作家養成スクール東京作家大学(学長:内村 宏幸、所在地:東京都渋谷区)は、本年創立10周年を迎えました。東京作家大学は、日本放送作家協会が協会の顔として幅広い活動を行ってきた故・市川 森一、故・藤本 義一、両名の名前を冠し、創造性と才能を育むべく、未来の新しい才能の発掘を目指して2015年春に設立しました。開校以来、約100講座数、受講者数は延べ3,000人を超え、各界で活躍をする講師陣のもと、さまざまな講義やイベントを通じて、小説、脚本、映像、ドラマなど、あらゆるジャンルの才能を育んできました。これまでに数多くの受講生が公募コンクールで受賞をしたり、作家デビューするなど多方面で活躍しています。これからも、創造性を刺激し、新たな才能を発掘するための努力を続けてまいります。また、5月の開校に向けて総合コースの新規受講生の募集も行っているほか、今秋には、自宅から独自の番組をネットラジオで放送する「おうちラジオ開局講座(仮称)」、落語のイロハから落語台本の創作の仕方を学ぶ「落語作家養成講座(仮称)」、酒場の魅力やニッチな情報を発信するクリエイターの養成を目指した「酒場マイスター養成講座(仮称)」など、時代のニーズにあったユニークな講座の開設も予定しています。今後も東京作家大学のこれからの10年にご期待ください。東京作家大学 創立10周年【受講生が受賞したコンクール(過去10年間の実績、一部抜粋)】●アンデルセンのメルヘン賞●藤本義一文学賞●日経小説大賞●LINEマンガ大賞●伊豆文学賞●創作ラジオドラマ大賞●ジュニア冒険小説大賞●西の正倉院 みさと文学賞●北日本文学賞 など【東京作家大学】所在地:東京都渋谷区道玄坂2-16-8 ビジネスヴィップ渋谷・道玄坂坂本ビル4F■お問い合わせ・受講申込み東京作家大学電話: 03-5459-2552受付: 11:00~19:00(日祝休)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月30日時代劇朗読劇『ひとごろし』が、5月3日(金・祝) から6日(月・休) に東京・俳優座劇場で上演されることが決定した。原作は、庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説を書いた小説家・山本周五郎による同名小説。今回は新潮文庫刊『ひとごろし』所収の「ひとごろし」の1作が朗読劇版として上演され、オリジナルのシーンや脚色が追加される。主演の双子六兵衛役は、声優、役者として活躍する堀江一眞と、声優の下鶴直幸、俳優の三本木大輔がマルチキャストで演じる。共演には、およう役で声優・歌手・役者として活躍する中島愛、かね役で声優の野村香菜子、小原好美がWキャストで出演。そしてアニメ『幽☆遊☆白書』の飛影役などで知られる檜山修之に加え、武井和歩、井上歌奏子が名を連ねた。演出を手がけるのは、「企画演劇集団ボクラ団義」主宰であり、舞台『炎炎ノ消防隊』シリーズ、ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士』、舞台『信長の野望・大志』シリーズなどで知られる脚本家・演出家の久保田唱。脚本は、俳優としてドラマや映画、舞台などにも出演している開沼豊が務める。<公演情報>時代劇朗読劇『ひとごろし』原作:山本周五郎著「ひとごろし」(新潮文庫刊『ひとごろし』所収)脚本:開沼豊演出:久保田唱【出演】堀江一眞中島愛野村香菜子小原好美下鶴直幸三本木大輔武井和歩井上歌奏子檜山修之※一部の配役はマルチキャストとなりますので出演回にご注意ください。公演日程:2024年5月3日(金・祝)~6日(月・休)会場:東京・俳優座劇場公式サイト:
2024年04月15日声優の新垣樽助、能登麻美子、山中真尋、各務華梨、倉知玲鳳が出演ピアノ・チェロ・ヴァイオリンの生演奏で上演する音楽朗読劇Enjil 旗揚げ公演 音楽朗読劇『刻音』ーTOKINEーが2024年3月23日 (土) ~2024年3月24日 (日)に科学技術館サイエンスホール(東京都千代田区北の丸公園2-1)にて上演されます。全公演終演後に、新垣樽助&江嵜大兄によるアフタートークの開催が決定しました。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式HP 公式X 音楽朗読劇【刻音】新垣樽助&江嵜大兄によるアフタートークの開催が決定!!Enjil旗揚げ公演、音楽朗読劇【刻音】が3月23日(土)、24日(日)に科学技術館サイエンスホールにて上演されます。全ステージ終演後には、新垣樽助と江嵜大兄によるアフタートークを開催します。劇作家、江嵜大兄のオリジナルストーリーを声優、新垣樽助、能登麻美子、山中真尋、各務華梨、倉知玲鳳が演じ、全楽曲をピアノ・チェロ・ヴァイオリンによる生演奏で上演します。終演後にはEnjil主宰の新垣と江嵜によるアフタートークを開催。スペシャルゲストも登場予定です。Enjilとは声優・新垣樽助と劇作家・江嵜大兄が主宰する演劇企画団体です。私たちが創るのは『音』にこだわった極上の音楽朗読劇。声優による『声』、演奏家による『音楽』。目には見えない情景を色鮮やかに映し出す『特殊音響』。観客の想像をかきたてる『物語とセリフ』。私たちがお届けするのは『音』によって五感を刺激し、観客の皆様と共に創り上げる舞台です。アフタートーク出演者新垣樽助マウスプロモーション所属声優、ナレーターとしてTVアニメ、吹き替え、CMナレーション等に出演。朗読劇企画「ふたり芝居」の主宰も務める。(主な出演歴)刀剣乱舞(ヘし切長谷部、長曽祢虎徹、千代金丸役)アンダーニンジャ(加藤役)葬送のフリーレン(ゲナウ役)僕のヒーローアカデミア(通形ミリオ役)テニスの王子様(木手永四郎役)Fate/Zero(間桐雁夜役)他多数江嵜大兄劇団や演劇ユニットへ脚本を多数提供し、濃密な会話劇の書き手として注目される。演奏と朗読を組み合わせた音楽朗読劇、バレエ・日本舞踊・オーケストラ・朗読を組み合わせた音劇など、『音』に関連した作品を多数発表している。(主な作品歴)ようこそ実力至上主義の教室へ(脚本)盾の勇者の成り上がり(脚本)神無き世界のカミサマ活動(脚本)ワールドダイスター(演劇監修・戯曲脚本)少女☆歌劇レヴュースタァライトReadingTheatre(脚本・演出)他多数公演概要Enjil 旗揚げ公演音楽朗読劇『刻音』ーTOKINEー公演期間:2024年3月23日 (土) ~2024年3月24日 (日)会場:科学技術館サイエンスホール(東京都千代田区北の丸公園2-1)【脚本/演出】江嵜大兄【作曲/音楽監督】furani■出演者藤堂 輝:新垣 樽助朝比奈 聖:能登 麻美子藤堂 影勝:山中 真尋朝比奈 奏:各務 華梨(23日のみ出演)/倉知 玲鳳(24日のみ出演)■公演スケジュール3月23日(土)昼公演13:00開場/14:00開演夜公演17:00開場/18:00開演3月24日(日)昼公演13:00開場/14:00開演夜公演17:00開場/18:00開演※全ステージ、アフタートーク開催※上演時間:1時間30分を予定しています。■チケット料金S席:8,000円(完売しました)A席:6,000円当日券:6,500円(全席指定・税込)※S席購入特典:キャスト集合ブロマイド(複製サイン入り) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月14日アメリカ占領下の沖縄で起きた1964年の米兵殺傷事件を扱ったノンフィクション『逆転』(伊佐千尋著、新潮社・岩波書店刊)から着想を得て、沖縄在住の劇作家・兼島拓也が書き下ろし、沖縄に出自を持つ田中麻衣子が演出を手掛けた舞台『ライカムで待っとく』。KAAT神奈川芸術劇場の制作で2022年に初演され、絶賛を受けた本作の、待望の再演が決定した。沖縄の過去、現在、未来が交錯するストーリーから浮かび上がるのは、米軍基地問題を始めとする数々の、解けないままの状態でいる沖縄の複雑な事情である。内地の人間が見ずに過ごして来た、もしくは見ないふりをしてきた沖縄の痛みを、軽やかに、されど鋭く突きつけた衝撃の舞台は、多くの観客の心を揺さぶり、思考を促し、幾つもの演劇賞を賑わせた。今回の再演で新たに出演が決まり、主人公・浅野役を担う中山祐一朗と、沖縄で脚本の改訂を進めている兼島拓也のリモートによる対談は、ふたりの朗らかな「はじめまして」の挨拶から始まった。新たなキャストを迎え、初演とは違うものに中山はじめまして、中山です。よろしくお願いします。兼島兼島です。よろしくお願いします。中山兼島さん、年間何本ぐらい戯曲を書くんですか。兼島最近は……2本ぐらいですね。中山2本も書くんですか!?兼島ラジオなどの舞台以外のものもあるので、2本とか3本とか。中山放送作家もされているんですね。えっと、このまま話していていいのかな?(一同笑)――ではこちらから質問を。中山祐一朗さんを新たに迎えての1年半ぶりの再演になります。兼島さんには再演が決定したことについて、中山さんには本作に新たに参加する、そのお気持ちからお話いただけますか。兼島初演に出演していただいた(浅野役の)亀田佳明さんと(タクシー運転手役ほかを演じた)南里双六さんは、作品世界を作り上げるうえで中心的存在となったおふたりでした。今回の再演ではそのおふたりに替わり中山さんと佐久本宝さんが出てくださることで、どんなふうになるだろうと楽しみに感じています。新たな人物像が立ち上がってきっといいものになるというイメージが僕の中にありますね。キャストが替わることで初演とはまた違うものになる、その期待が一番大きいです。あとは初演から1年半経っているなかで、沖縄においては辺野古の問題など社会情勢の変化といった点についても、作品に反映させていけるといいなと今現在は思っています。中山僕は初演は観ていないのですが、KAATの芸術監督であり僕が所属する劇団(阿佐ヶ谷スパイダース)の主宰の長塚圭史くんが当時、激推ししていたのを覚えています。それで今回、映像で観させていただいて、なるほど、長塚くんが激推しする理由がわかるなと。そういう作品に参加出来るのは光栄であり、怖いという感覚も最初はありましたね。こんなに完成されたメンバーの中に俺が入るの!? と(笑)。でも今は、怖さよりも楽しみのほうが大きいです。――KAATの制作陣、演出の田中麻衣子さんを始めとするスタッフ陣と1年以上に渡ったクリエーションの結果、作品は大変高い評価を受けました。兼島プロダクションのメンバーと何度もミーティングを重ね、台本は最終的に10回近く書き直しましたが、僕にとっては皆さんを信頼しながら書けた時間でした。皆さんがいろんな意見を言ってくださるから絶対にいいものになる! といった感覚がどんどん強くなっていって。そうして出来上がった作品が実際に上演され、多くの方から評価されたことは本当に嬉しかったです。岸田戯曲賞や鶴屋南北戯曲賞のノミネートもそうですが、なかでも嬉しかったのは読売演劇大賞の優秀作品賞をいただいた時ですかね。僕の書いた戯曲ということではなく創作プロセスの全体が評価されたことがすごく嬉しくて。そういう意味で今回は、これまでのクリエーションのプロセスに、初演から1年半分の思いを上乗せして上演出来ることが素直に嬉しいです。初演から1年半の社会の変化も反映できれば――先ほど中山さんがおっしゃった、長塚さんの激推しに納得した理由について具体的にお聞きしたいです。中山単純に、お芝居で表現するのに適した戯曲の書き方をされている作品だなと感じましたね。長塚君は若い頃、“テレビドラマのような戯曲を書く人”みたいに評されていて、でも途中でいきなり「演劇でしか表現出来ないものをやらなければ」といった使命感に燃えて、周りを巻き込み(笑)、転換していったんですよね。そんな彼にとって、とても気に入った方法で表現されている作品なんだなと思いました。長塚君は「演劇だからこうしなければいけない」とか頭でっかちに考えているところもあると思うんですよ。でもその頭でっかちな彼が脳みそホワ〜ンとなって「これ好きだな」と思える作品、そんなふうに感じました。さっきから長塚君の話ばかりしているのは、僕にとっての一番の物差しが彼だからなんですけど(笑)、前に劇団の舞台を観に来られたある先輩俳優さんが、「どっちなんだよ!?」って笑いながら一言、感想を言って帰られたんです。まさしくその通り、結末をはっきり提示しないのが長塚君の作劇のスタイルで、この『ライカムで待っとく』もそういった“分からない魅力”があるように感じて。分からないからもう一回観たくなったり、戯曲があれば読んでみたいと思わせる、そういう迷宮に誘い込む感じの面白さは長塚君の作品と似たものを感じます。でも、これは「どっちなんだよ」のままで終わらせてはいけない作品なんだろうなと。考えなければいけない問題と向き合わせる作品、そこが決定的に違うところかなと思いました。兼島沖縄に今ある問題……、まあ沖縄だけの問題ではありませんけど、やっぱり沖縄の人間は「どっちなんだ」ということをつねに問われ続けている立場ではありますね。どちらか分からない状態でもどちらかに決めなければいけない、そうつねに質され続けていて、“決める”と“決めない”のあいだでずっと揺れ動いているようなところがあります。政治的にどちらかに決められない状態なのに国の決定が頭から覆いかぶさって来る、といったようなことも頻繁です。そういう全体の構造についても書きたかったので、中山さんの今のお言葉で、書きたいと思った部分をちゃんと見てもらえた、届いていると感じられて嬉しかったです。その部分はちゃんと出来ていたのかな、と思えました。――お話のように、決めるか決めないか、どちらなのかと揺れ動くのは沖縄の人だけでなく、日本に生きる我々全体の立場でもあると感じられたからこそ、初演が多くの観客の心に響いたのだと思います。中山さんが演じる神奈川県在住の雑誌記者・浅野は、妻の祖父の葬儀のために沖縄を訪れますが、ひょんなことから60年前の沖縄で起きた米兵殺傷事件について調べることになります。この浅野はどういう役割、思いを託して生まれたキャラクターなのでしょうか。兼島浅野という人物が立ち上がっていった段階をお話しますと、最初は、KAAT神奈川芸術劇場に「作品を書いてほしい」と依頼された僕自身の立場を上手く作品に投影出来ないかな、ということが出発点でした。作劇上、歴史的な事柄を説明していく必要性があったので、沖縄の人間の立場ではなく、県外の人が沖縄で実際にあったことを知っていく、それが観客の皆さんと共有される、そういうことを狙って“県外でライターの仕事をしている人”というキャラクター設定となりました。この設定でどうなのかな、大丈夫かなといろいろ考えていくなかで、KAAT館長の眞野さんが「この戯曲、これを書いてほしいと依頼したKAAT自体に対しても挑発しているね」って、嬉しそうな感じでおっしゃってくれたんですね。それで、KAATがこの作品を作っている、その構図自体も批評的に捉えることが出来ればいいかなと考えて、そのための一番入りやすい形として浅野という主人公を立ち上げていきました。兼島拓也中山でも、僕と初演の亀田さんではだいぶ雰囲気が違いますよね。兼島今、中山さんと佐久本さんに合わせて少し脚本を直しているところです。佐久本さんも初演の南里さんより若い方なので、もう少し若い設定に変えようと。中山そうなんですね。僕はわりと“芝居をしないふうに演じる人”と思われていると自分で思っているんですが、初演の映像で見た主人公のようにライトに事を運ぶべきなのか、それとももうちょっと何か思いを込めた感じがあったほうがいいのか、そこは面白いところですね。あと、佐久本君のほうはかなりキャラクターが変わりそうですよね。なんとなく、ですけど。兼島そうですね。沖縄本土復帰50年を迎えたのが初演の時で、その後の本土からの沖縄への見方、たとえば報道のされ方に関しても少しずつ変化があるのかなと思っているので、中山さんがおっしゃったライトな感覚が、1年半前と今では受け取られ方が違うかもしれないなと。そういったことも今、田中さんやスタッフとのミーティングで、たとえば「語尾は違うほうがいいんじゃないか」とか「ここまで言ってしまうと露悪的過ぎないか」みたいにして話し合っている最中なんです。この1年半での社会自体の変化、変わっていない部分も含めて、この再演に反映出来ればいいなと思っています。『ライカムで待っとく』2022年度初演より(撮影=引地信彦)中山劇の序盤、沖縄のタクシーに乗るシーンで、浅野はタクシーの運転手にマウント取られる感じで会話が進むじゃないですか。その運転手を今回は佐久本君が演じるから、若者にマウント取られる感じになるのかなと。それがちょっと楽しみですよね。若者って政治のこととか考えてなさそうに思うけど、やっぱり沖縄に行ってみると、若者ですら何かを引きずっているんだろうな……といったリアルな空気が生まれる可能性がありますよね。沖縄では「慰霊の日」に上演――今回はKAATでの公演の後、京都公演、福岡公演、さらに沖縄公演も開催されます(6月22日、23日の沖縄「慰霊の日」に上演)。初演に続き、2024年の観客の心をどう揺るがすのか、注視しつつ自らもしっかり体感したいと思います。兼島初演を多くの方に評価していただいたことで、はたしてどんな作品なのかと期待値を上げて観に来られる方もいるだろうと思います。そういった方に対してもやっぱり楽しいもの、面白い作品として提示したいですし、繰り返しになりますが、初演からのこの期間の変化や新たな実感といったものを汲み入れて、新しく提示出来たらいいなと。中山さんを始めとした現場の皆さんの力を引き出せるような脚本にしていきたいと思っています。中山お話を伺って、こんなに賞を獲ったりノミネートされた作品だと知らなくて今びっくりしているんですけど、さらに書き直してくれるなんて……!(一同笑)いい作品であることはもう間違いないので、再演をするからには、なるべく多くの人に観に来ていただきたいなという思いが一番にありますね。そのうえで、稽古場でより面白いものに組み立て上げられたらいいなと。稽古場で積み重ねていく楽しみが演劇にはあるので、少しずつ初演とは違った感覚が生まれてくると思います。だから初演を観ている人にも、新鮮な面白さを感じてもらえるんじゃないかな。僕も稽古に入るのが楽しみです。取材・文:上野紀子撮影:石阪大輔<公演情報>KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』作:兼島拓也演出:田中麻衣子出演:中山祐一朗前田一世佐久本宝蔵下穂波小川ゲン神田青魏涼子あめくみちこ【神奈川公演】2024年5月24日(金)~6月2日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>【京都公演】2024年6月7日(金)・8日(土)会場:ロームシアター京都 サウスホール【福岡公演】2024年6月15日(土)会場:久留米シティプラザ 久留米座【沖縄公演】2024年6月22日(土)・23日(日)会場:那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場チケット情報()公式サイト:
2024年03月02日4人の直木賞作家たちが“はじめて○○したときに読む物語”をテーマに小説を書き下ろし、それらの小説をもとにYOASOBIが新曲を作り上げるプロジェクト「はじめての」。4作品のうち2作品がすでに朗読劇として2023年1月に上演されているが、残りの2作品も朗読劇『はじめての』〈後編〉として2024年1月6日(土)~8日(月・祝)、シアター1010(東京都足立区)にて上演されることになった。今回上演されるのは、辻村深月による「ユーレイ」(はじめて家出したときに読む物語)と宮部みゆきによる「色違いのトランプ」(はじめて容疑者になったときに読む物語)の2作品。脚本・演出は前編に引き続き石丸さち子が手掛け、豪華キャストが出演する。1月6日(土)の回に出演する津田健次郎。プロジェクト「はじめての」はもともとニュースで知っていたといい、「YOASOBIさんはかろやかさとナイーブさのバランスが絶妙なアーティスト。直木賞作家さんとYOASOBIさんがコラボレーションするなんて、面白いことを考えるなと思っていました」と話す。朗読劇の〈前編〉も観た津田は「前編はコメディ色が強い作品と静かめな作品と対照的な作品がセットで、楽曲はピアノアレンジが控えめに使われていましたよね。個人的にはもっとコラボ感を強く出していくためにも、セリフを言っているときに曲を流したり、原曲を使用したりしてもいいのではないかなと感じました。確かにあのポップさをこれらの物語に組み込むのは難しいとは思うのですが......その“違和感”こそ企画の大前提だと思うし、数多ある朗読劇と違うところだと思うから」と熱っぽく話していた。ちなみに津田の最近の「はじめて」を聞くと「どうなるか分かりませんけど、アニメを作る側の打ち合わせをしました」と明かす。「どんなときもはじめてはワクワクしますよね。僕は面白いことにはどんどん首を突っ込んでいきたいタイプだから」とも。観客に対しては「ワクワクする時間や、ほんの少しでも人生に豊かさをもたらす時間になれるといいなと思います。“観劇はじめ”の方もいらっしゃるかもしれませんが、生の朗読劇もスリリングですよ。ぜひ楽しみに来てください」と語った。取材・文:五月女菜穂【出演】津田健次郎(6日)/浪川大輔(7日)/崎山つばさ(8日)※トリプルキャスト豊原江理佳(6~8日)梅田彩佳(6、7日)/平野綾(8日)※ダブルキャスト
2023年12月13日舞台『放浪記』『がめつい奴』、ラジオドラマ『君の名は』で知られる劇作家・菊田一夫が1957年(昭和32年)に創立した「劇団 東宝現代劇」の有志“75人の会”が、コロナ禍での休止を経て4年ぶりに活動を再開することが発表された。「劇団 東宝現代劇」とは、昭和32年の芸術座第1回『暖簾』公演後、次代の現代劇俳優を育てるべく菊田の主唱により公募・試験の上、1期生23名を採用して設立された劇団。第1期生出身者は、丸山博一、井上孝雄、内山恵司、小鹿番、山田芳夫、青木玲子、小林誠、竹内幸子ら。そして、続く多くの劇団員が、東宝製作の演劇やミュージカルに長年にわたり出演してきた。今回の公演では、数ある菊田作品の中から選りすぐりの2作品『夜汽車の人』『毒薬』のリーディングの会を開催する。■演出家、劇団員の言葉世界中で猛威を振るったコロナウィルス、劇場という空間での演劇公演も勿論大打撃を受け、当東宝現代劇の有志による“75人の会”も4年もの自粛期間を余儀なくされておりました。その復活を助けてくださったのは、やはり劇団創始者である菊田一夫先生でした。本年(2023年)が菊田一夫没後満50年を迎え、菊田作品をもう一度世に送り出したく「特別公演」と題し、再出発しようという考えが75人の会で浮上致しました。発足当時75人居りました会員も大分少なくなりましたが、菊田作品の選りすぐりの2作品を、リーディングという形で発表し、長年応援してくださっているお客様、そして菊田作品を知らない世代のお客様にも、ぜひ楽しんで頂ける公演を一致団結して創ろうと、意気込み新たに公演に力を注いでおります。どうぞ本年12月21日、22日、深川江戸資料館小劇場に再びお運びくださいます様、皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。丸山博一横澤祐一東宝現代劇75人の会<公演情報>劇団東宝現代劇 75人の会 特別公演“菊田一夫没後50年 ドラマ・リーディングの会”【夜汽車の人】『放浪記』と並び評価される、1971年芸術座初演の傑作戯曲。詩人萩原朔太郎の想い人エレナとの出会いと別れ。そして、詩に向き合おうとする朔太郎のひたむきさ、それを支える妹、恩師、理解を得られない両親との葛藤を通して、詩人朔太郎の半生が描かれている。演出:丸山博一出演:大石剛、下山田ひろの、松村朋子、鈴木雅、古川けい、小林誠、柳谷慶寿、安宅忍、高橋ひとみ、高橋志麻子、劇団東宝現代劇75人の会、劇団東宝現代劇劇団員【毒薬】森光子、浦島千歌子らの出演で1963年に放送されたテレビドラマ脚本。悪運の強いある男にかかわる女性3人を描いた喜劇。素直に家に帰っていれば良かったものを……ある男が、家へ戻らず、愛人の所へも寄らず、会社の宴会等と嘘をつき、他の女の所へ行ったために巻き起こる大騒動。演出:横澤祐一出演:高橋志麻子、高橋ひとみ、下山田ひろの、古川けい、劇団東宝現代劇75人の会、劇団東宝現代劇劇団員■日時12月21日(木) 13:00 / 17:0012月22日(金) 14:00 / 18:15会場:深川江戸資料館小劇場■チケット料金前売:2,800円当日:3,000円11月10日(金) 前売開始
2023年10月21日『朗読劇「はじめての」<後編>』が、2024年1月6日(土) から8日(月・祝) に東京・シアター1010で上演されることが決定した。『はじめての』は、4人の直木賞作家と“小説を音楽にする”ユニットYOASOBIのコラボレーションによるプロジェクト。2023年1月の<前編>では『私だけの所有者』(島本理生)、『ヒカリノタネ』(森絵都)で、宮野真守、井上麻里奈、内田真礼/藤井ゆきよが出演。人気作家たちが「はじめて〇〇したときに読む物語」をテーマに執筆した小説と、YOASOBIの音楽が融合したかつてない朗読劇となっている。今回の<後編>では、『ユーレイ』(辻村深月)、『色違いのトランプ』(宮部みゆき)の2作品を上演。津田健次郎/浪川大輔/崎山つばさ、豊原江理佳、梅田彩佳/平野綾が出演する。『ユーレイ』は、夜の海が舞台の繊細な心情を描いた作品。本作は朗読劇に【リーディングミュージカル】の要素も交えた、新しい演出となる。そして『色違いのトランプ』は、平行世界で起きたテロ事件をきっかけに、スリリングに物語が展開していく。脚本・演出は、前編に続き石丸さち子が手がける。チケットは、最速先行を10月29日(日) まで受付中。<公演情報>朗読劇『はじめての』<後編>2024年1月6日(土) ~8日(月・祝) 東京・シアター1010原作:『はじめての』(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都)水鈴社刊脚本・演出:石丸さち子音楽:桑原あい演奏:能勢朝也音主題歌:YOASOBI【出演】津田健次郎(1月6日)/浪川大輔(1月7日)/崎山つばさ(1月8日)※トリプルキャスト豊原江理佳(1月6日~8日)梅田彩佳(1月6日・7日)/平野綾(1月8日)※ダブルキャスト※YOASOBIの出演はございません【上演作品】『ユーレイ』(辻村深月)『色違いのトランプ』(宮部みゆき)■オフィシャル最速先行受付期間:10月29日(日) 23:59まで関連リンク『はじめての』プロジェクト特設サイト:朗読劇『はじめての』公式X:
2023年10月20日写真と映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援することを目的として2002年に始まった東京都写真美術館の『日本の新進作家』展。将来性のある作家を紹介してきた同展の記念すべき第20回目となる展覧会が、10月27日(金)から2024年1月21日(日)まで開催される。今回は「見るまえに跳べ」をテーマに、不確かな時代を生き抜くための原動力を探る。21 世紀に入ってから、2001年のアメリカ同時多発テロ、2011年の東日本大震災、2020年に本格化した新型コロナウイルスの世界的感染拡大、そして2022年から今に続くロシアによるウクライナ侵攻など、日常を揺るがす大きな出来事が起こるなか、不安や迷い、そして深い孤独を感じずにはいられない人々のこわばった心をどう解きほぐすことができるのか。そう問いかける同展は、自らも孤独と向き合い、生きるための原動力の在処を写真作品によって示そうとする5人の作家を紹介するものだ。動物や昆虫、植物、オブジェやフィギュア、図版などを組み合わせたイマジネーション豊かな写真で独特の世界観を生み出す作家うつゆみこ。2016 年より、上野界隈に集まる人々を正面からとらえた〈路上〉シリーズを継続的に発表してきた淵上裕太(ふちかみ ゆうた)。新宿や横浜、大阪市西成区など、その街に通い詰めることでしか出会えない人々を独特の距離感で写した写真が強い存在感を放つ星玄人(ほし はると)。世界各国を旅し、幅広い分野で活動を展開しながら、写真、映像、インスタレーション、空間体験等によって表現の可能性を模索するビジュアルアーティスト夢無子(むむこ)。そして、真摯な眼差しで被写体の命と向き合い続け、2022年に出版された初の写真集『Helix』(出版・皆川明[minä perhonen] )も話題を呼んだ山上新平(やまがみ しんぺい)。5人それぞれに独自の手法をもつが、いずれも人とのつながりをたぐり寄せようとする作品によって観る者のかたくなな心を溶かし、人生の豊かさとは何かを思い出させてくれる力をもつ作家たちだという。前向きに歩む気持ちが込められた展覧会タイトル「見るまえに跳べ」も印象深い。<開催情報>『見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol. 20』会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)会場:東京都写真美術館 3階展示室時間:10:00~18:00、木金は 20:00 まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合開館翌平日休)、12月29日(金)~1月1日(月・祝)料金:一般700円、大学560円、高中・65歳以上350円※1月2日(火)、3日(水)、21日(日)は無料公式サイト:
2023年10月19日俳優の香取慎吾が、来年2~3月に上演される舞台『テラヤマ・キャバレー』で主演を務め、今年没後40周年を迎えた劇作家・寺山修司さんを演じることが10日、発表された。演劇、映画、ラジオ、テレビ、詩といったおさまりきらないジャンルにおいて、人々を惹きつける数多くの作品、言葉は、今もなお輝き続け、当時の寺山さんを知らない若者の世代にも注目されている。この物語は、寺山さんが亡くなる前夜から始まる。47歳、死を迎えるその瞬間何を思ったのか? 自身の死をも劇化し人々に何かを残そうとした寺山さん。まだ残したい言葉がある、胸躍るようなスペクタクルが作りたい、人生という物語を完結させたくない、死を目前にしても、作品を創ることへの熱い思いは消えなかった。寺山さんの前に「死」という登場人物が現れ、「死」と寺山の間で取引が交わされる。「日が昇るまでに、私(死)を感動させられる作品を作る猶予をあげよう」。「死」を感動させるため、また寺山さん自身も満足するまで、寺山さん最後の作品を命がけで作ろうとする個性あふれる劇団員たちと共に作り上げた作品とは?演出には、さまざまな国で活躍してきたデヴィッド・ルヴォーを迎える。主演は、寺山修司役初挑戦となる香取慎吾に決定した。また共演者には、成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、凪七瑠海(宝塚歌劇団)など、さまざまな舞台で活躍する役者がそろった。脚本は、新進気鋭の劇作家・池田亮氏が書き下ろし。そして、「あしたのジョー」他、寺山さん作詞の楽曲を数多く交えて、生演奏でオリジナル音楽劇として届ける。『テラヤマ・キャバレー』は、2024年2月9日~29日に東京・日生劇場、3月5日~10日に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。デヴィッド・ルヴォーと香取慎吾のコメントは以下の通り。○■デヴィッド・ルヴォー「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう」- 寺山修司この作品は、寺山を「再現」することが目的ではありません。それは誰であれ、不可能な事だと思います。イギリスの演出家なら尚のこと、無理でしょう。寺山修司は社会的、または身体的な「のけ者たち」を作品の中心に据えていました。そんな彼は、今の世界をどう思うだろうか? 彼の眩しいほどの想像力の灯火は、嵐のような現代において、どれほど奇妙で、滑稽で、とんでもない美しさを我々に見せてくれるのだろうか? このプロジェクトが提案された時、自分にはやらないという選択肢はありませんでした。○■香取慎吾死を迎える寺山修司を演じます。デヴィッド・ルヴォーさんが奏でる寺山修司に、僕の今をぶつけます。熱いキャバレーになりそうです。心燃やして参加します。
2023年10月10日皿を割った罪をとがめられ失意の中で死んだ“お菊”の物語を、明治時代の劇作家・岡本綺堂が悲恋ものに仕立てた『番町皿屋敷』。この世界を、映像技術を用いた朗読劇シリーズで知られるアメツチ(プロデューサー:安藤匠郎、脚本・演出:山田英真)が再構築する──。回替わりで出演するキャストの中で、「怖くない怪談」のコンセプトに強く共感する小林愛香がインタビューに応じた。皿を割るにいたったお菊の心情や、腰元の彼女と相思相愛の旗本・青山播磨との関係性を交えながら展開される本作。上演期間中、小林はお菊役として2回登板する。単なる怪談とはひと味異なる劇世界に、彼女は「昔の怪談ではあるけれど、現代の物語として受け止められる普遍性があると思います」とコメント。特に身分違いの恋に戸惑い播磨の愛情を試すお菊の女心、自身の真心を疑われお菊に刃を向ける播磨の悲しみに着目し、「現代人からすると突飛な行動に見えるかもしれませんが、奥底にある感情に心を寄せました」と語る。では、共感したお菊をどのように造形するのか──。そう小林に問いかけると「健気な少女性を出そうと考えています」と即答した。「純真無垢で汚れがないからこそ、お菊は播磨の心を試したんじゃないかと思うんです。それで期待とは異なる結果になったとしても、彼女は受け入れる。そうしたお菊の一面を意識しながら朗読することで、播磨との切ないすれ違いをドラマチックにお見せできたら」と意気込んだ。アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(2015年)において津島善子のCVを務めたことで知られる小林。過去には『選ばれなかった勇者の花嫁』(2020年)で朗読劇を経験している。主戦場の声優業や音楽活動と比べて、朗読劇にはどんな魅力があるのか──。そう尋ねると「一度幕が上がったらやり直しのきかない舞台では、役を演じるのではなく“生きる”に近い感覚を得られます」と述べる。そして「機会があれば台本を手放すお芝居にも挑戦して、自分の可能性を広げていきたいですね」と語った。公演は10月6日(金)~9日(月・祝)、東京・渋谷区伝承ホールにて。回替わりのキャストスケジュールは以下の通り。チケット販売中。※左から:お菊、青山播磨、十太夫、眞弓6日(金)19:30=佐藤日向、橋本全一、堀江一眞、高柳明音7日(土)13:00=小林愛香、阿部快征、橋本全一、島田愛野7日(土)18:00=石塚朱莉、市川太一、野津山幸宏、小林愛香8日(日)13:00=小林愛香、市川太一、野津山幸宏、和久井優8日(日)18:00=和久井優、阿部快征、堀江一眞、和泉風花9日(月・祝)13:00=高柳明音、橋本全一、堀江一眞、島田愛野9日(月・祝)17:30=高柳明音、阿部快征、市川太一、石塚朱莉取材・文:岡山朋代
2023年10月05日8月19日(土)、ダンス劇作家として活躍する熊谷拓明が作・演出・振付を手がけたダンス劇『マリーの夢』が上演され、会場の子供たち、大人たちに夢そのもののようなひとときをもたらした。神奈川県民ホールが、子どもも大人も一緒に音楽や舞台、アートなどを楽しむイベントとして実施する「オープンシアター」のメイン企画として上演されたこの作品。クリスマスの夜の夢の世界を描くバレエ『くるみ割り人形』の原作、E.T.A.ホフマンによる『クルミわりとネズミの王さま』を舞台化するという意欲的なプロジェクトだ。ホフマンが友人の子供たちに聞かせたというこの物語は、夢と現実が入り混じって少し複雑、ちょっと怖くて不気味な雰囲気だけれど、この作品ではさまざまなジャンルの舞台で活躍するダンサー、俳優が、それぞれの才能を余すところなく発揮しながら “おどる・しゃべる・うたう”ことで、不思議さと温かさが同居するユニークなステージを立ち上がらせた。撮影:飯野高拓公演当日の劇場ロビーでは、アクリル板を使ってアート作品を作る造形ワークショップや、『マリーの夢』の舞台で小道具として使われるキャンディを作るイベントも実施され、開演前からお祭りのような賑わい。子供たちはその楽しい雰囲気そのままに、席に着く。その後緞帳の前に登場したのは、岡本優、福島玖宇也が演じる「あの日の妖精」と「あの日のピエロ」。ふたりの軽快なおしゃべりが、皆を物語の世界へといざなっていく。撮影:飯野高拓撮影:飯野高拓幕が開くと、舞台中央には巨大なベッド。稲葉由佳利演じる主人公マリーが眠りにつき、夢を見るベッドだ。突如現れて子供たちを喜ばせたのは、キラキラと輝くクリスマス・ツリーと、色とりどりのプレゼントの箱。そこでは、マリーと兄のフリッツ(歌川翔太)とのちょっとした小競り合いや、ATSUSHIと、演出補も務める中村蓉とによるパパとママの会話、ネズミと戦う兵隊たちの戦いの様子が、生き生きとしたダンスで表現されていく。撮影:飯野高拓撮影:飯野高拓心に残る言葉もたくさん。長女のルイーゼ(東出宜子)が、大人になることへの憧れを込めて叫ぶ「ドキドキする!」という台詞に、ふと、胸が熱くなる場面も。撮影:飯野高拓上手にはさまざまな時計が配された不思議な部屋。その主、ドロッセルマイヤーを演じるのは、燐光群で活躍する俳優、鴨川てんしだ。少しおっかなく、表現力たっぷりに語ったり、マイクを手に朗々と歌い上げたりして、物語を牽引。彼がマリーにむけて語るクルミわりの物語が、次々とダンスになって表現されるさまはインパクト大だ。撮影:飯野高拓撮影:飯野高拓マリーが夢中になるクルミわり人形を演じたのは、風間自然。クールにも奇妙にも見える、スピード感たっぷりの人形振りで、愛らしいマリー役稲葉をエスコート。躍動感あふれるデュエットが鮮やかな印象を残す。撮影:飯野高拓撮影:飯野高拓中盤以降に満を持して登場となったネズミの王さま、八幡顕光も客席の目を釘付けに。元新国立劇場バレエ団プリンシパルならではの豪快なテクニックで客席を魅了するが、1980年代のヒット曲を歌いながらジャンプを決め、ネズミ役の熊谷とともに客席の大人たちをニヤリとさせた。撮影:斎藤弥里ダンスの楽しさ、物語を体感する楽しさにあふれたステージだが、どこまでが夢でどこまでが現実の世界なのか次第にわからなくなってくる不思議な感覚は、まさにホフマンの原作の世界そのもの。今回は1日限りの上演となったが、2024年度には神奈川県内で巡回公演を予定。より多くの子供たちが、この夢のようなダンス劇を通して、舞台の楽しさを体感することになるだろう。取材・文:加藤智子<公演情報>神奈川県民ホールオープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』原作:『クルミわりとネズミの王さま』E.T.Aホフマン作/上田真而子訳(岩波書店刊)作・演出・振付:熊谷拓明演出補:中村蓉出演:鴨川てんし(燐光群)/ATSUSHI(Blue Print)/中村蓉/東出宜子/歌川翔太/稲葉由佳利/風間自然/福島玖宇也/岡本優(TABATHA)/熊谷拓明/八幡顕光2023年8月19日(土)※公演終了会場:神奈川県民ホール 大ホール
2023年08月23日公募で集まった「今書きたい」劇作家陣の書き下ろし短編戯曲たちを上演劇作家のための企画株式会社ティーファクトリー主催、ティーファクトリー T Crossroad<花鳥風月>そして春『カミの森』『《花鳥風月》短編戯曲セレクション』が2023年5月31日 (水) ~2023年6月11日 (日)に座・高円寺1(東京都杉並区高円寺北2-1-2)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 「T Factory」川村毅が一年掛けて書き上げた新作まもなく開幕!5月31日(水)~6月11日(日)座・高円寺1にて、一年間掛けて書き上げた川村毅新作『カミの森』と、昨年開催されたT Crossroad短編戯曲祭に参加した気鋭の劇作家陣による短編戯曲上演が行われる。『カミの森』は、出演者も一年間の試演に参加し創作過程を共有した、今井朋彦、加藤虎ノ介、田中壮太郎をはじめ実力派俳優陣。<花鳥風月>セレクションは、南果歩、川口覚、土井ケイトはじめの出演者により、次代を担う劇作家たちを応援する。演出はすべて川村毅。川村毅の、力強くも笑いの絶えない新作戯曲とともに、優れた劇作家陣の戯曲のお祭りを楽しもう。『カミの森』キャスト土井ケイト水野小論、蓮見のりこ、重村真智子内田靖子、伊東 潤南 果歩、川口 覚、高畑こと美T Crossroadについて2020年40周年を機に、川村毅の新作戯曲をプロデュースする「T Factory」とは別に、劇作家カンパニーとして劇作家のための交流の場をつくりたいと立ち上げた「T Crossroad」。折からのパンデミックを鑑み、未来の演劇の希望になることを願う短編戯曲祭を開催してきました。公募による、今書きたい劇作家陣の書き下ろし短編戯曲たちを、協力俳優陣によりさまざまな組合せで初演した劇作家のためのお祭りです。「そして春」2022年度開催T Crossroad短編戯曲祭<花鳥風月>春夏秋冬にて、一年間試演しつつ書き進めた、川村毅新作『カミの森』完成版の上演と、気鋭の参加劇作家陣による<花鳥風月>短編戯曲セレクションを、座・高円寺1にて上演いたします。一年間掛けて丁寧に書き上げた川村毅新作『カミの森』。出演者も一年間の試演に参加し創作過程を共有した、今井朋彦、加藤虎ノ介、田中壮太郎をはじめ実力派俳優陣です。森の奥深くに<無>を求めて棲まう人々。この森をロケ地として侵食してくるゾンビ映画の撮影隊!現在を描きつつ笑いもあり、ひととき空間を創り手と観客が共有するライブパフォーマンスの醍醐味をぜひご堪能ください。季節が還った春、ぜひ、ティーファクトリー10年ぶり登場の、座・高円寺へ!あらすじ2022年度 T Crossroad 短編戯曲祭 にて、スタートラフとして一年間掛けて書き上げた 川村毅新作『カミの森』完成版+気鋭の参加劇作家陣による短編戯曲セレクション『カミの森』作・川村毅森の奥深くに〈無〉を求めて棲まう人々が在ったこの森をロケ地として侵食してくるゾンビ映画の撮影隊!ゾンビとはなんぞや?彼らもまた森に魅入られ溶けていく「自分が無であることをいったん理解したならば、あらゆる努力の目標は、無となることである。」この森に答えがあるかも知れない「ここで何をすればいいのか、わかりません」「生きていればいいんです。無ですから」※戯曲『カミの森』開幕に合わせ論創社より刊行予定【1】<花鳥風月>春夏秋冬 参加作品からのセレクション/三作品連続上演『あなたたちを凍結させるための呪詛』作: 綾門優季2022年2月、ロシアウクライナ侵攻が開始。コロナで倒れてから何故か頻繁にみるようになった脈絡のない悪夢。生活だけが大切で、他の誰にもわたしは興味がないのだろうか?悲しくないのに、ずっと泣いている。『かれは』作: 山村菜月久し振りに集まった3人は、何故かリサイクルショップ巡りをすることに。大量の不要品を両手に抱えて現れた友人は、相変わらずズボラでガサツで……しかし、記憶の中の彼女より、いくらかセンチメンタルに見えたのだった。『ウリコヒメ』作: 小野寺邦彦口八丁と手八丁にて身ぐるみを剥ぐ女衒のアマノジャクが出逢ったのは、セルフ生皮剥ぎで自ら春を売る、売り子の姫。着ぶくれしたその肌を、さてアマノジャクはサブスク期間内に剥ぎ切ることができるでしょうか?【2】<花鳥風月>春夏秋冬 参加劇作家による『カミの森』と同テーマの新作書下ろしリーディング二作品連続上演『聖地と流血』作: 波田野淳紘夜。救い主に祈りを捧げる母のもとに、彼女の息子が訪れる、人を殺して。すれ違い、格闘する母と子のモノローグ。『アナタの声で眠らせて』作: 萩谷至史とある新興宗教の信者が共同生活を行うアパート。不条理な現代社会で「穢れ」てしまった三人の男女は、その苦しみから解放されるために日夜浄化に励んでいた。大切なのは、シャブダ様の声を聞いて心穏やかに眠ること。今日も、静かな夜がやってきた。【関連企画<花鳥風月>戯曲コーナー開設】座・高円寺2Fのカフェ アンリ・ファーブルにて、「2022年度T Crossroad 短編戯曲祭春夏秋冬」参加戯曲図書館開設!カフェ内で全30作品お読みいただけます。ぜひ美味しい珈琲やお食事とともにお楽しみください。(期間: 5/16~6/11 カフェ営業時間11:30-19:00)公演概要ティーファクトリー T Crossroadそして春『カミの森』『《花鳥風月》短編戯曲セレクション』公演期間:2023年5月31日 (水) ~2023年6月11日 (日)会場:座・高円寺1(東京都杉並区高円寺北2-1-2)■出演者『カミの森』今井朋彦/加藤虎ノ介/大沼百合子/阿岐之将一/高木珠里/中田春介/堺小春/福寿奈央/田中壮太郎/【1】春夏秋冬 参加作品からのセレクション/三作品連続上演『あなたたちを凍結させるための呪詛』土井ケイト『かれは』水野小論、蓮見のりこ、重村真智子『ウリコヒメ』内田靖子、伊東 潤【2】春夏秋冬 参加劇作家による『カミの森』と同テーマの新作書下ろしリーディング二作品連続上演『聖地と流血』南 果歩、川口 覚『アナタの声で眠らせて』南 果歩、高畑こと美、川口 覚■公演スケジュール川村毅新作・演出『カミの森』5月31日(水) 19:00☆プレビュー6月1日(木) 19:006月02日(金) 15:00★6月03日(土) 14:00★/18:006月04日(日) 14:006月05日(月) (カミの森・休演日)6月06日(火) 19:006月07日(水) 14:00★6月08日(木) 19:006月09日(金) 15:00★6月10日(土) 14:00★/18:006月11日(日) 14:00★=託児サービスあり受付開始=開演45分前、開場=開演30分前上演時間は約2時間一幕の予定です<花鳥風月>短編戯曲セレクション06月05日(月) 15:00【1】★/19:00【1】06月06日(火)―06月07日(水) 19:00【2】06月08日(木) 14:00★【2】★=託児サービスあり受付開始=開演45分前、開場=開演30分前 自由席【1】春夏秋冬 参加作品からのセレクション/三作品連続上演【2】春夏秋冬 参加劇作家による『カミの森』と同テーマの新作書下ろしリーディング二作品連続上演上演時間は「1」約1時間15分「2」約1時間予定です■チケット料金全席指定:5,000円(カミの森)全席自由:4,000円(プレビュー/セレクション)(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月16日盛岡文士劇東京公演実行委員会主催、『盛岡文士劇』東京公演が2023年5月20日(土)に文京シビックホール大ホール(東京都文京区春日1丁目16-21)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 『盛岡文士劇』東京公演実施!文士劇とは、文士=作家が演じる芝居です。岩手県盛岡市で毎年年末に上演され、冬の風物詩として、多くの市民に親しまれています。盛岡での文士劇は、昭和24年に作家の鈴木彦次郎が中心となって開始しました。13年継続し一度中断を挟んだものの、平成7年に盛岡在住の直木賞作家、高橋克彦が発起人となり復活。演劇をはじめ文学や芸術が盛んな盛岡の土地柄や大勢のファンに支えられ、28回目の公演を迎えます。現在では、毎年公演される文士劇としては日本で唯一、公演回数も日本一と言われています。公演は、地元の各放送局アナウンサーらが盛岡弁で演じる「現代物」と実行委員会による「口上」、作家や文化人による「時代物」の三部構成。普段は標準語を話すアナウンサーらの慣れない盛岡弁や作家たちのプロにも負けない本格的な演技が会場を沸かせます。地元の名士のみならず、著名な文化人も多数出演。アドリブを連発する出演者もおり、会場内は終始笑い声に包まれます。今回は、歌人石川啄木の「生誕と終焉の地」の縁に繋がる、東京都文京区と盛岡市の友好都市提携5周年を記念し、文京シビックホールを舞台に、啄木の半生を描く時代物などを豪華キャストらが演じます。笑いあり、涙あり、そして感動ありの「盛岡文士劇」。今年、米ニューヨークタイムズ紙から「2023年に行くべき52か所」に選ばれた盛岡の、文化や風土を感じていただく絶好の機会ともなります。この機会にぜひご覧ください。プログラム(左から):髙橋由稀(2021ミスさんさ踊り)、細田啓信(岩手めんこいテレビ)、大塚富夫(IBC岩手放送)、髙橋佳代子(フリーアナウンサー)、神山浩樹(IBC岩手放送)現代物「あのなはん」~落語「盗人の仲裁」より【出演】大塚富夫(IBC岩手放送)、神山浩樹(IBC岩手放送)、工藤きづな(レポーター)、髙橋佳代子(フリーアナウンサー)、髙橋由稀(2021ミスさんさ踊り)、畑中美耶子(※声の出演)、細田啓信(岩手めんこいテレビ)日曜日の好日―。盛岡で蕎麦屋を営む大林真一・礼子夫婦の元に、次々客が来る。お見合いの席から逃げ出してきた姪っ子・綾子。店の看板娘・百合は、結婚報告に。同業の蕎麦屋・二代目・俊輔もやってきて、家の中は、にぎやか。その日、真一は、東京で開催される「盛岡・蕎麦を手繰る会」に行くという。新幹線に遅れると、バタバタと真一は出かけ、家に残った礼子らは、ケーキを食べに外出した。夕刻。不在の大林家に盗人・鈴木周吉が「ごめんくなんせ」と、上がりこんできた。物色中、タクシーの停車音が。真一が出発日を間違えて帰ってきた。慌てた周吉は、逃げ場を失い、部屋のドレッサーに隠れるが―。(左から):伊藤伸二(盛岡劇場館長)、南部利文(南部家の第46代当主)、三浦宏(岩手日報社相談役)、谷藤裕明(盛岡市長)、眞下卓也(IBC岩手放送代表取締役社長)口上本公演実行委員から、ご来場の皆様にご挨拶申し上げます。※写真は令和4年12月盛岡公演時の様子(左から):石橋美希(岩手めんこいテレビ)、阿部沙織(エフエム岩手)、綿世景(作家)、藤田弓子(女優)時代物「一握の砂啄木という生き方」【出演】浅川貴道(読売新聞長野支局)、浅見智(IBC岩手放送)、安達和平(劇団わらび座)、阿部沙織(エフエム岩手)、阿部知彦(岩手日報社)、安藤和津(エッセイスト・コメンテーター)、井沢元彦(作家)、石川真一(石川啄木御曽孫)、石橋美希(岩手めんこいテレビ)、内館牧子(脚本家)、北上秋彦(作家)、金田一秀穂(言語学者)、澤口たまみ(エッセイスト・絵本作家)、そのだつくし(漫画家)、高橋克彦(作家)※声の出演、文京区長、盛岡市長、千葉彩楓(2022ミスさんさ踊り)、羽田圭介(作家)、平谷美樹(作家)、藤田弓子(女優)、松本伸(写真家)、道又力(脚本家)、南海遊(作家)、ロバート・キャンベル(日本文学研究者)、綿世景(作家)若き天才詩人・石川啄木と堀合節子の結婚式の当日。そこに肝心の花婿に姿はなかった。節子は周囲の反対を押し切り、花婿のいない結婚式を行う。数日後、ようやく現れた啄木と節子との新婚生活が始まる。節子だけでなく、年老いた両親と妹、生まれたばかりの娘を養う責任が、まだ二十歳そこそこの啄木の肩にのしかかる。職を求めて北海道へ渡った啄木は、函館、札幌、小樽、釧路とさすらう。やがて、心が満たされない生活には、とても耐えられないと悟って上京。家族を呼び寄せる金を作るため、死に物狂いで小説を書きまくるが、原稿はまったく売れない。理想と現実の狭間で、もがき苦しむ啄木に、果たして明日はやってくるのか。出演者コメント内館牧子(脚本家)東京の友人知人たちによく言われます。「盛岡文士劇、二度目の東京公演にこぎつけたのね。いよいよ東京進出の夢が本格的に動き出したじゃないの」私はすぐに井沢元彦副座長の言葉を、サラリとお返しします。「何が『こぎつけた』よ。何が『いよいよ』で何が『東京進出』よ。本拠地は岩手県盛岡市よ。東京は地方巡業です」東京の皆々様、盛岡から看板スター総出で東京まで出向きます。イーハトーブの香りを、ゆっくりご堪能下さいね。金田一秀穂(言語学者)昨冬の文士劇は珍しく数か月前から稽古に出かけられたのですが、一週間前に自宅で転び、年は取りたくないもので、骨折。息子が代演致しました。御迷惑をおかけしました。今回は三代目、じっちゃんの名にかけて、京助役、あい努めます。何卒よろしく。ロバート・キャンベル(日本文学研究者)文士が文士劇のセンターを張る5月の東京公演であります!石川啄木は短い生涯に数知れずの悦びと寂しさを舐めつくした男で、脚が岩手から北海道、そして東京へと向かう途中たくさんの力強く美しい歌を産み出していきました。青年のスピリットと彼を支えた家族や仲間に群像で出会い楽しむことができるお芝居になっています。ぜひお越しください!公演概要『盛岡文士劇』東京公演公演日時:2023年5月20日(土)11:45開場/12:30開演会場:文京シビックホール大ホール(東京都文京区春日1丁目16-21)■出演者第一部:畑中美耶子、大塚富夫、髙橋佳代子、神山浩樹、細田啓信、高橋由稀、工藤きづな第二部:盛岡文士劇公演実行委員会第三部:高橋克彦、金田一秀穂、石川真一、井沢元彦、内館牧子、ロバート・キャンベル、文京区長、盛岡市長、藤田弓子、安藤和津、羽田圭介、北上秋彦、平谷美樹、道又力、澤口たまみ、松本伸、そのだつくし、綿世景、南海遊、浅川貴道、阿部知彦、浅見智、石橋美希、阿部沙織、千葉彩楓※出演者は都合により変更となる場合がございます。予めご了承ください。■スタッフ舞台監督:(株)アクト・ディヴァイス舞台美術:長内努大道具・置道具:(株)ベイス照明・音響:(株)アクト・ディヴァイスかつら・メイク・衣裳(時代物):橋本かつら店・葛尾和子スタッフ協力:盛岡演劇協会ほか制作協力:オフィス・REN■チケット料金S席:6,000円A席:5,000円(全席指定・税込)【主催】盛岡文士劇東京公演実行委員会【共催】盛岡市、文京区、盛岡市文化振興事業団、岩手県文化振興事業団、岩手日報社、IBC岩手放送、テレビ岩手、岩手めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、盛岡タイムス社、岩手ケーブルテレビジョン、ラヂオ・もりおか、岩手県芸術文化協会、盛岡芸術協会、盛岡商工会議所【後援】岩手県、岩手県教育委員会、NHK盛岡放送局、朝日新聞社盛岡総局、毎日新聞社盛岡支局、読売新聞社盛岡支局、産経新聞盛岡支局、日本経済新聞社盛岡支局、河北新報社、共同通信社盛岡支局、時事通信社盛岡支局 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月17日アメツチ新人作家発掘プロジェクト『ウブスナvol.1』が2023年2月1日 (水) ~2023年2月5日 (日)にシアターKASSAI(東京都豊島区東池袋1-45-2)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて12月1日(木)19:00より発売開始です。カンフェティにて12月1日(木)19:00よりチケット発売開始 公式Twitter(@ubusunainfo) アメツチによる新人作家発掘プロジェクトとして立ち上がった「ウブスナ」細川博司との共同企画による第一弾は、中馬真弥(劇団中馬式)と鈴木佑輔(モンコックハウス)の両名による2公演入れ替え公演ストーリー『ナラティブ・アプローチ』脚本・演出:鈴木佑輔元ギャング、現弁護士であるジェームズはとある事情で元殺し屋のアレン・アイザックを刑務所から出所させる事になる。外に出たアレンの目的は今まで殺してきた人の遺族に謝罪をする事。奇妙な縁で結ばれた二人の男。 これは語り手と紡ぎ手の物語。『ミッドナイト・ホットスナック』脚本・演出:中馬真弥冬のある日。主人公サクラは医大の入試に失敗してしまう。泣きながら帰っていると、華やかなドレス姿の女性・ユキに慰められ、マフラーをもらう。ユキを追い、サクラはスナック「パブスプリング」で働き始める。サクラを暖かく迎え入れるパブスプリングのママ・イズミ、常連のカツラや衿島。しかし、サクラの頑張りもむなしく、店の営業はどんどん傾いていく。店を失い、ばらばらになっていく登場人物たち。演出・企画コメント『ナラティブ・アプローチ』脚本・演出:鈴木佑輔「ナラティブ・アプローチ」は昨年自団体で上演し、自分の中で一つ成長させてもらった思い入れのある作品です。その、作品を今回のキャストに合わせて手を加えました。素敵なキャスト、スタッフの皆様に囲まれて緊張をしておりますが、前回観ていただいた方にも、初めて観ていただく方にもにも愉しんでいただけるよう全力で作品作りをしていきます。この作品を通じて、心になにか残せたら幸いです。鈴木佑輔『ミッドナイト・ホットスナック』脚本・演出:中馬真弥「ミッドナイト・ホットスナック」は、私が演劇ユニットを立ち上げた年に上演した作品です。当時、医学部入試で女性受験生が不利になる入試差別が話題になりました。スナックでアルバイトをしていた私は、日々自分のコミュニケーション能力の低さを実感していました。自分なりの形で、差別に対する否をつきつけたい、という気持ちがこの作品を書くきっかけだったと思います。演目自体は初演、再演を経て三度目の上演です。素敵なキャストたちの魅力を生かすことを心がけつつ、過去の自分が書いた脚本と今の私の感覚を擦り合わせて、作品をよりアップデートさせたいです。また、新人作家発掘プロジェクトの第一段ということで、ナンバリングのトップバッターであること・二演目が入れ替わりに同期間上演されること……等々、プレッシャーはありますが、先輩方の胸を借りるつもりで、楽しく精一杯頑張ります!中馬真弥企画:細川博司前途ある若者たちに、未来への道をつなぐのは我々「もうすぐ老人たち」の仕事のはず。微力ながら、それを有言実行します。才能ある若者たちよ、あとは好きにやってくれ!細川博司企画:安藤匠郎まだまだ自分も「何かしてあげる」ような立場とは思ってません。しかし何とかこの歳までやってきて、若い作家にいつもより少しだけ大きな機会とか普段呼べない人とか、何かしらの経験を提供できるようにはなったようです。ありがたいことに。勿論これを機に更に伸びていき、もっと大きな企画でもご一緒できたら良いなという下心はあります。それが現実になる事を願ってます。安藤匠郎キャストコメントアレン(少年時代)役佐藤智広この度、『ウブスナvol.1 「ナラティブ・アプローチ」』でアレン(少年時代)役として参加させていただく佐藤智広です。"少年時代"ということで、独りで創り上げていく役ではないと考えております。自分が出来ることを全てやって、お客様に良い作品をお届けできるよう稽古に臨みます。少し硬くなりましたが、何よりも楽しみな気持ちが勝っています。宜しくお願いいたします。リアム役福地教光この度、鈴木佑輔さん脚本の「ナラティブ・アプローチ」に出演致します。"新人作家発掘プロジェクト"とプロデューサーに聞いてピンと来たといいますか。それは近年特に、演劇における才能豊かな人材を見い出し育てることの重要性を感じていたからです。この企画で僕もたくさん刺激をもらうでしょうし、後進の演劇的発展の一助になれれば幸いです。我々作り手にとっても観客にとっても、良い出会いの場になればと思います。ぜひご覧ください。サクラ役森岡悠「ミッドナイト・ホットスナック」サクラ役で出演させていただきます。森岡悠です。既に脚本の方を拝見させていただいたのですが、文字からその瞬間その瞬間の空気感が伝わってくるというか…、グッと掴まれて離してもらえないような感覚があり、実際にサクラとしてこの物語に飛び込んだらどんな景色が見えるんだろうと既にとてもワクワクしています。観に来てくださった皆さんと同じ空間を味わえたら嬉しいです。ご来場心よりお待ちしております。ユキ役鶴田葵新人作家・演出家発掘プロジェクトという新しい企画の第1回目に参加させていただきますが、この作品がお稽古していくにつれどう色づいていくの今からとても楽しみです。皆様の心の中に残る作品の1つになるように精一杯頑張りますので、是非劇場に足を運んでいただけたら幸いです。ご予約お待ちしてます!演劇プロジェクトアメツチ2019年にプロデューサーの安藤匠郎と演出家の山田英真により結成。プロジェクションマッピングやホログラム映像など技術を駆使した演出を特徴としながらもそれだけに拘らず、ライブ感・登場人物が舞台上で生きていることを最重要視し、技術の新旧に拘らず「生」の物語を演出する上での最適解を模索する”マルチモーダルエンターテイメント”を掲げている。クリエイティブ面では脚本・演出など舞台上のほぼ全てを山田が担当し、スポークスマン的役割、アートディレクションなどの舞台外のほぼ全てを安藤が担当する事が多い。【公式サイト】 公演概要アメツチ新人作家発掘プロジェクト『ウブスナvol.1』公演期間:2023年2月1日 (水) ~2023年2月5日 (日)会場:シアターKASSAI(東京都豊島区東池袋1-45-2)■出演者アレン:小沢和之アレン(少年時代):佐藤智広リアム:福地教光ジェームズ:土田卓ビリー:土矢兼久ブレイク:佐藤圭右ハリー:中川むっくサクラ:森岡悠ユキ:鶴田葵イズミ:馬渡直子エリシマ:緒方ちかカツラ:池澤汐音■公演スケジュール2月1日(水) 19:00【A】2月2日(木) 19:00【B】2月3日(金) 14:00【A】 / 19:00【B】2月4日(土) 13:00【B】 / 18:00【A】2月5日(日) 12:00【A】 / 16:00【B】【A】ナラティブ・アプローチ【B】ミッドナイト・ホットスナック※本編約100分■チケット料金全席自由:6,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月01日モーツァルトの3本の傑作オペラ『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』の台本を書いた、イタリアの詩人で台本作家ロレンツォ・ダ・ポンテの奇想天外な"逃げる"人生を描いた音楽劇『逃げろ!』が、来年2月より上演されることが決定した。舞台はウィーン。1779年にヴェネツィアを追放され逃げ出してきたダ・ポンテが、オーストリア・ウィーンで桂冠詩人として成り上がり、そしてヨーゼフ2世の死とともに追い詰められ、ウィーンも逃げ出すはめになる彼の人生の栄枯盛衰をドラマ化。ダ・ポンテ(自称天才)とモーツァルト(真の天才)、対照的なふたりがドタバタとぶつかり合いながら3作もの傑作オペラを生み出すに至ったその背景や、サリエリやヨーゼフ2世、ダ・ポンテを嫌ったレオポルト2世なども登場し、ウィーン時代のダ・ポンテの生きざまを浮かび上がらせる。ダ・ポンテを演じるのは、A.B.C-Zの橋本良亮。そして天才モーツァルト役は佐藤流司が務める。本作は、モーツァルトのオペラをクラシック形式そのままではなく、ロックテイストにアレンジしスピード感あふれる楽曲やオリジナル曲も含め、バンドによる生演奏やキャストたちの歌によって厚みのあるステージを作り上げる。2023年2月10日(金) から2月12日(日) 福岡・キャナルシティ劇場、2月17日(金) から2月19日(日) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、2023年2月21日(火) から3月1日(水) 東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。■橋本良亮(A.B.C-Z)コメントこの度、音楽劇『逃げろ!』の出演が決まりました。僕はダ・ポンテ役をやらさせて頂きます。演出家の鈴木勝秀さんとはもう3度目のタッグとなります。鈴木さんのオリジナル作品にまた出演できるという事で、お話を頂いた時は、いい緊張感といいプレッシャーを感じながら、よし、やってやる! と気合いが入りました。また、オリジナルミュージックもあるという事なので今から心待ちにしています。そして、クラシックとロックを重ねるという試みもとても楽しみです。「ヘラヘラしてる、おっちょこちょい、調子もの役」とお伺いしたので、自分なりのダ・ポンテをどう演じられるのか? 今からすごく楽しみです。橋本良亮が舞台で輝いてる所が好き! という方は是非遊びにきてください! ステージ上の僕は裏切りません。是非。■佐藤流司 コメントモーツァルト役を演じさせて頂きます。まずは見てください、過激と興奮で彩られたヴィジュアルを。モーツァルト本人も吃驚していると思います。そして感じて下さい。『逃げろ!』というタイトルから感じる力強さを。人生においてモーツァルトを演じる機会もそう無いと思いますので、本当に幸甚に存じます。さて、モーツァルトと言えば「レクイエム」「魔笛」「アイネクライネナハトムジーク」などが有名ですね。クラシックを部屋で流して寝落ちする程度のミーハーな私でも知っているレベルの言わずと知れた天才。その天才を平成が産んだ天才が演じます。謙遜したいんですけどこればっかりはしょうがない。天才なのですから。天才なのだから。といった具合に、常識や社会性が欠如している役どころだと演出のスズカツさんより教えて頂きました。楽しみです。■上演台本・演出 鈴木勝秀 コメントダ・ポンテのことは、3年前にプロデューサーから渡された資料で知り、すぐにウィーン時代をカットアップした芝居の構想が浮かんだ。だが、ダ・ポンテとモーツァルトのキャスティングには時間をかけた。生命力の塊ダ・ポンテと天才モーツァルト。このツートップは実力だけではなく華が不可欠。しかも、僕の戦術をよく理解していることも外せない。そこで様々な組み合わせを試行錯誤して、ダ・ポンテに橋本良亮、モーツァルトに佐藤流司を決めた。主軸が定まってからは一気に走った。そしてサッカーで言うところのプレイメーカーに篠井英介さん(サリエリ)がいて、最終ラインの中心に村井國夫さん(ヨーゼフ2世)を要する最強のキャスティングが叶った。こうなったからには、『逃げろ!』を、この数年様々なスタイルで取り組んできた、"ROCKバカ芝居"の集大成にしたいと思っている。<公演情報>音楽劇『逃げろ!』~モーツァルトの台本作者ロレンツォ・ダ・ポンテ~上演台本・演出:鈴木勝秀音楽:大嶋吾郎■出演ロレンツォ・ダ・ポンテ:橋本良亮(A.B.C-Z)ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:佐藤流司ココ:渡邉美穂バレッラ:弓木大和ラザロ:内河啓介カサノヴァ:細見大輔サリエリ:篠井英介ヨーゼフ2世:村井國夫■ミュージシャン大嶋吾郎(Vo / G / Syn)YOKAN (Reeds / Brass)GRACE (Ds / Per / Vo)●福岡公演2023年2月10日(金)~2月12日(日) 全4公演会場:キャナルシティ劇場問合せ:キョードー西日本0570-09-2424(月曜日~土曜日 11:00~15:00)●大阪公演2023年2月17日(金)~2月19日(日) 全4公演会場:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土曜 11:00~18:00)●東京公演2023年2月21日(火)~3月1日(水) 全9公演会場:新国立劇場 中劇場問合せ:キョードー東京0570-550-799(オペレーター平日11:00~18:00 / 土日祝10:00~18:00)■チケット料金全席指定:10,000円(税込)※料金は、福岡公演、大阪公演、東京公演ともに共通。※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。一般発売開始日:2023年1月15日(日) 10:00より公式サイト:公式Twitter:
2022年11月04日前田敦子主演、菊池風磨共演で劇作家・根本宗子の舞台を初映画化した映画『もっと超越した所へ。』から、4者4様、劇中の色とりどりなカップル4組8人を紹介するセリフ付きキャラクターポスターが解禁となった。『もっと超越した所へ。』(もっ超)から新たに解禁されたキャラクターポスター8枚は、本作に登場する4組のカップルそれぞれを表すセリフと決めカットの写真で構成。自分自身は真剣だけど、傍から見ると、ちょっと滑稽(ファニー)な光景すら浮かび上がる言葉の数々に、恋愛する者たちは主人公たち誰かしらに共感するかも!?愛しき4組のカップルたちはこの恋をどう超越していくのか…ますます気になるポスターに仕上がっている。もっ超カップル その1・真知子と怜人の場合<メンヘラと言われがちなデザイナー 可愛い男の子にとにかく目がない>真知子(前田敦子)「え、ご飯も食べていく・・?」<やっかい系ヒモストリーマー ホントはバンドマン志望だが根性なし>怜人(菊池風磨)「真知子ちゃんの家、行ってもいいんだよね?」10数年ぶりの再会にもかかわらず、愛くるしい笑顔と愛嬌で、そのまま真知子の部屋に転がり込む怜人。甘え上手な可愛さを見せながらも、強く束縛する怜人に、“恋愛間違いがち”真知子の抜け出せない“沼恋”がはじまる――。もっ超カップル その2・美和と泰造の場合<見た目も心も彼氏に染まるギャル彼氏の意見が絶対>美和(伊藤万理華)「美和もオリジナルでいるー」<根拠のない自信家フリーターノリと勢いだけで生きている>泰造(オカモトレイジ)「俺は俺のオリジナルで生きてんだから。人と同じとかダサ過ぎだからね?」いつでもハイテンションで自信家のフリーター泰造とアパートで同棲するショップ店員・美和。自分の悩みをはぐらかされても、彼氏の言うことは絶対!?もっ超カップル その3・七瀬と慎太郎の場合<シングルマザー風俗嬢気合と根性で何事も乗り切る>七瀬(黒川芽以)「えーやばい、嫌いになる?チェンジする?」<落ちぶれた元子役俳優プライドの高さだけは一人前>慎太郎(三浦貴大)「いやほんと、映画の浅い知識とかで喋ると俺みたいなプロにはばれるよ?」お気に入りの風俗嬢・七瀬の店に通い続ける常連客の落ちぶれた元子役俳優・慎太郎。映画や芸能界への知識が浅い七瀬を小バカにしつつ、承認欲求と優越感に浸る。もっ超カップル その4・鈴と富の場合<今でも芸能界で生き続ける元子役タレント 「あの人は今?」的なポジション 我慢強い>鈴(趣里)「ねえ、わたしお昼ご飯の支度したいんだけど」<あざと可愛いボンボン 一見優しいが、大事なのはいつでも自分>富(千葉雄大)「で、向こうから行って来たの、『顔がタイプだから会いたい』って」父親の会社で働く“お坊ちゃん”の富(とみー)と都内の高級マンションで暮らすしっかりものの元子役タレント・鈴。友達以上恋人未満の関係で楽しく暮らす2人だが…。『もっと超越した所へ。』は10月14日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:もっと超越した所へ。 2022年10月14日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022『もっと超越した所へ。』製作委員会
2022年08月31日サンライズパブリッシング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:西潟 洸徳、以下 サンライズパブリッシング)のプロデューサー・水野 俊哉の最新刊『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』を、2022年7月30日に秀和システムより発売いたしました。富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み「ビジネス書の著者になれば、本業のブランディングや集客に役立つ!」「出版は最高の自己投資になる!」確かに、それは事実です。でも、その一方でヒット率0.001%という厳しい世界なのも、出版業界の現実。本を出しさえすれば、誰でも成功できるわけではありません。実際には、出版をきっかけに富豪になった人がいる一方で、本を出しても上手にビジネスに結びつけられず貧乏なままの人もいます。【富豪作家とは】・締め切りなのに南の島でバカンス中。・自分専用の編集者、ライターがいる。・投資やビジネスで数千万円から数億円の売上がある。・本業で儲かっているから印税は別にいらない。・普段の足はテスラ、カイエン、マカン、ゲレンデなどの高級車。・本を書いたらさらに本業の収入が上がった。【貧乏作家とは】・締め切りに遅れがち。・担当編集者に頭が上がらない。・収入は良い時で平均的なサラリーマンくらい。・本を書くためにアルバイトなど他の仕事を掛け持ち中。・常に自転車か徒歩で移動。・夢はいつかはベストセラー作家に。あなたはどちらを目指しますか?13年間、作家・プロデューサーとしてビジネス書業界で活躍してきた著者が、富豪作家になる方法を教えます。▼目次富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み 概要第1章 富豪作家、貧乏作家とは?第2章 富豪作家は○○である第3章 出版で人生が変わっちゃった人・水野俊哉の「富豪作家への道」第4章 富豪作家の秘密、教えます第5章 現代の富豪作家列伝▼水野俊哉 出版記念ウェビナー概要本書の出版を記念して以下日時にウェビナーイベントを開催します。水野 俊哉本人が富豪作家の秘密について、書籍には書けなかったこともお話しします。・開催日時(1)8月28日(日) 15:00~17:00(2)9月7日(水) 17:00~19:00・お申し込みフォーム ・お問い合わせMAIL: sunrise.pub.office@gmail.com 水野 俊哉出版記念ウェビナー▼水野俊哉(みずの・としや)プロフィール水野 俊哉1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。複数の会社に出資するエンジェル投資家でもある。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社でクリニック経営者、オーナー経営者、不動産投資家などの出版及びプロモーションのアドバイスなどを行っており、その活動は「出版ブランディング×Web」のクロスメディア「パブリア」に詳しい。著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』『ベストセラーの値段 お金を払って出版する経営者たち』(秀和システム)など多数。●「出版ブランディング×Web」のクロスメディア パブリア ▼『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』概要発行 :秀和システム著者 :水野 俊哉発売日:2022年7月30日仕様 :四六版 280ページISBN :9784798067209価格 :本体1,650円(税込)Amazon : 楽天ブックス: ▼サンライズパブリッシング 会社概要会社名 : サンライズパブリッシング株式会社代表者 : 代表取締役 西潟 洸徳所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW22階URL : 事業内容: 富裕層向けコンサルティング、出版事業、文化人タレントプロデュース、各種WEBサイト運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月16日昨年のトニー賞でストレートプレイでは最多となる12部門にノミネートされた『Slave Play』。その脚本を手掛けた新進気鋭の劇作家、ジェレミー・O・ハリスが、2019年にオフ・ブロードウェイで初演。人種、セクシュアリティ、家族、格差社会、モラル、アイデンティティといったテーマをリアルな会話で鋭く描き、大胆で刺激的な内容が非常に魅力的だと話題となった舞台『ダディ』が、小川絵梨子演出、中山優馬主演で日本初演を果たす。若いアフリカ系アメリカ人のアーティストであるフランクリン(中山優馬)は、LAに住むセレブの初老アートコレクターであるアンドレ(大場泰正)に出会い、その魅力に抗えず、二人は熱い関係を深めていく。フランクリンの友人で駆け出しの俳優、マックス(原嘉孝)やインフルエンサーのベラミー(前島亜美)、そしてフランクリンの才能を見出すアートディーラーのアレッシア(長野里美)はふたりの関係に関して黙認するが、クリスチャンでこうるさいフランクリンの母親、ゾラ(神野三鈴)は、自分の息子が危険にさらされていると疑いを持つ。そして、彼女は彼らふたりの関係を崩そうとアンドレを追い詰めていくのだが…。中山優馬、大場泰正、原嘉孝、前島亜美、神野三鈴に、作品の魅力やその斬新さ、それぞれの役柄や、カンパニーの様子などについて話を聞いた。稽古を重ねる中でみえてきた行間の豊かさ――『ダディ』はアメリカ演劇界注目の劇作家、現在33歳のジェレミー・O・ハリスの日本初上陸作品です。その戯曲の魅力をどう感じていらっしゃいますか。中山劇中で大きな問題が起きることは起きますが、僕が魅力を感じているのは、問題が起こるところ以外の行間の部分。本読みを重ね、立ち稽古をしていく中で、より行間の豊かさを感じるようになりました。神野それぞれの人物が本当に生き生きと、時に残酷でありながらもリアルに描かれている戯曲だと感じています。どの人物も多面的で、そういう人たちが誰かと関わることで、自分自身の違う一面が見えてきたりする。また、主人公のフランクリンだけではなく、一人ひとりが成長し、自立していくんです。主人公はアフリカ系アメリカ人ですが、きっと、日本のお客さんも共感できるところがいっぱいあると思います。前島これまで本読みを丁寧にやってきました。日本語訳をどう整えていくかというところを時間をかけてやってきた中で、今、私はどの登場人物も好きになっています。みんな人間らしく愛があり、憎めないんですよね。登場人物をこんなに好きになれる作品はなかなかないです。大場本当に登場するのは素敵な人ばかりで。この戯曲、複雑なところも沢山ありますが、分別くさい本ではないんですよ。それぞれ違うバックグラウンドを持った人たちが出会った時、当然生まれる軋轢をリアルに、そこにある痛みごとしっかりと描いている。またそういうことを技巧的にではなく、さらけ出して見せている。そんなところにも若い作家らしい鮮度を感じています。原確かに人種も違えば宗教も違う、バックグラウンドが違う人たちが集まった物語ですから。誰が正しいとか正しくない、とかではないんですよね。愛の形もいろいろで正解があるわけではない。そう、正解がない作品。そういう戯曲だと思います。一生懸命なフランクリンに皆が振り回されるお芝居――それぞれの役についてはいかがでしょう。中山さんはアフリカ系アメリカ人のフランクリンを演じますが、今どう見えていますか。中山稽古を進める中で、すごく一生懸命な人だと思うようになりました。フランクリンはアーティストですが、どうしてアーティストになったのかと考えるとやっぱり、一生懸命生きていく中での一種の自己表現だと思うんです。単なる職業として選択したというより、自己表現。一生懸命に生きているんだなと。一生懸命な人だと。神野「一生懸命」って何回言うの(笑)?一同(笑)。原視野が狭いといったら狭いですよね。神野狭いよね。でも、それが一生懸命ってことだよね。中山そういうことです。舞台『ダディ』ビジュアル神野フランクリンは瞬間瞬間を生きているから。確かに一生懸命という言葉でしか言い表しようがないよね。また、それをごまかさない。それだから周囲の人が振り回されるのかもしれないんだけれど。中山嫌な奴になってもおかしくないのが憎めない存在になっているのは、ひたむきさがあるからなんだろうと思います。大場基本、そういうフランクリンにみんなが振り回される芝居なんですよね。――神野さんはフランクリンの母ゾラ役です。神野さんは“母親という立場の女性”を多く演じていらっしゃる印象があります。いろんな人の母親になっていらっしゃるなと。神野そうなんですよ。しかも、息子はジャニーズの方が多いですよね。つい先日までドラマ『マイファミリー』で二宮(和也)くんのお母さん役を演じ、その前は舞台『オレステイア』で生田(斗真)くんのお母さん役という幸せ!中山ジャニーズの母!原稽古場でも母です。神野いや、“恋人”って言って(笑)! 嘉孝の彼女を演じたい。一同(笑)。――息子役の中山優馬さんはどんな印象ですか。神野作品全体に対して責任を持ってその場にいらっしゃる。それと、芝居に嘘がないですよね。感性が豊かで、今この場で起きていることにちゃんと反応し、心でやり取りをしてくれると感じます。嘉孝もそう。みんなそれは共通していらっしゃいますよね。だから、ほんとなんて素晴らしい息子たちだろうと。――大場さんはフランクリンの恋人となるアンドレ役です。アンドレはどんな人物でしょうか。大場アンドレは大金持ちのアートコレクター。何十億、何百億のアートも見境なく買うんですが、世の中にあるいろんな“美”を収集しているという感じで。そんな中でフランクリンに出会い、惹かれる。フランクリンの外見だけじゃなく、内面にも“美”を見出だすんです。多分、アンドレにとってフランクリンはアート以外で初めて強く心が揺さぶられ、惹かれた人間なんだろうと。そして、そんなフランクリンの核にどうにか辿り着きたいと思っている。優馬くんの芝居には嘘がないと三鈴さんがおっしゃいましたが、本当にそうなんです。等身大で飾り立てず見せてくれる。そういうフランクリンでいてくれることがすごくうれしいし、好きになれるなって感じています。中山大場さんが演じるアンドレもすごくセクシーですよ。神野そう、セクシー。また品があるんですよ。ご本人はジェントルマンですが、目が時々笑っているか笑っていないのかわからない時があって(笑)。でもそういうところもアンドレのミステリアスな部分と重なります。本を読んでいる段階では、アンドレはどこか嫌悪感を覚えるような人だと思ったんですが、大場っちがやると悲しみを抱えた、やさしい人の雰囲気があるんです。でも、ゾラとしてはそんなアンドレと戦わないといけない。大場っちもその時は刀を出してくるんだろうと思うと、ワクワクします。すぐ斬られると思いますが(笑)。大場いやいや、ゾラ、かなり強いです(笑)。「一緒に筋トレしてます」その理由は・・・?――神野さんは演じるゾラの人物像をどう言い表しますか。神野それはもう大変な人です(笑)。一同(笑)。神野でもそんなゾラもひとりで子どもを育てる中で悩んできたんだろうなって。自分がまだ子どもなのに、なんとか親になろうと頑張ってきた女の子だったんでしょうね。だからこそ強くならないといけなかった。また、この世が安全じゃないからこそ、時にはジャングルで子を守るメスライオンのようにならないといけなかった。ゾラは信仰心の強い人でもありますが、子どもをこの世の悪から守るために宗教が非常に力になってくれたと思うんです。ゾラは最初から母親だったわけじゃないんですよ。“フランクリンによって作られた自分”が彼女の人生でとても大きいと思うんですね。原ゾラは母親の鑑みたいな人です。最初はただの“束縛する人”なのかなと思っていたけど、そうじゃないんですよね。自分の知らなかった息子が見えていく中で、それを受け入れたりもする。そういう姿にもまた母の強さを感じました。前島私、フランクリンとゾラのプールのシーンがすごく好きです。中山あそこどうなるんでしょうね。神野そう、亜美ちゃん! さすがです! 今回舞台にはプールがあるんです! プールがあるっていうことは水着になるんです!中山水着どころじゃないです(笑)。神野水着どころじゃないんですよ。太字で書いておいてください(笑)。大場ここにいるみんなプールに入りますもんね。中山裸の時間のほうが長いくらいです。神野優馬と嘉孝は稽古の前にジムに通ってるらしいですよ。――“水着どころじゃない”ところのためにですか(笑)?原そうですね(笑)。中山前に嘉孝と共演した時、嘉孝が稽古場でずっと筋トレしてたんですよ。で、言ったんですよ。「お前何そんな筋トレしてるんだよ! 芝居だろ、芝居!」って。でも今は一緒になって筋トレしてます(笑)。一同(笑)。プールが設営される『ダディ』舞台セットイメージ中山筋トレの先輩です。いろんな情報もらっています。原僕の場合、普段は趣味の筋トレですけど(笑)、今回は役のために本当に作っていて。視覚的な情報が今回は大事だと思うので。神野また、亜美ちゃんが演じるベラミーもすごいんですよ。ベラミーについて説明するト書きに“どちらかというと水着の方が似合う”って書いてあって。大場本当にそう書いてあるんです(笑)。前島だから私も筋トレしてます(笑)。神野で、大場っちはバレエダンサーで…。大場やめてください(笑)。神野水着の代わりにタイツ履いてくるでしょう(笑)?大場いや、どんなフリですか(笑)?神野もう、プールの中でリフトするでしょう(笑)?大場あ、それは本当かも。リフトはするかもしれません。神野あと、歌も歌っちゃうの。プールに歌って、ちょっとこの舞台おかしいんじゃないの(笑)?中山“三鈴の歌”もあります(笑)。神野“三鈴の歌”って(笑)。私のは余興ですけど。中山派手な余興ですね(笑)。神野ズルいの。大場っちのはロマンティックで、私は余興なの。一同(笑)神野嘉孝も歌うよね?原え、僕歌うんすか?神野歌うよ、歌う(笑)。原(前島に)え、俺ら歌う?前島え、聞いてないです。大場歌うよ。神野亜美も歌わせないのはもったいないからって、あるパーティーのシーンで歌うことになる! かもしれません(笑)。前島そうなんですね。今、知りました(笑)。こんな舞台、日本で見たことない――そんな、原さんが演じるマックスと前島さんが演じるベラミーの人物像とは?原マックスはフランクリンの親友で役者です。アーティストであるという面ではフランクリンと一緒ですね。そして、マックスは真っ直ぐ過ぎるぐらい真っ直ぐな人で、人間味があります。フランクリンが間違った道を進んでいるかもしれないと感じ、どうにか伝えたいんだけど、はっきり言わず遠回しに言うのでうまく伝わらないんですよ。あと、マックスは自分を俯瞰できる賢い人でもあると感じています。その辺りはゾラと少し似ているのかもしれません。ゾラと似た感覚でフランクリンを心配してあげられる人なんです。前島ベラミーはSNSのインフルエンサーですが、ただ承認欲求がある若い子というわけではなくて。現実主義で自分の感性をしっかり持った、他の人の選択には流されない子だと感じています。自分の中にある空洞を理解しながら、それでも今しかできないことを自分自身で選択している。そういう子なのかなって。またベラミーにとってフランクリンは友だちであり、家族に近い存在でもありますが、同時にどこか憧れを抱いていたりもする。そういうところも大事に演じていきたいです。神野マックスとベラミーは繊細な感性を持った子たちだと思うんです。鈍感なところがあるように見えて、それは、そういう繊細な子たちがこの時代をサバイブするために身につけたものなのかなって。また自分自身が傷付かないように、あえてスイッチをオフにしてバカのように見せたりしているのかなとも。そうやってこの時代を必死に生きているふたりが愛おしく懐かしくも感じます。とても身近に思えるふたりです。――そして大場さんがおっしゃったように、役の上ではみんながフランクリンに振り回されている。大場そうなんですよね。――でも、現実世界では中山さんは本作の主演を務められ、いわば座長の立場にあります。中山さん、座長として意識されていることはありますか。中山いや、何もないですよ、座長なんて考えたこともなかったです(笑)。神野座長ですよ、リスペクトしてます。中山やめてください(笑)!神野だけど、そういうの関係ないよね。中山関係ないです。大場そういう感じじゃないですよね。神野みんな年齢もキャリアも関係なく、対等にガチンコで芝居ができる相手だと思っているので。運命共同体なんです、私たちは。大場どの役も決してひとりで成立する役ではないんです。神野稽古では外れててもいいから、全部吐き出したいよね。中山そうですね。神野最初に沸騰させたら、その後、見つかるものも多いと思う。だから恥ずかしげもなくやりましょう。稽古場で恥をかくことはなんでもないから。――最後に中山さん、代表してひとこといただけますか。中山こんな舞台、日本で見たことないと思いますよ。だってプールがあるんだもん。原間違いない(笑)!中山物語はもちろん、視覚的にも楽しんでいただけるはずです。劇場に来ていただけたら、きっといい時間を過ごせると思います。そういう作品にできるよう、“一生懸命”稽古をしています。インタビューにある舞台上のプール設営の様子は下記動画でもご確認いただけます。「舞台『ダディ』美術セットが出来上がるまで」<公演情報>舞台『ダディ』【東京公演】2022年7月9日(土)~7月27日(水)会場:東京グローブ座【大阪公演】2022年8月5日(金)~8月7日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールチケット情報はこちら:
2022年07月08日『チャイメリカ』や『チルドレン』など日本でも上演され、年々注目度が高まっている英国人劇作家ルーシー・カークウッド。彼女が2020年に発表した『ザ・ウェルキン』が早くも日本上陸、加藤拓也の演出により上演される。殺人罪で裁判にかけられながらも、妊娠を理由に死刑を免れようとする少女サリー。そしてその真偽を明らかにしようとする12人の女性陪審員。この緊迫した会話劇に、サリー役として挑む大原櫻子に話を訊いた。演じながら呆然となるほど強いエネルギーを持った作品――稽古開始から1カ月近くが経ちましたが、ここまでの感触、手応えはいかがですか?最初に台本を読んだ時、ストーリーに引き込まれて、すごく呆然としている自分がいたんです。それが先日2幕を通した時に、演じながらもやはり呆然となる感覚があって。改めてこの作品が持つエネルギーの強さを感じた瞬間でしたね。また演出の加藤(拓也)さんの脚本を読み解こうとする取り組み方が本当に高度で、ひとつのセリフに対する説明を聞くだけでも、なるほどと思うことがたくさんあります。例えばある陪審員のちょっと素っ頓狂なセリフ、さりげないセリフだが、人物像が表れるとても大切な瞬間で、周りの人間の反応がキーになってくると。それをキャストみんなで共有し、いざ演じてみると、そのシーンがめちゃくちゃ面白いものになって!加藤さんが見つけ、提示してくださったアイデアによって、私たちにもまた新たな発見がある。非常に面白い稽古場だなと思います。――加藤さんの稽古場は、いい意味で非常に緊張感のあるものだと伺ったことがあります。大原さんご自身はどう感じていますか?加藤さんは何回も何回も、同じシーンを繰り返しやられる方なんですよね。だからとてもへとへとになりますし、スパルタではあるんですが、その分翌日すごく体に入っていて。役を染み込ませてくれる稽古方法なので、日々、疲労困憊しながらも、スパルタ稽古のありがたさを噛み締めています。ただ内容的に女性ならではの記述もあるので、「こういう時って女性の反応としてはどうなんですか?」ときちんと私たちに質問してくださる。そういう細かいところまで逃さないというか。そこにさらに加藤さんのユニークなセンスであったり、今の私たちの視点というものが加わることで、このお芝居はより生々しいものになっているのではないかなと思います。心がけているのはとてもピュアな女性として演じること――演じられるサリーについてですが、現状どういった女性として捉えていますか?サリーは常に本能で生きていて、自分のことを信じている。だから陪審員たちを前にしても、すごく堂々としているんですよね。「私はちゃんと真実を言っているんだ!」って。ただ“生”に対する執着はあまりなくて、死を恐れているわけではない。とにかく見世物にはなりたくない、世間のために死にたくないと思っていて。もちろん人を殺すなんて、“善”と“悪”で言えば“悪”。それでも私は、サリーをとてもピュアな女性として演じようと心がけています。先日2幕を通して演じた時には、サリーが過去にどういう傷を負ってきたか、いかに愛に恵まれてこなかったか、実感出来る瞬間がたくさんあって。そういったところも観た方に伝わればいいなと思います。――サリーの妊娠の真偽を判定するのが、12人の女性陪審員です。そのやり取りは非常に生々しく、セリフにセリフをかぶせるようなやり取りも多々登場しますね。全員のセリフを覚えていないと出来ないことなので、正直大変な作業ではあるのですが……(苦笑)。じゃあなぜセリフをかぶせるのかと考えた時、ルーシー・カークウッドが書いたその一つひとつに意味があると感じたんです。というのもかぶった時にとても気持ちがいいというか、やっぱり自分の意思が前に出てしまうからこそ、相手の言葉を待てずに言葉が溢れ出てしまう。日常会話でもそういった場面はありますし、会話劇として非常にリアリティのあるものになっているなと思います。――その陪審員役のキャストには、演劇界を中心に幅広い年齢層の実力派がそろいましたね。「なんていいカンパニーなんだろう!」と毎日思っています。笑顔が絶えないですし、とても楽しい、そして真面目な方ばかりで。それこそサリーにとって陪審員って自分を陥れる立場にいるというか、戦わなきゃいけない、説得しなきゃいけない相手だと思うんです。でも役者としてはみんなで手を取り合って、お互いを思いやって、より良い作品にしようとしている。本当に愛に溢れたカンパニーだと思います。『ザ・ウェルキン』より、サリー役の大原櫻子(中央左)と、12人の陪審員役=吉田羊(中央右)、その上から時計回りに梅沢昌代、峯村リエ、明星真由美、恒松祐里、豊田エリー、那須凜、土井ケイト、富山えり子、西尾まり、那須佐代子、長谷川稀世――その真ん中にいてくださるのが、エリザベス役の吉田羊さんではないでしょうか。エリザベスのリーダー的なところは、凛とした羊さんと重なりますし、立ち稽古になった瞬間、いっさい台本を持たず、長ゼリフも完璧に頭に入っている。それによって稽古場がいい緊張感に包まれて。カンパニーを引っ張ってくださる存在というのは、こういう方のことを言うんだなと。ただTikTokを撮影している時の羊さんは、とてもお茶目ですけどね(笑)。作品のメッセージが高カロリーであるほどお芝居は楽しい――前作『ミネオラ・ツインズ』に続き、大原さんにとってはまたも非常に難易度の高い作品になりそうですね。本当に!でもとても演じ甲斐のある役ですし、作品のメッセージを伝えるっていうのが高カロリーであればあるほど、やっぱりお芝居って楽しいなと感じて。そういう作品と出会える、役と戦えるっていうのは、本当にありがたいことですよね。日々サリーという役が私を成長させてくれていますし、どれだけこの作品のテーマを掘り下げられるかということが、さらなる成長へと繋がっているのではないかと思います。――250年以上も前の時代を舞台にした作品ですが、現代の作家が描き、現代の俳優が演じることで、現代の観客にどんなものを届けられるのではないかと思いますか?決して1759年に限った話ではない、ということはすぐにわかっていただけると思います。たくさんの人が出て来るのですが、誰の意見が正解というわけではなく、その一人ひとりに共感出来るところがある。一方で野次馬の声というのは、現代で言う誹謗中傷と重なります。節々で今に繋がることが発見出来ると思いますので、そこから観た方それぞれがなにかを感じ、考えていただけたら嬉しいですね。取材・文=野上瑠美子撮影=石阪大輔<公演情報>『ザ・ウェルキン』【東京公演】2022年7月7日(木) ~7月31日(日) シアターコクーン【大阪公演】2022年8月3日(水) ~8月7日(日) 森ノ宮ピロティホールチケットはこちら:
2022年07月06日音楽劇「Zip&Candy」が、かめありリリオホールにて開幕した。本作は、にしのあきひろ二冊目の絵本として出版された『Zip&Candy』を稀代の劇作家・演出家のなるせゆうせいがアレンジして劇化した作品で、2019年に初演し、2021年に再演を予定するも新型コロナウイルスの影響で全公演中止となっていた。本作は、土星を舞台に、人間とロボットが共存する世界を描き、最新型のロボット「ジップ」と、旧型のロボット「キャンディー」が出会うことで巻き起こる戸惑いや大切な人に出会った時に抱く愛おしさを随所に散りばめた作品である。どのキャラクターも底抜けに明るく、ギャグあり、恋あり、失恋あり、涙あり、たとえどんなに辛い今日が待っていても、明日のために強く生きることだけは忘れていない、そんなキャラクターたちが舞台を駆け巡る。「ジップ」の少年らしいやんちゃで好奇心旺盛な姿を岩田陽葵と生田輝が、「キャンディー」の奥ゆかしくも外の世界への憧れで満ち溢れている姿を岩立沙穂(AKB48)と大西桃香(AKB48)がそれぞれWキャストでキュートに演じている。本作では原作に登場しないオリジナルキャラクターも多数登場し、それぞれのバックボーンも丁寧に描かれているのが印象的だ。2019年の初演時から年月を重ね、舞台セットも一新し、物語の奥行きがさらに増した作品に仕上がっている。そして開幕にあたり、ジップ役の岩田陽葵と生田輝、キャンディー役の岩立沙穂(AKB48)と大西桃香(AKB48)からコメントが到着!<ジップ役岩田陽葵>音楽劇「Zip&Candy」ついに、ついに開幕です!ようやく皆さんにお届けできること、本当に嬉しく思います。大切な人をぎゅっとしたくなるような、温かくて愛おしい瞬間が沢山詰まっています。てるジップとはるジップ、どちらも楽しんで頂けたら嬉しいです。全8公演精一杯お届けします。劇場でお待ちしています!<ジップ役生田輝>たくさんの個性豊かな登場キャラクターに出会う中で優しさに触れ、愛を知り、不器用ながらに成長していくジップ。感情全開で、いっぱい汗かいて、全力で演じたいと思います!!お客様も登場人物の一人のつもりで、ジップたちと一緒にこの物語を育て、楽しんでいただけたら嬉しいです。劇場でお待ちしています!<キャンディ役岩立沙穂>昨年、一度中止になった作品なので、ついに舞台の上にキャンディとして立つことができるのかとワクワクしています。Wキャストで稽古の過程から客観的に見ることもしていて、私自身このお話が大好きだなと感じました。積み重なった想いを込めて、楽しんで、このカンパニーの皆さんと最後まで駆け抜けたいと思います!<キャンディ役大西桃香>昨年中止になってしまい私にとっては初めての舞台中止で、最後キャストの皆さんに会えずに終わってしまったので凄く寂しかったのを覚えています。再演が決定し、お稽古に合流した時は懐かしい記憶がどんどん甦ってきて毎日のお稽古がとっても楽しかったです。新しいキャストの方も増え、新しいものを皆さんと創りあげながら前回のキャストさんの気持ちも乗せて今回の Zip&Candy を最後まで走り抜けたいなと思います。公演は2022年6月9日〜14日までかめありリリオホールにて。2021年の公演中止を経て、さらにパワーアップした音楽劇「Zip&Candy」。観るもの全てに優しく問いかける”何か”がきっとあるはず。【STORY】これは地球から遥か遠くの土星の裏側のお話。ジップと名付けられたロボットは、カレルヤ博士と助手コケルの手によって誕生した最新型のロボット。ライトとレフトという左右のウイングを操り、どこまでも高速でひとっ飛び。だが、ある日、その最新鋭のロボットを欲しがるビン・カン・ボトルという貧困民たちに撃ち落とされる。ジップが墜落したのはサンドウィッチ博士の研究所。そこでキャンディという旧型ロボットと出会う。その研究所から一歩も出たことがないというキャンディのため、ジップは外の世界に連れ出すが、それが予期せぬ展開に・・・。土星の治安維持に努めるステイ区長、そのボンボン息子ヒア、はたまた、地球への帰還を企むカムバック一味ほか、個性豊かなキャラクターたちも巻き込むロボットファンタジー。<公演概要>タイトル:音楽劇「Zip & Candy」原作:にしのあきひろ「Zip & Candy」(幻冬舎)脚本・演出:なるせゆうせいキャスト:ジップ役岩田陽葵☆・生田輝★キャンディー役岩立沙穂(AKB48)〇・大西桃香(AKB48)●ジアース役谷佳樹カンバック役鷲尾修斗ライト役上田悠介ペット・ボトル役林明寛ビン役白柏寿大オーシャン役工藤大夢スカイ役石綿星南(AKB48)カン役福岡聖菜(AKB48 )△ ・ 武藤小麟(AKB48 )▲ヒア役あやかんぬクイックル役高橋雄一ママボ役小野由香コケル役あまりかなりスライス役後藤紗亜弥トリマキー役服部ひろとしレフト役青地洋ステイ役吉田宗洋カレルヤ博士役貴城けいサンドイッチ博士役石橋保※☆★〇●△▲ダブルキャスト。公演日程ご参照ください。日程:2022年6月9日(木)〜14日(火)6月 9日(木) 19:00~☆〇△6月10日(金) 19:00~★●▲6月11日(土) 13:00~☆●△ 18:00~☆●△6月12日(日) 13:00~★〇▲ 18:00~★〇▲6月13日(月) 19:00~☆〇▲6月14日(火) 14:00~★●△※受付開始45分前/開場45分前会場:かめありリリオホールチケット料金:全席指定【特典付き】11,000円(税込) 【特典無し】9,900円(税込)※特典は非売品集合写真です。※新型コロナウイルス感染拡大防止の為、客席数を減らして開催いたします。公式サイト: 公式ツイッター:@zipcandystage配信あります! [配信期間]2022年6月9日(木) 19:00~6月16日(木) 23:59※詳細は公式サイトにて。撮影:GEKKO 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月10日舞台「今、出来る、精一杯。」の小説化を記念して、ananで4週にわたり掲載された連載「根本宗子の妄想スイッチ」の特別対談をまとめてお届けします!ねもと・しゅうこ1989年、東京都生まれの劇作家。月刊「根本宗子」主宰。劇団公演で3度にわたり上演された『今、出来る、精一杯。』の小説(小学館)が好評発売中。自身初の長編小説の書き下ろし作品となった。いとう・まりか1996年生まれ、大阪府出身。乃木坂46の1期生として活動し、卒業後は俳優に。主演作に映画『サマーフィルムにのって』ほか。年内公開予定の根本さんの同名舞台を映像化した映画『もっと超越した所へ。』にも出演。舞台が上演された当時を振り返る。伊藤私が2019年に出演させていただいた舞台『今、出来る、精一杯。』が小説化されるとのこと、おめでとうございます。今回、その特別対談に呼んでいただけて光栄です!根本こちらこそありがとう。じつは、連載スタート以来、ゲストを迎えるのは初めてなんですよ~。伊藤今日これだけは根本さんにお伝えしたいと思っていたんですが、舞台『今、出来る、精一杯。』は私にとって大切な作品なんです。当時の私は乃木坂46を卒業して、自分が一体どこに向かえばいいのかまだ模索しているときに与えてもらった作品と役柄で。それまでの私は、自分の中にある“言葉”をどうやって出せばいいのかわからなかったんですけれど、この篠崎という役を通して、自分の感情をぶつけることができました。すごく自分にしっくりきましたし、この作品があって、今後自分はこういうことをやっていきたいんだってはっきり見えました。今でもたまに自分が迷ったりすると、当時の台本や資料を引っ張り出して見ることがあるくらいです。根本私がこれを書いたのが23歳のときで、当時の万理華ちゃんと同い年。私にとってもひとつの分岐点になった作品で、演劇への初期衝動みたいなもので書いたから、今読むと粗削りな部分もあるけれど、その時期にしかない勢いも感じるんだよね。自分が若いからこそやれていたことを、再々演で新しい若い人たちの力を借りてやってみたかったっていうのがあって。伊藤じつはグループにいた頃から、周りの人に「根本さんの作品に合うと思うよ」って言われていて、その後、少しですけれど舞台を拝見したりもしていました。ただ、私が出演させていただくなんておこがましいって思いがありました。根本まだグループにいたときに舞台に出ている万理華ちゃんを拝見したことがあって。とても魅力的なのに、自分は舞台に向いていないんじゃないかって思いながら立っているのを感じて、もっと続けてほしいなっていうのがあったのがひとつ。もうひとつは、篠崎は意志がなさそうでいて後半に向けてどんどん我の強さが出てくる役だから、自分の中に“私はこれを信じて生きていく”っていうものがある人がいいなと。万理華ちゃんは自分でものを作る人だし、こういう役に興味を持ってくれるんじゃないかって直感的に感じたんです。伊藤本当に何もかもが新鮮で、あんなにのびのび演じられたのは初めて。自分の中で舞台の概念が大きく変わりました。この経験がなければ今の自分はないかもしれない。大事な分岐点にある作品が本になるのは、自分のことのように嬉しいです。小説化の経緯と難しさ。伊藤今回、もともと演劇作品だった『今、出来る、精一杯。』をどうして小説にしようと思われたんですか?根本編集者の方の熱意かな。以前から小説を書きませんかという話は何度かあったんだけど、もともと私は人とモノを作るのが楽しくて演劇をやってるので、小説を書くなら舞台でやりたいって思っちゃっていて。でも、自分の舞台作品の小説化の依頼は初めてで、しかもそれがすごい長文のメールで…。伊藤長文メールというだけで熱意が伝わりますね。根本それで、こんなに言ってくださってるならって一回会ってみたら、その方がいかにも私の芝居好きだろうな~って方で、私の芝居はこういう人に届いてたんだなって妙に納得したの。それで書けるかわからないけれどチャレンジしてみたい、と。伊藤小説、読ませていただきましたが、ほぼ舞台と同じセリフで書かれていて、作品の印象そのまんまでした。ただ、坂本さんがスーパーに来た経緯とかは舞台では描かれていなかったから初めて知る部分もあって、めちゃめちゃ面白かったです。根本セリフはなるべく舞台のまま変えたくなかったの。でも意外とそこが、コンプライアンス的な問題が関わってくるから結構大変で…。いわゆる放送禁止用語とかね。演劇では書けたセリフを「変えてください」というのも言われて…。伊藤たとえばどういう言葉がダメなんですか?根本“キチガイ”とか。WOWOWで舞台中継が放送されたらピー音が入るやつ(笑)。でも、これはスーパーに来る女性に、サラッとそういう言葉を使えちゃう人物のヤバさを表すのにあえて使った言葉なわけで、そこを変えたらキャラクター自体も変わっちゃうから、そこが変わらない案を探って。あと、西岡さんって女性のパートを書くのが死ぬほどつらくて…。伊藤西岡さん!知ってはいたけれど、小説を読んでこんなにヤバい人だったんだとあらためて思っちゃいました。根本演じた役者の愛嬌で笑えたところが、文字だけで描写すると笑えないよね。書くのがつらかったなぁ。伊藤出てくる人全員、とくに女性のそれぞれのダメな部分が本当に細かく書かれていますよね。私が舞台で演じた篠崎七海に関しては、胸の内が文字化されていて納得できました。根本初演からこれまでに3回上演した作品で、それぞれ役者に演出をつけてきてるんで、そこで言ってきたことを地の文に書いている感じなんだよね。だから、もしまた『今、出来る、精一杯。』を舞台で上演することがあったら、次に出る人はこれを読めばめちゃくちゃ演じやすくなるのかもしれない(笑)。小説化で、より広がった登場人物のキャラクター。伊藤舞台作品で演じたときにも思いましたが、今回小説になった『今、出来る、精一杯。』を読んで、出てくる人全員、とくに女性登場人物たちのダメな部分が本当に細かく引き出されているなと思いました。私が演じた篠崎に関しては、セリフとして言えていない胸の内が文字化されていて、すごく納得できました。根本万理華ちゃんが演じた篠崎とはるかぜちゃん(春名風花)が演じた久須美は、とくにそうかも。あの戯曲を書いたときは23歳で、20歳の篠崎や久須美と世代が近かったから、ふたりが理不尽だと思うことを同じ目線で理不尽だと思えてたんだよね。でも再演のときには年を重ねて、正論の弱さみたいなことにも気がついてしまっていて。理不尽は嫌だけど、そうしている人の気持ちもわかったり。その上で演出していたから万理華ちゃんとはるかぜちゃんの視点を借りてる部分はあるのかも。伊藤私も、演じたときは篠崎に自己投影していたから、共感できるのも篠崎でしたけれど、小説を読ませていただいて、別のキャラクター…私は今回すごく神谷はなに共感しました。篠崎の店長に対する執着みたいなものとはまた違う、フリーターの彼氏・安藤くんに尽くしているのに報われない悲哀とかに…。根本篠崎の店長に対する執着は若い思考だからね。伊藤そうなんです。しかもあの舞台よりも少し自分を冷静に俯瞰していて、そこに共感もできました。あと、最後に登場する根本さんが演じていた長谷川のシーンも、ぐっときました。根本舞台に比べて、はなと長谷川のキャラクターに関しては、より広がってるよね。伊藤あれからまだ2年ちょっとしか経っていないけれど、23歳のときに感じたのとは、こんなに見え方が変わるんだなって。根本私は自己評価が極めて低い人なんで、自分の芝居を見返して面白いなと思うより、ここをこうすればよかったなとか、今だったらこう書くなってことを考えがちなんです。でもこの作品に関しては、自分でもよくできたなって思えるの。8年前のものだけれど、幅広い世代が見やすいし。でもだからこそ嫌なんだよね。いまだに23歳の自分と戦ってる気がして。伊藤何かのインタビューで根本さんが、この作品を超えたいと思って演劇をやり続けていると話しているのを読みました。根本そうなの。つねにこの作品がライバル。これを27歳くらいのときに書いていたら、賞を獲れたんじゃないかな(笑)。伊藤でも舞台は形に残らないものだから、今回小説という形になって、作品がきちんと残るのは嬉しいです。根本こんなこと言って、小説が出て酷評されたら笑うよね。作り手としての目線で互いの創作を語り合う。根本私、つまらない作品を見たときほど芝居を作りたくなるんだよね。見たい芝居がないなら自分で、って思うのかも(笑)。伊藤私の場合は完全に人ありきです。見てすごく好きだな、面白いなという作品がまずあって、その方の作る新しいものが見たいなと思ったら、自分が声をかけるしかなくて企画が生まれるパターンです。結構、初期衝動で動きがちなんですけど…。根本人ありきという意味で言ったら、私がやってる演劇もそう。セリフを発してくれる俳優がいて成り立つもので、ひとりじゃできないから面白かったりもするんだよね。いくら演出をつけても、コントロールしきれないところが楽しさでもあって。伊藤演劇以外のジャンルはどうですか?たとえば今回出される小説『今、出来る、精一杯。』とか。根本小説はこれが初めてだから、まだ自分でもよくわからないけれど、万理華ちゃんにも出演してもらった映画『もっと超越した所へ。』に関しては、演劇作品に比べると自分の作り手側としての意識は低いかもしれない。もともと舞台で上演した作品で、脚本は私のものだから愛情はめちゃくちゃあるし、企画段階から打ち合わせに参加させてもらってはいたけれど、撮ったのは山岸(聖太)監督。私が書いたセリフだけれど、その間合いまで管理できてないから、映画は監督のものっていう感覚が若干あって。どこか「試写楽しみにしてます」ってお客さん気分なの。伊藤私の場合、テーマは自分発信だし話し合いもするけれど、最終的にはクリエイターの方が作りたいものに身を委ねています。毎回想像以上のものが返ってくるので、とても嬉しいんです。だから自分がやってることは、クリエイターというよりはキュレーション側に近いのかもしれないです。この人とこの人をかけ合わせたら面白いだろうって考えたものが、形になるのが楽しくて。今はそれが自分だったりするんですが。根本私もこの間、清竜人さん監督・音楽のソーシャルドラマ『HANARE RARENAI』の脚本を書いたんだけど、私のホンだけじゃ至れなかったところに作品が広がっているのを感じて、それがすごくよかったの。演劇の場合、生だしお客さんも入るものだから、どうしたって毎回同じにはできないじゃない?昔は全部自分の思い通りのものにしたくて稽古してたけど、今は、日々の変化も含めてコントロールできないのが演劇の面白さだって思うようになっていて。だから、小説は自分で書いて完結するものでコントロールが利くぶん、寂しさもあるなって。伊藤私は根本さんの作品のファンなので次回作も期待しています。今日は話せて楽しかったです。ありがとうございました!構成、文・望月リサ※『anan』2022年3月30日号、2022年4月6日号、2022年4月13日号、2022年4月20日号より。(by anan編集部)
2022年05月13日2022年4月27日〜5月1日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される朗読劇「リスナーたちの星空」。本作は、ラジオを愛する劇作家・土田英生と、現役のラジオ構成作家・宮澤一彰のもと、ミュージカル俳優から、声優、タレントまで、幅広いジャンルのラジオを愛する男女ペア5組10名のキャストが集結しお届けする、ラジオ局ニッポン放送から送る “ラジオ”がテーマの新しい朗読劇です。脚本・演出には、会話劇に定評のある土田英生を迎え、自らがラジオ好きと語る土田が書き下ろす、ラジオの魅力が凝縮されたオリジナルストーリーです。脚本協力には、ラジオのヘビーリスナーとして「ダビッツのメガネ」というペンネームで多くの番組に投稿し、現在はラジオ構成作家として活躍する宮澤一彰が参加。作品により、リアルな魅力を生み出します。出演者は、永田崇人・石井杏奈、荒木宏文・仙名彩世、矢崎広・井上小百合、太田将熙・前田佳織里、武内駿輔・上西星来の男女ペア5組が日替わりで上演します。■新着!動画公開!!朗読劇「リスナーたちの星空」の劇中歌を使った、世界観に触れることのできるスポット動画を公開!各ペアがどのような朗読劇を作り上げるのか?お楽しみに!URL: ■最終リハーサルに矢崎広・井上小百合ペア登場!開幕前日に会場となる紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAのステージにて矢崎広・井上小百合ペアが最終リハーサルを行いました。写真からも伝わるステージ上の雰囲気や熱量。本番をお楽しみに!■脚本・演出を担当する土田英生より開幕を迎えるにあたりコメント到着!今回、開幕を迎えるにあたり、脚本・演出を担当し、これまで各ペアの稽古も見てきた土田英生が語る朗読劇「リスナーたちの星空」の魅力をお届け致します。脚本・演出:土田英生ご挨拶この「リスナーたちの星空」はニッポン放送とのタッグということで、私個人の学生時代のラジオ体験をもとに脚本を書きました。現役で活躍中の構成作家・宮澤さんからヒントやアドバイスを受けながら、なるべく今の物語にしたつもりです。深夜のラジオは不思議です。あの距離の近さ、リスナーを含めた仲間意識。今ではSNSなどが疑似コミュニティの主流ですが、残念ながら対立や分断ばかりを目して疲れます。だからとにかくラジオが作る優しい時間を描きたかった。大きな悲劇や事件でもなく、ちょうどいい湯加減のお風呂に浸かっているかのような悪意ない人たちが集まる空間。二人は日替りになります。稽古をしていて、これほどメンバーによって雰囲気が違うのかと驚きました。かわいくて切ない「永田崇人×石井杏奈」組、やや大人な雰囲気のある「荒木宏文×仙名彩世」組、ドラマ性がまっすぐ表現されている「矢崎広×井上小百合」組、稽古でもどんどん意見を出してくれ、作品を完成させてくれた「太田将熙×前田佳織里」組。色の異なる二人のぶつかり合いが期待できる「武内駿輔×上西星来」組。通して出演してくれている渡辺啓太・石丸奈菜美・松永渚という三人とスタッフがガイドラインを作ってくれ、そこでそれぞれの組の色が加わり「同じなのに違う」五つの朗読が展開されます。それをONIGAWARAの竹内サティフォさんによる優しい音楽が包んでくれます。残念ながら出演予定だった佐藤栞里さんが体調により降板になってしまいました。急遽出演してくださることになった上西星来さんにも本当に感謝しています。リスナーたちの投稿だけで浮かび上がる物語。この世知辛い世の中で、ひとときの温かさを感じていただければ幸いです。(脚本・演出土田英生)チケットは好評発売中!お見逃しなく!!【あらすじ】地方の深夜ラジオ番組『星屑ワイド濱宮賢治ショウ』この番組は10年続き惜しまれながらも聴取率が振るわず終了した。それから10年――。編成の都合で、月一回放送の形で復活することが決まった。しかし期間は一年だけ。第一回、4月。あるラジオリスナーから番組復活を喜ぶ投稿が届く。それは番組でハガキ職人として有名だった高校生。今は会社員らしい。須永祐紀、ラジオネームは「七転び七起き」。昔、彼は番組の人気コーナーでラブレターを投稿した。相手は同じ番組のヘビーリスナーの佐倉聖美。その恋愛を番組全体で応援し、最後には結ばれたという流れは伝説になっている。七転びからメールには、番組復活への喜びと聖美さんとの恋愛の結末などが書かれていた。当時聴いていたそれぞれからも次々に番組復活のこと、そして思い出話などが投稿されてくる。すると第二回の5月に聖美さんからの投稿があった。宛先は「七転び七起き」。番組の復活を喜び、そして現在の生活に対する悩みと七転びへの思いが綴られていた。そして三回目には七転びからの投稿が届く――。番組がきっかけで結ばれた伝説のカップルの恋の行方を軸に、番組の存続を願うリスナーたち奮闘、そして、それぞれの人生が番組への“投稿”を読む形で物語が紡がれてゆく。【公演概要】タイトル:朗読劇「リスナーたちの星空」脚本・演出:土田英生脚本協力:宮澤一彰音楽: ONIGAWARAキャスト:※出演日順永田崇人×石井杏奈荒木宏文×仙名彩世矢崎広×井上小百合太田将熙×前田佳織里武内駿輔×上西星来[全日程出演]石丸奈菜美(MONO)渡辺啓太(MONO)松永渚[声の出演]竹内サティフォ(ONIGAWARA)公演日程:2022年4月27日(水)~5月1日(日)4月27日(水)14:00/18:00永田崇人×石井杏奈4月28日(木)14:00/18:00荒木宏文×仙名彩世4月29日(金)14:00/18:00矢崎広×井上小百合4月30日(土)14:00/18:00太田将熙×前田佳織里5月1日(日) 17:00 武内駿輔×上西星来※5月1日(日)の公演は、出演者の変更に伴い、昼公演が中止となりました。払い戻し等詳細は公式サイト( )にてご確認ください。会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAチケット:好評発売中チケット料金:7,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可お問い合わせ:Zen-A 03-3538-2300(平日 11:00~19:00)公式サイト: 主催:ニッポン放送企画・製作:ニッポン放送舞台写真:宮川舞子 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月27日2022年4月27日から5月1日まで、朗読劇『リスナーたちの星空』が紀伊國屋サザンシアターで上演される。これはニッポン放送の企画で、ラジオを愛する劇作家の土田英生が脚本・演出を手掛け、脚本協力として現役のラジオ構成作家・宮澤一彰も参加。ラジオ番組を舞台にしたロマンティックな物語が繰り広げられる。出演者は男女ペア5組で計10人。魅力的で個性的な声を持った男女が、ラジオリスナーとして出会ったふたりとの恋の行方を紡いでゆく。4月27日に公演を行う永田崇人と石井杏奈に話を訊いた。ラジオを聴いていると、秘密の空間にいるような気がします(永田)――今回、朗読劇ということで声質が重要になってきますよね。それぞれの声の個性はどんなところでしょう?永田石井さん、特徴ある声だって言われません?石井よく言われます。永田僕も、よく言われるんですよ。変な声だねって(笑)。石井私は、少しウィスパー気味で、ハスキーな声だねともよく言われます。なので、キャピキャピした役や明るい役がくると苦労するんですよ。今回は、女性ラジオリスナーの10年後を描くということなので、大人の声を表現できたらなと思っています。――永田さんは脚本・演出の土田英生さんとお仕事をされたことがありますが、その時の印象は?永田土田さんの脚本には泣かされることが多いですね。刺さります。あと、土田さんは笑いに厳しいんですよ。面白さのツボを本当にちゃんと分かっている人で、演出の通りに演技したら確かにうまくいく。例えば、「ツッコミってセリフが句読点で区切られていても、ひと息で言わないとウケないんだよ」って教えてくださって。本当にひと息で言うとウケるんですよね。びっくりしました。――今回の土田さんのプロットは、ラジオが大きなカギを握っていますね。永田実は僕、最近ラジオにハマったんですよ。それも今回のお話を頂くちょっと前ぐらいから。好きな番組は『BITS & BOBS TOKYO』という、ショートストーリーとトークから成る30分番組です。他局で申し訳ないんですけど(笑)。さっき石井さんにもおすすめしたところで。石井まず、radikoというアプリを入れて、というところから教わりました(笑)。ですが、例えば楽屋でメイクさんがラジオを流しているのを聴いていると、敏感に反応するようになりました。ふとした瞬間にラジオが流れると「あ、ラジオだ!聴こう!」みたいに。永田radikoを使うと、1週間前まで聴き逃した番組を聴けるんですよね。好きなタイミングで聴けるのがかなり大きくて。昔は好きな番組が放送される時間に間に合うように用事を終わらせていましたけど、radiko ができてからはそういう心配もない。あと、ラジオを聴いていると、秘密の空間にいるような気がします。テレビって見入るものですけど、ラジオって聴き入るというよりは、なんとなく耳に入ってくる感じがするんですよね。自分がラジオという空間の中心にいて、周りで人が喋っている感じというか。ラジオという共通の趣味を持つふたりの話という点がとてもぐっときました(石井)――現時点でのプロットを読んでの印象は?石井10年ごしの想いが重要なお話で、「僕はまだあなたを想っています」という純粋な恋心を描いている。 ロマンティックだなあと思いました。 また、ラジオという共通の趣味を持つふたりの話という点がとてもぐっときましたね。私も趣味がかなり多い方なので、ふたりの気持ちが分かるなと。永田どんな趣味があるんですか?石井映画鑑賞とドラマ鑑賞、裁縫や料理なども好きで、一時期ギターにもハマっていましたし、スノボもやります。基本、休日は外に出ていますね。あと、犬を飼っていて、犬の服を作ることが好きで。服に関しては仕事とまではいかなくても、犬の服を作ることが娯楽になっていますね。――プロットを拝読したんですが、時代設定が2022年という感じがしませんでした。主役のふたりがメールやLINEやFacebookやツイッターでやりとりしたり、近況を知ることもない。アナログですよね。永田僕もアナログなところにロマンを感じます。というのも今って、社会がデジタル化されすぎていると思うんです。だから、なるべくアナログなことが自分の身の回りで起こっていた方が嬉しいなって。石井さんはSNSはやりますか?石井それが、上手に使いこなせていなくて。以前共演した方のマネージャーさんから「なぜSNSに写真とかあげないの?」と言われて。その上げ方がわからないんですよ。自分をどこまで出していいのか、なにをアップすればいいのか、宣伝をどこまでしていいのかなど、分からなくて。気付いたら半年ぐらい更新してないという(笑)。永田SNS、僕もちょっと難しいなって思います。どれが正解というのがないですからね。周囲の方から「なんで自分の画像をアップしないの?」って言われますけど、そこはあまり積極的になれなくて。あくまで個人的な感覚ですけど、SNS にはもう、以前ほどロマンを感じなくなっているかもしれないですね。だからこそ、今回のような朗読劇がリアリティを持つんじゃないかって。観るものそれぞれの想像で楽しめる不思議な魅力――朗読劇の魅力ってどんなところでしょう?永田舞台だと先にストーリーを全部覚えちゃっているから、冷静に脚本を俯瞰しているんです。朗読劇は、お客さんと同じタイミングで役を演じているつもりでも、それぞれまったく違うイメージを持っている。それがいいなって思います。最近、ラジオドラマをよく聴くんですけど、目の前で人が読んでいるようなリアルさがあって。収録で録られたものであっても、同じタイミングで聴くわけじゃない場合も多い。そこが不思議で面白いって思いますね。石井テレビやネットや動画配信など、様々なエンタテインメントがある中で、ラジオと朗読は相性がいいのだろうなと。アナログ感を持つコンテンツを融合させて、物語になっていることがすごいと思います。親しみやすいし奥が深い。私も読んでいて物語を想像しやすかったです。――ちなみに、この人の声や喋り方が好き、という方はいます?石井私、寺尾聰さんの声が好きで。以前、私も出演した学園もののドラマで先生の役を演じてくださったのですが(編注・2016年TBS系日曜劇場『仰げば尊し』で共演)、その時に「素敵な声だな」と。歌も歌っていらっしゃるので本当に声が魅力的なんです。ドラマの撮影が終わってからも、1年に1回電話をくださるのですが、その声でとても元気になれるんですよ。「いつまでも俺は君の先生だからな」と言ってくださり、様々なアドバイスをいただいたりします。その時の言葉と声がずっと聞いていたいほど素敵なんです。永田そのやりとりだけで朗読劇ができそうだね。10年ぶんの電話の内容だけ、ずっと喋っていくみたいな。僕も地元の洋服屋で一緒に働いていた先輩が時々電話をくれて。1時間くらい2人で話しています。普通、メールとかLINEが来るんでしょうけど、電話っていうのもアナログでいいなって。――稽古は2,3回しかされないそうですね。新鮮なのでは?石井新鮮すぎるほど新鮮だと思います。さらに上演日は1日だけで公演も2回しかないので、その2回ですべてを出し切れるようにしたいと思います。永田デビューして最初の時にお世話になった土田さんとのご縁がこうしてまた巡ってきて、もう一度初心に返れるタイミングかなと思いますので、早くお稽古をして早く本番に臨みたいです。取材・文:土佐有明撮影:川野結李歌【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!
2022年04月20日2022年4月27日〜5月1日まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される朗読劇「リスナーたちの星空」。本作は、ラジオを愛する劇作家・土田英生と、現役のラジオ構成作家・宮澤一彰のもと、ミュージカル俳優から、声優、タレントまで、幅広いジャンルのラジオを愛する男女ペア5組10名のキャストが集結しお届けする、 ラジオ局ニッポン放送から送る “ラジオ”がテーマの新しい朗読劇です。脚本・演出には、軽妙な笑いの中に「人間にとって大事なこと」をさり気なく伝える、軽さと重さがミックスした会話劇に定評のある土田英生を迎え、自らがラジオ好きと語る土田が書き下ろすオリジナル脚本によるリアルなラジオの魅力が凝縮された作品です。脚本協力には、自身も学生時代はラジオのヘビーリスナーとして「ダビッツのメガネ」というペンネームで多くの番組に投稿し、現在はラジオ構成作家として活躍する宮澤一彰が参加。さらに今回、「スーパーJ-POPユニット」を名乗り、往年のJ-POPに対するオマージュが詰まった楽曲と、アイドルばりのステージが注目を集めるONIGAWARAの竹内サティフォが劇中歌と声で本作に出演することが決定!!出演者には、永田崇人・石井杏奈、荒木宏文・仙名彩世、矢崎広・井上小百合、太田将熙・前田佳織里、武内駿輔・佐藤栞里の男女ペア5組10名が日替わりで上演します。そして今回、各日夜公演終了後にアフタートークショーの実施が決定しました。稽古での様子や、朗読劇の魅力、そしてラジオの魅力など存分に語ります!さらに!!この豪華キャストの直筆メッセージがプリントされたポストカードを来場者特典としてプレゼントすることも決定。劇中に登場するラジオ番組の構成台本をイメージしたデザインを予定しております。どんなメッセージが記載されるかはぜひ劇場にてご確認ください!!チケットは好評発売中!お見逃しなく!!【あらすじ】地方の深夜ラジオ番組『星屑ワイド濱宮賢治ショウ』この番組は10年続き惜しまれながらも聴取率が振るわず終了した。それから10年――。編成の都合で、月一回放送の形で復活することが決まった。しかし期間は一年だけ。第一回、4月。あるラジオリスナーから番組復活を喜ぶ投稿が届く。それは番組でハガキ職人として有名だった高校生。今は会社員らしい。須永祐紀、ラジオネームは「七転び七起き」。昔、彼は番組の人気コーナー「あの人への手紙」でラブレターを投稿した。相手は同じ番組のヘビーリスナーの佐倉聖美。その恋愛を番組全体で応援し、最後には結ばれたという流れは伝説になっている。七転びからメールには、番組復活への喜びと聖美さんとの恋愛の結末などが書かれていた。当時聴いていたそれぞれからも次々に番組復活のこと、そして思い出話などが投稿されてくる。すると第二回の5月に聖美さんからの投稿があった。宛先は「七転び七起き」。番組の復活を喜び、そして現在の生活に対する悩みと七転びへの思いが綴られていた。そして三回目には七転びからの投稿が届く――。番組がきっかけで結ばれた伝説のカップルの恋の行方を軸に、番組の存続を願うリスナーたち奮闘、そして、それぞれの人生が番組への“投稿”を読む形で物語が紡がれてゆく。【公演概要】タイトル:朗読劇「リスナーたちの星空」脚本・演出:土田英生脚本協力:宮澤一彰キャスト:※出演日順永田崇人×石井杏奈荒木宏文×仙名彩世矢崎広×井上小百合太田将熙×前田佳織里武内駿輔×佐藤栞里[全日程出演]石丸奈菜美(MONO)渡辺啓太(MONO)松永渚竹内サティフォ(ONIGAWARA)公演日程:2022年4月27日(水)~5月1日(日)4月27日(水)14:00/18:00永田崇人×石井杏奈4月28日(木)14:00/18:00荒木宏文×仙名彩世4月29日(金)14:00/18:00矢崎広×井上小百合4月30日(土)14:00/18:00太田将熙×前田佳織里5月1日(日)13:00/17:00武内駿輔×佐藤栞里会場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAチケット:好評発売中チケット料金:7,500円(全席指定・税込)※未就学児入場不可お問い合わせ:Zen-A 03-3538-2300(平日 11:00~19:00)公式サイト: 主催:ニッポン放送企画・製作:ニッポン放送 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月09日にしのあきひろ二冊目の絵本として出版された『Zip&Candy』を稀代の劇作家・演出家のなるせゆうせいがアレンジして劇化した、音楽劇「Zip&Candy」。2019年に初演。2021年に再演を予定するも新型コロナウイルスの影響で全公演中止となったが、今回、キャストを一新して再演することが決定した。本作は大切な人に出会った時に抱く愛おしさが舞台に詰まっている作品で、2019年上演時には、演出のなるせゆうせいならではの笑いのツボを押さえた物語展開に、会場には絶えず笑いがあふれていた。どのキャラクターも底抜けに明るく、ギャグあり、恋あり、失恋あり、涙あり、たとえどんなに辛い今日が待っていても、明日のために強く生きることだけは忘れていない、そんなキャラクターたちが舞台を駆け巡る。2021年の中止を経て、2022年の今だからこそ、より多くの人々の心に響くだろう。今回の気になるキャストは、ジップ役には、岩田陽葵と生田輝が、キャンディー役には岩立沙穂(AKB48)と大西桃香(AKB48)がそれぞれWキャストで演じる。その他、谷佳樹、鷲尾修斗、貴城けい、石橋保など、実力派俳優が脇を固める!そして再演を楽しみしている原作のにしのあきひろから、コメントが到着!原作:西野亮廣(キングコング)「『Zip &Candy』は僕が絵本作家として日の目を見る前の作品で、たいして話題にもならなかったのですが、大好きだったお婆ちゃんと過ごした日々を描いた、とても大切な作品です。その後も絵本を作っているので、こんなことを書くと担当編集者さんに怒られるのですが、自分の中では『Zip &Candy』が一番上手く書けました。今回、『Zip &Candy』を拾っていただき、才能溢れるキャスト・スタッフの皆様に形にしていただけるという話を聞いて、とにかくもう、西野の小躍りが止まりません。厳しい環境の中、覚悟を持って舞台化に舵をきってくださったチームの皆様、そして、応援してくださるファンの皆様に心から感謝します。あ〜、楽しみ。チケット買って、客席で観よっと。西野亮廣(キングコング)」物語は、地球から約14億キロ離れているという土星が舞台。ある日、カレルヤ博士と助手コケルの手によって誕生した最新鋭のロボットのジップ。けれど彼は心が気薄で、みんなの手を焼かせるやんちゃな男の子だ。特技はライトとレフトという左右の翼を操り空をどこまでも飛んでいくこと。ある日、ジップが空を飛んでいると、みなしご窃盗団に撃ち落とされてしまう。彼らが墜落した町を彷徨ってたどり着いたのはサンドイッチ博士の研究所。そこでキャンディという旧型のロボットに出会う。その研究所から一歩も出たことがないキャンディのため、ジップは彼女を外の世界に連れ出したものの……。公演は2022年6月9日〜14日までかめありリリオホールにて。公演概要タイトル:音楽劇「Zip & Candy」原作:にしのあきひろ「Zip & Candy」(幻冬舎)脚本・演出:なるせゆうせいキャスト:ジップ役岩田陽葵☆・生田輝★キャンディー役岩立沙穂(AKB48)〇・大西桃香(AKB48)●ジアース役谷佳樹カンバック役鷲尾修斗ライト役上田悠介ペット・ボトル役林明寛ビン役白柏寿大オーシャン役工藤大夢スカイ役石綿星南(AKB48)カン役福岡聖菜(AKB48 )△ ・ 武藤小麟(AKB48 )▲ヒア役あやかんぬクイックル役高橋雄一ママボ役小野由香コケル役あまりかなりスライス役後藤紗亜弥トリマキー役服部ひろとしレフト役青地洋ステイ役吉田宗洋カレルヤ博士役貴城けいサンドイッチ博士役石橋保※☆★〇●△▲ダブルキャスト。公演日程ご参照ください。日程:2022年6月9日(木)〜14日(火)6月 9日(木) 19:00~☆〇△6月10日(金) 19:00~★●▲6月11日(土) 13:00~☆●△ 18:00~☆●△6月12日(日) 13:00~★〇▲ 18:00~★〇▲6月13日(月) 19:00~☆〇▲6月14日(火) 14:00~★●△※受付開始45分前/開場45分前会場:かめありリリオホールチケット料金:全席指定【特典付き】11,000円(税込) 【特典無し】9,900円(税込)※特典は非売品集合写真です。※新型コロナウイルス感染拡大防止の為、客席数を減らして開催いたします。チケット一般発売日:5月14日(土)AM10:00〜※各種先行販売あり。詳細は公式サイトにてご確認ください。公式サイト: 公式ツイッター:@zipcandystage 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月08日活躍著しい劇作家・演出家の蓬莱竜太が、広島市の企画プロジェクトで地元の劇作家と共作し、2017年に広島で上演した『広島ジャンゴ』。今回、フィクションとエンタテインメント性を高めて再構築、『広島ジャンゴ 2022』として上演する。物語の舞台は現代の広島の牡蠣工場。周囲にまったく合わせようとしないシングルマザーのパートタイマー・山本(天海祐希)に手を焼いている、シフト担当の木村(鈴木亮平)。ある日木村が目覚めると、そこはワンマンな町長(仲村トオル)が牛耳る西部の町・ヒロシマだった!?子連れガンマン・ジャンゴとして現れる山本、木村はなぜかジャンゴの愛馬・ディカプリオとして、町の騒動に巻き込まれていく…。ダブル主演の天海と鈴木が、作品と意気込みを語った。COCOON PRODUCTION 2022「広島ジャンゴ2022」チケット情報何度も観てきた蓬莱作品への初参加を喜ぶ、山本役とスゴ腕ガンマン・ジャンゴ役の天海。「深くて鋭いところを突かれるけれど、最後にはどこか希望がある。蓬莱さんの世界観の一員になれることが楽しみです」。鈴木は2019年の『渦が森団地の眠れない子たち』に続き2回目の参加だが、もともと蓬莱作品のファン。「次に舞台をやるとしてもぜひ蓬莱さんと」という思いが早くも叶った。今回演じるのは、木村役としゃべれてラップもできる馬のディカプリオ役。「すごく翻弄される役であり、物語を回していく役。やりがいがありますし、燃えますね」。映画『カイジ 人生逆転ゲーム』以来、13年ぶりの共演となるふたりは「初共演のようなものなのでとても楽しみですし、とても頼りにしています。単純に私より身長の高い方と横に並べるのはすごくうれしい(笑)」(天海)、「前回はまだ先輩方のお芝居を観ている時期。そんな僕とも会話してくださり、その後ずっと拝見してきていたので今回ご一緒できるのは感慨深いものがあります」(鈴木)。広島弁が飛び交う異色の西部劇とは?「職場の飲み会って行かなきゃいけないの?というテーマが西部劇になり、西部劇のフィルターを通すことでいろいろな問題がより浮き上がってくる。演劇でしかできない世界で、それを余すところなくお客様に伝えられたらと思います」(鈴木)、「西部劇の形ですが、そのまま現代につながる話で本当におもしろい作品。必ずどなたかは自分と似ている役柄が出てくると思います。もう、精一杯やるだけ。熱量を感じていただけたら」(天海)。ふたりともこれからの稽古が楽しみだと話す。作・演出の蓬莱もコメントを寄せた。「東京から広島にやって来た人が主人公のお話。東京の人は東京側の視点で、大阪公演ではぜひ西に住む方の視点で楽しんでほしいです」。取材・文:高橋晴代
2022年03月02日公益財団法人 国立劇場おきなわ運営財団(所在地:沖縄県浦添市)は、沖縄の本土復帰20周年記念企画として、沖縄初の芥川賞作家である大城立裕氏が発表した「歌舞劇 首里城物語」は、組踊の誕生を軸に、首里城火災から復興する姿を描いた沖縄の伝統文化や歴史における節目を飾る大作です。首里城物語<見どころ>令和4年2月26日(土)~27日(日)に上演する「歌舞劇 首里城物語」は、過去に1度(約10年前)に上演された作品で、当時の演出とは異なる舞台セットや、若手の実演家たちのダイナミックな動き、古典の組踊とは違った新たな演出が加わり、「現代版の首里城物語」として楽しんでいただけます。また、通常の舞台では、歌三線や箏、笛、胡弓、太鼓などの琉球楽器が中心ですが、今回の大作では琉球楽器に西洋楽器(フルート、チェロ、パーカッション)を加えた「オーケストラピット」を設けた舞台演出となっています。国立劇場おきなわで、舞台を鑑賞したことがない若い方達にもわかりやすい歌舞劇となっておりますので、ぜひご来場ください。首里城物語(1)舞台写真<歌舞劇の楽しみ方>歌舞劇は、音楽と舞踊を中心にストーリーが展開する演劇で、オペラやミュージカルに似ています。また、歌舞劇や沖縄芝居などの大衆演劇は、客層が主に女性ということもあり、女性が主人公の作品や、女性が共感しやすいストーリーが多いことがあげられます。今回の「首里城物語」では、首里城の復興と併せて、組踊が誕生するまでのストーリーが描かれています。首里城物語(2)舞台写真<全体的な物語の流れ>「新しい芸能を作りなさい」という王命を受けて、当時踊奉行として仕えていた玉城 朝薫(たまぐすく ちょうくん)が、組踊を作りだす事を軸に、首里城の火災、復興という時代背景を描きながら、素質のある踊り手を探し歩く中で出会った3人の恋模様を通して組踊を生み出すまでの物語が描かれています。公演の詳細は添付してあるQRコードからご覧いただけます。<大城 立裕氏について>2020年に逝去された沖縄初の芥川賞作家、大城 立裕氏は沖縄の伝統文化や歴史に根ざした数多くの新作組踊や沖縄芝居、琉歌、小説などを数多く発表し、戦後の沖縄の文化活動を牽引されました。<プレゼント動画>・組踊「執心鐘入」ダイジェスト映像 <オンデマンド有料配信情報>・組踊「執心鐘入」(配信期間:2022/2/18~2/24) 【会社概要】法人名 : 公益財団法人 国立劇場おきなわ運営財団所在地 : 沖縄県浦添市勢理客4−14−1代表番号: 098-871-3311Eメール : info@nt-okinawa.or.jp URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月25日2月19日、塚田僚一(A.B.C-Z)主演のSound Fantasy朗読劇『月世界旅行』が東京・よみうり大手町ホールで初日を迎えた。本作は、フランスの作家、ジュール・ヴェルヌが19世紀後半に発表した長編SF小説の二部作「地球から月へ」「月世界へ行く」を原作にした朗読劇で、主演は塚田僚一、上演台本・演出を鈴木勝秀、音楽を大嶋吾郎が担当している。物語の舞台は19世紀半ば、南北戦争後のアメリカ。戦争も終わり、平和になった社会では兵器の開発は無用なものとなっていた。しかし、インピー・バービケイン(塚田僚一)を会長にした兵器開発者によるグループ「ガン・クラブ」はさらなる砲弾技術の開発のために月に砲弾を打ち込む計画を立てる。ニコル大尉(田村雄一)の反対意見もあったが、その夢の計画は人類全体を興奮させ、多くの賛同の声が寄せられた。フランス人の冒険者ミシェル・アルダン(細見大輔)から“砲弾をロケット砲弾に改良して人間を月に送り込む”という提案が持ち込まれ、バービケインとライバルのニコル大尉、そしてアルダンの3人が2匹の犬と共に人類初の月世界へ向かうこととなった。一年で、地球と月の距離が一番近くなる日、ついに砲弾は予定通り発射され、順調に月に向かったが…。3人のキャストのテンポのいいセリフの応酬、そして犬のディアーヌを演じながらギターの生演奏などで舞台を演出する大嶋吾郎の“音楽”がうまく融合し、ワクワクする冒険譚が繰り広げられた。初日公演を前にマスコミに向けてゲネプロを公開し、キャストの塚田僚一、田村雄一、細見大輔、上演台本・演出を担当した鈴木勝秀が囲み取材を行った。まずは塚田は「コロナ禍の中での朗読劇ですが、こうして舞台をやらせていただけるのは本当にありがたいことだなと感じています。来てくださる皆さんに楽しんでいただけるように、今日からスタートして大阪公演もありますが、全力で感染対策をしっかりとしながら、みんなで一丸となって振り切って行きたいと思います」と初日公演目前の気持ちを伝えた。共演者の2人とは、昨年1月に上演された主演舞台「『Mogut』〜ハリネズミホテルへようこそ〜」で共演済み。「Mogut」でも脚本・演出を担当した鈴木は、「コロナになってからリーディング(朗読劇)が増えましたが、そのおかげで音楽としてのリーディングもいろんな形で上演することができました。ここに来て、『Mogut』の3人が集まったということで、チームワークも良く、かなり面白いところまで来られたと思いますので、“音楽”として観ていただきたい」と本作の特徴と見どころを伝えた。その言葉の通り、本作は“Sound Fantasy朗読劇”というカテゴリーとなっており、通常の朗読劇のイメージとは違って、音楽やビジュアルも大きな魅力となっている。塚田は「最初にお話をいただいた時、“朗読劇”ということだったので、僕たちが本を読んで、それを楽しんでいただく作品かと思っていたんですけど、蓋を開けたらまさかのビジュアルで(笑)。そしてまさかのステージ。音楽もその場での生演奏だったりしますし、出演者もそうですが、スタッフさんもみんな振り切っています」と、想像していた朗読劇とは違う世界観に最初は驚いたという。“朗読劇”は初めての挑戦となる塚田。「他のメンバーは朗読劇をしていて、自分もいつかはやってみたいと思っていたので本当に嬉しいです。普段は動くことが多いので、動きよりも“声”で皆さんに楽しんでいただくということでちょっと不安はありました。でも稽古をしていくうちに気持ちが乗っていって、周りの皆さんに支えていただきながら、今はやっと楽しむところまで到達できました。小さい頃…幼稚園、小学校の頃から母親に『落ち着きなさい、僚一!』ってずっと怒られてきたので(笑)、1時間半同じ場所にいられて、ちょっと大人になったかなって思います(笑)」と朗読劇の楽しさと自身の成長も明かした。2年連続での共演となった細見と田村。塚田はどういう人か?と聞かれると、細見は「すごくまじめです。『僕、大丈夫ですかね?』って不安になっていた時もあったんですけど、『そんなに心配する必要ないよ』って思うくらい、ちゃんとやってるし、今回も動こうが動くまいが、塚田くんは塚田くんだから何の問題もありません。そんな彼がとても好きです」と答えた。田村も「親戚のいとこのちっちゃい子みたいな、弟みたいな、そういう感覚でいつも接しています。“かわいいな”って。それは今も変わらないんですけど、久しぶりに会ったら髪が伸びていて、見た目が変わったいて、僕はまたキュンとしちゃいました(笑)」と優しい表情で語った。その“見た目”について、塚田は「一年かけて髪を伸ばしてきました。『似合う髪って何だろう?』と思いながら、束ねたり、動かしたりしましたが、この髪型でした」と髪型を模索していたと話し、「今のビジュアルは120点です!」と高い点数を自らに与えた。最後は、塚田が「朗読劇なんですけど、来てくださる皆さんに楽しんでいただけるよう、僕たちは張り切って表現、パフォーマンスをしますのでぜひ楽しんでください!」と力強いメッセージを送り、囲み取材を締めくくった。東京公演はよみうりホールで2月19日(土)から27日(日)まで13公演、大阪公演はABCホールで3月5日(土)・6日(日)の2日間で4公演が上演される。【ストーリー】19世紀半ば、南北戦争後のアメリカ。戦争も終わり平和になった社会に、もはや兵器の開発は無用のものとなっていた。だが、バービケイン(塚田)を会長にした兵器開発者たちのグループ「ガン・クラブ」は、さらなる砲弾技術の開発のために、月に砲弾を撃ち込む計画を立てた。ニコル大尉(田村)の反対意見もあったが、その夢のような計画は、人類全体を興奮させ、賛同の声が寄せられた。そして、全世界から寄付金が募られ、それを資金にしてコロンビアード砲が完成する。そこへフランス人の冒険者アルダン(細見)が現れ、砲弾をロケット砲弾に改良して、人間を月に送り込もうと提案した。白熱した議論、綿密な計算、詳細な実験ののち、ロケット砲弾を月に打ち込むことが決定される。人類初の月世界へ向かうことになったのは、立案者バービケインとライバルのニコル大尉、フランス人アルダンの3人と、2匹の犬。一年で、地球と月の距離が一番近くなる日、ついに砲弾は予定通り発射され、順調に月に向かった─。【公演概要】タイトル:Sound Fantasy朗読劇『月世界旅行』原作:ジュール・ヴェルヌ著 「地球から月へ」(1865年)「月世界へ行く」(1870年)上演台本・演出:鈴木勝秀音楽:大嶋吾郎出演:塚田僚一(A.B.C-Z)田村雄一細見大輔大嶋吾郎(ギター/ヴォーカル)<東京公演>日程:2022年2月19日(土)〜27日(日)会場:よみうり大手町ホール問い合わせ:Zen-A(ゼンエイ)TEL:03-3538-2300[平日11:00-19:00]<大阪公演>日程:2022年3月5日(土)・6日(日)会場:ABCホール問い合わせ:キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888[11:00-16:00]※日祝休業公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月19日公益財団法人国立劇場おきなわ運営財団による『歌舞劇「首里城物語」』が2022年2月26日(土) ~ 2月27日(日)に国立劇場おきなわ 大劇場(沖縄県浦添市)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中! 公式ホームページ 2020年に逝拠された沖縄初の芥川賞作家、大城立裕氏は、数多くの新作組踊や沖縄芝居を創作いたしました。その中から、沖縄の復帰20周年記念企画として発表した歌舞劇「首里城物語」を復帰50周年の幕開けの企画として取り上げ上演します。組踊の誕生を軸に、首里城火災から復元する姿や、若い男女の恋愛模様を織り込みながら、芸能の力強さを発信します。今回は、中堅・若手の実演家を中心に、あらたに上演します。-演目-歌舞劇「首里城物語」作:大城立裕演出:嘉数道彦振付:佐辺良和音楽:具志幸大演出助手:川満香多【あらすじ】時は18世紀、国王の命を受けた踊奉行・玉城朝薫は、新たな芸能を創るため、山原から踊り上手な若者ジラーを首里に連れてきます。郷里に許婚ナビーを残し、城内で稽古に励むジラーでしたが、御内原の神女・思戸金と出会い、惹かれ合う様になります。しかし、道ならぬ二人の恋には思わぬ結末が待っていました…。朝薫の新たな芸能創作への情熱と使命感、それらが招いた悲劇への苦悩と様々な葛藤を乗り越え、新たな芸能「組踊」は誕生するのでした…。【配役】玉城朝薫:玉城 盛義国王:宮城 茂雄王妃:花岡 尚子思戸金:上原 美希子ジラー:大浜 暢明ナビー:横田 鈴奈仁王:髙宮城 実人カミジャー:玉城 匠ジラーの母:呉屋 かなめ踊り手:伊藝 武士佐喜眞 一輝知花 令磨山城 崚称髙井 賢太郎岡本 凌玉城 慶喜納 彩華玉城 知世髙里 風花仲嶺 夕理彩宮崎 花澄 入福浜 天乃平田 晴香【地謡】歌三線:玉城 和樹竹田 祐規大城 建大郎棚原 健太澤井 毎里子大濱 麻未親田 鈴箏:新垣 和代子糸数 成美林 杏佳フルート:渡久地 圭チェロ:山木 友喜子パーカッション:山城 美帆※演目・出演者等は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。公演概要歌舞劇「首里城物語」公演期間:2022年2月26日 (土) ~2月27日 (日)会場:国立劇場おきなわ 大劇場(沖縄県浦添市)■ タイムテーブル2月26日(土)14時開演2月27日(日)14時開演※開場は、開演の45分前■ チケット料金全席指定:3,500円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月27日寺山修司といえば、昭和に人気を博した劇作家であり詩人で歌人。軽妙でリリカルな文体で描き出す世界は、どこか妖しく不可思議でありながら、人間くさくてユーモラスでもある。いまだ根強いファンを持つ作家の20代後期の作で未上演となっていた戯曲『海王星』が、山田裕貴さん主演で上演される。寺山修司が書き下ろした未上演の幻の音楽劇が初演。「これまで映画にも舞台にもなっていない戯曲を、みなさんの前でお披露目できるというのは、とても光栄なことです。ただ…めちゃくちゃ難しい。最近自分がお芝居をしていて、どういう気持ちでここにいるのかわからなくなることってなかったんです。でも今回の役に関しては、自分の中で気持ちがうまく繋がらなくて、その状態のままセリフを発するということに、すごく難しさを感じています」そして一拍おいてから「この人がどういう声で話すのか。どんな間で、それがどれくらいの音圧でしゃべるのか。今、呼吸はどうなっていて、心臓のバクバクはどれくらいなのか。そんなところから悩んじゃって…」とも。つまり普段、そこまで追求し演じているということなのだろう。「考えすぎなのかもしれないですけど、一回違うと思い始めると細かいところまで気になってきちゃうんです。共演のみなさんはまず動いてみるということができるのですが、映像の仕事が圧倒的に多い僕には、頭と体を切り離して動くということがなかなかできないんですよね」演じるのは、船の難破で父を亡くした青年・猛夫。ホテルを舞台に、父への想いと、父と再婚するはずだった魔子に惹かれていく自身の恋心との狭間で苦悩する姿が描かれる。「演出の眞鍋(卓嗣)さんから説明していただいたのは、登場人物はみな、追い求める理想像とは違う現在の自分に劣等感を抱いている人たちだということ。その劣等感やコンプレックスを隠すために、夜な夜な集まってドンチャン騒いで寂しさを紛らわしている。理想と現実という両極端のベクトルが反作用を起こして、気持ちの中でゴチャゴチャしてほしい、役としても俳優としても内側にカオスを持っていてほしいと言われました。だから今は、そのカオスを一生懸命やろうとしています」いつだってそうやって悩み考えて考えて、あのどこか生々しさを感じさせる役が生まれてくるのだ。「不器用だからめちゃくちゃ考えるんだと思います。そうしながらやっていくうちに、わからなかった感情に気づいたり、しゃべる声や動きがしっくりくる瞬間があるんです。ただ、しっくりきすぎるのもよくなくて。きれいに見えすぎてしまっていないかということも、疑ってみないといけない。…なんか嫌なんです、“お芝居です”と見えてしまうことが。誰かの人生をのぞいているような感覚で観てもらいたいんです」映画にドラマにと今年最も活躍した俳優のひとりと言っていいだろう。「僕はまだ、こんな作品をやりたいです、と自分から言えるような俳優ではないと思っています。ただ、熱量を持って僕にぜひと言ってくださるならば、できる限り応えたいと思っています。今回の舞台もそう。声をかけてくださった方たちもだし、僕が出てるからと観に来てくださる方々、みんながよかったと思えるものにできたらと思っています。今回くらいカオスを抱えた役を演じるのは、もしかしたら初めてかもしれない。今はまだどう表現したらいいかわからないけれど、だからこそ表現の仕方が見つかった瞬間、すごく気持ちがいいかもしれないです」PARCO PRODUCE 2021 音楽劇『海王星』戦艦の船底にあるホテル。父親が乗った船が難破し、悲しみに暮れる猛夫(山田)の前に、父の婚約者の魔子(松雪)が現れる。互いに惹かれ合うが、死んだはずの父(ユースケ)が生還し…。12月6日(月)~30日(木)渋谷・PARCO劇場作/寺山修司演出/眞鍋卓嗣音楽・音楽監督/志磨遼平(ドレスコーズ)出演/山田裕貴、松雪泰子、清水くるみ、伊原六花、大谷亮介、中尾ミエ、ユースケ・サンタマリアほか全席指定1万3000円ほかパルコステージ TEL:03・3477・5858大阪、富山、宮城、青森、名古屋公演あり。やまだ・ゆうき1990年9月18日生まれ。愛知県出身。最近の出演作に、映画『東京リベンジャーズ』『燃えよ剣』など。主演ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(フジテレビ系)は今月放送予定。ジャケット¥91,300パンツ¥52,800(共にコモン スウェーデン/ジェムプロジェクター TEL:03・6418・7910)シューズ¥51,700(フェランテ/トゥモローランド TEL:0120・983・522)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年12月8日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・森田晃嘉ヘア&メイク・小林純子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年12月06日