、弓子から着信があるとハートマークがぷるんぷるん飛び回る画面が用意されてた。結局、使わなかったんだけど、そこまで味付けしていいんだなと。辻村がはいてた青いTバックは?柄本:(笑)。あれは衣装合わせでは白と黒が用意されてたんですけど、その日晴れていたこともあって、空色を提案しました。辻村には生命力があって、春画先生へのリスペクトには歪んだものがまったくなく、むしろ爽やかだと感じたので。――演じながら大事にしたことは?内野:この映画は“芳賀一郎の大冒険”とでもいうのかな。弓子に本音を隠しながら進んでいくんだけど、騙してはいない。芳賀が策士には見えないように気をつけましたね。そのための一つが、台詞の言い方です。監督からは「今回は台詞を歌い上げないで、ぶっきらぼうに」というお達しがありました。柄本:非常に強度のある本で、流れに乗ればいけると思ったので、役作りはしてないです。本を読んで感じた辻村の印象として、シンプルに“元気よくハキハキ喋る”ということくらいでした。内野:佑は“役作り”という言葉とは、縁遠そうだよな(笑)。柄本:内野さんとは10代の頃から何度もご一緒させてもらってますけど、僕とまったく違い、予断なく役と徹底して向き合い、役を知っていく。その姿は、毎回新鮮です。内野:呆れてるんだろう?(笑)柄本:勉強させていただいてます!内野:役へのアプローチは役者ごとに違うからね。佑は、ストーリーの中で、どうしたらそのキャラクターが面白く存在できるのか考えていて、その捉え方が天才的。偉そうだけど、会うたびに進化している。柄本:内野さんには、少なからず成長した姿をお見せしなければというプレッシャーが、常にありますよ。――弓子役の北香那さんの演技はいかがでしたか。内野:全身全霊、体当たりでやっていらっしゃいました。たくさんのインスピレーションを与えてくれる素敵な共演者でしたね。弓子のあの怒った顔に、春画先生はまいっちゃったんだろうな。柄本:あの表情はすごく魅力的でしたよね。真っすぐ放たれた感情と、北さんのルックスとのギャップが色っぽかったです。――春画に馴染みのない人に向けて、言葉をいただけますか。内野:今回、コレクターの方に本物を見せていただいたり、何百という春画を見ましたが、髪の毛一本一本の繊細さ、着物のたおやかさ…それはもう見事なんです。春画に描かれた男女の睦み合いは、どこかいかがわしいものというイメージから、生きとし生けるものへの肯定なのだと僕自身が変わりました。なので、まずは入り口に立ってほしいです。面白い世界だから、こっちにおいで~。柄本:ぜひ、覗きに来てください。内野:覗いたら、あとは野となれ山となれです(笑)。『春画先生』原作、脚本、監督は、ロングランヒット作『黄泉がえり』や先鋭的な作品で知られる塩田明彦。安達祐実が芳賀の亡き妻の姉を演じる。全国公開される商業映画として、無修正で浮世絵春画が描写されるのは邦画史上初。10月13日全国公開。©2023「春画先生」製作委員会うちの・せいよう(写真右)1968年9月16日生まれ、神奈川県出身。’96年、連続テレビ小説『ふたりっ子』で脚光を浴びる。2007年、大河ドラマ『風林火山』に主演。’21年、紫綬褒章を受章。現在、W主演ドラマ『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系)が放送中。えもと・たすく(写真左)1986年12月16日生まれ、東京都出身。2003年、映画『美しい夏キリシマ』で主演デビュー。近年の出演作に、ドラマ『初恋の悪魔』(日本テレビ系)、映画『シン・仮面ライダー』など。来年1月から始まる大河ドラマ『光る君へ』に、藤原道長役で出演。※『anan』2023年10月18日号より。写真・神藤 剛スタイリスト・中川原 寛(CaNN/内野さん)坂上真一(白山事務所/柄本さん)ヘア&メイク・佐藤裕子(スタジオAD/内野さん)AMANO(柄本さん)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年10月16日西島秀俊&内野聖陽がW主演を務める「きのう何食べた?season2」のキービジュアル完成。また、お馴染みの「何食べ」レギュラーメンバーも引き続き登場することが発表され、season2の放送を記念して劇場版『きのう何食べた?』の地上波初放送が決定した。2LDKのマンションで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(通称・シロさん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)の毎日の食を通して浮かび上がる、ほろ苦くてあたたかな日々を描いていく本作。2019年4月クールにseason1、2020年元日に正月スペシャルドラマが放送され、2021年には映画化もされ大ヒットを記録した。劇場版『きのう何食べた?』©2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会 ©よしながふみ/講談社この度完成したseason2のキービジュアルは、原作18巻の表紙をオマージュ。シロさんとケンジが色とりどりの野菜を抱えており、season2でも美味しそうなご飯がたくさん登場することを予感させるビジュアルとなった。ドラマ24「きのう何食べた? season2」(C)「きのう何食べた? season2」製作委員会(C)よしながふみ/講談社また、season2には、お馴染みのレギュラーメンバーも引き続き登場。シロさんが勤める弁護士事務所の所長・大先生こと上町美江役の高泉淳子、美江の息子で同じ弁護士事務所で働く上町修役のチャンカワイ、弁護士事務所の事務員・小山志乃役の中村ゆりか。ケンジが勤める美容室「フォーム」の店長・三宅祐(マキタスポーツ)の妻・三宅玲子役の奥貫薫、美容室「フォーム」のスタッフ・麻生美香役の松山愛里、早乙女エリ役の椿弓里奈、シロさんの料理仲間・佳代子(田中美佐子)の夫・富永さん役の矢柴俊博、佳代子の娘・渡辺ミチル役の真凛、スーパーのお姉さん役・唯野未歩子が出演する。ドラマ24「きのう何食べた? season2」(C)「きのう何食べた? season2」製作委員会(C)よしながふみ/講談社ドラマ24「きのう何食べた?season2」は10月6日(金)より毎週金曜深夜24時12分~テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて放送開始。劇場版『きのう何食べた?』は10月1日(日)21時~テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて放送。(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場版「きのう何食べた?」 2021年11月3日より全国東宝系にて公開©2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会
2023年09月12日現在放送中の松本潤主演大河ドラマ「どうする家康」に、徳重聡、浜野謙太、大西利空、福澤朗、駿河太郎、西山潤、吉村界人、日向亘、佐藤浩市が出演することが決定。本能寺から関ヶ原へ、新たなる強敵たちを演じる。今回大河ドラマ初出演となったのは、『キングダム』『るろうに剣心』シリーズなど人気作にも参加した大西利空、アナウンサーの福澤朗、『ジャパニーズ スタイル/Japanese Style』の吉村界人、「仮面ライダーリバイス」の日向亘の4名。織田家重臣・森可成の息子で、長可の弟である森乱(※これまでは、森蘭丸と呼称されることが多かった)を演じる大西さんは、「これまでずっと『いつかは大河ドラマに出演したい』と思っていたので、お話をいただけた時はとても嬉しかったです!」と出演を喜ぶ。柴田勝家と並ぶ織田家重臣・丹羽長秀役の福澤さんは「大河の現場は甘美な香りに満ちておりました。メイクルーム、結髪室、衣裳部屋…、いい香りに包まれていて昇天しそうでした」と撮影をふり返った。真田の生き残りを託された兄・真田信幸役の吉村さんは「実の父と弟と相反する立場で戦うことになったとしても、生涯、真田家の名だけは残そうとした長男の生き様をしっかり演じたいと思います」と意気込む。乱世の終わりと共に散った弟・真田信繁役の日向さんは「この仕事を始めてからずっと目標のひとつとして掲げていた大河ドラマへの出演を『どうする家康』で果たすことが出来てとても嬉しく思います。時代劇で憧れていた甲冑や兜を着てのお芝居やアクションは今からとても楽しみです」と出演への喜びと期待を語っている。また、徳重聡が織田を捨て、秀吉を選んだ猛将・池田恒興役、浜野謙太が信長を父に持つ織田信雄役、駿河太郎が秀吉に武田、今川、上杉と渡り合った北条氏政役、西山潤が栄華を誇った後北条家最後の当主・北条氏直役、佐藤浩市が戦国乱世最後の怪物・真田昌幸役で出演する。徳重さんは、秀吉役・ムロツヨシとの共演について「2人がギラギラとやり合っている感じを楽しんで頂ければと思います」とアピールし、浜野さんは「ある意味信雄は自分に近いかもです。自分に近い激弱くん。あの乱世においてとても人間感があるというか。そんな信雄を今は結構愛せてる実感があります」と演じる人物の印象を話す。駿河さんは「松本潤くんとは飲みの席で、何度かお会いしていたのですが、今回一緒にお芝居出来る事を楽しみにしております」と期待を寄せ、西山さんは「父・氏政役の駿河さんとは以前作品で何度かご一緒させて頂いていたのですが、同じシーンが一度もなかったため、念願の共演です。息子らしく全力で父に体当たりして行きたいと思います」と共演が楽しみな様子。昨年の「鎌倉殿の13人」にも出演していた佐藤さんは、「2年連続での出演依頼があったときは驚きました。ただ、座長の松本潤さんのことは昔から知っていますから、何かご縁があればお手伝いできたらなという思いはありました。ですから、お話がきたときは『微力ながら参じます』と、そういう気分でした。これまで僕は、三谷さんの作品では『新選組!』で芹沢鴨を、『鎌倉殿の13人』で上総広常をやっていますが、それとはまったく違った出方の中で、お客さんに楽しんでいただければと思います」とコメントしている。大河ドラマ「どうする家康」は毎週日曜日20時~総合テレビ/毎週日曜日18時~BSプレミアム・BS4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年06月16日生田斗真×三池崇史のタッグで贈る過激作「警部補ダイマジン」に、小澤征悦、シシド・カフカ、浜野謙太が出演することが分かった。正義感の強い警視庁捜査一課のエース警部補“ダイマジン”こと台場陣(生田さん)が、ある弱みを握られたことで、未解決事件を専門に扱う特命捜査対策班に異動。自分を召使いのようにこき使う特命捜査対策班の室長で警視正の平安才門(向井理)や、自分を殺人犯と疑って急接近してくる刑事・七夕夕夏(土屋太鳳)らと共に、法で裁けない犯人に剛腕を振りかざし、悪を持って悪を制す、ダークヒーローが巨悪に挑む物語。小澤さん、シシドさん、浜野さんが演じるのは、個性的な警察関係者。幅広いキャラクターを演じる実力に定評のある小澤さんは、警視庁・刑事部犯罪捜査情報分析統括センターの警部・占部貴教役。クールな表情を崩さない占部は、本心が読み取りづらいが、台場や平安らが、あらゆる事件に首を突っ込み、嗅ぎ回ることを面白く思っていない様子。シシドさんが演じるのは、平安に見込まれ情報のスペシャリストとして、特命捜査対策班のメンバーになった警部補・賀来さくら。同じ特命捜査対策班のメンバーで警部・牡丹則行を浜野さんが演じる。事件に首を突っ込む特命班にイヤな顔をする占部、平安と同様に台場をアゴでこき使う特命班のメンバー賀来&牡丹…。占部のみならず、普段はコミカルなやりとりを繰り広げる特命班のメンバーも、何やら怪しさが。一体彼らは敵か、味方か?3人の言動に注目だ。「警部補ダイマジン」は7月、毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送予定(※一部地域で放送時間が異なる)。(cinemacafe.net)
2023年06月05日内野聖陽主演、北香那共演の塩田明彦監督作『春画先生』が10月13日(金)より公開されることが決定。コメントが到着した。将来への夢もないまま無為な日々を過ごしていたウェイトレスの春野弓子。“あの日”、いつものように老舗喫茶店で働いていた弓子は、人目をはばからず春画をじっと見つめるシブい中年男性と出会う。弓子に、春画とは何かを突然説き出し、詳しく知りたければ訪ねてこいと去っていく。彼は、常連の変わり者“春画先生”だという。この男、芳賀一郎は高名な春画研究家で、妻に先立たれ世捨て人のように春画の研究に没頭していた。春画への興味と芳賀に一目ぼれしてしまった弓子は芳賀宅をたずね、美と興奮の坩堝の春画講座を受けはじめる。いつしか芳賀に導かれながら弓子は、愛の冒険に飛び込んでいく…。春画とは、肉筆や木版画で描かれ、江戸時代の木版画技術の発達で全盛期を迎えた人間の性的な交わりを描いた画。江戸時代、春画は身分を問わず多くの老若男女が愛好した、庶民から大名までを虜にした真の江戸のエンターテインメントだった。さらに、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞など、著名な浮世絵師のほとんどは春画を手掛けており、超一流から三流まで多くの絵師、彫師、刷師たちが、表の浮世絵で発揮できないその持てる全画力と全精力を注いでとことん真面目に人の性を笑い画として表現した。本作では、長らく日本美術史のタブーとされつつも、世界に誇るべき江戸の文化の裏の華である春画の奥深い魅力を、変わり者の「春画先生」が真面目に可笑しく教えてくれる。また、これまで春画は映画でもタブーとされており、性器部分の描写は映倫審査でボカシ加工が必要だったが、本作は劇映画初のR15+で認証され、日本映画史上初、無修正で浮世絵春画がスクリーンに映し出されることとなる。監督を務めるのは、『さよならくちびる』の塩田明彦。『黄泉がえり』『どろろ』等メジャー作品とは一線を画す『月光の囁き』(99)、『害虫』(02)などで映画ファンを唸らせてきた。本作は原作・脚本も手掛けたオリジナル作品となっている。内野聖陽主人公の春画研究家、「春画先生」こと芳賀一郎を演じるのは、『劇場版 きのう何食べた?』『臨場 劇場版』など数々の個性的な役柄を演じてきた内野聖陽。高名な研究者でありながらも社会性があるとはいいがたい、好きなことに没頭するオタク的な中年男性の芳賀を見事に怪演、新境地を開いた。弓子という春画を語り合う弟子ができたことで、春画大全の執筆への意欲を取り戻していくという役どころで、癖のある性格だが、放っておけない魅力も併せ持つ。内野さんは本作について、「性愛についての奥深さを感じさせるちょっと笑える、微笑ましい『おとぎ話』のような感覚を持ちました」とその世界観に感銘を受けつつ、「春画先生という役は、普通の人にはない距離感の人で、大きな喪失感をもってますけど、とても愛すべき研究者だと思いました」と語った。塩田監督も「なんといっても絶品なのは内野聖陽演じる春画先生。心に詰まった春画への思い、さらには愛する女性たちへの想いがいまにもはち切れそうで、気がつくと全身から不思議な震えと波動を発しているような人物を、えもいわれぬユーモアと、完璧といってもいい役作りで体現してくれました」と語っている。北香那一方、しっかり者の「春画先生」の弟子・弓子を演じるのは、『ペンギン・ハイウェイ』(声優)などの注目の若手俳優・北香那。不動の演技者内野聖陽に対してものおじしないヒロインぶりを見せ、圧巻とも言うべき演技で見事に応えた。芳賀にとって執筆へのエネルギーの元となる弓子は、一途でしっかり者の女性。芳賀への恋心に突っ走っていくその姿は、可憐で清々しいながらもタフそのもの。滑稽な世界観で大真面目に熱演する師弟コンビの、振り切った演技が本作の最大の見どころだ。ちなみに内野さんとは『罪の余白』(15)以来の二度目の共演となる。内野聖陽(芳賀一郎役)コメント初めて脚本を読んだとき、性愛についての奥深さを感じさせるちょっと笑える、微笑ましい『おとぎ話』のような感覚を持ちました。春画先生という役は、普通の人にはない距離感の人で、大きな喪失感をもってますけど、とても愛すべき研究者だと思いました。お相手の北香那さんは、とても真っすぐな気持ちのよい方です。場のシチュエーションに対して、とても勘のいい方だなあといつも感心しておりました。塩田さんのシナリオと演出は、少し現代には無い懐かしい匂いのするものでしたが、北さんの演技はど直球で、胸を打つところがありました。とても素敵な女優さんです。北香那(春野弓子役)コメント脚本を読んで、まず最初に“弓子の役を何としても私が演じたい”と強く思いました。登場人物は皆、それぞれの幸せを掴むために真っ直ぐと向かっていくけれど、その姿がどこか異様で微笑ましく、じわじわと滲み出てくるような魅力と面白さがあります。その中で、私が演じる弓子は私自身、完全に心を持っていかれるほど生命力や好奇心に満ちたピュアなキャラクターです。撮影前から本作で内野さんと共演させていただけることをとても楽しみにしていました。内野さんの役作りの丁寧さを目の当たりにして、衝撃が走ったのと同時に、弓子として内野さん演じる先生を見た時に、その奥深さにどこまでも夢中になってしまうような吸引力と魅力に圧倒されました。私も負けじと内野さんに追いついて行こうと必死でしたが、それが幸せで、刺激的で、充実した日々だったと噛み締めています。そんなたくさんの想いが詰まった、私の大好きな作品です。多くの方に届きますように。ご覧になった皆様の反応がとても楽しみです。塩田明彦監督コメント江戸時代、“笑い絵”とも呼ばれた春画の世界は、男性同士はもちろんのこと、致す前の男女、さらには女性同士までが顔つき合わせ、笑い、楽しむものでした。そうした日本の春画の知られざる美しさや艶やかさ、どこまでも陽気な人間賛歌とでもいうべき春画の魅力を少しでも多くの人々に知って頂きたい。その一心で、わたしたちはこの映画を作り上げました。笑って笑って、ちょっとエロくて、でもやっぱり笑ってしまう、そんな楽しい映画に仕上がったと自負しております。なんといっても絶品なのは内野聖陽演じる春画先生。心に詰まった春画への思い、さらには愛する女性たちへの想いがいまにもはち切れそうで、気がつくと全身から不思議な震えと波動を発しているような人物を、えもいわれぬユーモアと、完璧といってもいい役作りで体現してくれました。返す刀の北香那も、本当に胸を打つほど活き活きとして美しい。決して大きくはない体を思いっきり自由に動かして、その一挙手一投足こそが愛にほかならないような見事な演技を披露しています。そうして完成した映画『春画先生』が、世界中の“人間”を愛する老若男女、戦争や差別を超えて“生きること”を愛する皆様に届き、愛されることをいまはただ願ってやみません。『春画先生』は10月13日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:春画先生 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023「春画先生」製作委員会
2023年05月25日西島秀俊&内野聖陽のW主演で描く人気シリーズ「きのう何食べた? 」のseason2が、10月クールに放送されることが決定した。本作は、シリーズ累計945万部(電子版を含む)突破のよしながふみによる同名人気漫画の実写化。2LDKのマンションで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(シロさん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(ケンジ)の毎日の食を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微。ほろ苦くてあたたかな2人の日々をリアルに描く。きのう何食べた?(1) (モーニングコミックス)画像:amazon.co.jp2019年4月クールで放送されたseason1は、Twitterの世界トレンド1位、見逃し配信の再生数が全12話100万回再生超えを記録し、2020年元日には正月スペシャルドラマが放送、2021年には映画化もされ、興行収入14.1億円の大ヒットとなった。ついに放送が決定したseason2では、アラフィフに突入したシロさんとケンジの日常が描かれる。いままでと変わらない、ゆっくりとした日常の中に訪れるちょっとした変化。生きていれば、誰もが経験する環境の変化や身体的・精神的な変化を、シロさんとケンジも経験していく。また、もう一つの主役ともいえるのが、2人の食卓を飾る美味しく安上がりな手料理。今回も料理は、味はもちろんのこと、実用的なレシピばかりとなっている。シロさん役の西島さんは「こうしてseason2としてまたスタートすることができて、本当に嬉しいです」と喜び、ケンジ役の内野さんも「シロさんケンジが時の流れと共に変わっていくように、生身の演じ手も日々変化していくと思うので、新鮮な気持ちでこの作品と対峙したいなと思いました」と制作決定時の心境を明かす。そして、楽しみにしている視聴者へ「僕たちが現実世界で経験したことを、この物語の人たちも経験して、僕たちと同じように年をとって少しずつ変わっていくというところを、内野(聖陽)さん、そしてレギュラーの皆さん・ゲストの皆さんと一緒に、丁寧に描けたらと思っています。現場は、今までと同じように、まじめに真剣に一生懸命つくっているメンバーなので、楽しみにしていてください」(西島さん)、「『何食べ』のシロさんケンジも人生の新しい段階になってゆくと思います。皆様と一緒に、そこはかとない、優しい世界を感じあえたら素敵だなと思います」(内野さん)とメッセージを寄せている。ドラマ24「きのう何食べた? season2」は10月、毎週金曜日24時12分~テレビ東京ほかにて放送予定。(cinemacafe.net)
2023年05月16日内野聖陽と瀬戸康史の共演で上演される、三谷幸喜の傑作二人芝居「笑の大学」より、チラシビジュアルとポスタービジュアル、スポット映像が解禁された。さらに、三谷幸喜のコメント映像も到着した。戦時色が濃厚になる昭和15年を舞台に、厳格な検閲官と喜劇作家の間の攻防と不思議な友情を描く本作は、2004年に役所広司、稲垣吾郎の共演で映画化もされた人気作。日本のファンのみならず、海外でも特に評価の高い作品だが、1998年以来1度も日本で公演が行われてこなかった。本作の上演は四半世紀ぶりとなる。この度解禁となったのは、警視庁の取調室で2人が向かい合う緊張感の漂うチラシビジュアルとポスタービジュアル、主演の2人の攻防が映し出されるスポット映像。ビジュアル撮影では、お互いの印象について内野さんは「若いのに技術や魅力をたくさん持ってらっしゃる方なので、稽古中もクリエイティブないい稽古場になるような予感がしてすごくワクワクしています」と語り、瀬戸さんは「内野さんは無骨な役からコミカルな役まで幅広く演じられている印象なので、今作では内野さんと僕でしかできない掛け合いや空気感が出せればいいなと思います」と語るなど、緊張感のあるビジュアルとは裏腹に初共演ながらも和やかな雰囲気で撮影が行われたようだ。さらに、三谷幸喜が本作への思いを語ったコメント映像も到着。これまで再演されなかった理由を「この人だったら「笑の大学」を見てみたい、と思う人が揃わない限りは再演はしたくなかった」と語る三谷さんは、「内野さんの『向坂』が見たいと思った」と言い「この人しかいない」と内野さんのキャスティングについて明かしている。さらに椿役の瀬戸さんへは「(自分の作品に)毎回出て欲しいくらい」と深い信頼を寄せていると語り、「瀬戸さん以外には考えられなかった」とコメント。三谷さんの希望により実現した2人の俳優が起こす化学反応に注目したい。PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「笑の大学」は2023年2月より上演。(text:cinemacafe.net)
2022年11月28日内野聖陽、岡本圭人出演、劇団チョコレートケーキの日澤雄介が演出する舞台『M.バタフライ』が6月24日、東京・新国立劇場 小劇場にて開幕。開幕を前に内野、岡本、日澤による舞台挨拶と、約13分間のプレスコール(一部シーンの上演)が行われた。あるフランス人外交官が国家機密情報漏洩という大罪を犯すほど愛に溺れた相手が、性別を偽った中国のスパイだった。という驚愕のニュースに着想を得たアメリカの劇作家・デイヴィッドヘンリーファンが、オペラ『蝶々夫人』を劇中に取り入れながら創作した本作。1988年にトニー賞最優秀演劇賞を受賞しており、日本では1990年に劇団四季で上演されて以来32年ぶりの上演となる。出演は内野、岡本のほか、朝海ひかる、占部房子、藤谷理子、三上市朗、みのすけ。マスコミ向けに公開されたのは実直な外交官ルネ・ガリマール(内野)が、エキゾチックで美しい衣装を纏い京劇の舞を披露するスター女優ソン・リリン(岡本)に心を奪われ、彼女と一緒に街を歩き会話しただけの事実を伝えられず初めて妻に嘘をつくという場面。そして夢の中で同級生マルク(みのすけ)とソンについて対話するという一連のシーン。舞台挨拶で「演出プランとしてはルネ・ガリマールの頭の中にお客様をいかに連れていけるか、いかに共有できるか、という事を軸にした」(日澤)、「彼の脳内劇場で起こるさまざまなストーリー」(内野)と語る通り、観客はルネの脳の中を覗くように、このエキゾチックで興味深い登場人物たちの物語をたどる。(参照: 『M.バタフライ』ルネ・ガリマールの頭の中を探る日々-主演・内野聖陽×演出・日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)対談() )また、「(翻訳の)吉田美枝先生の編み出した日本語の美しさ、素晴らしさにあらためて気づいた」(内野)としつつ、30年前の翻訳戯曲という事で、「日本語に対してすごくうるさい俳優」という内野が今の時代の言語に合うように1年程かけてすべてを見直し、日澤らの助けも借りながら今回の上演に漕ぎつけたと明かし、「この壮大な作品をなんとかクオリティをあげて楽しんでもらえるように、『M.バタフライ』が日々成長していけるように皆様の心に想像力をはばたかせるような物語になっていければ」。そんな「日本語にうるさい」内野からはイントネーションをよく注意されると語った岡本は今回、舞台出演2作目にして、性別を偽ったスパイであり、京劇のスター女優という難役に挑む。「所作指導の先生、京劇の先生、メイクさん、衣裳さん、日澤さん、内野さん、その他スタッフ、沢山の方に支えていただいた。ひとりではできなかった」と語り、「舞台というのはお客さんに観ていただいて初めて完成するので、この『M.バタフライ』がどう完成するのか楽しみです」と期待を寄せた。東京公演の上演は7月10日(日)まで。その後7月13日(水)から15日(金)まで、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて大阪公演を予定している。撮影:岡千里<公演情報>『M.バタフライ』原作:デイヴィッド・ヘンリー・ファン翻訳:吉田美枝演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)出演:内野聖陽、岡本圭人、朝海ひかる、占部房子、藤谷理子、三上市朗、みのすけ
2022年06月25日主演・内野聖陽、演出・日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)が初タッグを組んで立ち上げるのは、オペラ『蝶々夫人』をなぞるように綴られる、驚愕の事実を元にした哀しい愛の物語だ。劇作家ディヴィッド・ヘンリー・ファンによるトニー賞受賞作(1988年)が、日本では1990年の劇団四季での上演以来32年ぶりに登場。文化大革命の時代の中国・北京を舞台に、フランス人外交官ルネ・ガリマール(内野)と、京劇のスター女優を装いながら実は毛沢東のスパイ、そして性別も偽っていたソン・リリン(岡本圭人)の、あまりにも衝撃的な愛のドラマが描かれる。作品ごとにイメージを打ち破って役に憑依する“カメレオン俳優”内野と、主宰する劇団の公演や昨年末のミュージカル『蜘蛛女のキス』などで重層的な劇世界を生み出し、確かな手腕に評価が集まる日澤。両者が向き合う稽古場で今、湧き起こる化学反応とは……!?誰もがガリマールになり得る瞬間を、どう共有し立体化していくか――あるフランス人外交官が性別を偽った中国のスパイと恋に落ち、国家機密漏洩の罪を負った実話をヒントに作られた物語です。最初は作品のどんなところに心惹かれたのでしょうか。内野とてもよく出来た戯曲(ホン)で、とくにラストの展開が意外で、僕としては不可解極まりないんですよ。その劇的な作り方に一番惹かれましたね。今、稽古をやればやるほど、すごい戯曲だな! と唸らされて。もしかしたらこれは僕が演じる外交官ルネ・ガリマールという男の妄想で、すべては彼が頭の中で喋っている言葉かもしれない……、稽古を重ねるうちに、相手の役者さんの言葉が自分の言葉のように聞こえて来る日があるかも……なんて(笑)。まだまだこれから発見があるだろうなと感じています。日澤僕も、“本当にあった事件をもとに”という部分に、え、本当なの!?って驚いたところからまず入って。まあ時に、現実は想像を超える瞬間があるということなんだろうなと。そういった出来事を、説得力を持たせて舞台にする、そこにすごく面白味を感じました。歴史の大きな流れがベースにはあるけれど、そこにあるのはやっぱり人間の本質であったり、とても個人的なことであったり。でもその個人的なことに僕らもお客さんも強く共感する、そうなり得る瞬間を感じるんですよね。具体的に言うと、誰もがガリマールになり得る瞬間、それを俳優さんともお客さんとも共有して、どう立体化させていくか……。面白いけど、相当大変ですね。内野さんはほぼ出ずっぱりですし(笑)。――1960年代、文化大革命の頃の中国・北京が物語の背景であり、戯曲を読むとアジアや女性に対する蔑視表現も多々見受けられて結構ドキドキするものがありました。どのような意識で今の日本の観客に提示しようと考えていらっしゃいますか。内野僕としては、そういう部分は薄味にしないほうがいいと思っています。今の時代の尺度を入れてしまうと、この作品が崩壊するような気がしますね。西洋が東洋を見下す視線、そういったものが確実にあり、男女の性差が大きかった時代の物語なので、そこは勇気を持ってその時代の様相を表現したほうがいいと僕は思います。日澤まさに、そこはテーマでもあると思うんですよ。この物語では、西洋対東洋が、男対女になぞらえている。じゃあ今はそういった視線はないのか?と問われたら、本質としてはそうとも思えないですし。この作品に描かれている意識や見方というものは、今もまだ色濃く残っていて、僕自身の中にもあるだろうと感じています。ある種グロテスクに感じる部分もあっていい、そんなふうに考えていますね。ただ、それを単に「ある種の差別だ」と表すだけで止めない作品です。さらにその先を考えさせる力を持ったホンなので、僕は、心配はしていませんね。「本当の自分が見えない」ルネ・ガリマールといかに向き合うか――主人公のフランス人外交官、ルネ・ガリマールという人物を、おふたりがどう捉えて表出しようとしているのか伺いたいです。内野基本、キャラクターってそんなに作品の中で変化していかないと思うんですけど、このルネ・ガリマールは本当に柔らかく変化していくんですよ。シーンによって変化していく……、もしくは変化させられていくキャラクターなので、そこが今回やっていて一番難しいところなんですよね。ソン・リリンとの出会いによって、どんどん輪郭が変化していくんです。その不定形なキャラクターにいかに説得力を持たせて、お客さんに受け入れてもらい、一緒に旅をしてもらうか……。本当にセンシティブに、大事に表出しなくちゃいけないなと。それにはものすごく集中しないといけないので、稽古が終わるとドッと疲れて、もう何もしたくなくなるんです。ハッハッハ!日澤稽古着のワイシャツを何枚も替えますもんね。内野汗がすごいからね。今回、具体的なセットがあるわけではなく非常に無機質なステージなので、俳優たちの演技で、それぞれの関係性や背景などを観客に想像させていかなくちゃいけないんです。僕ら自身が豊かなイメージを持って立たないとダメですよね。日澤僕もこの『M.バタフライ』を演出するにあたって、ルネ・ガリマールといかに向き合うか、どう彼の頭の中に入っていくかをずっと考えていて。とても繊細だけれど、それだけじゃない、ある種の破壊衝動……と言ったら言い過ぎかもしれないけど、自分の何かに疑いを持っている人なんですね。本当の自分に手が届きそうで届かない、何かが違う、それは何だ!?と、つねにガリマールは追いかけているような……。内野そう!日澤内野さんが本当に粘り強く稽古をして、一歩一歩、ガリマールという人間を作り上げていっていますが、もしかしたらその芯を見つけた頃にはお芝居が終わる、みたいな……。内野ええええ〜!(一同笑)日澤そういう作品のような気がするんですよ。そこがまた面白いところで。内野まあ、人間のいろんな面を気づかせてくれる役だなと。面白いけど、とにかく大変です。構造自体はすごく発見があるので、それに気づくと、おお〜なるほどね! と溜飲が下がる部分もあるんですけど……。日澤僕が今言ったことは難しく思われるかもしれないけど、ガリマールって人はとてもチャーミングですよ。精神的に非常に繊細であるけれども、そこから表出する言動がとてもチャーミングで、すごく人間臭かったり。それはやっぱり台本の面白さと、内野さんが演じることで立体化した時のパワーや魅力だったり。それは今でも十分に感じています。内野いやいや〜僕はもう、昨日、稽古の動画を見てヘコんでいますから。この取材に来るのも自分をすごく奮い立たせて来てるくらい、ヘコんでるから!(一同笑)日澤そんなことないのに〜。内野ホントに。まだ上辺の上辺だけだなって実感して。もうね、雲の上の頂が隠れて見えない、真っ暗で巨大な山を目の前にしているような感じですよ。これどうやって登るんじゃ!みたいな(笑)。ようやく山肌が少しずつ見えて来て、あ〜こういう構造の山なのね、でも頂上は雲の上で見えない〜さっぱりゴールがわからん〜というところです、今は。「圭人君が人の2倍頑張るんなら内野だって人の3倍ぐらいは頑張れよっ!」――内野さんがこんなにも苦悩されている巨大な山に、相手役に大抜擢されてともに挑む新鋭、岡本圭人さんの心境はいかに!? 稽古場での様子はいかがですか?日澤ソン・リリンはすごく挑戦的な役ですね。圭人さんは実際、悩んでいる部分も多々ありますが、真正面から内野さんにぶつかっていっています。京劇スターの振る舞い、オペラの“蝶々さん”など、やるべきことが多い中で、内野さんとの対話の戦いもある。ソン・リリンはガリマールを変化させなければいけないし、ガリマールから影響を受けなければいけない、本当に一瞬も気の抜けない役どころで。とにかく一歩一歩、稽古を重ねていくのみですね。『M.バタフライ』メインビジュアル。内野演じるルネ・ガリマール(左)と岡本圭人演じるソン・リリン内野彼、相当頑張っていると思いますよ。舞台に立つのがまだ何本目か……というキャリアで、これだけの大役を得た。おっしゃるように、オペラも少し歌わなければいけないし、京劇の舞や女形の所作もある。気の弱いヤツだったら心が折れるほど、やるべきことが多い。でも頑張ってるから、相当な根性ありますね。僕が彼くらいの年齢の時は、こんなすごい役もらえてないし、心もいっぱい折れて悔し涙ばかりの日々でしたよ(笑)。日澤彼自身も、素晴らしいキャリアを持った方々に囲まれて、自分がまだまだ出来ていないところがあることは当然自覚しているんですよね。だからこそ、今やるべきことはやる!と、腹を括っている感じがします。内野僕だってそんな余裕あるわけじゃないんですよ。「圭人君が人の2倍頑張るんなら内野だって人の3倍ぐらいは頑張れよっ!」って自分に拍車をかけてます。「日澤さんはすごく柔らかい感性を持った方」「内野さんは、可愛いですよ」――おふたりは初タッグになりますが、お話を伺いながらすでに息の合ったコンビネーションを感じます。内野日澤さんはすごく柔らかい感性を持った方なんですよ。今回、やっぱり役者と演出家ではホンの読み方が違うんだなってあらためて感じていて、日々すごく助けられています。僕ら役者ってどうしても生々しくイメージしていかないと、台詞が定着しないんですよね。だから具体的な読み方になってしまうんだけど、日澤さんは抽象度の高い読み方で、戯曲を緻密に理解していらっしゃる。そうか!だよな〜!って毎回、気づかされることばかりですね。日澤これは僕の演出方法でもあるんですけど、俳優さんの体や声などを通すことで、想像力が膨らむんです。もちろん戯曲は十分に読み込みますが、その言葉を発した時の内野さんの声、表情、立ち位置とかで、あ、ここはこんなシーンなんだ!ってパーンとひらめく時があるんですよ。内野それも僕、感じていました。役者のやったことにすごく触発されて、ポンポンポンポン言い始めるというか(笑)。役者としては、日澤さんをメラメラさせるような芝居をしたいと常に思いますよね。日澤内野さんは、可愛いですよ。内野ひゃあ〜!(一同笑)日澤本当に可愛い!拝見して来た舞台やテレビドラマでは、漢!って感じが多いけれど。まず、すごい芝居の虫ですよね。表現を突き詰め出したら止まらないし、それがすごく無邪気なんですよ。大先輩だけど、ご自身をバコーン!とフルオープンにして来てくれる方なので、そういう意味ではすごく可愛いです(笑)。内野僕、心を無にして、無邪気にならないと何も出来ないタイプなんですよね。とにかく一度、素っ裸になるしかない。モノ作りにおいては鎧なんて必要ないから。でも日澤さんもね、女性的な感性も持っていらっしゃると思っていて。僕は劇団チョコレートケーキの舞台を一度しか拝見していないんですけど、それが歴史モノでとても硬派な作品だったんです。だからすっごいインテリで硬いイメージの人なのかなと思ったら、ソン・リリンの演技指導の時とか、声も仕草もとても女性的で柔らかくて。それは意外な楽しい発見でした。男の話をする時は男の脳になり、女の話をする時は女の脳で、たたずまいも女性に見えちゃう……みたいなところがありますよ(笑)。日澤いや〜ありがとうございます。褒め言葉ですよね?(一同笑)内野そう、変幻自在な感じ。だから演出が出来ちゃうんだろうなと思いました。演出のキーワードはガリマールの“頭の中”――それぞれに触発し合う稽古場から、どんなスリリングな愛のドラマが立ち上がるのか、楽しみです。内野この作品はトニー賞受賞作であり、そういう意味では演劇的に質の高い戯曲なので、演劇を見慣れない人にも「不思議な話で、面白かった」と感じていただける気がします。けっして小難しい話ではなく、いわば男の女の話であると。しかも20年間もスパイに騙されていた、そうした事実が下敷きとなっていることにも興味津々じゃないかなと。そんな気軽な興味をきっかけに、劇場に来て、演劇の楽しさを味わってもらえたら嬉しいですね。日澤そう、ガリマールという普通の男の物語なんですよね。でもその普通の男の中に、何かがある。僕は本当にガリマールの頭の中に入りたいと思っていて、美術にしても、雑然としているけれど“頭の中”を大きなビジョンとして持っています。お客さんもガリマールの頭の中に入っていき、そこにある“何か”を一緒に探していただきたい。で、その先にあるルネ・ガリマールのラストを、どう捉えていただけるのか……。そこにすごく興味がありますね。本当に俳優さんには申し訳ないけれど、まったく拠り所にならない美術を考えていますので(笑)。内野でも、ものすごくカッコいい舞台になりそうな予感がしていますよ!取材・文=上野紀子撮影=You Ishii<公演情報>『M.バタフライ』2022年6月24日(金) ~7月10日(日) 東京・新国立劇場 小劇場※大阪、福岡、愛知公演あり
2022年06月17日映画『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』(6月24日公開)の完成披露先行上映が13日に都内で行われ、山田涼介、寺田心、内野聖陽が登場した。同作は2001年から2010年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)で連載された人気漫画の実写化作。亡き母を生き返らせようと、禁忌を犯して挑んだ"人体錬成"に失敗し、左脚と右腕を失った兄エドワード・エルリック(山田涼介)と、身体全部を持って行かれ鎧に魂を定着させた弟アルフォンス・エルリック(水石亜飛夢)の物語を描く。父の日が近いということで、サプライズで2人はそれぞれのキャラの父親を2役で演じた内野に手紙を披露。寺田は「内野のお父様へ」という書き出しで、「少しの間でしたが撮影でご一緒させていただいてとてもうれしかったえす。最初にホムンクルス役と言われた時は人間でない役をどう演じるんだろうと、不安になりましたが、舘さんや本郷さんの演じるホムンクルスたちの長男として一生懸命演じました。内野さんのように色々な役を演じられる俳優さんになれるように頑張りたいと思います」と手紙を読んだ。山田は「ちょっと長くなっちゃった」と前置きしつつ、「クソ親父へ。今回ご一緒させていただき内野さんのお芝居のアプローチの仕方を一番近くで見させていただいて、とても勉強になりました。内野さんが遠慮気味な僕に『もっと来い、もっと来い息子よ』おっしゃってくださって、そこからエドとしてのギアがもう一段階強く入りました」と感謝する。「ホーエンハイムとエドの関係を作り上げるのは絶対に難しいお芝居になるだろうなと撮影が入る前に不安もありましたが、内野さんが優しく強くまるで本当の親子のように接してくださったおかげで、デコボコな原作通りの親子を演じられたのではないかなと思っています。ありがとうございます。原作通りの親子を演じられたのではないかなと思います。ホーエンハイムが内野さんでたくさん救っていただきました。共演させていただいて本当に幸せです。ホーエンハイムは内野さん以外考えられません。素敵なクソ親父。この先もずっと芸能界の尊敬する父として慕わせてください。ご一緒できる日を楽しみにしています」と読み上げた。内野は「僕は彼に助けてもらってたんです、現場では。僕はオールCGの映画が初めてだったもので。『大袈裟なくらいの芝居でハマるんですよ』と」と明かす。また「中性的な魅力をもってらっしゃるので、漫画でははっちゃけたキャラクターですけど、実写版で山田くんが演じると妙に色気がある」と絶賛していた。一方、実際の父について聞かれると、山田は「父の日って言うとちょっと照れくさくて、お手紙とかも小さい頃は渡してましたけど、大人になってからはなかったかもしれない。家族でご飯とか行けたらいいですね」と苦笑する。手紙については「いやあ、ないっすね」とキッパリ否定し、「そういう親父でもない。気持ちが伝われば受け取ってくれるので大丈夫かな」と語った。
2022年06月13日俳優の西島秀俊と内野聖陽がW主演を務める映画『劇場版 きのう何食べた?」』(21)が、映像配信サービス・dTVでレンタル配信を開始した。同作は、よしながふみ氏の同名漫画を原作としたテレビ東京系ドラマ『きのう何食べた?』の劇場版。料理上手で几帳面、倹約家の弁護士の“シロさん”こと筧史朗(西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師の“ケンジ”こと矢吹賢二(内野)が、誕生日の記念で行った京都旅行をきっかけに家族について、また将来について考え始め、今までの生活にも変化が訪れる。同作には、西島、内野のほか、山本耕史、磯村勇斗、マキタスポーツ、梶芽衣子らドラマ版キャストも多数出演。さらに劇場版新キャストとしてSixTONESの松村北斗が、シロさんとケンジの仲を揺るがすキーパーソンとして登場する。
2022年06月05日昨年、紫綬褒章を受章した俳優の内野聖陽が舞台『M.バタフライ』に主演する。1988年トニー賞受賞作、日本では32年ぶりの上演となる。舞台は1960年代文化大革命の北京。駐在フランス人外交官ルネ・ガリマール(内野聖陽)は、京劇のスター女優ソン・リリン(岡本圭人)と20年に及ぶ愛に溺れる。その実、ソンは毛沢東政府のスパイであり、男だった―――。国家機密情報漏洩の罪により投獄されたルネは、オペラ「蝶々夫人」と対比させながら自らの正当性を観客に説いていく。あまりにも残酷で衝撃的な、実話がベースの愛の物語だ。「M.バタフライ」チケット情報「ぜひ内野さんで」とのオファーを受けて台本を読み「役者として挑戦しがいのある作品」と出演を快諾したと話す内野。「現実に見ていたものがまったく真実ではないと分かったとき、人間はどうなってしまうのか」。そこに興味と面白味を見出す。ルネ役については「ロマンチストなのかな。彼には妻がいて、外交官としての出世を選んだ。愛は捨て去ったつもりでいたが、たまたま東洋の女優に恋をし、彼女に理想の女性像を投影してしまう。女性に擦れていない人で、東洋の神秘性に強い憧れや敬意を持っているような男性。戯曲を読んでいると、とても切なくなる時があります」。続けて「愛には幻想が含まれる」とも。とりわけ恋愛において人は、相手を見たいようにしか見ない。その意味で「僕からも皆さんからも遠くない、誰しもに起こること。ご覧になる方がこれなら騙されるな、と納得できる点を掘り起こしていきたい」と語る。作品の肝であり見どころのひとつに「ルネが東洋の神秘に絡めとられる」様をあげる。そんなルネのみならず、観客をも惑わすのがソン役の岡本圭人だ。内野は「イギリスで7年間の留学経験があり、アメリカでも演技の英才教育を受けている。非常に勉強熱心な方」と岡本の印象を語る。「舞台は2度目で新人に近い初々しさがありますが、役と向き合う粘り強さや気迫を感じる。ルネが真実めいた虚像に絡めとられていくという要の部分も、彼となら丁寧に描いていけるはず」と稽古を心待ちにする。物語は投獄されたルネの独白で始まる。「観客を60年代当時に心地よくお連れする水先案内人のような役。途中でハラハラし、最後にあっと驚くみたいな回想劇のような組み立てです。100%フィクションではないところが興味深い。彼がどういうふうに恋をして、いかに国家機密の罪に陥ったのか。皆さまの心にも起こるであろう間違い、錯覚も含めて楽しんでいただけたら」とアピールした。公演は6月24日(金)から7月10日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて、7月13日(水)から15日(金)まで、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケットぴあでは、5月10日(火)10:00から15日(日)23:59まで2次抽選先行を受付。一般発売は5月21日(土)より。ほか福岡、愛知公演あり。取材・文:石橋法子
2022年05月09日俳優の内野聖陽が、舞台『M.バタフライ』の主演を務めることが10日、明らかになった。同作は劇作家 デイヴィット・ヘンリー・ファンによって創作され1988年トニー賞最優秀演劇賞を受賞、世界30カ国以上で上演されてきた。1960年代、文化大革命前夜の中国・北京が舞台で、駐在フランス人外交官のルネ・ガリマールはオペラ『蝶々夫人』を披露した京劇のスター女優 ソン・リリンに魅了され恋に堕ちていくが、ソンは毛沢東のスパイであり、男だった。あるフランス人外交官が国家機密情報漏洩という大罪を犯すほど愛に溺れた相手は、性別を偽った中国のスパイだったという事実をヒントに、オペラ『蝶々夫人』を劇中に取り入れながら創り上げられた同作。ブロードウェイで上演されると、京劇のもつエキゾチシズムや興味深い登場人物たち、そして重層的な戯曲の構成が絶賛された。日本では1990年に上演されて以来、この度、32年ぶりの上演となる。内野は主人公のルネ・ガリマールを演じ、投獄されたルネが観客に自身の「正しさ」を『蝶々夫人』と対比させながら説いていくうち、全貌が浮かび上がっていく。毛沢東のスパイでありながら、京劇女優に身分を偽るソン・リリンは岡本圭人が務め、京劇女優の立ち振る舞いも表現するなど、新たな挑戦となる。ルネの妻ヘルガ役に朝海ひかる、ソンの監視役の共産党員 チン同志役に占部房子、ガリマールの浮気相手役に藤谷理子、ルネの駐在中の上司 トゥーロン役に三上市朗、ルネの幼馴染 マルクにみのすけといった実力派が揃い、演出は劇団チョコレートケーキの座付き演出家、日澤雄介が務める。東京公演は新国立劇場 小劇場にて6月24日~7月10日、大阪公演は梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて7月13日~15日。ほか、福岡・愛知公演を予定している。○日澤雄介 コメントあまりにも荒唐無稽な実話を、劇作のデイヴィット・ヘンリー・ファンは様々な事象を重層的に組み入れることによって、現在我々が拭い切れていない問題にまで昇華することに成功しました。「蝶々夫人」が生きた国で『M.バタフライ』と向き合う事が我々の立ち位置を明確に照らし出してくれることを期待しています。妥協を許さない内野聖陽さん、瑞々しい感性の岡本圭人さんをはじめ、個性豊かな職人肌の俳優が揃いました。7名の俳優がどの様に化学反応を起こしていくか。俳優のぶつかり合いにご期待ください。○内野聖陽 コメント実際に起こったセンセーショナルな事件。それを元にした全くのファンタジー作品です。僕はガリマールの中にある、一見特殊なものの中にある普遍性みたいなものを、いかに表現できるかを大切にしたいと思っています。彼のメンタリティーを生々しく掘り起こしていくこと。まずはそこからだと思っています。現実と虚像、男と女、裏切りと誠実さ、愛と幻想、などなど様々なテーマを投げかけてくれるとても素晴らしいエンターテイメント作品です。素敵な役者さんたちといっぱいお稽古して、お客様を幻想の世界に誘えたらと今からワクワクしています! どうぞご期待ください!○岡本圭人 コメント僕が「M.バタフライ」と出会ったのは、ニューヨークの演劇学校でした。「圭人は東洋と西洋の文化や演劇を肌で知っているから劇作家デイヴィット・ヘンリー・ファンの描くこの世界観を届ける力がある」と先生から勧められて勉強していたのが、ソン・リリンの役でした。今回、その役でオファーを頂けたことに驚いているのと同時に、ソン・リリンとの偶然の再会を心から嬉しく思っています。とても挑戦的な役です。ですがその先に役者として、どう成長していけるのか? ソン・リリンとして彼の人生を舞台上で生き抜けた時にどのような景色が見えるのか?その答えを探るべく役作りに没頭していきます。いつかご一緒したいと思っていた日澤さんが演出される舞台に参加できる喜び、そして尊敬する内野さんをはじめ素晴らしいキャストの皆様とご一緒できるご縁に感謝をして、この作品を皆様にお届けできる日まで、歩み続けていきたいと思います。
2022年03月10日西島秀俊と内野聖陽が演じるシロさんとケンジをはじめ、山本耕史、磯村勇斗らがTVドラマから続投、松村北斗(SixTONES)が新たに参加した劇場版『きのう何食べた?』。この度、本作のBlu-ray&DVDが5月18日(水)にリリースされることが決定した。累計発行部数840万部(電子版含む)突破のよしながふみによる人気漫画をドラマ化した「きのう何食べた?」。2019年4月クールにテレビ東京系にて放送され、Twitterの世界トレンド1位、見逃し配信の再生数が全12話100万回再生を超えて歴代最高記録を更新。昨年11月に公開された、京都旅行の模様も描く劇場版では、西島さん演じる料理上手で倹約家の弁護士・筧史朗(シロさん)、内野さん演じるその恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(ケンジ)をはじめ、山本さん演じる小日向大策、磯村さん演じるジルベールこと井上航ら、個性豊かな人気キャラクターたちが全員総出演。さらに新キャスト、松村さんがケンジと同じ美容室に勤める田渕を演じ、ケンジとの仲の良さにシロさんを嫉妬させてしまう。興行収入13.9億円(1月23日時点)を記録した本作。今回のパッケージ化では、Blu-ray豪華版、DVD豪華版、DVD通常版の3形態でリリース。豪華版には、貴重な映像特典が収められており、撮影に密着したメイキングでは、あのほっこりとした世界観がいかにして生まれたのか、その一端を垣間見ることができる。また、映画の大ヒットを祝して公開された未公開&NGシーン集の完全版が収録。公開済の映像より長尺版となる約20分もの“何食べ”らしさ全開の必見シーン集だ。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版「きのう何食べた?」 2021年11月3日より全国東宝系にて公開©2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会
2022年02月20日劇場版『きのう何食べた?』(11月3日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が25日に都内で行われ、西島秀俊、内野聖陽が登場した。同作は『大奥』『西洋骨董洋菓子店』などで知られる漫画家・よしながふみによる、累計発行部数500万部の同名コミックの実写化作。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗、通称・シロさん(西島)と、恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二、通称・ケンジ(内野)の毎日の食卓を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微を描く。この日は西島の希望でティーチインが行われたということだったが、西島は「前回(のイベントで)、興奮して思わず『質問があったら言ってください』と言ってしまった」と苦笑。内野が「お客さんと話したいって言うから」と指摘すると、西島は「だってSNSとかやってないでしょ? 僕もやってない。だから全然やりとりできないんですよ」と観客との交流に飢えているようだった。映画版では金髪で登場することになったため、「ケンジの髪型についてどう思いましたか?」という質問に、内野が「漫画には(史朗が)『好みでノックアウトされちゃう』みたいなのが書いてあったので……」と不安そうにすると、西島は「かっこいいって思いました、ほんとに!」と笑いながら念を押す。内野が「現場では『ええ!? これ俺の好みなの!?』って……」と拗ねると、西島は「言ってないって!」とつっこみ、「レストランの時は台本に『胸をうちぬかれる史朗』って書いてあったので、(サングラス姿の)内野さんがものすごい不安になってて、『こんな格好だけど打ち抜かれる?』って。『大丈夫、かっこいい、かっこいいですよ』と言って。かっこよかったです。マフィアみたい」と褒める。「打ち抜いてたかどうかわからない。ちゃんとイケてましたか?」と尋ねる内野に、会場は拍手を送っていた。会場には今日の舞台挨拶のために「大阪から来ました」という、同作を10回以上も観た大ファンの男性も。「京都のロケで綺麗だったのは?」という質問に、様々な観光地を挙げるが、内野は「ケンジモードで『どこ行っても素敵!』ってなっちゃって」と笑顔になり、西島も「2人で旅行するなんてないですから、僕もそうでした。浮かれてました」と明かす。さらに「互いにクリスマスプレゼントを贈るには?」という質問には、内野がすでに「(西島から)お酒をいただきまして、嬉しかったです」と告白する。西島は「自転車乗ってます? 乗ってますよね。撮影でたまたま内野さんの近所で撮影した時に自転車で来た」と明かし、自転車を贈るのかと思いきや「自転車はダメ、高いから。自転車のライトとかなら」と提案したため、内野は「ライトだけ!?」と驚き。逆に内野は「僕が西島さんにプレゼントするのは、スイーツしかないですね。トルコのキャンディ、飴みたいなのは? めちゃめちゃ甘いですから」と検討していた。フォトセッションでは、鍋型のパネルをどう持とうか試行錯誤し、鍋に相手の顔を入れるなどずっとわちゃわちゃしていた2人。不慣れな自撮りに戸惑いながらも観客と映像を撮り、最後には肩を組んで退場していった。
2021年11月25日西島秀俊と内野聖陽がW主演する劇場版『きのう何食べた?』から、ドラマ版でも大好評だったシロさんとケンジの自撮りオープニング映像が解禁された。11月3日(水・祝)に公開初日を迎えた本作は、11月11日(木)までの9日間で観客動員数42万人、興行収入5.6億円を超える大ヒットを記録。それを記念して、自撮りオープニング映像が“ちょい見せ”解禁。「きのう何食べた?」のドラマオープニングといえば、「OAU」による「帰り道」をBGMに、ケンジ(内野さん)が料理中のシロさん(西島さん)をスマホで撮影しながら、2人で食卓について「いただきます」と手を合わせるまでを収めた映像。料理中は嫌がるような素振りを見せつつも、どこか楽しそうなシロさんと、恋人ならではの距離感をキープしたままはしゃぐケンジという、2人の仲の良さが画面越しにも伝わり、「見ているだけで幸せになれる」とファンから大好評を得ていた。そんな【スマホの自撮りオープニング】は、劇場版にも登場。ドラマと同様、「帰り道」が流れる中、旅館の豪勢な料理を前にお揃いの浴衣姿でお酌し合ったりと仲良さそうな2人の姿からスタート。その後も、京都ならではの食べ歩きを満喫するおちゃめな姿がシロさんとケンジ目線で撮影されており、癒されること間違いなし映像となっている。 また、今回の映像は画角もスマホサイズに合わせており、2人の自撮り映像が自分の手元にあるように感じられる仕様になっている。劇場版『きのう何食べた?』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版「きのう何食べた?」 2021年11月3日より全国東宝系にて公開©2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会
2021年11月13日