冷凍庫に食品を保存したはいいものの、気がつくとカピカピになっていたり、色が変わっていたりした経験はありませんか?本当なら食べれるはずの食品を、泣く泣く破棄してしまうのはもったいないですよね。じつはそれ、冷凍焼けという現象なんです。そしてその冷凍焼けは、きちんと対策をすれば予防することができます!今回はそんな冷凍焼けの原因や防止策、さらに冷凍焼けしてしまったお肉をおいしく食べる裏ワザなど、冷凍焼けについてくわしくまとめてみました。これを読めば、冷凍した食品をもっとおいしく食べれるようになるかもしれませんよ!■冷凍焼けとは?はじめに冷凍焼けについて少しご説明しましたが、ここではさらにくわしく解説していきます。冷凍焼けの正体とはいったい何なのでしょうか?・長期間冷凍庫で保存した際に起こる現象冷凍焼けとは、食品を長期間冷凍庫で保存した際に起こる現象のことです。冷凍焼けをすると、食品が変色してしまったり味が落ちてしまったりします。また、まちがった方法で冷凍してしまった場合には、それほど長期間でなくても一気に冷凍焼けしてしまうおそれがあります。・冷凍焼けの原因冷凍焼けの原因として考えられるのは、乾燥や酸化などです。酸素は低温に強い性質を持っているので、冷凍庫内の温度では酸素のはたらきを弱めることはできても、止めることはできません。そのため、食品を冷凍庫で保存していても、乾燥や酸化が起きてしまうんです。冷凍庫で保存した食品から水分が抜けて乾燥すると、その隙間に酸素が入りこみ酸化がはじまってしまうということですね。・冷凍焼けしてしまったものは食べられる?冷凍焼けしてしまった食品でも、食べることはできます。しかし、そのままでは味は劣化しているでしょう。食品によっては、工夫次第でおいしく調理できるものもありますが、すべての食品にあてはまるというわけではありません。そしていうまでもなく、冷凍焼けを通りこしてカビが生えてしまっているような食品は、絶対に食べないでくださいね。・一度冷凍焼けすると元の状態には戻せない一度冷凍焼けしてしまった食品を、元の状態に戻すことはできるのでしょうか?残念ながら答えはNOです。おいしく食べるための工夫はできても、冷凍焼けする前の状態にすることはできないんです。そもそも冷凍焼けをさせないように予防することが重要なんですね。■冷凍焼けの症状食品が冷凍焼けをしてしまうと、具体的にどのような症状がみられるのでしょうか?代表的なものをまとめてみました。・パサパサ・カピカピになる冷凍焼けの症状の代表ともいえるのが、乾燥です。乾燥すると食品の持っている水分が減ってしまうので、パサパサになったり、カピカピになったりします。乾燥の気になる季節になると、私たちのお肌にも似たような症状がみられませんか?お肌にも食品にも、乾燥はよくないようですね。・食品の表面がデコボコする冷凍焼けした食品の表面はデコボコしていることがあります。これも、乾燥により食品の持っている水分が抜けたことで起こる現象の1つです。表面がデコボコしているということは、食品内部の水分も抜けている可能性があります。そうなると当然、食感も悪くなっていると考えられるので、やはり味の低下は避けられません。・変色する冷凍焼けした食品は、酸化していることがほとんどです。食品にふくまれる脂質が酸化すると、もとの色よりも暗い色に変色してしまう傾向にあります。変色は「油焼け」とよばれる、脂質が酸化したことを示すサインの1つなんです。冷凍焼けを見分けるときのわかりやすいポイントになりますね。・臭くなる冷凍焼けは、匂いで気づくこともあります。食品の匂いをかいでみて、臭くなっていたら要注意です。食品が酸化することで、もともと持っている匂いの成分が臭い匂いに変化することや、食品にふくまれるアミノ酸が臭い匂いを発生させることがあるためです。また、上記でご紹介した油焼けが原因で臭くなることもあります。■冷凍焼けを防ぐために気をつけること冷凍焼けを予防するための対策は、いくつかあります。気軽に取り入れられる方法もありますので、ぜひ試してみてください。・空気に触れさせない冷凍焼けの1番の敵ともいえるのが空気、つまり酸素です。冷凍焼けの代表的な原因である乾燥と酸化は、この酸素なくしては起こらないからです。冷凍保存する食品を酸素に触れさせないことが、シンプルながら一番効果の期待できる対策になります。そしてそのためには、ラップで食品を包むという、これまたシンプルな方法が効果的なんです。・急速冷凍する食品を冷凍すると、ふくまれていた水分が氷の結晶になります。その結晶が大きいほど食品の細胞をこわしてしまい、解凍したときに水分と一緒にうまみ成分や栄養素も流れ出てしまうんです。これが、味の低下につながります。しかし、急速冷凍した場合だと氷の結晶が小さくできるため、解凍後の味の低下を最小限におさえることができるんです。それでは、ご家庭で急速冷凍をするにはどうしたらいいのでしょうか?お持ちの冷蔵庫に急速冷凍機能がついている場合は、その機能を活用するのがいいでしょう。・冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合お持ちの冷蔵庫に急速冷凍機能がない場合は、残念ながらほかに効果的な急速冷凍の方法はありません。食品をアルミホイルで包むと急速冷凍できるという説がありますが、アルミホイルが冷気をさえぎってしまうため、逆に冷えにくくなる可能性があります。また、金属製のバットの上に食品をのせると急速冷凍できるという説も耳にしますが、家庭用の冷凍庫の温度では効果は期待しづらいでしょう。上手な冷凍をするためには、無理に急速冷凍にこだわるよりも、ほかの対策に力を入れるほうが良いかもしれませんね。・低温に保つ食品をラップで包んで冷凍庫に保存したからといって、安心はできません。冷凍庫内は低温ですが、私たちがとびらを開けるたびに温度があがり、閉めるたびにさがっているんです。食品自体の温度もそれに合わせて変化するのですが、そのときに少し時間がかかってしまいます。その時間差のせいで、食品の温度が冷凍庫の温度よりも高くなる瞬間がうまれ、そのときに水分が蒸発して食品が乾燥してしまうんです。乾燥は冷凍焼けの原因の1つなので、冷凍庫の開け閉めは最小限にし、開けている時間もなるべく短くすることを心がけましょう。・長期保存しないいくら冷凍焼けを予防する対策をとっているとしても、あまりに長い間冷凍保存し続けることはおすすめできません。家庭用の冷蔵庫は、業務用のものとくらべると冷却温度が高いので、長期保存にすごく向いているというわけではないからです。そのため、長期保存をするとどうしても冷凍焼けの可能性は高くなってしまいます。長期保存の予防策として、日頃から冷凍庫に何を保存しているかや、いつまでに使うかなどのメモをつくり、冷蔵庫の外側に貼っておくのも良いかもしれません。冷凍庫に保存した食品が無駄にならないように、気をつけたいものですね。■冷凍焼けを防ぐ保存方法とポイント【お肉】お肉を冷凍焼けから守るには、知る人ぞ知る意外な方法があります。・砂糖水に浸けることがポイント冷凍焼けを予防しながらお肉を保存するためには、お肉を砂糖水に浸けることがポイントです。砂糖には親水性といって、水分をキープしておく性質があります。その性質が、お肉のたんぱく質と水分を結びつけてくれるので、パサつきをおさえることができるんです。砂糖水のつくり方は、1Lの水に対して1gほどの砂糖を入れて溶かすだけです。浸けておく時間はサッとくぐらせる程度で大丈夫ですが、お肉の全面に砂糖水が浸かるように、ていねいに行なってくださいね。・冷凍方法お肉を砂糖水に浸けたら、ラップでしっかり包んでから保存袋に入れてください。なるべく空気が入らないようにすることが重要でしたね。そして、そのまま冷凍庫に入れてください。ここまでが、お肉を冷凍焼けさせずに保存する手順です。なお、生肉には食中毒の原因になってしまう菌がついていることもあります。素手でさわった場合は、作業後にせっけんなどでしっかりと手を洗ってくださいね。・解凍方法お肉を解凍する方法はいくつかあります。時間のあるときにおすすめなのは、冷蔵庫に入れてゆっくり解凍させる方法です。解凍には数時間かかるため、前日の夜に冷蔵庫に移動させておけば、次の日にスムーズに調理にとりかかれますよ。時間があまりないときにおすすめなのは、流水をあてながら解凍させる方法と、電子レンジの解凍機能をつかう方法です。お肉の量にもよりますが、どちらも数分から数十分で解凍することができます。様子をみながら解凍時間を調節しましょう。絶対にやってはいけないのが、面倒だからとお肉を常温で解凍する方法です。菌が繁殖しやすい環境をつくってしまい、食中毒の原因になりかねません。・保存期間の目安冷凍したお肉の保存期間は、2週間を目安にしてください。この期間内であれば冷凍焼けの可能性も低いので、おいしく食べることができるでしょう。うっかり食べるのを忘れてしまうこともあると思います。そんなときは、おおむね1ヶ月以内であれば食べられるでしょう。ただし、多少風味が落ちていることは覚悟してくださいね。できるかぎりおいしく食べたいという方は、2週間以内に食べることをおすすめします。 ■冷凍焼けを防ぐ保存方法とポイント【魚】魚を冷凍焼けから守るには、時短調理にもなるあの方法がおすすめなんです。まさに一石二鳥ですよ! ・下味をつけることがポイント冷凍焼けを予防しながら魚を保存するためには、下味をつけることがポイントです。下味をつけることで魚の臭みがおさえられ、身もパサつかずしっとり仕上げることができるんです。下味をつける方法は簡単で、魚の切り身の表面にある水分をキッチンペーパーでふきとってから、好きな調味料と一緒に保存袋に入れるだけです。このとき、空気を抜きながら入れるようにしましょう。下味のバリエーションも豊富にあるので、好みに合った味付けを見つけてみてはいかがでしょうか?ただし、砂糖をつかう場合には注意が必要です。砂糖を下味の段階で入れてしまうと、調理のときにこげやすくなりますので、なるべく調理のときに入れるようにしましょう。・冷凍方法調味料と魚の入った保存袋は、冷凍庫で保存します。このとき、調味料がもれてしまわないように、もう一度保存袋の閉まり具合を確認しましょう。 ・解凍方法下味をつけた魚の解凍方法は、お料理によって違います。焼いて調理する場合は、冷蔵庫でゆっくりと解凍するのがおすすめです。つかう前日に移動させておくのが良いでしょう。また、煮て調理する場合や蒸して調理する場合には、凍ったまま使うという方法もあります。下味がつけてあるので、どちらの方法も調理時間の短縮につながりますよ。・保存期間の目安冷凍した魚の保存期間は、1ヶ月を目安にしてください。この期間内であれば、冷凍焼けの可能性も低いと考えられますので、おいしく食べることができるでしょう。■冷凍焼けを防ぐ保存方法とポイント【ご飯】食卓への登場回数が多い「ご飯」だからこそ、上手に冷凍したいですよね。ポイントさえおさえれば、今よりもっとおいしい冷凍ご飯が食べられるかもしれませんよ。・ふんわりとラップに包むことがポイント冷凍焼けを予防しながらご飯を保存するためには、1食分ずつラップで包む必要があるのですが、そこにいくつかのポイントがあります。ご飯を包むタイミングご飯が熱いうちに、湯気も一緒に冷凍するつもりで包んでください。解凍したときにふっくらと仕上がります。包むときの力加減ご飯がつぶれないように、やさしく握りましょう。ご飯のかたちラップで包んだご飯は平らに整えましょう。こうすることで、冷凍庫のスペースを有効につかえますし、解凍するときの効率もアップしますよ。・冷凍方法ご飯をラップで包んだら、あら熱がとれるまで少し時間を置きましょう。アツアツの状態で冷凍庫に入れてしまうと、冷凍庫内の温度を急激に上げてしまい、保存しているほかの食品が冷凍焼けする可能性があるからです。あら熱がとれてから冷凍庫に入れるようにしてくださいね。・解凍方法冷凍したご飯を解凍するときは、電子レンジの解凍機能を使うのがおすすめです。短時間でおいしく解凍することができますよ。解凍機能がない電子レンジの場合は、1食分の解凍にかかる時間を割りだしておけば、解凍する量が増えたときでもスムーズに対応することができます。・保存期間の目安冷凍したご飯の保存期間は、1ヶ月を目安にしてください。これ以上時間が経ってしまうと、冷凍焼けのおそれが出てきます。味付けをせずに食べることが多いご飯は、冷凍焼けによる味の低下がわかりやすいので、充分に気をつけてくださいね。 ■冷凍焼けを防ぐ保存方法とポイント【うどん】いそがしいときや時間のないとき、冷凍庫にうどんがあるとすごく助かりますよね。ここでは、市販のゆでうどんの冷凍方法をご紹介します。・しっかりと空気を抜くことがポイント開封前のうどんの場合、そのままの状態で冷凍庫に入れてしまってOKです。袋をあけてゆでたうどんの場合は、ざるでしっかりと水気をきってから1玉分ずつラップで包みます。そしてあら熱がとれるのを待ってから、保存袋に入れましょう。複数ある場合も、まとめて1つの保存袋に入れて大丈夫ですよ。このとき、空気を抜きながら入れるのがポイントです。・冷凍方法保存袋に入れたうどんは、冷凍庫で保存します。平らな状態でならべ入れ、凍ったのを確認できたら仕切りなどをつかって立てて収納するのがおすすめです。空きスペースも増え、取り出しやすさもアップしますよ。冷凍庫内で迷子になることも減るかもしれませんね。・解凍方法冷凍したうどんを解凍する方法は、開封前のうどんとゆでたうどんとで少し違います。開封前のうどんの解凍方法は、お鍋に水を入れてあたため、沸騰したところに凍ったままのうどんを入れます。ゆで時間は冷凍していない状態のときと同じですので、パッケージにしたがってください。ゆでたうどんの解凍方法は、凍ったままサッと湯がく方法もありますし、電子レンジであたためて解凍する方法もあります。どちらも様子をみながら行なってくださいね。・保存期間の目安冷凍したうどんの保存期間は、開封前のうどんの場合は1ヶ月、ゆでたうどんの場合は2~3週間を目安にしてください。これらの期間を過ぎてしまうと、冷凍焼けして食感が悪くなるおそれがありますので、ご注意ください。 ■冷凍焼けしたお肉をおいしくする裏ワザ気をつけていたのにうっかり冷凍焼けさせてしまったお肉。でも、あきらめるのはまだ早いかもしれません。ここでは、そんな冷凍焼けしたお肉をおいしくする裏ワザをご紹介します。・塩水に入れてよくなじませる冷凍焼けしたお肉と同量の水(肉100gの場合、水100ml)と、その3%の量の塩(肉100gの場合、塩3g)をポリ袋に入れて塩水をつくります。そこに冷凍焼けしたお肉を入れて、ポリ袋の口をしっかりとむすんでください。・冷蔵庫で2~3日保管する冷凍焼けしたお肉を塩水入りのポリ袋に入れたら、それを冷蔵庫に入れましょう。期間は2~3日がのぞましいとされています。時間をかけてゆっくり解凍していくイメージです。・ふっくらジューシーに仕上がる冷蔵庫のなかで2~3日保管したら、キッチンペーパーなどでしっかり水気をふきとりましょう。それからお好みで調理を行なってください。ステーキにすればふっくらジューシーに仕上がるでしょうし、カレーなどの煮込み料理にすればかたさも気にならずおいしく食べることができるでしょう。冷凍焼け特有のにおいが気になる場合は、お酢をつかうと食べやすくなることがありますよ。・塩のはたらきがポイント塩は、食材のもつ水分を引きだすはたらきと、食材のたんぱく質を溶かして水分を増やすはたらきを持っています。この2つのはたらきが、今回の裏ワザのポイントになっているといえるでしょう。冷凍焼けして乾燥したお肉からさらに水分を引きだし、そのすきまに入り込んだ塩がお肉のたんぱく質を溶かすことにより、お肉の水分量が増え、ふっくら感やジューシーさを引きだすと考えられています。■冷凍焼けを予防して、充実した食生活を冷凍焼けを予防すると、冷凍した食品をおいしく食べれることのほかにも、意外なメリットがあります。まずは、節約につながるということです。冷凍している食品をすべて活用できれば、いま問題になっている食品ロスを減らすことができ、食費もおさえられていくのではないでしょうか?つぎに、冷凍庫内が整理できて使いやすくなるということです。冷凍焼けを防ぐためには、何を保存しているかを把握する必要がありますよね。雑然とした状態ではそれがむずかしいので、自然と整理したくなるかもしれません。冷凍庫を最大限に活用して、食生活をもっと充実させてみてはいかがでしょうか?《参考》 政府広報オンライン「ご注意ください!お肉の生食・加熱不足による食中毒」
2021年03月23日9月頃から旬を迎えるさんまは、秋を感じさせる和食を代表する食材です。新鮮な生さんまが手に入れば刺身で食べたいところですが、場合によっては保存が必要になることもありますよね。料理の仕方によって適切な処理と保存をしておくと、安いときに買いだめをしてしまっても、いつでもおいしくさんまが食べられます。■生さんまの上手な保存方法【冷蔵】刺身など生で食べる場合におすすめなのが、冷蔵保存です。買ってきたさんまをそのまま冷蔵庫に入れるのではなく、しっかりと下処理をしてからであれば、新鮮なものは2日以内であれば生で食べられます。・冷蔵庫に入れず氷水で保存する方法まずは、冷蔵庫に入れずに氷水につけて保存する方法をご紹介しておきます。このやり方は、スーパーや市場の魚売り場でよく見る光景と同じです。水1Lに対し塩大さじ2杯(30g)を加えた海水に近い状態の氷水を用意して、その中にさんまを浸して保存します。途中氷が解けてしまったら追加しますが、夏場など気温が高いときは、次の冷蔵庫での保存をおすすめします。・冷蔵庫で保存する方法買ってきた生のさんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分を十分にふき取ってから、保存用袋に入れるか、1匹ずつラップに包んで冷蔵庫で保存します。ラップの場合は、乾燥を防ぐためにしっかり空気を抜くことが大事です。冷蔵庫はできるだけ奥の方に入れるか、できれば温度が低いチルド室で保存するようにします。日持ちは2日間ほどです。・頭と内臓の処理冷蔵保存の場合は、頭や内臓はにおいのもとになったり、痛みが早くなったりするため、取り除いてから保存します。取り除いたあとはしっかり水で血を洗い流し、お腹に湿らせて固く絞ったキッチンペーパーを詰めておくと、身のみずみずしさを保つことができます。■生さんまの上手な保存方法【冷凍】生さんまは、冷凍保存も可能です。冷凍は冷蔵に比べてより長期間保存ができるので、安いときに買いだめしておけば、いつでもおいしくさんまを食べることができます。保存期間は、冷凍の仕方によりますが約3週間です。冷凍したものは、塩焼きなどの加熱調理に使いましょう。・一尾ずつ包んで冷凍する方法買ってきた生さんまを冷水で洗い、キッチンペーパーで水分をふき取り、1匹ずつラップに包んで冷凍保存します。ラップは、冷凍焼けを防ぐためにしっかり空気を抜いてできれば2重まきで、さらに保存用袋に入れておきます。内臓は取り除くと、乾燥して冷凍焼けの原因になるため取り除かない方が良いでしょう。・下処理して冷凍する方法丸ごと冷凍する以外に、下処理をしてから冷凍する方法もあります。頭や内臓を取り除き水洗いした物を、三枚おろしやぶつ切りにして、それぞれラップに包んで冷凍します。このとき、金属トレーの上にのせておくと、すばやく冷凍ができます。三枚おろしの場合は、かば焼きやフライなどに、ぶつ切りの場合は生姜煮や竜田揚げ用にと、用途によって切り方を分けると調理するときに便利ですよ。・調理済みにして冷凍する方法冷凍保存は、生だけでなく塩焼きや煮魚など調理済みのさんまでも可能です。冷凍するまでの準備に少し手間がかかりますが、調理済みなので温めるだけで食べられます。また、生のまま冷凍するのに比べて、調味液がしみ込んだ状態なので、酸化や冷凍焼けもしにくく、より長期間保存ができます。・水ごと冷凍する方法さんまなどの小型の青魚を冷凍する場合、冷凍焼けや酸化の心配があります。また、解凍する時にドリップが出て、くさみが出てしまいおいしくなくなるという心配もありますね。それを解消するのにおすすめなのが、水ごと冷凍する方法です。保存用袋に数匹の魚を丸ごと入れ、袋内を水で満タンにしたら、袋の口をしっかりと閉じてそのまま冷凍します。この方法で冷凍する場合は、頭や内臓を取り除くと水でふやけてしまうため、必ず頭や内臓は取り除かずに丸ごと冷凍してください。 ■冷凍保存した生さんまの解凍方法解凍時の悩みとして、余分な水分やくさみが出ることが挙げられますよね。そんな悩みを解決するためには、正しい方法で解凍することが大事です。時間がないからといって電子レンジを使って解凍すると、うまみや栄養も逃してしまう恐れがあるので注意しましょう。・丸ごと冷凍したものは流水解凍丸ごと冷凍したさんまは、ラップをしたまま密閉できる袋の中に入れ、袋ごと大きめのボウルなどの中で水を流しながら解凍します。内臓を取り出す場合は、血液が固まっている半解凍の状態で取り出せば、まな板の汚れも軽減できます。解凍後は、しっかりと水分をキッチンペーパーでふき取ってから調理しましょう。・切り身は冷蔵庫で自然解凍切り身などの下処理済みのさんまを解凍する場合は、流水解凍でも可能です。ただし、水がラップの中にまで入り込んでしまうと身がふやけてしまうため、冷蔵庫で自然解凍することをおすすめします。この方法は、5、6時間かけてゆっくりと解凍するので、1番ドリップが出にくく、うまみも損なわれにくくなります。・煮物などの料理に使う場合は半解凍生姜煮やオイル煮など長時間かけて加熱調理するものは、半解凍がおすすめです。完全に解凍されていなくとも時間をかけて加熱するため、身から水分やうまみが完全になくならずに、ちょうど良い加減で仕上がります。■生さんまを保存するときの注意点新鮮なさんまが余ってしまったら、そのまま保存するのではなくきちんと処理をしてから保存するようにしましょう。丁寧にしっかりと処理されていれば、新鮮さが失われずにあとからでもおいしく安全に食べることができます。・流水でしっかり血を洗い流すまず、買ってきたさんまはしっかりと流水で洗い流します。さんまは薄いうろこがあるので、包丁などで軽くこすり落としてください。こうすることで、表面についているヌメリも取ることができるので、保存中に雑菌が増えるのも防げます。・残った水分をしっかりとる水できれいに洗い流したら、保存する前に必ず水分をキッチンペーパーでしっかりとふき取ります。内臓を取りのぞいた場合は、お腹の中の水分もふき取りましょう。冷蔵保存の場合は、あとから水分が出てくることもありますので、キッチンペーパーにくるむなどして保存します。・冷凍したさんまは必ず加熱調理するさんまに限らず魚を冷凍してしまうと、肉に比べてダメージを受けやすく、身質も劣化しやすい性質を持っています。そのため、冷凍したさんまは、生食には適していないため、必ず加熱調理をしてから食べるようにしましょう。・生さんまはアニサキスに注意さんまを生で食べるときは、アニサキスという寄生虫に注意しましょう。アニサキスは、2、3cmほどの糸状の長さで肉眼でわかります。通常は魚の内臓で多く発見されますが、まれに身の中に潜んでいることもあります。人間が誤って生きたアニサキスをのみこんでしまうと、激しい腹痛や嘔吐に見舞われますので、見つけたら除去するようにします。心配な場合は、しっかりと中まで加熱するか、24時間以上冷凍してから食べるようにしてくださいね。■保存に最適!新鮮な生さんまの見分け方安いさんまに出会えたら、つい余分に買ってしまうことがありますよね。保存してもおいしく食べるためには、より新鮮なものを見分ける必要があります。どのように選べばいいのか、新鮮さの見分け方について見ていきましょう。・下あごの先端が黄色いさんまの口は下顎が上顎よりも長く、新鮮なさんまは、この下顎が鮮やかな黄色です。日が経っているものは、この黄色がだんだん茶色に変化しますので、より黄色い口先のものを選びましょう。・お腹が固いお腹部分を指で触ると、弾力があるものが新鮮な証拠です。魚は、内臓部分から悪くなるため、日が経ってくると、お腹部分が柔らかくて内臓がドロドロしていることがあります。柔らかくなったものは、生で食べるのには向いていませんので、火を通してから食べるようにしましょう。・目が濁っていない新鮮なさんまの目は、黒目のまわりに透明感があります。まれに、目が純血していることがありますが、これは鮮度が落ちているのではなく、水揚げするときに圧迫されて純血してしまっているだけなので、問題ありません。・ピンとまっすぐしている手で触るのに抵抗がなければ、さんまの尾に近い部分を持って、頭を上向きに持ち上げてみましょう。新鮮なさんまは、身質がしっかりしているので、くたっとならずにまっすぐピンとなります。・背中に丸みがあるより脂がのったさんまを選ぶには、さんまの身体全体が丸みを帯びているかを確認します。さんまは、脂がのってくると背中の皮と身の間部分に脂の層ができるので、より背中側が盛り上がっているものの方が、脂のりがいいことを覚えておくといいでしょう。■生さんまに含まれる主な栄養素と効能さんまはおいしいだけでなく、食の専門家もおすすめするほど持っている栄養素が豊富です。具体的にさんまには、どのような栄養素が含まれており、私たちの体にどのような影響があるのかを見ていきましょう。・EPAさんまなど魚に多く含まれるとされている代表的な栄養素に、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。EPAは、必須脂肪酸の1つで、私たちの体に入ると血液中の血小板が固まるのを抑えて、血液の流れをよくするという効果があると言われています。EPAには、ただ1つ酸化しやすいという欠点があり、ビタミンEと一緒に摂取することで酸化を防ぐことができるそうです。さんまには、このビタミンEも含まれているので、酸化の心配もなくEPAを摂取することができるということです。・DHAEPAとならんで私たちの体に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)も、さんまに多く含まれていることがわかっています。DHAは、EPAと同じく血液の流れをよくする作用がありますが、主に脳や神経系組織に多く存在するため、脳の活性化に効果があると期待されています。脳の働きを良くすることで、老化防止や記憶力アップにもつながるので、子どもや高齢者は、積極的に取り入れると良い栄養素だということがわかります。・ビタミンAビタミンAは脂溶性ビタミンで、さんまなどの動物性の脂に多く含まれています。ビタミンAには、主に皮膚や目を保護する役割があり、視力低下の予防や成長作用に効果があるとされています。また、のどや胃腸などの粘膜を保護し、免疫力を高める効果も認められているそうです。ビタミンAは、タンパク質と一緒に摂取することで吸収力が高められるので、タンパク質が豊富なさんまを食べることで、風邪を引きにくい体作りも目指せるということです。・貧血予防貧血予防には鉄分が必要と世間では知られていますが、鉄には酸素を体中に運ぶという役割があることから、このように言われています。鉄分が不足すると体の機能が正常に動かなくなり、動悸やめまい、注意力の低下やイライラしたり、という症状が現れやすくなるそうです。鉄分には、肉や魚など動物性の食品に多く含まれるヘム鉄と、ほうれん草や大豆など植物性の食品に含まれる非ヘム鉄の2種類があります。さんまに含まれる鉄は、動物性のヘム鉄で、非ヘム鉄に比べると圧倒的に吸収率が良いため、さらに貧血予防効果が望めます。・悪玉コレステロールを減らすさんまが持つ栄養素のうちDHAは、母乳に多く含まれている成分であることがわかっており、私たちの体にとって必要不可欠であるとされています。このDHAには、先に述べた脳の活性化以外に、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があることも注目されています。DHAは、加齢とともにどんどん減っていく傾向があるため、女性や高齢者をはじめ年齢を重ねると共に、積極的に取ると良い栄養素だということがわかります。■生さんまを使ったおすすめレシピ生さんまは、お刺身や塩焼きで食べるのが一番ですが、ほかにもいろんなアレンジレシピがあります。旬の時期にしか食べられない、さんまの味を活かした調理方法をいくつかご紹介します。・炊き込みご飯材料(2人分)サンマ1尾お米1.5合ゴボウ1/2本ニンジン1/8本ショウガ1/2片だし汁270ml・酒大さじ2・みりん小さじ2・薄口しょうゆ大さじ1ミツバ(刻み)1/2束分ゆかり少々作り方手順1:サンマは包丁で尾から頭にヌメリをこそげ、水洗いして水気を拭き取り、身の厚い部分に切り込みを入れる。全体に分量外の塩小さじ2~3を振り、予熱しておいたグリルで6~7分焼く。(ヒント)ここでは両面焼きグリルを使用しています手順2:お米は水洗いしてザルに上げる。ゴボウは細かなささがきにして水に放ち、ザルに上げる。ニンジンは細切りにする。ショウガは皮をむき、みじん切りにする手順3:サンマは頭と尾を切り落とし、長さを半分に切って骨を取り除き、身だけにする手順4:炊飯器に(2)の洗い米を入れて<調味料>の材料を加え、通常に炊く水加減までだし汁を加える。(2)のゴボウ、ニンジン、ショウガを加えてひと混ぜし、サンマをのせてスイッチを入れる手順5:炊き上がったらサンマを取り出し、しゃもじで余分な水分を飛ばしながら混ぜ、ミツバも混ぜ合わせる。器にご飯をよそい、ユカリを振ってサンマをのせるお好みで、ごまやシソの千切りなど散らしても見た目がおいしそうですね。苦みのあるはらわたが苦手な人は、最後に身をほぐすときに取り除くといいでしょう。・かば焼き材料(2人分)サンマ2尾・塩少々片栗粉大さじ1サラダ油適量・酒大さじ2・砂糖大さじ1・みりん小さじ1・しょうゆ大さじ1ネギ(刻み)適量下準備サンマは尾から頭に向かって包丁でぬめりをこそげる。頭を落とし、腹側に切り込みを入れて包丁でワタを出す。次に水洗いして水気を拭き取る。頭側の中骨の上に包丁を入れ、骨に沿って尾まで滑らせるように切る(2枚おろし)。さらに中骨を下に置き、背側から中骨の上に包丁を入れ、尾に向かって包丁を滑らせるように切る(3枚おろし)作り方手順1:サンマの腹骨を包丁を寝かせて削ぎ落とし、半身を半分に切り、塩を振って10分おく手順2:(1)の水気を軽く押さえ、片栗粉を薄くつけ、サラダ油を熱したフライパンで両面中火で焼く手順3:(2)に<タレ>の材料を加えてトロミがつくまで加熱し、器に盛り、ネギを散らす・さんまフライ2枚おろし、または切り身を使ったもう1つおすすめのメニューがフライです。食べるときに骨があると食べにくいので、取り除いてから使います。事前に取り除いたものを冷蔵保存や冷凍保存しておくと、すぐに調理ができますよ。材料(2人分)サンマ(3枚おろし)2尾分・白ワイン大さじ1・ハーブソルト適量スライスチーズ2枚エリンギ大1本・小麦粉1/2カップ・卵1個・水適量・パン粉1.5~2カップ・ケチャップ大さじ3・トマトペースト小さじ1・ウスターソース小さじ1ブロッコリー(ゆで)2房サニーレタス2~3枚揚げ油適量作り方手順1:サンマは半身を半分に切り、<サンマの下味>の材料をからめ、10分置く。スライスチーズは縦4等分に切る。エリンギは縦4つに切る。<ソース>の材料を混ぜ合わせる。サニーレタスは水洗いし、食べやすい大きさにちぎって冷やしておく。 揚げ油を170 ℃に熱し始める手順2:サンマの汁気を軽く押さえ、薄く<衣>の小麦粉を振ってスライスチーズを挟む(4つ作る)。エリンギに薄く小麦粉をからめ、溶き卵をくぐらせてパン粉をつける手順3:残った小麦粉に溶き卵、水を加えトロ~ッとするくらいに混ぜ合わせる。(2)のサンマを通してパン粉をつけ、揚げ油でサックリ揚げる。エリンギも同様に揚げる手順4:器にサニーレタス、サンマ、エリンギ、ブロッコリーを盛り合わせ、<ソース>をかけるお好みで、種を取り除いて包丁で叩きつぶした梅干しや、青じそを身でくるんでフライにすると、違った味も楽しめますよ。・オイルパスタ和風のイメージが強いさんまですが、洋風にアレンジも可能です。材料(2人分)スパゲティー160g・塩16gサンマ2尾・塩少々ニンニク1片赤唐辛子(刻み)少々オリーブ油大さじ1塩少々アサツキ(小口切り)大さじ2~3粉チーズ適量作り方手順1:グリルは予熱する。サンマは水洗いしてヌメリを取り、水気を拭き取ってグリルで焼く。表面に美味しそうな焼き色がついたら取り出し、粗熱が取れたら骨と皮を取り除いて身をほぐし、塩をまぶす。(ヒント)ワタが苦手な場合は腹に切り込みを入れて取り出し、水洗いしてください。グリルはここでは両面焼きグリルを使用しています。お使いのグリルの説明書に従って下さい手順2:ニンニクは芽を取り除き、薄切りにする手順3:鍋にたっぷりの湯を沸かして塩を加え、スパゲティーをゆでる。袋の指定時間より2分短くゆでてザルに上げ、ゆで汁をきる。ゆで汁はとっておく手順4:フライパンにオリーブ油、ニンニク、赤唐辛子を入れて火にかける。香りがたったらスパゲティーのゆで汁をお玉1~2杯を加えて煮たて、スパゲティーを加えてからめる。トロミがついたら塩で味を調え、(1)のサンマを加えて合わせ、器に盛る。アサツキ、粉チーズを散らす■生さんまは上手に保存しておくのが大事秋の味覚のさんまは、1年のうち限られた時期にしか新鮮なものは手に入らない貴重な食材です。栄養満点で脂ものったおいしいさんまが手に入れば、正しいやり方で保存するなど、より長期間味わえるように工夫するのが大事ですね。《参考》・ 釧路市漁業協同組合「素晴らしいサンマの栄養」 ・ オーソモレキュラー栄養医学研究所「栄養素の説明」
2021年03月18日もち米を加工してつくられた食品であるお餅。こんがり焼いてしょうゆをぬったり、きな粉をまぶしたりして食べることが多いですよね。お正月になればお雑煮にも欠かせない食材です。そんなお餅がたくさん残ってしまったときの保存方法、みなさんはどうしてますか?食べようと思ったときにはカビてしまっていた、なんていう経験はないですか?そんな残念なことにならないためにも、今回は切り餅の保存方法やおすすめの食べ方などを徹底解説いたします!■切り餅を冷蔵保存する方法切り餅は500g入りや1kg入りなどがありますが、一度では使いきれないこともありますよね。そんなときとりあえず冷蔵保存することも多いのではないでしょうか。・個包装なら常温でOK切り餅がひときれずつ個包装になっているものは未開封であれば常温保存で大丈夫です。無菌状態で製造され、無酸素状態で個包装されているため常温で長持ちします。商品の袋に表記されている保存場所や賞味期限を確認して冷暗所に保存しましょう。・個包装の中に水滴?個包装のお餅の場合、時折袋の内部に水滴がつくことがあります。これは外気温との温度差でお餅から水蒸気が発生し、それが水滴となって袋の内側に付着している状態であり、品質上や衛生上には問題がないといわれています。・ラップで包んでフリーザーバッグへ個包装ではない場合や個包装でも外袋を開封してしまった、そんなときは保存しておきたい分のお餅をひときれずつラップで包んでフリーザーバッグに入れた状態で冷蔵保存しておくとよいでしょう。・しっかり密閉する空気にふれるといたむのが早くなってしまうため、お餅をラップで包むときにはぴったりとすき間のできないように包み、フリーザーバッグも空気を抜きながら閉じるようにしてしっかりと密閉しましょう。・わさびを使う方法わさびを使った保存方法もあります。わさびには揮発性の殺菌成分が含まれておりカビの繁殖を抑えるはたらきがあるといわれています。冷蔵保存しておきたいお餅を、密閉容器に重ならないようにして入れ、アルミカップなどにわさびを10gほど入れて一緒に容器に入れて保存します。この場合のわさびはチューブ状のものでも粉状のものを練ったものでも、使いやすいほうで大丈夫です。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存は常温の場合よりも長持ちしますが一週間程度で食べきるようにしましょう。その場合もきっちり密閉されているのかを確認し、空気にふれないよう注意して保存しましょう。保存状態が万全ではない場合には、一週間たっていなくてもいたんだりカビが生えてしまったりすることもあるので、食べる前にはよく状態を確認することが大切です。 ■切り餅を冷凍保存する方法冷蔵で保存できる期間では食べきれなさそうなときは冷凍保存をおすすめします。・冷蔵保存と同じ手順冷凍で保存する場合も冷蔵保存の場合と同じような手順をとります。お餅をひときれずつ空気にふれないようにぴったりとラップで包み、フリーザーバッグに入れ空気を抜きながらしっかりと密閉しましょう。・冷凍切り餅の解凍方法冷蔵庫で自然解凍フリーザーバッグから必要な分だけ取り出し、ラップに包まれた状態のまま冷蔵庫で数時間自然解凍します。電子レンジで解凍使いたい分だけラップをはずして耐熱皿にならべ、電子レンジで500Wで30秒から1分を目安に様子を見ながら解凍します。このとき、耐熱皿にオーブンシートを敷くとお餅がお皿にくっついてしまうのを防ぐことができるのでおすすめです。・鍋には凍ったままでOKお雑煮や鍋ものなどに使うときは、凍ったまま鍋に投入して調理できます。このとき煮汁が冷たいうちに投入し、10分ほど煮ることでとろりとした食感になります。凍ったままでも調理にとりかかれるのは手軽でいいですね。もちろんいったん解凍して、焼いてからお鍋に入れるのも大丈夫ですから、お好みの方法で。・冷凍保存可能な期間冷凍で保存された切り餅は約半年ほど日持ちしますが、冷蔵保存の場合と同様に、いたんだりカビが生えたりしていないかなどの確認を、調理する前に忘れずにしましょう。■自分でついた餅を冷蔵保存する方法お正月などには自分でお餅をつく、といったかたや、親せきやご近所さんなどにご自宅でついたお餅をいただく、といったかたもいるのではないでしょうか?おうちでついたつきたてのお餅は、やわらかくて格別なおいしさを味わえるでしょう。しかし、ある程度まとまった量のもち米を使ってつくので、すぐには食べきれないほどたくさんできてしまうことも多いですよね。市販の切り餅とは違う保存方法についてご紹介します。・『餅とり粉』は使わないお餅をつくときに臼や杵、手などにお餅がくっついてしまわないように使う粉を『餅とり粉』といいます。しかし保存を考えたときにはこの『餅とり粉』がカビの原因になりやすいといわれているため、使わずにお餅をつくのがよいかもしれません。もしいただききものなどで『餅とり粉』が使われていた場合は、保存するときに粉をよく落としてから保存するようにしましょう。・『水餅』にする昔ながらのお餅の保存方法に『水餅』というものがあります。この方法は、お餅を水に完全に沈めた状態で保存することで空気との接触を遮断し、カビが生えにくいようにするものです。・餅を完全に水に浸ける『水餅』の詳しい方法です。保存容器やボウルに水を張り、餅をいれます。このとき餅が水から出ているとそこからカビが生えてしまうので、必ず完全に水に浸かっている状態になるよう気をつけましょう。餅とり粉を使用したお餅の場合は、粉を水で洗い流してから保存するとよいでしょう。・水は毎日替える清潔な状態を保つことが大切な『水餅』。お餅をしっかり水に浸かるようにしておくことも重要ですが、水自体も放っておくと腐ってしまうので、かならず毎日新しいお水に交換しましょう。お餅もその都度洗い流しておくと、清潔な状態を保ちやすいですね。・水餅の保存可能期間冷蔵庫のないころからおこなわれていたという水餅は、きちんと清潔な状態を保てば約1ヶ月は保存が可能だといわれています。そのまま投入できるお鍋やお雑煮に適した保存方法でもあります。ですが、冬場に暖房器具などを使う現代では室内の温度が高くなってしまうので、水餅を保存するのは冷蔵庫内が安心できるといえます。■自分でついた餅は冷凍保存がおすすめつきたてのやわらかな食感を楽しむことができるのが魅力である、自家製のお餅。冷蔵庫保存や水餅での保存方法を紹介しましたが、おすすめしたい保存方法は冷凍保存です。自分でついたつきたてのやわらかいお餅は、市販の切り餅のように真空パックもされておらず、ついたり丸めたり、という工程で直接手で触れているため、いたみやすいと考えられるからです。・切り餅と同じ手順で冷凍保存の際の手順は、切り餅の項目で紹介した手順と同じです。ひときれずつぴったりとすきまのできないようにラップで包み、フリーザーバッグにいれ、空気をしっかり抜いて口を閉じます。お餅が直接空気にふれないようにすることが大事なポイントですね。・自然解凍して食べるつきたてのやわらかいお餅を小分けにして冷凍保存していた場合、ゆっくりと時間をかけて自然解凍をすればもとのやわらかさに近い状態になります。冷凍のまま調理するよりも生焼けになる心配などがないため、自然解凍がおすすめです。・冷凍保存可能な期間市販の切り餅とおなじく約半年ほどは冷凍保存が可能といわれています。しかし、冷凍していても少しずつ劣化は進んでいくので、なるべく短い期間で食べきるようにしたいですね。食べる前にはいたんだり、カビなどが発生していないかきちんと確認することを忘れずに。■餅の保存はカビに注意!市販の切り餅、自家製のお餅、それぞれの保存方法についてご紹介してきましたが、どちらの場合にも共通している注意点がありますよね。そう、『カビ』です。お餅を保存するうえで気をつけなければいけないポイントの数々は、この『カビ』を寄せつけないようにするためです。・カビとは?「カビが生えないように」「カビに気をつけて」といいますが、そもそもカビとは俗称で、きのこなどと同じ真菌類のひとつです。1mm以下の肉眼では見えない微生物の一部のうち、食品の上などで増殖し肉眼で見えるようになる種類を『カビ』とよんでいるのです。・カビが生えやすい条件がそろっているカビはあたたかく、湿度の高い環境を好み、そこに栄養分が加わると簡単に増殖してしまうのです。日本の気候はカビにとって好都合な環境が揃いやすいといえますから、湿度の調節や栄養分となるものを寄せつけないことが大事なポイントになります。・冷蔵庫に入れても生えるあたたかい環境を好む、と書きましたが、カビは0度~45度で発生し、その中でも特に20度~40度のあたたかい温度帯を好むのです。ということは、温度も湿度も低い冷蔵庫の中もカビが活動できる温度帯であるため、絶対に安心とは言いきれません。室内に放置しておくよりもずっと低いですが、冷蔵庫でもカビの生える可能性があるのです。冷蔵庫に入れておけば長期間でも大丈夫!と思っていると危険ですね。・カビが生えたら食べないでは、もしもお餅にカビが生えてしまったらどのように対処したらよいのでしょうか?カビの部分を取りのぞいて食べてしまう、という人ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、それはやめましょう。きれいに取りのぞいたつもりでいても「菌糸」とよばれるカビの一部が残っている可能性もありますし、カビから発生する「カビ毒」は体調不良を引き起こす危険も持っています。せっかく保存しておいたお餅を捨ててしまうのはもったいないですが、健康をそこなってしまっては元も子もありません。もしもカビが生えてしまったらすみやかに処分しましょう。 ■餅の栄養と効能日本人の主食であるお米。ごはんとして普段食べているのはうるち米。そしてお餅やおこわなどに使われるのがもち米です。もち米をついて作られるお餅の栄養や効能についてもご紹介します。・餅のカロリーお餅のカロリーは100gあたり234.9kcal、一般的な市販の切り餅だとひときれが約118kcalです。ごはんに換算すると、切り餅ふたきれがおおよそお茶碗一杯分となる数値です。ごはんよりも腹もちがよいともいわれています。・餅の栄養お餅には炭水化物、タンパク質、脂質が含まれています。これらは3大栄養素とよばれ、人間が生きるうえでの欠かせないエネルギー源です。それに加えて、ビタミンB1やミネラルもうるち米よりも多く含まれています。・餅の効能栄養素もバランスよく含まれているお餅には、どのような効能があるのでしょうか。お餅の原料であるもち米に含まれるでんぷん質はお餅にすることで粘りが出るため、腹もちがよくなるといわれています。これにより満腹感が持続して、間食防止につながることでダイエット効果が期待できますね。また、主な栄養素のひとつである炭水化物は、消化されるとブドウ糖に変化するのですが、このブドウ糖には脳を活性化させてくれるはたらきが期待できます。腹もちがよく頭もさえるとあれば、朝食に積極的に取り入れたいですね。■冷凍保存した餅の簡単レシピ焼いてしょうゆをぬったり、きなこをまぶしたり、お正月にはお雑煮で楽しむお餅。お雑煮は都道府県によって味や具材にそれぞれの特色がある料理でもあります。ではほかには?いたみやすいお餅を長く楽しむことができるように保存できたなら、もっといろいろな調理法を試してみませんか?冷凍保存したお餅を使った簡単なレシピをいくつかご紹介します。・ピリ辛肉巻き餅材料(2人分)豚バラ肉(しゃぶしゃぶ用)150~180g角餅3個大葉10枚・コチュジャン大さじ1/2・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・しょうゆ大さじ1白ゴマ少々黒ゴマ少々ゴマ油小さじ1ゆで卵2個下準備角餅は縦半分に切り、耐熱容器にかぶる位の水と一緒に入れる。電子レンジで2分~2分30秒加熱して、水気をきる。大葉は軸を切り落とす。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:豚バラ肉を2枚広げ、大葉と角餅をのせて巻く手順2:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(1)の巻き終わりを下にして入れ、フライパンに蓋をして全体に焼き色がつくまで焼く手順3:<調味料>を加えて全体にからめたら、残った大葉と一緒に盛り、白ゴマと黒ゴマを散らす。さらに、半分に切ったゆで卵を添える・キムチと納豆のからみ餅材料(2人分)お餅(角)2個・バター10g白菜キムチ50g納豆1パック卵黄2個分ネギ(刻み)適量もみのり適量しょうゆ適量下準備白菜キムチが大きい場合はザク切りにし、納豆と混ぜ合わせる。作り方手順1:お餅を水でぬらして、耐熱容器に重ならないように並べ、ラップをかけて電子レンジで45~60秒位加熱する。柔らかくなったら、バターを溶かしながらからめる手順2:お餅を器に盛り、混ぜ合わせた白菜キムチと納豆をかける。卵黄をのせて、刻みネギ、もみのりを散らし、しょうゆをかける・くるみずんだ餅材料(2人分)枝豆150g塩(ゆでる用)少々砂糖大さじ2水大さじ1クルミ大さじ2お餅(角)2個水小さじ1作り方手順1:枝豆はサッと水洗いして塩をからめ、たっぷりの熱湯に入れる。煮立てば4~5分ゆでてザルに上げ、冷めればサヤからだし、薄皮をむく。クルミはフライパンで香ばしく炒り、粗く刻む手順2:枝豆と砂糖、水をフードプロセッサー又はハンディプロセッサーにかけてペースト状にして、クルミと混ぜる手順3:角餅は水に通して耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをして、電子レンジに1分~1分30秒かけて、やわらかくする。水小1を加えて練り全体がまとまれば半分にちぎって丸め、手のひらで少し押さえて平たく形を整えて皿にのせ、2を添える・アイス大福材料(2人分)白玉粉75g砂糖50g水90ml片栗粉適量バニラアイス(市販品)適量作り方手順1:耐熱ボウルに白玉粉と砂糖を入れ、水を2~3回に分けて加え、その都度ゴムベラで白玉粉の粒がなくなるまでよく混ぜる手順2:(1)にラップをして電子レンジで30秒加熱し、いったん取り出してゴムベラで混ぜる。再度ラップをして1分程度水分がなくなるまで加熱し、よく混ぜる手順3:バットに片栗粉を広げ、(2)を流し入れてさらに片栗粉をまぶし、しっかりと粗熱を取る。人数分に分ける手順4:(3)に市販のバニラアイスクリームをのせて包み、冷凍庫で食べる直前まで冷やす■お餅を楽しむ私たち日本人にとって身近な食べものであるお餅ですが、お正月にお雑煮などを縁起物として食べる以外、あまり食べない人もいるそうです。いたみやすくすぐにカビが生えてしまうという印象があるため…というのも理由のひとつかもしれませんね。そんなお餅も、長く保存できる方法を知っていれば、簡単なアレンジができるレシピもたくさんありますから、一年中楽しめるのではないでしょうか?腹持ちがいいと言われることもありますし、白米の代わりとして食卓を彩ることもできそうです。おやつにも、主食にも向いている素敵な食材ですね。まずは朝ごはんに焼きもちを食べて、脳を活性化させて一日を始めてみるのもおすすめです!小包装のカット餅が安売りしているときは、迷わず買ってみましょう。《参考》・ 東京都福祉保健局「カビとカビ毒について」 ・ 文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」 ・ 越後製菓株式会社「包装餅に関する質問」
2021年03月18日ハンバーグは子どもにも大人にも大人気のメニューです。ただ、作るには工程が多いので時間がかかる料理でもあります。そのため、あらかじめたくさん作っておき冷凍しておくというご家庭も多いのではないでしょうか。冷凍しておけば、食べたいときにすぐに食べられるので便利ですよね。しかし、冷凍ハンバーグは調理や解凍方法によって味に差が出るのをご存知でしょうか?正しい解凍方法をおこなうことで、冷凍後もできたてと変わらないおいしいハンバーグが食べられるんだとか!そこで今回は、冷凍ハンバーグの解凍方法からアレンジレシピまでをくわしくご紹介します。 ■ハンバーグを冷凍する方法ハンバーグを冷凍するには主に2つの方法があります。焼いてから冷凍するか、タネの状態で冷凍するか、です。それぞれの方法をおさらいしつつ、おいしさをキープするにはどちらがいいのかご紹介します!・タネのまま冷凍する1つめは、ハンバーグのタネ焼かずにそのまま冷凍する方法です。こちらはハンバーグだけでなく、ひき肉として調理ができるのでアレンジレシピの幅が広がるのが大きなメリットです。タネをあえて崩してひき肉にしてそぼろにしたり、味つけを加えて肉みそとして使えたりと、汎用性が高いですよね。タネの適切な冷凍方法は、ハンバーグのタネを作ったあと、成形してラップで1つずつ包みます。その際に、ラップは空気を抜いて雑菌が入らないようにしましょう。成形したら金属トレーに置いて冷凍庫へ。トレーに置いた方が短時間で冷凍できるので鮮度がキープしやすいのでぜひ取りいれてみてくださいね。・焼いてから冷凍する2つめは、ハンバーグを焼いてから冷凍する方法です。こちらは作り置きに最適で、解凍してすぐに食べられるのが魅力です。適切な冷凍方法は、ハンバーグを焼いてからしっかりと冷ましてから冷凍すること。熱を持っているとラップに水滴がついてしまい、傷みの原因になるので注意しましょう。熱が取れたら1個ずつラップに包んで金属トレーに置いて急速冷凍してください。凍ったあとはラップのまま保存用袋に入れて保存しましょう。・ハンバーグは焼いてから冷凍がおすすめ手作りハンバーグは、時間が経つほど品質が変わりやすい料理です。特に生の状態だと季節や気温が影響して劣化しやすいので、注意が必要です。そのため、焼いてから冷凍した方が品質が落ちにくく安全性も高まります。また、生のまま冷凍したものは、調理のときに加熱する時間が長くなります。加熱時間が長すぎると肉が硬くなったり、肉汁が外に出てしまいパサパサした食感になることも。失敗がしにくいといった点でもハンバーグは焼いてから冷凍した方がいいでしょう。・冷凍ハンバーグの賞味期限はどのくらい?冷凍ハンバーグは、タネの場合と焼いた場合で賞味期限が異なります。賞味期限を忘れないように保存用袋などにきちんと日付を記入しておきましょう。タネのままの場合:約2週間焼いてから冷凍した場合:約1ヶ月火を通している分、焼いてから冷凍した方が賞味期限が長いです。ただし、どちらも時間が経つにつれて劣化していきますので、なるべく早く食べるようにしましょう。■冷凍ハンバーグの上手な解凍方法冷凍ハンバーグを解凍するにはいくつかの方法があります。解凍時間を優先するのか、お弁当で利用するのか、家で食べるか…など、用途によって選びましょう。・前日に冷蔵庫に移して解凍する1つめは冷凍庫から冷蔵庫に移しておく方法です。これは時間がかかりますので、前日や朝に冷蔵庫に移しておきましょう。タネのままでも焼いたものでも、時間をかけて解凍した方が風味や品質が落ちず、失敗もないのでおすすめです。・電子レンジで解凍する2つめは電子レンジで解凍する方法です。こちらはすぐに食べたいときに有効です。焼いてから冷凍してあるハンバーグは、レンジで解凍して温めればすぐに食べることができますね。しかし、タネの状態の場合は解凍しすぎるとタネが崩れてしまう恐れがあります。調理するときにしっかりと加熱するので、レンジでは半解凍くらいにしておき、型崩れを防止するのも1つの手段ですよ。・冷凍のまま蒸し焼きにする冷凍ハンバーグは、解凍しなくても調理することが可能です。ただし、中の部分までしっかりと加熱しないと生焼け状態なったり、火加減を誤ると肉汁が外に流れるという弱点があります。生焼けを防ぐためには蒸し焼きにしてじっくりと調理していきましょう。蒸し焼きにすると、肉汁がしっかり閉じこもったジューシーなハンバーグができます。具体的な手順はのちほどご紹介します!・市販品は湯煎解凍が多いスーパーでも、冷凍ハンバーグがたくさん売られています。市販品は主に湯煎解凍するものが多く、賞味期限もご家庭で作ったものよりも長いのが特徴です。湯煎するだけでふっくらとジューシーなハンバーグが食べられるのは嬉しいですよね。最近ではお弁当用のミニサイズのも発売されており、解凍要らずでそのまま入れるだけのもあったり、味つけもバリエーションが豊富だったりするのでいろいろ食べ比べてみるのもおもしろいですよ。■冷凍ハンバーグを解凍するときのコツ冷凍ハンバーグを解凍するにはいくつかポイントがあります。おいしく安全に食べるためにもコツをしっかりと押さえておきましょう。・ゆっくり時間をかけて解凍するよりできたてに近い状態で食べるためには、ゆっくりと時間をかけて自然解凍するのが大切です。そうすることで風味を損なわずにおいしく召し上がることができます。解凍時間はおよそ6時間以上はかかりますので、前日や朝のうちに冷蔵庫に移しておいて夜に調理すれば効率的です。・触って固さがなければOKあらかじめ焼いてあるハンバーグは、中まで解凍できているか心配ですよね。冷凍ハンバーグは、焼いてあるものでもレンジやフライパンなどで再加熱した方が安全です。つまり、解凍できているかの判断は触ってみて固さがないかを確認するだけでOK。もし中の部分が解凍しきれていなくても、再加熱したときにちゃんと解凍できますので安心してくださいね。■冷凍ハンバーグの解凍とおいしい焼き方冷凍ハンバーグは、解凍させてからでも、凍ったままでも調理できます。ただ、焼き方にはコツがあり、調理の仕方でおいしさがグッと変わりますよ。・解凍させて焼く場合【タネのまま】自然解凍、もしくはレンジで解凍する中火で熱したフライパンで両面に焼き色をつける火を弱火にして、水、もしくは白ワインをいれて蓋をして蒸し焼きにする中までしっかり火が通ったか竹串などで刺して確認して完成(透明の肉汁が出たらOK)【焼いたもの】自然解凍、もしくはレンジで解凍する解凍したら、レンジで30~1分ほど温めるあらかじめ焼いてあるハンバーグは、レンジを使用するのが1番手っ取り早いです。ただ、レンジはハンバーグの個数によって加熱にムラがでますので注意しましょう。温めが足りない場合はハンバーグをひっくり返して10秒ほど加熱時間を追加してください。加熱しすぎると肉が固くなりやすいので、こまめに追加した方がいいでしょう。もちろんフライパンで加熱しても大丈夫ですよ。・解凍せず凍ったまま焼く場合【タネのまま】タネをフライパンに並べて少量の水を入れる蓋をして弱火でじっくりと蒸し焼きにして火を通すフライパンの水分がなくなったら蓋を外し、両面に焼き色をつける中までしっかり火が通ったか竹串などで刺して確認して完成(透明の肉汁が出たらOK)【焼いたもの】冷凍ハンバーグをフライパンに並べて少量の水を入れる蓋をして弱火でじっくりと蒸し焼きにして火を通す生のハンバーグは、きちんと中まで火を通すのが先決。そのあとに焦げ目をつけることで肉汁が閉じこめられます。また、タネのものでも焼いたものでも、冷凍したまま焼くとかなり時間がかかります。根気強く弱火でゆっくりと火を通すことでふっくらとおいしく仕上がりますよ。■賞味期限が切れたハンバーグの見分け方ハンバーグは、冷凍していても時間が経てば経つほど傷みが生じてきます。賞味期限が切れたものは体調不良を引き起こす可能性があるので注意が必要です。では、どうやって賞味期限が切れたかを見分ければいいのでしょうか?・カビが生えている賞味期限が切れているかを判断するには、まず「見た目」をチェックしましょう。ハンバーグに、焼き目ではなく、黒や緑の斑点のようなものがある場合は要注意。斑点はカビが生えている証拠なので処分してください。その部分だけ取り除いてもハンバーグ自体が腐っているので決して食べないでくださいね。・酸っぱい臭いがする次に判断する基準は「臭い」です。特に、タネのままのハンバーグは生ものですので、腐っていると異臭がします。冷凍していると気づきにくいですが、解凍時や焼いたあとに酸っぱい臭いがしたなら腐っている証拠です。異臭がしたら迷わず処分しましょう。・酸味や苦みが増している3つ目の判断方法は「味」です。明らかに肉の味がおかしい場合や、酸味、苦みを感じたときは食べずに処分しましょう。また、ハンバーグを割ったときに糸が引いていたり、中にカビがあったりする場合もNGです。・パサついているハンバーグは加熱しすぎると肉汁が外に出て、食べたときにパサパサしてしまいます。これは食べられないわけではないですが、やはり肉汁が多い方がおいしいです。フライパンやオーブンでじっくり弱火で加熱することでパサパサ感は防ぐことができます。・調理中にも注意が必要実は、ハンバーグは調理の過程で非常に雑菌が侵入しやすい料理です。そもそも、ひき肉は傷みやすい食材。さらに野菜を入れたり、こねるときに手の熱で温度変化が生じたりすると傷みが進行しやすいのです。極力傷みをおさえるために、ビニール製の手袋を使ったり、ボウルを氷水で冷やしながらこねる(雑菌の繁殖をおさえるため)などして工夫するといいですよ。■冷凍ハンバーグを使ったおすすめレシピ冷凍ハンバーグをそのまま食べてもおいしいですが、いろんなアレンジ料理もできるんです。最後は冷凍ハンバーグを使ったレシピをいくつかご紹介しますので、ぜひご参考にしてくださいね。・煮込みハンバーグ材料(4人分)冷凍ハンバーグ 小さめ8等分・水煮トマト(缶) 1缶(1缶400g入り)・トマトペースト 大さじ2玉ネギ 1/2個シメジ 1袋セロリ 1/2本赤パプリカ 1/2個ブロッコリー 1/2株ベーコン(みじん切り) 2枚分・顆粒スープの素 大さじ1・水 100ml白ワイン 大さじ3塩コショウ 少々粉チーズ 大さじ2ドライパセリ 少々オリーブ油 大さじ1下準備<トマトソース>の水煮トマトは網を通して、トマトペーストと混ぜ合わせる。玉ネギは縦薄切りにする。シメジは石づきを切り落として小房に分ける。セロリは筋を引いて斜め薄切りにする。赤パプリカは種とヘタを取り、1cm角に切る。ブロッコリーは小房に分ける。作り方手順1:フライパンに残りのオリーブ油を入れ、ベーコンを炒めて脂が出てきたら玉ネギを加え、しんなりするまで炒める。シメジ、セロリ、赤パプリカ、ブロッコリーを炒める。全体に少ししんなりしたら、白ワインを加えて強火にし、アルコール分を飛ばす手順2:<トマトソース>を加え、煮立ってきたら<スープ>の材料を加えて塩コショウで味を調える。解凍したハンバーグを加え、煮立ってきたら火を弱めて、10分煮込む手順3:器に盛り分け、粉チーズ、ドライパセリを振る焼いたハンバーグを使えば簡単に調理できます。蒸し焼きをしてから煮こむことで、中までしっかりと火が通り、生焼けの心配もありません。水で蒸し焼きしてもいいですが、白ワインだと酸味が出て大人の味わいになりますよ。・照り焼きハンバーグ材料(2人分)冷凍ハンバーグ温泉卵 2個・砂糖 大さじ1.5・しょうゆ 大さじ1.5・片栗粉 小さじ1・水 75ml作り方手順1:混ぜ合わせた<照り焼きソース>の材料をフライパンに入れる。絶えず混ぜながら、中火で加熱する。トロミがついて沸騰したら火を止める手順2:ハンバーグに(1)をかけて、温泉卵をのせる煮こみハンバーグとほとんど工程は同じです。照り焼きの甘辛い味がご飯がよく進み、子どもも大人も大満足の1品です!・ロールキャベツ材料(4人分)冷凍ハンバーグキャベツ 8~12枚ベーコン 8枚小麦粉 大1サラダ油 小2ドライパセリ 小1・水煮トマト(缶) 1/2缶(1缶400g入り)・ケチャップ 大3・固形ブイヨン 1個・白ワイン 大3・ローリエ 2枚・水 200ml下準備キャベツは軸をくり抜き、流水にあてて1枚づつ葉をはずす。耐熱ボウルに入れ、ラップをして5~6分加熱してしんなりさせて水に取り、粗熱が取れれば水気を拭き取る。ベーコンは半分の長さに切る。作り方手順1:キャベツの葉は軸の堅い部分は削ぎ切りにし、軸に浅く切り込みを入れ、切り取った軸はみじん切りにする手順2:キャベツの葉を広げ、小さい葉は2枚重ね、塩コショウをし、薄く小麦粉をふる。ハンバーグをのせてクルクルと巻き、ベーコンを帯状に巻いて楊子で止める手順3:鍋にベーコンの巻き終わりを下にして並べ、<トマトソース>の材料を加え、落とし蓋をして弱火で30分以上、煮汁が半量になるまで煮込む手順4:楊子をはずし、器に煮汁ごと盛り付け、ドライパセリを散らすこちらは生の状態の冷凍ハンバーグを使います。解凍せずに凍ったままの方がキャベツに包みやすいですよ。ただ、冷凍したままなので、時間をかけてゆっくりと煮こむことが大切です。スープの味が染み込んだロールキャベツは優しい味わいでほっこりできるでしょう。・ロコモコ丼材料(2人分)冷凍ハンバーグ・カットトマト缶 100g・ニンニク(すりおろし) 小さじ1/2・玉ネギ 1/4個・顆粒スープの素 小さじ1/2・水 80ml・しょうゆ 小さじ1ご飯茶碗 2杯分卵 2個レタス 2枚スプラウト 1/4パックサラダ油 適量下準備<ソース>の玉ネギは縦薄切りにする。レタスはせん切りにする。スプラウトは根を切り落とし、レタスと共に水にさらしザルに上げる。作り方手順1:フライパンに玉ネギを入れて、しんなりするまで炒める。他の<ソース>の材料を加えてトロミがつくまで煮詰める手順2:別のフライパンにサラダ油を熱し、目玉焼きを作る。<ソース>のフライパンに解凍したハンバーグを入れてからめる手順3:器にご飯、レタスとスプラウト、ハンバーグ、目玉焼きを盛り合わせるハワイの家庭料理であるロコモコ。目玉焼きとハンバーグの組み合わせは見た目も食欲をそそります。冷凍ハンバーグがあれば、目玉焼きとソースだけ作ってすぐにできますので、忙しい日にぴったりの1品です。■冷凍ハンバーグをおいしく安全に食べよう冷凍ハンバーグは、冷凍方法や解凍の仕方によっておいしさや品質が全然変わってきます。特に大切なのは加熱の仕方!加熱しすぎるとパサパサになりやすいですし、中まで加熱できていないと安全に食べられません。丁寧な加熱をすることでおいしさと安全性が守られます。解凍したハンバーグはお手軽で、ソースを変えるだけでいろんな味が楽しめますし、アレンジもしやすいのでぜひご家庭に常備してみてくださいね。
2021年03月16日子どもから大人まで人気のフルーツであるバナナ。バナナは、りんごやみかんと同じくらいに私たちになじみ深いフルーツですが、正しい保存方法を知らないという方も意外と多いのではないでしょうか?「とりあえず冷蔵庫に入れている」や「すぐに黒くなったり、傷んでしまう」という方は正しい保存方法を知れば、よりおいしく、より長い間バナナを保存できるようになります。■バナナを冷蔵庫に入れると黒くなるのはなぜ?バナナを買ってきて冷蔵庫で保管しておいたら、全体的に真っ黒になってしまったという経験をしたことは何度かあるのではないでしょうか?「なんでこんな黒くなってしまうの?」「黒くなったバナナは食べても問題ないの?」という疑問にお答えしていきます。・バナナが黒くなる理由バナナが黒くなってしまう理由には、バナナが熱帯性植物であり、冷気に弱いという特徴が関係しています。冷蔵庫内は低温の環境であるため、この環境にさらされ続けることで皮の細胞が破壊され、酵素のはたらきが活性化し、ポリフェノールが作られることでバナナが黒くなるなどの低温障害が発生します。ちなみにバナナに携わる人の間では、この低温障害のことを「風邪」と呼ぶそうです。・黒くても腐っているわけではない皮が黒くなってしまったバナナは食べるのが不安と思うかもしれませんが、捨ててしまう前に一度皮をむいて中の果肉の状態を確認しましょう。皮が黒く変色していても、果肉がきれいであれば問題はありません。 ■バナナの冷蔵庫保存はおすすめできないってホント?果物は低温の環境下で保存することで腐りにくくなり、長期間保存することのできるものが多いのですが、バナナをはじめとするマンゴー、パイナップルなどの熱帯性の果物は例外です。低温障害が発生してしまうことは前の項目でもお伝えしました。ではバナナの保存に適した温度はいったい何度なのでしょうか?・バナナの保存に適した温度バナナに最適な温度は15〜20℃なので、常温で保管するのが適しています。バナナ の保存に適した温度はバナナが育つ環境に関係があります。ご存じの方も多いかと思いますが、バナナが生産されているのはフィリピン、エクアドル、台湾などの熱帯、亜熱帯地域です。そのためバナナは寒い場所での保管に適していないのです。・冷蔵庫保存がNGだと言われる理由は見た目のせいスーパーなどに並べられているものを見ても、冷蔵機能がある場所に置かれていませんよね。バナナを冷蔵庫で保存することがNGと言われる主な理由は、黒く変色してしまうということです。前の項目でもご説明した通り、黒く変色しても腐っているわけではないため、果肉に影響がないようなら食べることはできます。しかし、人がおいしそうと判断する大きな要因は、見た目の状態ではないでしょうか。真っ黒に変色してしまったバナナと、鮮やかな黄色のバナナがあったら、手に取るのは間違いなく黄色のバナナですよね。■実はおすすめ!バナナを冷蔵庫で保存する方法バナナは冷蔵庫での保存に適していないということをお伝えしてきましたが、冷蔵庫での保存ができないというわけではありません。低温障害によって皮が黒ずんでしまったりはするものの、鮮度自体は保たれたままです。冷蔵庫での保存も注意すべきポイントを抑えておけば、低温障害の影響を軽減できますよ。冷蔵庫保存の際の注意点をご紹介します。・1本ずつ新聞紙・ラップでくるみエチレンガスを遮断バナナを房から切り離して1本ずつラップで包み、その上から新聞紙で包む方法があります。スーパーでバナナを購入する際は、バラ売りされているものもありますが、房のままで買うということが多いですよね。バナナは熟成を進めるエチレンガスを放出しているので、房のまま保存してしまうとお互いのエチレンガスによって熟成が進み、傷みが早くなってしまいます。バナナ同士や他の果物からのエチレンガスの影響を避けるためにもラップで包むようにしましょう。また新聞紙に包むことで湿度を適切な状態で保たせたり、冷蔵庫の冷気が直接当たるのを防ぐ効果が期待できます。・冷蔵庫に入れるタイミングバナナは収穫後一定期間おいておくことで追熟して甘みが増す果物ですので、お好みの状態になったら冷蔵庫で保存するようにしましょう。冷蔵庫に入れることで追熟を遅くできますので、お好みの状態を少し長く保つことができます。スーパーに売られているものは十分に追熟が進んでいないものも多いので、自宅で熟成させてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。・冷蔵保存可能な期間この方法ですと大体10〜15日ほど保存ができます。冷蔵庫に入れたからといって追熟が止まるわけではなく、緩やかに進行します。フレッシュな状態のものが好きなら早めに、甘く熟した状態が好きなら冷蔵庫に入れてから10〜15日のうちに食べ切るようにしましょう。バナナの状態によっても多少違いがありますので、必ず状態をみるようにしてくださいね。・冷蔵庫より野菜室がおすすめ冷蔵庫の野菜室はメーカによって温度の違いは多少ありますが、2〜7℃と通常の冷蔵庫に比べて少し温度が高く設定されています。5〜10℃の間でバナナを保存することによって、発生するエチレンガスの量が減り、追熟するのを遅らせることができると言われているので、野菜室で保存する方がおすすめです。・ときどき湿気を逃がすのがポイントバナナをラップと新聞紙を使って保存する方法では、新聞紙が程よい湿度を保ってくれるのですが、より長期間保存をするためには、5日に1度くらいの頻度で新聞紙やラップにたまった湿気を逃すことがポイントです。この一手間をすることで湿気がたまってバナナがムレてしまったり、カビが発生するのを抑えられます。長期間冷蔵庫で保管したい場合は、買ってきた日付、新聞紙、ラップを交換した日付を忘れないようにメモすると確実ですよね。■バナナを冷蔵庫以外で保存する方法冷蔵庫でバナナを保存する方法をご紹介しましたが、ここからはより生育環境に近い常温での保存の仕方や、そのときに気をつけなければいけない点、正しい冷凍保存方法をご紹介していきます。この方法を覚えてしまえば、お好みの食べ方や用途に合わせて、保存方法もうまく使い分けることができますよ。・常温保存の正しい方法バナナを常温保存するときには15〜20℃くらいの風通しの良いところで保存しましょう。冬場など寒い時期には熟成が止まってしまうので、人が出入りする事の多いリビングなどで保存すると良いでしょう。多くの人がバナナをおくときに、バナナの柄の部分を上に向けるようにしているかと思います。しかしこのようにして置いてしまうと房の重みによって地面と接している部分がつぶれてしまい、そこから傷み始めてしまいます。バナナの柄の部分を下にして山型にしておくか、バナナスタンドにつるして保存するようにしましょう。つるしておくことで地面と接する部分がなくなるので、中の果肉がきれいな状態のまま保存できますよ。最近では100円均一でもバナナスタンドを購入できます。つるして保存したいけどバナナスタンドをおく場所がないという人は、S字フックに掛けておくだけでも代用ができますのでお試しください。・冷凍保存の正しい方法 皮をむいて保存する方法皮をむいてラップに包んで冷凍するだけのシンプルな方法です。解凍途中でもアイスのように食べることができますよ。一口大にカットして保存する方法一口大にカットして、重ならないように保存袋に入れて冷凍する方法です。一口大にカットしているので、ヨーグルトやトーストのトッピングとしてすぐに使える便利な保存方法です。こちらも、そのまま15分ほど自然解凍することでアイスのような食感を楽しめますよ。ペースト状にして保存する方法皮をむいてからフォークの背の部分でつぶすか、フードプロセッサーを使ってペースト状にしてから冷凍する方法です。凍ったままスムージーに加えたり、ケーキなどの生地に練り込む場合に覚えておきたい保存方法です。このように冷凍保存にもいろいろな方法があります。冷凍保存の利点としては約1カ月ほど保存ができる点や、一度凍らせることによって繊維が壊れるので、より滑らかな食感が楽しめるという点があります。■バナナの食べごろを見極めよう!みなさんはバナナの食べごろを見分ける方法があるのをご存じですか?スーパーの青果コーナーに並んでいる状態がもう食べごろじゃないの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?もちろんすでに売られているものですから、買ってすぐに召し上がっていただけます。しかし追熟をさせることによって、バナナ本来の味わいやそれ以上の豊潤な香りと甘みをより楽しむことができるのです。バナナの食べごろは皮の色の変化に注目することで、見分けられるようになりますよ。・『フルイエロー』になったときバナナにはフルイエローと呼ばれる状態があるのをご存じですか?実はバナナには色の変化によってバナナの熟度がわかる、カラーチャートと呼ばれるものがあるんですよ。フルイエローと呼ばれるものもそのうちの1つで、これはバナナが全体的に黄色くなっている状態のことを指します。この状態のバナナは、バナナらしい十分な甘みがあります。ちなみにバナナの生産国から日本に輸入されるときは、バナナ全体が緑色の「オールグリーン」です。そこからスーパーに並ぶまでに専用の保管場所で追熟され、両端だけ青みがかっている「グリーンチップ」と呼ばれる状態で店頭に並びます。・『シュガースポット』に注目バナナを食べたことがある方は必ずと言っていいほど皮の表面に現れる茶色い斑点をみたことがあるでしょう。この茶色い斑点は「シュガースポット」と呼ばれ、このシュガースポットが出てきたら甘く熟している証拠です。シュガースポットが所々に現れている状態を「スター」と呼び、この状態は深い甘味と豊潤な香りが楽しめます。さらに追熟が進み全体的にシュガースポットが現れ、茶色に深みがかかって熟し切った状態を「ダップル」と呼びます。■バナナのおすすめレシピバナナ自体に十分な甘味がありそのまま食べてももちろんおいしいのですが、調理することによって、よりおいしく食べることができますよ。・フライパン焼きバナナバナナを皮ごとそのまま焼くだけというシンプルな料理です。バナナを加熱することによって、とろ〜りとした食感になったり、甘みが増しますよ。材料(2人分)バナナ2本アーモンド6~8粒レモン汁大さじ1バター10gメープルシロップ大さじ2ミントの葉適量下準備アーモンドは粗く刻む。作り方手順1:アルミホイルの上に皮をむいたバナナをのせ、その上にレモン汁、バター、メープルシロップをかけ、アーモンドを散らす。アルミホイルの口を閉じる手順2:フライパンに(1)をのせ、弱めの中火で8~10分フライパンに蓋をして焼く。仕上げにミントの葉を飾る・バナナパウンドケーキ材料(縦11cm×横20cm×高さ7cmのパウンド型1台分)バナナ1本天津甘栗8~10粒ホットケーキミックス200gバター100g卵3個牛乳大さじ2砂糖60g下準備バナナは皮をむき、フォークの背でよくつぶす。天津甘栗は粗く刻む。バターは常温にもどしておく。卵は溶いて牛乳と合わせておく。パウンド型に分量外のバターを薄くぬっておく。オーブンを170℃に予熱する。作り方手順1:ボウルにバターを入れて泡立て器でよく練り、砂糖を2~3回に分けて加え、白っぽいクリーム状になるまでよく混ぜ合わせる。さらに溶き卵を少しずつ加え、よく混ぜ合わせる手順2:(1)のボウルに振るったホットケーキミックスを入れ、泡立て器からゴムベラに変えてサックリと混ぜ、バナナと天津甘栗も加える。全体に混ざったら、パウンド型に入れて170℃に予熱しておいたオーブンで50分焼く。表面が焦げそうな場合は、アルミホイルをかけて下さい手順3:粗熱が取れたら型から出し、お好みの大きさに切って器に盛る■バナナを上手に保存しておいしく食べよう私たちの食卓に登場することも多いバナナですが、今まで間違った方法で保存していたという方も多かったのではないでしょうか?正しく保存することで、今までよりも長くきれいな状態でバナナをおいしく保存できるようになりますよ。ポイントさえ押えてしまえば、常温、冷蔵、そして冷凍でもとっても簡単に保存できます。用途に合わせた保存でバナナを便利に使いましょう。また、バナナは追熟することで甘みが増す果物ですので、そういった変化や自分の好きな状態を見つけてみるのもおもしろいですよね。みなさんも上手にバナナを保存しておいしく召し上がってくださいね。
2021年03月12日魚は四季ごとに旬の味を楽しむことができ、栄養的にも優秀な食品ですよね。「魚を冷凍保存している」というご家庭もあると思いますが、保存方法や期間について迷ったことはありませんか?実は保存方法の仕方で調理後のおいしさも変わってきます。適切な方法をおさえて、魚をおいしく食べましょう。■切り身の魚を冷凍する方法切り身の魚は、忙しいときや魚の下処理が苦手な人でも、手軽に調理することができます。火を通すだけでおいしい魚を楽しむことができ、生ごみの手間もはぶけて便利ですよね。魚の切り身は生の状態はもちろん、焼いて加熱調理した状態でも冷凍が可能です。・ドリップを拭き取り保存袋へ切り身を生で冷凍するときは、塩を少量まぶし、魚からでた水分を清潔な布やキッチンペーパーでしっかりふきとりましょう。下処理が済んだら、ラップに一切れずつ包んで保存袋に入れて冷凍します。魚から出る水分をそのままにしておくと、臭みや鮮度が落ちる原因になります。必ずしっかり拭き取っておいてくださいね。また、魚が空気に触れることで乾燥したり、冷凍焼けして味がおちることがあります。保存袋の空気もしっかり抜いておきましょう。・焼いてほぐしてから冷凍するほとんどの切り身は、焼いて調理済みの状態で冷凍することもできます。一度冷凍してしまうと、焼きたての状態とまではいきませんが、忙しいときには重宝しますよ。切り身を焼いて冷凍する場合は、塩焼きにしたあとラップで小分けして冷凍保存します。食べやすい大きさに切って冷凍しておけば、お弁当のおかずとして使うこともできます。また、骨を取ってほぐしておけば、魚のフレークとして食べることができ、骨が苦手なお子様などにもおすすめです。・焼いてから冷凍するのに向いている魚加熱処理した切り身を冷凍すると、どうしても味が落ちてしまいます。決して食べられないわけではないですが、脂の少ない魚は少しパサついた食感になる場合もあります。もともと脂の多いサバやサケ、ブリなどは味の変化がおこりにくく、冷凍保存に向いています。味の変化は、保存の仕方や人によって感じ方も違います。気になるようなら、ほぐしてチャーハンの具や、おひたしに混ぜたりするのもいいですよ。・保存可能期間適切な方法で冷凍されていれば、2~3週間ほどは保存可能です。それ以降も食べられなくはないでしょうが、酸化や冷凍焼けなどによって味が著しく低下してしまう恐れがあります。できるだけ2~3週間を目安として、最悪でも1ヶ月以内には食べきることが理想です。■魚をまるごと冷凍する方法趣味で釣りに行く人やそういった人が身近にいる人は、魚が丸ごと手に入る機会もあるのではないでしょうか?たくさんいただいて食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。・保存袋に入れて急速冷凍丸ごと1匹冷凍したいときは、保存前にウロコ、エラ、ハラワタの処理をしておきましょう。必要なければ頭も落としておいても問題ありません。お腹の中をきれいに洗って、一匹ずつラップに包んで重ならないように保存袋に入れ冷凍します。魚はハラワタから鮮度が落ちていきますので、必ず最初に処理しておきましょう。また、あらかじめ用途が決まっているのであれば、三枚おろしにしておくなど、使いやすようにしておくと便利ですよ。・すり身にしてから冷凍OK新鮮な生魚なら、すり身にして冷凍するのもおすすめですよ。一度冷凍した魚はすり身にするとパサついてしまうことがあるので、すり身にしてから冷凍する方が良いでしょう。自家製のすり身はお店の物とはまた違った味わいで美味しいですよ。作ったすり身は使いやすい量に小分けしてラップに包んで保存袋で冷凍しましょう。・すり身にして冷凍するのに向いている魚すり身を自宅で作る場合、白身にこだわらなくても大丈夫です。大抵の魚はすり身にできますので、旬の魚を選ぶと良いですよ。お店でもよく見かけるイワシやアジ、タラ、あたりのポピュラーなものは特におすすめです。・保存可能期間丸ごと冷凍保存した魚は、切り身同様2~3週間を目安として1ヶ月以内には食べきりましょう。すり身の魚は、加工するときに細胞が切断されことが多く、他の保存方法より傷みやすくなります。たとえ冷凍保存していたとしても、保存期間は2週間程度にしておきましょう。■刺身用の魚の冷凍方法スーパーなどで見かける「刺身用」と表記されている鮮魚も、適切な方法をとれば冷凍保存できます。安売りのときになどにたくさん買って冷凍すれば、食べたいときにお刺身でいただけます。ただし、切り身で売られているものや傷みやすい青魚(イワシ、アジ、サンマ、サバ)に関してはおすすめしません。これらをどうしても冷凍保存する場合は必ず加熱調理して食べましょう。・水気を拭き取り保存袋へ魚を刺身用として冷凍する場合は、三枚おろしなどの「サク」の状態にしておきます。中骨を取り除いておくと食べやすくなりますよ。下処理した魚は、清潔なふきんやキッチンペーパーなどで優しく包み水分を拭き取ったら、ラップでピッタリと包みます。最後に上からアルミホイルで包んで保存袋で保存します。中の空気はしっかり抜いておきましょう。急速冷凍できる冷蔵庫なら、急速冷凍機能で凍らせます。できない場合はアルミトレーに乗せるなどしてなるべく低温で素早く凍らせるようにします。切り身などもこの方法で冷凍が可能ですが、使うときは加熱調理しましょう。・下味をつけておくのもよい刺身が残ってしまったり、傷みやすい魚は醤油、酒、みりんを使って「刺身の漬け」を作っておくと2~3日日持ちしますよ。ただしあくまで生ものですので、おかしいと感じた場合は食べるのをやめましょう。冷蔵保存が不安な場合は、そのまま保存袋で冷凍保存が可能です。「刺身の漬け」を作るときは、最初に調味料を鍋で煮切っておき、冷ましたものをお刺身に混ぜ合わせます。色んな種類のお刺身とあわせることができるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。・保存可能期間刺身用の魚を冷凍保存した場合は、1週間程度を目安に食べきるようにしましょう。もしそれ以降も保存したいときは、解凍したあとに加熱調理して食べれば1ヶ月程は保存することができます。ただし、冷凍保存している間にも乾燥や酸化によって少しずつ品質は落ちていきます。できるかぎり早く消費してしまうのが理想です。■魚介類の冷凍方法と保存期間魚以外の魚介類も、種類によっては冷凍保存が可能です。こちらに保存方法や、コツをまとめていますのでご自宅でも参考にしてみてくださいね。・イカイカは品質が低下しづらく、冷凍保存に向いています。新鮮なイカならきちんと下処理して冷凍すれば、料理に使うのはもちろん、お刺身で食べることもできますよ。お刺身用に保存する場合(保存期間:1週間)ワタを抜いておき、皮をはいで表面を清潔な布やキッチンペーパーで拭き取り、頭、ミミ、ゲソにわけます。それぞれ空気が入らないようにピッタリとラップして重ならないように保存袋で冷凍保存しましょう。調理用に冷凍する場合(保存期間:1ヶ月)ワタを抜いて、頭とゲソ部分をはなして水分を拭き取りましょう。その後、ラップと保存袋を使って冷凍します。下処理の段階で使いやすいように切って小分けすると、忙しいときなどに便利です。・タコタコは冷蔵庫で保存すると3日程度が限界ですが、イカと同じく冷凍保存するのに相性の良い食材の一つです。ただしタコの状態によって、保存方法が微妙に異なります。茹でたタコの場合水分を拭き取り使いやすいように小分けして、空気が入らないようにラップや保存袋を使って冷凍します。ある程度細かくしておくとタコ焼きやからあげを作るときに便利ですよ。生のタコの場合下処理済み(ヌメリや内臓を取りのぞいてあるもの)なら頭と胴体を分けます。水分を拭き取ったら、それぞれラップに包んで保存袋に入れて冷凍します。こちらもある程度切って小分けしておくと、少しずつ使うことができて便利です。スーパ―や鮮魚店で生のタコを購入する場合は、お店で下処理してもらうと良いですよ。丸ごと一匹の場合その日に消費しないのであれば、下処理せずにそのまま保存袋で冷凍するのがおすすめです。通常タコを下処理する際、塩などを使いヌメりとりをします。この作業がとても厄介で手間がかかるのですが、一度冷凍したタコは、解凍してから水でもみ洗いするだけでヌメリを簡単に取ることができます。もみ洗いした段階でヌメりが残るなら、少量の塩を入れてもむと完全にヌメりがとれますよ。ヌメりを取った後はワタを処理してそのまま調理します。・エビエビは傷みやすく、ほかの魚などと同じで内臓部分から鮮度が落ちていきます。使い切れなかったときや、たくさん購入した場合は、下処理をして冷凍しておくと良いですよ。生のまま冷凍する場合(保存期間:2~3週間程度)よく水洗いして頭、ワタ、殻を取りのぞいておきます。水気を拭き取ったら重ならないように保存袋に入れて、アルミトレーなどで急速冷凍します。茹でて冷凍する場合(保存期間:1ヶ月程度)頭、ワタを取りのぞいたら、鍋を沸騰させて塩、酒を適量いれて殻ごと茹でます。ゆであがった後は殻をむいて、重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。生のまま冷凍する場合(保存期間:2~3週間程度)よく水洗いしたエビの頭、ワタ、殻をとりのぞきます。水気を拭き取ったら重ならないように保存袋に入れて冷凍しましょう。生のエビの冷凍は、パスタやグラタンのようにある程度煮込み時間がある料理なら、そのまま使うことができます。エビチリやエビフライを作るときは濃度約1%の塩水につけて解凍すると臭みが抜けてよりおいしく食べられますよ。・貝類お店で冷凍アサリやシジミを見かけることもありますよね。貝類も大体のものが冷凍可能です。種類によっては冷凍することでうまみ成分が出やすくなり、よりおいしく食べられるものもありますよ。今回は、家庭でもよく食べられているものをいくつかご紹介しておきます。アサリ、ハマグリ、シジミ(保存期間:2~3週間程度)砂抜きしたあと、こすり合わせるようにしてよく水洗いします。このとき貝が開いてしまっているものや、割れてしまっているものは死んでいる可能性が高いので取りのぞいておきましょう。保存袋にいれて、できるだけ空気を抜いてから冷凍します。空気が抜きにくいときはストローを使うとしっかり抜くことができますよ。殻のまま冷凍した貝は、急激な温度差によって口が開きます。汁物に使う場合は、沸騰してからお湯に入れましょう。ほかの調理法で調理する場合も、殻が開くまでは強火で加熱します。牡蠣(保存期間:2~3週間程度)むき身の場合は、よく洗ってから保存袋に入れて冷凍します。ラップに一粒づつ包んでも良いですが、アルミトレーに並べて冷凍した牡蠣を保存袋に移すと、バラバラの状態で保存できます。スーパーなどでよく見かけるパック入りの牡蠣は、パックごと保存袋に入れるか、中の海水ごと保存袋に移せば冷凍できます。殻付きの牡蠣は水洗いして殻の汚れをしっかり落としたら、水気を拭き取って殻の薄い方を上に向けて保存袋で保存します。むき身は冷蔵庫で解凍しますが、殻付きの牡蠣は水洗いして、電子レンジで加熱して解凍できます(1個あたり500Wで1分程度)。一度冷凍保存した牡蠣は、たとえ生食可能なものであっても必ずよく加熱してから食べるようにしましょう。サザエ(1ヶ月)新鮮なものに比べたら味は落ちますが、2~3日で消費しきれないときは冷凍保存がおすすめです。サザエがしっかり浸かるくらいのお湯を鍋に沸かして、沸騰したら10分程茹でます。ザルにあげて冷ましたら、そのまま保存袋に入れるか身を取りだすかして保存します。つぼ焼きなどのように殻付きで調理したい場合は、そのまま保存して解凍せずに加熱すると良いでしょう。・たらこたらこを冷凍保存する場合は一腹ずつか、使いやすいサイズに切ってラップに包んで保存します。あらかじめほぐしてある物でも、使いやすい量で小分けして冷凍すると便利ですよ。小分けしたものは保存袋に入れて保存しましょう。解凍は冷蔵庫で行います。グリルやレンジで焼きたらこを作る場合は、解凍せずに使えます。もちろん、あらかじめ焼いたものを小分けして冷凍することも可能です。明太子やたらこは、ご飯のお供以外にもパンやパスタ、ピザなど幅広く使えてとても便利です。消費する自信がないために、割高でも少量ずつ購入していませんか?大容量のものや専門店などで取り扱っているワケあり品などはかなり割安でおすすめです。冷凍保存しておけば、3ヶ月程日持ちしますのでストックしておくと重宝しますよ。・干物の魚干物は昔ながらの保存食で、冷蔵でも2週間程度保存できます。もちろん冷凍保存も可能で、一度冷凍することによって、加熱するときに身崩れしにくくなり、扱いやすくなりますよ。冷凍する時は、ラップでピッタリと包んでアルミホイルで巻いて保存袋に入れて冷凍します。保存期間は1ヶ月程度で、解凍せずにそのままフライパンやグリルで焼き魚にできますよ。■魚を冷凍するときの注意点魚介類を保存するうえで大切なことは、鮮度を保ったまま保存しておくことです。扱い方を間違えると食中毒の恐れなどもあり、大変危険です。また、適切に保存することでよりおいしい状態を保つことができます。冷凍保存するうえで大切なポイントをおさえておきましょう。・鮮度の良いものを選ぶ魚を購入するとき、消費期限や状態を見て選ぶ人は多いでしょう。魚を冷凍保存する場合は、長期保存することが前提になってきます。購入段階でも、なるべく新鮮な物を選ぶことが大切です。目が透き通っていているものや、色が綺麗なもの、身に弾力があるものは新鮮な証拠です。見分けるときの基準にしてみてくださいね。・買った日のうちに冷凍冷蔵庫で保存していても、魚の鮮度は少しずつ落ちていきます。その日のうちに食べないことがあらかじめ分かっている場合は、速やかに冷凍保存しましょう。できる限り早く冷凍することで、より安全に新鮮な魚を楽しむことができます。・清潔な調理器具を使う菌が繁殖した調理器具が原因で、食中毒を起こす可能性も否定できません。下処理や加熱調理するための器具は、清潔なものを使いましょう。とくに生魚に触れるまな板や包丁は、できれば専用のものを使うのが理想です。なければ、使用の前後に熱湯をかけて消毒すると良いですよ。・しっかり密閉するせっかく鮮度の良い魚を購入しても、保存方法が適切でないと味が落ちてしまいます。魚が空気に触れると酸化や乾燥、匂いうつりの原因にもなります。保存の際はラップや保存袋などを使って、しっかり空気を抜いて密閉することが大切です。・できるだけ急速冷凍を魚に限らず言えることですが、冷凍保存するときは急速冷凍することで、食品の鮮度やおいしさを保つことができます。冷蔵庫にそういった機能がある場合は、それを利用して冷凍しましょう。ない場合はアルミトレーなどに乗せて冷凍すると、食品が凍結するまでにかかる時間を短縮してくれますよ。■冷凍した魚の解凍方法魚を解凍して使う場合、上手に解凍すれば臭みがでにくくなり、うま味や魚の栄養素の損失を最小限に抑えることができます。逆に解凍方法が適切でないと、加熱後においしさが損なわれたり、鮮度が落ちて危険な場合もありますので注意が必要です。解凍時の方法や、注意点をおさえておきましょう。・ドリップとは魚から出る赤い血のようなものをドリップと呼びます。普段から鮮魚を購入する人や料理をする人なら、大抵の人が見たことがあるのではないでしょうか?ドリップにはたんぱく質やうま味成分が含まれていて、店頭に並んでいる間はもちろん、自宅の冷蔵庫で保存している間にも出やすいものです。ドリップがでることで、臭みや味の低下につながります。またドリップに含まれる水分により、鮮度が落ちて腐敗が進むこともあります。冷凍した魚を解凍する際は、ドリップをできるだけ抑えることでおいしく食べることができますよ。・流水解凍魚は半解凍状態で調理することで、魚から出るドリップをおさえることができます。流水解凍するときは、ボウルなどに保存袋に入った魚をそのまま入れて流水にあてます。魚の大きさにもよりますが、大体20分程度で半解凍状態となります。・冷蔵庫で解凍その日に使う分だけを、ラップや保存袋のまま冷蔵庫に移しておく方法です。冷蔵庫の設定温度などにもよりますが、半解凍状態にするのに3〜4時間かかります。時間はかかりますが、ゆっくり解凍されるため解凍具合の調節が簡単です。出かける前に冷蔵庫に移しておくなどして工夫すると良いですよ。・氷水で解凍ボウルなどに氷水を作り、保存袋ごと入れて解凍していく方法です。途中で氷が溶けるようなら足して、温度が上がらないようにゆっくり解凍していきます。低温で解凍していくので鮮度が落ちにくく、最もドリップが出にくい方法です。・電子レンジで解凍電子レンジの解凍モードでも解凍できますが、過熱しすぎたり、ムラができたりしやすいので注意が必要です。急いでいるときなどはレンジ解凍が便利ですが、失敗しやすい方法なので状態確認しながら解凍すると良いですよ。・常温解凍は避ける常温解凍は、室温や季節によって解凍時間がバラバラになってしまします。放置している間に、思っていたより早く解凍が進んでしまった場合などは、細菌が繁殖しやすい環境下での放置時間が長くなってしまい、食中毒の危険がでてきます。生魚は細菌が繁殖しやすく、傷みやすい食品です。常温での解凍は避けましょう。・解凍せずに調理する干物のように、種類や調理法によっては解凍せずにそのまま調理できるものもあります。魚から出るドリップは、魚を解凍する過程でも多くでます。冷凍状態からそのまま加熱することで、ドリップが流れ出るのを最小限にとどめてくれますよ。冷凍前の段階でしっかりと下処理して冷凍保存しておくと、調理のときに火を通すだけなので、使い勝手がよく調理に時間をかけたくないときにおすすめです。■下味をつけて魚を冷凍する方法切り身などに下味をつけて冷凍すると、解凍のときに出る魚の臭みが気になりにくくなります。作り置きおかずとしても優秀で、冷凍保存している間にしっかり味が染みるので料理の時短にもつながりますよ。下味をつけて保存する場合は、切り身や2枚おろしにしたものを使います。保存袋にタレを合わせておき、水分をよく拭き取ってからお好みのタレをよくいきわたらせ、空気を抜いてアルミトレーにねかせて冷凍保存しましょう。・塩コショウシンプルに塩コショウで下味をつけた魚は、幅広いジャンルの料理に活用できます。バターを使ってソテーにしたり、オリジナルのレモンダレを合わせてもおいしいですよ。ピカタ、からあげ、ムニエル、フライへのアレンジも可能で、解凍後にほかの調味料や、パン粉、片栗粉を使って下処理をしてから加熱できます。あらかじめ加熱前の状態に加工してから冷凍保存してもいいですよ。・しょうゆ・酒・みりん定番の醤油ベースのタレは便利で、照り焼きや煮魚の下味として使うことができます。あらかじめ砂糖を一緒に加えてから冷凍することも可能ですが、焦げやすくなりますので注意が必要です。加熱するタイミングで入れると失敗の心配がないですよ。魚(切り身) 2切れみりん 大さじ2醤油 大さじ1と1/2砂糖 大さじ1酒 大さじ3 ・酒粕下味冷凍を活用すれば、粕床がなくても粕漬を作ることができます。粕漬を作る場合は、先に魚に塩をなじませてから水分を拭き取ります。酒粕と調味料をボウルにあわせたら、切り身全体にたっぷり酒粕をぬり、ラップでピッタリ包んで保存袋で冷凍しましょう。魚(切り身) 2切れ塩 少々酒粕 80g酒 大さじ2みりん 大さじ1みそ 大さじ2・味噌味噌ベースのタレは、味噌煮を作るときに活躍しますよ。下味冷凍を活用することで、煮込み時間が減り、手軽に作ることができます。鯖 1尾(2枚おろし)味噌 大さじ3酒 大さじ3砂糖 大さじ3生姜 1かけ水 100ml(加熱する時に入れる)・下味をつけて冷凍するおすすめの魚大抵の魚は下味保存が可能なので、食卓にあがる頻度の高い魚はもちろん、バリエーション豊富な白身魚も便利です。あらかじめ下味をつけると、魚から出る臭みを和らげる効果も期待できます。特に臭みの出やすいと言われる青魚の下処理としても向いています。下味冷凍は、大変自由度の高い保存方法ですので、色んな魚や味のバリエーションを楽しんでみてくださいね。■魚を冷凍すると栄養価は落ちる?魚は私たちの体に必要な栄養素をたくさん含んだ食材の一つです。できれば栄養素を逃すことなく食べたいと思いませんか?冷凍することで魚の栄養価がどう変化するのかにも注目してみましょう。・栄養価は変わらない例え冷凍保存したとしても、魚自体の栄養価はほとんどそのままです。ただし、ドリップの中には魚のもつ栄養素も含まれています。保存過程や、解凍時にドリップが出ることで栄養価が落ちてしまう可能性はあります。・栄養価が下がる要因とは もともと食品の中には酵素や微生物が存在し、これらが活動し続けることが品質の低下や栄養価の低下の要因の一つとなっています。家庭用の冷凍庫の温度は、−18℃程度の温度に保たれています。冷凍保存の環境下では、酵素や微生物は活動することができませんので、冷凍保存で栄養素が損なわれることはほとんどないといわれています。■冷凍した魚のおすすめレシピ冷凍魚は保存期間が長いだけでなく、調理時間や手間の短縮にもつながります。今回おすすめした冷凍魚を使ったレシピをこちらでご紹介しますので、ご自宅でもチャレンジしてみてくださいね。・イワシのつみれ汁冷凍のすり身を使った、シンプルで基本的なレシピです。ほかの野菜と合わせたりして、アレンジするのもおすすめです。調味料の分量はお好みで調節してくださいね。今回ご紹介しているのはお吸い物ですが、味噌をベースにしてもおいしくいただけます。材料(4人分)・イワシ1パック・ショウガ1片・みそ大さじ1・酒大さじ1・小麦粉大さじ2~3塩(イワシを洗う)少々大根5cmニンジン1/2本ゴボウ1/2本細ネギ5~6本だし汁(又は水)800ml・酒大さじ4・みりん大さじ1・塩小さじ1しょうゆ小さじ1/2~1粉山椒適量作り方手順1:大根、ニンジンはは皮をむき、食べやすい大きさの短冊に切る。ゴボウはたわしできれいに水洗いし、斜め切りにし水に放ってアクを抜く。細ネギは根元を切り落とし、2cmの長さに切る手順2:イワシはウロコ、頭、ワタを取り、塩水できれいに洗い、手開きにする。皮は手でひきはがし、身をぶつ切りにする手順3:ショウガは皮をむき、すりおろす。イワシは包丁で細かくたたき、すり鉢ですり、他の材料とすり合わせる手順4:鍋にだし汁、<調味料>、大根、ニンジン、水切りしたゴボウを入れて強火にかけ、煮立てばアクを取り中火にする。大根が透き通ってくれば、1のイワシのすり身をスプーンで一口大づつすくって落とす手順5:つみれが浮いてくれば細ネギを加え、しょうゆで味を整える。お椀によそい、好みで粉山椒を振りかけいただく。水溶き片栗粉でトロミをつけても美味しいですよ・ブリの照り焼き今回ご紹介した下味冷凍の魚でできる照り焼きのレシピです。こちらはもっともポピュラーなブリを使ったレシピになりますが、カジキなどの他の魚でも作ることができます。下味冷凍した魚は焦げやすく、少し注意が必要です。様子をみながら焼き時間や火加減を調節してくださいね。材料(2人分)ブリ(切り身)2切れシシトウ6本・塩少々・酒大さじ1・みりん大さじ1・砂糖大さじ1・しょうゆ大さじ2サラダ油大さじ1/2バター10g下準備バット等に<調味料>の材料を混ぜ合わせ、ブリを時々ひっくり返しながら10分漬ける。シシトウは軸を切り揃え、炒めた時に弾けないように切り込みを入れる。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、シシトウを炒めて取り出し、塩を振る手順2:(1)のフライパンにバターを加え、バターが溶け出したら汁気をきったブリを並べ入れる。両面色よく焼き、弱火にしてフライパンに蓋をし、2~3分蒸し焼きにする手順3:ブリを漬けておいた<調味料>を加えて強火にし、ブリにからめながら少し煮詰め、トロミがついたら火を止める。器にシシトウと共に盛り合わせ、ブリに残ったタレをかける■冷凍保存を有効活用しよう魚は冷凍することで味が落ちてしまうと感じる人もいるのではないでしょうか?確かにとれたての魚ほどの鮮度は保てませんが、正しく冷凍することで、味が落ちることを最小限にとどめて冷蔵保存より長く保存が可能です。あらかじめ冷凍することを前提にしておけば、いつもより多めに購入しておくこともできますので、結果的に買い物の手間を減らすこともできますよ。また、冷凍魚を活用すれば、毎日の料理の時短はもちろん、忙しいときや料理に手間をかけたくない日にも大活躍してくれます。下味冷凍した魚を他の食材と組み合わせたり、少し手を加えてアレンジすれば、レパートリーも増えますね。魚は冷凍保存をフル活用することで、保存期間も長くなり料理の手間も軽減してくれる大変優秀な食材です。ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、冷凍魚を賢く活用してくださいね。 ベターホーム「冷凍の化学」
2021年03月09日焼き芋やスイートポテト、大学芋など焼いたり、揚げたり、ふかし芋にしたりと調理の幅も広くおかずにもスイーツにもなるさつまいもは日本人に昔からなじみのある食べ物ですよね。さつまいもはメキシコを中心とした熱帯アメリカで生まれ、1600年ごろに中国から日本に伝わったとされています。当初は中国から琉球、鹿児島に広まったことで「唐芋(からいも)」と呼ばれていましたが、鹿児島(当時の薩摩)から全国に広まったことで「さつまいも」と呼ばれるようになりました。そんなさつまいもですが「どうやって保存すればいいのかわからない」「冷蔵庫に入れなくていいの?」など意外と正しい保存の仕方を知らない方も多いのではないでしょうか?正しい保存方法がわかればさつまいもをよりおいしく食べられますよ!■さつまいもを保存するときのポイントさつまいもを保存するときはいくつかポイントがあります。これらのポイントを守って保存すればより長く、よりおいしく保存ができます。ポイントといってもそんなに難しいものではないのですぐに実践できます。ワンランク上の保存方法を目指しましょう。・土は手ではらうか天日干しさつまいもを購入したときに土がついている場合は、洗わずに手でサッとはらい数日間日光の下で干すようにしましょう。収穫直後のさつまいもは、水分が多くデンプンの糖化が進んでいないため本来の味を発揮できていません。1〜2週間ほど干すことでさつまいもの中にある余分な水分が抜けることでデンプンが糖化して甘味が増します。また甘味が増すだけでなく、ホクホクとした食感からしっとりとした食感に変わります。これは品種や貯蔵した時期によって変化するのでいろいろ試して違いを見つけるのも楽しいですね。・さつまいもを保存するときは洗わない!さつまいもを保存するときは洗わないようにしましょう。さつまいもは1度ぬれてしまうと悪くなりやすい野菜なので、必ず乾燥させた状態で保存するようにしましょう。仮にぬれてしまった場合や泥汚れがついている場合は、水洗いをしてからしっかりと干して、水気を切ってから保存するようにしましょう。基本的には水洗いをするのは、食べる直前や調理する直前にしましょう。・気温18℃以上では傷みやすいさつまいもを良い状態で保存するには、温度も注意するようにしましょう。実は、さつまいもは18℃以上の環境下におかれると、発芽しはじめたり傷みはじめたりします。さつまいもは10℃〜15℃で保存するのが適温とされており、適温を保つことで数カ月は保存できるといわれています。■さつまいもを常温保存する方法ご家庭で適温で保存するのはなかなか難しいかと思いますが、適温で保存ができなくても適温に近い環境をご自宅にあるものを使って再現できますよ。簡単なものばかりなので、おいしく保存するためのひと手間だと思って試してみてください。 ・新聞紙で包むみなさんのご家庭にもう読まなくなってしまった古新聞があれば、さつまいもの保存に役立ちます。新聞紙に包んで保存することでさつまいもの水分を適度に取り除いたり、乾燥するのを防ぐ効果があります。新聞紙を使った保存方法さつまいもについた土をはらいます。さつまいもを1本ずつ新聞紙で包みます。段ボールに入れて保存します。さつまいもは呼吸をしているので、ビニール袋など密閉度が高い場所に直接入れてしまうと、さつまいもから水滴が出てきてしまいカビが発生したり腐ったりする原因になるので、新聞紙で包むようにしましょう。・風通しの良い冷暗所に置く冷暗所といってもどんな場所なのかイメージできない方もいるのではないでしょうか?冷暗所の定義としては「温度が低く安定しており、風通しの良い直射日光の当たらない空間」を指しています。温度は1℃〜15℃の間で、床下収納や野菜室がこれに該当します。たださつまいもの場合は、温度が低すぎてもよくないため15℃前後が良いでしょう。自宅に床下収納や冷暗所がある方ばかりではないと思います。発泡スチロールや段ボールに風を通しやすくするための穴を明ければ、簡易的な冷暗所を作れますので試してみてくださいね。・段ボールに籾殻を敷くお米を作る過程で稲を脱穀・籾すりすることで出る「籾殻」は、さつまいもの保存に活用できます。実際さつまいもの貯蔵方法として地下に穴を掘って籾殻やわらを敷き、そこにさつまいもを詰め上から盛り土をすることで適温に保たせるというものがあります。一般家庭でこれと全く同じ方法を再現するのは難しいかと思いますが、似たような保存方法は自宅で再現できます。段ボールに籾殻を敷いてそこにさつまいもを詰めるだけなので、とても簡単にできますよ。籾殻はコイン精米所などでもらえることもあります。またお米やさんや直売所で購入する事もできますので、試してみたい方はいずれかの方法で入手してみましょう。・常温保存可能な期間常温で保存する場合には、約1カ月ほど保存ができます。籾殻を敷いて保管する方法であれば4カ月から半年ほど保存ができるといわれています。もちろんあくまで目安なので、保存する季節や環境によって多少の違いはあります。保存状態を確認することを忘れず、期限内に食べるようにしましょう。購入した日付を忘れないように包んでいる新聞紙か、保管している場所にメモしておくのがおすすめです。■さつまいもを冷蔵保存する方法常温で保存することを勧めてきましたが、冷蔵庫で保存をしてはいけないというわけではありません。さつまいもは寒さに弱いという特徴があるため、冷蔵庫で保存するときには注意しなくてはならないことがあります。・新聞紙で包んでビニール袋へ冷蔵庫で保存するときには、さつまいもを1本ずつ新聞紙に包んでから、ジッパーのある保存袋に入れるようにしましょう。保温性の高い新聞紙で包むことで冷気からさつまいもを守り、ビニール袋に入れることで乾燥するのを防いでくれます。新聞紙がご家庭にない場合にはキッチンペーパーや雑誌、チラシなどを使って包むことで、新聞紙の代用として使うことができますよ。 ・野菜室に入れる野菜室の温度はメーカーや製品によって多少の誤差はありますが、約3〜7℃に設定されています。また密閉構造になっているため保湿性も高く、野菜が乾燥するのを防ぐ効果があります。しかし、野菜であればなんでも入れていいという訳ではありません。さつまいもは、冷えすぎてしまうと繊維が壊れてしまったり、傷みが早まったりと低温障害をおこしてしまいますので、新聞紙に包んでビニール袋に入れてから、冷蔵庫にある野菜室に入れて保存するようにしましょう。・夏場は冷蔵保存がおすすめ夏場は30℃をこえる暑さが続くことが多いので、冷蔵庫で保存することをおすすめします。気温が上がってきたなと思ったら野菜室での保存に切り替えるようにしてください。・冷蔵保存可能な期間冷蔵保存の場合は約1カ月保存ができるといわれています。ただし、さつまいもは低温環境での保存はあまり向いていないため、冷蔵庫で保存する場合には、必ず冷気が直接さつまいもに触れないようにしましょう。■切ったさつまいもの保存方法天ぷらや炒め物に使用したあと、使い切れずに保存することもあるのではないでしょうか。そんなときの保存方法として、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。・ラップで包んで野菜室切ったさつまいもを保存するときは切り口が空気に触れないように、ぴったりとラップをかけて新聞紙に包んで冷暗所で保管するようにしましょう。野菜は切り口が空気に触れることで、酸化が進み傷んでしまうので、なるべく空気と触れないように保存するのがポイントです。また「シリコンキャップ」という、野菜の切り口に被せて酸化を防ぐ便利グッズもありますよ。・水に浸して冷蔵庫また、さつまいもを洗ってから切ってしまったときの保存方法としては、さつまいもが水に浸るようにして、食品保存容器に入れ冷蔵庫で保存するというものです。水につけておくことで切り口が空気に触れないので、酸化や変色を防ぐ効果があります。・保存可能期間使いかけのさつまいも長くて1週間程度と考えてください。一度洗ってしまっている状態なので長期間保存はできません。水に浸して保存する場合は、水を毎日変えるようにしましょう。水をきれいな状態に保てば数日間は持ちます。■さつまいもを冷凍保存する方法さつまいもを冷凍保存する場合には、加熱やカットしてからの保存が可能、という冷凍庫ならではのメリットがあります。また冷蔵庫で保存する時よりも長期間保存ができます。用途に合わせて調理してから冷凍すれば使いたい時にすぐ使えますので、覚えておくといいですよ。・マッシュしてから保存袋へさつまいもをマッシュしてペースト状にして冷凍する方法もあります。加熱してから冷凍するので、解凍してからすぐに使えて便利ですよ。りんごやレーズン、マヨネーズとあえてサラダにしたり、スイートポテトにも使えます。マッシュしてから冷凍保存する方法さつまいもを竹串がスッと入るくらいに加熱します。(ゆで、蒸し、電子レンジ加熱など)粗熱を取ったら皮をむきます。皮をむいたさつまいもを適当なサイズにカットして保存袋に入れます。袋の上から麺棒で叩きペースト状にします。たいらになるように伸ばして1食分ずつ凹凸をつけると、使いたいときに折ってすぐに使えて便利です。スイートポテトのレシピもぜひ参考にしてくださいね。・焼き芋にしてラップで包む焼き芋にしてから冷凍保存もできます。焼き芋を作ったのに、食べ切れずに残してしまったときに覚えておきたい保存方法ですね。焼き芋にしてから冷凍保存する方法さつまいもをオーブンレンジで焼き芋にします。粗熱が取れてからラップに包んで冷凍します。これだけなんです。ちなみに電子レンジを使えばとっても簡単に焼き芋が作れますよ。レンジで焼き芋を作る方法さつまいもを洗い、ぬらしたキッチンペーパーで全体を包み、さらにラップをかけます。600wで1分30秒加熱し、200wで8〜10分加熱します。(さつまいもの大きさで時間は調節してください。)竹串がスッと通るようなら完成です。食べる前にレンジで温めれば、焼き立てやゆでたてのような味わいになります。・茹でたさつまいもも冷凍OK茹でたさつまいもを冷凍保存する方法たっぷりの水の入った鍋にさつまいもを入れます。沸騰直前で弱火にしてじっくりと火を通します。(80℃くらいを保つことで甘さが引き出されます。)竹串がスッと通ったら、粗熱をとってラップに包んで冷凍しましょう。・自然解凍する解凍は冷蔵庫に入れて自然解凍をするか、すぐ使いたい場合やその後の調理で加熱する場合には、レンジでの解凍でも大丈夫です。マッシュ上のものはサラダやポタージュなどいろいろな料理に、茹でたものや焼き芋はカットして野菜サラダのトッピングとしても使えますよね。・冷凍焼き芋はアイスになる冷凍した焼き芋を温め直して食べるのももちろんおいしいのですが、半解凍のときに食べるとアイスのような味わいになり一味違った楽しみ方ができます。目安として3分ほど自然解凍をすると包丁で切れる固さに、さらに7分ほど自然解凍するとスプーンで救える固さになります。トロッとした食感で、スイートポテトに近い食感です。お好みの時間を見つけてみてください。さつまいもの品種によっても食感が変わってくるので、いろいろなさつまいもで作ると味や食感の違いが楽しめますね。後ほどさつまいもの品種についてご紹介しますが、この冷凍焼き芋は「ねっとりとしたタイプ」で作るのがおすすめです。・冷凍保存可能な期間冷凍保存が可能な期間は2週間〜1カ月です。野菜は冷凍をすることで解凍後に水っぽくなってしまったり、食感が変わってしまうことがありますよね。それは食材中の水分が凍って、その氷が溶けたときにできる空洞が原因です。食物繊維を多く含んでいるさつまいもも同様で、冷凍すると繊維の周りが空洞になることで筋っぽくなってしまいます。しかし一度加熱してから冷凍することで、筋っぽくなるのをある程度防ぐことができるんですよ。■カットしたさつまいもを冷凍生のままのさつまいもをカットして冷凍する方法もあります。サッと使いたいときに、使いたい分だけ使えるので便利です。カットしてアクを抜いてから冷凍するだけなので、とっても簡単な保存方法の1つです。・使いやすいようにカットする生のまま冷凍保存する場合は、使いたい料理に合わせてカットをしましょう。カットの仕方ひとつで用途も変わりますよ。参考までにカット別の使用例をご覧ください。カット別調理例輪切り:煮物や天ぷらにいちょう切り:芋ご飯などの炊き込みごはんや味噌汁の具材にスティック状:芋けんぴや大学芋などのおやつに・アク抜きして水気を取るさつまいもは、カットしたら変色しないようにアク抜きをしましょう。アクを抜くのには変色を防ぐ効果があるだけでなく、調味料を染み込みやすくするという効果もあります。さつまいもをおいしく調理するためにも、この下処理を必ず行うようにしましょう。アク抜きの方法さつまいもをカットして水につけます。水が濁ってくるので2〜3回変えるようにしましょう。10〜15分ほど水につければアク抜きができます。アク抜きをした後はキッチンペーパーなどを使って、しっかり水気を取るようにしましょう。水気を取ることでより素早く冷凍できるので、味や食感が変化するのを抑えられますよ。ちょっとのコツで家庭でも上手に冷凍ができます。・少しずつラップに包んで保存袋輪切りのものはそのまま保存袋に入れても良いのですが、いちょう切りとスティック状のものは切断面が多く乾燥しやすいため、小分けにしてラップでまとめてから、保存袋に入れるようにしましょう。保存袋に入れるときも、さつまいもが重ならないように入れましょう。少しずつラップに包んでおくことで、使いたい量を使いたい分だけ使えるので便利ですよね。・解凍せずに調理可能カットして冷凍したさつまいもは、解凍せずにそのまま調理できます。解凍するという調理工程が1つ減るだけでも料理の負担が軽くなるので嬉しいですね。凍ったまま調理をすることで変色を防いだり、煮崩れを防いだりする効果があります。また、大学芋などの揚げ物に使った場合には、芋特有の「ほくほく」とした食感が保てますよ。■さつまいもは品種いろいろ世界には、3,000〜4,000種ものさつまいもがあることを知っていますか?日本で栽培されているのはそのうち数十種類と言われています。代表的な品種だと「紅あずま」や「鳴門金時」があげられますが、近年は「安納芋」が登場したことにより糖度の高い「蜜芋」と呼ばれる甘いさつまいもが続々と登場しています。さつまいもの品種によってそれぞれ特徴があり、食感や味、用途なども変わってくるので、覚えておくと便利ですよ。・ねっとりとしたタイプねっとりとしたタイプは冷めてもかたくなりにくい特徴があり、焼き芋や冷凍焼き芋におすすめです。糖度も高く、水分量の多さからねっとりとした食感になっています。甘さが強いため、スイートポテトなどスイーツに使われることの多いタイプです。代表的な品種紅まさり:香りがよく、甘味の強い味わい。しっとりなめらかな食感が特徴。安納芋:非常に高い糖度とねっとりとした食感。水分が多く、加熱するとクリームの様な粘質になる。蜜芋ブームの火付け役にもなった品種。シルクスイート:名前の通りシルクのようななめらかさと、後味がすっきりとした甘さが特徴。スーパーにもあまり出回らないレアな品種。・ホクホクとしたタイプ一般的なさつまいもと呼ばれて想像するのがこのタイプではないでしょうか。さつまいもらしいホクホクとした食感でねっとりタイプとは違い、冷めるとかたくなりやすいのが特徴です。天ぷらや大学芋に使えるオールマイティなタイプのさつまいもです。代表的な品種紅あずま:関東で多く栽培されている品種。繊維質が少なくホクホクとした食感で甘味が強いのが特徴です。鳴門金時:西日本のさつまいもといえばこの品種。柔らかい甘味と粉質のホクホクとした食感が特徴です。・ねっとりとホクホクの中間タイプ中間タイプは、ねっとりとしたタイプとホクホクとしたタイプの良いところを取ったタイプです。ねっとり系の甘さも欲しいけど、昔ながらのホクホクとした食感も食べたいという方にはこのタイプがおすすめです。代表的な品種紅はるか:最近登場した新しめの品種。すっきりとした強い甘味と、ねっとりとした食感の中にホクホクを残した食感です。高系14号:甘味が強く粉質のホクホク感とねっとり感を兼ね備えています。ペーストにも使えます。■さつまいもを上手に保存しておいしく食べよう今までさつまいもの正しい保存の仕方を知らず、とりあえずそのまま冷蔵庫に入れていた方や、そのまま常温に置いていた方は、今回ご紹介したいずれかの保存方法を試してみてはいかがでしょうか?常温で正しい保存をすれば1ヶ月、長ければ半年も保存できます。長期保存が可能な保存食としての魅力だけでなく、収穫してから天日干しや数日ねかせることによって、甘味が増したり食感が変わるというのもとてもおもしろい特徴ですよね。みなさんもさつまいもを上手に保存しておいしく食べましょう。 ▼サツマイモを使ったレシピ
2021年03月04日家庭料理として馴染みのあるじゃがいも。カレーや肉じゃが、コロッケやポテトサラダなど、おいしい上にどんな料理にも使えてとても便利ですよね。レパートリーが豊富で年中リーズナブルに手に入ることから、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。ただ、早く使わないと芽が出てしまったり、冷凍時にパサパサ、ふにゃふにゃになってしまったりなど、保存方法に苦労した方も少なくないはず。そこで今回は、料理にも使いやすく、おいしさをキープした保存方法と、オススメのレシピをいくつかご紹介します!■生のじゃがいもをカットして冷凍生のじゃがいもは、冷凍するとふにゃふにゃになると一般的に言われることが多いですよね。しかし、コツを掴めばおいしく保存することができます。また、用途に応じてあらかじめカットをして冷凍しておけば、調理時の手間と時間が大幅に削減することができます。使う際にわざわざ解凍する必要もなく、ほかの食材と一緒に加熱調理できるのが嬉しいポイントです。特に、お仕事帰りや予定がおしてしまった日などの忙しい日に大活躍してくれるでしょう。ではその冷凍方法見ていきましょう。・皮をむいてカットまずはいつも通り皮をむき、芽をとります。次に調理しやすいかたちにカットするのですが、ここでは、よく使うかたち、かつ火が通りやすい大きさにカットするとより便利です。煮込み料理用にくし切り、味噌汁用に半月切りやイチョウ切り、炒め物用に細切りなど、ざっくりと用途を決めておくと、のちのち使い勝手が良いですよ。・水にさらして水気を取るカットしたじゃがいもは、ボウルなどに入れてたっぷりの水にさらします。水にさらすことで、アク抜きや変色防止、じゃがいも同士をくっつきにくくするなどの効果が期待できます。さらす時間はお好みで変えても構いませんが、5分〜10分を目安にすると良いでしょう。ただしあまり長い時間さらしすぎないように気をつけてくださいね。・保存袋に入れて冷凍水気をキッチンペーパーでしっかりと拭きとり、密閉できる保存袋に入れます。このとき、じゃがいも同士が重ならないように入れ、空気はきっちり抜きましょう。・保存可能期間冷凍にしたじゃがいもは約一ヶ月で使い切るのが理想です。あまり長い期間冷凍保存してしまうと水分量が少なくなるなどして味に影響がでることがあります。早めに使う分は冷暗所保存にし、一ヶ月で使い切ることができる量を冷凍するのがオススメです。■生のじゃがいもを丸ごと冷凍丸ごと保存!?と驚かれるかもしれませんが、保存方法と解凍方法を工夫すれば、丸ごと冷凍もできちゃいます!そもそも、じゃがいもを常温で保存すると芽が出てくるため、管理の方法や食べても大丈夫かどうかの判断が難しいですよね。この点は、冷凍前に不安を解消しましょう!また、じゃがいもの皮は栄養素が豊富に含まれているので、丸ごと保存するときには皮も一緒に保存したいところ。手順は以下の通りです。・洗って水気を取るまずはじゃがいもを綺麗に洗い、ペーパータオルで水気を拭き取ります。土が中々落ちない場合は、数分じゃがいもを水に浸してから流水で洗うと土が落ちやすくなります。特に皮ごと保存する場合はきれいに汚れを落としましょう。・芽をきれいに取り除く綺麗に洗ったら、刃元の角にある包丁のあごで芽をえぐり取ります。包丁を使うのが苦手な方は、ピーラーの側面についている突起を利用しましょう。芽が残らないように、すべて取り除いて下さいね。・ラップで包んでフリーザーバッグへじゃがいもを1つずつラップで包み、密閉できる保存袋へ入れます。ラップで包むときは、水気をしっかりと拭き取り、なるべく空気が入らないようにぴったりと包んでくださいね。・冷凍庫の奥に入れるフリーザーバックなどの保存袋に入れたら、冷凍庫へ。おいしく保存するポイントは、冷凍庫の「奥」に保存すること!冷凍庫の奥は比較的、温度の変化が少ないので、一定の温度で保存することができます。手前だと冷凍庫の開け閉めによって、温度が変化しやすくなっています。せっかく冷凍保存するのであれば、奥に保存しましょう。・保存可能期間丸ごと冷凍した場合は約4ヶ月保存できます。このように長期保存が可能ですが、風味が落ちる可能性も0ではないので、計画的に使いきりましょう。■じゃがいもをマッシュして冷凍潰した状態の「マッシュポテト」なら、加熱後の冷凍でも食感を損なわず保存できるのでオススメ。また、マッシュすることで使い道は無限大と言えます。コロッケなどのメイン料理や、ポテトサラダなど、もう一品ほしいときにも活躍してくれますね。使うときに潰す手間も省けるので、休日にやって保存しておくと便利です。・茹でるか電子レンジで蒸してマッシュじゃがいもの皮をむき、小さめにカットします。小さめにカットすることで火が通りやすく、マッシュしやすいので、一口大ほどを目安に切ると良いかもしれませんね。カットしたじゃがいもは鍋に入れて茹でるか、電子レンジで蒸します。茹でる場合は水に栄養が流れていく可能性もあるため、手軽で栄養を逃しにくい電子レンジがオススメです!茹でる場合は6分〜8分、電子レンジを使用する場合は500wで5〜6分を目安に加熱します。竹串でスッと通るまでじゃがいもに火を通し、加熱が十分でなければ30秒ずつ足していくなどして調整すると良いでしょう。・バターや牛乳、マヨネーズを混ぜるとおいしい火を通したじゃがいもは、熱いうちにマッシャーなどで潰します。このとき、バター・牛乳・マヨネーズなどを少々混ぜておくと、解凍後もなめらかなおいしさを持続することができます!解凍してすぐもう一品を作りたいときにも、おいしさが維持できているだけで味付けがシンプルでも十分おいしく仕上がります。柔らかめになるように足しておくと、ポタージュにする時にも使いやすいですよ。お家にあるものを混ぜるだけなので、試さない手はないですね!・完全に冷ますしっかり潰してなめらかになったら、熱をとります。ここで完全に冷ますことで、温度差による水滴の発生や、水滴によるカビの発生などを防ぐことができます。また冷凍する場合は特に、熱いまま冷凍庫に入れてしまうと冷凍庫の温度が上がってしまい、ほかの食材の傷みに影響を与える可能性があります。おいしく保存するためにも、十分に冷ましてから保存用袋などに入れましょう。・小分けにして冷凍熱が取れたら1回ごとに使いやすい量をラップで小分けにし、ジッパー付きの保存袋に入れます。おいしさを持続させるためにも、ラップで包む際や保存袋の空気は抜いておきましょう。また、冷凍するときは急速冷凍がオススメです。急速に冷凍されることで旨味をギュッと閉じ込めることができます。金属製のバットなどに、じゃがいもが入った保存袋をのせて冷凍庫に入れると簡単に急速冷凍ができますよ。保存期間は約一ヶ月です。 ■冷凍じゃがいもの解凍方法冷凍したじゃがいもをおいしく食べるには、解凍の仕方も大切です。できるだけ手軽に、おいしさを損なわずに解凍したいですよね。ご紹介した冷凍方法に沿って、オススメの解凍方法もご紹介します。・ラップに包んだまま電子レンジ冷凍したじゃがいもを解凍するときは、電子レンジが大活躍してくれます。ラップに包んだ状態のまま解凍キーでセットするのが最も便利でしょう。切ったじゃがいもの解凍方法生のままカットしたじゃがいもは、火を通したときに型崩れしやすいのが特徴。自然解凍は避けて、凍った状態で使用するのがオススメです。丸ごとじゃがいもの解凍方法丸ごと冷凍したじゃがいもを解凍する際は、ラップに包んだままレンジで加熱します。1個あたり電子レンジ600wで3分ほど加熱したあと、ひっくり返して更に3分ほど加熱。300wくらいまでワット数を落とせるレンジをお持ちの方は、ワット数を下げて5分ほど更にじっくり加熱すると、甘味がより引き立っておいしく召し上がれますよ。マッシュしたじゃがいもの解凍方法マッシュしたじゃがいもの解凍は、短い時間で行うのがコツです。自然解凍も可能ですが、短時間で解凍することで、水分が多く出てしまうのを防ぐことができます。電子レンジでの加熱か、凍った状態でそのまま使用するのが良いでしょう。ちなみに、凍った状態で使いやすい調理例が、ポタージュです。鍋で加熱した牛乳にコンソメなどで味をつけ、凍った状態のじゃがいもを鍋の中で溶かせば簡単にできあがり!・丸ごとなら解凍後に切るじゃがいも丸ごとを調理するとき、丸々調理するケースもあるかとは思いますが、丸ごと使用しない場合も多いはず。丸ごと冷凍したじゃがいもを切りたい場合は、しっかり解凍してから切りましょう。解凍直後だと熱いので注意が必要です。 ■冷凍じゃがいもはどう調理する?いくつかの冷凍方法、解凍方法をご紹介してきましたが、冷凍したじゃがいもを実際どのように使い分けると良いのでしょうか?・生なら『カレー』や『スープ』に生で冷凍したじゃがいもは、カレーやスープ、煮物に最適!冷凍時に乱切りにしておけば凍ったまま使えますし、時短にもなってとても便利です!カットして冷凍保存した生のじゃがいもは、火が通りやすく煮崩れしやすいのが特徴です。最初から鍋に入れず、後半で凍ったまま鍋に投入して火を通すと良いでしょう。竹串をじゃがいもに通して、しっかり火が通っているかどうかの確認も忘れずに行って下さいね。・マッシュなら『コロッケ』や『サラダ』にマッシュして冷凍したじゃがいもは、コロッケやポテトサラダに使うのがオススメです。一から準備すると時間を要するコロッケも、あらかじめ冷凍したじゃがいもを使えば仕事帰りでもパパッとメインおかずになってくれます。あと一品欲しい!というときには、きゅうりやハムと混ぜてポテトサラダにするといいですよ。冷凍する際にマヨネーズも混ぜておけば、あとは塩胡椒するだけであっという間に絶品サラダに!■じゃがいもを冷凍すると変色しない?黒や緑、ピンク色などに変色してしまったじゃがいも。買ってきたばかりの場合も食べていいものか不安になりますよね。そもそもなぜ色が変わりのでしょう。理由がわかれば、どうしたら変色を防ぐことができるのかわかりますよね。・じゃがいもが変色するワケ黒色や紫色への変色じゃがいもを買ってしばらくしたあとや、切って保存しておくと、だんだん黒や紫色に色が変化しますよね。これは空気が触れたときの酸化が原因です。じゃがいもに含まれているチロシンというアミノ酸の一種が、空気と触れ合うことによってメラニンという物質が発生して変色します。人も、日焼けするとメラニンが発生してシミやそばかすができることがほとんどですが、じゃがいももメラニンによって色が変化するんですね。急に黒や紫に変化するのではなく、ピンク、赤褐色、茶色、黒色といった順に変化が見られることが多いそう。ただ、黒色や紫色に変色した場合は、その変色した部分を切り捨てれば食べても問題ありません。食べても大丈夫か不安という方は、変色した部分より大きく切り取って使うと良いかもしれませんね。緑色への変色は注意緑色に変色した場合は注意が必要です。緑色に変色している部分は有毒物質が含まれている可能性が高く、食中毒を起こす場合があります。有毒物質はチャコニンやソラニンと呼ばれる物質だそう。これらは熱にも強いため、調理時に火を通しても、体調不良の症状が現れることがあるそうです。特に子どもが口にしてしまうと命の危険も潜んでいるようなので、十分注意が必要です。特徴としては、渋みや苦味、えぐみといった味を感じられるそうなので、異常を感じたら食べるのは避けましょう。ではなぜ緑色に変色してしまうのでしょうか。実はじゃがいもは、毒素を含む緑色の部分があることによって、動物などの外敵から身を守ろうとしているのだそうです。野菜にもこのようなはたらきがあることに驚きですよね。もし緑色に変色したじゃがいもを大量に食べてしまったり異変があったときは、早い段階で病院に行きましょう。・冷凍すると変色は進まない変色を避ける方法の1つが、冷凍保存です。空気に触れることが変色の大きな要因なので、冷凍することによって防ぐことができます。ほかにも、じゃがいもが浸るくらいの水につける、酢水につけるなどの方法も変色防止への効果が期待できます。いずれにせよ、酸化させない、空気に触れさせないというのが大切になってきます。水や酢水につける場合も、栄養素が液体は流れてしまう可能性があるので早めに食べきるのが望ましいでしょう。早めに使いきれないときは冷凍保存も活用すると良さそうですね。■冷凍じゃがいものおすすめレシピせっかく冷凍したなら冷凍しっぱなしにせず、劣化する前においしく食べたいですよね!そこで、冷凍じゃがいもを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。・じゃがバタコーン材料(2人分)ジャガイモ(男爵)2個・水200ml・塩適量トウモロコシ(生)1本バター10gドライパセリ適量粗びき黒コショウ少々下準備ジャガイモは皮をむき、ひとくち大に切って水に放つ。トウモロコシは包丁で実を削ぐ。作り方手順1:鍋に水気をきったジャガイモを入れて水を注ぎ、塩を加えて中火にかける。煮たったら弱火にし、鍋に蓋をして蒸し煮にする手順2:竹串がスッと通る位まで柔らかくなったらトウモロコシを加え、強火にして時々混ぜ、煮汁が少なくなったらバターを加えて火を止める手順3:ドライパセリを全体にからめて器に盛り、粗びき黒コショウを振るコーンではなく、グリルしたベーコンをのせるのもオススメ!■じゃがいもの常温保存方法冷凍で長期保存ができるのは、忙しい生活の中だととてもありがたいですよね。とは言っても、やはりじゃがいもを1番おいしい状態で保存できるのは常温保存です。常温保存で長く保存できる方法をお伝えします。・段ボールに入れ冷暗所へまず湿気や乾燥から守るために段ボールに新聞紙を敷き、そこにじゃがいもを入れます。さらにその上から新聞紙で覆い、風通しが良く、涼しい場所で保管するのがベストです。段ボールにいれて冷暗所で常温保存、これはじゃがいもを保存するにあたって基本的な方法です。ぜひ適切な方法で試してみて下さいね。・りんごを一緒に入れるとよい?より長期保存を実現するには、段ボールの中にりんごを入れるのがオススメです。じゃがいもとりんご!?と思うかもしれませんが、りんごから出るエチレンガスは、じゃがいもの発芽を抑えてくれるはたらきをすると言われています。じゃがいもの芽の部分は有毒ですし、あまりにも芽が出ていると食べても大丈夫なのだろうかと不安になりますよね。下処理の時点で取り除けばすればもちろん食べれるのですが、発芽を抑制できれば、そういった不安も最小限に抑えつつ長期保存ができるのでより安心です。・常温保存可能な期間風通しが良く湿気や乾燥を防いだ状態で保存できれば、約4ヶ月は保存可能です。食料庫などの保管場所がないマンションや賃貸の場合は保存場所に困ることもあるはず。そういった方は、玄関の近くや廊下などの涼しい場所に置いておくと良いかもしれませんね。日差しが当たるところは避けましょう。■じゃがいもの冷蔵保存方法冷蔵庫の中は乾燥しやすい環境です。そのため、じゃがいもを冷蔵庫に入れることで、いい状態にキープできなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし実は、時期や適切な方法で保存ができれば冷蔵庫でもおいしさを保ったまま保存が可能なのです!・夏場は冷蔵がおすすめ夏場の常温保存は、気温が上がって芽が出やすくなってしまうため、あまりオススメではありません。涼しい状態をキープできる場所が確保できる場合は問題ありませんが、外出時などは冷房を切り換気もできないため、室内の気温は上がりやすいもの。夏場だけは冷蔵保存するなど、季節によって常温保存と使い分けるのもいいですね。・1ヶ月で使い切れるなら冷蔵1ヶ月で使い切ることができるのであれば、冷蔵保存でも問題ありません。ただし、早めに使うようにしましょう。冷蔵庫での保存は、低温で傷む可能性が非常に高く、また乾燥でしわしわになりやすいです。温暖な気候で育った食材を温度の低い場所で保存すると、逆に腐ってしまいます。じゃがいもの場合は、中身の色が変化したり、空洞になったりする可能性もあるそう!・キッチンペーパーで包みビニール袋へそれではどのように冷蔵保存すればよいのでしょうか。じゃがいもは湿気や乾燥に弱い食材のため、湿気や乾燥から守ることが大前提です。それにくわえて、冷蔵保存をする際は、じゃがいもが冷えすぎないようにするのも大切です。そこで、一つ一つをキッチンペーパーで包み、ビニール袋へ入れて口を軽く閉じて保存しましょう。ここで完全に口を閉じてしまうと返って湿気が中に溜まりやすくなってしまうため、軽く縛るのがポイントです。また、じゃがいもを包むときはキッチンペーパーではなく、新聞紙でも代用可能です。・野菜室に入れる温度は冷蔵庫より野菜室の方が高めに設定されていることが多いため、じゃがいもの保存には冷蔵庫ではなく野菜室の方が適していると言われています。低温の環境だと、冷えすぎで、でんぷんが糖へと変化し、本来の風味が損なわれることが多くあるようです。野菜室での保存の場合も、湿気や乾燥を防ぐためにキッチンペーパーやビニール袋を使用して、保存方法の工夫が必要です。・冷蔵保存可能な期間じゃがいもの冷蔵保存期間は、約3ヶ月です。冷蔵庫でも野菜室でも保存期間は変わりませんが、どちらにせよ湿気や乾燥で風味が落ちてしまったり、低温でホクホク感が薄れてしまったり、シワになってりまうこともあるので、早めに使うことが望ましいと言えます。■新じゃがいもは『食べ切る』が基本3月〜6月に多く出回る新じゃがいも。通常のじゃがいもとは違った良さがあるので、おすすめの調理の仕方や保存方法も少し異なります。それぞれの特徴をいかして扱えると理想ですよね!そこで新じゃがいもの特徴などをお伝えしていきます。・新じゃがいもの特徴通常のじゃがいもは、皮が硬く、でんぷんの量が多いのが特徴です。食べるとホクホク感を感じることができるので、その食感がお好みな方もきっと多いのではないでしょうか?一方で新じゃがいもは、通常のじゃがいもと比べると、小粒なものが多く出回っています。水分量が多い、香りが良い、皮が薄くやわらかいといった特徴があります。そのため、みずみずしく甘味があります。皮ごと食べられるという点も嬉しいですね。・新じゃがいもの調理方法新じゃがいもは水分量が多く、皮が薄く柔らかいのが特徴であると述べました。そのため基本的には皮付きのまま調理できます。下処理の仕方表面の汚れを落とすために水洗いをすると、皮がむけてしまう可能性があるので強く擦りすぎないようにしましょう。特にブラシなどを使用する際は強い力を加えず、新じゃがいもに軽くあてて表面についている汚れを取り除きます。基本的には、皮がついたまま茹でるのがオススメです。元々水分が多いので、茹でることで水っぽくなりすぎないようにするためです。もし皮は食べないというときでも、茹でたあとに皮をむくのが良いでしょう。丸ごとラップをして電子レンジで加熱しても構いません。向き不向きの料理新じゃがいもは丸々調理するのにぴったりです。例として、揚げ煮やじゃがバターなどが挙げられます。また水分が多く含まれているため、加熱中に形が崩れにくく、炒め物にも向いていると言えます。型崩れしにくいのは調理する上で大きなメリットですね。しかしその反面、味がしみにくいという特徴があります、そのため、カレーや肉じゃがなど比較的長い時間煮込むような料理にはあまり適していません。また、通年で出回っているじゃがいもに比べてでんぷんが含まれている量は少なめなので、コロッケやポテトサラダにはあまりオススメではありません。でんぷん質が少ないことでホクホク感があまりなく、水っぽくなってしまう可能性が高いためです。・1週間以内に食べ切る水分量が多いことで、傷むスピードが早いのも新じゃがいもの特徴です。手に入ったら1週間を目安に食べ切りましょう。水々しさを楽しむためにも、早めに食べるとより良いですね。ではどのように保存すれば良いのでしょうか。新じゃがいもは湿気や直射日光に弱いため、常温保存を基本としましょう。特に直射日光が当たると発芽や緑色への変色へと促進してしまうので、日光が当たりやすい場所では保存しないようにしてくださいね。■長くおいしくじゃがいもをうまく使いこなそう!今回は、じゃがいものおいしい保存方法とレシピについてご紹介しました。保存方法によってはふにゃふにゃで味が落ちてしまうというイメージを持たれている方も、ぜひ試してみてくださいね。じゃがいもを下処理して保存することで、長期保存と毎日の食事作りの時短に繋がりますよ。それぞれの保存方法にあったレシピで調理するのがポイントです。手間を減らし、おいしく、無駄なく、常備野菜の代表であるじゃがいもで、家族が喜ぶ料理を食卓に並べましょう!《参考》・ 農林水産省「ジャガイモによる食中毒を予防するために」
2021年03月03日寒くなってくると、柔らかく煮込まれた甘くておいしい「かぶ」が恋しくなってきます。しかし、案外かぶは足の早い野菜です。冷蔵庫に放置しておくと、あっという間に残念なことに…。そんなことのないように賢く保存する方法やおすすめのレシピをご紹介します。■かぶを冷蔵保存する方法スーパーなどで売られているかぶは、葉付きのものが多いですよね。かぶは、根だけでなく葉にも栄養がたっぷり含まれているので、捨てるところがありません! どちらもおいしく食べられるようにしっかり保存しましょう。・根と葉に分けるまず、「根」と「葉」に切り分けます。そうしないと、葉が根の養分と水分をどんどん吸い上げて、根がおいしくなくなってしまいます。買ってきてすぐ、新鮮なうちに行いましょう。これは、かぶに限らず葉付きで売られている大根なども同じことがいえます。・葉はペーパーに包んで保存袋へ切り分けた葉は、軽く洗って水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などで包んで乾燥を防ぎましょう。さらに、それをポリ袋などの密閉できる保存袋に入れて、野菜室で保存します。しかし、葉は痛みやすいので、生で食べる場合はできるだけ早く食べ切ることをおすすめします。もし、食べ切れなさそうなら、保存方法を冷蔵から冷凍にきりかえることも視野に入れてみてください。・葉は立てて保存そして、保存袋に入れた葉は、空の牛乳パックやペットボトルを使って立てて保存すると、保存性が高まります。野菜を保存するとき、その野菜がどう畑に生えていたかを思い出すといいヒントになります。それというのも、野菜は収穫後も生きて成長し続けています。きゅうりや大根も縦に大きくなる野菜ですよね? なので、その成長を妨げてしまうと、余計なエネルギーを消費してしまい、養分が減ってしまいます。かぶの葉も上へ上へと縦に育つ野菜なので、立てて保存するのは理にかなってるんです。・根は1つずつペーパーに包む切り分けた根は、葉と同じく水で湿らせたキッチンペーパー や新聞紙などでひとつひとつ包んでください。そして、保存袋に入れて冷蔵庫で保管しましょう。生のままのかぶを保存するのに適した温度は0℃なので、野菜室が最適です。■かぶを冷凍保存する方法前述では冷蔵保存を紹介しましたが、冷凍保存をすればさらに長期間おいしく食べられます。基本的に、どの食材でも冷凍するときは水分が大敵なので、水気をしっかり拭き取ったり、塩揉みしたりするなどひと工夫加えることで、保存性が高まります。一般的には、冷凍すると細胞が壊れ食感が悪くなってしまいますが、かぶの場合はそれをメリットに変えることも可能です!・葉は小分けにしてラップで包む葉は、3〜4cmのざく切りにしてから、使いやすい分量ごとにラップで包み、冷凍可能な保存袋に入れて冷凍庫で保管しましょう。生のままでも保存できますが、下茹でもしくは塩揉みしてから冷凍すれば、さらに劣化のスピードを遅くすることができます。・葉は解凍せず調理可能使うときは、解凍せずそのまま料理に加えましょう。へたに解凍してしまうと、水っぽい仕上がりになってしまうので注意が必要です。・根は切ってから保存袋へ根も、くし切りや輪切りなど食べやすい大きさに切ってから冷凍します。また、すりおろした状態でも冷凍することが可能です。大きめに切った場合は固めの塩茹で、薄く切った場合は塩揉みをしておきましょう。・根は『解凍なし』か『自然解凍』根の部分は煮込み料理などに使われることが多いかと思いますが、冷凍したかぶの根は、長く煮込まなくても簡単に柔らかくなるので時短になります! また、すりおろして冷凍したものは、自然解凍してポン酢などで和えてもおいしく食べられますよ。■かぶの保存期間冷蔵でも冷凍でも、おいしいうちに食べ切ることが大切です。保存袋などに日付を書いておくなり、スケジュール帳に書き込むなりして管理しておくと、うっかり食べ物をダメにしてしまうことも防げます。・冷蔵保存できる期間根は1週間、葉は2〜3日ほどです。これは根と葉を切り分けた場合で、もし切り分けず丸のままだとさらに短くなってしまいます。・冷凍保存できる期間根も葉も1ヶ月ほどです。食感にこだわらなければ、圧倒的に冷凍保存の方が長く保存ができるので、おすすめです。すでに切ってあったり下茹でしてあれば、料理の手間も省けますよね。■かぶを保存するのに皮はむく?かぶの皮のすぐ下は繊維質が多く、むかずに食べるとやや食感が悪いです。また、苦味もあるため、せっかくのかぶの甘い味を台無しにしてしまうなんてことも…。しかし、かぶの皮には、アミラーゼといって消化を助けるはたらきのある成分が多く含まれているため、食べずに捨ててしまうのはもったいないんです。かぶの大きさや料理に合わせて、皮をむくかむかないか選択しましょう。・大きめのかぶの皮はむくかぶは、大きければ大きいほど皮が固いです。また、皮の近くには筋が多く、柔らかく煮ても食感が悪くなってしまうため、煮物などのレシピではむくのがよしとされていることが多いです。むくときは、包丁を使って分厚くむきましょう。・小さめならむかない小さめのかぶは、皮をむいて煮込んでしまうと、グズグズになってしまいます。なので、煮崩れを防ぐためにも皮はむかずに調理しましょう。葉の付け根も少し残しておくと、葉の緑色が加わり色鮮やかでかぶらしい見た目になります。この場合は、爪楊枝などを使って、しっかり根本の土や汚れをきれいに洗いましょう。・すり下ろす場合はむかない皮をむく1番の理由は、皮のすぐ下の繊維質が食感を悪くするためなので、すり下ろす場合は皮をむかなくても大丈夫です。むしろむかないほうが、アミラーゼも効率よく摂取することができます。・むいた皮は漬物に厚くむいた皮は、浅漬けにしたりポン酢漬けにしたりして漬物にしてあげると、ちょっとしたごはんのお供になります。また、かぶの皮からはおいしいだしが出るので、ほかの野菜の皮や芯などと一緒に水から煮込んでスープの素として利用すればとってもエコですね。■新鮮なかぶの選び方と栄養小かぶなどは季節問わずスーパーなどに並んでいますが、かぶの本来の旬は、3〜5月と10〜11月です。春物は柔らかいので生食に、秋物は甘みが強いので煮込み料理にそれぞれ向いています。また、根と葉では含まれている栄養が違うので、それも合わせてご紹介します。・おいしいかぶを見極める方法根はツヤがありずっしりと重くきれいな丸いかたちで、葉は左右対称で黄色などに退色していないものが、新鮮な証です。葉の付け根が萎びていたり、根の部分にシワがあったりするものは、収穫後から時間が経ってる可能性があるので避けましょう。・根と葉の栄養の違い前述でご紹介したとおり、根(とくに皮)には、アミラーゼという消化酵素が含まれています。一方の葉には、βカロテンやビタミンC、カルシウム、カリウム、葉酸などが豊富に含まれており、根より栄養価が高いといえるでしょう。・葉も捨てずに食べよう根にばかりに注目がいきがちのかぶですが、葉がこんなに栄養豊富なら、食べなきゃ損ですよね。サッと下茹でをして灰汁抜きをして、炒めてふりかけにしたり、煮ておひたしにしたりすれば、おいしく食べられるので捨てないでくださいね。■日持ちするかぶの保存レシピお漬物にしておいしく日持ちさせることもできますが、もう少し手間を加えれば、プラス1品のおかずに早変わり!常備菜として仕込んでおけば、毎日のごはんの支度も楽できますよ。常備菜をつくるときは、清潔な保存容器で保存するように心がけましょう。・カブと大葉の梅肉和え材料(2人分)カブ1個・塩少々大葉2枚・作り置き甘酢大さじ1/2・梅干し1/2~1個・砂糖小さじ1・みりん少々・しょうゆ少々下準備カブは葉を切り落として皮をむき、縦半分に切って薄い半月切りにする。葉は適量をきれいに水洗いして塩ゆでする。水に取って粗熱が取れたら水気を絞り、粗く刻む。大葉は軸を切り落とし、縦半分に切ってさらに細切りにし、水に放って水気を絞る。<合わせ梅肉>の梅干しは種を取り出し、包丁でペースト状になるまで梅肉を叩いてボウルに入れ、他の材料を加えて混ぜ合わせる。作り方手順1:ビニール袋にカブ、塩を入れ、袋に空気を入れて口を縛るように持ち、袋を振って全体に塩をからめる手順2:空気を抜き、口を縛って10分くらい置き、水気が出てきたら水気をしっかり絞る手順3:<合わせ梅肉>のボウルに(2)のカブ、カブの葉、大葉を加え、サッと合わせて器に盛るさっぱりとした味なので、照り焼きや蒲焼など甘辛いタレのおかずの副菜にピッタリですね。・カブの葉のオイスター炒め材料(2人分)カブの葉1~2個分ショウガ(せん切り)1/2片分オイスターソース小さじ1.5塩コショウ少々サラダ油小さじ1.5下準備カブの葉は長さ3~4cmに切る。作り方手順1:フライパンにサラダ油を強火で熱し、ショウガ、カブの葉を加えて炒め合わせる手順2:全体に炒められたら塩コショウを軽く振り、オイスターソースを加えてからめながら炒め合わせ、器に盛る葉には水溶性の栄養も含まれているので、加熱は最小限にとどめ、おだしごと食べましょう!■かぶは捨てるところナシ!かぶは、根も葉はもちろん皮もおいしく食べられる野菜なんですね。その両方をおいしく食べるためには、新鮮なかぶを選ぶことと正しい保存方法で保存することが大切なのがおわかりいただけたでしょうか。甘くて柔らかくなるかぶは、離乳食にもピッタリです。家族みんなでかぶを楽しみましょう。さいごに、もしかぶがこうなってしまっていたら、食べないでくださいね。葉が変色して粘り気がある根の中まで変色している水分が抜けてふにゃふにゃ茶色汁が出ている生ゴミのような匂いがするとくに、暑くなる夏場は注意が必要なので、気をつけましょう。《参考》 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月28日もやしは安くて、使い勝手の良い野菜ですよね。もやし独特のしゃきしゃきした食感があり、低カロリーなのでダイエットにも役立つ食材です。唯一の欠点と言えば、保存期間が短く痛みやすい点でしょう。しかし、もやしを毎回買うのは手間ですし、できるだけ長く新鮮なまま保存したいですよね。そこで今回は、もやしのしゃきしゃきした食感を保ちながら、新鮮なまま長期間保存する方法をご紹介します。もやしの選び方や、覚えておきたい豆知識についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。■もやしは傷みやすい食材大前提として、もやしは傷みやすい食材です。もやしを保存しておける期間は特に短く、すぐに劣化をしてしまいます。水っぽくなり、腐らせてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。ここでは、もやしの賞味期限と、なぜそこまで傷みやすいのか、その原因について見ていきましょう。・賞味期限もやしの賞味期限は、長くても2〜3日と驚くほど短いです。実際に、スーパーで売られているもやしの賞味期限も、購入した翌日か翌々日とされている場合がほとんどですよね。中には、賞味期限が当日に設定されている場合もあります。まだ賞味期限は過ぎていないのに食感が悪い…というような経験もあるかもしれません。そのくらい、もやしは劣化が早い食材なんですね。では、なぜもやしの賞味期限はそこまで早く、すぐに劣化をしてしまうのでしょうか。続いては、その原因を見ていきましょう。・傷みやすい原因もやしが傷みやすいのは、まだ完璧に成長しきっていないからです。キャベツや人参などもやし以外の野菜は、実が成熟した段階で収穫されますよね。しかし、もやしの場合は、まだ成熟していない成長段階の発芽を収穫しているため、温度変化や細菌など外部からの影響に弱いのです。また、もやしが傷みやすい原因は、その栽培環境にもあります。もやし以外の野菜であれば、細菌が繁殖しないように薬を使っての殺菌作業を行いますが、もやしにはその殺菌作業ができません。もやしにあまりに強い殺菌をしてしまうと、成長が止まってしまうためです。もやしは傷みやすい食材だとある程度は割り切り、できるだけ早く消費する意識を持ちましょう。 ■もやしの保存方法【冷蔵】もやしは基本的に冷蔵庫で保存するようにしましょう。もやしを保存するとき大切なのは、できるだけ低い温度で、もやしの呼吸を抑えることです。ここでは、もやしを冷蔵保存する際のポイントや、冷蔵保存できる期間についてお伝えします。・袋に穴をあけてから保存するもやしを袋のまま保存する場合は、数カ所小さい穴を開けるようにしましょう。もやしをそのまま保存しておいたら、袋がパンパンに膨らんでしまった経験があるのではないでしょうか。それは、市販で売られているもやしのほとんどは生きたままの状態なので、絶えず呼吸をしているからです。もやしが呼吸を繰り返すことで、袋の中がパンパンに膨れ上がり水が溜まってしまうため、小さい穴を開けて保存してみてくださいね。・一度湯通ししてから保存するもやしを袋から出して保存する場合は、一度湯通しをしてから保存することをオススメします。上述した通り、もやしを育成する環境では、十分な殺菌ができません。そのため、スーパーで売られているもやしには、細菌が付着している可能性があるのです。細菌が付着した状態で保存をすれば、どんどん繁殖してしまいますよね。一度湯通しをすれば、ほとんどの細菌が死滅し、もやしの鮮度が落ちる速度を抑えることができますよ。・水を注いだ容器に入れて保存するもやしを湯通しする時間がない!というときは、もやしを水に漬けたまま冷蔵保存する方法もあります。もやしが全部漬かるくらいの水を入れて、冷蔵庫に入れておきましょう。もやしを漬けている水は、2日に1回程度を目安に入れ替えるようにしてくださいね。ちなみに、もやしを水に漬けて保存する場合は、ビタミンCなど水溶性の栄養が流れ出る可能性があります。栄養が流れ出る点はデメリットですが、もやしを水に漬けておくだけで、しゃきしゃきした食感を1週間程度は保つことができますよ。・もやしの冷蔵保存期間の目安もやしを冷蔵庫で保存する際は、その保存方法によって保存期間が異なります。袋のままの場合・・・1〜3日袋に穴を開けた場合・・・1〜3日湯通しした場合・・・1〜3日水に浸した場合・・・5〜7日保存できる期間は、基本的に1〜3日以内が目安です。水に浸した場合が一番長い間保存できるので、少し手間はかかりますが、一度試してみてくださいね。■もやしの保存方法【冷凍】もやしは冷蔵保存が基本ですが、もっと長い間保存をしたい場合は、冷凍庫での保存も可能です。冷蔵庫での保存は最長で1週間程度ですが、冷凍保存であれば1ヶ月持たせることもできます。ここでは、もやしを冷凍保存するときの正しいやり方や、冷凍保存をするデメリットについて見ていきましょう。・袋のまま冷凍するもやしを冷凍保存する1つ目の方法は、買ってきた袋のまま保存することです。買い物から帰ってそのまま冷凍庫に入れるだけなので、すごく簡単ですよね。袋のまま冷凍したもやしを使用する際は、解凍をせず冷凍のまま使うようにしましょう。もやしをたくさん買ったけど、使いきれず余ってしまった…というときは、冷蔵保存ではなく、袋のまま冷凍庫で保存することをオススメします。・茹でてから冷凍するもやしを一度サッと茹でてから、保存袋に入れて冷凍する方法もあります。ある程度火を通してあるので、料理につかうときの調理時間を短縮できますよ。もやしを茹でてから冷凍する際は、以下のような手順で保存しましょう。もやしをサッと茹でるキッチンペーパーで水気を拭き取る保存袋に入れて密閉する冷凍庫の中に入れる水気がついたままだと、その水分が固まってしまい使いにくくなってしまいます。少し手間はかかりますが、しっかりと水気を拭き取るようにしてくださいね。・もやしの冷凍保存期間の目安もやしを冷凍保存する場合は、2週間~1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。冷蔵保存よりは長期間保存できますが、それでも1ヶ月程度が限界です。冷凍をしても徐々に鮮度は落ちてしまうため、できるだけ早く使用するようにしてくださいね。・冷凍もやしの解凍方法冷凍したもやしを調理に使用するときは、実は、解凍する必要がありません。冷凍された状態のまま加熱調理をすれば、もやしをおいしく食べることができますよ。もし1袋の半分だけ使いたい場合は、袋の上から軽く揉み込めば、もやしがバラバラになり必要な量だけ取り出すことも可能です。また、一度解凍されたもやしを、もう一度冷凍庫に入れるのは控えましょう。激しい温度変化により、傷む原因になります。解凍したもやしは、できるだけ早く使い切るようにしてくださいね。・シャキシャキとした食感は損なわれるもやしは冷凍庫でも保存ができ、解凍をする必要もないため、とても便利ですよね。しかし、もやしを冷凍してしまうと、しゃきしゃきした食感が失われるというデメリットがあります。とはいえ、しゃきしゃきした食感が失われるといっても、炒めものや汁物に使用する分にはまったく問題ありません。「もやしを1週間以上使う予定がない…」「もやしをたくさん買いすぎた…」という場合は、冷蔵保存ではなく、冷凍庫に入れて保存をしてみてくださいね。■新鮮なもやしの選び方もやしは、スーパーではよく山積みで売られていますよね。もやしを袋の外から見ても、一見何も変わらないような気もしますが、実は、新鮮なもやしを選ぶためのちょっとしたコツがあるのです。ここでは、新鮮なもやしを選ぶためのコツやポイントについて解説します。・色白でハリがあるまず最初に意識して頂きたいのは、もやしの色とハリ感です。もやしの色ができるだけ真っ白のもの水分が出ていなくてハリがあるもの以上2つの要素を満たすもやしがないか探してみましょう。特に、袋の中に水分が溜まっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。もやしを購入する際は、色が白くて、水分が出ていないかを確認してみてくださいね。・パリッとした固い感触もやしの鮮度を見極めるコツは、袋を持ったときの手触り感にもあります。具体的にいえば、もやしの袋を持ったときに、パリッとした固い感じがすれば、新鮮な証拠です。逆に、もやしから水分が出てしまっていると、袋を持ったときに柔らかくなっています。もやしは、できるだけ真っ白で、持ったときに固い感触がするものを選ぶようにしましょう。■もやしの豆知識・生で食べられる?もやしは生で食べられるのか?気になったことがあるのではないでしょうか。結論をいうと、もやしを生で食べるのはオススメできません。というのも、もやしは加熱調理を前提に加工・生産されているためです。それに、もやしを生で食べようとすると、独特の青臭さがあり、おいしく食べることはできません。もやしは2、3分茹でるだけでも火が入りますし、加熱をして食べるようにしてくださいね。・調理する前に洗うべき?もやしは、基本的に水洗いが不要の野菜です。もやしが袋に詰められる際は、清浄な水でしっかりと洗浄されており、衛生管理が徹底されています。しかし、水洗いを絶対にしてはいけないわけではありません。もやしの保存状況によっては、もやし独特の青臭さが強くなっている場合があるため、そのときはサッと水洗いをするようにしましょう。・もやしの種類もやしには大きく分けて3種類があります。「緑豆もやし」「ブラックマッペ」「大豆もやし」です。それぞれの特徴を以下にまとめました。緑豆もやし・・・やや太めの見た目で、クセのない味ブラックマッペ・・・細いのが特徴。しっかりした食感がある大豆もやし・・・豆が付いたまま食べられる。独特の味と食感もやしと一言にいっても、色々な種類がありますね。どのもやしもスーパーで購入することができるので、それぞれを食べ比べてみてはいかがでしょうか。■保存したもやしを使うおすすめレシピ・ナムルナムルは、もやしを使った定番の料理ですよね。時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1/4袋ニンジン3cm・顆粒チキンスープの素少々・ニンニク(すりおろし)少々・しょうゆ小さじ1/2・ゴマ油小さじ1/2・白ゴマ少々作り方手順1:モヤシは水につけてパリッとさせ、ニンジンは皮をむいて縦細切りにし、モヤシと合わせてザルに上げ、水気をきる手順2:分量外の塩少々を入れた熱湯でモヤシ、ニンジンをサッとゆでて水に取り、粗熱が取れたら水気をしっかり絞る手順3:(2)に<調味料>の材料をすべて加えて混ぜ合わせ、器に盛る・中華サラダ材料(2人分)モヤシ1/2袋ちくわ1本貝われ菜10g・しょうゆ小さじ2・酢小さじ1・砂糖小さじ1・ゴマ油小さじ1・白ゴマ少々下準備モヤシはできれば根を取り、水につけた後、ザルにあけて水気をきる。ちくわは輪切りにする。貝われ菜は根を切り洗い、水気をきる。鍋にモヤシと、モヤシが被るくらいの水を入れ、火にかける。沸騰したらザルにあけ、流水で冷ます。冷えたらしっかり絞る。作り方手順1:<中華ドレッシング>の材料を混ぜる手順2:(1)にモヤシ、ちくわ、貝われ菜を加え、和える。器に盛る・スープもやしは、スープに入れても美味しいですよね。今回は、ピリッとした辛さのうま辛い味噌スープをご紹介します。材料(2人分)モヤシ1/2袋ベーコン1枚だし汁400ml・酒大さじ1・みりん小さじ1.5・塩少々・薄口しょうゆ小さじ1.5ネギ(刻み)大さじ2下準備モヤシはたっぷりの水につけ、パリッとしたら水気をきり、ザク切りにする。ベーコンは細切りにする。作り方手順1:鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮たったらモヤシとベーコンを入れ、2~3分煮る手順2:<調味料>の材料を加えて混ぜ、器に注いで刻みネギを散らす・ニラもやしのきんぴらもやし料理といえば、ニラもやしは外せませんよね。材料を切って炒めるだけなので、調理をする時間がないときにもオススメです。材料(2人分)モヤシ1袋ニラ1/2束ショウガ2片サラダ油大さじ2しょうゆ大さじ3一味唐辛子適量作り方手順1:モヤシは洗って水気をよくきっておく。ニラは長さ3cmに切る。ショウガは皮をむいてせん切りにする手順2:フライパンにサラダ油をひいてショウガを炒め、強火にしてモヤシを加えサッと炒め、ニラも加える手順3:最後にしょうゆを鍋肌から加え、お好みで一味唐辛子を加えてザッと混ぜ、器に盛る■もやしを適切に保存しておいしく食べよう!もやしは、1年を通して安く、使い勝手も良い便利な野菜ですよね。保存期間が短い点はデメリットですが、水に浸すなど工夫をすれば、1週間はしゃきしゃきの状態を維持することができます。冷蔵だけでなく冷凍保存も可能なので、適切に保存をして、もやしのおいしさを存分に味わいましょう!《参考》・ もやし生産者協会「もやしの栄養」
2021年02月26日さまざまな食材がおいしくなる季節と言えば、秋ですよね。秋が旬の山菜や魚はとても多いので、食欲の秋とい呼ばれるゆえんになっています。きのこも、秋が旬のイメージが強いでしょう。ただ、きのこは秋だけではなく、年中スーパーで売られており、いつでも低価格で家計に優しい食材です。リーズナブルなだけではなく、実はきのこは低カロリーで食物繊維もたっぷり。健康にも美容にも良い栄養があるので、老若男女問わず食べてほしい食材なのです。そんなきのこですが、実は冷凍した方がいいというのはご存知でしょうか?食材を冷凍するのは保存するためだけでなく、メリットもたくさんあるんですよ。そこで、今回はきのこを冷凍した方がいい理由からレシピまでくわしくご紹介していきたいと思います。これから訪れるきのこの旬の時期を、ぞんぶんに楽しめるようになりますよ!■きのこを冷凍するメリット・栄養価が高まるきのこに含まれる主な栄養素は、ビタミンやミネラル、食物繊維です。冷凍をすると、食材によっては栄養素を損なうものもありますが、きのこの場合は冷凍しても栄養素が落ちないのが大きな特徴です。むしろ冷凍した方が栄養価が高まるともいわれています。その理由は、きのこを冷凍すると中の細胞膜が破壊されてしまうから。細胞膜が破壊されることで、加熱したときに栄養素が溶けだしやすくなるのです。栄養素の溶けだす量は、生のきのこと比べて約3倍以上アップするのだとか!これはぜひ試してみる価値ありですよ。・うま味が増す冷凍することで細胞膜が破壊されると、栄養だけでなくうま味成分もアップするんです。きのこのうま味成分とは、「グアニン酸」「グルタミン酸」「アスパラギン酸」と呼ばれるアミノ酸のこと。こちらも冷凍した方が多く分泌されるといわれています。生と比べると香りや風味がグッと高まり、味も濃く感じられるておいしくめしあがれます。 ■きのこを冷凍するときのコツと注意点きのこを冷凍するにはいくつかの注意しておくことがあります。適切な冷凍保存をしなければ冷凍きのこの品質が落ちてしまうので、しっかりとポイントを押さえておきましょう。・きのこは洗わない野菜は基本的に水でよく洗ってから使用するのが一般的です。しかし、きのこの場合は洗わなくてもOKなんです。むしろ水に触れることで水分を吸ってしまい、水っぽくなってしまいます。きのこは洗わずにそのまま冷凍するようにしましょう。・汚れは拭き取るきのこは洗わずに使用するといいましたが、品物によっては表面に汚れがついていたりすることもあります。そういったときは、キッチンペーパーなどで汚れを拭きとりましょう。乾いたもので拭きとるのが理想ですが、汚れが取れない場合は少しキッチンペーパーを濡らしても拭いても大丈夫です。そのあと、再度乾いたもので水分を拭きとりましょう。・水分は腐る原因になるきのこは、湿気などの水分に弱い食べ物です。水分を含んでしまうと傷んだり腐ったりする原因になります。特に冷凍する場合は、水分を含んだ状態のままだと霜がついて冷凍焼けを引き起こし、おいしさが激減するのです。また、食べたときも風味や損なってしまい味がぼやけてしまうのです。きのこには水分は大敵なので、水気は必ず取り除いてから冷凍するようにしましょう。・生のまま冷凍するきのこは冷凍した方が栄養価もうま味もアップしますが、それは生の状態のまま冷凍したときに限ります。加熱調理したきのこを冷凍しても効果は発揮しませんので生のまま冷凍するのがおすすめです。・急速冷凍で風味をキープ冷凍する場合は、なるべく短時間で冷凍させた方がおいしさをキープすることができます。冷蔵庫に急速冷凍の機能がある方はぜひそちらを使用しましょう。急速冷凍機能がない場合は、アルミバットなどの金属トレーの上に保存用袋に入れたきのこを置くと、通常よりも早く冷凍することができるのでぜひ試してみてくださいね。・すぐ使い切るなら冷蔵するきのこは冷凍の状態のまま調理が可能ですが、やはり生に比べると加熱するのに時間がかかります。きのこも生ものですので、なるべく早く食べるのに越したことはありません。きのこをすぐに使うのでしたら冷凍しなくても冷蔵のまま調理しましょう。もし、使いきれなくて余ったきのこは冷凍するといいですよ。・保存用袋には空気を抜いていれるきのこを冷凍するときは基本的に保存用袋に入れて保管します。その際には、必ず空気をしっかり抜いてから保存するようにしましょう。食材が空気に触れると酸化が進み、雑菌がついたりカビが生えたりする原因になります。保存用袋のジッパーをを3分の1ほど開けて、きのこをなるべく平らにして手で押すようにすると空気が抜けやすくなります。■きのこの種類ごとの冷凍方法と保存期間さて、きのこといってもスーパーで売られているだけでもいろんな種類がありますよね。次はきのこの種類ごとに適切な冷凍保存の方法をまとめてみたのでご覧ください。・しいたけ石づきを切る。軸と傘の部分をわける。大きさが均等になるように薄切りにする。・エリンギ大きいサイズは半分にカットする。大きさが均等になるように薄切りにする。・しめじ石づきを切る。手でしめじをバラバラにほぐす。・まいたけ大きさが均等になるように手でほぐす。・えのき石づきを切る。大きさが均等になるように手でほぐす。・マッシュルーム石づきを切る。大きさが均等になるように薄切りにする。・なめこ真空パックのなめこの場合そのまま保存用袋に入れる。株つきなめこの場合石づきを切る。手でしめじをバラバラにほぐす。■『ミックスきのこ』にして冷凍きのこを1種類ずつ冷凍するのも良いのですが、いろんな種類のきのこを入れて冷凍する「ミックスきのこ」もおすすめなんです。ミックスきのこは、いろんなきのこの味が楽しめてアレンジ料理もしやすいのでご家庭でも重宝できますよ。次はミックスきのこについてくわしくみていきましょう!・ミックスきのこの作り方まずはミックスきのこの作り方についてご紹介します。材料:お好みのきのこ(3~4種類)保存用袋手順きのこをだいたい同じサイズにカットするボウルにカットしたきのこを全ていれて混ぜ合わせる空気を抜いて保存用袋に入れて冷凍庫へきのこは基本的にはどんな種類でもOKです。種類が多い方がそれぞれのきのこのうま味が合わさっておいしくなり、いろんな食感を楽しめるのでおすすめですよ。ポイントは火の通りを均一にするために、だいたい同じサイズにすること。しいたけなど傘と軸があるものは別々にしたり、しめじなど石づきがあるものは切り落として手でほぐしましょう。・えのきやなめこは避けた方が望ましい場合もあるミックスきのこはどんなきのこを使っても作れますが、えのきやなめこは注意が必要です。えのきは細くて火が通りやすいため、ほかのきのこと一緒に加熱すると火を通りすぎることがあります。なめこの場合だと、なめこのぬめりがミックスきのこ全体に行きわたってしまうため、調理の幅が制限されてしまいます。えのきやなめこをミックスきのこにするときは用途をあらかじめ決めておくのが無難です。もしくは、ミックスきのこには入れずに個別で保存して、あとで一緒に調理するのもいいでしょう。・1回分に分けて冷凍冷凍保存するときは、1回分の量で小分けにしておきましょう。冷凍するときのこ同士がくっついてしまう場合があります。量が多かったら、くっついたきのこをほぐすのに手間がかかるのです。その点、1回分に小分けしておけば空気に触れる機会を減らせますし、調理中にくっついたきのこをほぐしていけば手で触れる心配もありません。時短にも衛生面でも小分けにするのは大切な工程になります。・保存可能な期間適切な冷凍保存をしておけば、ミックスきのこは1ヶ月程度保存することができます。食べ忘れのないように保存用袋にはきちんと日付を記入するようにしておきましょう。■冷凍きのこはどう使う?さて、冷凍きのこの作り方や冷凍方法をご紹介しましたが、実際の調理ではどのように使えばいいのでしょうか?次は冷凍きのこの使い方について説明していきますね。・食感が落ちることも基本的に、冷凍きのこを調理しても食感は生のきのこと比べてあまり変わりません。ただし、えのきなど水分量が多い食材の場合は冷凍するとふにゃふにゃとした食感になります。えのきをシャキシャキとした食感で食べたい場合は生のまま調理するといいでしょう。・解凍不要で調理OK冷凍きのこの大きなメリットは、解凍せずに凍ったまま調理ができることです。加熱方法も「焼く」「煮る」「揚げる」「炒める」など、どんな調理でもOK!ご家庭で食べたい気分に合わせて調理ができるので、あらかじめレシピを決めておく必要もなく、いつでも気軽に取り入れられます。・炒め物やスープにプラスする冷凍きのこを料理にちょい足しするのもおすすめです。炒めものやスープなどを作っていたとき、少し物足りないなと感じたら冷凍きのこを追加してあげましょう。冷凍庫に常備しておけば、冷凍きのこを好きなだけ入れるだけで料理のボリュームがでるのがメリットです。冷凍きのこをプラスすることで野菜不足の解消にもなるので一石二鳥ですね。■解凍なし!冷凍きのこレシピ冷凍きのこは解凍せずにそのまま調理できる時短料理にぴったりのアイテムです。最後は冷凍きのこを使ったおすすめレシピについて紹介したいと思います。・炊き込みご飯材料(2人分)お米1.5合シメジ1パックマイタケ1/2パックエリンギ(大)1本ニンジン1/2本だし汁300ml・みりん大さじ1・酒大さじ1・しょうゆ大さじ1.5顆粒だしの素小さじ1/2塩小さじ1/3ゴマ油適量ミツバ(刻み)適量作り方手順1:お米は炊く30分前に水洗いし、ザルに上げておく手順2:シメジ、マイタケは石づきを切り落として小房に分ける。エリンギは根元を切り落として長さを半分に切り、さらに食べやすい大きさに切る。ニンジンは皮をむいて太めのせん切りにする手順3:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(2)を炒める。しんなりしたら、だし汁、<調味料>の材料を加え、沸騰後2分煮て火を止め、ザルでこして具と汁に分ける手順4:炊飯器にお米を入れ、粗熱の取れた汁を分量線まで加え、足りなければ分量外のだし汁を足す。具、顆粒だしの素、塩を加えてスイッチを入れる手順5:炊き上がったら10分蒸らして全体を混ぜ、器に盛ってミツバをのせる食材は、冷凍ミックスきのこと米だけというシンプルですが栄養満点のレシピです。冷凍きのこをそのまま入れるだけでいいので手間いらずなのが嬉しいポイント。きのこのうま味が染み込んだご飯は食欲をそそり、おかわりしたくなりますよ!・きのこのソテーサラダ材料(2人分)エリンギ1本シメジ1/2パックマッシュルーム(生)3個ハーブソルト適量コショウ少々オリーブ油小さじ1バター10g白ワイン小さじ2ベビーリーフ1袋プチトマト4個下準備エリンギは長さを半分に切り、さらに縦6等分に切る。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。マッシュルームは汚れを拭き取り、縦4等分に切る。プチトマトはヘタを取り、縦4等分に切る。作り方手順1:フライパンにオリーブ油、バターを熱し、バターが溶けてきたらキノコ類を炒める手順2:白ワインを加えてアルコールを飛ばすように炒め合わせ、ハーブソルト、コショウで味を調える手順3:器にベビーリーフ、プチトマト、(2)のキノコを盛り合わせる冷凍きのこを炒めるだけのお手軽メニューです。味つけは塩コショウだけでもおいしいですし、ポン酢でもサッパリしてGood!食べるときの気分でいろんな味つけが楽しめる1品ですよ。・きのこのパスタ材料(2人分)エリンギ60gシメジ60gマッシュルーム2個ニンニク(みじん切り)1/2片分玉ネギ(みじん切り)50g赤唐辛子(刻み)適量オリーブ油大さじ1牛乳100ml生クリーム100ml粉チーズ大さじ1スパゲティー(お好みのもの)160g作り方手順1:エリンギは長さを半分に切り、さらに食べやすい大きさに切る。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。マッシュルームは石づきを切り落とし、縦半分に切る。スパゲティーは指定の時間ゆでる手順2:フライパンにオリーブ油、ニンニク、玉ネギ、赤唐辛子を加えてしんなりするまで中火で炒める。さらに(1)を加えて焼き色がつくまで炒める手順3:さらに牛乳を加えて半量になるまで煮詰め、生クリーム、粉チーズ、ゆでたスパゲティーを加えて混ぜ、分量外の塩コショウで味を調える手順4:器に盛り、分量外の粉チーズを振るもう少しボリュームが欲しい場合はツナやベーコンを足すと食べごたえがでるのでおすすめですよ。きのこのうま味がパスタとの相性抜群で満足感があるメニューです。■冷凍きのこをうまく活用しよう!冷凍きのこは栄養価も高くて、使い勝手もいい万能な冷凍食材です。冷凍方法も、カットするだけなのでとても簡単ですよ。お子さんがいるご家庭なら、手でほぐす作業は、お子さんにお手伝いしてもらうのも良いでしょう。初めてキッチンに立つ作業としてもぴったりです。きのこが苦手な子は多いようですが、自分でもお手伝いした料理なら、興味が湧くかもしれませんね。きのこが特売のときにまとめて保存しておけば、お財布にも優しいですし、忙しいときにもすぐに料理に取り入れられてたいへん便利です。ぜひご家庭に常備しておき、おいしいきのこをいつでも気軽に食べてみてくださいね!《参考》・ IKESUE「きのこの栄養について」
2021年02月24日みなさんは小麦粉をどのように保存していますか?まとめて買うと、保存するのにけっこう困りますよね。常温で良いのか、それとも冷蔵か?開封前と開封後は同じで良いのか?など、迷うことも多いかもしれません。本記事では、小麦粉の正しい保存方法についてくわしく掘り下げます。保存場所や保存容器、また、どうしても使いきれないときの小麦粉のとっておきの活用法についてもお伝えします。今日からでもすぐに実践できるので、ぜひ参考にしてくださいね!■小麦粉の保存期間【種類別】小麦粉には、強力粉と中力粉、薄力粉の3種類があります。これらは、性質も用途も異なります。そして賞味期限も違うので注意しておく必要があります。種類別の保存期間について具体的に見ていきましょう。・強力粉小麦粉に含まれるグルテンの量により、強力粉、中力粉、薄力粉の違いが生まれます。また、それぞれに使用される小麦の種類も異なるのです。グルテンが多い小麦粉は、水を加えて練り込んだときに粘りが強くなります。逆にグルテンが少ないと、練り込んでもあまり弾力性が出てきません。つまり、強力粉はグルテンの量が最も多くて粒も粗い特徴があり、保存期間はほかよりも短く、製造時から6ヶ月が目安です。強力粉はパンやピザの生地に向いていますが、これらを作る場合には、必要な分量だけ購入してストックを溜め込みすぎないようにする方が良いでしょうね。・中力粉中力粉は、強力粉よりも少しグルテンの量が少なくて粒は細かくなります。うどんを作るのに中力粉はうってつけです。ほかに、パスタやお好み焼きにも使われ、保存期間は製造時から1年が目安です。・薄力粉薄力粉は、グルテンの量がもっとも少なくて粒は中力粉よりもさらに細かく、天ぷらやムニエルなど、食材の表面にまぶして使用するのに向いています。保存期間は、中力粉と同じで製造時から1年が目安です。・グルテンが多いほど劣化しやすい!たんぱく質の一種であるグルテンの量が多いと、水を加えて練り込んだときに非常に粘り強くなりますが、劣化しやすい特徴を持ちます。もっともグルテンが多い強力粉と最も少ない薄力粉では、含有率が3~4%ほど違いますよ。・開封後は1~2か月が目安強力粉、中力粉、薄力粉の種別にかかわらず、いずれも開封したら賞味期限は1~2ヶ月が目安です。後述しますが、小麦粉はダニやカビの被害を受けやすい繊細な食材のため、とくに開封後はできるだけ早く使いきることがおすすめです。たとえば、塩や砂糖は賞味期限がなく、半永久的に持ちますよね。これらの調味料と同じ感覚で小麦粉を捉えてしまっている向きが少なくないようです。ところが、実際はそれほど長持ちしないため、注意が必要です。■小麦粉の保存方法【常温】小麦粉の具体的な保存方法について解説していきましょう。小麦粉を保存するうえでもっとも気をつけておかなければならないのは、温度と湿度です。日本は、四季がはっきりしており、季節によっては1日のうちでも温度や湿度に相当の差があります。目には見えませんが、小麦粉はそれらの変化に思いのほか大きく左右されますので、気をつけておく必要があるでしょう。・小麦粉は常温保存が基本小麦粉は、基本的に常温保存で構いません。しかし常温といっても季節や地域によってずいぶんと開きがあるので、どこで保存しても大丈夫とは言いきれないのが現実です。また、商品によってはミックス粉といって、小麦粉に砂糖や出汁などが添加されているものがあり、このタイプは傷みやすいので、後述する冷蔵保存などを考える方が無難でしょう。・風通しの良い場所で保存する小麦粉は、種類に関わらず常温保存で問題ありませんが、高温多湿を嫌うため、風通しの良い場所を選ぶようにしましょう。できるだけ扉や窓の近くなど、風の通り道となる近くに保存してくださいね。・直射日光を避ける小麦粉は、直射日光の当たらない場所におくことも大切です。日光が直接当たると季節に関係なく温度が上がります。すると知らず知らずのうちに劣化して風味が落ちてしまうので気をつけてください。・温度20℃以下・湿度50%以下がよい小麦粉を保存する場所は、温度が20℃以下で湿度が50%以下が好ましいと覚えておきましょう。後述しますが、温度も湿度もこの数値を超えると、小麦粉の天敵であるダニやカビのえじきになるリスクが高まります。小麦粉以外にも、温度と湿度に左右される食材や調味料は少なくありませんから、キッチン周りに温度計と湿度計を一つおいておくと便利かもしれませんね。・シンク下やコンロ周りは避けた方がよいたとえばシンクの下やコンロ周りは、温度や湿度が火や蒸気のによって急上昇することがよくあります。すると、ダニやカビの犠牲になりかねませんから、できるだけ避けるようにしましょう。扉付きの棚の中も空気がこもって通気性が悪くなるのでおすすめしません。■小麦粉の保存方法【冷蔵】小麦粉は、基本的には常温保存で結構ですが、時期や環境によっては冷蔵保存の方が好ましい場合があります。その際の注意点を説明しましょう。・夏や湿気が多い時期は冷蔵保存がおすすめ小麦粉は高温多湿を嫌うため、夏や梅雨時期など湿気が多い時期は、あえて冷蔵保存しておくことをおすすめします。一般的に、冷蔵庫は4℃前後に設定されており、常温よりは乾燥状態にあるため、小麦粉が傷みにくくなるといえます。一度開封すると傷みやすくなるため、頻繁に使う場合でも夏や湿気の多い時期は、小さなサイズのものを冷蔵しながら使うのが安心かもしれません。また、先述のように、小麦粉以外の成分が使われているミックス粉については、普通の小麦粉より傷みやすいため、季節に関係なく冷蔵保存する方がおすすめです。・密閉容器に入れて保存する小麦粉を冷蔵保存するときは、ダニの被害を避けるためにも密閉容器に入れましょう。密閉度を高めれば湿気にも強くなるので、ガラスやホーロー製でパッキンのついたふたのある密閉容器がおすすめです。ビニール袋の方がスペースを取らないので便利と思うかもしれませんが、ダニはこれを食いちぎって侵入する恐れがあります。ダニはクモの仲間で、小麦粉に発生するのは、ヒョウヒダニとコナダニになります。大きさはわずか0.3~0.4mmのためまったく目には見えません。しかし、粉ものが大好きで、あっという間に繁殖するので、見くびらないように気をつけてくださいね。密閉容器がない場合は、100均のタッパーやペットボトルでも構いませんよ。・使用後は速やかに冷蔵庫へ戻す小麦粉を冷蔵庫から取り出して使ったら、速やかに冷蔵庫に戻すようにしてください。冷蔵庫から出すと小麦粉に結露が生じて、カビが生える原因になります。特に暑い時期や調理中で火をたくさん使用しているときは、結露ができやすいので注意してくださいね。 ■小麦粉の保存方法【冷凍】小麦粉は、状況によっては冷凍保存することも視野に入れておきましょう。小麦粉を冷凍保存すると聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、意外なメリットもあるので覚えておいてくださいね。・長期保存するには冷凍がおすすめ小麦粉の冷凍保存は、長期保存が必要になったときにおすすめです。たとえば、パン作りを頑張ろうと思って小麦粉をたくさん買い込んだものの、早々に作る気が失せてしまうこともあるかもしれません。育ち盛りの子どもたちが巣立って、とんかつやてんぷらなどの揚げ物を作らなくなることもあるでしょう。そのような場合は、冷凍保存しておけばより安心です。梅雨時期など湿気がひどい時期でも大丈夫です。とくに薄力粉は粒が細かくサラサラしているので、少しの量で十分にこと足りることがあります。あまってしまってなかなか使いきれないときは、迷わず冷凍保存してくださいね。・品質の劣化を防ぐことができる小麦粉は冷凍保存することにより劣化を防ぐことが可能になります。空気に触れない工夫をして冷凍すれば、酸化も防げますし、ダニやカビの被害からも守ることができます。・小分けにして保存する小麦粉を冷凍する際は、数十グラムずつ小分けにしてラップで包んでください。少し面倒かもしれませんが、こうすることで結露対策となり、劣化が防げます。多くの小麦粉をひとまとめにしてしまうと、取り出して使うたびに結露ができる恐れがあり、カビが発生する原因となりかねません。・サラサラの状態ですぐに使うことができる小麦粉の冷凍保存のメリットとして、冷凍してもサラサラのままで固まらない点もあげられます。たとえば砂糖を冷凍すると、乾燥してカチカチに固まってしまいますが、小麦粉はそのようなことがありません。そのため、いつでも好きな分だけ取り出して、解凍しなくともすぐに使えるのです。急に小麦粉を使いたくなったときやちょいたししたいときなど、もってこいですよね。・保存期間の目安小麦粉を冷凍保存した場合、保存期間は6ヶ月くらいまで延ばせます。常温や冷蔵の場合は、1~2ヶ月で使いきるのが望ましいですが、冷凍すると保存期間がグンと延びます。これなら安心ですよね。しかもサラサラの状態でいつでも好きなときに好きな分だけ使えるのでとても便利です。■小麦粉の保存に最適な容器小麦粉を保存する際には、場所だけでなく容器にもこだわりたいですね。肉眼では見えませんが、知らないうちにダニが発生していた、というハプニングを防ぐためには気にするべきでしょう。・必ず密閉容器で保存する小麦粉を保存するときは、密閉容器が最適です。密閉すれば、小麦粉にとって一番の天敵のダニの侵入や繁殖を防ぐことができますし、湿気も抑えられるので、カビの防止にもなります。とくにガラス製の密閉容器なら、中身が見えて量を確認できるのでとても便利です。・パッキンがついている容器密閉容器は、100均で売っているタッパーや、間に合わせならペットボトルでも構いません。しかし、理想はパッキンがついている容器です。パッキンがあれば気密性が格段に高まるため、小麦粉の安全がより強く確保できるといえます。・チャック付きの食品保存袋チャック付きの食品保存袋も便利です。ただし、袋の場合はチャックがあっても袋自体をダニが食いちぎって侵入してくる恐れがあるので、あまり長期保存には向いていません。一時的に保存する目的なら良いと考えてくださいね。また、チャック部分に小麦粉が付着するとすべって締まらなくなり、意味をなさないことがあるので気をつけましょう。・袋のままで大丈夫?よく小麦粉の入った袋のまま保存することもあるでしょう。しかし、一度開封してしまうとどうしても空気に触れやすいため劣化します。また、たとえ購入した際の袋とはいえ、ダニが食いちぎって侵入してこないとは言いきれません。そのリスクは十分にあるので、袋のままはできるだけ避けるようにしましょう。・シリカゲルなどの乾燥剤を入れるシリカゲルなどの乾燥剤を小麦粉の入った容器や袋にいれておくのもおすすめです。わざわざ買わなくとも、海苔やお菓子などといっしょに入っているものをそのまま代用しても構いません。シリカゲルは、水分をはじめとするさまざまな物質に対して大変優れた吸着力を持ちます。その秘密は、ケイ素です。ケイ素は、昨今とても注目度の高い珪藻土にも多く含まれています。珪藻土を使った風呂用の足ふきマットやコースターなどは、水滴をあっという間に吸収する機能性の高さがうけている売れ筋商品ですよね。そのケイ素を梱包している乾燥剤がシリカゲルですので、ぜひ活用してみましょう。ちなみに、水分を吸収したあとも無臭のため、においうつりの心配もありません。■小麦粉の保存方法を間違うと危険大!小麦粉は、とくに珍しい商品でもないので、保存に注意を払う人は少ないかもしれません。しかし、保存方法を間違うと少なからず危険をともなうため気をつけていきたいものです。小麦粉の保存方法をあやまると、どのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。・湿気やにおい移りによる劣化小麦粉を保存する際に気をつけたいのが、湿気とにおい移りです。とくに中力粉や薄力粉はきめ細やかなため、ほかの食材のにおいや水分を吸収しやすい構造になっています。そのため、冷蔵庫に保存する際は、においの強いもののそばは避け、しっかり密閉できる容器を使用するのがおすすめです。・ダニやカビの発生小麦粉にとっての天敵は、なんといってもダニとカビです。ダニは、温度25~30℃、湿度60~80%の環境が整うと、1~2日といった短期間でも爆発的な繁殖力を持つようになります。カビの場合は、温度0~45℃、湿度70%以上の環境下で発生します。しかもこれらのシチュエーションは、決して珍しくはありません。とくに初夏から梅雨時期、台風シーズンくらいまでは、1日のうちでも温度や湿度は急激に上昇することがあります。ゲリラ豪雨や熱中症リスクのある猛暑に見舞われると、小麦粉にとってもダニやカビによる被害を受ける要素が急増するといって良いでしょう。そのようなときは、迷わず冷蔵か冷凍保存をしてしのぐようにしましょう。・小麦粉のダニはアレルギーの原因に小麦粉にダニが発生すれば、それを口にするリスクが高まります。ダニは、ダニアレルギーやハウスダストアレルギーを持つ人が口にするとアレルギー症状が起きるリスクがあります。カビはまだしも、ダニについては目に見えないだけに非常に厄介といえるでしょう。慎重を期して自分たちで予防するしかありませんので、気をつけてくださいね。特に、アレルギーを持っていると自覚している方なら、口にしてしまった場合、どんな症状が出るのか想像がつくでしょう。健康管理のため、食品管理をおこたらないようにしましょう。・賞味期限切れ小麦粉にもれっきとした賞味期限があることを忘れないようにしましょう。賞味期限の切れた小麦粉は、味が劣化するだけでなく、ダニやカビも発生しているリスクがあるので要注意です。ただし、賞味期限が切れたからといって、すぐに廃棄する必要もありません。賞味期限は、消費期限とは異なります。消費期限は、その日までに食べないと安全の保障ができないという、いわばデッドラインのような厳しい意味合いを持ちます。一方の賞味期限は、とくに保存食のような長持ちする商品に使用されるもので、この日までならおいしく食べられますよ、という目安です。つまり、少々賞味期限を過ぎたからといって、急激に味や風味が劣化したり、人体に大きな悪影響を及ぼすというものではないのです。しかし、これまで述べてきた、NGな保存方法をしていた小麦粉なら、迷わず廃棄してくださいね。正しく密閉して冷蔵保存していた場合は、このあとに解説する、カビの生えた小麦粉の見分け方も参考にして、明らかにおかしい場合には迷わず廃棄するという考えで良いでしょう。■カビが生えた小麦粉の見分け方小麦粉にカビが生えたら絶対に食べてはいけません。ことによっては重大な健康被害につながる恐れがあります。小麦粉に生えたカビの見分け方について具体的に見ていきましょう。・小麦粉が固まる小麦粉にカビが生えると小麦粉が固まることがあります。小麦粉が固まる姿は、非常に珍しいといえるでしょう。現に実際見たことがある、という人は少ないのではないでしょうか?小麦粉は冷凍しても固まることがなくサラサラとしていますが、ことカビにおかされときには、固まることがあるのです。もしいつものサラサラ感がなく固まっていたらすぐに処分しましょう。・色が黒っぽくなる小麦粉のカビが生えると黒っぽくなることもあります。小麦粉は、真っ白か薄い黄色なので、黒くなったときにはひと目で判別できるはずです。たとえ一部だけが黒い場合でも、目に見えないカビが菌糸という形で糸状に連なって広がっている可能性が大きいので、見つけた際にはもったいなくてもすべて廃棄してくださいね。・カビを食べてしまったらどうなる?カビをあやまって口にしてしまったらどうなるのでしょうか?小麦粉の場合は、ほぼ間違いなく加熱して使用するため、少量であれば悪い症状が出るのは珍しいと考えられます。しかし、場合によっては、重大な健康被害につながることがあるので、十分に注意してください。・カビの繁殖を防ぐにはカビは、高温多湿を好むので、小麦粉をそのような状態で保存しないように気をつけましょう。夏の暑い時期や梅雨時期はもちろんですが、真冬でもエアコンを強くきかせたり、加湿器を使用している場合は、高温多湿になりやすいです。カビを発生させないために、季節を問わず注意する習慣を持てると良いですね。■使い切れない小麦粉の活用法どうしても使いきれない小麦粉は、どのようにすれば良いのでしょうか?長期保存しすぎて傷んでいると分かっていても、大量に残った場合は捨てるのももったいないですよね。でも大丈夫ですよ。小麦粉には、食べる以外にもさまざまなおすすめの活用法があるので、その一部をご紹介しましょう。・子供用の粘土にするあまった小麦粉を子ども用の粘土にすることができます。方法は簡単。サラダ油と塩を小麦粉に加えて、少しずつ水を注ぎながら適当な硬さになるまでこねて行くだけです。食用色素で好みの色にカラーリングすれば、本物の粘土のように楽しく遊べます。もちろん大人が使っても楽しめますよ!・キッチンの油汚れを落とすあまった小麦粉は、キッチン用の油落としにも活用できます。やり方は、油汚れが気になるところに小麦粉をまんべんなくふりかけるだけ。そのまましばらく放置したら、あとはお湯を絞った布巾などで拭きあげていくだけです。■小麦粉はポイントを抑えて上手に保存しよう小麦粉にも賞味期限があることが改めてわかりました。グルテンが多いものほど保存期間が短くなるので、パン作りが好きな強力粉のヘビーユーザーは、とくに保存期間に注意が必要でしょう。ただ、小麦粉ほど幅広くいろんな使い方ができる食材は、そう多くありません。場所や容器などをきちんと吟味してうまく保存できれば、料理やお菓子作りの強い味方になってくれるでしょう。ぜひ賢く保存して、さらに素敵な食卓を演出してみてください!
2021年02月22日チーズの歴史は古く、現代にいたるまで世界中から愛されています。最近ではSNSの普及もあり、私たちの生活の中にも次々とチーズを使った料理の情報が入ってきますよね。ところで、みなさんは自宅でチーズを使って料理をした際、残ったチーズをどのように保存していますか?今回は使い切れなかった場合や、大量に購入してしまったチーズの保存方法をご紹介します。■チーズを冷凍保存しようチーズは色んな食材にあわせることができ、ワインのおつまみにしたり、トッピングとして使ったり、残り物のアレンジにも有効活用できます。チーズの使用頻度の高いご家庭も多いのではないでしょうか?一度では使いきれず、「残りはまた今度!」という場合も珍しくありませんよね。残ったチーズは、冷蔵庫で保存している方も多いかもしれませんが、実は冷凍保存することも可能です。冷蔵で保存するよりも安全に長く楽しむことができますよ。・チーズはカビが生えやすい「一度開封したチーズを冷蔵庫に保存しておいたら、カビが生えていた。」なんて経験はありませんか?未開封のチーズは賞味期限が長いものも多く、つい油断しがちですが、開封したチーズは意外と早くカビが発生して使えなくなってしまうので、注意してください。・開封したら冷凍しよう保存状態やチーズの種類にもよりますが、開封後、早いものなら数日で食べられなくなります。なかには長持ちする種類のチーズもありますが、食品の無駄を防ぐためにも、開封後のチーズは冷凍保存しておくのがおすすめです。・未開封なら冷蔵残念なことに、チーズを一度冷凍すると、本来の食感や風味が失われてしまいます。加熱して食べれば問題ありませんが、そのまま解凍して食べるのは、あまりおすすめできません。未開封のチーズに関しては冷蔵庫での保存のほうが、チーズの劣化を避けることができますので、開封するまでは冷蔵庫で保存しておきましょう。・冷凍しても早めに食べるチーズを冷凍するとカビが繁殖したり、鮮度が落ちる可能性を軽減することができますが、種類や保存状況によっては水分が抜けて味が落ちてしまうこともあります。例え冷凍していたとしても、出来る限り早めに食べきるほうが無難です。・チーズの冷凍保存可能期間冷凍したチーズは、おおむね1ヶ月程度冷凍保存が可能です。冷凍保存による風味や味の変化は加熱して料理に使うことで、ほとんど気にならない状態で食べることができます。 ■チーズの種類別冷凍方法チーズを冷凍保存する際に気を付けておきたいのは、乾燥を防ぐことです。チーズは乾燥に弱く、水分が抜けてしまうと解凍したときに味がかわったり、伸びなくなってしまったりと、おいしく食べられなくなります。適切に保存することで、解凍後でもおいしく食べることができるので、チーズの種類ごとのコツやポイントをきちんとおさえておきましょう。・ピザ用チーズアレンジが豊富なピザ用チーズは、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか?その反面で、ピザ用チーズは容量がそれなりにある商品が多く、残ってしまうことが多いですよね。ピザ用チーズを冷凍保存する時は、なるべくチーズ同士がくっつかないように保存袋に入れ、平らに寝かせて冷凍します。1つの保存袋にまとめて入れてしまっても良いですが、ラップに小分けしてから保存袋にいれても便利ですよ。・カマンベールチーズ数日以内に食べきれる場合は、切り口が空気に触れないようラップで包めば冷蔵庫での保存が可能です。それ以降は冷凍が良いでしょう。冷凍するときは、小分けに切ったカマンベールチーズを一つずつラップに包みます。このとき、切り口部分にクッキングシートをあてて包むと解凍時にラップにくっつくのを防げますよ。解凍したカマンベールチーズは、若干風味や味は落ちますが、そのまま食べるという人もいるようです。気になる場合は料理に使うなどして、加熱してから食べましょう。・スライスチーズスライスチーズは使い勝手がよく、パンとの相性も最高ですよね。手頃なサイズ感で、各家庭での使用頻度も高いのではないでしょうか。もともと個包装の商品がほとんどで、一見そのまま冷蔵庫に置いていても問題なさそうですが、やはり乾燥してしまったり、カビが繁殖しやすくなったりします。スライスチーズの場合、個包装のまま保存袋に入れて冷凍保存しておけば良いのでお手軽です。また、冷凍保存したほうが、カビが繁殖する危険性が少ないのでおすすめです。・粉チーズパスタやグラタンで活躍する粉チーズは、つい冷蔵庫の奥に眠りがちですよね。容器のまま保存してしまうと、出し入れのときの温度差でチーズから水分が出てしまい、固まったり、カビが発生したりします。ラップなどに小分けし、保存袋で保存すると、さっと取り出して使えるので便利ですよ。使用する時はラップごと手で少しほぐすとバラバラになります。・クリームチーズほかのチーズに比べると、水分量が多く、劣化が早いので開封後は長期保存には向きません。しかし、冷凍することで1ヶ月程度の保存が可能になります。パッケージのままでも冷凍は可能ですが、10g〜30g程度に小分けしておくと、料理やお菓子作りのときに便利です。凍ったままでも料理に使えますが、冷蔵庫で自然解凍もできます。お菓子作りなどの時は、冷蔵庫での解凍がおすすめです。・モッツァレラチーズ前項のクリームチーズや、モッツァレラチーズはフレッシュタイプと呼ばれるチーズで、冷蔵庫での長期保存にはあまり向きません。開封後2~3日以内に食べきれない場合は冷凍保存しておくほうが賢明です。モッツァレラチーズを冷凍する時は、ザルなどを使って水分をしっかりきっておきます。お好みのサイズに切ったチーズをラップで小分けし、保存袋に入れて冷凍します。このとき空気が入らないようにしっかり包みましょう。・ブルーチーズブルーチーズは光に弱いので、保存の際は小分けして、まずはアルミホイルに包みましょう。その上からラップで包み保存袋に入れて冷凍します。ブルーチーズは熟成士と呼ばれるプロが熟成させたものが市場に出ていることが多く、お店に売られている物のほとんどは、ちょうど良い熟成具合になるよう調整されています。熟成しすぎたものは味や風味が悪くなってしまうので、早めに消費するか冷凍保存しておき、なるべく早めに食べきるようにしましょう。・プロセスチーズチーズは大きく分けると『ナチュラルチーズ』と『プロセスチーズ』の2種類に分けることができます。ナチュラルチーズは生乳などを乳酸発酵させたものです。ナチュラルチーズに乳化剤などを加え、加熱処理したチーズをプロセスチーズといいます。キャンディーチーズやベビーチーズはこのタイプにあたります。ナチュラルチーズに比べると長期保存に向いていて、個包装で売られている物などは、冷蔵庫でも長期保存ができる優れものです。ただしお徳用サイズの大きな物を購入したときなどは、乾燥を避けるためにも冷凍保存しておきましょう。プロセスチーズもほかのチーズと同様で、使いやすい大きさに小分けした物をラップに包み、保存袋に入れて冷凍すればOKです。そのまま食べてもおいしいプロセスチーズですが、お肉や餃子の皮に包んで食べても美味しいですよ。・ハードタイプチーズナチュラルチーズの中で水分量が少なく、固いものが『ハードタイプチーズ』として分類されています。パルミジャーノやレッジャーノなどがこのタイプです。ハードタイプのチーズは水分量が少ないため、保存状態がよければ冷蔵でも2~3週間は保存が可能です。冷凍するときは、使いやすい大きさにカットしてラップに包む方法でも良いですが、すりおろしたものを保存袋に入れて冷凍するのもおすすめです。もしも保存過程でチーズが固くなりすぎてしまっても、料理で加熱してしまえば問題ないことが多いですよ。・「さけるチーズ」「さけるチーズ」もプロセスチーズの1つで、こちらは1個単位から売っていることが多く、持て余してしまうという印象は少ないですが、もし残ってしまった場合は個包装のまま冷凍保存することができます。大容量の物を取り扱っているお店もあるようなので、たくさんあって冷蔵庫でかさばる場合や、食べきれない場合は冷凍しても大丈夫ですよ。食べる時は自然解凍すれば問題ありません。「さけるチーズ」はそのままはもちろんですが、癖が少ないので料理に使ってもおいしく食べることができます。■チーズを冷凍する時の注意点チーズは乾燥や湿気に敏感で、大変デリケートな食品です。品種によっては長期保存に向かないものもありますので、できれば必要な分だけを購入し、早めに食べきってしまうのが理想です。ただ、どうしても容量の関係などで使い切ることが難しい場合、冷凍保存がおすすめですが、間違った方法はチーズの劣化をはやめてしまいます。適切な方法で冷凍保存するために、いくつかポイントをおさえておきましょう。・ニオイを吸収しないよう密閉するチーズは周りの食品のにおいを吸収しやすい食品です。冷凍庫内のにおいがチーズにうつると風味が悪くなり、おいしく食べることができなくなってしまいます。保存する時は、においうつりを避けるためにもしっかり密閉することが大切です。・固まらないようにするチーズがきちんと包まれていなかったり、空気が入ってしまうと、チーズの水分が失われてカチカチになってしまいます。保存する時は、1つ1つピッタリとラップなどで包むように心がけましょう。また、切り口やチーズ全体に、クッキングシートをあててからラップに包む方法もあります。ラップに包んだチーズは保存袋にいれてしっかり空気を抜いてから冷凍しましょう。・平らにするチーズが重ならないように、なるべく平らな状態で冷凍することも大切です。平らにしておくことで、チーズがかたよったまま凍ってしまうのを防ぎ、使用時に使いやすくなります。また、中心までスムーズにムラなく冷凍されるので鮮度が損なわれるのを防げます。・アルミトレーを活用するチーズの鮮度をなるべく落とさないためにも、急速冷凍がおすすめです。最近では急速冷凍機能のついた冷蔵庫もありますよね。急速冷凍の機能がなくても、保存袋に入れたチーズをアルミトレーに平らにねかせて入れておけば、普段より素早く冷凍できますよ。■冷凍したチーズの解凍・利用方法冷凍したチーズは、基本的には加熱処理するのがおすすめですが、一部のチーズに関しては、冷蔵庫で解凍してそのまま食べるという人も少なくないようです。冷凍によるチーズの香りや風味の変化は、保存状況や人によっても感じ方が違います。チーズの解凍方法は、食べ方や使用する目的などで色んな方法を使い分けることがおすすめです。・冷蔵庫で解凍するクリームチーズのようにお菓子に使うなど、チーズを冷たい状態から調理に使いたい場合は冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。解凍する際は乾燥を避けるため、ラップに小分けにしたままでおこないましょう。・凍ったまま調理可能チーズを冷凍した場合、ほとんどのものは凍ったままの状態でそのまま調理に使うことができます。トッピングとして使ったり、料理に混ぜ込んだりする場合も、冷蔵したチーズと扱い方はかわりません。扱い方が変わらないのに冷凍チーズの方が長持ちするので、冷蔵保存よりもメリットがあるといえますね。・食べる分だけ解凍する一度解凍したチーズを再び冷蔵や冷凍すると、味や風味の劣化につながります。また、冷蔵庫に戻す際にチーズから水分が発生してカビの原因にもなります。なるべく使いやすいように小分けにして冷凍しておき、解凍する際は食べきれる分だけにしておきましょう。・必ず加熱して食べる冷凍したチーズは、基本的に加熱して食べた方がおいしく食べることができます。できるだけ料理に使ったりして食べるのがよいでしょう。普段は加熱せずに食べることが主流のチーズも、チーズフライにしたり、ハンバーグの中にいれるとおいしいですよ。■チーズの冷蔵保存方法チーズを加熱せずに楽しみたい場合は、冷蔵での保存の方が風味の劣化が少なく味も安定しています。最初にある程度小分けしておき、食べきれるぶんを冷蔵保存。残りを冷凍しておけば、そのまま食べたり料理に使ったりと、チーズを楽しむバリエーションを増やすことができますよ。・ラップで密閉して野菜室冷蔵保存しておくチーズはラップで密閉し、保存袋や保存容器で保管するのがベストです。また、チーズを保存しておくには5〜10℃が適温だということを覚えておきましょう。冷蔵庫に入れると温度が低すぎてしまうこともあります。冷蔵庫は開閉の頻度も高くチーズが結露する原因となり、チーズに水分がつけばカビの発生を速めることにもなりかねませんので、野菜室で保存すると良いでしょう。・ラップは交換するチーズを保存するラップは、こまめに取り換えたほうが良いでしょう。最低でも2~3日に一回はラップを交換し、チーズから水分が出ている場合は清潔なキッチンペーパーなどで拭き取ります。どうしても忘れてしまう場合は、潔く2~3日以内に冷凍してしまうと手間が省けますよ。・モッツァレラチーズは水に浸けるモッツァレラチーズは基本的に生ものなので、開封後はなるべく早く食べきるのが理想です。食べきれず冷蔵庫で保存する場合はチーズが浸かっていた液の中に戻すか、塩を少々入れた水に浸し、保存容器で保存します。ちなみに、元々チーズが浸かっている水は基本的に塩水で、酸化や乾燥防止のために浸けられています。水に浸して冷蔵保存したとしても、冷蔵での保存期間は2日程度が限界です。食べきれない場合は、やはり冷凍保存が良いでしょう。また、最近では個包装タイプのモッツァレラチーズも売っています。冷凍保存するとどうしても風味が落ちてしまうので、気になる人は個包装タイプのものをうまく活用してみてはいかがでしょうか。・チーズの冷蔵保存可能期間開封後冷蔵庫での保存期間はチーズの種類によっても違います。水分量の多いフレッシュタイプのチーズはカビや雑菌が繁殖しやすいので、冷蔵保存できる期間も短めです。反対に水分量の少ないハードタイプのチーズは冷蔵庫でも少し長持ちします。以下に、ご家庭でもよく使われているチーズの冷蔵保存の目安をまとめてみました。モッツァレラチーズ…2~3日ピザ用チーズ…4〜5日程度カマンベールチーズ・クリームチーズ…1週間程度ハードタイプ全般(パルミジャーノ・レッジャーノ・ゴーダチーズなど)…2~3週間程度粉チーズ…1ヶ月程度・賞味期限切れのチーズは食べられる?消費期限との違いところで、『賞味期限』と『消費期限』の違いは知っていますか?私たちが普段口にしているチーズに表記されているのは『賞味期限』であることがほとんどです。『賞味期限』は品質がかわらずにおいしく食べることができる期間、『消費期限』は安全に食べることができる期間をさしています。チーズの場合、賞味期限が表記されているため、期限を2~3日過ぎたからといって食べられなくなるということはありません。ただし、これはあくまで適切な条件下で未開封のまま保存した場合をさしていますので、保存状態が悪ければこの限りではありません。また、開封したものは、たとえ賞味期限内であってもなるべく早く消費するのが絶対条件です。■チーズの食べられないサイン保存したチーズの安全性は、ご家庭ごとの冷蔵庫の設定温度や、開閉の頻度などの状況によっても変わってきます。食べる前に必ずにおいや目視でも確認したほうが確実です。こちらで見分け方をご紹介しますので参考にして下さいね。・強い臭いがする種類によっては、においの強いチーズもありますが、においをかいでみてアンモニア臭がする場合は注意が必要です。どの種類のチーズも腐敗してくるとアンモニア臭がしてくるので、いつものチーズと違うにおいがすると感じた場合は食べない方が良いでしょう。・カチカチになっている冷蔵庫で放置しすぎたり、保存状態が悪かったりすると、チーズがカチカチになってしまうことがあります。保存してからあまり日にちが経っていない場合は、料理に入れるなどして加熱すれば食べられなくはないですが、チーズの風味などは格段に落ちています。また、開封してから時間が経っている場合は、いくらカビがはえていなくてもチーズが腐敗している可能性もありますので、食べてみてから判断するか、そのまま廃棄処分してしまったほうが無難です。・緑色のカビが生えているピザ用チーズでよく見かけますが、緑色のカビが繁殖していたら腐敗しているサインです。チーズのカビは生産過程で意図的に繁殖させているものもあり、見分けがつきにくいこともあるかもしれませんが、購入後に生えたカビは危険な場合が多いです。特にプロセスチーズは、加熱処理をすることで人工的に発酵を止めているので、カビがはえるというのは危険なサインです。緑色のカビだけではなく、明らかに変色している場合も注意が必要です。・舌がピリピリする購入後カビがはえたとしても、全てのチーズが食べられないわけではありません。ブルーチーズのようにカビが繁殖することを前提に作られたチーズもあります。見分けが難しい場合は味をみて判断することもできますよ。チーズを少し味見してみて、舌にピリピリとした酸味を感じるものや、異様に酸っぱいもの、また苦味が強すぎるものはやめておいたほうが良いでしょう。チーズはもともと独特の匂いや酸味、カビなどがあるものなので判断が難しい場合もあります。このほかにも、おかしいと感じたり、不安に思う場合は食べずに廃棄処分したほうが賢明です。捨ててしまうのはもったいないかもしれませんが、ご自分やご家族の健康を守るという面で考えれば、諦めることも大切です。■ミックスチーズをパラパラに冷凍する方法ミックスチーズを冷蔵庫で保存していると、下の方がまとまってくっついてしまうことってよくありますよね。そのままの状態で冷凍保存すると、料理に使うときに固まって出てきてしまうので非常に使いにくくなってしまいます。実は簡単にミックスチーズをパラパラにする方法がありますので、ご自宅でもぜひ試してみてくださいね。・保存容器に移すまずはミックスチーズを袋から全て保存容器に移します。このまま冷凍庫にいれますので、使用する保存容器は冷凍庫でも使えるものが望ましいでしょう。・冷凍庫で1時間冷やして振る蓋をしたら保存容器ごと冷凍庫にいれ、1時間程放置します。このとき放置しすぎると、そのまま固まってしまうので注意が必要です。1時間たったら保存容器を振ってチーズをパラパラにします。チーズがパラパラになったら、再度冷凍庫に戻しチーズを完全に凍らせます。完全に凍ったミックスチーズは、保存袋に入れ替えて保存しても良いですし、容器ごと保存しても良いでしょう。その際、密閉できる容器を使うと、空気が入って劣化するのを防いでくれますよ。■賢くチーズを使いきろうチーズはお好みでトッピングに使用したり、いつもの料理のちょっとしたアレンジに使えたりと大変便利で優秀な食材ですよね。冷蔵庫に長期保存すると湿気や開閉時の温度差などによって以外に早く駄目になってしまうこともあり長期保存には向きません。手間はかかりますが、使い切れないものは小分けして冷凍することを鉄則にしておくといいですね。また、あらかじめ食べ方や使いかたなどを考えて、冷蔵庫や冷凍庫を上手く使い分けると楽しみ方も広がります。今回ご紹介した方法をぜひ有効活用して、チーズを美味しく賢く使い切りましょう。
2021年02月19日私たちの食卓に並ぶことの多い『納豆』、価格も安く、スーパーで見かけるとついついたくさん買ってしまいますよね。昔から日本人に愛されている食品のひとつで、近年では健康食品として再び注目を集めています。そんな納豆ですが、保存方法やアレンジレシピを知らなくて、賞味期限が近づいて焦って食べる方や、泣く泣く廃棄してしまっている方もいるのではないでしょうか?実は、納豆は冷凍保存ができるのです。冷蔵保存でも十分な保管ができますが、もっと保存期間を伸ばしたいのなら、冷凍がおすすめ! 注意すべきポイントさえ守れば、おいしく長持ちさせることができますよ。■納豆を冷凍保存する方法納豆は冷凍保存ができるって知っていましたか?しかし、「冷凍すると品質が落ちたり、栄養素がなくなってしまうのでは」という疑問も出てくるのではないでしょうか。実は、納豆は冷凍しても品質が変わりにくい食品なんです。ここからは納豆の冷凍保存の方法と、冷凍保存したときの賞味期限についてご紹介していきます。・パックのままでもOKまずご紹介するのは、パックのまま冷凍保存用の袋に入れて、保存する方法です。パックのまま冷凍保存する方法冷凍したい分の納豆を保存袋に入れます。なるべく空気を抜き、しっかりと袋を閉めます。パックのまま保存袋に入れるだけなので、手間もかからない方法のひとつです。保存袋に入れておけば納豆が直接冷気に当たることもないので、品質が落ちにくいでしょう。賞味期限内に食べきれないと思ったら、早めに冷凍をするようにしましょう。・パックごとラップに包むこの方法も最初にご紹介したものに近い方法ですが、パックごとラップで包むという方法です。食品用の保存袋がないときなど、役に立ちますね。パックごとラップに包む方法冷凍したい分の納豆を1パックごとラップに包みます。※納豆のパックが冷気に触れないように、包んでください。冷凍庫内は冷気がふれて乾燥しやすいため、乾燥することがないように、パックをしっかりとラップで包むことが大切です。・パックから出して容器に入れる一度パックから出して容器に入れ冷凍する方法保存用袋または容器に2〜3パック分まとめてあけます。お好みの味付けやトッピングを加え少し混ぜます。納豆を平らにならして空気を抜き、袋を閉じます。半分に折り取り出しやすいようにします。あらかじめ味付けをしてから冷凍することで、解凍してすぐに食べられるのもいいですよね。トッピングに、じゃこ、おかか、オクラなどを加えてみてもおいしくしあがりますよ。また、冷凍庫内での臭い移りが気になる方は、ごま油など香りの強いものを加えてみましょう。・密閉することが大切冷凍保存をするときには「密閉」されていることが重要です。納豆は、発泡スチロールに近い素材で売られていることが多いですよね。閉じ方もやさしく、素材自体も空気を通すものです。軽くて開けやすいというメリットがあります。しかし、そのような納豆の容器は密閉されていないため、長期間冷凍庫に入れておくと納豆が乾燥してしまい、乾燥によって納豆本来の風味や食感が損なわれてしまいます。少しでも本来の納豆のおいしさを楽しむためにも、密閉させて冷凍することを意識しましょう。・納豆を冷凍保存した時の賞味期限冷凍庫に入れた場合どのくらいの期間保存することができるのでしょうか?パックの状態のまま冷凍保存したものは約3週間程、パックから取り出し味付けをしたものに関しては約2週間程、冷凍保存することが可能です。冷凍庫に入れる前に保存袋に日付を書いておけば、賞味期限の目安がわかりやすくなりますね。解凍後はなるべく早く食べるようにしましょう。■納豆を冷凍以外で保存する場合の賞味期限普段から納豆を冷凍保存している人は、どのくらいいるでしょうか。だいたいの人は、冷蔵庫で保存していることでしょう。そして、冷蔵庫で保存していた納豆の賞味期限が切れても「発酵食品だし、大丈夫か…」と、安易に食べてしまっていませんか? 納豆は劣化がわかりづらい食品ですので、冷凍以外での賞味期限も覚えておきましょう。・冷蔵保存の場合冷蔵庫で保存した場合には、基本的にパッケージや容器に印字されている賞味期限を目安に食べるようにしましょう。スーパーで売られているパックの容器に入ったものは、冷蔵保存が前提で、納豆を製造した日付から約10日間が目安とされています。・賞味期限を過ぎると食べられない?この疑問はおそらく多くの人が抱いているのではないでしょうか。そもそも『賞味期限』というのは「未開封でおいしく食べることのできる期限」を指しています。その上、納豆は発酵食品ですから賞味期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。「おいしく食べられなくなる」基準ですので、食べられませんと言われているわけではないのです。しかし、納豆の発酵状態が適度に維持され、最もおいしく食べられるのが賞味期限の内です。納豆をおいしく食べるためにも、賞味期限を守って食べるようにしましょう。のちほど、食べられない納豆の特徴をご紹介しますので、賞味期限が切れた納豆を食べるかどうか判断する際の参考にしてくださいね。■納豆を離乳食用に冷凍する方法リーズナブルで栄養もたっぷりの納豆は、赤ちゃんの離乳食にもぴったりの食品なんです。細かくきざんだお野菜やおかゆと一緒に調理して食べられるので、離乳食のバリエーションも増えますよ。ここでは、納豆を離乳食用に冷凍する方法をご紹介します。・ザルにあけて熱湯をかける下処理をすることで、納豆特有の臭いや、ぬめりが取れるので食べやすくなります。また加熱によって柔らかくなるため、消化しやすくなりますよ。納豆に熱湯をかけてぬめりをとる方法ザルや茶こしに納豆を入れます。お湯をかけてぬめりをとります。(数回繰り返す)・月齢に合わせてつぶす納豆を月齢に合わせてつぶすことで、歯の生えそろっていない、かむ力の弱い赤ちゃんでもしっかりと食べてくれます。生後7、8カ月のころはかならず加熱し荒くすりつぶし、水を加えてジャム状にします。月齢に合わせ、徐々に粒の大きさを変えていきましょう。生後1年〜1年半になるころには、かむ力も徐々についてくるので、豆をきざまずにそのまま与えても大丈夫です。・小分けにして密閉これらの下処理を行った納豆は、1食分ずつラップに包み冷凍保存しましょう。1食分ずつ冷凍しておけば食べるときも便利ですよね。離乳食の保存には製氷容器もおすすめですので、庫内でわかりやすいように、ぜひ活用してみてください。ただ、納豆のにおいは移りやすいので、かならずラップで包んでからにしてくださいね。また、1度パックで冷凍した納豆を凍った状態できざみ、小分けするという方法もあります。凍った状態なら糸が引きにくく、きざみやすいですよ。赤ちゃんによっては納豆特有の臭いやぬめりが苦手という子もいるので、一度納豆を与えて反応をみてみましょう。■冷凍した納豆の解凍方法納豆を冷凍保存したことがない人にとっては、一番疑問に思うのは解凍方法ではないでしょうか。電子レンジを使うのか、常温で自然解凍なのか、冷蔵庫でゆっくり解凍なのか…どんな方法が一番適しているのでしょう。・半日前に冷蔵庫へ冷凍した納豆は、食べる日の半日から1日前に、冷蔵庫に移してゆっくり自然解凍を行ってください。通常冷蔵保存していたものにくらべると若干柔らかくなっていますが、風味は健在のはずです。解凍後は、賞味期限に関わらずすぐに食べるようにしましょう。・レンジで加熱しない納豆を解凍するときの注意点として、レンジでの解凍はしないことです。レンジを使うことによって風味や食感が変わってしまいます。また、レンジで解凍すると強烈な臭いが発生してしまいますので、冷蔵庫での自然解凍をするようにしましょう。・加熱するなら凍ったまま冷凍した納豆を加熱調理するときは、凍ったまま調理するのがおすすめです。凍っているため糸が引かず、調理しやすくなりますよ。ちなみに、納豆の加熱調理でおすすめの料理は、『納豆の天ぷら』です。凍った状態でも調理中に解凍され、ちょうどいい食べごろになります。詳しくはこの記事の別項目に記載しますので、ぜひごらんください。しかし、納豆に含まれる『納豆キナーゼ』という栄養分は、加熱によって壊れやすく期待効果が弱まってしまうと言われています。そのほか、納豆に含まれる大豆の栄養素は加熱しても壊れないため、加熱調理でも十分に栄養を摂取できるでしょう。■納豆菌は冷凍するとどうなる?納豆菌は冷凍することでなくならないの?いくら長期保存ができても大事な栄養素が失われてしまったら意味がないのでは?と考える方もいるのではないでしょうか。納豆を冷凍することでどのような変化が現れるのでしょうか。・納豆菌は『休眠状態』納豆菌は100℃以上や氷点下の環境下では『芽胞菌』となり『休眠状態』に入ります。この状態は増殖こそしませんが、生き延びることができます。芽胞を形成することによって、胃酸に負けることのない耐久性のある納豆菌を腸内まで届けることができます。腸内まで届いた納豆菌には腸内環境を整え、免疫力を高める効果があると期待されています。また、悪玉菌を抑え、善玉菌である乳酸菌を増やす効果も望まれていますので、冷凍保存しても納豆菌は失われないと言えますね。・20℃前後で蘇る!10℃以下の環境に置かれ休眠状態に入った納豆菌が、再度活性化するのは常温20℃前後の環境下に置かれたときです。再び発酵が始まると納豆特有のアンモニア臭を発します。容器が熱くなるほどの発酵熱を出すこともあるそうで、放っておくとどんどんと発酵が進んでしまいます。解凍後の納豆は早めに食べることをおすすめします。■納豆の食べられないサイン発酵食品である納豆は、特有の臭いもあって異変に気付きにくいですよね。そもそも発酵と腐るを同じように捉えている方もいらっしゃるかと思います。発酵も腐るということも、微生物が食べものを分解するという点では同じなのですが、それを人間が食べられるように調整しながら分解させることを発酵と呼んでいます。チーズや味噌も発酵食品の仲間ですね。では一体どんな状態が食べられないのか、その見分け方をご紹介します。・異臭がする異臭と言われてもなかなかピンとこないかもしれません。そもそも納豆には特有の臭いがあって、この臭いというのは納豆菌がタンパク質を分解することによって発生するアンモニア臭や、有機酸によるものなんです。この臭いを苦手とする方も多いですよね。新鮮で品質の良い状態の納豆は甘みのある納豆の香りがありますが、冷蔵庫で保管され日を追うごとに発酵は進みますので、臭いも強くなります。発酵が進んだものや賞味期限を過ぎたものは、鼻を突くツンとしたキツイ臭いに変わってきます。新鮮な納豆のにおいを知っている人なら、違いがわかるはずですよ。・変色している日がたつにつれて、納豆の表面上には『チロシン』と呼ばれる白い粒状のアミノ酸が出てきます。これは賞味期限が過ぎ、発酵が進んだことによって発生します。このチロシンはアミノ酸の結晶であり人体には無害ですが、品質が低下しているという証拠です。食感や味も悪くなっているので食べないようにしましょう。・カビが生えている納豆の表面に、緑色のカビが生えてきたら食べないでください。ここでよくあるのが、白色の粒々をカビと間違えることです。これは上記でもご紹介したチロシンと呼ばれるもの。そもそも、基本的に納豆にカビが生えることは少ないのです。というのもカビ菌に比べて納豆菌の方が強く優勢であるため、カビ菌は繁殖できないそうなのです。カビが生えるのは、納豆が冷蔵庫の中で表面が乾燥した場合や、冷凍庫から冷蔵庫に移して長期間保存した場合。納豆菌が活性を失って、劣勢だったカビ菌が出てくることによって発生します。冷凍してからすぐに食べれば、問題ないはずです。・糸が引かず水っぽい冷蔵庫での保存期間が長いと発酵が進み、納豆の茶色がより濃くなり、溶けたような状態や糸が引かなくなる現象が起こります。このような状態になってしまったら品質が低下している証拠なので、食べないようにしましょう。■冷凍納豆のおすすめレシピ普段みなさんはどうやって納豆を食べていますか?ご飯の上に乗せたりそのまま食べるという方が多いのではないでしょうか。いつも同じ食べ方では飽きてしまうという方、や納豆を使ったアレンジレシピが知りたい方には必見です。加熱して調理することで納豆の新しい魅力に出会えるかもしれません。・厚揚げ納豆材料(2人分)厚揚げ1丁分納豆1パック卵1個万能ネギ適量かつお節適量しょうゆ適量作り方手順1:厚揚げはトースターで軽い焼き色がつくまで焼く。万能ネギは小口切りにする手順2:納豆に卵を割り入れ、混ぜ合わせる手順3:焼いた厚揚げを食べやすい大きさに切って器に盛り、(2)、刻みネギ、かつお節をのせる。しょうゆをかけていただく・納豆チャーハン材料(2人分)ご飯300g納豆2パック豚ひき肉200gパクチー(香菜)12本玉ネギ1/2個ニンニク1片ゴマ油小さじ2・酒小さじ2・ニョクマム(ナンプラーでも可)大さじ1・砂糖小さじ1/2作り方手順1:香菜の茎は長さ1cmに、葉先はザク切りにする。玉ネギとニンニクはみじん切りにする手順2:熱したフライパンにゴマ油をひき、玉ネギと豚ひき肉を炒める。ひき肉の色が変わったらニンニク、納豆を加え、<調味料>の材料を加える手順3:ご飯を入れて全体を炒め合わせ、香菜を加えてサッと混ぜたら皿に盛る納豆とチャーハンの意外な組み合わせですが、納豆特有の粘りが苦手な方にもおすすめでボリュームたっぷりの一品です。・納豆パスタ材料(2人分)スパゲティー160~200g・塩(ゆでる用)20g・熱湯(ゆでる用)2000ml納豆(小粒)2パックオクラ2~3本・塩小さじ2・オリーブ油小さじ2・しょうゆ小さじ2シイタケ(生)2個シメジ1/2パックエノキ1/2袋ニンニク1片オリーブ油大さじ1細ネギ1/2束しょうゆ大さじ1刻みのり適量下準備オクラはまな板に並べて塩を振り、手のひらで転がしながら繊毛を取るようにこする(板ずり)。たっぷりの熱湯に塩ごと加えてゆで、水に取って粗熱が取れたら水気を拭き取り、ヘタを切り落として薄切りにする。納豆、オリーブ油、しょうゆを混ぜ合わせる。シイタケは石づきを切り落として汚れを拭き取り、軸は縦に裂き、笠は薄切りにする。シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。エノキは、石づきを切り落とし、長さを半分に切る。根元は食べやすい大きさに分ける。ニンニクは縦半分に切って芽を取り、薄切りにする。細ネギは根元を切り落とし、長さ1cmに刻む。作り方手順1:熱湯に塩を入れ、スパゲティーを加える。袋の指定時間より30秒短い時間ゆで始める。その間にフライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて弱めの中火にかけ、香りがたってきたらシイタケ、シメジ、エノキを炒める手順2:(1)のフライパンに、ゆで上がったパスタ、細ネギ、しょうゆを加えて混ぜ合わせ、器に盛って刻みのりをかけ、合わせた納豆を中央にのせる■冷凍庫を活用して上手に納豆を保存しよう思わず買い過ぎてしまったけど食べきれない…そんなときは冷凍庫での保管を試してみてはいかがでしょうか?しっかりと密閉させて保存すれば冷凍庫の臭い移りも少なく、劣化を遅らせることができます。1食分ごとに小分けして冷凍すれば食事のときにも使いやすいですね。冷凍庫でも保存ができるということがわかれば、賞味期限が近づいてしまった納豆を無理に消費する必要もなくなるため、自分が食べたいときに食べられますし、万が一食べきれずに廃棄してしまうということもなくなりますよね。今回ご紹介したレシピのほかにも納豆を使ったいろいろなアレンジレシピがあります。冷凍庫で気軽に保存するできることがわかれば納豆を使った料理の幅も増えますよね。納豆の正しい保存方法を知れば、もっとおいしく納豆を食べられるようになりますね。みなさんも納豆を正しく保存しておいしく食べましょう。《参考》・ タカノフーズ株式会社「お客様相談室」
2021年02月18日大人から子どもまで、幅広く人気のあるカレー。調理も簡単なので、よく作る方も多いと思いますが、あれこれ足していくうちにいつのまにかお鍋いっぱいになってしまい、冷凍することってありませんか?今回は、そんなときのために、カレーの冷凍方法や解凍方法・アレンジレシピまで幅広くご紹介します!■カレーの保存期間はどのくらい?カレーの保存は常温・冷蔵・冷凍どれも可能ですが、ほかの料理と比べ保存期間が短いのが特徴です。方法により保存期間が違いますので、作った量や食べる期間に合わせて保存方法を上手に使い分けましょう。・常温保存したカレー常温での保存期間は長くて1日で、できれば作って粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫へ移すのがベストです。「一晩お鍋で寝かせたカレーはおいしい」という言葉もありますが、実はカレーは常温保存にはあまり向かない料理なのです。常温保存の危険性カレーを1日常温保存すると、具材の成分やうまみが溶け出すことでさらに味が深まります。しかし、それと同時に細菌も増殖し食中毒の可能性も高くなるのです。特に気温や湿度の関係で細菌が繁殖しやすい梅雨の時期や、室温が高い夏場に作ったカレーは粗熱が取れたらすぐに冷蔵保存に切り替えましょう。冷蔵庫に保存場所がなく、どうしても常温保存をしたい場合は、1日に2~3回かき混ぜて火を入れ、粗熱を取る作業を繰り返して早めに食べることをおすすめします。・冷蔵保存したカレー冷蔵庫で保存する場合の保存期間は2~3日程度です。ただし、お鍋のまま保存するのはNG。保存容器に小分けにした状態での保存がおすすめです。カレーは冷蔵保存していても傷むのが早いので、食べる前に匂いがないかチェックしてから食べましょう。冷蔵保存は、解凍などの手間もなくあたためるとすぐに食べられる保存方法なので、一度に食べる量が多く数日で消費できる場合はこの方法を活用しましょう。・冷凍保存したカレー冷凍保存は保存期間が約1ヵ月程度です。ほかの方法と比べて保存期間をぐっと延ばすことができ、たくさんつくってしまったカレーを腐らせる心配もありません。いくつか小分けにして保存すると、夜ご飯に困ったときに白米だけ準備すれば、すぐに主食ができあがりますね。■カレーの冷凍方法長期保存が特徴の冷凍保存ですが、長期間カレーを入れることによって保存容器への匂いと色移りが気になる方も多いのでは?一度使った容器が黄色くなってしまい、カレー専用の容器になってしまうのは困りますよね。そんなかたは、次のような方法で冷凍すると不安を払拭できますので、ぜひお試しください。・保存袋で冷凍する匂いを密閉できる食品用保存袋はカレーの保存にピッタリです。方法も簡単で、袋の大きさに合わせてカレーをいれ、空気を抜いて保存するだけです。このとき、なるべく薄くのばすことで場所を取らずに保存することができるのでおすすめです。漏れが怖いようであれば袋を二重にしましょう。保存袋は使い捨てなので、使用後の匂いや色移りを気にしなくて済むのがうれしいですね。新しいものを毎回使用できるので衛生面でも安心です。・タッパーで冷凍するタッパーでの冷凍保存は、液体であるカレーを保存しやすく、とても便利です。ただ、匂いや色を吸収しやすいのが難点です。洗っても匂いがとれない場合、ほかのものを保存するのに使いにくくなってしまいますね。そんな対処法として、タッパーにラップを敷いてからカレーを入れると予防ができます。または、ラップの代わりにビニール袋をしき、ビニール袋の中にカレーをいれ封をしてからタッパーの蓋をしめましょう。・耐熱ガラス容器で冷凍するガラスは匂いや色に影響されにくい素材なので、カレーの冷凍保存を行う保存容器では、1番保存に適しています。解凍するときも別の容器に移さず、そのままレンジで加熱することができますので手間も省けますね。見た目もかわいいガラス容器は、そのまま食卓にだしても違和感なく使うことができます。最近は100円均一ショップでも手に入りますし、雑貨屋さんなどで300円~500円とお手頃に販売されているので、おうちに1つあるととても便利なキッチングッズですよ。■カレーを上手に冷凍するコツカレーを冷凍するときのポイントは、新鮮な状態で冷凍保存することです。そのためには。できあがったカレーを冷ます工程がポイント。冷まし方に気をつけ、細菌を繁殖させないように冷凍することで、解凍したときに安全でおいしいカレーを食べることができるのです。・作ってすぐに粗熱を取るカレーをつくって自然に粗熱がとれるのを待っていると、鍋の中で冷めにくい部分と冷めやすい部分の温度差が出てしまい、冷めやすい部分から細菌が繁殖してしまうのです。そうならないために、カレーができたあとはすぐに粗熱をとりましょう。粗熱の取りかたはいろいろありますので、お鍋の大きさやキッチンの広さにあわせておこないましょう。いくつか方法をご紹介します。・鍋ごと氷水に浸けるカレーの鍋よりも一回り大きいボウル、もしくは鍋を用意します。そこに氷水を張り、カレーなべをつけることで一気にカレーの粗熱を取るやり方です。氷水につけながらおたまでかき混ぜることで、さらに時間が短縮できます。この方法は粗熱が取れる時間が一番短く簡単な方法ですが、カレー鍋が大きいと、それを入れるボウルがなかったり、カレーがこぼれてしまう危険がありますので要注意です。・鍋の中身をよくかき混ぜる鍋の中をかき混ぜることにより、カレー全体の温度を均一に下げることができます。火を消してすぐに鍋をかき混ぜて、カレーの中の空気を入れ替えていきましょう。特に道具も準備も必要なく簡単にできる方法ですが、かき混ぜるだけでは少し時間がかかるのと、腕が疲れてきてしまうので、ほかの方法と組み合わせて行うのがベストです。・冷凍後は日付がわかる様に注意せっかく上手に保存したのに、気付いたらかなり時間が経ってしまい、冷凍庫内で霜がおりていることも。そうならないために、保存するときは冷凍した日付をわかるようにしておきましょう。保存袋であれば直接記入できますが、タッパーやガラス容器であれば、マスキングテープを使うと容器を汚さず一目でわかりますよ。■カレーを電子レンジで解凍するのは危険?カレーは、お肉や冷凍食品を解凍するの違い、解凍するときにはいくつかの危険があるのです。作ったカレーがダメになってしまうだけならまだしも、うっかりしていると火傷やレンジの破損にもつながりますので、扱いには注意が必要です。・解凍ムラができる電子レンジは、場所によって熱の当たり方がちがうため、周りは熱いのに真ん中だけ冷たいなどの解凍ムラがでることがあります。しかし、温度の低い部分を高い部分にあうまで温めてしまうと、カレーだけでなく容器も高温になってしまい、とりだすときに火傷の可能性があります。温度の様子を見て、容器内のカレーをかき混ぜるなどの工夫が必要です。・爆発する危険もあるカレーをレンジで加熱すると、ボンっという音とともにカレーがレンジの中で飛び散ってしまうことも。この爆発の原因は、加熱によって一部分だけ温度が高くなったカレーの急な沸騰です。この沸騰を突沸といい、とろみのあるものを加熱すると起きやすい現象なので、トマトソースなども同様に注意が必要なのです。ちなみに、爆発の防止としてラップをする方もいますが、これは爆発したときに庫内汚れを防ぐだけであり、爆発を防ぐことはできません。電子レンジの「自動あたため機能」を使用すると、あたためられすぎてしまい、爆発の危険が高まりますので、様子を見ながらあたためを追加していく方法が最適と言えます。・耐熱ガラス容器を使って低温設定で解凍する電子レンジで解凍するときには、耐熱性のあるガラス容器を使いましょう。タッパーだと電子レンジに対応していないものもあるのです。そして、対応していないタッパーを使用してしまうと、熱で変形する可能性があります。端的に言えば、容器が溶けてしまうので、非常に危険ですし、中のカレーも食べられなくなってしまうかもしれません。容器が耐熱だとしても、加熱の際に爆発してしまう可能性がありますので、電子レンジの温度を低温に設定し、時間を1分~2分ごとに区切って中身を確認しながら加熱することをおすすめします。また、ガラス容器自体は耐熱でも、容器のフタが電子レンジで加熱不可のものがありますのでそちらもご注意を。フタが使えない場合はラップで代用しましょう。ただ、フタもラップも無しの状態では庫内にカレーが飛び散るので、かならず何かしらのフタをしてから加熱しましょう。■カレーに適した解凍方法カレーを安全においしく解凍するには、できればレンジでなくほかの方法で行いましょう。解凍時間やそのあとの調理方法により適した解凍方法があります。いくつかの解凍方法を組み合わせて時短にすることもできるので、ぜひご参考にしてくださいね。・自然解凍する自然解凍は時間がかかる方法ですが、うまく活用できれば光熱費の節約にもなる方法です。さらに、ゆっくり時間をかけて解凍することで、解凍時に出るドリップが少なくすみます。前の日からキッチンで自然解凍しておくとスムーズに食卓に出すことができます。ただし夏場は衛生面で注意が必要ですので、気温が高い日は冷蔵庫をつかって自然解凍することをおすすめします。・流水解凍する流水解凍は短時間で解凍することができますので、レンジを使わずに早く解凍したい場合はこの方法がおすすめです。ただし、タッパーやガラス容器で冷凍していた場合は容器に水が入るので、流水方法は採用できません。そして、自然解凍や流水解凍は、カレーが常温に近い温度になったらレンジで温めることが可能です。ある程度解凍したものをレンジで解凍すると加熱ムラもすくなく、急激な温度変化もありませんので安全に解凍することができます。・湯煎解凍する冷凍しているカレーを今すぐ食べたい! という場合は、湯煎解凍を行いましょう。保存袋などを使用して冷凍したカレーは、レトルトカレーのように解凍して、そのまま器に出して食べることができます。タッパーなどの保存容器の場合はフライパンに浅く水をはり、一度お湯を沸騰させてからそこにタッパーを入れて解凍しましょう。・鍋に移して加熱する鍋で解凍する方法は、そのままだと時間がかかるため、ほかの解凍方法と組み合わせるのがおすすめです。カレーを半解凍にした状態で、ある程度熱を通りやすくしてから使いましょう。・お弁当に持っていくなら自宅で自然解凍カレーはもともと水分が多く、解凍するとどうしてもドリップがでてしまいます。したがって、解凍せずにお弁当に持っていくとふたをあけたらお弁当箱がびしょびしょになってしまうことも。お弁当としてカレーを持っていく場合は、カレーとご飯を分け、さらに解凍後に密閉できる容器に入れてから持っていきましょう。一度温めてからスープジャーに入れて持っていくのもおすすめです。・解凍後の再冷凍はNGカレーを再冷凍すること自体は可能ですが、冷凍と解凍を繰り返し行うことにより細菌が増殖し、食中毒を起こす危険性があるためおすすめはしません。細菌は死滅せず、ただ活動を停止しているだけなので、解凍すると細菌が再び増殖を始めてしまうのです。解凍したカレーはすぐ加熱をし、早めに食べ切ってしまいましょう。■カレーを湯煎解凍する際の注意点湯煎解凍では、熱湯を使うことによる火傷や調理器具の破損などに気をつけるのがポイントです。慣れれば時間をうまく使いながら解凍できるやり方なので、注意点をふまえて上手に活用しましょう。・解凍温度に気を付ける解凍時に鍋を火にかけたまま保存袋を入れてしまうと、鍋肌に当たった部分の保存袋が溶けてしまう可能性があります。鍋が高温になりすぎないように、鍋が沸騰したら一旦火を止めて余熱で湯煎を行いましょう。一度沸騰したお湯であれば、解余熱で充分に全解凍することができます。・ザルなどに入れて湯煎するのがおすすめ火を止めて調節するのが面倒な方はザルを使う方法もあります。保存袋ごとザルに入れ、そのままお湯の中に入れることでザルが保存袋と鍋を直接当たるのを防ぎます。この方法であれば、カレーが確実に解凍するまで火をつけながら湯煎することができます。■具材による冷凍保存の注意点カレーの具材で代表的なものといえば、たまねぎ・にんじん・じゃがいもなどですが、カレーを冷凍する場合ものによっては、せっかくのカレーが水っぽくなり、解凍するとスープカレーのようになってしまう場合も。具材の特徴を覚えておくと、あらかじめ冷凍する場合やたくさん作って冷凍する場合など、どちらのでもおいしいカレー を食べることができますよ。・にんじん・じゃがいもじゃがいもやにんじんは解凍後に水分が多く発生し、食感もぼそっとしてしまうため、冷凍カレーには向かない食材です。じゃがいもやにんじんを入れたカレーを冷凍するのなら、解凍後は水分が多くても食べられるカレーうどんやカレー鍋のようなレシピに活用しましょう。あらかじめ冷凍することが決まっている場合は、薄切りにして調理することで食感の変化が少なくなるのでおすすめです。・ナス・トマトトマトやナスは冷凍しても変化が少ない食材なので、冷凍カレーにはおすすめの食材です。素揚げしたなすをカレーと一緒に冷凍すると、解凍したときにはカレーを吸ったしみしみのなすが食べられます。トマトはカレーに混ぜ込むと酸味が強くなりますので、大人向けのカレーの具材としてぜひお試しください。・肉・ひき肉お肉も問題なく冷凍カレーに使用できます。お肉は、生のまま冷凍するよりは一度加熱してうまみを閉じ込めてから冷凍するほうがおいしくたべることができるので、冷凍カレーにはもってこいの食材です。・魚介類カレーに魚介類を使う場合で気を付ける点は、臭みが残らないように処理して冷凍することです。よく使われるのはイカ・アサリ・エビなどが多いと思いますが、それぞれの下処理をしっかりと行い、汚れを落としてから使用しましょう。特にアサリは砂だしをおこなわないと、死んだあさりがまぎれこんでしまったり、匂いが残ることがありますので要注意です。・冷凍するならドライカレーがおすすめカレーを冷凍する前提でつくるのであれば、ドライカレーをつくりましょう。水分の少ない材料を使うドライカレーは解凍後の水分の量が少なく、保存場所も場所を取らないのでたくさん作ったあとの冷凍保存にぴったりです。作り方も、材料を細かく切ってフライパンに具材とカレー粉を足していくだけなので簡単でおすすめです。食べるときに目玉焼きを上にのせると、見た目もかわいくおこさまも喜んで食べてくれますよ。■冷凍したカレーのおすすめアレンジレシピ最後は、解凍したカレーのアレンジレシピのご紹介です。そのまま食べてもおいしいカレーですが、冷凍したあとは少し違う味をたのしみましょう!いくつか覚えておくと、たくさんつくっても飽きずに食べることができますよ。・焼きカレー材料(2人分)余りカレー(ドライカレーがおすすめ)ご飯(炊きたて)茶碗2杯分ピザ用チーズ40~50gドライパセリ少々サラダ油大さじ1作り方手順1:耐熱皿にご飯を盛ってカレーをのせ、ピザ用チーズを散らす。トースターでおいしそうな焼き色がつくまで焼き、ドライパセリを散らす・カレーうどん材料(2人分)うどん(ゆで)2玉欧風カレーベース260g油揚げ1枚白ネギ1/2本麺つゆ(3倍濃縮)大さじ3水800ml・片栗粉大さじ2・水大さじ2下準備油揚げは縦半分に切り、さらに短冊切りにする。白ネギは斜め切りにする。<水溶き片栗>の材料を合わせておく。うどんは表示通りにゆでておく。作り方手順1:鍋に欧風カレーベース、水を入れ、溶いてから熱する。沸騰したら、麺つゆ、油揚げ、白ネギ、うどんを加え、約2~3分煮込む手順2:混ぜ合わせた<水溶き片栗>を加え、トロミがついたら器に盛る余ったカレーのアレンジレシピとして代表的なのがカレーうどん。お好みで生姜を入れると風邪対策にもなるカレーうどんになります。うどんに含まれる小麦粉でとろみがつきますので、片栗粉で調整するのは一番最後に行いましょう。煮込んだカレーうどんはとても熱いので、やけどに注意です。・カレーライスコロッケ材料(2人分)ご飯(炊きたて)400gカレープロセスチーズ2個・小麦粉適量・溶き卵適量・パン粉(細かめ)適量揚げ油適量下準備カレーは煮詰めて冷ましておく。プロセスチーズは4等分に切る。作り方手順1:ご飯の1/4量を平らに広げる。カレー、チーズの1/4量ずつをのせて丸く包む手順2:(1)に<衣>の小麦粉、溶き卵、パン粉を順につけ、170℃の揚げ油でキツネ色になるまで揚げる具材にはあらかじめ火が通っているものばかりなので、強めの火加減でさっと揚げるとサクサクのコロッケになるのでおすすめです。カレーコロッケのアレンジは、少し手間がかかりますが、お弁当のおかずにもなり、残りもので作ったとは思えないアレンジレシピですね。カレーを全解凍にせず半解凍にすることで、加熱したじゃがいもの熱とうまく混ざって中身を手で丸めやすくなります。■たくさん作ってももう怖くない!家庭料理の代表格であるカレー。材料を切って煮込むだけなので手間もかからず、おこさまがいるおうちでは月に1度や2度は食卓に登場するのではないでしょうか。ただ、たくさんつくってしまい意外と消費できず捨ててしまったと悲しい思いをすることもあったはず。今回ご紹介した方法を活用すれば、カレーの長期保存も可能になり解凍後もおいしく食べることができますね。アレンジレシピも豊富なおいしいカレーをたくさん作って、おうちカレーを楽しみましょう!
2021年02月18日日本を代表する保存食といえば、真っ先に梅干しを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ご飯のおともやお弁当に添えるのはもちろん、梅肉の和え物にしたり、サラダにトッピングしたりと、さまざまな方法でおいしくいただけますよね。1000年近くの歴史を持つ梅干しですから、その使い方やレシピも実にバリエーション豊富です。そんな梅干しには、賞味期限が存在するのでしょうか?もしあるとするなら、きちんと保存する必要があります。本記事では、梅干しの保存方法について詳しく解説していきます。冷蔵や冷凍、保存する際に注意すること、さらに食べられない梅干しの見分け方についても掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■梅干しの保存方法と塩分濃度の関係梅干しに保存が必要かどうか、基本的なことから解説していきましょう。ひとことに梅干しといっても、大きさや味、作り方を見ていくと、実にさまざまな種類の商品が市販されていますよね。純粋にすっぱい梅干しが好きな人もあれば、はちみつ入りの甘い梅干しが好みという人もいるでしょう。また、自宅で手作りするとなれば、その種類は無限といって良いかもしれません。いずれにしても梅干しが長持ちするかどうかは、塩分濃度と深い関係があるようです。好んで食べている梅干しを適切に保存できているかどうか、しっかり確認してくださいね。・塩分18%の場合は常温OK現在市販されている梅干しの中で、もっとも塩分濃度が高くてすっぱいものは、20%くらいです。梅干しは、塩分濃度が18/%以上だと基本的に腐ることはありません。つまり賞味期限は存在せず、常温保存で構わないということです。現存する最古の梅干しは、室町時代の500年近くも前のものですが、いまだに腐ることもなく食べられる状態といわれています。ちなみに、梅干しの塩分濃度とは、梅干しの重さに対する塩の重さのパーセンテージです。たとえば塩分濃度18%の場合なら、100kgの梅に対して18kgの塩を加えて作ったものを意味します。もし自宅で梅干しを作っているとするなら、塩分濃度が18%以上なら常温保存で問題ないということになりますね。・塩分10%の場合現在では、減塩志向がすっかり定着したため、塩分濃度18%以上の梅干しを食する人は少数派のようです。主流は、塩分濃度8~10%の梅干しです。ただし、塩分濃度10%を下回ると、常温保存は危険です。塩分が少ないため、梅干しといえども劣化して品質が落ちていきます。未開封のままなら常温保存で構いませんが、開封後は10℃以下で冷蔵保存が必須となります。そのため、買った梅干しの塩分濃度をチェックして、塩分濃度が10%以下なら、ただちに冷蔵保存してください。・『月向の梅』『極上月向』『しそ漬の梅』の場合日本一有名な梅干しのブランドである紀州南高梅の発祥の地、和歌山県みなべ町に、とても有名な「月向農園」があります。丹精込めて手入れされた600本の梅の木から生まれる月向農園の梅干しは、大変美味で全国に大勢のファンがいます。この農園が販売している商品を例にとって、具体的に塩分濃度や保存期間を見ていきましょう。まず『月向の梅』は、糖類や昆布エキスなどが入った最高級の梅干しで、塩分濃度は10%。未開封なら直射日光の当たらない涼しいところで保存という条件で、保存期間は5ヶ月とされています。さらに選りすぐりの最高級の梅を使ったフルーティーなおいしさが人気の『極上月向』も、同じく塩分濃度10%で、未開封なら保存期間は5ヶ月です。『しそ漬の梅』は、同農園で育ったしそを使った塩分濃度14%の人気商品です。前の二つに比べると塩分濃度は高めですが、やはり保存期間は5ヶ月とされています。また、開封後は10℃以下の冷蔵庫が必須とされています。いずれも化学調味料は非使用で、天然由来のものばかりですので、保存方法も限られています。冷暗所にての保存期間が指定されていて、開封後の冷蔵保存も必須という月向農園の保存条件は、ほかの梅干しを食するうえでも大変参考になるのではないでしょうか。・調味料の有無にも注意梅干しの保存期間は、塩分濃度だけでなく調味料によっても大きく左右されます。塩のみが18%以上の濃度で使用されている「白干梅」の場合は、賞味期限はありません。しかし、先ほどの月向農園の梅干しのように、調味料が加わるとたちまち保存期間は制限されます。しそ以外にもはちみつ入りの梅干しは大変人気がありますが、塩分濃度は5~6%と低めのものが多く、必ず賞味期限がもうけられています。■梅干しの保存方法が悪いとカビることも!梅干しは、どこで保存しても良いわけではありません。冷蔵庫のないはるか昔から、保存場所は直射日光の当たらない涼しいところ、というのが鉄則だったといって良いでしょう。このルールを守らなければ、梅干しといえどもカビが生えることすら考えられるので、十分に注意が必要です。・保存場所が高温多湿梅干しは、高温多湿の保存環境を大変嫌います。日本は、四季や雨季と乾季の違いが明確で、その分気温と湿度が変化しやすいので、梅干しにとってはリスクが高いといえます。そのため、特に長期保存するなら、風通しが良く涼しい場所を選ぶのが大切です。・直射日光が当たる場所も注意直射日光が当たるとおのずと室温が上がり梅干しにとっては大きなダメージとなります。なるべく陽の光が入らない冷暗所を選んで保存するように心掛けましょう。・箸などから水分や雑菌が繁殖梅干しを取り出す際には、菜ばしを使うことが多いですよね。このときに気をつけなければならないのは、使用済みの箸を使用しないということです。ほかのおかずを挟んだ箸でつい梅干しもつまんでしまうことがあるかもしれませんが、これをすると箸についた細菌が梅干しの保存容器の中で増殖してしまいます。すると残された容器内の梅干しがカビることがあるので、絶対にNGと覚えておきましょう。・梅雨や夏場は特に気をつけよう上記のように、梅干しは高温多湿を大変きらいます。その象徴ともいえる季節が、梅雨です。雨が多く降ってじめじめするので、梅干しにもカビが生えやすい危険な時期といって良いでしょう。これは、夕立や台風が多く発生する夏場も同じです。涼しい秋が到来するまでは、気を抜かないように注意してくださいね。・市販の梅干しは冷蔵保存が原則 スーパーなどで市販されている梅干しや、通販で取り寄せる商品も、多くの場合なんらかの調味料が使われています。純粋に梅と塩(しかも18%以上)だけでない限り、冷蔵保存が原則と考えてください。梅干しは保存食だから常温保存でも大丈夫という考えは、今日を限りにきれいに捨て去りましょう。 ■減塩の梅干しは傷みやすい市販されている梅干しの多くは、減塩タイプになります。減塩タイプは傷みやすいのですが、その理由などについて理解すれば、保存方法もおのずとわかってくるでしょう。・塩分濃度3%のものまで登場梅干しを販売する業者も、商売である限りは利益を出さなければなりません。そのためにも、消費者が志向する商品を売るのが鉄則になりますが、梅干しの場合は、すっぱすぎると敬遠されてしまう傾向が強いです。よって、食べやすい減塩タイプが市場に数多く出回るようになりました。なかには、塩分濃度3%という超減塩タイプも販売されているため、保存には十分注意が必要です。・減塩の梅干しが傷みやすいワケ塩は浸透圧の作用で、食品などから水分を奪う性質があります。そのため、梅干しに限らず野菜や肉に塩をまぶしても、水分が目に見えて排出されてきます。ナメクジに塩をかけると水分が出てしなびてしまうのも、浸透圧によるものです。水分がなければ微生物さえも生きてはいけないため、塩を使うことで殺菌効果が生まれます。この浸透圧の作用は、塩が多ければ多いほど強くはたらきます。そのため、減塩の梅干しは、塩分濃度の高い商品に比べて傷みやすいといえるのです。・『有機酸』が少ないと傷みやすい梅干しをすっぱくしている物質は、有機酸といわれるもので、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸などがあります。一般的に梅干しには、有機酸が5%ほど含まれています。ところが減塩タイプになると、この数字を下回り、特に3%を切ると急激にカビが繁殖しやすくなるので注意が必要です。しかし、パッケージには有機酸の量は記載されていないため、塩分濃度と賞味期限を確認するのが現実的といえるでしょう。■梅干しの保存容器に適したものは?梅干しの保存容器について詳しく解説していきましょう。市販の梅干しは、ほとんどのものが薄いプラスチック製の容器に入っています。その多くは、梅干しの量が少ないため、さほど長期間保存することも少ないでしょう。しかし、大量に手作りした場合は、そうともいきません。どのようなことに注意して保存容器を選べばよいのか、しっかりと認識しておきましょう。・必ず『食品用』のものを梅干しの保存容器として昔から重宝されているのは、甕(かめ)です。今では見かけることが少なくなりましたが、長年自家製梅干しを作っている家の多くで、この甕が使われています。理由は、陶器でできた甕は、酸にも湿気にも強いため、梅干しを良い状態で長期間保存できるからです。甕は、大きくて重いですから、あまりよい印象がないかもしれません。気が進まない場合は、ガラスやホーロー製のものをおすすめします。ただし、いずれを使うにしても『食品用』のものを必ず選びましょう。同じガラスや陶器でも、食品用でないものは、鉛が溶け出す恐れがあり、人体に悪影響を及ぼす危険性が否定できません。くれぐれも気をつけましょうね。・酸に強く消毒しやすい材質金属製の容器に入れて保存したい場合もあるかもしれませんが、おすすめはしません。梅干しは、有機酸のはたらきで非常にすっぱくて酸が強いため、金属製の容器は錆びてしまう可能性が高いです。それよりも消毒がしやすい陶器やホーロー、ガラス、タッパーなどの密閉容器が良いでしょう。・広口で乾燥しにくいもの梅干しを保存するためには、口が広くて乾燥しにく容器がおすすめです。先ほどの甕なら、広口でふたも大きく開けやすいため、乾燥することも少ないといえます。それ以外にも口の広いガラス製の容器なら中身が見えるので、梅干しの量が分かりやすくて便利でしょう。・深すぎず収納しやすいもの広口の容器は、ときに深すぎる場合が少なくありません。広口で深いと多くの梅干しが1ケ所で保存できるので便利かもしれませんが、収納しにくいというデメリットがあります。昔ながらの日本家屋で、床下や蔵など収納スペースに余裕がある場合は別として、収納が限られた集合住宅などでは特に不向きといえるでしょう。また深さがあると、どうしても梅干しを幾重にも重ねることになります。すると下の方にある梅干しがつぶれてしまう恐れがありますよね。せいぜい5~6段くらいで収まる程度の深さのものが良いでしょう。・インスタントコーヒーの容器も使える梅干しを保存するには、ガラスでできたインスタントコーヒーの容器でも良いでしょう。酸に強いうえに消毒しやすく、鉛などの有毒物質が溶け出す恐れもなく、コンパクトで収納もしやすいためおすすめです。ただし、容量が小さので、大粒の梅干しよりは小粒のタイプを保存するのに向いていますよ。■梅干しの保存方法とポイント場所が決まり、容器も決めたらいよいよ梅干しの具体的な保存方法についてつめていきましょう。梅干しはデリケートな食べもののため、ポイントをおさえて丁寧に保存する必要があります。決して難しくはありませんが、忘れずに必ずチェックしておきましょう。・容器は蓋まで必ず消毒梅干し自体に強い殺菌作用があるため、あまり神経質になる必要もありませんが、容器は基本的にすべて消毒しておきましょう。保存場所に自信がない場合はアルコール殺菌すると安心ですが、そこまでしなくとも熱湯消毒で大丈夫です。その際、ふたも必ず消毒しておいてくださいね。・容器の水分をきちんと拭く容器を熱湯消毒したあとは、完全に乾燥させてください。また保存したあとでも、何らかの理由で容器に水分が付着した場合は、きちんと拭き取っておくようにしましょう。前述のように、たとえ箸の先であっても水分や食べ物の一部が付いていれば、梅干しをつまんだだけと思っていても、そこから雑菌が繁殖してカビる可能性があります。それくらい梅干しはデリケートな食べものなので、くれぐれも注意してください。・漬けた日を記録しておく梅干しをつけた日付は、念のために記録しておくことが望ましいでしょう。特に毎年のように漬けるとすれば、だんだんどの年に漬けたのかが分かりにくくなることがあります。容器自体に手書きのシールかテップラーで印字して貼っておくのが一番確実でしょう。毎年同じ方法で漬けたとしても、味が微妙に異なることがあります。「○年の梅干しはなぜおいしかったのか?」と、あとで検証することで、おいしい梅干しを確実に作るコツがつかめるかもしれません。そして、わが家自慢の特製梅干しが作れるようになれば、ご近所や友達にもおすそ分けする楽しみも増えるでしょう。■梅干しの保存期間梅干しを毎日食べる習慣があれば確実に減っていきますが、ときどきしか食べないとすると忘れられた存在となり、保存期間を過ぎてしまうこともあります。そのようなことが起きないように、正しい保存期間を把握して、それまでに食べ切るように心掛けましょう。・市販の調味料なしのもの市販の、調味料が使われていない梅干しは、塩分濃度によって保存期間が異なります。塩分濃度が18%以上のものであれば、保存期間は半永久的と考えて構いません。しかし、市販品の主流は、8~10%ですから、賞味期限が存在します。商品によって必ずパッケージに塩分濃度と賞味期限が記載されているので確認してくださいね。開封後、密閉容器に入れて冷蔵保存すれば、3~6ヶ月はもちます。・市販の調味料使用のもの市販の調味料使用のタイプは、調理梅といわれ、塩漬け後に水洗いしてはちみつやかつおなどで味付けされています。未開封なら、保存期間は3~6ヶ月が目安です。開封後も密閉容器に入れて冷蔵すれば、長くて4~5ヶ月は持ちますが、ものによっては2週間という場合もるので、なるべく早くに食べ切りましょう。商品ごとに設けられている賞味期限をよく確認するようにしてください。・手作りのもの手作りの梅干しの保存期間は、塩分濃度によって異なってきます。18~20%以上の濃いものであれば、半永久的にもつでしょう。しかし、そこまで塩を使っていなかったり、塩以外の調味料などを使っている場合は、1年を目安に食べ切るのが無難です。・冷凍した場合梅干しを冷凍保存した場合は、賞味期限プラス1ヶ月と考えてください。つまり、賞味期限が6ヶ月の商品なら7カ月はもつということです。ちなみに、梅干しのパッケージに表示されている「賞味期限」は、「消費期限」とは意味が異なります。賞味期限は、保存食や調味料など長持ちする商品に使用される「この日までならおいしく食べれますよ」という目安です。つまり、少々その期限を過ぎても食べる分には問題ないという意味合いを含みます。特に梅干しの場合は、賞味期限を過ぎたからといって1日や2日で目くじらを立てる必要はありません。日付による管理も大切ですが、後述する「食べられない梅干しとは」の項目を覚えておいて、しっかり自分の感覚で大丈夫かどうかを見極める心構えも大切です。・お弁当に入れたら本当に傷まない?昔から梅干しを1つお弁当に入れておけば、腐らないから安心といわれることがありますが、これは過信しないようにしてください。というのも、梅干しをご飯の中に入れると、その周辺の限られた米には防腐効果がありますが、離れている米やおかずには、まったく効果が及びません。そのため、少しでも防腐効果を高めたければ、梅干しをほぐして梅肉をご飯に混ぜると良いでしょう。または、小梅を複数個所にちりばめておくのも良いかもしれません。■梅干しの長期保存方法とコツどうせ梅干しを作るなら、少しでも長持ちさせたいものです。そのために、梅干しを長期保存する方法とコツをお伝えしましょう。・調味料不使用で塩を多めに梅干しを長期保存するためには、調味料は使わないようにして塩を多めに使いましょう。塩分濃度が高ければ高いほど、梅干しは長期保存が可能になります。理想は塩分濃度18%以上ですが、あまりにすっぱいと苦手意識が勝ってしまい、食べなくなってはもとも子もありませんよね。また、家族に高血圧の人がいれば、減塩した方が良いかもしれません。そのあたりの事情を総合的に加味して、少しでも塩分濃度を高める工夫をしてみてくださいね。・冷凍がおすすめ梅干しの長期保存に最もおすすめできるのは、冷凍保存です。冷凍保存すれば、賞味期限よりプラス1ヶ月は長持ちさせることが可能になります。また、梅干しは冷凍保存するとすっぱさが軽減する効果もありますよ。そのため、塩分濃度を少しアップさせるという技を使うことも可能になります。するとその分だけさらに傷まなくなるので、一石二鳥といえるでしょう。ちなみに、梅干しを冷凍するとカチカチにはならず、塩を含んだ海水と同じでシャリシャリになり、独特の食感が楽しめます。そのままお弁当に入れても自然解凍されるため、おいしく食べることができますよ。・梅干しを冷凍保存する方法梅干しを冷凍保存するときは、1個ずつラップに包みましょう。そのまま冷凍すると梅干しどうしがくっついてしまいますし、取り出すたびにほかの梅干しの劣化が進んでしまいます。ラップで包んだら密閉容器に入れてしっかりふたをして冷凍庫に保存してください。■食べられない梅干しとは梅干しが傷んで食べられなくなるとどうなるのでしょうか?見た目や臭いなどに特徴が現れるので、しっかりと覚えておきましょう。・異臭がする梅干しが傷んだり腐ったりすると、すっぱい異臭を放ちます。梅干しなのに「すっぱい異臭」と聞くとおかしいと思うかもしれません。しかし、梅干し本来の食欲をそそるような新鮮なすっぱさではなく、明らかに嫌悪感を誘う腐敗臭がします。いつもと違う臭いがする、と感じたらためらわずに廃棄してください。・水っぽい梅干しが傷むと、異様に水っぽさが増します。触るとドロっとしていたり、糸を引いたりもします。これが菌が増殖して腐っているあかしですし、食べると嘔吐やしびれ、深刻な胃腸障害を起こす恐れもあるので、絶対に食べないでください。・カビが生えている表面が白くなってヌルヌルしていたら、それは白カビなので注意が必要です。さらに、梅干しが黒くなったり、茶色くなったり、梅酢が茶色っぽくなっても要注意です。ちなみに、梅干しが乾燥すると皮に白い粒が付くことがあります。これはカビではなく、塩なので食べても大丈夫です。ヌルヌルしているかどうかで判別してください。 ■梅干しは梅酢に戻すべき?梅干しを漬ける過程で、梅酢から出して天日干しをします。残った梅酢はどうすれば良いのでしょうか?具体的に解説していきましょう。・梅酢に戻すとふっくらする天日干しした梅干しは、それをもって完成になります。しかし、残った梅酢に梅干しを戻すかどうかは、好みによります。ちなみに梅酢に戻すとふっくらとしてさらに赤く染まり、すっぱさが増します。・漬けっぱなしはよくない梅酢に戻さなければ、色は薄めのままでねっとりとしたまろやかさが残ります。漬けっぱなしだと酸っぱくなり過ぎたり、色が濃くなりすぎるので程よいところで取り出すのも良いかもしれません。・梅酢は薄めて飲んでも梅酢はすっぱいですが、梅酢ドリンクとして市販もされていますし、料理に使うと程よい酸味が利いておいしくなります。手に塗っておにぎりを握ると、ご飯に酸味が染みてよいアクセントにもなりますよ。梅酢は、特に暑い夏の時期に口に入れるとさっぱりとしておいしくいただけますので、飲用として活用するのもいいですね。■梅干しを上手く保存して長持ちさせよう梅干しは、昔から伝わる日本を代表する伝統的な保存食です。しかし、デリケートな食べもののため、きちんとポイントをおさえて保存する必要があります。塩分濃度を確かめて、賞味期限を把握しておくことも大切でしょう。うまく保存できれば、そのまま食べたり料理にちょいたししたり、さまざまな楽しみ方が広がります。ぜひ梅干しを活用して食卓をさらに豊かにしてください!
2021年02月16日冷凍食品のなかでも人気の高い冷凍コロッケは、業務スーパーでもたくさんの種類が売られています。そのなかで業務スーパーファンが選んだおいしい商品とは? アンケートで人気の高かった3商品を紹介していきます。 メインのおかずにも、ちょっと1品欲しいときにも、お弁当にもOK! サッと揚げて食べられる冷凍コロッケは、ストックしておくと便利なアイテムです。業務スーパーにはたくさんの種類の冷凍コロッケが売られていますが、いったいどの商品が人気なのでしょうか? そこで今回は、まゆてぃさん(@mayu.kakei_28)がInstagramのフォロワーさんで業務スーパー好きの73名に、好きな冷凍コロッケをアンケート! 「業務スーパー冷凍コロッケ総選挙」と題し、人気の高かったベスト3を発表していきます! 第3位:濃厚クリーミー♪ クリームコロッケ 第3位はクリームコロッケです! 回答ではクリームコロッケというものが多かったのですが、店頭にはいくつかの種類がありました。そのなかで、今回は「かに入りクリームコロッケ」をチョイスしました。これではないクリームコロッケに投票した方もいらっしゃるかもしれませんが、おすすめなので紹介させてください。 国内製造でかにも入っているのに、10個入り298円(税抜き)というコスパの良さ! なんと1個あたり約30円です。 濃厚&クリーミーな味で、とってもおいしいです♪ クリームコロッケはおうちで作るのは難しいので、揚げるだけで手軽に食べられるのはうれしいです。小ぶりなサイズ感は、たくさん食べたいときにも少しだけ食べたいときにも便利。お弁当にも◎です! 第2位:浮気したら本気になった♡ カレーコロッケ 第2位は「カレーコロッケ」です! こちらも10個入り188円(税抜き)という激安価格。それでいて国内製造で長さも約9cmあり、食べ応えも十分なサイズです。 実は今回、第2位になった結果を受けて初めて食べたのですが、おいしさにビックリ! 値段的にもカレーは風味づけ程度かと思っていたのですが、スパイスが効いていて、ちゃんと本格的なカレーの味がします。あまりに本格的で、お子さんは辛いと感じるかもしれないのでご注意くださいね。 アンケートの回答には「以前はほかのものをリピしてたけど、『カレーコロッケ』に浮気したらめちゃくちゃおいしかった!」という声も。たしかに浮気するのも納得のおいしさで、私もリピート確定です! 第1位:トロっと感動のおいしさ! 牛すじコロッケ そして第1位は「牛すじコロッケ」。私自身も普段からお世話になりまくっている「牛すじコロッケ」が、業務スーパー冷凍コロッケの人気ナンバーワンに輝きました! 正直、商品名の割には牛すじはそこまで入っていないのですが(笑)、とにかく中のおいもが感動するほどのおいしさなんです! うまみや甘みがギュッと詰まっていて、口当たりがとってもなめらか。お口に入れるとトロッととろけてたまりません♡ 衣もサクサクしていて、中身との相性も◎です。 こちらも国内製造で10個入り288円(税抜き)。1個あたり約30円という安さなのに、ちょっと大きめサイズで食べ応えも十分です。ソースがなくてもおいしく食べられちゃいますよ! 業務スーパー冷凍コロッケ総選挙の結果はいかがでしたでしょうか? どれも1パックに10個としっかり量も入っていて、1個あたり約20~30円という激安価格。ストックしておくと毎日のごはん作りに大活躍してくれますよ。おいしい商品ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね! ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、一部店舗では臨時休業や営業時間の変更などを実施している可能性があります。商品購入の際には自分だけではなく周りの方、スタッフの方への感染防止対策を十分におこない、安全性に配慮していただくなどご注意ください。外出を楽しめる日が1日も早く訪れますように! ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 著者:まゆてぃ元浪費家から一念発起してAFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)資格を取得。フォロワー3万人超のInstagramにて、業務スーパーやカルディ、コストコで購入したおすすめ商品&活用レシピなどを発信中。1児のママ。
2021年02月16日多くの和食を作るうえで絶対に欠かせないのが、出汁です。スーパーに行けばいろいろな出汁がパックになって売られていますが、やはり自分で作る方が風味も良いですし、料理が完成したときの達成感も違います。ただ、毎日のように一から出汁を取るのは、少し大変ですよね。そこで、出汁を多めに作っておいてそのままに風味で保存できれば、とても便利ではないでしょうか。本記事では、出汁の冷蔵保存や冷凍保存、出汁がらの活用法からおすすめレシピまで余すところなく掘り下げるので、ぜひ参考にしてください!■出汁の作り方とコツ出汁を作り慣れていない人からすると、出汁を取るのは難しく感じてハードルが高いかもしれません。しかし、一度その作り方とコツをつかめば、決して難しくありませんし、出汁は自分で取らないと損、とまで思うようになるかもしれませんよ。自分のやりやすい方法で構わないので、ぜひトライしてみましょう。・煮だしの作り方煮だしに必要なのは、昆布とかつお節、水です。昆布は水洗いせずに布きんで軽く拭いてください。30分間鍋の中で水に浸けた後に火にかけ、沸騰しかけたら弱火にしましょう。そこにゆっくりとかつお節を加えて5分ほど煮たら火を止めて15分ほどおいて旨みを出しきります。粗熱を取ったらザルに布きんかキッチンペーパーをしいて濾したら完成です。水400ccに対して、昆布20g、かつお節70gが目安です。・水だしの作り方水だしは、ピッチャーに水を入れて昆布、かつお節を加えて冷蔵庫で一晩(8~10時間は目安)置きます。昆布、かつお節を取り除けば完成です。水1000ccに対して、昆布5g、かつお節25gを目安にしてください。・おいしい出汁を取るためのコツ出汁の味は、作る個人や家庭の好みの味があるので、自分たちがおいしいと感じる分量を探っていくのが良いでしょう。「これが一番おいしい」と感じる配合にたどり着いたときの喜びや達成感は、思いのほか大きなものがありますよ。特に煮だしの場合は、お湯を沸騰させないのがポイントです。また、レシピ通りに作れば、きれいな黄金色の出汁ができるので、途中でかき混ぜて濁らせないように注意してくださいね。昆布やかつお節以外に、干し椎茸や煮干しを使っても良いでしょう。何を使うにしても素材はできるだけ新鮮なものにしてください。■出汁の保存方法【冷蔵】出汁はとても繊細で、ほかの料理と同じく作ったそばから風味は落ちていきますし、傷みもします。そのため、上手く保存することができれば多めに作っても安心です。その方法としてもっともポピュラーなのは、冷蔵保存です。作ったその場ですぐにできるので、とても簡単。その際の注意点や保存期間について詳しく解説しましょう。・冷蔵保存のメリット冷蔵保存は、作ったその場で簡単にできるのでおすすめです。必要なときに冷蔵庫から出して加熱するだけですから、とても便利でしょう。仕事が終わって時間に余裕がない日などの夕食のおかずにちょいたしすれば、おいしい一品があっという間に作れます。朝の忙しいときでも、手軽に味噌汁が作れるでしょう。出汁を多く作って冷蔵保存しておけば、時短レシピの強い味方になること間違いなしですよ。・冷蔵保存の方法冷蔵保存は作りたてでなければ意味がありません。ただし、完成したときはとても熱いので、粗熱を取ってよく冷ましてくださいね。それからピッチャーやタッパーなどの密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。水だしの場合は、出汁を取り終えて完成したら、昆布やかつお節は必ず取り除きましょう。昆布は放置しているとぬめりがひどくなり、かつお節はエグ味が出るため、出汁の風味が損なわれてしまいます。・保存期間の目安冷蔵保存は、もって最長で1週間までと考えましょう。理想は2日以内に使いきることです。それ以上保存したい場合は、後述するように冷凍保存がおすすめです。■出汁の保存方法【冷凍】出汁は、料理の一部といっても過言ではなく、しかも繊細な生き物のような性質のため、慎重に扱うことが大切です。甘味、酸味、塩味、苦味につづく第5の味覚の「旨味」の象徴となるのが、この出汁ですから、風味を損ねてはせっかくの料理が台無しになってしまいます。上手に保存して無駄なく使いきるように心掛けましょう。・冷凍保存のメリット冷凍保存は、冷蔵保存よりもかなり長持ちするので、大量に作り置きするには、うってつけといえるでしょう。毎日のように出汁を使う場合は、数リットル単位で作っておいても大丈夫です。味噌汁やお吸い物のようなコンパクトなメニューにとどまらず、うどんやそば、おでんなど鍋料理にも惜しみなく使うことができます。・冷凍保存の方法冷凍保存の手順は、冷蔵保存とほとんど変わりません。出汁を取ってから粗熱を取ります。そして保存容器に入れて密閉して冷凍庫に入れてください。・製氷皿で出汁を凍らせると便利出汁の冷凍保存は、保存容器を使わずとも製氷機を活用する方法もあります。製氷機に粗熱を取った出汁を流し入れて冷凍するだけです。量を微調整して小出しで使えるので、大変便利です。ただし、製氷機でむき出しのまま凍らせると、庫内の匂いを出汁が吸収してしまいます。すると時間の経過とともに出汁の風味に変化が生じるため、必ず凍ったら一旦取り出してフリーザバッグに移して空気をしっかり抜いてから再度冷凍保存してください。また、冷凍すると出汁が膨張するので、製氷機の8分目を目安に入れるようにしましょう。ちなみに、通常よりも2~3倍ほどの濃い出汁を作って製氷機で凍らせれば、解凍したときにわずかの水を加えるだけで出汁として使えるのでコスパが良くなります。始めのうちは難しく感じるかもしれませんが、慣れてきたら試してみるのも良いかもしれませんね。・出汁の冷凍は離乳食に便利!出汁は、旨味が利いている割に塩分が少ないため、赤ちゃんの離乳食にもうってつけです。上記のように製氷機で冷凍すれば、わずかの量でも必要なだけ小出しにして使うことができます。ご飯やほかの食材とも混ぜやすいため、離乳食のバリエーションも広がるでしょう。・保存期間の目安 冷凍保存した出汁は、2週間~1ヶ月が保存期間の目安です。たしかに冷凍保存は、冷蔵保存に比べるとかなりの期間長持ちするといえます。しかし、たとえ冷凍保存していても、厳密にいうと出汁は劣化していきます。冷凍だから大丈夫と高をくくらないで、できるだけ早くに消費するように心掛けてください。■冷凍保存した出汁の解凍方法冷凍保存した出汁は、解凍して使います。その方法もいくつかあるので、解説しましょう。・前日に冷蔵庫に移す冷凍保存した出汁は、前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しましょう。翌日には、もとの状態に溶けているので、そのまま出汁として使えます。・流水で解凍する前日に冷蔵庫に移し忘れたり、時間がないときは流水で解凍する方法もあります。保存容器やフリーザーバックの上から水道水を垂らすように流せば簡単に溶けて行きます。・電子レンジで解凍する流水よりもさらに簡単な方法は、電子レンジで加熱することです。解凍したい出汁の量によって解凍時間は異なってきます。適度に様子を見ながら少しずつ解凍して、自分なりのパターンをつかむようにしてください。 ■出汁は常温保存するとよくないの?出汁は作ってしまえば、あとはそのまま常温保存しておきたくなることもあるかもしれません。人間ですから、本当は冷蔵保存するつもりが、すっかり忘れて朝まで放置という失態を犯してしまうこともありますよね。果たして、出汁の常温保存は問題ないのでしょうか?詳しく見ていきましょう。・自分で取った出汁は傷みやすい市販の出汁と比べて、自分で取った出汁は明らかに傷みやすいので細心の注意が必要です。自分で取った出汁は、市販品のように保存料などが使われていません。出汁といえども普通のおかずと変わりませんし、それどころか非常に繊細な代物のため、常温保存は絶対におすすめしません。・常温保存すると腐敗や酸化する常温保存した出汁は、腐敗や酸化どんどん進みます。厳密にいうと、たとえ冷蔵保存や冷凍保存をしたとしても、出汁は劣化していきます。ましてや、夏の暑い時期なら常温保存してしまうと、あっという間に風味が損なわれて出汁としての役割を果たせなくなるでしょう。作りたてだから大丈夫と過信せず、たとえ冬であっても常温保存はしないように習慣づけてくださいね。・一晩放置は避ける夕食の用意とともに、出汁も一緒に作ることがありませんか?すると食器などは片付けたものの、出汁はうっかりそのまま朝まで放置してしまうこともあるかもしれません。短く見積もっても一晩放置すれば、8時間前後は常温保存していることになります。この場合、特に暑い季節は非常に危険です。せっかく作った貴重な出汁ですから、作ったあとは粗熱を取ってから、必ず冷蔵か冷凍保存するように心掛けてください。■出汁の種類と保存期間の違い出汁と一言にいっても、その種類は多岐にわたります。出汁が違えば、保存期間にも違いがあるのでしょうか?もしそうなら、より長持ちする素材を使って出汁を作る方が、コスパも良いといえるかもしれませんね。・種類による相違はほぼない出汁を取る素材は、昆布やかつお節、煮干しのような王道もあれば、あご出汁、桜えび、干し椎茸などメインではなくとも人気のあるものも数多く存在します。ところが、どの素材を使っても出汁の保存期間にさほど違わないようです。・塩分濃度が高ければその分長持ちする?原理としては、塩分濃度によって保存期間は異なってきます。もちろん塩気が強い方が、長持ちします。しかしながら、出汁には、腐敗や酸化を大幅に遅らせるほどの塩分は含まれていないため、保存期間にまでは影響しないと思った方がいいでしょう。前述のように、出汁には塩味を感じることはほとんどなく、旨味こそが出汁の出汁たるゆえんですから、出汁を濃くすればコクが強まるだけで、塩味が濃くなるわけではありません。・早めに使い切るのがベストどのような素材で出汁を作ったとしても、あえて塩を加えたり保存料でも入れない限りは、出汁をあまり長期間保存することは難しいことがお分かりいただけたでしょう。出汁は作った直後が一番新鮮でおいしいです。そのため、できるだけ早くに使いきるのがベストといえるでしょう。■出汁がらの活用法出汁を作ると、必ず出汁がらが残ります。実は出汁がらには、多くの栄養素が含まれているので捨てるのは勿体ないです。カリウムやマグネシウムなどの大事なミネラルやたんぱく質、旨味成分のアミノ酸であるグルタミン酸などが、流れ出ずに出汁がらにとどまっているのです。そのため、出汁がらは捨てずに活用することを強くおすすめします。・ふりかけ昆布やかつお節などの出汁がらを乾燥させてからミキサーにかけます。そして、塩や七味唐辛子、山椒などお好みの調味料を混ぜれば、簡単にふりかけが作れます。また、水気のあるふりかけが良い場合は、しょう油、みりん、砂糖を適量まぜて鍋で煮てください。・昆布の佃煮出汁がらの昆布を使えば、簡単に佃煮を作ることもできますよ。出汁がらの昆布を3cm角にカットして、しょう油、みりん、酢を加えてフライパンで炒めます。酢は多すぎると酸味が強くなるので、少なめにしましょう。火からおろしたらかつお節を少し加えて、お好みで山椒や白ごまを添えてみてください。・炊き込みご飯出汁がらを使った炊き込みご飯もおすすめです。使うのは、出汁がらのかつお節のみです。炊く前の洗った米の中に出汁がらのかつお節を入れて炊くだけで、かつお風味の利いたおいしい炊き込みご飯ができます。お好みで、細かく切った人参やタケノコ、椎茸、えのきなどを加えてみてください。■出汁をたっぷり使ったおすすめレシピ出汁を使った和食レシピは、無限に存在するといっても過言ではありません。和食は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されましたが、その陰の立役者として出汁の存在を認めない人はいないでしょう。つまり、出汁を上手く活用すれば、プロ顔負けのメニューを作ることも決して夢ではありません。その代表的なおすすめレシピを紹介しましょう。・茶碗蒸し材料(2人分)卵(L)2個・だし汁350ml・酒小1・みりん小1・塩小1/3・薄口しょうゆ小1/3鶏もも肉4~6切れエビ4尾分・酒大3・砂糖小2・しょうゆ小1/2カマボコ(薄切り)4切れミツバ4本分シメジ1/4パックギンナン(水煮)適量ユズ皮(削いだもの)2片作り方手順1:卵を溶きほぐし、<合わせだし>と混ぜ合わせ、網に通す。そのとき泡立てない様に気をつける。静かに網を通せば、なめらかな卵液になってきれいな仕上がりになります!手順2:鶏もも肉は、身の厚い部分に切り込みを入れ、エビは殻をむいて背わたを取る。ミツバはサッと熱湯に通し、2本づつ結んでおく。シメジは軸を切り落として小房に分け、長いものは半分に折って熱湯にサッと通し、ザルに上げる手順3:小鍋に<下味>の材料を入れて中火にかけ、煮立ってきたら鶏もも肉を入れ、再び煮立てばエビを加え、エビの色が鮮やかになったら火を止める手順4:器に3の鶏もも肉、エビ、薄切りにしたカマボコ、シメジ、銀杏を入れ、卵液を静かに注ぐ。具は他にも季節感のある物を入れてもいですね。(ゆりね、干しシイタケ、さっとゆでた銀杏など)手順5:湯気の上がった蒸し器に4を入れ、乾いたタオルを蒸し器の蓋に巻き付け、蓋をする。(タオルが余分な水分を吸い取るので、水滴が茶わん蒸しに落ちませんよ!)手順6:強火で1分、ごく弱火で12~15分蒸す。竹串で中央を刺して、澄んだ汁が出れば蒸し上がっています。ミツバと削ぎユズ皮をのせる・かぼちゃの煮物材料(2人分)カボチャ1/6個枝豆100g・塩適量だし汁300ml・酒大さじ2・みりん大さじ2・砂糖小さじ2・薄口しょうゆ小さじ2・ショウガ(せん切り)1/2片分作り方手順1:鍋にカボチャ、だし汁、<調味料>の材料を加え、落とし蓋をして強火で熱する。煮たったら少し火を弱め、煮汁が少なくなるまで煮る手順2:器に盛り、枝豆を散らす・揚げだし豆腐材料(2人分)木綿豆腐1丁・片栗粉大さじ4揚げ油適量・だし汁200ml・酒大さじ1・みりん大さじ1・しょうゆ大さじ1・片栗粉小さじ2ユズコショウ少々大根3~4cmネギ(刻み)大さじ1下準備木綿豆腐は4等分にし、室温に出しておく。<あん>の材料は中火にかけ、沸騰後1分加熱する。大根はすりおろす。作り方手順1:木綿豆腐に片栗粉をまぶし、180℃に温めた揚げ油でカリッとするまで3分程揚げる手順2:器に盛り、<あん>をかけ大根おろし、ユズコショウ、刻みネギを盛り付ける揚げだし豆腐は、カリッと揚げるのがポイントです。豆腐の柔らかさと表面の香ばしさのギャップに旨味を感じるので、その点を意識して作ってみましょう。・だし巻き卵材料(2人分)卵3個・だし汁大さじ2・砂糖小さじ1/2・塩少々サラダ油適量貝われ菜適量下準備ボウルに卵を割り入れ、<調味料>の材料を加えて混ぜ合わせる。貝われ菜は根元を切り落とし、長さを半分に切る。作り方手順1:卵焼き器を中火で熱し、サラダ油を薄くひき、卵液の1/3量を流し入れて全体に広げる。周りがかたまってきたら奥側から手前に巻き、巻き終わったら奥側へ寄せる手順2:再びサラダ油をひき、同量の卵液を流し入れ、同様に焼く。残りの卵液も同様に焼く。巻きすで形を整え、食べやすく切って器に盛り、貝われ菜を添える■出汁を上手に保存して賢く活用しよう出汁は、和食にとっては命ともいえる大切なものです。だからこそ味方につければこれほど心強いものはないでしょう。ご紹介した方法でお気に入りの出汁が取れるようにあったら、その風味を損なわないように上手く保存してくださいね。特に暑い時期は、常温保存は禁物です。用途や都合に合わせて冷蔵保存と冷凍保存を使い分け、さまざまなレシピの縁の下の力持ちとして大いに活用しましょう。毎日の食卓が、さらに豊かで楽しいものになるように応援しています!≪参考≫・ にんべん「だしを取ったあとの鰹節はまだまだ使えます!」
2021年02月16日あれば便利な油揚げ。おみそ汁の具に、あぶって酒の肴に、炊き込みごはんに…と、とても重宝しますよね。でも、油揚げは大豆製品ですので、日持ちがしないイメージがあります。ストックできれば助かるのに、と思ったことはありませんか。長期の保存といえば冷凍が思いつきますね。では、油揚げの冷凍保存は可能なのでしょうか。今回は、油揚げの保存方法やおすすめのレシピについてご紹介します!■油揚げは冷凍保存がおすすめ油揚げは1枚入りから10枚入りの商品などさまざまですね。こんなにたくさんは要らないと躊躇してしまったり…。2パック100円なんて特売日だったとしても、今日は使う予定がないから、とスルーすることありませんか。いえいえ、ぜひ買ってください。冷凍すればいいのですから! ・冷蔵では日持ちしない油揚げは冷蔵保存ですと3~4日ぐらいしかもちません。近日中に使う場合は、開封前ならそのまま冷蔵庫へ入れてください。開封してしまったものはラップなどで覆うか、保存袋に入れ空気を抜いて冷蔵庫に入れましょう。消費期限があるものは期限内に使い切ってくださいね。お豆腐やさんで買った油揚げには期限の明記がありませんが、なるべくj早いうちにお召し上がりくださいね。 ・冷凍で菌の繁殖を防ぐ油揚げは酸化しやすいですし、3日以上食べないようなら迷わず冷凍保存してしまいましょう。冷凍してしまえば菌の繁殖も防げるので安心です。 ・食感は損なわれないご安心ください。冷凍した油揚げは風味も食感もほぼ変わりません。油揚げは手間もかからない冷凍での保存をおすすめします。 ■油揚げをそのまま冷凍する方法油揚げの特売日だから買ってしまったけれど、今日も明日も使う予定がない。そんなときは冷凍してしまいましょう。難しいことも手間もありません。手順や、保存期間をみていきましょう。 ・未開封なら袋のまま何もせず買ってきたそのまま冷凍庫に入れてもOKですが、空気を多く入れてあるような商品の場合は空気を抜いてから冷凍することをおすすめします。やり方は、少し袋を開けて袋の上から菜箸を転がして空気を抜くだけです。(こうして空気を抜くと解凍したあと袋状にして調理するのに便利ですよ。開きやすいんです!)そのあと、冷凍保存用袋に入れて冷凍します。酸化も防げますし、冷凍庫の場所も取りません。 ・1枚ずつ使いたい場合解凍したときにそのまま焼いて食べる場合や、1回の使用量が1枚のとき、また、開封してしまった油揚げは1枚ずつラップに包んでから保存袋に入れて冷凍するとよいでしょう。 ・解凍は冷蔵庫で保存袋から出して冷蔵庫で自然解凍すれば、もとのように戻ります。そこからはいつも通りに調理すればOKです。たとえば、そのままフライパンか魚焼きグリルで焼いて、おろし生姜、しょうゆ、きざみねぎ、かつお節をかけるだけで手軽においしい一品になりますね。もう一品、油抜きせずかんたんにできる<納豆の袋詰め>をご紹介します。納豆の袋詰め材料:自然解凍した油揚げ 1枚.納豆(たれ・からし付き) 1パックねぎ(みじん切り) 5cm分くらいしょうゆ 少々作り方油揚げは半分に切って袋状に開きます納豆に添付のたれを少々、からし、ねぎを加えて混ぜます油揚げに混ぜた納豆を厚みが出ないようにすみまで詰めてようじで止めますフライパンを熱し納豆を詰めた油揚げを弱火でじっくり両面に焼き色がつくまで焼きます火を止めしょうゆをからめるようにかければできあがりです■油揚げを切ってから冷凍する方法油揚げは、切って冷凍しておくと調理すると気楽です。時短にもなりますし、使い勝手のよい大きさにカットして冷凍しましょう。 ・切ったら保存袋へ油揚げを、使いやすい大きさにカットして重ならないようにして保存袋に入れます。袋の上から押して空気を抜いてから冷凍室へ入れるだけ! ・凍ったまま調理OK使い勝手よく切って冷凍した油揚げは、凍ったままおみそ汁に入れたり炒め物に入れたり便利に使ってください。ふっくらと味しみ良く作りたいお料理以外は油抜きしなくてもOKです。今の油揚げは油抜き不要となっている商品も多いですし、油くさい油揚げはないようです。カットして冷凍した油揚げを目先の変わったおやつにしてみるのもおすすめ。油揚げのかりんとう材料1cmくらいに切って冷凍した油揚げ 4枚分ほど*粉末の黒砂糖 大さじ3*砂糖 大さじ3(*黒砂糖がなければ三温糖やきび砂糖など家にある砂糖で大さじ6にしてもOK)水 大さじ2作り方油揚げをカリッとするまでテフロン加工のフライパンで焼きます油揚げを取り出したフライパンに粉末黒糖、砂糖、水を入れて弱火にかけますダマをつぶしながら溶かします少しだけ火を強めて水分を飛ばす感じでブクブクさせます弱火にしたところへ、油揚げを戻してからめます汁気がなくなったら火を止めて、バッドかお皿などに広げて冷ませば完成です一口大にカットした油揚げをフライパンでカリカリに炒めて粉砂糖を振りかけただけで、子どもも喜ぶかんたんスナックができますよ。豆くさくなくておいしいので、ぜひ試してみてくださいね。 ・保存可能期間切って冷凍した油揚げは2週間ほどをめどに食べきってしまってくださいね。切り口から劣化が始まるので、丸ごと冷凍した油揚げより保存期間が短くなってしまうのです。■油揚げをいなり用に煮て冷凍する方法油揚げをおいなり用に甘辛く煮てから冷凍保存しておくと重宝します。おうどんに入れてきつねうどんに、卵を割り入れて煮るとおかずの一品にもなりますよ。 ・軽く絞って保存袋へいなり用の油揚げは、軽くだしを切って、冷凍保存用袋になるべく重ならないように入れて冷凍保存します。では、まずは油揚げをいなり用に煮ていきましょう。材料(10枚分)油揚げ 10枚だし汁300ml酒大4みりん大1砂糖大4しょうゆ大3下準備油揚げはめん棒などで、コロコロ押しながら転がし、開けやすくする。たっぷりの熱湯に油揚げを入れて油抜きをし、ザルに上げ水気を切り、半分に切って袋状に広げる。(正方形の油揚げは、長方形でも三角形でもお好みの形に切って下さい)作り方手順1:鍋に<油揚げ用煮汁>の材料と水気を絞った油揚げを入れ、弱めの中火にかける。落とし蓋をして煮汁がほとんどなくなれば、火を止めてそのまま冷ます冷凍保存の際は、さらに押さえるように軽くしぼってから冷凍保存袋に入れてください。1~2枚ずつラップに包んでから保存袋に入れてもいいですし、直接保存袋に重ねて入れるのでしたら、アルミホイルをはさんでおくと取り出しやすいです。 ・冷蔵庫で解凍冷凍したいなり用油揚げは冷蔵庫で自然解凍がおすすめです。夜、冷凍室から冷蔵室に移しておけば朝、すし飯をつめるだけでいなり寿司ができます! それをお弁当に詰めるのもいいですね。すし飯の作り方炊きあがった2合のごはんに 市販のすし酢60g、または<酢大さじ4弱、砂糖大さじ3、塩小さじ1を合わせたもの>とごま5g~入れまぜます。うちわであおいで人肌にさめたら、いなり用油揚げにつめていきます。 ・保存可能期間煮て冷凍保存した油揚げの保存可能期間は2週間ほどです。うどんのトッピングや煮物にと重宝するので、使い切れないということはないと思いますが、もしあまったときは、こんな使い方はいかがでしょう。やさしい甘さにほっこりします。小腹が減ったときのおやつにどうぞ。きっと次回から多めに作ってしまいますよ。いなり餅自然解凍させてから開いたところに切り餅を入れてお皿にのせ、ラップをせずに電子レンジへ。1個だと600wで30秒ほど、2個でしたら60秒ほどです。おもちがやわらかくなればOKです。見た目が四角いままでもお箸ではさむとやわらかくなっているはずです。ぜひお試しください。■冷凍した油揚げの臭いを抑えるには?冷凍油揚げの臭いが気になることがありますが、原因は何でしょうか。おいしいだしがしみこんだ油揚げの煮物に臭いはしみこませたくないですよね。どうすれば防げるのでしょうか。 ・油揚げが臭う原因とは油揚げが匂う原因は油の酸化です。油の酸化は冷凍しても進むので、長期間冷凍すればするほど付いている油が徐々に酸化していくのです。今の油揚げはきれいな油で揚げられているので、すぐに食べるときや短期間の保存では油揚げの臭いが気になることはないでしょう。冷凍で長期保存をした場合のデメリットと言えますね。 ・油抜きがポイント臭いをつけることなく長期保存させたいなら、油抜きしてから冷凍するとよいでしょう。方法はざるに入れて熱湯をまわしかけるだけでもいいですし、沸騰した鍋に入れて1~2分、ぐつぐつさせるとより完全に油抜きができます。 ・冷凍前ならしっかり水気を切る冷凍前に油抜きをした場合は、しっかり水気を切ってください。ざるにお玉などでおさえつけるとしっかり水切りできます。そのあとキッチンペーパーで包んで押さえて水分を取ってください。水滴が凍ると味が落ちますし、劣化もすすみます。お湯を使わずに油抜きをする方法もあります。キッチンペーパーに包んで600wの電子レンジで20秒加熱でもOKです。ラップは必要ありません。これなら水気はでないのでキッチンペーパーに油分を吸い取らせるだけですみます。油抜きをして冷凍すれば1ヶ月はもちます! ・冷凍後に油抜きする方法油抜きせずに冷凍した場合、凍ったまま熱湯をかければ、解凍と油抜きの一石二鳥です。熱湯で1~2分ゆでるのもOKですし、キッチンペーパーに包んで600wで20秒ぐらいの加熱でもOKです。電子レンジはこげやすいので注意が必要です。つまり、通常の油抜きの手順と変わりません。ただ、油抜きして冷凍したものに比べると、早めに使った方がいいでしょう。 ・短期保存ならしなくても油の酸化の心配がない短期保存なら油抜きの必要はありません。また、臭いが理由でなく、油抜きが必要な場合は、味を染みこませたい料理です。前述のいなり用や、煮浸しに使うとき、そしておでんなどのときは油抜きをしたほうが味しみが良いです。■油揚げを冷蔵保存する方法油揚げを買ってきたら、ほとんどの方がまずは冷蔵庫に入れられると思いますが、注意点はあるのでしょうか。 ・常温はNG油揚げは菌が繁殖しやすいので常温保存には向きません。その日に使う予定でも買ってきたら、そのまますぐに冷蔵庫に入れるようにしてくださいね。 ・賞味期限内に使い切るほとんどの油揚げは食べられるを表示した<消費期限>になっているので、未開封の場合はその日までに食べきれば問題ありません。中にはおいしく食べられるゆとりをもった期限を表示した<賞味期限>の商品もあります。賞味期限表示の油揚げでしたら、2〜3日くらいなら神経質になる必要はないでしょう。消費期限の油揚げは、その日付までに使い切ってくださいね。 ・開封後は早めに食べる賞味期限も消費期限も、その日付は未開封の状態であることが大前提です。開封してしまったら期限内でも2~3日で食べきってください。3日以上になりそうでしたら、迷うことなく冷凍されることをおすすめします。 ・使いかけならラップを翌日には使うという油揚げなら、使いかけでも器にラップをかけるか包んで冷蔵庫に入れればOKです。そうでなければ保存用袋に入れて空気を抜いて冷蔵保存すれば安心です。■冷凍油揚げのおすすめレシピ冷凍室に油揚げを常備しておけばおみそ汁の具にも、炊き込みごはんにも、何かもう一品ほしいときに、重宝します。手間もかからずかんたんな品から、目先の変わったものまでいくつかご紹介しますね。 ・セリと油揚げのお浸し材料(2人分)セリ1束シイタケ(生)2個油揚げ1/4枚・だし汁50ml・酒大さじ1/2・みりん大さじ1/2・塩適量・しょうゆ大さじ1/2下準備セリは根の部分を切り落とし、根元を輪ゴムなどでしばり、分量外の塩少々を入れた熱湯でサッとゆで、水に取る。水気を絞り、長さ2cmに切る。シイタケは石づきを落とし、軸と笠に切り分け、汚れを拭き取って薄切りにする。油揚げはクッキングペーパーではさんで軽く押さえて油を取り、シイタケ位の大きさに細切りにする。ボウルで<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:シイタケ、油揚げはフライパンで乾煎りする手順2:<調味料>のボウルにセリ、シイタケ、油揚げを加えて和え、器に盛る・油揚げのみそ汁材料(2人分)油揚げ1/4枚エノキ(小)1/2袋玉ネギ1/4個ネギ(刻み)大さじ2だし汁400mlみそ大さじ1.5~2下準備油揚げは両面に熱湯をかけ、食べやすい大きさの細切りにする。エノキは石づきを切り落として長さを3等分に切り、根元は食べやすい大きさにほぐす。玉ネギは縦幅1cmに切り、さらに横半分に切る。作り方手順1:鍋にだし汁、玉ネギを入れて中火で熱し、煮たったら火を少し弱める。玉ネギが少し透明になってきたら、油揚げ、エノキを加える手順2:再び煮たったら、みそを溶き入れる。最後に刻みネギを加えてひと混ぜし、器に注ぐ・油揚げとジャコの酢のもの材料(4人分)油揚げ1/2枚チリメンジャコ大さじ4ワカメ(干し)大さじ2ミツバ1/2束作り置き甘酢大さじ2だし汁大さじ1下準備油揚げはフライパンで両面焼き色が付くまで焼き、縦半分に切り、更に横に細切りにする。干しワカメはタップリの水で柔らかく戻し、水気を絞る。ミツバは根元を切り落とし3cmの長さに切る。作り置き甘酢とだし汁に、チリメンジャコを漬けておく。作り方手順1:漬けておいたチリメンジャコにワカメ、油揚げ、ミツバを加えてサッと混ぜ合わせ、器に盛る ・ゴボウと油揚げの炊き込みご飯材料(2人分)お米1.5合ゴボウ1/2本油揚げ(いなり用)1枚サヤインゲン5~6本塩少々・だし汁300ml・酒大さじ1.5・みりん小さじ2・塩小さじ1/3・薄口しょうゆ小さじ2下準備お米は炊く30分以上前に水洗いし、ザルに上げる。ゴボウはたわしできれいに水洗いし、みじん切りにして水に放つ。油揚げはみじん切りにする。サヤインゲンは軸側を少し切り落とし、塩を入れた熱湯でゆでて水に取る。粗熱が取れたら水気をきり、幅5mmに切る。作り方手順1:炊飯器に洗い米、油揚げ、水きりしたゴボウ、<合わせだし>を加え、ひと混ぜしてスイッチを入れる手順2:炊き上がったら10分蒸らし、全体にサックリ混ぜて余分な水分を飛ばす。さらにサヤインゲンを加えて混ぜ、器に盛る ■詰めて巻いて、煮て焼いて、使いみち無限の油揚げ、ぜひ冷凍ストックしてください!油抜きせずに凍らせている油揚げは、2週間ほどの日持ちですが、冷凍庫から出して熱湯をかければ油抜きと解凍がいっぺんにできますね。油抜きをしてから冷凍すると1ヶ月はもちますが、解凍と油抜きの一石二鳥を考えるとどちらがいいか悩むところですね。ご家庭に応じた保存方法で良いでしょう。ただ、使用頻度を考えると、油抜きしてきざんでから冷凍した油揚げの方が、冷凍ストックの入り口としては最適かもしれません。冷凍保存袋に入れておけばおみそ汁や炒め物、煮物にがばっとひとつかみ、といった使い方で、毎日の食卓に欠かせない冷凍ストック食材になりそうです。
2021年02月15日和食に限らず、食事に欠かせないのがご飯ですよね。ご飯は炊きたてが一番ですが、忙しい毎日のなか、毎回ご飯を炊くのは難しいと感じることもあるでしょう。今回は、そんなご飯をおいしさを損なわず、冷凍する方法や上手に解凍するコツなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。■ご飯のおいしさを損なわない冷凍方法ご飯を冷凍すると、冷蔵や常温保存に比べて長持ちするといわれています。そんなご飯のおいしさを損なわないためには、次の方法に沿って冷凍するといいでしょう。1つずつ見ていきましょう。・ご飯はアツアツを冷凍するべしまず、ご飯はアツアツの炊きたてを冷凍するのが、ご飯のおいしさを損なわずに冷凍できる方法の1つ。冷めたご飯などある程度時間のたったご飯を冷凍しても、ご飯がパサパサになりおいしくありません。炊きたてをそのままラップに包み冷凍することで、水分を損なわずにそのまま保存することができるためです。もちろん、冷凍ご飯を解凍するときは、電子レンジで簡単にできますよ。ご飯は冷凍のほかにも、冷蔵や常温保存はできないの?という方もいらっしゃるのではないでしょうか。ご飯の冷凍保存は1ヶ月と長持ちするのに対し、冷蔵保存は1日しか持たずあまりおすすめできません。常温保存となると半日~1日程度で、常温保存は一番おすすめしない保存方法です。理由は、冷蔵保存や常温保存は冷凍保存に比べて劣化しやすいためです。食感も損なわれ、おいしいとはいえません。・ご飯は1人前ずつ小分けに冷凍ご飯は1人前ずつ小分けにして冷凍すること。こうすれば、ムラなく冷凍できるだけではなく、人数分解凍する際も便利です。まとめて多くかたまりで冷凍した方がいいという方もいらっしゃるかと思いますが、かたまりで冷凍してしまうと、解凍したときにムラになりおいしさが損なわれます。また、ご飯自体の劣化の原因にもなります。ですから、ご飯は1人前ずつ小分けに冷凍するようにしましょう。その際、ラップを使うことが多いですよね。ラップの場合はご飯をふんわりと包むようにします。ラップの上からご飯を押し潰してしまうと、食感が悪くなります。ラップでの包み方にも注意が必要ですが、ラップなら小分けのサイズも変えやすく、使い捨てできて衛生面でも優れています。・熱電動を均一にするためご飯の厚さは均等にラップなどにご飯を小分けにして冷凍するときは、熱伝導を均一にするためにご飯の厚さを均等にしましょう。熱伝導を均一にすることで、ご飯のおいしさを保つことができます。これは、熱伝導を均一にするだけでなく、均一に冷凍も可能になります。ポイントは、できるだけ薄く平らにご飯をラップに盛りつけ、空気に触れないように密封するだけです。こうすることでムラなく解凍することができ、ご飯自体の新鮮さも失われず、解凍時間も節約できますよ。・ご飯の粗熱が取れてから冷凍するご飯をラップに包んだら、必ず粗熱を取ってから冷凍します。ご飯が冷めてからラップなどをするのではなく、アツアツのまま、ラップに上記のとおり包んでから粗熱を取りますので、気をつけてください。ラップなどに包んでしまえば、水分が保たれますし、パサパサにもなりにくいです。また、粗熱をとってから冷凍しないと、冷凍しているほかの食材を傷めかねません。それだけではなく、いきなり熱いご飯を冷凍すると、電気代もかかるといわれていますので、ご飯は粗熱をとってから冷凍するようにしましょう。■ご飯を美味しく冷凍するコツご飯は、冷凍すると冷蔵や常温保存に比べておいしさを長持ちさせることができるとおわかりいただけましたでしょうか。ここからは、さらにおいしさを長持ちさせるコツをご紹介します。コツは5つありますので、順を追って見ていきましょう。・ご飯を炊く前にお米をしっかり水に浸すまず、ご飯を炊く前にお米をしっかり水に浸すことです。米に水分をしっかり吸わせることで、米の中のでんぷんまで水を行きわたらせ、ふっくらおいしいご飯になります。おすすめはミネラルウォーターや浄水器、ウォーターサーバーの水に浸す方法。ミネラルウォーターはお米との相性も抜群なので、炊き水にはおすすめです。水道水と比べてカルキ臭やサビ臭もなく、よりおいしいご飯になります。なお、ミネラルウォーターを使う際は、外国製などに多い硬水を使ってしまうと、ご飯がパサパサになってしまいますのでおすすめできません。日本の水道水と同じ、軟水と書かれたものを使うといいでしょう。ちなみにお米を水に浸す時間は、30分から60分が目処。・やや硬めにご飯を炊く意外と重要なポイントなのが、ご飯をやや硬めに炊くことです。やや硬めに炊くことで、冷凍ご飯がおいしく保てますよ。とはいえ、皆さんの中にも、柔らかめがいい、硬めがいいと好みがあるかと思います。ところが、柔らかめにお米を炊いてしまうと、解凍するときに水っぽくなってしまい、柔らかすぎるご飯になってしまうのです。基本的には、お米1に対して水1.2の割合が、お米を炊くときの水の量の理想。好みに合わせて普段通りに炊くと、冷凍にした場合においしくなくなってしまうことがあります。おいしいご飯を冷凍するには、やや硬めに炊くといいでしょう。・熱伝導率の高いアルミホイルや金属トレーを利用するご飯を冷凍保存するには、熱伝導率の高い金属トレーやアルミホイルを巻いて冷凍するのをおすすめします。できるだけ速く冷凍することで、ご飯のおいしさを閉じこめる効果があります。急速冷凍機能のある冷凍庫を活用するといいですが、急速冷凍機能のない冷凍庫もありますよね。そんなときは、熱伝導率の高い金属トレーに入れて冷凍するといいでしょう。熱伝導率が上がり、普通に冷凍するよりも急速に冷凍することができます。ただ、一人暮らしなど、金属トレーのない家庭も多いのではないでしょうか。その場合は、ご飯を包んだラップの上からアルミホイルを巻いて冷凍しても、同様に熱伝導率を上げる効果があります。ぜひ試してみてください。・タッパーなどを利用して重ならないように冷凍保存これまではラップによる冷凍方法をご紹介しましたが、ご飯を冷凍するには、タッパーでの冷凍保存もできます。普通のタッパーでも冷凍は可能ですが、ご飯の冷凍や保存に特化したタッパーもありますよ。種類も、丸いタイプと四角いタイプがあり、丸いタイプはそのまま使える、四角いタイプは冷凍庫で整理しやすいという特徴も。3つご紹介しましょう。キチントさんご飯冷凍保存容器定番「キチントさんシリーズ」の、ご飯専用の保存容器。丸いタイプで底面が凸型構造となっており、加熱ムラが少ないのが特徴です。そのためご飯のおいしさそのままに保存します。蒸気弁付きで、フタをしたまま電子レンジで加熱でき、コンパクトに収納できるのもメリット。小盛・普通盛・大盛タイプとラインナップも充実しています。一人暮らしから、ファミリーまで使える保存容器です。こちらの保存容器は、食洗機にも使える優れもの。エビスパックスタッフご飯保存容器こちらのタッパー容器も、凸凹構造でご飯をおいしいままに解凍でき、フタごと電子レンジももちろんOK。お茶碗にも盛りやすいシンプルなデザインのタッパー容器です。フタも透明なので中の状態も見やすく、シンプルなので使うシーンを選びません。小さなお弁当にも使えるデザインです。食洗機での洗浄ももちろん可能で、普通盛サイズと大盛サイズの2種類展開。こちらのタッパー容器も、重ねてコンパクトに収納できるのという嬉しいメリットです。ジップロックコンテナーご飯保存容器タッパーといえば「ジップロック」と言われるほど定番となった、ジップロックコンテナーのご飯保存容器。タイプは上記2つとは打って変わって、薄型の四角いタイプのタッパー。四角いタイプですので、冷凍庫での収納もスッキリとします。容器の側面に溝をつけることで、加熱したときに蒸気が通るためムラなく加熱することができます。また、ご飯が容器にベタつかず、使いやすいのもジップロックの特徴。こちらのタッパー容器もコンパクトに収納できるので、おすすめです。・裏技☆おにぎり型にして冷凍保存も便利ご飯をおにぎりにして冷凍保存するのも便利です。忙しい朝でも冷凍保存したおにぎりを使えば、加熱してすぐ食べられる上、お弁当代わりにもなりますね。小腹が空いたときにも、スムーズに取り出して解凍すれば便利。おにぎりにして冷凍する場合でも、保存期間は1ヶ月と変わりません。ただ、おにぎりにして冷凍する際は、素手でご飯を握るのはやめてください。なぜなら素手でご飯を握ってしまうと、ご飯に雑菌が付くのです。おにぎりにするには必ずラップの上から握るか、おにぎりを作る容器で作りましょう。また、冷凍するときはご飯に少しお酢を混ぜておくと、傷みにくくなります。具の入ったおにぎりでも冷凍できます。おすすめは鮭や塩昆布、梅干しなどの水分の少ないもの。焼きおにぎりを冷凍するのも手ですよ。■冷凍ご飯を上手に解凍するコツご飯の冷凍方法について理解したら、次は解凍方法を覚えましょう! 冷凍ご飯を解凍する方法には、コツがあります。電子レンジは便利ですが「自動あたため機能」などを乱用すると、加熱に失敗してしまうこともありますので、正しい解凍方法を知ってくださいね。・冷凍のまま電子レンジで「あたため」解凍する電子レンジによっては「解凍」機能ももちろんあるのですが、上手に解凍するには、「あたため」機能を使うのがコツです。1番やってはいけないのが、冷凍したご飯を「自然解凍」すること。理由はご飯の中のでんぷんが、固まったままでおいしくないためです。また、自然解凍をしてしまうと、水分が出てベチャベチャになります。自然解凍よりも電子レンジでの解凍がおすすめ。電子レンジであたため解凍をすることで、柔らかでおいしいご飯ができます。よりおいしいご飯にするには、加熱の途中でご飯を裏返し、加熱ムラを防ぐことがポイントです。電子レンジの種類によって、冷凍ご飯用のあたため機能もあります。そちらの機能も活用しながら解凍すると、よりおいしいご飯になるでしょう。・解凍途中に一度ご飯をほぐす意外なのが、解凍している途中に一度ご飯をほぐしてからまた解凍することです。ほぐして加熱することで、加熱ムラなくご飯全体に火が通ります。また、こうした手間をすることで、ベチャベチャにもならず柔らかでおいしいご飯ができあがります。くわえて、ラップのまま解凍してしまうと、自然解凍同様ご飯の水分が出てきてベチャベチャに。1番おすすめなのは、お茶碗などの容器にご飯を移してから、ほぐして加熱すること。水分が足りないときは少量の水を、ラップなどの匂いが気になるときは、少量の日本酒をご飯に混ぜるとふっくら匂いも気にならなくなりますよ。加熱するときは、一度に多くの量を加熱するのではなく、1食分ずつ加熱するといいでしょう。・ラップを外して容器で解凍する最初にラップから外して、お茶碗などの容器に移し替えて解凍すれば、途中で容器にご飯を移す手間も省けますね。ラップをしていたときと同様に、電子レンジであたためで解凍すればOK。加熱の途中でご飯をほぐせば、ふっくらおいしいご飯に仕上がります。加熱解凍して1分くらいを目安にほぐし、30秒ごとに様子をみることをおすすめします。もちろん先ほどご紹介したタッパー容器などで冷凍し、そのまま解凍することもできますね。冷凍ご飯用のタッパー容器は、フタに蒸気を逃がす蒸気弁というものがついているものがあり、フタをしたままでも解凍ができるものもあるのでおすすめです。タッパー容器で加熱解凍する際は、容器の表示時間に従って解凍するようにしましょう。・容器に移して加熱するならラップはふんわりと容器にご飯を移す際、ラップをふんわりとかけるといいでしょう。ラップをしっかりかけてしまうと、ベチャベチャになり、おいしくないご飯の原因にもなります。また、ぴっちりラップをかけると、容器内の空気が圧縮され、ラップが凹んでご飯に張り付いてしまうことも。ラップを容器にかける際は、空気の通り道ができるように注意しましょう。注意しながらラップをかけたのにベチャベチャになってしまう場合は、タッパー容器で冷凍して解凍するか、ラップをかけずに解凍することをおすすめします。2段階で加熱をすることで、ふっくらおいしいご飯になりますよ。■冷凍からパラパラご飯を作る方法ふっくらとしたおいしいご飯の解凍方法についてご紹介しましたが、チャーハンにも合うパラパラのご飯も冷凍で作れるんです!詳しくご紹介しましょう。・冷ましてから冷凍するとパラパラご飯になるパラパラのご飯にしたいとき、あえて冷ましてから冷凍するとパラパラのご飯になります。わざと水気が飛ばして冷凍するという原理です。また、冷凍してしまったご飯は、解凍したあとに水で洗えば、余分な粘り気が取り除かれ、パラパラしたご飯になりますよ。水で洗うと水分を含んで、ベチャベチャになりそうですが、ザルで洗えば余分な水分が落ちるのでおすすめ。そしてご飯を自然解凍すれば、パラパラなご飯になるという方法もありますが、この場合はすぐにご飯を召し上がってください。また、冷凍ご飯を少し解凍してご飯を炒めるだけでも、パラパラになります。パラパラのご飯は、チャーハンやピラフ、雑炊などがおすすめです。・パラパラご飯におすすめの料理パラパラのご飯が合う料理をご紹介しますので、ぜひご参考にしてくださいね。春色チャーハン水分が飛んだご飯は、チャーハンやピラフに最適です。油と一緒に炒めることで、パラパラ感が功を奏してくれます。材料(2人分)干し桜エビ15gクレソン1束白ネギ1/2本卵2個・塩コショウ少々ご飯茶碗2杯分・酒小さじ1・顆粒かつおダシの素小さじ1/4・薄口しょうゆ小さじ1・コショウ少々サラダ油大さじ2下準備クレソンはザク切りにする。白ネギは粗みじん切りにする。卵は溶きほぐし、塩コショウを加え混ぜる。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。作り方手順1:フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、溶き卵を流し入れ、大きく混ぜて半熟状になったらいったん取り出す手順2:フライパンに残りのサラダ油を熱して白ネギを炒め、少ししんなりしたら干し桜エビを加え、香ばしくなるまで炒める手順3:ご飯を加えてパラパラになるように炒め、(1)の卵を戻し入れ、ほぐしながら炒める。全体に炒められたら<調味料>を回し入れ、サッと混ぜる手順4:最後にクレソンを加えて軽く炒め合わせ、器に盛るホタテの中華雑炊パラパラのご飯なら、逆に水分を加えて雑炊やリゾットとして食べるのもいいですね。出汁をよく吸って、うまみが詰まった料理ができあがりますよ。材料(2人分)ご飯(炊きたて)茶碗2杯分ホタテ(フレーク缶:小)1缶シイタケ(生)2個ミツバ1/2束卵1個ゴマ油大さじ1/2ニンニク(すりおろし)1/2片分塩小さじ1/2ザーサイ(みじん切り)大さじ1作り方手順1:ホタテは身と汁に分け、汁は分量外の水と合わせて400mlにする。(2人分)手順2:シイタケは石づきを切り落として薄切り、ミツバは根元を切り落とし、粗く刻む。卵は溶きほぐす手順3:鍋にゴマ油とニンニクを入れ中火で炒め、香りがたってきたらホタテ、シイタケを入れ軽く炒め、(1)を加え、ひと煮立ちさせる手順4:ご飯を加え、再び煮立ったら卵をまわし入れ、ミツバを散らし、塩で味を調えて、火を止める。器に盛り、ザーサイをのせる■ご飯を冷凍すると長持ちするのでおすすめ炊飯器を動かす際は、いっきにたくさんご飯を炊いて、冷凍しておくという人も多いでしょう。そんな人は、冷凍の仕方をしっかり覚えておくといいですね。また、食べきれなかったご飯を冷凍にしたい…と思うこともあるのではないでしょうか。炊き上がってから時間の経ったご飯は、パラパラのご飯にしてチャーハンやピラフに活用するのがおすすめです。それぞれ、冷凍ご飯の特性を知っておけば、おいしいご飯が食べられます。せっかく炊いたお米を無駄にしないように、冷凍した日付を書いておくことも忘れないようにしてくださいね。
2021年02月15日パスタはイタリアの食文化ですが、麺好きな日本人に広く受け入れられてきました。今では本格イタリアンのお店のパスタからお手軽な冷凍パスタまで幅広く食べられ、私たちの食卓を彩ります。そんなパスタをもっとご自宅で手軽に楽しめるとっておきの方法をご紹介します。■パスタを冷凍するメリット・デメリットパスタを使った料理は、本格的なレシピから市販のソースなどを使ったお手軽なものまでさまざまです。パーティー料理としてはもちろん、忙しい日のメイン料理としても活躍してくれます。スーパーの冷凍食品コーナーを見ると、たくさんの冷凍パスタが展開されていますね。リーズナブルな価格でコスパがよく、最近の冷凍技術は本当に優れていますよね。実は、茹でただけのパスタや、既にソースで味付けしたパスタはご家庭でも冷凍保存が可能です。まとめて冷凍しておけば、茹でる手間がはぶけ、更にお手軽にパスタを楽しむことができますね。ただし、家庭の冷凍庫ではある程度限界もあります。パスタを自宅で冷凍することのメリットやデメリット、冷凍する際のコツなどをしっかりおさえ、普段の料理の時短にうまく活用しましょう。・調理時間の短縮になるパスタを冷凍しておくことの最大のメリットは、時間と手間を大幅にカットできることです。時間があるときにまとめて作って冷凍しておけば、解凍後ソースをかければすぐに食べることができるため、大変便利です。市販のソースを使えば調理の手間は更にはぶけ、疲れていて気力がないときなどにおすすめです。大量のお湯を沸かしてパスタを茹でる工程は、決して難しいことではありません。しかし、仕事の忙しいときや日々の家事や子育てに追われているときは、食事の支度にかかる手間をなるべく簡単にできたらうれしいですよね。そんなとき冷凍パスタは強い味方になってくれますよ。・ガス・水道代の節約になるパスタを茹でるとき、基本的には大量のお湯が必要です。作るたびにお湯を沸かしていればその分光熱費はかさみます。まとめて麺をゆでておけば、一度に済むので節約にもなりますね。・子供でも簡単に調理ができる茹でたパスタを冷凍保存しておけば、お子さまでも簡単に調理して食べることができます。食べる際は市販のソースを使っても良いですが、前もってソースを作り置きしておくと栄養バランスの調節も可能です。自宅にお子さまだけが留守番になってしまうときなどに、火を使わずに調理できることも大きなメリットです。・空気が入ると食感が悪くなる麺を小分けにする工程で空気が入ってしまうと、水分が抜けてしまい食感が落ちてしまいます。冷凍する際はラップなどで一食分ずつ包み、保存袋にいれて、しっかり空気を抜いてから保存しましょう。・正しい保存方法をすれば問題ない正しく冷凍保存すれば、パスタは冷凍してもおいしく食べることができます。もちろん、作りたてのものに比べると麺の食感はかわってきますが、保存過程で水分が浸透してモチモチとした食感になり、違ったおいしさのパスタを楽しむことができますよ。パスタといえば「アルデンテ」と言われていますが、メニューによってはちょっと柔らかめのモチモチとした食感の麺のほうが合う場合もあります。また、柔らかめの麺のほうが好みの人もいらっしゃいますし、お子さまには一度冷凍して水分が浸透した麺のほうが食べやすいかもしれませんね。時短や節約として冷凍パスタを活用する方法はもちろんのこと、家族の好みによって使いわけたり、お子さま用としてや、離乳食用としてストックしておくのもおすすめですよ。■パスタの冷凍方法ただ茹でたパスタだけでなく、あらかじめ味つけしたり、ソースなどをからめたものも、コツさえ守れば冷凍可能です。味付けしたパスタは、温めるだけでお弁当のおかずに使うことができるので便利ですね。調理法やシーンごとに合わせたパスタの冷凍方法をおさえれば、さまざまなところで大活躍してくれること間違いなしですよ。・茹でたパスタをそのまま冷凍茹でたパスタを冷凍する場合は、少し茹で時間を短くすることがポイントです。あらかじめ固めに茹でておくことで、パスタがのびすぎるのを防いでくれます。茹でたパスタを冷凍庫にストックしておけば、食べるたびに茹でる必要がなく時短に繋がります。また、毎回大きな鍋を出す手間もはぶけて、洗いものが減ることも大きなメリットです。・味付け後のパスタを冷凍あらかじめ味付けしたパスタも、一食分ずつ小分けして冷凍が可能です。保存するときは、冷凍庫内の温度が上がりすぎないようにしっかり冷まし、なるべく平らになるようにして冷凍します。・お弁当用に冷凍するお弁当カップなどに小分けに冷凍保存すれば、お弁当のおかずの一品としても使えます。蓋の閉まる容器などで保存すると、空気が入って食感がおちるのを防いでくれますよ。自然解凍でも食べられるので、保冷剤としての役割も期待できますね。職場などに電子レンジがある環境であれば、保存容器に冷凍のままのパスタをもっていき、手軽にパスタランチを楽しむことも可能です。・水パスタから冷凍する方法「パスタは水で戻すことができる」というのは最近テレビなどでよく取り上げられていますね。パスタ全体がきれいに浸かる容器を用意し、パスタ100gに対して400mLの水で2時間ほど戻す方法です。実はこうして水で戻したパスタも冷凍が可能です。冷凍するときは水気を切って、サラダ油やオリーブオイルをからませてから一食分ずつ小分けします。茹でたパスタと同様、空気が入らないように注意しましょう。食べるときは1〜2分ほどお湯で茹でます。パスタは太さなどによって戻し時間が異なりますので様子を見ながら戻し時間を調節しましょう。水パスタは、冷蔵庫に入れておけば、最大丸一日程度水に浸けておいても大丈夫です。その場合は茹で時間を少し調整しましょう。朝出かける前につけておけば、帰宅後そのまま調理したり、冷凍保存することができるので上手に活用してみて下さいね。・冷凍パスタの保存期間の目安冷凍保存したパスタの保存期間の目安は大体1ヶ月程度です。それ以上保存できないこともないかもしれませんが、冷凍焼けによって味や食感が損なわれてしまう恐れがあります。また、保存期間が長いほど劣化は進んでしまいます。まとめて作り置きする場合はあまり大量に作りすぎないことも大切です。■パスタをおいしく冷凍するコツパスタを冷凍保存する際、保存方法が悪いと食感が落ちたり、麺がのびすぎてしまい、おいしく食べられなくなってしまいます。簡単なコツさえ守れば、解凍後もおいしいパスタを楽しむことができますよ。これから紹介する冷凍のコツをぜひ参考にしてくださいね。・麺は固茹でにするパスタを茹でるときに表示時間よりも1分半ほど短く茹でることで、麺が水分を吸い過ぎるのを防ぐことができます。というのも、パスタは保存過程でどうしても水分を吸ってしまいます。あらかじめ短めの茹で時間にしておくことで、解凍したときに丁度いいモチモチ感のパスタを食べることができるのです。・茹でた麺は冷水で冷やす冷凍したパスタをおいしく食べるためには、茹でた麺を素早く冷まして冷凍することが大切です。麺に余熱がはいるのを防ぐことで、柔らかくなりすぎるのを回避できます。麺を茹でたあとはザルなどにパスタをあげて、冷水で麺を冷ましましょう。このとき、冷水にさらす時間が長くなると麺が水分を吸ってしまうので、素早く一気に行うのがコツです。・サラダ油をまぶす麺を冷ましたら、サラダ油やオリーブオイルを麺にしっかり絡ませておきます。こうすることで解凍したあとに麺同士がベタっとくっついてしまうのを防ぐことができますよ。解凍後に麺がくっつくと、ソースを絡ませたりするときに麺がボロボロになってしまいますので、必ず行いましょう。・保存の際は密閉する麺を保存する際、空気が入ることや、冷凍焼けによる劣化を防ぐことがとても大切です。小分けにしてラップなどに包んだら、なるべく平らにしてまとめて保存袋にいれましょう。直接保存袋に入れる場合は、一食分ずつ保存が行える小さなものを使えばOKです。どちらの場合も保存袋を閉めるときにしっかり空気を抜いておくようにします。■冷凍したパスタの解凍方法冷凍パスタの解凍にはいくつか方法があり、どの方法を使っても特に問題ありません。解凍後の食べ方、更に調理を加える場合など、状況に合った方法を選ぶと良いですよ。・冷蔵庫で自然解凍すぐに調理する必要がないときは、冷蔵庫で自然解凍できます。朝冷蔵庫に入れておいて、夜さっとフライパンで調理して食べるときなどは便利ですね。冷製パスタやサラダパスタを作るときにこの方法を使えば、冷ます手間がはぶけて時短にもつながりますよ。・電子レンジを使う温かいソースをかけたり、からめて食卓に出す場合は電子レンジで加熱するのが一番です。ラップのまま500Wで3分(600Wで2分半)ほど温めます。保存袋の場合はあらかじめ少し開けておきましょう。加熱が足りないときは、様子を見ながら少しずつ時間を追加してください。熱が入りすぎると柔らかくなりすぎてしまうこともあります。解凍後に火を通す場合は、解凍モードを使用しても大丈夫です。・半解凍で調理する冷凍パスタを半解凍して調理すれば、調理過程でパスタに火が入りすぎるのを防ぐことができます。スープパスタやクリームパスタなど、ソースとパスタを一緒に煮込む必要がある場合は、麺がスムーズにほぐれる程度に半解凍して調理するのがおすすめです。パスタは電子レンジの機能を使って半解凍しても良いですし、常温や冷蔵庫で行っても問題ありません。自分に合った方法で行えば大丈夫ですよ。■冷凍茹でパスタのアレンジレシピパスタは、組み合わせる食材やソースをかえることでたくさんのバリエーションを楽しむことができます。また、お子さまからも好かれやすい食材なので、食卓にも出しやすいですよね。パスタを冷凍庫でストックしておけば、手間や時間がはぶけ、日々の食事の準備にかかる労力やストレスを軽減してくれることも期待できます。そんな冷凍パスタを使ったレシピをいくつかご紹介しますね。こちらのレシピは、材料のほかにも冷蔵庫に余った野菜を加えるなどのアレンジも可能ですよ。ぜひご家庭でもトライしてみて下さいね。・ナポリタン大人から子どもまで人気のナポリタンは、冷凍パスタを使うことで喫茶店のようなモチモチの仕上がりになります。ナポリタンは特に冷凍パスタと相性が良いのでおすすめです。柔らかすぎると感じる人は半解凍のパスタを使うと良いですよ。麺を入れる前にソースをきちんと煮立たせておくと、酸味が緩和され、お子さまにも食べやすいナポリタンに仕上がります。材料(2人分)スパゲティー160~180g・熱湯2000ml・塩小さじ4・オリーブ油適量玉ネギ1/4個ピーマン1個ベーコン1.5枚水煮コーン大さじ1バター10g塩コショウ少々ケチャップ大さじ3粉チーズ適量ドライパセリ適量下準備鍋に<ゆで湯>の材料を入れて、中火にかける。玉ネギは、縦薄切りにする。ピーマンは縦半分に切って種とヘタを取り除き、細切りにする。ベーコンは幅1cmに切る。作り方手順1:フライパンにバターを入れて中火で熱し、玉ネギ、ピーマン、ベーコンを入れて炒め合わせる手順2:塩コショウを振り玉ネギが透き通ってきたら、水煮コーンを加えて火を止める。ケチャップを全体に混ぜる手順3:準備した<ゆで湯>が沸騰したら、スパゲティーを加える。常にフツフツ煮たった状態で、袋の表示時間より1分短めにゆでる手順4:スパゲティーがゆで上がる直前に、(2)を中火にかける。ケチャップがフツフツしてきたら、スパゲティーを加えて炒め合わせる手順5:塩コショウで味を調えて器に盛る。粉チーズ、ドライパセリをかける・ボロネーゼミートソースよりも肉感がつよく、大人の味わいのボロネーゼは自宅でも簡単に作ることができます。ほかの料理にも使い回しができますので、分量を増やしてまとめて作っても便利ですね。材料(2人分)合いびき肉250g・塩2g・ドライパセリ小さじ1・ニンニク(みじん切り)1片分玉ネギ1/2個ニンジン2cmセロリ1/4本プチトマト5~6個オリーブ油大さじ2ローリエ1枚酒大さじ2スパゲティー180g・水1800ml・塩18g粉チーズ適量粗びき黒コショウ適量下準備ボウルで合いびき肉と<下味>の材料を混ぜ合わせる。玉ネギはみじん切りにする。ニンジンは皮をむいてみじん切りにする。セロリは筋を引いてみじん切りにする。プチトマトはヘタを取り、4等分に切る。鍋にスパゲティーをゆでる湯を沸かし始め、塩を加える。作り方手順1:フライパンにオリーブ油、玉ネギ、ニンジン、セロリ、プチトマトを入れ、弱めの中火でしんなりするまで炒める手順2:合いびき肉を手で広げながら入れて軽く押さえ、焼き色がついたら返して両面に焼き色をつけ、粗くほぐしながら火を通し、いったん火を止める手順3:準スパゲティーを表示の時間より1分短くゆでて(2)のフライパンに移し、ローリエと酒を加え、強火にかける手順4:強火で煮からめて器に盛り、粉チーズと粗びき黒コショウを振る・スープパスタトマトやクリームソースのパスタはもちろんおいしいですが、たまには気分を変えてスープパスタはいかがですか?アレンジしやすく、色んな具材に合わせることができます。残り物野菜や、お子さまの好きな具材などを加えてバリエーションを楽しんでくださいね。材料(4人分)スパゲティー240~320g・塩24~32gブロッコリー1/2~1株ニンニク3片ゆでタコ足2本アンチョビ5~6枚赤唐辛子(刻み)1~2本分オリーブ油大さじ5しょうゆ小さじ2下準備ブロッコリーは小房に分け、熱湯でゆでてザルに上げ、ザク切りにする。ニンニクは縦半分に切って芽を取り、薄切りにする。ゆでタコ足は水洗いして小さめのひとくち大に切る。アンチョビは細かく刻む。パスタをゆでるお湯を沸かす。作り方手順1:フライパンにオリーブ油、ニンニクを入れて弱火にかけ、香りがたってきたらアンチョビ、赤唐辛子を加え、ブロッコリーとゆでタコ足を加えて炒める。油がなじんだら分量外の水400mlを加え、煮立ったら弱火で煮込む手順2:準備しておいた熱湯に塩を加えてスパゲティを入れ、くっつかないように時々混ぜながら、常に煮立っている状態で指定時間より1分30秒短めにゆで、ザルに上げる手順3:(1)のフライパンに(2)のスパゲティを加えて混ぜ合わせ、ゆで汁80mlとしょうゆを加えてさらに混ぜ合わせ、器に盛り分ける■冷凍パスタで日々の忙しさを軽減現代人は仕事に、家事に育児にと、世代や性別を問わず日々忙しく過ごしています。食事の支度くらい手間を少なくしたいと思うことは誰にでもあることです。しかし、外食ばかりに頼ると栄養バランスも偏りがちになり、食費もかさんでしまいます。最近は時間のあるときに食事をまとめて作っておく人も増えていますよね。冷凍パスタは費用も安く済み、茹でて冷凍するだけなので非常に手軽でおすすめです。また栄養バランスもとりやすく、具材を工夫すれば一皿で主食、たんぱく質、野菜を摂ることもできます。ソース作りが面倒なときは、市販のソースに冷凍野菜などを加えるだけでも立派に食事として成立してくれますよ。一人暮らしの人から家族の食事を管理する主婦まで、さまざまな家庭のニーズに合った使い方ができるのも冷凍パスタの良い所です。食事は日々の健康を作るために大切なものですが、毎日の準備はそれなりに大変です。ぜひ冷凍パスタをうまく活用して、日々の負担軽減に役立ててみて下さいね。
2021年02月13日日本人なら誰にとっても馴染みの深い、みかん。手軽にむけるため子どもにも人気が高いです。そのまま食べてもおいしいですが、ジューズやアイスクリーム、スムージーの材料や、ケーキのトッピングとしても幅広く活用できますよね。みかんは、まとめ買いすることも多いため上手に保存しなければ、後半は甘味がなくなりスカスカになったり、カビが生えて腐ってしまうこともあります。そこで本記事では、みかんの上手な保存方法を紹介します。おいしいみかんの見分け方や皮の便利な活用法についても解説するので、ぜひ参考にしてください!■みかんを長期保存させるポイントみかんは、毎年秋の後半あたりには広く出回り始めます。そして春先まで楽しめるので、その期間は約5ヶ月にも及びます。みかん箱ごとまとめ買いしたり、お歳暮でたくさん送られてきた場合などは、適切な保存の仕方をしなければ傷んでしまいます。そこで、まずできるだけ長く持たせるための注意点について解説しましょう。・5~10℃がベストみかんの保存温度は、5~10℃がベストです。そのため、常温でも十分に保存可能です。ただ、時期や地域によっては冷蔵庫に保存する方が無難なこともあるでしょう。また、みかんの旬の時期は冬のため、室内はしっかり暖房がきいていることも多く、その意味でも冷蔵庫が安全かもしれません。後述しますが、冷蔵庫で保存する場合は、冷蔵室よりも野菜室がおすすめです。冷蔵室は、一般的に3~5℃で設定されているので、みかんにとっては少し低いといえます。その点、6℃平均で設定されている野菜室の方が、みかんにとっては快適な環境といえるでしょう。ちなみに、夏に人気の温室みかんも気温が高いため保存には十分注意が必要です。常温保存を過信せず、冷蔵か冷凍保存が無難といえるかもしれません。・風通しの良い場所に置くみかんの保存環境は、風通しの良い冷暗所がベストです。玄関やベランダなどが良いでしょう。特にダンボールでまとめて保存する場合は、気密性の高い場所だと中でみかんが密集するため、高温多湿となりカビが発生する原因となります。・ヘタを下にするみかんを長持ちさせるためには、ヘタを下に向けましょう。ヘタの周辺は固いため、上からの重みに耐えて傷むのを遅らせることができます。特にみかん箱に入れて大量に売られている場合は、ヘタが上を向いていることも多く、そのせいで割れて傷んでしまうことがよくあります。少しでも長持ちさせるためには、一度すべてのみかんを取り出してから、向きを変えて入れ直すのもおすすめの方法です。・傷みかけのみかんと一緒にしないみかんは、傷みかけたものと一緒に置いておくと、その影響であっという間にほかにも傷みが広がってしまいます。初期の段階では、皮の一部が変色してぶにょっと柔らかくなりますが、そのようなみかんを見つけたら直ちに取り出してください。そして、その側にあるみかんも傷んでいないか確かめましょう。・食べる前に手で揉むと甘みが増すみかんは食べる前に手で揉むと甘くなります。これは世間でも俗説のようによく言われることですが、真実なのです。みかんを手で揉むんで傷つけると、すかさずみかんに含まれるクエン酸がそれを修復しようとしてはたらき出します。クエン酸は梅干しにも含まれる、とても酸っぱい成分です。クエン酸がはたらいて、みかん内での量が減ることで、相対的に甘味が増します。みかんの味は、甘味と酸味のバランスで成り立っているため、酸味が減ればおのずと甘味が増えて強調されるのです。手で揉むだけでなく、落としたり車や自転車の中で揺らして傷つけたりしても同じことがいえます。ちなみに、みかんを食べずにしばらくおいておくと、みかん自体も呼吸の過程でクエン酸を消費するため、甘くなります。買ってすぐ食べるよりも何日か経ってからの方がおいしく感じることがあるのは、このようなメカニズムがあってのことなのです。■みかんを常温保存する方法みかんを常温保存する方法を詳しく解説しましょう。みかんは常温保存しておいて、いつでも好きなときに取り出して食べるのが、一番楽ですよね。コタツや食卓の上に置いておいたり、お弁当に持って行くことも珍しくありません。ただし、より長くおいしく保存するコツがあるので、しっかり覚えておいてください。・常温保存する方法みかんを常温保存する場合は、通気性をよくするためにも、竹や籐などでできたバスケットやプラスチック製のメッシュ籠がおすすめです。その籠に新聞紙やキッチンペーパーをしいてヘタを下にして保存しましょう。そして、できるだけ日の当たらない気温の低い場所に置いてください。便利だからとして、ついキッチン周りに置きたくなるかもしれませんが、火や水蒸気によって急激に傷むのことがあるので注意しましょう。・ダンボールで保存する場合ダンボールで購入した場合は、一度すべてのみかんを取り出してください。そして一つずつ確認して、傷んでいるものがあれば排除しましょう。汚れていたり、水滴などが付いているものは、きれいに拭き取ってください。新聞紙やキッチンペーパーをダンボールの底にしいてからヘタを下にしてみかんを入れなおします。消費するのに時間がかかる場合や気温が高い時期は、途中で上と下のみかんを入れ替えるようにしてください。面倒な場合は、ダンボールの底ぶたを開けて、下から消費するようにしましょう。・保存期間の目安常温保存期間の目安は、10日~2週間です。通気性の良い冷暗所というのが前提なので、気温が高い場所なら1週間前後で消費する方が無難でしょう。■みかんを冷蔵保存する方法みかんは、冷蔵保存することでさらに長持ちさせることができます。しかし、保存方法をあやまると甘味が損なわれることにもなりかねませんから、ポイントをしっかりと押さえておきましょう。・冷蔵保存する方法みかんを冷蔵保存する場合は、一つずつ新聞紙やキッチンペーパーで包みましょう。そして、ヘタを下にして保存袋やポリ袋に入れ、野菜室で保存してください。先述のように、冷蔵室は3~5℃くらいに設定されていることが多く、みかんにとっては少し低すぎます。それよりも6℃平均で設定されている野菜室の方が適しているといえるのです。・保存期間の目安みかんの冷蔵保存期間は、長くても3週間が目安です。野菜室に大量に保存している場合は、本来よりも温度が上昇していることがあって、早くに傷みがくるケースがあるため十分に気をつけてください。一日でも早く食べるに越したことはありません。 ■みかんは冷凍保存もできる!みかんは冷凍保存することも可能です。冷凍することでさらに甘味がアップするので、シャーベット感覚で楽しむこともできます。いつもと違った食べ方を教えてあげると、子どもたちも大喜びするかもしれません。お気に入りのアレンジ方法を見つけて楽しんでくださいね。・皮付きのまま冷凍保存する方法みかんを皮付きのまま冷凍保存するには、3段階のプロセスをふみます。まず、みかんをきれいに水洗いして乾かしたら、金属トレーに乗せて冷凍庫に入れます。次に、みかんが冷凍されたら一度取り出して水にくぐらせ、再度金属トレーに乗せて冷凍庫に入れ凍らせます。最後にもう一度取り出したら、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れて完了です。水にくぐらせて再冷凍させると、みかんの皮の周りに氷の膜がはって乾燥を防ぐことができます。ちなみにより新鮮な状態で冷凍するためには、急速冷凍をおすすめします。冷蔵庫にこの機能がある場合は、ぜひ使ってみましょう。・半解凍で食べるのがおすすめみかんを冷凍保存したら、食べるときには自然解凍がおすすめです。さらに、最後まで解凍してしまわずに半解凍状態になったら食べましょう。味と食感はまさにオレンジシャーベットそのもので、一番おいしい食べ方としておすすめです。子どもにもとても喜ばれるでしょう。自然解凍は、30分くらいが目安ですので、皮が柔らかくなってきたら大丈夫です。あとは食べているうちにどんどん溶けてきて、果汁とともに独特の甘味を堪能できます。時間がない場合は、お湯にくぐらせるか、お湯を上からかけても構いません。あたため過ぎてしまうと、せっかくの冷凍みかんの風味が台無しになってしまうので気をつけましょう。全解凍してしまうと果汁が流れて甘味とともに逃げてしまうのでおすすめしません。・皮を剥いて一房ずつ冷凍保存する方法皮を剥いて冷凍保存するときは、丸ごとでも良いのですが、一房ずつもおすすめです。果糖は冷凍することで甘味が凝縮されてグンとアップしますし、ビタミンCも効率よく摂取できるというメリットもあります。手順は、まずみかんの皮を剥いて、白い筋を取ります。一房ずつラップで包んで金属トレーに乗せて冷凍しましょう。ちなみに、丸ごと冷凍するときも同様にラップで包んで冷凍庫に入れます。皮付きと違って皮を剥いて冷凍する場合は、1回で構いません。・ケーキの盛り付けやスムージーにするのがおすすめ冷凍保存したみかんは、ケーキなどスイーツのトッピングにうってつけです。タルトやゼリー、プリン、また塩味のきいたクラッカーやビスケットに乗せてもおいしいでしょう。ミキサーやブレンダーを使ってスムージーにしたり、ヨーグルトに混ぜても甘味と酸味が絶妙な味わいを演出してくれます。・保存期間の目安みかんを冷凍保存した場合の保存期間は、水にくぐらせて再凍結をさせた場合なら2~4ヶ月、1回の冷凍なら1ヶ月が目安です。■おいしいみかんの選び方おいしいみかんの見分け方について詳しく掘り下げていきましょう。みかん農家の人たちは、甘くておいしいみかんをものの見事に選びだしますが、これにはいくつかの秘訣があります。それらを知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあるといえるでしょう。知らないと損するおいしいみかんの選び方、必見です!・小さく平べったい形をしている おいしいみかんは、小さくて平べったい特徴があります。品種にもよりますが、もし大きなものと小さなものがあれば、甘味が凝縮している小さな方をチョイスしましょう。そして、上に向かって縦長のものよりは、横に向かって平べったいかたちの方が甘いことが多いです。・ヘタが小さい ヘタが小さいというのも、おいしいみかんの特徴です。ヘタが小さいと水分が届きにくいので、みかんが一種の飢餓状態となり甘くなります。さらに、ヘタは緑ではなく黄色で、軸も細いものを選びましょう。ヘタが取れてしまっているものは収穫してから時間が経っている可能性があるので、要注意です。軸が太いと実に水分が多く供給されるため糖度が低くなります。・皮の色が濃い 皮の色が濃いオレンジ色をしているのも、おいしいみかんの特徴です。陽の光をしっかり浴びて光合成をし、完熟しているほど色が濃くなります。色が薄いものは、まだ成熟しておらず、固くて酸っぱいことが多いので注意しましょう。・皮が薄めでハリがある皮が薄くて、実に張りがあるのもおいしいみかんの共通点です。皮が厚くて、実と皮の間に隙間がある場合は、水分が少なく甘味が足りないことが多いです。皮が実に隙間なくピタッとくっついているものは、見るとすぐに分かりますし、皮にはシワひとつなくツヤツヤしています。・キメが細かい皮が薄くてツヤツヤしている甘いみかんは、皮のキメもとても細やかです。ごつごつした感じがなく、触ってもツルッとした質感があるのが特徴です。少し抽象的な話になりますが、実はみかんには、花だけでなく、木も、そして実にもそれぞれ異なった花言葉があります。みかんの実の花言葉は、「美しさ」と「優しさ」です。おいしいみかんの特徴を具体的に見ていくと、花言葉のうちの特に「美しさ」が、イメージとして自然と浮かび上がってくるといえるかもしれません。美しくて優しくて甘い、最高のみかんを選んで堪能してくださいね。・重量感があるおいしいみかんは、重量感があるのも特徴の一つです。実がしっかりと詰まっているため、大きさの割には持ったときにずっしりとした感覚があります。水分が抜けてパサパサに乾燥しているみかんは、サイズの割に軽い印象が強いのです。■みかんの皮は捨てずに活用する!みかんの皮は、剥いてしまえばゴミとして捨てるのが当たり前と思っていませんか?実はちょっとした工夫でいろいろな用途に活用できます。その一部を紹介しましょう。・みかんの皮にはリモネンやペクチン、クエン酸が含まれているみかんの皮には、リモネンやペクチン、クエン酸といった成分が含まれています。これらは、さまざまな汚れを落としたり、ツヤだしにも役立ちます。そのため、お風呂で湯船に入れれば体を清潔にさっぱりさせることができますし、キッチンや洗面所で洗剤としても活用できます。また、柑橘系の芳香によりゴミ箱やグリルの魚の生グサい臭いを軽減させるはたらきもあります。本来ならゴミとして捨ててしまうことを考えると、とてもコスパの良い便利アイテムといえるでしょう。・キッチン洗剤の作り方みかんの皮で作った洗剤を使うと、キッチンのシンクやコンロ周りの油汚れを取ることができます。みかんの洗剤の作り方鍋にみかんの皮を2~3個分入れます。ひたひたになるまで水を張って15分程煮詰めてください。冷ましたらザルで濾し、スプレーボトルに入れたらそのまま使えます。気になる場所に吹き付けたらさっと吹き上げるだけで済みます。ゴミ箱の臭いが気になるときにも、さっと吹き付けておくと臭いを抑えてくれます。ただし、保存料や防腐剤などを使っていないため、あまり長持ちしません。できれば1週間のうちに使いきってください。小まめに作って短期間で使いきるのが良いでしょう。・肥料にも使えるみかんの皮は、肥料としても活用できます。皮をよく洗って小さくちぎり、新聞紙やザルの上で10日ほど天日干しにします。水分がなくなりパリパリになったら数ミリの大きさに刻んでください。そのまま土に混ぜてかき混ぜたり、土にふり掛ければ肥料になります。みかんの香りはアブラムシが苦手なので、防虫対策としても活用できますよ。 ■みかんを上手に保存しておいしく食べようみかんは、保存方法に気をつければ長持ちさせることが可能です。基本的には常温保存で大丈夫ですが、まとめ買いしたときや、時期によっては、冷蔵や冷凍保存を選択した方が良いこともあります。ヘタを下に向けた方が傷みにくいことや、もむと甘くなるといった豆知識を知らなかった人も多いかもしれませんね。とても身近で人気のあるフルーツだからこそ、おいしいものかどうかをきちんと見極めて賢く保存したいものです。ご紹介したお得情報を家族や友人にも教えてあげて、みんなでみかんを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ JA Nishiuwa「みかんは、もむと甘くなる?」
2021年02月12日うどんやそばにかける一味唐辛子や七味唐辛子、パスタに加える鷹の爪など私たちの食生活の身近にある「唐辛子」。みなさんは唐辛子にどのような栄養素があり、体にどのような影響を与えるか知っていますか?辛いという印象が強く、栄養についてはあまり知らないかたも多いのではないでしょうか。この記事では唐辛子の栄養素や効能を中心に、唐辛子を使ったレシピや料理以外の活用法などをお届けしていきます。■唐辛子はどんな食べ物?一般的には辛味のある調味料として認識されている唐辛子。みなさんは唐辛子がどんな食べ物なのかを知っていますか?何科の野菜なのか、どのような種類があるのかなどを詳しくお伝えしていきます。・ナスの仲間実は唐辛子はナス科の野菜です。気候に対しての適応能力が高いので、温帯から熱帯までの広い地域で栽培されています。南アメリカが原産地で、日本には16世紀にやってきたと言われています。・名前の由来唐辛子は「唐から伝わった辛子」という意味です。「唐」と聞くと中国を思い浮かべるかたも多いかと思いますが、この「唐」は「外国」という意味で中国とは関係ありません。・収穫時期収穫時期については、青唐辛子か赤唐辛子かによって変わってきます。青唐辛子の収穫時期は花が咲いてから約20~30日後で、赤唐辛子の収穫時期は花が咲いてから約50~60日後です。時期で言うと夏から秋にかけてで青唐辛子は7~9月、赤唐辛子は8~10月頃です。・唐辛子の種類唐辛子は2種類に分けられます。まずは辛みを感じる辛味種で、これは鷹の爪やハバネロなど一般的に辛味が強いと言われるものです。そしてもう1つは辛味があまりない甘味種と言って、ピーマンやシシトウなどがこれにあたります。実はピーマンやシシトウも唐辛子の一種なのです。■唐辛子の栄養素と効能唐辛子は「発汗作用がある」「代謝を上げる」などの印象をお持ちのかたもいるのではないでしょうか?どちらも正解ですが、唐辛子には体に良い栄養素や効能がまだまだ多くあるのです!ここからはそれらを詳しく紹介していきますよ!・カプサイシンカプサイシンとは唐辛子などに含まれる辛味の成分です。唐辛子は品種が多く、品種や栽培されている地域や収穫時期によってカプサイシンの含有量も違ってきます。そしてこのカプサイシンは辛みを感じさせるだけではなく健康や美容、さらにはダイエットにも良い効果が期待できると言われています。・生活習慣病の予防唐辛子に含まれているカプサイシンには体内のコレステロールや老廃物の排出を促進させるはたらきが見込まれており、生活習慣病の予防に効果が期待できます。また唐辛子にはカプサイシン以外にもβカロテンやビタミンEという成分が含まれており、これらは動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防になるという見解があります。コレステロールの数値が気になるかたや生活習慣病予備軍のかたは、今までより唐辛子が含まれている料理を食べる機会を増やしてみるのはいかがでしょうか?・美肌効果美容大国とも言われている韓国。韓国の人の肌はとてもキレイという印象はありませんか?これはカプサイシンが多く含まれているキムチを頻繁に食べていることが1つの理由だと言われています。カプサイシンには発汗作用があり、汗をかくと水分だけでなく油分も排出されて皮脂の分泌が調整されることがあります。また唐辛子にはビタミンA、C、Eが含まれており、これらには皮膚の老化を抑える抗酸化作用への期待が高いです。美容に気を付けているかたは唐辛子の成分に注目ですね!・食欲増進「辛いものは食欲を増進させる」ということを聞いたことはありませんか?これにはもちろん理由があります。カプサイシンが感じさせる辛味は人間の舌や胃を刺激しています。このことで唾液や胃液の分泌が多くなり、食欲増進の効果があると言われているのです。疲労や夏バテなどで食欲がなくなってしまったときには、カプサイシンを多く含んだ料理を食べるのがおすすめです。・脂肪燃焼カプサイシンの効果として脂肪燃焼効果を1番に思い浮かべるかたも多いかと思います。人間の体は運動するとまずは糖分をエネルギーとして使い、そのあとに脂肪をエネルギーとして使います。そのため、長時間体を動かさないとなかなか脂肪が燃焼されません。しかしカプサイシンはアドレナリンの分泌を促して脂肪燃焼を早める効果があると望まれているのです。早い段階から脂肪を燃焼させるアドレナリンの分泌を助けることで、体脂肪の蓄積を防止する効果が期待できます。ダイエットをしているときは積極的にカプサイシンを摂取すると良いでしょう。・栄養の違い【青・乾燥・生唐辛子】唐辛子の代表的な栄養素や効能を紹介してきましたが、実は唐辛子の状態によって含まれている栄養素が違います。【含まれる栄養素】青唐辛子ビタミンC、ビタミンEなど乾燥唐辛子ビタミンE、ビタミンB6など生唐辛子ビタミンC、ビタミンEなど【ビタミンC含有量】青唐辛子・生唐辛子100gあたり120mg乾燥唐辛子100gあたり1mg最も大きな違いは青唐辛子と生唐辛子にはビタミンCが豊富に含まれていることに対して、乾燥唐辛子にはビタミンCがほとんど含まれていないことです。ビタミンCを摂取したい場合には注意しましょう。■唐辛子は栄養アリ!でも食べ過ぎはダメ紹介してきたように唐辛子には多くの栄養素や効能があるのですが、食べ過ぎには注意してください。唐辛子の食べ過ぎでさまざまな怖い症状がでてしまいます。・胃腸の荒れ先ほど唐辛子に含まれるカプサイシンが食欲を増進させるとお伝えしましたが、これは適量を摂取した場合です。カプサイシンの過剰摂取は胃の粘膜を傷つけて胃腸が荒れる原因になることがあります。・咳や息切れカプサイシンが大量に体内に入ると、気管支を収縮して咳がとまらなくなったり息切れを引き起こすことがあります。・下痢や排尿障害カプサイシンの過剰摂取は胃腸の荒れを引き起こす可能性があるので、その結果下痢の原因にもなります。また辛いものを食べていると水分をたくさん摂取しがちですよね。これも下痢の原因の1つとなり、排尿障害の原因にもなることがあるでしょう。・1日の許容摂取量について唐辛子の大量摂取が引き起こす症状を紹介してきましたが、症状の原因は唐辛子の主成分であるカプサイシンです。そこでカプサイシンの1日の許容摂取量をお伝えしていきます。【カプサイシンの許容摂取量】体重1kgに対して5mg例:体重60kgの人は300mg鷹の爪1本のカプサイシンが約1mgこの数値を見るとそこまで神経質になる必要はないかと思いますが、これはあくまで許容摂取量です。辛い料理が好きな人は唐辛子を大量に使用したいところですが、体へ及ぼす悪影響も考えてほどほどにすることをおすすめします。■新鮮・栄養のある生唐辛子の見分け方唐辛子の効能や注意点をお伝えしてきたので、いよいよ買う際のポイントを紹介します。ポイントをおさえて新鮮で栄養豊富な生唐辛子を選びましょう!・表面に艶がある新鮮で栄養のある生唐辛子を選ぶ際には、実の表面にハリがあって艶があるものを選びましょう。・全体的にしっかりと色づいている新鮮で栄養のある生唐辛子は全体的にしっかりと色づいていて鮮やかなのが特徴です。色がくすんでいるものは鮮度が落ちてきているので注意しましょう。・茶色く変色していないかヘタの切り口が茶色く変色しているものは収穫してから時間が経っているものなので選ぶのは避けましょう。ヘタの切り口も色鮮やかでみずみずしいものがおすすめです。■栄養を逃さない唐辛子の保存方法新鮮で栄養豊富な唐辛子を選んだら保存方法にも注意してみましょう。正しい方法を知っていれば唐辛子の嬉しい栄養素を余すことなく摂取できますよ!・冷蔵保存冷蔵保存の場合は密封できる保存袋に入れて保存します。香辛料は長持ちしそうに感じますが、生の唐辛子を冷蔵保存すると1週間ほどしかもちません。しかし、風味が良いのは冷蔵保存の生唐辛子です。1週間以内で使い切れそうな場合は冷蔵保存をおすすめします。・冷凍保存なんと唐辛子は冷凍保存が可能です。少し手間ですが、1本1本ラップに包んで空気に触れないようにするとさらに長持ちします。使う際には解凍せずに包丁やはさみでカットして料理に加えてOKです。保存期間は約1年と言われていますが、風味はどんどんと落ちていくので、早めに使い切るのをおすすめします。また、調理の際に時短したいかたは唐辛子をカットしてから冷凍するのも良いでしょう。カットしてから保存する場合は、密封できる保存袋に入れます。その際にはカットした部分からの劣化を防ぐために、できるだけ保存袋の中の空気を抜くことがポイントです。使う際には解凍せずそのまま料理に加えることができます。カットしてから冷凍した唐辛子の保存期間は、カットせずに冷凍する場合より短く、約3ヶ月とされているので注意しましょう。・乾燥保存長期間の保存が可能な乾燥保存もおすすめの方法です。食材のほとんどにあてはまりますが、保存するときの大敵は水分と湿気です。保存する際には密封できる保存容器や保存袋に乾燥剤と一緒に入れ、湿気の少ない冷暗所に置きましょう。完全に乾燥している唐辛子は約1年保存できると言われています。しかし、唐辛子を自然乾燥させるとなると、吊るす場所や方法に苦労したり天気を気にしなければいけなかったりと、実はとても大変なのです。そこで今回は簡単に生唐辛子を乾燥させる手順も紹介します。《乾燥唐辛子の作り方》唐辛子が重ならないように耐熱皿に並べる。電子レンジ(500W)で1分加熱して取り出し、5分ほど冷ます。2を繰り返し、唐辛子の中の種がカラカラと音がなるようになったら完成。ポイントは「短時間加熱して冷ます」を繰り返し、唐辛子を少しずつ乾燥させることです。一気に加熱すると変色してしまったり、風味を落とす原因にもなるので注意してくださいね。少し手間のように感じますが、自然乾燥だと何日もかかったり、完全に乾燥せずにカビが生えたりと失敗することもあるので、ぜひこの電子レンジで乾燥させる方法を試してみてください!■唐辛子の栄養満点おすすめレシピ唐辛子の豊富な栄養をしっかりと摂取できるレシピを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。・ピクルス刻んで炒めたり、つけあわせとしても使える唐辛子のピクルスです。保存方法をしっかりしていれば賞味期限は約1~2ヶ月と長期保存も可能なので、一度にたくさん作って常備しておくととても便利ですよ!《材料》青唐辛子 20本酢 150cc砂糖 大さじ4《作り方》酢と砂糖を鍋に入れ、ひと煮立ちしたら火をとめて唐辛子を入れる。粗熱を取り、保存容器に1を入れる。・柚子胡椒柚子の爽やかな香りと青唐辛子のピリッとした辛さがクセになる柚子胡椒。揚げ物や鍋など幅広い料理に合わせることのできる万能調味料ですよね。《材料》柚子 4~5個青唐辛子 7~8本塩 大さじ3《作り方》柚子の皮をむき、荒くカットする。柚子1個分の果汁をしぼる。青唐辛子をカットする。柚子の皮、果汁、青唐辛子、塩を全て入れてフードプロセッサーにかける。保存容器に入れ、冷蔵庫で味をなじませる。(おすすめは約1週間)・トムヤムクン世界三大スープのうちの1つであるトムヤムクン。レモンの酸味と唐辛子の辛さが特徴で、女性を中心にとても人気のスープです。《材料》玉ねぎ 1/2個トマト 1/4個にんにく 1欠片オリーブオイル 大さじ1/2水 300cc鶏ガラスープの素 小さじ1/2レモン汁 大さじ1ナンプラー 大さじ1唐辛子 1本パクチー お好み《作り方》玉ねぎとにんにくを薄切りにする。トマトは角切りにする。唐辛子は1センチ幅でカットする。鍋にオリーブオイルを入れ熱し、にんにくを入れる。にんにくの香りがたったら玉ねぎを入れる。玉ねぎがしんなりしてきたらトマトを入れてさらに炒める。水、鶏がらスープの素、唐辛子を入れたら蓋をして弱火で約10分煮込む。レモン汁、ナンプラーを入れてさらに弱火で約5分煮込む。お好みでパクチーを添える。・唐辛子オイルあまり日本人にはなじみのない唐辛子オイルですがタバスコの代わりにピザやパスタにかけたり、食材を炒めるときの油として使用したり、にんにくを加えればペペロンオイルになったりと大活躍するオイルです。《材料》オリーブオイル 作りたいだけ乾燥した唐辛子 適量(オリーブオイル100ccに対して約10本)《作り方》乾燥した唐辛子をカットする。(種部分は辛み成分が強いので辛すぎるのが苦手な人は取り除く。)保存ビンに1を入れ、オリーブオイルをそそぎこむ。約1ヶ月漬けこんで味をなじませる。■食べるだけじゃない!唐辛子の活用法唐辛子はもちろん食材ですが、実は食べる以外にもさまざまな活用方法があります。なんとなく聞いたことのある活用法もあるかもしれません。豆知識として覚えておきましょう!・米の防虫剤米は低温保存には向かない食材なので、冷暗所または野菜室で保存しているかたが多いと思います。それでも、米に虫がわいて困った経験はありませんか?そこで試していただきたいのが唐辛子なのです。米に寄ってくる虫は唐辛子に含まれるテルペノイド系化合物という柑橘系の香り成分を嫌うので、唐辛子は米の防虫剤としてとても効果的であると言われています。しかし、生の唐辛子は水分を含んでいてカビの原因になる可能性があるので、乾燥させた唐辛子を使用するようにしましょう。その際に唐辛子を1本1本そのまま入れると米と一緒に食べてしまうかもしれないので、ティーパックなどに2~3本入れて米の上に置くようにするのがおすすめです。大手化学メーカーからは唐辛子の成分に注目して作られた米の防虫剤も販売されているので、手軽に試したいかたはそちらを手に取ってみてくださいね。・入浴剤唐辛子に含まれるカプサイシンが体を芯から温めるので血流が良くなり、疲労回復の効果が期待できます。唐辛子を入浴剤として使用するには、唐辛子を刻んでティーパックに入れ、それをお風呂に入れてカプサイシンの成分を引き出すという方法があります。最近では入浴剤に唐辛子成分が含まれているものが多くあるので、まずはそちらを試していただくのもおすすめです。・催涙ガスこちらも唐辛子に含まれるカプサイシンの成分に注目して作られたものです。カプサイシンの刺激作用で目や粘膜の痛みを引き起こすことが多いです。「唐辛子を触った手で目を触ってはいけない」と言われるのはこれが理由なんですね。■辛いだけじゃない!健康にも美容にも嬉しい唐辛子の栄養唐辛子と言えば料理を辛くする調味料というイメージが先行しますが、今回の記事で辛いだけでなく健康にも美容にも良い効果が期待できると分かりましたね!しかしそれはあくまでも適量であることが前提です。唐辛子に含まれるカプサイシンは刺激が強く、過剰に摂ってしまうと体に悪影響を及ぼすのでお気をつけください。適量の唐辛子でおいしくて栄養満点の食事を楽しんでくださいね。《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」 ・ 農林水産省「カプサイシンに関する情報」 ・ わかさ生活「カプサイシン」
2021年02月11日ゆで卵を長期保存したいときは、冷凍保存がおすすめです。ゆで卵を冷凍すると保存期間が延びたり、時間調理ができたりといったメリットがあります。食べきれないゆで卵は冷凍して、おいしく食べきりませんか?ゆで卵の冷凍方法と活用レシピを紹介します。■ゆで卵は冷凍してもおいしい?たくさんゆで卵を作って余った場合、「冷凍保存しようかな」と思うことがありますよね。しかし、冷凍保存して大丈夫な食材がある一方で、冷凍保存をするのはNGな食材があります。ゆで卵は冷凍保存しても大丈夫なのでしょうか。まずは、ゆで卵の冷凍について基本的な情報をチェックしていきましょう。・加熱すると雑菌に弱くなる「卵は生よりもゆでた方が長持ちするのでは」と思いがちですが、実はそうではないと言われています。生卵の方が日持ちする理由として挙げられるのが、卵白。生の卵白には雑菌が増殖するのを防ぐ成分が含まれているとされています。これは、卵の中にいるヒヨコを守ためのものです。しかし卵白に火を通すと、雑菌の増殖を防ぐ成分は失われてしまいます。そのため、ゆで卵は生卵よりも保存期間が短くなるのです。ゆで卵を冷蔵庫で保存していると、いつの間にか劣化していることも考えられるので気をつけてください。・そのままの場合は黄身だけならOK「ゆで卵がたくさん余っているから、冷凍保存をしよう」と思ったときに気をつけておきたいのが、白身と黄身の違いです。黄身だけを冷凍した場合は、解凍した後も特に食感は変わりません。冷凍する前と同じような状態で味わうことができます。一方で白身は、冷凍してから解凍すると内部の水分が抜けてしまいます。水分が抜けた状態の白身はスポンジ状になり、おいしくありません。冷凍前の状態に復活することはないので、ゆで卵を丸ごと冷凍するのはやめておきましょう。・冷凍した黄身は「離乳食」にも離乳食作りは、何かと手間がかかって大変です。1から作っていると時間が足りなくなり、追い詰められてしまうこともあるでしょう。そんなときに役立つのが冷凍ストックです。一度にまとめて冷凍ストックを作っておけば、離乳食作りに役立てられます。ゆで卵の黄身を冷凍保存しておくと、離乳食に栄養をプラスしたいときに活躍してくれるはず。おかゆやスープなど、いろいろな離乳食に加えられます。ただし赤ちゃんはアレルギーがある場合が考えられるので、初めて卵を食べさせるときは注意してください。アレルギーがないことを確かめてから、本格的に卵を取り入れていきましょう。・フィリングなら長期保存が可能黄身だけ冷凍すると、余った白身の処理に困ってしまいます。そのため、「ゆで卵を冷凍したいけど、白身がおいしくなくなるならやめておこうかな…」と思っている人もいるはず。そんなときは、フィリングにするのがおすすめです。ゆで卵を細かく潰してフィリングにすれば、白身の食感が変わってもほとんど気になりません。たくさんのゆで卵も、フィリングにすると消費しやすくなります。卵サンドイッチや卵サラダなど、いろいろなレシピで活用できるのもフィリングの嬉しいポイント。なるべく長期保存をしたいと思ったら、卵フィリングを作って冷凍庫に入れてみてください。■ゆで卵を長期保存するポイントと賞味期限「ゆで卵を長期保存しよう!」と思ったら、ポイントを押さえておくことが大切です。どのような点に気を付ければ長期保存できるのか把握しておくと、冷凍保存しやすくなります。ここからは、「フィリング」「タルタルソース」「殻付きのまま」の3タイプに分けて長期保存するポイントと賞味期限を紹介します。お好みの方法に合わせて、ゆで卵を長期保存しましょう。・フィリングを冷凍する場合卵のフィリングを作る際は、しっかりと中まで火を通すことが大切です。半熟の状態だと、冷凍したときに劣化しやすくなります。また、食感が変わる原因にもなるので気をつけてください。固ゆで卵を作ったら、包丁で細かくカットします。しっかりと細かくカットすることで、解凍したときに白身の食感が変わってもわかりにくくなるのがポイントです。細かくカットしたゆで卵を冷まし、マヨネーズと塩胡椒を混ぜて調味します。卵が熱いままマヨネーズを入れると油分が溶ける原因になるので気をつけましょう。フィリングができあがったら、1食分ずつ小分けにします。ラップに包んでジッパー付き保存袋に入れ、冷凍保存したら完了です。冷凍卵フィリングの保存期間は、1ヶ月ほど。長期間の保存に向いていると言えるでしょう。・タルタルソースにして冷蔵する場合タルタルソースは魚のフライやソテーにかけたり、グラタンにアレンジしたり、さまざまな方法で使えます。冷蔵保存してすぐ使えるようにしておけば、便利です。そんなタルタルソースを作るためには、フィリングと同じように卵を固ゆでにします。固ゆでにした卵は、細かくカットして冷ましてください。みじん切りにしたキュウリのピクルスと玉ねぎを加え、マヨネーズや塩胡椒で味を整えたらタルタルソースの完成です。保存容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。冷蔵保存した場合、タルタルソースは1週間ほど日持ちします。・殻付きのまま冷蔵庫で保存する場合ゆで卵をそのまま保存するときは、冷蔵庫に入れるのがおすすめです。このときに大切になるのが、殻はむかないということ。殻をむくと手についた雑菌が卵の表面に付着し、劣化の原因になります。殻付きのまま保存容器や保存袋に入れ、チルド室に入れると良いでしょう。チルド室は温度を一定に保ちやすいので、保存に適した場所といえます。冷蔵庫で保存した場合は、3日ほど日持ちします。ちなみに生卵の冷蔵保存期間は2週間ほどが一般的です。この違いからも、生卵の方が日持ちすることがわかりますね。■ゆで卵を冷凍するメリットとはゆで卵は冷凍保存すると便利と言われていますが、どのような点にメリットがあるのでしょうか。続いては、ゆで卵を冷凍保存するメリットについて見ていきましょう。冷凍保存には、さまざまなメリットがあるようです。・賞味期限が延ばせる一番のメリットとして挙げられるのが、賞味期限を延ばせるということです。冷蔵庫でゆで卵を保存した場合の日持ちは3日ほどなのに対して、冷凍保存した卵フィリングの保存期間は1ヶ月。冷蔵と冷凍とでは、かなりの差があることがわかるのではないでしょうか。ゆで卵を無駄にすることなく食べ切りたいときは、冷凍保存が適しているといえます。・調理時間の短縮卵フィリングを毎回1から作ろうとすると、卵をゆでたり、調味をしたり、いろいろな手間がかかります。一度にまとめて作っておけば、こうした手間がなくなり気軽に使えるようになるのが魅力です。時短調理のために、フィリングを冷凍保存してみてはいかがでしょうか。・卵が安いときにまとめ買いがしやすいスーパーで卵が安売りされていると、「まとめ買いしたい!」と思うはず。しかし、大量に卵を買っても余ってしまうことがほとんどです。そんなときも冷凍保存がおすすめ。まとめ買いした卵も、フィリングにして冷凍しておけば長期保存できるので食べ切れるはずです。■冷凍したゆで卵の解凍方法冷凍したゆで卵を解凍する場合には、注意が必要です。間違った解凍方法だと、ゆで卵の味が落ちてしまうことがあります。おいしさをキープしたまま解凍する方法をチェックしていきましょう。・電子レンジ解凍はパサパサに冷凍した後のゆで卵を電子レンジで解凍するのは、おすすめできません。電子レンジで加熱する過程で水分が抜け、パサパサとした食感になりやすいです。おいしさが半減してしまうため、電子レンジは避けておきましょう。・冷凍ゆで卵は自然解凍がベストおいしく食べたいときは、自然解凍が適しています。常温だと雑菌が繁殖する可能性があるため、冷蔵庫で解凍するのがおすすめです。だいたい3〜4時間ほどで解凍できるので、使う予定があるときは冷蔵庫に移しておきましょう。■ゆで卵以外に生卵を冷凍卵にする方法もゆで卵ではなく、生卵を冷凍する方法もあることをご存知ですか?冷凍した生卵は、普通の生卵とは少し違う状態になるようです。冷凍生卵についても、詳しくチェックしてみましょう。・加工せず保存期間が延ばせる生卵の場合は、殻付きのまま冷凍庫に入れてOKです。ゆで卵のようにフィリングに加工する必要はないので、気軽に冷凍保存できるのが嬉しいポイント。冷凍庫に入れると1ヶ月ほど日持ちするので、保存期間を延ばしたい場合にも役立ちます。・黄身の食感・味わいが変わる冷凍後に解凍した生卵は、普通の状態と比べて食感が変わります。黄身はもっちりとした食感になり、通常より濃厚な味わいに。ご飯に乗せて醤油をかけていただくのがおすすめです。一方、白身はサラサラとした状態になります。白身に関しては、スープやお味噌汁に入れていただくと良いでしょう。・1つの卵で2つの目玉焼きが出来る冷凍した生卵の面白いところは、1つの卵で目玉焼きが2つできるということ。固まった状態で卵を半分にカットし、そのままフライパンで焼きましょう。お好みの加減まで火を通したら、ミニサイズの目玉焼きができあがります。■【形態別】冷凍ゆで卵を活用出来るレシピ冷凍したゆで卵は、いろいろな方法で活用できます。おいしく食べきるために、おすすめのゆで卵レシピをチェックしてみましょう。・【そのまま】味付け玉子ゆで卵は、味付けをしてから冷凍すれば食感が損なわれるのを防げます。めんつゆと醤油、オイスターソースを混ぜ合わせ、卵を漬けましょう。一晩漬けたら冷凍庫に保存して完了です。食べたいときに解凍すれば、おいしい味付け卵をいただけます。・【フィリング】サンドイッチ・パン卵のフィリングは、サンドイッチやパンに使うのがおすすめ。フィリングを解凍してから、トマトやキュウリ、レタスと一緒にパンではさみましょう。ブランチやランチにぴったりな一品になります。・【タルタルソース】肉・魚のソースタルタルソースは、ソテーした肉や魚との相性がバッチリ。魚の場合、特に白身魚との相性が良いです。塩胡椒して焼いた肉や魚にタルタルソースをかければ、簡単に洋食メニューができあがります。■ゆで卵は冷凍しておいしく食べよう!賞味期限が短いゆで卵は、工夫をすることで長期保存が可能になります。冷凍したゆで卵は好みのレシピでアレンジして、おいしく食べ切ってくださいね。
2021年02月11日そのまま食べてもすりおろしても、ジュースやスイーツに使ってもおいしいりんご。一年をとおして手に入ることが多く、私たちの食生活にとても身近な果物ですよね。普段、りんごを買ったらどのように保存していますでしょうか。今回は、常温、冷蔵、冷凍それぞれのとっておきの保存方法や保存期間、また、すりおろしたりんごの保存方法から、長持ちするりんごの見分け方まで、分かりやすく掘り下げていきます。ぜひ参考にして、おいしいりんごを堪能してください!■りんごの保存の基本まず最初に、りんごを保存するうえで基本的なことを解説しましょう。リンゴ特有の性質を知っておくことで、より新鮮な状態でおいしく保存することができます。その性質を利用すれば思わぬ得をすることもあるので、ぜひチェックしてくださいね!・水分を逃さないことりんごを保存するうえでもっとも重視するべきポイントの一つは、水分です。水分が豊富でジュージーなりんごがおいしいことは、いうまでもありません。逆に水気がなくなってスカスカになったリンゴは風味を損ない味気なくなります。そのため、りんごを保存するときには水分を逃がさない工夫をすることが大切と覚えておきましょう。・『エチレンガス』に注意りんごからはエチレンガスが豊富に放出されます。リンゴは自らを熟成させるためにエチレンガスを出しますが、近くに一緒においてあるほかの果物や野菜の熟成を早めてしまう効果もあります。一般的には、まだ青いバナナを黄色に変色させるために利用されますが、一般家庭では保存法を間違えるとほかの食材に悪影響を及ぼすので注意が必要です。・『ラフランス』は一気に追熟されてしまうラフランスとりんごを一緒に保存すると、ラフランスの熟成が一気に進んでしまいます。ラフランスの旬は、一般的に10~12月頃で、ちょうどリンゴが新たに収穫される旬の時期と重なります。ゆえに特に秋から冬にかけては、注意が必要でしょう。すぐに食べるのであれば近くで保管しても問題ないですが、しばらく食べないのであれば別々に保存することをおすすめします。ちなみに、ラフランス以外にメロンやブルーン、プラムなども同様に熟成が進み過ぎるので、注意して下さい。・『キウイ』はあえて一緒に保存 キウイフルーツは追熟を促して甘味を増やすためにも、あえて一緒に保存することをおすすめします。エチレンガスは、空気より重いため、キウイの上にりんごをおくのがポイントになります。キウイがりんごの上にあると、あまり効果がないので気をつけてください。■りんごを常温保存する方法りんごを常温で保存する方法を紹介しましょう。りんごは、まとめて数多く購入したり贈り物でもらったりすると、冷蔵庫で保存するのは大変です。常温保存できるのであれば、その方が便利ですよね。どのような条件下であれば常温保存が許されるのか、詳しく解説します。・箱のままなら玄関にりんごは箱ごと購入したり、人から贈られてくることもあります。りんごは高温と乾燥を嫌うため、箱のまま玄関などの冷暗所に保存しておくのがおすすめです。風通しの良いベランダも良いでしょう。箱は段ボールも良いですが、発泡スチロールもおすすめです。発泡スチロールは、約98%が空気で構成されているため、熱伝導性が非常に低く、断熱性に優れているので、りんごを低温のまま保存することができるからです。・新聞紙で覆うのを忘れずにりんごを段ボール箱や発泡スチロールのケースで常温保存する際は、一つずつ新聞紙で包み、箱詰めした上からも、さらに新聞紙で覆うことを忘れないようにしましょう。新聞紙で周囲を覆うことにより、水分を逃がさず乾燥を避けることができます。もし適当な箱がない場合は、りんごを新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存しましょう。このとき、酸化を防ぐためにも、袋から空気をしっかり抜いておくことも忘れないでください。・表面に出る油の正体りんごの品種によっては表面がテカテカと光っていることがあります。この正体は油で、りんごが劣化を防ぐために自ら放出する生理現象によるものです。生産業者などが見映え良くするためにあえて塗っているといわれることがありますが、実はそうではありません。不明瞭な油ではなく、りんご自身が出した油ですので、安心して大丈夫です。・常温保存可能な期間常温保存可能な期間は、2週間~1ヶ月です。秋から春にかけて、比較的気温が低い時期は長持ちしますが、暑い夏の時期は、2週間以内に食べ切る方が良いでしょう。先ほど玄関での常温保存をおすすめしましたが、マンションなど気密性の高い家の場合は、風の通りが良くないケースもあり、その場合は傷むのも早まるので注意しましょう。■りんごを冷蔵保存する方法りんごはとてもデリケートな果物のため、おいしく食べるためにはそれなりの配慮や工夫が必要です。冷蔵庫で保存する場合、どんなことに気をつければいいのでしょうか。・キッチンペーパーで包むりんごを冷蔵保存するときは、一つずつキッチンペーパーで包みましょう。新聞紙でも構いませんが、キッチンペーパーの方がかさばらなくて済みます。キッチンペーパーはりんごの水分を逃がさず乾燥からも防いでくれるため、おいしく長持ちさせることが可能ですよ。ちなみに冷蔵保存は、冷蔵室ではなく野菜室を使ってくださいね。冷蔵室の温度は野菜室より低く設定されており、りんごには低すぎて適さないからです。・袋に入れて口を縛るりんごを冷蔵保存するときには、一つずつキッチンペーパーか新聞紙で包んでポリ袋に入れましょう。その際、しっかりと空気を抜いたうえで、袋の口を輪ゴムなどで縛るのがポイントです。空気が残っていると酸化してりんごの傷みが早まるので注意しましょう。・食べる直前に取り出すりんごを冷蔵保存した場合は、食べる直前に冷蔵庫から取り出すようにしてください。りんごは非常にデリケートな果物で、特に高い温度と乾燥には弱いです。冷蔵庫から出した途端に鮮度が悪くなっていくため、早く出しすぎて食べるころに茶色くなってしまっている…ということのないように気をつけましょう。・冷蔵保存可能な期間りんごの冷蔵保存期間は、2ヶ月です。ただし、これは秋から春にかけての気温の低い時期と考えましょう。冷蔵庫の野菜室は普段から頻繁に開閉を行います。厳密にいうとその度に温度が高まるため、特に夏の暑い時期は少しでも早くに食べ切るようにしてください。■りんごを冷凍保存する方法りんごを長期間保存したければ、冷凍保存もおすすめです。冷凍保存することで、りんごの鮮度を長持ちさせることが可能になります。特に暑い夏の時期には、うってつけでしょう。・くし切りにしてラップに包むりんごを冷凍するときは、くし切りにするのがおすすめです。カットして小分けし、一つずつラップでピッタリと包みましょう。・皮は剥く?皮を剥くかどうかはお好みで結構ですが、解凍したときのシャキシャキ感を楽しみたければ、皮は剥かない方が良いでしょう。また、りんごは皮の下に抗酸化作用が強いとされるポリフェノールが一番多く含まれているので、皮付きのままの方が健康にも良いと考えられます。・レモン汁をかけて変色防止りんごは、カットした瞬間からすごいスピードで劣化が進み、あっという間に茶色く変色してしまいます。冷凍保存の際も、くし切りにしたらすぐにレモン汁をかけておくと変色防止に大変効果があります。・フリーザーバッグに入れるりんごを冷凍保存するときは、上記のようにくし切りにしてラップで包みます。さらにジッパー付きのフリーザーバッグに入れて空気をしっかり抜いて口を閉じてから冷凍庫に入れてください。ふた付きの密閉容器に入れても構いません。・金属製バットにのせるりんごを金属製のバットに乗せるとさらに効率よく冷凍ができます。金属製のバットは熱伝導が良いため、より早くに冷凍が完了し、保存期間も長くなります。・丸ごと冷凍もできるくし切りにせずに、丸ごと冷凍することも可能です。その場合はりんごを水でよく洗浄し、キッチンペーパーで水気を拭き取ってからポリ袋やジッパー付きのフリーザーバッグに入れて、空気をしっかり抜いて口を閉じて冷凍庫に入れましょう。丸ごと冷凍すると解凍して食べるのに時間がかかるというデメリットがあります。しかし後述するように、すりおろしてさまざまなアレンジを楽しむことができるので、その点はメリットもあるといえるでしょう。・冷凍保存可能な期間冷凍りんごは、丸ごとの場合は2ヶ月は大丈夫です。カットして冷凍する場合なら1ヶ月と考えてください。■冷凍保存したりんごの解凍方法冷凍したりんごをおいしく食べるためには、解凍方法もとても重要です。そのまま食べても良いですが、アレンジして違った食べ方を楽しむこともできます。・半解凍でりんごシャーベットにりんごを丸ごと冷凍した場合は、前日に冷蔵庫に入れて自然解凍しましょう。水分が多く出るので、皿などに乗せておくことをおすすめします。半解凍した時点で取り出してそのまますりおろせば、シャーベットとして食べられます。休みの日に子どもたちと一緒に冷凍保存から解凍、シャーベット作りまで行うのも楽しくて良いかもしれませんね。キャンプなどのアウトドアに持参してもデザートにピッタリでしょう。・焼きりんご風にアレンジ可能冷凍したりんごは、焼きりんご風にアレンジすることも可能です。くし切りにして冷凍したりんごを、バターかココナッツオイルをしいたフライパンの上で焼きます。最初は水分が多めに出ますが、それを飛ばしたら砂糖やシロップを加え、溶けたら完成です。そのまま食べてもいいですが、ホットケーキにトッピングしたり、生クリームをかけてもおいしく食べられます。■カット済みりんごの保存方法りんごをすべて食べることができなかったときには、カットしたまま保存することになります。その際に注意することを覚えれば、食べ残しを捨てることはなくなりますよ。・ラップでピッタリ包むそもそもカット済みのりんごは長持ちしません。長くて3日で、できるだけ早く食べるに越したことはないでしょう。やむを得ず保存する場合は、ラップで一つずつピッタリ包んでください。そしてふた付きの密閉容器かポリ袋に入れて空気をしっかり抜いたうえで口を閉めて冷蔵保存しましょう。・切り口を下にするカット済みりんごは、切り口にレモン汁か食塩水をつけ、そのまま切り口を下にして保存してください。その方が上にしたときよりも水分が逃げないため、みずみずしさを保てます。りんごは、カットするとすぐに酸化が始まり、あっという間に断面が茶色くなるので、これらの処理はすばやく行いましょう。・水に浸けたままはNGカットりんごは、断面に塩水やレモン汁、オレンジジュースなどをつけると茶色く変色するのを防げます。ただし、この方法はりんごに塩やレモンなどの風味が移ってしまうため、好まないという人もいるでしょう。その場合は、カットしてすぐ普通の水に浸けるだけでも構いません。このとき、水から出したりんごをラップでしっかりと包んでください。水に浸けたままの保存はNGです。理由は、りんごが水を吸ってふやけてしまって味がぼやけるからです。甘味と酸味が絶妙に利いてこそりんごのおいしさが発揮されるので、気をつけてくださいね。■すりおろしたりんごの保存方法スムージーやりんごジュース、また離乳食や料理にも使えるすりおろしりんご。カレーの隠し味に使う人も多いのではないでしょうか。ただ、すりおろすには結構時間がかかるので、時間のあるときにたくさんすって保存しておけば便利です。その方法を解説していきましょう。・レモン汁を混ぜるすりおろしりんごは非常に酸化しやすく、あっという間に茶色く変色してしまいます。カットりんごに比べると空気に触れる面積がとても多いため、劣化が早いのです。そこで、すりおろしたらすぐにレモン汁を数滴かけておきます。レモンの風味がしみ込みますが、グンと長持ちさせることができます。・保存容器やフリーザーバッグへすりおろしたりんごは、ふた付きの保存容器に入れるか、ラップに包んでフリーザーバッグに入れるようにしましょう。製氷機に入れて凍らせるのも、解凍するときに便利なためおすすめです。・密閉して冷凍庫へすりおろしたりんごは、ふた付きの密閉容器やフリーザーバッグに入れて冷凍庫で凍らせます。特にフリーザーバッグを使うときは、酸化を防ぐためにも空気をしっかりと抜いて、口を閉めてから冷凍庫に入れましょう。アルミなどの金属トレーの上におくと、熱伝導が良いため急速冷凍が可能になります。短時間で冷凍する方が、すりおろしりんごがおいしく長持ちするので、ぜひ試してみてください。・すりおろしりんごの保存期間すりおろしたりんごの保存期間は、1ヶ月です。それ以上経過しても食べられないことはありませんが、どうしても風味が損なわれていきます。そのため、長く保存したものはカレーの隠し味など、料理に活用する方が良いでしょう。ちなみに、すりおろすときは金属製のおろし器は使わないでください。金属製だと酸化が早まるので、プラスチック製か、陶器タイプのおろし器が良いでしょう。■長持ちするりんごの特徴同じりんごでも、厳密にいうと保存期間に開きがあります。長持ちするりんごとそうでないものがあるからです。同じ買うなら長持ちするに越したことはありませんよね。そこで、より長く保存が利くりんごの特徴について詳しく解説しましょう。・しっかり赤いものりんごは、ヘタからおしりまで全体に赤い鮮やかなものを選びましょう。太陽の光をしっかりと浴びたりんごは、光合成が活発でソルビトールというデンプンが酵素と反応し、多くの糖を作り出します。これが蜜になるのです。つまり、蜜の多いりんごは、赤い面が多いのが特徴です。良質なりんごは、見た目にツヤもあり、触れると張りがあるのが分かります。色のつき方にムラや片よりがあったり、赤が薄いものや触ったときに柔らかいものは、長持ちしないので避けましょう。・中くらいのサイズりんごは大きすぎても小さすぎても長持ちしません。それより中くらいのサイズがおすすめです。大きすぎると味が薄かったり、小さすぎると甘くなかったりします。中くらいのものの方が、甘味と酸味のバランスが取れていて、丈夫で長く保存できるのです。・ツルが太くきれいな丸みツルが太いりんごも長持ちするのでおすすめです。ツルが太いということは、木から多くの水分と栄養が届けられている証拠です。それだけすくすくと育ち丈夫でおいしくなるのです。また、長持ちするりんごは、良い形をしているのも特徴です。きれいな丸みを帯びていて、ヘタやおしりのくぼみが深く、変形していないものを選んでください。 ■りんごの保存におすすめレシピりんごを使ってアレンジを加えれば、別のかたちで保存することも可能です。いつものりんごとは違った風味や食感が楽しめるおすすめのレシピを紹介します。ぜひ一度挑戦してみてください!・りんごジャム材料(2人分)りんご 2個砂糖 140gレモン汁 大さじ2作り方手順1:りんごジャムを入れておく瓶を煮沸消毒しておく手順2:よく洗ったりんごを6等分のくし切りにして、芯を取って皮を剥く手順3:くし切りしたりんごをすべて1cm幅にカットして食塩水に浸ける手順4:りんごの水を切り、鍋に砂糖とともに投入して中火にかける手順5:アクを取ったら弱火にして木べらで混ぜながら30分ほど煮る手順6:レモン汁を加えて混ぜ合わせ火を止めて完成手順7:冷めないうちに瓶に詰めるこのレシピは、りんごのかたちがある程度残り、噛み応えのある食感を味わえます。ペースト状にしたい場合は、2のあとにフードプロセッサーかミキサーにかけてください。あとは同じ手順で結構です。りんごジャムを使ったスイーツもバリエーション豊かですので、たくさんアレンジしましょう!・アップルパイ材料(4人分)冷凍パイシート1~2枚グラニュー糖小さじ2シナモンパウダー少々卵黄少々・リンゴ1個・砂糖大さじ2・レモン汁小さじ1レーズン大さじ1下準備冷凍パイシートは常温で少し柔らかくし、分量外の小麦粉少々の打ち粉をして、麺棒でのばし、4等分に切る。リンゴは皮ごときれいに水洗いし、縦4つに切って芯を取り、さらに1切れを3~4等分の縦切りにし、分量外の塩水に放つ。<リンゴ煮>を作る。鍋、または小さいフライパンに、水きりしたリンゴ、砂糖、レモン汁を入れて強火にかける。煮立ったら火を弱め、鍋の蓋をしてときどきゆすりながら4~5分蒸し焼きにし、最後に蓋を外して強火にし、水分を飛ばしてレーズンを混ぜる。オーブンを200℃に予熱しておく。作り方手順1:天板にオーブンシートを敷いてパイシートを並べ、分量外の水少々でのばした卵黄を全体にぬる。冷めた<リンゴ煮>を並べ、グラニュー糖を全体に振る手順2:200℃に予熱しておいたオーブンで15分、パイがサクッと焼けるまで焼く。焼き上がったアップルパイにお好みでシナモンパウダーを振り、器に盛る手に取って食べることができるコンパクトなアップルパイのレシピです。オーソドックスなラウンドのタイプも良いですが、この方が手間がかからず初心者でも簡単に作ることができますね。■りんごを上手に保存して美味しく食べようりんごには、数多くの保存方法があることが分かりました。用途や季節などのシチュエーションに合わせて、常温、冷蔵、冷凍と使い分けるのが良いでしょう。丸ごとでなく、カットしたりすりおろして保存することも可能です。りんごは、そのまま食べてもおいしいですが、ジュースやスムージー、ジャムやスイーツにも幅広く活用できます。保存方法をしっかりとマスターして、ぜひ魅力あふれるおいしいりんごを心ゆくまで堪能してください!≪参考≫・ 一般社団法人 青森県りんご対策協議会「りんご豆知識」
2021年02月10日豊かな風味で洋風の料理には欠かせないバター。みなさんは、どのように保存していますか?一度に使い切れるならともかく、少しずつ使う人は、何度も銀紙を開けたり閉じたりを繰り返している人もいるのではないでしょうか。しかし、その方法はバターの風味を落としてしまう原因にもなりかねません。今回はバターの風味をそのままで、使い切るための保存のコツをご紹介します。■バターの賞味期限賞味期限とは「おいしく食べられる期間」のことで、「この期間を過ぎると腐り始めてしまうので、早く食べましょう」という消費期限とは違うものです。バターは基本的に腐りにくい食品ですが、保存状態が悪いと期限を待たずに悪くなってしまうことも。未開封と開封済みの賞味期限を載せますので参考にしてくださいね。・未開封の場合 スーパーで買ってきたようなバターの賞味期限は半年くらいです。賞味期限内であっても、温度変化の少ない場所に置くことや、においが移らないような場所に置くことが基本です。冷蔵庫のドアポケットなどは、温度変化が起こりやすい場所なので、あまり適した場所とはいえません。・開封後の場合一度開封してしまうと、賞味期限はぐっと短くなり、2週間ほどです。バターは一度空気に触れると、その部分の酸化が始まり、黄色く変色し始めます。すぐに腐る、というわけではありませんが、開封後は風味のよさが失われていきますので、この期間内に食べるか、保存方法に気をつける必要があります。■バターを保存する際のポイント冷蔵庫に入っていれば大丈夫、というわけではありません。買ったときの銀紙を貼ったまま使い続けていませんか?バターの保存にはいくつかのポイントがありますので、それをしっかり知っておくことが大事になってきます。・酸化を防ぐバターは外の空気や光に左右されやすい食品のため、アルミはくに硫酸紙を貼った銀紙で包まれています。これをそのまま使っていると、銀紙の破れなどから空気が入って酸化が始まり、バターの表面は黄色くなって、油が傷み始めてしまいます。この銀紙を再利用してはいけない、というわけではありませんが破れたりすると雑菌が入りやすくなってしまうため、気をつけなければなりません。・におい移りを防ぐ密閉が不十分だったりすると、冷蔵庫の中の食品のにおいが移ってしまいます。使いやすいからといって、ふたがついただけのバターケースのような容器に入れておくことは、におい移りの点でも空気にさらされる点でも、よくない環境なのでおすすめできません。・使いやすい分量に分ける空気に触れると風味が落ちやすく、密閉しておくことが大事なのはわかりましたが、使い勝手の点からいうとあまりよくないですよね。そのことからも、すぐ使える分量で小分けにすると、使いたいときに新鮮な状態のものをすぐに使うことができます。2週間以内に使い切れる量は冷蔵でもよいですが、それ以上保存しなければならないときは、冷凍保存する方法もあります。・清潔なナイフを使うパンのカスがついたままのバターナイフをバターと一緒に保管したり、小分けにするときに使ったナイフが清潔でないと、そこから雑菌が繁殖する恐れがあります。保存するときには、バターに触れる道具も清潔であるか確認するようにしましょう。■バターの保存方法【常温】バターは水分が少なく、油脂分が多いために腐りにくい食品です。特に有塩バターは塩分が多いので、ほかの乳製品に比べて腐りにくいという特徴があります。ヨーロッパでは毎日の食卓に欠かせない食品のため、常温で保存する人も多いようですが、日本ではどうでしょうか。常温保存の方法をご紹介します。・常温保存の方法バターは18℃を超えると柔らかくなってしまい、一度溶けると、元に戻せない食品です。日本の夏は湿度も高く、高温になるので常温保存に向いていませんが、冬でしたら、涼しい部屋で2~3日くらいならば大丈夫です。常温で保存する際は、ガス台や暖房器具といった温度が上がりやすいところは避け、直射日光が当たらないような、涼しいところに置くようにしましょう。その間に使い切れないようであれば、冷蔵や冷凍での保管をするようにしましょう。・長期間の保存は避ける涼しい季節の数日間であれば、大丈夫ですが、どんなに長くても1週間以内に食べきるようにしましょう。いくら涼しいとはいえ、開封すれば風味の劣化は避けられません。バターの酸化を防ぐためにも、すぐに食べるのが望ましいです。■バターの保存方法【冷蔵】もっともスタンダードな保存方法ですが、開封してしまうと意外と保存期間は短いです。バターを冷蔵保存するコツをご紹介します。・冷蔵保存の方法未開封でしたら、そのままの状態で冷蔵庫で保存できます。一度開けてしまったものは、空気に触れないように密封することが重要になってきます。そのためには、1度で使う分ずつラップやアルミホイルなどで包み、温度変化の少ない冷蔵庫の奥へしまうのがベストです。お菓子などで1度にたくさん使うときは、ブロック状のまま密封させれば問題ありません。・保存期間の目安記載されている賞味期限は半年ぐらいの範囲ですが、これは未開封の状態でのこと。冷蔵しておけば賞味期限を過ぎても簡単に腐ることはありませんが、開封したら風味がだんだんおちていしまいます。メーカーでも開封後は2週間を目安に使い切るのが推奨されています。・冷蔵したバターを常温に戻す方法使う30分~1時間ほど前に冷蔵庫から出して、室温に置いておくだけです。レンジで常温に戻す方法もありますが、加熱しすぎてしまう場合もあるので、注意が必要です。急いで使いたいときにレンジを使う際は、少しずつ様子を見ながら加熱するようにしましょう。■バターの保存方法【冷凍】冷蔵保存していても開封後は風味がすぐに落ちてしまうため、保存期間が意外と短いということがわかりました。たまにしか使わないからブロック状のものが使い切れない、そんなときは冷凍保存が可能です。ここでは冷凍保存の方法をご紹介します。・カットせずに保存する方法バターを箱から出し、銀紙の上からラップで包んで、フリーザーバッグに入れて保存します。フリーザーバッグの中の空気はストローで吸い出すなどして、しっかり抜くようにしましょう。温度変化の少ない、冷凍庫の奥の方で保存がベストです。・小分けにして保存する方法1回分の量ごとにラップでくるんだら、数個をまとめてフリーザーバッグの中に入れます。使う量が料理によって違う場合は、5g、10gと大きさの種類を分けてラップで包むのがおすすめです。フリーザーバッグの中の空気は、ストローで吸い出すなどしてしっかり抜いておくようにしましょう。・保存期間の目安未開封のかたまりの状態であれば1年間、開封済みなら3~4週間が目安です。小分けにした場合は温度の影響を受けやすいので、かたまりよりも保存期間がかなり短くなります。どちらの場合も保存状態をよくするために、冷凍庫の手前ではなく奥の方に保存するようにしましょう。・冷凍バターの解凍方法そのまま取り出して置いておく自然解凍がおすすめですが、加熱調理などに使う場合は凍ったままフライパンなどに入れることも可能です。しかし、温度変化に弱いため解凍したら、再冷凍はできません。1回分の量だけ解凍するように心がけましょう。・バターの上手な切り方小分けにして冷凍する方法はわかりましたが、この小分けのためそのまま包丁で切ると、バターが包丁にべたっとくっついてしまいますよね。そんなときは、包丁をキッチンペーパーで包んでから切ってみてください。キッチンペーパーのでこぼこがべた付きを防いでくれますので、ストレスなくバターを切ることができますよ。包丁が汚れないので、後片付けも簡単ですね。■バターが腐ったらどうなる?保存には気をつけていたけれど、しばらく前のバターが発掘されてしまった、なんてこともありますよね。長期間の保存ができるとはいえ、腐ることもあります。こんな状態になっていたら悪くなっていますので、確認してみましょう。・黄色く変色する本来のバターの色は薄い黄色をしていますが、濃い黄色になっているのは、油の酸化が進んでいる証拠です。薄い黄色なのは、牛が餌としている牧草に含まれているカロテンの色素がバターにも出てくるためで、この色が濃くなるのは中の水分が蒸発して、水分量が少なくなることで黄色が強くあらわれてしまうのです。・異臭・酸味のあるにおいがする箱を開けただけでわかるような酸っぱいにおいがするようになっていたら、傷んでいると思って間違いないでしょう。ほかにも、石油のようなツンとする油のにおいがしたら腐っていますので、廃棄するようにしましょう。・カビが生える表面が白っぽくなっていたり、見た目がおかしいものは食べないようにしましょう。また、カビが生えるということは、水分が外に出てきて汁っぽくなっていることもあります。賞味期限を大幅に過ぎているものは、体に悪い油に変化している可能性もあります。上のような見た目でなくても、食べない方が無難といえます。■バターの豆知識バターは牛乳から分離した脂肪分をクリーム状に固めたもので、これに塩を入れたり、何かしらの加工をしたもので種類が変わってきます。ここでは、種類やバターにまつわるさまざまなことをご紹介していきます。・バターのカロリー10gで75kcal前後にもなり、高カロリーといえることから、とりすぎには気をつけるようにしないといけません。お菓子などで30gなどの分量が必要になることもありますが、このときは225kcalとなり、バターだけで普通盛りのご飯と同じくらいの高いカロリーです。・バターの種類一般的に有名なのは、「有塩バター」「無塩バター」「発酵バター」「ホイップバター」「グラスフェッドバター」といった種類があります。牛乳を分離して脂肪分だけをクリームにした、という基本的な製造方法は変わりませんが、練り上げる過程で塩を入れると有塩バターに、空気を含ませてふんわりさせるとホイップバター、乳酸菌を入れて発酵させると発酵バターになります。グラスフェッドバターは、餌に飼料を使うのではなく、牧草のみを餌にした乳牛から作られたバターのことです。・バターに含まれる栄養素80%が脂肪分でできていますが、ビタミンやミネラルも含まれています。ビタミンAは牛乳の13倍もあり、無塩バターに関していえば、生の人参とほとんど変わりがないほどです。同じ油溶性ビタミンのビタミンEも含まれていますので、アンチエイジングへのはたらきも望めそうですね。ほかにも、カルシウムやビタミンDがバランスよく含まれているために、カルシウムの吸収の良さも期待できます。・バターとマーガリンの違いバターは乳脂肪からできますが、マーガリンは植物性や動物性などの油脂からできています。バターは冷えると固まってしまいますが、マーガリンは冷えても柔らかく使い勝手がいいのが特徴です。マーガリンには植物性の油脂を使っているものが多く、カロリーが低いのも特徴の一つでもあります。■バターを使ったおすすめレシピ・じゃがバターバターの味を存分に味わえる定番料理といったらこれですよね。調理方法も簡単なので、新鮮なバターが手に入ったらぜひやってみたい食べ方です。材料:じゃがいも(男爵)…1個バター…適量塩…適量作り方:じゃがいもをよく洗い、皮がついたまま蒸し器に入れます。蒸し器で15分蒸します。竹串などを刺して、スッと通ったら十字に切れ目を入れて、塩を振り、バターを乗せて出来上がりです。レンジで作るときは1個ずつラップに包んで5~8分ほど温めても、蒸し器と同じように作ることができますよ。塩以外にマヨネーズやいかの塩辛などをトッピングをしてもおいしいです。・ほうれん草のソテーほうれん草はバターの栄養でも含まれている、ビタミンAがたっぷり入った緑黄色野菜です。ほうれん草とバターの組み合わせで、1日に必要なビタミンAのほとんどをとることができる、栄養がたっぷり入ったおかずになります。材料:ほうれん草…3~4束バター…10g酒…大さじ1ベーコン…3枚塩・胡椒…適量作り方:ほうれん草は根元を中心に泥をよく落とします。ほうれん草を3つくらいに分けて切り、ベーコンも1cm幅くらいに切ります。ベーコンとほうれん草の芯から炒め、酒を加えます。ほうれん草が全部入ったら、バターを加えて塩と胡椒で味をととのえ、できあがりです。簡単な作り方ですが、酒を少し加えることで風味がぐっとよくなります。アルコールを飛ばすように炒めましょう。・エリンギのバター醤油炒めコリコリとした食感が楽しいエリンギもバターで炒めれば、シンプルでもおいしい一品になります。冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにもピッタリですよ。材料:エリンギ…1株バター…大さじ1塩、胡椒…適量醤油…適量作り方:エリンギは適当な大きさに切ります。加熱して水分が抜けると少し縮んでしまうので、大きめに切ると、食感を楽しめます。バターを溶かしたフライパンにエリンギを入れて炒めます。塩と胡椒で味をととのえたら、仕上げに醤油をひとまわしして、できあがりです。簡単にできますが、おかずにもおつまみにもなる一品なので覚えておくと重宝しますよ。・フレンチトースト朝食やおやつにバターが香るふんわりとしたフレンチトーストは、幸せな気分になれる一品です。材料:食パン…2~3枚バター…10g卵…2個牛乳…100ml作り方:卵と牛乳を溶いておきます。食パンを半分に切ります。1と2をバットのような容器に入れて食パンに卵液を浸み込ませます。バターで熱したフライパンに3を入れ、中火~弱火で焼きます。片面に焼き目がついたら、反対側にしてふたをして弱火で3分くらい焼きます。焼き目がついたらできあがりです。卵液に甘みのないシンプルな味付けなので、はちみつや粉砂糖などでお好みの味にしてくださいね。パンはフランスパンでもおいしくできますし、固くなってしまったパンの有効活用もできます。卵液にパンを入れるときに、少しパンをしぼませて卵液を吸いやすくしてあげると、浸透が早くなります。一晩ゆっくりつける方法もありますが、すぐ食べたいときは、この方法でも卵液を十分浸み込ませることができますよ。■バターの風味を活かすコツは保存の方法にあった!一度買ったら冷蔵庫に入れっぱなしで、その都度切り分けて使っていませんでしたか?賞味期限前だから大丈夫と思っていても、保存方法に気をつけていないとバター本来の風味は落ちてしまうのです。コクのある風味が大事な食品ですから、できるだけおいしいまま食べたいですよね。今回の保存のコツをうまく活かして、おいしいバターを使いこなせるようにしましょう!<参考>・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
2021年02月09日ご飯を炊きすぎたり、炊く時間がないときにとても便利なのが、冷凍ご飯です。いつでも好きなときに冷凍庫から取り出して温めれば、すぐに食べることができます。しかし、冷凍ご飯に賞味期限がないのか、疑問に思ったことはありませんか?また、温め直したときに、パサパサになっていたり、おいしくないと感じたことはないでしょうか?そこで本記事では、冷凍ご飯の賞味期限や上手に冷凍するコツ、おすすめの解凍法を詳しく解説します。冷凍ご飯を上手く活用したい人は、ぜひ参考にしてください!■冷凍ご飯の賞味期限はどれくらい?冷凍ご飯にも賞味期限があります。冷凍さえしておけばいつまででも大丈夫、と考えるのは大きな誤りです。風味や食感が損なわれるだけでなく、食中毒の原因にもなる恐れがあるので、要注意です。ご飯を冷凍保存するなら必ず覚えておきましょう。・一か月以内に食べたほうがよいご飯をおいしく食べたいなら、炊いてから時間を置かずに少しでも早く食べるに越したことはありません。これは、冷凍しても同じことです。やむを得ずどうしても長く保存したい場合でも、一カ月以内に食べた方がよいでしょう。・徐々に味は落ちていくご飯は、たとえ冷凍していても味は徐々に損なわれていきます。理由は、冷凍庫内で空気の水分が霜となってご飯に付着することで本来の風味が落ちてしまうからです。ひどい場合は、傷みがすすみ、食べると食中毒を起こすこともあるので、十分な注意が必要です。また、冷えることでご飯に含まれる水分が蒸発してパサパサになってしまうこともあります。食べるには耐えがたい独特の臭いが付くこともあるでしょう。「冷凍さえしていれば大丈夫」という考えは現実に即していないため、1ヶ月以上前の冷凍ご飯は、今日を限りに捨てるようにしましょう。少なくとも一カ月以内には必ず消費するようにしてください。■傷んだご飯の見分け方ご飯は、よほど慎重に保存しないと思いの外はやくに傷んでしまいます。せっかくおいしく炊けても、食べられない状態にしてしまってはもったいないです。ご飯が傷んだときどのような状態になるのか、具体的な見分け方を解説していきましょう。・酸っぱい臭いや異臭ご飯が傷みだすと、ツンと鼻を突くような独特の酸っぱい臭いがすることがあります。ひどい場合は容器などのふたを開けた瞬間に分かりますが、冷凍している場合は分かりにくいこともあります。炊いてから長時間経過したご飯は、鼻を近づけて臭いを嗅ぐ習慣をつけるようにしましょう。そして異臭がしたら、迷わずにすぐに廃棄処分してください。・酸っぱい味異臭がして傷んでいると分かれば良いのですが、気付かずに食べてしまうことも考えられます。その際に、酸っぱい味がしたらただちに口から出して、そのご飯は廃棄するようにしてください。ご飯にはありえない酸味を帯びた違和感のある味のため、すぐに分かるはずです。・糸を引いているご飯が傷むと糸を引くこともあります。これは雑菌が繁殖し始めている証拠ですから、絶対に食べてはいけません。フライパンで炒めたり、ほかの食材と混ぜて調理してしまうと分からなくなるため、炊いてから長時間経過したご飯は、しっかり目や鼻で確かめるように癖づけましょう。・カビが生えているご飯が傷んでくるとカビが生えてきます。ご飯は水を多く含むため、時間の経過とともにカビが繁殖しやすい条件が整っているといえます。初期は白い小さなつぶつぶが付着していますよ。この段階ですでに食べてはいけません。さらに酷くなると、緑がかったり赤かったり、最終的には黒いカビが生えてきます。誤って口にすると食中毒など重大な健康被害を引き起こす恐れが高いため、十分に注意が必要です。・ご飯の変色ご飯は、特に炊飯器に入れっぱなしにしておくと黄色くなってきます。これはメイラード反応と呼ばれ、お米に含まれるデンプンとアミノ酸などが反応して起きる現象で、食べても悪影響はありません。しかし、これが上記のように白いつぶつぶが付着したり、緑や黒い色を帯びてきたりすると危険です。■冷凍ご飯を作るときのコツ 解凍後もおいしくたべるためには、冷凍ご飯を作る際のコツがあります。それは、炊き上げたあとのご飯の性質をよく理解し、おいしくなるための理にかなった手順を踏んでいくことにほかなりません。ちょっとした工夫と手間をかけることで、誰でも上手に冷凍ご飯が作れるので、ぜひマスターしてくださいね。・1食分ずつ小分けにする冷凍ご飯を作るときは、あまり多くのご飯をまとめないようにしてください。1食ずつ小分けにするのがポイントです。多くのご飯を一緒にすると、冷凍したときに大きな塊となり、解凍に時間がかかります。さらにレンジで加熱した際に、均一に解凍されず加熱ムラができてしまい、おいしくなくなるのです。それより、1食ずつをラップに包んだり、タッパーなどの保存容器に小分けにしましょう。すると、食べたい分だけ解凍することも可能なため、無駄も省けます。・炊き立てのご飯を冷凍する冷凍ご飯を作るときは、炊きたてのご飯を使うのがおすすめです。炊き立てのご飯は、ふっくらとして粒が立ち、特有のおいしそうな香りと甘味があります。この状態をそのまま冷凍してしまうのが、解凍したときに一番おいしく感じるのです。冷めたあとのご飯を冷凍すると、水分が抜けている分、解凍したあとさらにパサパサになっておいしくなくなるので気をつけましょう。具体的には、炊き立てのご飯を蒸気ごとラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れます。このとき、ラップの中にできるだけ空気が入らないようにしましょう。空気が多ければ多いほど、ご飯の表面に霜がついて風味が損なわれる原因となります。かといって、おにぎりを握るように包んでしまうとせっかくの米の粒がつぶれてしまうので、軽く力を入れてふんわりとまとめるように心掛けてください。実際に何度かやってみると、感覚がつかめるでしょう。ちなみに、ラップはポリエチレン素材はおすすめしません。ポリエチレン製は空気を通しやすいため、野菜や果物など空気を必要とする食材には適していますが、ご飯には冷凍庫内の臭いが移ってしまう恐れがあります。それよりも、空気を通さないポリ塩化ビニリデン素材のラップが良いでしょう。ポリ塩化ビニリデン製のラップは、ポリエチレン製より耐熱性に優れているので、ほかの用途でも重宝します。・粗熱を取ってから冷凍するラップに包んだご飯は、炊きたてのためかなりの熱を持っています。このまま冷凍庫に入れてしまうと、庫内の温度を上げてほかの食材に影響が及びます。粗熱が取れるまで待ってから冷凍庫に入れてくださいね。・ご飯を平らにするラップで包む際には、ご飯は平らにしましょう。おにぎりのように丸くすると、中心部だけ冷凍されるのが遅くなって風味を損なう一因となります。また、解凍する際も中心部が上手く解凍できなくなる恐れがあります。平たくすることで短時間で均一にムラなく冷凍できるので、おすすめです。・金属トレーを使って急速冷凍するもし冷蔵庫に「急速冷凍機能」がついている場合は、これを使うことで上手く冷凍ご飯が作れます。冷凍時間は速ければ速いほど、炊き立てに近い風味を閉じ込めることができるからです。もし急速冷凍機能がない場合でも、100均などで売られている金属トレーを使うといいでしょう。金属トレーは熱伝導が良いため、この上にご飯を乗せれば、フリーザーパック単体よりも速くに冷凍が完了します。金属トレーもない場合は、ラップでご飯を包んでからアルミホイルで包みましょう。アルミも熱伝導が良いので、冷凍が速く完了します。・タッパーには隙間なく詰める タッパーなどの保存容器にご飯を1食ずつ小分けにして冷凍するのも、強くおすすめします。ただし、その際は保存容器内の隙間がないくらいにいっぱいに詰めるようにしてください。スペースがあると空気が入り込み、ご飯に霜がつく原因になります。ふたがついた保存容器ならどのようなものでも構いませんが、100均などで売っているご飯専用の保存容器もおすすめです。底が凸型にとがっていて、解凍時にムラなく加熱ができる工夫がなされているものや、おにぎり型になっていて、解凍したらそのまま海苔を巻くなどして食べられるタイプもあります。■冷凍ご飯をおいしく解凍する方法ご飯を冷凍したからには、必ず解凍しなければなりません。よりおいしく解凍するためには、いくつかのポイントがあります。ついやってしまうNGな解凍方法についても解説するので参考にしてくださいね。・常温で放置するのはNG冷凍ご飯を常温で解凍しているという人も少なくないでしょう。しかし、これはあまりおすすめしません。常温での自然解凍は、時間をかけることで解けだした水分によってご飯の表面がベチャッとしてしまいます。と同時に、乾燥によりパサパサになってしまい、おいしい風味が逃げてしまうのです。ご飯は冷やされることでデンプンが固まりますが、常温での自然解凍では、固まったままのためふっくらしません。ただし、ある程度解けるまで自然解凍してから電子レンジにかけるのは、ご飯がふっくらとなるので良いでしょう。・解凍機能は使わずレンジにかける冷凍ご飯は、電子レンジで解凍するのが手軽でおすすめです。その際、多くの人が勘違いしがちなことですが、解凍機能は使わず加熱のみにしましょう。解凍機能を使うと先ほど説明した常温での自然解凍と同じ原理で、水分が抜けてパサパサになってしまうからです。手順としては、ラップをはがして耐熱容器に移します。ここでしばらく自然解凍させます。いきなりレンジで加熱すると、水分が飛び過ぎてパサパサになります。そして再度ラップをしたら600Wで3分加熱してください。1分ほど加熱したら一旦止めて、加熱ムラを防ぐためにご飯をほぐしまします。上と下を逆さまにひっくり返すのが良いでしょう。さらに再度2分加熱してください。もし冷凍ご飯からラップがはがしにくければ、一度レンジで軽く加熱してからはがしましょう。そして耐熱容器に移したときに軽くほぐして水分を飛ばすと、ふっくらするのでおすすめです。・蒸し器やフライパンを使う蒸し器やフライパン、鍋などを使っても冷凍ご飯をふっくらと解凍することができます。蒸し器の場合は、保存容器のままか、冷凍ご飯をクッキングシートに乗せて10分蒸してください。フライパンや鍋の場合は、ある程度深さのある器に冷凍ご飯を入れます。それを水を張ったフライパンや鍋に入れてふたをし、強火で10分程加熱してください。いずれもご飯が固いようなら、様子を見ながらさらに加熱してください。・解凍後は少し蒸らす電子レンジにしろ蒸し器やフライパンにしろ、冷凍ご飯を解凍したあとは、ふたをしてしばらく蒸らすとよりふっくらと柔らかく仕上がります。ご飯特有の新鮮でおいしそうな香りも復活します。・取り出してすぐに解凍したい場合はワット数を低くする冷凍庫から取りだしてすぐに解凍したいときには、上記のように電子レンジを使いますが、急激に加熱すると水分が飛び過ぎてパサパサになるため、ワット数は低く設定してください。・臭いが気になれば日本酒を使う冷凍ご飯を解凍しようとするときに、独特の臭いが気になることがあります。その際は、ご飯1食分に対して小さじ1の日本酒をかけましょう。そのまま5分おいてから加熱すると、臭いがアルコールとともに蒸発するので気にならなくなります。 ■解凍したご飯の賞味期限解凍したご飯には、賞味期限があります。一度解凍したご飯を再度解凍するのは、NGです。解凍したからには、食べ切るしかないのですが、いつまでが期限か、また必要でない分まで解凍してしまったご飯はどのように処理すれば良いのか、詳しく解説しましょう。・その日のうちに食べたほうがよい一度解凍した冷凍ご飯は、必ずその日に食べ切るようにしましょう。一旦冷凍すると水分が抜けますが、再冷凍するとさらに水分が抜けてパサパサになるため、風味が大きく損なわれます。絶対におすすめできません。また、解凍したご飯をお弁当に使うのも良くありません。これも先ほどと同様に、解凍したご飯を冷やすことになり、おいしくなくなるからです。・翌日以降はおかゆやチャーハンがおすすめどうしてもその日のうちに解凍した冷凍ご飯を食べ切れない場合は、おかゆやチャーハンとして活用するのが良いでしょう。おかゆなら足りない水分を足して作れますし、チャーハンやピラフなど、油を使って火にかけるメニューは、水分が少ないパラパラのご飯で作る方がおいしくなるからです。■チャーハンを冷凍する方法と賞味期限最後に、チャーハンを冷凍するおすすめの方法をお伝えしましょう。手間を惜しまずに冷凍すれば、チャーハンがパラパラになってプロのおいしい味に近づきます。賞味期限や解凍方法もよく理解して、賢く冷凍チャーハンを活用してください。・冷凍チャーハンの賞味期限冷凍チャーハンの賞味期限は、1ヶ月です。味の劣化をあまり気にしないなら、3か月くらいまでは大丈夫でしょう。ただ、早く食べるに越したことはありませんので、冷凍したものには日付を書いておくといいですね。・パラパラのチャーハンにするための冷凍方法パラパラのチャーハンにするためには、フリーザーバッグを使って冷凍します。チャーハンをフリーザーバッグに入れて平らにならしてください。このとき、霜がつかないようにフリーザーバッグからしっかりと空気を抜いてください。1時間後にいったん冷凍庫から取りだして手でもみほぐしたら、再度冷凍庫に入れます。これを3回繰り返しましょう。するとプロの様なパラパラのおいしいチャーハンになります。ちなみに、ここまでするのは面倒で、しかもパラパラにならなくても良いという場合は、1食分ずつを平らにしてラップに包み、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて冷凍しましょう。また、パラパラでおいしい冷凍チャーハンにするためには、冷凍ご飯と同様、できるだけ速く冷凍してしまうことが大切です。急速冷凍機能があれば活用してください。なければ、熱伝導の良い金属トレーに乗せて冷凍しましょう。ラップの上からアルミホイルで包むのも良いでしょう。・冷凍チャーハンの解凍方法 一番おすすめの冷凍チャーハンの解凍方法は、フライパンで炒めることです。冷凍チャーハンをフライパンの上に乗せて、ある程度自然解凍するまで待ちます。それから炒めると水分を飛ばすことができるので、ベチャッとしないで済みます。これが面倒な場合は、冷凍チャーハンを耐熱容器に移して、ラップをかけて電子レンジで加熱してください。■コツを抑えて冷凍ご飯を上手に活用しよう冷凍ご飯も、作り方と解凍方法のコツをつかめば、とてもおいしく食べられることが分かりました。必要な分量だけ用意できるうえに、炊き立てと変わらない味が楽しめます。また、おかゆやチャーハンにも活用できるのも魅力です。賞味期限に注意し、やり方さえマスターしたうえで冷凍ご飯を習慣にできれば、時間の使い方にも広がりを持たせることが可能かもしれません。ぜひ、上手く活用してみてください!
2021年02月09日ズッキーニはさまざまなお料理に使える便利な食材です。そのため、安いときに買いだめしておきたいと考えることもあるでしょう。野菜を買いだめしたときには、正しい方法で保存することが重要です。保存の方法を間違えると、おいしくなくなってしまうだけでなく腐ったり危険な状態になってしまうこともあります。この記事では、ズッキーニの正しい保存方法や食べられない状態について解説します。■ズッキーニを常温保存する方法ズッキーニは常温で保存することができる野菜です。ズッキーニを常温で保存するための正しい方法をご紹介します。・ズッキーニは常温保存が最適ズッキーニを冷蔵庫で保存しているという人も多いかと思います。けれど、実はズッキーニの最適な保存方法は常温で保存することなんです。とはいえ、そのまま置いておくだけではすぐに水分が抜けてカラカラになってしまいます。常温での正しい保存方法を解説します。・1本ずつ新聞紙で包むズッキーニを常温で保存するときには、1本ずつ新聞紙で包みます。こうすることで、乾燥から守ることができます。新聞紙で包むときには、なるべく空気に触れないように包むことで長持ちさせることができます。・風通しのよい冷暗所に置く新聞紙に包んだズッキーニは、風通しの良い冷暗所に置きます。直射日光が当たる場所や温度が高くなりやすい場所は避けてください。10℃から20℃くらいの温度が最適です。可能であれば立てて保存しておくとより長持ちしやすくなります。・常温保存可能な期間ズッキーニは、常温で1週間程度保存が可能です。ただし、時間が立てば立つほど水分が抜けてスカスカになってしまいやすいので、できるだけ早く食べるのがおすすめです。早めに食べることで、急に気温が高くなって高温にさらされたり、ちょっとしたきっかけで腐ったりしてしまうのを避けることにもつながります。■ズッキーニを冷蔵保存する方法常温保存が最適とされているズッキーニですが、冷蔵庫で保存することも可能です。家の中に常温保存に適した場所がない場合などにも、冷蔵庫での保存を活用してみてください。・切ったズッキーニは冷蔵保存ズッキーニはもともと傷みやすい食材ですが、カットするとさらに傷みやすくなります。切ったズッキーニは冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。・ラップでぴったりと包むズッキーニを冷蔵保存するときは、空気に触れないようラップでぴったりと包みます。しっかり包むことで水分が抜けてしまうのを防ぐこともできます。ラップで包んだあとにビニール袋やフリーザーバッグなどに入れておくとさらによいでしょう。・冷蔵保存可能な期間ズッキーニは冷蔵で3日から5日程度保存が可能です。とはいえ傷みやすい状態であることに違いはないので、できるだけ早く使うようにした方がよいでしょう。■ズッキーニを冷凍保存する方法ズッキーニは冷凍保存することも可能です。冷凍保存についても、正しい方法を覚えておきましょう。・長期保存したいなら冷凍冷凍保存にすると、長期間保存することが可能になります。安いときに買いだめしたズッキーニやしばらく使う予定のないズッキーニは冷凍保存しておくのがおすすめです。・炒めてから冷凍するのがおすすめズッキーニを冷凍するときには、あらかじめ油で炒めておくのがおすすめです。炒めるときにはサラダ油を使ってもよいのですが、オリーブオイルとも相性が良い野菜なのでぜひ試してみてください。炒めたあとは、しっかり冷ましてからフリーザーバッグに入れて冷凍します。急速冷凍する場合には、炒めた後に冷ましたズッキーニを金属のバットに平らに並べてから冷凍しましょう。2時間ほどで冷凍できるので、そのあとはまとめてフリーザーバッグに入れてしまって問題ありません。急速冷凍すると、普通に冷凍するときと比べて色が鮮やかなまま保存することができます。・丸ごと冷凍もできるズッキーニは、丸ごと冷凍することもできます。下処理する時間がないときには丸ごと冷凍しておくのがよいでしょう。丸ごと冷凍するときには、まずズッキーニをさっと水洗いしてキッチンペーパーで拭きます。空気に触れないようにぴったりラップで包んだら、さらにフリーザーバッグに入れて空気を抜いてから冷凍庫で保存します。・『丸ごと冷凍』は流水解凍して使う丸ごと冷凍したズッキーニは、流水で解凍して使います。2〜3分程度流水にあてて、簡単に包丁が入る半解凍状態になったら普段通りに調理できます。・カットして冷凍したものは解凍不要冷凍する前にカットして冷凍しておいたものは、事前に解凍する必要はありません。普段調理するときと同じように、レシピで指示されたタイミングで直接加熱調理してください。一度冷凍したズッキーニは、食感が柔らかくなるので、ラタトゥイユなど食感が柔らかくても良い料理に使うのがおすすめです。・冷凍保存可能な期間ズッキーニは冷凍保存すると2週間から1ヶ月程度の保存が可能になります。常温や冷蔵よりは長持ちしますが、冷凍したからといって安心せず、早めに食べるのがおいしく食べるコツです。冷凍するときには、保存袋に日付を入力しておくなどすると忘れずに使いきれます。■保存に適したおいしいズッキーニの選び方せっかくズッキーニを買うのであれば、保存に適していておいしいものを選びたいですよね。ここでは、そんなズッキーニの選び方を解説します。・ヘタに注目おいしいズッキーニを選ぶときにまず注目すべきはヘタの部分です。ヘタの切り口がみずみずしいものは鮮度が高い証拠です。また、切り口の角が丸くならずにシャープな状態なのも新鮮な証拠ですから、ぜひチェックしてみてください。・ハリツヤがよいもの新鮮なズッキーニは、表面にハリとツヤがあります。売り場のズッキーニを見比べて、なるべくハリツヤが良いものを選ぶのがおすすめです。・傷がないもの表面に傷があると、水分が抜けてしまう原因となります。味が落ちますし日持ちも悪くなるので、傷がなくなるべくなめらかな表面のものを選ぶようにしましょう。・均一にふっくらしているものズッキーニは、太さが均一でふっくらしているものを選びます。ただし、あまり大きすぎたり太すぎたりするものは固くなってしまっていたり味が落ちてしまっていたりすることがあります。長さは20センチくらいまで、太さはきゅうりの2〜3倍程度のものであればおいしく食べられます。・色が濃いものズッキーニには、よくスーパーで売られている緑色のもののほかに、直売所などでしか売られていない黄色のものがあります。どちらの場合にも、色の濃いものの方がおいしく食べられます。■ズッキーニの『食べられない状態』とはズッキーニは、どんな状態になってしまったら食べられないと判断するべきなのでしょうか。悪くなってしまったズッキーニを食べるとおいしくないだけでなく食中毒などの原因にもなります。ズッキーニの食べられない状態について解説します。・ズッキーニは日持ちしないまず、前提知識としてズッキーニは日持ちしないということを覚えておきましょう。一番長持ちする冷凍保存でも、2週間程度で食べるのがよりよいとされているくらいです。できれば、ズッキーニを買ったらその日のうちに食べるのがおすすめです。保存しておいたあとは、それほど時間がたっていなくても食べられない状態になっていないかきちんとチェックしておくのがおすすめです。・異臭がする異臭がする場合には、食べるのをやめた方がよいでしょう。見た目に異常がなくても腐ってしまっている可能性があります。腐っている場合には、鼻をつくようなツンとしたにおいがします。ズッキーニはもともと香りが強い野菜ではないので、少し注意しているだけでも異臭に気付けるはずです。・皮がやわらかいズッキーニが腐ってしまった場合、皮がやわらかくなるのも特徴です。ブニブニとした触り心地になっていたり、ハリやツヤがなくなってシワになっていたりするときには食べられないと考えた方が安全です。また、表面がヌルヌルしてくる場合もあります。一見洗えば食べられそうに見えることもありますが、特に心当たりがないのにヌルヌルしている場合には食べるのをやめたほうがよいでしょう。・変色している変色しているものも、腐っている可能性が高いので食べない方が無難です。ズッキーニは色の差が大きい野菜ですが、一部だけ色が変わっていたり、買ってきたときと違う色になっていると感じたときには食べない方が安全です。・切ったときに異変を感じる見た目にはあまり変化がなくても、切ったときにネバつきが感じられたり「す」が入っていたりすることがあります。その場合にも、腐っていると考えた方が良いでしょう。カビが生えているズッキーニにはカビが生えてしまうこともあります。ズッキーニのヘタの部分や表面に白いものがついていたら要注意です。カビには根の深いものもあるので、カビが生えているのを見つけたら、そのズッキーニは食べない方が無難です。カビが生えてしまった部分だけを取るなどしても悪いものには変わりないので、食べないようにしましょう。■ズッキーニはどんな野菜?そもそも、ズッキーニとはどんな野菜なのでしょうか。ズッキーニの基本的な知識についてもご紹介します。・実はかぼちゃの仲間!ズッキーニは、見た目がきゅうりに似ています。同じウリ科の植物でもあるのできゅうりの仲間かと思いきや、実はきゅうりはウリ科キュウリ属なのに対して、ズッキーニはウリ科カボチャ属に属しています。つまり、ズッキーニはかぼちゃの仲間なんです。ズッキーニのほかに、ゴーヤもウリ科カボチャ属の野菜です。かぼちゃとズッキーニの共通点は、油との相性がよいことです。どちらも生でも食べられる食材ですが、どちらかといえば加熱調理に向いています。軽く油で炒めて塩をふるだけでもおいしく食べられるので、ぜひ試してみてください。また、含まれている栄養素も似ています。・ズッキーニの原産地と日本への広まりズッキーニの原産地は、北アメリカやメキシコの北部とされています。ヨーロッパでは16世紀ごろに栽培が開始されていて、イタリア料理やフランス料理などにも多く使われます。日本では1980年代にアメリカから輸入されたものが広まったとされています。まだ歴史は浅いのですが、すでに一般家庭で食べられるまでに広まっていて、日本での栽培も行われています。日本でのズッキーニの収穫量は、長野県と宮崎県で多く、そのほかに群馬県や茨城県、千葉県などでも生産されています。・ズッキーニの栄養と効能ズッキーニは、カリウムやビタミンC、ベータカロテンやビタミンB群を多く含んだ野菜です。ビタミンCは、不足すると風邪をひきやすくなったりシミやそばかすができやすくなったりと、免疫を補う役割をになってくれることがあります。美容のためにも健康のためにも積極的に摂取しておきたいですね。ベータカロテンは、高い抗酸化力を持つとされている栄養素です。こちらも、美容が気になる人は積極的に摂取しておくとよいでしょう。また、ベータカロテンは、体の中に入ると必要に応じてビタミンAに変わるというちょっと変わった栄養素でもあります。ビタミンB群は、生きるために必要なエネルギーを作る栄養素とされています。不足することで、体のあらゆる部分でさまざまな不調が起きやすくなります。■調理法に合わせたズッキーニの切り方ズッキーニは、調理法に合わせて切り方を変えるとよりおいしく食べられます。ここでは、それぞれの料理に合う切り方について解説します。・炒め物や煮物は『輪切り』炒め物や煮物を作るときには、輪切りが便利です。輪切りとは、切り口が円形になるように切る切り方です。自分の前にズッキーニを横向きに置いたら、体に対して垂直になるように包丁で切っていくと輪切りができます。・揚げ物は『乱切り』揚げ物をするときには、乱切りが便利です。乱切りとは、不規則に包丁を入れて切っていく切り方のことです。乱切りにすると、表面積が大きくなるため火が通りやすくなるのがメリットです。ズッキーニの場合には、たてに1/4に切ったズッキーニを横向きにして、斜めの角度を変えながら包丁を入れていくことで乱切りにできます。・ピクルスは『拍子木切り』拍子木切りとは、名前のとおり拍子木のような四角い柱の形に切る切り方です。野菜スティックを思い浮かべてもらうとわかりやすいのではないでしょうか。ズッキーニを拍子木切りにするときには、まず横に1/3〜1/2くらいの長さでカットします。次にカットしたズッキーニを立てて、板状になるように上から下に包丁を入れます。最後に、板状にカットしたズッキーニを寝かせて、短い方の辺に対して垂直に包丁を入れれば拍子木切りが完成します。・おしゃれな前菜は『スライス』ズッキーニをたて半分に切ったら、断面にピーラーをあてて皮をむくときのように引くとスライスができます。このスライスでほかの食材を巻くとそれだけでおしゃれな前菜ができます。どんな食材を巻いても良いのですが、パプリカやトマト、カニカマなどカラフルな食材を使うと華やかです。・サラダは『千切り』千切りは、なるべく細く食材を切る切り方です。ズッキーニを千切りにする場合には、薄い輪切りを作ったあとに棒状になるようにカットします。食感を残したいときには、少し太めの千切りにするのがおすすめです。キャベツの千切りのような細い千切りを作りたいときには、一度スライスする方法もあります。前項で紹介したスライスを、折りたたむかくるくる巻いて細く切ると千切りを作れます。■ズッキーニは正しく保存しておいしく食べようズッキーニは日持ちしにくい食材です。それだけに、正しく保存することがとっても重要です。買ってすぐは常温、切ったあとは冷蔵、長く保存したいときには冷凍にします。保存するときにはできるだけ空気に触れないように包んでおきましょう。皮が柔らかくなってしまったり、変色してしまったりしているものは腐ってしまっている可能性が高いです。調理に使う前にはよく観察する習慣をつけておくと安全に食べられます。ズッキーニというとソテーやグリルなど食べ方のバリエーションが少なくなってしまいがちですが、実はいろいろな使い方ができる食材です。調理法に合わせた切り方も覚えて、幅広いズッキーニ料理を楽しんでみてください。今までズッキーニを買ったことがない人も、ぜひ挑戦してみてくださいね。《参考》・ KAGOME VEGEDAY「[ズッキーニ]どんな栄養が含まれていて、生食はできるの?」 ・ わかさ生活 わかさの秘密「カリウム」 ・ 医療法人清友会笠松病院「『ビタミンC』について」 ・ わかさ生活 わかさの秘密「β(ベータ)カロテン」 ・ 疲れに効くコラム powered by リポビタン「ビタミンB群不足が、その「疲れ」の原因かも?」
2021年01月27日コストコには冷凍食品もかなり充実していて、おいしいものはたくさんチェックしちゃいますよね。とくに最近は魚介系冷凍食品が最強で、コストコマニアの中でも頻繁に話題になっているんです。そこで今回は、コストコの魚介系冷凍食品の魅力に迫っていきます♡(1)むきえび尾付きこの投稿をInstagramで見るコストコ購入品紹介ichico(@costco__1)がシェアした投稿こちらはカークランド製の冷凍のむきえびで、最大で40尾ほど入っていて1698円のお値段になっています。マニアも激推ししている魚介系冷凍食品の一つで、おいしくて使いやすいのがポイント。背腸処理されている状態なので簡単に調理できるのが嬉しいところです。シーフード系のご飯を作りたいときには、具材として活用するのにぴったりです。エビがあるだけで料理はとても華やかになりますし、めちゃくちゃ重宝します!(2)ムール貝この投稿をInstagramで見るコストコ購入品紹介ichico(@costco__1)がシェアした投稿こちらは調理済みで使いやすいのが魅力的なムール貝。しっかり味付けもされているので、ガーリックバターの味が非常においしいです!ムール貝が盛り付けされているだけで、パスタなどは一気に高級感が増しますよね。たまにはリッチな雰囲気の料理が食べたいときにはこちらはぴったりです。フライパン+レンジでそれぞれ8分調理するだけで簡単に食べられます!(3)冷凍シーフードミックスこの投稿をInstagramで見るコストコ&業務スーパー&料理(@tastytime2019)がシェアした投稿こちらも万能的に使えてめちゃくちゃ便利な冷凍シーフードミックス。タイ原産のタコ、エビ、ムール貝などが入っていてとてもおいしいです。シーフードミックスならではのうまみがしっかり詰まっていて、パスタなどに使うとかなりおいしい仕上がりに。もちろん、パエリアや焼きそばなどさまざまなレシピに活用できるのは嬉しいですね。冷凍庫にストックしておけばがっつり役立つことは間違いなしでしょう。コストコで買える魚介系冷凍食品は、とにかく優秀でいろいろな場面で活躍できるのが嬉しいポイントです。これさえあれば料理が豪華に……!といった優秀な特徴を持っています。ぜひストックしたい食材になることは間違いなしなので、積極的にチェックしてみましょう!(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2020年12月8日現在
2020年12月26日業スーには、コスパ抜群の冷凍食品がたくさんあるのをご存知ですか?200円以下で買える美味しい冷凍食品があるなら気になるところですよね。そこで、「え、200円以下?!」業スーのお値段以上すぎる冷凍食品を4つご紹介します。(1)エビフライこの投稿をInstagramで見るすまいる業務スーパーマニア(@smile39lovelove)がシェアした投稿業務スーパーの198円エビフライは、小ぶりで忙しい朝でも火が通りやすいので大変便利。サクッとしていて、スナック感覚で食べられます。子どもに大人気のエビフライが200円以下で買えるのは嬉しいですね。(2)合鴨ロースこの投稿をInstagramで見る業務スーパーレポ大家族のママ購入品(@gyomusuper_love)がシェアした投稿業スーの合鴨ロースは、188円と大変お得。調理方法は解凍してカットするだけなので、簡単なところが魅力の一つ。脂がのっていてほんのりと燻製の香りがし、噛めば噛むほど旨味が出ます。クリスマスのオードブルやおせちにもおすすめです。合鴨を長時間かけ調味液で漬け込んだあと、丁寧に燻製されていることもあり、クオリティの高い味わいが楽しめます。ぜひ試してほしい一品と言えるでしょう。(3)フライドポテトシューストリングカットこの投稿をInstagramで見る業務スーパーレポ大家族のママ購入品(@gyomusuper_love)がシェアした投稿フライドポテトシューストリングカットは、1kg195円とコスパ抜群の商品です。このサイズが食べやすく、細いから揚がりも早いのが嬉しいですね。食べたい時に揚げるだけで美味しく食べられるので、おつまみ、おやつ、パーティーなどにも手軽にご利用いただけます。(4)冷凍うどんこの投稿をInstagramで見るかなこ@業務スーパー(@kana.gyomu)がシェアした投稿業スーの冷凍うどんは、148円で国産、5玉入りとなっています。コシも抜群、温かくしても冷たくしても美味しいので、お好みで調理することをおすすめします。個包装にはなっていないので、ラップに包んで保存すると便利ですよ。業スーの冷凍食品は、美味しくて便利なものばかり揃っています。「え、200円以下?!」業スーのお値段以上すぎる冷凍食品を参考に、コスパ抜群の冷凍食品をゲットしちゃいましょう。(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2020年12月11日現在
2020年12月19日